IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧 ▶ 東芝電機サービス株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-駅務システム 図1
  • 特開-駅務システム 図2
  • 特開-駅務システム 図3
  • 特開-駅務システム 図4
  • 特開-駅務システム 図5
  • 特開-駅務システム 図6
  • 特開-駅務システム 図7
  • 特開-駅務システム 図8
  • 特開-駅務システム 図9
  • 特開-駅務システム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157320
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】駅務システム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20241030BHJP
   G07B 5/00 20060101ALI20241030BHJP
【FI】
G07B15/00 W
G07B15/00 U
G07B5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071617
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 啓介
【テーマコード(参考)】
3E127
【Fターム(参考)】
3E127AA03
3E127BA01
3E127BA50
3E127CA03
3E127CA06
3E127CA57
3E127DA02
(57)【要約】
【課題】 無人コーナにおける旅客対応を安価に行うことができる駅務システムを提供する。
【解決手段】 駅務システムSYは、コマンドを入力可能な操作部と、第1媒体処理部12と、制御部と、を有する駅務機器と、前記駅務機器から物理的に離れている第2媒体処理部21と、を備える。上記制御部は、上記第1媒体処理部又は上記第2媒体処理部と接続可能な端子部8と、上記第1媒体処理部及び上記第2媒体処理部のどちらを上記端子部と接続させるのか判断する判断部9と、上記第1媒体処理部及び上記第2媒体処理部の一方の媒体処理部と上記端子部とを接続させ、上記端子部に接続されている媒体処理部の駆動を制御する処理部10と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コマンドを入力可能な操作部と、第1媒体処理部と、制御部と、を有する駅務機器と、
前記駅務機器から物理的に離れている第2媒体処理部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1媒体処理部又は前記第2媒体処理部と接続可能な端子部と、
前記操作部を介して入力される前記コマンドに基づいて前記第1媒体処理部及び前記第2媒体処理部のどちらを前記端子部と接続させるのか判断する判断部と、
前記判断部による判断に基づいて、前記第1媒体処理部及び前記第2媒体処理部の一方の媒体処理部と前記端子部とを接続させ、前記端子部に接続されている前記媒体処理部の駆動を制御する処理部と、を有する、
駅務システム。
【請求項2】
前記駅務機器は、複数の識別子を記憶可能な記憶部をさらに有し、
前記第1媒体処理部は第1識別子を持ち、
前記処理部が前記第1媒体処理部と前記端子部とを接続させた際、前記判断部は前記第1媒体処理部から読み取った前記第1識別子が前記記憶部に記録されているかどうか判断し、
前記第1識別子が前記記憶部に記録されている場合、前記判断部は前記処理部による前記第1媒体処理部の駆動の制御を許可し、
前記第1識別子が前記記憶部に記録されていない場合、前記処理部は前記第1識別子を前記記憶部に記録する、
請求項1に記載の駅務システム。
【請求項3】
前記第1識別子が前記記憶部に記録されていない場合、前記判断部は前記処理部による前記第1媒体処理部の駆動の制御を許可又は禁止し、
前記処理部による前記第1媒体処理部の駆動の制御が禁止された場合、前記判断部は、前記第1媒体処理部から読み取った前記第1識別子が前記記憶部に記録されていることを確認した後、前記処理部による前記第1媒体処理部の駆動の制御を許可する、
請求項2に記載の駅務システム。
【請求項4】
前記第2媒体処理部は第2識別子を持ち、
前記処理部が前記第2媒体処理部と前記端子部とを接続させた際、前記判断部は前記第2媒体処理部から読み取った前記第2識別子が前記記憶部に記録されているかどうか判断し、
前記第2識別子が前記記憶部に記録されている場合、前記判断部は前記処理部による前記第2媒体処理部の駆動の制御を許可し、
前記第2識別子が前記記憶部に記録されていない場合、前記処理部は前記第2識別子を前記記憶部に記録する、
請求項2に記載の駅務システム。
【請求項5】
前記第2識別子が前記記憶部に記録されていない場合、前記判断部は前記処理部による前記第2媒体処理部の駆動の制御を許可又は禁止し、
前記処理部による前記第2媒体処理部の駆動の制御が禁止された場合、前記判断部は、前記第2媒体処理部から読み取った前記第2識別子が前記記憶部に記録されていることを確認した後、前記処理部による前記第2媒体処理部の駆動の制御を許可する、
請求項4に記載の駅務システム。
【請求項6】
前記駅務機器は、記憶部をさらに有し、
