IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 余田 ひとみの特許一覧

特開2024-157096タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生
<>
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図1
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図2
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図3
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図4
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図5
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図6
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図7
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図8
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図9
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図10
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図11
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図12
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図13
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図14
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図15
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図16
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図17
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図18
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図19
  • 特開-タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157096
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】タッチスクリーン上のジェスチャー操作によるメディア再生
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20241030BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20241030BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20241030BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20241030BHJP
【FI】
H04N21/482
H04N21/431
H04N21/442
G06F3/0488
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071212
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】522004140
【氏名又は名称】余田 ひとみ
(74)【代理人】
【識別番号】720011438
【氏名又は名称】余田 紘司
(72)【発明者】
【氏名】余田 紘司
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164GA05
5C164UA04S
5C164UB41P
5C164UB92P
5C164UD51P
5C164YA11
5E555AA04
5E555AA05
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA46
5E555BA72
5E555BA87
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB16
5E555CB36
5E555CB55
5E555CB74
5E555CC01
5E555CC05
5E555DB41
5E555DB52
5E555DB57
5E555DC02
5E555DC05
5E555DC13
5E555DC18
5E555DC53
5E555DC54
5E555DD07
5E555EA03
5E555EA07
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ジェスチャー操作を最大限に活用した、タッチスクリーン上でメディアを再生する際のユーザーインターフェースを提供する。
【解決手段】ジェスチャー操作を受け付けるタッチスクリーンを備えるコンピュータに、配信されるメディアコンテンツを再生する方法であって、複数のメディアコンテンツ情報を画面スクロール方向に並べて表示し、選択されたメディアコンテンツ情報に対応するメディアコンテンツを再生する。ジェスチャーを含む直交ジェスチャー操作に応答して、別のメディアコンテンツを示すメディアコンテンツ情報の表示に切り替え、第1ジェスチャー操作に応答して、再生中の第1メディアコンテンツと関連する別のメディアコンテンツである第2メディアコンテンツを第1条件に従って特定して再生を開始し、第2メディアコンテンツを第2条件に従って特定して再生を開始する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジェスチャー操作を受け付けるタッチスクリーンを備えるコンピュータに、ネットワークを介してサーバーから配信されるメディアコンテンツを再生する方法を実行させるプログラムであって、
前記方法は、
前記サーバーに保持されているメディアコンテンツのうち少なくとも一部である複数のメディアコンテンツに夫々対応する複数のメディアコンテンツ情報を画面スクロール方向に並べて表示する第1工程と、
表示された前記複数のメディアコンテンツ情報のうち、選択されたメディアコンテンツ情報に対応するメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を再生する第2工程と、
前記第1工程で表示された複数のメディアコンテンツ情報のうち、いずれかのメディアコンテンツ情報に対して前記画面スクロール方向と実質的に直交する方向のジェスチャーを含む直交ジェスチャー操作に応答して、当該直交ジェスチャー操作されたメディアコンテンツ情報(第3メディアコンテンツ情報)の表示を、前記第3メディアコンテンツ情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)と関連する別のメディアコンテンツ(第4メディアコンテンツ)を示すメディアコンテンツ情報(第4メディアコンテンツ情報)の表示に切り替える第3工程と、
前記第2工程でメディアコンテンツの再生中、再生画面上において、当該再生画面に対して縦方向と横方向のいずれか一方のジェスチャーを含む第1ジェスチャー操作に応答して、再生中の前記第1メディアコンテンツと関連する別のメディアコンテンツである第2メディアコンテンツを第1条件に従って特定して再生を開始し、前記再生画面に対して縦方向と横方向のいずれか他方のジェスチャーを含む第2ジェスチャー操作に応答して、前記第2メディアコンテンツを第2条件に従って特定して再生を開始する第4工程とを含むプログラム。
【請求項2】
ジェスチャー操作を受け付けるタッチスクリーンを備えるコンピュータに、ネットワークを介してサーバーから配信されるメディアコンテンツを再生する方法を実行させるプログラムであって、
前記方法は、
前記サーバーに保持されているメディアコンテンツのうち、選択されたメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を再生する第1工程と、
前記第1メディアコンテンツの再生中、再生画面上において、当該再生画面に対して第1方向のジェスチャーを含む第1ジェスチャー操作に応答して、前記第1メディアコンテンツと関連する第2メディアコンテンツを第1条件に従って特定して再生を開始し、前記再生画面に対して前記第1方向と異なる第2方向のジェスチャーを含む第2ジェスチャー操作に応答して、前記第2メディアコンテンツを第2条件に従って特定して再生を開始する第2工程とを含むプログラム。
【請求項3】
ジェスチャー操作を受け付けるタッチスクリーンを備えるコンピュータに、ネットワークを介してサーバーから配信されるメディアコンテンツを再生する方法を実行させるプログラムであって、
前記方法は、
前記サーバーに保持されているメディアコンテンツのうち少なくとも一部である複数のメディアコンテンツに夫々対応する複数のメディアコンテンツ情報を画面スクロール方向に並べて表示する第1工程と、
前記複数のメディアコンテンツ情報のうち、選択されたメディアコンテンツ情報に対応するメディアコンテンツを再生する第2工程と、
前記第1工程において表示された複数のメディアコンテンツ情報のうち、いずれかのメディアコンテンツ情報に対して前記画面スクロール方向と実質的に直交する方向のジェスチャーを含む直交ジェスチャー操作に応答して、当該直交ジェスチャー操作されたメディアコンテンツ情報(第3メディアコンテンツ情報)の表示を、前記第3メディアコンテンツ情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)と関連する別のメディアコンテンツ(第4メディアコンテンツ)を示すメディアコンテンツ情報(第4メディアコンテンツ情報)の表示に切り替える第3工程とを含むプログラム。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1条件は、以下の(A)~(E)のうちいずれか1つであり、前記第2条件は、以下の(A)~(E)のうち別の1つであるプログラム。
(A)前記第1メディアコンテンツに付されたタイトルに基づき関連性が高いこと
(B)前記第1メディアコンテンツに付されたジャンルに基づき関連性が高いこと
(C)前記第1メディアコンテンツを前記サーバーにアップロードしたユーザーアカウントに基づき関連性が高いこと
(D)前記第1メディアコンテンツに係るメディアの著作者と実演者のうち少なくとも一方に基づき関連性が高いこと
(E)前記コンピューターから前記サーバーにログインしているユーザーアカウントに対して過去に前記サーバーからメディアコンテンツを配信した履歴である配信履歴に基づき関連性が高いこと
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第4メディアコンテンツは、以下の(A)~(E)のうちいずれか1つの条件を満たすプログラム。
(A)前記第3メディアコンテンツに付されたタイトルに基づき関連性が高いこと
(B)前記第3メディアコンテンツに付されたジャンルに基づき関連性が高いこと
(C)前記第3メディアコンテンツを前記サーバーにアップロードしたユーザーアカウントに基づき関連性が高いこと
(D)前記第3メディアコンテンツに係るメディアの著作者と実演者のうち少なくとも一方に基づき関連性が高いこと
(E)前記コンピューターから前記サーバーにログインしているユーザーアカウントに対して過去に前記サーバーからメディアコンテンツを配信した履歴である配信履歴に基づき関連性が高いこと
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静止画、動画、音楽等のメディアコンテンツを再生するシステムや方法に関し、特にタッチスクリーン上でメディアコンテンツを再生するためのユーザーインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
動画や音楽等のメディアコンテンツをパソコンやスマートフォン等の情報機器で再生することがある。例えば、Google社が提供するYouTubeやByteDance社が提供するTikTok等の動画投稿サービスに投稿された動画を情報機器で再生することがある。例えば、Spotify Technology社が提供するSpotifyといった音楽配信サービスで配信されるアーティストの音楽を情報機器で再生することがある。また、例えば、Pinterest社が提供するPinterestといった写真投稿サービスに投稿された写真(静止画)を情報機器で再生することがある。これらのように静止画、動画、音楽の投稿サービスの発展は目覚ましく、多くのサービスが提供されている。
