(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157216
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び表示制御方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
G01C21/26 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071442
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100157967
【弁理士】
【氏名又は名称】管田 洋明
(72)【発明者】
【氏名】永元 覚
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC15
2F129CC16
2F129DD58
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE82
2F129EE90
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF60
2F129FF65
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH12
(57)【要約】
【課題】立寄候補地を提示する際に、立寄候補地に立寄ることでその後の予定が時間的にどの程度遅れることになるのかをユーザに容易に把握させる。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザ識別情報取得部、経路探索部、立寄候補地情報取得部、算出部、及び表示制御部を備える。ユーザ識別情報取得部は、ユーザ識別情報を取得する。経路探索部は、現在地又は出発地から目的地に至る第1経路を探索する。立寄候補地情報取得部は、第1経路の周辺範囲である第1範囲に含まれる、ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得する。算出部は、立寄候補地毎に、第1経路の移動所要時間に対して、第1経路を移動中に立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出する。表示制御部は、第1経路と、立寄候補地と、立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示装置に表示させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と、
現在地又は出発地から目的地に至る第1経路を探索する経路探索部と、
前記第1経路の周辺範囲である第1範囲に含まれる、前記ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得する立寄候補地情報取得部と、
前記立寄候補地毎に、前記第1経路の移動所要時間に対して、前記第1経路を移動中に前記立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出する算出部と、
前記第1経路と、前記立寄候補地と、前記立寄候補地毎の前記増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示装置に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記経路探索部は、前記立寄候補地毎に、前記立寄候補地を経由する場合の前記現在地又は前記出発地から前記目的地に至る第2経路を探索し、
前記立寄候補地情報は、前記立寄候補地毎の前記立寄候補地での推定滞在時間に関する情報を含み、
前記算出部は、前記立寄候補地毎に、前記第1経路の移動所要時間と前記第2経路の移動所要時間との差分と前記推定滞在時間との合計を前記増加分の所要時間として算出する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記立寄候補地情報は、前記立寄候補地毎の前記立寄候補地の種別に関する情報を含み、
前記表示制御部は、前記立寄候補地を前記地図上に重畳させて前記表示装置に表示させる際に、前記立寄候補地の種別を識別可能に表示させる、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記立寄候補地を前記地図上に重畳させて前記表示装置に表示させる際に、前記立寄候補地の種別に応じた色で表示させる、
ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
移動中の場合、前記表示制御部は、前記第1経路と、前記第1範囲に含まれる範囲であって且つ現在地から前記目的地の方向の範囲である第2範囲に含まれる前記立寄候補地と、前記第1範囲に含まれる範囲であって且つ前記現在地から前記目的地の方向に所定距離以上離れた範囲である第3範囲に含まれる前記立寄候補地毎の前記増加分の所要時間とを前記地図上に重畳させて前記表示装置に表示させ、前記第2範囲に含まれない前記立寄候補地と、前記第3範囲に含まれない前記立寄候補地毎の前記増加分の所要時間とを前記表示装置に表示させない、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記立寄候補地が選択された場合、
前記経路探索部は、選択された前記立寄候補地を経由して現在地又は前記出発地から前記目的地に至る経路を第1経路として再探索し、
前記立寄候補地情報取得部による取得、前記算出部による算出、及び前記表示制御部による表示を再び行う、
ことを特徴とする請求項1又は5記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザ識別情報を取得し、
