(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157805
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】食品管理装置、食品管理システム、食品管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241031BHJP
F25D 23/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
G06Q50/10
F25D23/00 301L
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072391
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】守屋 敬太
(72)【発明者】
【氏名】戸島 雄介
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 亮介
(72)【発明者】
【氏名】星 裕子
(72)【発明者】
【氏名】山下 盛己
(72)【発明者】
【氏名】吉野 航平
(72)【発明者】
【氏名】西村 啓作
【テーマコード(参考)】
3L345
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA21
3L345EE03
3L345EE53
3L345HH13
3L345HH23
3L345HH34
3L345HH36
3L345JJ04
3L345JJ17
3L345JJ23
3L345JJ26
3L345KK01
3L345KK02
3L345KK03
3L345KK04
5L049AA22
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限が明示された情報を生成できる食品管理装置等を提供する。
【解決手段】管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する食品情報収集部と、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する食品管理情報生成部と、生成された食品管理情報を出力する食品管理情報出力部と、を備える食品管理装置とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する食品情報収集部と、
収集された前記食品情報を用いて、前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する食品管理情報生成部と、
生成された前記食品管理情報を出力する食品管理情報出力部と、を備える食品管理装置。
【請求項2】
前記食品管理情報生成部は、
前記期限識別情報に基づく警告がまとめられた警告リストを含む前記食品管理情報を生成し、
前記食品管理情報出力部は、
前記警告リストを含む前記食品管理情報を出力する請求項1に記載の食品管理装置。
【請求項3】
前記食品情報収集部は、
前記管理対象冷蔵庫の庫内の画像を取得し、
前記食品管理情報生成部は、
前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとに前記期限識別情報が対応付けられた画像を含む前記食品管理情報を生成し、
前記食品管理情報出力部は、
前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとに前記期限識別情報が対応付けられた画像を含む前記食品管理情報を出力する請求項1に記載の食品管理装置。
【請求項4】
前記食品管理情報生成部は、
前記期限識別情報に基づいて、前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品のうち期限が迫っている食品を用いたレシピを含む前記食品管理情報を生成し、
前記食品管理情報出力部は、
前記レシピを含む前記食品管理情報を出力する請求項1に記載の食品管理装置。
【請求項5】
前記食品情報収集部は、
複数の前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む前記食品情報を収集し、
前記食品管理情報生成部は、
複数の前記管理対象冷蔵庫に関して収集された前記食品情報を用いて、複数の前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限に応じた前記食品管理情報を生成し、
食品管理情報出力部は、
生成された前記食品管理情報を出力する請求項1に記載の食品管理装置。
【請求項6】
前記食品管理情報生成部は、
複数の前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報に基づいて、食品ごとの前記期限識別情報の合計を示す統計情報を生成し、
前記統計情報に基づいて、発注対象の食品ごとに発注数量を計算し、
算出された食品ごとの前記発注数量を含む発注情報を生成し、
前記食品管理情報出力部は、
生成された前記発注情報を食品ごとの発注先に送信する請求項5に記載の食品管理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の食品管理装置と、
管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を生成する食品情報生成装置と、を備える食品管理システム。
【請求項8】
前記食品情報生成装置は、
前記管理対象冷蔵庫の庫内を撮影した画像データを取得する画像データ取得部と、
前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品を前記画像データから特定し、特定された食品の画像に基づいて期限を特定し、特定された期限を含む前記食品情報を生成する食品情報生成部と、
生成された前記食品情報を前記食品管理装置に出力する食品情報出力部と、を有する請求項7に記載の食品管理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集し、
収集された前記食品情報を用いて、前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限に応じた食品管理情報を生成し、
生成された前記食品管理情報を出力する食品管理方法。
【請求項10】
管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する処理と、
収集された前記食品情報を用いて、前記管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限に応じた食品管理情報を生成する処理と、
生成された前記食品管理情報を出力する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、食品管理装置、食品管理システム、食品管理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫に収納された食品の賞味期限や消費期限などの期限が過ぎていることがある。期限切れの食品の多くは廃棄される。そのため、期限切れの食品の増加は、フードロスにつながる。スーパーマーケットなどの食品の小売店や野菜の生産者が、各家庭に配置された冷蔵庫に収納された食品の情報を収集できれば、フードロスの削減が期待される。
【0003】
特許文献1には、食品の管理から購入までを支援する食品購入管理支援システムについて開示されている。特許文献2のシステムは、冷蔵庫、サーバ、移動体記憶装置、およびカートを備える。サーバは、食品ごとのレシピ情報を管理するデータベースと、店舗で販売される食品に関する食品情報を管理するデータベースとを有する。移動体記憶装置は、入予定の食品に関する情報を記憶する。カートは、店舗において、食品の運搬に用いられる。カートは、移動体記憶装置に記憶されている食品に関する情報を読み取るIC(Integrated Circuit)チップリーダライタを有する。冷蔵庫は、RFID(Radio Frequency Identification)タグリーダライタを用いて、食品に付されているRFIDタグを読込む。冷蔵庫は、冷蔵庫に収納されている食品に基づいてレシピを決定する。冷蔵庫は、ICチップリーダライタを用いて、店舗で購入する食品のデータを移動体記憶装置に書込む。冷蔵庫は、食品の情報に基づいて、レシピ情報をサーバから取得する。冷蔵庫は、レシピ情報に基づいて、店舗で購入する食品を決定する。
【0004】
特許文献2には、冷蔵庫の内部に保管された食品の賞味期限を管理する冷蔵庫について開示されている。特許文献2の冷蔵庫は、内部に保管される食品に付されたバーコードを用いて、その食品の第1種情報を読み取る。冷蔵庫は、現在日時および第1種情報に基づいて、食品の賞味期限までの期間を算出する。冷蔵庫は、当該期間が所定の期間より短くなった食品について、第1種情報により求まる食品名を表示する。
【0005】
特許文献3には、冷蔵庫に収納された食品を最適の条件で冷蔵することを目的とした自動冷蔵システムについて開示されている。特許文献3の手法では、食品に付された非接触ICタグに記録された食品の内容物および保存条件に関する情報を、冷蔵庫が読み取る。冷蔵庫は、消費期限や賞味期限が間近になった場合に、警告を発する。
【0006】
特許文献4には、冷蔵庫の内部を視覚的に確認することを目的とした冷蔵庫について開示されている。特許文献4の冷蔵庫の内部には、貯蔵室を撮影する撮像装置が配置される。特許文献4の冷蔵庫の制御装置は、貯蔵室の内部の画像から、貯蔵室の内部に貯蔵されている食品の食品画像を抽出する。制御装置は、食品画像の時間的な変化から当該食品画像に対応する食品の劣化に関する情報を生成する。制御装置は、食品画像および劣化に関する情報を、通信装置を介して携帯端末に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008-242911号公報
【特許文献2】特開2002-147931号公報
【特許文献3】特開2001-317862号公報
【特許文献4】特開2017-242911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の手法では、食品に付されているRFIDタグを読込むことによって、冷蔵庫に収納されている食品を管理する。特許文献2の手法では、食品に付されたバーコードを用いて、賞味期限までの期間を算出する。特許文献3の手法では、食品のパッケージや容器に付された非接触ICタグを用いて、冷蔵庫に収納された食品の期限を管理する。特許文献1~3の手法によれば、RFIDタグやバーコード、非接触ICタグが付されている食品に関して、消費期限や賞味期限を管理できる。しかしながら、特許文献1~3の手法では、RFIDタグやバーコード、非接触ICタグが付されていない食品に関しては、消費期限や賞味期限を管理できなかった。
【0009】