【0003】
情報機器で静止画、動画、音楽等のメディアコンテンツを再生するためのユーザーインターフェースの一例が、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2015-170365号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、スマートフォンを中心に、タッチスクリーンを備える情報機器が増加している。タッチスクリーン上では指で画面をなぞるフリックやスワイプ等と呼ばれるジェスチャーにより直感的な操作ができる。タッチスクリーンを備える情報機器上でメディアコンテンツを再生する際の操作おいても、ジェスチャー操作を最大限に活用したユーザーインターフェースが望まれる。
【0005】
本発明は、ジェスチャー操作を最大限に活用した、タッチスクリーン上でメディアコンテンツを再生する際のユーザーインターフェースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの側面によれば、ジェスチャー操作を受け付けるタッチスクリーンを備えるコンピュータに、ネットワークを介してサーバーから配信されるメディアコンテンツを再生する方法を実行させるプログラムが提供される。前記方法は、前記サーバーに保持されているメディアコンテンツのうち少なくとも一部である複数のメディアコンテンツに夫々対応する複数のメディアコンテンツ情報を画面スクロール方向に並べて表示する第1工程を含む。前記方法は、表示された前記複数のメディアコンテンツ情報のうち、選択されたメディアコンテンツ情報に対応するメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を再生する第2工程を含む。前記方法は、前記第1工程で表示された複数のメディアコンテンツ情報のうち、いずれかのメディアコンテンツ情報に対して前記画面スクロール方向と実質的に直交する方向のジェスチャーを含む直交ジェスチャー操作に応答して、当該直交ジェスチャー操作されたメディアコンテンツ情報(第3メディアコンテンツ情報)の表示を、前記第3メディアコンテンツ情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)と関連する別のメディアコンテンツ(第4メディアコンテンツ)を示すメディアコンテンツ情報(第4メディアコンテンツ情報)の表示に切り替える第3工程を含む。前記方法は、前記第2工程でメディアコンテンツの再生中、再生画面上において、当該再生画面に対して縦方向と横方向のいずれか一方のジェスチャーを含む第1ジェスチャー操作に応答して、再生中の前記第1メディアコンテンツと関連する別のメディアコンテンツである第2メディアコンテンツを第1条件に従って特定して再生を開始し、前記再生画面に対して縦方向と横方向のいずれか他方のジェスチャーを含む第2ジェスチャー操作に応答して、前記第2メディアコンテンツを第2条件に従って特定して再生を開始する第4工程を含む。
【0007】
本発明の一つの側面によれば、前記第1条件及第2条件は、(A)前記第1メディアコンテンツに付されたタイトルに基づき関連性が高いこと、(B)前記第1メディアコンテンツに付されたジャンルに基づき関連性が高いこと、(C)前記第1メディアコンテンツを前記サーバーにアップロードしたユーザーアカウントに基づき関連性が高いこと、(D)前記第1メディアコンテンツに係るメディアの著作者と実演者のうち少なくとも一方に基づき関連性が高いこと、(E)前記コンピューターから前記サーバーにログインしているユーザーアカウントに対して過去に前記サーバーからメディアコンテンツを配信した履歴である配信履歴に基づき関連性が高いこと、等から選択される。また、本発明の一つの側面によれば、前記第4メディアコンテンツは、(A)前記第3メディアコンテンツに付されたタイトルに基づき関連性が高いこと、(B)前記第3メディアコンテンツに付されたジャンルに基づき関連性が高いこと、(C)前記第3メディアコンテンツを前記サーバーにアップロードしたユーザーアカウントに基づき関連性が高いこと、(D)前記第3メディアコンテンツに係るメディアの著作者と実演者のうち少なくとも一方に基づき関連性が高いこと、(E)前記コンピューターから前記サーバーにログインしているユーザーアカウントに対して過去に前記サーバーからメディアコンテンツを配信した履歴である配信履歴に基づき関連性が高いこと、等から選択される条件を満たすものが選ばれる。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、ジェスチャー操作を最大限に活用した、タッチスクリーン上でメディアコンテンツを再生する際のユーザーインターフェースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係るシステムを示す図である。
図2図2は、サーバーによるアカウント作成のフローを示すフローチャートである。
図3図3は、サーバーによるログイン処理のフローを示すフローチャートである。
図4図4は、サーバーによるメディアコンテンツのアップロード受付処理のフローを示すフローチャートである。
図5図5は、サーバーがメディアコンテンツを管理するデータベースの一例を示す図である。
図6図6は、サーバーがメディアコンテンツを管理するデータベースの一例を示す図である。
図7図7は、サーバーによるメディア再生処理のフローを示すフローチャートである。
図8図8は、ユーザー端末に表示される、再生可能な複数のメディアコンテンツの一覧を表示するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図9図9は、ユーザー端末に表示される、再生可能な複数のメディアコンテンツの一覧を表示するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図10図10は、ユーザー端末に表示される、メディアコンテンツ再生時のユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図11図11は、ユーザー端末に表示される、メディアコンテンツ再生時のユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図12図12は、メディアコンテンツ再生時のユーザーインターフェース上で受け付けるジェスチャー操作を示す図である。
図13図13は、メディアコンテンツ再生時のユーザーインターフェース上で受け付けるジェスチャー操作を示す図である。
図14図14は、メディアコンテンツ再生時のユーザーインターフェース上で受け付けるジェスチャー操作を示す図である。
図15図15は、複数のメディアコンテンツの一覧を表示するユーザーインターフェース上で受け付けるジェスチャー操作を示す図である。
図16図16は、再生可能な複数のメディアコンテンツの一覧を表示するユーザーインターフェースの表示制御を行うフローを示すフローチャートである。
図17図17は、再生可能な複数のメディアコンテンツの一覧をユーザー端末に表示するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図18図18は、再生可能な複数のメディアコンテンツの一覧をユーザー端末にマトリックス状に表示するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図19図19は、サーバーがお気に入りアカウント情報を管理するデータベースの一例を示す図である。
図20図20は、再生可能な複数のメディアコンテンツの一覧をユーザー端末にマトリックス状に表示するユーザーインターフェースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシステム1を示す図である。システム1は、複数のユーザー端末100と、メディアコンテンツのストリーミング配信を行うサーバー200とを含む。各ユーザー端末100は、パソコン(パーソナルコンピューター)、スマートフォン、タブレット等、ユーザーが用いる情報機器であって、タッチスクリーンを備え、ネットワークを介してサーバー200からストリーミング配信されるメディアコンテンツを再生するアプリケーションプログラム(アプリ)がインストールされている。サーバー200は、ネットワーク上のサーバーであって、ネットワークを介してユーザー端末100又はその他の装置からアップロード又はストリーミング送信されるメディアコンテンツを少なくとも一時的に保持し、保持したメディアコンテンツをユーザー端末100に対してストリーミング配信する機能を有する。ネットワークは、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、インターネット網、セルラー通信網等のうち少なくとも1つを含む。
【0011】
各ユーザー端末100とサーバー200とは、ネットワークを介した通信C1により通信を行うことができる。各ユーザー端末100は、通信C1によりサーバー200に接続し、アカウントを作成するサインアップを行い、作成したアカウントでログインし、端末内のメディアコンテンツをアップロードすることができる。サーバー200は、通信C1により接続されたユーザー端末100からIDやパスワードを受信して新規のアカウントを登録するサインアップ処理を行い、ユーザー端末100からIDやパスワードの入力を受け付けて認証するログイン処理を行い、ログインしたユーザー端末100からアップロードされたメディアコンテンツをログインアカウントと対応付けて保持する。また、代替的に又は追加的に、サーバー200は、ユーザー端末100からアップロードされるメディアコンテンツとは関係なく、予め外部のメディアコンテンツ作成業者から納入された複数のメディアコンテンツを保持する。例えば、サーバー200は、外部のメディアコンテンツ作成業者であるレコード会社やアーティストから納入された音楽コンテンツや、外部のメディアコンテンツ作成業者である映画製作会社や映像制作会社等から納入された映画やドラマ等の映像作品に係る動画コンテンツを保持する。また、各ユーザー端末100は、通信C1によりサーバー200に接続し、サーバー200が保持するいずれかのメディアコンテンツを選択して再生要求し、要求に応じてサーバー200からストリーミング配信されるメディアコンテンツを再生することができる。サーバー200は、通信C1により接続されたユーザー端末100からの再生要求に応じて、保持しているメディアコンテンツの中から要求されたメディアコンテンツを特定し、要求元のユーザー端末100に対してストリーミング配信する。
【0012】
ユーザー端末100は、パソコン、スマートフォン、タブレット等のコンピュータ端末である。ユーザー端末100は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SDカード等の記憶媒体を備える。例えば、ユーザー端末100は、カメラを備え、カメラで撮影を行うと、これに応答して撮影により生成される静止画や動画を記憶媒体に保存する。ユーザー端末100は、記憶媒体に保持されているメディアコンテンツを処理するプロセッサーを備える。メディアコンテンツの処理は、例えば、メディアコンテンツの再生や、サーバー200へのメディアコンテンツのアップロードを含む。
【0013】
ユーザー端末100は、タッチスクリーンを備え、画面上からユーザーによる指やスタイラスを用いたジェスチャー操作を受け付ける。一例として、ジェスチャー操作は、画面上の一点を押圧してすぐ離す(押圧を解除する)タップ操作、画面上の複数の点を実質的に同時に押圧してすぐ離す(押圧を解除する)マルチタップ操作、画面上の一点を押圧してそのままいずれかの方向になぞる(ドラッグする)スワイプ操作、画面上の二点を実質的に同時に押圧してそのまま当該二点を近づけるようになぞる(ドラッグする)ピンチイン操作、画面上の二点を実質的に同時に押圧してそのまま当該二点を遠ざけるようになぞる(ドラッグする)ピンチアウト操作、等を含む。
【0014】
サーバー200は、通信C1により接続されたユーザー端末100からIDやパスワードを受信して新規のアカウントを作成するアカウント作成部201を有する。図2は、アカウント作成部201によるアカウント作成のフローを示すフローチャートである。サーバー200は、ユーザー端末100からのアクセスを受け付け、ユーザー端末100に対してアカウント作成用のページを提供し表示させる(S10)。ユーザー端末100は、アカウント作成用のページ上で、IDやパスワード等の登録情報を入力し、サーバー200に送信する(S11)。登録情報は、例えば、ユーザーの氏名、住所や、メールアドレス、電話番号等ユーザー固有の連絡先、アカウントに付けるアカウント名等を含む。サーバー200は、登録情報を受信し(S12)、新規アカウントとして登録する(S13)。サーバー200は、複数のユーザー端末100に対して互いに異なる登録情報を有する複数のアカウントを登録する。アカウントは、メディアコンテンツの配信先や、メディアコンテンツのアップロード元を区別するものであり、各ユーザーがメディアコンテンツを配信するためのチャンネルとも呼ばれる。