現在地又は出発地から目的地に至る経路を探索し、
前記経路の周辺範囲に含まれる、前記ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得し、
前記立寄候補地毎に、前記経路の移動所要時間に対して、前記経路を移動中に前記立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出し、
前記経路と、前記立寄候補地と、前記立寄候補地毎の前記増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示装置に表示させる、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに適した立寄地に関する情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、第一ユーザとは異なる第二ユーザがSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿をした場所である投稿場所であって且つ第一ユーザが肯定的な反応を示したことが記録された投稿場所に関する情報を取得し、第一ユーザの端末の画面に表示される地図上に、その投稿場所を表示させる指令を第一ユーザの端末に送信する情報処理装置が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の情報処理装置によれば、第二ユーザがSNSに投稿をした投稿場所であって且つ第一ユーザが肯定的な反応を示したことが記録された投稿場所の近くを第一ユーザが通りかかった際に、その場所に気付かずに通り過ぎてしまう、といったことを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の情報処理装置によれば、ユーザ(第一ユーザ)は、自身が肯定的な反応を示した投稿場所に気付くことはできるが、その投稿場所に立寄ることで、その後の予定が時間的にどの程度遅れることになるのかを判断することは難しい。なお、ユーザの立寄候補地は、ユーザが肯定的な反応を示した投稿場所以外にも、ユーザが好きな著名人と縁のある場所や、ユーザが好きなドラマ、映画、漫画、アニメ、小説等の舞台となった場所等も想定される。
【0006】
1つの側面において、本発明は、立寄候補地をユーザに提示する際に、立寄候補地に立寄ることでその後のユーザの予定が時間的にどの程度遅れることになるのかをユーザに容易に把握させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの態様の情報処理装置は、ユーザ識別情報取得部と、経路探索部と、立寄候補地情報取得部と、算出部と、表示制御部とを備える。ユーザ識別情報取得部は、ユーザ識別情報を取得する。経路探索部は、現在地又は出発地から目的地に至る第1経路を探索する。立寄候補地情報取得部は、第1経路の周辺範囲である第1範囲に含まれる、ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得する。算出部は、立寄候補地毎に、第1経路の移動所要時間に対して、第1経路を移動中に立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出する。表示制御部は、第1経路と、立寄候補地と、立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示装置に表示させる。
【0008】
本開示の1つの態様の表示制御方法は、ユーザ識別情報を取得し、現在地又は出発地から目的地に至る経路を探索し、経路の周辺範囲に含まれる、ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得し、立寄候補地毎に、経路の移動所要時間に対して、経路を移動中に立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出し、経路と、立寄候補地と、立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示装置に表示させる処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0009】
立寄候補地をユーザに提示する際に、立寄候補地に立寄ることでその後のユーザの予定が時間的にどの程度遅れることになるのかをユーザに容易に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】立寄候補地情報提供システムの構成を例示する図である。
【
図2】情報処理装置の機能構成を例示する図である。
【
図6】コンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
【
図7】情報処理装置において実行されるナビゲーション処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、立寄候補地情報提供システム1の構成を例示する図である。
【0013】
図1に例示した立寄候補地情報提供システム1は、情報処理装置10、管理サーバ20、及びSNSサーバ30を備える。情報処理装置10、管理サーバ20、及びSNSサーバ30は、無線又は有線により通信ネットワーク40に接続され、当該通信ネットワーク40を介して互いに通信可能である。なお、通信ネットワーク40は、インターネットを含む。
【0014】
情報処理装置10は、例えば、車両50に搭載された車載装置10aや、携帯型情報端末装置10bである。携帯型情報端末装置10bは、例えば、スマートフォンやタブレット端末である。情報処理装置10は、ナビゲーション機能を備える。また、情報処理装置10は、立寄候補地情報の取得、立寄候補地情報に基づく立寄候補地の表示等を行う。
