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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157732
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】収納家具
(51)【国際特許分類】
   A47B 55/00 20060101AFI20241031BHJP
   E04B 2/74 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A47B55/00
E04B2/74 541A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072268
(22)【出願日】2023-04-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】307042385
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(72)【発明者】
【氏名】玉木 聡
(72)【発明者】
【氏名】北川 順
【テーマコード(参考)】
3B067
【Fターム(参考)】
3B067AA00
3B067AA03
3B067AA07
3B067AA08
3B067AB00
3B067AB02
3B067BA01
3B067CA04
3B067CA05
3B067DA03
(57)【要約】
【課題】施工性を向上する。
【解決手段】
収納家具1において、壁61に取り付けられる壁付受桟40(支持受桟41)と、壁付受桟40に係合する係合部17を備える支持体10と、支持体10により側端部を支持されるとともに、壁付受桟40に後端部を支持される棚板30と、を備えるようにする。これにより、支持部20と壁付受桟40との取り付け作業が容易になり、施工性が向上するようになる。また、壁付受桟40が壁61に固定されれば壁付受桟40を介して支持体10の荷重を壁61に負担させることができるので、施工性を向上することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁に取り付けられる壁付受桟と、
前記壁付受桟に係合する係合部を備える支持体と、
前記支持体により側端部を支持されるとともに、前記壁付受桟に後端部を支持される棚板と、を備えることを特徴とする収納家具。
【請求項2】
前記壁付受桟は、
水平方向に沿って前記壁に取り付けられ、
一の前記壁付受桟に対して複数の前記支持体が係合可能であることを特徴とする請求項1に記載の収納家具。
【請求項3】
前記支持体は、
下端部が床から離れた位置となるように取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の収納家具。
【請求項4】
前記壁付受桟の側端部分に係合する前記支持体は、
前記係合部における前記壁付受桟の側端部と対向し、当該係合部の側端を閉鎖する閉鎖部を備えることを特徴とする請求項3に記載の収納家具。
【請求項5】
前記棚板は、
前記壁付受桟と対向する後端部に、前記壁付受桟を覆うように嵌合可能な後方へ向けて開口した凹部である後方嵌合部を備え、
前記後方嵌合部は、
前記壁付受桟の前記壁からの突出幅以上の深さを有し、前記壁付受桟が嵌合した状態で前記棚板の後端と前記壁とが当接可能とされていることを特徴とする請求項4に記載の収納家具。
【請求項6】
前記支持体は、
本体部と、
前記本体部の側面であって前記棚板が取り付けられる部分に設けられ、前記棚板が配される側へ突出する支持部と、を備え、
前記棚板は、
前記支持部と対向する側端部に、前記支持部を覆うように嵌合可能な側方へ向けて開口した凹部である側方嵌合部を備え、
前記側方嵌合部は、
前記支持部における前記本体部の側面からの突出幅以上の深さを有し、前記支持部が嵌合した状態で前記棚板の側端と前記本体部の側面とが当接可能とされていることを特徴とする請求項5に記載の収納家具。
【請求項7】
前記棚板は、
上面を構成する上板材と、
下面を構成する下板材と、
前記上板材と、前記下板材と、の間に配された芯材と、を備え、
前記支持部の上面のうち、少なくとも所定位置よりも前記壁から離れた範囲である前側上面に前記芯材が重なるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の収納家具。
【請求項8】
前記支持部の上面は、
前記前側上面の方が、前記所定位置よりも前記壁側にある後側上面よりも低くなるように前記所定位置において上下に離間し、段差が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の収納家具。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の収納家具の組立方法であって、
前記壁付受桟を前記壁に取り付ける工程と、
前記壁に取り付けた前記壁付受桟に前記支持体の前記係合部を係合させ、前記支持体を前記壁に取り付ける工程と、
