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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157404
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】格納装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/06 20060101AFI20241030BHJP
【FI】
B65G1/06 511A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071756
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 すすむ
(72)【発明者】
【氏名】田中 隼人
(72)【発明者】
【氏名】岡本 駿
(72)【発明者】
【氏名】串間 祐亮
(72)【発明者】
【氏名】飛田 優樹
(72)【発明者】
【氏名】吉井 理
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022EE10
3F022FF26
3F022LL05
3F022MM01
3F022MM52
(57)【要約】
【課題】コンテナの脱着作業の作業性を向上させることを目的とする。
【解決手段】格納装置10は、内部に収容空間が形成されている本体部28と本体部28から下方に延びるアウトリガー26とを有するコンテナ23を格納する。格納装置10は、コンテナ23を搭載した輸送車両が乗り入れ可能であって、コンテナ23が格納される乗入部11と、乗入部11の上方でコンテナ23が支持された状態で格納される枠部と、乗入部11の底面に形成された凹部11aに収容可能とされ、乗入部11と枠部との間でコンテナ23を昇降させる昇降フレーム14と、昇降フレーム14の上昇動作に伴って昇降フレーム14と係合し凹部11aの上端の開口を閉鎖する下段フレーム30と、を備える。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容空間が形成されている本体部と前記本体部から下方に延びる脚部とを有するコンテナを格納する格納装置であって、
前記コンテナを搭載した輸送車両が乗り入れ可能であって、前記コンテナが格納される第1格納部と、
前記第1格納部の上方で前記コンテナが支持された状態で格納される第2格納部と、
前記第1格納部の底面に形成された凹部に収容可能とされ、前記第1格納部と前記第2格納部との間で前記コンテナを昇降させる昇降装置と、
前記昇降装置の上昇動作に伴って前記昇降装置と係合し前記凹部の上端の開口を閉鎖する閉鎖機構と、を備える格納装置。
【請求項2】
前記昇降装置は、前記コンテナの前記本体部を下方から支持する支持部を有し、
前記支持部は、長尺状の部材であって所定方向に延在する第1フレームと、長尺状の部材であって前記所定方向と交差する方向に延在する第2フレームと、を有する請求項1に記載の格納装置。
【請求項3】
前記昇降装置は、前記コンテナの前記脚部を下方から支持する板状の支持部を有している請求項1に記載の格納装置。
【請求項4】
前記昇降装置は、前記コンテナを支持する支持部を有し、
前記閉鎖機構は、前記支持部と係合する係合部と、前記開口を閉鎖する閉鎖部と、前記係合部と前記閉鎖部とを接続する棒状の接続部と、を有する請求項1に記載の格納装置。
【請求項5】
前記昇降装置は、前記コンテナを支持する支持部と、前記第1格納部よりも上方に設けられ前記支持部を昇降させる駆動源となる駆動部と、を有する請求項1に記載の格納装置。
【請求項6】
前記昇降装置は、前記コンテナを支持する支持部を有し、
前記第2格納部は、前記支持部を下方から支持する受け部と、前記受け部を水平方向に移動させて前記受け部が前記支持部を支持する状態と支持しない状態とを切り替える切替部と、を有する請求項1に記載の格納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、格納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
積み荷を運搬する輸送車両として、乗務員が搭乗する搭乗部と、搭乗部の下部から後方に延びるシャーシ上に搭載され積み荷が積載されるコンテナと、を備え、コンテナがシャーシから分離可能なものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、車体の荷室部分が、シャーシに対して脱着自在に架装されるスワップボディで成る輸送車両が記載されている。
【0003】
このようなシャーシから分離可能なコンテナとして、コンテナの下面から下方に延びる脚部(以下、「アウトリガー」と称する。)を備え、アウトリガーが地面に立設することで自立可能なコンテナ(以下、「スワップボディコンテナ」と称する)が知られている。このようなスワップボディコンテナは、輸送車両から分離されると、アウトリガーによって地面とコンテナ本体部との間に輸送車両のシャーシが入り込める空間を形成しつつ、地面に自立する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-200989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多数のスワップボディコンテナを倉庫や格納スペースに格納する場合、各スワップボディコンテナを地面に自立させるため、多大なスペースを要することとなる。このため、スワップボディコンテナの格納スペースを省スペース化することが望まれている。
【0006】
格納スペースを省スペース化するために、昇降装置でスワップボディコンテナを昇降させることで、スワップボディコンテナを複数段重ねるように格納することが考えられる。しかしながら、車両の乗入面に昇降装置が収納される凹部が形成されている場合には、昇降装置がスワップボディコンテナを昇降させている場合等、凹部に昇降装置が収容されていない場合には、凹部の上端が乗入面に開口することとなる。乗入面に開口が形成されている場合には、他のスワップボディコンテナを搭載した車両が乗入面に乗り入れ、シャーシに対してスワップボディコンテナを脱着する作業を行う際に、開口にタイヤが嵌り車両が不安定となり、脱着作業の作業性が低減する可能性があった。また、脱着作業を行う作業員の安全性が低減する可能性があった。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、コンテナの脱着作業の作業性を向上させることができる格納装置を提供することを目的とする。
また、コンテナの脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる格納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の格納装置は以下の手段を採用する。
本開示の一実施形態に係る格納装置は、内部に収容空間が形成されている本体部と前記本体部から下方に延びる脚部とを有するコンテナを格納する格納装置であって、前記コンテナを搭載した輸送車両が乗り入れ可能であって、前記コンテナが格納される第1格納部と、前記第1格納部の上方で前記コンテナが支持された状態で格納される第2格納部と、前記第1格納部の底面に形成された凹部に収容可能とされ、前記第1格納部と前記第2格納部との間で前記コンテナを昇降させる昇降装置と、前記昇降装置の上昇動作に伴って前記昇降装置と係合し前記凹部の上端の開口を閉鎖する閉鎖機構と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、コンテナの脱着作業の作業性を向上させることができる。
また、コンテナの脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す側面図である。
図2】本開示の第1実施形態に係る輸送車に設けられたスワップボディコンテナを示す下面図である。
図3】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられた昇降フレームを示す平面図である。
図4図3のIV-IV矢視断面図であって、本開示の第1実施形態に係るスワップボディコンテナ及び昇降フレームを示す断面図である。
図5】本開示の第1実施形態に係るスワップボディコンテナ及び昇降フレームを示す側面図である。
図6】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す側面図であって第1格納部(乗入部)に1台目のスワップボディコンテナを自立させた状態を示している。
