(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157201
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】支持部材
(51)【国際特許分類】
E02B 3/14 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
E02B3/14 301
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071405
(22)【出願日】2023-04-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-04
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年2月9日に一般財団法人土木研究センター主催の「新材料等を用いた越水に対する盛土強化工法研究会」の技術委員会にて発表
(71)【出願人】
【識別番号】591083901
【氏名又は名称】共和ハーモテック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】511124862
【氏名又は名称】株式会社総合開発
(71)【出願人】
【識別番号】000126447
【氏名又は名称】アスザック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森谷 完
(72)【発明者】
【氏名】小田島 勉
(72)【発明者】
【氏名】栗原 正徳
【テーマコード(参考)】
2D118
【Fターム(参考)】
2D118AA18
2D118BA01
2D118BA03
2D118BA04
2D118BA15
2D118CA07
2D118DA01
2D118FA01
2D118GA12
2D118GA32
2D118HA04
2D118HA17
2D118HA31
2D118HA33
2D118HB08
2D118HD03
(57)【要約】
【課題】基礎ブロックと護岸ブロックとの連結のための部材の位置を正確に合わせることが不要であり、また、護岸ブロックの大きさや形状が複数種類存在していても、それらすべてに対応できる法尻に設置される基礎ブロックを提供する。
【解決手段】法面に載せられる法面保護部材を支えるために法尻に設置される支持部材であって、コンクリートからなる本体部と、前記法面保護部材の法尻部分と連結される連結部とを備えており、前記連結部は、法尻が伸びる方向に伸びている線状の部材を有している。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
法面に載せられる法面保護部材を支えるために法尻に設置される支持部材であって、
コンクリートからなる本体部と、前記法面保護部材の法尻部分と連結される連結部とを備えており、
前記連結部は、法尻が伸びる方向に伸びている線状の部材を有している、支持部材。
【請求項2】
前記連結部は、前記本体部に埋め込まれている埋め込み部を有している、請求項1に記載の支持部材。
【請求項3】
前記埋め込み部は、前記線状の部材の伸びている方向に沿って、前記線状の部材の複数箇所を支持している、請求項1又は2に記載の支持部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、法面に載せられる法面保護部材を支えるために法尻に設置される支持部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
気候変動により記録的な豪雨が近年増加をしており、それによる災害も増えている。中でも河川が豪雨のために増水して河川の水位が上がり、堤防の越水が起こって堤防が決壊し、大規模かつ広範囲の浸水被害が毎年のように生じている。越水が起こらないように水位が上がらない対策を取るのが重要であるが、コスト等の面から対策に時間がかかってしまうというのが現状である。
【0003】
そのため、越水した場合に決壊しないように粘り強く耐える河川堤防にする必要が出てきた。例えば、従来は河川側の法面には、少なくとも増水した際の想定水面(計画高水位)まで耐浸食・耐浸水の対策が施されて、増水に対する堤防の決壊を防止してきた。しかしながら、反対側の斜面である裏法では、越水が起こらなければこのような対策は不要であり、またこの対策にはコストがかかるので、耐浸食・耐浸水の対策がなされていないことがほとんどであった。そのため従来の構造であると、堤防の越水が生じた際には裏法が浸食されて短時間のうちに堤防の決壊へと進んで行くことになる。
【0004】
特許文献3,4には、大型の台風や集中豪雨の際に、水が堤防の上を越えて越流水となって陸地側に侵入する越流現象が起こっても、基礎ブロック及びその周辺での深掘れ進行を遅らせて堤防が決壊するまでの時間を延ばすようにするために、裏法面に沿って護岸ブロックを積んで法尻に基礎ブロックを設置し、護岸ブロックと基礎ブロックとを連結する構造物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-356830号公報
