特開 2024-157283 制御システム、制御方法、及びプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024157283

(43)【公開日】2024-11-07

(54)【発明の名称】制御システム、制御方法、及びプログラム

(51)【国際特許分類】

   H04Q 9/00 20060101AFI20241030BHJP

   G06F 3/0481 20220101ALI20241030BHJP

【ＦＩ】

H04Q9/00 331A

G06F3/0481

【審査請求】未請求

【請求項の数】11

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023071556

(22)【出願日】2023-04-25

(71)【出願人】

【識別番号】314012076

【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100109210

【弁理士】

【氏名又は名称】新居 広守

(74)【代理人】

【識別番号】100137235

【弁理士】

【氏名又は名称】寺谷 英作

(74)【代理人】

【識別番号】100131417

【弁理士】

【氏名又は名称】道坂 伸一

(72)【発明者】

【氏名】西保 和磨

(72)【発明者】

【氏名】冨尾 勇太

(72)【発明者】

【氏名】亀田 晃佑

【テーマコード（参考）】

5E555

5K048

【Ｆターム（参考）】

5E555AA28

5E555BA02

5E555BB02

5E555BC13

5E555DA01

5E555DB18

5E555DC09

5E555DC13

5E555DD06

5E555DD08

5E555EA14

5E555FA00

5K048AA04

5K048BA07

5K048DA02

5K048DC01

5K048EB02

5K048EB03

5K048EB12

5K048FB03

5K048FB10

5K048GC03

5K048HA01

5K048HA02

5K048HA03

5K048HA21

(57)【要約】

【課題】１以上の機器の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすくすること。
【解決手段】制御システム（情報端末３０）は、取得部３６と、受付部３１と、処理部３４と、を備える。取得部３６は、１以上の機器２０（照明器具２０）の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得する。受付部３１は、１以上の機器２０の各々について、対応する機器２０に関する設定の入力を受け付ける。処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力に応じて、１以上の機器２０の各々をネットワーク（メッシュネットワーク）に登録するための登録処理を実行する。処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得しているか否かに応じて、登録処理を実行する際に表示部３２に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

１以上の機器の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得する取得部と、
前記１以上の機器の各々について、対応する機器に関する設定の入力を受け付ける受付部と、
前記受付部で受け付けた入力に応じて、前記１以上の機器の各々をネットワークに登録するための登録処理を実行する処理部と、を備え、
前記処理部は、前記取得部が前記マップ情報を取得しているか否かに応じて、前記登録処理を実行する際に表示部に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる、
制御システム。

【請求項2】

前記処理部は、前記取得部が前記マップ情報を取得している場合、前記受付部で受け付けた入力に応じて、登録対象である対象機器の前記エリアにおける設置位置と前記対象機器の識別情報とを関連付ける配置設定を行うためのマップ画像を含む前記登録用画像を前記表示部に表示する、
請求項１に記載の制御システム。

【請求項3】

前記処理部は、前記受付部で受け付けた入力に応じて、前記１以上の機器のうちの前記ネットワークに登録されていない未登録機器の一覧、及び前記１以上の機器のうちの前記配置設定を行っていない未配置機器の一覧とのいずれか一方を前記表示部に表示する、
請求項２に記載の制御システム。

【請求項4】

前記処理部は、前記１以上の機器のうちの前記配置設定を行っていない未配置機器が存在する場合、前記マップ画像において前記未配置機器を任意の位置に配置し、前記未配置機器の前記配置設定が行われていないことを示す未確定マークを前記表示部に表示する、
請求項２又は３に記載の制御システム。

【請求項5】

前記処理部は、前記受付部で受け付けた入力に応じて検出された前記１以上の機器の各々を前記ネットワークに登録し、かつ、前記ネットワークに登録された登録機器の一覧を、前記配置設定を行っていない未配置機器の一覧として前記表示部に表示する、
請求項２に記載の制御システム。

【請求項6】

前記処理部は、前記取得部が前記マップ情報を取得していない場合、前記１以上の機器のうちの少なくとも一部の機器の一覧を示すリスト画像を含む前記登録用画像を前記表示部に表示する、
請求項１～３のいずれか１項に記載の制御システム。

【請求項7】

前記処理部は、前記１以上の機器のうちの前記ネットワークに登録されていない未登録機器の一覧と、前記ネットワークに登録された登録機器の一覧と、を前記表示部に表示する、
請求項６に記載の制御システム。

【請求項8】

前記処理部は、前記受付部で受け付けた入力に応じて検出された前記１以上の機器の各々を前記ネットワークに登録し、かつ、前記ネットワークに登録された登録機器の一覧を前記表示部に表示する、
請求項６に記載の制御システム。

【請求項9】

前記処理部は、前記取得部が前記マップ情報を取得している場合、前記受付部で受け付けた入力に応じて、
設定対象である対象機器の前記エリアにおける設置位置と前記対象機器の識別情報とを関連付ける配置設定を行うためのマップ画像を含む前記登録用画像、及び、
前記１以上の機器のうちの少なくとも一部の機器の一覧を示すリスト画像を含む前記登録用画像のいずれか一方を前記表示部に表示する、
請求項１に記載の制御システム。

【請求項10】

１以上の機器の各々について、対応する機器に関する設定の入力を受け付け、
受け付けた入力に応じて、前記１以上の機器の各々をネットワークに登録するための登録処理を実行し、
前記１以上の機器の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得しているか否かに応じて、前記登録処理を実行する際に表示部に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる、
制御方法。

【請求項11】

１以上のプロセッサに、
請求項１０に記載の制御方法を実行させる、
プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、通信システムの設定等に用いられる制御システム、制御方法、及びプログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

