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特開2024-157740吐出検出装置、印刷システムおよび吐出検出方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157740
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】吐出検出装置、印刷システムおよび吐出検出方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20241031BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
G06F3/12 329
B41J2/01 207
G06F3/12 334
G06F3/12 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072279
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000116057
【氏名又は名称】ローランドディー.ジー.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100189887
【弁理士】
【氏名又は名称】古市 昭博
(74)【代理人】
【識別番号】100218084
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】星野 充俊
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EB40
2C056FA10
(57)【要約】
【課題】ノズルの不良の有無に関する過去のデータを把握することのできる吐出検出装置を提供する。
【解決手段】制御装置90は、検出カメラ70と、判定部104と、信号出力部105と、第1保存部107とを備えている。検出カメラ70は、プリンタ10のノズル46から吐出されたインク滴Kを検出する。判定部104は、その検出記録からノズル46の吐出不良の有無を判定する。判定結果に基づき信号出力部105が出力したデジタル信号を第1保存部107が受信し、保存する。したがって、ノズル46の吐出不良の有無に関する判定結果が第1保存部107に保存される。第1保存部107に保存された判定結果を確認することにより、過去に吐出不良が発生していたか否かを確認することができる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドを備えるインクジェットプリンタに用いられ、前記ノズルによるインクの吐出を検出し、その結果を保存する吐出検出装置であって、
前記ノズルによるインクの吐出を検出する検出装置と、
前記検出装置の検出記録を取得する検出記録取得部と、
前記検出記録に基づいて、前記ノズルの吐出不良の有無を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果をデジタル信号により出力する信号出力部と、
前記信号出力部が出力した複数の前記デジタル信号を受信し、判定日時の異なる複数の判定結果データを保存する第1保存部と、備えている、吐出検出装置。
【請求項2】
前記ノズルの吐出不良の有無の判定を実施した日時の情報を取得する日時情報取得部を備え、
前記第1保存部は、前記デジタル信号に含まれる前記判定結果の情報と、前記日時情報取得部が取得した前記日時の情報と、を対応させて保存する、請求項1に記載の吐出検出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載された吐出検出装置と、
前記吐出検出装置に通信可能に接続された外部サーバ装置と、
前記吐出検出装置に通信可能に接続された前記インクジェットプリンタと、を備え、
前記吐出検出装置は、前記第1保存部に保存されている複数の前記デジタル信号を前記外部サーバ装置へ送信する第1送信部を備え、
前記外部サーバ装置は、
前記第1送信部が送信した前記デジタル信号を受信する第1受信部と、
前記第1受信部が受信した前記デジタル信号を保存する第2保存部と、を備えている、印刷システム。
【請求項4】
前記第1送信部は、前記デジタル信号を所定の周期ごとに前記外部サーバ装置へ送信する、請求項3に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記外部サーバ装置は、クラウド上のクラウドサーバである、請求項3に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記外部サーバ装置に通信可能に接続され、かつ表示装置を有する指示装置を備え、
前記外部サーバ装置は、前記第2保存部に保存された前記デジタル信号を前記指示装置に送信する第2送信部を備え、
前記指示装置は、
前記第2送信部が送信した前記デジタル信号を受信する第2受信部と、
前記第2受信部から前記デジタル信号を受け、前記複数のノズルの吐出不良の有無を確認可能なテストパターンを前記表示装置に表示する表示部と、を備えている、請求項3に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記デジタル信号は、前記ノズルの吐出不良が無い判定を示す信号である第1の信号と、前記ノズルの吐出不良が有ることを示す判定の信号である第2の信号と、を有し、
前記表示部は、前記第1の信号を可視化した第1判定画像と、前記第2の信号を可視化した第2判定画像とを互いに異なる態様により表示する、請求項6に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記インクヘッドは、主走査方向に移動可能に構成され、
前記複数のノズルは、前記主走査方向に直交する副走査方向に並び、
前記表示部は、前記主走査方向に延びる線により前記第1判定画像を表示し、かつ前記第2判定画像を非表示とし、
前記表示部は、前記副走査方向に前記第1判定画像および前記第2判定画像を並べて表示する、請求項7に記載の印刷システム。
【請求項9】
インクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドを備えるインクジェットプリンタに用いられ、前記ノズルによるインクの吐出を検出し、判定日時の異なる複数の判定結果データを保存する吐出検出方法であって、
前記ノズルによるインクの吐出を検出する検出工程と、
前記検出工程の検出記録を取得する検出記録保存工程と、
前記検出記録に基づいて、前記ノズルの吐出不良の有無を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果をデジタル信号により出力する信号出力工程と、
前記信号出力工程により出力した複数の前記デジタル信号を保存する保存工程と、を含む吐出検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出検出装置、印刷システムおよび吐出検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ノズルのクリーニングを行うクリーニング手段と、ノズルからインク滴が吐出されているか否かを検出するインク滴吐出有無検出手段と、インク滴吐出有無検出手段の検出結果に基づいて、エラーか否かの判断をするエラー判断手段と、を備えたインクジェット式記録装置が開示されている。係るインクジェット記録装置は、管理コンピュータに接続されている。
【0003】
