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特開2024-157515コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法
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  • 特開-コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法 図1
  • 特開-コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157515
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/06 20060101AFI20241030BHJP
   G06F 13/38 20060101ALI20241030BHJP
   G06F 13/10 20060101ALI20241030BHJP
【FI】
G06F3/06 304F
G06F13/38 350
G06F13/10 330C
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024001468
(22)【出願日】2024-01-09
(31)【優先権主張番号】202310453571.X
(32)【優先日】2023-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521398080
【氏名又は名称】深▲せん▼市博徳越科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100188776
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 吉男
(72)【発明者】
【氏名】王強
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンピュータ同期制御を実現するデュプリケータ及びその制御方法を提供する。
【解決手段】デュプリケータは、内部にPCBボードを設け、PCBボードにUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクが集積され、デュプリケータ内にマイクロコントローラを設け、マイクロコントローラはそれぞれUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクに接続され、PCBボードには、さらにハブ機構が集積される。該デュプリケータのマイクロコントローラにより、ユーザが2台のコンピュータを同時に呼び出すことができ、共有ディスクとUSB3高速共有チップの連携により、2台のコンピュータのデータを迅速に相互通信させることができる。これにより、2台のコンピュータの可視化変換を実現するデュプリケータは、ハブの機能をさらに備え、ハブ機構に異なるタイプのインターフェイスを設置する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータであって、前記デュプリケータ内にPCBボードが設けられ、前記PCBボードにUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクが集積され、前記デュプリケータ内にマイクロコントローラが設けられ、前記マイクロコントローラはそれぞれUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクに接続され、前記PCBボードにさらにハブ機構が集積される、ことを特徴とするコンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ。
【請求項2】
前記ハブ機構は、それぞれ共有ディスクとマイクロコントローラに電気的に接続された複数のインターフェイスを備え、前記インターフェイスはMini USBインターフェイス、Micro USBインターフェイス、Type-Cインターフェイス、VGAインターフェイス、PCMCIAインターフェイス、CFインターフェイス及びHDMI(登録商標)インターフェイスを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか1項に記載のコンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータを制御するためのコンピュータ同期制御を実現できる方法であって、
前記デュプリケータを第1のコンピュータと第2のコンピュータに接続してからそれぞれキー情報を送信するステップS1と、
前記第1のコンピュータと第2のコンピュータはキー情報が正しいと認識した後にデュプリケータを承認するステップS2と、
前記第1のコンピュータに転送命令を送信し、前記第1のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによってデータをデュプリケータの共有ディスク内に転送し、前記第2のコンピュータに転送命令を送信し、前記第2のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによってデータをデュプリケータの共有ディスク内に転送するステップS3と、
前記第1のコンピュータに取得命令を送信し、前記第1のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによって共有ディスク内のデータを取得し、前記第2のコンピュータに取得命令を送信し、前記第2のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによって共有ディスク内のデータを取得するステップS4と、