特許文献4の手法では、貯蔵室を撮影する撮像装置を用いて撮影された食品画像に基づいて、貯蔵室の内部に貯蔵された食品の劣化に関する情報を生成する。特許文献4の手法によれば、RFIDやバーコード、非接触ICタグを用いずに、冷蔵庫に収納された食品の在庫状態や劣化状態を確認できる。特許文献1の手法によれば、各家庭に配置された冷蔵庫に収納された食品を管理できるものの、フードロスの削減につながる食品管理はできなかった。
【0010】
本開示の目的は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限が明示された情報を生成できる食品管理装置、食品管理システム、食品管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一態様の食品管理装置は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する食品情報収集部と、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する食品管理情報生成部と、生成された食品管理情報を出力する食品管理情報出力部と、を備える。
【0012】
本開示の一態様の食品管理方法においては、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集し、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限に応じた食品管理情報を生成し、生成された食品管理情報を出力する。
【0013】
本開示の一態様のプログラムは、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する処理と、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限に応じた食品管理情報を生成する処理と、生成された食品管理情報を出力する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限が明示された情報を生成できる食品管理装置、食品管理システム、食品管理方法、およびプログラムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施形態に係る食品管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】第1実施形態に係る食品管理システムの管理対象である管理対象冷蔵庫の外観の一例を示す概念図である。
【
図3】第1実施形態に係る食品管理システムの管理対象である管理対象冷蔵庫の扉が開かれた状態の一例を示す概念図である。
【
図4】第1実施形態に係る食品管理システムの管理対象である管理対象冷蔵庫の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品情報生成装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品情報生成装置が用いる食品推定モデルの学習例について説明するための概念図である。
【
図7】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品情報生成装置が、食品推定モデルを用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品を推定する一例を示す概念図である。
【
図8】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品情報生成装置の食品情報生成部による期限の特定について説明するための概念図である。
【
図9】第1実施形態に係る食品管理システムの管理対象である管理対象冷蔵庫の庫内に収納された複数の食品に関する食品情報をまとめた表の一例である。
【
図10】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】第1実施形態に係る食品管理システムの管理対象である管理対象冷蔵庫の庫内に収納された複数の食品に関する食品管理情報をまとめた表の一例である。
【
図12】第1実施形態に係る食品管理システムが食品管理情報として生成した食品リストを含む表示情報の表示例を示す概念図である。
【
図13】第1実施形態に係る食品管理システムが食品管理情報として生成した期限リストを含む表示情報の表示例を示す概念図である。
【
図14】第1実施形態に係る食品管理システムが食品管理情報として生成した警告リストを含む表示情報の表示例を示す概念図である。
【
図15】第1実施形態に係る食品管理システムが食品管理情報として生成した期限識別情報を含む表示情報の表示例を示す概念図である。
【
図16】第1実施形態に係る食品管理システムが食品管理情報として生成した期限識別情報を含む表示情報の表示例を示す概念図である。
【
図17】第1実施形態に係る食品管理システムが食品管理情報として生成した食品リストに応じた表示情報の表示例を示す概念図である。
【
図18】第1実施形態に係る食品管理システムの管理対象である管理対象冷蔵庫の動作について説明するためのフローチャートである。
【
図19】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品情報生成装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【
図20】第1実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【
図21】第2実施形態に係る食品管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図22】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図23】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置が、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品に関する食品情報を収集する様子を示す概念図である。
【
図24】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の管理対象である複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫の庫内に収納された複数の食品に関する食品情報をまとめた表の一例である。
【
図25】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の管理対象である複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫の庫内に収納された複数の食品に関する食品管理情報をまとめた表の一例である。
【
図26】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の管理対象である複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫の庫内に収納された複数の食品に関する食品情報に基づいて生成された食品管理情報の一例を示す概念図である。
【
図27】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置による食品の発注数量の推定に用いられる発注数量推定モデルの学習の一例について説明するための概念図である。
【
図28】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置が、発注数量推定モデルを用いて、食品の発注数量を推定する一例を示す概念図である。
【
図29】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置によって生成された食品管理情報に基づく発注の一例について説明するための概念図である。
【
図30】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置によって生成された食品管理情報に基づく発注情報が、店舗に設置された端末装置から本部に設置された端末装置に向けて送信された様子を示す概念図である。
【
図31】複数の店舗から本部に向けて発注情報が送信された様子を示す概念図である。
【
図32】店舗または本部に設置された端末装置から、契約生産者に設置された端末装置に向けて、発注情報が送信された様子を示す概念図である。
【
図33】複数の店舗から契約生産者に向けて発注情報が送信された様子を示す概念図である。
【
図34】第2実施形態に係る食品管理システムが備える食品管理装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【
図35】第3実施形態に係る食品管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図36】第3実施形態に係る食品管理装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【
図37】各実施形態に係る処理を実行するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
【0017】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る食品管理システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の食品管理システムは、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品を管理するための食品管理情報を生成する。食品管理情報には、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の賞味期限や消費期限などの期限を示す期限情報が含まれる。以下においては、冷蔵庫に収納された食品を管理する例について説明する。本実施形態の手法は、冷蔵庫の庫内のみならず、冷蔵庫の庫外に配置された食品の管理にも適用できる。また、本実施形態の手法は、災害時に備えて準備された保存食の管理にも適用できる。
【0018】
(構成)
図1は、本実施形態に係る食品管理システム10の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の食品管理システム10は、食品情報生成装置11および食品管理装置15を備える。本実施形態においては、単一の管理対象冷蔵庫100に収納された食品を管理する例について説明する。以下においては、管理対象冷蔵庫100について説明してから、食品情報生成装置11および食品管理装置15について説明する。
【0019】
〔管理対象冷蔵庫〕
図2は、管理対象冷蔵庫100の外観の一例を示す概念図である。