特許文献１には、複数の照明装置によってメッシュネットワークを構成する技術が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０２１－１６３５７３号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本発明は、１以上の機器の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすい制御システム等を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0005】

本発明の一態様に係る制御システムは、取得部と、受付部と、処理部と、を備える。前記取得部は、１以上の機器の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得する。前記受付部は、前記１以上の機器の各々について、対応する機器に関する設定の入力を受け付ける。前記処理部は、前記受付部で受け付けた入力に応じて、前記１以上の機器の各々をネットワークに登録するための登録処理を実行する。前記処理部は、前記取得部が前記マップ情報を取得しているか否かに応じて、前記登録処理を実行する際に表示部に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる。

【0006】

本発明の一態様に係る制御方法では、１以上の機器の各々について、対応する機器に関する設定の入力を受け付ける。前記制御方法では、受け付けた入力に応じて、前記１以上の機器の各々をネットワークに登録するための登録処理を実行する。前記制御方法では、前記１以上の機器の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得しているか否かに応じて、前記登録処理を実行する際に表示部に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる。

【0007】

本発明の一態様に係るプログラムは、１以上のプロセッサに、前記制御方法を実行させる。

【発明の効果】

【0008】

本発明の制御システム等は、１以上の機器の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすい、という利点がある。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】図１は、実施の形態に係る制御システムを含む通信システムの機能構成を示すブロック図である。

【図2】図２は、メッシュネットワークを概念的に示す図である。

【図3】図３は、読み込み画面の一例を示す図である。

【図4】図４は、実施の形態に係る制御システムの動作例を示すフローチャートである。

【図5】図５は、第１登録動作の一例を示すシーケンス図である。

【図6】図６は、第１登録動作における登録画面の一例を示す図である。

【図7】図７は、第２登録動作における登録画面の一例を示す図である。

【図8】図８は、比較例の登録画面を示す図である。

【図9】図９は、実施の形態の第１変形例における登録画面の一例を示す図である。

【図10】図１０は、実施の形態の第２変形例における登録画面の一例を示す図である。

【図11】図１１は、実施の形態の第３変形例における、第１登録動作での登録画面の一例を示す図である。

【図12】図１２は、実施の形態の第３変形例における、第２登録動作での登録画面の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0010】

以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。

【0011】

なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。

【0012】

（実施の形態）
［構成］
まず、実施の形態に係る通信システムの構成について説明する。図１は、実施の形態に係る制御システムを含む通信システムの機能構成を示すブロック図である。図１に示すように、通信システム１０は、複数の機器２０と、情報端末３０とを備える。実施の形態では、機器２０は、照明器具である。以下では、特に断りのない限り、機器２０を「照明器具２０」と称する。また、実施の形態では、情報端末３０が制御システムに相当する。

【0013】

通信システム１０において、複数の照明器具２０のそれぞれは無線通信機能を有し、複数の照明器具２０は、無線メッシュネットワーク（以下、単に「メッシュネットワーク」とも記載される）を構成する。図２は、メッシュネットワークを概念的に示す図である。図２における丸印が１つの照明器具２０（言い換えれば、通信ノード）に相当する。メッシュネットワークにおいては、ある通信ノード（第１通信ノードとも記載される）からもう一つの通信ノード（第２通信ノードとも記載される）へ情報を伝送するときには、当該情報は、例えば、フラッディング方式で伝送される。

【0014】

具体的には、上記第１通信ノードが第２通信ノードのアドレス情報（宛先情報）を含む情報をブロードキャスト送信すると、これを受信した上記第１通信ノードと同一のメッシュネットワークに属する他の通信ノードのそれぞれは、受信した情報をさらにブロードキャスト送信する。つまり、他の通信ノードのそれぞれは、情報を中継する。このような情報の中継が同一のメッシュネットワーク内で繰り返されることにより、第１通信ノードが送信した上記の情報は、第１通信ノードと同一のメッシュネットワーク内に属する全ての通信ノードに行き渡る。したがって、第２通信ノードは、第１通信ノードが送信した情報を受信することができる。

【0015】

メッシュネットワークを通じて伝送される情報は、例えば、照明器具２０を点灯制御、消灯制御、又は調光制御するための制御情報である。また、メッシュネットワークに環境センサが含まれるような場合には、環境センサの計測値（センシング情報）が伝送されるような場合もある。

【0016】

まず、照明器具２０について説明する。照明器具２０は、室内空間の天井に設置されて、当該室内空間を照らすベースライト等である。上述のように複数の照明器具２０のそれぞれは無線通信機能を有し、複数の照明器具２０はメッシュネットワークを構成する。なお、照明器具２０の態様は、特に限定されるものではなく、シーリングライト、ダウンライト、又はスポットライト等であってもよい。照明器具２０は、具体的には、通信部２１と、光源２２とを備える。

【0017】

通信部２１は、照明器具２０が他の照明器具２０、及び、情報端末３０と無線通信（より具体的には、電波通信）を行うための無線通信回路である。照明器具２０がメッシュネットワークに参入した後には、通信部２１は、上述のメッシュネットワークを通じた通信を行う。また、照明器具２０がメッシュネットワークに参入する前には、通信部２１は、ビーコン信号（アドバタイズ信号等と呼ばれることもある）を定期的に送信し、ビーコン信号を受信した情報端末３０と個別に無線通信を行う。また、通信部２１は、具体的には、ＢＬＥ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標） Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ）またはＷｉ－Ｆｉ（登録商標）等の通信規格にしたがって無線通信を行う。

【0018】

光源２２は、照明器具２０が室内空間を照らすために室内空間へ白色光を照射する。光源２２は、例えばＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）素子によって実現されるが、半導体レーザ、有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ－Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）、又は無機ＥＬ等の他の発光素子によって実現されてもよい。