前記第1のコンピュータは制御命令をデュプリケータに送信し、前記デュプリケータは制御要求を第2のコンピュータに送信し、第2のコンピュータは制御命令を実行するステップS5と、を含む、ことを特徴とするコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項4】
ステップS2では、前記第1のコンピュータと第2のコンピュータはキー情報の誤りを認識した後、デュプリケータを承認せず、デュプリケータを切断する、ことを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項5】
ステップS3では、ユーザはマウスとキーボードを介して第1のコンピュータに転送命令を送信し、前記第1のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデータをデュプリケータに伝送し、前記デュプリケータは第1のコンピュータUSBポートを介してデータを共有ディスク内に受信し、
ユーザはマウスとキーボードを介して第2のコンピュータに転送命令を送信し、前記第2のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデータをデュプリケータに伝送し、前記デュプリケータは第2のコンピュータUSBポートを介してデータを共有ディスク内に受信する、ことを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項6】
ステップS4では、ユーザはマウスとキーボードを介して第1のコンピュータに取得命令を送信し、前記第1のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデュプリケータ内のデータを取得し、前記デュプリケータはUSB3高速共有チップを介して共有ディスク内のデータを第1のコンピュータ内に転送し、
ユーザはマウスとキーボードを介して第2のコンピュータに取得命令を送信し、前記第2のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデュプリケータ内のデータを取得し、前記デュプリケータはUSB3高速共有チップを介して共有ディスク内のデータを第2のコンピュータ内に転送する、ことを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項7】
ステップS3とステップS4では、プログラムを実行して第1のコンピュータ内で第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはマウスを介してドラッグして第1のコンピュータのデータをフォーム内にドラッグしてデュプリケータに転送命令を発生させ、デュプリケータが命令を受信した後に共有ディスクを介して第1のコンピュータからドラッグされたデータを受信し、デュプリケータはデータを受信した後にプログラムを実行することで該データを第2のコンピュータ内に転送し、
プログラムを実行して第2のコンピュータ内で第1のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはマウスを介してドラッグして第2のコンピュータのデータをフォーム内にドラッグしてデュプリケータに転送命令を発生させ、デュプリケータが命令を受信した後に共有ディスクを介して第2のコンピュータからドラッグされたデータを受信し、デュプリケータはデータを受信した後にプログラムを実行することで該データを第1のコンピュータ内に転送し、前記データはビデオ音声とデータファイルを含む、ことを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項8】
ステップS3では、デュプリケータは転送命令を受信した後、マイクロコントローラは転送に必要なデータを共有ディスク内に転送するようにUSB3高速共有チップを制御し、次に、マイクロコントローラは共有ディスク内から外へデータを転送するようにUSB3高速共有チップを制御する、ことを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項9】
ステップS5では、プログラムを実行して第1のコンピュータ内で第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはフォーム内でマウスとキーボードを用いて制御命令を編集し、該制御命令をデュプリケータ内に送信し、デュプリケータは制御命令を第2のコンピュータ内に送信し、第2のコンピュータは該制御命令を実行してフォーム内で表示し、前記制御命令はオーディオの再生、ソフトウェアのインストール、承認及びコピー&ペーストを含む、ことを特徴とする請求項3に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。
【請求項10】
ステップS5では、第1のコンピュータ内でフォームを仮想化した後、マイクロコントローラはフォーム内で第2のコンピュータに対応するキーボードとマウスをシミュレートするようにキーボードマウスアナログチップを制御し、ユーザはシミュレートしたキーボードとマウスを介して第2のコンピュータに制御命令を送信し、前記第2のコンピュータは制御命令を受信した後に該制御命令を実行する、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ同期制御を実現できる方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデュプリケータ分野に関し、特にコンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会の急速な発展に伴い、ますます多くの人々がコンピュータを使い始め、コンピュータの世代交代が非常に速く、ハードドライブのストレージ量もますます大きくなって、オフィスでは、2台のコンピュータが資料とデータを共有する必要があり、この場合、人々は、Uディスクやコンピュータ上のソフトウェアを通じて資料とデータを別のコンピュータに送信するが、この方法は、メモリの大きいファイルには適しておらず、操作が面倒で速度が遅いため、デュプリケータが発明された。
