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特開2024-15730情報配信支援装置、情報配信支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015730
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】情報配信支援装置、情報配信支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240130BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118000
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 亮介
(72)【発明者】
【氏名】黒田 千佳
(72)【発明者】
【氏名】野崎 洋平
(72)【発明者】
【氏名】加藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】室田 恵子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 ユーザに対し適切な情報配信を可能とする情報配信支援装置を提供する。
【解決手段】 本発明の情報配信支援装置は、容器識別情報取得部、所在情報特定部、及び配信情報出力部を含み、
前記容器識別情報取得部は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定部は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力部は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器識別情報取得部、所在情報特定部、及び配信情報出力部を含み、
前記容器識別情報取得部は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定部は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力部は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
情報配信支援装置。
【請求項2】
属性情報取得部を含み、
前記属性情報は、ユーザの属性情報を取得し、
前記配信情報出力部は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
請求項1記載の情報配信支援装置。
【請求項3】
フィードバック情報取得部、及びフィードバック情報出力部を含み、
前記フィードバック情報取得部は、フィードバック情報を取得し、
前記フィードバック情報出力部は、取得した前記フィードバック情報を出力する、請求項1又は2記載の情報配信支援装置。
【請求項4】
所在情報登録部を含み、
前記所在情報登録部は、前記容器識別情報毎に、前記容器の所在情報を取得し、前記容器識別情報と前記所在情報とを紐づけて登録する、請求項1又は2記載の情報配信支援装置。
【請求項5】
配信情報登録部を含み、
前記配信情報登録部は、前記配信情報を取得し、前記配信情報毎に、前記配信条件として、配信する所在情報を紐づけて登録する、請求項1又は2記載の情報配信支援装置。
【請求項6】
容器識別情報取得工程、所在情報特定工程、及び配信情報出力工程を含み、
前記容器識別情報取得工程は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定工程は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力工程は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
情報配信支援方法。
【請求項7】
属性情報取得工程を含み、
前記属性情報は、ユーザの属性情報を取得し、
前記配信情報出力工程は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、請求項6記載の情報配信支援方法。
【請求項8】
フィードバック情報取得工程、及びフィードバック情報出力工程を含み、
前記フィードバック情報取得工程は、フィードバック情報を取得し、
前記フィードバック情報出力工程は、取得した前記フィードバック情報を出力する、請求項6又は7記載の情報配信支援方法。
【請求項9】
容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を含み、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を含み、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信支援装置、情報配信支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、広告等の情報配信の仕組みは多様化しており、様々な物に広告等の情報が付されている。例えば、特許文献1には、飲食品等の容器に予め定められた情報が印字されたラベルを取り付ける方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-082503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように、予め容器に情報を付す場合、特定のユーザ層を狙った情報配信が難しいという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、ユーザに対し適切な情報配信を可能とする情報配信支援装置、情報配信支援方法、及び、プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の情報配信支援装置は、