【0015】
管理サーバ20は、立寄候補地情報の管理、提供等を行う。
【0016】
SNSサーバ30は、SNSを提供する。
【0017】
なお、
図1には、説明の便宜のため、車載装置10aと携帯型情報端末装置10bを一つずつ示したが、実際には、複数の車載装置10a(複数の車両50の各々に搭載された車載装置10a)と複数の携帯型情報端末装置10bが存在する。また、SNSサーバ30は、一つに限らず複数存在してもよい。
【0018】
図2は、情報処理装置10の機能構成を例示する図である。
【0019】
図2に例示した情報処理装置10は、制御部101、入力部102、現在位置検出部104、表示部105、記憶部106、及び通信部107を備える。
【0020】
制御部101は、情報処理装置10の各部を制御する。また、制御部101は、ユーザ識別情報取得部111、経路探索部112、立寄候補地情報取得部113、算出部114、及び表示制御部115を備える。
【0021】
ユーザ識別情報取得部111は、ユーザ識別情報を取得する。例えば、ユーザ識別情報取得部111は、ユーザにより入力部102を介して入力されたユーザ識別情報を取得する。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザIDである。
【0022】
経路探索部112は、現在地又は出発地と、目的地と、地図情報とに基づいて、現在地又は出発地から目的地に至る経路である第1経路を探索する。ここで、現在地は、現在位置検出部104により検出された現在位置に基づくものである。出発地、目的地は、入力部102を介してユーザにより入力されるものである。地図情報は、予め管理サーバ20等から取得され、記憶部106に記憶されているものである。
【0023】
立寄候補地情報取得部113は、第1経路の周辺範囲である第1範囲に含まれる、ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得する。第1範囲は、第1経路から所定距離の範囲としてもよいし、第1経路からの往復移動所要時間が所定時間以内になることが想定される範囲としてもよい。例えば、情報処理装置10が車載装置10aである場合は、所定距離を10kmとしてもよいし、所定時間を30分としてもよい。立寄候補地情報の取得は、例えば、立寄候補地情報取得部113が、ユーザ識別情報と第1経路に関する情報とを含む立寄候補地情報要求信号を、通信部107を介して管理サーバ20へ送信し、管理サーバ20から通信部107を介して立寄候補地情報を受信することで行われる。
【0024】
算出部114は、立寄候補地情報に示される立寄候補地毎に、第1経路の移動所要時間に対して、第1経路を移動中に立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出する。この算出は、例えば、立寄候補地毎に、第1経路の移動所要時間と立寄候補地を経由する場合の経路である第2経路の移動所要時間との差分と立寄候補地での推定滞在時間との合計を増加分の所要時間として算出することで行われる。ここで、立寄候補地毎の第2経路は、経路探索部112が、立寄候補地毎に、立寄候補地を経由する場合の現在地又は出発地から目的地に至る経路である第2経路を探索することで取得される。立寄候補地毎の立寄候補地での推定滞在時間は、立寄候補地情報に含まれる、立寄候補地毎の立寄候補地での推定滞在時間に関する情報に基づいて取得される。なお、第1経路の移動所要時間や第2経路の移動所要時間は、例えば、一般的なナビゲーション機能で用いられる公知技術を用いて算出される。
【0025】
表示制御部115は、第1経路と、立寄候補地情報に示される立寄候補地と、立寄候補地情報に示される立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示部105に表示させる。ここで、表示制御部115は、立寄候補地を地図上に重畳させて表示部105に表示させる際に、立寄候補地の種別を識別可能に表示させるようにしてもよい。例えば、表示制御部115は、立寄候補地を地図上に重畳させて表示部105に表示させる際に、立寄候補地の種別に応じた色で表示させるようにしてもよい。立寄候補地毎の立寄候補地の種別は、立寄候補地情報に含まれる、立寄候補地毎の立寄候補地の種別に関する情報に基づいて取得される。地図は、記憶部106に記憶されている地図情報に基づくものである。
【0026】
また、移動中の場合は、表示制御部115は、第1経路と、第1範囲に含まれる範囲であって且つ現在位置検出部104により検出された現在位置に基づく現在地から目的地の方向の範囲である第2範囲に含まれる立寄候補地と、第1範囲に含まれる範囲であって且つ現在位置検出部104により検出された現在位置に基づく現在地から目的地の方向に所定距離以上離れた範囲である第3範囲に含まれる立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示部105に表示させ、第2範囲に含まれない立寄候補地と、第3範囲に含まれない立寄候補地毎の増加分の所要時間とを表示部105に表示させない。第3範囲は、第1範囲に含まれる範囲であって且つ現在位置検出部104により検出された現在位置に基づく現在地から目的地の方向に第1所定距離はなれた位置から第2所定距離はなれた位置までの範囲としてもよい。例えば、情報処理装置10が車載装置10aである場合は、第1所定距離を10km、第2所定距離を20kmとしてもよい。
【0027】
入力部102は、ユーザから各種の入力を受け付ける。例えば、入力部102は、ユーザからユーザID、出発地、及び目的地の入力を受け付ける。
【0028】
現在位置検出部104は、現在位置を検出する。
【0029】