【0019】

次に、情報端末３０の構成について説明する。情報端末３０は、複数の照明器具２０をメッシュネットワークに参入させるための登録動作を行う情報端末である。情報端末３０は、例えばスマートフォン、タブレット端末、又はＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）等の携帯端末である。また、情報端末３０は、例えばラップトップ型のパーソナルコンピュータであってもよい。さらに、情報端末３０は、通信システム１０において用いられる専用のリモートコントローラであってもよい。情報端末３０は、登録作業等を行うユーザによって使用される。ここでのユーザは、例えば複数の照明器具２０の天井への設置作業を行った設置者であるが、設置者以外の他のユーザであってもよい。情報端末３０は、具体的には、受付部３１と、表示部３２と、通信部３３と、処理部３４と、記憶部３５と、取得部３６と、を備える。

【0020】

受付部３１は、ユーザの操作を受け付けることにより、各種入力を受け付ける。実施の形態では、受付部３１は、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）の各々について、対応する機器２０に関する設定の入力を受け付ける。受付部３１は、具体的には、タッチパネル等によって実現される。

【0021】

表示部３２は、上記登録作業のために必要な画像を表示する。表示部３２は、例えば液晶パネル又は有機ＥＬパネル等の表示パネルによって実現される。

【0022】

通信部３３は、情報端末３０が複数の照明器具２０のそれぞれと無線通信（より具体的には、電波通信）を行うための無線通信回路である。通信部３３は、具体的には、ＢＬＥ又はＷｉ－Ｆｉ（登録商標）等の通信規格にしたがって無線通信を行う。

【0023】

処理部３４は、受付部３１によって受け付けられたユーザの操作に応じて、登録動作に関する情報処理を行う。つまり、処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力に応じて、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）の各々をネットワーク（メッシュネットワーク）に登録するための登録処理を実行する。処理部３４は、例えばマイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサ又は専用回路によって実現されてもよい。処理部３４の機能は、処理部３４を構成するマイクロコンピュータ又はプロセッサ等のハードウェアが記憶部３５に記憶されたコンピュータプログラム（ソフトウェア）を実行することによって実現される。

【0024】

記憶部３５は、処理部３４が実行するコンピュータプログラム等の登録動作に関する情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部３５は、例えば半導体メモリ等によって実現される。

【0025】

取得部３６は、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得する。マップ情報は、例えばＪＰＥＧ（Ｊｏｉｎｔ Ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｉｃ Ｅｘｐｅｒｔｓ Ｇｒｏｕｐ）又はＰＮＧ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｇｒａｐｈｉｃｓ）等の静止画像ファイルである。取得部３６は、例えば図３に示す読み込み画面３２αが表示部３２に表示されている場合に、受付部３１がユーザによる読み込みを指示する読み込み操作を受け付けることで、情報端末３０のメモリ、又は情報端末３０に接続された外付けメモリに保存されている事前設定データを読み込んでマップ情報を取得する。

【0026】

図３は、読み込み画面３２αの一例を示す図である。図３の例では、ユーザが「読込む」というアイコンを選択する操作を行うことで、受付部３１が読み込み操作を受け付ける。なお、取得部３６がマップ情報を取得するタイミングは、初回の登録動作の前であってもよいし、初回の登録動作の後であってもよい。初回の登録動作の後に取得部３６がマップ情報を取得した場合、当該マップ情報は次回の登録動作にて参照される。

【0027】

［登録動作］
次に、メッシュネットワークを構築するための登録動作について説明する。実施の形態では、処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得しているか否かに応じて、登録処理を実行する際に表示部３２に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる。図４は、実施の形態に係る情報端末３０（制御システム）の動作例を示すフローチャートである。図４に示すように、処理部３４は、登録処理を実行する際に、マップ情報を取得している場合（Ｓ４１：Ｙｅｓ）、マップ画像３２ｍ（図６参照）を含む登録用画像を表示部３２に表示する。詳しくは後述するが、マップ画像３２ｍは、受付部３１で受け付けた入力に応じて、登録対象である対象機器（ここでは、登録対象となる照明器具２０）のエリアにおける設置位置と対象機器の識別情報とを関連付ける配置設定を行うための画像である。

【0028】

また、処理部３４は、登録処理を実行する際に、マップ情報を取得していない場合（Ｓ４１：Ｎｏ）、リスト画像３２ｌ（図７参照）を含む登録用画像を表示部３２に表示する。詳しくは後述するが、リスト画像３２ｌは、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）のうちの少なくとも一部の機器２０の一覧を示す画像である。

【0029】

以下、マップ情報を取得している場合の登録動作、つまり表示部３２にマップ画像３２ｍを含む登録用画像を表示する場合の登録動作を「第１登録動作」とも称する。また、以下、マップ情報を取得していない場合の登録動作、つまり表示部３２にリスト画像３２ｌを含む登録用画像を表示する場合の登録動作を「第２登録動作」とも称する。

【0030】

［第１登録動作］
まず、第１登録動作について説明する。以下、第１登録動作において行われる具体的な処理について、シーケンス図及び登録画面を参照しながら説明する。図５は、第１登録動作の一例を示すシーケンス図である。図６は、第１登録動作における登録画面の一例を示す図である。図５に示す第１登録動作は、例えば設置者等のユーザによって複数の照明器具２０が天井に設置された後に行われる。