【特許文献2】特開2006-104820号公報
【特許文献3】実用新案登録第3206883号公報
【特許文献4】実用新案登録第3206884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、設置現場の状況によって基礎ブロックと護岸ブロックとの連結のための部材同士の位置を正確に合わせるのに時間や手間がかかったり、護岸ブロックや基礎ブロックは高さや大きさ、形状等が異なる複数の種類が必要であるため、基礎ブロックの連結構造もそれに合わせて複数種類用意する必要があるという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基礎ブロックと護岸ブロックとの連結のための部材の位置を正確に合わせることが不要であり、また、護岸ブロックの大きさや形状が複数種類存在していても、それらすべてに対応できる法尻に設置される基礎ブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の支持部材は、法面に載せられる法面保護部材を支えるために法尻に設置される支持部材であって、コンクリートからなる本体部と、前記法面保護部材の法尻部分と連結される連結部とを備えており、前記連結部は、法尻が伸びる方向に伸びている線状の部材を有している。
【0009】
前記連結部は、前記本体部に埋め込まれている埋め込み部を有していることが好ましい。
【0010】
前記埋め込み部は、前記線状の部材の伸びている方向に沿って、前記線状の部材の複数箇所を支持していることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
法面保護部材と連結される連結部が法尻が伸びる方向に伸びている線状の部材を有しているので、線状のいずれの部分でも法面保護部材と連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】堤防の裏法面に設けられた堤防保護構造の、一部を省略した模式的な断面図である。
【
図5】支持部材とドレーン構造部材との連結、及び支持部材と法面保護部材との連結の構造を示す図である。
【
図6】別の連結部を構成する部材の模式的な図である。
【
図7】さらに別の連結部を構成する部材の模式的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0014】
(実施形態1)
図1に堤防100と河川200の模式的な断面を示す。堤防100の河川200側の法面が表法(おもてのり)面110であり、河川200とは反対側の法面が裏法面130であり、堤防100の頂上部分が天端120である。裏法の下側の終端が裏法尻140であり、裏法尻140から平坦な平場150が堤防100より離れる方向へ伸びている。
【0015】
実施形態1に係る支持部材(基礎ブロック)10は、
図2に示すように、裏法側の堤防保護構造の一部として裏法尻140に設置されている。裏法尻部分の地面を掘削して裏法尻に支持部材10が設置され、支持部材10に接して河川200側にドレーン構造部材40が設置されており、掘削された部分とドレーン構造部材40の上に土砂50を載せて埋め戻している。
【0016】
ドレーン構造部材40は金網を組み合わせて支持部材10の背面も利用して籠状に形成されており、内部に透水性の高い粗粒のドレーン材(例えば礫、石、岩石の破砕物(砕石)、コンクリートの破砕物など)を入れて、上面及び背面(河川200側の面)に透水性シート21(水は通すが土砂は通さない不織布やヤシ繊維などからなるシート)が載せられている。ドレーン構造部材40を構成する金網と支持部材10とは金属製等の部材で連結されている。
【0017】
堤防にしみ込んだ雨水や河川200からの水はドレーン構造部材40を通過し、支持部材10に設けられた通水孔(後述)を通り、平場150側に設けられたU字溝90に排出される。このような排水構造により堤防の破壊が防止される。
【0018】
本実施形態の堤防保護構造では、裏法面130に載せられた透水性シート25の上にコンクリートからなる法面保護部材(護岸ブロック)60が載せられている。法面保護部材60の法尻部62を支持部材10の受け部14に当てて、法面保護部材60を支持部材10が支持するようにする。支持部材10は直方体の一部が切り欠かれて側面視が台形の形状となっており、切り欠かれて生成された面は受け部14に相当する。支持部材10は裏法尻140が伸びる方向(河川200の流れ方向)に沿って長手方向が伸びるように設置されていて、伸びる方向に対して垂直な面が台形の形状となっている。
【0019】
法面保護部材60は板状のプレキャストコンクリートブロックからなっていて、透水性シート25の上に複数の法面保護部材60を並べることによって、裏法面全体を覆って保護する。法面保護部材60の上面は減勢対策や覆土が滑り落ちにくい表面形状にする、という理由で凹凸(不図示)を設けている。法面保護部材60は法面に隙間なく並べられるように、平面視で矩形であったり六角形であることが好ましい。なお、