【0003】
従来のデュプリケータは、ハードドライブデュプリケータとも呼ばれ、このようなハードドライブデュプリケータはハードドライブの全てのデータを物理的にコピーして複製し、次にコピーしたデータを別のハードドライブに転送する。物理的にコピーする方式であるため、データを保持する記憶記録を完了することができ、データの復元などの操作を行うことができる。同時に、このようなコピー方式は、コンピュータから離れて使用することができ、ユーザの必要に応じてコピーの速度を自動的に調整することができる。しかし、このようなデュプリケータは、ユーザが2台のコンピュータを同時に操作する必要があり、非常に不便であり、ユーザは、2台のコンピュータ及びその資料とデータを同時に呼び出す必要がある場合に非常に面倒である。
【0004】
出願番号がCN201611243804.Xの特許は、ディスプレイ、中央処理回路、入力装置、充電装置、機器ケース、少なくとも2つのUSBインターフェイス及び充電器を備える多機能ハードドライブデュプリケータを開示し、このようなデュプリケータは、2台の装置の間のデータ転送を完了することができる。しかし、このようなデュプリケータのインターフェイスの種類は単一であり、異なる種類の装置の間のデータ転送を完了することができず、また、ユーザが2台のコンピュータ及びその資料とデータを同時に呼び出す機能を実現することができなく、機能性が不足する。
【0005】
このため、コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法を設計する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
背景技術に存在している技術的欠陥について、本発明は、コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法を提案し、このようなデュプリケータのマイクロコントローラは、ユーザが2台のコンピュータを同時に呼び出すことができ、共有ディスクとUSB3高速共有チップの連携により2台のコンピュータのデータを高速に互いに通信させ、2台のコンピュータの可視化変換を実現し、また、このような制御方法は、2台のコンピュータを同時に使用して仕事をする必要がある場合、資料とデータの呼び出しを容易にし、2台のコンピュータ間の使用操作と様々なデータの相互通信を実現し、データ整合、呼び出し、相互通信を一体にし、該デュプリケータは、ハブの機能も備えており、異なる種類の装置の接続を実現することができ、汎用性が強い。
【0007】
上述の技術問題を解決し、実際の需要を満たした。具体的な技術的解決手段は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータであって、前記デュプリケータ内にPCBボードが設けられ、前記PCBボードにUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクが集積され、前記デュプリケータ内にマイクロコントローラが設けられ、前記マイクロコントローラはそれぞれUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクに接続され、前記PCBボードにさらにハブ機構が集積される。
【0009】
さらに、前記ハブ機構はそれぞれ共有ディスクとマイクロコントローラに電気的に接続された複数のインターフェイスを備え、前記インターフェイスはMini USBインターフェイス、Micro USBインターフェイス、Type-Cインターフェイス、VGAインターフェイス、PCMCIAインターフェイス、CFインターフェイス及びHDMI(登録商標)インターフェイスを含む。
【0010】
コンピュータ同期制御を実現できる方法であって、
前記デュプリケータを第1のコンピュータと第2のコンピュータに接続してからそれぞれキー情報を送信するステップS1と、
前記第1のコンピュータと第2のコンピュータはキー情報が正しいと認識した後にデュプリケータを承認するステップS2と、
前記第1のコンピュータに転送命令を送信し、前記第1のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによってデータをデュプリケータの共有ディスク内に転送し、前記第2のコンピュータに転送命令を送信し、前記第2のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによってデータをデュプリケータの共有ディスク内に転送するステップS3と、
前記第1のコンピュータに取得命令を送信し、前記第1のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによって共有ディスク内のデータを取得し、前記第2のコンピュータに取得命令を送信し、前記第2のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによって共有ディスク内のデータを取得するステップS4と、
前記第1のコンピュータは制御命令をデュプリケータに送信し、前記デュプリケータは制御要求を第2のコンピュータに送信し、第2のコンピュータは制御命令を実行するステップS5と、を含む。
【0011】
さらに、ステップS2では、前記第1のコンピュータと第2のコンピュータはキー情報の誤りを認識した後、デュプリケータを承認せず、デュプリケータを切断する。