図7】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す側面図であって1台目のスワップボディコンテナを上昇させて第2格納部(枠部)に格納した状態を示している。
図8】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す側面図であって第1格納部(乗入部)に2台目のスワップボディコンテナを搭載した輸送車両が乗り入れている状態を示している。
図9】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す側面図であって第1格納部(乗入部)に2台目のスワップボディコンテナを格納している途中の状態を示している。
図10】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す側面図であって第1格納部(乗入部)に2台目のスワップボディコンテナを自立させて格納した状態を示している。
図11】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す正面図であって第1格納部(乗入部)に1台目のスワップボディコンテナを自立させた状態を示している。
図12】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す正面図であってスワップボディコンテナを吊り上げている状態を示している。
図13】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す正面図であってスワップボディコンテナを吊り上げている状態を示している。
図14】本開示の第1実施形態に係る格納装置を示す平面図であって1台目のスワップボディコンテナを第2格納部(枠部)に格納した状態を示している。
図15】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレーム及び下段フレームを示す斜視図である。
図16】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレーム及び下段フレームを示す斜視図である。
図17】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレーム及び下段フレームを示す斜視図である。
図18】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレームと下段フレームとの係合部を示す平面図である。
図19】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレームと下段フレームとの係合部を示す平面図である。
図20】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレームと下段フレームとの係合部を示す側面図である。
図21】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレームと下段フレームとの係合部を示す側面図である。
図22】本開示の第1実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレームと下段フレームとの係合部を示す側面図である。
図23】本開示の第2実施形態に係る格納装置を示す側面図である。
図24】本開示の第2実施形態に係る格納装置を示す正面図であって第1格納部(乗入部)に1台目のスワップボディコンテナを自立させた状態を示している。
図25】本開示の第2実施形態に係る格納装置を示す平面図であって第1格納部(乗入部)及び第2格納部(枠部)にスワップボディコンテナを格納した状態を示している。
図26】本開示の第2実施形態に係る格納装置を示す平面図であって第1格納部(乗入部)、第2格納部(枠部)及び第3格納部にスワップボディコンテナを格納した状態を示している。
図27】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレーム及び下段フレームを示す斜視図である。
図28】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレーム及び下段フレームを示す斜視図である。
図29】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレーム及び下段フレームを示す斜視図である。
図30】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる昇降フレームと中間フレームと下段フレームとの係合部を示す模式的な平面図である。
図31】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる中間フレーム及び下段フレームを示す模式的な側面図である。
図32図31のB-B矢視断面図である。
図33】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる中間フレーム及び下段フレームを示す模式的な側面図である。
図34】本開示の第2実施形態に係る格納装置に設けられる中間フレーム及び下段フレームを示す模式的な側面図である。
図35】本開示の第3実施形態に係る格納装置を示す正面図であって第1格納部(乗入部)に1台目のスワップボディコンテナを自立させた状態を示している。
図36】本開示の第3実施形態に係る格納装置を示す正面図であってスワップボディコンテナを吊り上げている状態を示している。
図37】本開示の第3実施形態に係る格納装置を示す正面図であってスワップボディコンテナを吊り上げている状態を示している。
図38】本開示の第3実施形態に係る格納装置を示す平面図であって1台目のスワップボディコンテナを第2格納部(枠部)に格納した状態を示している。
図39】本開示の第3実施形態に係る格納装置の昇降装置を示す平面図である。
図40図39のC-C矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本開示に係る格納装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明において、前後方向とは、輸送車両20の前後方向を意味し、左右方向は、輸送車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、左右方向は、輸送車両20の幅方向でもあるので、車幅方向と称する場合もある。また、図面において、X軸方向は前後方向を示し、Y軸方向は車幅方向を示し、Z軸方向は上下方向を示している。
【0012】
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態について、図1から図22を用いて説明する。
本実施形態に係る格納装置10は、図1及び図10等に示すように、輸送車両20(例えば、トラック)に搭載されたスワップボディコンテナ23を複数(本実施形態では2台)格納する装置である。
【0013】
まず、輸送車両20について説明する。
本実施形態に係る輸送車両20は、図1に示すように、乗務員が搭乗するキャブ21と、キャブ21の下部から車両後方へ延びるシャーシ22と、シャーシ22上に固定されるスワップボディコンテナ23と、を備えている。
【0014】
スワップボディコンテナ23は、略直方体形状の箱状の部材である。スワップボディコンテナ23の内部には、積載物が積載される空間が形成されている。スワップボディコンテナ23は、内部に収容空間が形成されている本体部28と本体部28から下方に延びるアウトリガー(脚部)26とを有する。
スワップボディコンテナ23の下面には、図2に示すように、長手方向(車両前後方向)に沿って延在する一対のステアリングトンネル24が固定されている。一対のステアリングトンネル24は、平面視でスワップボディコンテナ23の中心軸線を挟んで左右方向に所定の間隔離間するように配置されている。ステアリングトンネル24の長手方向の長さは、スワップボディコンテナ23の長手方向の長さと略同一とされている。
【0015】
各ステアリングトンネル24は、図4に示すように、長手方向と直交する面で切断した際の断面形状が、略C字状の部材である。詳細には、各ステアリングトンネル24は、上面がスワップボディコンテナ23の下面に固定される板状の固定板部24aと、固定板部24aの車幅方向の内側の端部から略直角に曲折して下方に延びる板状の鉛直板部24bと、鉛直板部24bの下端から略直角に曲折して車幅方向の外側方向へ延びる水平板部24cと、を一体的に有している。