前記壁に取り付けられた前記支持体及び前記壁付受桟に対して前記棚板を取り付ける工程と、を有することを特徴とする収納家具の組立方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納家具及び収納家具の組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁に取り付ける収納家具が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような収納家具を設置する際には、複数の部材を壁に取り付ける必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-251001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
壁に取り付ける収納家具を組み立てる際には、作業員が部材を持ち上げながら壁や他の部材との接続を行う必要があり、部材の重量によっては作業が困難となり、施工性が低下してしまう場合があった。
本発明の課題は、収納家具の施工性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、例えば図1図2に示すように、収納家具1であって、壁61に取り付けられる壁付受桟40(支持受桟41)と、
前記壁付受桟40に係合する係合部17を備える支持体10と、
前記支持体10により側端部を支持されるとともに、前記壁付受桟40に後端部を支持される棚板30と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、壁付受桟40(支持受桟41)に係合する係合部17を支持体10が備えるので、支持体10と壁付受桟40との取り付け作業が容易となり、施工性を向上することができる。
また、壁付受桟40が壁61に固定されれば壁付受桟40を介して支持体10の荷重を壁61に負担させることができるので、施工性を向上することができる。
また、棚板30は壁付受桟40にも支持されるので、棚板30の耐荷重を向上することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1に記載の収納家具1において、
前記壁付受桟40(支持受桟41)は、
水平方向に沿って前記壁61に取り付けられ、
一の前記壁付受桟40に対して複数の前記支持体10が係合可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、水平方向に沿って壁61に取り付けられる壁付受桟40(支持受桟41)に対して複数の支持体10が係合可能であるので、複数の支持体10を水平方向に配することが容易となり、施工性を向上することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項2に記載の収納家具1において、
前記支持体10は、
下端部が床62から離れた位置となるように取り付けられることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、支持体10と壁付受桟40とが係合可能であるので取り付け作業が容易であり、特に、先に壁付受桟40を壁61に取り付けた場合には、支持体10を持ち上げながら取り付けることとなるが、係合により支持体10を壁付受桟40に取り付けることができるので作業が容易となり、施工性を向上することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項3に記載の収納家具1において、
前記壁付受桟40(支持受桟41)の側端部分に係合する前記支持体10は、
前記係合部17における前記壁付受桟40の側端部と対向し、当該係合部17の側端を閉鎖する閉鎖部17aを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、係合部17における壁付受桟40の側端部と対向し、当該係合部17の側端を閉鎖する閉鎖部17aを備えるので、壁付受桟40に対する支持体10の位置決めが容易となり、施工性を向上することができる。また、収納家具1の側端に壁付受桟40の側端部が露出しないようになり、意匠性を向上することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項4に記載の収納家具1において、
前記棚板30は、
前記壁付受桟40と対向する後端部に、前記壁付受桟40を覆うように嵌合可能な後方へ向けて開口した凹部である後方嵌合部36を備え、
前記後方嵌合部36は、
前記壁付受桟40の前記壁61からの突出幅以上の深さを有し、前記壁付受桟40が嵌合した状態で前記棚板30の後端と前記壁61とが当接可能とされていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、棚板30は、壁付受桟40と対向する後端部に、壁付受桟40を覆うように嵌合可能な後方へ向けて開口した凹部である後方嵌合部36を備えるので、棚板30と壁付受桟40との取り付け作業が容易となり、施工性を向上することができる。