図2においては、支持部材10と法面保護部材60とが当接する部分の詳細な構造を省略している。この詳細な構造については、後述する。
【0020】
本実施形態の支持部材10はプレキャストコンクリートからなる本体部を備え、金網からなる連結部を有している。
図3に示すように連結部70は8mm径の鉄線からなる溶接金網であり、亜鉛アルミ合金めっきが施されており、長い横線71,72,73が3本と、短い縦線75が6本とで構成されている。
図4に示すように、このうち、2本の横線71、72及び縦線75の前記2本の横線71、72の間に存在している部分が支持部材10の本体部11に埋め込まれる埋め込み部であり、もう1本の横線73が法面保護部材60と連結される線状部材(線状の部材)である。線状部材(横線73)は、支持部材10の長手方向と同様に法尻(裏法尻)が伸びる方向に伸びている。
【0021】
裏法面に設けられた堤防保護構造の、支持部材10とドレーン構造部材40を構成する金網との連結の構造、及び支持部材10と法面保護部材60との連結の構造を
図5に示す。
【0022】
まず、支持部材10とドレーン構造部材40を構成する金網との連結の構造について説明する。ドレーン構造部材40を構成する金網は底面金網31と、底面金網31の後端に設置されて底面金網31から略鉛直に上方へ立ち上がった背面金網とからなっており、両者は金網連結部材によって連結されて固定されている。底面金網31及び背面金網を構成する金網は溶接金網や菱形金網等を用いることができるが、強度と防錆性能を兼ね備えた亜鉛アルミ合金めっき処理を施した溶接金網を用いることが好ましい。底面金網31は地盤の上に敷かれた透水性シート21の上に載せられている。底面金網31の前端(河川200とは反対側の端)は第1固定部材15によって支持部材10と連結されて固定されている。これにより底面金網31と支持部材10とが一体化する。第1固定部材15は支持部材10の下部に設置されており、例えば支持部材10にボルト等で固定された金属部材からなることが好ましい。連結方法は限定されず、例えばボルト等の締結部材で固定をする方法、底面金網31の前端部分を鈎状に曲げて第1固定部材15に引っかけることで固定をする方法等様々な方法を採用することができる。
【0023】
さらに、底面金網31と支持部材10とを、支持部材10の中央寄りの上部に設置された第2固定部材16と接続部材32とを用いて連結して固定している。接続部材32は亜鉛アルミ合金めっきを施した鉄線からなっており、両端が鈎状に曲げられていて、その両端をそれぞれ第2固定部材16および底面金網31に引っかけて連結を行っている。第2固定部材16は第1固定部材15と同様の構成を有していることが好ましいが特に限定されない。
【0024】
支持部材10には後面から前面へ貫通している通水孔12が設けられている。この通水孔12はドレーン構造部材40の内部に貯まる水を裏法尻部分から堤防外部に設置されたU字溝90に排出するためのものである。
【0025】
次に、支持部材10と法面保護部材60との連結の構造を説明する。法面保護部材60の端部には上面の一部を切り欠いた切り欠き部65が形成されていて、その部分に支持部材10との連結用の結合部62が設置されている。結合部66は鉄線を略U字形に曲げたものであり、鉄線の端部は法面保護部材60の内部に埋め込まれて固定されている。このような切り欠き部65及び結合部66は、法面保護部材60が例えば平面視で矩形である場合、矩形の四隅に設けると隣り合う法面保護部材60同士も結合部66を用いて連結することができるので、法面保護部材60の平面視における角部分に設けることが好ましい。
【0026】
法面保護部材60の法尻部62を支持部材10の受け部14に当てると、支持部材10の連結部70の線状部材(横線73)が法尻が伸びる方向に伸びているため、支持部材10に対して法尻が伸びる方向に法面保護部材60の位置が多少変更することになっても、結合部66は常に連結部70に近接して容易に連結できることとなる。また、異なる大きさの法面保護部材60を使用した場合でも、支持部材10の種類を変更しなくても1種類の支持部材10で複数種類の法面保護部材60の連結に対応することが可能となる。このため、結合部66と連結部70とを例えば円形の鉄線(互いに連結した後に円形に閉じる)を用いて容易に連結することができる。なお、結合部66と連結部70との連結に用いるのは円形の鉄線に限定されず、円形以外の形状であったり、棒鋼や板金を利用したものを用いてもよい。
【0027】
特許文献3,4に開示された護岸ブロックと基礎ブロックと連結構造では、基礎ブロックの特定の位置に連結部材を設置しているために、護岸ブロックと基礎ブロックとを連結させるために両者の位置合わせを厳密に行う必要があり手間とコストがかかっていた。しかし、本実施形態の支持部材10は法面保護部材60との連結のために連結部70を有していて、連結部70には法尻が伸びる方向に伸びている線状部材を備えているため、法面保護部材60の結合部66は法尻が伸びる方向において、支持部材10に対して位置合わせを行う必要がない。異なる大きさの法面保護部材60を使用した場合でも、同一種類の支持部材10を使用できて、且つ位置合わせを行う必要がない。そのため、法面保護部材60の設置工事の手間とコストを低減させることができる。
