(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015765
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20240130BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118058
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】大河内 正
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC26
(57)【要約】
【課題】施設等へ向かう際のユーザの利便性を向上した情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付けて、その観光コース周辺にある施設を特定し、その施設の管理者が使用する施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信するサーバと、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報をサーバに送信する施設端末と、サーバにおいて登録情報に基づいて施設が登録された観光コースが公開される場合、観光コースを閲覧可能とする利用者端末と、を備え、サーバは、利用者端末において観光コースが選択されると、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付けて、当該観光コース周辺にある施設を特定し、当該施設の管理者が使用する施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信するサーバと、
登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報を前記サーバに送信する前記施設端末と、
前記サーバにおいて登録情報に基づいて施設が登録された観光コースが公開される場合、前記観光コースを閲覧可能とする利用者端末と、を備え、
前記サーバは、前記利用者端末において観光コースが選択されると、当該観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行う
情報処理システム。
【請求項2】
前記サーバは、前記利用者端末を使用する利用者が観光コースを移動する場合、利用者の位置に関する位置情報を取得し、当該位置情報に基づいて施設の利用予約に含まれる予約時刻を変更する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記サーバは、利用者が利用予約を行った施設を利用した場合、その利用の際に必要な利用料金の一部を取得する
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サーバは、取得した一部の利用料金のうちのさらに一部を、前記情報提供者端末に提供する
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
情報提供者が使用する情報提供者端末と、施設の管理者が使用する施設端末と、利用者が使用する利用者端末と、サーバとが通信ネットワークで接続した情報処理システムが実行する情報処理方法であり、
前記サーバが、前記情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付ける第1ステップと、
前記サーバが、観光コース周辺にある施設を特定し、前記施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信する第2ステップと、
前記施設端末が、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報を前記サーバに送信する第3ステップと、
前記サーバが、登録情報に基づいて施設が登録された観光コースを公開する第4ステップと、
前記サーバが、前記利用者端末が公開される観光コースを選択した場合に観光コースの利用登録を受け付け、当該観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を前記施設端末に対して行う第5ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
情報提供者が使用する情報提供者端末と、施設の管理者が使用する施設端末と、利用者が使用する利用者端末との間で通信が可能なサーバに、
前記情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付ける受付機能と、
観光コース周辺にある施設を特定し、前記施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信する通信機能と、
前記施設端末が登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報を前記サーバに送信すると、登録情報に基づいて施設が登録された観光コースを公開する公開機能と、
前記利用者端末が観光コースを選択した場合に観光コースの利用登録を受け付け、当該観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を前記施設端末に対して行う予約機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有名人とユーザとの関係性を双方向的なものにして強くできるシステムが有る(特許文献1参照)。そのシステムは、有名人が投稿した投稿情報に記述される施設を目的地として、現在地から目的地までの経路を探索してユーザに提供する。この場合、システムは、目的地が設定された時点から、ユーザが目的地に到着する時点までの間で発生するトリガに従って、有名人に利益をもたらす応援ポイントを発行して有名人に付与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
有名人に限らず、より多くの人がSNS(Social Networking Service)等を利用して種々の情報を発信しており、それを見たユーザがその情報で記載される施設等に行くこともある。なお、SNSは、例えば、Social Media等と言われる場合がある。しかしながら、施設が混雑している場合には、その施設に行ったユーザが入場できない場合もある。また、施設等には予約が必要な場合があり、従来の技術では、施設等の予約ができないでいた。すなわち、ユーザの利便性の向上が求められていた。