【0015】
サーバー200は、ユーザー端末100から、メディアコンテンツのアップロードや再生のため、登録されたアカウントのIDやパスワードによるログインを受け付けるログイン処理部202を有する。図3は、ログイン処理部202によるログイン処理のフローを示すフローチャートである。サーバー200は、ユーザー端末100からアクセスを受け付け、ユーザー端末100に対してログイン用のページを提供し表示させる(S20)。ユーザー端末100は、ログイン用のページ上で、IDやパスワード等の登録情報を入力し、サーバー200に送信してログインする(S21)。サーバー200は、受信した登録情報を、保持されているアカウントの登録情報と照合し認証する(S22)。これにより、サーバー200は、いずれかのアカウントによるユーザー端末100のログインを受け付ける。
【0016】
サーバー200は、ユーザー端末100のログイン後、ユーザー端末100からのメディアコンテンツのアップロード受け付けるアップロード受付部203を有する。図4は、アップロード受付部203によるアップロード受付処理のフローを示すフローチャートである。サーバー200は、各ユーザー端末100からアップロードされたメディアコンテンツを保持するストレージを備える。ユーザー端末100は、ログイン後、端末内の選択されたメディアコンテンツをサーバー200にアップロード(送信)する(S23)。S23において、ユーザー端末100は、アップロードするメディアコンテンツのユーザー選択とともに、当該メディアコンテンツのタイトルのユーザー入力や、当該メディアコンテンツが属するカテゴリーであるジャンルのユーザー入力や、当該メディアコンテンツの内容の簡単な説明のための文章のユーザー入力を受け付け、入力されたこれら情報をメディアコンテンツのメタデータとしてメディアコンテンツとともにサーバー200に送信する。サーバー200は、アップロードされた(送信された)メディアコンテンツを受信し(S24)、ストレージに保持する(S25)。S25において、サーバー200は、メディアコンテンツを、当該メディアコンテンツがアップロードされたアカウントと対応付けて保持する。S25において、サーバー200は、メディアコンテンツを、当該メディアコンテンツとともに送信される上記タイトルやジャンルや説明文等のメタデータと対応付けて保持する。
【0017】
また、サーバー200は、ユーザー端末100からのアップロードに関わらず、外部のメディアコンテンツ作成業者から予め納入された1つ以上のメディアコンテンツを保持する。外部のメディアコンテンツ作成業者は、例えば、音楽コンテンツを作成するレコード会社やアーティスト、ドラマや映画に係る動画コンテンツを作成する映画制作会社等の映像制作会社、ニュース番組やバラエティー番組等に係る動画コンテンツを作成するテレビ局や番組制作会社、といったメディアコンテンツを制作して納品する業務を行う個人や法人等の団体である。一例として、メディアコンテンツは、DVD-RやSDカード等の物理的な記録媒体に保持されて、外部のメディアコンテンツ作成業者からサーバー200の運営者に送られて納入され、この記録媒体からサーバー200にコピーされる。一例として、メディアコンテンツは、外部のメディアコンテンツ作成業者のコンピューターからネットワークを介してサーバー200にアップロードされることにより納入され、サーバー200にダウンロードされる。メディアコンテンツの納入方法は問わない。各メディアコンテンツには、メディアコンテンツ作成業者により、当該メディアコンテンツのタイトルや、当該メディアコンテンツの著作者や実演者や、当該メディアコンテンツが属するカテゴリーであるジャンルや、当該メディアコンテンツが公表された公表時期や、当該メディアコンテンツの内容の簡単な説明のための文章等がメタデータとして付される。サーバー200は、納入されたメディアコンテンツを、当該メディアコンテンツに付された上記タイトル、著作者や実演者、ジャンル、公表時期、説明文等のメタデータと対応付けて保持する。
【0018】
サーバー200は、データベース上で、各メディアコンテンツを保持、管理する。図5は、ユーザー端末100からアップロードされたメディアコンテンツを管理するデータベースの一例である、データベース10Aを示す。図5に示すように、データベース10A上で、アカウント毎に、当該アカウントでログインしてアップロード(S21~S25)されたメディアコンテンツが管理される。図5に示す例では、例えば、メールアドレスであるaaa.oden@xxx.comが登録情報として登録されている「おでんch」というアカウント名のアカウントからアップロードされた3つの動画コンテンツ(oden01.mp4、oden02.mp4、oden03.mp4)が管理されている。動画コンテンツoden01.mp4は、「楽曲AAを歌ってみた」のタイトルが入力され、ジャンルとして「音楽」及び「バラエティ」が入力され、説明文として「調子に乗って難曲のAAに挑戦してみたけど」が入力されてアップロードされ(S23)、2022年12月20日にサーバー200によって受け付けられ保持された(S25)。動画コンテンツoden02.mp4は、「話題のラーメン店BBに潜入レポート!」のタイトルが入力され、ジャンルとして「グルメ」及び「バラエティ」が入力され、説明文として「激戦区で毎日行列ができると有名なあの名店に」が入力されてアップロードされ(S23)、2023年1月2日にサーバー200によって受け付けられ保持された(S25)。動画コンテンツoden03.mp4は、「(真面目な話)去年買った株が大暴落している件」のタイトルが入力され、ジャンルとして「投資」が入力され、説明文として「誰か助けてください。資金ショートして死にそうな話」が入力されてアップロードされ(S23)、2023年1月12日にサーバー200によって受け付けられ保持された(S25)。「おでんch」以外のアカウントについても同様に、アカウント毎にアップロードされたメディアコンテンツがデータベース10で管理される。このように、サーバー200は、メディアコンテンツがアップロードされるたびに、当該メディアコンテンツを、アップロード元であるアカウントに対応付けて、当該メディアコンテンツのタイトル、ジャンル、説明文、アップロード日時(タイムスタンプ)と対応付けて保持し、データベース10上で管理する。
【0019】
データベース10Aにおいて、サーバー200は、アップロード元であるアカウントによって入力されたタイトル、ジャンル、説明文ではなく、アップロードされたメディアコンテンツを解析して自動的にタイトル、ジャンル、説明文を生成して、生成したこれらの情報を対応するメタデータとして保持してもよい。例えば、サーバー200は、所定のビデオ解析アルゴリズムを用いて、動画内のオブジェクトや人物、音声の内容、色彩、映像の構成、カメラアングル等を解析し、それらの情報を用いて当該動画コンテンツにふさわしいタイトルや説明文を自動的に生成する、又は当該動画コンテンツにふさわしいジャンル(例えば、バラエティー、スポーツ、ゲーム実況、ニュース、クイズ等)を自動的に特定する。音楽コンテンツの場合、オーディオ解析アルゴリズムを用いて、音楽のテンポ、リズム、メロディー、和音、音色、歌詞等を解析し、当該音楽コンテンツにふさわしいタイトルや説明文を自動的に生成する、又はジャンル(例えば、ポップ、ロック、テクノ、ダンス、演歌、バラード、ヒップホップ等)を自動的に特定する。ビデオ解析アルゴリズムやオーディオ解析アルゴリズムは、例えば、ニューラルネットワーク等を用いて機械学習された学習モデルを含む。
【0020】
図6は、外部のメディアコンテンツ作成業者から納入されたメディアコンテンツを管理するデータベースの一例である、データベース10Bを示す。図6に示すように、データベース10B上で、各メディアコンテンツが、メディアコンテンツに付されたタイトル、著作者や実演者(作詞者、作曲者、歌唱者)、ジャンル、公表時期(発表時期)を含むメタデータと対応付けて管理される。図6に示す例では、例えば、3つの音楽コンテンツ(Sunrise.mp3、Flower.mp3、Skyline.mp3)が管理されている。音楽コンテンツSunrise.mp3は、AAが作詞し、BBが作曲し、CCが歌唱するポップ音楽であり1998年に発表された楽曲「Sunrise」の音楽コンテンツである。音楽コンテンツFlower.mp3は、作詞、作曲、歌唱のいずれもPPであるロック音楽であり2003年に発表された楽曲「Flower」の音楽コンテンツである。音楽コンテンツSkyline.mp3は、YYが作曲し、XXが作詞と歌唱を行うバラード音楽であり2022年に発表された楽曲「Skyline」の音楽コンテンツである。公表時期は、発表された年単位の他、1990年代、2000年代…といった所定の年数(例えば10年)ごとに区切った年代であってもよい。ジャンルは、複数ある有限のジャンルの中から選択された一のジャンルであってもよい。
【0021】
データベース10Bにおいて、サーバー200は、外部のメディアコンテンツ作成業者によって予め付されたジャンルではなく、メディアコンテンツを解析して自動的にジャンルをを生成して、生成したジャンルをメタデータとして保持してもよい。例えば、サーバー200は、所定のビデオ解析アルゴリズムを用いて、動画内のオブジェクトや人物、音声の内容、色彩、映像の構成、カメラアングル等を解析し、それらの情報を用いて当該動画コンテンツにふさわしいジャンル(例えば、アクション、サイエンスフィクション、ホラー、サスペンス、コメディー等)を自動的に特定する。音楽コンテンツの場合、オーディオ解析アルゴリズムを用いて、音楽のテンポ、リズム、メロディー、和音、音色、歌詞等を解析し、当該音楽コンテンツにふさわしいジャンル(例えば、ポップ、ロック、テクノ、ダンス、演歌、バラード、ヒップホップ等)を自動的に特定する。ビデオ解析アルゴリズムやオーディオ解析アルゴリズムは、例えば、ニューラルネットワーク等を用いて機械学習された学習モデルを含む。
【0022】
データベース10Aと10Bとを総称してデータベース10と呼び、データベース10はデータベース10Aとデータベース10Bのうち少なくとも一方を指す。
【0023】
サーバー200は、ユーザー端末100のログイン後、ユーザー端末100からの要求に応じて、保持されているメディアコンテンツのうちいずれかのメディアコンテンツをユーザー端末100に対してストリーミング配信するメディア再生処理部204を有する。図7は、メディア再生部204による処理のフローを示すフローチャートである。ユーザー端末100のログイン後、サーバー200は、ストレージに保持している(データベース10で管理している)複数のメディアコンテンツの情報(コンテンツ情報)をユーザー端末100に送信し(S31)、ユーザー端末100は、コンテンツ情報を参照して再生可能なメディアコンテンツの一覧をグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)上に表示する(S32)。S31において、サーバー200は、ストレージに保持してる複数のメディアコンテンツのうち一部のメディアコンテンツを選択して、選択した複数のメディアコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザー端末100に送信するとよい。S31において、サーバー200は、後述するおすすめコンテンツ特定部205によって特定したおすすめコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザー端末100に送信するとよい。コンテンツ情報は、メディアコンテンツの内容を簡易的にユーザーに知らせるための情報や、メディアコンテンツを特定するための情報を含む。コンテンツ情報の一例は、メディアコンテンツのタイトルや、データベース10上で個々のメディアコンテンツを識別するためにメディアコンテンツごとに付与される固有のID(コンテンツID)、メディアコンテンツのサムネイル、メディアコンテンツのアップロード元であるアカウントのアカウント名、メディアコンテンツの著作者名や実演者名を含む。S32において、ユーザー端末100は、受信したコンテンツ情報を参照し、コンテンツ情報が示すメディアコンテンツの情報をGUI上に一覧表示する。図8及び9は、S32においてユーザー端末100に表示されるGUI101の一例を示す。GUI101は、コンテンツ情報を参照し、コンテンツ情報が示す複数のメディアコンテンツの情報を一覧表示し、一例として、メディアコンテンツごとに、メディアコンテンツ情報102を表示する。図8に示す例では、各メディアコンテンツ情報102は、例えば、データベース10Aが参照され、当該メディアコンテンツのタイトル103、当該メディアコンテンツのアップロード元であるアカウントのアカウント名104、及び当該メディアコンテンツのサムネイル105を含む。図9に示す例では、各メディアコンテンツ情報102は、例えば、データベース10Bが参照され、当該メディアコンテンツのタイトル103、当該メディアコンテンツの歌唱者名106、及び当該メディアコンテンツのサムネイル105を含む。GUI101は、ユーザー端末100のタッチスクリーン上に表示され、複数のメディアコンテンツに対応する複数のメディアコンテンツ情報102を、一方方向(例えば、縦方向)のスワイプ操作によりスクロール可能に表示する。
