IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オービックの特許一覧

特開2024-157429労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム
<>
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図1
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図2
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図3
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図4
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図5
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図6
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図7
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図8
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図9
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図10
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図11A
  • 特開-労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム 図11B
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157429
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20241030BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071792
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 至誠
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA10
5L049AA10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】振替の管理において、締め時点の支払いを容易に確定するシステム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】労務管理装置は、振替出勤日の指定、振替休日の指定及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付部と、振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、出勤日の所定労働時間数を、振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、振替休日と振替出勤日が、週の締め日を跨がない場合は、所定労働時間数を、振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、振替休日と振替出勤日が、週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新部と、振替更新部が更新した日別データに基づき、振替勤務手当を算出する算出部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える労務管理装置であって、
前記制御部が、
任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付手段と、
前記振替受付手段が受け付けた振替情報毎に、
振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、
予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、
振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、
振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新手段と、
前記振替更新手段により更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする労務管理装置。
【請求項2】
日別データにおいて、出勤日、所定休日又は法定休日から選ばれる勤務予定区分がさらに日別に登録されており、
前記振替更新手段が、
前記振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、
振替情報で指定された振替出勤日における所定休日又は法定休日の勤務予定区分と、振替情報で指定された振替休日における出勤日の勤務予定区分と、を入れ替え更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の労務管理装置。
【請求項3】
日別データにおいて、平日残業時間数、所定休出時間数及び法定休出時間数がさらに日別に登録されており、
前記制御部が、
何れかの振替情報に含まれる振替休日の指定、その振替休日における時間外労働時間数、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる勤務情報を受け付ける時間外労働受付手段と、
前記時間外労働受付手段が受け付けた勤務情報毎に、
勤務情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、
勤務情報で指定された振替休日における前記振替更新手段によって更新された勤務予定区分が所定休日である場合は、勤務情報の時間外労働時間数を、勤務情報で指定された振替休日の所定休出時間数に加算して更新し、
勤務情報で指定された振替休日における前記振替更新手段によって更新された勤務予定区分が法定休日である場合は、勤務情報の時間外労働時間数を、勤務情報で指定された振替休日の法定休出時間数に加算して更新する時間外労働更新手段と、
をさらに備え、
前記算出手段が、
前記時間外労働更新手段により更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、平日残業時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、所定休出時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、法定休出時間数の合計に法定休日割増時間単価を乗じた金額と、を合算して時間外手当を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の労務管理装置。
【請求項4】
前記算出手段が、
前記振替勤務手当と前記時間外手当との合計を含む月間手当を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の労務管理装置。
【請求項5】
制御部を備える労務管理装置において実行される労務管理方法であって、
前記制御部で実行される、
任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付ステップと、
前記振替受付ステップで受け付けた振替情報毎に、
振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、
予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、
振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、
振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新ステップと、
前記振替更新ステップにより更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する算出ステップと、
を含むことを特徴とする労務管理方法。
【請求項6】
制御部を備える労務管理装置に実行させるための労務管理プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付ステップと、
前記振替受付ステップで受け付けた振替情報毎に、
振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、
予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、
振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、
振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新ステップと、
前記振替更新ステップにより更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する算出ステップと、
を含むことを特徴とする労務管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、労務管理装置、労務管理方法、及び労務管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
休日に勤務をする場合、勤務予定の平日と休日を振り替えて業務を行う場合がある。この場合において、労働基準法第32条によって、所定内労働時間が週40時間の上限を超過すると労働基準法第37条によって割増賃金を支払う必要がある。多くの場合、日曜日を起算曜日として週40時間の判断を行うため、同週内の振替であれば割増賃金の発生は考慮しなくてよいが、同週内でない振替であれば日曜日を起算曜日とした、所定内労働時間の一週間の積上が40時間超過となっていないか、管理が必要となる。
【0003】
週40時間超過の管理は、各個人の各週の所定時間を基準曜日より積み上げて算出する必要がある上、平日と休日の振替における週40超時間を管理する場合、振替休日の再振替や月次勤怠締め日をまたぐ振替などが生じるとさらに管理が煩雑となり、その結果、労働基準法に準じた時間計算に誤りが生じるリスクが高まる。
【0004】
しかし、これまで、このような煩雑な振替の管理を効率的に行うことができるシステムが知られていなかった(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-304503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、振替の管理において、従業員に不利益にならないかの判断、法的に違反しないかの判断を簡潔且つ容易に行うことができ、さらに、締め期間をまたがる場合であっても、締め時点の支払いを容易に確定できるシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る労務管理装置は、制御部を備える労務管理装置であって、前記制御部が、任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付手段と、前記振替受付手段が受け付けた振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新手段と、前記振替更新手段により更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る労務管理装置は、日別データにおいて、出勤日、所定休日又は法定休日から選ばれる勤務予定区分がさらに日別に登録されており、前記振替更新手段が、前記振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、振替情報で指定された振替出勤日における所定休日又は法定休日の勤務予定区分と、振替情報で指定された振替休日における出勤日の勤務予定区分と、を入れ替え更新することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る労務管理装置は、日別データにおいて、平日残業時間数、所定休出時間数及び法定休出時間数がさらに日別に登録されており、前記制御部が、何れかの振替情報に含まれる振替休日の指定、その振替休日における時間外労働時間数、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる勤務情報を受け付ける時間外労働受付手段と、前記時間外労働受付手段が受け付けた勤務情報毎に、勤務情