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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157643
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】電池セル及び電池モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/367 20210101AFI20241031BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20241031BHJP
   H01M 50/211 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20241031BHJP
   H01M 10/6551 20140101ALN20241031BHJP
   H01M 10/647 20140101ALN20241031BHJP
【FI】
H01M50/367
H01M10/613
H01M50/211
H01M50/204 401H
H01M10/6551
H01M10/647
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072105
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】507357232
【氏名又は名称】株式会社AESCジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】中井 昌之
【テーマコード(参考)】
5H012
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5H012AA03
5H012BB01
5H031CC07
5H031MM06
5H040AA37
5H040AT04
5H040AY08
(57)【要約】
【課題】隣り合う電池セル同士の短絡を抑制する。
【解決手段】電池セル10は、互いに反対側に位置する2つの端面と、当該2つの端面の間に位置する所定部分と、を有し、当該2つの端面の少なくとも一方に前方端子310又は後方端子320が配置された電池要素100と、電池要素100を収容する内部空間を画定する収容部分410と、収容部分410の内部空間から発生したガスを入り込ませるための内部空間を画定するポケット部分420と、を有する外装材400と、を備えている。ポケット部分420は、収容部分410における電池要素100の所定部分を覆う部分から引き出されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに反対側に位置する2つの端面と、前記2つの端面の間に位置する所定部分と、を有し、前記2つの端面の少なくとも一方に端子が配置された電池要素と、
前記電池要素を収容する第1内部空間を画定する第1部分と、前記第1内部空間から発生したガスを入り込ませるための第2内部空間を画定する第2部分と、を有する外装材と、
を備え、
前記第2部分が、前記第1部分における前記電池要素の前記所定部分を覆う部分から引き出されている、電池セル。
【請求項2】
前記第1内部空間及び前記第2内部空間が互いに連通している、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記外装材が、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置する仮封止部をさらに有し、
前記仮封止部は、前記第1内部空間の圧力が所定圧力以下である状態で前記第1内部空間及び前記第2内部空間を互いに遮断し、前記第1内部空間の前記圧力が前記所定圧力より高い状態で前記第1内部空間及び前記第2内部空間を互いに連通させる、請求項1に記載の電池セル。
【請求項4】
前記電池要素が、前記2つの端面と、前記所定部分を構成する4つの側面と、を有する略直方体形状であり、
前記第2部分が、前記第1部分における前記4つの側面のうちの隣り合う第1側面及び第2側面の間の第1角部を覆う部分から引き出されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項5】
前記第2部分が、前記第1側面と前記4つの側面のうちの前記第2側面の反対側に位置する第3側面との間の第2角部に向けて引き出されており、
前記第1角部から前記第2角部にかけての前記第2部分の長さが、前記第1角部から前記第2角部にかけての前記第1部分の長さの2/3以上である、請求項4に記載の電池セル。
【請求項6】
前記第2内部空間の少なくとも一部分が前記第1内部空間から離れるにつれて増加している、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項7】
前記第1部分に熱伝導要素が熱的に結合しており、
前記第2部分が、前記第1部分及び前記熱伝導要素が互いに熱的に結合された位置と異なる位置から引き出されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項8】