【0016】
ステアリングトンネル24は、スワップボディコンテナ23が輸送車両20に搭載されている状態において、水平板部24cがシャーシ22の上面に載置されており、スワップボディコンテナ23の荷重の大部分を支持している。また、鉛直板部24bの車幅方向の内側の面は、シャーシ22に設けられた長手方向に並んで配置される複数のローラ(図示省略)と当接している。各ローラは、上下方向に延びる中心軸線を中心として回転する。このローラが回転することで、スワップボディコンテナ23を輸送車両20に搭載する際や、スワップボディコンテナ23を輸送車両20から降ろす際に、シャーシ22に対するスワップボディコンテナ23の長手方向の移動を円滑にする。
また、ステアリングトンネル24は、スワップボディコンテナ23が後述する昇降装置13で昇降されている状態、及び、スワップボディコンテナ23が空間S2に格納されている状態において、水平板部24cが昇降装置13の昇降フレーム14(詳細には、長手方向フレーム14a)の上面に載置されている(図4参照)。
【0017】
また、スワップボディコンテナ23の下面には、図2に示すように、ステアリングトンネル24と直交するように延在する複数(本実施形態では一例として3本)のクロスメンバ25が設けられている。複数のクロスメンバ25は、車両前後方向に所定の間隔で並んで配置されている。詳細には、クロスメンバ25は、スワップボディコンテナ23及びステアリングトンネル24の車両前後方向の両端部と中央部に配置されている。クロスメンバ25の車幅方向の両端部には、後述するアウトリガー26が設けられている。クロスメンバ25は、ステアリングトンネル24に支持されている。
また、スワップボディコンテナ23の下面には、図2に示すように、複数の(本実施形態では一例として4つ)の下隅金具27が設けられている。
【0018】
アウトリガー26は、上述のように、各クロスメンバ25の両端に設けられている。すなわち、本実施形態では、アウトリガー26は、6本設けられている。アウトリガー26は、図5等に示すように、棒状の部材である。また、アウトリガー26は、ステアリングトンネル24やスワップボディコンテナ23と平行である収納姿勢(図4参照)と、鉛直下方に延びる自立姿勢(図5参照)とに変更可能とされている。収納姿勢と自立姿勢との間の変更は、手動で行うことができる。
【0019】
次に、格納装置10について説明する。
格納装置10は、図1に示すように、輸送車両20が乗り入れ可能な乗入部(第1格納部)11と、乗入部11の上面に立設される枠部(第2格納部)12と、スワップボディコンテナ23を昇降する昇降装置13と、昇降装置13の上昇動作に伴って上下方向に移動する下段フレーム30と、を備えている。
【0020】
乗入部11は、上面の大部分が平坦に形成されており、この平坦な上面を輸送車両20が走行可能とされている。また、乗入部11の上面には、後述する昇降装置13の昇降フレーム14及び下段フレーム30の閉鎖部32が収容される凹部11aが形成されている(図11参照)。凹部11aには、後述する下段フレーム30の閉鎖部32の上面に昇降フレーム14が載置されている状態で収納されている。凹部11aに昇降フレーム14が収容されている状態において、乗入部11の上面と昇降フレーム14の上面とは略面一とされている。このように構成することで、凹部11aに昇降フレーム14等が収容されている状態(すなわち、1台目のスワップボディコンテナ23を搭載した輸送車両20が進入する際)において、乗入部11の上面を輸送車両20が走行し易くすることができる。
凹部11aの形状の詳細については、後述する。
【0021】
枠部12は、乗入部11の上面に立設する複数の柱部12aと、隣接する柱部12aの上端同士を接続する複数の梁部12bとを有している。複数の柱部12aは、図3に示すように、車幅方向に所定の間隔で並ぶ2本を1セットとし、車両前後方向(スワップボディコンテナ23の長手方向)に所定の間隔で複数セット並んで配置されている。なお、図1等では図示の関係上、車両前後方向の両端部に配置される柱部12aのみを図示している。
【0022】
複数の梁部12bは、図3に示すように、前端部に配置される柱部12a同士、後端部に配置される柱部12a同士を接続している。また、前後方向に並ぶ柱部12a同士を接続している。
本実施形態では、枠部12に囲まれた空間S1及び枠部12に囲まれた乗入部11の上面が第1格納部に含まれている。
【0023】
枠部12は、図11及び図14に示すように、一対の支柱12cを有している。なお、図示の関係上、図1及び図6から図10や、図12及び図13等では、支柱12cを省略している。また、図11では、一対の支柱12cのうち、片側のみ図示している。また、一対の支柱12cは、前後方向に複数設けられている。
【0024】
一対の支柱12cは、図14に示すように、空間S1を挟んで対向するように配置されている。一対の支柱12cは、空間S1を基準として対称とされているので、以下では代表として片側の支柱12cについて説明する。
支柱12cは、図11及び図14に示すように、乗入部11の上面に立設している。
【0025】
図11及び図14に示すように、支柱12cには、複数のサポート部12dが設けられている。複数のサポート部12dは、上下方向に所定の間隔で並んで配置されている。サポート部12dは、支柱12cに固定されている一対の棒状の部材を有している。具体的には、一対の棒状部材の一方は、支柱12cの前端面に固定され、他方は支柱12cの他端面に固定されている。すなわち、一対の棒状部材は、前後方向に離間するように配置されている。サポート部12d(棒状部材)は、支柱12cから空間S1側に突出するように設けられている。
一対の棒状部材の間を昇降フレーム14及び下段フレーム30が上下方向に移動する。このように、サポート部12dは、昇降フレーム14及び下段フレーム30の上下方向の移動を許容するとともに、昇降フレーム14及び下段フレーム30の前後方向の移動を規制する。
【0026】
図14及び図18に示すように、支柱12cの上端部には、一対のフレーム支持部12eが設けられている。なお、図18は、図14の要部を平面視した図である。詳細には、図18は、図14のA矢視図である。
一対のフレーム支持部12eは、支柱12cに固定されている。具体的には、一対のフレーム支持部12eの一方は、支柱12cの前端面に固定され、他方は支柱12cの他端面に固定されている。すなわち、一対のフレーム支持部12eは、前後方向に離間するように配置されている。各フレーム支持部12eは、棒状の部材である。各フレーム支持部12eは、支柱12cから空間S1側に突出するように設けられている。
一対のフレーム支持部12eの間を昇降フレーム14及び下段フレーム30が上下方向に移動する。一対のフレーム支持部12eは、昇降フレーム14及び下段フレーム30の上下方向の移動を許容するとともに、昇降フレーム14及び下段フレーム30の前後方向の移動を規制する。
【0027】
図18及び図19に示すように、フレーム支持部12eの上面には、フレーム受け(受け部)12fが載置される。フレーム受け12fは、昇降フレーム14を下方から支持する。フレーム受け12fは、前後方向に延在する棒状の部材であって、一対のフレーム支持部12eに跨るように設けられる。すなわち、一対のフレーム支持部12eの両方に載置される。
【0028】
また、図20から図22に示すように、枠部12は、フレーム受け12fを前後方向に沿って移動させる移動部(切替部)12gを備えている。移動部12gの例としては、例えば、シリンダが挙げられる。移動部12gは、フレーム受け12fを前後方向(矢印A1参照)に直線状に移動させる。移動部12gは、昇降フレーム14がフレーム受け12fよりも高い位置まで上昇(矢印A2参照)すると(図20参照)、フレーム受け12fを一対のフレーム支持部12eに跨るようにスライド移動させる(図21参照)。その後に、昇降フレーム14を下降(矢印A3参照)させて、一対のフレーム支持部12e上に昇降フレーム14を載置する(図22参照)。
このように、移動部12gは、フレーム受け12fを前後方向に移動させてフレーム受け12fが昇降フレーム14を支持する状態と支持しない状態とを切り替える。
【0029】
昇降装置13は、図1に示すように、昇降フレーム(支持部)14と、昇降フレーム14を吊り上げる駆動源となる巻上装置(駆動部)15(例えば、ウインチ)と、昇降フレーム14に接続され巻上装置15によって巻き上げられるチェーン16と、チェーン16の延在方向を変更する滑車17と、を備えている。巻上装置15は、枠部12の上面に設けられている。巻上装置15と昇降フレーム14とは4本のチェーン16で接続されている。チェーン16は、各々、後述する昇降フレーム14の2本の短手方向フレーム14bの各端部に固定されている。