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、勤務情報で指定された振替休日における前記振替更新手段によって更新された勤務予定区分が所定休日である場合は、勤務情報の時間外労働時間数を、勤務情報で指定された振替休日の所定休出時間数に加算して更新し、勤務情報で指定された振替休日における前記振替更新手段によって更新された勤務予定区分が法定休日である場合は、勤務情報の時間外労働時間数を、勤務情報で指定された振替休日の法定休出時間数に加算して更新する時間外労働更新手段と、をさらに備え、前記算出手段が、前記時間外労働更新手段により更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、平日残業時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、所定休出時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、法定休出時間数の合計に法定休日割増時間単価を乗じた金額と、を合算して時間外手当を算出することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る労務管理装置は、前記算出手段が、前記振替勤務手当と前記時間外手当との合計を含む月間手当を算出することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る労務管理方法は、制御部を備える労務管理装置において実行される労務管理方法であって、前記制御部で実行される、任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付ステップと、前記振替受付ステップで受け付けた振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新ステップと、前記振替更新ステップにより更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する算出ステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る労務管理プログラムは、制御部を備える労務管理装置に実行させるための労務管理プログラムであって、前記制御部に実行させるための、任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる振替情報を受け付ける振替受付ステップと、前記振替受付ステップで受け付けた振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数が日別に登録された日別データにおいて、予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、前記所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する振替更新ステップと、前記振替更新ステップにより更新された日別データに基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する算出ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のシステムによれば、振替の管理において、従業員に不利益にならないかの判断、法的に違反しないかの判断を簡潔且つ容易に行うことができ、さらに、締め期間をまたがる場合であっても、締め時点の支払いを容易に確定できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、一実施形態におけるPC100の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、一実施形態における振替情報の受け付け、受け付けた振替情報に基づく日別データの更新、勤務情報の受け付け、受け付けた勤務情報に基づく日別データの更新、及び月間手当の算出の情報処理のフローの一例を示す図である。
図3図3は、一実施形態における振替情報の入力画面の一例を示す図である。
図4図4は、一実施形態における週締日マスタの一例を示す図である。
図5図5は、振替出勤日と振替休日が週締日を跨がない一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、振替勤務手当の算出式(e)を含む。
図6図6は、振替出勤日(法定休日)と振替休日が週締日を跨ぐ一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、振替勤務手当の算出式(e)を含む。
図7図7は、振替出勤日と振替休日が月締日を跨ぐ一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、振替勤務手当の算出式(e)を含む。
図8図8は、振替出勤日(所定休日)と振替休日が週締日を跨ぐ一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、振替勤務手当の算出式(e)を含む。
図9図9は、振替休日を振替出勤日よりも先に設定した一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、振替勤務手当の算出式(e)を含む。
図10図10は、振替出勤日と振替休日の両方に出勤した一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、振休管理データ(a)、社員Fから受け付けた勤務情報を含む時間外労働データ(b)、更新前の日別データ(c)、更新後の日別データ(d)、更新後の日別データに対応する月別データ(e)、振替勤務手当及び時間外手当の算出式(f)を含む。
図11A図11Aは、振替申請後に振替休日を再振替(変更)した一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、再振替申請の振替情報による更新前の振休管理データ(a1)、更新前の日別データ(b)、新規振替申請の振替情報による更新後の日別データ(c1)、新規振替申請の振替情報による更新後の日別データに対応する月別データ(d1)を含む。
図11B図11Bは、振替申請後に振替休日を再振替(変更)した一実施形態の事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、再振替申請の振替情報による更新後の振休管理データ(a2)、再振替申請の振替情報による更新後の日別データ(c2)、再振替申請の振替情報による更新後の日別データに対応する月別データ(d2)、振替勤務手当及び時間外手当の算出式(e)を含む。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.構成]
ここでは、本発明の労務管理装置を含む本実施形態に係るPC(パーソナルコンピュータ)100の構成の一例について、図1を参照して説明する。なお、本実施形態の構成はあくまでも一例であり、本発明は、本実施形態の構成で実現することに限定されるものではない。また、構成に関する以下の説明において、重複する説明を省略する場合がある。
【0017】
図1は、PC100の構成の一例を示すブロック図である。PC100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108とを備え、各種データ(例えば、記憶部106に記憶される、後述する各データでもよい)を記憶したサーバ200(例えばWebサーバなど)とネットワーク300(例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)など)を介して通信可能に接続されている。
【0018】
PC100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0019】
なお、PC100は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型のものであってもよく、また、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型のものであってもよい。
【0020】
制御部102は、PC100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0021】
制御部102は、機能概念的に、振替受付部102a、振替更新部102b、時間外労働受付部102c、時間外労働更新部102d、算出部102e等を備えている。
【0022】
振替受付部102aは、振替情報を受け付ける。振替受付部102aが受け付ける振替情報は、任意の所定休日又は法定休日から選択された振替出勤日の指定、任意の出勤日から選択された振替休日の指定、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる。
【0023】
振替受付部102aは、受け付けた振替情報において、指定された振替出勤日及び振替休日が、いずれも、振休管理データにおける別の振替情報において指定されていない振替出勤日及び振替休日である場合は、新規振替申請であると判定する。振替受付部102aは、受け付けた新規振替申請の振替情報を振休管理データに登録する。
【0024】
振替受付部102aは、受け付けた振替情報において、指定された振替出勤日が、振休管理データにおける別の振替情報において振替出勤日に指定されている場合は、再振替申請であると判定する。振替受付部102aは、再振替申請であると判定した場合、振休管理データにおける当該別の振替情報を、受け付けた再振替申請の振替情報に更新し、更新前の振替休日を紐づける。
【0025】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報に基づいて、振替情報に対応する振替申請社員の日別データを更新する。また、振替更新部102bは、一実施形態において、更新された日別データに基づき、振替情報に対応する振替申請社員の月別データを更新する。
【0026】
一実施形態において、日別データには、(1)日付及び曜日、(2)社員の情報、(3)出勤日、所定休日又は法定休日から選ばれる勤務予定区分、(4)所定労働時間数、(5)平日残業時間数、(6)所定休出時間数、(7)法定休出時間数、(8)振替勤務時間数、(9)同週内振休時間数、及び(10)同週外振休時間数が社員別且つ日別に登録されている。また、日別データに対応する月別データも同時に作成され、更新される。月別データは日別データに対応するものである。月別データには、これらのうち、(2)社員の情報、(5)平日残業時間数(日別データの合計)、(6)所定休出時間数(日別データの合計)、(7)法定休出時間数(日別データの合計)、(8)振替勤務時間数(日別データの合計)、(9)同週内振休時間数(日別データの合計)、及び(10)同週外振休時間数(日別データの合計)が社員別且つ月締期間別に登録されている。これらの項目に関して、日別データが更新されると、更新された日別データに基づき日別データに対応するように月別データも更新される。
【0027】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替受付部102aが受け付けた振替情報に基づいて、日別データにおける振替情報で指定された振替休日と振替出勤日における勤務予定区分、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数を更新する。また、月別データにおける振替勤務時間数、同週内振休時間数及び同週外振休時間数を日別データに基づき日別データに対応するように更新する。
【0028】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報が新規振替申請である場合、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、振替情報で指定された振替出勤日における所定休日又は法定休日の勤務予定区分と、振替情報で指定された振替休日における出勤日の勤務予定区分と、を入れ替え更新する。
【0029】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報が再振替申請である場合、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、振替受付部102aによって紐づけられた更新前の振替休日における所定休日又は法定休日の勤務予定区分と、振替情報で指定された振替休日(更新後の振替休日)における出勤日の勤務予定区分と、を入れ替え更新する。
【0030】
当該実施形態の日別データにおいて、所定休日の勤務予定区分は予め「所定休日」に設定されており、法定休日の勤務予定区分は予め「法定休日」に設定されており、出勤日の勤務予定区分は予め「出勤日」に設定されている。
【0031】