また、後方嵌合部36は、壁付受桟40の壁61からの突出幅以上の深さを有し、壁付受桟40が嵌合した状態で棚板30の後端と壁61とが当接可能とされているので、壁付受桟40が見えないようになり、意匠性を向上することができる。
また、棚板30の後端が上下方向へずれることを防止でき、意匠性を向上することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、例えば図5示すように、請求項5に記載の収納家具1において、
前記支持体10は、
本体部11と、
前記本体部11の側面であって前記棚板30が取り付けられる部分に設けられ、前記棚板30が配される側へ突出する支持部20と、を備え、
前記棚板30は、
前記支持部20と対向する側端部に、前記支持部20を覆うように嵌合可能な側方へ向けて開口した凹部である側方嵌合部35を備え、
前記側方嵌合部35は、
前記支持部20における前記本体部11の側面からの突出幅以上の深さを有し、前記支持部20が嵌合した状態で前記棚板30の側端と前記本体部11の側面とが当接可能とされていることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、棚板30は、支持部20と対向する側端部に、支持部20を覆うように嵌合可能な側方へ向けて開口した凹部である側方嵌合部35を備えるので、棚板30と支持部20との取り付け作業が容易となり、施工性を向上することができる。
また、側方嵌合部35は、支持部20における本体部11の側面からの突出幅以上の深さを有し、支持部20が嵌合した状態で棚板30の側端と本体部11の側面とが当接可能とされているので、支持部20が見えないようになり、意匠性を向上することができる。
また、棚板30の側端が上下方向へずれることを防止でき、意匠性を向上することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項6に記載の収納家具1において、
前記棚板30は、
上面を構成する上板材31と、
下面を構成する下板材32と、
前記上板材31と、前記下板材32と、の間に配された芯材33(第二芯材33b)と、を備え、
前記支持部20の上面のうち、少なくとも所定位置よりも前記壁61から離れた範囲である前側上面21に前記芯材33が重なるようにしたことを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、支持部20の上面のうち、少なくとも所定位置よりも壁61から離れた範囲である前側上面21に芯材33が重なるようにしたので、棚板30を取り付けるだけで芯材33が支持部20に支えられるようになり、施工性を向上することができる。また、棚板30の前側にかかる荷重を支持部20に負担させることができ、耐荷重を向上することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項7に記載の収納家具1において、
前記支持部20の上面は、
前記前側上面21の方が、前記所定位置よりも前記壁61側にある後側上面22よりも低くなるように前記所定位置において上下に離間し、段差が形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、支持部20の上面は、前側上面21の方が、所定位置よりも壁61側にある後側上面22よりも低くなるように所定位置において上下に離間し、段差が形成されているので、段差部分も芯材33と接するようになって芯材33と支持部20が接する面積が大きくなるので荷重を分散させることができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、例えば図6に示すように、請求項1から8のいずれか一項に記載の収納家具の組立方法であって、
前記壁付受桟40(支持受桟41)を前記壁61に取り付ける工程と、
前記壁61に取り付けた前記壁付受桟40に前記支持体10の前記係合部17を係合させ、前記支持体10を前記壁61に取り付ける工程と、
前記壁61に取り付けられた前記支持体10及び前記壁付受桟40に対して前記棚板を30取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明によれば、先に壁61に取り付けた壁付受桟40に対して支持体10を係合させるので、支持体10が壁付受桟40に支持された状態で取り付け作業を行うことができ、施工性を向上することができる。
また、壁付受桟40の取り付け位置に従って支持体10を取り付けるので、支持体10の位置決めが容易となり、施工性を向上することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、施工性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】収納家具の斜視図である。
図2】収納家具の分解斜視図である。
図3】支持体の斜視図である。
図4】固定部の断面図である。
