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特開2024-156949体腔内に電極を配置するためのデバイスおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156949
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】体腔内に電極を配置するためのデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/372 20060101AFI20241029BHJP
【FI】
A61N1/372
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024131930
(22)【出願日】2024-08-08
(62)【分割の表示】P 2022056643の分割
【原出願日】2015-05-08
(31)【優先権主張番号】61/990,998
(32)【優先日】2014-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.KEVLAR
(71)【出願人】
【識別番号】399125104
【氏名又は名称】メリット・メディカル・システムズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Merit Medical Systems,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】カート スパークス
(72)【発明者】
【氏名】エリス ガライ
(72)【発明者】
【氏名】アラビンド スワミネイサン
(72)【発明者】
【氏名】ローラ ダイッチ
(72)【発明者】
【氏名】マーセル シコッテ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】体腔内に電極を配置するためのデバイスおよび方法の提供。
【解決手段】身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置が提供される。電気感知/刺激装置は、少なくとも1つの内部管腔を有する伸長リード線本体120と、少なくとも1つの感知/刺激電極131,132と、ユーザによる規定方向に向かって少なくとも1つの電極を移動または付勢させる展開可能/格納式変位部材320と、デバイスの遠位区画を身体組織に添着するための組織取付機構と、非外傷性遠位リード線本体終端120とを備え得る。後退構成では、取付機構は、実質的に、リード線本体の遠位区画内に位置付けられ、展開構成では、取付機構は、身体組織に係合するようにリード線本体の軸から延在する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体腔内に電極を配置するためのデバイスおよび方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2014年5月9日に出願された、米国仮出願第61/990,998号(代理人管理番号第44633-704.101号)の利益を主張するものであり、該出願は、参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本願は、“Device and Method for Positioning an Electrode in Tissue”と題され2011年8月29日に出願された米国特許出願第13/219,874号、“Rhythm Support Device 2”と題され2010年9月28日に出願された米国仮特許出願第61/387,185号、“Pacing Device”と題され2010年11月12日に出願された米国仮特許出願第61/412,992号、“Pacing Device”と題され2010年12月6日に出願された米国仮特許出願第61/420,060号、“Rhythm Support Device 5”と題され2010年12月27日に出願された米国仮特許出願第61/427,306号、“Pacing Device”と題され2011年2月23日に出願された米国仮特許出願第61/445,992号、“Pacing Device”と題され2011年6月27日に出願された米国仮特許出願第61/501,450号に関係する。これらの出願の各々の全体の開示は、参照により本明細書中に援用される。
【0003】
本開示は、概して、感知/刺激電極デバイスおよびそれらの使用のための方法に関し、より具体的には、身体組織内の感知/刺激電極のより安全かつ確実な位置付けのための新規デバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0004】
徐脈(低減した心拍数)は、年間に何百人もの患者に影響を及ぼす一般的な症状である。多くのそのような患者は、心拍数を調整することに役立てるために恒久的ペースメーカーデバイスの埋込を必要とするが、他の患者は、恒久的なペースメーカーの埋込を必要とせず、代わりに、1週間未満の周期にわたって等、一時的徐脈サポートを受容し得る、治療可能な原因を伴う徐脈を体験する。一時的徐脈サポートのための一般的な治療は、心臓機能を刺激して調整するように心臓の右心室に直接挿入される経静脈電極ペーシングリード線を含む、システムを伴う。しかしながら、これらのシステムの従来のバージョンは、いくつかの欠点を有する。
【0005】
したがって、電極刺激デバイス分野には、組織の中に電極を位置付けるための新しい有用なデバイスおよび方法の必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、組織の中に電極を位置付けるための新しい有用なデバイスおよび方法を提供する。
【0007】
本開示の実施形態は、身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置を提供する。電気感知/刺激装置は、少なくとも1つの内部管腔を有する、伸長リード線本体と、少なくとも1つの感知/刺激電極と、ユーザによる規定方向に向かって少なくとも1つの電極および/または少なくとも1つの組織取付部材を移動もしくは付勢させる、展開可能/格納式変位部材と、デバイスの遠位区画を身体組織に添着するための組織取付機構と、非外傷性遠位リード線本体終端とを備えてもよい。組織取付機構は、後退構成および展開構成を有してもよい。後退構成では、機構は、実質的に、リード線本体の遠位区画内に位置付けられてもよく、展開構成では、機構は、身体組織に係合するように伸長リード線本体の軸から延在してもよい。
【0008】
本開示の実施形態は、身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法を提供する。方法は、伸長リード線本体を標的組織にナビゲートするステップ(伸長リード線本体は、少なくとも1つの内部管腔と、感知/刺激電極と、変位部材と、組織取付部材と、組織取付展開ポートと、非外傷性遠位先端とを備え得る)、リード線の双方向トルク制御を使用することによって、組織取付部材を標的組織に整合させるステップと、標的組織に対してリード線本体および組織取付部材展開ポートならびに電極を付勢するように、変位部材を展開および/または拡張するステップと、伸長リード線本体および電極を標的身体組織に添着するために、組織アンカ展開ポートから標的組織の中へ延在するように組織取付部材を作動させるステップと、標的へのデバイスの適切な添着を検証するステップと、変位機構を後退させるおよび/または圧潰するステップと、標的身体組織から遠位リード線本体および電極の添着を解放するよう、標的組織への添着後に、組織取付部材を後退させるステップとを含んでもよい。
【0009】
本開示の側面は、身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置を提供する。電気感知/刺激装置は、伸長リード線本体と、少なくとも1つの感知/刺激電極と、展開可能/格納式変位部材と、組織取付機構とを備えてもよい。伸長リード線本体は、縦軸を有してもよい。感知/刺激電極は、伸長リード線本体に連結されてもよい。展開可能/格納式変位部材は、伸長リード線本体に連結されてもよく、ユーザによる規定方向に向かって少なくとも1つの電極を移動または付勢させるように適合されてもよい。組織取付機構は、伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合されてもよい。組織取付機構は、後退構成および展開構成を有してもよい。後退構成では、組織取付機構は、実質的に、少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられてもよい。展開構成では、組織取付機構は、身体組織に係合するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。組織取付機構は、伸長リード線本体の共通ポートから延在するように適合される、複数の組織取付部材を備えてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、共通ポートから拡張されるときに、相互から分岐するように適合されてもよい。
【0010】
伸長リード線本体は、それを通して組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。
【0011】
感知/刺激電極は、電極の一部が伸長リード線本体の外面において露出され得るように、伸長リード線本体の遠位部分の外面を覆って搭載され、またはその内側に埋め込まれてもよい。少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える。第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離されてもよい。展開可能/格納式変位部材は、第1および第2の電極の間に配置されてもよい。
【0012】
展開可能/格納式変位部材は、圧潰構成および拡張構成を有する、拡張可能部材を備えてもよい。拡張可能部材は、伸長リード線本体の外側から外へ展開するように適合されてもよい。いくつかの実施形態では、圧潰構成における拡張可能部材は、伸長リード線本体の外面から延在しない。圧潰構成における拡張可能部材は、伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有してもよい。拡張可能部材は、圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれてもよい。圧潰構成における拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有してもよい。
【0013】
電気感知/刺激装置はさらに、拡張可能部材の外面上に搭載される放射線不透過性マーカを備えてもよい。放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能であり得る。拡張可能要素は、膨張式であり得る。伸長リード線本体は、拡張可能要素を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有してもよい。
【0014】
拡張可能要素は、マレコットまたは拡張可能ケージを備えてもよい。
【0015】
拡張構成における拡張可能要素は、身体器官または空間の空洞に合致するように成形されてもよい。身体器官または空間は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部であってもよいが、そのようなものに限定されない。
【0016】
展開構成では、組織取付機構は、身体組織に貫通するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。
【0017】
複数の組織取付部材は、伸長リード線本体の縦軸から延在するように適合されてもよい。複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備えてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成されてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合されてもよい。
【0018】
共通ポートは、伸長リード線本体が組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有してもよい。組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有してもよい。
【0019】
組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、いくつか例を挙げると、270度未満またはそれに等しい、180度未満またはそれに等しい、90度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する。
【0020】
組織取付部材は、少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備えてもよい。
【0021】
電気感知/刺激装置はさらに、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。伸長リード線本体の遠位端は、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、いくつか例を挙げると、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有してもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備えてもよい。
【0022】
電気感知/刺激装置はさらに、伸長リード線本体に連結される近位ハンドルを備えてもよい。近位ハンドルは、少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備えてもよい。近位ハンドルは、組織取付機構の相対位置、組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは組織取付機構によって係合される組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備えてもよい。
【0023】
伸長リード線本体は、内部管腔を有してもよく、電気感知/刺激装置はさらに、内側管腔内にあり、伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、トルク部材を備えてもよい。トルク部材は、伸長リード線本体に固定して取り付けられてもよい。トルク部材は、ハイポチューブを備えてもよい。電気感知/刺激装置はさらに、所定の形状を伸長リード線本体に提供するように、伸長リード線本体の内部管腔内に配置するために構成される、成形ワイヤを備えてもよい。成形ワイヤは、内側管腔内で軸方向に平行移動および/または回転するように構成されてもよい。成形ワイヤは、内側管腔から除去可能であり得る。成形ワイヤは、内側管腔内に固定されてもよい。伸長リード線本体は、成形ワイヤの周囲で回転可能であり得る。
【0024】
伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備えてもよい。Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合されてもよい。
【0025】
複数の組織取付部材は、組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有してもよい。組織取付部材の伸長近位部分は、伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納されてもよい。
【0026】
本開示の側面はまた、身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法も提供する。電気感知/刺激デバイスの伸長リード線本体が、体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように前進させられてもよい。伸長リード線本体は、電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を標的部位内の標的組織と整合させるように、トルクを加えられてもよい。変位部材が、標的組織に対して伸長リード線本体および少なくとも1つの組織取付部材を付勢するように展開されてもよい。組織取付部材は、伸長リード線本体の遠位部分および電気感知/刺激デバイスの電極を標的組織に添着するために、伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから標的組織の中へ延在するように作動させられてもよい。組織取付部材は、複数の組織取付部材を備えてもよい。複数の組織取付部材は、共通組織展開ポートから延在するように作動させられてもよい。2つまたはそれを上回る取付部材は、共通組織展開ポートから展開されたときに相互から分岐してもよい。
【0027】
標的組織への伸長リード線本体の遠位部分の適切な添着は、伸長リード線本体がその中に位置付けられた、体腔を蛍光顕微鏡で撮像することによって等、検証されてもよい。体腔を蛍光顕微鏡で撮像する際に、伸長リード線本体、組織取付部材、もしくは変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカが識別されてもよい。
【0028】
心臓電気活動もしくは血圧等の生理学的パラメータは、標的組織に添着される電極を用いて感知されてもよく、および/または標的組織は、電極を用いて電気的に刺激されてもよい。
【0029】
標的組織から伸長リード線本体の遠位部分および電極の添着を解放するよう、標的組織への添着後に、変位部材は、圧潰されてもよく、組織取付部材は、後退させられてもよい。
【0030】
伸長リード線本体を前進させるために、内部成形ワイヤが、所定の形状を伸長リード線本体に付与するように、伸長リード線本体の内部管腔を通して位置付けられてもよい。所定の形状は、身体管腔を通した伸長リード線本体の前進を促進してもよい。
【0031】
伸長リード線本体にトルクを加えるために、トルク部材が、伸長リード線本体の内部管腔内に配置されてもよい。変位部材は、伸長リード線本体の外側から展開されてもよい。変位部材は、体腔の形状に合致する形状等に拡張されてもよい。変位部材は、拡張可能要素を備えてもよく、変位部材は、拡張可能部材を膨張させることによって展開されてもよい。
【0032】
複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから展開されてもよい。2つまたはそれを上回る取付部材は、異なる組織展開ポートから展開されたときに相互と同一平面内にあり得る。2つまたはそれを上回る組織取付部材は、組織取付部材の展開面の間に角度を伴って展開してもよい。
【0033】
組織取付部材は、展開されたときに伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体に対する、添着された組織取付部材の移動が感知されてもよい。感知された移動は、伸長リード線本体に連結されるハンドル上に表示されてもよい。
【0034】
標的体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部のものであってもよい。
【0035】
本開示の側面はまた、身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるためのさらなる電気感知/刺激装置を提供してもよい。電気感知/刺激装置は、伸長リード線本体と、少なくとも1つの感知/刺激電極と、拡張可能変位部材と、組織取付機構とを備えてもよい。伸長リード線本体は、縦軸を有する。感知/刺激電極は、伸長リード線本体に連結されてもよい。拡張可能変位部材は、伸長リード線本体に連結され、ユーザによる規定方向に向かって少なくとも1つの電極を移動または付勢させるように適合されてもよい。拡張可能変位部材は、拡張されたときに身体器官または空間の空洞に合致する形状を有してもよい。組織取付機構は、伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合されてもよい。組織取付機構は、後退構成および展開構成を有してもよい。後退構成では、組織取付機構は、実質的に、少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられてもよい。展開構成では、組織取付機構は、身体組織に係合するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。
【0036】
感知/刺激電極は、拡張可能変位部材が、例えば、第1および第2の電極の間に配置されるように、相互から軸方向に分離され得る、第1の電極と、第2の電極とを備えてもよい。
【0037】
多くの実施形態では、拡張可能部材は、圧潰されたときに、伸長リード線本体の外面から延在しない。拡張可能部材は、圧潰されたときに、伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有してもよい。拡張可能変位部材は、圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれてもよい。圧潰構成における拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有してもよい。放射線不透過性マーカが、拡張可能部材の外面上に搭載されてもよい。放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能であり得る。拡張可能変位部材は、膨張式であり得る。伸長リード線本体は、拡張可能変位部材を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有してもよい。代替として、または組み合わせて、拡張可能変位部材は、マレコットまたは拡張可能ケージを備えてもよい。拡張された拡張可能変位部材の形状に合致する、身体器官または空間は、いくつか例を挙げると、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部であってもよい。
【0038】
伸長リード線本体は、それを通して組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有してもよい。
【0039】
伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。
【0040】
展開構成では、組織取付機構は、身体組織に貫通するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。複数の組織取付部材は、伸長リード線本体の縦軸から延在するように適合されてもよい。複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備える。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成されてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合されてもよい。
【0041】
それを通して組織取付機構が展開するポートは、伸長リード線本体が組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有してもよい。組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有してもよい。
【0042】
組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、いくつか例を挙げると、270度未満またはそれに等しい、180度未満またはそれに等しい、90度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐してもよい。組織取付部材は、少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備えてもよい。
【0043】
電気感知/刺激装置はさらに、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。伸長リード線本体の遠位端は、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、いくつか例を挙げると、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有してもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備えてもよい。
【0044】
電気感知/刺激装置はさらに、伸長リード線本体に連結される近位ハンドルを備えてもよい。近位ハンドルは、少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備えてもよい。近位ハンドルは、組織取付機構の相対位置、組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは組織取付機構によって係合される組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備えてもよい。
【0045】
伸長リード線本体は、内部管腔を有してもよく、電気感知/刺激装置はさらに、内側管腔内にあり、伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、トルク部材を備えてもよい。トルク部材は、伸長リード線本体に固定して取り付けられてもよい。トルク部材は、ハイポチューブ、またはポリマーでラミネート加工された管状編組ワイヤ構造を備えてもよい。電気感知/刺激装置はさらに、所定の形状を伸長リード線本体に提供するように、伸長リード線本体の内部管腔内に配置するために構成される、成形ワイヤを備えてもよい。成形ワイヤは、内側管腔内で軸方向に平行移動および/または回転するように構成されてもよい。成形ワイヤは、内側管腔から除去可能であり得る。成形ワイヤは、内側管腔内に固定されてもよい。伸長リード線本体は、成形ワイヤの周囲で回転可能であり得る。
【0046】
伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備えてもよい。Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合されてもよい。
【0047】
複数の組織取付部材は、組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有してもよい。組織取付部材の伸長近位部分は、伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納されてもよい。
【0048】