係るインクジェット式記録装置では、インク滴吐出有無検出手段により、ノズルからインク滴が吐出されていないこと(所謂、「ノズル抜け」)が検出されると、エラー判断手段がエラーと判断する。エラーと判断されると、インクジェット式記録装置を管理する管理コンピュータに当該エラーの情報が通知される。エラーの通知を受信した管理コンピュータは、ノズルのクリーニングを実行する指示をインクジェット式記録装置に送る。このことにより、インクジェット式記録装置においてノズルのクリーニングが実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-300313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のようなインクジェット式記録装置において、エラーか否かの判断は、インク滴の吐出の有無の検出が実行された時点において、ノズルのクリーニングが必要か否かを判断するための情報として使用されている、したがって、過去にインク滴の吐出の有無があったか否かを把握することができない。しかしながら、例えば、サービスマンなどの作業者は、過去の時点においてインク滴の吐出の有無があったか否かを把握したい場合がある。上記のようなインクジェット式記録装置の場合、インク滴の吐出の有無の検出を実行した時点以外において、吐出の有無を把握することができない。
【0006】
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルの不良の有無に関する過去のデータを把握することのできる吐出検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の吐出検出装置は、インクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドを備えるインクジェットプリンタに用いられ、前記ノズルによるインクの吐出を検出し、その結果を保存する吐出検出装置であって、前記ノズルによるインクの吐出を検出する検出装置と、前記検出装置の検出記録を取得する検出記録取得部と、前記検出記録に基づいて、前記ノズルの吐出不良の有無を判定する判定部と、前記判定部の判定結果をデジタル信号により出力する信号出力部と、前記信号出力部が出力した複数の前記デジタル信号を受信し、判定日時の異なる複数の判定結果データを保存する第1保存部と、備えている。
【0008】
係る吐出検出装置によれば、前記検出部が前記複数のノズルから吐出されるインクの検出を行う。前記検出部の前記検出記録が検出記録取得部により取得されると、前記判定部が前記検出記録より前記複数ノズルの吐出不良の有無をそれぞれ判定する。前記信号出力部は、前記判定部の判定結果をそれぞれデジタル信号により出力する。前記第1保存部は、前記信号出力部が出力した複数の前記デジタル信号を受信し、保存する。このことにより、前記ノズルの吐出の有無の結果を複数保存することができる。したがって、前記第1保存部に保存された前記デジタル信号を確認することにより、前記ノズルの不良の有無が過去に発生していたか否かを作業者が把握することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ノズルの不良の有無に関する過去のデータを把握することのできる吐出検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係る印刷システムを示す概念図である。
図2】一実施形態に係るインクジェットプリンタの正面図である。
図3】一実施形態に係るキャリッジおよびインクヘッドを示す平面図である。
図4】検出カメラおよびフラッシングユニットを示す正面図である。
図5】検出カメラにより撮影した画像の模式図である。
図6】一実施形態に係る印刷システムのブロック図である。
図7】第1保存部および第2保存部に保存されているデータベースを示す模式図である。
図8】テストパターンにおけるパターン列およびパターン行を示す図である。
図9】表示装置に表示された複数のテストパターンを示す模式図である。
図10】表示装置にテストパターンを表示するプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
【0012】
図1は、印刷システム1の概念図である。印刷システム1は、インクジェットプリンタ10とクラウドサーバ200と指示装置300とを有している。インクジェットプリンタ10とクラウドサーバ200と指示装置300とは、ネットワークNWを介して無線により接続されている。ネットワークNWは、インターネットや、図示しない無線基地局によって構築される各種移動通信システムなどで構成されている。インクジェットプリンタ10は、制御装置90を備えている。印刷システム1では、インクジェットプリンタ10は、記録媒体5(図2参照)への印刷の他、インクヘッド40(図2参照)の有するノズル46(図3参照)の吐出不良の有無の判定を行う。ノズル46の吐出不良の有無の判定は、例えば、プリンタ10による印刷が行われることが少ない夜間などに実行される。ただし、ノズル46の吐出不良の判定を実行するタイミングは、特に限定されない。以下、インクジェットプリンタ10、クラウドサーバ200、指示装置300の順に説明する。
【0013】
図2は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10(以下、プリンタ10とする)の正面図である。図3は、プリンタ10のキャリッジ17およびインクヘッド40の構成を模式的に示す平面図である。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれプリンタ10の前、後、左、右、上、下を意味するものとする。図面中の符号Yは、主走査方向を示している。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。図3に示す符号Xは、副走査方向を示している。本実施形態では、副走査方向Xは、前後方向であり、平面視において主走査方向Yと交差(ここでは直交)する方向である。ただし、これら方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
【0014】
図2に示すように、プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行う。記録媒体5は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体5は、シート状のものであってもよい。記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5には、ポリ塩化ビニル(PVc)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ接着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。
【0015】
プリンタ10は、プリンタ本体11と、プラテン13と、搬送機構20と、ガイドレール15と、ヘッド移動機構30と、キャリッジ17と、インクヘッド40と、インク供給ユニット50と、フラッシングユニット60と、操作パネル80と、制御装置90と、を備えている。制御装置90は、検出カメラ70とプリンタ操作装置91とを備えている。図4に示すように、フラッシングユニット60と検出カメラ70とは、ガイドレール15の右端付近に配置されている。
【0016】