【0031】

まず、情報端末３０の受付部３１は、第１登録動作の開始を指示する操作をユーザから受け付ける（Ｓ１０ａ）。具体的には、受付部３１は、表示部３２に表示されている登録画面におけるスキャンアイコン３２ｃの選択操作をユーザから受け付けることで、第１登録動作の開始を指示する操作を受け付ける。複数の照明器具２０のそれぞれは、メッシュネットワークに参入する前には、ビーコン信号（アドバタイズ信号等と呼ばれることもある）を定期的に送信している（Ｓ１０ｂ）。ステップＳ１０ａの開始操作が受け付けられたことを契機に、情報端末３０の通信部３３は、ビーコン信号を受信する。複数の照明器具２０のそれぞれが発するビーコン信号には、当該照明器具２０の識別情報が含まれる。識別情報は、例えば、ＭＡＣ（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ）アドレスであるが、照明器具２０を一意に特定できるものであればよく、ＭＡＣアドレスに限定されない。

【0032】

処理部３４は、受信されたビーコン信号の発信元の照明器具２０のアイコンを表示部３２に表示する（Ｓ１０ｃ）。図６に示すように、登録画面には、ビーコン信号の発信元の複数の照明器具２０に対応する複数のアイコン３２ａが横一列に並べて表示される。

【0033】

また、図６の登録画面においては、マップ画像３２ｍも表示されている。マップ画像３２ｍは、複数の照明器具２０が設置されたエリアの上面から見た図である。

【0034】

次に、受付部３１は、複数のアイコン３２ａの選択操作をユーザから受け付ける（Ｓ２０ａ）。選択操作は、例えば複数のアイコン３２ａのいずれかへのタップ操作である。処理部３４は、受付部３１によって受け付けられた選択操作に基づき、選択されたアイコン３２ａに対応する照明器具２０（以下、対象の照明器具２０とも記載される）と通信部３３とを通信接続し（Ｓ２０ｂ）、対象の照明器具２０と個別通信（１対１の通信）を開始する。処理部３４は、通信部３３に点滅指令を送信させる（Ｓ２０ｃ）。点滅指令は、例えば選択操作の後に、点滅アイコン３２ｂへのタップ操作が受け付けられたことを契機に送信される。

【0035】

点滅指令は、対象の照明器具２０を選択的に点滅させるための信号である。対象の照明器具２０は、点滅指令を受信すると、点滅する（Ｓ２０ｄ）。これにより、ユーザは、対象の照明器具２０を識別することができる。

【0036】

ユーザは、点滅している対象の照明器具２０の実際の設置位置を目視で確認し（Ｓ２０ｅ）、点滅している対象の照明器具２０のマップ画像３２ｍ上での設置位置を指定する。受付部３１は、マップ画像３２ｍ内の照明器具２０の設置位置の指定操作をユーザから受け付ける（Ｓ２０ｆ）。そうすると、処理部３４は、ステップＳ２０ａで選択されたアイコン３２ａが示す識別情報と、ステップＳ２０ｆで指定された設置位置（座標）とを対応付けて記憶部３５に記憶する（Ｓ２０ｇ）。また、処理部３４は、対応付けが完了したアイコン３２ａの表示を解除する（Ｓ２０ｈ）。つまり、ステップＳ１０ｃで表示された複数のアイコン３２ａの数が１つ減少する。そして、処理部３４は、対象の照明器具２０との通信接続を解除する（Ｓ２０ｉ）。

【0037】

ステップＳ２０ａ～ステップＳ２０ｉの処理は、ステップＳ１０ｃにおいて表示された全てのアイコン３２ａ（識別情報）と、設置位置との対応付けが完了するまで繰り返される。この結果、記憶部３５には、複数の照明器具２０の識別情報と、その設置位置との対応関係を示す対応情報が記憶される。つまり、複数の照明器具２０が情報端末３０に登録される。

【0038】

その後、処理部３４は、例えば受付部３１によって受け付けられた照明器具２０の１つの指定する操作等に基づき、指定された照明器具２０と通信部３３とを通信接続し（Ｓ３０ａ）、当該照明器具２０と個別通信を開始する。処理部３４は、通信部３３に当該照明器具２０へ設定情報を送信させる（Ｓ３０ｂ）。照明器具２０は、設定情報を受信し、照明器具２０が備える記憶部（図示せず）に記憶する（Ｓ３０ｃ）。

【0039】

設定情報は、照明器具２０がメッシュネットワークに参入するための情報である。設定情報には、照明器具２０が所属するメッシュネットワークのネットワークＩＤ、及びメッシュネットワーク内での通信に用いられる照明器具２０のアドレス情報（ユニキャストアドレス）が含まれる。設定情報には、必要に応じて、メッシュネットワーク内での通信に用いられるセキュリティパスコード、及び情報端末３０に関する情報（メッシュネットワークを管理する装置に関する情報）等が含まれてもよい。設定情報が記憶部に記憶された照明器具２０は、メッシュネットワークに参入することができる。

【0040】

照明器具２０は、設定情報の記憶が完了すると、設定完了通知を情報端末３０へ送信する（Ｓ３０ｄ）。情報端末３０の処理部３４は、通信部３３によって設定完了通知が受信されると、ステップＳ３０ａにおいて通信接続した照明器具２０との通信接続を解除する（Ｓ３０ｅ）。

【0041】

ステップＳ３０ａ～ステップＳ３０ｅの処理は、全ての照明器具２０がメッシュネットワークに参入するまで繰り返される。メッシュネットワークに参入した照明器具２０は、参入前に行っていたビーコン信号の定期的な送信を必要に応じて停止する。

【0042】

なお、ステップＳ２０ｉの処理、及びステップＳ３０ａの処理は省略することができる。つまり、ステップＳ２０ｉにおいて通信接続を解除せずに、ステップＳ３０ｂ～ステップＳ３０ｅの処理が行われてもよい。

【0043】

［第２登録動作］
次に、第２登録動作について説明する。以下、第２登録動作において行われる具体的な処理について、登録画面を参照しながら説明する。図７は、第２登録動作における登録画面の一例を示す図である。なお、以下では、第１登録動作と共通する処理等については適宜説明を省略する。