図5】棚板を取り付ける部分の分解斜視図である。
図6】収納家具の組立方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態及び図示例における方向は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
【0026】
図1には、本実施形態の収納家具1の斜視図を示した。
この収納家具1は、壁61に固定されて床62から離れた位置に配置することが可能な吊り棚であり、壁61に固定される支持体10と、支持体に支持された棚板30とを備える。
本実施形態では、一対の支持体10の間に棚板30が配された構成を一つの列として二つの列が左右に並んだ構成となっている。なお、棚板の数や、列の数は任意に変更可能である。
【0027】
図2には、収納家具1の分解斜視図を示した。なお、一部の部材は記載を省略している。また、図3から5には収納家具1の各部を示した。
収納家具1の後部には壁付受桟40が設けられている。この壁付受桟40は木質材料からなる角柱状の部材で、上下幅が棚板30の上下幅よりも短く、長さ方向が水平となるように壁61に取り付けられる。
【0028】
収納家具1の最上段の棚板30が配される位置と、最下段の棚板30が配される位置と、に配される壁付受桟40は、一対の支持体10と棚板30とから構成される列が二列収まる長さを有する。後述するようにこの壁付受桟40は、支持体10を支持する機能も有する支持受桟41をなすものである。
また、図2では図示を省略しているが、図5に示すように中段の棚板30が配される位置にも壁付受桟40が配される。この壁付受桟40は、支持体10を支持する機能を有しない中間受桟42をなすものであり、一対の支持体10の間隔と同じ長さを有し、長さ方向が水平となるように壁61に取り付けられる。
【0029】
図2図3に示すように、支持体10は、アルミやスチール等の金属からなる角筒により構成された本体部11を備える。
本体部11は、収納家具1の後部に位置して壁61に当接する後枠部12と、収納家具1の前部に位置する前枠部13と、後枠部12と前枠部13を繋ぐように配された横枠として上枠部14、下枠部15及び中間枠部16と、を備える。
後枠部12と前枠部13は平行であり、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16は、後枠部12及び前枠部13に対して垂直となるように設けられている。これにより、収納家具1を鉛直な壁61に取り付けた状態では、後枠部12及び前枠部13が鉛直となるように配され、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16が水平となるように配される。
上枠部14、下枠部15及び中間枠部16の各枠の上下幅は、棚板30の上下幅と同じであり、棚板30を取り付けた際には、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16の上下面と、棚板30の上下面と、が面一となるようにされている。
【0030】
後枠部12における上枠部14及び下枠部15が設けられた位置には、後方へ向けて開口した凹部である係合部17が形成されている。
この係合部17は、壁付受桟40のうちの支持受桟41に係合可能であり、壁61に取り付けた支持受桟41に係合することで支持体10の重量を支持受桟41に負担させることができるようにするものである。
また、後方へ向けて開口した凹部である係合部17の深さは、支持受桟41の前後幅以上の深さとされ、壁61に取り付けた支持受桟41に係合した状態で後枠部12の後端面が壁61に当接可能となっている。
【0031】
また、係合部17は、支持体10が配される位置によって構成が異なっている。
収納家具1の左端部に配される支持体10である左支持体10aには、支持受桟41の左端部と対向し、係合部17の左端部を閉鎖する閉鎖部17aが設けられている。この閉鎖部17aの左側面は本体部11の左側面と一体となっている。
また、収納家具1の右端部に配される支持体10である右支持体10bには、支持受桟41の右端部と対向し、係合部17の右端部を閉鎖する閉鎖部17aが設けられている。この閉鎖部17aの右側面は本体部11の右側面と一体となっている。
収納家具1の中間部に配される支持体10である中間支持体10cは、閉鎖部17aが設けられておらず、係合部17は左右に貫通した状態となっている。
【0032】
このような閉鎖部17aを有することにより、収納家具1の端部に支持受桟41の端部が露出しないようになり、意匠性を向上することができる。
また、閉鎖部17aと支持受桟41の端面が当接するように配することで、支持体10の位置決めが容易となり、施工性を向上することができる。
【0033】
図3に示すように、後枠部12には、支持体10をビス70により壁61に固定するための固定部18が形成されている。
図4に示すように固定部18は、各筒状の後枠部12における前側の壁面を前後に貫通する前孔18aと、後枠部12の後側の壁面を前後に貫通する後孔18bと、を有する。前孔18aの中心と後孔18bの中心は前後方向に一致している。