表示部105は、各種の表示を行う。例えば、表示部105は、表示制御部115に従った表示を行う。
【0030】
記憶部106は、立寄候補地情報取得部113により取得された立寄候補地情報、管理サーバ20等から取得された地図情報等を記憶する。
【0031】
通信部107は、通信ネットワーク40を介して、管理サーバ20等の外部装置と通信を行う。例えば、通信部107は、管理サーバ20へ立寄候補地情報要求信号を送信し、管理サーバ20から立寄候補地情報を受信する。また、例えば、通信部107は、管理サーバ20等から地図情報を受信する。
【0032】
図3は、管理サーバ20の機能構成を例示する図である。
【0033】
図3に例示した管理サーバ20は、制御部201、記憶部202、及び通信部203を備える。
【0034】
制御部201は、管理サーバ20の各部を制御する。また、制御部201は、立寄候補地情報管理部211、及び立寄候補地情報提供部212を備える。
【0035】
立寄候補地情報管理部211は、立寄候補地情報を管理する。例えば、立寄候補地情報管理部211は、ユーザ情報に基づいてSNSサーバ30等から通信部203を介して情報を取得し、当該情報に基づいてユーザ毎の立寄候補地情報の生成、更新を行う。なお、立寄候補地情報管理部211により生成されたユーザ毎の立寄候補地情報は記憶部202に記憶され、立寄候補地情報管理部211により随時更新される。ユーザ情報は、各ユーザのユーザ識別情報、好きな著名人、ドラマ、映画、漫画、アニメ、小説等に関する情報を含み、予め、各ユーザが登録した情報に基づいて生成され、記憶部202に記憶されている。
【0036】
ユーザ毎の立寄候補地情報は、例えば、SNSにおいて当該ユーザが肯定的な反応を示した(例えば「いいね」をした)投稿で紹介されている場所や、当該ユーザが好きな著名人と縁のある場所や、当該ユーザが好きなドラマ、映画、漫画、アニメ、小説等の舞台となった場所等に関する情報である。なお、SNSでは、投稿に対してユーザが肯定的な反応を示すと(例えば「いいね」をすると)、その投稿に対してユーザのユーザ識別情報が紐づけられ、後に、ユーザが肯定的な反応を示した投稿をユーザ識別情報に基づいて特定することができる。ユーザが好きな著名人と縁のある場所は、例えば、SNSにおいてその著名人による投稿で紹介されている場所である。ユーザが好きなドラマ、映画、漫画、アニメ、小説等の舞台となった場所は、例えば、通信ネットワーク40に接続されている図示しないサーバであって且つそのドラマ、映画、漫画、アニメ、小説等に関する情報を提供しているサーバから取得された情報に基づいて特定される。
【0037】
このようなユーザ毎の立寄候補地情報は、例えば、
図4及び
図5を用いて後述する第1テーブル221及び第2テーブル222によって構成される。
【0038】
立寄候補地情報提供部212は、情報処理装置10から通信部203が立寄候補地情報要求信号を受信すると、記憶部202に記憶されているユーザ毎の立寄候補地情報の中から、立寄候補地情報要求信号に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザの立寄候補地情報を取得する。そして、取得した立寄候補地情報に示される立寄候補地の中から、立寄候補地情報要求信号に含まれる第1経路に関する情報に基づいて、第1経路の周辺範囲である第1範囲に含まれる立寄候補地を抽出し、抽出した立寄候補地に関する立寄候補地情報を、通信部203を介して情報処理装置10へ送信する。なお、立寄候補地情報提供部212は、ユーザ識別情報に対応するユーザの立寄候補地情報が存在しない場合や、ユーザ識別情報に対応するユーザの立寄候補地情報に示される立寄候補地の中に第1範囲に含まれる立寄候補地が存在しない場合には、立寄候補地が存在しない旨の情報を、通信部203を介して情報処理装置10へ送信する。
【0039】
記憶部202は、ユーザ情報、SNSサーバ30等から取得された情報、立寄候補地情報管理部211により生成又は更新されたユーザ毎の立寄候補地情報、及び情報処理装置10に提供される地図情報等を記憶する。
【0040】
通信部203は、通信ネットワーク40を介して、情報処理装置10やSNSサーバ30等の外部装置と通信を行う。例えば、通信部203は、情報処理装置10から立寄候補地情報要求信号を受信し、情報処理装置10へ立寄候補地情報を送信する。また、例えば、通信部203は、SNSサーバ30等から情報を受信する。また、例えば、通信部203は、情報処理装置10へ地図情報を送信する。
【0041】
図4は、第1テーブル221を例示する図である。
図5は、第2テーブル222を例示する図である。
【0042】
図4に例示した第1テーブル221は、ユーザIDと立寄候補地IDとの対応付けを示すテーブルであり、各ユーザの立寄候補地を示すテーブルでもある。なお、立寄候補地IDは、立寄候補地を識別するための立寄候補地識別情報の一例である。第1テーブル221によれば、例えば、ユーザIDが「u_01」のユーザの立寄候補地は、立寄候補地IDが「c_01」の立寄候補地と立寄候補地IDが「c_03」の立寄候補地であることを示している。
【0043】
図5に例示した第2テーブル222は、各立寄候補地IDの立寄候補地の情報(名称、位置(緯度、経度)、種別、推定滞在時間等に関する情報)を示すテーブルである。第2テーブル222によれば、例えば、立寄候補地IDが「c_01」の立寄候補地は、名称が「〇〇食堂」であり、位置(緯度,経度)が「(X1,Y1)」であり、種別が「食べる」であり、推定滞在時間が「60分」等であることを示している。なお、各立寄候補地IDの立寄候補地の情報には、立寄候補地の営業日時(営業日や営業時間等)に関する情報が含まれるようにしてもよい。
【0044】
ユーザ毎の立寄候補地情報は、例えば、このような