本開示の側面は、身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法を提供してもよい。電気感知/刺激デバイスの伸長リード線本体が、体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように前進させられてもよい。伸長リード線本体は、電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を標的部位内の標的組織と整合させるように、トルクを加えられてもよい。変位部材が、標的組織に対して伸長リード線本体および少なくとも1つの組織取付部材を付勢するように展開されてもよく、拡張された変位部材は、体腔に合致する形状を有する。少なくとも1つの組織取付部材は、伸長リード線本体の遠位部分および電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの電極を標的組織に添着するために、伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから標的組織の中へ延在するように作動させられてもよい。
【0049】
標的組織への添着後に、標的組織から伸長リード線本体の遠位部分および少なくとも1つの電極の添着を解放するよう、変位部材は、圧潰されてもよく、少なくとも1つの組織取付部材は、後退させられてもよい。
【0050】
変位部材は、伸長リード線本体の外側から外向きに拡張されてもよい。
【0051】
変位部材は、拡張可能要素を備えてもよく、変位部材は、拡張可能部材を膨張させることによって展開されてもよい。
【0052】
拡張された拡張可能変位部材の形状に合致する、身体器官または空間は、いくつか例を挙げると、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部であってもよい。
【0053】
標的組織への伸長リード線本体の遠位部分の適切な添着は、伸長リード線本体がその中に位置付けられた、体腔を蛍光顕微鏡で撮像することによって等、検証されてもよい。体腔を蛍光顕微鏡で撮像する際に、伸長リード線本体、少なくとも1つの組織取付部材、もしくは変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカが識別されてもよい。
【0054】
心臓電気活動もしくは血圧等の生理学的パラメータは、標的組織に添着される電極を用いて感知されてもよく、および/または標的組織は、電極を用いて電気的に刺激されてもよい。
【0055】
伸長リード線本体を前進させるために、内部成形ワイヤが、所定の形状を伸長リード線本体に付与するように、伸長リード線本体の内部管腔を通して位置付けられてもよい。所定の形状は、身体管腔を通した伸長リード線本体の前進を促進してもよい。
【0056】
伸長リード線本体にトルクを加えるために、トルク部材が、伸長リード線本体の内部管腔内に配置されてもよい。変位部材は、伸長リード線本体の外側から展開されてもよい。変位部材は、体腔の形状に合致する形状等に拡張されてもよい。変位部材は、拡張可能要素を備えてもよく、変位部材は、拡張可能部材を膨張させることによって展開されてもよい。
【0057】
複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから展開されてもよい。2つまたはそれを上回る取付部材は、異なる組織展開ポートから展開されたときに相互と同一平面内にあり得、もしくは組織取付部材のループの展開面は、それらを分離する角度を伴って構成されてもよい。2つまたはそれを上回る組織取付部材は、組織取付部材の展開面の間に角度を伴って展開してもよい。
【0058】
組織取付部材は、展開されたときに伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体に対する、添着された組織取付部材の移動が感知されてもよい。感知された移動は、伸長リード線本体に連結されるハンドル上に表示されてもよい。体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部であってもよい。
【0059】
本開示の側面はまた、身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置を提供してもよい。電気感知/刺激装置は、伸長リード線本体と、少なくとも1つの感知/刺激電極と、展開可能/格納式変位部材と、組織取付機構と、成形ワイヤとを備えてもよい。伸長リード線本体は、縦軸を有してもよい。感知/刺激電極は、伸長リード線本体に連結されてもよい。展開可能/格納式変位部材は、伸長リード線本体に連結されてもよく、ユーザによる規定方向に向かって電極を移動または付勢させるように適合されてもよい。組織取付機構は、伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合されてもよい。組織取付機構は、後退構成および展開構成を有してもよい。後退構成では、組織取付機構は、実質的に、少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられてもよい。展開構成では、組織取付機構は、身体組織に係合するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。成形ワイヤは、所定の形状を伸長リード線本体に提供するように、伸長リード線本体の内部管腔内に配置するために構成されてもよい。
【0060】
成形ワイヤは、内側管腔内で軸方向に平行移動および/または回転するように構成されてもよい。成形ワイヤは、内側管腔から除去可能であり得る。成形ワイヤは、内側管腔内に固定されてもよい。伸長リード線本体は、成形ワイヤの周囲で回転可能であり得る。
【0061】
電気感知/刺激装置はさらに、伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、内側管腔内のトルク部材を備えてもよい。成形ワイヤは、トルク部材内に配置されるように構成されてもよい。成形ワイヤは、ユーザによって選択的に湾曲されてもよい。
【0062】
伸長リード線本体は、それを通して組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。
【0063】
感知/刺激電極は、電極の一部が伸長リード線本体の外面において露出され得るように、伸長リード線本体の遠位部分の外面を覆って搭載され、またはその内側に埋め込まれてもよい。少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える。第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離されてもよい。展開可能/格納式変位部材は、第1および第2の電極の間に配置されてもよい。
【0064】
展開可能/格納式変位部材は、圧潰構成および拡張構成を有する、拡張可能部材を備えてもよい。拡張可能部材は、伸長リード線本体の外側から外へ展開するように適合されてもよい。いくつかの実施形態では、圧潰構成における拡張可能部材は、伸長リード線本体の外面から延在しない。圧潰構成における拡張可能部材は、伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有してもよい。拡張可能部材は、圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれてもよい。圧潰構成における拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有してもよい。
【0065】
電気感知/刺激装置はさらに、拡張可能部材の外面上に搭載される、またはその内側に埋め込まれる放射線不透過性マーカを備えてもよい。放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能であり得る。拡張可能要素は、膨張式であり得る。伸長リード線本体は、拡張可能要素を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有してもよい。
【0066】
拡張可能要素は、マレコットまたは拡張可能ケージを備えてもよい。
【0067】
展開構成では、組織取付機構は、身体組織に貫通するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。
【0068】
複数の組織取付部材は、伸長リード線本体の縦軸から延在するように適合されてもよい。複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備えてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成されてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合されてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、伸長本体の共通ポートから延在するように構成されてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに組織取付部材の展開の平面が相互に対してある角度にあり得るように適合されてもよい。
【0069】
それを通して組織取付機構が展開するポートは、伸長リード線本体が組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有してもよい。組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有してもよい。
【0070】
組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、いくつか例を挙げると、270度未満またはそれに等しい、180度未満またはそれに等しい、90度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する。
【0071】
組織取付部材は、少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備えてもよい。
【0072】
電気感知/刺激装置はさらに、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。伸長リード線本体の遠位端は、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、いくつか例を挙げると、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有してもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備えてもよい。
【0073】
電気感知/刺激装置はさらに、伸長リード線本体に連結される近位ハンドルを備えてもよい。近位ハンドルは、少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備えてもよい。近位ハンドルは、組織取付機構の相対位置、組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは組織取付機構によって係合される組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備えてもよい。
【0074】
伸長リード線本体は、内部管腔を有してもよく、電気感知/刺激装置はさらに、伸長リード線本体の内側管腔内にあり、伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、トルク部材を備えてもよい。トルク部材は、伸長リード線本体に固定して取り付けられてもよい。トルク部材は、ハイポチューブ、またはポリマーでラミネート加工された管状編組ワイヤ構造を備えてもよい。電気感知/刺激装置はさらに、所定の形状を伸長リード線本体に提供するように、伸長リード線本体の内部管腔内に配置するために構成される、成形ワイヤを備えてもよい。成形ワイヤは、内側管腔内で軸方向に平行移動および/または回転するように構成されてもよい。成形ワイヤは、内側管腔から除去可能であり得る。成形ワイヤは、内側管腔内に固定されてもよい。伸長リード線本体またはトルク部材は、成形ワイヤの周囲で回転可能であり得る。
【0075】
伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備えてもよい。Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合されてもよい。
【0076】
複数の組織取付部材は、組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有してもよい。組織取付部材の伸長近位部分は、伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納されてもよい。
【0077】
本開示の側面はまた、身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法を提供してもよい。電気感知/刺激デバイスの伸長リード線本体が、体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように前進させられてもよい。内部成形ワイヤが、所定の形状を伸長リード線本体に付与するように、伸長リード線本体の内部管腔内に添着され、またはそれを通して軸方向に前進させられて位置付けられもよく、それによって、身体管腔を通した伸長リード線本体の前進を促進する。伸長リード線本体は、電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を標的部位内の標的組織と整合させるように、トルクを加えられてもよい。変位部材が、標的組織に対して伸長リード線本体および組織取付部材を付勢するように展開されてもよい。組織取付部材は、伸長リード線本体の遠位部分および電気感知/刺激デバイスの電極を標的組織に添着するために、伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから標的組織の中へ延在するように作動させられてもよい。
【0078】
標的組織への伸長リード線本体の遠位部分の適切な添着は、伸長リード線本体がその中に位置付けられた、体腔を蛍光顕微鏡で撮像することによって等、検証されてもよい。体腔を蛍光顕微鏡で撮像する際に、伸長リード線本体、組織取付部材、もしくは変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカが識別されてもよい。
【0079】
心臓電気活動もしくは血圧等の生理学的パラメータは、標的組織に添着される電極を用いて感知されてもよく、および/または標的組織は、電極を用いて電気的に刺激されてもよい。
【0080】
標的組織から伸長リード線本体の遠位部分および電極の添着を解放するよう、標的組織への添着後に、変位部材は、圧潰されてもよく、組織取付部材は、後退させられてもよい。
【0081】
内部成形ワイヤが、例えば、身体管腔を通した伸長リード線本体の前進を促進するために、所定の形状を伸長リード線本体に付与するように、伸長リード線本体の内部管腔を通して位置付けられてもよい。
【0082】
伸長リード線本体にトルクを加えるために、トルク部材が、伸長リード線本体の内部管腔内に配置されてもよい。変位部材は、伸長リード線本体の外側から展開されてもよい。変位部材は、体腔の形状に合致する形状等に拡張されてもよい。変位部材は、拡張可能要素を備えてもよく、変位部材は、拡張可能部材を膨張させることによって展開されてもよい。
【0083】
複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから、または共通展開ポートから、展開されてもよい。2つまたはそれを上回る取付部材は、異なる組織展開ポートから展開されたときに相互と同一平面内にあり得る。2つまたはそれを上回る組織取付部材は、組織取付部材の展開面の間に角度を伴って展開してもよく、もしくは組織取付部材は、相互に対してある角度で展開されてもよい。
【0084】
組織取付部材は、展開されたときに伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体に対する、添着された組織取付部材の移動が感知されてもよい。感知された移動は、伸長リード線本体に連結されるハンドル上に表示されてもよい。
【0085】
標的体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部であってもよい。本開示の側面はまた、身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置を提供してもよい。電気感知/刺激装置は、伸長リード線本体と、少なくとも1つの感知/刺激電極と、展開可能/格納式変位部材と、組織取付機構と、トルク部材とを備えてもよい。伸長リード線本体は、縦軸および内側管腔を有してもよい。感知/刺激電極は、伸長リード線本体に連結されてもよい。展開可能/格納式変位部材は、伸長リード線本体に連結され、ユーザによる規定方向に向かって、少なくとも1つの電極および/または少なくとも1つの取付部材を移動もしくは付勢させるように適合されてもよい。組織取付機構は、伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合されてもよい。組織取付機構は、後退構成および展開構成を有してもよい。後退構成では、組織取付機構は、実質的に、少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられてもよい。展開構成では、組織取付機構は、身体組織に係合するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。トルク部材は、伸長リード線本体の内側管腔内に位置付けられ、伸長リード線本体にトルクを加えるように適合されてもよい。
【0086】
トルク部材は、伸長リード線本体に固定して取り付けられてもよい。トルク部材は、ハイポチューブ、またはポリマーでラミネート加工された管状編組ワイヤ構造を備えてもよい。伸長リード線本体は、それを通して組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結するように構成されてもよい。
【0087】
感知/刺激電極は、電極の一部が伸長リード線本体の外面において露出され得るように、伸長リード線本体の遠位部分の外面を覆って搭載され、またはその内側に埋め込まれてもよい。少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える。第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離されてもよい。展開可能/格納式変位部材は、第1および第2の電極の間に配置されてもよい。
【0088】
展開可能/格納式変位部材は、圧潰構成および拡張構成を有する、拡張可能部材を備えてもよい。拡張可能部材は、伸長リード線本体の外側から外へ展開するように適合されてもよい。いくつかの実施形態では、圧潰構成における拡張可能部材は、伸長リード線本体の外面から延在しない。圧潰構成における拡張可能部材は、伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有してもよい。拡張可能部材は、圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれてもよい。圧潰構成における拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有してもよい。
【0089】
電気感知/刺激装置はさらに、拡張可能部材の外面上に搭載される放射線不透過性マーカを備えてもよい。放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能であり得る。拡張可能要素は、膨張式であり得る。伸長リード線本体は、拡張可能要素を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有してもよい。
【0090】
拡張可能要素は、マレコットまたは拡張可能ケージを備えてもよい。
【0091】
展開構成では、組織取付機構は、身体組織に貫通するように伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。
【0092】
複数の組織取付部材は、伸長リード線本体の縦軸から延在するように適合されてもよい。複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備えてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、伸長リード線本体の異なるポートから延在してもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合されてもよく、もしくはそれらの展開面は、相互に対して角度を付けられてもよい。
【0093】
共通ポートは、伸長リード線本体が組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有してもよい。組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有してもよい。
【0094】
組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、いくつか例を挙げると、270度未満またはそれに等しい、180度未満またはそれに等しい、90度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する。
【0095】
組織取付部材は、少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備えてもよい。
【0096】
電気感知/刺激装置はさらに、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。伸長リード線本体の遠位端は、非外傷性遠位リード線本体終端を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備えてもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、いくつか例を挙げると、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有してもよい。非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備えてもよい。
【0097】
電気感知/刺激装置はさらに、伸長リード線本体に連結される近位ハンドルを備えてもよい。近位ハンドルは、少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備えてもよい。近位ハンドルは、組織取付機構の相対位置、組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは組織取付機構によって係合される組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備えてもよい。
【0098】
伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備えてもよい。Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合されてもよい。
【0099】
複数の組織取付部材は、組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有してもよい。組織取付部材の伸長近位部分は、伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納されてもよい。
【0100】
本開示の側面は、身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法を提供してもよい。電気感知/刺激デバイスの伸長リード線本体が、体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように前進させられてもよい。伸長リード線本体の内側管腔内に配置されるトルク部材が、電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を標的部位内の標的組織と整合させるために、伸長リード線本体にトルクを加えるように、またはそれを軸方向に回転させるように、トルクを加えられてもよい。変位部材が、標的組織に対して伸長リード線本体および組織取付部材を付勢するように展開されてもよい。組織取付部材は、伸長リード線本体の遠位部分および電気感知/刺激デバイスの電極を標的組織に添着するために、伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから標的組織の中へ延在するように作動させられてもよい。
【0101】
標的組織への伸長リード線本体の遠位部分の適切な添着は、伸長リード線本体がその中に位置付けられた、体腔を蛍光顕微鏡で撮像することによって等、検証されてもよい。体腔を蛍光顕微鏡で撮像する際に、伸長リード線本体、組織取付部材、もしくは変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカが識別されてもよい。
【0102】
心臓電気活動もしくは血圧等の生理学的パラメータは、標的組織に添着される電極を用いて感知されてもよく、および/または標的組織は、電極を用いて電気的に刺激されてもよい。
【0103】
標的組織から伸長リード線本体の遠位部分および電極の添着を解放するよう、標的組織への添着後に、変位部材は、圧潰されてもよく、組織取付部材は、後退させられてもよい。
【0104】
変位部材は、変位部材を拡張することによって等、伸長リード線本体の外側から展開されてもよい。変位部材は、体腔の形状に合致する形状に拡張されてもよい。変位部材は、拡張可能要素を備えてもよく、変位部材は、拡張可能部材を膨張させることによって展開されてもよい。複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから、または共通展開ポートから展開されてもよい。2つまたはそれを上回る取付部材は、異なる組織展開ポートまたは共通送達ポートから展開されたときに相互と同一平面内にあり得、もしくは組織取付部材の平面は、相互に対してある角度で展開されてもよい。2つまたはそれを上回る組織取付部材は、組織取付部材の展開面の間に角度を伴って展開してもよい。
【0105】
少なくとも1つの組織取付部材は、展開されたときに伸長リード線本体の縦軸から延在してもよい。伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、磁気連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体の近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して外部発電機と連結されてもよい。伸長リード線本体に対する、添着された組織取付部材の移動が感知されてもよい。感知された移動は、伸長リード線本体に連結されるハンドル上に表示されてもよい。
【0106】