【0005】
本開示は、施設等へ向かう際のユーザの利便性を向上した情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理システムは、情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付けて、その観光コース周辺にある施設を特定し、その施設の管理者が使用する施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信するサーバと、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報をサーバに送信する施設端末と、サーバにおいて登録情報に基づいて施設が登録された観光コースが公開される場合、観光コースを閲覧可能とする利用者端末と、を備え、サーバは、利用者端末において観光コースが選択されると、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行う。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付けることに応じて、施設端末からの登録情報を受け付け、その登録情報に基づいて施設が登録された観光コースが公開される場合、利用者端末において観光コースが選択されると、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行うので、施設等へ向かう際のユーザの利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
【
図3】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理システム1の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
【0011】
情報処理システム1は、例えば、情報提供者がお勧めする観光コース500を利用者に提供する提供システム等として構成されてもよい。また、情報処理システム1は、例えば、観光コース500とその観光コース500に関連する施設の予約とを連携した予約連携システム等として構成されてもよい。情報処理システム1は、上述した一例のシステムに限らず、種々のシステム等を構成してもよい。
【0012】
情報処理システム1は、例えば、情報処理装置100、情報提供者端末200、施設端末300及び利用者端末400等を備える。
【0013】
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。ここで、本発明の「サーバ」は、「情報処理装置」と相互に言い換えることができてもよく、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等を含む概念であってもよい。以下では、本発明の「サーバ」の一概念として「情報処理装置」を挙げて説明する。
また、情報処理装置100は、例えば、情報提供者(ユーザ)から観光コース500の投稿を受け付けて、その観光コース500を利用者(他のユーザ)に提供するサービスセンタ等に配されてもよい。
【0014】
情報提供者端末200は、例えば、情報提供者が使用する端末である。施設端末300は、例えば、施設の所有者、管理者、従業員及び職員等が使用する端末である。利用者端末400は、例えば、利用者が使用する端末である。情報提供者端末200、施設端末300及び利用者端末400それぞれは、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。また、利用者端末400は、例えば、経路案内装置(ナビゲーション装置)等であってもよい。
【0015】
情報提供者端末200は、例えば、情報提供者の操作に基づいて、その情報提供者自身が観光をして良いと思った観光コース500の情報(観光コース情報)を情報処理装置100に送信する。観光コース500は、例えば、情報提供者が車両に乗車して走行したコース(ドライブコース、ツーリングコース及びサイクリングコース)等であってもよい。また、観光コース500は、例えば、情報提供者が公共交通機関及び徒歩等を利用して種々の施設等を巡ったコース(施設巡りコース、登山コース、ハイキングコース及び散歩コース)等であってもよい。観光コース500は、上述した一例に限らず、観光等で巡る際の種々の経路(コース)等であってもよい。
【0016】
情報処理装置100は、情報提供者端末200からお勧めの観光コース500に関する観光コース情報を受け付ける。情報処理装置100は、観光コース情報に基づく観光コース500の周辺にある施設を特定する。その施設は、例えば、観光コース500(観光コース情報)に記録される施設、及び、その観光コース500(観光コース情報)に記録されない種々の施設等であってもよい。情報処理装置100が特定する施設の一例は、駐車場311等であってもよい。情報処理装置100は、施設を特定すると、その特定した施設の管理者等が使用する施設端末300に対して「お勧め施設」としての登録を依頼する登録依頼情報を送信する。お勧め施設は、例えば、後述するように、利用者が、上述した情報提供者が投稿した観光コース500を利用する際に、その利用者に対して勧める施設等であってもよい。
【0017】
施設端末300は、登録依頼情報を受け付ける。施設端末300は、例えば、施設の管理者等が登録依頼に応じる場合、その管理者等の操作に基づいて、登録の依頼に応じることを示す登録情報を情報処理装置100に送信する。すなわち、施設端末300は、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報を情報処理装置100に送信する。
【0018】
情報処理装置100は、登録情報を受け付けると、その施設を観光コース500に登録する。また、情報処理装置100は、登録情報に基づいて施設を登録した観光コース500(施設予約連携観光コース)を利用者(利用者端末400)に公開する。
【0019】
