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特開2024-157251RCセグメントを含むプレキャスト部材のスライドロック型継手及びこれを備えるRCセグメントを含むプレキャスト部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157251
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】RCセグメントを含むプレキャスト部材のスライドロック型継手及びこれを備えるRCセグメントを含むプレキャスト部材
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/04 20060101AFI20241030BHJP
   E21D 11/08 20060101ALI20241030BHJP
【FI】
E21D11/04 A
E21D11/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071504
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】520393428
【氏名又は名称】合同会社スペースK
(71)【出願人】
【識別番号】520493050
【氏名又は名称】日本地下開発エンジニアリング株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】501122850
【氏名又は名称】株式会社アイ・エル・シー
(74)【代理人】
【識別番号】100092679
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 盛之助
(72)【発明者】
【氏名】金井 恭子
(72)【発明者】
【氏名】安 琳
(72)【発明者】
【氏名】下田 一美
【テーマコード(参考)】
2D155
【Fターム(参考)】
2D155BA01
2D155CA01
2D155EB01
2D155GC04
2D155GC05
2D155KB04
2D155KB08
2D155LA12
(57)【要約】
【課題】隣接するセグメント同士を簡単な構造で確実に連結することができ、従来製品と同等以上の機能を維持しながら安価なスライドロック型継手とこれを備えるセグメントを提供すること。
【解決手段】隣接する2つのセグメント1,1A同士を連結するためのスライドロック型継手10は、一方のセグメント1の接合部に埋設されたI型部材(I型鋼11A)で構成され、その先端部が該一方のセグメント1の接合面1a,1bから突出する雄継手11と、他方のセグメント1Aの接合部の前記雄継手11に対向する部位に埋設されたV型部材で構成された雌継手12とを備えて構成されている。また、セグメント1は、これに隣接する他のセグメント1Aとの接合面1a,1bの複数箇所に、前記スライドロック型継手10の雄継手11と雌継手12またはこれらの雄継手11と雌継手12の何れか一方が設けられて構成されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する2つのRCセグメントを含むプレキャスト部材同士を連結するためのスライドロック型継手であって、
一方のプレキャスト部材の接合部に埋設される両端にフランジ部を有するI型鋼によるI型部材で構成され、その先端部が当該一方のプレキャスト部材の接合面から突出する雄継手と、
他方のプレキャスト部材の接合部の前記雄継手に対向する部位に埋設される前記I型部材の2つを平面視略V状に結合したV型部材で構成され、当該V型部材は、そのV型空間へのコンクリートの浸入を防ぎV型空間の開きを防ぐため、このV型空間を塞ぐ鋼板を固着した雌継手と、を備え、
前記一方のプレキャスト部材と前記他方のプレキャスト部材を接合面で接合させた状態で、前記一方のプレキャスト部材を前記他方のプレキャスト部材に対してスライドさせることによって前記雄継手のI型部材の先端部が前記雌継手のV型部材の前記V型空間内に進入嵌合することによって両プレキャスト部材同士を連結することを特徴とするスライドロック型継手。
【請求項2】
隣接する2つのRCセグメントを含むプレキャスト部材同士を連結するためのスライドロック型継手であって、
一方のプレキャスト部材の接合部に埋設される両端にフランジ部を有するI型鋼によるI型部材で構成され、その先端部が当該一方のプレキャスト部材の接合面から突出する雄継手と、