標的体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部であってもよい。
本明細書は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置であって、上記電気感知/刺激装置は、
縦軸を有する、伸長リード線本体と、
上記伸長リード線本体に連結される、少なくとも1つの感知/刺激電極と、
上記伸長リード線本体に連結され、ユーザによる規定方向に向かって上記少なくとも1つの電極を移動または付勢させるように適合される、展開可能/格納式変位部材と、
上記伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合される、組織取付機構であって、上記組織取付機構は、後退構成および展開構成を有する、組織取付機構と、
を備え、
上記後退構成では、上記組織取付機構は、実質的に、少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられ、上記展開構成では、上記組織取付機構は、身体組織に係合するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在し、
上記組織取付機構は、上記伸長リード線本体の共通ポートから延在するように適合される、複数の組織取付部材を備え、
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る上記組織取付部材は、上記共通ポートから拡張されるときに、相互から分岐するように適合される、
電気感知/刺激装置。
(項目2)
上記伸長リード線本体は、それを通して上記組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有する、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目3)
上記伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成される、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目4)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目3に記載の電気感知/刺激装置。
(項目5)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目3に記載の電気感知/刺激装置。
(項目6)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、上記伸長リード線本体の遠位部分の外面を覆って搭載される、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目7)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目8)
上記第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離される、項目7に記載の電気感知/刺激装置。
(項目9)
上記展開可能/格納式変位部材は、上記第1および第2の電極の間に配置される、項目7に記載の電気感知/刺激装置。
(項目10)
上記展開可能/格納式変位部材は、圧潰構成および拡張構成を有する、拡張可能部材を備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目11)
上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外側から外へ展開するように適合される、項目10に記載の電気感知/刺激装置。
(項目12)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外面から延在しない、項目10に記載の電気感知/刺激装置。
(項目13)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有する、項目10に記載の電気感知/刺激装置。
(項目14)
上記拡張可能部材は、上記圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれる、項目10に記載の電気感知/刺激装置。
(項目15)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有する、項目14に記載の電気感知/刺激装置。
(項目16)
上記拡張可能部材の外面上に搭載される放射線不透過性マーカをさらに備える、項目10に記載の電気感知/刺激装置。
(項目17)
上記放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能である、項目16に記載の電気感知/刺激装置。
(項目18)
上記拡張可能要素は、膨張式である、項目16に記載の電気感知/刺激装置。
(項目19)
上記伸長リード線本体は、上記拡張可能要素を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有する、項目18に記載の電気感知/刺激装置。
(項目20)
上記拡張可能要素は、マレコットまたは拡張可能ケージを備える、項目16に記載の電気感知/刺激装置。
(項目21)
上記拡張構成における上記拡張可能要素は、身体器官または空間の空洞に合致するように成形される、項目16に記載の電気感知/刺激装置。
(項目22)
上記身体器官または空間は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部である、項目21に記載の電気感知/刺激装置。
(項目23)
上記展開構成では、上記組織取付機構は、上記身体組織に貫通するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目24)
上記複数の組織取付部材は、上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在するように適合される、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目25)
上記複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目26)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、上記伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成される、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目27)
上記複数の組織取付部材のうちの上記2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合される、項目26に記載の電気感知/刺激装置。
(項目28)
上記共通ポートは、上記伸長リード線本体が上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有する、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目29)
上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、上記遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有する、項目28に記載の電気感知/刺激装置。
(項目30)
上記組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、270度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目31)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、上記少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目32)
非外傷性遠位リード線本体終端をさらに備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目33)
上記伸長リード線本体の遠位端は、上記非外傷性遠位リード線本体終端を備える、項目32に記載の電気感知/刺激装置。
(項目34)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備える、項目32に記載の電気感知/刺激装置。
(項目35)
非外傷性遠位リード線本体終端は、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有する、項目32に記載の電気感知/刺激装置。
(項目36)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備える、項目32に記載の電気感知/刺激装置。
(項目37)
上記伸長リード線本体に連結される近位ハンドルをさらに備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目38)
上記近位ハンドルは、上記少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、上記展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは上記組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目39)
上記近位ハンドルは、上記組織取付機構の相対位置、上記組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは上記組織取付機構によって係合される上記組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目40)
上記伸長リード線本体は、内部管腔を有し、上記電気感知/刺激装置はさらに、上記内側管腔内にあり、上記伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、トルク部材を備える、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目41)
上記トルク部材は、上記伸長リード線本体に固定して取り付けられる、項目40に記載の電気感知/刺激装置。
(項目42)
上記トルク部材は、ハイポチューブを備える、項目40に記載の電気感知/刺激装置。
(項目43)
所定の形状を上記伸長リード線本体に提供するように、上記伸長リード線本体の上記内部管腔内に配置するために構成される、成形ワイヤをさらに備える、項目40に記載の電気感知/刺激装置。
(項目44)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔内で軸方向に平行移動するように構成される、項目43に記載の電気感知/刺激装置。
(項目45)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔から除去可能である、項目43に記載の電気感知/刺激装置。
(項目46)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔内に固定される、項目43に記載の電気感知/刺激装置。
(項目47)
上記伸長リード線本体は、上記成形ワイヤの周囲で回転可能である、項目43に記載の電気感知/刺激装置。
(項目48)
上記伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備え、上記Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合される、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目49)
上記複数の組織取付部材は、上記組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、上記伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有する、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目50)
上記組織取付部材の上記伸長近位部分は、上記伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納される、項目49に記載の電気感知/刺激装置。
(項目51)
身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法であって、
体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように、上記電気感知/刺激デバイスの上記伸長リード線本体を前進させるステップと、
上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を上記標的部位内の標的組織と整合させるように、上記伸長リード線本体にトルクを加えるステップと、
上記標的組織に対して上記伸長リード線本体および上記少なくとも1つの組織取付部材を付勢するように変位部材を展開するステップと、
上記伸長リード線本体の遠位部分および上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの電極を上記標的組織に添着するために、上記伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから上記標的組織の中へ延在するように上記少なくとも1つの組織取付部材を作動させるステップと、
を含み、
上記少なくとも1つの組織取付部材は、複数の組織取付部材を備え、
上記少なくとも1つの組織展開ポートから延在するように上記少なくとも1つの組織取付部材を作動させるステップは、共通組織展開ポートから延在するように上記複数の組織取付部材を作動させるステップを含み、
2つまたはそれを上回る取付部材は、上記共通組織展開ポートから展開されたときに相互から分岐する、方法。
(項目52)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップは、上記伸長リード線本体がその中に位置付けられた、上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップを含む、項目52に記載の方法。
(項目54)
上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップは、上記伸長リード線本体、上記少なくとも1つの組織取付部材、もしくは上記変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカを識別するステップを含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
上記標的組織に添着される上記少なくとも1つの電極を用いて、生理学的パラメータを感知するステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目56)
上記少なくとも1つの電極を用いて、上記標的組織を刺激するステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目57)
上記標的組織から上記伸長リード線本体の上記遠位部分および上記少なくとも1つの電極の添着を解放するよう、上記標的組織への上記添着後に、上記変位部材を圧潰し、上記少なくとも1つの組織取付部材を後退させるステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目58)
上記伸長リード線本体を前進させるステップは、所定の形状を上記伸長リード線本体に付与するように、上記伸長リード線本体の内部管腔を通して内部成形ワイヤを位置付けるステップを含み、上記所定の形状は、身体管腔を通した上記伸長リード線本体の前進を促進する、項目51に記載の方法。
(項目59)
上記伸長リード線本体にトルクを加えるステップは、上記伸長リード線本体の内部管腔内に配置されるトルク部材を回転させるステップを含む、項目51に記載の方法。
(項目60)
上記変位部材は、上記伸長リード線本体の外側から展開される、項目51に記載の方法。
(項目61)
上記変位部材を展開するステップは、上記変位部材を拡張するステップを含む、項目51に記載の方法。
(項目62)
上記変位部材は、上記体腔の形状に合致する形状に拡張される、項目61に記載の方法。
(項目63)
上記変位部材は、拡張可能要素を備え、上記変位部材を展開するステップは、上記拡張可能部材を膨張させるステップを含む、項目61に記載の方法。
(項目64)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから展開される、項目51に記載の方法。
(項目65)
上記2つまたはそれを上回る取付部材は、上記異なる組織展開ポートから展開されたときに相互と同一平面内にある、項目64に記載の方法。
(項目66)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、展開されたときに上記伸長リード線本体の縦軸から延在する、項目51に記載の方法。
(項目67)
上記伸長リード線本体の近位部分を外部発電機と連結するステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目68)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目67に記載の方法。
(項目69)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目67に記載の方法。
(項目70)
上記伸長リード線本体に対する上記添着された少なくとも1つの組織取付部材の移動を感知するステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目71)
上記伸長リード線本体に連結されるハンドル上に上記感知された移動を表示するステップをさらに含む、項目70に記載の方法。
(項目72)
上記体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部のものである、項目71に記載の方法。
(項目73)
身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置であって、
縦軸を有する、伸長リード線本体と、
上記伸長リード線本体に連結される、少なくとも1つの感知/刺激電極と、
上記伸長リード線本体に連結され、ユーザによる規定方向に向かって上記少なくとも1つの電極を移動または付勢させるように適合される、拡張可能変位部材であって、拡張されたときに身体器官または空間の空洞に合致する形状を有する、拡張可能変位部材と、
上記伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合される、組織取付機構であって、後退構成および展開構成を有する、組織取付機構と、
を備え、
上記後退構成では、上記組織取付機構は、実質的に、上記少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられ、上記展開構成では、上記組織取付機構は、身体組織に係合するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、電気感知/刺激装置。
(項目74)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目75)
上記第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離される、項目74に記載の電気感知/刺激装置。
(項目76)
上記拡張可能変位部材は、上記第1および第2の電極の間に配置される、項目75に記載の電気感知/刺激装置。
(項目77)
上記拡張可能部材は、圧潰されたときに、上記伸長リード線本体の外面から延在しない、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目78)
上記拡張可能部材は、圧潰されたときに、上記伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有する、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目79)
上記拡張可能変位部材は、上記圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれる、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目80)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有する、項目79に記載の電気感知/刺激装置。
(項目81)
上記拡張可能変位部材の外面上に搭載される放射線不透過性マーカをさらに備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目82)
上記放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能である、項目81に記載の電気感知/刺激装置。
(項目83)
上記拡張可能変位部材は、膨張式である、項目82に記載の電気感知/刺激装置。
(項目84)
上記伸長リード線本体は、上記拡張可能変位部材を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有する、項目83に記載の電気感知/刺激装置。
(項目85)
上記拡張可能変位部材は、マレコットまたは拡張可能ケージを備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目86)
上記身体器官または空間は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部である、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目87)
上記伸長リード線本体は、それを通して上記組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有する、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目88)
上記伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成される、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目89)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目88に記載の電気感知/刺激装置。
(項目90)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目88に記載の電気感知/刺激装置。
(項目91)
上記展開構成では、上記組織取付機構は、上記身体組織に貫通するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目92)
上記複数の組織取付部材は、上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在するように適合される、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目93)
上記複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目94)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、上記伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成される、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目95)
上記複数の組織取付部材のうちの上記2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合される、項目94に記載の電気感知/刺激装置。(項目96)
それを通して上記組織取付機構が展開するポートは、上記伸長リード線本体が上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有する、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目97)
上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、上記遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有する、項目95に記載の電気感知/刺激装置。
(項目98)
上記組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、270度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目99)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、上記少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目100)
非外傷性遠位リード線本体終端をさらに備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目101)
上記伸長リード線本体の遠位端は、上記非外傷性遠位リード線本体終端を備える、項目99に記載の電気感知/刺激装置。
(項目102)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備える、項目99に記載の電気感知/刺激装置。
(項目103)
非外傷性遠位リード線本体終端は、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有する、項目99に記載の電気感知/刺激装置。
(項目104)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備える、項目99に記載の電気感知/刺激装置。
(項目105)
上記伸長リード線本体に連結される近位ハンドルをさらに備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目106)
上記近位ハンドルは、上記少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、上記展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは上記組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目107)