【0012】
さらに、ステップS3では、ユーザはマウスとキーボードを介して第1のコンピュータに転送命令を送信し、前記第1のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデータをデュプリケータに伝送し、前記デュプリケータは第1のコンピュータUSBポートとデータを共有ディスク内に受信し、
ユーザはマウスとキーボードを介して第2のコンピュータに転送命令を送信し、前記第2のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデータをデュプリケータに伝送し、前記デュプリケータは第2のコンピュータUSBポートを介してデータを共有ディスク内に受信する。
【0013】
さらに、ステップS4では、ユーザはマウスとキーボードを介して第1のコンピュータに取得命令を送信し、前記第1のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデュプリケータ内のデータを取得し、前記デュプリケータはUSB3高速共有チップを介して共有ディスク内のデータを第1のコンピュータ内に転送し、
ユーザはマウスとキーボードを介して第2のコンピュータに取得命令を送信し、前記第2のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデュプリケータ内のデータを取得し、前記デュプリケータはUSB3高速共有チップを介して共有ディスク内のデータを第2のコンピュータ内に転送する。
【0014】
さらに、ステップS3とステップS4では、プログラムを実行して第1のコンピュータ内で第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはマウスを介してドラッグして第1のコンピュータのデータをフォーム内にドラッグしてデュプリケータに転送命令を発生させ、デュプリケータが命令を受信した後に共有ディスクを介して第1のコンピュータからドラッグされたデータを受信し、デュプリケータはデータを受信した後にプログラムを実行することで該データを第2のコンピュータ内に転送し、
プログラムを実行して第2のコンピュータ内で第1のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはマウスを介してドラッグして第2のコンピュータのデータをフォーム内にドラッグしてデュプリケータに転送命令を発生させ、デュプリケータが命令を受信した後に共有ディスクを介して第2のコンピュータからドラッグされたデータを受信し、デュプリケータはデータを受信した後にプログラムを実行することで該データを第1のコンピュータ内に転送し、前記データはビデオ音声とデータファイルを含む
【0015】
さらに、ステップS3では、デュプリケータは転送命令を受信した後、マイクロコントローラは転送に必要なデータを共有ディスク内に転送するようにUSB3高速共有チップを制御し、次に、マイクロコントローラは共有ディスク内から外へデータを転送するようにUSB3高速共有チップを制御する。
【0016】
さらに、ステップS5では、プログラムを実行して第1のコンピュータ内で第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはフォーム内でマウスとキーボードを用いて制御命令を編集し、該制御命令をデュプリケータ内に送信し、デュプリケータは制御命令を第2のコンピュータ内に送信し、第2のコンピュータは該制御命令を実行してフォーム内で表示し、前記制御命令はオーディオの再生、ソフトウェアのインストール、承認及びコピー&ペーストを含む。
【0017】
さらに、ステップS5では、第1のコンピュータ内でフォームを仮想化した後、マイクロコントローラはフォーム内で第2のコンピュータに対応するキーボードとマウスをシミュレートするようにキーボードマウスアナログチップを制御し、ユーザはシミュレートしたキーボードとマウスを介して第2のコンピュータに制御命令を送信し、前記第2のコンピュータは制御命令を受信した後に該制御命令を実行する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によって提供されたコンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータ及びその制御方法は従来の技術と比べて以下の有益な効果を有する。
【0019】
本発明におけるデュプリケータは、一方のコンピュータに他方のコンピュータのフォームを設置することができ、2台の装置の可視化制御の切り替えが可能となり、ユーザは2台のコンピュータを同時に呼び出すことができ、デュプリケータ内の共有ディスクとUSB3高速共有チップにより、2台のコンピュータ内のデータを迅速に相互通信させることができ、ユーザは2台のコンピュータのデータを同時に呼び出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明におけるデュプリケータと第1のコンピュータ及び第2のコンピュータとの接続模式図である。
図2】本発明におけるコンピュータ同期制御を実現できる方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面と関連実施例を組み合わせて本発明の実施形態を説明し、本発明の実施形態は、以下のような実施例に限定されず、本発明に係る当該技術分野に関連する必須部品は、当該技術分野における公知技術とみなすべきであり、当該技術分野に属する当業者が知る、把握することができるものである。
【0022】