前孔18aの直径はビス頭71の直径よりも大きく、後孔18bの直径はビス頭71の直径よりも小さくなっている。これにより、ビス頭71は角筒状の後枠部12の内部に収まるようになって後枠部11の表面に露出しないようになり、収納家具1の意匠性を向上することができる。
【0034】
図5に示すように、支持体10における棚板30と対向する面には、棚板30を支持する支持部20が設けられている。図5においては中間枠部16の部分を示しているが、上枠部14及び下枠部15でも同様に支持部20が設けられている。
支持部20は角柱状の部材であり、ねじによって本体部11に固定されている。図3に示すように、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16における支持部20が取り付けられる部分にはねじ孔が形成されている。
支持部20を取り付けるねじは、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16における支持部20と対向する壁面のみに螺合する。よって、収納家具1の左端部に配される左支持体10aの左側面と、収納家具1の右端部に配される右支持体10bの右側面にはねじが露出しないようになっており、意匠性を向上することができる。
【0035】
図5に示すように支持部20の上面は、所定位置よりも前端部側にある前側上面21と、所定位置よりも壁61側にある後側上面22と、に分れている。
前側上面21及び後側上面22はいずれも水平となるように配され、所定位置を境に上下に離間して段差が形成されており、前側上面21の方が後側上面22よりも低くなるように形成されている。
また、支持部20の上下幅は壁付受桟40の上下幅と同じであって、棚板30の上下幅よりも短くなっている。
【0036】
棚板30は、矩形板状の部材であり、上面を構成する薄板状の上板材31と、下面を構成する薄板状の下板材32と、上板材31と下板材32との間に配された芯材33として第一芯材33a及び第二芯材33bを備える。
棚板30において収納家具1を組み立てた際に視認可能となる上下面及び前端面は、化粧材37により覆われている。化粧材37としては、例えば木目がプリントされた木目調シートが挙げられるが、ビニールクロスや突板であっても良い。また、化粧材37を設けないようにしても良い。
【0037】
棚板30の上下幅は、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16の各枠の上下幅と略等しくされている。
芯材33の上下幅は、支持部20及び壁付受桟40の上下幅と略等しく、上板材31と下板材32の間隔が支持部20及び壁付受桟40の上下幅と略等しくなるようにされている。
化粧材37を含む上板材31の上下幅(厚さ)は、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16の上面と、各枠部に取り付けられた支持部20の上面(後側上面22)との間隔と等しくされている。
化粧材37を含む下板材32の上下幅(厚み)は、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16の下面と、各枠部に取り付けられた支持部20の下面との間隔と等しくされている。
【0038】
第一芯材33aは、ハニカム構造を有するハニカムコアであり、左右端部は上板材31及び下板材32の左右端部よりも棚板30の中心側に位置している。これにより、棚板30の左右端部に側方に向けて開口した凹部である側方嵌合部35が形成される。
この側方嵌合部35は棚板30の後端までにわたり形成されており、棚板30の後端側に開口している。
また、第一芯材33aの側端部と、上板材31及び下板材32の側端部と、の距離である側方嵌合部35の深さは、支持部20の本体部11からの突出幅以上とされている。
【0039】
また、第一芯材33aの後端部は、上板材31及び下板材32の後端部よりも棚板30の中心側に位置している。これにより、棚板30の後端部に後方に向けて開口した凹部である後方嵌合部36が形成される。
この後方嵌合部36は棚板30の左右端までにわたり形成されており、棚板30の左右端側に開口している。
第一芯材33aの後端部と、上板材31及び下板材32の後端部と、の距離である後方嵌合部36の深さは、壁付受桟40の前後幅以上とされている。
【0040】
第二芯材33bは、例えば木質材料からなる角柱状の部材であり、棚板30の前端部に左右方向に沿って配されている。この第二芯材33bにおける第一芯材33aの左右端部よりも棚板30の側端側に位置する部分は、側方嵌合部35の前端部を構成する前端構成部35aとなっている。
前端構成部35aの形状は、支持部20の前端部の形状に合わせて下側部分が切り欠かれた形状とされている。すなわち、第二芯材33bの前端構成部35aにおける下面は、所定位置を境に上下に離間して段差が形成されており、所定位置よりも後側の下面の方が所定位置よりも前側の下面よりも上側に位置するように形成されている。
【0041】