前記第2部分が弾性材によって前記第1部分に向けて押圧されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項9】
所定方向に積層された、請求項1~3のいずれか一項に記載の複数のセルを複数備える電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池セル及び電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な電池セルが開発されている。電池セルは、正極、負極及びセパレータを有する電池要素を備えている。電池要素は、外装材によって封止されている。外装材からは、電池要素に電気的に接続された端子が引き出されている。
【0003】
特許文献1には、複数の電池セルを有する組電池の一例について記載されている。各電池セルは、電池要素を格納する格納部と、格納部に連通する膨張部と、を備えている。膨張部は、電池要素の発熱によって生じたガスによって膨張する。膨張部の膨張によって、隣り合う電池セルの間の距離が広がる。よって、隣り合う電池セルの間に放熱経路が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-170513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の電池セルでは、電池要素の上面から端子が引き出され、電池要素の下面において格納部及び膨張部が互いに連通している。よって、膨張部が膨張すると、電池要素の上面から引き出された端子が他の電池セルに向けて傾く可能性がある。したがって、隣り合う電池セルの各々の端子が互いに接触する可能性がある。或いは、隣り合う電池セルの一方の電池セルの端子が隣り合う電池セルの他方の電池セルに接触することがある。よって、特許文献1に記載の電池セルでは、膨張部が膨張した際に、隣り合う電池セル同士の短絡を抑制することが難しいことがある。
【0006】
本発明の目的の一例は、隣り合う電池セル同士の短絡を抑制することにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、以下のとおりである。
[1]
互いに反対側に位置する2つの端面と、前記2つの端面の間に位置する所定部分と、を有し、前記2つの端面の少なくとも一方に端子が配置された電池要素と、
前記電池要素を収容する第1内部空間を画定する第1部分と、前記第1内部空間から発生したガスを入り込ませるための第2内部空間を画定する第2部分と、を有する外装材と、
を備え、
前記第2部分が、前記第1部分における前記電池要素の前記所定部分を覆う部分から引き出されている、電池セル。
[2]
前記第1内部空間及び前記第2内部空間が互いに連通している、[1]に記載の電池セル。
[3]
前記外装材が、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置する仮封止部をさらに有し、
前記仮封止部は、前記第1内部空間の圧力が所定圧力以下である状態で前記第1内部空間及び前記第2内部空間を互いに遮断し、前記第1内部空間の前記圧力が前記所定圧力より高い状態で前記第1内部空間及び前記第2内部空間を互いに連通させる、[1]に記載の電池セル。
[4]
前記電池要素が、前記2つの端面と、前記所定部分を構成する4つの側面と、を有する略直方体形状であり、
前記第2部分が、前記第1部分における前記4つの側面のうちの隣り合う第1側面及び第2側面の間の第1角部を覆う部分から引き出されている、[1]~[3]のいずれか一に記載の電池セル。
[5]
前記第2部分が、前記第1側面と前記4つの側面のうちの前記第2側面の反対側に位置する第3側面との間の第2角部に向けて引き出されており、
前記第1角部から前記第2角部にかけての前記第2部分の長さが、前記第1角部から前記第2角部にかけての前記第1部分の長さの2/3以上である、[4]に記載の電池セル。
[6]
前記第2内部空間の少なくとも一部分が前記第1内部空間から離れるにつれて増加している、[1]~[5]のいずれか一に記載の電池セル。
[7]
前記第1部分に熱伝導要素が熱的に結合しており、
前記第2部分が、前記第1部分及び前記熱伝導要素が互いに熱的に結合された位置と異なる位置から引き出されている、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
[8]
前記第2部分が弾性材によって前記第1部分に向けて押圧されている、[1]~[7]のいずれか一項に記載の電池セル。
[9]
所定方向に積層された、[1]~[8]のいずれか一に記載の複数のセルを複数備える電池モジュール。
【発明の効果】
【0008】
本発明の上記態様によれば、隣り合う電池セル同士の短絡を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る電池モジュールの斜視図である。
図2】実施形態に係る電池セルの斜視図である。
図3】外装材を取り除いた状態の実施形態に係る電池要素の右側面図である。
図4図2のA-A断面図である。
図5】変形例1に係る電池セルの斜視図である。
図6図5の変形例を示す図である。