【0024】
ユーザー端末100は、GUI101上から、一覧表示されたメディアコンテンツのうちいずれかのメディアコンテンツを選択するユーザー入力を受け付け、ユーザー入力により選択されたメディアコンテンツをストリーミング配信するようサーバー200に要求する(S33)。ユーザー入力は、対応するメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102(タイトル103、アカウント名104、サムネイル105、歌唱者名106)をタップ操作により選択する入力を含む。S33において、ユーザー端末100は、選択されたメディアコンテンツを特定する情報(例えば、タイトル103や、コンテンツID)を含む要求メッセージをサーバー200に送信する。
【0025】
サーバー200は、ユーザー端末100からの要求を受信し(S34)、要求されたメディアコンテンツをデータベース10から特定し、特定したメディアコンテンツをユーザー端末100に対してストリーミング配信する(S35)。ストリーミング配信は、例えば、HTTP Live Streaming、MPEG-DASH、RTSP(Real Time Streaming Protocol)、RTMP(Real Time Messaging Protocol)等のストリーミング用のプロトコルを用いて行われる。ストリーミングには、プログレッシブダウンロードも含まれる。
【0026】
ユーザー端末100は、サーバー200からメディアコンテンツのストリーミングを受信し(S36)、再生する(S37)。S37において、ユーザー端末100は、GUI101から遷移する新たなGUI上でメディアコンテンツを再生する。図10は、S37にて表示される(GUI101から遷移する)GUI110の一例を示す。GUI110は、再生画面111と、シークバー112とを含む。再生画面111には、再生されるメディアコンテンツが表示される。メディアコンテンツが動画コンテンツのように映像を含む場合、再生画面111に、再生映像を表示する。メディアコンテンツが音楽コンテンツのように映像を含まない場合、再生画面111には、当該メディアコンテンツのタイトルやサムネイル(タイトル103やサムネイル105に相当)、又は音楽の歌詞やCDジャケット画像といった音楽コンテンツに付随する情報を表示する。シークバー112は、再生されているメディアコンテンツの時間的な再生位置、すなわち、メディアコンテンツのデュレーション(再生完了までにかかる時間=メディアコンテンツの時間的長さ)のうちどの位置を現在再生中であるかを視覚的に表す。シークバー112上には操作子113が表示される。操作子113は、メディアコンテンツの再生に伴ってシークバー112上を移動し、これにより、シークバー112の終端が示すデュレーションに対してどの位置を再生中であるかを視覚的に示すことができる。また、ユーザー端末100は、操作子113に対してシークバー112上を移動させるドラッグ操作を受け付け、操作子113を移動させることで移動位置までメディアコンテンツの再生の早送りや巻き戻しを行うことができる。
【0027】
図11に示すように、再生画面111は、GUI110の実質的にすべてを占めるように、すなわち実質的にフルスクリーンの態様で表示されてもよい。この場合、実質的にフルスクリーンで表示された再生画面111の下端にまたは上端にシークバー112及び操作子113を表示するようにしてもよい。また、ユーザー端末100は、GUI110の再生画面111上の任意の位置でタップ操作を受け付け、このタップ操作に応じてシークバー112及び操作子113を再生画面111に重畳する形で表示するようにしてもよい。
【0028】
ユーザー端末100は、メディアコンテンツの再生中において、GUI110の再生画面111上でジェスチャー操作を受け付け、ジェスチャー操作に対応する情報をサーバー200に送信し、サーバー200がこれに応答して新たなメディアコンテンツを選択してストリーミング配信を開始する(S39~S41)。S38~S41により、ユーザー端末100でメディアコンテンツを再生中、再生画面111上でのジェスチャー操作に応じて即時に再生するメディアコンテンツを変更、追加することができる。S38~S41に係るジェスチャー操作に応じた制御については、後で詳述する。
【0029】
サーバー200は、条件に応じて、ユーザーに対して視聴を促すメディアコンテンツを、おすすめメディアコンテンツとして特定するおすすめコンテンツ特定部205を有する。おすすめコンテンツ特定部205は、例えば、ユーザーごとに、所定の条件に従い、当該ユーザーの嗜好に合わせておすすめメディアコンテンツを特定する。おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、ユーザーのアカウントごとに、当該ユーザーが過去に選択して視聴したメディアコンテンツの履歴(視聴履歴)に基づき、当該ユーザーが関心を持ちそうなメディアコンテンツを特定し、ユーザーに対して提案するための処理を行う。おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、現在S35でストリーミング配信中のメディアコンテンツに基づき、S36で当該メディアコンテンツを再生中のユーザーが関心を持ちそうな他のメディアコンテンツを特定し、ユーザーに対して提案するための処理を行う。
【0030】
(おすすめ1)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、S35にてメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を配信中に、この第1メディアコンテンツと関連性の高い他のメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)を特定する。一例として、データベース10を参照し、第1メディアコンテンツに付されたタイトルに含まれるキーワードと同一又は類似する関連性の高いキーワードをタイトルに含む他のメディアコンテンツを、第2メディアコンテンツとして特定する。データベース10Aを参照し、第2メディアコンテンツは、第1メディアコンテンツのアップロード日時よりも以前のアップロード日時が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツのアップロード日時以降のアップロード日時が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツのアップロード日時と同一のアップロード日時が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。データベース10Bを参照し、第2メディアコンテンツは、第1メディアコンテンツの発表時期よりも以前の発表時期が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツの発表時期以降の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツの発表時期と同一の発表時期が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。このおすすめ1の方法によれば、例えば、「楽曲AAを歌ってみた」というタイトルが付された第1メディアコンテンツに対する第2メディアコンテンツとして、「楽曲AA」をタイトルに含む他のメディアコンテンツや、「歌ってみた」をタイトルに含む他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0031】
(おすすめ2)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、S35にてメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を配信中に、この第1メディアコンテンツと関連性の高い他のメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)を特定する。一例として、データベース10を参照し、第1メディアコンテンツに付されたジャンルと同一又は類似する関連性の高いジャンルが付された他のメディアコンテンツを、第2メディアコンテンツとして特定する。データベース10Aを参照し、第2メディアコンテンツは、第1メディアコンテンツのアップロード日時よりも以前のアップロード日時が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツのアップロード日時以降のアップロード日時が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツのアップロード日時と同一のアップロード日時が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。データベース10Bを参照し、第2メディアコンテンツは、第1メディアコンテンツの発表時期よりも以前の発表時期が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツの発表時期以降の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツの発表時期と同一の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。このおすすめ2の方法によれば、例えば、ジャンル「サスペンスホラー」というタイトルが付された第1メディアコンテンツに対する第2メディアコンテンツとして、ジャンル「サスペンス」が付された他のメディアコンテンツや、ジャンル「ホラー」が付された他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0032】
(おすすめ3)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、S35にてメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を配信中に、この第1メディアコンテンツと関連性の高い他のメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)を特定する。一例として、データベース10Aを参照し、第1メディアコンテンツのアップロード元であるアカウントからアップロードされた他のメディアコンテンツを、第2メディアコンテンツとして特定する。データベース10Aを参照し、第2メディアコンテンツは、第1メディアコンテンツのアップロード日時よりも以前のアップロード日時が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツのアップロード日時以降のアップロード日時が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツのアップロード日時と同一のアップロード日時が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。また、このとき、データベース10Aを参照して、第1メディアコンテンツに付されたジャンルと同一又は類似する関連性の高いジャンルが付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよい。このおすすめ3の方法によれば、例えば、アカウント「おでんch」からアップロードされた第1メディアコンテンツに対する第2メディアコンテンツとして、同じく「おでんch」からアップロードされた他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0033】