以上のように構成される棚板30が支持体10に取り付けられた状態では、側方嵌合部35に支持部20が収容されて、棚板30の側端が本体部11の側面に当接し、支持部20が見えないようになる。また、後方嵌合部36に壁付受桟40が収容されて、棚板30の後端が壁61に当接し、壁付受桟40が見えないようになる。すなわち、収納家具1で視認可能となる部分は本体部11と棚板30となる。
特に棚板30の上面側からだけでなく、棚板30の下面側からでも支持部20や壁付受桟40が見えないようになるので、床62から離れた位置に配置される収納家具1における意匠性を向上することができる。
さらに、棚板30と、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16の上下面と、が面一となるので本体部11と棚板30が一体となり、意匠性を向上することができる。
【0042】
また、棚板30は、支持部20と壁付受桟40とにより支持されることとなるので、耐荷重を向上することができる。
さらに、棚板30を支持体10に取り付けることにより、支持部20の前端部分の切欠き部分と、第二芯材33bの前端構成部35aの切欠き部分が組み合わさり、支持部20の前端部分の上側に第二芯材33bが重なった状態となる。
これにより、支持部20、壁付受桟40及び第二芯材33bが棚板30の周縁に沿って枠状に配されるようになり、特に、棚板30の前側にかかる荷重が第二芯材33bを介して支持部20で支持されるようになるので、耐荷重を向上することができる。このような枠状の構成は棚板30を取り付けるだけで形成されるので、施工性を向上することができる。
【0043】
また、荷重により棚板30の前側が下がるように傾くと、上枠部14、下枠部15及び中間枠部16との間に段差が生じて意匠性が低下してしまう。
本実施形態の棚板30は、側方嵌合部35に支持部20が嵌合し、後方嵌合部36に壁付受桟40が嵌合するようにしたので、棚板30が上下方向へずれることを防止でき、意匠性の低下を防止できる。
さらに、棚板30の前側にかかる荷重が第二芯材33bを介して支持部20で支持されることで棚板30の傾きを防止でき、意匠性の低下を防止できる。
特に、支持部20の前端、前側上面21、段差部分の面の各面と、第二芯材33bと、が密着可能であるので、第二芯材33bと支持部20が接する面積が大きくなり、荷重を分散させることができる。
【0044】
次に、以上のような収納家具1の組立方法について説明する。
図6には、一対の支持体10の間に上段、中段及び下段の三段の棚板30が配される構成を一列として、左右に四列並ぶように構成された収納家具1の組立方法を示した。
まず、図6(a)に示すように、壁61に壁付受桟40のうちの支持受桟41を取り付ける。支持受桟41は、支持体10の係合部17が位置する部分に、長さ方向が水平となるように取り付ける。
本実施形態の支持受桟41は、二列分の長さを有するものであるので、この例では二本の支持受桟41を並べて取り付ける。
【0045】
次に、図6(b)に示すように支持体10を取り付ける。
支持体10を取り付ける際には、支持体10の係合部17を支持受桟41に係合させた状態として、ビス70により壁61に固定する。
支持体10を取り付ける際に、支持体10の係合部17を支持受桟41に係合させることで、支持体10の重量を支持受桟41に負担させることができるので、施工性を向上することができる。
また、先に支持受桟41を水平に取り付けてあるため、支持体10の係合部17を支持受桟41に係合させれば各支持体10を水平線に沿って並べることができるので、施工性を向上することができる。
【0046】
また、収納家具1の左端部となる支持体10には、係合部17の左端部を閉鎖する閉鎖部17aが設けられた左支持体10aを用い、収納家具1の右端部となる支持体10には、係合部17の右端部を閉鎖する閉鎖部17aが設けられた右支持体10bを用いる。これにより、収納家具1の側端に支持受桟41の側端が露出しないようになり、意匠性を向上することができる。収納家具1の左右端部以外の支持体10には、閉鎖部17aが設けられていない中間支持体10cを用いる。
【0047】
次に、図6(c)に示すように、支持部20を本体部11に取り付ける。また、壁付受桟40のうちの中間受桟42を壁61に取り付ける。中間受桟42は、中間枠部16の位置に長さ方向が水平となるように取り付ける。
そして、図6(d)に示すように棚板30を前側から挿入するように取り付ける。側方嵌合部35の後端が開放されているので、側方嵌合部35の後端から支持部20を挿入するように、支持体10に対して前方から後方へスライドさせるように取り付け、後方嵌合部36に壁付受桟40が嵌合して棚板30の後端が壁61に当接するようにする。
この際に棚板30と、支持体10又は壁付受桟40と、の当接部分には接着剤を塗布しておき、棚板30が接着固定されるようにする。
棚板30の取り付けの際には、支持部20及び壁付受桟40により取り付け位置が案内されるので、所定の位置に確実に取り付けることが可能であり、施工性を向上することができる。