上記近位ハンドルは、上記組織取付機構の相対位置、上記組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは上記組織取付機構によって係合される上記組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目108)
上記伸長リード線本体は、内部管腔を有し、上記電気感知/刺激装置はさらに、上記内側管腔内にあり、上記伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、トルク部材を備える、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目109)
上記トルク部材は、上記伸長リード線本体に固定して取り付けられる、項目107に記載の電気感知/刺激装置。
(項目110)
上記トルク部材は、ハイポチューブを備える、項目107に記載の電気感知/刺激装置。
(項目111)
所定の形状を上記伸長リード線本体に提供するように、上記伸長リード線本体の上記内部管腔内に配置するために構成される、成形ワイヤをさらに備える、項目109に記載の電気感知/刺激装置。
(項目112)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔内で軸方向に平行移動するように構成される、項目110に記載の電気感知/刺激装置。
(項目113)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔から除去可能である、項目110に記載の電気感知/刺激装置。
(項目114)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔内に固定される、項目110に記載の電気感知/刺激装置。
(項目115)
上記伸長リード線本体は、上記成形ワイヤの周囲で回転可能である、項目110に記載の電気感知/刺激装置。
(項目116)
上記伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備え、上記Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合される、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目117)
上記複数の組織取付部材は、上記組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、上記伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有する、項目73に記載の電気感知/刺激装置。
(項目118)
上記組織取付部材の上記伸長近位部分は、上記伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納される、項目116に記載の電気感知/刺激装置。(項目119)
身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法であって、
体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように、上記電気感知/刺激デバイスの上記伸長リード線本体を前進させるステップと、
上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を上記標的部位内の標的組織と整合させるように、上記伸長リード線本体にトルクを加えるステップと、
上記標的組織に対して上記伸長リード線本体および上記少なくとも1つの組織取付部材を付勢するように変位部材を拡張するステップであって、上記拡張された変位部材は、上記体腔に合致する形状を有する、ステップと、
上記伸長リード線本体の遠位部分および上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの電極を上記標的組織に添着するために、上記伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから上記標的組織の中へ延在するように上記少なくとも1つの組織取付部材を作動させるステップと、
を含む、方法。
(項目120)
上記標的組織から上記伸長リード線本体の上記遠位部分および上記少なくとも1つの電極の添着を解放するよう、上記標的組織への上記添着後に、上記変位部材を圧潰し、上記少なくとも1つの組織取付部材を後退させるステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目121)
上記変位部材は、上記伸長リード線本体の外側から外向きに拡張される、項目118に記載の方法。
(項目122)
上記変位部材は、拡張可能要素を備え、上記変位部材を展開するステップは、上記拡張可能部材を膨張させるステップを含む、項目118に記載の方法。
(項目123)
上記体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部のものである、項目118に記載の方法。
(項目124)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目125)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップは、上記伸長リード線本体がその中に位置付けられた、上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップを含む、項目123に記載の方法。
(項目126)
上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップは、上記伸長リード線本体、上記少なくとも1つの組織取付部材、もしくは上記変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカを識別するステップを含む、項目124に記載の方法。
(項目127)
上記標的組織に添着される上記少なくとも1つの電極を用いて、生理学的パラメータを感知するステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目128)
上記少なくとも1つの電極を用いて、上記標的組織を刺激するステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目129)
上記伸長リード線本体を前進させるステップは、所定の形状を上記伸長リード線本体に付与するように、上記伸長リード線本体の内部管腔を通して内部成形ワイヤを位置付けるステップを含み、上記所定の形状は、身体管腔を通した上記伸長リード線本体の前進を促進する、項目118に記載の方法。
(項目130)
上記伸長リード線本体にトルクを加えるステップは、上記伸長リード線本体の内部管腔内に配置されるトルク部材を回転させるステップを含む、項目118に記載の方法。
(項目131)
上記組織取付機構は、複数の組織取付部材を備え、上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから展開される、項目118に記載の方法。
(項目132)
上記2つまたはそれを上回る取付部材は、上記異なる組織展開ポートから展開されたときに、相互と同一平面内にある、項目130に記載の方法。
(項目133)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、展開されたときに上記伸長リード線本体の縦軸から延在する、項目118に記載の方法。
(項目134)
上記伸長リード線本体の近位部分を外部発電機と連結するステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目135)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目133に記載の方法。
(項目136)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目133に記載の方法。
(項目137)
上記伸長リード線本体に対する上記添着された少なくとも1つの組織取付部材の移動を感知するステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目138)
上記伸長リード線本体に連結されるハンドル上に上記感知された移動を表示するステップをさらに含む、項目136に記載の方法。
(項目139)
身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置であって、
縦軸を有する、伸長リード線本体と、
上記伸長リード線本体に連結される、少なくとも1つの感知/刺激電極と、
上記伸長リード線本体に連結され、ユーザによる規定方向に向かって上記少なくとも1つの電極を移動または付勢させるように適合される、展開可能/格納式変位部材と、
上記伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合される、組織取付機構であって、上記組織取付機構は、後退構成および展開構成を有し、上記後退構成では、上記組織取付機構は、実質的に、上記少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられ、上記展開構成では、上記組織取付機構は、身体組織に係合するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、組織取付機構と、
所定の形状を上記伸長リード線本体に提供するように、上記伸長リード線本体の内部管腔内に配置するために構成される、成形ワイヤと、
を備える、電気感知/刺激装置。
(項目140)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔内で軸方向に平行移動するように構成される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目141)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔から除去可能である、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目142)
上記成形ワイヤは、上記内側管腔内に固定される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目143)
上記伸長リード線本体は、上記成形ワイヤの周囲で回転可能である、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目144)
上記伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、上記内側管腔内のトルク部材をさらに備え、上記成形ワイヤは、上記トルク部材内に配置されるように構成される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目145)
上記成形ワイヤは、曲線状である、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目146)
上記伸長リード線本体は、それを通して上記組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有する、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目147)
上記伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目148)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目146に記載の電気感知/刺激装置。
(項目149)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目146に記載の電気感知/刺激装置。
(項目150)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、上記伸長リード線本体の遠位部分の外面を覆って搭載される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目151)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目152)
上記第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離される、項目150に記載の電気感知/刺激装置。
(項目153)
上記展開可能/格納式変位部材は、上記第1および第2の電極の間に配置される、項目150に記載の電気感知/刺激装置。
(項目154)
上記展開可能/格納式変位部材は、圧潰構成および拡張構成を有する、拡張可能部材を備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目155)
上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外側から外へ展開するように適合される、項目153に記載の電気感知/刺激装置。
(項目156)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外面から延在しない、項目153に記載の電気感知/刺激装置。
(項目157)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有する、項目153に記載の電気感知/刺激装置。
(項目158)
上記拡張可能部材は、上記圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれる、項目153に記載の電気感知/刺激装置。
(項目159)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有する、項目157に記載の電気感知/刺激装置。
(項目160)
上記拡張可能部材の外面上に搭載される放射線不透過性マーカをさらに備える、項目153に記載の電気感知/刺激装置。
(項目161)
上記放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能である、項目159に記載の電気感知/刺激装置。
(項目162)
上記拡張可能要素は、膨張式である、項目159に記載の電気感知/刺激装置。
(項目163)
上記伸長リード線本体は、上記拡張可能要素を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有する、項目161に記載の電気感知/刺激装置。
(項目164)
上記拡張可能要素は、マレコットまたは拡張可能ケージを備える、項目159に記載の電気感知/刺激装置。
(項目165)
上記展開構成では、上記組織取付機構は、上記身体組織に貫通するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目166)
上記複数の組織取付部材は、上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在するように適合される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目167)
上記複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目168)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、上記伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目169)
上記複数の組織取付部材のうちの上記2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合される、項目167に記載の電気感知/刺激装置。
(項目170)
それを通して上記組織取付機構が展開するポートは、上記伸長リード線本体が上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有する、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目171)
上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、上記遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有する、項目169に記載の電気感知/刺激装置。
(項目172)
上記組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、270度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目173)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、上記少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目174)
非外傷性遠位リード線本体終端をさらに備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目175)
上記伸長リード線本体の遠位端は、上記非外傷性遠位リード線本体終端を備える、項目173に記載の電気感知/刺激装置。
(項目176)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備える、項目173に記載の電気感知/刺激装置。
(項目177)
非外傷性遠位リード線本体終端は、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有する、項目173に記載の電気感知/刺激装置。
(項目178)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備える、項目173に記載の電気感知/刺激装置。
(項目179)
上記伸長リード線本体に連結される近位ハンドルをさらに備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目180)
上記近位ハンドルは、上記少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、上記展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは上記組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目181)
上記近位ハンドルは、上記組織取付機構の相対位置、上記組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは上記組織取付機構によって係合される上記組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目182)
上記伸長リード線本体は、内部管腔を有し、上記電気感知/刺激装置はさらに、上記内側管腔内にあり、上記伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、トルク部材を備える、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目183)
上記トルク部材は、上記伸長リード線本体に固定して取り付けられる、項目181に記載の電気感知/刺激装置。
(項目184)
上記トルク部材は、ハイポチューブを備える、項目181に記載の電気感知/刺激装置。
(項目185)
上記成形ワイヤは、上記トルク部材の内部管腔内の配置のために構成される、項目181に記載の電気感知/刺激装置。
(項目186)
上記伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備え、上記Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合される、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目187)
上記複数の組織取付部材は、上記組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、上記伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有する、項目138に記載の電気感知/刺激装置。
(項目188)
上記組織取付部材の上記伸長近位部分は、上記伸長リード線本体内に締まり嵌めを提供する形状を有する、外側被覆内に収納される、項目186に記載の電気感知/刺激装置。
(項目189)
身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法であって、
体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように、上記電気感知/刺激デバイスの上記伸長リード線本体を前進させるステップであって、内部成形ワイヤは、所定の形状を上記伸長リード線本体に付与するように、上記伸長リード線本体の内部管腔を通して位置付けられ、それによって、身体管腔を通した上記伸長リード線本体の前進を促進する、ステップと、
上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を上記標的部位内の標的組織と整合させるように、上記伸長リード線本体にトルクを加えるステップと、
上記標的組織に対して上記伸長リード線本体および上記少なくとも1つの組織取付部材を付勢するように変位部材を展開するステップと、
上記伸長リード線本体の遠位部分および上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの電極を上記標的組織に添着するために、上記伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから上記標的組織の中へ延在するように上記少なくとも1つの組織取付部材を作動させるステップと、
を含む、方法。
(項目190)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップをさらに含む、項目188に記載の方法。
(項目191)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップは、上記伸長リード線本体がその中に位置付けられた、上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップを含む、項目189に記載の方法。
(項目192)
上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップは、上記伸長リード線本体、上記少なくとも1つの組織取付部材、もしくは上記変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカを識別するステップを含む、項目190に記載の方法。
(項目193)
上記標的組織に添着される上記少なくとも1つの電極を用いて、生理学的パラメータを感知するステップをさらに含む、項目188に記載の方法。
(項目194)
上記少なくとも1つの電極を用いて、上記標的組織を刺激するステップをさらに含む、項目188に記載の方法。
(項目195)
上記標的組織から上記伸長リード線本体の上記遠位部分および上記少なくとも1つの電極の添着を解放するよう、上記標的組織への上記添着後に、上記変位部材を圧潰し、上記少なくとも1つの組織取付部材を後退させるステップをさらに含む、項目188に記載の方法。
(項目196)
上記伸長リード線本体を前進させるステップは、所定の形状を上記伸長リード線本体に付与するように、上記伸長リード線本体の内部管腔を通して内部成形ワイヤを位置付けるステップを含み、上記所定の形状は、身体管腔を通した上記伸長リード線本体の前進を促進する、項目188に記載の方法。
(項目197)
上記伸長リード線本体にトルクを加えるステップは、上記伸長リード線本体の内部管腔内に配置されるトルク部材を回転させるステップを含む、項目188に記載の方法。
(項目198)
上記変位部材は、上記伸長リード線本体の外側から展開される、項目188に記載の方法。
(項目199)
上記変位部材を展開するステップは、上記変位部材を拡張するステップを含む、項目188に記載の方法。
(項目200)
上記変位部材は、拡張可能要素を備え、上記変位部材を展開するステップは、上記拡張可能部材を膨張させるステップを含む、項目198に記載の方法。
(項目201)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから展開される、項目198に記載の方法。
(項目202)
上記2つまたはそれを上回る取付部材は、上記異なる組織展開ポートから展開されたときに相互と同一平面内にある、項目200に記載の方法。
(項目203)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、展開されたときに上記伸長リード線本体の縦軸から延在する、項目188に記載の方法。
(項目204)
上記伸長リード線本体の近位部分を外部発電機と連結するステップをさらに含む、項目188に記載の方法。
(項目205)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目203に記載の方法。
(項目206)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目203に記載の方法。
(項目207)
上記伸長リード線本体に対する上記添着された少なくとも1つの組織取付部材の移動を感知するステップをさらに含む、項目188に記載の方法。
(項目208)
上記伸長リード線本体に連結されるハンドル上に上記感知された移動を表示するステップをさらに含む、項目206に記載の方法。
(項目209)
上記体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部のものである、項目188に記載の方法。
(項目210)
身体組織内に少なくとも1つの電極を位置付けるための電気感知/刺激装置であって、
縦軸および内側管腔を有する、伸長リード線本体と、
上記伸長リード線本体に連結される、少なくとも1つの感知/刺激電極と、
上記伸長リード線本体に連結され、ユーザによる規定方向に向かって上記少なくとも1つの電極を移動または付勢させるように適合される、展開可能/格納式変位部材と、
上記伸長リード線本体の遠位区画を身体組織に添着するように適合される、組織取付機構であって、上記組織取付機構は、後退構成および展開構成を有し、上記後退構成では、上記組織取付機構は、実質的に、上記少なくとも1つの内部管腔内に位置付けられ、上記展開構成では、上記組織取付機構は、身体組織に係合するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、組織取付機構と、
上記伸長リード線本体にトルクを加えるように適合される、上記伸長リード線本体の上記内側管腔内のトルク部材と、
を備える、電気感知/刺激装置。
(項目211)