前記駅務機器を最初に起動するタイミング以前に、前記記憶部は、前記第1媒体処理部の第1識別子及び前記第2媒体処理部の第2識別子を記憶している、
請求項1に記載の駅務システム。
【請求項7】
前記判断部が、前記操作部を介して入力される前記コマンドに基づいて、前記端子部と接続させる対象を前記第1媒体処理部から前記第2媒体処理部に切替えると判断した場合、
前記処理部は、前記第1媒体処理部を前記端子部から切離し、
続いて、前記処理部は、前記第2媒体処理部を前記端子部に接続し、
続いて、前記判断部は、前記第2媒体処理部から読み取った前記第2識別子が前記記憶部に記録されていることを確認した後、前記処理部による前記第2媒体処理部の駆動の制御を許可する、
請求項4又は6に記載の駅務システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、駅務システムに関する。
【背景技術】
【0002】
駅の有人コーナに窓口処理機が設置されている。また、駅の無人コーナに無人処理機が設置されている。そのため、有人コーナ及び無人コーナにて旅客対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-139716号公報
【特許文献2】特開平07-093592号公報
【特許文献3】特開平08-050616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、無人コーナにおける旅客対応を安価に行うことができる駅務システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る駅務システムは、
コマンドを入力可能な操作部と、第1媒体処理部と、制御部と、を有する駅務機器と、前記駅務機器から物理的に離れている第2媒体処理部と、を備え、前記制御部は、前記第1媒体処理部又は前記第2媒体処理部と接続可能な端子部と、前記操作部を介して入力される前記コマンドに基づいて前記第1媒体処理部及び前記第2媒体処理部のどちらを前記端子部と接続させるのか判断する判断部と、前記判断部による判断に基づいて、前記第1媒体処理部及び前記第2媒体処理部の一方の媒体処理部と前記端子部とを接続させ、前記端子部に接続されている前記媒体処理部の駆動を制御する処理部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、一実施形態に係る駅務システムを示すブロック図である。
図2図2は、比較例に係る駅務システムを示すブロック図である。
図3図3は、上記実施形態に係る駅務システムに適用可能な機器番号保存方法の比較例を説明するためのフローチャートである。
図4図4は、上記実施形態に係る駅務システムに適用される機器番号保存方法を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、上記実施形態に係る駅務システムに適用可能な媒体処理方法の比較例を説明するためのフローチャートである。
図6図6は、上記実施形態に係る駅務システムに適用される媒体処理方法を説明するためのフローチャートである。
図7図7は、上記実施形態に係る第1表示部に表示する画面の一例を示す図であり、媒体処理部の切替え業務を実行する際に表示する画面を示す図である。
図8図8は、上記実施形態に係る第1駅務機器に適用可能な再起動方法の比較例を説明するためのフローチャートである。
図9図9は、上記実施形態に係る第1駅務機器に適用される再起動方法を説明するためのフローチャートである。
図10図10は、上記実施形態の変形例に係る駅務システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(一実施形態)
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の実施形態においては、無人コーナにおける旅客対応を安価に行うことができる駅務システムが得られるものである。なお、図面は、一例であって、発明の範囲を限定するものではない。
【0008】
図1は、本実施形態に係る駅務システムSYを示すブロック図である。
図1に示すように、駅務システムSYは、第1駅務機器TI及び第2駅務機器DRを備えている。第1駅務機器TIは、窓口処理機であり、駅の有人コーナ(窓口)に設置されている。第2駅務機器DRは、無人処理機であり、駅の無人コーナ(無人口)に設置されている。
【0009】
第1駅務機器TIは、表示操作部1と、第2表示部4と、電源部5と、記憶部6と、第1制御部7と、発券部11と、第1媒体処理部12と、通信部13と、接続部14と、切替え部15と、を備えている。表示操作部1、第2表示部4、電源部5、記憶部6、発券部11、通信部13、接続部14、及び切替え部15は、第1制御部7に接続されている。第1媒体処理部12は、切替え部15に接続されている。なお、図1は、第1駅務機器TIの全ての構成を示すものではない。第1駅務機器TIは、つり銭機等、図示しない他の機器をさらに備えている。
【0010】
表示操作部1は、第1表示部2及び第1操作部3を備えている。第1表示部2は、駅係員の業務に関する情報を表示することが可能であり、液晶表示パネル、有機EL(electroluminescent)表示パネル等で形成されている。駅係員は、第1表示部2の画面に表示される画像を視認することができる。第1操作部3は、コマンドを入力可能に構成されている。本実施形態において、第1操作部3はタッチパネルで形成され、第1表示部2及び第1操作部3は物理的に一体に形成されている。但し、第1表示部2及び第1操作部3は、互いに物理的に独立してもよい。その場合、第1操作部3は、キーボード、マウス等であってもよく、コマンドを入力可能に構成されていればよい。