振替更新部102bは、振替情報が新規振替申請である場合、当該実施形態の日別データにおいて、振替情報で指定された振替出勤日の勤務予定区分を、予め設定された「所定休日」又は「法定休日」の勤務予定区分から、「出勤日」の勤務予定区分に更新し、一方で、振替情報で指定された振替休日の勤務予定区分を、予め設定された「出勤日」の勤務予定区分から、振替出勤日の更新前の勤務予定区分が「所定休日」の場合はそれと同一の「所定休日」の勤務予定区分に更新し、振替出勤日の更新前の勤務予定区分が「法定休日」の場合はそれと同一の「法定休日」の勤務予定区分に更新する。
【0032】
振替更新部102bは、振替情報が再振替申請である場合、当該実施形態の日別データにおいて、振替受付部102aによって紐づけられた更新前の振替休日の勤務予定区分を、別の振替情報に基づき予め更新済みの「所定休日」又は「法定休日」の勤務予定区分から、「出勤日」の勤務予定区分に新たに更新し(すなわち、別の振替情報に基づき更新された勤務予定区分を元の勤務予定区分に戻す)、一方で、振替情報で指定された振替休日(更新後の振替休日)の勤務予定区分を、予め設定された「出勤日」の勤務予定区分から、更新前の振替休日の更新前の勤務予定区分が「所定休日」の場合はそれと同一の「所定休日」の勤務予定区分に更新し、更新前の振替休日の更新前の勤務予定区分が「法定休日」の場合はそれと同一の「法定休日」の勤務予定区分に更新する。
【0033】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報が新規振替申請である場合、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、振替情報で指定された振替出勤日の所定労働時間数と、振替情報で指定された振替休日の所定労働時間数と、を入れ替え更新する。
【0034】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報が再振替申請である場合、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、振替受付部102aによって紐づけられた更新前の振替休日の所定労働時間数と、振替情報で指定された振替休日(更新後の振替休日)の所定労働時間数と、を入れ替え更新する。
【0035】
一実施形態の日別データにおいて、所定休日及び法定休日の所定労働時間数は予め「0時間」に設定されており、出勤日の所定労働時間数は予め就業規則や雇用契約によって定められた出勤日の所定労働時間数に予め設定されている。
【0036】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替情報が新規振替申請である場合、振替情報で指定された振替出勤日の所定労働時間数を、予め設定された所定休日及び法定休日の所定労働時間数の「0時間」から、出勤日の所定労働時間数(すなわち、振替休日において予め設定されていた更新前の所定労働時間数)に更新し、一方で、振替情報で指定された振替休日の所定労働時間数を、予め設定された出勤日の所定労働時間数から、所定休日及び法定休日の所定労働時間数の「0時間」に更新する。
【0037】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替情報が再振替申請である場合、振替受付部102aによって紐づけられた更新前の振替休日の所定労働時間数を、別の振替情報に基づき予め更新済みの「0時間」から、出勤日の所定労働時間数(すなわち、振替情報で指定された振替休日(更新後の振替休日)において予め設定されていた更新前の所定労働時間数)に更新し、一方で、振替情報で指定された振替休日(更新後の振替休日)の所定労働時間数を、予め設定された出勤日の所定労働時間数から、所定休日及び法定休日の所定労働時間数の「0時間」に更新する。
【0038】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報が新規振替申請である場合、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新する。また、振替更新部102bは、振替情報に対応する振替申請社員の月別データにおいて、更新された日別データに基づき、振替勤務時間数を更新して、日別データに対応させる。
【0039】
一実施形態において、振休管理データに登録された振替情報のいずれにおいても指定されていない日の振替勤務時間数は予め「0時間」に設定されている。
【0040】
振替更新部102bは、振替情報が新規振替申請である場合、当該実施形態において、振替情報で指定された振替出勤日の振替勤務時間数を、「0時間」から、予め設定された出勤日の所定労働時間数(すなわち、予め設定された振替休日における上記更新前の所定労働時間数)に更新する。
【0041】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報が再振替申請である場合、振替受付部102aによって紐づけられた更新前の振替休日と振替出勤日が週の締め日を跨がない場合は、出勤日の所定労働時間数を、更新前の振替休日における同週内振休時間数から減算して更新し、振替受付部102aによって紐づけられた更新前の振替休日と振替出勤日が週の締め日を跨ぐ場合は、出勤日の所定労働時間数を、更新前の振替休日における同週外振休時間数から減算して更新する。
【0042】
一実施形態において、振休管理データに登録された振替情報のいずれにおいても指定されていない日の同週内振休時間数及び同週外振休時間数は、それぞれ、予め「0時間」に設定されている。
【0043】
振替更新部102bは、振替情報が再振替申請である場合、当該実施形態において、更新前の振替休日における同週内振休時間数又は同週外振休時間数を、予め設定された出勤日の所定労働時間数から、「0時間」に更新する(すなわち、別の振替情報に基づき更新された同週内振休時間数又は同週外振休時間数を元の「0時間」に戻す)。
【0044】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報毎に、振替情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨がない場合は、予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し、振替情報で指定された振替休日と振替出勤日が、予め設定された週の締め日を跨ぐ場合は、予め設定された出勤日の所定労働時間数を、振替情報で指定された振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する。
【0045】
また、振替更新部102bは、振替情報に対応する振替申請社員の月別データにおいて、更新された日別データに基づき、同週内振休時間数又は同週外振休時間数を更新して、日別データに対応させる。
【0046】
一実施形態において、振休管理データに登録された振替情報のいずれにおいても指定されていない日の同週内振休時間数及び同週外振休時間数は、それぞれ、予め「0時間」に設定されている。
【0047】
振替更新部102bは、当該実施形態において、振替情報で指定された振替休日の同週内振休時間数又は同週外振休時間数を、「0時間」から、予め設定された出勤日の所定労働時間数(すなわち、振替休日における予め設定された上記更新前の所定労働時間数)に更新する。
【0048】
時間外労働受付部102cは、勤務情報を受け付ける。勤務情報は、例えば、何れかの振替情報に含まれる振替休日の指定、その振替休日における時間外労働時間数、及び振替申請社員を特定する情報の組み合わせからなる。ここで、振替情報は、振休管理データに登録されたものである。時間外労働受付部102cは、受け付けた勤務情報を時間外労働データに登録する。
【0049】
時間外労働更新部102dは、時間外労働受付部102cが受け付けた勤務情報毎に、勤務情報に基づいて、勤務情報に対応する振替申請社員の日別データを更新する。また、振替更新部102bは、一実施形態において、更新された日別データに基づき、勤務情報に対応する振替申請社員の月別データを更新する。
【0050】
時間外労働更新部102dは、時間外労働受付部102cが受け付けた勤務情報毎に、勤務情報に対応する振替申請社員の日別データにおいて、勤務情報で指定された振替休日における振替更新部102bによって更新された勤務予定区分が所定休日である場合は、勤務情報の時間外労働時間数を、勤務情報で指定された振替休日の所定休出時間数に加算して更新し、勤務情報で指定された振替休日における振替更新部102bによって更新された勤務予定区分が法定休日である場合は、勤務情報の時間外労働時間数を、勤務情報で指定された振替休日の法定休出時間数に加算して更新する。また、時間外労働更新部102dは、勤務情報に対応する振替申請社員の月別データにおいて、更新された日別データに基づき、所定休出時間数又は法定休出時間数を更新して、日別データに対応させる。
【0051】
算出部102eは、振替更新部102bにより更新された日別データ(日別データに基づき日別データに対応させた月別データ)に基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、振替勤務時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額から、同週内振休時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、同週外振休時間数の合計に標準時間単価を乗じた金額と、を控除することにより振替勤務手当を算出する。
【0052】
算出部102eは、時間外労働更新部102dにより更新された日別データ(日別データに基づき日別データに対応させた月別データ)に基づき、振替申請社員別且つ月締期間別に、平日残業時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、所定休出時間数の合計に時間外割増時間単価を乗じた金額と、法定休出時間数の合計に法定休日割増時間単価を乗じた金額と、を合算して時間外手当を算出する。
【0053】
算出部102eは、振替勤務手当と時間外手当との合計を含む月間手当を算出する。
【0054】
標準時間単価は、社員別に予め設定されたものであり、例えば、1か月の基礎賃金を1か月の所定労働時間数で除して算定されるものである。
【0055】
時間外割増時間単価は、社員別に予め設定された標準時間単価に法定時間外労働の割増率を乗じて得られる金額を標準時間単価に加えて算定されるものである。法定時間外労働の割増率は、例えば、25%であり得る(この場合、時間外割増時間単価は標準時間単価の1.25倍)。
【0056】
法定休日割増時間単価は、社員別に予め設定された標準時間単価に法定休日労働の割増率を乗じて得られる金額を標準時間単価に加えて算定されるものである。法定休日労働の割増率は、例えば、35%であり得る(この場合、法定休日割増時間単価は標準時間単価の1.35倍)。
【0057】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、PC100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0058】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0059】
記憶部106は、概念的に、日別データ記憶部106a、月別データ記憶部106b、振休管理データ記憶部106c、時間外労働データ記憶部106d、設定記憶部106e、社員情報記憶部106f等を備えている。日別データ記憶部106aは、日別データを格納する。月別データ記憶部106bは、月別データを格納する。振休管理データ記憶部106cは、振休管理データを格納する。時間外労働データ記憶部106dは、時間外労働データを格納する。設定記憶部106eは、週の締め日の設定情報(週締日マスタ)、月締期間の設定情報(月締日マスタ)、時間外割増時間単価を算出するための法定時間外労働の割増率、法定休日割増時間単価を算出するための法定休日労働の割増率の設定情報(割増率マスタ)等を格納する。社員情報記憶部106fは、社員を特定する情報と共に、社員別の標準時間単価等の社員に関する情報を格納する。
【0060】
入出力インターフェース部108には、入力装置400及び出力装置500が接続されている。出力装置400には、ディスプレイ、プロジェクタ等の表示装置、スピーカ等の音響装置、プリンタ等の印刷装置の他、データファイル形式でダウンロード可能とする装置も含まれる。データファイルファイル形式は、PDF、CSV、文書ファイル、表計算ソフトファイル、テキストファイル等、当分野で公知のファイル形式を採用することができる。入力装置500には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
【0061】
[2.具体例]