図2に示すように、プラテン13に支持された記録媒体5は、搬送機構20によって副走査方向X(図3参照)に搬送される。なお、搬送機構20の構成は、特に限定されない。本実施形態では、搬送機構20は、ピンチローラ21と、グリットローラ22と、フィードモータ23とを備えている。ピンチローラ21は、プラテン13の上方かつガイドレール15よりも下方に設けられ、記録媒体5を上から押さえ付けるものである。ピンチローラ21は、平面視においてキャリッジ17よりも後方に配置されている。グリットローラ22は、プラテン13に設けられ、外周形状が円柱状の部材である。グリットローラ22は、その上面部を露出させた状態でプラテン13に埋設されている。グリットローラ22は、ピンチローラ21と対向している。グリットローラ22には、フィードモータ23が接続されている。ピンチローラ21とグリットローラ22との間に記録媒体5が挟まれた状態で、フィードモータ23が駆動すると、グリットローラ22が回転する。このことにより、プラテン13上の記録媒体5は副走査方向Xに搬送される。
【0017】
ガイドレール15は、プラテン13の上方に配置されている。ガイドレール15は、プラテン13と平行に配置され、主走査方向Yに延びている。ガイドレール15には、キャリッジ17が係合している。キャリッジ17は、ガイドレール15に摺動可能に設けられ、主走査方向Yに移動可能に構成されている。
【0018】
ヘッド移動機構30は、プラテン13に支持された記録媒体5に対して、キャリッジ17およびインクヘッド40を主走査方向Yに相対的に移動させる機構である。ここでは、ヘッド移動機構30は、キャリッジ17およびインクヘッド40を主走査方向Yに移動させる。なお、ヘッド移動機構30の構成は特に限定されない。
【0019】
本実施形態では、ヘッド移動機構30は、左右のプーリ31a、31bと、ベルト32と、スキャンモータ33とを備えている。左のプーリ31aは、ガイドレール15の左端部よりも左方に設けられている。右のプーリ31bは、ガイドレール15の右端部よりも右方に設けられている。ベルト32は、左右のプーリ31a、31bに巻き掛けられている。ベルト32には、キャリッジ17が固定されている。右のプーリ31bには、スキャンモータ33が接続されている。ただし、スキャンモータ33は、左のプーリ31aに接続されていてもよい。
【0020】
ここでは、スキャンモータ33が駆動することで、右のプーリ31bが回転し、ベルト32が走行する。このことで、キャリッジ17およびインクヘッド40は、ガイドレール15に沿って主走査方向Yに移動する。
【0021】
図2に示すように、インクヘッド40は、キャリッジ17に設けられている。インクヘッド40は、その下面を露出するように、キャリッジ17に支持されている。図3に示すように、本実施形態では、インクヘッド40の数は4つである。4つのインクヘッド40は、主走査方向Yに並んで配置されている。ここでは、4つのインクヘッド40について左方から順にインクヘッド40C、40M、40Yおよび40Kとも称することとする。以下の説明では、インクヘッド40C、40M、40Yおよび40Kの全てに対する共通の説明の場合には、インクヘッド40という文言を適宜使用することとする。
【0022】
インクヘッド40は、ノズル面45を有している。ノズル面45は、インクヘッド40の底面を構成している。各ノズル面45には、ノズル46が形成されている。ノズル46は、記録媒体5にインクを吐出する微細な穴である。ノズル46は、インクヘッド40の内部の圧力室(図示せず)につながっている。圧力室には、インクが収容されている。圧力室の圧力を適切に保つことにより、ノズル46にメニスカスが形成され、インクヘッド40が印刷可能な状態となる。インクを吐出する方法は特に限定されないが、例えば、圧電素子により形成されるアクチュエータ(図示せず)を用いてインクの吐出が行われる。アクチュエータは、圧力室につながっている。したがって、アクチュエータが駆動され、圧力室が膨張/収縮されることにより、ノズル46からインクが吐出される。インクヘッド40において、複数のノズル46は、副走査方向Xに並ぶノズル列を形成している。ここでは、インクヘッド40Cにおけるノズル列を47Cとする。インクヘッド40M、40Yおよび40Kについても同様に、ノズル列47M、47Yおよび47Kが形成されている。なお、各インクヘッド40におけるノズル列の数は1列であるが、これに限定されない。ノズル列の数は、2列以上でもよい。また、図3では、ノズル列を形成するノズル46の数は10個としているが、実際にはもっと多数(例えば200~300個程度)のノズル46が形成されている。ただし、ここでは、説明の都合上、ノズル列を形成するノズル46の数が10個として説明を行うことがある。また、図5に示すように、副走査方向Xに並ぶ10個のノズル46を前方から順にノズル46a、46b、46c、46d、46e、46f、46g、46h、46kおよび46m、とも称することとする。また、本実施形態では、インクヘッド40の数は4つだが、インクへッドの数は4つに限定されない。
【0023】
図2に示すように、インク供給ユニット50は、インクヘッド40にインクを供給するユニットである。インク供給ユニット50は、インクタンク51と、インク供給路52と、送液ポンプ(図示せず)と、を備えている。インクタンク51は、例えば、インクカートリッジである。ただし、インクタンク51は、例えば、パウチ状のものであってもよい。インクタンク51には、それぞれインクが収容されている。インクタンク51には、例えば、プロセスカラーインクおよび特色インク(例えばホワイトインク、クリアインクなど)のうちの1つのインクが貯留されている。ただし、インクタンク51に貯留されるインクの色は特に限定されない。インクは、無色インクであってもよい。また、インクの材料も何ら限定されず、従来からインクジェットプリンタのインクの材料として用いられている各種の材料を使用することができる。上記インクは、例えば、ソルベント系(溶剤系)顔料インクや水性顔料インクであってもよい。あるいは、上記インクは、水性染料インクや、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化型顔料インクなどであってもよい。インク供給路52は、インクタンク51とインクヘッド40のノズル46(図3参照)とを接続するチューブである。1つのインクタンク51につき、インク供給路52が1つ接続されている。なお、インク供給ユニット50は、インク供給路52を開閉するバルブや、インク供給路52を通るインクの圧力変動を緩和するダンパーを備えていてもよい。本実施形態では、インク供給ユニット50は、インクヘッド40C、40M、40Yおよび40K(図3参照)にそれぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクおよびブラックインクを供給するものとする。
【0024】
フラッシングユニット60は、インクヘッド40のノズル46(図3参照)からインクを吐出し、ノズル46の詰まりの解消などを行うフラッシング処理を実行するときにインクを吸収するユニットである。フラッシングユニット60は、副走査方向Xの長さがインクヘッド40の副走査方向Xの長さよりも長く形成されている。図4に示すように、フラッシングユニット60は、筐体61とフラッシングスポンジ62とを備えている。筐体61は、開口61aを有し、開口61aにフラッシングスポンジ62が着脱可能に取り付けられている。開口61aの形状は特に限定されないが、例えば、平面視にて矩形形状である。フラッシングスポンジ62は、フラッシング処理により吐出されたインクを吸収するものである。フラッシングスポンジ62は、例えば、多孔質の樹脂スポンジにより形成されている。ただし、フラッシングスポンジ62を形成する材料は、インクを吸収可能な材料である限りにおいて特に限定されない。なお、フラッシングユニット60の配置は、ガイドレール15の右端付近に限定されない。例えば、プリンタの左部11Lに配置されていてもよい。また、フラッシングユニット60は、フラッシングスポンジ62に吸収されたインクを吸引する吸引ポンプが接続されているものであってもよい。なお、フラッシング処理は、インクヘッド40をクリーニングする処理の一つである。プリンタ10は、クリーニングに使用するユニットとして、フラッシングユニット60の他に、インクヘッド40をワイピングするワイピングユニットや、インクヘッド40にキャップを取り付けるキャッピングユニットなどを備えていてもよい。