【0011】
第2表示部4は、駅係員と対面する旅客が視認することのできる画像を表示することができる。
記憶部6は、不揮発性メモリで形成され、電力供給が断たれても保存しているデータを記録する半導体メモリである。記憶部6は、例えば、NOR型またはNAND型のフラッシュROM(Flash Read Only Memory :FROM)である。
【0012】
発券部11は、駅係員と対面する旅客に対し、記憶媒体であるICカードの発行を行ったり、他の記憶媒体である磁気券の発券を行ったりすることができる。
第1媒体処理部12は、駅係員と対面する旅客が持つICカード等の媒体を処理することができる。
【0013】
接続部14は、外部情報端末ITに接続されている。外部情報端末ITは、駅務システムSYの上位サーバである。外部情報端末ITとしては、ICカードのIDI(カード番号を識別できるIDデータ)を管理しているサーバ、駅の収入を管理しているデータ集計機等を挙げることができる。
【0014】
駅の有人コーナに、第1駅務機器TIの他に第1インターフォンIN1が設置されている。第1インターフォンIN1は、第1マイクMI1及び第1スピーカSP1を備えている。第1マイクMI1は、駅係員の音声等の可聴周波数を電気信号に変換することができる。第1スピーカSP1は、後述する第2インターフォンIN2(第2マイクMI2)から伝送される電気信号を可聴周波数に変換して出力することができる。
【0015】
第2駅務機器DRは、第2媒体処理部21を備えている。第2駅務機器DR(第2媒体処理部21)は、第1駅務機器TIから物理的に離れている。第2媒体処理部21は切替え部15に接続されている。第2媒体処理部21は、駅の無人コーナにいる旅客が持つ媒体を処理することができる。旅客が第2媒体処理部21に媒体を投入する(例えば、媒体をかざす)ことで、第2媒体処理部21は媒体を処理することができる。第2媒体処理部21が処理する媒体としては、ICカード、磁気券等の記憶媒体、コードを表示可能な媒体等を挙げることができる。例示的に示すと、上記コードは、QRコード(登録商標)等の二次元バーコードである。
【0016】
本実施形態の第2駅務機器DRは、第2媒体処理部21以外の機器を備えていない。そのため、第2駅務機器DRは、例えばつり銭機を備えていない。第2媒体処理部21が処理する媒体がICカードである場合、駅務システムSYは、ICカードにチャージされている金額の範囲内で料金収受を行うことができる。
【0017】
駅の無人コーナに、第2駅務機器DRの他に第2インターフォンIN2が設置されている。第2インターフォンIN2は、第2マイクMI2及び第2スピーカSP2を備えている。第2マイクMI2は、駅の無人コーナにいる旅客の音声等の可聴周波数を電気信号に変換することができる。第2スピーカSP2は、第1インターフォンIN1(第1マイクMI1)から伝送される電気信号を可聴周波数に変換して出力することができる。
【0018】
さらに、駅の無人コーナに、旅客を監視することのできるカメラを設置してもよい。その場合、駅の有人コーナに、上記カメラで撮影した画像を表示するモニタをさらに設置してもよい。
なお、音声認識機能により音声を文字情報に変換することができれば、文字で相手方に伝達可能である。その場合、第1インターフォンIN1は、第1スピーカSP1の替わりに、旅客の音声を変換した文字を表示するモニタを有してもよい。同様に、第2インターフォンIN2は、第2スピーカSP2の替わりに、駅係員の音声を変換した文字を表示するモニタを有してもよい。
【0019】
第1制御部7は、端子部8と、判断部9と、処理部10と、を有している。
端子部8は、切替え部15に接続されている。端子部8は、切替え部15を介して第1媒体処理部12又は第2媒体処理部21と接続可能である。切替え部15は、第1媒体処理部12及び第2媒体処理部21に物理的に択一的に接続されている。第1媒体処理部12及び第2媒体処理部21は、それぞれ有線LAN(local area network)で端子部8に接続されている。切替え部15と第1媒体処理部12との接続にLANケーブルが使用され、切替え部15と第2媒体処理部21との接続に別のLANケーブルが使用されている。
【0020】
但し、本実施形態と異なり、第1媒体処理部12及び第2媒体処理部21は、無線LANにて端子部8に択一的に接続されてもよい。その場合、第1駅務機器TIは切替え部15無しに形成され、端子部8は無線LAN端子である。
【0021】
判断部9は、第1操作部3を介して入力されるコマンドに基づいて、第1媒体処理部12及び第2媒体処理部21のどちらを端子部8と接続(LAN接続)させるのか判断することが可能である。
処理部10は、判断部9による判断に基づいて、第1媒体処理部12及び第2媒体処理部21の一方の媒体処理部と端子部8とを接続(LAN接続)させ、端子部8に接続されている媒体処理部の駆動を制御することが可能である。
【0022】
処理部10が第1媒体処理部12と端子部8とを接続することで、処理部10は、駅係員と対面する旅客が持つ媒体を第1媒体処理部12に処理させることができる。また、無人コーナにいる旅客が第2インターフォンIN2を使用して駅係員に要件を問い合わせた際、処理部10が第2媒体処理部21と端子部8との接続に切替えることで、処理部10は、無人コーナにいる旅客が持つ媒体を第2媒体処理部21に処理させることができる。