容器識別情報取得部、所在情報特定部、及び配信情報出力部を含み、
前記容器識別情報取得部は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定部は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力部は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む。
【0007】
本発明の情報配信支援方法は、
容器識別情報取得工程、所在情報特定工程、及び配信情報出力工程を含み、
前記容器識別情報取得工程は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定工程は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力工程は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む。
【0008】
本発明のプログラムは、
容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を含み、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を含み、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザに対し適切な情報配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の情報配信支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の情報配信支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の情報配信支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の情報配信支援装置の実施例を説明するための模式図である。
図5図5は、実施形態2の情報配信支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2の情報配信支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態3の情報配信支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態3の情報配信支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「容器」は、例えば、物品の保管、輸送、提供等に利用可能な道具であり、その材質、大きさ、形態、用途等は特に制限されない。前記容器の形態としては、特に制限されず、例えば、食器等の器;パウチ、パッケージ、袋、段ボール等の包装資材;籠、コンテナ等の輸送用具;等があげられる。前記容器の用途は、特に制限されず、任意の用途があげられ、例えば、飲食品提供用途、輸送用途、保管用途等があげられる。前記容器は、例えば、飲食品の提供用の容器、特に、飲料を提供する容器であることが好ましい。また、前記容器は、例えば、複数回利用可能な(リユース可能な)容器であってもよいし、使い捨て(ディスポーザブル)容器でもよいが、リユース可能な容器であることが好ましい。
【0013】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
げられる。
【0014】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の情報配信支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、容器識別情報取得部11、所在情報特定部12、及び配信情報出力部13を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、所在情報登録部及び配信情報登録部、並びに入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0015】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0016】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、容器識別情報取得部11、所在情報特定部12、及び配信情報出力部13として機能する。また、本装置10が、例えば、前記所在情報登録部及び前記配信情報登録部を含む場合、中央処理装置101は、前記所在情報登録部、前記配信情報取得部、及び前記配信情報登録部として機能してもよい。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、本装置のユーザの情報(氏名、識別番号、属性情報(性別、年齢、所属組織、住所、連絡先、趣味、嗜好等)、生体情報等)、容器識別情報、所在情報、ユーザ端末の端末識別情報、容器の利用回数、配信情報、及び、配信条件等を記憶できる。
【0021】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態の情報配信支援方法の一例を、図3及び図4のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報配信支援方法は、例えば、図1又は図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報配信支援方法は、図1又は図2の装置10の使用には限定されない。以下の説明においては、例えば、前記容器が飲食品の提供用の容器であり、容器管理者が前記容器を用いて飲食品を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の説明には何ら限定及び制限されない。