他方のプレキャスト部材の接合部の前記雄継手に対向する部位に埋設される前記I型部材の2つを平面視略V状に結合したV型部材で構成され、当該V型部材は、そのV型空間の入口側のI型部材に、前記V型空間の面に直交する向きで、又は前記V型空間に交叉する向きで当該V型部材の開き防止用の鋼棒を固着して備え、
前記一方のプレキャスト部材と前記他方のプレキャスト部材を接合面で接合させた状態で、前記一方のプレキャスト部材を前記他方のプレキャスト部材に対してスライドさせることによって前記雄継手のI型部材の先端部が前記雌継手のV型部材の前記V型空間内に進入嵌合することによって両プレキャスト部材同士を連結することを特徴とするスライドロック型継手。
【請求項3】
前記I型鋼は、鋼板の打ち抜きによって構成されたものである請求項1又は2のスライドロック型継手。
【請求項4】
前記I型鋼は、鋼板を打ち抜いて得られた複数の打ち抜き片を積層一体化して構成されたものである請求項1又は2のスライドロック型継手。
【請求項5】
前記V型部材は、前記I型鋼の一端同士を結合したものである請求項1又は2のスライドロック型継手。
【請求項6】
前記V型部材は、前記V型空間を塞ぐ鋼板とともに、当該V型空間の開きを防ぐ鋼棒を備える請求項1のスライドロック継手。
【請求項7】
一のプレキャスト部材と隣接する他のプレキャスト部材との接合面の複数箇所に、請求項1又は2のスライドロック型継手の前記雄継手と前記雌継手、又はこれらの雄継手と雌継手の何れか一方が設けられているRCセグメントを含むプレキャスト部材。
【請求項8】
接合面の前記雌継手が設けられている箇所に、隣接する他のプレキャスト部材に設けられた前記雄継手の先端部の挿入とスライドを許容する凹部が形成されている請求項7のRCセグメントを含むプレキャスト部材。
【請求項9】
コンクリート製であって、内部に埋設されたアンカーに前記雄継手と前記雌継手が取付けられている請求項8のRCセグメントを含むプレキャスト部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一例として隣接する2つのRCセグメントを含むプレキャスト部材同士を連結するためのスライドロック型継手、及びこれを備えるRCセグメントを含むプレキャスト部材に関する。
【背景技術】
【0002】
トンネルの構築には、シールド工法が用いられることが多い。このシールド工法は、シールドマシンによって地下にトンネル状の掘削孔を掘進し、この掘削孔の内周面に複数のセグメントを組み立てて筒状壁体を構築する工法である。ここで、セグメントには、主に鉄筋コンクリート製の平面視長方形の円弧板状のRCセグメント(以下、単にセグメントという。)が使用されており、このセグメントを周方向に連結してセグメントリングを構成し、このセグメントリングをシールドマシンの掘進に応じてトンネル軸方向に連結することによってトンネル全体の履工を行っている。
【0003】
ところで、掘削孔(トンネル)の周方向に隣接するセグメント同士の連結と、トンネル軸方向に隣接するセグメント同士の連結は、従来、ボルトによって行われていたが、ボルトによる連結構造は、極めて煩雑な作業を要するためにセグメントの連結に多くの時間と労力を要するほか、ロボットなどを用いた自動化が困難であるという問題があった。
【0004】
この問題点に鑑み、例えば特許文献1,2には、セグメント同士の連結をワンパスで簡単且つ確実に行うことができるセグメント継手が提案されている。
【0005】
すなわち、特許文献1,2のセグメント継手は、セグメント同士をトンネルの周方向に連結する継手(ピース間継手)として、隣接するセグメントの一方に設けられた雄継手と他方のセグメントに設けられた雌継手とで構成されるスライドロック型のものである。この継手における雄継手は、一方のセグメントの接合面に立設されたボルトとこのボルトに付属するベース板、袋ナット、平ワッシャ、皿バネ等によって構成され、雌継手は、一方のセグメントに植設されたボルトに対し、他方のセグメントの接合面の前記ボルトに対応する箇所に埋設された係止部材やこれを固定する係止板などによって構成されている。
【0006】
上記のような雄継手と雌継手によって構成されたスライドロック型継手(ピース間継手)は、一方のセグメントに設けられた雄継手のボルトの頭部を他方のセグメントの接合面に形成された凹部に差し込んだ状態で、一方のセグメントを他方のセグメントに対してスライドさせ、ボルトの頭部を他方のセグメントに設けられた雌継手の係止部材に形成された係止溝に係合させることによって、隣接するセグメント同士をトンネル周方向に連結するものである。
【0007】
しかしながら、特許文献1,2において提案されたスライドロック型のセグメント継手は、構造が複雑で部品点数が多く、コストアップを招くという問題がある。