【0044】

まず、情報端末３０の受付部３１は、第２登録動作の開始を指示する操作をユーザから受け付ける。具体的には、受付部３１は、表示部３２に表示されている登録画面におけるスキャンアイコン３２ｃの選択操作をユーザから受け付けることで、第２登録動作の開始を指示する操作を受け付ける。第１登録動作と同様に、開始操作が受け付けられたことを契機に、通信部３３は、各照明器具２０から送信されるビーコン信号を受信する。

【0045】

処理部３４は、受信されたビーコン信号の発信元の照明器具２０の一覧を表示部３２に表示する。図７に示すように、登録画面には、リスト画像３２ｌが表示されている。リスト画像３２ｌには、ネットワーク（メッシュネットワーク）に登録されていない未登録機器（ここでは、未登録の照明器具２０）の一覧Ａ１と、ネットワークに登録された登録機器（ここでは、登録済みの照明器具２０）の一覧Ａ２とが表示される。つまり、処理部３４は、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）のうちの未登録機器の一覧Ａ１と、登録機器の一覧Ａ２と、を表示部３２に表示する。なお、各照明器具２０からのビーコン信号を受信した時点では、リスト画像３２ｌには、未登録機器の一覧Ａ１が表示され、登録機器の一覧Ａ２は表示されない。

【0046】

次に、受付部３１は、登録対象の照明器具２０の指定操作をユーザから受け付ける。具体的には、ユーザは、未登録機器の一覧Ａ１において登録対象の１以上の照明器具２０に対応する１以上のチェックボックスを選択する選択操作と、登録アイコン３２ｄへのタップ操作と、を行う。これにより、選択された１以上の照明器具２０が情報端末３０に登録される。登録された１以上の照明器具２０は、登録機器の一覧Ａ２に表示され、未登録機器の一覧Ａ１から消去される。

【0047】

図７は、未登録機器である「Ｌ００１」、「Ｌ００２」、「Ｌ００３」、「Ｌ００４」、「Ｌ００５」のうち「Ｌ００１」、「Ｌ００２」、「Ｌ００３」を登録する操作を行った場合の例を示す。図７に示すように、登録された「Ｌ００１」、「Ｌ００２」、「Ｌ００３」が登録機器の一覧Ａ２に表示され、登録されていない「Ｌ００４」、「Ｌ００５」が未登録機器の一覧Ａ１に表示される。

【0048】

ここで、登録対象の照明器具２０の設置位置を目視で確認したい場合、ユーザは、登録対象の照明器具２０の選択操作を行った上で、点滅アイコン３２ｂへのタップ操作を行えばよい。この場合、第１登録動作と同様に、処理部３４が通信部３３に点滅指令を送信させるので、登録対象の照明器具２０は、点滅指令を受信すると、点滅する。これにより、ユーザは、登録対象の照明器具２０を識別することができる。

【0049】

なお、登録された照明器具２０の登録を解除したい場合、ユーザは、登録機器の一覧Ａ２において解除対象の１以上の照明器具２０に対応する１以上のチェックボックスを選択する選択操作と、解除アイコン３２ｅへのタップ操作と、を行えばよい。これにより、選択された１以上の照明器具２０の登録が解除される。登録を解除された１以上の照明器具２０は、未登録機器の一覧Ａ１に表示され、登録機器の一覧Ａ２から消去される。

【0050】

その後、第１登録動作と同様に、処理部３４は、全ての照明器具２０がメッシュネットワークに参入するまで、ステップＳ３０ａ～ステップＳ３０ｅの処理を繰り返す。メッシュネットワークに参入した照明器具２０は、参入前に行っていたビーコン信号の定期的な送信を必要に応じて停止する。

【0051】

［利点等］
以下、実施の形態に係る情報端末３０（制御システム）の利点について、比較例の情報端末３００（図８参照）との比較を交えて説明する。比較例の情報端末３００は、処理部がマップ情報の取得の有無に依らずマップ画像３２ｍを含む登録用画像を表示部３２に表示する点で、実施の形態に係る情報端末３０と相違する。言い換えれば、比較例の情報端末３００は、ユーザがマップ情報の取得の有無に依らず第１登録動作を行わなければならない点で、実施の形態に係る情報端末３０と相違する。

【0052】

図８は、比較例の登録画面を示す図である。図８に示すように、比較例の情報端末３００は、マップ情報を取得していない場合においても、マップ画像３２ｍを表示部３２に表示する。このため、表示部３２におけるマップ画像３２ｍの表示領域には、何も表示されない。そして、比較例の情報端末３００では、ユーザが何も表示されていないマップ画像３２ｍ上で全ての照明器具２０の設置位置の指定操作を行わなければ、第１登録動作を完了することができない。

【0053】

このように、比較例の情報端末３００では、マップ情報を取得していない場合において、白地図上で照明器具２０の設置位置を指定するという不要な操作を行わなければ照明器具２０を比較例の情報端末３００に登録することができず、登録作業に要する時間が長くなりがちである、という課題がある。

【0054】

これに対して、実施の形態に係る情報端末３０では、マップ情報を取得しているか否かに応じて、表示部３２に表示する登録用画像の表示態様を異ならせている。このため、実施の形態に係る情報端末３０では、マップ情報を取得していない場合においては、上記のような不要な操作をしなくて済む登録用画像を表示する等、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすい、という利点がある。

【0055】

例えば、実施の形態では、処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得していない場合には、リスト画像３２ｌを含む登録用画像を表示部３２に表示する。このため、ユーザは、登録作業において白地図上で照明器具２０の設置位置を指定するという不要な操作を行わなくて済み、登録作業に要する時間を短縮しやすい、という利点がある。