図4に例示した第1テーブル221と
図5に例示した第2テーブル222とによって構成される。
【0045】
なお、情報処理装置10や管理サーバ20は、
図6に例示するハードウェア構成を有するコンピュータ60により実現されてもよい。
【0046】
図6は、コンピュータ60のハードウェア構成を例示する図である。
【0047】
図6に例示したコンピュータ60は、プロセッサ601、メモリ602、記憶装置603、読取装置604、通信インタフェース606、及び入出力インタフェース607を含み、それらは、データバス608を介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。
【0048】
プロセッサ601は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ601は、メモリ602を利用して、プログラムを実行することで、情報処理装置10の制御部101や、管理サーバ20の制御部201として機能する。
【0049】
プロセッサ601には、GPS機器612が接続されていてもよい。GPS機器612は、現在位置を検出するセンサを含む。コンピュータ60により情報処理装置10を実現する場合には、GPS機器612が、現在位置検出部104の機能を提供してもよい。なお、GPSは、Global Positioing Systemの略称である。
【0050】
メモリ602は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含む。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。ROMは、Read Only Memoryの略称である。
【0051】
記憶装置603は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記憶装置である。コンピュータ60により情報処理装置10を実現する場合には、記憶装置603が記憶部106の機能を提供してもよい。コンピュータ60により管理サーバ20を実現する場合には、記憶装置603が記憶部202の機能を提供してもよい。
【0052】
読取装置604は、プロセッサ601の指示に従って着脱可能記憶媒体605にアクセスする。着脱可能記憶媒体605は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD-ROM、DVD等)などにより実現される。なお、USBは、Universal Serial Busの略称である。CDは、Compact Discの略称である。DVDは、Digital Versatile Diskの略称である。
【0053】
通信インタフェース606は、プロセッサ601の指示に従って、各種の通信ネットワーク(例えば、通信ネットワーク40)を介して通信する。コンピュータ60により情報処理装置10を実現する場合には、通信インタフェース606が通信部107の機能を提供してもよい。コンピュータ60により管理サーバ20を実現する場合には、通信インタフェース606が通信部203の機能を提供してもよい。
【0054】
入出力インタフェース607は、入力デバイス613、出力デバイス614とのインタフェースを提供する。入力デバイス613は、キーボード、マウス装置、ボタンスイッチ、タッチパネル等である。出力デバイス614は、表示装置、オーディオ出力装置等である。コンピュータ60により情報処理装置10を実現する場合には、入力デバイス613、出力デバイス614が、入力部102、表示部105の機能を提供してもよい。
【0055】
コンピュータ60のプロセッサ601により実行されるプログラムは、例えば、下記の形態で提供される。
(1)記憶装置603に予めインストールされている。
(2)着脱可能記憶媒体605により提供される。
(3)プログラムサーバから通信ネットワークを介して提供される。
【0056】
なお、コンピュータ60のハードウェア構成は、例示であり、実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば、構成の一部が、削除されてもよく、また、新たな構成が追加されてもよい。また、例えば、上述の機能構成の一部又は全部の機能が、FPGA、SoC、ASIC、PLDなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。PLDは、Programmable Logic Deviceの略称である。
【0057】
次に、立寄候補地情報提供システム1において実行される処理について、情報処理装置10において実行される処理を中心に説明する。ここでは、情報処理装置10において実行される処理が、車載装置10aにおいて実行される処理であるとする。
【0058】
図7は、情報処理装置10において実行されるナビゲーション処理を例示するフローチャートである。
図8は、表示画面121を例示する図である。
図9は、表示画面131を例示する図である。
【0059】
図7に例示するナビゲーション処理は、ユーザにより入力部102を介してナビゲーション機能の起動指示が入力されると開始する。ナビゲーション処理が開始すると、S101において、制御部101(ユーザ識別情報取得部111)は、ユーザにより入力部102を介して入力されたユーザIDを取得する。
【0060】
次に、S102において、制御部101は、ユーザにより入力部102を介して入力された目的地を取得する。
【0061】
次に、S103において、制御部101(経路探索部112)は、現在位置検出部104により検出された現在位置に基づく現在地と、S102で取得された目的地と、記憶部106に記憶されている地図情報とに基づいて、現在地から目的地に至る経路である第1経路を探索する。
【0062】