図2の例において、管理対象冷蔵庫100は、3つの扉を有する。管理対象冷蔵庫100は、少なくとも一つの冷蔵室を有する。また、管理対象冷蔵庫100には、少なくとも一つの冷凍室を有する。本実施形態においては、管理対象冷蔵庫100の有する冷蔵室のうち一つに収納された食品の管理について説明する。本実施形態の手法は、管理対象冷蔵庫100の有する冷蔵室および冷凍室のいずれにも適用できる。
【0020】
図3は、管理対象冷蔵庫100の扉の一つを開けた状態の一例を示す概念図である。管理対象冷蔵庫100の内部には、庫内灯101およびカメラ102が設置される。庫内灯101およびカメラ102の数については、特に限定しない。管理対象冷蔵庫100の内部に収納された複数の食品を的確に管理するためには、複数のカメラ102が設置されることが好ましい。
【0021】
図4は、管理対象冷蔵庫100の構成の一例を示すブロック図である。管理対象冷蔵庫100は、庫内灯101、カメラ102、撮影制御部103、記憶部104、画像出力部105、冷却機構107、冷却制御部108、および温度計109を有する。
【0022】
庫内灯101は、管理対象冷蔵庫100の内部を照らす照明器具である。
図3の例では、冷蔵室の天井に庫内灯101が配置される。庫内灯101は、冷蔵室の壁や棚板、扉などに配置されてもよい。庫内灯101の発光器については、特に限定しない。例えば、庫内灯101の発光器は、LED(Light Emitting Diode)電灯によって実現される。例えば、庫内灯101の発光器は、白熱電球や蛍光灯、無機EL(Electroluminescence)照明、有機EL照明などによって実現される。
【0023】
庫内灯101の発光器が発する光の波長帯は、カメラ102によって撮影できる波長帯に設定される。カメラ102が可視領域の波長帯に感度を有する場合、可視領域の波長帯の光を発する発光器が用いられる。カメラ102が赤外領域の波長帯に感度を有する場合、赤外領域の波長帯の光を発する発光器が用いられる。カメラ102が紫外領域の波長帯に感度を有する場合、紫外領域の波長帯の光を発する発光器が用いられる。
【0024】
庫内灯101は、管理対象冷蔵庫100の扉を開くと点灯する。庫内灯101は、管理対象冷蔵庫100の扉を閉じると消灯する。例えば、庫内灯101は、扉を開くことによってスイッチが押下されることによって点灯する。例えば、撮影制御部103による制御に応じて、庫内灯101が点灯/消灯されてもよい。
【0025】
また、庫内灯101は、管理対象冷蔵庫100の内部を撮影するタイミング(撮影タイミング)において点灯する。庫内灯101は、撮影制御部103の制御に応じて点灯する。例えば、庫内灯101は、予め設定された撮影タイミングにおいて、自動的に点灯するように設定されてもよい。例えば、庫内灯101は、管理対象冷蔵庫100を利用するユーザの操作に応じて点灯するように設定されてもよい。また、庫内灯101は、カメラ102による撮影が完了すると、撮影制御部103の制御に応じて消灯する。カメラ102による撮影時に庫内灯101が点灯していれば、庫内灯101が消灯するタイミング(消灯タイミング)については特に限定しない。
【0026】
カメラ102は、管理対象冷蔵庫100の内部を撮影する撮像装置である。管理対象冷蔵庫100の内部には、少なくとも一つのカメラ102が設置される。カメラ102は、静止画撮影機能を有する。カメラ102は、動画撮影機能を有してもよい。
図3の例において、管理対象冷蔵庫100の内部には、複数のカメラ102が配置される。カメラ102は、通信機能を有するデジタルカメラによって実現される。カメラ102は、管理対象冷蔵庫100の内側にレンズを向けて配置される。管理対象冷蔵庫100の開閉によって曇りにくいように、レンズの表面に曇り止め加工が施されているとよい。
【0027】
カメラ102は、撮影タイミングにおいて、管理対象冷蔵庫100の内部を撮影する。カメラ102は、撮影制御部103の制御に応じて、管理対象冷蔵庫100の内部を撮影する。カメラ102は、撮影した画像データを記憶部104に記憶させる。例えば、カメラ102は、予め設定された撮影タイミングにおいて、管理対象冷蔵庫100の内部を自動的に撮影するように設定されてもよい。例えば、カメラ102は、庫内灯101の点灯に応じて撮影するように設定されてもよい。また、カメラ102は、管理対象冷蔵庫100を利用するユーザの操作に応じて撮影するように設定されてもよい。
【0028】
撮影制御部103は、庫内灯101およびカメラ102を制御する。例えば、撮影制御部103は、マイクロコンピュータやマイクロコントローラによって実現される。例えば、撮影制御部103は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等を有する。
【0029】
撮影制御部103は、撮影タイミングにおいて、庫内灯101を点灯させる。通常、管理対象冷蔵庫100の内部に収納された食品の配置が変わるのは、管理対象冷蔵庫100の扉が開かれてから、その扉が閉ざされるまでの期間内である。そのため、撮影タイミングは、管理対象冷蔵庫100の扉が閉じたタイミングに設定される。撮影タイミングは、管理対象冷蔵庫100の扉が閉じたタイミングに限定されない。例えば、撮影タイミングは、予め設定された時刻であってもよい。例えば、撮影タイミングは、管理対象冷蔵庫100の扉が開いたタイミングであってもよい。また、管理対象冷蔵庫100の内部に収納された食品をユーザがリアルタイムで確認したい場合もある。そのため、撮影タイミングは、管理対象冷蔵庫100を利用するユーザによる撮影操作を受け付けたタイミングであってもよい。例えば、管理対象冷蔵庫100の外部に撮影スイッチを設置しておけば、管理対象冷蔵庫100の扉を開けずに、ユーザによる撮影操作を受け付けることができる。
【0030】
庫内灯101が点灯すると、撮影制御部103は、管理対象冷蔵庫100の内部をカメラ102に撮影させる。例えば、撮影制御部103は、管理対象冷蔵庫100の内部に配置された全てのカメラ102に撮影させる。撮影制御部103は、管理対象冷蔵庫100の内部に配置された全てのカメラ102ではなく、一部のカメラ102に撮影させてもよい。撮影制御部103は、カメラ102によって撮影された画像を含む画像データを記憶部104に記憶させる。画像データには、画像が撮影された時刻と、その画像を撮影したカメラ102を示す識別子とが紐づけられる。撮影制御部103は、カメラ102によって撮影された画像データを画像出力部105に出力してもよい。
【0031】
記憶部104には、カメラ102によって撮影された画像を含む画像データが記憶される。記憶部104に記憶された画像データは、画像出力部105を介して、食品情報生成装置11に出力される。
【0032】
画像出力部105は、記憶部104に記憶された画像データを、食品情報生成装置11に出力する。画像データが出力されるタイミングは、任意に設定される。例えば、画像出力部105は、食品情報生成装置11からの要求に応じて、画像データを出力する。例えば、画像出力部105は、撮影タイミングごとに、食品情報生成装置11に画像データを出力する。例えば、画像出力部105は、予め設定された撮影回数ごとに、食品情報生成装置11に画像データを出力する。例えば、画像出力部105は、予め設定された時刻に、食品情報生成装置11に画像データを出力する。また、管理対象冷蔵庫100の内部に収納された食品をユーザがリアルタイムで確認したい場合もある。そのため、撮影タイミングは、管理対象冷蔵庫100を利用するユーザによる撮影操作を受け付けたタイミングであってもよい。例えば、管理対象冷蔵庫100の外部に撮影スイッチを設置しておけば、ユーザによる撮影操作を受け付けたタイミングに合わせて、食品情報生成装置11に画像データを出力できる。
【0033】
例えば、画像出力部105は、無線通信を介して、食品情報生成装置11に画像データを送信する。例えば、画像出力部105は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、食品情報生成装置11に画像データを送信する。画像出力部105の通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。例えば、画像出力部105は、インターネットを介して、食品情報生成装置11に画像データを送信してもよい。画像出力部105は、ケーブルなどの有線を介して、食品情報生成装置11に画像データを送信してもよい。
【0034】
冷却機構107は、管理対象冷蔵庫100の内部を冷却する機構である。冷却機構107は、一般的な冷蔵庫に使用されている冷却原理や冷却方式を用いて、管理対象冷蔵庫100の内部を冷却する。管理対象冷蔵庫100の内部を冷却する冷却原理については、特に限定を加えない。例えば、冷却原理としては、気化圧縮型、気化吸収型、ペルチェ効果型などの原理が用いられる。また、管理対象冷蔵庫100の内部を冷却する冷却方式については、特に限定を加えない。例えば、冷却方式としては、直冷方式やファン方式、ペルチェ方式などが用いられる。
【0035】
冷却制御部108は、冷却機構107を制御する。例えば、撮影制御部103は、マイクロコンピュータやマイクロコントローラによって実現される。例えば、撮影制御部103は、CPUやRAM、ROM、フラッシュメモリ等を有する。冷却制御部108は、温度計109によって計測される管理対象冷蔵庫100の内部の温度に応じて、冷却機構107を制御する。管理対象冷蔵庫100の内部の温度が設定温度よりも高い場合、冷却制御部108は、冷却機構107による冷却を強めて、管理対象冷蔵庫100の内部の温度を低下させる。管理対象冷蔵庫100の内部の温度が設定温度以下の場合、冷却制御部108は、冷却機構107による冷却を弱める。温度計109が複数の箇所に設置されている場合、冷却制御部108は、それぞれの設置個所に応じて、冷却機構107を制御する。
【0036】
温度計109は、管理対象冷蔵庫100の内部に配置される。温度計109は、管理対象冷蔵庫100の内部の温度を計測するデジタル温度計である。例えば、温度計109は、サーミスタや抵抗温度計、熱電対を含む。温度計109は、サーモグラフィや放射温度計のような非接触温度計であってもよい。温度計109は、計測した温度を冷却制御部108に出力する。
【0037】
〔食品情報生成装置〕
図5は、食品情報生成装置11の構成の一例を示すブロック図である。食品情報生成装置11は、画像データ取得部111、記憶部113、食品情報生成部115、および食品情報出力部117を有する。
【0038】
画像データ取得部111は、管理対象冷蔵庫100から、その管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データを取得する。例えば、画像データ取得部111は、スマートフォンやタブレットなどの端末装置のカメラ機能を用いて撮影された、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データを取得するように構成されてもよい。画像データ取得部111は、取得した画像データを記憶部113に記憶させる。画像データ取得部111は、取得した画像データを食品情報生成部115に出力してもよい。