【0056】

［変形例］
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。

【0057】

［第１変形例］
以下、実施の形態の第１変形例に係る情報端末３０（制御システム）について説明する。第１変形例に係る情報端末３０は、処理部３４が、受付部３１で受け付けた入力に応じて、未登録機器の一覧と、未配置機器の一覧とのいずれか一方を表示部３２に表示する点で、実施の形態に係る情報端末３０と相違する。未登録機器は、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）のうちのネットワーク（メッシュネットワーク）に登録されていない機器２０である。未配置機器は、１以上の機器２０のうちの配置設定を行っていない機器である。

【0058】

図９は、実施の形態の第１変形例における登録画面の一例を示す図である。図９に示すように、第１変形例では、登録画面は、プルダウンメニュー３２ｆが表示されている。ユーザは、プルダウンメニュー３２ｆをタップ操作することで、複数のアイコン３２ａが横一列に並ぶ表示領域において、全ての照明器具２０の一覧の表示、未登録機器（登録されていない照明器具２０）の一覧の表示、及び未配置機器（配置設定が行われていない照明器具２０）の一覧の表示のいずれか１つを選択することが可能である。処理部３４は、受付部３１がプルダウンメニュー３２ｆでの選択操作をユーザから受け付けると、選択操作に応じた照明器具２０の一覧を、上記表示領域に表示する。

【0059】

第１変形例に係る情報端末３０では、ユーザが確認したい照明器具２０の一覧を表示部３２に表示することができるので、登録作業を行いやすくなる、という利点がある。例えば、初回の登録作業においては第２登録動作を行い、その後、取得部３６がマップ情報を取得した、と仮定する。この場合、第２登録動作では各照明器具２０の配置設定を行っていないので、再度の登録作業において第１登録動作を行い、各照明器具２０の配置設定を行うことがあり得る。このような場合に、ユーザがプルダウンメニュー３２ｆを操作して未配置機器の一覧を表示部３２に表示させれば、どの照明器具２０の配置設定を行ったかを把握しやすくなる。

【0060】

［第２変形例］
以下、実施の形態の第２変形例に係る情報端末３０（制御システム）について説明する。第２変形例に係る情報端末３０は、処理部３４が、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）のうちの配置設定を行っていない未配置機器が存在する場合、マップ画像３２ｍにおいて未配置機器を任意の位置に配置し、未配置機器の配置設定が行われていないことを示す未確定マーク３２ｇを表示部３２に表示する点で、実施の形態に係る情報端末３０と相違する。

【0061】

図１０は、実施の形態の第２変形例における登録画面の一例を示す図である。図１０に示すように、マップ画像３２ｍには、既に配置設定が行われている照明器具２０と、未だ配置設定が行われていない未配置機器と、が表示されている。そして、未配置機器には、三角形状の未確定マーク３２ｇが付与されている。このため、ユーザは、登録画面を見ることで、未配置機器を視覚的に把握しやすくなる。

【0062】

受付部３１は、ユーザによる未配置機器に対するドラッグ＆ドロップ操作を受け付けることで、未配置機器のマップ画像３２ｍ上での設置位置の指定操作を受け付ける。そして、受付部３１がユーザによる未配置機器を選択するタップ操作を受け付けると、処理部３４は、図１０に示すように、当該未配置機器の近傍に確定アイコン３２ｈを表示する。そして、受付部３１がユーザによる確定アイコン３２ｈを選択する操作を受け付けると、処理部３４は、当該未配置機器の配置設定を行う。これにより、未配置機器のマップ画像３２ｍ上の設置位置が確定する。また、処理部３４は、未配置機器の配置設定が完了すると、未確定マーク３２ｇを消去する。

【0063】

なお、処理部３４は、受付部３１がユーザによる未配置機器を選択するタップ操作を受け付けると、確定アイコン３２ｈを表示部３２に表示することなく、当該未配置機器の配置設定を行ってもよい。

【0064】

第２変形例に係る情報端末３０では、未配置機器が自動的にマップ画像３２ｍに配置されるので、ユーザが登録作業を行いやすくなる、という利点がある。例えば、初回の登録作業においては第２登録動作を行い、その後、取得部３６がマップ情報を取得した、と仮定する。この場合、第２登録動作では各照明器具２０の配置設定を行っていないので、再度の登録作業において第１登録動作を行い、各照明器具２０の配置設定を行うことがあり得る。このような場合に、未配置機器が自動的にマップ画像３２ｍに配置されるので、ユーザは未配置機器を実際の設置位置まで移動させる操作を行えばよい。

【0065】

［第３変形例］
以下、実施の形態の第３変形例に係る情報端末３０（制御システム）について説明する。第３変形例に係る情報端末３０は、処理部３４が、１以上の機器２０（ここでは、複数の照明器具２０）を検出すると、ユーザの操作を伴わずに各機器２０をネットワーク（メッシュネットワーク）に登録する点で、実施の形態に係る情報端末３０と相違する。

【0066】

図１１は、実施の形態の第３変形例における、第１登録動作での登録画面の一例を示す図である。第１登録動作では、処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力（ここでは、スキャンアイコン３２ｃの選択操作）に応じて検出された各照明器具２０をネットワークに登録する。そして、処理部３４は、ネットワークに登録された登録機器（ここでは、登録された照明器具２０）の一覧を、配置設定を行っていない未配置機器の一覧として表示部３２に表示する。図１１の例では、登録画面には、複数の未配置機器に対応する複数のアイコン３２ａ’が横一列に並べて表示される。

