(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157866
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】羽根開閉装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G03B 11/04 20210101AFI20241031BHJP
【FI】
G03B11/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072490
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】ニデックプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】潮 亮佐
(72)【発明者】
【氏名】今井 謙三
(72)【発明者】
【氏名】下東 裕平
(72)【発明者】
【氏名】渡部 伸昭
【テーマコード(参考)】
2H083
【Fターム(参考)】
2H083CC23
2H083CC61
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シャッターモジュールはレンズモジュールの撮像レンズに固定されているため、シャッターモジュールの組み立て、組み替えの工程が複雑となる、という問題があった。
【解決手段】一実施の形態の羽根開閉装置30は、レンズの光軸K上に位置する開口部330を有し、レンズの光軸K方向と交差する交差方向に延びる口径板33と、口径板33上に交差方向に移動可能に設けられ、開口部330を開閉させる羽根部材34と、開口部330が閉じられるときの閉位置と、開口部330が開放されるときの開位置との何れか一方に羽根部材34を移動させる駆動部35と、口径板33と、羽根部材34、と駆動部35とが取り付けられる本体部31と、本体部31が着脱可能に取り付けられる取付部32と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学部の光軸上に位置する開口部を有し、前記光学部の光軸方向と交差する交差方向に延びる延伸部材と、
前記延伸部材上に前記交差方向に移動可能に設けられ、前記開口部を開閉させる羽根部材と、
前記開口部が閉じられるときの閉位置と、前記開口部が開放されるときの開位置との何れか一方に前記羽根部材を移動させる駆動部と、
前記延伸部材と、前記羽根部材、と前記駆動部とが取り付けられる本体部と、
前記本体部が着脱可能に取り付けられる取付部と、を備える羽根開閉装置。
【請求項2】
請求項1に記載の羽根開閉装置において、
前記駆動部と電気的に接続する接続端子、を備え、
前記接続端子は、弾性材である、羽根開閉装置。
【請求項3】
請求項1に記載の羽根開閉装置において、
前記本体部には、側面から前記光軸と交差する方向に突出する第1突出部が設けられ、
前記取付部は、前記光軸に沿って延び、
前記取付部の前記本体部と対向する壁面には、前記第1突出部が収容される取付開口部が設けられ、
前記第1突出部が前記取付開口部に収容されて前記取付部と噛み合うことにより、前記本体部が前記取付部に取り付けられる、羽根開閉装置。
【請求項4】
請求項1に記載の羽根開閉装置において、
前記本体部には、側面から前記光軸と交差する方向に突出する第2突出部が設けられ、
前記取付部は、前記光軸と交差する方向に沿って移動する移動部と、前記移動部を支持する支持部と、を有し、
前記移動部は、前記第2突出部を被覆する第1位置と、前記第2突出部を被覆しない第2位置との一方に移動し、
前記第1位置のとき、前記本体部が前記取付部に取り付けられる、羽根開閉装置。
【請求項5】
請求項1に記載の羽根開閉装置において、
前記駆動部は、巻線部と、ロータと、ヨークと、を有し、
前記本体部は、前記巻線部が取り付けられる巻線取付部と、前記ロータを収容する第1収容部と、前記ヨークを収容する第2収容部と、を有する、羽根開閉装置。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか一項に記載の羽根開閉装置と、
前記羽根開閉装置が有する前記取付部が固定される基板と、を備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、羽根開閉装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からシャッターモジュールを有するレンズモジュールが知られている。特許文献1には、撮像レンズに対して被写体側に、ボディと、アクチュエータと、シャッター羽根と、固定羽根と、カバーとを有するシャッターモジュールを備えるレンズモジュールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006/0029385号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシャッターモジュールはレンズモジュールの撮像レンズに固定されているため、シャッターモジュールの組み立て、組み替えの工程が複雑となる、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態の羽根開閉装置は、光学部の光軸上に位置する開口部を有し、前記光学部の光軸方向と交差する交差方向に延びる延伸部材と、前記延伸部材上に前記交差方向に移動可能に設けられ、前記開口部を開閉させる羽根部材と、前記開口部が閉じられるときの閉位置と、前記開口部が開放されるときの開位置との何れか一方に前記羽根部材を移動させる駆動部と、前記延伸部材と、前記羽根部材、と前記駆動部とが取り付けられる本体部と、前記本体部が着脱可能に取り付けられる取付部と、を備える。
【0006】
一実施形態の電子機器は、上記の羽根開閉装置と、前記羽根開閉装置が有する前記取付部が固定される基板と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、本体部の組み立て、組み替えに要する工程を簡略化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態の羽根開閉装置を組み込んだノートパソコンを示す全体構成図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態の羽根開閉装置の外観斜視図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態の羽根開閉装置の分解斜視図である。