【0039】
記憶部113には、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データが記憶される。記憶部113に記憶された画像データは、食品情報生成部115によって、食品情報の生成に用いられる。
【0040】
食品情報生成部115は、記憶部113に記憶された、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データを取得する。食品情報生成部115は、画像データ取得部111から画像データを取得するように構成されてもよい。食品情報生成部115は、取得した画像データを用いて食品情報を生成する。食品情報は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された個々の食品の種類(食品名)と、それらの食品の期限を含む。食品の期限は、その食品の賞味期限や消費期限である。
【0041】
食品情報生成部115は、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データから、庫内に収納された食品を特定する。例えば、食品情報生成部115は、機械学習の手法を用いて、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データから、庫内に収納された食品を特定する。
【0042】
図6は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品の推定に用いられる食品推定モデル160の学習の一例について説明するための概念図である。食品推定モデル160の学習には、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データ(説明変数)と、その管理対象冷蔵庫100の庫内に収納されていた食品の食品名(応答変数)とが用いられる。管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データ(説明変数)は、過去に撮影された画像データである。食品名(応答変数)は、それらの画像データが撮影された時点において、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納されていた食品の食品名である。
【0043】
例えば、食品推定モデル160は、線形回帰のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。例えば、食品推定モデル160は、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。例えば、食品推定モデル160は、ガウス過程回帰(GPR:Gaussian Process Regression)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。例えば、食品推定モデル160は、ランダムフォレスト(RF:Random Forest)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。食品推定モデル160は、入力された画像データに応じて、その画像データから特定される食品を分類する教師なし学習によって、構築されてもよい。食品推定モデル160の学習に用いられるアルゴリズムには、特に限定を加えない。
【0044】
図7は、食品推定モデル160を用いて、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品を推定する一例を示す概念図である。食品推定モデル160は、
図6に示す学習によって、予め構築されたモデルである。
図7の例では、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データが、入力データとして用いられる。食品推定モデル160は、画像データの入力に応じて、その画像データから特定された食品の食品名を出力する。
図7の例の場合、食品F、食品G、・・・、食品Nといった食品名が、食品推定モデル160から推定結果として出力される。
【0045】
食品情報生成部115は、画像データから抽出された食品ごとに期限を特定する。例えば、食品情報生成部115は、食品のラベルに表記された賞味期限や消費期限などの期限を特定する。例えば、食品情報生成部115は、食品に表記されたバーコードや2次元コードに基づいて、その食品の期限を特定する。
【0046】
図8は、食品情報生成部115による期限の特定について説明するための概念図である。
図8の例においては、食品のラベルの期限表記領域に、その食品の賞味期限を示す記号列(数字列)が表記されている。
図8の例における期限表記領域には、「24.03.31」というように、その食品の賞味期限が2024年3月31日であることを示す数字列が表記されている。また、
図8の例においては、食品の識別に用いられる識別コードが表記されている。例えば、食品情報生成部115は、機械学習の手法を用いて、賞味期限や消費期限を示す記号列や識別コードから食品の期限を特定する。
【0047】
例えば、食品情報生成部115は、食品の色や形状に応じて、その食品の期限を特定してもよい。野菜や鮮魚などの生鮮食品には、賞味期限や消費期限を示す記号列や識別コードが表記されていない。野菜や鮮魚などの生鮮食品は、それらの表面の色に応じて、劣化状態を判別できる。例えば、食品情報生成部115は、画像データから特定された食品の色相や彩度、明度に応じて、その食品の劣化状態を判別する。例えば、食品情報生成部115は、特許文献4(特開2017-242911号公報)に開示された手法を用いて、食品の劣化状態を判別してもよい。例えば、食品情報生成部115は、機械学習の手法を用いて、画像データから特定された食品の劣化状態を判別してもよい。
【0048】
食品情報生成部115は、画像データを用いて推定された食品の食品名と、食品ごとに特定された期限を示す期限情報とを含む食品情報を生成する。期限情報は、食品ごとの期限を含む。
【0049】
図9は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された複数の食品に関する食品情報をまとめた表の一例である。
図9の表の右上には、本日の日付(2023/3/20)を示す。
図9の表は、家庭Aの管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品情報をまとめた表である。食品情報は、食品ごとに、食品名、数量、および期限情報を含む。
【0050】
キャベツやリンゴ、パプリカなどの野菜のような食品や、自宅で調理された食品などについては、賞味期限や消費期限を示す記号列や識別コードを用いて、期限を判定できない。例えば、それらの食品の期限は、食品の色に応じて判定される。例えば、それらの食品の期限は、管理対象冷蔵庫100の庫内で特定されてからの経過日時に応じて、判定されてもよい。
【0051】
ワインのような飲料は、製造年月日が表記され、消費期限が表記されていない場合がある。そのような食品に関しては、画像データを用いて特定された段階において、管理対象食品から除外されればよい。ワインなどのように飲み頃がある飲料に関しては、製造年月日からの経過時間に応じて熟成度を判定し、期限情報として飲み頃を通知するようにしてもよい。
【0052】
食品情報出力部117は、食品情報生成部115によって生成された食品情報を食品管理装置15に出力する。食品管理装置15に出力された食品情報は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品管理情報の生成に用いられる。
【0053】
〔食品管理装置〕
図10は、食品管理装置15の構成の一例を示すブロック図である。食品管理装置15は、食品情報収集部151、記憶部153、食品管理情報生成部155、および食品管理情報出力部157を有する。
【0054】
食品情報収集部151は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品情報を食品情報生成装置11から収集する。食品情報収集部151は、収集した食品情報を記憶部153に記憶させる。食品情報収集部151は、取得した食品情報を食品管理情報生成部155に出力してもよい。
【0055】
記憶部153は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品情報が記憶される。記憶部153に記憶された食品情報は、食品管理情報生成部155による食品管理情報の生成に用いられる。
【0056】
食品管理情報生成部155は、記憶部153に記憶された、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品情報を取得する。食品管理情報生成部155は、食品情報収集部151から食品情報を取得するように構成されてもよい。食品管理情報生成部155は、取得した食品情報を用いて食品管理情報を生成する。食品管理情報は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品の期限に応じた情報である。食品管理情報は、食品ごとに、食品名、数量、期限情報、期限スコア、および期限識別情報を含む。食品管理情報生成部155は、期限情報に応じた期限スコアを計算する。期限スコアは、期限の日付から現時点の日付を引いた数値である。食品管理情報生成部155は、期限スコアに応じた期限識別情報を生成する。期限識別情報は、期限までの日時に応じた情報である。
【0057】
例えば、食品管理情報生成部155は、期限までの日時に応じて、期限までの日時が十分にある(○)、期限が迫っている(△)、期限が過ぎている(×)などの期限識別情報を食品ごとに付与する。また、期限情報の生成元である画像データの撮影日時が、食品管理情報に含まれてもよい。期限識別情報は、期限までの日時に応じて設定された記号であれば、「○、△、×」ではない記号で表現されてもよい。
【0058】
図11は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された複数の食品に関する食品管理情報をまとめた表の一例である。
図11の表の右上には、本日の日付(2023/3/20)を示す。
図11の表は、家庭Aの管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品管理情報をまとめた表である。例えば、卵に関しては、期限が「2023/3/23」であり、期限スコアが3である。すなわち、卵に関しては、期限まで3日である。卵には、期限が迫っていることを示す期限識別情報(△)が付与される。例えば、牛乳に関しては、期限が「2023/3/29」であり、期限スコアが9である。すなわち、牛乳に関しては、期限まで9日であり、期限までの日時が十分にあることを示す期限識別情報(○)が付与される。例えば、ビン詰め2に関しては、期限が「2022/12/31」であり、期限スコアが-79である。すなわち、ビン詰め2に関しては、期限から79日経過しており、期限が過ぎていることを示す期限識別情報(×)が付与される。