本実施形態では、枠部12に固定された状態の昇降フレーム14の上方の空間S2が第2格納部に含まれている。
【0030】
昇降フレーム14は、図3に示すように、スワップボディコンテナ23の長手方向に沿って延在する複数(本実施形態では一例として2本)長手方向フレーム14aと、スワップボディコンテナ23の短手方向に沿って延在する複数(本実施形態では一例として2本)の短手方向フレーム14bと、2本の長手方向フレーム14aの各端部同士を接続する接続フレーム14cと、を有している。昇降フレーム14は、乗入部11の上面に形成された凹部11a(図1参照)に収容されている。
【0031】
2本の長手方向フレーム14aは、短手方向(左右方向)に所定の間隔離間するように配置されている。長手方向フレーム14aは、長手方向フレーム14aの長手方向の長さは、スワップボディコンテナ23の長手方向の長さよりも長い。また、図3及び図5に示すように、長手方向フレーム14aの長手方向の両端部の上面には、長手方向規制部18が設けられている。長手方向規制部18は、長手方向フレーム14aの上面から上方に突出するように設けられている。各長手方向規制部18は、スワップボディコンテナ23の長手方向の端面に当接又は近接している。長手方向規制部18は、スワップボディコンテナ23と当接することで、スワップボディコンテナ23の長手方向の移動を規制している。スワップボディコンテナ23側の面が上方に向かうほどスワップボディコンテナ23から離れるように傾斜している。このように構成することで、長手方向規制部18やスワップボディコンテナ23の寸法誤差を吸収することができる。
スワップボディコンテナ23が後述する昇降装置13で昇降されている状態、及び、スワップボディコンテナ23が空間S2に格納されている状態において、各長手方向フレーム14aの上面には、ステアリングトンネル24が載置される。すなわち、長手方向フレーム14aは、下方からステアリングトンネル24を支持している。
【0032】
2本の短手方向フレーム14bは、長手方向に所定の間隔離間するように配置されている。2本の短手方向フレーム14bは、長手方向フレーム14aと交差している。短手方向フレーム14bの短手方向の長さは、スワップボディコンテナ23の短手方向の長さよりも長い。また、図3及び図4に示すように、短手方向フレーム14bの短手方向の略中央部の上面には、複数の短手方向規制部19が設けられている。短手方向規制部19は、短手方向フレーム14bの上面から上方に突出するように設けられている。各短手方向規制部19は、一対のステアリングトンネル24の間に設けられている。短手方向規制部19は、鉛直板部24bの車幅方向の中心側の面に当接又は近接している。短手方向規制部19は、ステアリングトンネル24と当接することで、スワップボディコンテナ23の短手方向の移動を規制している。短手方向規制部19は、図4に示すように、ステアリングトンネル24側の面が上方に向かうほどステアリングトンネル24から離れるように傾斜している。このように構成することで、短手方向規制部19やステアリングトンネル24の寸法誤差を吸収することができる。
【0033】
各短手方向フレーム14bの端部には、各々、チェーン16が接続される。このチェーン16を巻上装置15が巻き上げることで、昇降フレーム14を吊り上げることができる。
【0034】
昇降フレーム14は、平面視において、スワップボディコンテナ23に設けられるアウトリガー26と重複しない位置に配置されている。
【0035】
乗入部11の上面に形成された凹部11a(図1参照)の形状の詳細について説明する。凹部11aは、平面視で昇降フレーム14と略同形状とされている。すなわち、凹部11aは、図16及び図17等に示すように、昇降フレーム14の長手方向フレーム14aを収容する長手方向フレーム収容部11aaと、昇降フレーム14の短手方向フレーム14bを収容する短手方向フレーム収容部11abと、昇降フレーム14の接続フレーム14cを収容する接続フレーム収容部11acと、を有している。
【0036】
下段フレーム30は、複数(本実施形態では、一例として2つ)設けられている。複数の下段フレーム30は、前後方向に所定の間隔で並んで配置されている。
下段フレーム30は、昇降装置13の上昇動作に伴って昇降装置13と係合し凹部11a(詳細には、長手方向フレーム収容部11aa)の上端の開口を閉鎖する。また、下段フレーム30は、昇降装置13の下降動作に伴って昇降装置13との係合が解除され、凹部11aの上端の開口を開放する。このように、下段フレーム30は、昇降装置13の昇降動作に伴って、凹部11aの上端の開口を閉鎖する状態と閉鎖しない状態とを切り替えることができる。
【0037】
下段フレーム30は、図11から図17に示すように、昇降フレーム14と係合する一対の係合部31と、凹部11aの上端の開口を閉鎖する閉鎖部32と、係合部31と閉鎖部32とを接続する棒状の一対の接続部33と、を一体的に有する。
【0038】
閉鎖部32は、車幅方向に延在する長尺状の部材である。閉鎖部32の車幅方向の長さは、短手方向フレーム14b及び短手方向フレーム収容部11abの車幅方向の長さと略同一とされている。閉鎖部32は、昇降フレーム14の短手方向フレーム14bの鉛直方向の下方に設けられている。
【0039】
接続部33は、閉鎖部32の車幅方向の両端部から曲折して上方へ延びる長尺状の部材である。接続部33の上下方向の長さは、昇降フレーム14が枠部12に係合した状態(詳細には、フレーム受け12fに載置された状態)において、閉鎖部32の上面が乗入部11の上面とは略面一となる長さとされている。詳細には、接続部33の上下方向の長さは、昇降フレーム14の上面から凹部11aの上端までの長さと略同一とされている。
【0040】
係合部31は、各接続部33の上端部から空間S1方向に所定距離延びる部材である。係合部31は、昇降フレーム14の短手方向フレーム14bの鉛直方向の上方に設けられている。
【0041】
次に、本実施形態に係る格納装置10にスワップボディコンテナ23を格納する方法について、図1及び図6から図10を用いて説明する。以下の説明では、1台目のスワップボディコンテナ23をスワップボディコンテナ23Aと称し、2台目のスワップボディコンテナ23をスワップボディコンテナ23Bと称する。
【0042】
まず、図1に示すように、スワップボディコンテナ23Aを搭載した輸送車両20を乗入部11に乗入れる。そして、スワップボディコンテナ23Aに設けられたアウトリガー26を、収納姿勢から自立姿勢に手動で変更する。そして、アウトリガー26によって、スワップボディコンテナ23Aを乗入部11の上面に自立させる。このとき、短手方向フレーム14bの端部にはチェーン16が接続されている。
【0043】
次に、図6に示すように、自立した状態のスワップボディコンテナ23Aを乗入部11(空間S1)に残してスワップボディコンテナ23Aを取り外した輸送車両20を前進させ、乗入部11から退出させる。
【0044】
次に、図7に示すように、スワップボディコンテナ23Aを昇降装置13によって吊上げる。このとき、図4に示すように、昇降フレーム14の長手方向フレーム14aの上面にステアリングトンネル24の水平板部24cが載った状態で吊上げられる。また、アウトリガー26は、自立姿勢のまま吊上げられる。
【0045】
昇降フレーム14を吊り上げると、乗入部11の上面には凹部11aが露出した状態となる。すなわち、凹部11aの上端が開口する。
【0046】
昇降フレーム14を所定の高さまで吊り上げると、昇降フレーム14の短手方向フレーム14bの車幅方向の両端部が、下段フレーム30の係合部31に下方から当接する(図11から図17参照)。この状態で、さらに昇降フレーム14を吊り上げると、短手方向フレーム14bが係合部31を介して下段フレーム30全体を押し上げる。これにより、下段フレーム30の閉鎖部32も上昇する。
【0047】
下段フレーム30を吊り下げた状態の昇降フレーム14をさらに上昇させて、昇降フレーム14が支柱12cのフレーム支持部12e(図14参照)の高さと同じ高さ程度となるまで吊り上げると、巻上装置15を停止し、昇降フレーム14と枠部12とを係合させる。詳細には、図20から図22に示すように、昇降フレーム14がフレーム受け12fよりも高い位置まで上昇(矢印A2参照)すると(図20参照)、フレーム受け12fを一対のフレーム支持部12eに跨るようにスライド移動させる(図21参照)。その後に、昇降フレーム14を下降(矢印A3参照)させて、フレーム支持部12e上に昇降フレーム14を載置する(図22参照)。このようにして、昇降フレーム14を枠部12の支柱12cに支持させる。