【0024】
本装置10の処理に先立ち、まず、容器に対し、容器を個別に識別可能な容器識別情報を付与する。前記容器識別情報は、前記容器を識別可能な情報であればよく、例えば、前記容器毎に付与された識別番号等があげられる。前記容器に対する容器識別情報の付与方法は、前記容器識別情報を読み取り可能な状態で付与できれば特に制限されず、例えば、前記容器識別情報を直接印字等により表示してもよいし、前記容器識別情報を格納したコードを前記容器に付してもよい。前記コードは、特に制限されず、例えば、一次元コード(例えば、バーコード)でもよいし、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))でもよい。前記容器識別情報がコードに格納されている場合、前記コードは、例えば、本装置10にアクセスするための情報(例えば、アクセス用URL等)を合わせて格納していてもよい。
【0025】
つぎに、前記容器識別情報と、所在情報とを紐づけた容器所在データベースを用意する。前記所在情報は、例えば、前記容器が存在する場所を示す情報である。具体例として、前記所在情報は、例えば、容器の所在地の情報(位置情報)、前記容器の管理をする者(容器管理者)の情報(容器管理者情報)等があげられる。前記容器管理者情報は、例えば、前記容器管理者を識別可能な情報であればよく、識別番号、容器管理者の名称(例えば、事業者名、店名等)、住所、法人番号等があげられる。前記容器管理者は、前記容器を管理する者であり、例えば、法人でも自然人でもよい。前記容器管理者は、例えば、前記容器を製造又は所有する者でもよいし、前記容器を借り受けた者でもよいし、本装置10の管理者でもよい。前記容器管理者が容器を借り受けた者である場合、前記容器管理者は、例えば、容器使用者ともいい、容器管理者情報は、例えば、容器使用者情報といってもよい。前記容器管理者は、例えば、前記容器を用いてサービスを提供する事業者(例えば、前記容器を用いて飲食品を提供する飲食店、前記容器を提供する小売店、前記容器を用いて運送サービスを提供する運送業者等)等があげられる。前記容器所在データベースは、例えば、容器識別情報で特定される容器の管理者が決定したタイミングで更新できる。前記容器の管理者が決定したタイミングとは、例えば、容器を利用してサービスを提供する事業者が決定したタイミングであり、事業者が前記容器を購入又はレンタルしたタイミング等があげられる。また、前記容器がリユース可能な容器である場合、例えば、再利用の前後において容器管理者が異なる場合がある。この場合、容器管理者が変更されたタイミングで前記容器所在データベースを更新してもよい。前記容器所在データベースは、例えば、本装置10が前記所在情報登録部を含む場合、前記所在情報登録部により生成されてもよいし、本装置外の装置により生成、管理されてもよい。本装置10が前記容器所在データベースを生成する場合、前記所在情報登録部は、例えば、前記容器識別情報毎に、前記容器の所在情報を取得し、前記容器識別情報と前記所在情報とを紐づけて登録することにより、前記容器所在データベースを生成できる。前記容器所在データベースは、例えば、本装置10のメモリ102及び/又は記憶装置104でもよいし、装置外のデータベースでもよい。下記表1に、容器所在データベースの具体例を示す。表1に示す具体例においては、容器識別情報A1、A2、及びB2で特定される容器が、店舗AAAAに存在し、容器識別情報B1で特定される容器が、店舗BBBBに存在することを示す。なお、容器所在データベースは、表1の例示にはなんら制限されない。
【0026】
【表1】
【0027】
また、配信情報毎に、配信条件として、配信する所在情報が紐づけられた配信情報データベースを用意する。前記配信情報は、特に制限されず、例えば、本装置10によりユーザに出力されるコンテンツ情報を含み、情報の形態(テキスト、画像、動画、音声、その他の情報)は特に制限されない。前記配信情報の具体例としては、広告、EC(Electric Commerce)サイトへの誘導情報、CSR(corporate social responsibility)活動等の企業情報、クーポン情報、おすすめメニュー、ガイド、及びアンケート等があげられる。前記配信情報は、例えば、1つでもよいし複数でもよく、後者の場合、異なる種類の情報を組み合わせて含んでもよい。前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む。前記配信条件において、1つの配信情報に対し紐づけられている所在情報は、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。前記配信情報データベースは、例えば、本装置10が前記配信情報登録部を含む場合、前記配信情報登録部により生成されてもよいし、本装置外の装置により生成、管理されてもよい。本装置10が前記配信情報データベースを生成する場合、前記配信情報登録部は、例えば、配信情報を取得し、前記配信情報毎に、前記配信条件として、配信する所在情報を紐づけて登録することにより、前記配信情報データベースを生成できる。前記配信情報データベースは、例えば、本装置10のメモリ102及び/又は記憶装置104でもよいし、装置外のデータベースでもよい。下記表2に、配信情報データベースの具体例を示す。下記表2において、丸印は、当該所在情報に対して情報が配信されることを意味し、バツ印は、当該所在情報に対して情報が配信されないことを意味する。表2に示す具体例においては、配信情報1は、所在情報が店舗AAAAである場合には配信され、店舗BBBBである場合には配信されず、配信情報2は、所在情報が店舗AAAA及び店舗BBBBのいずれの場合であっても配信され、配信情報3は、所在情報が店舗AAAAである場合には配信されず、店舗BBBBである場合には配信されることを意味する。なお、配信情報データベースは、表2の例示にはなんら制限されない。