上記トルク部材は、上記伸長リード線本体に固定して取り付けられる、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目212)
上記トルク部材は、ハイポチューブを備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目213)
上記伸長リード線本体は、それを通して上記組織取付機構が展開するように構成される、1つまたはそれを上回るポートを有する、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目214)
上記伸長リード線本体の近位部分は、外部発電機と連結するように構成される、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目215)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目214に記載の電気感知/刺激装置。
(項目216)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結するように構成される、項目215に記載の電気感知/刺激装置。
(項目217)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、上記伸長リード線本体の遠位部分の外面を覆って搭載される、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目218)
上記少なくとも1つの感知/刺激電極は、第1の電極と、第2の電極とを備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目219)
上記第1の電極および第2の電極は、相互から軸方向に分離される、項目218に記載の電気感知/刺激装置。
(項目220)
上記展開可能/格納式変位部材は、上記第1および第2の電極の間に配置される、項目219に記載の電気感知/刺激装置。
(項目221)
上記展開可能/格納式変位部材は、圧潰構成および拡張構成を有する、拡張可能部材を備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目222)
上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外側から外へ展開するように適合される、項目221に記載の電気感知/刺激装置。
(項目223)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外面から延在しない、項目222に記載の電気感知/刺激装置。
(項目224)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、上記伸長リード線本体の外円周より大きい外周を有する、項目222に記載の電気感知/刺激装置。
(項目225)
上記拡張可能部材は、上記圧潰構成において少なくとも部分的に折り畳まれる、項目222に記載の電気感知/刺激装置。
(項目226)
上記圧潰構成における上記拡張可能部材は、C字形、E字形、螺旋形、蛇行形、または星形断面を有する、項目225に記載の電気感知/刺激装置。
(項目227)
上記拡張可能部材の外面上に搭載される放射線不透過性マーカをさらに備える、項目222に記載の電気感知/刺激装置。
(項目228)
上記放射線不透過性マーカは、拡張可能マーカと併せて拡張可能である、項目227に記載の電気感知/刺激装置。
(項目229)
上記拡張可能要素は、膨張式である、項目227に記載の電気感知/刺激装置。
(項目230)
上記伸長リード線本体は、上記拡張可能要素を膨張させる膨張媒体を提供するように膨張管腔を有する、項目229に記載の電気感知/刺激装置。
(項目231)
上記拡張可能要素は、マレコットまたは拡張可能ケージを備える、項目227に記載の電気感知/刺激装置。
(項目232)
上記展開構成では、上記組織取付機構は、上記身体組織に貫通するように上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在する、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目233)
上記複数の組織取付部材は、上記伸長リード線本体の上記縦軸から延在するように適合される、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目234)
上記複数の組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回る組織取付部材は、曲線状ループを備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目235)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、上記伸長リード線本体の異なるポートから延在するように構成される、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目236)
上記複数の組織取付部材のうちの上記2つまたはそれを上回る組織取付部材は、拡張されたときに同一平面内にあるように適合される、項目236に記載の電気感知/刺激装置。
(項目237)
それを通して上記組織取付機構が展開するポートは、上記伸長リード線本体が上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものの線形部分にわたって平行移動することを可能にする、長さを有する、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目238)
上記組織取付部材のうちの1つまたはそれを上回るものは、遠位ワイヤループと、上記遠位ワイヤループの遠位の直線状最遠位部分とを有する、項目237に記載の電気感知/刺激装置。
(項目239)
上記組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回るものは、270度未満またはそれに等しい角度だけ相互から分岐する、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目240)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、上記少なくとも1つの組織取付部材が展開されるときに、それを通して1つまたはそれを上回る固着要素が前進させられる、内側管腔を有する、中空針を備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目241)
非外傷性遠位リード線本体終端をさらに備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目242)
上記伸長リード線本体の遠位端は、上記非外傷性遠位リード線本体終端を備える、項目241に記載の電気感知/刺激装置。
(項目243)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、感知/刺激電極を備える、項目241に記載の電気感知/刺激装置。
(項目244)
非外傷性遠位リード線本体終端は、丸みを帯びた、コブラヘッド、湾曲、両側偏心、または四重偏心先端を有する、項目241に記載の電気感知/刺激装置。
(項目245)
上記非外傷性遠位リード線本体終端は、複数の半径方向に延在する外向きのタインを備える、項目241に記載の電気感知/刺激装置。
(項目246)
上記伸長リード線本体に連結される近位ハンドルをさらに備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目247)
上記近位ハンドルは、上記少なくとも1つの感知/刺激電極を起動すること、上記展開可能/格納式変位部材を展開または後退させること、もしくは上記組織取付機構を展開または後退させることのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回る制御を備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目248)
上記近位ハンドルは、上記組織取付機構の相対位置、上記組織取付機構によって係合される組織の感知された抵抗、もしくは上記組織取付機構によって係合される上記組織を通る感知された電流の量のうちの1つまたはそれを上回るものを示すための1つまたはそれを上回るディスプレイを備える、項目209に記載の電気感知/刺激装置。
(項目249)
上記伸長リード線本体は、その近位部分の中に配置されるOリングを備え、上記Oリングは、流体がそれを通って近位に漏出することを防止するように適合される、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目250)
上記複数の組織取付部材は、上記組織取付機構が後退されるとともに展開されるときに、上記伸長リード線本体内に配置される伸長近位部分を有する、項目1に記載の電気感知/刺激装置。
(項目251)
身体組織内に電気感知/刺激デバイスを位置付けるための方法であって、
体腔内の標的部位に伸長リード線本体を位置付けるように、上記電気感知/刺激デバイスの上記伸長リード線本体を前進させるステップと、
上記伸長リード線本体にトルクを加え、上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの組織取付部材を上記標的部位内の標的組織と整合させるように、上記伸長リード線本体の内側管腔内に配置されるトルク部材にトルクを加えるステップと、
上記標的組織に対して上記伸長リード線本体および上記少なくとも1つの組織取付部材を付勢するように変位部材を展開するステップと、
上記伸長リード線本体の遠位部分および上記電気感知/刺激デバイスの少なくとも1つの電極を上記標的組織に添着するために、上記伸長リード線本体上の少なくとも1つの組織アンカ展開ポートから上記標的組織の中へ延在するように上記少なくとも1つの組織取付部材を作動させるステップと、
を含む、方法。
(項目252)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップをさらに含む、項目251に記載の方法。
(項目253)
上記標的組織への上記伸長リード線本体の上記遠位部分の適切な添着を検証するステップは、上記伸長リード線本体がその中に位置付けられた、上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップを含む、項目252に記載の方法。
(項目254)
上記体腔を蛍光顕微鏡で撮像するステップは、上記伸長リード線本体、上記少なくとも1つの組織取付部材、もしくは上記変位部材のうちの1つまたはそれを上回るものに連結される、1つまたはそれを上回る放射線不透過性マーカを識別するステップを含む、項目253に記載の方法。
(項目255)
上記標的組織に添着される上記少なくとも1つの電極を用いて、生理学的パラメータを感知するステップをさらに含む、項目251に記載の方法。
(項目256)
上記少なくとも1つの電極を用いて、上記標的組織を刺激するステップをさらに含む、項目251に記載の方法。
(項目257)
上記標的組織から上記伸長リード線本体の上記遠位部分および上記少なくとも1つの電極の添着を解放するよう、上記標的組織への上記添着後に、上記変位部材を圧潰し、上記少なくとも1つの組織取付部材を後退させるステップをさらに含む、項目251に記載の方法。
(項目258)
上記変位部材は、上記伸長リード線本体の外側から展開される、項目251に記載の方法。
(項目259)
上記変位部材を展開するステップは、上記変位部材を拡張するステップを含む、項目251に記載の方法。
(項目260)
上記変位部材は、上記体腔の形状に合致する形状に拡張される、項目260に記載の方法。
(項目261)
上記変位部材は、拡張可能要素を備え、上記変位部材を展開するステップは、上記拡張可能部材を膨張させるステップを含む、項目260に記載の方法。
(項目262)
上記複数の組織取付部材のうちの2つまたはそれを上回る組織取付部材は、異なる組織展開ポートから展開される、項目261に記載の方法。
(項目263)
上記2つまたはそれを上回る取付部材は、上記異なる組織展開ポートから展開されたときに相互と同一平面内にある、項目262に記載の方法。
(項目264)
上記少なくとも1つの組織取付部材は、展開されたときに上記伸長リード線本体の縦軸から延在する、項目251に記載の方法。
(項目265)
上記伸長リード線本体の近位部分を外部発電機と連結するステップをさらに含む、項目251に記載の方法。
(項目266)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、磁気連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目265に記載の方法。
(項目267)
上記伸長リード線本体の上記近位部分は、軸方向に延長または収縮するように適合される拡張連結器を通して上記外部発電機と連結される、項目265に記載の方法。
(項目268)
上記伸長リード線本体に対する上記添着された少なくとも1つの組織取付部材の移動を感知するステップをさらに含む、項目251に記載の方法。
(項目269)
上記伸長リード線本体に連結されるハンドル上に上記感知された移動を表示するステップをさらに含む、項目268に記載の方法。
(項目270)
上記体腔は、右心室、左心室、右心房、左心房、大動脈、大静脈、動脈、静脈、膀胱、尿管、子宮、鼻腔、口腔、食道、胃、腸、胆嚢、結腸、または直腸の少なくとも一部のものである、項目269に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0107】
図面は、一定の縮尺ではなく、以下の発明を実施するための形態における説明と併せて補助として意図されるのみであることに留意されたい。図面では、同一の参照番号が、類似要素または行為を識別する。図面中の要素のサイズおよび相対位置は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。例えば、種々の要素の形状および角度は、一定の縮尺で描かれない場合があり、これらの要素のうちのいくつかは、図面の読みやすさを向上させるように恣意的に拡大され、位置付けられ得る。さらに、描かれるような要素の特定の形状は、特定の要素の実際の形状に関するいかなる情報も伝えることと意図しておらず、単に図面内の認識を容易にするために選択されている。本開示の特徴および利点のより良好な理解は、本開示の原理が利用される、例証的実施形態を記載する以下の発明を実施するための形態、および添付図面を参照することによって得られるであろう。
【0108】
図1a図1aは、多くの実施形態による、組織取付部材が後退させられ、バルーンが収縮させられた、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0109】
図1b図1bは、組織取付部材が展開され、バルーンが膨張させられた、図1aの電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0110】
図2a図2aは、膨張させられたときに、それを通してバルーンが拡張する、縦方向の切り抜きを示す、図1aの電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0111】
図2b図2bは、リング電極ワイヤおよび組織取付部材の通過のための小さい切り抜きを示す、図2aの遠位リード線本体の上面図を示す。
【0112】
図2c図2cは、その内側でバルーンが搭載される、主要中心管腔と、それぞれリング電極導線を収納する、2つの小さい円形管腔と、その内側で組織取付部材が平行移動する、小さい卵形管腔とを示す、図2aの遠位リード線本体の端部の斜視図を示す。
【0113】
図3-1】図3a-3cは、多くの実施形態による、膨張式要素カートリッジを生成するようにD字形縦方向要素上に搭載された図1aの電気感知/刺激デバイスのバルーンを示す。本サブアセンブリは、遠位リード線本体の主要D字形管腔に挿入されてもよい。図3aは、膨張式要素カートリッジの側面斜視図を示す。
【0114】
図3-2】図3a-3cは、多くの実施形態による、膨張式要素カートリッジを生成するようにD字形縦方向要素上に搭載された図1aの電気感知/刺激デバイスのバルーンを示す。本サブアセンブリは、遠位リード線本体の主要D字形管腔に挿入されてもよい。図3a’は、圧潰構成におけるバルーンを伴う膨張式要素カートリッジの断面図を示す。図3a”は、拡張構成におけるバルーンを伴う膨張式要素カートリッジの断面図を示す。図3bは、遠位リード線本体から分離された膨張式要素カートリッジの側面図を示す。図3cは、遠位リード線本体に連結された膨張式要素カートリッジの側面図を示す。
【0115】
図4-1】図4a-4dは、多くの実施形態による、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線本体内に搭載された別の膨張式変位部材を示す。図4aは、遠位リード線本体の側面図を示す。図4bは、膨張式変位部材の側面図を示す。図4cは、遠位リード線本体から分離された膨張式変位部材の側面図を示す。
【0116】
図4-2】図4a-4dは、多くの実施形態による、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線本体内に搭載された別の膨張式変位部材を示す。図4dは、遠位リード線本体に連結された膨張式変位部材の側面図を示す。
【0117】
図5-1】図5a-5eは、多くの実施形態による、螺旋状様式でカートリッジ上に搭載され、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線本体内に搭載され得る、別の膨張式変位部材を描写する。図5aは、カートリッジの側面図を示す。図5bは、膨張式変位部材の側面図を示す。
【0118】
図5-2】図5a-5eは、多くの実施形態による、螺旋状様式でカートリッジ上に搭載され、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線本体内に搭載され得る、別の膨張式変位部材を描写する。図5cは、カートリッジ搭載型膨張式変位部材の側面図を示す。図5dは、遠位リード線本体から分離されたカートリッジ搭載型膨張式変位部材の側面図を示す。図5eは、遠位リード線本体に連結されたカートリッジ搭載型膨張式変位部材の側面図を示す。
【0119】
図6-1】図6aは、多くの実施形態による、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線本体の卵形チャネルの中への組織取付部材の挿入/差し込みの斜視図を示す。
【0120】
図6-2】図6a’は、作動ワイヤを後退させることによって、他の組織取付部材が展開され得る、これらの組織取付部材の斜視図を示す。図6bは、遠位リード線本体の卵形チャネルの中への組織取付部材の挿入/差し込みの拡大斜視図を示す。
【0121】
図6-3】図6cは、遠位リード線本体の卵形チャネルの中への組織取付部材の位置付け、電極および関連電極ワイヤの搭載位置、および内部トルク制御部材の位置の断面図を示す。
【0122】
図7-1】図7aは、多くの実施形態による、卵形管腔内のそれらの後退直線構成における組織取付部材、およびそれぞれの管腔内のリング電極ワイヤを示す、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線本体の最上部の選択的切り抜きの斜視図を示す。
【0123】
図7-2】図7bは、それらの展開構成における組織アンカを示す、図7aの遠位リード線区画の部分アセンブリの斜視図を示す。図7b’は、それらの後退構成における組織アンカを伴う遠位リード線区画、および遠位リード線区画のX線撮影配向を提供する電極の種々の形状を示す、図7aの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0124】
図8-1】図8a-8dは、多くの実施形態による、遠位リード線区画の種々の遠位先端を描写する。図8aは、遠位先端の斜視図を示す。
【0125】
図8-2】図8a-8dは、多くの実施形態による、遠位リード線区画の種々の遠位先端を描写する。図8bは、別の遠位先端の斜視図を示す。図8cは、別の遠位先端の斜視図を示す。図8dは、別の遠位先端の斜視図を示す。
【0126】
図9a図9a、9b、および9cは、多くの実施形態による、トルク制御部材の側面図を示す。
図9b図9a、9b、および9cは、多くの実施形態による、トルク制御部材の側面図を示す。
図9c図9a、9b、および9cは、多くの実施形態による、トルク制御部材の側面図を示す。
【0127】
図10図10は、多くの実施形態による、リード線ハンドルおよび作動/係止機構の側面図を示す。
【0128】
図10a図10aは、多くの実施形態による、リード線ハンドルおよび回転機構の側面図を示す。
【0129】
図10b図10bは、図10aのリード線ハンドルの回転面板の拡大図を示す。
【0130】
図10c図10cは、多くの実施形態による、リード線ハンドルおよび回転機構の断面図を示す。
【0131】
図10d図10dは、図10cの回転機構の拡大図を示す。
【0132】
図11a図11aは、多くの実施形態による、共通ポートから展開された組織取付部材が約90°だけ相互から分離される、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0133】
図11b図11bは、多くの実施形態による、共通ポートから展開された組織取付部材が90°超だけ相互から分離される、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0134】
図11c図11cは、多くの実施形態による、共通ポートから展開された組織取付部材が90°未満だけ相互から分離される、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0135】
図11d図11dは、図11a-11cの組織取付部材アセンブリを示す。
【0136】
図11e図11eは、多くの実施形態による、組織取付部材がリード線本体に向かって配向された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0137】
図11f図11fは、図11eの遠位リード線区画の正面図を示す。
【0138】
図12a図12aは、多くの実施形態による、共通ポートから展開された組織取付部材が軸方向/縦方向に分離されるが、同一平面内にある、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0139】
図12b図12bは、多くの実施形態による、組織取付部材が共通ポートから展開され、減少する端部ループ半径を有する、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0140】
図12c図12cは、多くの実施形態による、組織取付部材が、それらの長さに沿って半径が減少する端部ループを有する、電気感知/刺激デバイスの組織取付部材アセンブリの斜視図を示す。
【0141】
図13a図13aは、多くの実施形態による、組織取付部材が伸長共通ポートから展開され、ポートの遠位端まで平行移動させられた、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0142】
図13b図13bは、組織取付部材がポートの近位端まで平行移動させられた、図13aの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0143】
図14図14は、多くの実施形態による、組織取付部材が伸長共通ポートから展開され、直線状端部を有する、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0144】
図15a図15aは、多くの実施形態による、組織取付部材が伸長共通ポートから展開され、中空管を備える、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0145】
図15b図15bは、螺旋アンカワイヤが展開された組織取付部材から展開される、図15aの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0146】
図15c図15cは、螺旋アンカワイヤが展開され、組織取付部材が後退させられる、図15aの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0147】
図16a図16aは、多くの実施形態による、大直径付勢ループが展開された、心室に挿入された電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0148】
図16b図16bは、大直径付勢ループが展開され、アンカワイヤがループから延在する、図16aの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0149】
図16c図16cは、図16aの大型付勢ループおよびアンカワイヤを示す。
【0150】
図17a図17aは、多くの実施形態による、「差し込まれた」組織取付部材アセンブリを示す。
【0151】
図17b図17bは、図17aの「差し込まれた」組織取付部材アセンブリおよび電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画を示す。
【0152】
図18-1】図18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18h、および18iは、多くの実施形態による、統合電極を有する、遠位リード線区画の種々の遠位先端を示す。
図18-2】図18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18h、および18iは、多くの実施形態による、統合電極を有する、遠位リード線区画の種々の遠位先端を示す。
図18-3】図18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18h、および18iは、多くの実施形態による、統合電極を有する、遠位リード線区画の種々の遠位先端を示す。
【0153】
図19a図19aは、患者の心臓の心尖の断面図を示す。
【0154】
図19b図19bは、図19aの線19B-19Bから得られた右心室の断面図を示す。
【0155】
図19c図19cは、多くの実施形態による、成形された拡張可能変位部材が拡張され、右心室の空洞の形状に共形化する、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0156】
図19d図19dは、拡張可能変位部材が圧潰された、図19cの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0157】
図19e図19eは、拡張可能変位部材が圧潰された、図19cの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0158】