(おすすめ4)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、S35にてメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)を配信中に、この第1メディアコンテンツと関連性の高い他のメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)を特定する。一例として、データベース10Bを参照し、第1メディアコンテンツに付された著作者や実演者が同一又は類似する関連性の高い著作者や実演者が付された他のメディアコンテンツを、第2メディアコンテンツとして特定する。図6に示したような音楽コンテンツの場合、例えば、第1メディアコンテンツに付された作詞者、作曲者、歌唱者のうち少なくとも1つが同一又は類似する他のメディアコンテンツが選択される。図示はないが、動画コンテンツの場合、例えば、第1メディアコンテンツに付された監督、脚本家、原作者、各出演俳優のうち少なくとも1つが同一又は類似する他のメディアコンテンツが選択される。データベース10Bを参照し、第2メディアコンテンツは、第1メディアコンテンツの発表時期よりも以前の発表時期が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツの発表時期以降の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第1メディアコンテンツの発表時期と同一の発表時期が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。また、このとき、データベース10Bを参照して、第1メディアコンテンツに付されたジャンルと同一又は類似する関連性の高いジャンルが付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよい。このおすすめ4の方法によれば、例えば、歌唱者がCCである第1メディアコンテンツに対する第2メディアコンテンツとして、同じく歌唱者がCCである他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0034】
(おすすめ5)
おすすめコンテンツ特定部205は、例えば、S34~S35に従ってサーバー200がメディアコンテンツのストリーミング配信を行う度に、ストリーミング配信先のユーザーアカウントごとに、当該メディアコンテンツに付されたメタデータの情報を蓄積して解析し、ストリーミング配信履歴に基づいて、関連性の高いメディアコンテンツを、当該ユーザーアカウント向けのおすすめメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)として特定する。例えば、データベース10を参照して、これまでにストリーミング配信を行った複数のメディアコンテンツに付されたタイトルを解析してタイトルに含まれる頻出キーワードに基づき第2メディアコンテンツを特定してもよいし、これまでにストリーミング配信を行った複数のメディアコンテンツに付されたジャンルを解析して頻出のジャンルに基づき第2メディアコンテンツを特定してもよいし、これまでにストリーミング配信を行った複数のメディアコンテンツのアップロード元であるアカウントを解析して頻出のアカウントに基づき第2メディアコンテンツを特定してもよいし、これまでにストリーミング配信を行った複数のメディアコンテンツの説明文を解析して説明文に含まれる頻出キーワードに基づき第2メディアコンテンツを特定してもよいし、これまでにストリーミング配信を行った複数のメディアコンテンツの著作者や実演者を解析して頻出の著作者や実演者に基づき第2メディアコンテンツを特定してもよいし、これまでにストリーミング配信を行った複数のメディアコンテンツの発表時期を解析して頻出の発表時期に基づき第2メディアコンテンツを特定してもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。おすすめコンテンツ特定部205は、例えば、ニューラルネットワーク等を用いて機械学習された学習モデルを含む解析アルゴリズムを用いてメタデータの解析を行う。おすすめ5の方法において、おすすめコンテンツ特定部205は、S35でストリーミング配信中のメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)と出自が同じである(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツのみから第2メディアコンテンツを特定してもよいし、S35でストリーミング配信中のメディアコンテンツ(第1メディアコンテンツ)とは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツのみから第2メディアコンテンツを特定してもよいし、出自の同異に関わらず第2メディアコンテンツを特定してもよい。おすすめ5の方法によれば、例えば、キーワード「ラーメン」が含まれるタイトルが付され、ジャンル「バラエティ」が付されたメディアコンテンツのストリーミング配信の頻度が高い(再生頻度が高い)ユーザーに対しては、タイトルに「ラーメン」を含みジャンル「バラエティ」が付されたメディアコンテンツが優先的に第2メディアコンテンツとして特定、選択されうる。
【0035】
(ジェスチャー操作に応じた制御)
S38において、ジェスチャー操作は、再生画面111上で第1方向へのスワイプ操作と、再生画面111上で第1方向と異なる第2方向へのスワイプ操作とを含む。一例として、第1方向と第2方向とは実質的に互いに対向する方向である。例えば、第1方向は左方向(図12の矢印L方向)であり、第2方向は右方向(図12の矢印R方向)である。例えば、第1方向は上方向(図12の矢印U方向)であり、第2方向は下方向(図12の矢印D方向)である。別の例として、第1方向と第2方向とは実質的に互いに対向しない方向である。例えば、第1方向は横方向(図12のLR方向)であり、第2方向は縦方向(図12のUD方向)である。このとき、第1方向のスワイプ操作は、実質的に互いに対向する第1-1方向のスワイプ操作と第1-2方向のスワイプ操作とを含み、第2方向のスワイプ操作は、実質的に互いに対向する第2-1方向のスワイプ操作と第2-2方向のスワイプ操作とを含む。例えば、第1-1方向は左方向(図12の矢印L方向)であり、第1-2方向は右方向(図12の矢印R方向)であるとともに、第2-1方向は上方向(図12の矢印U方向)であり、第2-2方向は下方向(図12の矢印D方向)である。S38において、ユーザー端末100は、受け付けたスワイプ操作それぞれを特定し、当該スワイプ操作を識別する識別情報をサーバー200に送信する。サーバー200は、受信した識別情報に応じて、おすすめメディアコンテンツ特定部205によりおすすめメディアコンテンツを特定し、特定したメディアコンテンツのストリーミング配信を自動的に開始する(S39~S41)。
【0036】
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、識別したスワイプ操作が第1方向のスワイプ操作であるか第2方向のスワイプ操作であるかに応じて、異なる条件でおすすめメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)を特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうちいずれか1つの方法に従って第2メディアコンテンツを特定し、第2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうち別の1つの方法に従って第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に従って第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に従って第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3又は4の方法に従って第1メディアコンテンツと同じ出自である(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツに限定された中から第2メディアコンテンツを特定し、第2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3、4以外の方法に従って第1メディアコンテンツとは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツも含めた中から第2メディアコンテンツを特定する。
【0037】
例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうちいずれか1つの方法に従って第2メディアコンテンツを特定し、第1-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうち別の1つの方法に従って第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に従って第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第1-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に従って第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3又は4の方法に従って第1メディアコンテンツと同じ出自である(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツに限定された中から第2メディアコンテンツを特定し、第1-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3、4以外の方法に従って第1メディアコンテンツとは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツも含めた中から第2メディアコンテンツを特定する。
【0038】
例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第2-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうちいずれか1つの方法に従って第2メディアコンテンツを特定し、第2-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうち別の1つの方法に従って第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第2-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に従って第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第2-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に従って第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第2-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3又は4の方法に従って第1メディアコンテンツと同じ出自である(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツに限定された中から第2メディアコンテンツを特定し、第2-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3、4以外の方法に従って第1メディアコンテンツとは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツも含めた中から第2メディアコンテンツを特定する。
【0039】