次に、S104において、制御部101(立寄候補地情報取得部113)は、第1経路の周辺範囲である第1範囲に含まれる、ユーザIDと対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得する。この取得は、例えば、制御部101(立寄候補地情報取得部113)が、ユーザIDと第1経路に関する情報とを含む立寄候補地情報要求信号を、通信部107を介して管理サーバ20へ送信し、管理サーバ20から通信部107を介して立寄候補地情報を受信することで行われる。なお、このときに、立寄候補地情報ではなく、立寄候補地が存在しない旨の情報を受信した場合には、S105以降の処理を行わずに通常のナビゲーション処理を行う。この場合、制御部101は、第1経路を地図上に重畳させて表示部105に表示させ、第1経路に沿った経路案内を行う。
【0063】
S104で立寄候補地情報が取得された場合、次に、S105において、制御部101(経路探索部112)は、立寄候補地情報に示される立寄候補地毎に、立寄候補地を経由する場合の現在地から目的地に至る経路である第2経路を探索する。
【0064】
次に、S106において、制御部101(算出部114)は、立寄候補地情報に示される立寄候補地毎に、第1経路の移動所要時間に対して、第1経路を移動中に立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出する。この算出は、例えば、立寄候補地情報に示される立寄候補地毎に、第1経路の移動所要時間と第2経路の移動所要時間との差分と立寄候補地での推定滞在時間との合計を増加分の所要時間として算出することで行われる。ここで、立寄候補地毎の立寄候補地での推定滞在時間は、立寄候補地情報に含まれる、立寄候補地毎の立寄候補地での推定滞在時間に関する情報に基づいて取得される。
【0065】
次に、S107において、制御部101は、停車中であるか否か(移動中でないか否か)を判定する。この判定は、現在位置検出部104により検出される現在位置に基づいて行うことができる。例えば、現在位置検出部104により検出される現在位置に変化がなければ停車中である(移動中でない)と判定され、変化があれば停車中でない(移動中である)と判定される。
【0066】
S107の判定結果がYESの場合(停車中であると判定された場合)は、次に、S108において、制御部101(表示制御部115)は、第1経路と、立寄候補地情報に示される立寄候補地と、立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示部105に表示させる。
【0067】
これにより表示部105には、例えば、
図8に例示した表示画面121が表示される。表示画面121には、第1経路122と、立寄候補地情報に示される立寄候補地(立寄候補地を表す印123)と、立寄候補地毎の増加分の所要時間(例えば、「30分」、「45分」、又は「60分」等)とが地
図124上に重畳されて表示されている。なお、立寄候補地毎の増加分の所要時間は、立寄候補地毎の吹出し125に表示されている。また、立寄候補地毎の吹出し125には、更に、立寄候補地の種別(「見る」、「遊ぶ」、「食べる」等)も表示されている。立寄候補地毎の立寄候補地の種別は、立寄候補地情報に含まれる、立寄候補地毎の立寄候補地の種別に関する情報に基づくものである。
【0068】
なお、表示画面121には、説明の便宜のため、破線枠で示す第1範囲126も示しているが、これは実際には表示されるものではない。第1範囲126は、例えば、第1経路122から10kmの範囲である。
【0069】
このような表示画面121により、目的地までの経路である第1経路122の周辺におけるユーザに適した立寄候補地の位置やその種別をユーザに容易に把握させることができると共に、その立寄候補地に立寄ることでその後のユーザの予定が時間的にどの程度遅れることになるのかをユーザに容易に把握させることができる。例えば、吹出し125に「120分」と表示されている立寄候補地に立寄る場合は、その後のユーザの予定が120分遅れることになることをユーザに容易に把握させることができる。
【0070】
なお、表示画面121では、立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が、立寄候補地の種別に応じた色で表示されるようにしてもよい。これにより、立寄候補地の種別をユーザに容易に判別させることができる。
【0071】
また、立寄候補地に優先順位を設け、立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が、優先順位に応じた色で表示されるようにしてもよい。例えば、優先順位が1位から3位の立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が第1の色で表示され、優先順位が4位から6位の立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が第2の色で表示され、優先順位が7位から9位の立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が第3の色で表示される等といった具合に表示されてもよい。この場合の優先順位は、例えば、立寄候補地とされた場所が紹介されているSNSの投稿に対する肯定的な反応数(例えば、「いいね」数)が多いほど、立寄候補地の優先順位が高いとされてもよい。あるいは、立寄候補地とされた場所が紹介されているSNSの投稿を行った著名人の人気度が高いほど、立寄候補地の優先順位が高いとされてもよい。ここで、著名人の人気度は、例えば、管理サーバ20の記憶部202に記憶されているユーザ情報において、好きな著名人として名前を挙げているユーザ数が多いほど、著名人の人気度が高いとされてもよい。このような優先順位は管理サーバ20により付与され、管理サーバ20から取得される立寄候補地情報に、立寄候補地毎の立寄候補地の優先順位に関する情報が含まれるようにしてもよい。これにより、立寄候補地の優先順位をユーザに容易に判別させることができる。