以下、具体例を用いて、本発明に係る労務管理装置による、振替情報の受け付け、受け付けた振替情報に基づく日別データの更新、勤務情報の受け付け、受け付けた勤務情報に基づく日別データの更新、及び月間手当の算出の情報処理に関し、図2~10を参照して説明する。
【0062】
図2は、本具体例における振替情報の受け付け、受け付けた振替情報に基づく日別データの更新、勤務情報の受け付け、受け付けた勤務情報に基づく日別データの更新、及び月間手当の算出の情報処理のフローを示す図である。
【0063】
図2に示すように、振替受付部102aは、別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていない振替出勤日及び振替休日が指定された振替情報を受け付け(S1)、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定し、受け付けた振替情報を振休管理データに登録する(S2)。振替更新部102bは、振替情報毎に、振替情報に基づいて、振替情報に対応する振替申請社員の日別データを更新する(S3)。より詳細に、振替更新部102bは、振替情報毎に、日別データにおいて、振替出勤日における勤務予定区分と振替休日における勤務予定区分とを入れ替え更新し(S31)、振替出勤日の所定労働時間数と振替休日の所定労働時間数とを入れ替え更新し(S32)、出勤日の所定労働時間数を振替出勤日の振替勤務時間数に加算して更新し(S33)、振替休日と振替出勤日が週の締め日を跨がない場合は(S34-NO)、出勤日の所定労働時間数を振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し(S36)、振替休日と振替出勤日が週の締め日を跨ぐ場合は(S34-YES)、出勤日の所定労働時間数を振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する(S35)。
【0064】
振替申請社員が振替休日に出勤せず(S4-NO)、月の締め日までに別の振替が無い場合(S9-NO)、算出部102eは、月の締め日以降に、それまでに受け付けた振替情報を加味した日別データにより、最終的な振替勤務手当を含む月間手当を算出し、確定する(S10)。別の振替がある場合(S9-YES)、別の振替情報を振替受付部102aが受け付け(S1)、以降は上記同様のフローとなる。
【0065】
振替申請社員が振替休日に出勤した場合であって(S4-YES)、再振替申請せずに、時間外労働申請する場合(S5-NO)、時間外労働受付部102cは、勤務情報を受け付け(S6)、受け付けた勤務情報を時間外労働データに登録する(S7)。時間外労働更新部102dは、勤務情報毎に、日別データにおいて、振替休日における勤務予定区分が所定休日である場合(S81-YES)、時間外労働時間数を、振替休日の所定休出時間数に加算して更新し(S82)、振替休日における勤務予定区分が法定休日である場合(S81-NO)、時間外労働時間数を、振替休日の法定休出時間数に加算して更新する(S83)。
【0066】
一方、振替申請社員が振替休日に出勤した場合又は出勤する予定の場合であって(S4-YES)、再振替申請する場合(S5-YES)、振替受付部102aは、別の振替情報の振替出勤日と同一の日が振替出勤日に指定された振替情報を受け付け(S1’)、受け付けた振替情報が再振替申請であると判定し、当該別の振替情報を、受け付けた振替情報に更新し、更新前の振替休日を紐づける(S2’)。振替更新部102bは、再振替申請と判定された振替情報に基づいて、振替情報に対応する振替申請社員の日別データを更新する(S3’)。より詳細に、振替更新部102bは、振替情報毎に、日別データにおいて、紐づけられた更新前の振替休日における勤務予定区分と再振替申請の振替情報の振替休日(更新後の振替休日)における勤務予定区分とを入れ替え更新し(S31’)、紐づけられた更新前の振替休日の所定労働時間数と再振替申請の振替情報の振替休日(更新後の振替休日)の所定労働時間数とを入れ替え更新する(S32’)。
【0067】
また、振替更新部102bは、紐づけられた更新前の振替休日と振替出勤日が週の締め日を跨がない場合は(S33’-NO)、出勤日の所定労働時間数を更新前の振替休日の同週内振休時間数から減算して更新し(S35’)、紐づけられた更新前の振替休日と振替出勤日が週の締め日を跨ぐ場合は(S33’-YES)、出勤日の所定労働時間数を更新前の振替休日の同週外振休時間数から減算して更新する(S34’)。
【0068】
また、振替更新部102bは、再振替申請の振替情報の振替休日(更新後の振替休日)と振替出勤日が週の締め日を跨がない場合は(S36’-NO)、出勤日の所定労働時間数を再振替休日の同週内振休時間数に加算して更新し(S38’)、再振替申請の振替情報の振替休日(更新後の振替休日)と振替出勤日が週の締め日を跨ぐ場合は(S36’-YES)、出勤日の所定労働時間数を再振替休日の同週外振休時間数に加算して更新する(S37’)。
【0069】
その後、月の締め日までに別の振替が無い場合(S9-NO)、算出部102eは、月の締め日以降に、それまでに受け付けた振替情報及び勤務情報を加味した日別データにより、最終的な振替勤務手当及び時間外手当を含む月間手当を算出し、確定する(S10)。別の振替がある場合(S9-YES)、別の振替情報を振替受付部102aが受け付け(S1)、以降は上記同様のフローとなる。
【0070】
なお、図2における各ステップの順番は、図2に示された順番に限定されるものではなく、S2とS3の順番を入れ替えること(又は同時に実施すること)、S7とS8の順番を入れ替えること(又は同時に実施すること)、S31からS35又はS36の各ステップの順番を入れ替えること(又は同時に実施すること)、S31’からS37’又はS38’の各ステップの順番を入れ替えること(又は同時に実施すること)、S1からS3を2回連続した後にS6からS8を2回連続実施すること、S6からS8を実施する前にS9を実施すること、月の締め日前にS10を実施すること等を許容するものである。
【0071】
図3は、本具体例における振替情報の入力画面を示す図である。本具体例における振替情報の入力画面は、図3に示すように、振替申請社員を指定する「社員」の項目、振替出勤日を指定する「当初休日(振替出勤日)」の項目、振替休日を指定する「振替休日」の項目、振替申請をキャンセルする「キャンセル」ボタン、及び入力内容にて振替申請を確定する「決定」ボタンを備える。
【0072】
図4は、本具体例における週締日マスタを示す図である。本具体例における週締日マスタには、振替出勤日の曜日毎に、振替出勤日を基準として、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判断する振替出勤日から振替休日までの期間日数条件が登録されている。振替出勤日に対して振替休日が期間日数条件の日数範囲内に設定されていれば、振替更新部102bによって、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判断され、日数範囲外に設定されていれば、「週の締め日を跨ぐ」と判断される。
【0073】
図5は、本具体例のうち第1事例(振替出勤日と振替休日が週締日を跨がない事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、社員Aから受け付けた振替情報を含む振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、社員Aの振替勤務手当の算出式(e)を含む。
【0074】
図6は、本具体例のうち第2事例(振替出勤日(法定休日)と振替休日が週締日を跨ぐ事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、社員Bから受け付けた振替情報を含む振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、社員Bの振替勤務手当の算出式(e)を含む。
【0075】
図7は、本具体例のうち第3事例(振替出勤日と振替休日が月締日を跨ぐ事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、社員Cから受け付けた振替情報を含む振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、社員Cの振替勤務手当の算出式(e)を含む。
【0076】
図8は、本具体例のうち第4事例(振替出勤日(所定休日)と振替休日が週締日を跨ぐ事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、社員Dから受け付けた振替情報を含む振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、社員Dの振替勤務手当の算出式(e)を含む。
【0077】
図9は、本具体例のうち第5事例(振替休日を振替出勤日よりも先に設定した事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、社員Eから受け付けた振替情報を含む振休管理データ(a)、更新前の日別データ(b)、更新後の日別データ(c)、更新後の日別データに対応する月別データ(d)、社員Eの振替勤務手当の算出式(e)を含む。
【0078】
図10は、本具体例のうち第6事例(振替出勤日と振替休日の両方に出勤した事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、社員Fから受け付けた振替情報を含む振休管理データ(a)、社員Fから受け付けた勤務情報を含む時間外労働データ(b)、更新前の日別データ(c)、更新後の日別データ(d)、更新後の日別データに対応する月別データ(e)、社員Fの振替勤務手当及び時間外手当の算出式(f)を含む。
【0079】
図11Aは、本具体例のうち第7事例(振替申請後に振替休日を再振替(変更)した事例)における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、再振替申請前の振休管理データ(a1)、更新前の日別データ(b)、新規振替申請の振替情報による更新後の日別データ(c1)、新規振替申請の振替情報による更新後の日別データに対応する月別データ(d1)を含む。図11Bは、本具体例のうち上記第7事例における各データの処理及び手当算出を説明するための図であり、再振替申請後の振休管理データ(a2)、再振替申請の振替情報による更新後の日別データ(c2)、再振替申請の振替情報による更新後の日別データに対応する月別データ(d2)、振替勤務手当及び時間外手当の算出式(e)を含む。
【0080】
本具体例における振休管理データは、社員コード、振替出勤日、振替休日、振替イベントの項目を備える。本具体例における時間外労働データは、社員コード、出勤日、時間外労働時間数の項目を備える。本具体例における日別データは、日付、曜日、社員コード、勤務予定(勤務予定区分)、所定労働時間数、平日残業時間数、所定休出時間数、法定休出時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数、同週外振休時間数の項目を備える。本具体例における月別データは、月度、社員コード、平日残業時間数、所定休出時間数、法定休出時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数、同週外振休時間数の項目を備える。
【0081】
以下、第1事例から第6事例に基づき、各データの処理及び手当算出の詳細を説明する。なお、本具体例では、月締期間は、月締日マスタ(図略)により、毎月15日を月の締め日とした期間に設定されているものとする。また、法定時間外労働の割増率は25%、法定休日労働の割増率は35%に設定されているものとする。また、社員A~社員Fの標準時間単価は、一律「2,000」に設定されているものとする。
【0082】
(第1事例:振替出勤日と振替休日が週締日を跨がない事例)
社員Aは、本来の出勤日の4/27の代わりに、法定休日の4/24に出勤し、4/27を休日とする振替を希望したとする。まず、社員Aは、図3に示す入力画面を介して、振替出勤日「4/24」の指定、振替休日「4/27」の指定、振替申請社員の社員コード「A」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0083】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、4/24及び4/27がそれぞれ社員コード「A」の振休管理データにおける別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないことを確認する。
【0084】
振替受付部102aは、確認の結果それぞれ振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定し、図5(a)に示すように、振替イベントを「通常振休」として、受け付けた振替情報を、振休管理データに登録する(S2)。