【0048】
以上のような収納家具1の組立方法によれば、作業員が一人であっても容易に施工可能となる。特に、支持受桟41を備えることにより支持体10の壁61への取り付けや位置決めが容易となる。
また、支持体10と棚板30を組み付けてから壁61に取り付ける構成であると作業員が一人で施工することが難しいが、支持体10と棚板30を別々に取り付け可能であるので作業員が一人でも容易に施工可能となる。
また、最終的に壁付受桟40や支持部20が見えないようになり、本体部11と棚板30のみが見えるようになるので、意匠性を向上することができる。
また、本実施形態の収納家具1では、左右端部の支持体10よりも外側方に突出する部分がなく、左右端部の支持体10の外側方から作業を行う箇所もない。このため、図6における左端部の支持体10のように、壁61に支持体10の側面が接するようにも設置可能であり、設置箇所の自由度が高い。
【0049】
なお、収納家具の組立方法1は上述したものに限られるものではなく、任意に変更可能である。
例えば、支持受桟41と支持体10を係合した状態としてから支持受桟41及び支持体10を壁61に取り付けるようにしても良い。
また、支持体10に支持部20を取り付けてから支持体10を壁61に取り付けるようにしても良い。
また、中間受桟42の取り付けは、棚板30の取り付け前であればいつでも良い。
【0050】
なお、上述の実施形態では、一対の支持体10の間に棚板30が配された構成である列の数や棚板の数は任意に変更可能である。例えば、図1に示したような二列の構成や、図6に示した四列の構成だけでなく、一以上の任意の列数で構成することができる。また、棚板30の数も三段に限られず、一以上の任意の段数で構成することができる。
【0051】
また、支持受桟41は最上段及び最下段の棚板30が配される位置に設けるようにしたが、これに限られるものではなく、任意の棚板30の位置に設けることが可能である。少なくとも一つの支持受桟41があれば良く、一以上の任意の数の支持受桟41を設けることが可能である。
また、支持受桟41は、複数の支持体10が係合可能な左右方向に延在する部材としたが、少なくとも各支持体10が配される位置に存在していれば良く、一の支持体10のみが係合可能な支持受桟41を左右方向に沿って複数配するようにしても良い。
また、一部又は全部の支持受桟41及び係合部17を備えないようにしても良い。
【0052】
また、壁付受桟40や支持体10の壁61への固定はねじによるものとしたが、これ以外の方法でも良く、任意の固定方法を用いることができる。例えば、L字金具などの金具を用いた固定や、壁61から突出するように金具を設け、当該金具に係合させることによる固定であっても良い。
【0053】
また、本体部11の材質を金属としたが、これに限られるものではなく、任意の材質を用いることができる。また、壁付受桟40や支持部20、棚板30の材質も任意であり、木質材料、樹脂、金属、その他の材料を用いることができる。
また、収納家具1は床62から離れた位置に設けるとしたが、下面が床62に接するようにしても良い。また、上面が天井に接するようにしても良い。
【0054】
また、支持部20は、前後方向に延在する一本の部材としたが、前後方向に所定の間隔をおいて配される複数の部材により構成されていても良い。
また、棚板30の芯材33は、第一芯材33aと第二芯材33bとを備えるとしたが、単一の芯材33であっても良い。
【0055】
また、一対の支持体10の間に棚板30が支持されるようにしたが、一つの支持体10が棚板30の一側方を支持するのみの構成としても良い。この場合、棚板30は支持体10の支持部20と壁付受桟40により支持される。また、棚板30の側端のうち、支持体10が配されない側の側端には、側方嵌合部35を設けずに後方嵌合部36を閉鎖する閉鎖部を設けるようにしても良い。
【0056】
また、近年、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標達成が求められており、建築業界においても、建物を二酸化炭素排出量の少ない木造とする取り組みが進められている。本実施形態の収納家具1は、木質の部材が用いられているので、カーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGsの目標達成に貢献できる。
【符号の説明】
【0057】
1 収納家具
10 支持体
11 本体部
17 係合部
17a 閉鎖部
20 支持部
21 前側上面
22 後側上面
30 棚板
31 上板材
32 下板材
33 芯材
33b 第二芯材
35 側方嵌合部
36 後方嵌合部
40 壁付受桟
41 支持受桟
61 壁
62 床

図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-12-12
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、収納家具に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項に記載の発明は、例えば図1図2図5に示すように、収納家具1であって、壁61に取り付けられる壁付受桟40(支持受桟41)と、
