(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157151
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】リモートコントローラ
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20241030BHJP
H04N 5/44 20110101ALI20241030BHJP
【FI】
H04Q9/00 301E
H04Q9/00 311T
H04N5/44 003
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071317
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】593068649
【氏名又は名称】株式会社サカワ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】坂和 寿忠
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA04
5K048BA02
5K048BA03
5K048DA02
5K048DB01
5K048DB02
5K048DC01
5K048EB02
(57)【要約】
【課題】 制御コマンドの送信相手を映像装置と表示装置との間で切り替える手間を軽減することを可能とするリモートコントローラを提供する。
【解決手段】 リモートコントローラは、表示装置に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する第1通信部と、前記表示装置によって表示される映像を出力する映像装置に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する第2通信部と、前記第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部と、前記第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する第1通信部と、
前記表示装置によって表示される映像を出力する映像装置に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する第2通信部と、
前記第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部と、
前記第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部と、を備える、リモートコントローラ。
【請求項2】
前記第1操作部は、前記第1制御コマンドに対応するボタンを含む、請求項1に記載のリモートコントローラ。
【請求項3】
前記第2操作部は、前記第2制御コマンドの送信に用いるトラックパッドを含む、請求項1に記載のリモートコントローラ。
【請求項4】
前記第2操作部は、前記第2制御コマンドに対応するボタンを含む、請求項1に記載のリモートコントローラ。
【請求項5】
前記映像装置から出力される映像の座標を指定するポインティング機能部を有する、請求項1に記載のリモートコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
1以上の被制御機器を遠隔で制御するリモートコントローラが知られている。さらに、赤外線通信及び無線通信を利用するリモートコントローラも知られている。無線通信としては、Bluetooth(登録商標)などが想定されている。例えば、リモートコントローラは、無線通信が確立されていない場合に、赤外線通信で制御コマンドを送信し、無線通信が確立されている場合に、無線通信で制御コマンドを送信する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2015/045322号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、映像装置によって出力される映像を表示装置によって表示する利用シーンが考えられる。このようなケースにおいては、1つのリモートコントローラによって映像装置及び表示装置を操作したいニーズが存在するが、制御コマンドの送信相手を映像装置と表示装置との間で切り替える手間が煩雑である。
【0005】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、制御コマンドの送信相手を映像装置と表示装置との間で切り替える手間を軽減することを可能とするリモートコントローラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の一態様は、表示装置に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する第1通信部と、前記表示装置によって表示される映像を出力する映像装置に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する第2通信部と、前記第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部と、前記第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部と、を備える、リモートコントローラである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、制御コマンドの送信相手を映像装置と表示装置との間で切り替える手間を軽減することを可能とするリモートコントローラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る利用シーン100を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るリモートコントローラ30を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るリモートコントローラ30を示す図である。
【
図4】
図4は、変更例1に係る利用シーン100を示す図である。
【
図5】
図5は、変更例2に係る利用シーン100を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0010】
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0011】
[開示の概要]
開示の概要に係るリモートコントローラは、表示装置に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する第1通信部と、前記表示装置によって表示される映像を出力する映像装置に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する第2通信部と、前記第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部と、前記第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部と、を備える。