【0072】
S108が終了すると、制御部101は、第1経路に沿った経路案内が行われていない場合にはその経路案内を開始する。そして、S109において、制御部101は、表示部105に表示されている立寄候補地の選択指示がユーザにより入力部102を介して入力されたか否か(すなわち、表示部105に表示されている立寄候補地がユーザにより選択されたか否か)を判定する。なお、表示部105に表示されている立寄候補地の選択指示入力は、例えば、表示部105がタッチパネル付きディスプレイである場合は、その立寄候補地に対するタッチ操作(長押し操作)により行われる。
【0073】
S109の判定結果がNOの場合は、処理がS107に戻る。
【0074】
一方、S109の判定結果がYESの場合は、制御部101は、第1経路に沿った経路案内を一旦終了する。そして、S110において、制御部101(経路探索部112)は、ユーザにより選択された立寄候補地を経由地として、現在地から経由地を経由して目的地に至る経路を第1経路として再探索する。
【0075】
S110が終了すると、処理がS104に戻る。
【0076】
一方、S107の判定結果がNOの場合(停車中でない(移動中である)と判定された場合)は、次に、S111において、制御部101(表示制御部115)は、第1経路と、第1範囲に含まれる範囲であって且つ現在位置検出部104により検出された現在位置に基づく現在地から目的地の方向の範囲である第2範囲に含まれる立寄候補地と、第1範囲に含まれる範囲であって且つ現在位置検出部104により検出された現在位置に基づく現在地から目的地の方向に所定距離以上離れた範囲である第3範囲に含まれる立寄候補地毎の増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示部105に表示させ、第2範囲に含まれない立寄候補地と、第3範囲に含まれない立寄候補地毎の増加分の所要時間とを表示部105に表示させない。
【0077】
これにより表示部105には、例えば、
図9に例示した表示画面131が表示される。表示画面131には、第1経路122と、第1範囲126に含まれる範囲であって且つ現在地から目的地の方向の範囲である第2範囲132(一点鎖線枠でも示す範囲)に含まれる立寄候補地(立寄候補地を表す印123)と、第1範囲126に含まれる範囲であって且つ現在地から目的地の方向に所定距離以上離れた範囲である第3範囲133(二点鎖線枠でも示す範囲)に含まれる立寄候補地毎の吹出し125(種別、増加分の所要時間)とが地
図124上に重畳されて表示されている。但し、第2範囲132に含まれない立寄候補地(立寄候補地を表す印123)と、第3範囲133に含まれない立寄候補地毎の吹出し125(種別、増加分の所要時間)は表示されない。
【0078】
なお、表示画面131には、説明の便宜のため、第1範囲126、第2範囲132、及び第3範囲133を示しているが、これらは実際には表示されるものではない。第3範囲133は、例えば、第1範囲126に含まれる範囲であって且つ現在地から目的地の方向に10km離れた位置から20km離れた位置までの範囲である。
【0079】
このような表示画面131により、移動中は、ユーザに提供する立寄候補地情報を制限することで、移動中の安全性を考慮した立寄候補地情報の提供が可能になる。
【0080】
なお、表示画面131でも、立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が、立寄候補地の種別に応じた色で表示されるようにしてもよい。また、立寄候補地に優先順位を設け、立寄候補地(立寄候補地を表す印123)及び又はその吹出し125が、優先順位に応じた色で表示されるようにしてもよい。
【0081】
S111が終了すると、制御部101は、第1経路に沿った経路案内が行われていない場合にはその経路案内を開始する。そして、S112において、制御部101は、S109と同様に、表示部105に表示されている立寄候補地の選択指示がユーザにより入力部102を介して入力されたか否か(すなわち、表示部105に表示されている立寄候補地がユーザにより選択されたか否か)を判定する。
【0082】
S112の判定結果がNOの場合は、処理がS107に戻る。
【0083】
一方、S112の判定結果がYESの場合、制御部101は、第1経路に沿った経路案内を一旦終了する。そして、S113において、制御部101(経路探索部112)は、S110と同様に、ユーザにより選択された立寄候補地を経由地として、現在地から経由地を経由して目的地に至る経路を第1経路として再探索する。
【0084】
S113が終了すると、処理がS104に戻る。
【0085】
なお、このような
図7に例示したナビゲーション処理は、例えば、ユーザにより入力部102を介してナビゲーション機能の終了指示が入力されると終了する。
【0086】
以上のように、実施の形態によれば、立寄候補地をユーザに提示する際に、立寄候補地に立寄ることでその後のユーザの予定が時間的にどの程度遅れることになるのかをユーザに容易に把握させることができる。
【0087】
なお、実施の形態では、第1経路に関する情報の代わりに第1経路の周辺範囲である第1範囲に関する情報が立寄候補地要求信号に含まれるようにしてもよい。この場合は、管理サーバ20の立寄候補地情報提供部212が、立寄候補地情報要求信号に含まれる第1範囲に関する情報に基づいて、第1範囲に含まれる立寄候補地を抽出するようにしてもよい。
【0088】