図19f図19fは、拡張可能変位部材が拡張された、図19cの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0159】
図19g図19gは、拡張可能変位部材が拡張された、図19cの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0160】
図19h図19hは、具体的場所における拡張可能変位部材の壁厚を変動させることがどのようにして、拡張されたときに所望の形状をもたらし得るかを示す、成形された拡張可能変位部材が拡張された、図19cの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0161】
図20a図20aは、多くの実施形態による、拡張可能変位部材がリード線本体内で円形状に圧潰された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0162】
図20b図20bは、多くの実施形態による、拡張可能変位部材がリード線本体内でC字形に圧潰された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0163】
図20c図20cは、多くの実施形態による、拡張可能変位部材が、「C」の端部が「C」内で内巻きになる、内巻きのC字形に圧潰され、バルーンがリード線本体内でネスト化された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0164】
図20d図20dは、多くの実施形態による、拡張可能変位部材がリード線本体内で螺旋形状に圧潰された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0165】
図20e図20eは、多くの実施形態による、拡張可能変位部材がリード線本体内で蛇行形状に圧潰された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0166】
図21a図21aは、多くの実施形態による、拡張可能変位部材がリード線本体内で軸方向に圧潰された、電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0167】
図21b図21bおよび21cは、部分的に外向きに拡張され、その軸方向の折り目を示す、図21aの拡張可能変位部材の側面図を示す。
図21c図21bおよび21cは、部分的に外向きに拡張され、その軸方向の折り目を示す、図21aの拡張可能変位部材の側面図を示す。
【0168】
図22a図22aは、多くの実施形態による、圧潰構成における電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の拡張可能変位部材用の蛇行マーカの側面図を示す。
【0169】
図22b図22bは、拡張構成における図22aの蛇行マーカの側面図を示す。
【0170】
図22c図22cは、両方ともそれらの圧潰構成における、拡張可能変位部材上に搭載された図22aの蛇行マーカの側面図を示す。
【0171】
図22d図22dは、両方ともそれらの圧潰構成における、拡張可能変位部材上に搭載された図22aの蛇行マーカの上面図を示す。
【0172】
図22e図22eは、両方ともそれらの拡張構成における、拡張可能変位部材上に搭載された図22aの蛇行マーカの側面図を示す。
【0173】
図22f図22fは、両方ともそれらの拡張構成における、拡張可能変位部材上に搭載された図22aの蛇行マーカの上面図を示す。
【0174】
図22g図22gは、多くの実施形態による、圧潰構成における電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の拡張可能変位部材用の矢印形蛇行マーカの側面図を示す。
【0175】
図22h図22hは、拡張構成における図22gの矢印形蛇行マーカの側面図を示す。
【0176】
図22i図22iは、両方ともそれらの拡張構成における、拡張可能変位部材上に搭載された図22gの矢印形蛇行マーカの上面図を示す。
【0177】
図22j図22jは、両方ともそれらの圧潰構成における、拡張可能変位部材上に搭載された図22gの矢印形蛇行マーカの上面図を示す。
【0178】
図23a図23aは、多くの実施形態による、圧潰構成における機械的に拡張可能な変位部材を伴う電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0179】
図23b図23bは、拡張構成における機械的に拡張可能な変位部材を伴う図23aの電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の側面図を示す。
【0180】
図23c図23cは、図23bの線23C-23Cを通して得られた図23aの電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の断面図を示す。
【0181】
図24a図24aは、多くの実施形態による、電気感知/刺激デバイスおよびそれに連結され得る外部発電機を示す。
【0182】
図24b図24bは、多くの実施形態による、電気感知/刺激デバイス、および磁気接続ハブを通してそれに連結され得る外部発電機を示す。
【0183】
図24c図24cは、ともに連結された、図24bの電気感知/刺激デバイス、外部発電機、および磁気接続ハブを示す。
【0184】
図25a図25aは、多くの実施形態による、電気感知/刺激デバイス、外部発電機、および格納式延長コードアダプタの上面図を示す。
【0185】
図25b図25bは、軸方向後退構成における図25aの格納式延長コードアダプタの上面図を示す。
【0186】
図25c図25cは、軸方向伸張構成における図25aの格納式延長コードアダプタの上面図を示す。
【0187】
図25d図25dは、図25aの格納式延長コードアダプタの上面図を示す。
【0188】
図25e図25eは、図25aの格納式延長コードアダプタの側面図を示す。
【0189】
図25f図25fは、図25aの格納式延長コードアダプタの分解側面図を示す。
【0190】
図25g図25gは、多くの実施形態による、統合格納式延長コードおよび外部発電機を伴う電気感知/刺激デバイスの上面図を示す。
【0191】
図26a図26aは、多くの実施形態による、電流変化の検出に基づく、電気感知/刺激デバイスの組織取付部材の移動を検出するための概略図を示す。
【0192】
図26b図26bは、多くの実施形態による、電流変化に基づく、電気感知/刺激デバイスの組織取付部材の移動を検出するための別の概略図を示す。
【0193】
図26c図26cは、多くの実施形態による、組織取付部材の移動を検出することが可能な電気感知/刺激デバイスのハンドルのLCDディスプレイの側面図を示す。
【0194】
図26d図26dは、多くの実施形態による、組織取付部材の移動を検出することが可能な電気感知/刺激デバイスのハンドルのLCDディスプレイの側面図を示す。
【0195】
図26e図26eは、図27aおよび27bの電流感知要素からの図26dのハンドルの回路の概略図を示す。
【0196】
図27a図27aは、多くの実施形態による、トルク制御部材および分断された成形可能部材を伴う電気感知/刺激デバイスの遠位リード線区画の斜視図を示す。
【0197】
図27b図27bは、図27aのトルク制御部材の拡大図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0198】
本開示は、本明細書で、体腔内の電極または電極アレイの送達および添着のためのデバイスならびに方法を説明する。そのような電極または電極アレイは、一般的に、感知またはペーシングリード線と称され得る。そのようなリード線は、本明細書では、心臓用途における使用、すなわち、心腔内の電極または電極アレイの配置のために説明される。しかし、本明細書に説明されるデバイスおよび方法は、そのように限定されず、カテーテルシステムを介してアクセス可能な身体の任意の空洞または血管に適用されてもよい。リード線の導入のための血管アクセス部位は、実施例として、内頸静脈、大腿静脈、または鎖骨下静脈からであり得るが、そのように限定されない。電極または電極アレイは、身体組織の固有の電気活動を感知するために使用されてもよいが、電極または電極アレイはまた、電極または電極アレイが、(例えば、業界標準IS-1型コネクタもしくは同等物を用いて等、リード線の近位ピンコネクタに接続し得るアダプタを介して)埋込電気パルス発生器または外部電気パルス発生器のいずれか一方に接続されるときに、電気刺激を身体組織に送達するために使用されてもよい。
【0199】
図1aおよび1bは、伸長リード線本体120と、偏心拡張可能変位要素320(つまり、拡張可能変位要素320は、形状が管状であり得る、伸長リード線本体120の1つの外側から横方向に拡張してもよい)を備える変位機構と、感知/刺激電極131および132と、組織取付部材141および142と、非外傷性先端110とを含み得る、リード線遠位区画100の基本要素を示す。いくつかの実施形態では、リード線本体120は、0.080インチの公称直径と、110cmの(デバイス遠位先端からハンドルまでリード線本体に沿って測定されるような)作業長とを有してもよいが、両方ともそのように限定されず、任意の具体的な解剖学的構成に適合するように調節されてもよい。本明細書に説明されるように、リード線の各要素は、種々の設計および形態を帯びてもよいが、全て同一の基本動作特徴をリード線に提供する様式で動作する。いくつかの実施形態では、要素142は、141と同一の場所から伸長本体から退出してもよく、またはその逆も同様である。また、いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る組織取付部材は、同一の軸方向場所から伸長本体120から退出してもよい。
【0200】
リード線本体
【0201】
リード線本体120は、1つまたはそれを上回る管腔を有する、押出熱可塑性ポリマー材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、材料は、55Dまたは63Dのショア硬度を有する、Pellethane(R)であってもよいが、そのように限定されない。シリコーン等の熱硬化性ポリマーもまた、使用されてもよい。ポリマーは、デバイスが、X線透視装置を使用して埋込手技中に撮像されているときに、リード線本体の蛍光透視像を提供するため等に、硫酸バリウムまたはビスマス等の放射線不透過性添加物を含んでもよい。図2a-2cは、リード線本体の近位端からリード線本体の遠位端までの連通に使用される、1つまたはそれを上回る管腔を組み込む、リード線本体120を示す。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る管腔は、変位部材320まで、電極131、132まで、および組織取付部材141、142まで連通する。リード線本体の遠位端は、ユーザによって操作可能であり得る湾曲を有してもよく、その実施例が図8a-8dおよび18a-18iに示される、非外傷性先端600または別の非外傷性先端で終端してもよい。
【0202】
トルク制御部材
【0203】
リード線本体のデュロメータおよび正確な断面外形に応じて、リード線本体は、埋込手技中に遠位リード線区画100を標的組織に整合させるために必要とされる十分なトルク制御を有する場合もあり、有していない場合もある。増加したトルク制御をリード線本体120に提供するために、トルク制御部材710、720、730が、リード線本体120の中へ加工されてもよい。図6c、7a、および9a-9cで描写されるように、リード線本体120の主要中心管腔220の長さの内側に、トルク制御部材710、720、730が存在してもよい。トルク制御部材は、第1の方向に巻装される第1の内側コイル712が、反対方向に巻装される外側コイル714によって包み込まれる、反対巻装コイル構成を備えてもよい。これらのコイル構成はまた、「二重」型コイルアセンブリと称されることもできる。本コイルアセンブリは、概して、アセンブリが、内側コイル上に外側コイルをきつく締めるであろう方向にトルクを加えられるため、若干良好なトルク制御を提供することができる。「三重」型コイルアセンブリと称される別のコイル構成720は、内側および外側コイルが同一方向に巻装され、中央コイルが反対方向に巻装されるように、第3のコイル722を含んでもよい。概して、三重コイルアセンブリは、コイルがいずれか一方の方向にその軸の周囲で回転させられると、より良好なトルク制御を提供することができる。第3のタイプのトルク制御部材730が、図9cに示され、典型的にはステンレス鋼ワイヤから成る編組管によって囲繞され、次いで、Pellethaneまたはナイロン等のポリマーの外層に包み込まれる、Pellethaneまたはナイロン等であるがそのように限定されない、ポリマーの内層を備える、医療デバイス業界で周知の複合構造である、編組カテーテルシャフトであってもよい。多くの好適なポリマーが、内および外層のために規定されてもよく、また、ポリミド、シリコーン、または他の熱可塑性もしくは熱硬化性ポリマーを含んでもよい。編組ワイヤは、ステンレス鋼以外、例えば、Nitinol、MP35Nまたは35NLT(例えば、Fort Wayne Metals(Fort Wayne, IN)から入手可能である)、もしくはKevlar等の他の適切な金属またはポリマーであってもよいが、そのように限定されない。編組ワイヤの直径は、0.001インチから0.010インチの間で変動し得るが、そのように限定されない。
【0204】
二重コイルアセンブリ710、三重コイルアセンブリ720、または編組カテーテルシャフト730は、接着剤、もしくはブレイズとともにリード線本体を同時押出することにより、リード線本体材料120をトルク制御部材710、720、または730の中へ熱的に融解させることによって、主要中心管腔220内に挿入されて添着されてもよいが、取付方式は、そのように限定されない。主要中心管腔220への取付は、リード線本体120の全長に沿って、リード線本体内の周期的間隔で、またはリード線本体120に沿った具体的な所定の点において等、種々の場所にあってもよい。トルク制御部材710、720、または730をリード線本体120の主要中心管腔220に添着することは、1つのアセンブリとして移動させるようにそれらを統一することができる。リード線本体120の近位端およびトルク制御部材710、720、または730の近位端は両方とも、ともに終端し、ハンドルの遠位区画に取り付けられることができる。したがって、ハンドルが回転させられると、トルク制御部材710、720、または730およびリード線本体120は、一致して移動することができる。さらなるトルク部材およびトルク制御部材が、以下および本明細書に説明される。
【0205】
変位部材
【0206】
リード線本体120の主要中心管腔220は、変位部材320において遠位に終端する。リード線本体120の主要中心管腔220は、リード線本体の長さの内側で進行し、デバイスの接続が管腔220および膨張式変位部材320内で空気または他の膨張媒体を加圧することを可能にするように、膨張ポート802において近位に終端する。
【0207】
図1b、3a-3c、および4a-4dに示されるように、変位部材は、実質的にリード線本体120の主要中心管腔220内に搭載され得る、拡張可能部材320を備えてもよい。本拡張可能変位部材320は、概して、管状構造(管)を備えてもよく、エラストマーポリマー、薄壁非柔軟または半柔軟ポリマーで構築されてもよい。拡張可能変位部材320は、多くの実施形態では、変位部材320を拡張するように膨張させられてもよい。空気、CO、液体(例えば、水、ヨード造影剤/水溶液、または他の適切な生体適合性流体)、もしくは他の膨張媒体で膨張させられたとき、膨張式変位部材320は、拡張し、リード線本体120の中心主要管腔220に切り込まれる展開窓210を通して展開するであろう。拡張可能変位部材320が、リード線本体の一側面上の展開窓210を通して展開することができるため、拡張可能変位部材320の拡張は、リード線本体120自体と偏心であり得る。展開窓210の位置は、組織取付部材展開ポート240の位置と実質的に反対であり得る(例えば、正反対である、または反対の外側上にある)が、展開窓210は、組織取付部材展開ポート240に対して任意の角度位置ならびに任意の軸方向および/または縦方向位置に位置付けられてもよい。いくつかの実施形態では、2つまたはそれを上回る組織取付部材141、142は、1つの組織部材展開ポート240から展開されてもよい。いくつかの実施形態では、変位部材320は、拡張可能金属またはポリマー足場、すなわち、実施例として、それらの軸に沿って短縮化されたときに半径方向に拡張し得る、管状メッシュを備えてもよい。拡張可能部材の他の実施例は、その内容が参照することによって本明細書に完全に組み込まれる、Garaiらの米国特許出願第13/219,874号に示されている。
【0208】
いくつかの実施形態では、拡張可能変位部材320は、エラストマーポリマー材料であってもよい。内側でリード線が位置付けられ、組織に添着されるであろう、解剖学的構造のサイズおよび形状によって必要とされるような拡張の程度を提供することができる、他の好適な材料が使用されてもよい。膨張させられたとき、拡張可能変位部材320は、拡張し、展開窓210を通して展開することができ、収縮させられたとき、拡張可能変位部材320は、収縮し、リード線本体120の主要中心管腔220内でその搭載位置を再びとることができる。体腔の中で適切に位置付けられたとき、拡張可能変位部材320の拡張は、接触を開始し、体腔の壁に力を及ぼし、したがって、電極131、132との接触のために標的にされる組織に向かって、異なる(例えば、反対)方向にリード線本体120、関連電極131、132、および組織取付展開ポート240を変位させ、組織への添着のために、標的組織の中への組織取付部材141、142の展開のために標的組織と対向するように組織取付展開ポート240を配向することができる。拡張可能変位部材210はまた、非柔軟または半柔軟ポリマーもしくは膨張のために好適な他の材料で構築されてもよい。本構成では、拡張可能変位部材320は、実質的にリード線本体内でその配置を可能にする様式で折り畳まれてもよく、収縮時に、膨張式変位部材は、再び折り重なり、その元の非展開構成に戻ってもよい。
【0209】
図3a-3cに示されるように、拡張可能変位部材320は、実施例として、コイル、ポリマー押出、または射出成形構成要素であり得る、中空D字形縦方向要素310を覆って搭載されることができる。図3aに示されるように、本様式で搭載されたとき、D字形縦方向要素および拡張可能変位要素320は、カートリッジ300を形成する。本構成では、拡張可能変位部材320の外径の円周は、内側に拡張可能変位部材320が存在する管腔220の内径の円周より小さいであろう。拡張可能部材カートリッジ300は、中心主要管腔220の遠位端に挿入され、展開窓210の中心に位置付けられ、接着剤または熱結合を使用して、中心主要管腔220内で近位および遠位端において定位置に添着されることができる。カートリッジの近位端は、開放してもよく、リード線本体120の主要中心管腔220と連通することができ、したがって、前述のように膨張させられる。
【0210】
図4a-4cに示されるように、拡張可能変位部材420はまた、管状構造(管)を備えてもよく、図3aを参照して上記で説明されるものと類似する材料を使用して、加工されてもよい。しかしながら、図4a-4cに示される実施形態では、拡張可能変位部材420は、折り畳まれ、「C字形」ネスト化構成で構成されてもよい。本構成の利点は、内側に拡張可能変位部材320が存在する、所与の管腔410に関して、ネスト化構成を生成するように折り畳まれる管の円周が、管腔410の内円周より大きくあり得ることである。拡張可能変位部材320および420を作製するための管の同一の材料および壁厚を考慮すると、拡張時に、図4の拡張可能変位部材420は、拡張可能変位部材420の有効円周が拡張可能変位部材320のものより大きいという事実により、図3に示されるように、拡張可能変位部材320よりもさらに拡張することが可能であり得る。
【0211】
リード線本体120の管腔220内に拡張可能変位部材320または420を搭載する構成は、拡張可能部材320、420が展開窓210を通して展開することを可能にすることができる。展開窓210の縦方向および円周方向寸法は、例えば、内側でリード線が動作するように設計され得る解剖学的要件と一致して、拡張可能変位部材内の空気または流体の体積を制御することによって、変位部材の展開された寸法を制御するために適切と見なされるように調節されてもよい。したがって、展開窓210を延長することが、展開された変位部材320、420の長さを増加させることができる一方で、展開窓の円周方向寸法を増加または減少させることは、拡張可能変位部材320、420の拡張の量、したがって、直径を増加または減少させることができる。C字形の折り畳まれた拡張可能変位部材420の膨張は、小型連通管425を介して達成されてもよく、その遠位端は、拡張可能変位部材420の管腔内に位置し、その近位端は、リード線本体120の主要中心管腔220と連通している。C字形バルーンの両端は、密封膨張式バルーンカートリッジを提供するように密閉されてもよい。加えて、連通管425は、トルク部材730がバルーンカートリッジ用の膨張管腔の目的を果たすことができるように、トルク部材730の少なくとも1つの実施形態の遠位端に密閉されてもよい。この場合、トルク部材730は、編組ステンレス鋼ワイヤ、コイル、または類似構造のポリマーラミネート加工シャフトであってもよく、圧力を保持することが可能な連続壁構造を有するであろう。
【0212】
図20a-20eは、遠位リード線区画100または遠位リード線区画100a(以下および本明細書でさらに議論される)の断面図を示す。図20a-20eに示されるように、拡張可能変位要素320は、遠位リード線区画100または100aの本体内で異なる方法で折り畳まれてもよい。
【0213】
図20aに示されるように、拡張可能変位要素320は、遠位リード線区画100または100a内で圧潰されたときに、円形または楕円形であり得る。拡張可能変位要素320は、少なくとも部分的に遠位リード線区画100または100aの出口ポート324から外へ拡張されたときに、拡張可能変位要素320のサイズを制限し得る、遠位リード線区画100または100aの円周より小さい円周326aを有してもよい。
【0214】
図20b-20eは、少なくとも部分的に遠位リード線区画100または100aの出口ポート324から外へ拡張されたときに、拡張可能変位要素320がより大きいサイズを有することができるように、拡張可能変位要素320の円周を増加させるため等に、遠位リード線区画100または100a内で拡張可能変位要素320をネスト化する他の方法の実施例を示す。
【0215】
図20bに示されるように、拡張可能変位要素320は、遠位リード線区画100または100a内で圧潰されたときに、C字形に折り畳まれてもよく、円周326aおよび/または遠位リード線区画100もしくは100aの円周より大きくあり得る、円周326bを有してもよい。図20cに示されるように、拡張可能変位要素320は、遠位リード線区画100もしくは100a内で圧潰されたときに、内巻きのC字形(すなわち、「C」の端部が内巻きになる)に折り畳まれてもよく、円周326aおよび/または遠位リード線区画100もしくは100aの円周より大きくあり得る、円周326cを有してもよい。図20dに示されるように、拡張可能変位要素320は、遠位リード線区画100または100a内で圧潰されたときに、螺旋形状に折り畳まれてもよく、円周326aおよび/または遠位リード線区画100もしくは100aの円周より大きくあり得る、円周326dを有してもよい。図20eに示されるように、拡張可能変位要素320は、遠位リード線区画100または100a内で圧潰されたときに、蛇行形状に折り畳まれてもよく、円周326aおよび/または遠位リード線区画100もしくは100aの円周より大きくあり得る、円周326eを有してもよい。図20a-20eによって示される実施形態では、膨張媒体322が、遠位リード線区画100または100a内の拡張可能変位要素320の内側に提供されてもよい一方で、血液等の周囲流体は、拡張可能変位要素320の外側に存在してもよい。
【0216】
図20b-20eは、拡張可能変位要素320が遠位リード線区画100または100aの軸もしくは縦軸の周囲で折り畳まれ得ることを示す。代替として、または組み合わせて、拡張可能変位要素320は、図21a-21cに示されるように、遠位リード線区画100または100aの軸もしくは縦軸に対して直角の方向に折り畳まれてもよい。図21aは、遠位リード線区画100または100a内で完全に圧潰された拡張可能変位要素320を示す。図21bおよび21cは、部分的に拡張され、拡張可能変位要素320の折り畳まれた部分を暴露する、拡張可能変位要素320を示す。
【0217】
図5a-5eに示されるように、拡張可能変位部材526は、図3および4の実施例について記述される類似材料で加工された略管状構造を備えてもよい。図5は、管状拡張可能変位部材526がカートリッジ500上に螺旋または螺旋状様式で搭載され得ることを実証してもよい。カートリッジ500は、拡張可能変位部材526の遠位および近位端を受容して搭載するための遠位および近位受容チャネル502、504を有してもよい。搭載は、接着剤の使用または熱結合によって行われてもよいが、そのように限定されない。拡張可能変位部材526は、リード線管腔220と拡張可能変位部材526の内部との間で連通する、搭載カートリッジ500の近位端における小型ポート506を介して、膨張させられてもよい。したがって、遠位および近位結合領域502ならびに504の間で保持される拡張可能変位部材526の長さは、リード線本体120の展開窓210を通して延在する、部材の拡張可能部分を備えることができる。そのような拡張可能変位部材526によって提供される利点は、所与のサイズのリード線本体120および展開窓210に関して、拡張可能変位部材526管の直径が、図3および4のものを超えて増大させられ得ることである。図5eは、拡張可能変位部材526管の縦軸がリード線本体軸に対して角度θにあることを示す。図5cは、カートリッジ500上に平坦化されて搭載されたときの拡張可能変位部材526管の幅「d」を示す。角度θおよび展開窓210の長さを調節することによって、平坦化された拡張可能変位部材526管の幅、したがって、管の直径は、拡張可能変位部材526のさらに大きい拡張を提供するように増大させられることができる。
【0218】
前述の変位部材320、420、および520は、概して、単一管腔管と見なされることができる。しかしながら、これらの変位部材のうちのいずれかは、断面で見られるように、複数の平行管腔があり得るように、細分され得ることが理解されることができる。1つのそのような実施例は、2つまたはそれを上回る管腔330が変位部材の長さに沿って一致し得る、図3a’の断面で示される。図3a’は、非膨張状態における変位部材325の断面を示し、図3a”は、膨張状態における変位部材を示す。本構成では、変位部材は、カートリッジ上に搭載される場合もあり、搭載されない場合もある。膨張部材は、単純に、リード線本体押出220に挿入され、以前に説明された方法を使用して、本管腔と定位置で添着されてもよい。膨張下で、各管腔が、膨張してもよく、具体的断面幾何学構成が、図3”に示されるように生成されてもよい。したがって、膨張した変位部材が解剖学的空間と自己整合し得るように、内側で変位部材が膨張され得る解剖学的空洞に密接に合致する形状が、生成されてもよい。