【0008】
そこで、本発明の発明者らは、先に、上記問題に鑑みて隣接するセグメント同士を簡単な構造で確実に連結することができ、しかも低コストで製造できるスライドロック型継手と、これを備えるセグメントを提案した(特許文献3参照)。提案したスライドロック型継手は、セグメントのみならずカルバートや舗装盤などの大型のプレキャスト部材の継手としても使用できるものである。
【0009】
以下に、先に提案したスライドロック型の継手について説明する。
提案した継手は、一方のセグメントの接合部に埋設された鋼材を打抜き等で加工したI型部材で構成され、その先端部が当該一方のセグメントの接合面から突出する雄継手と、他方のセグメントの接合部の前記雄継手に対向する部位に埋設された前記I型部材を平面視V状に並べて結合したV型部材で構成された雌継手とを備え、前記一方のセグメントと前記他方のセグメントを接合面で接合させた状態で、前記一方のセグメントを前記他方のセグメントに対してスライドさせることによって前記雄継手の前記I型部材の先端部が前記雌継手の前記V型部材のV型空間に挿入嵌合することによって隣接するセグメント同士を連結する構成を備えたものである。
【0010】
上記スライドロック型の継手において、前記I型部材は、I型の鋼材(以下、I型鋼という。)によって構成され、また前記V型部材は、前記I型部材の2つを平面視V状に配置して当接する一端同士を結合一体化して構成されている。
【0011】
なお、前記I型鋼は、一例として鋼板の打抜きによって製造される。また、前記I型鋼は、鋼板によって打ち抜かれた複数の打ち抜き片を積層一体化して構成されたものであってもよい。
【0012】
上記のスライドロック型継手を適用するセグメントは、一のセグメントとこれに隣接する他のセグメントとの接合面の複数箇所に、上記のスライドロック型継手の雄継手と雌継手、またはこれらの雄継手と雌継手の何れか一方が設けられている構成を備える。
【0013】
上記セグメントにおいては、一方のセグメントの接合面の前記雌継手が設けられている箇所に、隣接する他のセグメントに設けられた前記雄継手の先端部の挿入とスライドを許容する凹部が形成されている。また、上記セグメントは、鉄筋コンクリート製であって、内部に埋設されたアンカーに前記雄継手と前記雌継手が取り付けられている。
【0014】
先に提案した、スライドロック型継手は、その雄継手を付属部品なしのI型部材のみで構成し、また雌継手を当該I型部材のみを結合して形成する付属部品のないV型部材のみで構成することができるため、当該スライドロック型継手はその構造を極めて単純化でき、従って大幅なコストダウンを図ることができるものであった。
【0015】
そして、一方のセグメントと他方のセグメントを接合面で接合させるとき、一方のセグメントを他方のセグメントに対してスライドさせて雄継手のI型部材の先端部を雌継手のV型部材のV型空間に挿入嵌合させるだけで両セグメント同士をワンパスで簡単且つ確実に連結することができる。この連結態様によってロボットなどを用いた自動化が可能となり作業効率の向上と省力化を図ることができるという極めて顕著な効果を奏するものであったが、新たな課題も見いだされた。
【0016】
見出された新たな課題は、次の通りである。
先に提案したスライドロック型継手における雌継手は、雄継手であるI型部材の2個を平面から見てV型に置いた形で固定して一体化したものである。そして、雄継手であるI型部材のフランジによる頭部側が雌継手のV状溝(V型空間)の中にスライドして進入し、I型部材のフランジによる頭部が、V状溝(V型空間)に嵌入されることにより、両継手が結合して継手の軸方向(長手方向)には抜去できない構造に構成されている。
【0017】
しかし、V型空間を備える雌部材は、セグメントに埋設するとき、V型空間内にセグメント成型用のコンクリートが浸入してV型空間を埋め、雄継手であるI型部材のスライド進入を阻害する状態になることが懸念された。これを防ぐため、従来品では高価なコンクリート浸入防止型枠を使用していた。
【0018】
また、雌継手は2つのI型部材(雄継手)を平面視V状に配置して固着一体化したものであるため、雌継手のV型空間内にI型部材の雄継手がスライドして入った結合状態にあるとき、継手に大きな荷重(引張り方向又はせん断方向)が作用すると、雌継手のV状態が開き雄継手が抜けてしまう恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】特開2000-054795号公報
【特許文献2】特開2006-266024号公報
