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  • 特開-警報転送装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157596
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】警報転送装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 17/00 20060101AFI20241031BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
G08B17/00 C
G08B25/00 520C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072017
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】中静 日向子
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 悠子
(72)【発明者】
【氏名】巽 祐貴奈
【テーマコード(参考)】
5C087
5G405
【Fターム(参考)】
5C087AA10
5C087AA21
5C087AA32
5C087AA44
5C087AA51
5C087BB22
5C087DD04
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF03
5C087FF04
5C087GG09
5C087GG70
5C087GG83
5G405AA03
5G405CA19
(57)【要約】
【課題】火災の発生を、遠方にいる者に対しても通知することができる警報転送装置を得る。
【解決手段】警報転送装置(2)は、火災監視エリア(R)に設置された警報器(1)が作動したことを通知する警報転送装置であって、火災監視エリア(R)において発生する音響情報を収音する収音部(21)と、登録機器(3)との間で通信を行う通信部(24)と、収音部(21)により収音された音響情報に基づいて、通信部(24)を制御する制御部(22)と、を備え、制御部(22)は、収音部(21)によって収音された音響情報の中に、警報器(1)が作動することによって発せられる警報音の音特性として予め設定されている設定音特性(231)が含まれているか否かを判定し、当該設定音特性(231)が含まれていると判定した場合、登録機器(3)に対して警報器(1)が作動したことを知らせる発報通知を行うように、通信部(24)を制御する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
火災監視エリアに設置された警報器が作動したことを通知する警報転送装置であって、
前記火災監視エリアにおいて発生する音響情報を収音する収音部と、
事前に登録された外部機器である登録機器との間で通信を行う通信部と、
前記収音部により収音された前記音響情報に基づいて、前記通信部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記収音部によって収音された前記音響情報の中に、前記警報器が作動することによって発せられる警報音の音特性として予め設定されている設定音特性が含まれているか否かを判定し、当該設定音特性が含まれていると判定した場合、前記登録機器に対して前記警報器が作動したことを知らせる発報通知を行うように、前記通信部を制御する、
警報転送装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記警報音の周波数帯、音圧、及び音のパターンの少なくともいずれか1つの音特性に基づいて、前記音響情報の中に、前記設定音特性が含まれているか否かを判定する、
請求項1に記載の警報転送装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記警報音の周波数帯、音圧、及び音のパターンの中のうち少なくとも前記警報音の音圧を判定要素に含めることにより、前記音響情報の中に前記設定音特性が含まれているか否かを判定する、
請求項2に記載の警報転送装置。
【請求項4】
前記火災監視エリアを撮像する撮像部
をさらに備え、
前記制御部は、前記音響情報の中に、前記設定音特性が含まれていると判定した場合、前記撮像部によって撮像された前記火災監視エリアの映像を、前記登録機器に送信するように、前記通信部を制御する、
請求項1から3までのいずれか1項に記載の警報転送装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記登録機器から要求を受けた場合に、前記火災監視エリアの前記映像を、前記登録機器に送信するように、前記通信部を制御する、
請求項4に記載の警報転送装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記収音部によって収音された前記音響情報の中に、非火災であることを示す音特性として予め設定されている訂正用音特性が含まれているか否かを判定し、
当該訂正用音特性が前記音響情報の中に含まれていると判定した場合、前記通信部による前記発報通知の送信を抑止するか、または、前記通信部によって送信された前記発報通知を取り消す旨の訂正通知を行うように、前記通信部を制御するかの少なくともいずれかの処理を行う、