【0028】
【表2】
【0029】
つぎに、容器識別情報取得部11により、容器識別情報を取得する(S1、容器識別情報取得工程)。具体的に、ユーザは、例えば、自身が所持する端末により、前記容器に付された容器識別情報を読み取り、前記端末が、本装置10に前記容器識別情報を出力する。前記ユーザは、例えば、前記容器管理者である飲食店から、前記容器に入った食品を購入した消費者である。前記読取は、容器識別情報の付与形態に応じて適切な方法を使用でき、例えば、端末のカメラ機能を利用した画像認識、コード読み取り機能等があげられる。これにより、容器識別情報取得部11は、前記容器識別情報を取得できる。容器識別情報取得部11は、例えば、前記容器識別情報を読み取ったユーザ端末の端末識別情報をあわせて取得してもよい。前記端末識別情報は、例えば、前記ユーザ端末を識別可能な情報であり、ユーザの識別情報であってもよい。前記端末識別情報は、例えば、メールアドレス、電話番号、ユーザの氏名、ニックネーム、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、端末の機器固有情報(端末のシリアルナンバー、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)等の識別番号)等があげられる。
【0030】
次に、所在情報特定部12により、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定する(S2、所在情報特定工程)。所在情報特定部12は、例えば、前記容器所在データベースを参照することにより前記所在情報を取得できる。
【0031】
次に、配信情報出力部13により、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出(S3A)し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力(S3B)する(S3、配信情報出力工程)。配信情報出力部13は、例えば、前記配信情報データベースを参照することにより、前記配信情報を抽出できる。配信情報出力部13による配信情報の出力は、例えば、出力する配信情報の形態に応じて適切な手法が利用できる。具体的に、前記配信情報がテキスト、画像等の視覚により認識できるものであれば、配信情報出力部13は、例えば、ユーザ端末の表示装置(ディスプレー)に表示するように出力する。前記配信情報が音声等の聴覚により認識できるものであれば、配信情報出力部13は、例えば、ユーザ端末の音声出力装置(スピーカ)から音声を出力する。前記配信情報が動画等の視覚及び聴覚の組み合わせにより認識できるものであれば、配信情報出力部13は、例えば、ユーザ端末の表示装置及び音声出力装置に出力する。
【0032】
(実施形態1の実施例)
図4を用いて、本装置10の利用の形態の実施例を説明する。以下の実施例においては、前記容器が、リユース可能な飲料の容器(カップ)であり、容器管理者である飲食店(例えば、カフェ)は、前記カップをレンタルし、カップ内に飲料を入れて顧客に提供するサービスの事業者である場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。また、図4においては、説明の便宜上、本装置10の構成を省略して示すが、図4における本装置10は、図1および図2と同様の構成を有している。
【0033】
まず、配信情報の提供企業(例えば、本装置10により広告を配信することを希望する企業)は、本装置10に配信情報(コンテンツ)40を登録し、コンテンツ毎に、前記配信条件として、コンテンツの配信を希望する容器管理者(カフェの店舗)情報を紐づけて本装置10の配信情報データベースに登録する(1)。つぎに、容器管理者であるカフェは、容器30をレンタルし、容器30の識別情報と、カフェの識別情報(容器管理者情報(所在情報))とを紐づけて本装置10の容器所在データベースに登録する(2)。つぎに、カフェに来店したユーザ(購入者)が、容器30に入った飲料を購入する(3)。ユーザは、自身の所有する端末20により、容器30に付されたQRコード(登録商標)31を読み取り、本装置10に容器30の容器識別情報を送信する(4)。本装置10は、ユーザ端末から送信された容器識別情報を取得し、容器所在データベースから、容器識別情報に紐づけられている所在情報を特定する。そして、本装置10は、特定した所在情報及び配信条件に基づいてユーザの端末20に出力する配信情報(コンテンツ)40を抽出し、端末20に送信する(4)。端末20は、受信した配信情報40をディスプレーに表示する。ユーザは、端末20のディスプレーに表示されたコンテンツ40を確認しつつ、カップ内の飲料を飲むことができる。そして、ユーザは、飲み終わった後に容器30を回収に回す(5)。回収された容器30は、洗浄業者により洗浄され、再利用される(6)。そして、つぎに容器30を利用する容器管理者は、容器30の容器識別情報と、自身の容器管理者情報(所在情報)とを紐づけて本装置10の容器所在データベースを更新し、(1)~(6)のサイクルが繰り返される。
【0034】
本実施形態の情報配信支援装置によれば、例えば、容器の識別情報に基づいて、容器の所在情報(容器を管理供している容器管理者)を特定し、所在情報毎に紐づけられた配信情報をユーザの端末に出力できる。前述のように、所在情報は、例えば、前記容器を用いてサービスを提供している事業者等を特定する情報があげられる。一般に、同じサービスを利用する顧客(ユーザ)は、嗜好等が似通っていることが多いため、容器を管理している容器管理者の情報に基づいて配信情報を決定、出力することにより、ユーザに対してより適切な配信情報を選択、出力することができる。このため、本発明によれば、より適切な情報配信が可能となる。また、前記容器がリユース可能な容器である場合、例えば、ユーザである消費者が利用した容器は、回収後洗浄して再利用される。この際、前記容器は、再利用前と同様の容器管理者に再利用されるとは限らず、異なる事業者が新たな容器管理者となる場合がある。本発明の情報配信支援装置によれば、容器識別情報毎に、現時点での容器の所在情報(容器管理者の情報)が紐づけられており、ユーザの利用時には、容器識別情報に紐づけられた所在情報を利用して、出力される配信情報が抽出される。このため、本発明の情報配信支援装置は、例えば、リユース容器を介した配信情報の提供に特に好適に利用できる。