【0219】
拡張可能変位部材320、420、または520はまた、拡張可能マーカとして、または局所マーカとして、その表面に印刷された蛍光透視インジケータを組み込んでもよい。拡張可能マーカの場合、拡張可能変位部材320、420、または520が拡張すると、印刷された蛍光透視マーカは、変位部材320、420、または520の拡張とともに伸長し、伸長マーカを形成することができる。代替として、または組み合わせて、マーカは、蛇行形状として印刷されてもよく、拡張可能変位部材320、420、または520が拡張すると、より線形の形状に変換してもよい。他の実施形態では、蛍光透視インジケータは、単純に、拡張可能変位部材320、420、または520が拡張すると、局所印刷点が変位部材320、420、または520とともに移動するように、小型局所点であってもよい。変位部材320、420、または520の一側面上に印刷された局所点を有することにより、例えば、体腔内の遠位リード線区画120の整合に関して蛍光透視インジケータを与えてもよい。タングステンマーカまたは他の放射線不透過性材料のパッド印刷が、これらのタイプのマーカを加工する際に使用されてもよい。
【0220】
図22a-22jに示されるように、拡張可能変位部材320は、遠位リード線区画100または100aを誘導することに役立つように、金属フィルムまたは放射線不透過性マーカ328を備えてもよい。マーカ328は、拡張可能変位部材320が拡張すると拡張することができ、拡張可能変位部材320が圧潰すると圧潰するような形状を有してもよい。例えば、マーカ328は、蛇行パターンを有してもよい。マーカ328は、マーカ328が拡張と圧潰との間で循環する際に破損または断裂しないように、最小限の内部応力もしくは歪みを伴って、蛇行パターン化マーカ328が拡張および圧潰することを可能にするよう、その角のうちの1つまたはそれを上回るものの上にフィレットを備えてもよい。
【0221】
図22aは、蛇行パターンを有し、圧潰構成における例示的マーカ328を示す。軸方向または半径方向拡張力328aが印加されるとき、マーカ328は、図22bに示されるように、軸方向および/または半径方向に拡張することができる。
【0222】
図22cおよび22dは、拡張可能変位部材320の外面を覆って配置されたマーカ328を示す。拡張可能変位部材320は、マーカ328が圧潰された、圧潰構成であるように示されている。図22eおよび22fは、マーカ328が拡張された、拡張構成における拡張可能変位部材320を示す。
【0223】
いくつかの実施形態では、マーカ328は、拡張されたときに、マーカ328が矢印等の具体的形状を形成して、ユーザが透視下で遠位リード線区画100または100aをより良好に配向することに役立つことができるように、蛇行パターンを有してもよい。図22gは、圧潰構成における例示的矢印形マーカ328を示し、図22hは、拡張力328a下の拡張構成における矢印形マーカ328を示す。図22iは、拡張され、それによって、矢印形マーカ328を拡張する、拡張可能変位部材320上に搭載された矢印形マーカ328を示す。図22jは、圧潰され、それによって、矢印形マーカ328を圧潰する、拡張可能変位部材320上に搭載された矢印形マーカ328を示す。
【0224】
拡張可能変位要素320、420、および520は、種々の使用および利点のためのさらなる種々の方法で構成されてもよい。図19a-19hに示されるように、拡張可能変位要素320は、拡張されたときに標的体腔の形状に共形化するように成形されてもよい。例えば、拡張可能変位要素320は、拡張されたときに、右心室RVの形状に共形化する形状を有してもよい。拡張可能変位要素420および520はまた、標的体腔の形状に共形化するように拡張されたときの形状を有するように構成されてもよい。
【0225】
図19aおよび19bは、右心室RV、左心室LV、右心室RVを左心室LVと分離する心室中隔IVS、および右心室RVの自由壁FWを含む、心尖の生体構造を示す。図19bは、線19Bを通して得られた心臓の断面を示す。
【0226】
図19cは、右心室RVに導入された感知/刺激デバイス遠位リード線区画100または100aを示す。拡張可能変位要素320は、膨張媒体322で拡張されてもよく、右心室RVの空洞の断面形状に合致するように拡張されたときに、卵形または楕円形断面を有してもよい。膨張媒体322は、いくつか例を挙げると、生理食塩水、水、緩衝剤、空気、もしくはガス状COのうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0227】
図19dおよび19eは、拡張可能変位要素320が圧潰された、デバイス遠位リード線区画100または100aを示す。図19fおよび19gは、拡張可能変位要素320が拡張された、デバイス遠位リード線区画100または100aを示す。図19eは、デバイス遠位リード線区画100または100aの側面図を示し、図19dは、線19D-19Dを通して得られた遠位リード線区画100または100aの断面図を示す。図19gは、デバイス遠位リード線区画100または100aの側面図を示し、図19fは、線19F-19Fを通して得られた遠位リード線区画100または100aの断面図を示す。
【0228】
図19fは、拡張可能変位要素320が拡張された、感知/刺激デバイス遠位リード線区画100または100aを示す。拡張時に所望の形状を達成するために、拡張可能変位要素320は、より大きい厚さの壁領域320aと、より小さい厚さの壁領域320bとを備えてもよい。より大きい厚さの壁領域320aは、相互から正反対(180度)であり得る。より小さい厚さの壁領域320bは、相互から正反対(180度)であり得る。より小さい厚さの壁領域320aは、より大きい厚さの壁領域320aより低い圧力下で拡張する傾向を有してもよい。したがって、拡張可能変位要素320は、拡張または膨張させられたときに断面が卵形または楕円形に拡張してもよい。拡張または膨張させられたとき、そのような形状を有する拡張可能変位要素320は、バッキング力を安定器(例えば、安定器または展開部材141/141a、142/142a、141b、142b、141d、142d)に提供することができ、また、右心室ポケットの中へ遠位リード線区画100または100aを自己整合させることもできる。拡張可能変位要素320は、そのようなより大きい厚さの壁領域320aと、より小さい厚さの壁領域320bとを有するように、押出から作製されてもよい。
【0229】
上記および本明細書で議論されるように、拡張可能変位部材320は、膨張媒体で膨張させられ得る、膨張式要素であってもよい。代替として、または組み合わせて、遠位リード線区画100または100aは、拡張構成に付勢されるマレコット、拡張可能ケージ、もしくは拡張可能足場を備え得る、機械的拡張器320aを備えてもよい。例えば、機械的拡張器320aは、Nitinol等の形状記憶材料で作製されたスロット付き管を備えてもよく、機械的拡張器320aは、リード線本体120に対して遠位区画100を押し出し、機械的拡張器320aを収縮させるように、それを通してシャフトが前進させられることができる、内側管腔を有してもよい。図23aは、例えば、圧潰構成で機械的拡張器320aを配置するように及ぼされる力2301を示す。図23bは、例えば、アンカポート2307を通してアンカ2305を展開し、電極2309を半径方向に拡張するように、アンカ2303が半径方向外向きに拡張された、拡張構成における機械的拡張器320aを示す。機械的拡張器320aは、電気的絶縁表面部分2311と、電気的に絶縁されず、電極2309を備える表面部分とを伴う、複数の伝導性管2313を備えてもよい。図23cは、図23bの線23C-23Cから得られた、機械的拡張器320aを伴う遠位リード線区画100または100aの断面図を示す。図23cに示されるように、管2313は、リード線本体120を通って延在してもよく、アンカワイヤ2305が通過し得る内側管腔を有してもよい。
【0230】
組織取付部材
【0231】
図6a、6a’、および6bに示されるように、各組織取付部材141、142は、金属、弾性、超弾性、または形状記憶ワイヤもしくは管を備えてもよく、各ワイヤまたは管の遠位端は、直線化され、次いで、再形成されることが可能である、形成ループを有する。各ワイヤまたは管の直径は、0.005インチから0.015インチに及んでもよいが、そのように限定されない。図6aおよび6bに示されるように、組織取付部材141、142は、レーザ溶接、抵抗溶接、圧着(圧着管を使用する)を介して、または接着剤によって、145と標識される領域において、並んで取り付けられてもよい。本領域145中で、組織取付部材は、管腔の中で回転し得ないように、長楕円形の管腔222の中に差し込まれてもよく、したがって、本「差し込み」(駆動および追随部材との間に締まり嵌めを提供する)は、組織取付部材アセンブリ140の前後平行移動を可能にする。ビアまたはポート240が、リード線本体外壁を通して、それを通して組織取付部材141、142の先端および遠位区画が展開される管腔222に切り込まれてもよい。図7aおよび7bで描写されるように、組織取付アセンブリ140の近位後退時に、各ワイヤの遠位ループは、卵形管腔222の中へ完全に後退させられたときに線形構成を成し得ることが、理解されることができる。本構成では、組織取付部材がリード線本体の中へ後退させられると、リード線は、適切な血管系または身体腔を通して標的目的地まで前進させられることができる。
【0232】
図6a’に示されるように、各組織取付部材141’、142’の配向は、組織取付アセンブリ140’の近位後退時に、各組織取付部材141’、142’が展開ポート240を通して展開され、アセンブリ140’の遠位前進時に線形構成を成すよう卵形管腔222の中へ後退させられるように、逆転させられてもよい。本構成は、組織取付アセンブリ140と正確に同一の様式で卵形管腔222内に差し込まれてもよい。
【0233】
図4aは、内側で各組織取付部材141’、142’が配向される、卵形管腔402の垂直配向を示す。本構成では、組織取付部材141’、142’が、水平配向ではなく垂直配向で相互に取り付けられ得ることが、理解されることができる。
【0234】
感知/刺激電極
【0235】
図1および7に示されるように、電極131、132は、実質的にリード線本体120の表面上に搭載されてもよいが、また、電極131、132の適切な表面積が露出されるように、リード線本体120内に埋め込まれてもよい。関連電極導線520は、レーザ溶接、抵抗溶接、または伝導性接着剤を介して、電極131、132に接合されてもよい。導線520は、電極131、132から、リード線本体120に切り込まれたビアまたはポート230を通って、電極導線管腔221の中へ通過してもよい。次いで、電極導線520は、電極導線管腔221の長さに沿ってリード線ハンドル800まで近位に及んでもよい。代替として、または組み合わせて、管腔221は、複数の電極導線520を保持してもよい。この場合、各電極導線520は、別個の電気絶縁を必要とするであろう。
【0236】
電極は、リード線本体120の外面の周囲に嵌合するように略円筒形であり得る。電極の外形は、三角形、T字形、または台形等の幾何学形状を提供するように変動させられてもよいが、これらの実施例は、生成されることができる形状を限定しない。電極の外形は、リード線本体100の遠位区画を標的組織に整合させるときに、視覚インジケータとしての機能を果たすことができる。図7b’は、蛍光透視法の下で視認されたときに台形のように見えるように構成される、電極131’、132’の実施例を示す。したがって、電極131’、132’は、デバイスが蛍光透視法の下で標的組織部位において適切な位置までトルクを加えられると、電極が台形のように見え、組織取付部材ポート240が、組織取付部材141、142が展開されるであろう組織に適切に整合させられていることを示すように、リード線本体120上に搭載されることができる。
【0237】
電極はまた、全て実質的にリード線本体の表面上に位置し得る、パッド、ディスク、パッチ、線形部材、または点電極のマイクロアレイ等の非円筒形で加工されてもよい。これらの幾何学形状は、標的組織へのより集中的な界面を提供し、より低い閾値の電気生理学的信号を感知する、より正確な能力を提供し、また、リング電極の表面積よりも小さい表面積を介して、等量の刺激電流を送達することにより、組織を刺激するときに、より高い電流密度を提供してもよい。
【0238】
非外傷性先端
【0239】
図8a-8dを参照すると、リード線遠位区画100はまた、遠位非外傷性先端終端600を組み込んでもよい。主要中心管腔220の遠位端は、遠位非外傷性先端600の近位搭載挿入物602、603を受容してもよい。特徴602は、精密に主要中心管腔220の端部内に嵌合するように定寸および構成されてもよく、特徴603は、D字形要素310の管腔内に嵌合するように定寸および構成されてもよい。したがって、非外傷性先端は、接着剤を使用して、または熱接合、すなわち、これらの接触領域の融解によって、中心主要管腔220およびD字形要素310に接合されてもよい。遠位先端終端はまた、小型膨張式バルーン610として構成されることもできる。本実施形態では、先端終端は、遠位先端が膨張させられるときに、バルーンが偏心して拡張するように、球状先端の一区分がより厚い616、薄壁球状先端を有して中空である。本偏心拡張は、先端が非常に非外傷性の様式で心内膜組織に対して静置することを可能にすることができるが、膨張させられたときに、リード線本体、電極、および取付部材出口ポートを標的組織から離して変位させるように作用することができない。バルーン先端610は、リード線の主要管腔220を介して膨張させられてもよく、またはリード線本体120の別個の専用管腔を介して膨張させられてもよい。
【0240】
図18a-18iに示されるように、リード線遠位区画100aは、1つまたはそれを上回る先端電極を含んでもよい。図18aに示されるように、リード線遠位区画100aは、リード線先端110の非常に遠位の端部に位置付けられた、一体「ボール」または「スポット」型電極1800aを組み込む先端を有してもよく、または先端110の長さに沿った任意の半径方向場所に位置付けられてもよい。非常に小さい直径の可撓性ワイヤが、レーザ溶接、圧着、伝導性接着剤、または当技術分野で公知である他の電気的取付方法によって、ボールもしくはディスク電極1800aに取り付けられてもよい。本電極1800aは、遠位先端電極131、132と同一の刺激機能を果たしてもよいが、「ボール」または「スポット」型電極1800aが、リード線遠位区画100aの低デュロメータポリマー非外傷性先端110上の場所に存在し、可撓性ワイヤに接続され得るため、リード線遠位区画100aの先端110は、可撓性かつ非外傷性のままであり得る。先端110の一体部分としての「ボール」またはスポット電極1800aの別の利点は、デバイス100aの埋込中に遠位先端110位置を示すように蛍光透視マーカを提供することであってもよい。代替として、「ボール」1800aは、(ワイヤが取り付けられていない)活性電極としてではなく、蛍光透視撮像のためのみに機能を果たしてもよい。
【0241】
非外傷性先端110の他の形状も考慮される。図18bは、シースの中への導入を可能にするように折り畳み可能であり得る、コブラヘッド非外傷性先端1800bを示す。図18cは、シースの中への導入を可能にするように折り畳み可能であり得る、湾曲先端1800cを示す。図18dは、両側偏心先端1800dを示す。図18eは、四重偏心先端1800eを示す。
【0242】
いくつかの実施形態では、リード線遠位区画100aは、後ろ向きの傾斜タイン1800fを伴って構成される先端110を有してもよい。各タイン1800fの内側部分は、電極1810fを装備されてもよい。タイン1800fは、生体構造へのリード線の界面の「受動固定」を提供するように、右心室RVの心尖領域中の小柱状組織または他の解剖学的構造に係合してもよい。受動固定は、概して、固定を提供するように実際に組織を貫通するデバイス100aのいかなる特徴も伴わずに組織に添着する、デバイス100aの任意の特徴を伴ってもよい。受動係合は、概して、心室の心尖領域で見出されるような小柱状帯等の解剖学的特徴の周囲に「引っ掛かる」タイン1800fの内側部分によって達成されてもよい。したがって、各タイン1800fの内側面における電極配置は、タイン1800fが係合した解剖学的特徴に直接界面接触することができる。
【0243】
電極はまた、各タイン1800fの遠位端に、および/またはリード線本体120自体の遠位先端に配置されてもよい。したがって、双極感知およびペーシングが、多数の電極対から達成されることができる。リード線の他の特徴は、上記および本明細書に説明されるこれらの特徴、例えば、バンド電極、組織安定器、および偏心バルーンに類似し得る。これらの特徴のうちのいずれかが使用されてもよく、またはいずれもタイン1800fと組み合わせて使用されなくてもよい。
【0244】
「衛星」型電極1800gもまた、図18gおよび18hに示されるように、リード線先端100aまたはリード線本体120の周囲の種々の半径方向もしくは円周方向場所に配置されてもよい。単一または二重「螺旋」型電極構成1800hもまた、図18iに示されるように採用されてもよい。二重螺旋構成は、双極電極が2つの螺旋の間に確立されることを可能にし得るが、一方または両方の螺旋電極はまた、双極の種々の構成を確立するためにリング電極と併せて使用されることもできる。二重螺旋のうちの1つの螺旋は、正電極を備えてもよく、他方の螺旋は、負電極を備えてもよい。
【0245】
レーザ切断ハイポチューブもまた、多数の電極形状および数を提供するように微細機械加工されることができる。実施例が、縦方向電極1800iがレーザ切断機械加工プロセスから加工されている、図18iに示されている。
【0246】
ハンドルアセンブリ
【0247】
ハンドルアセンブリ800が、図10に示されている。主要構成要素は、外側ハンドル本体810と、内側摺動アクチュエータ808と、ハンドル面板804とを備えてもよい。リード線本体122の近位端は、エポキシまたは紫外線硬化性接着剤等の従来の接合方法を使用して、ハンドル面板に取り付けられてもよい。ハンドル面板804は、順に、類似接合技法を使用して、外側ハンドル本体810に取り付けられてもよい。したがって、その軸の周囲でハンドルアセンブリ800を旋回させることにより、トルク制御部材710、720、または730を介して、回転移動およびトルクをリード線本体120に伝達することができる。代替として、または組み合わせて、リード線本体120が、ハンドルアセンブリ800上の制御部材を使用して回転させられてもよい一方で、ハンドルアセンブリは、リード線本体120に対して静止したままとなる。外側ハンドル本体810内には、内側摺動アクチュエータ808があってもよい。組織取付アセンブリ140の近位端は、リード線本体122の近位端から出てきてもよく、エポキシまたは紫外線硬化性接着剤等の従来の接合方法を使用して、内側摺動アクチュエータ808に取り付けられてもよい。指または親指操作型ノブ806、もしくはスイッチ、ボタン、スライダ、または同等物等の他の作動機構が、内側摺動アクチュエータ808の中へ搭載されることができる。ノブ806は、外側ハンドル本体810内のC字形チャネル812を通過してもよい。チャネル内のその最遠近位位置まで移動させられたとき、組織取付部材141、142は、図7aに示されるように、完全にリード線本体の中へ後退させられてもよい。次いで、ノブ806は、内側摺動アクチュエータ808の位置を係止するように、例えば、C字形チャネル812内で横方向に移動させられてもよい。組織取付部材を前進させる/展開するために、ノブ806は、C字チャネルの縦方向部分まで横方向に移動させられ、次いで、前方に前進させられてもよい。本動作は、組織取付部材141、142を展開してもよい。次いで、ノブ806は、展開構成で内側摺動アクチュエータ808の位置を係止するように、C字形チャネル812内で横方向に移動させられてもよい。「C字形」チャネル812は、組織安定器の展開、係止、および後退のためにノブ806の移動を誘導する1つのテンプレートにすぎない。他のそのようなテンプレートが、考慮されてもよい。1つのそのようなチャネルは、Z字形の上部および底部水平区画がハンドル本体の軸と垂直に配向され、Z字形の上部および底部水平区画の末端がノブ806の係止位置として使用され得る、「Z字形」チャネルを備えてもよい。ノブ806は、組織安定器を展開および後退させるように、(上部および底部水平区画を接続する)Z字チャネルの対角部分に沿って平行移動してもよい。
【0248】
リード線本体122の近位区画において、Y字アダプタ801が、リード線本体上に搭載されてもよい。Y字アダプタは、近位および遠位端の両方においてリード線本体122に取り付けられて密閉されてもよい。リード線本体内および主要管腔220の中への小さい切り抜きは、Y字アダプタポート802からの空気または流体の連通を可能にする。本ポートは、業界で一般的に公知である標準型ルアーコネクタとして構成されてもよい。類似Y字アダプタは、電極ワイヤがリード線の近位領域において退出し、リード線を外部ペースメーカーに接続するために使用されるプラグで終端するために、指向性導管として使用されてもよい。
【0249】
ここで図10A-10Bを参照すると、ハンドル面板804は、ハンドルの遠位端の周囲で自由に回転し得る。ハンドル面板804は、ハンドル本体810の遠位内径の中の噛合円周方向溝または戻り止め822を用いて定位置に係止する、円周方向に隆起したリング820を有してもよい。組み立てるためには、ハンドル面板804は、単純にハンドル本体上に押動され、したがって、2つの部品をともに「スナップ留め」してもよい。ハンドル面板がハンドル本体の周囲で自由に回転し得るように、十分な間隙が、隆起リング820および円周方向溝または戻り止め822の噛合の中に割り付けられてもよい。
【0250】
ハンドル面板804の回転は、面板804とリード線本体120との間の接続により、リード線本体120を回転させてもよい。ハンドル面板804およびリード線本体が回転させられると、組織取付アセンブリ140の近位端も内部ハンドルシャトル808内で自由に回転するが、組織取付部材を展開および後退させるように組織取付アセンブリ140を遠位ならびに近位に平行移動させる能力を維持することが望ましくあり得る。これは、組織取付アセンブリ140の近位ワイヤの巻き上げを防止することができる。
【0251】
図10Cおよび10Dを参照すると、本機能性を提供する1つの方法は、内部ハンドルシャトル808内に添着されるハイポチューブスリーブ810内で組織取付アセンブリ140(ワイヤ)の近位端を捕捉することである。組織取付アセンブリ140のワイヤの近位端は、ハイポチューブスリーブ810内で自由に回転することができる、円周方向隆起特徴150を有してもよく、ハイポチューブスリーブ810の端部は、ハイポチューブスリーブ810およびハンドルシャトルの遠位/近位平行移動時に、ワイヤ150の円周方向特徴がハイポチューブスリーブの端部圧着に当接し、したがって、ワイヤ140を遠位/近位に移動させるが、組織取付アセンブリ140(ワイヤ)の近位端がハイポチューブスリーブ810内で自由に回転するように、圧着されてもよい。
【0252】
標的組織に向かったリード線本体の配向
【0253】
概して、標的組織に向かったリード線本体の遠位区画の手技上の整合は、図9a-9cのトルク制御部材の使用によって大いに促進され得ることが理解される。リード線本体内に位置付けられた予備形成2次元または3次元内部スタイレット、もしくはリード線本体自体の成形を使用すること等の他の方法もまた、採用されてもよい。スタイレットは、リード線本体内に恒久的に搭載されてもよく、またはリード線の送達および埋込中に必要に応じて、遠位に前進させられ、近位に後退させられるように構成されてもよい。スタイレットはまた、いったんその使用がインプラント手技で完了すると、リード線本体から完全に除去可能であるように構成されてもよい。いずれの場合も、スタイレットの予備形状またはリード線本体自体の予備形状は、標的組織への解剖学的経路を辿り、自然に整合するように形成されてもよい。実施例として、内頸静脈を通るアクセスを介した心臓の右心室へのリード線の送達のために、内頸静脈の中に入り、腕頭静脈を通り、上大静脈を通り、右心房を通り、右心室の中に入る進入に共形化する具体的形状が、スタイレットまたはリード線本体のいずれか一方に設定されることができる。本基本的2次元または3次元経路は、遠位リード線が右心室に送達されたときに、リード線が本経路に「自己整合」するよう促されるように、リード線の中へ形成されてもよい。さらに、変位部材320は、リード線が「自己整合」させられるときに、変位部材320が実質的に右心室内で正しい配向になり、また、標的埋込部位に向かって組織取付部材141、142を位置付けるように配向されることができる。これらの整合技法および実施形態は、指向性放射線不透過性マーカバンドと併せて使用されてもよい。マーカバンドはまた、電極の台形形状で前述のような回転インジケータとして使用されてもよい。台形は、蛍光透視法の下で視認されたときに一意の方向に対面し得る、偏心形状の実施例である。電極に偏心形状を組み込むことは、偏心回転マーカを具現化する方法の実施例であるが、マーカは、偏心特徴を伴って形作られた別個の完全または部分バンドであってもよい。
【0254】
遠位リード線区画100はまた、伸長リード線本体120の周囲で回転可能であるように構成されてもよい。本構成では、遠位リード線遠位区画100の近位端は、伸長本体120の遠位端に回転可能に取り付けられてもよく、伸長本体の近位端は、伸長本体120内に位置する伸長回転可能部材を介して、ハンドル上の回転可能面またはダイヤルに接続される。したがって、ハンドル上のダイヤルまたは面板を旋回させることにより、回転移動を遠位リード線区画100に連結する一方で、伸長リード線本体は、静止したままとなり、回転しない。
【0255】
組織安定器の実施形態
【0256】
上記および本明細書で議論されるように、組織安定器または取付部材141および142は、縦方向に分離され、同一の展開「面」内にあってもよい。代替として、または組み合わせて、複数の組織安定器または取付部材141aおよび142aが、リード線本体120のリード線遠位区画100aの共通展開ポート230aから展開してもよい。組織安定器または取付部材ループ141aおよび142aは、0°から180°を上回る角度だけ分離されてもよい。図11a-11dは、20°~90°だけ分離される組織安定器または取付部材ループ141aおよび142aを示すが、そのような範囲は限定的ではない。図11a-11cは、共通展開ポート230aから延在する、組織安定器または取付部材ループ141aおよび142aを示す。図11aでは、組織安定器または取付部材ループ141aおよび142aは、90°だけ分離される。図11bでは、組織安定器または取付部材ループ141aおよび142bは、90°超だけ分離される。図11cでは、組織安定器または取付部材ループ141aおよび142bは、90°未満だけ分離される。図11dは、組織安定器または取付部材ループ141aおよび142bを備える、組織取付アセンブリ140aのみを示す。いくつかの実施形態では、各安定器141aまたは142aは、一定の半径のループを形成する。代替として、または組み合わせて、組織取付部材141および142は、図11eおよび11fに示されるように、遠位リード線本体100または100aの表面に向かってもよい。組織取付部材141および142は、最初に、遠位リード線本体100または100aの表面に向かって後方に湾曲する前に、遠位リード線本体100または100aの表面の外方を向いてもよい。図11eおよび11fでは、組織安定器または取付部材ループ141aおよび142bは、約270°等の180°超だけ分離される。