【0023】
第1制御部7(処理部10)は、第1媒体処理部12を操作することができ、第2媒体処理部21を遠隔操作することができる。第2駅務機器DRは、第2媒体処理部21を備えていればよい。言い換えると、無人コーナに第2媒体処理部21が配置されていれば、無人コーナにいる旅客が持つ媒体を処理することができる。第2駅務機器DRの構成を第1駅務機器TIの構成より簡素にできるため、無人コーナにおける旅客対応を安価に行うことができる駅務システムSYを得ることができる。
【0024】
無人コーナにいる旅客の対応が終了し、有人コーナにいる旅客の対応に切替える際、駅係員が第1操作部3にコマンドを入力することで、処理部10は第1媒体処理部12と端子部8との接続に切替えることができ、処理部10は、媒体処理が可能な状態に第1媒体処理部12をスタンバイさせることができる。
【0025】
記憶部6は、複数の識別子としての複数の機器番号を記憶可能である。第1媒体処理部12は、第1識別子としての第1機器番号を持っている。処理部10が第1媒体処理部12と端子部8とを接続させた際、判断部9は第1媒体処理部12から読み取った第1機器番号が記憶部6に記録されているかどうか判断する。
第1機器番号が記憶部6に記録されている場合、判断部9は処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可することができる。一方、第1機器番号が記憶部6に記録されていない場合、処理部10は第1機器番号を記憶部6に記録することができる。
【0026】
上記のように、処理部10は、第1駅務機器TIを最初に起動し、第1媒体処理部12が端子部8に最初にLAN接続された際に第1媒体処理部12の第1機器番号を認証することができる。
第1駅務機器TIを最初に起動するタイミング以前に第1機器番号が記憶部6に記録されている場合、判断部9は処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可することができる。
【0027】
一方、第1駅務機器TIを最初に起動するタイミング以前に第1機器番号が記憶部6に記録されていない場合、処理部10は第1機器番号を記憶部6に記録することができる。次回以降、判断部9は第1機器番号が記憶部6に記録されていると判断することができるため、第1媒体処理部12の接続エラーが発生する事態を回避することができ、判断部9は処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可することができる。
【0028】
第1機器番号が記憶部6に記録されていない場合、判断部9は処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可又は禁止することができる。すなわち、判断部9は、第1媒体処理部12が正規の機器であるかどうかを確認せず、処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可してもよい。又は、判断部9は、第1媒体処理部12が正規の機器であるかどうかを確認し、第1媒体処理部12に接続エラーが発生したと判断し、処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を禁止してもよい。
【0029】
処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御が禁止された場合、判断部9は、第1媒体処理部12から読み取った第1機器番号が記憶部6に記録されていることを確認した後、処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可することができる。すなわち、判断部9が、第1媒体処理部12が正規の機器であるかどうかを確認する場合、処理部10は、第1媒体処理部12の第1機器番号を、再度、認証することができる。これにより、判断部9は、第1媒体処理部12が正規の機器であることを確認した上で、処理部10による第1媒体処理部12の駆動の制御を許可することができる。
【0030】
第2媒体処理部21は、第2識別子としての第2機器番号を持っている。処理部10が第2媒体処理部21と端子部8とを接続させた際、判断部9は第2媒体処理部21から読み取った第2機器番号が記憶部6に記録されているかどうか判断する。
第2機器番号が記憶部6に記録されている場合、判断部9は処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可することができる。一方、第2機器番号が記憶部6に記録されていない場合、処理部10は第2機器番号を記憶部6に記録することができる。
【0031】
上記のように、処理部10は、第1駅務機器TIを最初に起動し、第2媒体処理部21が端子部8に最初にLAN接続された際に第2媒体処理部21の第2機器番号を認証することができる。
第1駅務機器TIを最初に起動するタイミング以前に第2機器番号が記憶部6に記録されている場合、判断部9は処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可することができる。
【0032】