【0059】
例えば、食品管理情報生成部155は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品のリスト(食品リスト)を含む表示情報を生成する。例えば、食品管理情報生成部155は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された期限のリスト(期限リスト)を含む表示情報を生成する。例えば、食品管理情報生成部155は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報に基づく警告を表すリスト(警告リスト)を含む表示情報を生成する。
【0060】
食品管理情報出力部157は、食品管理情報生成部155によって生成された食品管理情報を出力する。例えば、食品管理情報出力部157は、管理対象冷蔵庫100を使用するユーザの携帯端末の画面に、その管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品管理情報を表示させる。例えば、食品管理情報出力部157は、食品管理情報を使用する外部システム等に対して、その食品管理情報を出力してもよい。食品管理情報出力部157から出力された食品管理情報の使用に関しては、特に限定を加えない。
【0061】
例えば、食品管理システム10は、ユーザが携帯する携帯端末(図示しない)を介して、クラウドやサーバに構築された外部システム等に接続される。携帯端末(図示しない)は、携帯可能な通信機器である。例えば、携帯端末は、スマートフォンや、スマートウォッチ、携帯電話等の通信機能を有する携帯型の通信機器である。例えば、食品管理システム10は、無線通信を介して、携帯端末に接続される。例えば、食品管理システム10は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、携帯端末に接続される。なお、食品管理システム10の通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。例えば、食品管理システム10は、ケーブルなどの有線を介して、携帯端末に接続されてもよい。管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品管理情報は、携帯端末にインストールされたアプリケーションによって使用されてもよい。その場合、携帯端末は、その携帯端末にインストールされたアプリケーションソフトウェア等によって、食品管理情報を用いた処理を実行する。
【0062】
図12~
図17は、管理対象冷蔵庫100を使用するユーザの携帯端末170の画面に、食品管理情報を表示させる例を示す概念図である。携帯端末170の画面に表示される食品管理情報は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する。
【0063】
図12は、食品管理情報として生成された食品リストを含む表示情報の表示例を示す概念図である。
図12は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品ごとの数量を含む食品リストが、携帯端末170の画面に表示された例である。画面の下部には、数量、期限、および警告の表示選択を受け付けるボタンのうち、数量の表示が選択されている様子をハッチングで示す。ユーザは、携帯端末170の画面に表示された食品リストを確認して、食品ごとの数量に応じて、購入する食品を検討できる。
【0064】
図13は、食品管理情報として生成された期限リストを含む表示情報の表示例を示す概念図である。
図13は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品ごとの期限を含む期限リストが、携帯端末170の画面に表示された例である。画面の下部には、数量、期限、および警告の表示選択を受け付けるボタンのうち、期限の表示が選択されている様子をハッチングで示す。ユーザは、携帯端末170の画面に表示された期限リストを確認して、食品ごとの期限に応じて、消費する食品を検討できる。
【0065】
図14は、食品管理情報として生成された警告リストを含む表示情報の表示例を示す概念図である。
図14は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品ごとの期限識別情報に応じた警告を含む警告リストが、携帯端末170の画面に表示された例である。携帯端末170の画面には、期限識別情報が△および×である食品が表示される。また、携帯端末170の画面には、「卵とパプリカの期限が迫っています」や、「ビン詰め2は廃棄してください」といった警告に応じた警告情報が表示される。画面の下部には、数量、期限、および警告の表示選択を受け付けるボタンのうち、警告の表示が選択されている様子をハッチングで示す。ユーザは、携帯端末170の画面に表示された警告リストや警告情報に応じて、処分する食品を検討できる。
【0066】
図15は、食品管理情報として生成された期限識別情報を含む表示情報の表示例を示す概念図である。
図15は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品ごとの期限識別情報が携帯端末170の画面に表示された例である。
図15の例の場合、食品管理装置15は、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像を食品情報生成装置11から取得する。携帯端末170の画面には、期限識別情報(○、△、×)が食品に対応付けて表示される。
図15の例では、携帯端末170の画面に、期限識別情報(○、△、×)が食品に重ねて表示される。画面の下部には、冷蔵室X、冷蔵室Y、扉の内側、および冷凍室の表示選択を受け付けるボタンのうち、冷蔵室Xの表示が選択されている様子をハッチングで示す。ユーザは、携帯端末170の画面に表示された期限識別情報(○、△、×)に応じて、食品の期限を視覚的に確認できる。例えば、期限識別情報は、「○、△、×」ではない記号で示されてもよい。例えば、期限識別情報は、「○、△、×」などの記号ではなく、期限までの日時に対応する期限スコアであってもよい。
【0067】
図16は、食品管理情報として生成された期限識別情報を含む表示情報の表示例を示す概念図である。
図16は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品ごとの期限識別情報が携帯端末170の画面に表示された例である。携帯端末170の画面には、期限が迫っている食品を使ったレシピが表示される。また、携帯端末170の画面には、「卵とパプリカの期限が迫っています」や、「卵とパプリカを使ったレシピをお薦めします」といった警告に応じたレシピ情報が表示される。さらに、携帯端末170の画面には、レシピ情報に応じた料理の画像や、その料理のレシピを参照できるサイトへのリンクが表示される。画面の下部には、レシピ情報の選択を受け付けるボタンと、別のレシピの表示を受け付けるボタンとが表示される。ユーザは、携帯端末170の画面に表示されたレシピ情報に応じて、期限が迫っている食品を使ったレシピを選択できる。
【0068】
図17は、食品管理情報として生成された食品リストに応じた表示情報の表示例を示す概念図である。
図17は、食品管理システム10が、インターネット経由で食品を注文するネットスーパーシステムに接続された例である。
図17の例では、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品のうち数量が0になった食品のリストが、携帯端末170の画面に表示されている。また、携帯端末170の画面には、数量が0になった食品に関して、「卵とパプリカが無くなりました」、「卵とパプリカを注文しますか?」という食品の数量に応じた情報が表示される。画面の下部には、卵やパプリカなどの数量が0になった食品の注文に用いられるボタンや、その他の食料の注文を受け付けるボタンが表示される。また、画面の下部には、数量が0になった食品を自動注文するためのボタンや、注文しないことを選択するボタンが表示される。ユーザは、携帯端末170の画面に表示された情報を確認して、注文する食品を選択できる。
【0069】
(動作)
次に、本実施形態に係る食品管理システム10の動作の一例について、図面を参照しながら説明する。以下においては、管理対象冷蔵庫100の動作を含めて説明する。また、以下においては、食品管理システム10が備える食品情報生成装置11および食品管理装置15の動作について個別に説明する。
【0070】
〔管理対象冷蔵庫〕
図18は、管理対象冷蔵庫100の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図18のフローチャートに沿った処理の説明においては、管理対象冷蔵庫100の構成要素を動作主体として説明する。
図18のフローチャートに沿った処理の動作主体は、管理対象冷蔵庫100であってもよい。冷却機構の処理については、説明を省略する。
【0071】
図18において、まず、撮影タイミングになると(ステップS101でYes)、撮影制御部103は、管理対象冷蔵庫100の庫内灯101を点灯制御する(ステップS102)。庫内灯101が点灯することによって、管理対象冷蔵庫100の庫内が明るくなる。撮影タイミングではない場合(ステップS101でNo)、撮影制御部103は、撮影タイミングまで待機する。
【0072】
次に、撮影制御部103は、カメラ102を撮影制御する(ステップS103)。庫内灯101が点灯した状態でカメラ102を撮影制御することによって、管理対象冷蔵庫100の庫内が撮影された画像データが生成される。
【0073】
次に、撮影制御部103は、カメラ102によって撮影された画像データを記憶部104に記憶させる(ステップS104)。
【0074】
次に、撮影制御部103は、管理対象冷蔵庫100の庫内灯101を消灯制御する(ステップS105)。庫内灯101が消灯することによって、管理対象冷蔵庫100の庫内が暗くなる。
【0075】
画像の出力タイミングであれば(ステップS106でYes)、画像出力部105は、記憶部104に記憶された画像データを、食品情報生成装置11に出力する(ステップS107)。画像の出力タイミングでなければ(ステップS106でNo)、ステップS101に処理が戻る。
【0076】
ステップS107の次に、管理対象冷蔵庫100の管理が継続される場合(ステップS108でYes)、ステップS101に処理が戻る。管理対象冷蔵庫100の管理が終了されるタイミングの場合(ステップS108でNo)、
図18のフローチャートに沿った処理は終了である。管理対象冷蔵庫100の管理は、予め設定された継続条件や終了条件に基づいて、継続・終了されればよい。
【0077】
〔食品情報生成装置〕