【特許文献3】特開2022-94128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の課題は、発明者らが先に提案したスライドロック型の継手(特許文献3参照)に見出された新たな課題を解決したスライドロック型継手を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明スライドロック型継手の構成は、隣接する2つのRCセグメントを含むプレキャスト部材同士を連結するためのスライドロック型継手であって、
一方のプレキャスト部材の接合部に埋設される両端にフランジ部を有するI型鋼によるI型部材で構成され、その先端部が該一方のプレキャスト部材の接合面から突出する雄継手と、
他方のプレキャスト部材の接合部の前記雄継手に対向する部位に埋設される前記I型部材の2つを平面視略V状に結合したV型部材で構成され、前記V型部材のV型空間を塞ぐ鋼板を固着した雌継手とを備え、
前記一方のプレキャスト部材と前記他方のプレキャスト部材を接合面で接合させた状態で、前記一方のプレキャスト部材を前記他方のプレキャスト部材に対してスライドさせることによって前記雄継手のI型部材の先端部が前記雌継手のV型部材のV型空間に進入嵌合することによって両プレキャスト部材同士を連結することを特徴とする。
【0022】
前記雄継手を構成するI型鋼は、鋼板の打ち抜きによって構成されたものである。
【0023】
前記I型鋼は、鋼板を打ち抜いて得られた複数の打ち抜き片を積層一体化して構成されたものであってもよい。
【0024】
前記雌継手を構成するV型部材は、前記I型鋼の2つの一端同士を平面視V状に結合したものである。
【0025】
前記V型部材は、そのV型空間の入口側のI型部材に、前記V型空間がなす平面に直交する向きで、又は交叉する向きで、当該V型部材の開き防止用の鉄筋(鋼棒)を固着して備えることが望ましい。
【0026】
前記スライドロック型継手の前記雄継手と前記雌継手、又はこれらの雄継手と雌継手の何れか一方は、一のプレキャスト部材と、隣接する他のプレキャスト部材との接合面の複数箇所に設けることにより、発明のスライドロック型継手を備えたRCセグメントを含むプレキャスト部材を構成する。
【0027】
前記プレキャスト部材において、接合面の前記雌継手が設けられている箇所には、隣接する他のプレキャスト部材に設けられた前記雄継手の先端部の挿入とスライドを許容する凹部が形成されている。
【0028】
前記プレキャスト部材では、コンクリート製の内部に埋設されたアンカーに前記雄継手と前記雌継手が取り付けられている。
【発明の効果】
【0029】
本発明スライドロック型継手では、その雌継手のV型空間に、その空間を塞ぐ鉄板をスポット溶接着によって取付けたから、打設コンクリートのV型空間への浸入を防ぐことができると共に、雌継手にかかる荷重によって平面視V状のV型空間の開きを防ぐことができる。
【0030】
さらに、V型部材による雌継手は、当該雌継手の開きを防止する鉄筋(鋼棒)を溶接して設けたから、荷重がかかっても雌継手(V型空間)が開かず、従ってこの雌継手に結合したI型部材による雄継手が抜けることはない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に係るセグメントの連結作業を示す部分斜視図。
図2】本発明に係るセグメントの一部破断平面図。
図3図2のA-A線断面図。
図4図3のB部拡大詳細図。
図5】本発明に係るスライドロック型継手の雄継手の斜視図。
図6図3のC部拡大詳細図。
図7】本発明に係るスライドロック型継手の雌継手を表側から視た斜視図。
図8図7の雌継手を裏側から見た斜視図。
図9図2のD部拡大詳細図。
図10図2のF部拡大詳細図。
図11】(a)~(c)は本発明に係るスライドロック型継手によるセグメントの周方向の連結要領をその工程順に示す部分平面図。
図12図10(c)のI-I線拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0033】
図1は本発明に係るセグメントの連結作業を示す部分斜視図であり、同図は、シールド工法によってトンネルを構築する場合において掘削孔の内周面に複数のセグメントを組み立てて筒状壁体を構築している状態を示している。
【0034】
図1において、100は既に全周に亘って複数のセグメント101をトンネルの周方向で連結して組み立てられたセメントリングであり、このセメントリング100の後方(不図示のシールドマシンによる掘進方向とは逆方向であって、図1の手前方向)において、複数のセグメント1(1A)を周方向及びトンネル軸方向に連結することによって次のセグメントリング(不図示)が組み立てられる。