【0012】
開示の概要では、リモートコントローラは、表示装置に対する第1制御コマンドを第1方式で送信し、第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部を有する。リモートコントローラは、映像装置に対する第2制御コマンドを第2方式で送信し、第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部を有する。このような構成によれば、映像装置によって出力される映像を表示装置によって表示する利用シーンを想定した場合に、制御コマンドの送信相手を映像装置と表示装置との間で切り替える手間がなく、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
[実施形態]
(利用シーン)
以下において、実施形態に係る利用シーンについて説明する。
図1は、実施形態に係る利用シーン100を示す図である。
【0014】
図1に示すように、利用シーン100では、映像装置20によって出力される映像を表示装置10によって表示する利用シーンが想定される。リモートコントローラ30は、表示装置10及び映像装置20の遠隔操作で用いられる。映像は、静止画を含んでもよく、動画を含んでもよい。映像は、画像と読み替えられてもよい。
【0015】
表示装置10は、映像を表示する装置である。実施形態では、表示装置10は、プロジェクタであってもよい。表示装置10は、スクリーン11上に映像を投写する。
【0016】
映像装置20は、表示装置10によって表示される映像を表示装置10に出力する。映像装置20は、有線又は無線で表示装置10に接続されてもよい。実施形態では、映像装置20は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどであってもよい。
【0017】
リモートコントローラ30は、表示装置10に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する。第1方式は、赤外線方式であってもよい。
【0018】
リモートコントローラ30は、映像装置20に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する。第2方式は、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの無線方式であってもよい。第2方式は、第1方式とは異なる方式であってもよい。
【0019】
特に限定されるものではないが、第2方式の指向性は、第1方式よりも指向性よりも高くてもよい。第2方式の通信速度は、第1方式の通信速度よりも高くてもよい。第2方式の通信距離は、第1方式の通信距離よりも長くてもよい。第2方式の待機電力は、第1方式の待機電力よりも大きくてもよい。
【0020】
リモートコントローラの詳細については後述する(
図2及び
図3を参照)。
【0021】
(リモートコントローラ)
以下において、実施形態に係るリモートコントローラについて説明する。
図2及び
図3は、実施形態に係るリモートコントローラ30を示す図である。
【0022】
第1に、リモートコントローラ30の構造について、
図2を参照しながら説明する。
【0023】
図2に示すように、リモートコントローラ30は、第1操作部31と、第2操作部33と、を有する。リモートコントローラ30は、サイド操作部35を有してもよい。
【0024】
第1操作部31は、表示装置10を制御する第1制御コマンドの入力に用いられる。第1操作部31は、ボタン31Aを含んでもよい。ボタン31Aは、物理的なボタンであってもよく、タッチ方式のボタンであってもよい。
【0025】
ここで、ボタン31Aは、以下に示す第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0026】
表示装置10の電源のON/OFFを切り替える第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0027】
ボタン31Aは、表示装置10に信号を入力するソースの検出又は切替を実行する第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0028】
ボタン31Aは、表示装置10によって表示される映像のアスペクト比(例えば、4:3、16:9など)を切り替える第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0029】
ボタン31Aは、スクリーン11上に投写される映像の配置(例えば、スクリーン11の右側/中央/左側)を切り替える第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0030】
ボタン31Aは、表示装置10によって表示される映像を停止する第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0031】
ボタン31Aは、表示装置10から出力される音をミュートにする第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0032】
ボタン31Aは、表示装置10によって表示される画面の分割方式(例えば、1画面、2画面など)を切り替える第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0033】
第2操作部33は、映像装置20を制御する第2制御コマンドの入力に用いられる。第2操作部33は、トラックパッド33Aを含んでもよく、ボタン33Bを含んでもよい。
【0034】
トラックパッド33Aは、映像装置20から出力される映像において入力位置を指定するカーソルを移動する第2制御コマンドの入力に用いられる。トラックパッド33Aは、静電容量方式であってもよく、感圧方式であってもよい。トラックパッド33Aは、タッチパッド33Aと読み替えられてもよく、スライドパッド33Aと読み替えられてもよい。
【0035】
トラックパッド33Aの左右端の少なくともいずれか1端には、上下方向に沿って延びる操作領域33Vが設けられてもよい。操作領域33Vは、上下方向に指でなぞることによって映像装置20から出力される映像を縦スクロールする第2制御コマンドの入力に用いられる。
【0036】
トラックパッド33Aの上下端の少なくともいずれか1端には、左右方向に沿って延びる操作領域33Hが設けられてもよい。操作領域33Hは、左右方向に指でなぞることによって映像装置20から出力される映像を横スクロールする第2制御コマンドの入力に用いられる。
【0037】
ボタン33Bは、物理的なボタンであってもよく、タッチ方式のボタンであってもよい。
【0038】
ここで、ボタン33Bは、以下に示す第2制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0039】