【0025】
図2に示すように、プリンタ本体11の右端部には、操作パネル80が設けられている。操作パネル80には、機器状態を表示する表示画面81と、ユーザによって操作される入力キー82などが設けられている。
【0026】
次に、制御装置90について説明する。制御装置90は、印刷に関する制御、インクヘッド40および搬送機構20の制御を行うとともに、ノズル46(図3参照)によるインクの吐出を検出し、その結果の保存を行う装置である。制御装置90は、本発明における吐出検出装置を兼ねている。制御装置90の構成は特に限定されない。制御装置90は、検出カメラ70とプリンタ操作装置91とを備えている。検出カメラ70は、本発明における検出装置の一例である。検出カメラ70は、プリンタ10の本体の右部11Rに配置されている。プリンタ操作装置91は、例えば、ラップトップパソコンである。ラップトップパソコンのハードウェア構成は特に限定されない。プリンタ操作装置91は、例えばI/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、を備えている。プリンタ操作装置91は、プリンタ本体11の外部に設けられている。プリンタ操作装置91は、有線を介してプリンタ10の制御基板(図示せず)と検出カメラ70とにそれぞれ通信可能に接続されている。ただし、プリンタ操作装置91と制御基板と検出カメラ70とが無線により接続されていてもよい。また、プリンタ操作装置91は、プリンタ本体11の内部に設置されたコンピュータなどで実現されてもよい。プリンタ操作装置91は、デスクトップ型パソコンであってもよく、スマートフォン、タブレット端末などの携帯型端末であってもよい。図6に、制御装置90のブロック図を示す。図6に示すように、プリンタ操作装置91は、アプリケーション部100を備えている。アプリケーション部100は、ノズル46によるインクの吐出の検出とその保存を行う部分である。アプリケーション部100は、専用のアプリケーションにより実行される。アプリケーション部100は、検出指示部101と、検出記録取得部102と、算出部103と、判定部104、信号出力部105と、日時情報取得部106と、第1保存部107と、第1送信部108と、を備えている。例えば、アプリケーション部100の各部101~108は、1つまたは複数のプロセッサによって実現されるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。なお、制御装置90は、吐出検出装置を兼ねていなくてもよい。吐出検出装置は、例えば、制御装置90と異なるマイクロコンピュータなどであってもよい。
【0027】
アプリケーション部100は、表示装置91aと操作機構91bとに接続している。表示装置91aには、アプリケーションの操作画面が表示される。操作機構91bは、アプリケーションを操作するための機構であり、例えば、マウスやキーボードである。ただし、制御装置90、表示装置91a、および操作機構91bの形態は何ら限定されない。
【0028】
図4に示すように、検出カメラ70は、フラッシングユニット60の左方に配置されている。検出カメラ70は、図5に示すように、ノズル46から吐出されるインク滴Kを撮影し、検出するカメラである。図5は、インクヘッド40Kからインク滴Kが吐出されている様子を検出カメラ70で撮影したときの表示装置91aを示す図である。なお、図5では、インクヘッド40Kからインク滴Kが吐出されるときを示しているが、インクヘッド40C、40Mおよび40Yにおいても同様である。検出カメラ70は、その撮影範囲に、インクヘッド40の副走査方向Xの範囲を全て含むことができるように配置されている。検出カメラ70は、例えば、ハイスピードカメラである。検出カメラ70は、インク滴Kを明確に撮影できるように、フレームレートやシャッター速度が設定されている。ただし、検出カメラ70の構成はこれに限定されない。例えば、検出カメラ70は、ビデオカメラであってもよい。検出カメラ70を用いたインク吐出の検出については、後述する。
【0029】
図6に示す検出指示部101は、検出カメラ70によるインク滴Kの検出の実行を指示する。インク滴Kの検出の実行を指示すると、図4に示すように、キャリッジ17が移動し、インクヘッド40がフラッシングユニット60のフラッシングスポンジ62の真上に配置される。図4では、4つのインクヘッド40のうちインクヘッド40Kがフラッシングスポンジ62の真上に配置されている。このとき、図4に示すように、インク滴Kがフラッシングスポンジ62に向かって吐出される。例えば、検出指示部101は、インクヘッド40がインクを吐出すると同時に、インク滴Kを撮影するように、検出カメラ70を制御する。すなわち、インクヘッド40のアクチュエータ(図示せず)を駆動する信号が発せられると同時に、検出カメラ70が撮影を開始する。検出カメラ70は、設定されたフレームレートの設定にて複数の画像を撮影する。本実施形態では、フラッシングは、インクヘッド40C、40M、40Yおよび40Kのそれぞれのノズル列47C、47M、47Yおよび47K(図3参照)の順に一列ずつ実行される。検出カメラ70は、インク滴Kを撮影した複数の画像を、図6に示す検出記録取得部102に送信する。
【0030】
検出記録取得部102は、検出カメラ70が撮影した画像を取得する。なお、検出記録取得部102は、検出カメラ70が撮影した全ての画像を取得してもよいし、一部の画像のみを取得してもよい。本実施形態では、検出記録取得部102は、インクヘッド40がインクを吐出してから所定の時間が経過したときの画像を取得するものとする。なお、当該所定の時間は、予め設定されたフレームレートから算出してよい。本実施形態では、図5に示すように、検出記録取得部102が取得した画像が表示装置91aに表示される。
【0031】
算出部103は、検出記録取得部102が取得した画像からインク滴Kの体積を算出する。ここでは、図5に示すように、インクヘッド40Kのノズル46aから吐出されたインク滴Kを用いて説明を行う。なお、説明の都合上、図5において、ノズル46およびフラッシングスポンジ62を破線にて図示している。まず、算出部103は、インク滴Kの中心線CLを求める。中心線CLは、例えば、インク滴Kの最右端の位置K1から中心線CLまでの長さと、インク滴Kの最左端の位置K2から中心線CLまでの長さと、が一致する位置として算出される。インク滴Kの最右端の位置K1と最左端の位置K2は、例えば、インク滴Kとその背景との色の差により判断される。算出部103は、図5に示す画像におけるインク滴Kのうち、中心線CLよりも右側の範囲の平面が中心線CLを回転軸として回転したときの回転体の体積をインク滴Kの体積として算出する。すなわち、中心線CLからインク滴Kの右端までの位置を結ぶ線分を半径とする円について、インク滴Kの画面視における上端の位置から下端の位置まで積分することによりインク滴Kの体積が算出される。ここで、算出部103が算出した体積をV1とする。算出部103は、体積V1と同様にノズル46a以外のノズルから吐出されるインク滴Kについても体積の算出を実行する。なお、体積V1は、インク滴Kのうち中心線CLよりも左側の範囲の平面を回転させたときの回転体の体積として算出されるものであってもよい。
【0032】