一方、第1駅務機器TIを最初に起動するタイミング以前に第2機器番号が記憶部6に記録されていない場合、処理部10は第2機器番号を記憶部6に記録することができる。次回以降、判断部9は第2機器番号が記憶部6に記録されていると判断することができるため、第2媒体処理部21の接続エラーが発生する事態を回避することができ、判断部9は処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可することができる。
【0033】
第2機器番号が記憶部6に記録されていない場合、判断部9は処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可又は禁止することができる。すなわち、判断部9は、第2媒体処理部21が正規の機器であるかどうかを確認せず、処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可してもよい。又は、判断部9は、第2媒体処理部21が正規の機器であるかどうかを確認し、第2媒体処理部21に接続エラーが発生したと判断し、処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を禁止してもよい。
【0034】
処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御が禁止された場合、判断部9は、第2媒体処理部21から読み取った第2機器番号が記憶部6に記録されていることを確認した後、処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可することができる。すなわち、判断部9が、第2媒体処理部21が正規の機器であるかどうかを確認する場合、処理部10は、第2媒体処理部21の第2機器番号を、再度、認証することができる。これにより、判断部9は、第2媒体処理部21が正規の機器であることを確認した上で、処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可することができる。
【0035】
第1駅務機器TIを最初に起動するタイミング以前に、記憶部6は、第1媒体処理部12の第1機器番号及び第2媒体処理部21の第2機器番号を記憶していてもよい。例えば、記憶部6は、第1機器番号及び第2機器番号を予めテーブルで持っていてもよい。これにより、駅務システムSYの使用初期においても、第1媒体処理部12や第2媒体処理部21の接続エラーが発生する事態を回避することができる。
【0036】
判断部9が、第1操作部3を介して入力されるコマンドに基づいて、端子部8と接続させる対象を第1媒体処理部12から第2媒体処理部21に切替えると判断した場合、まず、処理部10は、第1媒体処理部12を端子部8から切離し、続いて、処理部10は、第2媒体処理部21を端子部8に接続する。すなわち、処理部10は、切替え部15が第1媒体処理部12に接続されている状態から、切替え部15が第2媒体処理部21に接続される状態に切替える。
【0037】
続いて、判断部9は、第2媒体処理部21から読み取った第2機器番号が記憶部6に記録されていることを確認した後、処理部10による第2媒体処理部21の駆動の制御を許可する。上記のように、第2機器番号が正しいか、判断部9はチェックを行うことができる。
【0038】
さらに、第1駅務機器TIの電源をオフにする直前に、処理部10は、端子部8にLAN接続されている媒体処理部の機器番号を記録することができる。次に第1駅務機器TIを起動した際、判断部9は、端子部8にLAN接続されている媒体処理部を特定することができ、特定した媒体処理部の駆動の制御を許可することができる。
本実施形態の駅務システムSYは、上述したように構成されている。
【0039】
(比較例)
次に、比較例に係る駅務システムSYについて説明する。図2は、本比較例に係る駅務システムSYを示すブロック図である。
図2に示すように、第1駅務機器TIが切替え部15無しに構成されている以外、第1駅務機器TIは、上記実施形態の第1駅務機器TIと同様に構成されている。なお、図2において第1駅務機器TIを簡略的に示しており、第1駅務機器TIのうち記憶部6、発券部11等は、第1駅務機器TIのその他の機器に含まれている。有人コーナに、第1駅務機器TI及び第1インターフォンIN1の他に遠隔操作端末RTが配備されている。
【0040】
第2駅務機器DRが第1駅務機器TIと同様に構成されている点で、上記実施形態と相違している。第2駅務機器DRは、第1駅務機器TIの表示操作部1の替わりに表示操作部22を備えている。表示操作部22は、第3表示部23及び第2操作部24を備えている。第2駅務機器DRは、第1駅務機器TIの第1制御部7の替わりに第2制御部25を備えている。なお、図2において第2駅務機器DRを簡略的に示しており、第2駅務機器DRのうち記憶部、発券部等は、第2駅務機器DRのその他の機器に含まれている。
【0041】
本比較例において、第2媒体処理部21は、第1制御部7にではなく第2制御部25に接続されている。第2制御部25は、遠隔操作端末RTにLAN接続されている。そのため、遠隔操作端末RTは、第2制御部25を遠隔操作することができる。
【0042】
比較例に係る駅務システムSYにおいて、第1制御部7(処理部10)は、駅係員と対面する旅客が持つ媒体を第1媒体処理部12に処理させることができる。また、無人コーナにいる旅客が第2インターフォンIN2を使用して駅係員に要件を問い合わせた際、遠隔操作端末RTにコマンドを入力することで、第2制御部25(処理部)は、無人コーナにいる旅客が持つ媒体を第2媒体処理部21に処理させることができる。