【0085】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報により、4/24(日曜)を振替出勤日、4/27(水曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「4/24」が日曜日であり、これに対し、振替休日「4/27」が3日後「+3日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判定する(S34-NO)。
【0086】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定(勤務予定区分)、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数を更新する(S3)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0087】
振替更新部102bは、図5(b)に示す社員コード「A」の日別データにおいて、振替出勤日「4/24」の勤務予定「法定休日」と、振替休日「4/27」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図5(c)に示すように、振替出勤日「4/24」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「4/27」の勤務予定を「法定休日」に更新する(S31)。
【0088】
また、振替更新部102bは、図5(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「4/24」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「4/27」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図5(c)に示すように、振替出勤日「4/24」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「4/27」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0089】
また、振替更新部102bは、図5(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「4/24」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図5(c)に示すように、上記更新後(図5(c))の振替出勤日「4/24」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図5(b))の振替休日「4/27」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0090】
また、振替更新部102bは、図5(b)に示す日別データにおいて、振替休日「4/27」の同週内振休時間数を、「0時間」から、図5(c)に示すように、上記更新後(図5(c))の振替出勤日「4/24」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図5(b))の振替休日「4/27」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S36)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判定されているため(S34-NO)、同週内振休時間数は更新されるが、同週外振休時間数は更新されない。
【0091】
また、振替更新部102bは、図5(c)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図5(d)に示すように5月度(4/16~5/15)の月別データを更新する。
【0092】
また、社員Aは、その後、振替休日「4/27」に出勤しなかったため、時間外労働受付部102cは、4/27を出勤日とする勤務情報(時間外労働申請)、及び4/24を振替出勤日とする振替情報(再振替申請)を受け付けていない(S4-NO)。また、社員Aは、5月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。算出部102eは、図5(d)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Aの5月度の振替勤務手当(月間手当)を算出する(S10)。
【0093】
社員Aの5月度の振替勤務手当は、図5(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」と、同週外振休時間数の合計「0時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「0」と、を控除することにより、「0」であると算出できる。また、社員Aの5月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0094】
(第2事例:振替出勤日(法定休日)と振替休日が週締日を跨ぐ事例)
社員Bは、本来の出勤日の5/9の代わりに、法定休日の5/1に出勤し、5/9を休日とする振替を希望したとする。まず、社員Bは、第1事例同様、入力画面を介して、振替出勤日「5/1」の指定、振替休日「5/9」の指定、振替申請社員の社員コード「B」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0095】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、第1事例同様、5/1及び5/9がそれぞれ社員コード「B」の別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定した後、図6(a)に示すように、振替イベントを「通常振休」として、振替情報を振休管理データに登録する(S2)。
【0096】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報により、5/1(日曜)を振替出勤日、5/9(月曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「5/1」が日曜日であり、これに対し、振替休日「5/9」が8日後「+8日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定する(S34-YES)。
【0097】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週外振休時間数を更新する(S3)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0098】
振替更新部102bは、図6(b)に示す社員コード「B」の日別データにおいて、振替出勤日「5/1」の勤務予定「法定休日」と、振替休日「5/9」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図6(c)に示すように、振替出勤日「5/1」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「5/9」の勤務予定を「法定休日」に更新する(S31)。
【0099】
また、振替更新部102bは、図6(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「5/1」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「5/9」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図6(c)に示すように、振替出勤日「5/1」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「5/9」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0100】
また、振替更新部102bは、図6(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「5/1」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図6(c)に示すように、上記更新後(図6(c))の振替出勤日「5/1」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図6(b))の振替休日「5/9」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0101】
また、振替更新部102bは、図6(b)に示す日別データにおいて、振替休日「5/9」の同週外振休時間数を、「0時間」から、図6(c)に示すように、上記更新後(図6(c))の振替出勤日「5/1」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図6(b))の振替休日「5/9」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S35)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定されているため(S34-YES)、同週外振休時間数は更新されるが、同週内振休時間数は更新されない。
【0102】
また、振替更新部102bは、図6(c)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図6(d)に示すように5月度の月別データを更新する。
【0103】
また、社員Bは、その後、振替休日「5/9」に出勤しなかったため、時間外労働受付部102cは、5/9を出勤日とする勤務情報(時間外労働申請)、及び5/1を振替出勤日とする振替情報(再振替申請)を受け付けていない(S4-NO)。また、社員Bは、5月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。算出部102eは、図6(d)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Bの5月度の振替勤務手当(月間手当)を算出する(S10)。
【0104】
社員Bの5月度の振替勤務手当は、図6(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、同週外振休時間数の合計「7.5時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「15,000」と、を控除することにより、「3,750」であると算出できる。また、社員Bの5月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0105】
(第3事例:振替出勤日と振替休日が月締日を跨ぐ事例)
社員Cは、本来の出勤日の5/23の代わりに、所定休日の5/14に出勤し、5/23を休日とする振替を希望したとする。まず、社員Cは、第1事例同様、入力画面を介して、振替出勤日「5/14」の指定、振替休日「5/23」の指定、振替申請社員の社員コード「C」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0106】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、第1事例同様、5/14及び5/23がそれぞれ社員コード「C」の別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定した後、図7(a)に示すように、振替イベントを「通常振休」として、振替情報を振休管理データに登録する(S2)。
【0107】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報により、5/14(土曜)を振替出勤日、5/23(月曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「5/14」が土曜日であり、これに対し、振替休日「5/23」が9日後「+9日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定する(S34-YES)。
【0108】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週外振休時間数を更新する(S3)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0109】
