(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157724
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】車両用表示制御装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/63 20230101AFI20241031BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20241031BHJP
H04N 23/52 20230101ALI20241031BHJP
B60S 1/62 20060101ALI20241031BHJP
B60R 1/26 20220101ALI20241031BHJP
B60S 1/02 20060101ALI20241031BHJP
B60S 1/08 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
H04N23/63 300
H04N7/18 J
H04N23/52
B60S1/62 110A
B60S1/62 120B
B60R1/26 100
B60S1/02 400Z
B60S1/08 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072252
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】中島 護雄
【テーマコード(参考)】
3D225
5C054
5C122
【Fターム(参考)】
3D225AA01
3D225AA11
3D225AC01
3D225AC02
3D225AD03
3D225AD22
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054FE12
5C054FE28
5C054FF03
5C054HA30
5C122DA14
5C122EA02
5C122EA42
5C122FK12
5C122FK28
5C122FK37
5C122FK40
5C122FK41
5C122FL03
5C122HA84
5C122HA86
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】カメラの搭載位置に応じた洗浄マークを電子インターミラー表示画面上に表示させる。
【解決手段】車室内にカメラにより撮影された映像を表示する電子インターミラー(2)が設置されている車両において、カメラによる撮影映像を鮮明にするための洗浄方法であってカメラの搭載位置に応じて異なる各洗浄方法を夫々暗示させる複数個の異なる洗浄マークが予め用意されている。カメラの搭載位置を取得し、取得した搭載位置に応じた洗浄マークを電子インターミラー(2)の表示画面上に表示させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内にカメラにより撮影された映像を表示する電子インターミラーが設置されている車両において、前記カメラによる撮影映像を鮮明にするための洗浄方法であってカメラの搭載位置に応じて異なる各洗浄方法を夫々暗示させる複数個の異なる洗浄マークが予め用意されており、前記カメラの搭載位置を取得し、取得した前記搭載位置に応じた洗浄マークを電子インターミラー表示画面上に表示させる車両用表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子制御ユニットを共通化するために、複数個の電子制御ユニットの各々に、複数個の異なる動作モードを夫々実行可能な同一の複数個のプログラムを記憶させておき、各電子制御ユニットが各プログラムに夫々紐付けされている複数個の通信ポートを備えており、
通信ポートに通信信号が入力されると、通信信号が入力された通信ポートに対応するプログラムが実行され、各電子制御ユニットが、通信信号が入力される通信ポートとして、複数個の通信ポートの中から夫々異なる通信ポートを使用するようにした車両用制御装置が公知である(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、車両の後方を撮影するリアカメラを備えており、このリアカメラにより撮影された車両後方の映像を、車室内に設置した電子インターミラー上に表示するようにした車両が開発されている。この場合、車両後方を撮影するリアカメラが車室内に設置されている場合と、車室外に設置されている場合とがある。このような車両において、電子インターミラーに表示されている車両後方の映像が見えづらくなったときには、リアカメラによる撮影映像を鮮明にするための洗浄作用が行われる。この場合、車両後方を撮影するリアカメラが車室内に設置されている場合と、車室外に設置されている場合とで洗浄方法が異なる。即ち、リアカメラが車室内に設置されている場合には、リアワイパによるリアウインドウの洗浄作業が行われ、リアカメラが車室外に設置されている場合には、リアカメラのレンズに向けて洗浄液を噴射するカメラウォシャによる洗浄作業が行われる。
【0005】