利用者端末400は、公開された観光コース500(施設予約連携観光コース)を閲覧可能となる。利用者端末400は、閲覧した観光コース500の利用を希望する場合、その観光コース500を選択する。利用者端末400は、観光コース500を選択する場合、その観光コース500を利用する予定日の出発予定時刻と、観光コース500に記録される施設(又は、選択した観光コース500に記録される複数の施設のうち選択した施設等)への到着予定時刻とのうちの、その2つの予定時刻のグループから選択される少なくとも1つを設定する。
【0020】
情報処理装置100は、利用者端末400で選択された観光コース500を利用する予定日の出発予定時刻、及び、その観光コース500に対応する施設の到着予定時刻のグループのうち少なくとも1つの時刻に基づいて、その施設に配される施設端末300に対して利用者が利用する際の利用予約を行う。
【0021】
[情報処理システム1の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理システム1について詳細に説明する。
情報処理システム1は、上述したように、情報処理装置100、情報提供者端末200、施設端末300及び利用者端末400等を備える。
【0022】
[情報処理装置100(サーバ)]
まず、一実施形態に係る情報処理装置100(サーバ)について説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0023】
情報処理装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、受付部111、特定部112、依頼部113、登録部114、予約部115及び料金制御部116等を備える。制御部110は、例えば、情報処理装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、受付部111、特定部112、依頼部113、登録部114、予約部115及び料金制御部116等)の機能を実現してもよい。
【0024】
通信部121は、例えば、情報処理装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、情報提供者端末200、施設端末300及び利用者端末400等であってもよい。
【0025】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
記憶部122は、例えば、種々の施設等が登録された道路地図に関する情報(地図情報)等を記憶してもよい。
【0026】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0027】
受付部111は、後述する情報提供者端末200からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付ける。この場合、受付部111は、例えば、通信部121を介して観光コース情報を受け付けてもよい。
【0028】
特定部112は、受付部111によって受け付けた観光コース情報に基づく観光コースの周辺にある施設を特定する。特定部112は、例えば、観光コース情報に施設が記録されていれば、その施設を特定する。また、特定部112は、例えば、観光コース情報に記録されない施設を特定する。すなわち、特定部112が特定する施設は、情報提供者端末200から投稿される観光コースで巡った施設に限らず、その施設の周辺にある他の施設等であってもよい。施設及び他の施設の一例は、博物館、美術館、水族館、動物園、飲食店、展望施設、山小屋及び温泉施設等のアミューズメント施設、神社仏閣等を始めとする、観光等で行くことが可能な種々の施設、並びに、駐車場311等であってもよい。ここで、駐車場311の一例は、予約をした後に利用可能な予約貸し駐車場等であってもよい。すなわち、施設及び他の施設は、予約可能な施設等であってもよい。
【0029】
特定部112は、例えば、観光コース情報に基づく観光コースから所定距離内にある施設、又は、観光コースに記録された施設から所定距離内にある他の施設等を特定してもよい。所定距離の一例は、100m、200m、300m、500m、1km、3km及び5km等の予め設定される種々の距離等であってもよい。この場合、特定部112は、施設が登録された道路地図(地図情報)を参照し、観光コース情報に基づいて施設を特定してもよい。記憶部122は、例えば、地図情報を記憶してもよい。
【0030】
依頼部113は、特定部112によって特定した施設の管理者が使用する施設端末300に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信する。すなわち、依頼部113は、特定部112によって特定した施設の管理者が使用する施設端末300に対して「お勧め施設」として登録を依頼する登録依頼情報を送信する。登録は、例えば、観光コースへの登録等である。お勧め施設は、例えば、後述するように、利用者が、上述した情報提供者が投稿した観光コースを利用する際に、その利用者に対して勧める施設である。
【0031】
この場合、依頼部113は、例えば、施設とその施設の連絡先(例えば、情報の送信先等)とが対応付けて地図情報に記録されている場合、その地図情報を参照して施設の連絡先(施設端末300)に対して登録依頼情報を送信してもよい。
また、依頼部113は、例えば、施設の連絡先を記憶部122等に記憶していない場合には、通信部121を介してその施設のWebページ等を検索し、そのWebページ等から連絡先(例えば、情報の送信先等)を取得してもよい。依頼部113は、例えば、取得した連絡先(施設端末300)に対して登録依頼情報を送信してもよい。
【0032】
登録部114は、施設端末300から登録情報を受け付けると、登録情報に基づく施設を観光コースに登録する。すなわち、登録部114は、例えば、通信部121を介して、登録を受け入れる施設に関する情報が記録される登録情報を受け付けると、その施設を、登録情報に対応する登録依頼情報の基になる観光コースに登録する。登録部114は、1つの観光コースに対して1つの施設又は複数の異なる施設を登録してもよい。
【0033】
制御部110は、登録部114によって施設を観光コースに登録することにより、利用者によってその観光コースが選択されると、施設への利用予約を行うことが可能になる。すなわち、登録部114は、観光コースと、施設への予約とを連携させた施設予約連携観光コースを生成する。登録部114は、生成した施設予約連携観光コースの情報を記憶部122に記憶する。また、登録部114は、生成した施設予約連携観光コースを表示部123に表示してもよい。