【0035】
次に、セグメント1の構成を図2及び図3に基づいて説明する。
すなわち、図2は本発明に係るセグメントの一部破断平面図、図3図2のA-A線断面図であり、本発明に係るセグメント1は、コンクリート(プレキャストコンクリート)によって平面視長方形の円弧状板に成形されたものであって、周方向に隣接する他のセグメント(図1に示すセグメント1Aと不図示のセグメント)との周方向両端の短辺側の長方形の接合面1a,1bの幅方向2箇所(図2の上下2箇所)には、本発明に係るスライドロック型継手10を構成する雄継手11と雌継手12がそれぞれ
設けられている。
【0036】
具体的には、セグメント1の一方(図2の左側)の接合面1a(図1に示すセグメント1Aとの接合面)の2箇所(図2の上下)には雄継手11と雌継手12が設けられ、他方(図2の右側)の接合面1bの2箇所(図2の上下)には、雌継手12と雄継手11が設けられている。つまり、セグメント1の接合面1a,1bにおいては、雄継手11と雌継手12がトンネル軸方向(図2の上下方向)において互い違いに設けられている。
【0037】
そして、各雄継手11と各雌継手12は、セグメント1に埋設された平面視U字状の補強用のアンカー2,3の端部にそれぞれ取り付けられている。ここで、各アンカー2,3は、セグメント1の厚さ方向に2段(図3の上下)に亘って埋設されている。
【0038】
なお、本実施の形態では、セグメント1の接合面1a,1bの2箇所に雄継手11と雌継手12を交互に設けたが、一方の接合面1aの2箇所に雄継手11(または雌継手12)を設け、他方の接合面1bの2箇所に雌継手12(または雄継手11)をそれぞれ設けても良く、雄継手11と雌継手12の数は2つに限らず、3つ以上であっても良い。
【0039】
次に、雄継手11の構成の詳細を図4及び図5に基づいて説明する。
図4図3のB部拡大詳細図、図5は雄継手の斜視図であり、雄継手11は、I型部材、具体的にはI型鋼11Aによって構成されている。このI型鋼11Aは、図5に示すように、中央部の細いウェブ部11aと、該ウェブ部11aの長手方向両端のフランジ部11bを備えており、フランジ部11bの幅b1はウェブ部11aの幅b2よりも大きく設定されている(b1>b2)。
【0040】
そして、前記雄継手11を構成するI型鋼11Aは、図4に示すように、その一部(根元側)がセグメント1に埋設され、残りの先端部が接合面1b(1a)から突出している。ここで、I型鋼11Aは、図5に示すように、鋼板をI型に打ち抜いて得られた複数枚(図示例では、3枚)の打ち抜き片11A1を積層し、これらの打ち抜き片11A1を溶接によって一体化することによって構成され、このようにすることによって所定厚さの雄継手11(I型鋼11A)が簡単且つ安価に製造される。
【0041】
次に、雌継手12の構成の詳細を図6図8に基づいて説明する。
図6図3のC部拡大詳細図、図7は雌継手12の裏側の斜視図、図8は雌継手の裏側の斜視図である。雌継手12は、V型部材によって構成されており、このV型部材は、雄継手11を構成するI型鋼11Aを2つ組み合わせて構成されている。すなわち、雌継手12を構成するV型部材は、図5に示すI型鋼11Aを2つ用意し、両I型鋼11Aの一端(図5の左端側)のフランジ部11b同士を溶接によって連結してV字状に構成されている。
【0042】
ここで、雌継手(V型部材)12においては、図7に示すように、2つのI型鋼11Aの開いた側の各フランジ部11b間の距離Lが、I型鋼11Aのウェブ部11aの幅b2(図5参照)よりも若干大きく設定されている(L>b2)。また、雌継手(V型部材)12には、2つのI型鋼11Aの対向する面によって囲まれるV型空間Sが形成されているが、このV型空間Sの最大幅Wは、雄継手11を構成するI型鋼11Aのフランジ部11bの幅b1よりも若干大きく設定されている(W>b1)。
【0043】
本発明のスライドロック型継手の雌継手12は、上記構成に加え、V型空間Sにコンクリートが侵入するのを防ぐと共に、V型空間Sの開きを防ぐため、そのV型空間Sの表側と裏側とに、鉄板12Aと鉄板12Bとがスポット溶接や接着により取付けられている。
【0044】
ここで表側の鉄板12Aは、雄継手11のI型部材11Aがスライドして進入するための空間を残すため、V型空間Sの上半側には設けない。一方、裏側の鉄板12Bは、図8に示すようにV型空間Sの全域を防ぐ形状である。
【0045】