図7】変形例2に係る電池セルの斜視図である。
図8】実施形態の一例に係る前方蓋材の後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態及び変形例について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
図1は、実施形態に係る電池モジュール1の斜視図である。図2は、実施形態に係る電池セル10の斜視図である。図3は、外装材400を取り除いた状態の実施形態に係る電池要素100の右側面図である。図4は、図2のA-A断面図である。
【0012】
各図には、説明のため、X方向、Y方向及びZ方向が付されている。X方向は、電池セル10の前後方向を示している。Y方向は、X方向に直交している。Y方向は、電池セル10の左右方向を示している。Z方向は、X方向及びY方向の双方に直交している。Z方向は、電池セル10の上下方向を示している。X方向を示す矢印によって指し示される方向、Y方向を示す矢印によって指し示される方向及びZ方向を示す矢印によって指し示される方向は、それぞれ、前方向、右方向及び上方向である。ただし、電池セル10のX方向、Y方向、Z方向、前後方向、左右方向及び上下方向の関係は、この例に限定されない。図3及び図4において、X方向又はY方向を示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が当該方向を示す矢印によって指し示される方向であることを示している。
【0013】
以下、必要に応じて、X方向を示す矢印によって示される側及びX方向を示す矢印によって示される側の反対側をそれぞれ+X側及び-X側といい、Y方向を示す矢印によって示される側及びY方向を示す矢印によって示される側の反対側をそれぞれ+Y側及び-Y側といい、Z方向を示す矢印によって示される側及びZ方向を示す矢印によって示される側の反対側をそれぞれ+Z側及び-Z側という。
【0014】
以下、必要に応じて、X方向に垂直な方向をYZ平面方向といい、Y方向に垂直な方向をZX平面方向といい、Z方向に垂直な方向をXY平面方向という。
【0015】
図1を参照して、電池モジュール1について説明する。
【0016】
実施形態に係る電池モジュール1は、複数の電池セル10、複数の弾性材20及び熱伝導要素30を備えている。
【0017】
複数の電池セル10は、Y方向に対して略平行に積層されている。Y方向に隣り合う電池セル10は、後述する前方端子310又は後方端子320を介して、直列又は並列に接続されている。図1には、3つの電池セル10が模式的に図示されている。ただし、電池モジュール1に含まれる電池セル10の数は3つに限定されず、2つであってもよいし、又は4つ以上であってもよい。
【0018】
複数の弾性材20及び複数の電池セル10は、Y方向に交互に配置されている。図1に示す例において、各弾性材20は、ZX平面に略平行に延在する略シート形状となっている。実施形態において、各弾性材20は、例えば、コンプレッションパッドである。複数の電池セル10及び複数の弾性材20は、当該複数の電池セル10及び当該複数の弾性材20のY方向の両側に位置する不図示のプレートによってY方向に圧縮されている。よって、各電池セル10は、隣接する弾性材20の付勢によってY方向に押圧されている。したがって、弾性材20が設けられていない場合と比較して、各電池セル10のY方向の位置を固定しやすくすることができる。
【0019】
熱伝導要素30の上面及び各電池セル10の下面は、互いに熱的に結合されている。熱伝導要素30は、例えば、サーマルグルー又は放熱シートである。一例において、複数の電池セル10は、複数の電池セル10を収容する不図示の収容体の下方プレート上に、熱伝導要素30を介して搭載されている。よって、各電池セル10及び下方プレートの間で熱伝導要素30を介して熱を伝導させることができる。
【0020】
図2図4を参照して、必要に応じて図1を参照して、電池セル10について説明する。
【0021】
実施形態に係る電池セル10は、電池要素100、前方蓋材210、後方蓋材220、前方端子310、後方端子320及び外装材400を備えている。外装材400は、収容部分410、ポケット部分420及び連通部分430を有している。
【0022】
電池要素100は、略直方体形状となっている。電池要素100の長手方向は、X方向に対して略平行となっている。電池要素100の短手方向は、Z方向に対して略平行となっている。電池要素100の厚み方向は、Y方向に対して略平行となっている。電池要素100は、前端面、後端面、上側面、下側面、右側面及び左側面の6つの面を有している。
【0023】
電池要素100は、不図示の少なくとも1つの正極、不図示の少なくとも1つの負極及び不図示の少なくともセパレータを有している。一例において、複数の正極及び複数の負極は、Y方向に交互に積層されている。セパレータの少なくとも一部分は、Y方向に隣り合う正極及び負極の間に位置している。具体的には、一例において、複数枚のシート状のセパレータの各々がY方向に隣り合う正極及び負極の間に位置している。ただし、1枚のシート状のセパレータが正極の上端部及び負極の下端部で交互に折り返され、又は正極の下端部及び負極の上端部で交互に折り返されていてもよい。或いは、正極、負極及びセパレータは、セパレータが正極及び負極の間に配置されるように巻回されていてもよい。一例において、正極及び負極の一方の両面がセパレータによって覆われた状態で正極、負極及びセパレータは巻回されている。他の例において、正極、セパレータ及び負極をこの順に含む単位積層体を複数含む積層体が巻回されていてもよい。ただし、正極、負極及びセパレータの巻回構造は、これらの例に限定されない。