振替更新部102bは、図7(b)に示す社員コード「C」の日別データにおいて、振替出勤日「5/14」の勤務予定「所定休日」と、振替休日「5/23」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図7(c)に示すように、振替出勤日「5/14」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「5/23」の勤務予定を「所定休日」に更新する(S31)。
【0110】
また、振替更新部102bは、図7(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「5/14」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「5/23」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図7(c)に示すように、振替出勤日「5/14」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「5/23」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0111】
また、振替更新部102bは、図7(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「5/14」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図7(c)に示すように、上記更新後(図7(c))の振替出勤日「5/14」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図7(b))の振替休日「5/23」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0112】
また、振替更新部102bは、図7(b)に示す日別データにおいて、振替休日「5/23」の同週外振休時間数を、「0時間」から、図7(c)に示すように、上記更新後(図7(c))の振替出勤日「5/14」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図7(b))の振替休日「5/23」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S35)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定されているため(S34-YES)、同週外振休時間数は更新されるが、同週内振休時間数は更新されない。
【0113】
また、振替更新部102bは、図7(c)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図7(d)に示すように5月度と6月度(5/16~6/15)の月別データを更新する。
【0114】
また、社員Cは、その後、振替休日「5/23」に出勤しなかったため、時間外労働受付部102cは、5/23を出勤日とする勤務情報(時間外労働申請)、及び5/14を振替出勤日とする振替情報(再振替申請)を受け付けていない(S4-NO)。また、社員Cは、5月度及び6月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。算出部102eは、図7(d)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Cの5月度及び6月度の振替勤務手当(月間手当)を算出する(S10)。
【0115】
まず、社員Cの5月度の振替勤務手当は、図7(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、同週外振休時間数の合計「0時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「0」と、を控除することにより、「18,750」であると算出できる。また、社員Cの5月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0116】
次に、社員Cの6月度の振替勤務手当は、図7(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」から、同週内振休時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、同週外振休時間数の合計「7.5時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「15,000」と、を控除することにより、「-15,000」であると算出できる。また、社員Cの6月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0117】
(第4事例:振替出勤日(所定休日)と振替休日が週締日を跨ぐ事例)
社員Dは、本来の出勤日の5/30の代わりに、所定休日の5/24に出勤し、5/30を休日とする振替を希望したとする。まず、社員Dは、第1事例同様、入力画面を介して、振替出勤日「5/24」の指定、振替休日「5/30」の指定、振替申請社員の社員コード「D」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0118】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、第1事例同様、5/24及び5/30がそれぞれ社員コード「D」の別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定した後、図8(a)に示すように、振替イベントを「通常振休」として、振替情報を振休管理データに登録する(S2)。
【0119】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報により、5/24(火曜)を振替出勤日、5/30(月曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「5/24」が火曜日であり、これに対し、振替休日「5/30」が6日後「+6日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定する(S34-YES)。
【0120】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週外振休時間数を更新する(S3)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0121】
振替更新部102bは、図8(b)に示す社員コード「D」の日別データにおいて、振替出勤日「5/24」の勤務予定「所定休日」と、振替休日「5/30」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図8(c)に示すように、振替出勤日「5/24」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「5/30」の勤務予定を「所定休日」に更新する(S31)。
【0122】
また、振替更新部102bは、図8(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「5/24」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「5/30」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図8(c)に示すように、振替出勤日「5/24」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「5/30」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0123】
また、振替更新部102bは、図8(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「5/24」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図8(c)に示すように、上記更新後(図8(c))の振替出勤日「5/24」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図8(b))の振替休日「5/30」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0124】
また、振替更新部102bは、図8(b)に示す日別データにおいて、振替休日「5/30」の同週外振休時間数を、「0時間」から、図8(c)に示すように、上記更新後(図8(c))の振替出勤日「5/24」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図8(b))の振替休日「5/30」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S35)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定されているため(S34-YES)、同週外振休時間数は更新されるが、同週内振休時間数は更新されない。
【0125】
また、振替更新部102bは、図8(c)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図8(d)に示すように6月度の月別データを更新する。
【0126】
また、社員Dは、その後、振替休日「5/30」に出勤しなかったため、時間外労働受付部102cは、5/30を出勤日とする勤務情報(時間外労働申請)、及び5/24を振替出勤日とする振替情報(再振替申請)を受け付けていない(S4-NO)。また、社員Dは、6月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。算出部102eは、図8(d)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Dの6月度の振替勤務手当(月間手当)を算出する(S10)。
【0127】
社員Dの6月度の振替勤務手当は、図8(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、同週外振休時間数の合計「7.5時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「15,000」と、を控除することにより、「3,750」であると算出できる。また、社員Dの6月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0128】
(第5事例:振替休日を振替出勤日よりも先に設定した事例)
社員Eは、本来の出勤日の6/1の代わりに、所定休日の6/11に出勤し、6/1を休日とする振替を希望したとする。まず、社員Eは、第1事例同様、入力画面を介して、振替出勤日「6/11」の指定、振替休日「6/1」の指定、振替申請社員の社員コード「E」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0129】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、第1事例同様、6/11及び6/1がそれぞれ社員コード「E」の別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定した後、図9(a)に示すように、振替イベントを「通常振休」として、振替情報を振休管理データに登録する(S2)。
【0130】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報により、6/11(土曜)を振替出勤日、6/1(水曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「6/11」が土曜日であり、これに対し、振替休日「6/1」が10日前「-10日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定する(S34-YES)。
【0131】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週外振休時間数を更新する(S3)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0132】
振替更新部102bは、図9(b)に示す社員コード「E」の日別データにおいて、振替出勤日「6/11」の勤務予定「所定休日」と、振替休日「6/1」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図9(c)に示すように、振替出勤日「6/11」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「6/1」の勤務予定を「所定休日」に更新する(S31)。
【0133】