また、実施の形態では、営業中でない立寄候補地、及びその立寄候補地の増加分の所要時間を表示部105に表示させないようにしてもよい。例えば、
図8に例示した表示画面121では、営業中でない立寄候補地(立寄候補地を表す印123)とその吹出し125を表示させないようにし、
図9に例示した表示画面131では、第2範囲132に含まれる営業中でない立寄候補地(立寄候補地を表す印123)と、第3範囲133に含まれる営業中でない立寄候補地の吹出し125を表示させないようにしてもよい。なお、立寄候補地が営業中であるか否かは、例えば、立寄候補地情報に含まれる立寄候補地毎の営業日時に関する情報に基づいて判定されるようにしてもよい。これにより、営業中でない立寄候補地にユーザが立寄ることを防止することができる。
【0089】
また、実施の形態では、立寄候補地毎の立寄候補地の名称を更に表示部105に表示させるようにしてもよい。例えば、
図8に例示した表示画面121では、立寄候補地毎の吹出し125に立寄候補地の名称を更に表示させるようにしてもよいし、立寄候補地毎の吹出し125に表示されている立寄候補地の種別の代わりに立寄候補地の名称を表示させるようにしてもよい。また、
図9に例示した表示画面131では、第3範囲133に含まれる立寄候補地毎の吹出し125に立寄候補地の名称を更に表示させるようにしてもよいし、第3範囲133に含まれる立寄候補地毎の吹出し125に表示されている立寄候補地の種別の代わりに立寄候補地の名称を表示させるようにしてもよい。これにより、更に立寄候補地の名称をユーザに把握させることができる。
【0090】
また、実施の形態では、移動中において、表示部105に表示されている、第3範囲に含まれない立寄候補地に対する情報表示指示がユーザにより入力部102を介して入力された場合に、その立寄候補地の増加分の所要時間が所定時間(例えば10秒間)だけ表示されるようにしてもよい。なお、表示部105に表示されている立寄候補地に対する情報表示指示入力は、例えば、表示部105がタッチパネル付きディスプレイである場合は、その立寄候補地に対するタッチ操作(短押し操作)により行われてもよい。この場合、例えば、
図9に例示した表示画面131では、表示されている、第3範囲133に含まれない立寄候補地(立寄候補地を表す印123)に対してタッチ操作(短押し操作)が行われた場合に、その立寄候補地の吹出し125(種別、増加分の所要時間)が所定時間だけ表示されるようにしてもよい。これにより、増加分の所要時間が表示されていない立寄候補地であっても、ユーザの指示により、所定時間だけ増加分の所要時間を表示させることができる。
【0091】
また、実施の形態では、表示部105に表示されている立寄候補地に対する詳細情報表示指示がユーザにより入力部102を介して入力された場合に、その立寄候補地の詳細情報(名称や営業日時等に関する情報)が所定時間(例えば10秒間)だけ更に表示されるようにしてもよい。なお、表示部105に表示されている立寄候補地に対する詳細情報表示指示入力は、例えば、表示部105がタッチパネル付きディスプレイである場合は、その立寄候補地に対するタッチ操作(短押し操作)により行われてもよい。この場合、例えば、
図8に例示した表示画面121では、立寄候補地(立寄候補地を表す印123)に対して(あるいは立寄候補地の吹出し125に対してでもよい)タッチ操作(短押し操作)が行われた場合に、その立寄候補地の詳細情報が所定時間だけ更に表示されるようにしてもよい。また、
図9に例示した表示画面131では、第3範囲に含まれる立寄候補地(立寄候補地を表す印123)に対して(あるいは第3範囲に含まれる立寄候補地の吹出し125に対してでもよい)タッチ操作(短押し操作)が行われた場合に、その立寄候補地の詳細情報が所定時間だけ更に表示されるようにしてもよい。なお、立寄候補地の詳細情報(名称や営業日時等に関する情報)は、例えば、立寄候補地情報に含まれる立寄候補地毎の名称や営業日時等に関する情報に基づいて表示されるものであってもよい。これにより、ユーザの指示により、所定時間だけ立寄候補地の詳細情報を更に表示させることができる。
【0092】
なお、以上までに説明した実施の形態には、下記のプログラムや当該プログラムを記録した記録媒体の実施の形態も含まれている。
【0093】
ユーザ識別情報を取得し、
現在地又は出発地から目的地に至る経路を探索し、
前記経路の周辺範囲に含まれる、前記ユーザ識別情報と対応付けられた立寄候補地に関する立寄候補地情報を取得し、
前記立寄候補地毎に、前記経路の移動所要時間に対して、前記経路を移動中に前記立寄候補地に立寄ることで増加する増加分の所要時間を算出し、
前記経路と、前記立寄候補地と、前記立寄候補地毎の前記増加分の所要時間とを地図上に重畳させて表示装置に表示させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【0094】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
【符号の説明】
【0095】
1 立寄候補地情報提供システム
10 情報処理装置
10a 車載装置
10b 携帯型情報端末装置
20 管理サーバ
30 SNSサーバ
40 通信ネットワーク
50 車両
60 コンピュータ
101 制御部
102 入力部
104 現在位置検出部
105 表示部
106 記憶部
107 通信部
111 ユーザ識別情報取得部
112 経路探索部
113 立寄候補地情報取得部
114 算出部
115 表示制御部
121 表示画面
122 第1経路
123 印
124 地図
125 吹出し
126 第1範囲
131 表示画面
132 第2範囲
133 第3範囲
201 制御部
202 記憶部
203 通信部
211 立寄候補地情報管理部
212 立寄候補地情報提供部