【0048】
このようにして、スワップボディコンテナ23Aを空間S1から空間S2へ移動させる。図7に示すように、空間S2に移動されたスワップボディコンテナ23Aは、空間S2に格納された状態となる。
【0049】
この状態において、閉鎖部32は、図12及び図13に示すように、閉鎖部32は、乗入部11の上面に形成された開口(長手方向フレーム収容部11aaの上端)を閉鎖している。具体的には、閉鎖部32の上面が、乗入部11の上面と略面一となっている。
【0050】
図7に示すように、スワップボディコンテナ23Aを空間S2へ移動させたことで、空間S1にはスワップボディコンテナ23が格納されていない状態となると、次に、図8及び図9に示すように、スワップボディコンテナ23Bを搭載した輸送車両20を乗入部11に乗入れる。そして、スワップボディコンテナ23Bに設けられたアウトリガー26を、収納姿勢から自立姿勢に手動で変更する。そして、アウトリガー26によって、スワップボディコンテナ23Bを自立させる。
【0051】
次に、図10に示すように、自立した状態のスワップボディコンテナ23Bを乗入部11(空間S1)に残してスワップボディコンテナ23Bを取り外した輸送車両20を前進させ、乗入部11から退出させる。これにより、スワップボディコンテナ23Bは、空間S1に格納された状態となる。
このように、上下方向に並んだ空間S1及び空間S2の両方にスワップボディコンテナ23を格納することができる。
【0052】
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、上下方向に並んだ空間S1及び空間S2の両方にスワップボディコンテナ23を格納することができるので、スワップボディコンテナ23を水平方向に並べて格納する場合と比較して、スワップボディコンテナ23を格納するために要する面積を小さくすることができる。すなわち、スワップボディコンテナ23を格納するためのスペースを水平方向において省スペース化することができる。したがって、同一の格納スペースに格納する場合、スワップボディコンテナ23を水平方向に並べて格納する場合と比較して、スワップボディコンテナ23の格納台数を増大することができる。
【0053】
ステアリングトンネル24は、輸送車両20にスワップボディコンテナ23を搭載している状態において、輸送車のシャーシ上に載置されており、スワップボディコンテナ23の大部分の荷重を支えている。このため、ステアリングトンネル24は、スワップボディコンテナ23の下面の他の部分よりも剛性が高い。本実施形態では、昇降装置13の昇降フレーム14がステアリングトンネル24を下方から支持しているので、空間S1から空間S2へ移動させる際にも剛性の高いステアリングトンネル24で下方からスワップボディコンテナ23を支持することとなる。したがって、昇降装置13でスワップボディコンテナ23を移動させている際に、スワップボディコンテナ23の姿勢を安定させることができる。また、昇降装置13でスワップボディコンテナ23を移動させている際に、比較的剛性の低い部分に荷重が作用しないので、スワップボディコンテナ23を損傷し難くすることができる。
【0054】
凹部11aに収容されていた昇降フレーム14が上昇すると、乗入部11の底面に形成された凹部11aが空洞となる。すなわち、乗入部11の底面に開口が形成されることとなる。この状態のままスワップボディコンテナ23の脱着作業を行う場合には、輸送車両20が不安定となり作業性が低減する可能性や、脱着作業を行う作業員の安全性が低減する可能性があった。
一方で、本実施形態では、昇降装置13の上昇動作に伴って昇降フレーム14と係合し凹部11aの上端の開口を閉鎖する下段フレーム30を備えている。これにより、下段フレーム30によって乗入部11の底面に形成された開口を下段フレーム30で閉鎖することができる。したがって、輸送車両20が凹部11aに嵌り込むことにより不安定な姿勢になることを抑制することができるので、スワップボディコンテナ23の脱着作業の作業性を向上させることができる。また、脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる。
【0055】
また、本実施形態では、下段フレーム30が凹部11aのうち、短手方向フレーム収容部11abのみを閉鎖している。乗入部11に輸送車両20が乗り入れる場合には、輸送車両20は、左右のタイヤが長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acを跨ぐように乗り入れる。すなわち、輸送車両20の走行ルートは、長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acと干渉しない。このため、輸送車両20のタイヤが長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acに嵌り込む可能性は低いので、長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acを閉鎖せずとも、輸送車両20が凹部11aに嵌り込むことにより不安定な姿勢になることを抑制することができる。
また、スワップボディコンテナ23の脱着作業を行う際には、上述のように、輸送車両20は、左右のタイヤが長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acを跨ぐように配置されている。すなわち、輸送車両20が、長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acを覆っている。このため、長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acに作業員が足を取られる可能性が低いので、長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acを閉鎖せずとも、脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる。
本実施形態では、このように、閉鎖する必要がある短手方向フレーム収容部11abのみを閉鎖し、閉鎖する必要がない長手方向フレーム収容部11aa及び接続フレーム収容部11acを閉鎖しないようにしている。これにより、下段フレーム30を軽量化することができる。したがって、巻上装置15の駆動力を低減することができるので、省エネルギ化することができる。また、巻上装置15が必要なエネルギを低減することができるので、小型の巻上装置15を採用することができる。
【0056】
また、本実施形態では、下段フレーム30が昇降装置13の上昇動作に伴って開口を閉鎖する。これにより、別途、下段フレーム30を駆動させるための独立した駆動部等を設けることなく、下段フレーム30で開口を閉鎖することができる。したがって、別途下段フレーム30を駆動させるための駆動部を設ける場合と比較して、部品点数を低減することができる。よって、格納装置10の小型化を図ることができる。また、部品点数が低減するので、イニシャルコストと低減することができる。また、部品点数を低減して構造を簡素化することができるので、メンテナンス性を向上させることができる。よって、ランニングコストも低減することができる。
【0057】
本実施形態では、昇降フレーム14が、長尺状の部材であって前後方向に延在する長手方向フレーム14aと、長尺状の部材であって車幅方向に延在する短手方向フレーム14bと、を有する。このように、昇降フレーム14を長尺状の部材で形成することで、例えば板状の部材で形成する場合と比較して、昇降フレーム14を軽量化することができる。
【0058】
また、昇降フレーム14を長尺状の部材で形成することで、例えば板状の部材で形成する場合と比較して、スワップボディコンテナ23と昇降フレーム14との接触面積を低減することができる。これにより、スワップボディコンテナ23の特定の部分のみを昇降フレーム14で支持することができる。したがって、例えば、スワップボディコンテナ23の剛性が高い部分のみ昇降フレーム14で支持した場合には、スワップボディコンテナ23を昇降させる際にスワップボディコンテナ23の姿勢を安定させることができる。また、スワップボディコンテナ23の剛性が低い部分に荷重が作用しないので、スワップボディコンテナ23を損傷し難くすることができる。
【0059】