【0067】

図１２は、実施の形態の第３変形例における、第２登録動作での登録画面の一例を示す図である。第２登録動作では、処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力（ここでは、スキャンアイコン３２ｃの選択操作）に応じて検出された各照明器具２０をネットワークに登録する。そして、処理部３４は、ネットワークに登録された登録機器（ここでは、登録された照明器具２０）の一覧を表示部３２に表示する。図１２の例では、登録画面には、登録機器の一覧Ａ２が表示される。

【0068】

第３変形例に係る情報端末３０では、ユーザが各照明器具２０を検出する操作を行えば各照明器具２０がネットワークに登録されるので、ユーザが各照明器具２０を指定して登録する操作を行わなくて済む、という利点がある。特に、第１登録動作においては、照明器具２０の配置設定まで行いたくない場合でも照明器具２０を情報端末３０に登録することができる。

【0069】

［その他の変形例］
例えば、上記実施の形態において、処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得している場合、受付部３１で受け付けた入力に応じて、マップ画像３２ｍを含む登録用画像、及びリスト画像３２ｌを含む登録用画像のいずれか一方を表示部３２に表示してもよい。この態様では、ユーザは、取得部３６がマップ情報を取得している場合においても、第１登録動作ではなく第２登録動作を選択することが可能である。このため、ユーザは、例えば各照明器具２０をメッシュネットワークに登録させたいが、各照明器具２０の配置設定を行いたくない場合に、第２登録動作を選択することで、各照明器具２０の登録のみを済ませることができる、という利点がある。

【0070】

また、例えば、上記実施の形態においては、メッシュネットワークは、複数の照明器具２０によって構成されているが、これに限られない。例えば、メッシュネットワークは、情報端末３０及び複数の照明器具２０によって構成されてもよい。また、メッシュネットワークは、複数の他の機器２０（照明器具２０ではない機器２０）によって構成されてもよい。また、メッシュネットワークは、複数の照明器具２０に加えて、他の機器２０を含んでよい。

【0071】

上記他の機器２０としては、ユーザが照明器具２０を制御するために操作する照明用リモートコントローラ、又はＡＣリレー等が例示される。なお、ＡＣリレーとは、例えば配線ダクトに取り付けられ、当該配線ダクトへの交流電力の供給をオン及びオフすることにより、当該配線ダクトに取り付けられた照明器具を点灯及び消灯することができる装置である。ＡＣリレーは、配線ダクトへの交流電力の供給をオン及びオフすることにより、当該配線ダクトに取り付けられた全ての照明器具を点灯及び消灯することができる装置であってもよい。

【0072】

また、上記他の機器２０は、空気調和機、換気装置、カメラ、人感センサ、又は環境センサ等の照明に直接的に関連しない機器であってもよい。なお、環境センサには、温度センサ、湿度センサ、二酸化炭素濃度センサ、又はＰＭ（Ｐａｒｔｉｃｌｅ Ｍａｔｔｅｒ）センサ等が含まれる。

【0073】

なお、上記実施の形態では、ユーザが照明器具２０の設置位置を目視で確認するための状態提示部として、照明器具２０が備える光源２２が利用された。しかしながら、メッシュネットワークを構成する機器２０は、照明器具２０に限定されないことから、機器２０が備える状態提示部についても様々な態様が考えられる。

【0074】

例えば、機器２０は、状態提示部として光源（機器２０が照明器具２０ではない場合には、ＬＥＤインジケータ等）を備えてもよい。機器２０は、状態提示部としてスピーカを備え、音を出力することによって状態を提示してもよい。また、機器２０は、当該機器２０の専用機能（機器２０が空気調和機であるときには送風機能等）を状態提示部として使用してもよい。なお、状態提示部は、情報端末３０から送信される制御指令に基づいて、他の機器２０が備える状態提示部と異なる態様で動作すればよい。

【0075】

また、例えば、上記実施の形態では、情報端末３０に照明器具２０を登録するときに照明器具２０の識別情報と設置位置とが対応付けられたが、登録において照明器具２０の識別情報に設置位置が対応付けられることは必須ではない。例えば、メッシュネットワークに参入した照明器具２０が表示部３２にマップ形式ではなくリスト形式で表示されるような場合、照明器具２０の識別情報に設置位置が対応付けられる必要はない。

【0076】

例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。

【0077】

また、例えば、上記実施の形態において、処理部等の構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、ＣＰＵ又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。

【0078】

また、処理部等の構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、処理部等の構成要素は、回路（又は集積回路）でもよい。これらの回路は、全体として１つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。

【0079】

また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、又はコンピュータ読み取り可能なＣＤ－ＲＯＭ等の記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。

【0080】

例えば、本発明は、上記実施の形態の制御システム又は情報端末として実現されてもよいし、情報端末が実行する方法（制御方法等）として実現されてもよい。本発明は、このような方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録された非一時的な記録媒体として実現されてもよい。このようなプログラムには、汎用の情報端末等のコンピュータを、上記実施の形態の情報端末として機能させるためのアプリケーションプログラムが含まれる。

【0081】

その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。

【0082】

（まとめ）
以上説明したように、第１の態様に係る制御システム（情報端末３０）は、取得部３６と、受付部３１と、処理部３４と、を備える。取得部３６は、１以上の機器２０（照明器具２０）の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得する。受付部３１は、１以上の機器２０の各々について、対応する機器２０に関する設定の入力を受け付ける。処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力に応じて、１以上の機器２０の各々をネットワーク（メッシュネットワーク）に登録するための登録処理を実行する。処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得しているか否かに応じて、登録処理を実行する際に表示部３２に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる。

【0083】

このような制御システムでは、マップ情報を取得していない場合においては、不要な操作をしなくて済む登録用画像を表示する等、１以上の機器２０の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすい、という利点がある。