【0257】
取付部材または組織安定器141および142はまた、同一平面内にあり、図12aに示されるように共通展開ポート230aから退出してもよい。取付部材または組織安定器141および142の間の軸方向もしくは縦方向分離は、0.050インチから0.100インチまで変動し得るが、そのように限定されない。安定器がもはや重複せず、実際に相互から「分離される」、分離点に到達してもよい。そのような場合において、(図12aのような)共通展開ポート230aまたは別個の展開ポート230が利用されてもよい。
【0258】
上記および本明細書で議論されるように、2つの組織安定器または取付部材141/141aおよび142/142aが展開される。しかしながら、組織安定器または取付部材の数は、3、4、または他の数に増加させられてもよく、もしくは1つの組織取付部材に削減されてもよい。付加的組織安定器の場所もまた、リード線本体に沿って半径方向かつ縦方向に変動してもよい。
【0259】
上記および本明細書で議論されるように、ならびに図12bに示されるように、例えば、組織安定器または取付部材(ワイヤループ)141/141aおよび142/142aは、展開構成であるときに、一定の半径を伴うループ状端部を有してもよい。本半径は、実際には1mmから5mmに及んでもよいが、そのように限定されない。
【0260】
図12cに示されるように、例えば、展開された組織安定器141/141aおよび142/142aの半径は、ループの近位区分からループの遠位区分まで、ワイヤループ端の長さに沿って減少してもよい。代替として、または組み合わせて、展開された組織安定器141/141aおよび142/142aの半径は、ループの近位区分からループの遠位区分まで、ワイヤループ端の長さに沿って増加してもよい。
【0261】
図13aおよび13bに示されるように、取付部材または組織安定器141aおよび142aのための展開ポート230aの長さは、リード線本体120が(リード線本体120内の)組織安定器ワイヤ140aの線形部分にわたって平行移動することを可能にするように延長されてもよい。安定器ワイヤ140aにわたるリード線本体120の移動の本許可は、リード線100aが収縮中に心内に応答して自由に移動することを可能にすることができる一方で、組織安定器ループ141a、142aは、心筋にしっかりと埋め込まれたままである。図13aおよび13bは、展開ポート230a(図13a)の遠位端および展開ポート230b(図13b)の近位端まで平行移動させられたときの安定器141a、142aの位置を示す。
【0262】
図14に示されるように、取付部材または組織安定器141a、142aは、端部ワイヤループの初期展開時に、ワイヤの「ループ」区画がリード線の展開ポート230aから出てくる前に、直線遠位区画がリード線本体120からさらに半径方向に離れて延在して「到達」し得るように、若干直線状である端部ワイヤループの遠位区画を有してもよい。これは、組織安定器141a、142aが、心筋への確実な取付を提供するように可能な限り多くの組織を獲得することを可能にすることができる。示されるように、直線状区画は、取付部材または組織安定器141a、142aの遠位先端にあるが、直線状区画は、取付部材または組織安定器に沿ったいずれの場所にも位置することができる。
【0263】
図15a-15cに示されるように、組織安定器部材141b、142bは、構造が管状であり、例えば、ハイポチューブまたは皮下注射型針であってもよい。図15aに示されるように、組織安定器部材または針141b、142bは、上記および本明細書に説明される様式と同様に共通展開ポート230aから展開してもよい。安定器針はまた、図7bの別個のポート240から展開し得ることも理解されることができる。組織安定器部材または針141b、142b内には、それぞれ、1つまたはそれを上回る平行移動可能アンカワイヤ141c、142cが存在してもよく、ワイヤ141c、142cの遠位端は、実施例として、小型螺旋、渦巻、またはピグテールに予備成形されるが、そのように限定されない。アンカワイヤ141c、142cのために選定される材料は、組織を貫通するときに、アンカワイヤ141c、142cの遠位端が、図15bに示されるように針141b、142bの端部を越えて前進させられる際等、アンカワイヤ141c、142cの遠位端が、それぞれ、針141b、142b内で平行移動させられ、次いで、螺旋を再形成する際に、予備形成された螺旋が直線化することを可能にするように形状記憶材料であってもよい。針141b、142bは、標的組織に貫通してもよく、そうすると平行移動可能アンカワイヤ141c、142cの遠位端が、螺旋を再形成するように標的組織の中へ前進させられてもよい。次いで、針141b、142bは、図15cのようにリード線本体120の中へ後退させられてもよく、アンカワイヤおよび再形成された螺旋を標的組織内に埋め込まれたままにする。アンカワイヤ141c、142cは、0.002インチ~0.008インチ直径のNitinolワイヤ、他の形状記憶合金、または他の形状記憶モノフィラメント、編組もしくはより線材料から構築されてもよいが、ワイヤまたはモノフィラメントは、そのように挙げられる直径に限定されない。
【0264】
図15cに示されるように、針安定器141b、142bは、リード線本体120内で後退させられてもよい。ここで、アンカワイヤ141c、142cはまた、アンカワイヤ141c、142cの直線区分のいかなる「緩み」も除去するように、ならびにアンカワイヤ141c、142cの遠位端が埋め込まれる組織部位に対してリード線本体120および電極131、132を引くように、わずかにリード線本体の中へ後退させられてもよい。
【0265】
図16aおよび16bに示されるように、(右心室RVの中へ配置される)リード線遠位区画100aは、心臓構造(右心室RVを左心室LVと分離する心室中隔IVS等)へのリード線遠位区画120の取付を展開して固着するための1つまたはそれを上回る大直径湾曲付勢ループ141d、142dを有してもよい。これらの付勢ループ141d、142dは、上記および本明細書に説明される組織安定器と同様に、展開可能かつ格納式であり得る。付勢ループ141d、142dが展開されると、それらは、図16aに示されるようにリード線本体120の反対側の組織に係合するために十分な「到達範囲」を有してもよい。いくつかの実施形態では、心室中隔に対してリード線本体120を楔着するために、いかなるバルーン膨張も必要ではない(つまり、付勢ループ141d、142dの展開は、所望に応じてリード線本体120を押動して位置付けるために十分であり得る)。したがって、付勢ループ141d、142dの遠位端がリード線本体120の反対側の組織(図16a、16bの自由壁組織)に係合すると、リード線本体120は、反対方向に、かつ心室中隔IVSに対して移動させられることができ、すなわち、ここでリード線120および展開された付勢ループ141d、142dは、実施例として、心室自由壁と心室中隔IVSとの間で楔着されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢ループ141d、142dは、付勢ループ141d、142dがペーシングリード線としての機能を果たし得るように、電極を備えてもよい。
【0266】
さらに、各付勢ループ141d、142dはまた、組織を貫通する尖った遠位端を有し、および/または上記ならびに本明細書に説明されるような平行移動可能アンカワイヤ141c、142cを含んでもよい。図16bは、付勢ループ141d、142dの遠位端から展開されている平行移動可能アンカワイヤ141c、142cを示す。図16bのリード線遠位区画120は、付勢ループ141d、142dおよびアンカワイヤ141c、142cのより良好な画像を提供するように、心臓を伴わずに図16cに示されている。
【0267】
図16cでは、アンカワイヤ141c、142cは、付勢ループ141d、142dの側面上に位置するポートから出てくるように示されているが、アンカワイヤ141c、142cは、代替として、付勢ループ141d、142dの遠位端から出てきてもよい。付勢ループ141d、142dの遠位端は、組織を貫通してもよく、または付勢ループ141d、142dの遠位区画は、単純に組織に対して静置してもよい。いずれの場合も、遠位リード線区画100aは、付勢ループ141d、142dから離れ、標的組織(電極131、132によってペース調整される組織)に対して付勢されてもよい。図16cは、それぞれ、付勢ループ141d、142dから延在する単一のアンカワイヤ141c、142cを示すが、いくつかの実施形態では、複数のアンカワイヤが、単一の付勢ループ141dまたは142dから延在してもよい。
【0268】
安定器141/141a、142/142a、安定器針141b、142b、または付勢ループ141d、142d(「展開可能部材」)の展開に関して、これらの部材141/141a、142/142a、141b、142b、141d、142dの適切な半径方向展開は、精密な制御を必要とし得る。これらの部材141/141a、142/142a、141b、142b、141d、142dが、単純にリード線本体120の展開管腔222内で静置することを許可された場合、デバイスにトルクを加えると、リード線本体120および展開可能部材141/141a、142/142a、141b、142b、141d、142dは、異なる量の捻転を受け得、したがって、展開部材141/141a、142/142a、141b、142b、141d、142dは、リード線本体120の展開ポート230、230aとのそれらの展開整合を失い得る。したがって、展開管腔内の展開可能部材141/141a、142/142a、141b、142b、141d、142dの「差し込み」は、展開ポートへの展開部材の展開整合を維持するために重要であり得る。
【0269】
そのような「差し込み」のための技法は、例えば、図17aおよび17bに示されている。各安定器ワイヤ141a、142aの直線区画は、平坦化されてもよく、噛合されたとき、それらは、その内径が正方形断面に精密成形され得る、ステンレス鋼ハイポチューブ1610の中で平行移動することができる正方形断面(「キー」)を形成する。したがって、安定器141a、142bが前後に平行移動させられる(展開および後退)と、安定器ワイヤ141a、142bは、噛合正方形断面外形を伴って成形されたステンレス鋼ハイポチューブ1610内で整合させられたままであってもよい。「キー」は、正方形断面を有してもよいが、いくつか例を挙げると、長方形、三角形、台形、五角形等の他の形状も使用されてもよい。
【0270】
さらに、「キー」は、リード線本体120の展開管腔222a内で移動または回転するべきではない。したがって、キーは、リード線本体120の展開管腔内で固着(接着、結合)されなければならない。したがって、「キー」を固着するために、別の構成要素、すなわち、「誘導管」1600が提供されてもよい。キー誘導管アセンブリ140a’が、リード線本体120の展開管腔222に挿入され、接着剤を使用して定位置で添着されてもよい。「誘導管」1600は、多くの目的を果たしてもよく、(1)展開管腔222a内の定位置で「キー」をしっかり保持することができ、(2)また、安定器141a、142aの先端がリード線本体120内で完全に後退させられると、確実な含有「ガレージ」としての機能を果たすこともできる。後者の機能に関して、安定器先端がリード線本体120の展開管腔222a内まで後退させられる(リード線本体120が低デュロメータポリマーであり得る)場合、先端は、ポリマーに食い込み、したがって、それらの展開を停止させることができる。しかしながら、「誘導管」1600は、安定器先端が誘導管1600の内面に沿って滑動し、安定器141a、142aの自由後退および展開を可能にし得るように、硬質表面仕上げを伴う材料(例えば、いくつか例を挙げると、Nitinol、高デュロメータHytrelポリマー、Nylon)から加工されてもよい。図17bに示されるように、誘導管1600は、リード線本体120の展開管腔222a内に搭載されることができる。多くの実施形態では、Oリング等の流体密封シール1630が、誘導管1600を通した近位方向への流体漏出を防止するように、誘導管1600の内面と組織取付機構との間に提供されてもよい。
【0271】
いくつかの実施形態では、「キー」は、リード線の展開管腔222a内に搭載されるアセンブリ140a’を形成するために、「誘導管」1600内に搭載される必要がない。「キー」は、誘導管1600の近位または誘導管1600の遠位のいずれかで、「誘導管」1600と別個に搭載されてもよい。「キー」が誘導管1600の遠位に搭載される場合、安定器141a、142aが後退させられるときに、それらの噛合断面形状(正方形)が誘導管の内径の正方形断面形状の中へ後退させられるように、安定器141a、142aもまた、ループに沿って平坦化され得ることに留意されたい。
【0272】
他の実施形態では、誘導管1600は、正方形の内側管腔を伴うHytrelまたはナイロン等の高デュロメータポリマーから設計および押出されてもよい。したがって、別個の「キー」は、必要ではなくてもよい。
【0273】
リード線および外部発電機接続
【0274】
ここで図24a-24cを参照すると、いくつかの実施形態では、電気感知/刺激デバイスまたは一時的ペーシングリード線10は、電極131および132に給電するように遠位リード線本体100または100aの近位部分に連結される、リード線コネクタプラグ2403を備えてもよい。コネクタプラグ2503は、外部発電機2501に接続し、または差し込んでもよい。コネクタプラグ2503は、外部発電機2401の中へ緊密に嵌合してもよい。
【0275】
少なくともある場合には、特に外部発電機2401に対して引かれた、または強く引っ張られた場合に、コネクタプラグ2403を外部発電機2401から容易に断絶させることが望ましくあり得る。例えば、コネクタプラグ2403と外部発電機2401との間の接続は、少なくとも部分的に磁性であり得る。磁気接続の強度は、コネクタプラグ2403が所与の力または変位の下で外部発電機2401から断絶することができるように、適切なサイズの磁石を選択することによって等、調整されてもよい。磁気接続を提供するために、磁気接続ハブ2405が、図24bおよび24cに示されるように提供されてもよい。図24bは、断切された際の外部発電機2401、コネクタプラグ2403、および磁気接続ハブ2405を示し、図24cは、ともに接続された際のこれらの要素を示す。コネクタプラグ2403の近位端は、磁気接続ハブ2405の第2の反対極性を伴う磁石2409を補完する第1の極性を伴う磁石2407を備えてもよい。磁気接続ハブ2405は、コネクタプラグ2403の電極ワイヤを外部発電機2401の電気コンセントと電気的に連結し得る、導体2411を備えてもよい。磁気接続ハブ2405は、外部発電機2401と緊密に嵌合された接続を形成してもよい。
【0276】
少なくともある場合には、遠位リード線区画100または100aは、患者が外部発電機2401から離れるときに、心尖から離れる傾向があってもよい一方で、電気感知/刺激デバイスを導入するために使用される導入器シースは、患者に対して静止したままである。遠位リード線区画100または100aの本移動は、低減または排除されることが所望され得る。いくつかの実施形態では、格納式延長コードが提供されてもよい。格納式延長コード2501が、図25a-25fに示されるように、一時的ペーシングリード線10の間に提供されてもよい。代替として、格納式延長コード2651が、図26gに示されるように、一時的ペーシングリード線10自体に組み込まれてもよい。
【0277】
図25a-25fに示されるように、格納式延長コードアダプタ2501は、一時的ペーシングリード線10と外部発電機2401との間のインターフェースであってもよい。格納式延長コードアダプタ2501は、ねじりデバイス2503と、近位コード2505と、遠位コード2507と、外部発電機2401に接続するコネクタ2509とを備えてもよい。コード2505、2507の少なくとも一部は、図25d、25e、および25fに示されるように、ねじりデバイス2503の周囲に巻装してもよい。ねじりデバイス2503は、図25aおよび25bに示されるように、格納式延長コードアダプタ2501が軸方向後退構成であるために付勢を提供してもよい。図25bに示される軸方向後退構成では、外部発電機2401とねじりデバイス2503との間の距離は、近位コード2505によって跨架される第1の長さ2505aであってもよく、ねじりデバイス2503と遠位コード2507の端部との間の距離は、遠位コード2507によって跨架される第2の長さ2507aであってもよい。軸力2511が、格納式延長コードアダプタ2501を軸方向伸張または拡張構成に引き込むように印加されてもよい。軸力2511の規模(または強度)は、所望のねじりばね定数を伴う適切なサイズのねじりばねを選択することによって等、調整されることができる。図25cに示される軸方向伸張または拡張構成では、外部発電機2401とねじりデバイス2503との間の距離は、第1の長さ2505aより大きく、近位コード2505によって跨架される第3の長さ2505bであってもよく、ねじりデバイス2503と遠位コード2507の端部との間の距離は、第2の長さ2507aより大きく、遠位コード2507によって跨架される第4の長さ2507bであってもよい。図25fは、上部固定具2513と、底部固定具2515と、ねじりばね2517と、歯車付きの歯2623と、ラッチ2519と、ラッチ2519と底部固定具2515との間のねじりばね2521とを備え得る、ねじりデバイス2503の分解図を示す。軸力2511が印加されるとき、ねじりデバイス2503は、解体してもよく、力が除去されるとき、ラッチ2519は、コード2505および2507が後退することを防止してもよい。ラッチ2519は、コード2505および2507がねじりデバイス2503に戻るよう巻装され得るように開放されてもよい。ねじりデバイス2503と組み合わせて、上記で説明されるような磁気接続または連結も使用されてもよい。
【0278】
組織安定器移動検出
【0279】
少なくともある場合に、組織に係合するときに、組織取付部材141または142(もしくは上記および本明細書に説明される取付部材のうちのいずれか)の移動を検出または測定することが望ましくあり得る。
【0280】
組織取付部材141、142の移動を検出または測定する配列が、図26aに示されている。取付部材141、142は、遠位リード線区画100または100a内の磁石2601に連結されてもよい。磁石2601は、取付部材141、142が移動させられるときに、遠位リード線区画100または100aの内側管腔内で平行移動してもよい。そのような移動は、遠位リード線区画100または100a内の伝導性管2603に対して、かつその内側にあってもよく、伝導性管2603に接続されるワイヤ2605を通して測定可能な電流を生成してもよい。電流は、電圧測定が取得され得るように、接地に取り付けられた抵抗器を通過してもよい。測定された電圧は、増幅されることができ、したがって、電圧示度値の変動が、取付部材の変位に相関するであろう。
【0281】
組織取付部材141、142の移動を検出または測定する別の配列が、図26bに示されている。取付部材141、142は、遠位リード線区画100または100a内の磁石2601に連結されてもよい。磁石2701は、取付部材141、142が移動させられるときに、遠位リード線区画100または100aの管腔内で平行移動してもよい。そのような移動は、遠位リード線区画100または100a内の伝導性管2603に対して、かつその内側にあってもよい。第1のワイヤ2631が、磁石2601に接続されてもよく、第2のワイヤ2633が、伝導性管2603に接続されてもよく、第1および第2のワイヤ2631、2633は、ホイートストンブリッジ2635に接続されてもよい。アンカ141、142の移動は、距離2630を増加または減少させ、ホイートストンブリッジ2635内のノード2635Aからノード2635Bまでの抵抗を変化させてもよい。ホイートストンブリッジ2635の出力は、増幅器2637に入力されてもよく、出力電圧2639の変化が検出されてもよく、アンカ141、142の移動を示してもよい。
【0282】
アンカ141、142の移動は、検出され、図26cのように遠位リード線区画100または100aに連結されたハンドル2650のLCD(液晶ディスプレイ)ディスプレイ2652を通して、もしくは図26dのようにハンドル2650のLEDまたはLED(発光ダイオード)ディスプレイ2654を通して等、ユーザに示されてもよい。図26eは、ハンドル2650の回路の概略図を示す。ハンドル2650は、ホイートストンブリッジ2635、増幅器2637、もしくは電流感知回路2658のうちの1つまたはそれを上回るものに連結され得る、マイクロコントローラもしくはMCU2656を備えてもよい。LEDディスプレイ2652および/またはLEDディスプレイ2654は、マイクロコントローラ2656に連結されてもよい。
【0283】
ハンドル2650は、遠位リード線区画100または100aのための他の制御および/もしくはディスプレイ機構を備えてもよい。例えば、ハンドル2650は、組織取付部材を展開すること、電極を起動すること、もしくは拡張可能変位部材を拡張することのうちの1つまたはそれを上回るもののために、1つまたはそれを上回るノブ、スイッチ、ボタン、スライダ、もしくは同等物を備えてもよい。LCDディスプレイ2652またはLEDディスプレイ2654は、加えて、遠位リード線区画100、100aが組織と相互作用する際に使用される際に起こり得る、容量変化、抵抗変化、圧力変化、もしくは同等物を示してもよい。
【0284】
リード線トルク制御およびリード線成形
【0285】
ここで図27aおよび27bを参照すると、多くの実施形態は、遠位リード線区画100または100aのトルク制御および/もしくは成形のための特徴を含んでもよい。リード線本体120は、それを通して内部成形ワイヤ2710が平行移動させられ得る、内側管腔を有してもよい。内部成形ワイヤ2710は、ユーザが遠位リード線区画100または100aを屈曲して成形することを可能にし、血管系を通したその通過を促進してもよい。内部成形ワイヤ2710は、図27aに示されるように、同一の曲線形状を遠位リード線区画100または100aに付与するように、曲線状端部を有するよう付勢されてもよい。遠位リード線区画100または100aが血管系を通して前進させられるとき、遠位リード線区画100または100a上に配置された湾曲は、遠位リード線区画100または100aを血管経路に自然に「整合」させることができる。実施例として、遠位リード線区画100または100aが大腿静脈から右心室にナビゲートされる場合、予備成形湾曲(図27aに示されるような大型U字形)が、下大静脈から右心房の中へ入り、三尖弁を通って右心室の中へ入る経路に沿ってそれ自体を整合させてもよい。予備成形湾曲は、挿入経路のより直線的な区画を横断するように、必要に応じて直線化してもよいが、標的組織に向かった経路の中で曲がり角をナビゲートするように、その曲線形状を保持してもよい。
【0286】
いくつかの実施形態では、複数の成形ワイヤが適用されてもよい。例えば、第1の内部成形ワイヤが、血管系の第1の部分を通して遠位リード線区画100または100aを前進させることに役立つために使用されてもよく、異なる形状を伴う第2の内部成形ワイヤが、血管系の第2の部分を通して遠位リード線区画100または100aを前進させることに役立つために使用されてもよい。
【0287】
内部成形ワイヤ2710は、単独で、またはトルク制御部材2720と併せて使用されてもよい。トルク制御部材2720は、リード線本体120の内側管腔内で平行移動可能であり、または結合される、管もしくはハイポチューブを備えてもよい。内部成形ワイヤ2710は、図27bに示されるようにトルク制御部材2720の中に存在してもよい。代替として、内部成形ワイヤ2710は、トルク制御部材2720に隣接してリード線本体120の中に存在してもよい。トルク制御部材2720は、リード線本体120内に存在してもよく、いくつかの実施形態では、2つが単一の構成要素の役割を果たし得るように、リード線本体120に結合されてもよい。したがって、リード線本体120の近位部分が旋回させられる、もしくはトルクを加えられると、遠位リード線区画100または100aは、図27aの矢印2701a、2701bによって示されるように辿ることができる。
【0288】
いくつかの実施形態では、内部成形ワイヤ2710は、トルク部材2720およびリード線本体が、図27aの矢印2701a、2701bによって示されるように成形ワイヤの曲線状軸の周囲で回転し得るように、リード線本体120および/またはトルク部材2720に取り付けられていない。
【0289】
好ましい実施形態が本明細書に示され、説明されているが、そのような実施形態は一例のみとして提供されることが、当業者に明白となるであろう。ここで、多数の変形例、変更、および置換が、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。本明細書に説明される実施形態の種々の代替案が、本開示の発明を実践する際に採用され得ることを理解されたい。非限定的実施例として、1つの図または実施形態を参照して説明される特定の特徴もしくは特性が、別の図または実施形態で説明される特徴もしくは特性と適宜に組み合わせられ得ることが、当業者によって理解されるであろう。以下の請求項は、本発明の範囲を定義し、それらによって、これらの請求項およびそれらの均等物の範囲内の方法ならびに構造が網羅されることが意図される。
図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図3-1】
図3-2】
図4-1】
図4-2】
図5-1】
図5-2】
図6-1】
図6-2】
図6-3】
図7-1】
図7-2】
図8-1】
図8-2】
図9a
図9b
図9c
図10
図10a
図10b
図10c
図10d
図11a
図11b
図11c
図11d
図11e
図11f
図12a
図12b
図12c
図13a
図13b
図14
図15a
図15b
図15c
図16a
図16b
図16c
図17a
図17b
図18-1】
図18-2】
図18-3】
図19a
図19b
図19c
図19d
図19e
図19f
図19g
図19h
図20a
図20b
図20c
図20d
図20e
図21a
図21b
図21c
図22a
図22b
図22c
図22d
図22e
図22f
図22g
図22h
図22i
図22j
図23a
図23b
図23c
図24a
図24b
図24c
図25a
図25b
図25c
図25d
図25e
図25f
図25g
図26a
図26b
図26c
図26d
図26e
図27a
図27b