【0034】
また、登録部114は、通信部121を介して、登録情報に基づいて施設を登録した観光コース(施設予約連携観光コース)を利用者(利用者端末400)に公開する。すなわち、登録部114は、例えば、観光コース及び登録した施設等を関連付けて、通信ネットワーク上のサイトで公開してもよい。
【0035】
予約部115は、例えば、通信部121を介して、後述する利用者端末400から選択情報を受け付ける。予約部115は、例えば、選択情報に記録される施設(利用者が利用を希望する施設)について利用予約を行う。
この場合、予約部115は、例えば、利用者の出発日、出発地及び出発予定時刻、観光コース、並びに、地図情報に基づいて、選択情報に記録される施設の到着予定時刻を推定し、その到着予定時刻及び到着予定時刻以後のより早い時刻のいずれかを基準に施設の利用予約を行ってもよい。
又は、予約部115は、例えば、選択情報に施設への到着予定時刻が記録される場合には、その到着予定時刻及び到着予定時刻以後のより早い時刻のいずれかを基準に施設の利用予約を行ってもよい。
すなわち、予約部115は、利用者端末400において観光コースが選択されると、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末300に対して行う。ここで、利用予約には、利用者が施設を利用する際の予約時刻等が含まれてもよい。
予約部115は、例えば、施設に対して利用予約を行うと、利用予約を行った結果を利用予約結果情報として利用者端末400に送信するよう通信部121を制御してもよい。
【0036】
後述する利用者端末400は、上述したように予約部115によって利用予約が行われた後、観光コースに向けて出発する。
この場合、予約部115は、利用者端末400を使用する利用者が観光コースを移動する場合、利用者の位置に関する位置情報を取得してもよい。すなわち、予約部115は、通信部121を介して、所定のタイミング毎に、利用者端末400から送信される位置情報を取得してもよい。所定のタイミングは、例えば、所定時間毎等の種々のタイミングであってもよい。
【0037】
予約部115は、利用者端末400で取得した位置情報に基づいて施設の利用予約に含まれる予約時刻を変更してもよい。すなわち、予約部115は、例えば、利用者端末400が選択した観光コース及び地図情報と、利用者端末400で取得した位置情報とに基づいて、利用者端末400の位置から利用予約を行った施設までの距離及び残りの移動時間等を推定してもよい。予約部115は、例えば、推定した残りの移動時間、及び、施設に対して利用予約を行った時刻(予約時刻)等に基づいて、利用者(利用者端末400)が施設への予約時刻から遅れるか又は早まるかを判定してもよい。予約部115は、例えば、利用者(利用者端末400)が施設への予約時刻から遅れる又は早まると判定した場合、推定した残りの移動時間に基づいて、施設を利用する場合の予約時刻を変更してもよい。すなわち、予約部115は、推定した残りの移動時間に応じて、施設を利用する場合の予約時刻を遅らせ又は早めてもよい。
【0038】
料金制御部116は、例えば、利用者が利用予約を行った施設を利用した場合、その施設の利用料金の全てを取得してもよい。この場合、料金制御部116、例えば、利用者(利用者端末400)から施設の利用料金を取得してもよい。料金制御部116は、例えば、クレジットカード支払い、仮想通貨支払、及び、現金支払い等の種々の支払い方法により利用料金を取得してもよい。なお、料金制御部116は、例えば、種々の方法による利用料金の支払いの結果を示す情報を取得してもよい。
料金制御部116は、例えば、利用者から施設の利用料金の全てを取得すると、その利用料金を種々の割合で3分割して、利用料金の一部を施設に送金し、残りの他の一部を情報提供者端末200に送信し、その後の残りを、情報処理装置100を管理する企業(サービスセンタ)の収入としてもよい。
【0039】
又は、料金制御部116は、例えば、利用者が利用予約を行った施設を利用した場合、その利用の際に必要な利用料金の一部を取得してもよい。料金制御部116は、通信部121を介して、施設を利用した際の利用料金の一部を、その施設(施設端末300)又は利用者(利用者端末400)から取得してもよい。料金制御部116は、例えば、クレジットカード支払い、仮想通貨支払、及び、現金支払い等の種々の支払い方法により利用料金を取得してもよい。なお、料金制御部116は、例えば、種々の方法による利用料金の支払いの結果を示す情報を取得してもよい。
この場合、料金制御部116は、取得した一部の利用料金のうちのさらに一部を、情報提供者端末200に提供してもよい。料金制御部116は、取得した一部の利用料金の残りを、情報処理装置100を管理する企業(サービスセンタ)の収入としてもよい。
【0040】
ここで、料金制御部116が情報提供者に対して行う料金の提供については、上述したように、クレジットカード支払い、仮想通貨支払、及び、現金支払い等の種々の支払い方法に応じた金銭の提供に限らず、クーポン及びトークン等で提供を行ってもよい。クーポン及びトークンは、種々の施設のうち少なくとも1つで利用可能な、商品を購入する際に及びサービスの提供を受ける際に、料金が割り引かれる又は料金が無料となるもの等であってもよい。クーポン及びトークンが利用可能な種々の施設の一例は、上述した観光コースに登録される施設に限らず、土産物店、百貨店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、家電量販店及び書店等の種々の商品を販売する商品販売店、並びに、公共交通機関、指圧マッサージ店及び理美容室等の種々のサービスを提供するサービス店(サービス機関)等であってもよい。
【0041】
[情報提供者端末200]
情報提供者端末200は、例えば、情報提供者が使用する端末である。
【0042】