【0084】

また、例えば、第２の態様に係る制御システムでは、第１の態様において、処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得している場合、マップ画像３２ｍを含む登録用画像を表示部３２に表示する。マップ画像３２ｍは、受付部３１で受け付けた入力に応じて、登録対象である対象機器（登録対象の照明器具２０）のエリアにおける設置位置と対象機器の識別情報とを関連付ける配置設定を行うための画像である。

【0085】

このような制御システムでは、ユーザが各機器２０の設置位置と識別情報とを対応付ける操作を行いやすくなる、という利点がある。

【0086】

また、例えば、第３の態様に係る制御システムでは、第２の態様において、処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力に応じて、１以上の機器２０のうちのネットワークに登録されていない未登録機器の一覧、及び１以上の機器２０のうちの配置設定を行っていない未配置機器の一覧とのいずれか一方を表示部３２に表示する。

【0087】

このような制御システムでは、ユーザが確認したい照明器具２０の一覧を表示部３２に表示することができるので、登録作業を行いやすくなる、という利点がある。

【0088】

また、例えば、第４の態様に係る制御システムでは、第２又は第３の態様において、処理部３４は、１以上の機器２０のうちの配置設定を行っていない未配置機器が存在する場合、マップ画像３２ｍにおいて未配置機器を任意の位置に配置し、未配置機器の配置設定が行われていないことを示す未確定マーク３２ｇを表示部３２に表示する。

【0089】

このような制御システムでは、未配置機器が自動的にマップ画像３２ｍに配置されるので、ユーザが登録作業を行いやすくなる、という利点がある。

【0090】

また、例えば、第５の態様に係る制御システムでは、第２～第４のいずれか１つの態様において、処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力に応じて検出された１以上の機器２０の各々をネットワークに登録し、かつ、ネットワークに登録された登録機器の一覧を、配置設定を行っていない未配置機器の一覧（複数のアイコン３２ａ’）として表示部３２に表示する。

【0091】

このような制御システムでは、ユーザが１以上の機器２０の各々を検出する操作を行えば各機器２０がネットワークに登録されるので、ユーザが各機器２０を指定して登録する操作を行わなくて済む、という利点がある。

【0092】

また、例えば、第６の態様に係る制御システムでは、第１～第５のいずれか１つの態様において、処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得していない場合、リスト画像３２ｌを含む登録用画像を表示部３２に表示する。リスト画像３２ｌは、１以上の機器２０のうちの少なくとも一部の機器２０の一覧を示す画像である。

【0093】

このような制御システムでは、ユーザが登録作業において白地図上で機器２０の設置位置を指定するという不要な操作を行わなくて済み、登録作業に要する時間を短縮しやすい、という利点がある。

【0094】

また、例えば、第７の態様に係る制御システムでは、第６の態様において、処理部３４は、１以上の機器２０のうちのネットワークに登録されていない未登録機器の一覧Ａ１と、ネットワークに登録された登録機器の一覧Ａ２と、を表示部３２に表示する。

【0095】

このような制御システムでは、ユーザが登録機器と未登録機器とを把握しやすい、という利点がある。

【0096】

また、例えば、第８の態様に係る制御システムでは、第６の態様において、処理部３４は、受付部３１で受け付けた入力に応じて検出された１以上の機器２０の各々をネットワークに登録し、かつ、ネットワークに登録された登録機器の一覧Ａ２を表示部３２に表示する。

【0097】

このような制御システムでは、ユーザが１以上の機器２０の各々を検出する操作を行えば各機器２０がネットワークに登録されるので、ユーザが各機器２０を指定して登録する操作を行わなくて済む、という利点がある。

【0098】

また、例えば、第９の態様に係る制御システムでは、第１の態様において、処理部３４は、取得部３６がマップ情報を取得している場合、受付部３１で受け付けた入力に応じて、マップ画像３２ｍを含む登録用画像、及びリスト画像３２ｌを含む登録用画像のいずれか一方を表示部３２に表示する。マップ画像３２ｍは、受付部３１で受け付けた入力に応じて、登録対象である対象機器のエリアにおける設置位置と対象機器の識別情報とを関連付ける配置設定を行うための画像である。リスト画像３２ｌは、１以上の機器２０のうちの少なくとも一部の機器２０の一覧を示す画像である。

【0099】

このような制御システムでは、ユーザが、例えば各機器２０をネットワークに登録させたいが、各機器２０の配置設定を行いたくない場合に、各機器２０の登録のみを済ませることができる、という利点がある。

【0100】

また、例えば、第１０の態様に係る制御方法では、１以上の機器２０の各々について、対応する機器２０に関する設定の入力を受け付ける。また、制御方法では、受け付けた入力に応じて、１以上の機器２０の各々をネットワークに登録するための登録処理を実行する。また、制御方法では、１以上の機器２０の各々が設置されたエリアを示すマップ情報を取得しているか否かに応じて、登録処理を実行する際に表示部３２に表示する登録用画像の表示態様を異ならせる（Ｓ４１～Ｓ４３）。

【0101】

このような制御方法では、マップ情報を取得していない場合においては、不要な操作をしなくて済む登録用画像を表示する等、１以上の機器２０の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすい、という利点がある。

【0102】

また、例えば、第１１の態様に係るプログラムは、１以上のプロセッサに、第１０の態様に係る制御方法を実行させる。

【0103】

このようなプログラムでは、マップ情報を取得していない場合においては、不要な操作をしなくて済む登録用画像を表示する等、１以上の機器２０の各々を登録するための登録処理に適した画像を表示しやすい、という利点がある。

【符号の説明】

【0104】

２０ 照明器具（機器）
３０ 情報端末（制御システム）
３１ 受付部
３２ 表示部
３２ｌ リスト画像
３２ｍ マップ画像
３４ 処理部
３６ 取得部
Ａ１ 未登録機器の一覧
Ａ２ 登録機器の一覧

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】