本実施形態では、下段フレーム30が、係合部31と閉鎖部32とを接続する棒状の接続部33を有している。このように接続部33を棒状の部材とすることで、下段フレーム30を自立させることができる。したがって、下段フレーム30を支持する部材等を設置する必要がないので、下段フレーム30を設置し易くすることができる。
また、接続部33が棒状であるので、係合部31と閉鎖部32とを強固に接続することができる。
【0060】
本実施形態では、昇降フレーム14を昇降させる駆動源である巻上装置15が乗入部11よりも上方に設けられている。このように、乗入部11よりも上方に巻上装置15を設けることで、巻上装置15の設置位置を高い位置にすることができる。したがって、巻上装置15を水没し難くすることができる。
【0061】
また、本実施形態では、昇降装置13を駆動させる巻上装置15によって下段フレーム30も駆動させているので、巻上装置15の設置位置を高い位置にすることで、下段フレーム30の駆動源も高い位置としていることとなる。よって、下段フレーム30の駆動源が水没する事態も抑制することができる。
【0062】
本実施形態では、枠部12が、昇降フレーム14を下方から支持するフレーム受け12fと、フレーム受け12fを水平方向に移動させてフレーム受け12fが昇降フレーム14を支持する状態と支持しない状態とを切り替える移動部12gと、を有する。これにより、フレーム受け12fを介して好適に昇降フレーム14を支持することができる。
また、本実施形態では、昇降フレーム14が下段フレーム30を吊り上げるので、枠部12と昇降フレーム14との係合部分には大きな荷重が作用するが、フレーム受け12fによって下方から昇降フレーム14を支持しているので、確実に昇降フレーム14を支持することができる。
【0063】
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る格納装置50について、図23から図34を用いて説明する。
本実施形態に係る格納装置50は、中間フレーム51を有する点で上記第1実施形態と異なっている。また、下段フレーム130の一部の構成が上記第1実施形態の下段フレーム30と異なっている。その他の点は第1実施形態と略同様であるので、同様の構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0064】
図23に示すように、本実施形態に係る格納装置50は、上下方向に格納部を3つ並べて3台のスワップボディコンテナ23を格納可能とされている。このため、枠部12の柱部12aや支柱12c等の上下方向に延在する部材の長さは、3台のスワップボディコンテナ23を格納可能な長さとされている。
【0065】
また、図24から図26に示すように、支柱12cには、昇降フレーム14を下方から支持するフレーム支持部12eと、中間フレーム51を下方から支持するフレーム支持部12eが設けられている。どちらのフレーム支持部12eも構成は略同一とされている。
【0066】
格納装置50は、2台目のスワップボディコンテナ23を吊り上げる際に用いられる中間フレーム51を備えている。中間フレーム51は、昇降フレーム14と下段フレーム130との間に設けられている。中間フレーム51は、昇降フレーム14と係合することで、昇降フレーム14によって吊上げられる。また、中間フレーム51は、下段フレーム130と係合することで、下段フレーム130を吊り上げる。
【0067】
中間フレーム51は、図23から図29に示すように、凹部11aに収容される中間昇降フレーム53と、中間昇降フレーム53の車幅方向の両端部から上方に延びる一対の接続部54と、各接続部54の上端部から車幅方向内側に所定距離延びる中間係合部52と、を一体的に有する。
【0068】
中間昇降フレーム53は、昇降フレーム14と略同一の形状をしている。中間昇降フレーム53は、スワップボディコンテナ23の長手方向に沿って延在する複数(本実施形態では一例として2本)長手方向フレーム53aと、スワップボディコンテナ23の短手方向に沿って延在する複数(本実施形態では一例として2本)の短手方向フレーム53bと、2本の長手方向フレーム53aの各端部同士を接続する接続フレーム53cと、を有している。
中間昇降フレーム53は、昇降フレーム14の鉛直下方に配置されている。中間昇降フレーム53は、昇降フレーム14が上昇していない状態(凹部11aに収容されている状態)において、昇降フレーム14の下方で凹部11aに収容されている。
【0069】
接続部54は、上下方向に延在する長尺状の部材である。接続部54は、中間昇降フレーム53の各短手方向フレーム53bの両端部から上方へ延びている。各接続部54の上端部には、中間係合部52が設けられている。接続部54は、短手方向フレーム53bと接続部54とを接続している。
接続部54の下端部には、図30から図34に示すように、前後方向の一方(本実施形態では、後方)に突出する突出部54aが設けられている。突出部54aは、後述する下段フレーム130の接続部133と係合している。
【0070】
中間係合部52は、各接続部54の上端部から空間S2方向に所定距離延びる部材である。中間係合部52は、昇降フレーム14の短手方向フレーム14bの鉛直方向の上方に設けられている。中間係合部52は、昇降フレーム14と係合する。
【0071】
本実施形態に係る下段フレーム130は、係合部31を有していない点で上記第1実施形態の下段フレーム30と異なっている。また、本実施形態に係る下段フレーム130の接続部133は、図32に示すように、長手方向と直交する面で切断した断面において、略C型形状とされている。接続部133は、車幅方向の両端に配置される一対の側壁部133aと、一対の側壁部133aの前後方向の一方(本実施形態では、後方)の端部同士を接続する後壁部133bと、を一体的に有している。下段フレーム130の接続部133と、中間フレーム51の接続部54とは、図31に示すように、前後方向に並んでいる。
【0072】
一対の側壁部133a同士の間には、空間が形成されている。この空間には、接続部54の突出部54aが挿入される。下段フレーム130は、突出部54aの車幅方向の移動を規制するとともに、上下方向の移動を許容する。
【0073】
下段フレーム130の上端部には、図31及び図33に示すように、天井壁部133cが設けられている。天井壁部133cは、一対の側壁部133a同士の間に形成される空間の上端を規定している。天井壁部133cの下面と突出部54aの上面とが当接した状態で、中間フレーム51が上昇すると、下段フレーム130が吊り上げられることとなる。
【0074】
次に、本実施形態に係る格納装置50にスワップボディコンテナ23を格納する方法について、図23~26を用いて説明する。以下の説明では、1台目のスワップボディコンテナ23をスワップボディコンテナ23Aと称し、2台目のスワップボディコンテナ23をスワップボディコンテナ23Bと称し、3台目のスワップボディコンテナ23をスワップボディコンテナ23Cと称する。
【0075】
昇降フレーム14でスワップボディコンテナ23Aを吊り上げるまでは、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
【0076】
昇降フレーム14を吊り上げると、乗入部11の上面には凹部11aが露出した状態となる。すなわち、凹部11aの上端が開口する。
【0077】
図25及び図27に示すように、昇降フレーム14を所定の高さまで吊り上げると、昇降フレーム14の短手方向フレーム14bの車幅方向の両端部が、中間フレーム51の中間係合部52に下方から当接する。この状態で、さらに昇降フレーム14を吊り上げると、短手方向フレーム14bが中間係合部52を介して中間フレーム51全体を押し上げる。これにより、中間フレーム51の中間昇降フレーム53も上昇する。
【0078】
中間フレーム51を吊り下げた状態の昇降フレーム14をさらに上昇させて、昇降フレーム14が支柱12cのフレーム支持部12e(図25参照)の高さと同じ高さ程度となるまで吊り上げると、巻上装置15を停止し、昇降フレーム14と枠部12とを係合させる。昇降フレーム14を枠部12の支柱12cに支持させる方法は、第1実施形態と同様なので説明を省略する(図18から図22参照)。
【0079】
このようにして、スワップボディコンテナ23Aを空間S1から空間S2へ移動させる。図25に示すように、空間S2に移動されたスワップボディコンテナ23Aは、空間S2に格納された状態となる。
【0080】
この状態において、中間昇降フレーム53は、乗入部11の上面に形成された開口を閉鎖している。具体的には、中間昇降フレーム53の上面が、乗入部11の上面と略面一となっている。