【0035】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の情報配信支援装置の他の例である。
【0036】
本実施形態の情報配信支援装置は、実施形態1の情報配信支援装置10の構成に加えて、属性情報取得部を含むこと以外は前記実施形態1の情報配信支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の情報配信支援装置10Aは、例えば、属性情報取得部14を含み、属性情報取得部14は、ユーザの属性情報を取得し、前記配信情報出力部は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力する。
【0037】
図5は、本実施形態の情報配信支援装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。図5に示すように、情報配信支援装置10Aは、実施形態1の情報配信支援装置10の構成に加えて、属性情報取得部14を備える。情報配信支援装置10Aのハードウェア構成は、図2の情報配信支援装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、図1の情報配信支援装置10の構成に代えて、図5の情報配信支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。
【0038】
つぎに、本実施形態の情報配信支援方法について、図6のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の情報配信支援方法は、例えば、図5に示す本実施形態の情報配信支援装置10Aを用いて実施できる。なお、本発明の情報配信支援方法は、情報配信支援装置10Aの使用に限定されない。
【0039】
本実施形態においては、例えば、前記配信情報データベースが、前記配信条件として、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む。属性情報については、後述する。
【0040】
まず、前記実施形態1のS1と同様にして、S1を実施する。
【0041】
つぎに、属性情報取得部14は、例えば、ユーザの属性情報を取得する(S11、属性情報取得工程)。前記属性情報は、例えば、ユーザの性別、年齢、所属組織、住所、連絡先、趣味、嗜好、顧客情報、購買情報、位置情報、来店情報、来店回数等の情報があげられる。また、前記属性情報は、例えば、複数の情報を含むタグ情報であってもよい。前記タグ情報は、例えば、居住地域、年齢帯等があげられる。前記年齢帯は、特に制限されず、例えば、任意に設定した複数の年齢を含む幅でもよし、幼児(例えば、0~6歳)、児童(例えば、7~12歳)、学生(例えば、13~18歳)、成人(例えば、18歳以上)等のような区切りであってもよい。属性情報取得部15は、例えば、ユーザ端末から前記属性情報を取得してもよいし、予め記憶部に記憶された属性情報を取得してもよい。前者の場合、属性情報取得部14は、例えば、S1における前記容器識別情報の取得時に、前記属性情報をあわせて取得してもよい。後者の場合、例えば、前記端末識別情報と属性情報とを予め紐づけて記憶部に記憶しておき、前記端末識別情報に紐づけられている属性情報を前記記憶部から取得できる。
【0042】
つぎに、前記実施形態1のS2と同様にして、S2を実施する。
【0043】
つぎに、配信情報出力部13は、例えば、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し(S3A)、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力(S3B)する(S3、情報出力工程)。配信情報出力部13は、例えば、配信条件に基づいて、前記所在情報又は属性情報に紐づけられた配信情報を抽出してもよいし、前記所在情報に紐づけられた配信情報を抽出し、さらに、抽出した配信情報の中から、前記属性情報に紐づけられた配信情報を抽出してもよく、前記属性情報に紐づけられた配信情報を抽出し、さらに、抽出した配信情報の中から、前記所在情報に紐づけられた配信情報を抽出してもよい。
【0044】
なお、図6において、S11は、S1とS2の間の工程であるが、本発明の情報配信支援方法はこれには制限されない。S11は、例えば、S3より上流の工程で実行されていればよく、S1及びS2と同時に実行してもよいし、順次実行してもよく、後者の場合、実行順序は任意である。
【0045】
本実施形態の情報配信支援装置は、所在情報だけでなく、さらに、ユーザの属性情報に基づいて配信情報を抽出できる。このため、本実施形態の情報配信支援装置によれば、さらに適切な情報をユーザに提供できる。
【0046】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の情報配信支援装置の他の例である。
【0047】
本実施形態の情報配信支援装置は、実施形態1の情報配信支援装置10の構成に加えて、フィードバック情報取得部、及びフィードバック情報出力部を含むこと以外は前記実施形態1の情報配信支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の情報配信支援装置10Bは、フィードバック情報取得部15、及びフィードバック情報出力部16を含み、フィードバック情報取得部15は、フィードバック情報を取得し、フィードバック情報出力部16は、取得した前記フィードバック情報を出力する。