本発明では、雌継手12のV型空間Sを表、裏から防ぐ鉄板12A、12B(但し、鉄板12Aは全域を塞がない。)を取付けたから、V型空間S内に打設コンクリートが入らず、よって雄継手11のスライドロック動作(操作)が阻害されない。また、2枚の鉄板12A、12Bによって雌継手12の開きを効果的に防止できる。
【0046】
本発明では、雌継手12の開き防止手段として、上記鉄板12A、12Bとともに、又は単独でV型空間Sを構成している平面視V状の2本のI型部材11の外側(V型空間Sの内部とは反対側)の空間入口近く(フランジの外側)に、図7図8に例示するように、平面視したV型空間Sに直交又は交叉する向きで、鉄筋状の鋼棒12C、12Dを溶接により設けた。鋼棒12C、12Dの長さはV型空間Sを構成するI型部材11の厚さ(上下方向)の略3倍程度が望ましい。
【0047】
本発明のスライドロック型継手の雌継手12は、上述した2枚の鉄板12A、12B、及び2本の鋼棒12C、12Dによって、雄継手11との結合時に大きな荷重が掛かっても、そのV状(V型空間S)が開くことがない。
【0048】
また、2枚の鉄板12A、12Bは、雄継手11のI型部材11Aが雌継手12のV型空間Sにスライドして進入することを阻害するコンクリートの当該空間Sへの侵入を阻止するから、スライドロック型継手の雌、雄継手の結合操作の自動化に大きく寄与することができる。
【0049】
そして、雌継手12は、図6に示すように、その全体がセグメント1に埋設されているが、図2に示すように、セグメント1の接合面1a,1bの雌継手12に隣接する箇所には、雄継手11(I型鋼11A)の先端部を受け入れるための矩形の凹部4が形成されている。
【0050】
なお、図2に示すように、セグメント1のトンネル軸方向に隣接する他のセグメント101(図1参照)との接合面(長辺側の接合面)1cとその反対側の接合面1dの長さ方向(図2の左右方向)3箇所(長さ方向中央とその左右の計3箇所)には、挿入型継手20を構成する雄継手21と雌継手22がそれぞれ設けられている。
【0051】
本発明のスライドロック型継手とともにセグメント1同士の連結に用いられる、挿入型継手20(リング間継手)を構成する雄継手21と雌継手22の構成の詳細を図9及び図10に基づいて簡単に説明する。
図8図2のD部拡大詳細図であり、挿入型継手20を構成する雄継手21は、一部がセグメント1に埋設されたピン部材23によって構成されており、該ピン部材23の先端部分は、セグメント1の接合面1cから所定長さだけ突出している。そして、このピン部材23のセグメント1に埋設された部分の後端部には、図示しないが雄ネジが刻設されており、この雄ネジがセグメント1に埋設された補強用のアンカー5の先端部に形成された雌ネジに螺着されることによって、ピン部材23がアンカー5に強固に取り付けられている。
【0052】
また、ピン部材23の先端部には、軸部23Aの外径φdよりも大きな外径φD(>φd)を有する円錐台状の頭部23Bが一体に形成されており、この頭部23Bの先端には先細状のテーパ面23bが形成されている。
【0053】
次に、挿入型継手20を構成する雌継手22の構成を図10に基づいて以下に説明する。
図10図2のF部拡大詳細図であり、雌継手22は、図10に示すように、セグメント1の接合面1dの近傍に埋設された金属製のスリーブ24と、スリーブ24を軸直角方向に横切る平行な上下2枚の平板状のバネ板25を備えている。
【0054】
ここで、2枚のバネ板25の間隔は、雄継手21を構成するピン部材23の頭部23Bの外径よりも小さく設定されている。なお、各バネ板25は、バネ性を有する弾性変形可能なバネ鋼によってそれぞれ構成されている。スリーブ24の後端部はアンカー機能を持たせるためラッパ状に拡開し、スリーブ内にセメントミルクが侵入しないように拡開部にゴム製等の栓27が詰めてある。
なお、挿入型継手20を構成する雄継手21(ピン部材23)と雌継手22(スリーブ24とバネ板25)の数は3つに限らず、複数であれば任意である。
【0055】
以上のようにスライドロック型継手10と挿入型継手20が設けられた図2及び図3に示すセグメント1は、これに隣接する図1のセグメント1Aに周方向に連結されると共に、図1のセグメントリング100のセグメント101にトンネル軸方向に連結される。
以下に、スライドロック型継手10の連結要領を図11図12に基づいて説明する。
【0056】
図11(a)~(c)は本発明に係るスライドロック型継手によるセグメントの周方向の連結要領をその工程順に示す部分平面図、図12図11(c)のI-I線拡大断面図である。
【0057】