請求項1から3までのいずれか1項に記載の警報転送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、火災の発生を通知する警報転送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅における火災警報器の設置が義務化されたことにより、火災警報器の住宅設置率が急増している。
【0003】
また、火災警報器を用いた警報システムとして、複数の火災警報器が連動して警報音を発するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に係る警報システムにおいて、火災警報器は、周囲の音を収音し、収音した音の中に、他の火災警報器によって発せられた警報音が含まれている場合、自らも警報音を発する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-73044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外出中に自宅で火災が発生した場合、または遠方に住む高齢の親の住宅で火災が発生した場合などにおいては、通知を即時に受けて状況を確認したいというニーズがある。
【0006】
特許文献1に記載の警報システムでは、一の火災警報器で警報音が発せられると、他の火災警報器にも伝播して警報音が発せられることから、通知の範囲を広げることができる。しかしながら、その範囲は、あくまでも警報音の聞こえる範囲にとどまるため、火災発生宅の付近にいない者にとっては、火災が発生したことを知ることができない。
【0007】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、火災の発生を、遠方にいる者に対しても通知することができる警報転送装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る警報転送装置は、火災監視エリアに設置された警報器が作動したことを通知する警報転送装置であって、火災監視エリアにおいて発生する音響情報を収音する収音部と、事前に登録された外部機器である登録機器との間で通信を行う通信部と、収音部により収音された音響情報に基づいて、通信部を制御する制御部と、を備え、制御部は、収音部によって収音された音響情報の中に、警報器が作動することによって発せられる警報音の音特性として予め設定されている設定音特性が含まれているか否かを判定し、当該設定音特性が含まれていると判定した場合、登録機器に対して警報器が作動したことを知らせる発報通知を行うように、通信部を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、火災の発生を、遠方にいる者に対しても通知することができる警報転送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施の形態1における警報システムの構成例を示す図である。
図2図1に示す警報転送装置の構成例を示すブロック図である。
図3図1に示す警報システムの動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の警報転送装置の好適な態様につき、図面を用いて説明する。
本開示の実施の形態1に係る警報転送装置は、建物の内部で発生する音響情報を収音する。そして、警報転送装置は、収音した音響情報の中に、警報器によって発せられる警報音が含まれている場合、事前に登録されている携帯端末に対して発報通知を行うことを技術的特徴としている。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1における警報システムの構成例を示す図である。
【0013】
警報システム100は、警報器1、警報転送装置2、及び携帯端末3を備える。
【0014】
ここで、警報器1及び警報転送装置2は、火災監視エリアRに設置されている。火災監視エリアRは、火災が発生したか否かを監視する対象エリアであり、例えば、警報器1が設置されている建物の内部である。
【0015】
警報器1は、火災監視エリアRで発生した火災を検知すると、警報音を発する装置である。図1においては、警報器1を1つとしているが、実際は、建物内の各部屋に警報器1がそれぞれ設置されているものとする。
【0016】
警報転送装置2は、警報器1が作動したことを外部に通知する装置である。警報転送装置2は、警報器1によって発せられる警報音が届く範囲に設置され、警報器1が警報音を発したか否かを監視する。なお、警報器1が警報音を発したか否かを判定する手法に関しては、図2及び図3を用いて後述する。
【0017】
警報転送装置2は、警報器1が警報音を発したと判定した場合、ネットワーク50を介して、火災監視エリアRの外部にある携帯端末3に発報通知を行う。
【0018】
ここで、発報通知とは、事前に登録された外部機器である登録機器に対して、警報器1が作動したことを知らせるための通知である。実施の形態1においては、登録機器として、携帯端末3が事前に警報システム100内に登録されている。
【0019】
実施の形態1においては、1つの携帯端末3が登録機器として登録されているものとして説明するが、複数の外部機器が登録機器として登録されてもよい。
【0020】