一方、車両の利用者は、往々にして、リアカメラの搭載位置を把握しておらず、どのような洗浄方法による洗浄作業が行われるかを把握していないのが現状である。従って、電子インターミラーに表示されている車両後方の映像が見えづらくなったときに、リアワイパを作動させればよいのか、或いは、カメラウォシャを作動させればよいのかが分からないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような問題を解決するために、本発明によれば、車室内にカメラにより撮影された映像を表示する電子インターミラーが設置されている車両において、カメラによる撮影映像を鮮明にするための洗浄方法であってカメラの搭載位置に応じて異なる各洗浄方法を夫々暗示させる複数個の異なる洗浄マークが予め用意されており、カメラの搭載位置を取得し、取得した搭載位置に応じた洗浄マークを電子インターミラー表示画面上に表示させる車両用表示制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
カメラの搭載位置に応じた洗浄マークを電子インターミラー表示画面上に表示させることにより、リアワイパを作動させるのか、或いは、カメラウォシャを作動させるのかを容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】
図3は、洗浄スイッチのHMI表示を示す図である。
【
図4】
図4は、電子インターミラー表示画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、電子制御ユニットにおいて実行される表示制御の流れを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1の(A)および(B)は車両の斜視図を示している。
図1の(A)および(B)を参照すると、1は車両、2は車室内に配置された電子インターミラーを夫々示している。
図1の(A)および(B)に示される実施例では、電子インターミラー2の表示画面上に、リアカメラ3により撮影された車両後方の映像が表示される。なお、
図1の(A)は、このリアカメラ3が車室内に配置されている場合を示しており、
図1の(B)は、このリアカメラ3が車室外に配置されている場合を示している。
【0010】
図1の(A)に示されるように、リアカメラ3が車室内に配置されている場合には、リアウインドウ4の外表面に向けて洗浄液の噴射する洗浄液噴射ノズル5が設置されている。この場合、電子インターミラー2に表示されている車両後方の映像が見えづらくなったときには、リアカメラ3による撮影映像を鮮明にするために、リアワイパ6を作動させると共に洗浄液噴射ノズル5からリアウインドウ4の外表面に向けて洗浄液を噴射させ、それにより、リアウインドウ4の洗浄作業が行われる。これに対し、
図1の(B)に示されるように、リアカメラ3が車室外に配置されている場合には、リアカメラ3のレンズに向けて洗浄液の噴射する洗浄液噴射ノズル7が設置されている。この場合、電子インターミラー2に表示されている車両後方の映像が見えづらくなったときには、リアカメラ3による撮影映像を鮮明にするために、洗浄液噴射ノズル7からリアカメラ3のレンズに向けて洗浄液を噴射させ、それにより、リアカメラ3のレンズの洗浄作業が行われる。
【0011】
図2の(A)は、
図1の(A)に示される車両1に備えられている電子制御システムを示しており、
図2の(B)は、
図1の(B)に示される車両1に備えられている電子制御システムを示している。最初に、
図2の(A)を参照すると、10は電子インターミラー2内に内蔵されている電子装置を示しており、この電子装置10は、
図2の(A)に示されるように電子制御ユニット11を有している。この電子制御ユニット11はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス12によって互いに接続されたCPU(マイクロプロセッサ)13、ROMおよびRAMからなるメモリ14および入出力ポート15を具備する。
【0012】
図2の(A)に示されるように、電子制御ユニット11には、車室内に配置されて、リアウインドウ4を通して車両後方を撮影しているリアカメラ3およびイグニッションスイッチ16が接続されている。更に、電子制御ユニット11には、電子インターミラー2および通信装置17が接続されている。イグニッションスイッチ16がオンにされると、リアカメラ3によって撮影された車両後方の映像が電子インターミラー2上に表示され続ける。一方、通信装置17は、例えば、CANを用いて、
図1の(A)に示される洗浄液噴射ノズル5からリアウインドウ4の外表面に向けて洗浄液を噴射するための洗浄液噴射装置および
図1の(A)に示されるリアワイパ6を作動させるためのリアワイパ駆動装置との間で通信可能に構成されている。これらの洗浄液噴射装置およびリアワイパ駆動装置は、電子制御ユニット11の出力信号に基づいて制御される。
【0013】
次に、
図2の(B)に示される電子制御システムについて説明すると、
図2の(B)に示される電子制御システムは、
図2の(A)に示される電子制御システムと同様な構成を有している。従って、
図2の(B)に示される電子制御システムにおいて、
図2の(A)に示される電子制御システムの構成要素と同様な構成要素については同一の符号で示す。
図2の(B)を参照すると、
図2の(B)に示される電子制御システムでも、電子インターミラー2内に電子装置10が内蔵されており、この電子装置10もは、
図2の(B)に示されるように電子制御ユニット11を有している。この電子制御ユニット11はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス12によって互いに接続されたCPU(マイクロプロセッサ)13、ROMおよびRAMからなるメモリ14および入出力ポート15を具備する。