情報提供者は、自身が観光をして良いと思ったコース(観光コース)を情報処理装置100に投稿する。観光コースは、上述したように例えば、情報提供者が車両に乗車して走行したコース(例えば、種々の施設を含む、ドライブコース、ツーリングコース及びサイクリングコース)等であってもよい。また、観光コースは、上述したように例えば、情報提供者が公共交通機関及び徒歩等を利用して種々の施設等を巡ったコース(施設巡りコース)等であってもよい。また、観光コースは、例えば、徒歩で巡ることが可能な種々のコース(例えば、種々の施設を含む、登山コース、ハイキングコース及び散歩コース)等であってもよい。ここでの施設は、例えば、博物館、美術館、水族館、動物園、飲食店、展望施設、山小屋及び温泉施設等のアミューズメント施設、並びに、神社仏閣等を始めとする、観光等で行くことが可能な種々の施設等であってもよい。観光コースは、上述した一例に限らず、観光等で巡る際の種々の経路(コース)等であってもよい。
【0043】
すなわち、情報提供者端末200は、例えば、情報提供者の種々の操作に基づいて、観光コースの入力を受け付ける。情報処理装置100は、入力された観光コースの情報(観光コース情報)を情報処理装置100に送信する。
【0044】
[施設端末300]
施設端末300は、例えば、施設の所有者、管理者、従業員及び職員等が使用する端末である。
【0045】
施設端末300は、情報処理装置100から登録依頼情報を受け付ける。施設端末300は、例えば、施設の管理者等が「お勧め施設」としての登録依頼に応じる場合、その管理者等の操作に基づいて、登録の依頼に応じることを示す登録情報を情報処理装置100に送信する。すなわち、施設端末300は、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報を情報処理装置100に送信する。
施設端末300は、例えば、管理者等の操作に基づいて入力された、施設の利用時間(例えば、営業時間等)、利用料金及びその他の種々の内容等に関する情報を登録情報に含ませてもよい。
【0046】
[利用者端末400]
利用者端末400は、例えば、利用者が使用する端末である。利用者は、情報提供者によって提供された観光コース(施設予約連携観光コース)を利用する者等であってもよい。利用者端末400は、例えば、GNSS等を利用して位置情報を取得してもよい。
【0047】
利用者端末400は、情報処理装置100によって公開された観光コース(施設予約連携観光コース)を閲覧可能である。すなわち、利用者端末400は、情報処理装置100において登録情報に基づいて施設が登録された観光コースが公開される場合、観光コースを閲覧可能とする。この場合の閲覧可能な観光コースには、登録された施設等を含むこととしてもよい。
利用者端末400は、情報処理装置100によって複数の観光コースが公開された場合には、複数の観光コースそれぞれを閲覧可能である。
【0048】
利用者は、利用者端末400の表示部(利用者端末表示部401(
図1参照))に表示される観光コースを確認し、その観光コースに自身も行くこと(観光コースの利用)を希望する場合、利用者端末400を操作してその観光コースを選択する。また、利用者は、選択した観光コースに対応付けて登録された1又は複数の施設が有る場合、利用を希望する施設をさらに選択してもよい。
すなわち、利用者端末400は、利用者の操作に基づいて、観光コース及び施設の選択を受け付ける。
【0049】
この場合、利用者端末400は、例えば、利用者の操作に基づき、選択した観光コースを利用する予定日の出発予定時刻、及び、観光コースに記録される施設(又は、選択した施設等)への到着予定時刻のグループから選択される少なくとも1つの時刻の入力を受け付ける。
利用者端末400は、例えば、選択した観光コース、選択した施設、及び、入力を受け付けた上述した2つの予定時刻のグループのうちの少なくとも1つの時刻等の情報を選択情報として情報処理装置100に送信する。また、利用者端末400は、例えば、利用者の出発地の情報を選択情報に含ませてもよい。
【0050】
[実施例]
次に、一実施例について説明する。
【0051】
情報処理装置100は、例えば、情報提供者端末200から観光コースの一例としてのドライブコースが提供された場合、そのドライブコース沿いにある施設に配される施設端末300に対して、登録依頼情報を送信する。この場合の施設の一例は、予約可能な駐車場311等であってもよい。また、施設端末300は、例えば、駐車場311の所有者及び駐車場311を管理する事業者が使用する端末等であってもよい。情報処理装置100は、施設端末300に対して登録依頼情報を送信することにより、その施設(例えば、駐車場311等)をドライブコースに予約連携させることを促すことが可能になる。ここで、予約連携は、後述する利用者によってドライブコースと施設が選択された場合、その施設に対して利用予約を行うような、ドライブコースと施設の予約との連携等であってもよい。
【0052】
情報処理装置100は、施設端末300からドライブコースへの登録・連携に応じることを示す登録情報を受け付けると、その施設端末300に対応する施設をドライブコースに登録して、その施設とドライブコースとを連携させる。すなわち、情報処理装置100は、施設(例えば、駐車場311等)とドライブコースとを連携させた、駐車場予約連携ドライブコースの生成・登録を行う。
情報処理装置100は、駐車場予約連携ドライブコースを公開する。情報処理装置100は、複数の駐車場予約連携ドライブコースを公開してもよい。
【0053】
利用者端末400は、駐車場予約連携ドライブコースを検索し、利用者が行くことを希望するコースを選択し、ダウンロードする。この際、情報処理装置100は、その選択又はダウンロード等に応じて、そのコース(駐車場予約連携ドライブコース)に登録された施設(例えば、駐車場311等)(又は、施設端末300等)に対して利用予約を行う。
【0054】
利用者端末400は、利用者が車両に乗車して、ダウンロードを行ったコース(駐車場予約連携ドライブコース)を実際に走行する際(そのコースを移動する際)、GNSS等を利用して取得する位置情報を情報処理装置100と同期させる。情報処理装置100は、利用者端末400との位置情報の同期により、ドライブコースを移動する利用者が施設に到着する推定時刻(位置情報等に基づいて推定される到着推定時刻)と、施設の予約時刻との整合性を確認する。すなわち、情報処理装置100は、利用者端末400との位置情報の同期により、施設の予約時刻から利用者の利用が遅くなる又は早くなる場合、その位置情報等に基づいて推定される利用者の到着推定時刻に応じて施設の予約時刻を変更する。