以下においては、図1に示すセグメント1を、これに隣接するセグメント1Aにスライドロック型継手10を介して周方向に連結するとともに、既に構築されたセグメントリング100のセグメント101に挿入型継手20を介してセグメント1をトンネル軸方向に連結する場合について説明する。
【0058】
セグメント1のセグメント1Aへの周方向の連結は、スライドロック継手10によってなされ、同セグメント1のセグメント101へのトンネル軸方向の連結は、挿入型継手20によってなされる。セグメント1の周方向の連結とトンネル軸方向の連結は、以下のようにワンパスで同時に簡単且つ確実になされる。
【0059】
すなわち、図11(a)に示すように、セグメント1の一方の接合面(図11の左端面)1a側に設けられたスライドロック継手10の雄継手11の接合面1aから突出する先端部(I型鋼11Aのフランジ部11b)の位置をセグメント1Aの接合面1Aaに開口する凹部4の位置に合わせるとともに、セグメント1Aの接合面1Aaに設けられたスライドロック型継手10の雄継手11の先端突出部(I型鋼11Aのフランジ部11b)の位置を当該セグメント1の接合面1aに開口する凹部4の位置に合わせる。
【0060】
次に、上記状態からセグメント1を図11(a)の矢印a方向(周方向)にスライドさせて図11(b)に示すように両セグメント1,1Aの接合面1a,1Aa同士を接合させる。このとき、両セグメント1,1Aの雄継手11の先端突出部(I型鋼11Aのフランジ部11b)は、各セグメント1,1Aの凹部4に嵌り込むため、両セグメント1,1Aの接合面1a,1Aa同士の接合が可能となる。
【0061】
また、図11(b)に示すように両セグメント1,1Aの接合面1a,1Aa同士が接合すると、セグメント1の一方の接合面1cに設けられた挿入型継手20の雄継手21を構成するピン部材23とセグメント101の一方の接合面101aに設けられた挿入型継手20の雌継手22を構成するスリーブ24の位置が周方向(図11(b)の左右方向)において一致する。
【0062】
上記状態からセグメント1を図11(b)の矢印b方向(図の上方)にその接合面1aがセグメント101の接合面101aに当接するまでスライドさせると、周方向に隣接する2つのセグメント1,1Aのスライドロック型継手10の雄継手11の先端突出部(I型鋼11Aのフランジ部11b)が各セグメント1,1Aの凹部4内をそれぞれ同方向に摺動し、図12に示すように、各雄継手11の先端突出部(I型鋼11Aのフランジ部11b)が各雌継手12を構成するV型部材のV型空間Sに挿入嵌合するため、セグメント1がこれに隣接するセグメント1Aに周方向に確実に連結される。
【0063】
図11(a)~図11(c)のスライドロック型継手10の設置状態において、セグメント1をセグメント1Aに対しジャッキで押し込みスライドさせる時、セグメント1,1A同士が楔効果で密着するように、雄継手11、雌継手21ともに一例として1:20の傾きを付けている。楔効果を得るための傾きは前記数値に限られるものではない。
【0064】
ここで、前述のように雌継手12を構成するV型部材の開き側のフランジ部11b間の間隔L(図7参照)は、雄継手11を構成するI型部材(I型鋼11A)のウェブ部11aの幅b2(図5参照)よりも若干大きく設定されているため(L>b2)、雌継手(V型部材)12の開き側のフランジ部11b間の隙間に、雄継手11を構成するI型部材(I型鋼11A)のウェブ部11aが挿入嵌合される。
【0065】
また、前述のように雌継手12を構成するV型部材に形成されるV型空間Sの最大幅W(図7参照)は、雄継手11を構成するI型部材(I型鋼11A)のフランジ部11bの幅b1(図5参照)よりも若干大きく設定されているため(W>b1)、図11(c)及び図11に示すように、雄継手11を構成するI型部材(I型鋼11A)のフランジ部11bの雌継手12のV型空間Sへの挿入嵌合が可能となる。
【0066】
上述の要領でセグメント1とこれに隣接するセグメント1Aとの周方向の連結がスライドロック型継手10によってなされるとき、同時にセグメント1とこれに隣接するセグメント101とのトンネル軸方向の連結が挿入型継手20によって以下の要領で連結される。
【0067】
すなわち、図11(b)に示すように、挿入型継手20の雄継手21のセグメント1の接合面1cから突出する3つのピン部材23とセグメント101の接合面101aに開口する雌継手22の3つのスリーブ24の周方向の位置が一致した状態で、前述のようにセグメント1をその接合面1cがセグメント101の接合面101aに当接するまで図示矢印b方向(上方)にスライドさせると、各ピン部材23が各スリーブ24にそれぞれ挿入される。
【0068】