判定部104は、算出部103が算出したインク滴Kの体積より、ノズル46のインクの吐出不良の有無を判定する。判定部104には、予め閾値Vcが記憶されている。閾値Vcは、例えば、ノズル46の径の大きさや、圧力室の圧力、アクチュエータへの駆動信号、インクの吐出量のばらつきなどから算出されるインク滴Kの体積の理論値の最小値である。判定部104は、例えば、ノズル46aから吐出されたインク滴Kの体積V1について、V1≧Vcが成り立つか否かを判定する。V1≧Vcが成り立つとき、判定部104は、ノズル46aにおいてインクの吐出不良が無いと判定する。V1≧Vcが成り立たないとき、すなわち、V1<Vcとなるとき、判定部104は、ノズル46aにおいてインクの吐出不良が有ると判定する。同様にして、ノズル46b、46c、46d、46e、46f、46g、46h、46kおよび46mから吐出されるインク滴Kの体積についても判定を行う。ここで、本実施形態において、図5に示すように、インクヘッド40Kのノズル46a、46b、46f、46g、46h、46kおよび46mからは、インク滴Kが吐出されている。したがって、これらのノズルについては、インクの吐出不良が無いと判定部104が判定する。ノズル46c、46dおよび46eからは、インク滴Kが吐出されていない。したがって、ノズル46c、46dおよび46eにおいてインクの吐出不良が有ると判定部104が判定する。
【0033】
図6に示す信号出力部105は、判定部104の判定結果をデジタル信号により出力する。本実施形態では、ノズル46においてインクの吐出不良が無いと判定部104が判定したとき、「1」の信号を出力する。「1」の信号は、本発明における第1の信号の一例である。また、ノズル46においてインクの吐出不良が有ると判定部104が判定したとき、「0」の信号を出力する。「0」の信号は、本発明における第2の信号の一例である。本実施形態では、上述したように、図5に示すノズル46a、46b、46f、46g、46h、46kおよび46mは、インクの吐出不良が無い。したがって、ノズル46a、46b、46f、46g、46h、46kおよび46mにおける判定結果を示す信号として、信号出力部105が「1」の信号を出力する。一方、ノズル46c、46dおよび46eは、インクの吐出不良が有る。したがって、ノズル46c、46dおよび46eにおける判定結果を示す信号として、信号出力部105が「0」の信号を出力する。信号出力部105は、10個のノズル46について、ノズル46aからノズル46mの順にデジタル信号を出力する。したがって、図5に示す場合、信号出力部105は、{1100011111}の信号を出力する。なお、ここでは、インクヘッド40Kのノズルにおけるデータであるため、信号出力部105が出力する信号を{K:1100011111}と表記することとする。インクヘッド40C、40Mおよび40Yにおける信号の場合は、それぞれ{C:1100011111}、{M:1100011111}、{Y:1100011111}のように表記することとする。本実施形態では、ノズル列47C、47M、47Y、47Kの順にフラッシングが実行され、それぞれの判定結果を順に出力するものとする。
【0034】
図6に示す日時情報取得部106は、判定部104による判定が実行されたときの日付および時刻を示す日時情報を取得する。なお、日時情報取得部106は、例えば、ネットワークNW(図1参照)を介して他の装置から日時情報を取得してもよい。
【0035】
第1保存部107は、信号出力部105が出力したデジタル信号を受信し、保存する。第1保存部107は、デジタル信号を複数保存可能に構成されている。また、第1保存部107は、不揮発性メモリにより構成され、上述したインクの吐出不良の判定が複数回実行されても、それぞれの判定結果のデジタル信号を保存可能に構成されている。第1保存部107は、判定日時の異なる複数の判定結果データを保存する。また、第1保存部107は、日時情報取得部106が取得した日時情報も受信し、保存する。第1保存部107は、デジタル信号に含まれる判定結果の情報と日時情報とを紐づけて保存する。図7は、第1保存部107が保存しているデータ表DTを模式的に図示したものである。データ表DTには、互いに異なる日時における判定結果DT1およびDT2が記録されている。データ表DTのうち、「日時」の列の欄には、日時情報取得部106が取得した日時情報が保存されている。「インクの色」の列の欄の記載は、判定が行われたインクヘッド40が有するインクの色の情報が予め入力されている。「判定結果」の列の欄には、信号出力部105が出力したデジタル信号が保存される。「判定結果」の列の「1」~「10」の数字は、順番を示す便宜上の数字である。例えば上述したように、{K:1100011111}の信号が出力されると、第1保存部107は、「K(ブラック)」の行の「1」~「10」の列に信号を保存する。すなわち、ノズル46a、46b、46c、46d、46e、46f、46g、46h、46kおよび46mの判定結果のデジタル信号が「1」~「10」の列に順に保存されている。本実施形態では、ノズル列47C、47M、47Y、47Kの順にフラッシングが実行され、それぞれの判定結果を「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」、「K(ブラック)」の行に順に保存するものとする。
【0036】
図6に示す第1送信部108は、第1保存部107に保存されたデジタル信号を、所定の周期ごとにクラウドサーバ200に送信する。例えば、第1送信部108は、1日に1回ごとにクラウドサーバ200にデジタル信号を送信する。ただし、第1送信部108がデジタル信号の送信を行う所定の周期はこれに限定されない。なお、本実施形態では、第1送信部108は、データ表DTに保存されているデジタル信号について、「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」、「K(ブラック)」の行の順に送信するものとする。例えば、判定結果DT1を送信するとき、第1送信部108は、{C:1111111111}、{M:1111111111}、{Y:1111111111}、{K:1100011111}の順に送信を行う。また、第1送信部108は、それぞれの日時情報もクラウドサーバ200に送信する。なお、第1保存部107は、第1送信部108が判定結果を送信した後に、当該判定結果を削除するように構成されていてもよい。
【0037】
以上、プリンタ10の構成について説明した。次にクラウドサーバ200について説明する。図1に示すように、クラウドサーバ200は、ネットワークNWを介して、プリンタ10の制御装置90と指示装置300とに無線接続可能に構成されている。図6に示すように、クラウドサーバ200は、第1受信部201と第2保存部202と第2送信部203とを備えている。
【0038】
第1受信部201は、制御装置90の第1送信部108が送信したデジタル信号を受信する。図7に示すデータ表DTに保存されているデジタル信号について、第1送信部108は、上述したように、「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」、「K(ブラック)」の行のデジタル信号を順に送信する。第1受信部201は、この順にデジタル信号を受信する。また、本実施形態では、第1受信部201は、日時情報も受信する。
【0039】
第2保存部202は、第1受信部201が受信したデジタル信号を保存する。第2保存部202は、第1保存部107と同様にしてデジタル信号を保存する。すなわち、図7に示すデータ表DTを第2保存部202も有している。第2保存部202は、第1受信部201が受信した順にデジタル信号を保存する。また、第2保存部202は、デジタル信号に含まれる判定結果の情報と日時情報とを紐づけて保存する。
【0040】