携帯端末3は、警報システム100を利用している利用者が所持しているスマートフォン、タブレットコンピュータなどである。
【0021】
携帯端末3は、ネットワーク50を介して、警報転送装置2からの発報通知を受信すると、火災監視エリアRで火災が発生したことを、利用者に通知する。
【0022】
ネットワーク50は、公衆通信回線を経由して、警報転送装置2と携帯端末3との間の通信を可能にするための通信手段である。また、ネットワーク50には、有線LAN(Local area network)及び無線LANが含まれていてもよく、警報転送装置2と携帯端末3との間の通信を中継する中継サーバが含まれていてもよい。中継サーバが含まれる場合、当該中継サーバも警報システム100を構成する装置となる。
【0023】
図2は、図1に示す警報転送装置2の構成例を示すブロック図である。
【0024】
図2において、警報転送装置2は、収音部21、制御部22、記憶部23、通信部24、及び撮像部25を備える。
【0025】
収音部21は、マイクを含んでおり、火災監視エリアRにおいて発生する音響情報を収音する。
【0026】
制御部22は、中央演算処理装置、及び主記憶装置を含んでおり、記憶部23に記憶されているソフトウェアを演算実行する。これにより、制御部22は、警報転送装置2の内部のハードウェアに対して統括的な制御を行う。
【0027】
記憶部23は、補助記憶装置を含んでおり、制御部22によって演算実行されるソフトウェアを記憶する。
【0028】
通信部24は、携帯端末3との間で通信を行う。通信部24は、携帯端末3との間で通信上の取り決めを行った上で、データの送受信を行う。
【0029】
撮像部25は、火災監視エリアRの内部を撮影するカメラである。撮像部25としては、広範囲な撮像を可能にするため、360度カメラなどが採用されてもよい。
【0030】
なお、撮像部25は、警報転送装置2の筐体に備え付けられていてもよい。または、撮像部25は、好適な位置に設置できるように、警報転送装置2とは別体とした構成であってもよい。
【0031】
実施の形態1において、記憶部23には、設定音特性としての音特性情報231が予め記憶されている。
【0032】
音特性情報231は、警報器1が作動することによって発せられる警報音の音特性に関する情報である。音特性情報231は、具体的には、警報器1が発する警報音の周波数帯、音圧、及び音のパターンの各情報のうちの少なくともいずれか1つの情報である。
【0033】
また、記憶部23には、発報通知の送信先となる登録機器の情報として、携帯端末3の識別情報が記憶されていてもよい。または、上記の中継サーバが存在する場合、当該中継サーバ内に、警報転送装置2の識別情報とともに携帯端末3の識別情報が記憶されていてもよい。
【0034】
図3は、図1に示す警報システム100の動作例を示すシーケンス図である。
【0035】
警報器1は、ステップS101において、火災監視エリアRで火災が発生したか否かの検知処理を行い、火災の発生を検知した場合、ステップS102において、警報音を発する。
【0036】
警報転送装置2の制御部22は、ステップS103において、警報器1が警報音を発したか否かを、音特性情報231に基づいて判定する。
【0037】
この判定に関し、音特性情報231のうちの音圧を判定要素に含めずに、周波数帯及び音のパターンのみを用いて判定を行う場合、テレビ、ラジオなどから警報器1の警報音と同じ音が放送されてしまうと、警報器1が警報音を発したと誤って判定する可能性がある。このため、判定要素として少なくとも音圧を含めるのが好ましい。
【0038】
そして、警報転送装置2の制御部22は、音響情報の中に警報音が含まれていると判定した場合、ステップS104において、通信部24を制御して発報通知を携帯端末3に送信する。
【0039】
携帯端末3は、ステップS105において、警報転送装置2から発報通知を受信したか否かを判定し、発報通知を受信したと判定した場合、火災が発生したことを利用者に通知する。携帯端末3は、タッチパネルディスプレイ上に火災発生等のメッセージを表示したり、スピーカを用いてアラーム音を鳴動したり、バイブレーション機能を用いて振動したりすることにより、利用者に火災の発生を通知する。
【0040】
火災の発生の通知を受けた利用者は、携帯端末3に対して、所定の映像要求操作を行う。この操作を受け付けた携帯端末3は、ステップS106において、警報転送装置2に対し火災監視エリアRの内部の映像を要求する。
【0041】
警報転送装置2は、警報転送装置2からの映像要求を受け付けると、ステップS107において、撮像部25を作動させて火災監視エリアRの内部を撮像する。そして、警報転送装置2は、ステップS108において、撮像した火災監視エリアRの内部の映像を、携帯端末3に送信する。携帯端末3は、ステップS109において、受信した火災監視エリアRの内部の映像を表示する。
【0042】
ステップS107の撮像処理からステップS109の表示処理までの各処理は、繰り返し行われる。このため、火災監視エリアRのリアルタイムな映像が携帯端末3に表示される。
【0043】
なお、実施の形態1において、警報転送装置2は、図3のステップS106からステップS108までに示すとおり、携帯端末3からの映像要求を受け付けた場合に限り、火災監視エリアRの映像を送信している。これに対し、警報転送装置2は、発報通知を携帯端末3に送信するのと同時に、すなわち、ステップS104のタイミングで、火災監視エリアRの映像送信を開始してもよい。