各ピン部材23の大径の頭部(図9参照)が各スリーブ24を横切って設けられた上下2枚のバネ板25(図9参照)の位置まで移動する。そうすると、前述のように、この頭部の外径はバネ板25の間隔よりも大きく設定されているため、この頭部が上下2枚のバネ板25の間を通過する際に、上下2枚のバネ板25がそれぞれ上下に膨らむように弾性変形してピン部材23の頭部の通過を許容する。なお、ピン部材23の頭部の先端には先細の円錐台状のテーパ面が形成されているため、該頭部が上下2枚のバネ板25の間に容易に挿入嵌合し、頭部23Bの通過に伴って上下2枚のバネ板25が押し広げられる。
【0069】
そして、ピン部材23の頭部23Bが上下2枚のバネ板25の間を通過すると、各バネ板25は、弾性復元力によって元の平板の状態に戻るため、ピン部材23の頭部の端面が上下2枚のバネ板25の端面に係合してピン部材23のスリーブ24からの抜けが確実に防がれる。このため、セグメント1がこれに隣接する他のセグメント101にトンネル軸方向に簡単且つ確実に連結される。
【0070】
以上のように、本実施の形態においては、セグメント1を位置決め及びスライドさせるだけの簡単な操作(ワンパス)によって、該セグメント1をスライドロック型継手10によって他のセグメント1Aに周方向に確実に連結することができると同時に、同セグメント1を挿入型継手20によって他のセグメント101にトンネル軸方向に確実に連結することができる。
【0071】
而して、本実施の形態では、スライドロック型継手10の雄継手11をI型部材のみで構成し、雌継手12をV型部材のみで構成することができるため、当該スライドロック型継手10の構造が単純化してコストダウンが図られる。
【0072】
そして、一方のセグメント1と他方のセグメント1Aを接合面1a,1Aaで接合させた状態で、一方のセグメント1を他方のセグメント1Aに対してスライドさせて雄継手11のI型部材の先端部(I型鋼11Aのフランジブ11b)を雌継手12のV型部材のV型空間Sに挿入嵌合させることによって両セグメント1,1A同士を周方向にワンパスで簡単且つ確実に連結することができる。
【0073】
このため、セグメント1の他のセグメント1Aへの周方向の連結をロボットなどを用いて自動化することができ、大幅な省力化と作業時間の短縮を図ることができる。
【0074】
特に、本実施の形態においては、スライドロック型継手10の雄継手11と雌継手12を、共に同種のI型鋼11Aによって構成したため、当該スライドロック型継手10の一層のコストダウンを図ることができる。また、本実施の形態では、スライドロック型継手10の雄継手11と雌継手12を構成するI型鋼11Aを鋼板の打ち抜きによって製造するようにしたため、該スライドロック継手10を簡単且つ安価に製造することができる。この場合、鋼板を打ち抜いて得られた複数(本実施の形態では3枚)の打ち抜き片11A1を積層一体化して所定厚さのI型鋼11Aを簡単且つ安価に製造することができる。なお、打ち抜き片11A1を積層一体化してI型鋼11Aを製造する場合、積層する打ち抜き片11A1の枚数は、3枚に限らず任意である。
【0075】
以上の説明は、シールド工法によるトンネルの構築において形成された掘削孔の内周面を覆う複数のコンクリート製セグメントと、これらのセグメントを周方向に連結するためのスライドロック型継手に対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、カルバート用の平板状のコンクリート製セグメントや道路舗装用のコンクリート製舗装盤等のプレキャスト部材の連結用のスライドロック型継手、或は鉄製セグメントなど他の任意のセグメントを連結するためのスライドロック型継手として上記と同様に適用可能である。
【0076】
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0077】
1 セグメント
1a~1d セグメントの接合面
2,3 アンカー
4 セグメントの凹部
10 スライドロック型継手
11 スライドロック型継手の雄継手
11A I型鋼
11A1 打ち抜き片
11a I型鋼のウェブ部
11b I型鋼のフランジ部
12 スライドロック型継手の雌継手
12A,12B 鉄板
12C、12D 鋼棒
b1 I型鋼のフランジ部の幅
b2 I型鋼のウェブ部の幅
L V型部材のフランジ部間の間隔
S V型空間
W V型空間の最大幅
20 挿入型継手
21 挿入型継手の雄継手
22 挿入型継手の雌継手
23 ピン部材
24 スリーブ
25 バネ板
26 ゴムシール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12