第2送信部203は、第2保存部202に保存されたデジタル信号を指示装置300に送信する。第2送信部203は、後述する指示装置300の送信指令部311により、デジタル信号を送信する指令が送られたことを確認してから送信を行う。第2送信部203は、第1送信部108と同様、データ表DTに保存されているデジタル信号について、「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」、「K(ブラック)」の行の順に送信を行う。また、本実施形態では、日時情報も指示装置300に送信する。
【0041】
以上、クラウドサーバ200について説明した。次に、指示装置300について説明する。図1に示すように、指示装置300は、ネットワークNWを介して、クラウドサーバ200に無線接続可能に構成されている。指示装置300は、クラウドサーバ200からデジタル信号を取得し、そのデジタル信号を受け、ノズル46(図3参照)の吐出不良の有無の判定結果を示す装置である。指示装置300は、例えば、ユーザが使用するデスクトップ型パソコンまたはラップトップパソコンによって実現される。指示装置300は、専用のパソコンによって実現されてもよいし、汎用のパソコンによって実現されてもよい。また、指示装置300は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型端末であってもよい。
【0042】
図6に示すように、指示装置300は、指示制御装置310と、表示装置310aと操作機構310bとを有している。表示装置310aには、後述するテストパターンTP(図8および図9参照)が表示される。操作機構310bは、ユーザ等が操作するものである。操作機構310bは、例えばユーザ等が操作することで、表示装置310a上において情報を選択したり、表示装置310aに表示されている情報を切り替えたりする。操作機構310bは、キーボード、マウス、またはタッチパネルなどによって実現される。
【0043】
指示制御装置310は、例えばマイクロコンピュータである。指示制御装置310は、例えばI/Fと、CPUと、ROMと、RAMと、を備えている。指示制御装置310は、表示装置310aおよび操作機構310bに電気的に接続されている。本実施形態では、指示制御装置310には、デジタル信号を受信するための専用のアプリケーションがインストールされている。ユーザは、操作機構310bを介して上記アプリケーションを起動させることで、表示装置310aに表示する。図6に示すように、指示制御装置310は、送信指令部311と、第2受信部312と、表示部313と、を備えている。
【0044】
送信指令部311は、クラウドサーバ200に対して、第2保存部202に保存されているデジタル信号を指示装置300に送信する指令を送る。上述したように、第2送信部203は、送信指令部311から送られる指令を確認すると、第2保存部202に保存されたデジタル信号を指示装置300に送信する。なお、送信指令部311は、第2保存部202に保存されているデジタル信号のうち、指定した日時情報に対応したデジタル信号のみを送信する指令を送るように設定されていてもよい。送信指令部311は、例えば、ユーザがアプリケーションを操作機構310bにより操作することにより、指令を送信するように設定されている。
【0045】
第2受信部312は、クラウドサーバ200の第2送信部203が送信したデジタル信号を受信する。図7に示すデータ表DTに保存されているデジタル信号について、第2送信部203は、上述したように、「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」、「K(ブラック)」の行のデジタル信号を順に送信する。図6に示す第2受信部312は、この順にデジタル信号を受信する。また、本実施形態では、第2受信部312は、第2送信部203が送信した日時情報も受信する。
【0046】
表示部313は、第2受信部312が受信したデジタル信号を受け、表示装置310aに、ノズル46(図3参照)の吐出不良の有無を確認可能なテストパターンTP(図8参照)を表示する。すなわち、表示部313は、テストパターンTPを表示することにより、ノズル46の吐出不良の判定の結果を可視化する。図8は、テストパターンTPの一例である。テストパターンTPは、第1判定画像501および/または第2判定画像502が上下方向および左右方向に並んだものである。第1判定画像501および第2判定画像502は、第2受信部312が受信したデジタル信号を受け、表示部313により表示される画像である。第1判定画像501は、第2受信部312が、第1の信号である「1」の信号を受けることにより、表示装置310aに表示される画像である。第2判定画像502は、第2受信部312が、第2の信号である「0」の信号を受けることにより、表示装置310aに表示される画像である。なお、本実施形態では、第2判定画像502は、非表示となっている。
【0047】
テストパターンTPにおいて、パターン列500C、500M、500Yおよび500Kは、それぞれ上下方向に並んだ列である。パターン列500C、500M、500Yおよび500Kは、それぞれインクヘッド40C、40M、40Yおよび40K(図3参照)のノズル列47C、ノズル列47M、ノズル列47Yおよびノズル列47K(図3参照)の吐出不良の判定結果が並ぶ列である。パターン行500a、500b、500c、500d、500e、500f、500g、500h、500k、500mは、左右方向の行である。パターン行500a~500mは、ノズル列47C、ノズル列47M、ノズル列47Yおよびノズル列47Kの各ノズル46a~46m(図3参照)の吐出不良の判定結果を表示する行である。例えば、第2受信部312が{C:1111111111}の信号を受信すると、表示部313は、パターン列500Cのパターン行500aから500mにそれぞれ第1判定画像501を表示する。例えば、パターン列500Cのパターン行500aに位置する第1判定画像501は、ノズル列47Cのノズル46aの判定結果に該当する画像である。よって、パターン列500Cには、ノズル列47Cにおけるノズル46a~ノズル46mの吐出不良の有無の判定結果が表示される。パターン列500M、500Y、500Kについても同様である。図8では、第2受信部312が{C:1111111111}、{M:1111111111}、{Y:1111111111}、{K:1100011111}の信号を受信したときのテストパターンTPを図示している。4列のパターン列と10行のパターン行からなるテストパターンTPの並び方は、図3におけるノズル列47C、47M、47Yおよび47Kとそれぞれのノズル46a~46mの並び方に対応している。すなわち、図8のテストパターンTPの並び方は、図3に示す平面視におけるインクヘッド40の並び方に対応している。よって、図8において、左右方向が主走査方向Yであり、上下方向が副走査方向Xである。なお、テストパターンTPは、指示装置300にインストールされているアプリケーションにより生成される。また、図8では、4列のパターン列と10行のパターン行が並んでいたが、パターン列およびパターン行の数は、これに限定されない。上述の通り、テストパターンTPの並び方は、図3に示す平面視におけるインクヘッド40の並び方に対応している。したがって、インクヘッド40の数、ノズル列の数、ノズル46の数により、パターン列およびパターン行の数は、変更されるものであってよい。
【0048】
本実施形態では、図8に示す第1判定画像501は、主走査方向Yに延びる線より表示されている。したがって、第1判定画像501は、主走査方向Yに延びる。ただし、第1判定画像501の形状はこれに限定されない。なお、本実施形態では、第1判定画像501がパターン列500Cに含まれている場合、表示部313は、シアンインクの有する色と同じ色により第1判定画像501を表示する。あるいは、表示部313は、シアンインクの有する色と比較的近しい色により第1判定画像501を表示する。パターン列500M、500Y、500Kの場合も同様に、それぞれマゼンタインク、イエローインクおよびブラックインクの有する色、または、これらに比較的近しい色により第1判定画像501が表示されるように設定されている。