図1を参照し、コンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータであって、デュプリケータ内にPCBボードが設けられ、PCBボードにUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクが集積され、デュプリケータ内にマイクロコントローラが設けられ、マイクロコントローラはそれぞれUSB3高速共有チップ、キーボードマウスアナログチップ及び共有ディスクに接続され、PCBボードにさらにハブ機構が集積される。該デュプリケータ内の共有ディスクはデータを記憶することができ、USB3高速共有チップはデータの転送を加速することができ、共有ディスクと連携するによって、コンピュータ内のデータを共有ディスク内に迅速に転送することができる。デュプリケータ中のマイクロコントローラはコンピュータ内にプログラムを設定することができ、コンピュータが該プログラムを実行した後、マイクロコントローラは共有ディスクにデータを転送したり、データを取得したりするようにコンピュータを制御することができ、USB3高速共有チップはこのようなデータ転送の速度を加速することができる。デュプリケータに2台のコンピュータを接続すると、デュプリケータにより2台のコンピュータのデータを相互に通信することができ、マイクロコントローラはコンピュータ内で1つのフォームを仮想化することができ、該フォームは他方のコンピュータに対応し、キーボードマウスアナログチップはフォーム内でキーボードマウスを仮想化することができ、それにより、他方のコンピュータを制御することによって、ユーザは2台のコンピュータ及び2台のコンピュータ内のデータを同時に呼び出すことができる。
【0023】
ハブ機構はそれぞれ共有ディスクとマイクロコントローラに電気的に接続された複数のインターフェイスを備え、インターフェイスはMini USBインターフェイス、Micro USBインターフェイス、Type-Cインターフェイス、VGAインターフェイス、PCMCIAインターフェイス、CFインターフェイス及びHDMI(登録商標)インターフェイスを含む。このようなインターフェイスは、2台のコンピュータを接続することができるだけでなく、異なるタイプの装置のデータをコンピュータ内に転送することができ、汎用性が強い。
【0024】
図2を参照し、コンピュータ同期制御を実現できる方法は、ステップS1~S4を含む。
【0025】
ステップS1では、デュプリケータを第1のコンピュータと第2のコンピュータに接続してからそれぞれキー情報を送信し、第1のコンピュータと第2のコンピュータに権限キーを設置し、デュプリケータ内のマイクロコントローラはUSBインターフェイスを介して第1のコンピュータと第2のコンピュータにそれぞれ設定されたプライベートキーを送信する。
【0026】
ステップS2では、第1のコンピュータと第2のコンピュータはキー情報が正しいと認識した後にデュプリケータを承認し、第1のコンピュータと第2のコンピュータはキー情報の誤りを認識した後、デュプリケータを承認せず、デュプリケータを切断する。第1のコンピュータと第2のコンピュータはデュプリケータから送信したプライベートキーを受信した後に、設定された権限キーと比較し、正しいと比較するとプライベートキーを承認し、デュプリケータが承認されたと第1のコンピュータと第2のコンピュータ内にプログラムをインストールし、誤ると比較すると、第1のコンピュータと第2のコンピュータはプライベートキーを承認せず、デュプリケータのUSB接続を切断する。
【0027】
ステップS3では、第1のコンピュータに転送命令を送信し、第1のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによってデータをデュプリケータの共有ディスク内に転送し、第2のコンピュータに転送命令を送信し、第2のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによってデータをデュプリケータの共有ディスク内に転送する。
【0028】
ユーザはマウスとキーボードを介して第1のコンピュータに転送命令を送信し、第1のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデータをデュプリケータに伝送し、デュプリケータは第1のコンピュータUSBポートを介してデータを共有ディスク内に受信し、
ユーザはマウスとキーボードを介して第2のコンピュータに転送命令を送信し、第2のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデータをデュプリケータに伝送し、デュプリケータは第2のコンピュータUSBポートを介してデータを共有ディスク内に受信する。
【0029】
デュプリケータは転送命令を受信した後、マイクロコントローラは、転送に必要なデータを共有ディスク内に転送するようにUSB3高速共有チップを制御し、次に、マイクロコントローラは共有ディスク内から外へデータを転送するようにUSB3高速共有チップを制御する。
【0030】
ステップS4では、第1のコンピュータに取得命令を送信し、第1のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによって共有ディスク内のデータを取得し、第2のコンピュータに取得命令を送信し、第2のコンピュータが命令を受信した後にUSBインターフェイスによって共有ディスク内のデータを取得する。
【0031】
ユーザはマウスとキーボードを介して第1のコンピュータに取得命令を送信し、第1のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデュプリケータ内のデータを取得し、デュプリケータはUSB3高速共有チップを介して共有ディスク内のデータを第1のコンピュータ内に転送し、