【0024】
実施形態において、電池セル10は、電解液を含む電池セルである。しかしながら、電池セル10は、全固体電池であってもよい。全固体電池においては、セパレータに相当する部分に固体電解質層が設けられている。全固体電池は、電解液を含んでいない。以下、特に断りがない限り、電池セル10は電解液を含む電池セルであるとして説明する。
【0025】
前方蓋材210は、電池要素100の前端面を覆っている。前方蓋材210は、例えば、樹脂及び金属の少なくとも一方からなっている。X方向から見て、前方蓋材210は、Y方向に対して略平行な一対の短辺及びZ方向に対して略平行な一対の長辺を有する略長方形形状を有している。
【0026】
後方蓋材220は、電池要素100の後端面を覆っている。後方蓋材220は、例えば、樹脂及び金属の少なくとも一方からなっている。X方向から見て、後方蓋材220は、Y方向に対して略平行な一対の短辺及びZ方向に対して略平行な一対の長辺を有する略長方形形状を有している。
【0027】
前方端子310は、電池要素100の前端面側に配置されている。前方端子310は、前方蓋材210から前方に向けて突出している。前方端子310は、電池要素100の前端面から引き出された前方集電体110を介して、電池要素100に含まれる正極及び負極の一方に電気的に接続されている。前方端子310及び正極が互いに電気的に接続されている場合、前方端子310は正極端子として機能する。前方端子310及び負極が互いに電気的に接続されている場合、前方端子310は負極端子として機能する。
【0028】
後方端子320は、電池要素100の後端面側に配置されている。後方端子320は、後方蓋材220から後方に向けて突出している。後方端子320は、電池要素100の後端面から引き出された後方集電体120を介して、電池要素100に含まれる正極及び負極の他方に電気的に接続されている。よって、前方端子310の極性及び後方端子320の極性は、互いに異なっている。後方端子320及び正極が互いに電気的に接続されている場合、後方端子320は正極端子として機能する。後方端子320及び負極が互いに電気的に接続されている場合、後方端子320は負極端子として機能する。
【0029】
外装材400は、例えば、金属層及び金属層の両面に設けられた樹脂層を含むラミネートフィルムからなっている。
【0030】
収容部分410は、X方向の周りに電池要素100、前方蓋材210及び後方蓋材220に1周巻き付けられている。収容部分410は、電池要素100及び不図示の電解液を収容する内部空間を画定している。収容部分410の前端部の内周面及び前方蓋材210の外周面は、例えば熱融着によって互いに接合されている。よって、収容部分410の前端部及び前方蓋材210は、封止部を形成している。収容部分410の後端部の内周面及び後方蓋材220の外周面は、例えば熱融着によって互いに接合されている。よって、収容部分410の後端部及び後方蓋材220は、封止部を形成している。ポケット部分420の側方端部におけるラミネートフィルム、すなわち、ポケット部分420における収容部分410から最も遠い部分におけるラミネートフィルムは、例えば熱融着によって互いに接合されている。よって、ポケット部分420の側方端部は、封止部を形成している。
【0031】
ポケット部分420は、収容部分410に対する外装材400の余長部分として、収容部分410における電池要素100の右上側の角部を覆う部分から引き出されている。ただし、ポケット部分420は、収容部分410における電池要素100の他の角部を覆う部分から引き出されてもよい。或いは、ポケット部分420は、収容部分410における電池要素100の側面を覆う部分から引き出されてもよい。ポケット部分420の前端部及び後端部の各々では、外装材400を構成するラミネートフィルムが例えば熱融着によって接合されている。よって、ポケット部分420の前端部及び後端部は、封止部を形成している。ポケット部分420は、収容部分410の内部空間から発生したガスを入り込ませるための内部空間を画定している。
【0032】
連通部分430は、収容部分410及びポケット部分420の間で上述したガスの流路を画定している。実施形態では、図4に示すように、連通部分430の流路は、収容部分410の内部空間及びポケット部分420の内部空間に連通した空間を画定している。よって、収容部分410及びポケット部分420は、連通部分430を介して互いに連通している。したがって、収容部分410の内部空間から発生したガスは、連通部分430の流路によって画定された空間を経由して、ポケット部分420の内部空間に入り込むことができる。なお、ポケット部分420に入り込んだ電解液は、電池要素100の電解液として機能することができない。よって、ポケット部分420には、電解液が入り込んでいないことが望ましい。ただし、収容部分410の内部空間に収容された電解液の一部分が連通部分430を介してポケット部分420の内部空間に入り込んでいてもよい。