【0081】
スワップボディコンテナ23Aを空間S2へ移動させたことで、空間S1にはスワップボディコンテナ23が格納されていない状態となると、次に、スワップボディコンテナ23Bを搭載した輸送車両20を乗入部11に乗入れる。そして、スワップボディコンテナ23Bに設けられたアウトリガー26を、収納姿勢から自立姿勢に手動で変更する。そして、アウトリガー26によって、スワップボディコンテナ23Bを自立させる。
【0082】
次に、図10に示すように、自立した状態のスワップボディコンテナ23Bを乗入部11(空間S1)に残してスワップボディコンテナ23Bを取り外した輸送車両20を前進させ、乗入部11から退出させる。これにより、スワップボディコンテナ23Bは、空間S1に格納された状態となる。
このように、上下方向に並んだ空間S1及び空間S2の両方にスワップボディコンテナ23を格納することができる。
【0083】
次に、スワップボディコンテナ23Bを中間昇降フレーム53によって吊上げる。中間昇降フレーム53を吊り上げるには、巻上装置15(図23参照)で再度昇降フレーム14を吊り上げ、昇降フレーム14に係合する中間フレーム51全体を吊り上げる。
中間昇降フレーム53を吊り上げると、再度、乗入部11の上面には凹部11aが露出した状態となる。すなわち、凹部11aの上端が開口する。
【0084】
図33及び図34に示すように、中間フレーム51を所定の高さまで吊り上げると、中間フレーム51の接続部54に設けられた突出部54aが、下段フレーム130の天井壁部133cに下方から当接する。この状態で、さらに中間フレーム51を吊り上げると、突出部54aが天井壁部133cを介して下段フレーム130全体を押し上げる。これにより、下段フレーム130の閉鎖部32も上昇する。
【0085】
下段フレーム130及び中間フレーム51を吊り下げた状態の昇降フレーム14をさらに上昇させて、昇降フレーム14が支柱12cのフレーム支持部12e(図26参照)の高さと同じ高さ程度となるまで吊り上げると、巻上装置15を停止し、昇降フレーム14と枠部12とを係合させる。昇降フレーム14を枠部12の支柱12cに支持させる方法は、第1実施形態と同様なので説明を省略する(図18から図22参照)。
【0086】
このようにして、スワップボディコンテナ23Aを空間S2から空間S3へ移動させるとともに、スワップボディコンテナ23Bを空間S1から空間S2へ移動させる。図26に示すように、空間S3に移動されたスワップボディコンテナ23Aは、空間S3に格納された状態となる。また、空間S2に移動されたスワップボディコンテナ23Bは、空間S2に格納された状態となる。
【0087】
この状態において、下段フレーム130の閉鎖部32は、乗入部11の上面に形成された開口を閉鎖している。具体的には、閉鎖部32の上面が、乗入部11の上面と略面一となっている。
【0088】
次に、スワップボディコンテナ23が格納されていない状態となった空間S1にスワップボディコンテナ23Cを格納する。空間S1にスワップボディコンテナ23を格納する方法は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0089】
このように、上下方向に並んだ空間S1、空間S2及び空間S3のすべてにスワップボディコンテナ23を格納することができる。
【0090】
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、上下方向に並んだ空間S1、空間S2及び空間S3の全てにスワップボディコンテナ23を格納することができるので、スワップボディコンテナ23を格納するために要する面積をより小さくすることができる。
【0091】
また、第1実施形態と同様に、スワップボディコンテナ23の脱着作業を行う際に、凹部11aを閉鎖することができる。したがって、スワップボディコンテナ23の脱着作業の作業性を向上させることができる。また、脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる。
【0092】
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る格納装置60について、図35から図40を用いて説明する。
本実施形態に係る格納装置60は、昇降フレーム14の代わりにパレット64を備えている点で、上記第1実施形態と異なっている。その他の点は第1実施形態と略同様であるので、同様の構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0093】
本実施形態に係る格納装置60は、図39に示すように、矩形板状のパレット64を備えている。パレット64は、乗入部11の上面に形成された凹部211aに収容されている。
【0094】
また、スワップボディコンテナ23が昇降装置13で昇降されている状態、及び、スワップボディコンテナ23が空間S1や空間S2に格納されている状態において、パレット64の上面には、アウトリガー26が立設している(図35から図38等参照)。すなわち、パレット64は、下方からアウトリガー26を支持している。
【0095】
図35から図38に示すように、パレット64の左右方向の端部には、チェーン16が接続される。このチェーン16を巻上装置15が巻き上げることで、パレット64を吊り上げることができる。
【0096】
図39に示すように、本実施形態に係る下段フレーム230の係合部31は、パレット64の車幅方向の両端部に係合する。また、下段フレーム230の閉鎖部232は、パレット64と同様に矩形板状の部材とされている。
【0097】
また、図40に示すように、本実施形態に係る凹部211aは、パレット64と略同一の形状とされている。
【0098】
本実施形態に係る格納装置60にスワップボディコンテナ23を格納する方法は、図35から図38に示すように、パレット64上にスワップボディコンテナ23のアウトリガー26が立設している点以外は第1実施形態で説明したスワップボディコンテナ23を格納する方法と略同一であるので説明を省略する。
【0099】
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。特に、アウトリガー26は、スワップボディコンテナ23を自立させることができることから、ステアリングトンネル24と同様に、他の部分よりも比較的剛性が高い。このため、上記第1実施形態と同様に、昇降装置13でスワップボディコンテナ23を移動させている際に、スワップボディコンテナ23の姿勢を安定させることができる。また、昇降装置13でスワップボディコンテナ23を移動させている際に、比較的剛性の低い部分に荷重が作用しないので、スワップボディコンテナ23を損傷し難くすることができる。
【0100】
また、凹部211aの全体を閉鎖することができるので、スワップボディコンテナ23の脱着作業の作業性を向上させることができる。また、脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる。
【0101】
なお、本実施形態では、第1実施形態のように、上下方向に格納部を2つ並べて2台のスワップボディコンテナ23を格納する格納装置にパレット64を適用する例について説明したが、第2実施形態のように、上下方向に格納部を3つ並べて3台のスワップボディコンテナ23を格納する格納装置にパレット64を適用してもよい。
【0102】
なお、本開示は、上記各実施形態に係る開示に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記第1実施形態及び第3実施形態では、上下方向に格納部を2つ並べて、2台のスワップボディコンテナ23を格納する格納装置について説明し、第2実施形態では、上下方向に格納部を3つ並べて、3台のスワップボディコンテナ23を格納する格納装置について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、格納装置は、上下方向に4段以上格納部を並べ、スワップボディコンテナ23を4台以上格納してもよい。
【0103】
また、上記各実施形態では、乗入部11の上面と閉鎖部32の上面等が面一となる例について説明したが、本開示はこれに限定されない。コンテナ23の脱着作業を行う際に作業性や安全性を損なわない範囲であれば、乗入部11の上面と閉鎖部32の上面等との間に段差があってもよい。段差の高さは例えば、プラスマイナス20mm以内の範囲(閉鎖部32の上面が乗入部11の上面から20mm高い位置から20mm低い位置との間の範囲)であってもよい。