例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうちいずれか1つの方法(第1方法)に従って第2メディアコンテンツを特定し、第1-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうち別の方法(第2方法)に従って第2メディアコンテンツを特定し、第2-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうちまた別の方法(第3方法)に従って第2メディアコンテンツを特定し、第2-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~5のうちさらに別の方法(第4方法)に従って第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法(第1方法)に従って第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第1-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうち第1方法に従って第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定し、第2-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうち別の方法(第2方法)に従って第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第2-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1~4のうち第2方法に従って第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第1-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3又は4の方法に従って第1メディアコンテンツと同じ出自である(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツに限定された中から第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第1-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3又は4の方法に従って第1メディアコンテンツと同じ出自である(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツに限定された中から第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定し、第2-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3、4以外の方法に従って第1メディアコンテンツとは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツも含めた中から第1メディアコンテンツよりも古い第2メディアコンテンツを特定し、第2-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3、4以外の方法に従って第1メディアコンテンツとは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツも含めた中から第1メディアコンテンツよりも新しい第2メディアコンテンツを特定する。
【0040】
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、再生画面111上で識別したスワイプ操作の方向だけでなく、再生画面111上のどの位置でスワイプ操作がなされたかに応じて、異なる条件でおすすめメディアコンテンツ(第2メディアコンテンツ)を特定するようにしてもよい。例えば、再生画面111は縦又は横方向に沿って所定数の領域に分割され、ユーザー端末100は、各領域でなされたスワイプ操作を区別して識別し、スワイプ操作を識別する識別情報をサーバー200に送信する。サーバー200は、受信した識別情報に応じて、おすすめメディアコンテンツ特定部205によりおすすめメディアコンテンツを特定し、特定したメディアコンテンツのストリーミング配信を自動的に開始する(S39~S41)。図13は、再生画面111が複数の領域に分割された一例として、縦方向に3分割された例を示す。図13に示す例では、再生画面111が、上から領域A、領域B、領域Cと3つの分割されており、おすすめコンテンツ特定部205は、各領域でなされたスワイプ操作に応じて異なる条件でおすすめメディアコンテンツを特定する。例えば、第1方向として横方向が定義され、おすすめコンテンツ特定部205は、領域A上でなされる横方向(図13の矢印R1方向)のスワイプ操作と、領域B上でなされる横方向(図13の矢印R2方向)のスワイプ操作と、領域C上でなされる横方向(図13のR3方向)のスワイプ操作とを、それぞれ区別して、異なる条件でおすすめメディアコンテンツを特定する。異なる条件として、上記したおすすめ1~5の方法のうち任意の方法を選択するとよい。一例として、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、領域Aにおける第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1の方法に従って第1メディアコンテンツに付されたタイトルに基づき第2メディアコンテンツを特定し、領域Bにおける第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ2の方法に従って第1メディアコンテンツに付されたジャンルに基づき第2メディアコンテンツを特定し、領域Cにおける第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3又は4の方法に従って第1メディアコンテンツの出自(アップロード元や著作者等)に基づき第2メディアコンテンツを特定する。
【0041】
図14に示すように、再生画面111において、スワイプ操作を受け付ける各領域(領域A、B、C)に、対応する領域になされたスワイプ操作に応じて第2メディアコンテンツを特定するための条件を示すタグ114が表示されてもよい。例えば、領域Aにおける第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1の方法に従って第1メディアコンテンツに付されたタイトルに基づき第2メディアコンテンツを特定する場合、「タイトル」を示すタグ114が表示される。例えば、領域Bにおける第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ2の方法に従って第1メディアコンテンツに付されたジャンルに基づき第2メディアコンテンツを特定する場合、「ジャンル」を示すタグ114が表示される。例えば、領域Cにおける第1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3の方法に従って第1メディアコンテンツのアップロード元であるアカウントに基づき第2メディアコンテンツを特定する場合、「アカウント」を示すタグ114が表示される。
【0042】
以上のように、再生画面111上での異なる方向のスワイプ操作を組み合わせることで、GUI110上から素早く再生コンテンツを変更することができ、ユーザーにとって利便性が高い。
【0043】
(GUI101上でのジェスチャー操作)
S31において、サーバー200は、おすすめコンテンツ特定部205にて特定された複数のおすすめコンテンツに関するコンテンツ情報を送信し、ユーザー端末100は、S32において、受信したコンテンツ情報を参照して、複数のおすすめコンテンツそれぞれに対応するメディアコンテンツ情報102を上記スクロール方向に並べてGUI101上に表示する。すなわち、おすすめコンテンツ特定部205は、S31においては、GUI101に再生可能な複数のメディアコンテンツを提示するために、データベース10内のメディアコンテンツの中からユーザーの嗜好に合いそうな諸条件を満たす複数のメディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめコンテンツ特定部205は、ログインされたユーザー端末100のアカウントにおけるメディアコンテンツの視聴履歴(このアカウントのユーザー端末100に対するストリーミング配信履歴)に基づいて、複数のおすすめメディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、上記したおすすめ5の方法に従って、今までストリーミング配信を行ったメディアコンテンツに関連する複数のメディアコンテンツを特定する。
【0044】
S32において、ユーザー端末100は、受信したコンテンツ情報を参照し、コンテンツ情報が示す複数のおすすめメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102を、GUI101上において一方方向(例えば、縦方向)にスクロール可能に並べて表示する。ユーザー端末100は、GUI101上でもジェスチャー操作を受け付け、ジェスチャー操作に応じてGUI101の表示制御を行う。一例として、ユーザー端末100は、GUI101上において、並べられた複数のメディアコンテンツ情報102をスクロールする方向(スクロール方向)へのスワイプ操作を受け付け、このスワイプ操作に応じて複数のメディアコンテンツ情報102をスクロール表示する。すなわち、メディアコンテンツ情報102を含むGUI101上の任意の位置でのスクロール方向へのスワイプ操作に応じて、GUI101をスクロールし、表示されるメディアコンテンツ情報102を変えていくことができる。
【0045】
また、ユーザー端末100は、S32において、各メディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102(タイトル103、アカウント名104、又はサムネイル105)上でジェスチャー操作を受け付け、ジェスチャー操作に応じて、ジェスチャー操作されたメディアコンテンツ情報102の表示を、当該ジェスチャー操作されたメディアコンテンツに関連した他のおすすめメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102の表示に切り替える。ジェスチャー操作は、メディアコンテンツ情報102上での第3-1方向へのスワイプ操作と、メディアコンテンツ情報102上で第3-1方向と対向する第3-2方向へのスワイプ操作とを含む。第3-1方向と第3-2方向とをあわせて、第3方向と総称することがある。第3-1方向および第3-2方向はともに、上記スクロール方向と実質的に直交する方向である。図15に示すように、複数のメディアコンテンツ情報102が縦方向(図15の矢印UD方向)に並べられておりスクロール方向が縦方向である場合、第3方向は横方向(図15の矢印LR方向)であり、第3-1方向は右方向(図15の矢印R方向)で第3-2方向は左方向(図15の矢印L方向)であるか、逆に、第3-1方向は左方向(図15の矢印L方向)で第3-2方向は右方向(図15の矢印R方向)である。図15の例とは逆に、複数のメディアコンテンツ情報102が横方向に並べられておりスクロール方向が横方向である場合、第3方向は縦方向であり、第3-1方向は上方向で第3-2方向は下方向であるか、逆に、第3-1方向は下方向で第3-2方向は上方向である。S32において、ユーザー端末100は、受け付けた第3方向のスワイプ操作を特定し、当該スワイプ操作に応じてメディアコンテンツ情報102の表示を切り替える。なお、このとき、スワイプ操作が行われたメディアコンテンツ情報102以外のメディアコンテンツ情報102の表示は、そのままで変更されず維持される。
【0046】
例えば、図15に図示する例において、アカウント名「AAAチャンネル」がアップロード元であるタイトル「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツに対応するメディアコンテンツ情報102上で第3方向のスワイプ操作がされた場合、これに応答して、当該「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツ情報102の表示が、当該「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツに関連する他のおすすめメディアコンテンツに対するメディアコンテンツ情報102の表示に遷移する。すなわち、「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツ情報102の表示は消え、「詐欺師に電凸したった」に関連する他のメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102が代わりに表示される。また、このとき、スワイプ操作がなされた「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツ情報102以外である、「話題の曲を歌ってみた」及び「サッカースーパープレイ集」のメディアコンテンツ情報102の表示は維持される。
【0047】
図16は、GUI101の表示制御を行うためのフローを示すフローチャートである。図16に示すように、S32において、ユーザー端末100は、メディアコンテンツ情報102上のスワイプ操作を受け付け、受け付けたスワイプ操作を示す識別情報をサーバー200に送信する(S300)。S300において、ユーザー端末100は、スワイプ操作を示す識別情報とともに、スワイプ操作されたメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツを特定する情報(特定情報:例えば、タイトル103やコンテンツID)を送信する。サーバー200は、スワイプ操作の識別情報と特定情報を受信し(S301)、おすすめコンテンツ特定部205により識別情報及び特定情報に応じておすすめメディアコンテンツを特定する(S302)。サーバー200は、特定したおすすめメディアコンテンツに関する情報(コンテンツ情報)をユーザー端末100に返信する(S303)。ユーザー端末100は、コンテンツ情報を受信し(S304)、コンテンツ情報を参照して、新たにメディアコンテンツ情報102を表示する(S305)。すなわち、S305において、S300にてスワイプ操作されたメディアコンテンツ情報102の表示を消し、代わりに、S304で受信したコンテンツ情報に対応するメディアコンテンツ情報102を表示する。