また、振替更新部102bは、図9(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「6/11」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「6/1」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図9(c)に示すように、振替出勤日「6/11」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「6/1」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0134】
また、振替更新部102bは、図9(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「6/11」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図9(c)に示すように、上記更新後(図9(c))の振替出勤日「6/11」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図9(b))の振替休日「6/1」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0135】
また、振替更新部102bは、図9(b)に示す日別データにおいて、振替休日「6/1」の同週外振休時間数を、「0時間」から、図9(c)に示すように、上記更新後(図9(c))の振替出勤日「6/11」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図9(b))の振替休日「6/1」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S35)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨ぐ」と判定されているため(S34-YES)、同週外振休時間数は更新されるが、同週内振休時間数は更新されない。
【0136】
また、振替更新部102bは、図9(c)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図9(d)に示すように6月度の月別データを更新する。
【0137】
また、社員Eは、その後、振替休日「6/1」に出勤しなかったため、時間外労働受付部102cは、6/1を出勤日とする勤務情報(時間外労働申請)、及び6/11を振替出勤日とする振替情報(再振替申請)を受け付けていない(S4-NO)。また、社員Eは、6月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。算出部102eは、図9(d)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Eの6月度の振替勤務手当(月間手当)を算出する(S10)。
【0138】
社員Eの6月度の振替勤務手当は、図9(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、同週外振休時間数の合計「7.5時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「15,000」と、を控除することにより、「3,750」であると算出できる。また、社員Eの6月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0139】
(第6事例:振替出勤日と振替休日の両方に出勤した事例)
社員Fは、本来の出勤日の6/15の代わりに、法定休日の6/12に出勤し、6/15を休日とする振替を希望したとする。まず、社員Fは、第1事例同様、入力画面を介して、振替出勤日「6/12」の指定、振替休日「6/15」の指定、振替申請社員の社員コード「F」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0140】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、第1事例同様、6/12及び6/15がそれぞれ社員コード「F」の別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定した後、図10(a)に示すように、振替イベントを「通常振休」(この段階では「通常振休」、のちに「振替休日出勤(法休)」に更新される)として、振替情報を振休管理データに登録する(S2)。
【0141】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた振替情報により、6/12(日曜)を振替出勤日、6/15(水曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「6/12」が日曜日であり、これに対し、振替休日「6/15」が3日後「+3日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判定する(S34-NO)。
【0142】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数を更新する(S3)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0143】
振替更新部102bは、図10(c)に示す社員コード「F」の日別データにおいて、振替出勤日「6/12」の勤務予定「法定休日」と、振替休日「6/15」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図10(d)に示すように、振替出勤日「6/12」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「6/15」の勤務予定を「法定休日」に更新する(S31)。
【0144】
また、振替更新部102bは、図10(c)に示す日別データにおいて、振替出勤日「6/12」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「6/15」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図10(d)に示すように、振替出勤日「6/12」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「6/15」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0145】
また、振替更新部102bは、図10(c)に示す日別データにおいて、振替出勤日「6/12」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図10(d)に示すように、上記更新後(図10(d))の振替出勤日「6/12」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図10(c))の振替休日「6/15」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0146】
また、振替更新部102bは、図10(c)に示す日別データにおいて、振替休日「6/15」の同週内振休時間数を、「0時間」から、図10(d)に示すように、上記更新後(図10(d))の振替出勤日「6/12」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図10(c))の振替休日「6/15」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S36)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判定されているため(S34-NO)、同週内振休時間数は更新されるが、同週外振休時間数は更新されない。
【0147】
また、振替更新部102bは、図10(d)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図10(d)に示すように6月度の月別データを更新する(ただし、この段階では「法定休出時間」は「0時間」)。
【0148】
社員Fは、その後、振替出勤日「6/12」に出勤して所定労働時間の7.5時間勤務した上で、さらに振替休日「6/15」にも出勤して9時間勤務した(S4-YES)。そこで、社員Fは、入力画面(図略)を介して、出勤日「6/15」の指定、時間外労働時間「9時間」、振替申請社員の社員コード「F」からなる勤務情報(時間外労働申請)を入力し、確定した。
【0149】
時間外労働受付部102cは、勤務情報を受け付け(S5)、出勤日(振替休日)「6/15」の日別データにおける勤務予定が「法定休日」であることに照らして、勤務情報の時間外労働時間「9時間」が適切かどうかを判定し、適切である場合、そのまま、受け付けた勤務情報を、図10(b)に示すように、時間外労働データに登録する(S6)。
【0150】
時間外労働更新部102dは、勤務情報の出勤日(振替休日)「6/15」の日別データにおける勤務予定が「法定休日」であるので(S81-NO)、図10(d)に示す日別データにおいて、出勤日(振替休日)「6/15」の法定休出時間数を、「0時間」から、図10(d)に示すように、勤務情報の時間外労働時間「9時間」に更新する(S7・S73)。なお、出勤日(振替休日)「6/15」の勤務予定が「法定休日」であるので、法定休出時間数は更新されるが、所定休出時間数は更新されない。
【0151】
また、時間外労働更新部102dは、図10(d)に示す更新された日別データに基づいて、図10(e)に示すように6月度の月別データの「法定休出時間」を「9時間」に更新する。また、社員Fは、6月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。
【0152】
算出部102eは、図10(e)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Fの6月度の振替勤務手当及び時間外手当(月間手当)を算出する(S10)。なお、社員Fは、出勤日(振替休日)「6/15」以外に、時間外労働を行っていないものとする。
【0153】
まず、社員Fの6月度の振替勤務手当は、図10(f)に示す計算式のように、振替勤務時間数「7.5時間」の合計に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数「7.5時間」の合計に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」と、同週外振休時間数「0時間」の合計に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「0」と、を控除することにより、「0」であると算出できる。
【0154】
次に、社員Fの6月度の時間外手当は、図10(f)に示す計算式のように、平日残業時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、所定休出時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、法定休出時間数の合計「9時間」に法定休日割増時間単価「2,000×135%」を乗じた金額「24,300」と、を合算することにより、「24,300」であると算出できる。
【0155】
次に、社員Fの6月度の月間手当は、社員Fの6月度の振替勤務手当「0」と、社員Fの6月度の時間外手当「24,300」を合算することにより、「24,300」であると算出できる(その他の手当は省略)。
【0156】
(第7事例:振替申請後に振替休日を再振替(変更)した事例)
社員Gは、本来の出勤日の6/21の代わりに、法定休日の6/19に出勤し、6/21を休日とする振替を希望し、さらに後日、休日を6/21から6/27に変更する再振替を希望したとする。まず、社員Gは、6/21を休日とする振替申請として、第1事例同様、入力画面を介して、振替出勤日「6/19」の指定、振替休日「6/21」の指定、振替申請社員の社員コード「G」からなる振替情報(新規振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0157】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付け(S1)、第1事例同様、6/19及び6/21がそれぞれ社員コード「G」の別の振替情報で振替出勤日又は振替休日に指定されていないため、受け付けた振替情報が新規振替申請であると判定した後、図11A(a1)に示すように、振替イベントを「通常振休」として、振替情報を振休管理データに登録する(S2)。