【0104】
以上説明した実施形態に記載の格納装置は、例えば以下のように把握される。
本開示の第1態様に係る格納装置は、内部に収容空間が形成されている本体部(28)と前記本体部から下方に延びる脚部(26)とを有するコンテナ(23)を格納する格納装置(10)であって、前記コンテナを搭載した輸送車両(20)が乗り入れ可能であって、前記コンテナが格納される第1格納部(11)と、前記第1格納部の上方で前記コンテナが支持された状態で格納される第2格納部(12)と、前記第1格納部の底面に形成された凹部(11a)に収容可能とされ、前記第1格納部と前記第2格納部との間で前記コンテナを昇降させる昇降装置(13)と、前記昇降装置の上昇動作に伴って前記昇降装置と係合し前記凹部の上端の開口を閉鎖する閉鎖機構(30)と、を備える。
【0105】
凹部に収容されていた昇降装置が上昇すると、第1格納部の底面に形成された凹部が空洞となる。すなわち、第1格納部の底面に開口が形成されることとなる。この状態のままコンテナの脱着作業を行う場合には、車両が不安定となり作業性が低減する可能性や、脱着作業を行う作業員の安全性が低減する可能性があった。
一方で、上記構成では、昇降装置の上昇動作に伴って昇降装置と係合し凹部の上端の開口を閉鎖する閉鎖機構を備えている。これにより、閉鎖機構によって第1格納部の底面に形成された開口を閉鎖機構で閉鎖することができる。したがって、コンテナの脱着作業の作業性を向上させることができる。また、脱着作業を行う作業員の安全性を向上させることができる。
【0106】
また、上記構成では、閉鎖機構が昇降装置の上昇動作に伴って開口を閉鎖する。これにより、別途、閉鎖機構を駆動させるための駆動部等を設けることなく、閉鎖機構で開口を閉鎖することができる。したがって、別途閉鎖機構を駆動させるための駆動部を設ける場合と比較して、部品点数を低減することができる。よって、格納装置の小型化を図ることができる。また、部品点数が低減するので、イニシャルコストと低減することができる。また、部品点数を低減して構造を簡素化することができるので、メンテナンス性を向上させることができる。よって、ランニングコストも低減することができる。
【0107】
また、本開示の第2態様に係る格納装置は、上記第1態様において、前記昇降装置は、前記コンテナの前記本体部を下方から支持する支持部(14)を有し、前記支持部は、長尺状の部材であって所定方向に延在する第1フレーム(14a)と、長尺状の部材であって前記所定方向と交差する方向に延在する第2フレーム(14b)と、を有する。
【0108】
上記構成では、支持部が、長尺状の部材であって所定方向に延在する第1フレームと、長尺状の部材であって所定方向と交差する方向に延在する第2フレームと、を有する。このように、支持部を長尺状の部材で形成することで、例えば板状の部材で形成する場合と比較して、支持部を軽量化することができる。
また、支持部を長尺状の部材で形成することで、例えば板状の部材で形成する場合と比較して、コンテナと支持部との接触面積を低減することができる。これにより、コンテナの特定の部分のみを支持部で支持することができる。したがって、例えば、コンテナの剛性が高い部分のみ支持部で支持した場合には、コンテナを昇降させる際にコンテナの姿勢を安定させることができる。また、コンテナの剛性が低い部分に荷重が作用しないので、コンテナを損傷し難くすることができる。
【0109】
また、本開示の第3態様に係る格納装置は、上記第1態様において、前記昇降装置は、前記コンテナの前記脚部を下方から支持する板状の支持部(64)を有している。
【0110】
上記構成では、昇降装置は、コンテナの脚部を下方から支持する板状の支持部を有している。脚部はコンテナを自立させる際に用いられるものであるので、コンテナの他の部分よりも剛性が高い。したがって、支持部が脚部を支持することによって、コンテナを昇降させる際にコンテナの姿勢を安定させることができる。また、コンテナの剛性が低い部分に荷重が作用しないので、コンテナを損傷し難くすることができる。
【0111】
また、本開示の第4態様に係る格納装置は、上記第1態様から第3態様のいずれかにおいて、前記昇降装置は、前記コンテナを支持する支持部(14)を有し、前記閉鎖機構は、前記支持部と係合する係合部(31)と、前記開口を閉鎖する閉鎖部(32)と、前記係合部と前記閉鎖部とを接続する棒状の接続部(33)と、を有する。
【0112】
上記構成では、閉鎖機構が、係合部と閉鎖機構材とを接続する棒状の接続部を有している。このように接続部を棒状の部材とすることで、閉鎖機構を自立させることができる。したがって、閉鎖機構を支持する部材等を設置する必要がないので、閉鎖機構を設置し易くすることができる。
また、接続部が棒状であるので、係合部と閉鎖機構材とを強固に接続することができる。
【0113】
また、本開示の第5態様に係る格納装置は、上記第1態様から第4態様のいずれかにおいて、前記昇降装置は、前記コンテナを支持する支持部(14)と、前記第1格納部よりも上方に設けられ前記支持部を昇降させる駆動源となる駆動部(15)と、を有する。
【0114】
上記構成では、支持部を昇降させる駆動部が第1格納部よりも上方に設けられている。このように、第1格納部よりも上方に駆動部を設けることで、駆動部の設置位置を高い位置にすることができる。したがって、駆動部を水没し難くすることができる。
また、上記構成では、昇降装置の駆動部によって閉鎖機構も駆動させているので、駆動部の設置位置を高い位置にすることで、閉鎖機構の駆動源も高い位置としていることとなる。よって、閉鎖機構の駆動源が水没する事態も抑制することができる。
【0115】
また、本開示の第6態様に係る格納装置は、上記第1態様から第5態様のいずれかにおいて、前記昇降装置は、前記コンテナを支持する支持部(14)を有し、前記第2格納部は、前記支持部を下方から支持する受け部と、前記受け部を水平方向に移動させて前記受け部が前記支持部を支持する状態と支持しない状態とを切り替える切替部(12g)と、を有する。
【0116】
上記構成では、第2格納部が、支持部を下方から支持する受け部と、受け部を水平方向に移動させて受け部が支持部を支持する状態と支持しない状態とを切り替える切替部と、を有する。これにより、受け部を介して好適に昇降装置を支持することができる。
【符号の説明】
【0117】
10 :格納装置
11 :乗入部(第1格納部)
11a :凹部
11aa :長手方向フレーム収容部
11ab :短手方向フレーム収容部
11ac :接続フレーム収容部
12 :枠部(第2格納部)
12a :柱部
12b :梁部
12c :支柱
12d :サポート部
12e :フレーム支持部
12f :フレーム受け(受け部)
12g :移動部(切替部)
13 :昇降装置
14 :昇降フレーム(支持部)
14a :長手方向フレーム(第1フレーム)
14b :短手方向フレーム(第2フレーム)
14c :接続フレーム
15 :巻上装置(駆動部)
16 :チェーン
17 :滑車
18 :長手方向規制部
19 :短手方向規制部
20 :輸送車両
21 :キャブ
22 :シャーシ
23 :スワップボディコンテナ(コンテナ)
23A :スワップボディコンテナ
23B :スワップボディコンテナ
23C :スワップボディコンテナ
24 :ステアリングトンネル
24a :固定板部
24b :鉛直板部
24c :水平板部
25 :クロスメンバ
26 :アウトリガー
27 :下隅金具
28 :本体部
30 :下段フレーム(閉鎖機構)
31 :係合部
32 :閉鎖部
33 :接続部
50 :格納装置
51 :中間フレーム
52 :中間係合部
53 :中間昇降フレーム
53a :長手方向フレーム
53b :短手方向フレーム
53c :接続フレーム
54 :接続部
54a :突出部
60 :格納装置
64 :パレット
130 :下段フレーム
133 :接続部
133a :側壁部
133b :後壁部
133c :天井壁部
211a :凹部
230 :下段フレーム
232 :閉鎖部
S1 :空間
S2 :空間
S3 :空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図18
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図26
図27
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図34
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図36
図37
図38
図39
図40