ユーザはマウスとキーボードを介して第2のコンピュータに取得命令を送信し、第2のコンピュータは命令を受信した後にプログラムを実行してデュプリケータ内のデータを取得し、デュプリケータはUSB3高速共有チップを介して共有ディスク内のデータを第2のコンピュータ内に転送する。
【0032】
プログラムを実行して第1のコンピュータ内で第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはマウスを介してドラッグして第1のコンピュータのデータをフォーム内にドラッグしてデュプリケータに転送命令を発生させ、デュプリケータが命令を受信した後に共有ディスクを介して第1のコンピュータからドラッグされたデータを受信し、デュプリケータはデータを受信した後にプログラムを実行することで該データを第2のコンピュータ内に転送し、
プログラムを実行して第2のコンピュータ内で第1のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはマウスを介してドラッグして第2のコンピュータのデータをフォーム内にドラッグしてデュプリケータに転送命令を発生させ、デュプリケータが命令を受信した後に共有ディスクを介して第2のコンピュータからドラッグされたデータを受信し、デュプリケータはデータを受信した後にプログラムを実行することで該データを第1のコンピュータ内に転送し、データはビデオ音声とデータファイルを含む。
【0033】
ステップS5では、第1のコンピュータは、制御命令をデュプリケータに送信し、デュプリケータは制御要求を第2のコンピュータに送信し、第2のコンピュータは制御命令を実行する。
【0034】
プログラムを実行して第1のコンピュータ内で第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、ユーザはフォーム内でマウスとキーボードを用いて制御命令を編集し、該制御命令をデュプリケータ内に送信し、デュプリケータは制御命令を第2のコンピュータ内に送信し、第2のコンピュータは該制御命令を実行してフォーム内で表示し、制御命令はオーディオの再生、ソフトウェアのインストール、承認及びコピー&ペーストを含む。
【0035】
第1のコンピュータ内でフォームを仮想化した後、マイクロコントローラはフォーム内で第2のコンピュータに対応するキーボードとマウスをシミュレートするようにキーボードマウスアナログチップを制御し、ユーザはシミュレートしたキーボードとマウスを介して第2のコンピュータに制御命令を送信し、前記第2のコンピュータは制御命令を受信した後に該制御命令を実行する。
【0036】
本発によって提供されたコンピュータ同期制御を実現できるデュプリケータの使用方法は以下の通りである。
【0037】
デュプリケータに第1のコンピュータと第2のコンピュータを接続して権限を得た後、プログラムを実行して第1のコンピュータのデスクトップに第2のコンピュータに対応するフォームを仮想化し、フォームは第2のコンピュータのデスクトップでのビデオとオーディオを表示することができ、マウスを介してフォーム内でのビデオとオーディオを第1のコンピュータのデスクトップにドラッグした後、第1のコンピュータのデスクトップで第2のコンピュータのビデオとオーディオを再生することができ、これにより、第1のコンピュータと第2のコンピュータのビデオとオーディオに対する同期表示を実現することができる。
【0038】
この第2のコンピュータに対応するフォームはデュプリケータ内のキーボードマウスアナログチップによってキーボードとマウスをシミュレートすることもでき、第1のコンピュータのキーボードとマウスを使用してフォーム内で命令を送信すると、第2のコンピュータは該命令を実現することができ、第1のコンピュータの内部で第2のコンピュータを可視的に遠隔制御することを実現する。第1のコンピュータはマウスによるドラッグによりフォーム内で表示されるデータを第1のコンピュータのデスクトップにドラッグするか、第1のコンピュータデスクトップ上のデータをフォーム内にドラッグしてもよく、これにより、第1のコンピュータと第2のコンピュータのデータ共有を実現し、簡単で迅速であり、且つデュプリケータ上のUSB3高速共有チップはこのようなデータ共有の速度を加速し、ユーザの体験を改善することができる。且つデータ共有にはキーボード上のクリップボードまたはショートカットキーの方法を使用してもよく、使用しやすい。
【0039】
第1のコンピュータと第2のコンピュータは第1のコンピュータ上のキーボードのクリップボード機能を共有することができ、また、第1のコンピュータはデュプリケータによって第2のコンピュータのソフトウェアのインストールを制御し、ソフトウェアを承認することができる。
【0040】
このようなデュプリケータはマイクロコントローラによって2台のコンピュータの可視化制御の切り替えが可能となり、且つ共有ディスクとUSB3高速共有チップにより、2台のコンピュータのデータ共有を実現することもでき、ユーザは2台のコンピュータを同時に制御する必要がある場合、一台のコンピュータ内で2台のコンピュータと2台のコンピュータ内でのデータを呼び出すことができ、使用しやすく、ユーザは第1のコンピュータ内のフォームに命令を入力するだけで第2のコンピュータを制御することができ、マウスドラッグとキーボードのショートカットキーによって2台のコンピュータのデータ共有を実現することができる。該デュプリケータは、ハブの機能を備え、マイクロコントローラに電気的に接続される複数の異なるタイプのインターフェイスを設置しており、異なるタイプの装置上のデータをコンピュータに転送することができ、機能が良く、汎用性が強い。
【0041】
以上は本発明の好適な実施形態に過ぎず、当業者にとっては、本発明の原理を逸脱しないことを前提に、多くの改良や装飾も施すことができ、これらの改良や装飾も本発明の保護範囲とみなすものとする。
図1
図2