図19は、食品情報生成装置11の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図19のフローチャートに沿った処理の説明においては、食品情報生成装置11の構成要素を動作主体として説明する。
図19のフローチャートに沿った処理の動作主体は、食品情報生成装置11であってもよい。
【0078】
図19において、まず、画像データ取得部111は、管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データを取得する(ステップS111)。
【0079】
次に、食品情報生成部115は、取得した管理対象冷蔵庫100の庫内の画像データから、食品を抽出する(ステップS112)。
【0080】
抽出された食品が管理対象食品である場合(ステップS113でYes)、食品情報生成部115は、管理対象食品の期限を抽出する(ステップS114)。抽出された食品が管理対象食品でない場合(ステップS113でNo)、ステップS117に処理が進む。
【0081】
ステップS114の次に、全ての食品の識別が完了すると(ステップS115でYes)、食品情報生成部115は、管理対象食品の期限情報を生成する(ステップS116)。全ての食品の識別が完了していない場合(ステップS115でNo)、ステップS113に処理が戻る。
【0082】
ステップS113でNoの場合、またはステップS116の次に、食品情報出力部117は、期限情報を含む食品情報を食品管理装置15に出力する。
【0083】
〔食品管理装置〕
図20は、食品管理装置15の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図20のフローチャートに沿った処理の説明においては、食品管理装置15の構成要素を動作主体として説明する。
図20のフローチャートに沿った処理の動作主体は、食品管理装置15であってもよい。
【0084】
図20において、まず、食品情報収集部151は、管理対象冷蔵庫100の庫内に収納された食品に関する食品情報を収集する(ステップS151)。
【0085】
次に、食品管理情報生成部155は、収集された食品情報を用いて、食品管理情報を生成する(ステップS152)。
【0086】
次に、食品管理情報出力部157は、生成された食品管理情報を出力する(ステップS153)。
【0087】
以上のように、本実施形態の食品管理システムは、食品情報生成装置および食品管理装置を備える。食品情報生成装置は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を生成する。食品管理装置は、食品情報収集部、記憶部、食品管理情報生成部、および食品管理情報出力部を備える。食品情報収集部は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する。記憶部には、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の食品情報が記憶される。食品管理情報生成部は、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する。食品管理情報出力部は、生成された食品管理情報を出力する。
【0088】
本実施形態の食品管理システムは、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品に関する食品情報を用いて、食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する。期限識別情報は、食品の期限を明示する情報である。すなわち、本実施形態によれば、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限が明示された情報を生成できる。
【0089】
本実施形態の一態様において、食品管理情報生成部は、期限識別情報に基づく警告がまとめられた警告リストを含む食品管理情報を生成する。食品管理情報出力部は、警告リストを含む食品管理情報を出力する。本態様によれば、期限識別情報に基づく警告がまとめられた警告リストを含む食品管理情報を生成できる。
【0090】
本実施形態の一態様において、食品情報収集部は、管理対象冷蔵庫の庫内の画像を取得する。食品管理情報生成部は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとに期限識別情報が対応付けられた画像を含む食品管理情報を生成する。食品管理情報出力部は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとに期限識別情報が対応付けられた画像を含む食品管理情報を出力する。本態様によれば、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとに期限識別情報が対応付けられた画像を含む食品管理情報を生成できる。
【0091】
本実施形態の一態様において、食品管理情報生成部は、期限識別情報に基づいて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品のうち期限が迫っている食品を用いたレシピを含む食品管理情報を生成する。食品管理情報出力部は、レシピを含む食品管理情報を出力する。本態様によれば、期限が迫っている食品を用いたレシピを含む食品管理情報を生成できる。
【0092】
本実施形態の一態様において、食品情報生成装置は、画像データ取得部、食品情報生成部、および食品情報出力部を有する。画像データ取得部は、管理対象冷蔵庫の庫内を撮影した画像データを取得する。食品情報生成部は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品を画像データから特定する。食品情報生成部は、特定された食品の画像に基づいて期限を特定する。食品情報生成部は、特定された期限を含む食品情報を生成する。食品情報出力部は、生成された食品情報を食品管理装置に出力する。本態様によれば、管理対象冷蔵庫の庫内を撮影した画像データに基づいて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限を含む食品情報を生成できる。
【0093】
(第2の実施形態)
次に、第2実施形態に係る食品管理システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の食品管理システムは、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品を管理するための食品管理情報を生成する。食品管理情報には、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の賞味期限や消費期限などの期限に関する期限情報が含まれる。本実施形態の食品管理システムは、複数の管理対象冷蔵庫を含む。複数の食品情報生成装置の各々は、複数の管理対象冷蔵庫の各々に併設される。複数の管理対象冷蔵庫は、管理対象地区の範囲内の任意の場所に配置される。複数の管理対象冷蔵庫の配置場所については、特に限定されない。例えば、複数の管理対象冷蔵庫は、管理対象地区の範囲内の管理対象家庭に配置される。例えば、複数の管理対象冷蔵庫は、管理対象地区の範囲内の管理対象店舗に配置される。以下の説明においては、第1実施形態に係る食品管理システムと同様の構成や機能については、説明を省略する場合がある。
【0094】
(構成)
図21は、本実施形態に係る食品管理システム20の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の食品管理システム20は、食品情報生成装置21および食品管理装置25を備える。食品管理システム20は、複数の食品情報生成装置21を備える。本実施形態においては、複数の管理対象冷蔵庫200に収納された食品を統括的に管理する例について説明する。管理対象冷蔵庫200は、第1実施形態の管理対象冷蔵庫100と同様の構成である。また、食品情報生成装置21は、第1実施形態の食品情報生成装置11と同様の構成である。以下においては、管理対象冷蔵庫200および食品情報生成装置21については説明を省略し、主に食品管理装置25について説明する。
【0095】
〔食品管理装置〕
図22は、食品管理装置25の構成の一例を示すブロック図である。食品管理装置25は、食品情報収集部251、記憶部253、食品管理情報生成部255、および食品管理情報出力部257を有する。
【0096】
食品情報収集部251は、複数の管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報を食品情報生成装置21から収集する。食品情報収集部251は、収集した食品情報を記憶部253に記憶させる。食品情報収集部251は、取得した食品情報を食品管理情報生成部255に出力してもよい。
【0097】
記憶部253は、管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報が記憶される。記憶部253に記憶された食品情報は、食品管理情報生成部255による食品管理情報の生成に用いられる。
【0098】
食品管理情報生成部255は、記憶部253に記憶された、複数の管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報を取得する。食品管理情報生成部255は、食品情報収集部251から食品情報を取得するように構成されてもよい。食品管理情報生成部255は、取得した食品情報を用いて食品管理情報を生成する。食品管理情報は、複数の管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する情報である。
【0099】
例えば、食品管理情報生成部255は、食品管理情報として、複数の管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品のリスト(食品リスト)を含む表示情報を生成する。例えば、食品管理情報生成部255は、食品管理情報として、複数の管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された期限のリスト(期限リスト)を含む表示情報を生成する。例えば、食品管理情報生成部255は、食品管理情報として、管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品の期限識別情報に応じた警告を表すリスト(警告リスト)を含む表示情報を生成する。
【0100】
食品管理情報出力部257は、食品管理情報生成部255によって生成された食品管理情報を出力する。例えば、食品管理情報出力部257は、複数の管理対象冷蔵庫200の各々を使用するユーザの携帯端末の画面に、その管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品管理情報を表示させる。例えば、食品管理情報出力部257は、食品管理情報を使用する外部システム等に対して、その食品管理情報を出力してもよい。食品管理情報出力部257から出力された食品管理情報の使用に関しては、特に限定を加えない。