【0028】
また、連結部70は支持部材10の本体部11に埋め込まれる埋め込み部として2本の横線71、72及び縦線75の前記2本の横線71、72の間に存在している部分を備えているので、連結部70は本体部11に強固に固定されていて、洪水時の越流によって法面保護部材60に浮き上がりの力がかかっても連結部70が破損することなく法面保護部材60をの浮き上がりを確実に防止する。また、線状部材が縦線75によって両端のみだけではなく中間部分も4本の縦線75により支持・固定されているため、支持部材10と法面保護部材60との連結がより強固となる。
【0029】
(実施形態2)
実施形態2は連結部の構造が実施形態1とは異なっており、それ以外の構造は実施形態1と同じであるので、異なっているところを以下に説明を行う。
【0030】
実施形態2の連結部は、
図6に示すように、U字の金属部材(鉄線等)を本体部11から突き出すように、法尻が伸びる方向に複数個設置して、U字の部分に線状部材となる鉄線(不図示)を通したものである。線状部材となる鉄線はいくつかのU字部分と連結あるいは固定しておくことが好ましい。また、U字の下側の本体部11に埋め込んでいる部分は、U字部分に大きな力がかかっても抜けないように埋め込み部を長くしたり、屈曲した部分等が埋め込まれるようにすることが好ましい。
【0031】
実施形態2も実施形態1と同様の効果を奏する。
【0032】
(実施形態3)
実施形態3は連結部の構造が実施形態1とは異なっており、それ以外の構造は実施形態1と同じであるので、異なっているところを以下に説明を行う。
【0033】
実施形態3の連結部は、
図7に示すように、アイボルト形状の金属部材(鉄線等)を本体部11から突き出すように、法尻が伸びる方向に複数個設置して、輪の部分に線状部材となる鉄線(不図示)を通したものである。線状部材となる鉄線はいくつかの輪の部分と連結あるいは固定しておくことが好ましい。また、輪の下側の本体部11に埋め込んでいる部分は、輪の部分に大きな力がかかっても抜けないように埋め込み部を長くしたり、屈曲した部分等が埋め込まれるようにすることが好ましい。
【0034】
実施形態3も実施形態1と同様の効果を奏する。
【0035】
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
【0036】
実施形態1では、金網からなる連結部の埋め込み部に2本の横線が含まれていたが、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
【0037】
法面保護部材の形状は特に限定されない。外観がよくなるように上面の形状をさまざまに工夫してもよい。
【0038】
法面保護部材の結合部の形状や構造、構成部材等は特に限定されない。支持部材の連結部と連結できる形状や構造、構成部材であればよく、容易に連結できる形状や構造であることが好ましい。
【符号の説明】
【0039】
10 支持部材
11 本体部
60 法面保護部材
70 連結部
73 縦線(線状の部材)
130 裏法面(法面)
140 裏法尻(法尻)
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
法面に載せられる法面保護部材を支えるために法尻に設置される支持部材であって、
前記法面保護部材とは独立の別々の部材であり、
コンクリートからなる本体部と、前記本体部に固定されていて前記法面保護部材の法尻部分と連結される連結部とを備えており、
前記連結部は、法尻が伸びる方向に伸びている線状の部材を有しており、
前記法面保護部材には端部の一部を切り欠いた切り欠き部が形成されていて、前記切り欠き部に結合部が設けられており、
前記線状の部材が前記結合部に連結される、支持部材。
【請求項2】
前記連結部は、前記本体部に埋め込まれている埋め込み部を有している、請求項1に記載の支持部材。
【請求項3】
前記埋め込み部は、前記線状の部材の伸びている方向に沿って、前記線状の部材の複数箇所を支持している、請求項2に記載の支持部材。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
次に、支持部材10と法面保護部材60との連結の構造を説明する。法面保護部材60の端部には上面の一部を切り欠いた切り欠き部65が形成されていて、その部分に支持部材10との連結用の結合部66が設置されている。結合部66は鉄線を略U字形に曲げたものであり、鉄線の端部は法面保護部材60の内部に埋め込まれて固定されている。このような切り欠き部65及び結合部66は、法面保護部材60が例えば平面視で矩形である場合、矩形の四隅に設けると隣り合う法面保護部材60同士も結合部66を用いて連結することができるので、法面保護部材60の平面視における角部分に設けることが好ましい。