【0033】
収容部分410の内部空間からは、例えば、電解液の酸化や金属リチウムの析出等の異常によって電池要素100に発生する熱に起因して、上述したガスが発生する。ポケット部分420は、可撓性を有している。よって、ポケット部分420は、ポケット部分420の内部空間に入り込んだガスによって膨張する。右端側の電池セル10を除いて、各電池セル10のポケット部分420は、当該電池セル10と、当該電池セル10の右側に位置する電池セル10と、の間に位置している。したがって、収容部分410の内部空間でガスが発生しても、ポケット部分420の膨張によって、Y方向に隣り合う電池セル10の間の距離を確保することができる。よって、ガスが発生した電池セル10の熱が他の電池セル10へ伝わることを抑制することができる。
【0034】
次に、図1図4を参照して、電池モジュール1について説明する。
【0035】
ポケット部分420は、収容部分410における電池要素100の前端面及び後端面の間の所定部分を覆う部分から引き出されている。具体的には、実施形態において、ポケット部分420は、収容部分410における電池要素100の右上側の角部を覆う部分から引き出されている。よって、ポケット部分420が収容部分410における電池要素100の前端面及び所定部分の間の角部又は後端面及び所定部分の間の角部から引き出されている場合と比較して、Y方向に隣り合う電池セル10の短絡を抑制することができる。具体的には、例えば、ポケット部分420が収容部分410における電池要素100の後端面及び右側面の間の角部から引き出されている場合を検討する。この場合、ポケット部分420の膨張にともなって、電池要素100の前方端子310又は後方端子320が、XY平面に対して略平行に回転して、隣接する他の電池セル10に向けて移動することがある。よって、電池要素100の前方端子310又は後方端子320が、隣接する他の電池セル10に接触したり、隣接する他の電池セル10の前方端子310又は後方端子320に接触したりすることがある。これに対して、実施形態では、上述した場合と比較して、ポケット部分420が膨張しても、電池要素100の前方端子310が、XY平面に対して略平行に回転しにくくなっており、よって、隣接する電池セル10に向けて移動しにくくなっている。したがって、上述した場合と比較して、Y方向に隣り合う電池セル10の短絡を抑制することができる。
【0036】
実施形態において、ポケット部分420は、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけて引き出されている。電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけてのポケット部分420のZ方向の長さは、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけての収容部分410のZ方向の長さと略等しくなっている。よって、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけてのポケット部分420のZ方向の長さが比較的短い場合と比較して、ポケット部分420をより均一にY方向に膨張させやすくすることができる。ただし、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけてのポケット部分420のZ方向の長さは、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけての収容部分410のZ方向の長さより短くてもよい。例えば、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけてのポケット部分420のZ方向の長さは、電池要素100の右上側の角部から右下側の角部にかけての収容部分410のZ方向の長さの2/3倍以上にしてもよい。この例においても、ポケット部分420を均一にY方向に膨張させやすくすることができる。
【0037】
実施形態では、収容部分410の下面及び熱伝導要素30の上面が互いに熱的に結合している。これに対して、ポケット部分420は、収容部分410及び熱伝導要素30が互いに熱的に結合された位置と異なる位置から引き出されている。具体的には、ポケット部分420、収容部分410の熱伝導要素30の反対側から引き出されている。連通部分430には、収容部分410の内部空間から発生したガスが比較的溜まりやすい。よって、連通部分430が外装材400の下面又はその近傍に位置している場合、連通部分430に溜まったガスによって、収容部分410及び熱伝導要素30の間の熱伝導が阻害される可能性がある。これに対して、実施形態では、連通部分430に溜まったガスが、収容部分410及び熱伝導要素30の間の熱伝導を阻害させなくすることができる。
【0038】