【0048】
S302において、おすすめコンテンツ特定部205は、第3方向のスワイプ操作を示す識別情報及び特定情報に応じて1つのおすすめメディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、上記したおすすめ1~4のうちいずれか1つの方法に類似したおすすめ1´~4´の方法に従っておすすメディアコンテンツを特定する。
【0049】
(おすすめ1´)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、データベース10を参照し、スワイプ操作されたメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツ、すなわち、S301で受信した特定情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)に付されたタイトルに含まれるキーワードと同一又は類似する関連性の高いキーワードをタイトルに含む他のメディアコンテンツを1つ(第4メディアコンテンツ)特定する(S302)。データベース10Aを参照し、第4メディアコンテンツは、第3メディアコンテンツのアップロード日時よりも以前のアップロード日時が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツのアップロード日時以降のアップロード日時が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツのアップロード日時と同一のアップロード日時が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。データベース10Bを参照し、第4メディアコンテンツは、第3メディアコンテンツの発表時期よりも以前の発表時期が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツの発表時期以降の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツの発表時期と同一の発表時期が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。このおすすめ1´の方法によれば、例えば、「楽曲AAを歌ってみた」というタイトルが付された第3メディアコンテンツに対する第4メディアコンテンツとして、「楽曲AA」をタイトルに含む他のメディアコンテンツや、「歌ってみた」をタイトルに含む他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0050】
(おすすめ2´)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、データベース10を参照し、スワイプ操作されたメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツ、すなわち、S301で受信した特定情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)に付されたジャンルと同一又は類似する関連性の高いジャンルが付された他のメディアコンテンツを1つ(第4メディアコンテンツ)特定する(S302)。データベース10Aを参照し、第4メディアコンテンツは、第3メディアコンテンツのアップロード日時よりも以前のアップロード日時が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツのアップロード日時以降のアップロード日時が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツのアップロード日時と同一のアップロード日時が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。データベース10Bを参照し、第4メディアコンテンツは、第3メディアコンテンツの発表時期よりも以前の発表時期が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツの発表時期以降の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツの発表時期と同一の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。このおすすめ2´の方法によれば、例えば、ジャンル「サスペンスホラー」というタイトルが付された第3メディアコンテンツに対する第4メディアコンテンツとして、ジャンル「サスペンス」が付された他のメディアコンテンツや、ジャンル「ホラー」が付された他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0051】
(おすすめ3´)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、データベース10Aを参照し、スワイプ操作されたメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツ、すなわち、S301で受信した特定情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)のアップロード元であるアカウントからアップロードされた他のメディアコンテンツを1つ(第4メディアコンテンツ)特定する(S302)。データベース10Aを参照し、第4メディアコンテンツは、第3メディアコンテンツのアップロード日時よりも以前のアップロード日時が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツのアップロード日時以降のアップロード日時が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツのアップロード日時と同一のアップロード日時が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。また、このとき、データベース10Aを参照して、第3メディアコンテンツに付されたジャンルと同一又は類似する関連性の高いジャンルが付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよい。このおすすめ3´の方法によれば、例えば、アカウント「おでんch」からアップロードされた第3メディアコンテンツに対する第4メディアコンテンツとして、同じく「おでんch」からアップロードされた他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0052】
(おすすめ4´)
おすすめメディアコンテンツ特定部205は、例えば、データベース10Bを参照し、スワイプ操作されたメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツ、すなわち、S301で受信した特定情報が示すメディアコンテンツ(第3メディアコンテンツ)に付された著作者や実演者が同一又は類似する関連性の高い著作者や実演者が付された他のメディアコンテンツを1つ(第4メディアコンテンツ)特定する(S302)。図6に示したような音楽コンテンツの場合、例えば、第3メディアコンテンツに付された作詞者、作曲者、歌唱者のうち少なくとも1つが同一又は類似する他のメディアコンテンツが選択される。図示はないが、動画コンテンツの場合、例えば、第3メディアコンテンツに付された監督、脚本家、原作者、各出演俳優のうち少なくとも1つが同一又は類似する他のメディアコンテンツが選択される。データベース10Bを参照し、第4メディアコンテンツは、第3メディアコンテンツの発表時期よりも以前の発表時期が付された(古い)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツの発表時期以降の発表時期が付された(新しい)他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、第3メディアコンテンツの発表時期と同一の発表時期が付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよいし、又はこれらの組み合わせであってもよい。また、このとき、データベース10Bを参照して、第3メディアコンテンツに付されたジャンルと同一又は類似する関連性の高いジャンルが付された他のメディアコンテンツのみから選択されてもよい。このおすすめ4´の方法によれば、例えば、歌唱者がCCである第3メディアコンテンツに対する第4メディアコンテンツとして、同じく歌唱者がCCである他のメディアコンテンツが選択されうる。
【0053】
S302において、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、識別したスワイプ操作が第3-1方向のスワイプ操作であるか第3-2方向のスワイプ操作であるかに応じて、異なる条件でおすすめメディアコンテンツ(第4メディアコンテンツ)を特定するとよい。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第3-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1´~4´のうちいずれか1つの方法に従って第4メディアコンテンツを特定し、第3-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1´~4´のうち別の1つの方法に従って第4メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第3-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1´~4´のうちいずれか1つの方法に従って第3メディアコンテンツよりも古い第4メディアコンテンツを特定し、第3-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ1´~4´のうちいずれか1つの方法に従って第3メディアコンテンツよりも新しい第4メディアコンテンツを特定する。例えば、おすすめメディアコンテンツ特定部205は、第3-1方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3´又は4´の方法に従って第3メディアコンテンツと同じ出自である(アップロード元や著作者等が同じである)メディアコンテンツに限定された中から第4メディアコンテンツを特定し、第3-2方向のスワイプ操作に応答して、上記したおすすめ3´、4´以外の方法に従って第3メディアコンテンツとは出自が異なる(アップロード元や著作者等が異なる)メディアコンテンツも含めた中から第4メディアコンテンツを特定する。
【0054】
図17は、アカウント「AAAチャンネル」からアップロードされた「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツ情報102(図15を参照)が第3方向にスワイプ操作されたことに応答して、この「詐欺師に電凸したった」のメディアコンテンツ情報102の表示が、S302にておすすめメディアコンテンツ(第4メディアコンテンツ)として特定された同じく「AAAチャンネル」からアップロードされた「お正月の独り言」のメディアコンテンツ情報102の表示に切り替わった例を示す。
【0055】
(プレビュー再生)
GUI101は、スクロール方向へのスクロール操作に応じて、一覧表示される複数のメディアコンテンツ情報102の表示を移動させる。換言すると、GUI101は、スクロール操作にあわせて、表示されていた先頭のメディアコンテンツ情報102から非表示にしていくとともに隠れて非表示であったメディアコンテンツ情報102を表示していく。このスクロール操作にあわせて、GUI101内において各メディアコンテンツ情報102が表示されるスクロール方向の位置が移動していく。ここで、GUI101は、GUI101内においてスクロール方向の位置が特定の位置にあるメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツをプレビュー再生する。特定の位置は、例えば、スクロール方向が縦方向である場合、GUI101の画面上端又は下端から所定ピクセル離れた位置である。特定の位置は、例えば、スクロール方向が横方向である場合、GUI101の画面左端又は右端から所定ピクセル離れた位置である。特定の位置は、例えば、スクロール方向においてGUI101の中の略中央の位置である。ユーザー端末100は、ユーザーのスクロール操作に応じて、上記特定の位置に位置するメディアコンテンツ情報102に対応するメディアコンテンツをプレビュー再生する。
【0056】