【0014】
図2の(B)に示されるように、電子制御ユニット11には、車室外に配置されて、車両後方を撮影しているリアカメラ3およびイグニッションスイッチ16が接続されている。更に、電子制御ユニット11には、電子インターミラー2および通信装置17が接続されている。
図2の(B)に示される電子制御システムでも、イグニッションスイッチ16がオンにされると、リアカメラ3によって撮影された車両後方の映像が電子インターミラー2上に表示され続ける。一方、通信装置17は、例えば、CANを用いて、
図1の(B)に示される洗浄液噴射ノズル5からリアカメラ3のレンズに向けて洗浄液を噴射するための洗浄液噴射装置、即ち、カメラウォシャとの間で通信可能に構成されている。この洗浄液噴射装置、即ち、カメラウォシャは、電子制御ユニット11の出力信号に基づいて制御される。
【0015】
さて、前述したように、車室内に、リアカメラ3により撮影された車両後方の映像を表示する電子インターミラー2が設置されている車両1では、
図1の(A)で示されるように、車両後方を撮影するリアカメラ3が車室内に設置されている場合と、
図1の(B)で示されるように、車室外に設置されている場合とがある。この場合、車両後方を撮影するリアカメラ3が車室内に設置されている場合と、車室外に設置されている場合とで洗浄方法が異なる。一方、車両1の利用者は、往々にして、リアカメラ3の搭載位置を把握しておらず、どのような洗浄方法による洗浄作業が行われるかを把握していない。従って、電子インターミラーに表示されている車両後方の映像が見えづらくなったときに、リアワイパ6を作動させればよいのか、或いは、カメラウォシャを作動させればよいのかが分からないという問題がある。
【0016】
そこで、本発明の一実施例では、リアカメラ3による撮影映像を鮮明にするための洗浄方法であってリアカメラ3の搭載位置に応じて異なる各洗浄方法を夫々暗示させる複数個の異なる洗浄マークが予め作成されており、この洗浄マークの一例が
図3に示されている。
図3を参照すると、
図3には、リアカメラ3が車室内に配置されている場合の洗浄マークと、リアカメラ3が車室外に配置されている場合の洗浄マークとが示されている。リアカメラ3が車室内に配置されている場合には、リアワイパ6によるリアウインドウ4の洗浄作業が行われ、従って、この場合の洗浄マークは、
図3に示されるようにリアワイパを暗示させるリアワイパマークとされている。一方、リアカメラ3が車室外に配置されている場合には、カメラウォシャによるリアカメラ3のレンズの洗浄作業が行われ、従って、この場合の洗浄マークは、
図3に示されるようにカメラウォシャを暗示させるカメラウォシャマークとされている。このように各洗浄マークは対応する洗浄方法を的確に暗示していると言える。
【0017】
本発明の一実施例では、リアカメラ3内に、リアカメラ3の搭載位置に関する情報、即ち、搭載位置が車室内であるか、車室外であるかに関する情報が予め記憶されている。リアカメラ3が車両1の車室内又は車室外に形成されている取り付け場所に取り付けられると、リアカメラ3は,電気配線を介して、電子インターミラー2内に設けられている電子制御ユニット11に接続される。リアカメラ3が電子制御ユニット11に接続されると、電子制御ユニット11において、リアカメラ3からリアカメラ3の搭載位置に関する情報が読み込まれ、読み込まれたリアカメラ3の搭載位置に関する情報は、電子制御ユニット11のメモリ14内に記憶される。
【0018】
一方、各車両1の電子インターミラー2内に設けられている電子制御ユニット11のメモリ14内には、
図3に示されるリアカメラ3が車室内に配置されている場合の洗浄マークと、リアカメラ3が車室外に配置されている場合の洗浄マークの両方が記憶されている。車両1を始動させるべくイグニッションスイッチ16がオンにされると、リアカメラ3によって撮影された車両後方の映像が電子インターミラー2上に表示される。このとき、電子制御ユニット11のメモリ14内に記憶されているリアカメラ3の搭載位置に関する情報に基づいて、電子制御ユニット11のメモリ14内に記憶されている洗浄マークのうちから、リアカメラ3の搭載位置に対応した洗浄マークが選択され、選択された洗浄マークが
図4の(A)および(B)で示されるように、電子インターミラー2上に表示される。なお、
図4の(A)はリアカメラ3が車室内に配置されている場合を示しており、
図4の(B)はリアカメラ3が車室外に配置されている場合を示している。
【0019】
図4の(A)で示される場合に、電子インターミラー2上に表示された洗浄マークにタッチすると、洗浄作業の開始指令が、通信装置17から、
図1の(A)に示される洗浄液噴射ノズル5からリアウインドウ4の外表面に向けて洗浄液を噴射するための洗浄液噴射装置および
図1の(A)に示されるリアワイパ6を作動させるためのリアワイパ駆動装置に向けて送信され、それにより、リアウインドウ4の洗浄作業が行われる。一方、
図4の(B)で示される場合に、電子インターミラー2上に表示された洗浄マークにタッチすると、洗浄作業の開始指令が、通信装置17から、
図1の(B)に示される洗浄液噴射ノズル5からリアカメラ3のレンズに向けて洗浄液を噴射するための洗浄液噴射装置、即ち、カメラウォシャに向けて送信され、それにより、リアカメラ3のレンズの洗浄作業が行われる。このように電子インターミラー2上に表示された洗浄マークは、洗浄作業を開始させるためのスイッチの役目を果たす洗浄スイッチのMHI表示を構成している。