ボタン33Bは、カーソルで指定された入力位置で左クリックに対応する第2制御コマンドの入力に用いられるボタンを含んでもよい。左クリックに割り当てられる第2制御コマンドは任意に設定可能であってもよい。
【0040】
ボタン33Bは、カーソルで指定された入力位置で右クリックに対応する第2制御コマンドの入力に用いられるボタンを含んでもよい。右クリックに割り当てられる第2制御コマンドは任意に設定可能であってもよい。
【0041】
ボタン33Bは、映像装置20から出力される映像がウィンドウ形式で出力される場合に、ウィンドウの一覧を出力する第2制御コマンドの入力に用いられるボタンを含んでもよい。このようなボタンはホームボタンと称されてもよい。
【0042】
サイド操作部35は、リモートコントローラ30の左側に配置されるサイドボタン35Lを含んでもよく、リモートコントローラ30の右側に配置されるサイドボタン35Rを含んでもよい。
【0043】
サイドボタン35L及びサイドボタン35R(以下、サイドボタン35L/35R)は、物理的なボタンであってもよく、タッチ方式のボタンであってもよい。
【0044】
ここで、サイドボタン35L/35Rは、以下に示す第2制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0045】
サイドボタン35L/35Rは、映像装置20から出力される映像がスライド形式で出力される場合に、次のページを表示する第2制御コマンド(ページ送り)の入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0046】
サイドボタン35L/35Rは、映像装置20から出力される映像がスライド形式で出力される場合に、前のページを表示する第2制御コマンド(ページ戻り)の入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0047】
サイドボタン35L/35Rは、映像装置20から出力される映像のスクリーンショットを記録する第2制御コマンド(ページ戻り)の入力に用いるボタンを含んでもよい。スクリーンショットは、表示装置10によって表示されている映像のみを含んでもよい。
【0048】
サイドボタン35L/35Rは、映像装置20から出力される映像において座標を指定するポインタを表示するポインティング機能を起動する第2制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。このようなボタンの押下によって、上述したカーソルがポインタに切り替わってもよい。ボタンの押下されている状態でポインタが表示され、ボタンの押下されていない状態でカーソルが表示されてもよい。或いは、カーソルとポインタとの間の切替がボタンの押下毎に実行されてもよい。
【0049】
実施形態では、サイド操作部35が第2制御コマンドの入力に用いられるケースについて例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。サイド操作部35は、第1制御コマンドの入力に用いられてもよく、サイド操作部35は、第1制御コマンド及び第2制御コマンドの入力に用いられてもよい。
【0050】
なお、リモートコントローラ30は、取付機構37と、ポート38と、を有してもよい。取付機構37は、ネックストラップを取り付けるための機構(孔)である。ポート38は、USBコネクタを接続するためのポートである。
【0051】
第2に、リモートコントローラ30の機能について、
図3を参照しながら説明する。
【0052】
図3に示すように、リモートコントローラ30は、第1操作部301と、第2操作部302と、第1通信部303と、第2通信部304と、ポインティング機能部305と、制御部306と、を有する。
【0053】
第1操作部301は、上述した第1操作部31を含む。第1制御コマンドの入力に用いるサイド操作部35がある場合には、第1操作部301は、サイド操作部35を含んでもよい。
【0054】
第2操作部302は、上述した第2操作部33を含む。第2制御コマンドの入力に用いるサイド操作部35がある場合には、第2操作部302は、サイド操作部35を含んでもよい。
【0055】
第1通信部303は、第1操作部301から入力される第1制御コマンドを第1方式で表示装置10に出力する。第1方式は、赤外線方式であってもよい。
【0056】
第2通信部304は、第2操作部302から入力される第2制御コマンドを第2方式で映像装置20に出力する。第2方式は、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの無線方式であってもよい。第2方式は、第1方式とは異なる方式であってもよい。
【0057】
ポインティング機能部305は、映像装置から出力される映像の座標を指定するポインタに関する機能部である。例えば、ポインティング機能部305は、ジャイロセンサによって構成されており、上述したポインティング機能を起動する第2制御コマンドが入力された場合に、ジャイロセンサの検知結果(例えば、角速度)によってポインタの座標を移動する。ジャイロセンサの検知結果は、第2制御コマンドとして第2通信部304から映像装置20に出力される。
【0058】
制御部306は、リモートコントローラ30を制御する。例えば、制御部306は、第1制御コマンドの入力に応じて、第1制御コマンドの出力を第1通信部303に指示してもよい。制御部306は、第2制御コマンドの入力に応じて、第2制御コマンドの出力を第2通信部304に指示してもよい。制御部306は、ポインティング機能を起動する第2制御コマンドの入力に応じて、ポインティング機能部305を制御してもよい。
【0059】
(作用及び効果)
実施形態では、リモートコントローラ30は、表示装置10に対する第1制御コマンドを第1方式で送信し、第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部301を有する。リモートコントローラ30は、映像装置20に対する第2制御コマンドを第2方式で送信し、第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部302を有する。このような構成によれば、映像装置20によって出力される映像を表示装置10によって表示する利用シーンを想定した場合に、制御コマンドの送信相手を映像装置20と表示装置10との間で切り替える手間がなく、ユーザの利便性が向上する。
【0060】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0061】
実施形態では、表示装置がプロジェクタであるケースについて例示したが、変更例1では、表示装置がモニタであるケースについて例示する。
【0062】
図4に示すように、変更例1に係る利用シーン100では、映像装置20によって出力される映像を表示装置50によって表示する利用シーンが想定される。リモートコントローラ30は、表示装置50及び映像装置20の遠隔操作で用いられる。
【0063】
ここで、表示装置50は、モニタである。モニタは、液晶ディスプレイであってもよく、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイであってもよく、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであってもよい。