情報処理装置100は、利用者の到着推定時刻が施設の予約時刻よりも遅くなる場合、到着推定時刻に応じて予約時刻を遅くする。また、情報処理装置100は、利用者の到着推定時刻が施設の予約時刻よりも早くなる場合、到着推定時刻に応じて予約時刻を早くする。
【0055】
施設(例えば、施設端末300等)は、利用者が利用した場合、すなわち利用者が駐車場311に入庫したことを確認した場合、駐車場311の利用料金(駐車料金)を情報処理装置100と分配する。
情報処理装置100は、施設(例えば、駐車場311等)と分配した駐車料金のさらに一部を、利用者が利用した駐車場予約連携ドライブコースの基となるドライブコースを投稿した情報提供者(例えば、情報提供者端末200等)に対価として提供する。この場合、情報処理装置100は、情報提供者への対価として、ポイント及びトークンのグループから選択される少なくとも1つの形式で提供してもよい。
【0056】
なお、情報処理装置100は、上述した実施例では予約連携の一例として駐車場311を挙げて説明したがその例に限定されず、飲食店等の店舗(種々の施設)を予約可能としてドライブコースと連携してもよい。
【0057】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図3は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのシーケンス図である。
【0058】
ステップST101において、情報提供者端末200は、情報提供者が観光をして良いと思ったコース(観光コース)の入力を受け付ける。観光コースの具体的な一例は、ドライブコース等であってもよい。
【0059】
ステップST102において、情報提供者端末200は、ステップST101で入力を受け付けた観光コースの情報(観光コース情報)を情報処理装置100に送信する。
【0060】
ステップST103において、情報処理装置100は、ステップST102で送信された観光コース情報を受け付け、その観光コース情報に基づく観光コースの周辺にある施設を特定する。施設は、例えば、予約を行うことにより利用可能となる施設等であり、具体的な一例として駐車場311等であってもよい。
【0061】
ステップST104において、情報処理装置100は、ステップST103で特定した施設の管理者が使用する施設端末300に対して観光コースへの登録を依頼する。
【0062】
ステップST105において、情報処理装置100は、ステップST104の依頼に関する登録依頼情報を施設端末300に送信する。
【0063】
ステップST106において、施設端末300は、施設の管理者等の操作に基づいて、ステップST105の登録依頼情報に基づいて登録の依頼に応じるか判断する。
【0064】
ステップST107において、施設端末300は、ステップST106で登録に応じると判断する場合、登録依頼に応じる旨の登録情報を情報処理装置100に送信する。
【0065】
ステップST108において、情報処理装置100は、ステップST107の登録情報を受け付けると、登録情報に基づく施設を観光コースに登録し、施設を登録した観光コース(施設予約連携観光コース)を公開する。
【0066】
ステップST109において、利用者端末400は、ステップST108で公開された観光コースを閲覧可能となる。
【0067】
ステップST110において、利用者端末400は、利用者が観光コース(施設予約連携観光コース)に基づいた観光を希望する場合、情報処理装置100にアクセスしてステップST108で公開された観光コースを閲覧する。
【0068】
ステップST111において、利用者端末400は、ステップST110の観光コースの閲覧に応じて、利用者が行くことを希望する観光コースを選択する。この場合、利用者端末400は、例えば、利用者の操作に基づき、選択した観光コースを利用する予定日の出発予定時刻、及び、観光コースに記録される施設(又は、選択した施設等)への到着予定時刻のグループから選択される少なくとも1つの時刻の入力を受け付ける。
【0069】
ステップST112において、利用者端末400は、ステップST111で選択された観光コースの情報と入力を受け付けた時刻の情報とを選択情報に含ませて情報処理装置100に送信する。
【0070】
ステップST113において、情報処理装置100は、ステップST112の選択情報に基づいて、利用者端末400で選択した観光コースに登録される施設(又は選択した施設)に対して利用予約を行う。この場合、情報処理装置100は、選択情報に含まれる上述した時刻の情報に基づいて、施設を利用する日及び時刻(予約時刻)等についての利用予約を行う。
【0071】
ステップST114において、情報処理装置100は、ステップST113の利用予約に基づいた利用予約情報を施設端末300に送信する。
施設端末300は、利用予約情報に基づいて、利用者の利用予約を行う。
また、情報処理装置100は、ステップST113で利用予約を行った結果(利用予約結果情報)を利用者端末400に送信してもよい。
【0072】
ステップST115において、利用者端末400は、観光コースに行く当日になり、その観光コース等を移動する際等ではGNSS等を利用して位置情報を取得してもよい。
【0073】
ステップST116において、利用者端末400は、ステップST115で取得した位置情報を情報処理装置100に送信してもよい。
【0074】
ステップST117において、情報処理装置100は、ステップST116の位置情報を取得し、その位置情報に基づいて施設の利用予約に含まれる予約時刻を変更してもよい。
【0075】
情報処理装置100は、例えば、利用者端末400が選択した観光コース(及び、地図情報等)と、ステップST115で取得した位置情報とに基づいて、利用者端末400の位置から利用予約を行った施設までの距離及び残りの移動時間等を推定してもよい。情報処理装置100は、例えば、推定した残りの移動時間、及び、施設に対して利用予約を行った時刻(予約時刻)等に基づいて、利用者(利用者端末400)が施設への予約時刻から遅れるか又は早まるかを判定してもよい。情報処理装置100は、例えば、利用者(利用者端末400)が施設への予約時刻から遅れる又は早まると判定した場合、推定した残りの移動時間に基づいて、施設を利用する場合の予約時刻を変更してもよい。すなわち、情報処理装置100は、推定した残りの移動時間に応じて、施設を利用する場合の予約時刻を遅らせ又は早めてもよい。
【0076】