【0101】
例えば、食品管理システム20は、ユーザが携帯する携帯端末(図示しない)を介して、クラウドやサーバに構築された外部システム等に接続される。携帯端末(図示しない)は、携帯可能な通信機器である。例えば、携帯端末は、スマートフォンや、スマートウォッチ、携帯電話等の通信機能を有する携帯型の通信機器である。例えば、食品管理システム20は、無線通信を介して、携帯端末に接続される。例えば、食品管理システム20は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)などの規格に則した無線通信機能(図示しない)を介して、携帯端末に接続される。なお、食品管理システム20の通信機能は、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)以外の規格に則していてもよい。例えば、食品管理システム20は、ケーブルなどの有線を介して、携帯端末に接続されてもよい。管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品管理情報は、携帯端末にインストールされたアプリケーションによって使用されてもよい。その場合、携帯端末は、その携帯端末にインストールされたアプリケーションソフトウェア等によって、食品管理情報を用いた処理を実行する。
【0102】
図23は、店舗に設置された食品管理装置25が、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報を収集する様子を示す概念図である。食品管理装置25は、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報を、それらの管理対象冷蔵庫200の食品情報を生成する食品情報生成装置21から収集する。
【0103】
店舗は、食品を販売する店である。店舗の営業形態には、特に限定を加えない。例えば、店舗は、食品を販売するスーパーマーケットのような小売店である。例えば、店舗は、インターネットを介して食品を注文できるネットスーパーであってもよい。例えば、食品管理装置25は、市役所や町役場などのように、行政事務を取り扱う組織によって管理されてもよい。
【0104】
複数の家庭は、店舗を利用する客の住居である。例えば、複数の家庭は、契約によって、それらの家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の管理を店舗に委託する。例えば、複数の家庭は、店舗によって管理される管理対象地区に位置する家庭である。また、管理対象冷蔵庫200は、住居ではなく、飲食店のように食品を扱う店に配置されてもよい。
【0105】
図24は、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された複数の食品に関する食品情報をまとめた表の一例である。
図24の表の右上には、本日の日付(2023/3/20)を示す。
図24の表は、複数の家庭(家庭A、家庭B、家庭C、・・・)に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報を含む。食品情報は、食品ごとに、食品名、数量、および期限情報を含む。
【0106】
図25は、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された複数の食品に関する食品管理情報をまとめた表の一例である。
図25の表の右上には、本日の日付(2023/3/20)を示す。
図25の表は、複数の家庭(家庭A、家庭B、家庭C、・・・)に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品管理情報を含む。食品管理情報は、食品ごとに、食品名、数量、期限情報、期限スコア、および期限識別情報を含む。
【0107】
図26は、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された複数の食品に関する食品情報に基づいて生成された食品管理情報の一例を示す概念図である。
図26の表には、食品ごとの期限識別情報の合計を示す統計情報が含まれる。
図26の表には、食品ごとに、「○」、「△」、および「×」の各々の合計値を示す。また、
図26の表には、食品ごとの発注数量が含まれる。統計情報および発注数量は、食品管理情報に含まれる。食品ごとの発注数量は、食品ごとの統計情報に基づいて計算される。例えば、食品ごとの発注数量は、機械学習の手法を用いて計算される。
【0108】
図27は、店舗が発注する食品の発注数量の推定に用いられる推定モデル(発注数量推定モデル260)の学習の一例について説明するための概念図である。発注数量推定モデル260は、統計情報の入力に応じて、食品の発注数量を出力する。発注数量推定モデル260の学習には、食品名および食品ごとの統計情報(説明変数)と、食品ごとの発注数量(応答変数)とが用いられる。統計情報(説明変数)は、過去に食品が発注された際の実際の統計情報である。統計情報は、食品ごとの期限識別情報の合計値である。期限識別情報の合計値は、食品ごとの「○」、「△」、および「×」の各々の合計値である。発注数量(応答変数)は、統計情報が得られた際に、実際に発注された食品ごとの発注数量である。発注数量は、発注数量推定モデル260によって推定された数値であってもよいし、店舗の店員が経験に基づいて設定した数値であってもよい。
【0109】
例えば、発注数量推定モデル260は、線形回帰のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。例えば、発注数量推定モデル260は、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。例えば、発注数量推定モデル260は、ガウス過程回帰(GPR:Gaussian Process Regression)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。例えば、発注数量推定モデル260は、ランダムフォレスト(RF:Random Forest)のアルゴリズムを用いた学習によって、構築される。発注数量推定モデル260は、入力された画像データに応じて、その画像データから特定される食品を分類する教師なし学習によって、構築されてもよい。発注数量推定モデル260の学習に用いられるアルゴリズムには、特に限定を加えない。
【0110】
図28は、発注数量推定モデル260を用いて、店舗が発注する食品の発注数量を推定する一例を示す概念図である。発注数量推定モデル260は、統計情報の入力に応じて、食品の発注数量を出力する。発注数量推定モデル260は、
図27に示す学習によって、予め構築されたモデルである。
図28の例では、複数の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品の統計情報が、入力データとして用いられる。発注数量推定モデル260は、食品ごとの統計情報の入力に応じて、食品ごとの発注数量を出力する。
【0111】
図29は、複数の家庭から収集された食品情報に応じて生成された食品管理情報に基づいて、発注する様子を示す概念図である。
図29の例では、複数の家庭から収集された食品情報が、店舗に設置された食品管理装置25に収集される。食品管理装置25は、店舗に設置された端末装置281にインストールされてもよい。また、食品管理装置25は、インターネット経由で端末装置281に接続されたサーバやクラウドに構築されてもよい。
【0112】
図29の例では、食品管理装置25に収集された食品情報を用いて生成された食品管理情報は、食品ごとの統計情報と、統計情報に応じた発注数量がテーブル形式で、端末装置281の画面に表示される。店舗の発注担当者は、端末装置281の画面に表示された食品管理情報を確認して、必要に応じた発注数量を変更する。端末装置281の画面に表示された発注ボタンが押下されると、食品ごとの発注先に対して、端末装置281の画面に表示された発注数量の発注情報が送信される。
【0113】
図30は、店舗に設置された端末装置281から、店舗の管理を行う本部に設置された端末装置282に発注情報が送信された様子を示す概念図である。店舗からの発注を受けた本部は、店舗からの発注情報に応じて、食品ごとの業者に発注手配を行う。なお、本部を介さずに、店舗に設置された端末装置281から、食品ごとの業者に発注手配を直接行ってもよい。
【0114】
図31は、本部によって管理される複数の店舗から、本部に向けて発注情報が送信された様子を示す概念図である。複数の店舗からの発注を受けた本部は、店舗ごとの発注情報に応じて、食品ごとの業者に発注手配を行う。例えば、複数の店舗から本部に向けて店舗ごとに収集された食品情報を送信し、本部で食品管理情報を生成してもよい。その場合、食品管理装置25が本部に設置される。
【0115】
図32は、店舗に設置された端末装置281または本部に設置された端末装置282から、契約生産者に設置された端末装置285に、発注情報が送信された様子を示す概念図である。例えば、契約生産者は、野菜や果物などの食品を扱う生産者である。契約生産者は、野菜や果物などの食品のみならず、任意の食品を扱う生産者であってもよい。契約生産者は、店舗からの発注情報に応じて、自身が扱う食品の発注準備を行う。契約生産者は、発注準備が整った食品を、発注元の店舗や本部に配送手配する。
【0116】
図33は、契約生産者と契約している複数の店舗から、その契約生産者に向けて発注情報が送信された様子を示す概念図である。複数の店舗からの発注を受けた契約生産者は、店舗ごとの発注情報に応じて、食品ごとに発注手配を行う。契約生産者は、複数の店舗からの発注状況に応じて、野菜や果物などの生産計画を立てることができる。このように生産計画を立てるスキームを構築できれば、供給段階における食品ロスの低減だけではなく、生産段階における食品ロスの低減を実現できる。
【0117】
(動作)
次に、本実施形態に係る食品管理システム20の動作の一例について、図面を参照しながら説明する。管理対象冷蔵庫200および食品情報生成装置21の動作については、第1実施形態の対応する構成と同様であるので、説明を省略する。以下においては、食品管理装置25の動作について説明する。
【0118】
〔食品管理装置〕
図34は、食品管理装置25の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図34のフローチャートに沿った処理の説明においては、食品管理装置25の構成要素を動作主体として説明する。
図34のフローチャートに沿った処理の動作主体は、食品管理装置25であってもよい。
【0119】
図34において、まず、食品情報収集部251は、管理対象の家庭に設置された管理対象冷蔵庫200の庫内に収納された食品に関する食品情報を収集する(ステップS251)。
【0120】
次に、食品管理情報生成部255は、収集された食品情報を用いて、食品管理情報を生成する(ステップS252)。