【0043】
但し、第2駅務機器DRは、第2媒体処理部21以外に複数の機器を備えている。比較例において、第2駅務機器DRの構成を簡素にできないため、無人コーナにおける旅客対応を安価に行うことができる駅務システムSYを得ることは困難である。
【0044】
次に、機器番号保存方法について説明する。
(機器番号保存方法の比較例)
まず、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用可能な機器番号保存方法の比較例について説明する。図3は、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用可能な機器番号保存方法の比較例を説明するためのフローチャートである。
【0045】
図3及び図1に示すように、機器番号保存方法が開始されると、まず、ステップSa1において、保守員は、第1駅務機器TIの電源をオンする。これにより、処理部10は、端子部8に接続されている第1媒体処理部12の第1機器番号を読み取ることができる。続いて、ステップSa2において、処理部10は、記憶部6に読み取った第1媒体処理部12の第1機器番号を保存する。
【0046】
その後、ステップSa3において、保守員は、第1駅務機器TIの電源をオフし、オンする。これにより、保守員用の業務から駅係員用の業務に切替えることができる。これにより、保守員が改造作業で行う機器番号保存方法が終了する。
【0047】
但し、図3の例では、記憶部6に第2媒体処理部21の第2機器番号を保存していない。そのため、端子部8と第2媒体処理部21とを接続した際、第2媒体処理部21に接続エラーが発生することになる。
【0048】
(上記実施形態の機器番号保存方法)
次に、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用される機器番号保存方法について説明する。図4は、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用される機器番号保存方法を説明するためのフローチャートである。
【0049】
図4及び図1に示すように、機器番号保存方法が開始されると、まず、ステップSb1において、保守員は、第1駅務機器TIの電源をオンする。これにより、処理部10は、端子部8に接続されている第1媒体処理部12の第1機器番号を読み取ることができる。続いて、ステップSb2において、処理部10は、記憶部6に読み取った第1媒体処理部12の第1機器番号を保存する。
【0050】
次いで、ステップSb3において、保守員は、端子部8に接続する媒体処理部を第1媒体処理部12から第2媒体処理部21に切替える。これにより、処理部10は、端子部8に接続されている第2媒体処理部21の第2機器番号を読み取ることができる。そして、処理部10は、記憶部6に読み取った第2媒体処理部21の第2機器番号を保存する。
【0051】
その後、ステップSb4において、保守員は、第1駅務機器TIの電源をオフし、オンする。これにより、保守員用の業務から駅係員用の業務に切替えることができる。これにより、保守員が改造作業で行う機器番号保存方法が終了する。
【0052】
図4の例では、記憶部6に第1媒体処理部12の第1機器番号と第2媒体処理部21の第2機器番号との両方を保存している。そのため、端子部8と第1媒体処理部12とを接続した際や、端子部8と第2媒体処理部21とを接続した際に、接続エラーが発生する事態を回避することができる。
なお、上述したように、記憶部6は、第1機器番号及び第2機器番号を予めテーブルで持っていてもよい。その場合、保守員は図4の機器番号保存方法を実施しなくともよい。
【0053】
また、機器番号保存方法は、ステップSb4を割愛することが可能である。その場合、第1機器番号を記憶部6に保存した後に、判断部9が第1機器番号の認証を行い、
第2機器番号を記憶部6に保存した後に、判断部9が第2機器番号の認証を行うことができればよい。機器番号の認証を行うことができるため、保守員用の業務から駅係員用の業務に切替えることができる。
【0054】
次に、媒体処理方法について説明する。
(媒体処理方法の比較例)
まず、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用可能な媒体処理方法の比較例について説明する。図5は、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用可能な媒体処理方法の比較例を説明するためのフローチャートである。
【0055】
図5及び図1に示すように、媒体処理方法が開始されると、まず、ステップSc1において、無人コーナにいる旅客は第2インターフォンIN2を介して駅係員に要件を伝える。次いで、ステップSc2において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、第1媒体処理部12を第1制御部7の端子部8から切離す。これにより、第1媒体処理部12と第1制御部7とのLAN接続が解除される。すると、ステップSc3において、第1制御部7の判断部9は、接続エラーが発生したと判断する。ステップSc4において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、接続エラーを解除する。