情報処理装置100は、例えば、残りの移動時間と、予約時刻とに基づいて、利用者が施設に到着する時刻が予約時刻よりも遅くなると推定した場合には、残りの移動時間に応じて予約時刻を遅らせてもよい。
又は、情報処理装置100は、例えば、残りの移動時間と、予約時刻とに基づいて、利用者が施設に到着する時刻が予約時刻よりも早くなると推定した場合には、残りの移動時間に応じて予約時刻を早めてもよい。
【0077】
ステップST118において、情報処理装置100は、ステップST117で予約時刻を変更する場合、予約時刻の変更等に関する利用予約変更情報を施設端末300に送信する。
施設端末300は、利用予約変更情報に基づいて、利用者の利用予約の変更を行う。
また、情報処理装置100は、ステップST117で利用予約の変更を行った結果(利用予約変更結果情報)を利用者端末400に送信してもよい。
【0078】
ステップST119において、一例として、施設端末300は、利用者が施設を利用した場合(利用者の施設利用を確認した場合)、その利用の際に必要な利用料金の一部を情報処理装置100に提供する。
この場合の一例として、施設を管理する管理者等は、その施設を所有する企業又はオーナ等の銀行口座から、情報処理装置100を所有するサービスセンタ等の銀行口座に、利用料金の一部を送金してもよい。また、施設端末300側は、クレジットカード支払い、仮想通貨支払、及び、現金支払い等の種々の支払い方法により、利用料金の一部を情報処理装置100側に送金してもよい。
【0079】
ステップST120において、一例として、情報処理装置100は、ステップST119で送信された(送金された)利用料金を受け付けると、その利用料金のうちのさらに一部を情報提供者端末200に提供する。
ここで、情報処理装置100は、例えば、クーポン及びトークン等を始めとする種々の手段で、その利用料金のうちのさらに一部を情報提供者端末200に提供してもよい。
【0080】
なお、上述したステップST119及びステップST120は一例であり、利用者が施設を利用した際の利用料金の一部を、情報提供者による観光コースの投稿の対価として提供できれば、現金、仮想通貨、クーポン及びトークン等の種々の手段及び種々の提供の流れ等により行うようにしてもよい。なお、情報処理装置100を所有するサービスセンタは、例えば、利用者が施設を利用した際の利用料金のさらに一部を取得できるようにしてもよい。
【0081】
上述した情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の受付部111、特定部112、依頼部113、登録部114、予約部115及び料金制御部116(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による受付機能、特定機能、依頼機能、登録機能、予約機能及び料金制御機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の受付部111、特定部112、依頼部113、登録部114、予約部115及び料金制御部116(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する受付回路、特定回路、依頼回路、登録回路、予約回路及び料金制御回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0082】
情報処理システム1及び情報処理装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0083】
[変形例]
上述した情報処理システム1は、種々の変形が可能である。
情報処理装置100の特定部112は、例えば、以下に例示する変形が可能であってもよい。
【0084】
(変形例1)
上述した特定部112は、施設を特定する。この場合、特定部112は、施設等が公開する種々の利用案内を参照し、施設が予約を受け付けているか否かを確認してもよい。すなわち、特定部112は、例えば、通信部121を介して、施設の利用案内が公開されるサイト(例えば、Webサイト等)にアクセスし、種々の方法により施設が予約を経た後に利用する形態(予約制)なのかを判定してもよい。特定部112は、例えば、その予約制なのかの判定に基づき施設への利用予約が必要な場合には、その施設を特定してもよい。
【0085】
(変形例2)
また一般的に、施設は、例えば、繁忙期のみ予約を受け付ける場合、またコロナ禍等の感染症の状況に応じて予約を受け付ける場合等がある。施設を利用する際に予約が必要か否かの利用案内は、例えば、その施設等が公開するサイト(例えば、Webサイト等)で公開される場合ある。
したがって、特定部112は、例えば、所定のタイミング毎に、通信部121を介して、施設の利用案内が公開されるサイト(例えば、Webサイト等)(又は、情報処理装置100の外部等)にアクセスし、種々の方法により施設が予約を経た後に利用する形態(予約制)なのかを判定してもよい。所定のタイミングは、例えば、7日毎、10日毎、20日毎、1ヶ月毎及び3ヶ月毎等の種々の期間毎(所定期間毎)等のタイミングであってもよい。
すなわち、特定部112は、例えば、所定のタイミング毎に、通信部121を介して、施設の利用案内が公開されるサイト等(例えば、Webサイト等)(又は、情報処理装置100の外部等)にアクセスして、施設の利用予約が必要な期間を特定してもよい。
この場合、登録部114は、特定部112が特定した施設と共にその施設に利用予約が必要な期間を、観光コースに登録してもよい。また、登録部114は、特定部112の上述した特定の状況(施設の利用予約が必要か否かの状況)に応じて、既に生成した観光コース(施設連携予約観光コース)に登録される施設の状況(予約が必要か否かの施設の利用形態)を書き換えてもよい。
【0086】
一例として、登録部114は、既に生成した観光コース(施設連携予約観光コース)に登録された施設の利用予約が必要な場合、その後の特定部112の特定の状況に基づいて施設への利用予約が必要なくなった際には(予約制から予約不要に切り替わった際)、その観光コースに登録された施設への利用予約が必要ない旨の施設の状況を書き換えてもよい。この場合、登録部114は、施設に対応付けられたフラグを「1」(予約制)から「0」(予約不要)に書き換えてもよい。