【0158】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた新規振替申請に基づく振替情報により、6/19(日曜)を振替出勤日、6/21(火曜)を振替休日であると判定する。次に、振替出勤日「6/19」が日曜日であり、これに対し、振替休日「6/21」が2日後「+2日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判定する(S34-NO)。
【0159】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数を更新する(S03)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0160】
振替更新部102bは、図11A(b)に示す社員コード「G」の日別データにおいて、振替出勤日「6/19」の勤務予定「法定休日」と、振替休日「6/21」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図11A(c1)に示すように、振替出勤日「6/19」の勤務予定を「出勤日」に更新し、振替休日「6/21」の勤務予定を「法定休日」に更新する(S31)。
【0161】
また、振替更新部102bは、図11A(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「6/19」の所定労働時間数「0時間」と、振替休日「6/21」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図11A(c1)に示すように、振替出勤日「6/19」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、振替休日「6/21」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32)。
【0162】
また、振替更新部102bは、図11A(b)に示す日別データにおいて、振替出勤日「6/19」の振替勤務時間数を、「0時間」から、図11A(c1)に示すように、上記更新後(図11A(c1))の振替出勤日「6/19」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図11A(b))の振替休日「6/21」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S33)。
【0163】
また、振替更新部102bは、図11A(b)に示す日別データにおいて、振替休日「6/21」の同週外振休時間数を、「0時間」から、図11A(c1)に示すように、上記更新後(図11A(c1))の振替出勤日「6/19」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図11A(b))の振替休日「6/21」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S35)。なお、振替休日と振替出勤日が「週の締め日を跨がない」と判定されているため(S34-NO)、同週内振休時間数は更新されるが、同週外振休時間数は更新されない。
【0164】
また、振替更新部102bは、図11A(c1)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図11A(d1)に示すように7月度(6/16~7/15)の月別データを更新する。
【0165】
後日、社員Gは、振替休日「6/21」に出勤するため(S4-YES)、6/21を出勤日とし、6/27を休日とする再振替申請を行う(S5-YES)。社員Gは、入力画面を介して、すでに振替申請済みの振替出勤日「6/19」の指定、再振替休日として振替休日「6/27」の指定、振替申請社員の社員コード「G」からなる振替情報(再振替申請)を入力し、「決定」ボタンにより確定する。
【0166】
振替受付部102aは、入力された振替情報を受け付ける(S1’)。振替出勤日「6/19」は、図11A(a1)に示す通り、すでに社員コード「G」の振休管理データにおける別の振替情報(新規振替申請)で振替出勤日に指定されているため、振替受付部102aは、受け付けた振替情報が再振替申請であると判定する。
【0167】
振替受付部102aは、図11A(a1)に示す別の振替情報(新規振替申請)において、振替出勤日「6/19」はそのままにして、図11B(a2)に示すように、振替休日を「6/21」から「6/27」に更新し、振替イベントを「通常振休」から「再振替(更新前の振替休日6/21)」に更新することにより、もともと振休管理データに登録されていた別の振替情報を、再振替申請に基づく新たな振替情報に更新する(S2’)。
【0168】
振替更新部102bは、振替受付部102aが受け付けた再振替申請に基づく更新された振替情報により、6/19(日曜)をそのまま振替出勤日、更新された6/27(月曜)を振替休日(以下「更新後の振替休日」)であると判定する。次に、振替出勤日「6/19」が日曜日であり、これに対し、更新後の振替休日「6/27」が8日後「+8日」であるので、図4に示す週締日マスタに基づき、更新後の振替休日と振替出勤日とが「週の締め日を跨ぐ」と判定する(S35’-YES)。なお、更新前の振替休日「6/21」と振替出勤日「6/19」は「週の締め日を跨がない」と判定されるものである(S33’-NO)。
【0169】
振替更新部102bは、これらの判定結果に基づき、日別データにおける勤務予定、所定労働時間数、振替勤務時間数、同週内振休時間数、同週外振休時間数を更新する(S3’)。以下、更新処理を詳細に説明する。
【0170】
振替更新部102bは、図11A(c1)に示す社員コード「G」の日別データにおいて、更新前の振替休日「6/21」の勤務予定「法定休日」と、更新後の振替休日「6/27」の勤務予定「出勤日」とを入れ替えることにより、図11B(c2)に示すように、更新前の振替休日「6/21」の勤務予定を「出勤日」に更新し、更新後の振替休日「6/27」の勤務予定を「法定休日」に更新する(S31’)。
【0171】
また、振替更新部102bは、図11A(c1)に示す日別データにおいて、更新前の振替休日「6/21」の所定労働時間数「0時間」と、更新後の振替休日「6/27」の所定労働時間数「7.5時間」を入れ替えることにより、図11B(c2)に示すように、更新前の振替休日「6/21」の所定労働時間数を「7.5時間」に更新し、更新後の振替休日「6/27」の所定労働時間数を「0時間」に更新する(S32’)。
【0172】
また、更新前の振替休日と振替出勤日は「週の締め日を跨がない」と判定されるものであるため(S33’-NO)、振替更新部102bは、図11A(c1)に示す日別データにおいて、更新前の振替休日「6/21」の同週内振休時間数を、「7.5時間」から、図11B(c2)に示すように、上記更新後(図11B(c2))の「6/21」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図11A(c1))の「6/27」の所定労働時間数「7.5時間」を減算して、「0時間」に更新することにより、新規振替申請による更新前の同週内振休時間数「0時間」に戻す(S35’)。
【0173】
また、振替更新部102bは、図11A(c1)に示す日別データにおいて、更新後の振替休日「6/21」の同週外振休時間数を、「0時間」から、図11B(c2)に示すように、上記更新後(図11A(c1))の「6/21」の所定労働時間数、すなわち上記更新前(図11A(b))の「6/27」の所定労働時間数「7.5時間」に更新する(S37’)。なお、更新後の振替休日と振替出勤日とが週の締め日とが「週の締め日を跨がない」と判定されているため(S36’-YES)、同週内振休時間数は更新されるが、同週外振休時間数は更新されない。
【0174】
また、振替更新部102bは、図11B(c2)に示す更新された日別データに基づいて、月締期間の平日残業時間数の合計、所定休出時間数の合計、法定休出時間数の合計、振替勤務時間数の合計、同週内振休時間数の合計、同週外振休時間数の合計を算出することにより、図11B(d2)に示すように7月度の月別データを更新する。
【0175】
また、社員Gは、その後、更新後の振替休日「6/27」に出勤しなかったため、時間外労働受付部102cは、6/27を出勤日とする勤務情報(時間外労働申請)、及び6/21を振替出勤日とする新たな振替情報(別の再振替申請)を受け付けていない(S4-NO)。また、社員Gは、7月度において、別に振替出勤日及び振替休日を設定しなかった(S9-NO)。算出部102eは、図11B(d2)に示す更新された月別データ(更新された日別データに基づく)に基づいて、社員Gの7月度の振替勤務手当(月間手当)を算出する(S9)。
【0176】
社員Gの7月度の振替勤務手当は、図11B(e)に示す計算式のように、振替勤務時間数の合計「7.5時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「18,750」から、同週内振休時間数の合計「0時間」に時間外割増時間単価「2,000×125%」を乗じた金額「0」と、同週外振休時間数の合計「7.5時間」に標準時間単価「2,000×100%」を乗じた金額「15,000」と、を控除することにより、「3,750」であると算出できる。また、社員Gの7月度の月間手当は、振替勤務手当を、別途計算した時間外手当と合算することにより算出できる(ここでは省略する)。
【0177】
以上で説明した通り、本発明のシステムによれば、振替の管理において、従業員に不利益にならないかの判断、法的に違反しないかの判断を簡潔且つ容易に行うことができ、さらに、締め期間をまたがる場合であっても、締め時点の支払いを容易に確定できる。
【0178】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0179】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0180】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0181】
[4.他の実施形態]
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0182】
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0183】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0184】
また、PC100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0185】
例えば、PC100を構成する各装置が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0186】
また、このコンピュータプログラムは、PC100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0187】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム第一商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0188】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0189】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0190】
また、PC100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、PC100は、当該PC100に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0191】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0192】
本発明は、業種業態に関わらずあらゆる業種の労務管理に有用であり、例えば、週の所定労働時間が変動しないオフィスワーカーの多いユーザや、大企業のように管理人数が多く法令以上に割増賃金を支払うことを許容しているユーザ、当初より同一週内外で週割り増し判断をしていたユーザ等において特に有用である。
【符号の説明】
【0193】
100 PC
102 制御部
102a 振替受付部
102b 振替更新部
102c 時間外労働受付部
102d 時間外労働更新部
102e 算出部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 日別データ記憶部
106b 月別データ記憶部
106c 振休管理データ記憶部
106d 時間外労働データ記憶部
106e 設定記憶部
106f 社員情報記憶部
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B