【0121】
次に、食品管理情報出力部257は、生成された食品管理情報を出力する(ステップS253)。
【0122】
以上のように、本実施形態の食品管理システムは、食品情報生成装置および食品管理装置を備える。食品情報生成装置は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を生成する。食品管理装置は、食品情報収集部、記憶部、食品管理情報生成部、および食品管理情報出力部を備える。食品情報収集部は、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する。記憶部には、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の食品情報が記憶される。食品管理情報生成部は、複数の管理対象冷蔵庫に関して収集された食品情報を用いて、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する。食品管理情報出力部は、生成された食品管理情報を出力する。
【0123】
本実施形態の食品管理システムは、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品に関する食品情報を用いて、食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する。期限識別情報は、食品の期限を明示する情報である。すなわち、本実施形態によれば、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限が明示された情報を生成できる。
【0124】
本実施形態の一態様において、食品管理情報生成部は、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報に基づいて、食品ごとの期限識別情報の合計を示す統計情報を生成する。食品管理情報生成部は、統計情報に基づいて、発注対象の食品ごとに発注数量を計算する。食品管理情報生成部は、算出された食品ごとの発注数量を含む発注情報を生成する。食品管理情報出力部は、生成された発注情報を食品ごとの発注先に送信する。本態様によれば、複数の管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限に応じて生成された発注情報に基づいて、食品を発注できる。
【0125】
(第3の実施形態)
次に、第3実施形態に係る食品管理装置35について図面を参照しながら説明する。本実施形態の食品管理装置35は、第1~第2実施形態に係る食品管理装置を簡略化した構成である。
【0126】
(構成)
図35は、本実施形態に係る食品管理装置35の構成の一例を示すブロック図である。食品管理装置35は、食品情報収集部351、食品管理情報生成部355、および食品管理情報出力部357を備える。
【0127】
食品情報収集部351は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する。食品管理情報生成部355は、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する。食品管理情報出力部は、生成された食品管理情報を出力する。
【0128】
(動作)
図36は、食品管理装置35の動作の一例について説明するためのフローチャートである。
図36のフローチャートに沿った処理の説明においては、食品管理装置35の構成要素を動作主体として説明する。
図36のフローチャートに沿った処理の動作主体は、食品管理装置35であってもよい。
【0129】
図36において、まず、食品情報収集部351は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品ごとの期限を含む食品情報を収集する(ステップS351)。
【0130】
次に、食品管理情報生成部355は、収集された食品情報を用いて、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する(ステップS352)。
【0131】
次に、食品管理情報出力部は、生成された食品管理情報を出力する(ステップS353)。
【0132】
本実施形態の食品管理装置は、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品に関する食品情報を用いて、食品の期限までの日時に応じた期限識別情報を含む食品管理情報を生成する。期限識別情報は、食品の期限を明示する情報である。すなわち、本実施形態によれば、管理対象冷蔵庫の庫内に収納された食品の期限が明示された情報を生成できる。
【0133】
(ハードウェア)
次に、本開示の各実施形態に係る制御や処理を実行するハードウェア構成について、図面を参照しながら説明する。ここでは、そのようなハードウェア構成の一例として、
図37の情報処理装置90(コンピュータ)をあげる。
図37の情報処理装置90は、各実施形態の制御や処理を実行するための構成例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
【0134】
図37のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96を備える。
図37においては、インターフェースをI/F(Interface)と略記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス98を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
【0135】
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラム(命令)を、主記憶装置92に展開する。例えば、プログラムは、各実施形態の制御や処理を実行するためのソフトウェアプログラムである。プロセッサ91は、主記憶装置92に展開されたプログラムを実行する。プロセッサ91は、プログラムを実行することによって、各実施形態に係る制御や処理を実行する。
【0136】
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92には、プロセッサ91によって、補助記憶装置93等に格納されたプログラムが展開される。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリによって実現される。また、主記憶装置92として、MRAM(Magneto resistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリが構成/追加されてもよい。
【0137】
補助記憶装置93は、プログラムなどの種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって実現される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
【0138】
入出力インターフェース95は、規格や仕様に基づいて、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。外部機器と接続されるインターフェースとして、入出力インターフェース95と通信インターフェース96とが共通化されてもよい。
【0139】
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器が接続されてもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。入力機器としてタッチパネルが用いられる場合、タッチパネルの機能を有する画面がインターフェースになる。プロセッサ91と入力機器とは、入出力インターフェース95を介して接続される。
【0140】
情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器が備え付けられてもよい。表示機器が備え付けられる場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられる。情報処理装置90と表示機器は、入出力インターフェース95を介して接続される。
【0141】
情報処理装置90には、ドライブ装置が備え付けられてもよい。ドライブ装置は、プロセッサ91と記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体に格納されたデータやプログラムの読み込みや、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みを仲介する。情報処理装置90とドライブ装置は、入出力インターフェース95を介して接続される。
【0142】
以上が、本開示の各実施形態に係る制御や処理を可能とするためのハードウェア構成の一例である。
図37のハードウェア構成は、各実施形態に係る制御や処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本開示の範囲を限定するものではない。各実施形態に係る制御や処理をコンピュータに実行させるプログラムも、本開示の範囲に含まれる。
【0143】
各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も、本開示の範囲に含まれる。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体によって実現されてもよい。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現されてもよい。プロセッサが実行するプログラムが記録媒体に記録されている場合、その記録媒体はプログラム記録媒体に相当する。
【0144】
各実施形態の構成要素は、任意に組み合わせられてもよい。各実施形態の構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよい。各実施形態の構成要素は、回路によって実現されてもよい。
【0145】
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0146】
10、20 食品管理システム
11、21 食品情報生成装置
15、25、35 食品管理装置
100、200 管理対象冷蔵庫
101 庫内灯
102 カメラ
103 撮影制御部
104 記憶部
105 画像出力部
107 冷却機構
108 冷却制御部
109 温度計
111 画像データ取得部
113 記憶部
115 食品情報生成部
117 食品情報出力部
151、251、351 食品情報収集部
153、253 記憶部
155、255、355 食品管理情報生成部
157、257、357 食品管理情報出力部
170 携帯端末
281、282、285 端末装置
90 情報処理装置
91 プロセッサ
92 主記憶装置
93 補助記憶装置
95 入出力インターフェース
96 通信インターフェース