予約部115は、登録部114による施設の状況の書き換えに基づいて、その施設への利用予約を行わないようにしてもよい。
【0087】
又は一例として、登録部114は、既に生成した観光コース(施設連携予約観光コース)に登録された施設の利用予約が必要ない場合、その後の特定部112の特定の状況に基づいて施設への利用予約が必要になった際には(予約不要から予約制に変わった際)、その観光コースに登録された施設への利用予約が必要な旨の施設の状況を書き換えてもよい。この場合、登録部114は、施設に対応付けられたフラグを「0」(予約不要)から「1」(予約制)に書き換えてもよい。
予約部115は、例えば、登録部114による施設の状況の書き換えに基づいて、その施設への利用予約を行うようにしてもよい。
【0088】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0089】
(態様1)
一態様の情報処理システムは、情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付けて、その観光コース周辺にある施設を特定し、その施設の管理者が使用する施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信するサーバと、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報をサーバに送信する施設端末と、サーバにおいて登録情報に基づいて施設が登録された観光コースが公開される場合、観光コースを閲覧可能とする利用者端末と、を備え、サーバは、利用者端末において観光コースが選択されると、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行う。
ここで一般的に、相対的に多数のユーザが好む観光コース及び施設(人気の観光コース及び施設)は、観光地等の混雑しやすい場所に設定されることが多く、駐車場も混雑することが多くなる。その場合、車両を利用するユーザは、空いている駐車場を探すのが困難となり、駐車場待ちに時間を費やすことが相対的に多く、ユーザが行くことを希望する施設等を素通りする場合も生じる。
本開示の情報処理システムは、利用者が利用を希望する施設に対して利用予約を行うので、利用者の利便性を向上でき、利用者が観光を楽しむようにすることができる。
また、情報処理システムは、例えば、施設の一例としての駐車場に利用予約をした場合には、利用者が空いている駐車場を探すこと及び駐車場待ちをすること等の手間を省くことができ、利用者が行くことを希望する施設を利用することが可能になる。
【0090】
(態様2)
一態様の情報処理システムでは、サーバは、利用者端末を使用する利用者が観光コースを移動する場合、利用者の位置に関する位置情報を取得し、その位置情報に基づいて施設の利用予約に含まれる予約時刻を変更することとしてもよい。
これにより、情報処理システムは、利用者の利便性を向上でき、その利用者が観光を楽しむようにすることができる。
【0091】
(態様3)
一態様の情報処理システムでは、サーバは、利用者が利用予約を行った施設を利用した場合、その利用の際に必要な利用料金の一部を取得することとしてもよい。
これにより、情報処理システムでは、情報処理装置が、施設を観光コースに登録した際の対価を取得することができ、また情報提供者に提供する料金を取得することができる。
【0092】
(態様4)
一態様の情報処理システムでは、サーバは、取得した一部の利用料金のうちのさらに一部を、情報提供者端末に提供することとしてもよい。
すなわち、情報処理システムは、情報提供者によるお勧めの観光コースの提供(投稿)に対する対価をその情報提供者に提供することができる。これにより、情報処理システムは、情報提供者による観光コースの提供、すなわち、他のユーザ(例えば、利用者等)への共有を促進でき、提供される観光コースの品質の向上を期待できる。
【0093】
(態様5)
一態様の情報処理方法は、情報提供者が使用する情報提供者端末と、施設の管理者が使用する施設端末と、利用者が使用する利用者端末と、サーバとが通信ネットワークで接続した情報処理システムが実行する方法であり、サーバが、情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付ける第1ステップと、サーバが、観光コース周辺にある施設を特定し、施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信する第2ステップと、施設端末が、登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報をサーバに送信する第3ステップと、サーバが、登録情報に基づいて施設が登録された観光コースを公開する第4ステップと、サーバが、利用者端末が公開される観光コースを選択した場合に観光コースの利用登録を受け付け、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行う第5ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【0094】
(態様6)
一態様の情報処理プログラムは、情報提供者が使用する情報提供者端末と、施設の管理者が使用する施設端末と、利用者が使用する利用者端末との間で通信が可能なサーバに、情報提供者端末からお勧めの観光コースに関する観光コース情報を受け付ける受付機能と、観光コース周辺にある施設を特定し、施設端末に対してお勧め施設として登録を依頼する登録依頼情報を送信する通信機能と、施設端末が登録依頼情報に基づいて登録に応じる場合に登録情報をサーバに送信すると、登録情報に基づいて施設が登録された観光コースを公開する公開機能と、利用者端末が観光コースを選択した場合に観光コースの利用登録を受け付け、その観光コースに登録される施設について、出発予定時刻及び到着予定時刻のうち少なくとも一方に基づいた利用予約を施設端末に対して行う予約機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 制御部
111 受付部
112 特定部
113 依頼部
114 登録部
115 予約部
116 料金制御部
121 通信部
122 記憶部
123 表示部
200 情報提供者端末
300 施設端末
311 駐車場
400 利用者端末
401 利用者端末表示部
500 観光コース