実施形態において、ポケット部分420は、収容部分410の上部から引き出されている。よって、ポケット部分420が収容部分410の下部から引き出されている場合と比較して、収容部分410からポケット部分420へ電解液が入り込みにくくすることができる。言い換えると、実施形態に係る連通部分430は、収容部分410からポケット部分420への電解液の入り込みを仕切る仕切構造を構成している。
【0039】
実施形態では、各電池セル10が正常に動作している状態において、各電池セル10のポケット部分420は、当該電池セル10の右側に位置する弾性材20によって収容部分410に向けて押圧されている。よって、各電池セル10が正常に動作している状態において、各電池セル10のY方向の位置を弾性材20によって固定することができる。電池セル10に異常が生じてポケット部分420が膨張した場合、弾性材20は、ポケット部分420の膨張に応じて収縮する。すなわち、弾性材20のY方向の弾性率やY方向の厚さ等の物性値を調整することで、弾性材20は、電池セル10が正常に動作している状態で電池セル10のY方向の位置を固定する固定部材として機能することができ、電池セル10に異常が生じた状態でポケット部分420の膨張に応じて収縮可能な緩衝部材として機能することができる。
【0040】
次に、実施形態に係る電池セル10の製造方法の一例について説明する。この例において、電池セル10は、以下のようにして製造されている。
【0041】
まず、電池要素100を形成する。電池要素100の前端面及び後端面からは、前方集電体110及び後方集電体120がそれぞれ引き出されている。
【0042】
次いで、前方集電体110及び前方端子310を互いに電気的に接続する。前方端子310は、前方蓋材210に予め設けられている。同様に、後方集電体120及び後方端子320を互いに電気的に接続する。後方端子320は、後方蓋材220に予め設けられている。
【0043】
次いで、外装材400を構成するラミネートフィルムをX方向の周りに電池要素100、前方蓋材210及び後方蓋材220に巻き付けて、収容部分410及びポケット部分420を形成する。具体的には、前方蓋材210のX方向の周りの外周面及び収容部分410の前端部のX方向の周りの内周面と、を熱融着によって互いに接合させる。また、ポケット部分420の前端部において、外装材400を構成するラミネートフィルムを熱融着によって互いに接合させる。よって、収容部分410及びポケット部分420の各々の前端部が封止される。同様に、後方蓋材220のX方向の周りの外周面及び収容部分410の後端部のX方向の周りの内周面と、を熱融着によって互いに接合させる。また、ポケット部分420の後端部において、外装材400を構成するラミネートフィルムを熱融着によって互いに接合させる。よって、収容部分410及びポケット部分420の各々の後端部が封止される。また、ポケット部分420の側方端部におけるラミネートフィルム、すなわち、ポケット部分420における収容部分410から最も遠い部分におけるラミネートフィルムを熱融着によって互いに接合させる。よって、ポケット部分420の側方端部が封止される。
【0044】
次いで、ポケット部分420を収容部分410の上部から下方に向けて引き出す。よって、連通部分430が電池要素100の上方に位置する。次いで、連通部分430が電池要素100の上方に位置する状態で、前方蓋材210及び後方蓋材220の少なくとも一方に設けられた注入孔を介して収容部分410の内部空間に電解液を注入する。よって、連通部分430が電池要素100の下方に位置する状態で収容部分410の内部空間に電解液を注入する場合と比較して、収容部分410からポケット部分420へ電解液が入り込みにくくすることができる。次いで、当該注入孔を介して、収容部分410の内部空間及びポケット部分420の内部空間を真空封止する。
【0045】
このようにして、電池セル10が製造される。
【0046】
図5は、変形例1に係る電池セル10Aの斜視図である。変形例1に係る電池セル10Aは、以下の点を除いて、実施形態に係る電池セル10と同様である。
【0047】
変形例1に係る外装材400Aは、収容部分410A、ポケット部分420A及び連通部分430Aを有している。ポケット部分420Aは、複数の封止部422Aを有している。各封止部422Aにおいては、ポケット部分420Aの内部空間が封止されている。図5に示す例では、X方向に対して略平行に並ぶ複数の封止部422Aを含む列が、複数、X方向に対して略平行に延在している。各列に含まれる封止部422Aは、封止部422Aの下端部に向かうにつれて、高密度に配置されている。よって、ポケット部分420Aの内部空間は、ポケット部分420Aの上端部及び下端部の間において、収容部分410Aの内部空間から離れるにつれて増加している。
【0048】
変形例1においては、ポケット部分420Aの内部空間が収容部分410Aの内部空間からの距離によらず一定である場合と比較して、ポケット部分420Aを均一に膨張させやすくすることができる。ポケット部分420Aの上端部は、ポケット部分420Aの下端部よりも、収容部分410Aの近くに位置している。よって、ポケット部分420Aの内部空間が収容部分410Aの内部空間からの距離によらず一定である場合、ポケット部分420Aの上端部は、ポケット部分420Aの下端部よりも膨張しやすい。これに対して、変形例1においては、封止部422Aが、ポケット部分420Aの上端部において、ポケット部分420Aの下端部よりも、高密度に配置されている。よって、ポケット部分420Aの上端部の膨張と、ポケット部分420Aの下端部の膨張と、を均一にしやすくなっている。