【0049】
第2判定画像502は、第2受信部312が、第2の信号である「0」の信号を受けることにより、表示装置310aに表示される画像である。ただし、本実施形態では、第2判定画像502は、非表示となるように設定されている。第2判定画像502の形状は、第1判定画像501と同様である。図8に示すテストパターンTPでは、第2判定画像502は、2点鎖線により図示されている。ただし、第2判定画像502の表示の仕方は、これに限定されない。例えば、第2判定画像502は、第1判定画像501よりも透明度の度合いが高く、かつ透明度が100%未満であるように設定されていてもよい。「透明度」とは、ある画像がその背後の色を透過させる度合いを示し、例えば0%~100%のパーセンテージで示すものである。例えば、第1判定画像501の透明度を0%とし、第2判定画像502の透明度を50%として設定してもよい。
【0050】
表示部313は、表示装置310aに複数のテストパターンTPを表示させることができる。例えば、第2受信部312が複数の日時にそれぞれ実行された判定結果を受信したとき、表示部313は、図9に示すように、複数の判定結果を表示装置310aに表示させる。表示部313は、判定結果に紐づいている日時情報からテストパターンTPの並び方を決定する。図9では、右から左へ、下から上へ向かうほど、最新の判定結果となるように並んでいる。ただし、テストパターンTPの並び方はこれに限定されない。なお、表示装置310aに表示されるテストパターンTPの数も特に限定されない。また、第2受信部312が日時情報を取得しているとき、表示部313は、日時情報を示す日時情報画像DAを表示装置310aに表示する。本実施形態では、テストパターンTPの下方に日時情報画像DAが表示されているが日時情報画像DAが表示される位置は特に限定されない。
【0051】
以上、印刷システム1の構成について説明した。次に、表示装置310aにテストパターンTPを表示させるプロセスについて説明する。図10は、表示装置310aにテストパターンTPを表示させるプロセスの一例を示すフローチャートである。
【0052】
ステップS101において、検出指示部101がインク滴Kの検出の実行を指示する。なお、検出指示部101による指示は、ある特定の時間に指示が自動で行われるものであってもよく、ユーザにより適宜行われるものであってもよい。ユーザにより実行の指示が行われる場合、例えば、ユーザが操作パネル(図1参照)を操作することにより、インク滴Kの検出の実行の指示が送られる。インク滴Kの検出の実行が指示されると、図4に示すように、フラッシングスポンジ62の真上にインクヘッド40が移動し、ノズル列47C、ノズル列47M、ノズル列47Yおよびノズル列47Kのフラッシングが行われる。検出カメラ70は、それぞれのノズル列におけるフラッシングを撮影し、その画像を検出記録取得部102に送信する。
【0053】
ステップS102において、検出記録取得部102は、検出カメラ70が撮影した画像を取得する。本実施形態では、インクヘッド40がインクを吐出してから所定の時間が経過したときの画像を取得する。その後、算出部103は、検出記録取得部102が取得した画像よりインク滴Kの体積を算出する。算出部103は、ノズル46a、46b、46f、46g、46h、46kおよび46mのそれぞれから吐出されたインク滴Kについて体積を算出する。
【0054】
ステップS103において、判定部104は、算出部103が算出したインク滴Kの体積を閾値Vcと比較し、インクの吐出不良の有無の判定を行う。信号出力部105は、判定部104の判定結果をデジタル信号により出力する。例えば、ノズル46aから吐出されたインク滴Kの体積V1について、V1≧Vcが成り立つとき、判定部104は、インクの吐出不良が無いと判定する。このとき、信号出力部105が「1」の信号を出力する。V1<Vcが成り立つとき、判定部104は、インクの吐出不良が有ると判定する。このとき、信号出力部105が「0」の信号を出力する。ノズル46b、46c、46d、46e、46f、46g、46h、46kおよび46mから吐出されるインク滴についても同様に、判定部104による判定と信号出力部105による信号の出力が行われる。
【0055】
ステップS104において、第1保存部107は、信号出力部105が出力したデジタル信号を保存する。図7に示すように、デジタル信号は、ノズル列ごとに判定結果が保存される。また、日時情報取得部106が取得した日時情報も第1保存部107に保存される。図7に示すように、第1保存部107は、デジタル信号に含まれる判定結果の情報と日時情報とを紐づけて保存する。
【0056】
ステップS105において、第1送信部108は、所定の周期ごとに第1保存部107に保存されているデジタル信号をクラウドサーバ200の第1受信部201に送信する。例えば、第1送信部108は、1日に1回の周期でデジタル信号の送信を行う。図7に示す判定結果DT1を送信するとき、第1送信部108は、{C:1111111111}、{M:1111111111}、{Y:1111111111}、{K:1100011111}の順に送信を行う。なお、第1送信部108は、日時情報もクラウドサーバ200に送信する。
【0057】
ステップS106において、クラウドサーバ200の第1受信部201がデジタル信号を受信する。第1受信部201が受信したデジタル信号が第2保存部202に保存される。第2保存部202は、第1送信部108が送信した順にデジタル信号を保存する。また、第1送信部108が送信した日時情報も第2保存部202に保存される。
【0058】
ステップS107において、送信指令部311よりクラウドサーバ200に対して指令が送られる。例えば、ユーザが指示装置300によりアプリケーションを操作することにより、送信指令部311より指令が送られる。ステップS107にて指令が送られるタイミングは、例えば、プリンタ10のユーザや作業者により、テストパターンTPの確認が必要なときなどである。したがって、送信指令部311から指令が送られるタイミングは、特に定まっていない。
【0059】
ステップS108において、第2送信部203が第2保存部202に保存されているデジタル信号を指示装置300の第2受信部312に送信する。第2送信部203は、第1送信部108と同様にしてデジタル信号を送信する。なお、このとき第2送信部203は、日時情報も第2受信部312に送信する。
【0060】
ステップS109において、第2受信部312は、第2送信部203が送信したデジタル信号を受信する。また、第2受信部312は、日時情報も受信する。
【0061】
ステップS110において、表示部313は、第2受信部312が受信したデジタル信号を受け、表示装置310aにテストパターンTPを表示する。また、表示部313は、日時情報を可視化した日時情報画像DAをテストパターンTPと共に表示装置310aに表示する。図8に示すように、テストパターンTPは、平面視におけるインクヘッド40(図3参照)の並び方に対応するようにして第1判定画像501および/または第2判定画像502が並べられる。
【0062】
以上、本実施形態の制御装置90によると、複数のノズル46から吐出されたインク滴Kを検出カメラ70が撮影する。検出カメラ70が撮影した画像を検出記録取得部102が取得すると、算出部103がその画像に基づいてインク滴Kの体積を算出する。判定部104は、算出されたインク滴Kの体積より、ノズル46の吐出不良の有無を判定する。信号出力部105は、判定部104の判定結果をデジタル信号により出力する。第1保存部107は、デジタル信号を受信し、保存する。第1保存部107は、デジタル信号を複数保存可能であるため、吐出不良の有無の判定が複数回実行されても、それぞれの判定結果を保存することができる。したがって、第1保存部107に保存されたデジタル信号を確認することにより、ノズル46の吐出不良の有無が過去に発生していたか否かを作業者が把握することができる。