【0056】
続いて、ステップSc5において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、第2媒体処理部21を第1制御部7の端子部8にLAN接続する。すると、ステップSc6において、第1制御部7の判断部9は、接続エラーが発生したと判断する。ステップSc7において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、接続エラーを解除する。
【0057】
次いで、ステップSc8において、駅係員は第1インターフォンIN1を介して旅客に対応内容を伝える。続いて、ステップSc9において、旅客は第2媒体処理部21に媒体を投入する。その後、ステップSc10において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、第2媒体処理部21に媒体を処理させることができ、第1駅務機器TIで旅客の要件に対応した業務を実行することができる。これにより、媒体処理方法が終了する。
【0058】
(上記実施形態の媒体処理方法)
次に、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用される媒体処理方法について説明する。図6は、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用される媒体処理方法を説明するためのフローチャートである。図7は、上記実施形態に係る第1表示部2に表示する画面の一例を示す図であり、媒体処理部の切替え業務を実行する際に表示する画面を示す図である。
【0059】
図6図7、及び図1に示すように、媒体処理方法が開始されると、まず、ステップSd1において、無人コーナにいる旅客は第2インターフォンIN2を介して駅係員に要件を伝える。次いで、ステップSd2において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、第1表示部2に媒体処理部の切替え業務を実行する際に使用する画面を表示させる。駅係員は、媒体処理部の切替え業務にて第1表示部2の画面に表示されている「切離」ボタンを押下する。
【0060】
続いて、ステップSd3において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、媒体処理部と第1制御部7の端子部8とのハードとしての接続を切替える。例えば、第1媒体処理部12を第1制御部7の端子部8から切離した場合、第2媒体処理部21が第1制御部7の端子部8にLAN接続される。一方、第2媒体処理部21を第1制御部7の端子部8から切離した場合、第1媒体処理部12が第1制御部7の端子部8にLAN接続される。
【0061】
その後、ステップSd4において、駅係員は、媒体処理部の切替え業務にて、第1表示部2の画面に表示されている複数の接続実行ボタンのうち何れ一を押下する。図7の例では、第1表示部2の画面に、「窓口側媒体処理部接続実行」ボタンと、「遠隔側媒体処理部接続実行」ボタンとが表示されている。
【0062】
続いて、ステップSd5において、判断部9は、媒体処理部と第1制御部7の端子部8とのソフトとしての接続に成功したかどうか判断する。
接続に失敗した場合(ステップSd5)、ステップSd2に移行する。例えば、第1媒体処理部12と第1制御部7の端子部8との接続にハードとしての切替えた後に「遠隔側媒体処理部接続実行」ボタンを押下した場合、ステップSd2に移行する。また、第2媒体処理部21と第1制御部7の端子部8との接続にハードとしての切替えた後に「窓口側媒体処理部接続実行」ボタンを押下した場合、ステップSd2に移行する。
【0063】
一方、接続に成功した場合(ステップSd5)、ステップSd6に移行する。例えば、第1媒体処理部12と第1制御部7の端子部8との接続にハードとしての切替えた後に「窓口側媒体処理部接続実行」ボタンを押下した場合、ステップSd6に移行する。また、第2媒体処理部21と第1制御部7の端子部8との接続にハードとしての切替えた後に「遠隔側媒体処理部接続実行」ボタンを押下した場合、ステップSd6に移行する。
【0064】
次いで、ステップSd6において、駅係員は、第1インターフォンIN1を介して無人コーナにいる旅客に対応内容を伝える。続いて、ステップSd7おいて、旅客は第2媒体処理部21に媒体を投入する。その後、ステップSd8おいて、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、第2媒体処理部21に媒体を処理させることができ、第1駅務機器TIで旅客の要件に対応した業務を実行することができる。これにより、媒体処理方法が終了する。
【0065】
図6の例では、記憶部6に第1媒体処理部12の第1機器番号と第2媒体処理部21の第2機器番号との両方を保存している。そのため、端子部8と媒体処理部とのLAN接続を切替えた際に、接続エラーが発生する事態を回避することができる。
【0066】
なお、上記実施形態の駅務システムSYにおいて、第1制御部7の端子部8と接続する媒体処理部の候補は2台であるが、上記候補が3台以上であってもよい。その場合、媒体処理部の候補の台数分だけ、「接続実行」ボタンを第1表示部2の画面に表示させることができる。
【0067】