【0048】
図7は、本実施形態の情報配信支援装置10Bの一例の構成を示すブロック図である。図7に示すように、情報配信支援装置10Bは、実施形態1の情報配信支援装置10の構成に加えて、フィードバック情報取得部15、及びフィードバック情報出力部16を備える。情報配信支援装置10Bのハードウェア構成は、図2の情報配信支援装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、図1の情報配信支援装置10の構成に代えて、図7の情報配信支援装置10Bの構成を備える以外は同様である。
【0049】
つぎに、本実施形態の情報配信支援方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の情報配信支援方法は、例えば、図7に示す本実施形態の情報配信支援装置10Bを用いて実施できる。なお、本発明の情報配信支援方法は、情報配信支援装置10Bの使用に限定されない。
【0050】
まず、前記実施形態1のS1~S3と同様にして、S1~S3を実施する。
【0051】
つぎに、フィードバック情報取得部15は、例えば、フィードバック情報を取得する(S21、フィードバック情報取得工程)。前記フィードバック情報は、例えば、前記容器の利用状況に関する情報、及び前記配信情報に対するユーザの反応の情報、アンケート情報等があげられる。前記容器の利用状況に関する情報は、例えば、前記容器のLCA(ライフサイクルアセスメント)情報、容器のリサイクル回数、容器毎の所在情報の履歴等があげられる。前記配信情報に対するユーザの反応の情報は、例えば、前記配信情報の種類に応じて適宜設定した情報が挙げられ、配信情報の閲覧履歴情報、配信情報へのアクセス情報(例えば、クリックログ)、配信情報への評価情報(例えば、いいね!ログ等)等があげられる。前記アンケート情報は、例えば、アンケートの質問とその回答の組を含む情報である。前記アンケートは、特に制限されず、例えば、前記配信情報に関するアンケートでもよいし、前記容器管理者に関するアンケートでもよい。フィードバック情報取得部15は、例えば、取得したフィードバック情報を本装置10Bのメモリ102及び/又は記憶装置104に記憶してもよい。
【0052】
つぎに、フィードバック情報出力部16は、例えば、取得した前記フィードバック情報を出力する(S22、フィードバック情報出力工程)。フィーバック情報出力部16は、例えば、前記フィードバック情報を前記容器管理者に出力してもよいし、前記配信情報の提供元に出力してもよい。また、フィードバック情報出力部16は、例えば、取得したフィードバック情報を加工して出力してもよい。前記加工は、例えば、取得したフィードバック情報に基づいて、フィードバックレポートの生成等があげられる。
【0053】
本実施形態の情報配信支援装置は、フィードバック情報の取得及び出力が可能である。このため、本実施形態の情報提供装置によれば、ユーザに出力した配信情報が適切であったかを分析することができ、結果的に、さらに適切な情報をユーザに提供できる。また、本実施形態の情報配信支援装置は、例えば、配信情報に関するアンケートを実施し、その結果を収集、出力できる。このため、本実施形態の情報配信支援装置によれば、例えば、ユーザ(例えば、容器を利用する消費者)と直接的には接点のない配信情報の提供者(例えば、本装置を利用して広告を配信する企業)に対し、新たなユーザ接点を作ることが可能になる。
【0054】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述の情報配信支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0055】
前記識別情報取得手順は、容器識別情報を取得し、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む。
【0056】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0057】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の情報配信支援装置及び情報配信支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0058】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0059】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
容器識別情報取得部、所在情報特定部、及び配信情報出力部を含み、
前記容器識別情報取得部は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定部は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力部は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
情報配信支援装置。
(付記2)
属性情報取得部を含み、
前記属性情報は、ユーザの属性情報を取得し、
前記配信情報出力部は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
付記1記載の情報配信支援装置。
(付記3)
フィードバック情報取得部、及びフィードバック情報出力部を含み、
前記フィードバック情報取得部は、フィードバック情報を取得し、
前記フィードバック情報出力部は、取得した前記フィードバック情報を出力する、付記1又は2記載の情報配信支援装置。
(付記4)
所在情報登録部を含み、