【0063】
また、本実施形態では、ノズル46の吐出不良の判定結果がデジタル信号により保存されている。したがって、第1保存部107に保存された判定結果のデジタル信号をクラウドサーバ200、あるいは、USBメモリ等の記憶媒体に送信する場合に、送信が比較的容易である。また、判定結果がデジタル信号であるため、デジタル信号を送信する際に、データの圧縮が可能である。したがって、ノズル46の吐出不良の判定が複数回実行されても判定結果のデジタル信号の容量を比較的小さくすることが可能である。さらに、デジタル信号の場合、暗号化も比較的行いやすい。したがって、例えば、プリンタ10および指示装置300を使用するユーザや作業者以外の者に判定結果を知られるリスクが比較的低い。
【0064】
本実施形態の制御装置90によると、日時情報取得部106は、判定部104による判定が実行されたときの日時情報を取得する。第1保存部107は、デジタル信号に含まれる判定結果の情報と日時情報とを対応させて保存する。したがって、過去の判定結果の情報を確認するときに、当該判定結果がいつの判定結果なのか、ユーザや作業者が把握することができる。
【0065】
本実施形態の印刷システム1によると、制御装置90を備えるインクジェットプリンタ10がネットワークNWを介してクラウドサーバ200に接続されている。制御装置90の備える第1送信部108は、クラウドサーバ200の第1受信部201へ判定結果のデジタル信号を送信する。第2保存部202は、第1受信部201が受信したデジタル信号を保存する。したがって、ノズル46の吐出不良の判定結果がクラウドサーバ200に保存される。ここで、ノズル46の吐出不良の判定の実施回数が多くなるほど、第1保存部107に保存される判定結果のデータ容量が大きくなる。したがって、第1保存部107のみでは、ノズル46の吐出不良の判定の実施回数が多くなった場合に、判定結果を保存しきれない可能性がある。本実施形態のように、外部サーバ装置であるクラウドサーバ200へ判定結果のデジタル信号を送信することにより、第1保存部107のみに判定結果を保存する場合に比べて、より多くの判定結果を保存することができる。
【0066】
本実施形態の印刷システム1によると、第1送信部108は、例えば、1日に1回ごとにクラウドサーバ200に判定結果のデジタル信号を送信するように設定されている。したがって、クラウドサーバ200の第2保存部202には、最新の判定結果が定期的に保存され、蓄積される。このことにより、仮に、第1保存部107に保存されている判定結果が消失しても、ユーザや作業者は、第2保存部202に保存されている判定結果を確認することができる。したがって、過去の判定結果を確認することができなくなるリスクを低減することができる。
【0067】
本実施形態の印刷システム1によると、制御装置90に接続される外部サーバ装置としてクラウドサーバ200が接続されている。したがって、ユーザや作業者は、場所を問わずクラウドサーバ200の第2保存部202に保存されている判定結果を確認することができる。例えば、プリンタ10のユーザと、作業者とがそれぞれ互いに異なる場所から、同時に第2保存部202に保存されている判定結果を確認することができる。このことにより、第2保存部202に保存されている判定結果の情報共有が比較的容易となる。
【0068】
本実施形態の印刷システム1によると、表示装置310aを有する指示装置300がネットワークNWを介してクラウドサーバ200に接続されている。クラウドサーバ200の第2送信部203は、指示装置300の第2受信部312に判定結果のデジタル信号を送信する。表示部313は、第2受信部312が受信したデジタル信号を受け、テストパターンTPを表示装置310aに表示する。従来、ノズル46の吐出不良の判定は、記録紙などの記録媒体5(図2参照)にインクを吐出し、作業者が記録媒体を確認することにより吐出不良の有無を判定するものであった。しかしながら、本実施形態のように、吐出不良の有無の判定結果を表示装置310aに表示することにより、記録媒体5を消費せずに吐出不良の有無を確認することができる。
【0069】
本実施形態の印刷システム1によると、テストパターンTPは、第1判定画像501または、第2判定画像502により表示される。本実施形態では、第1判定画像501を表示装置310aに表示し、第2判定画像502を非表示としている。このことにより、ノズル46のそれぞれの吐出の有無をユーザや作業者が把握しやすい。
【0070】
本実施形態の印刷システム1によると、インクヘッド40は主走査方向Yに移動可能に構成され、ノズル46は主走査方向Yに直交する副走査方向Xに並んでいる。表示装置310aに表示された第1判定画像501は、主走査方向Yに延びる線により表示される。また、第2判定画像502は、非表示となっている。ここで、従来、ノズル46の吐出不良の有無を判定する方法は、上述したようにインクが吐出された記録媒体5を作業者が判定するものであった。ここで、インクの吐出は、インクヘッド40を主走査方向Yに移動させながら、それぞれのノズル列から順にインクを吐出するものであった。したがって、記録媒体5には、主走査方向Yに延びる線が印刷される。ノズル列の有するノズル46からそれぞれインクが吐出されるため、主走査方向Yに延びる線は、副走査方向Xに複数並ぶ。また、ノズル46に吐出不良が発生している場合は、インクが吐出されない。したがって、記録媒体5のうち吐出不良の発生しているノズル46に対応する場所には、インクが存在しない。よって、図8に示すテストパターンTPの表示の態様は、従来、ノズル46の吐出不良を確認するために記録媒体5に印刷されていたインクの態様と類似している。このことにより、作業者は、ノズル46の吐出不良の有無を視覚的に把握しやすい。
【0071】
以上、本発明における好適な一実施形態について説明した。しかし、本発明の吐出検出装置は、上述した実施形態に限定されない。
【0072】
上述した実施形態では、判定部104は、算出部103が算出したインク滴Kの体積を算出していたがこれに限定されない。例えば、判定部104は、図5に示すインク滴Kの形状に基づいてインクの吐出の有無を判定するものであってもよい。
【0073】
上述した実施形態では、検出装置として検出カメラ70を使用していたがこれに限定されない。インクの吐出を検出する手段として、例えば、レーザー光を発する発光部とレーザー光を受光する受光部とを備えた光学式センサを用いてもよい。この場合、インク滴Kが当該レーザー光を遮るか否かにより、ノズル46から吐出されるインク滴Kが検出される。
【0074】
ここで開示される技術は、様々なタイプのプリンタに適用することができる。上述した実施形態で示したRoll-to-Rollタイプのプリンタの他、例えば、記録媒体を台の上に固定し、台を搬送し印刷する、所謂、フラットベッドタイプのプリンタにも同様に適用することができる。また、記録媒体を台の上に載置し、台に対してキャリッジを主走査方向Yおよび前後方向に移動させて印刷する、所謂、ガントリータイプのプリンタにも同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0075】
10 プリンタ
40 インクヘッド
46 ノズル
70 検出カメラ(検出装置)
90 制御装置(吐出検出装置)
102 検出記録取得部
104 判定部
105 信号出力部
107 第1保存部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10