【0049】
変形例1において、ポケット部分420Aは、収容部分410Aにおける電池要素100の前端面及び後端面の間の所定部分を覆う部分から引き出されている。よって、実施形態と同様にして、ポケット部分420Aが収容部分410Aにおける電池要素100の前端面及び所定部分の間の角部又は後端面及び所定部分の間の角部から引き出されている場合と比較して、Y方向に隣り合う電池セル10Aの短絡を抑制することができる。
【0050】
図6は、図5の変形例を示す図である。
【0051】
図6に示す例では、ポケット部分420Aの上端部において、複数の封止部422AがX方向に対して略平行に配置されている。これに対して、ポケット部分420Aの上端部より下方に位置する部分には、封止部422Aは位置していない。よって、ポケット部分420Aの内部空間は、ポケット部分420Aの上端部及びZ方向の略中央部の間において、収容部分410Aの内部空間から離れるにつれて増加している。したがって、図5に示した例と同様にして、ポケット部分420Aの内部空間が収容部分410Aの内部空間からの距離によらず一定である場合と比較して、ポケット部分420Aを均一に膨張させやすくすることができる。
【0052】
ポケット部分420Aを均一に膨張させるための構造は、図5又は図6を用いて説明した例に限定されない。すなわち、ポケット部分420Aの内部空間の少なくとも一部分が、収容部分410Aの内部空間から離れるにつれて増加していればよい。図5及び図6に示す例では、封止部422Aによって、収容部分410Aの内部空間の分布を調整している。しかしながら、封止部422Aと異なる構造によって、収容部分410Aの内部空間の分布を調整してもよい。加えて、図5及び図6に示す例では、ポケット部分420Aは、収容部分410Aにおける電池要素100の上述の所定部分を覆う部分と異なる部分から引き出されてもよい。この場合においても、ポケット部分420Aの内部空間の少なくとも一部分が収容部分410Aの内部空間から離れるにつれて増加している場合、ポケット部分420Aを均一に膨張させることができる。
【0053】
図7は、変形例2に係る電池セル10Bの斜視図である。変形例2に係る電池セル10Bは、以下の点を除いて、実施形態に係る電池セル10と同様である。
【0054】
変形例2に係る外装材400Bは、収容部分410B、ポケット部分420B及び仮封止部430Bを有している。仮封止部430Bは、収容部分410B及びポケット部分420Bの間に位置している。仮封止部430Bは、例えば、外装材400を構成するラミネートフィルムを熱融着することで形成されている。仮封止部430Bにおけるラミネートフィルムの接合強度は、収容部分410の前端部の封止部における収容部分410の前端部及び前方蓋材210の接合強度と、収容部分410の後端部の封止部における収容部分410の後端部及び後方蓋材220の接合強度と、ポケット部分420の前端部、後端部及び側方端部の封止部におけるラミネートフィルムの接合強度と、の少なくとも1つより低くなっている。
【0055】
変形例2に係る仮封止部430Bは、収容部分410B及びポケット部分420Bの間でガスの流路を画定している。具体的には、収容部分410Bの内部圧力が所定圧力以下である状態で、仮封止部430Bは、収容部分410B及びポケット部分420Bを互いに遮断している。よって、収容部分410Bの内部圧力が所定圧力以下である状態では、収容部分410Bの内部空間の電解液がポケット部分420Bの内部空間に入り込むことを抑制することができる。所定圧力とは、例えば、電池要素100が正常に動作している状態における圧力である。しかしながら、電池要素100に異常が生じて収容部分410Bの内部空間にガスが発生して、収容部分410Bの内部圧力が上述の所定圧力より高くなることがある。変形例2では、収容部分410Bの内部圧力が上述の所定圧力より高い状態では、仮封止部430Bを構成する互いに接合されたラミネートフィルムが互いに剥がれることが可能になっている。よって、収容部分410Bの内部圧力が上述の所定圧力より高い状態で、仮封止部430Bは、収容部分410Bの内部空間及びポケット部分420Bの内部空間を互いに連通させる。したがって、変形例2においては、実施形態及び変形例1と比較して、収容部分410Bの内部空間の圧力とポケット部分420Bの内部空間の圧力との差によって、収容部分410Bの内部空間からポケット部分420Bの内部空間へより勢いよくガスを流すことができる。
【0056】
変形例2において、ポケット部分420Bは、収容部分410Bにおける電池要素100の前端面及び後端面の間の所定部分を覆う部分から引き出されている。よって、実施形態と同様にして、ポケット部分420Bが収容部分410Bにおける電池要素100の前端面及び所定部分の間の角部又は後端面及び所定部分の間の角部を覆う部分から引き出されている場合と比較して、Y方向に隣り合う電池セル10Bの短絡を抑制することができる。
【0057】