前記所在情報登録部は、前記容器識別情報毎に、前記容器の所在情報を取得し、前記容器識別情報と前記所在情報とを紐づけて登録する、付記1から3のいずれかに記載の情報配信支援装置。
(付記5)
配信情報登録部を含み、
前記配信情報登録部は、前記配信情報を取得し、前記配信情報毎に、前記配信条件として、配信する所在情報を紐づけて登録する、付記1から4のいずれかに記載の情報配信支援装置。
(付記6)
容器識別情報取得工程、所在情報特定工程、及び配信情報出力工程を含み、
前記容器識別情報取得工程は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定工程は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力工程は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
情報配信支援方法。
(付記7)
属性情報取得工程を含み、
前記属性情報は、ユーザの属性情報を取得し、
前記配信情報出力工程は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、付記6記載の情報配信支援方法。
(付記8)
フィードバック情報取得工程、及びフィードバック情報出力工程を含み、
前記フィードバック情報取得工程は、フィードバック情報を取得し、
前記フィードバック情報出力工程は、取得した前記フィードバック情報を出力する、付記6又は7記載の情報配信支援方法。
(付記9)
所在情報登録工程を含み、
前記所在情報登録工程は、前記容器識別情報毎に、前記容器の所在情報を取得し、前記容器識別情報と前記所在情報とを紐づけて登録する、付記6から8のいずれかに記載の情報配信支援方法。
(付記10)
配信情報登録工程を含み、
前記配信情報登録工程は、前記配信情報を取得し、前記配信情報毎に、前記配信条件として、配信する所在情報を紐づけて登録する、付記6から9のいずれかに記載の情報配信支援方法。
(付記11)
容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を含み、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記12)
属性情報取得手順を含み、
前記属性情報は、ユーザの属性情報を取得し、
前記配信情報出力手順は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、付記11記載のプログラム。
(付記13)
フィードバック情報取得手順、及びフィードバック情報出力手順を含み、
前記フィードバック情報取得手順は、フィードバック情報を取得し、
前記フィードバック情報出力手順は、取得した前記フィードバック情報を出力する、付記11又は12記載のプログラム。
(付記14)
所在情報登録手順を含み、
前記所在情報登録手順は、前記容器識別情報毎に、前記容器の所在情報を取得し、前記容器識別情報と前記所在情報とを紐づけて登録する、付記11から13のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)
配信情報登録手順を含み、
前記配信情報登録手順は、前記配信情報を取得し、前記配信情報毎に、前記配信条件として、配信する所在情報を紐づけて登録する、付記11から14のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)
容器識別情報取得手順、所在情報特定手順、及び配信情報出力手順を含み、
前記容器識別情報取得手順は、ユーザ端末が読み取った容器識別情報を取得し、
前記所在情報特定手順は、前記容器識別情報に基づいて容器の所在情報を特定し、
前記配信情報出力手順は、配信条件及び前記所在情報に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、所在情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記17)
属性情報取得手順を含み、
前記属性情報は、ユーザの属性情報を取得し、
前記配信情報出力手順は、前記属性情報及び前記所在情報の少なくとも一方、ならびに配信条件に基づいて配信情報を抽出し、抽出した前記配信情報を前記ユーザ端末に出力し、
前記配信条件は、属性情報毎に配信する配信情報が紐づけられた情報を含む、付記16記載の記録媒体。
(付記18)
フィードバック情報取得手順、及びフィードバック情報出力手順を含み、
前記フィードバック情報取得手順は、フィードバック情報を取得し、
前記フィードバック情報出力手順は、取得した前記フィードバック情報を出力する、付記16又は17記載の記録媒体。
(付記19)
所在情報登録手順を含み、
前記所在情報登録手順は、前記容器識別情報毎に、前記容器の所在情報を取得し、前記容器識別情報と前記所在情報とを紐づけて登録する、付記16から18のいずれかに記載の記録媒体。
(付記20)
配信情報登録手順を含み、
前記配信情報登録手順は、前記配信情報を取得し、前記配信情報毎に、前記配信条件として、配信する所在情報を紐づけて登録する、付記16から19のいずれかに記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明によれば、容器を介した情報提供において、ユーザに対し適切な情報配信が可能となる。本発明は、例えば、容器を利用した情報の配信を利用する様々な分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0061】
10 情報配信支援装置
11 識別情報取得部
12 所在情報特定部
13 配信情報出力部
14 属性情報取得部
15 フィードバック情報取得部
16 フィードバック情報出力部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8