【0020】
以上説明したように、本発明による実施例では、車室内にカメラにより撮影された映像を表示する電子インターミラー2が設置されている車両1において、カメラによる撮影映像を鮮明にするための洗浄方法であってカメラの搭載位置に応じて異なる各洗浄方法を夫々暗示させる複数個の異なる洗浄マークが予め用意されており、カメラの搭載位置を取得し、取得した搭載位置に応じた洗浄マークを電子インターミラー2の表示画面上に表示させるように構成されている。
【0021】
このように洗浄方法を暗示させる洗浄マークを電子インターミラー2の表示画面上に表示させることによって、リアワイパ6を作動させるのか、或いは、カメラウォシャを作動させるのかで戸惑う必要がなくなるという利点がある。また、どのような洗浄方法による洗浄作業が行われるかが把握できるので、リアワイパ6を作動させた場合には、電子インターミラー2に表示された映像をワイパブレードが横切ったことで、洗浄作業が適切に行われているか否かを確認することができ、カメラウォシャを作動させた場合には、電子インターミラー2に表示された映像上に洗浄液が飛散する様子が写し出されたことで、洗浄作業が適切に行われているか否かを確認することができる。
【0022】
次に、
図5を参照しつつ、電子制御ユニット11において実行される表示制御の流れについて説明する。
図5を参照すると、ステップ20およびステップ21では、ステップ20およびステップ21に記載されているように、+B(車両常時電源)ONであれば、即ち、バッテリから電子制御ユニット11に適切に電力が供給されていれば、リアカメラ3の搭載位置に関
する情報がリアカメラ3から電子制御ユニット11に読み込まれ、読み込まれたリアカメラ3の搭載位置に関する情報は、電子制御ユニット11のメモリ14内に記憶される。なお、このメモリ14内には、
図3に示されるリアワイパマークおよびカメラウォシャマークが記憶されている。続くステップ22では、イグニッションスイッチ16がオンにされると、リアカメラ3によって撮影された車両後方の映像が電子インターミラー2上に表示される。なお、イグニッションスイッチ16がオンにされたときに、リアカメラ3の搭載位置に関する情報をリアカメラ3から電子制御ユニット11に読み込み、読み込まれたリアカメラ3の搭載位置に関する情報を、電子制御ユニット11のメモリ14内に記憶させることもできる。
【0023】
続くステップ23では、電子制御ユニット11のメモリ14内に記憶されているリアカメラ3の搭載位置に関する情報に基づいて、リアカメラ3の搭載位置が車室内であるか否かが判別される。リアカメラ3の搭載位置が車室内であると判別されたときには、ステップ24において、
図4の(A)に示されるように、電子インターミラー2の表示画面上に、洗浄スイッチのMHI表示がリアワイパマークでもって常時表示される。続くステップ25では、洗浄スイッチが押下されたか否か、即ち、電子インターミラー2上に表示されたリアワイパマークにタッチされたか否かが判別される。洗浄スイッチが押下されたと判別されたときにはステップ26において、洗浄作業の開始指令が、通信装置17から、
図1の(A)に示される洗浄液噴射ノズル5からリアウインドウ4の外表面に向けて洗浄液を噴射するための洗浄液噴射装置および
図1の(A)に示されるリアワイパ6を作動させるためのリアワイパ駆動装置に向けて送信され、それにより、リアウインドウ4の洗浄作業が行われる。これに対し、ステップ25において、洗浄スイッチが押下されていないと判別されたときにはステップ30において一連の処理が終了したと判別され、再びステップ22に戻って、ステップ22からステップ26までの一連の処理が開始される。
【0024】
一方、ステップ23において、リアカメラ3の搭載位置が車室内でない、即ち、車室外であると判別されたときには、ステップ27において、
図4の(B)に示されるように、電子インターミラー2の表示画面上に、洗浄スイッチのMHI表示がカメラウォシャマークでもって常時表示される。続くステップ28では、洗浄スイッチが押下されたか否か、即ち、電子インターミラー2上に表示されたカメラウォシャマークにタッチされたか否かが判別される。洗浄スイッチが押下されたと判別されたときにはステップ29において、洗浄作業の開始指令が、
図1の(B)に示される洗浄液噴射ノズル7からリアカメラ3のレンズに向けて洗浄液を噴射するための洗浄液噴射装置、即ち、カメラウォシャに、通信装置17から送信され、それにより、リアカメラ3のレンズの洗浄作業が行われる。これに対し、ステップ28において、洗浄スイッチが押下されていないと判別されたときにはステップ30において一連の処理が終了したと判別され、再びステップ22に戻って、ステップ22、23,27からステップ29までの一連の処理が開始される。
【0025】
図5からわかるように、
図5に示される表示制御の流れを実行するためのプログラムは、
図1の(A)で示されるように車両後方を撮影するリアカメラ3が車室内に設置されている車両1と、
図1の(B)で示されるように、車室外に設置されている車両1とに対して共通して用いることができる。従って、製造部品を低減できるという利点もある。
【符号の説明】
【0026】
1 車両
2 電子インターミラー
3 リアカメラ
4 リアウインドウ
5,7 洗浄液噴射ノズル
6 リアワイパ
10 電子装置