プレビュー再生は、メディアコンテンツ情報102をその位置で表示したままメディアコンテンツを再生することを含む。例えば、プレビュー再生は、メディアコンテンツのデュレーションのうち一部の短い時間(例えば数秒)だけ繰り返しダイジェスト的に再生する。メディアコンテンツが動画コンテンツのように映像を含む場合、プレビュー再生は、メディアコンテンツ情報102の位置を変えることなくその場で、タイトル103とアカウント名104とサムネイル105とのうち少なくとも1つに代えて映像を再生するとよい。メディアコンテンツが音楽コンテンツのように映像を含まない場合、プレビュー再生は、メディアコンテンツ情報102の表示は維持しつつ音楽を再生するとよい。
【0057】
ユーザー端末100は、S300において、プレビュー再生が行われているメディアコンテンツ情報102に対してのみジェスチャー操作を受け付けるようにしてもよい。この場合、ユーザー端末100は、プレビュー再生が行われていないメディアコンテンツ情報102に対するジェスチャー操作は受け付けず、プレビュー再生が行われていないメディアコンテンツ情報102に対するジェスチャー操作が行われたとしても、当該スワイプ操作に対応する識別情報や特定情報は送信しない(S300)。
【0058】
以上のように、メディアコンテンツを再生する前の一覧表示画面であるGUI101上において、画面スクロール方向とは異なるスワイプ操作により、より多くの再生候補となるメディアコンテンツの情報を表示することでき、より素早く好みのメディアコンテンツを探し出すことができ、ユーザーの利便性が高い。
【0059】
(GUI101のバリエーション)
図18は、S32においてユーザー端末100がメディアコンテンツ情報102を表示するGUIの別例であるGUI130を示す。GUI130は、メディアコンテンツのアップロード元であるアカウントのアカウント名107を横軸とし、メディアコンテンツがアップロードされた時間を示す時間情報106を縦軸とするマトリックス状の表を表示し、その表の中に対応するメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102を表示する。いわば、テレビの番組表のような形で、メディアコンテンツごとに、当該メディアコンテンツのアップロード元であるアカウント名に対応するアカウント名107と、当該メディアコンテンツのアップロード日時に対応する時間情報106とが交わる表のマス目にメディアコンテンツ情報102を表示する。アカウント名107には、データベース10内で管理されている複数のアカウントのうち特定の1つ以上のアカウントのアカウント名が表示される。時間情報106には、メディアコンテンツがアップロードされた年、月、日、時、分のうち少なくとも1つを特定する時間が表示される。
【0060】
一例として、GUI130の表のアカウント名107には、ユーザーがお気に入り登録しているアカウント(お気に入りアカウント)のアカウント名が表示され、このお気に入りアカウントがアップロード元であるメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102が表示される。図19に示すように、サーバー200は、データベース10A上においてアカウント毎に、当該アカウントのユーザーがお気に入り登録した他のアカウントの情報10a保持する。お気に入り登録は、例えば、ユーザー端末100が、GUI101上でメディアコンテンツ情報102にあるアカウント名104の選択操作や、GUI110上で再生中のメディアコンテンツのアップロード元であるアカウントを選択する選択操作を受け付け、選択されたアカウントをお気に入り登録する要求(お気に入り登録要求)をサーバー200に送信することで行われる。お気に入り登録要求を受信したサーバー200は、これに応答し、要求元であるユーザー端末100のアカウントのお気に入りアカウントとして、お気に入り登録要求で要求されたアカウントをデータベース10Aに登録する。このような手順により、サーバー200は、ユーザー端末100からお気に入り登録要求を受けるたびに、当該ユーザー端末100のログインアカウントのお気に入りアカウントとして、お気に入り登録要求で要求されたアカウントを登録する。このような手順により、データベース10上では、アカウント毎に、お気に入り登録された他の1つ以上のアカウントが登録される。
【0061】
一例として、S31において、サーバー200は、データベース10上において、ユーザー端末100のログインアカウントに登録されているお気に入りアカウントの情報10aを参照し、このお気に入りアカウント情報10aで示される1つ以上のお気に入りアカウントそれぞれがアップロードした1つ以上のメディアコンテンツを特定し、特定したお気に入りアカウントのメディアコンテンツを示すコンテンツ情報をユーザー端末100に対して送信する。コンテンツ情報は、お気に入りアカウントごとに、当該お気に入りアカウントがアップロードしたメディアコンテンツのタイトルやアップロード日時やサムネイル等を含む。S32において、ユーザー端末100は、受信したコンテンツ情報を参照し、お気に入りアカウントごとに、当該お気に入りアカウントがアップロードしたメディアコンテンツのメディアコンテンツ情報102をGUI130上に表示する。S32において、ユーザー端末100は、お気に入りアカウントごとに、メディアコンテンツのアップロード日時を参照し、GUI130において、アップロード日時に対応する時間情報106の位置にメディアコンテンツ情報102を表示する。図20に示す例では、GUI130上において、例えば、お気に入りアカウントとして登録されたアカウント「XXXチャンネル」がアップロード元であるメディアコンテンツ「最新映画をゆっくり解説」のメディアコンテンツ情報102が、「XXXチャンネル」のアカウント名107と、「最新映画をゆっくり解説」がアップロードされた2023年1月2日に対応する時間情報106とが交わる位置に表示される。
【0062】
ユーザー端末100は、GUI130上でメディアコンテンツ情報102を選択するタップ操作を受け付け、タップ操作に応答して、選択されたメディアコンテンツ情報102が示すメディアコンテンツを再生する(S33~S38)。
【0063】
GUI130は、縦軸に複数の時間情報106を縦方向に配列するが、一画面で収まらない場合がある。この場合、GUI130上で縦方向(図20中の矢印UD方向)のスワイプ操作を受け付け、このスワイプ操作に応答して縦方向にGUI130をスクロールする。このスクロールにより、スクロール前に表示されていた少なくとも1つの時間情報106が隠れて非表示となり、スクロール前に隠れていた非表示であった隣接する少なくとも1つの時間情報106が表示される。
【0064】
GUI130は、横軸に、お気に入りアカウント情報10aで示される複数のお気に入りアカウントに対応するアカウント名107を配列すると、一画面で収まらない場合がある。この場合、GUI130上で横方向(図19中の矢印LR方向)のスワイプ操作を受け付け、このスワイプ操作に応答して横方向にGUI130をスクロールする。このスクロールにより、スクロール前に表示されていた少なくとも1つのアカウント名107が隠れて非表示となり、スクロール前に隠れていて非表示であった少なくとも1つのアカウント名107が表示される。
【0065】
上記では、横軸にアカウント名107を表示し、縦軸に時間情報106を表示する例を示したが、GUI130上において、逆に、横軸に時間情報106を表示して縦軸にアカウント名107を表示してもよい。この場合、上記とは逆に、GUI130上での縦方向(図20中の矢印UD方向)のスワイプ操作に応答してアカウント名107の表示を遷移させ、GUI130上での横方向(図19中の矢印LR方向)のスワイプ操作に応答して時間情報106の表示を遷移させる。
【0066】
このように、GUI130ではあたまかもテレビの番組表の如く、複数のお気に入りアカウントと複数の時間帯にまたがって視聴したいメディアコンテンツを素早く探すことができる。複数のお気に入りアカウントや複数の時間帯を比較しながら好みのメディアコンテンツを素早く探すことができ、ユーザーの利便性が高い。
【0067】
(ハードウェア構成)
次に、ユーザー端末100及びサーバー200のハードウェア構成の一例を説明する。サーバー200は、パーソナルコンピューター、ワークステーション等のコンピューター装置でありウェブサーバー機能を有している。サーバー200は、通信回路、メモリー、プロセッサー、ストレージ等を備え、これらがバスで接続されている。通信回路は、ユーザー端末100との通信C1を確立する通信回路であり、例えばインターネット接続を行うためのネットワークボードを含む。プロセッサーは、CPU、MPU等のプロセッシングユニットを含む制御部であり、メモリーに保持されているプログラム命令を読み出して実行することにより、サーバー200の各種制御を行う。メモリーは、ROMやRAMを含み、一時的または恒常的にプロセッサーが使用するデータや、プロセッサーが実行するコンピュータープログラム等を保持する。本実施形態においては、アップロードされたメディアコンテンツ、データベース10、ユーザー端末100から受信した各種情報等のデータがメモリーに保持される。また、本実施形態においては、S10、S12、S13、S20、S22、S24、S25、S31、S34、S35、S39~S41、S301~S303等、サーバー200が実行する工程に対応するプログラム命令を含むコンピュータープログラムがメモリーに保持され、これらのプログラム命令がプロセッサーに読み出され実行される。ストレージは、HDDやSSD等の記憶媒体を含む記憶部であり、アップロードされたメディアコンテンツ、データベース10、上記コンピュータープログラム、及びユーザー端末100から受信した各種情報等のデータがストレージ上に記憶される。メモリーとストレージは統合されていてもよい。サーバー200は、物理的に1台のコンピューター装置から構成されていてもよいし、複数のコンピューター装置から構成されていてもよい。
【0068】
ユーザー端末100は、パーソナルコンピューター、スマートフォン等のコンピューター装置である。ユーザー端末100は、通信回路、メモリー、プロセッサー、ストレージ、タッチスクリーン等を備え、これらがバスで接続されている。通信回路は、サーバー200との通信C1を確立する通信回路であり、例えばインターネット接続を行うためのネットワークボードやセルラー通信回路を含む。プロセッサーは、CPU、MPU等のプロセッシングユニットを含む制御部であり、メモリーに保持されているプログラム命令を読み出して実行することにより、ユーザー端末100の各種制御を行う。メモリーは、ROMやRAMを含み、一時的または恒常的にプロセッサーが使用するデータや、プロセッサーが実行するコンピュータープログラム等を保持する。本実施形態においては、サーバー200から受信した各種情報等のデータがメモリーに保持される。また、本実施形態においては、S10、S11、S20、S21、S23、S32、S33、S36~S38、S300、S304、S305等、ユーザー端末100が実行する工程に対応するプログラム命令を含むコンピュータープログラムがメモリーに保持され、これらのプログラム命令がプロセッサーに読み出され実行される。ストレージは、HDDやSSD等の記憶媒体を含む記憶部であり、上記コンピュータープログラムや、サーバー200から受信した各種情報等のデータがストレージ上に記憶される。メモリーとストレージは統合されていてもよい。タッチスクリーンは、表示装置と入力装置とが統合され、文字や画像を表示するとともに、画面上からユーザーによる指やスタイラスを用いたジェスチャー操作を受け付ける。タッチクリーンは、タッチパネルとも呼ばれる。
【0069】
ユーザー端末100に記憶されるコンピュータープログラムは、ユーザー端末100の製造販売時にプリインストールされたアプリであってもよいし、インターネットを介して外部のアップストアからユーザーがダウンロードする等して任意にインストールされるアプリであってもよい。
【0070】
サーバー200に記憶されるコンピュータープログラムは、サーバー200の製造販売時にプリインストールされたアプリであってもよいし、インターネットを介して外部のアップストアからユーザーがダウンロードする等して任意にインストールされるアプリであってもよい。
【0071】
以上、図1図20を用いて本発明の実施形態を説明したが、これは限定的ではなく例示的なものである。特許請求の範囲に記載する本発明の精神を逸脱することなく、実施形態に対して様々な修正や変更がなされ得ることは明らかである。
【符号の説明】
【0072】
10 DB(データベース)
100 ユーザー端末
101 GUI
102 メディアコンテンツ情報
103 タイトル
104 アカウント名
105 サムネイル
110 GUI
111 再生画面
112 シークバー
113 操作子
200 サーバー
201 アカウント作成部
202 ログイン処理部
203 アップロード受付部
204 メディア再生処理部
205 コンテンツ特定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20