又は、上記候補が2台以上であっても、第1表示部2の画面に一の「接続実行」ボタンのみ表示してもよい。処理部10は、端子部8に接続されている媒体処理部の機器番号を読み取ることで、LAN接続されている媒体処理部を特定し、LAN接続されている媒体処理部へのソフトとしての切替えを促す「接続実行」ボタンのみを第1表示部2の画面に表示させることができる。
【0068】
次に、再起動方法について説明する。
(再起動方法の比較例)
まず、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用可能な再起動方法の比較例について説明する。図8は、上記実施形態に係る第1駅務機器TIに適用可能な再起動方法の比較例を説明するためのフローチャートである。
【0069】
図8及び図1に示すように、再起動方法が開始されると、まず、ステップSe1において、第1駅務機器TIは起動した状態にあり、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、第1制御部7の端子部8に接続する媒体処理部を、第1媒体処理部12から第2媒体処理部21に切替える。その後、ステップSe2において、駅係員は、第1駅務機器TIの電源をオフし、オンする。
【0070】
続いて、ステップSe3において、第1制御部7の判断部9は、第2媒体処理部21の第2機器番号が記憶部6に記録されている機器番号と不一致であると判断し、認証エラーが発生したと判断する。これは、記憶部6に第2機器番号が記録されていなかったためである。ステップSe4において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、接続エラーを解除する。
【0071】
その後、ステップSe5において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、第2媒体処理部21に媒体を処理させることができ、第1駅務機器TIは第2媒体処理部21を使用する業務を実行することができる。これにより、再起動方法が終了する。
【0072】
但し、図8の例では、記憶部6に第2媒体処理部21の第2機器番号を保存していない。第2機器番号が記憶部6に記録されている機器番号と不一致のままである。そのため、再度、認証エラーが発生することになる。
【0073】
(上記実施形態の再起動方法)
次に、上記実施形態に係る駅務システムSYに適用される再起動方法について説明する。図9は、上記実施形態に係る第1駅務機器TIに適用される再起動方法を説明するためのフローチャートである。
【0074】
図9及び図1に示すように、再起動方法が開始されると、まず、ステップSf1において、第1駅務機器TIは起動した状態にあり、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、処理部10は、第1制御部7の端子部8に接続する媒体処理部を、第1媒体処理部12から第2媒体処理部21に切替える。その後、ステップSf2において、駅係員は、第1駅務機器TIの電源をオフし、オンする。
【0075】
続いて、ステップSf3において、駅係員は、第1操作部3にコマンドを入力し、第2媒体処理部21に媒体を処理させることができ、第1駅務機器TIは第2媒体処理部21を使用する業務を実行することができる。何故なら、第1制御部7の判断部9は、第2媒体処理部21の第2機器番号が記憶部6に記録されている機器番号と一致していると判断できるためである。これにより、再起動方法が終了する。
【0076】
図9の例では、記憶部6に第1媒体処理部12の第1機器番号と第2媒体処理部21の第2機器番号との両方を保存している。そのため、第1駅務機器TIを再起動した際に、認証エラーが発生する事態を回避することができる。
【0077】
上述したことから、上記実施形態に係る駅務システムSYによれば、無人コーナにおける旅客対応を安価に行うことができる駅務システムSYを得ることができる。
【0078】
本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記の新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0079】
例えば、図10に示すように、第1駅務機器TIは、上記実施形態と比較し、第1インターフォンIN1をさらに備えてもよい。第1駅務機器TIは、第1マイクMI1及び第1スピーカSP1をさらに備えている。同様に、第2駅務機器DRは、上記実施形態と比較し、第2インターフォンIN2をさらに備えてもよい。第2駅務機器DRは、第2マイクMI2、第2スピーカSP2、第3表示部23、及びカメラ26をさらに備えている。カメラ26で撮影した画像は、第1駅務機器TIの第1表示部2に表示させることができる。又は、第1駅務機器TIに別途設けた第3の表示部にカメラ26で撮影した画像を表示してもよい。
【符号の説明】
【0080】
SY…駅務システム、TI…第1駅務機器、1…表示操作部、2…第1表示部、3…第1操作部、5…電源部、6…記憶部、7…第1制御部、8…端子部、9…判断部、10…処理部、12…第1媒体処理部、15…切替え部、DR…第2駅務機器、21…第2媒体処理部、IN1…第1インターフォン、MI1…第1マイク、SP1…第1スピーカ、IN2…第2インターフォン、MI2…第2マイク、SP2…第2スピーカ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10