【0064】
実施形態と同様に、リモートコントローラ30は、表示装置50に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する。第1方式は、赤外線方式であってもよい。リモートコントローラ30は、映像装置20に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する。第2方式は、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの無線方式であってもよい。
【0065】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0066】
実施形態では、表示装置及び映像装置が別体の装置であるケースについて例示したが、変更例2では、表示装置及び映像装置が一体の装置であるケースについて例示する。
【0067】
図5に示すように、変更例2に係る利用シーン100では、映像表示装置70によって映像を表示する利用シーンが想定される。
【0068】
映像表示装置70は、映像を出力する映像機能及び映像を表示する表示機能の双方を有する。例えば、映像表示装置70は、各種OS(Operating System)を有するモニタ(又はテレビ)であってもよい。各種OSは、Windows(登録商標)、Android(登録商標)、Chrome OS(登録商標)、Mac OS(登録商標)、iPadOS(登録商標)などを含んでもよい。モニタ(又はテレビ)は、液晶モニタ(又はテレビ)であってもよく、LEDモニタ(又はテレビ)であってもよく、有機ELモニタ(又はテレビ)であってもよい。
【0069】
リモートコントローラ30は、映像表示装置70の表示機能に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する。第1方式は、赤外線方式であってもよい。リモートコントローラ30は、映像表示装置70の映像機能に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する。第2方式は、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの無線方式であってもよい。
【0070】
変更例2において、映像装置は、映像機能と読み替えられてもよく、表示装置は、表示機能と読み替えられてもよい。
【0071】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0072】
上述した開示では特に触れていないが、第1操作部301は、音量を上げる第1コマンドの入力に用いるボタン、音量を下げる第1コマンドの入力に用いるボタンなどを含んでもよい。
【0073】
上述した開示では特に触れていないが、第1操作部301は、表示装置10が有するタイマー機能を起動する第1制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。同様に、第1操作部301は、タイマー機能を操作する第1制御コマンド(例えば、時間のセットなど)の入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0074】
上述した開示では特に触れていないが、第2操作部302は、映像装置20が有するタイマー機能を起動する第2制御コマンドの入力に用いるボタンを含んでもよい。同様に、第2操作部302は、タイマー機能を操作する第2制御コマンド(例えば、時間のセットなど)の入力に用いるボタンを含んでもよい。
【0075】
上述した開示では特に触れていないが、リモートコントローラ30は、リモートコントローラ30を駆動する電源として電池を有してもよい。電池は、使い捨ての一次電池(乾電池)であってもよく、充電式の二次電池であってもよい。二次電池の充電は、ポート308を用いたUSB充電であってもよく、無線充電であってもよい。
【0076】
上述した開示では特に触れていないが、リモートコントローラ30は、カメラを有していてもよい。
【0077】
上述した開示では、第2操作部302がトラックパッドを有するケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。第2操作部302は、トラックパッドに代えて、トラックボールを有してもよい。
【0078】
上述した開示では、ポインティング機能部305は、ジャイロセンサによって構成される。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。ポインティング機能部305は、ジャイロセンサに代えて加速度センサによって構成されてもよく、ジャイロセンサ及び加速度センサによって構成されてもよい。ポインティング機能部305は、レーザなどの光をポインタとして出力する出力部によって構成されてもよい。
【0079】
上述した開示では特に触れていないが、リモートコントローラ30が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0080】
或いは、リモートコントローラ30が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【0081】
[付記]
上述した開示は、以下のように表現されてもよい。
【0082】
第1の特徴は、表示装置に対する第1制御コマンドを第1方式で送信する第1通信部と、前記表示装置によって表示される映像を出力する映像装置に対する第2制御コマンドを第2方式で送信する第2通信部と、前記第1制御コマンドの入力に用いる第1操作部と、前記第2制御コマンドの入力に用いる第2操作部と、を備える、リモートコントローラである。
【0083】
第2の特徴は、第1の特徴において、前記第1操作部は、前記第1制御コマンドに対応するボタンを含む、リモートコントローラである。
【0084】
第3の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴において、前記第2操作部は、前記第2制御コマンドの送信に用いるトラックパッドを含む、リモートコントローラである。
【0085】
第4の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記第2操作部は、前記第2制御コマンドに対応するボタンを含む、リモートコントローラである。
【0086】
第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記映像装置から出力される映像の座標を指定するポインティング機能部を有する、リモートコントローラである。
【符号の説明】
【0087】
10…表示装置、20…映像装置、30…リモートコントローラ、31…第1操作部、33…第2操作部、35…サイド操作部、37…取付機構、38…ポート、100…利用シーン、301…第1操作部、302…第2操作部、303…第1通信部、304…第2通信部、305…ポインティング機能部、306…制御部