【0044】
また、上記の実施の形態1においては、警報器1が誤検知により誤って発報したり、警報転送装置2が他の音を警報器1の警報音として誤って検知したりする場合がある。このような誤検知を考慮し、発報通知の送信を抑止するか、若しくは誤検知であることを示すメッセージを改めて通知するかの処理を、警報転送装置2に行わせてもよい。
【0045】
このような訂正処理の仕組みの一例として、例えば、「誤報です」、「火災ではありません」などの家主の発する声についての音特性を、訂正用音特性として記憶部23に記憶させておく。
【0046】
そして、制御部22は、収音部21によって収音された音響情報の中に、訂正用音特性が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合、訂正処理を行う。
【0047】
この訂正処理は、例えば、通信部24による発報通知の送信を抑止するように制御する処理であってもよい。または、この訂正処理は、通信部24によって送信された発報通知を取り消す旨の訂正通知を、通信部24に行わせる処理であってもよい。
【0048】
このような警報転送装置2の特徴を整理すると、以下のような構成を有し、効果を実現できることとなる。
【0049】
警報転送装置2は、火災監視エリアRに設置された警報器1が作動したか否かを音響情報に基づいて判定し、判定結果に基づいて警報器1が作動したことを通知する装置である。
【0050】
警報転送装置2は、火災監視エリアRにおいて発生する音響情報を収音する収音部21を備える。また、警報転送装置2は、事前に登録された外部機器である携帯端末3との間で通信を行う通信部24を備える。警報転送装置2は、収音部21により収音された音響情報に基づいて、通信部24を制御する制御部22を備える。
【0051】
制御部22は、収音部21によって収音された音響情報の中に、警報器1が作動することによって発せられる警報音の音特性として事前に設定されている設定音特性が含まれているか否かを判定する。
【0052】
また、制御部22は、設定音特性が含まれていると判定した場合、携帯端末3に対して警報器1が作動したことを知らせる発報通知を行うように、通信部24を制御する。
【0053】
このため、警報転送装置2は、火災の発生を、携帯端末3を所持している者に通知することができる。
【0054】
また、制御部22は、警報音の周波数帯、音圧、及び音のパターンの少なくともいずれか1つの音特性に基づいて、音響情報の中に、設定音特性が含まれているか否かを判定する。
【0055】
このため、警報音が発せられているか否かの判定の精度を向上させることができる。
【0056】
また、制御部22は、警報音の周波数帯、音圧、及び音のパターンの中のうち少なくとも警報音の音圧を判定要素に含めることにより、音響情報の中に設定音特性が含まれているか否かを判定する。
【0057】
このため、テレビ、ラジオなどから警報器1の警報音と同じ音が放送されても、警報器1が警報音を発したと誤って判定する可能性を低減させることができる。
【0058】
また、警報転送装置2は、火災監視エリアRを撮像する撮像部25をさらに備える。制御部22は、音響情報の中に、設定音特性が含まれていると判定した場合、撮像部25によって撮像された火災監視エリアRの映像を、携帯端末3に送信するように、通信部24を制御することができる。
【0059】
このため、火災が発生している火災監視エリアRの状況を映像として、携帯端末3を所持している者に提供することができる。また、提供された映像により、火災監視エリアRに人がいる場合、逃げ遅れの有無を迅速に確認することができ、消火活動、避難誘導にも役立てることができる。
【0060】
また、制御部22は、携帯端末3から要求を受けた場合に、火災監視エリアRの映像を、携帯端末3に送信するように、通信部24を制御することもできる。
【0061】
このため、携帯端末3を所持している者が映像を確認したい場合に限り、火災監視エリアRの映像を携帯端末3に送信する構成となる。従って、不要な映像の送信を行わなくて済み、データ通信量を減らすことができる。
【0062】
この結果、携帯端末3を所持している者は、たとえ遠方にいたとしても、火災の発生を通知によって知ることができ、さらに、必要に応じて火災監視エリアRの映像も取得することができ、適切な対応を取ることが可能となる。
【0063】
また、制御部22は、収音部21によって収音された音響情報の中に、非火災であることを示す音特性として予め設定されている訂正用音特性が含まれているか否かを判定する。
【0064】
そして、制御部22は、当該訂正用音特性が音響情報の中に含まれていると判定した場合、通信部24による発報通知の送信を抑止するか、または、通信部24によって送信された発報通知を取り消す旨の訂正通知を行うように、通信部24を制御するかの少なくともいずれかの処理を行う。
【0065】
このため、誤検知などが生じて実際には火災が発生していない場合、発報通知を行わないか、または訂正通知を行うことができ、適切な措置をとることができる。
【符号の説明】
【0066】
1 警報器、2 警報転送装置、3 携帯端末(登録機器)、21 収音部、22 制御部、23 記憶部、24 通信部、25 撮像部、50 ネットワーク、100 警報システム、231 音特性情報(設定音特性)、R 火災監視エリア。
図1
図2
図3