図8は、実施形態の一例に係る前方蓋材210の後方斜視図である。図8を用いて説明する事項は、後方蓋材220にも同様に適用可能である。
【0058】
前方蓋材210は、前方基材部212及び複数の前方突出部214を有している。前方基材部212は、金属部212a及び樹脂部212bを含んでいる。
【0059】
X方向から見て、金属部212aは、Y方向に対して略平行な一対の短辺及びZ方向に対して略平行な一対の長辺を有する略長方形形状を有している。金属部212aは、導電性を有している。よって、金属部212aは、前方集電体110に電気的に接続する端子の少なくとも一部分としても機能することができる。加えて、金属部212aは、樹脂部212bよりも、高い水分遮断性を有している。よって、前方基材部212の全体が樹脂部212bからなる場合と比較して、前方基材部212によって水分を遮断することができる。
【0060】
樹脂部212bは、X方向の周りに金属部212aを囲んでいる。よって、樹脂部212bのX方向の周りの外周面及び収容部分410の前端部のX方向の周りの内周面を互いに接合させることができる。樹脂部212bは、金属部212aよりも、熱融着によって、外装材400に接合されやすくなっている。よって、前方基材部212の全体が金属部212aからなる場合と比較して、前方蓋材210及び外装材400を互いにより強固に接合させることができる。
【0061】
図8に示す例では、X方向から見て、4つの前方突出部214が前方基材部212の4つの角部に位置している。各前方突出部214は、樹脂部212bと一体となっている。各前方突出部214は、後方に向けて突出している。ただし、前方突出部214の配置はこの例に限定されない。例えば、前方基材部212のY方向に対して略平行な一対の短辺に沿って2つの前方突出部214が延在していてもよい。或いは、X方向から見て、前方基材部212の全辺に沿って前方突出部214が延在していてもよい。
【0062】
以上、図面を参照して本発明の実施形態及び変形例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0063】
例えば、実施形態及び各変形例では、収容部分が、電池要素100を収容する第1内部空間を画定しており、ポケット部分が、第1内部空間から発生したガスを入り込ませるための第2内部空間を画定している。しかしながら、外装材400の所定の第1部分及び第2部分がそれぞれ第1内部空間及び第2内部空間を画定してもよい。外装材400の第1部分及び第2部分は、それぞれ、収容部分及びポケット部分と異なっていてもよいし、又は同一であってもよい。
【0064】
また、例えば、実施形態及び各変形例では、正極端子及び負極端子が電池要素100のX方向の互いに反対側に配置されている。しかしながら、正極端子及び負極端子の双方が電池要素100のX方向の前端面側及び後端面側の一方のみに配置されていてもよい。この場合、電池要素100の前端面及び後端面は、例えば、2つの蓋材によって覆われている。或いは、電池要素100の正極端子及び負極端子が引き出された端面のみが蓋材によって覆われていてもよい。この例において、電池要素100の蓋材の反対側では、外装材400が封止されて電池要素100に沿って折りたたまれていてもよい。
【0065】
また、例えば、実施形態及び変形例では、電池セルは、前方蓋材210及び後方蓋材220を備えている。しかしながら、電池セルは、前方蓋材210及び後方蓋材220を備えていなくてもよい。
【0066】
電池セルが前方蓋材210及び後方蓋材220を備えていない場合、一例において、外装材は、略半分に折られたラミネートフィルムであってもよい。この例では、ラミネートフィルムが電池要素100の下側面の下方で折り返された状態で、ラミネートフィルムの略半分の一方及び略半分の残り一方が電池要素100のY方向の両側面を覆っている。Y方向から見て、ラミネートフィルムにおける電池要素100の前端面、後端面及び上側面の周囲の3辺が封止されている。ポケット部分は、収容部分における電池要素100の上側面を覆う部分から引き出されている。
【0067】
電池セルが前方蓋材210及び後方蓋材220を備えていない場合、他の一例において、外装材は、電池要素100を介してY方向に互いに重なる2枚のラミネートフィルムであってもよい。この例では、Y方向から見て、2枚のラミネートフィルムにおける電池要素100の前端面、後端面、下側面及び上側面の周囲の4辺が封止されている。ポケット部分は、収容部分における電池要素100の上側面を覆う部分から引き出されている。
【符号の説明】
【0068】
10,10A,10B 電池セル、20 弾性材、30 熱伝導要素、100 電池要素、110 前方集電体、120 後方集電体、210 前方蓋材、212 前方基材部、212a 金属部、212b 樹脂部、214 前方突出部、220 後方蓋材、310 前方端子、320 後方端子、400,400A,400B 外装材、410,410A,410B 収容部分、420,420A,420B ポケット部分、422A 封止部、430,430A 連通部分、430B 仮封止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8