前記壁付受桟40に係合する係合部17を備える支持体10と、
前記支持体10により側端部を支持されるとともに、前記壁付受桟40に後端部を支持される棚板30と、を備え、
前記支持体10は、
本体部11と、
前記本体部11の側面であって前記棚板30が取り付けられる部分に設けられ、前記棚板30が配される側へ突出する支持部20と、を備え、
前記棚板30は、
上面を構成する上板材31と、
下面を構成する下板材32と、
前記上板材31と、前記下板材32と、の間に配された芯材33(第二芯材33b)と、
前記支持部20と対向する側端部に、前記支持部20を覆うように嵌合可能な側方へ向けて開口した凹部である側方嵌合部35と、を備え、
前記側方嵌合部35は、
前記支持部20における前記本体部11の側面からの突出幅以上の深さを有し、前記支持部20が嵌合した状態で前記棚板30の側端と前記本体部11の側面とが当接可能とされ、
前記支持部20の上面のうち、少なくとも所定位置よりも前記壁61から離れた範囲である前側上面21に前記芯材33が重なるようにしたことを特徴とする。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、壁付受桟40(支持受桟41)に係合する係合部17を支持体10が備えるので、支持体10と壁付受桟40との取り付け作業が容易となり、施工性を向上することができる。
また、壁付受桟40が壁61に固定されれば壁付受桟40を介して支持体10の荷重を壁61に負担させることができるので、施工性を向上することができる。
また、棚板30は壁付受桟40にも支持されるので、棚板30の耐荷重を向上することができる。
また、棚板30は、支持部20と対向する側端部に、支持部20を覆うように嵌合可能な側方へ向けて開口した凹部である側方嵌合部35を備えるので、棚板30と支持部20との取り付け作業が容易となり、施工性を向上することができる。
また、側方嵌合部35は、支持部20における本体部11の側面からの突出幅以上の深さを有し、支持部20が嵌合した状態で棚板30の側端と本体部11の側面とが当接可能とされているので、支持部20が見えないようになり、意匠性を向上することができる。
また、棚板30の側端が上下方向へずれることを防止でき、意匠性を向上することができる。
また、支持部20の上面のうち、少なくとも所定位置よりも壁61から離れた範囲である前側上面21に芯材33が重なるようにしたので、棚板30を取り付けるだけで芯材33が支持部20に支えられるようになり、施工性を向上することができる。また、棚板30の前側にかかる荷重を支持部20に負担させることができ、耐荷重を向上することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項に記載の収納家具1において、
前記支持部20の上面は、
前記前側上面21の方が、前記所定位置よりも前記壁61側にある後側上面22よりも低くなるように前記所定位置において上下に離間し、段差が形成されていることを特徴とする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項に記載の発明によれば、支持部20の上面は、前側上面21の方が、所定位置よりも壁61側にある後側上面22よりも低くなるように所定位置において上下に離間し、段差が形成されているので、段差部分も芯材33と接するようになって芯材33と支持部20が接する面積が大きくなるので荷重を分散させることができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正21】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁に取り付けられる壁付受桟と、
前記壁付受桟に係合する係合部を備える支持体と、
前記支持体により側端部を支持されるとともに、前記壁付受桟に後端部を支持される棚板と、を備え、
前記支持体は、
本体部と、
前記本体部の側面であって前記棚板が取り付けられる部分に設けられ、前記棚板が配される側へ突出する支持部と、を備え、
前記棚板は、
上面を構成する上板材と、
下面を構成する下板材と、
前記上板材と、前記下板材と、の間に配された芯材と、
前記支持部と対向する側端部に、前記支持部を覆うように嵌合可能な側方へ向けて開口した凹部である側方嵌合部と、を備え、
前記側方嵌合部は、
前記支持部における前記本体部の側面からの突出幅以上の深さを有し、前記支持部が嵌合した状態で前記棚板の側端と前記本体部の側面とが当接可能とされ、
前記支持部の上面のうち、少なくとも所定位置よりも前記壁から離れた範囲である前側上面に前記芯材が重なるようにしたことを特徴とする収納家具。
【請求項2】
前記支持部の上面は、
前記前側上面の方が、前記所定位置よりも前記壁側にある後側上面よりも低くなるように前記所定位置において上下に離間し、段差が形成されていることを特徴とする請求項に記載の収納家具。