【
図4】
図4は、本体部と、本体部と電気的に接続される基板とを模式的に示す断面図である。
【
図5A】
図5Aは、第2の実施形態の羽根開閉装置の外観斜視図である。
【
図5B】
図5Bは、第2の実施形態の羽根開閉装置の外観斜視図である。
【
図6B】
図6Bは、移動取付部を下方から見た外観斜視図である。
【
図7A】
図7Aは、第2変形例の羽根開閉装置を模式的に示す断面図である。
【
図7B】
図7Bは、第2変形例の羽根開閉装置を模式的に示す断面図である。
【
図8A】
図8Aは、第4変形例の羽根開閉装置を模式的に示す平面図である。
【
図8B】
図8Bは、第4変形例の羽根開閉装置を模式的に示す平面図である。
【
図8C】
図8Cは、第4変形例の羽根開閉装置を模式的に示す断面図である。
【
図9A】
図9Aは、第9変形例の羽根開閉装置を模式的に示す断面図である。
【
図9B】
図9Bは、第9変形例の羽根開閉装置を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態の羽根開閉装置及び羽根開閉装置を備える電子機器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
<電子機器>
図1は、電子機器の一例としてノートパソコン10の外観を示す図である。ノートパソコン10は、入力操作が行われるキーボード等の入力部12と、情報が表示されるディスプレイ部13とを有する。ディスプレイ部13は、フレーム14を有する。フレーム14には孔部15が形成されている。また、フレーム14には、カメラユニット16と、詳細を後述する羽根開閉装置30とが組み込まれている。すなわち、ノートパソコン10は羽根開閉装置30を備えている。羽根開閉装置30は、カメラユニット16に取り付けられる形でノートパソコン10内に組み込まれている。これにより、カメラ機能を有するノートパソコン10が実現される。
【0010】
尚、羽根開閉装置30を備える電子機器は、ノートパソコン10に限定されず、例えば、スマートスピーカやホームセキュリティカメラ等、カメラ機能を備える電子機器であってもよい。
【0011】
<カメラユニット>
図2は、ノートパソコン10に設けられた羽根開閉装置30の外観斜視図である。ノートパソコン10が備えるカメラユニット16は、羽根開閉装置30内に収容される。カメラユニット16は、レンズ23を含む。レンズ23は、
図1に示される孔部15が形成された位置に合わせてフレーム14に取り付けられている。レンズ23は、光軸Kを有する。光軸Kが延びる方向を光軸方向として矢印Zで表す。外部からの光は、レンズ23に対して、矢印Zの先端側から基端側へ向けて入射する。
【0012】
<羽根開閉装置30>
図3は、羽根開閉装置30の分解斜視図である。羽根開閉装置30は、矢印Xによって示される方向に沿って延びる。矢印Xが示す方向は、光軸K方向である矢印Zと直交する方向を示し、光軸K方向と交差する交差方向の一例である。このため、交差方向は、羽根開閉装置30を光軸K方向から見た場合の長手方向に相当する。矢印Xの方向(交差方向)及び矢印Zの方向(光軸K方向)と直交する方向を矢印Yで示す。矢印Yの方向は、羽根開閉装置30を光軸K方向から見た場合の短手方向に相当する。
【0013】
尚、以下の説明においては、+Z方向を上方、-Z方向を下方ということがある。また、+X方向を右方、-X方向を左方ということがある。さらに、+Y方向を前方、-Y方向を後方ということがある。
【0014】
羽根開閉装置30は、本体部31と、取付部32と、口径板33と、羽根部材34と、駆動部35と、カバー部材36と、伝達部材37と、を備える。
【0015】
<本体部31>
本体部31には、詳細を後述する口径板33と、羽根部材34と、駆動部35と、カバー部材36と、伝達部材37とが取り付けられる。本体部31は、光軸K方向から見た場合、交差方向に沿った長さが光軸K方向及び交差方向と交差する前後方向に沿った長さよりも長い矩形形状を有する。
【0016】
本体部31は、第1本体部311と、第2本体部312と、連結部313と、カメラ収容部314とを有する。第1本体部311は、第2本体部312よりも左側に設けられる。連結部313は、第1本体部311と第2本体部312との間に設けられ、左側で第1本体部311と連結し、右側で第2本体部312と連結する。カメラ収容部314は、第1本体部311の左側にて、第1本体部311に隣接して設けられる。尚、第1本体部311と、第2本体部312と、連結部313と、カメラ収容部314とは、一体形成されたもの、別々に形成されたものの何れであってもよい。
【0017】
本体部31の上方側の面には、ボス318a,318b,318cと、案内ピン319とが設けられる。具体的には、ボス318aは第2本体部312の上方側の面に設けられる。ボス318bと案内ピン319とは第1本体部311の上方側の面に設けられる。ボス318cは、カメラ収容部314の上方側の面に設けられる。ボス318a,318b,318cと案内ピン319とは、上方に向けて突出する突出部である。
【0018】
本体部31の前方側の側面、具体的には、第1本体部311及びカメラ収容部314の前方側の側面には、前方に突出する突起41が設けられている。突起41は、下方端よりも上方端が前方に突出する斜面が形成されている。換言すると、突起41は、本体部31の側面から光軸Kと交差する方向に突出する第1突出部である。尚、本体部31の後方側の側面には、突起41と同様の突起が設けられているが、図示を省略する。
【0019】
本体部31の前方側の側面及び右側の側面、具体的にはカメラ収容部314の前方側の側面と第2本体部312の右側の側面には、突起42が設けられている。カメラ収容部314に設けられた突起42は前方に突出する。より具体的には、突起42は、上方端よりも下方端が前方に突出する傾斜が形成されている。第2本体部312に設けられた突起42は右方に突出する。より具体的には、突起42は、上方端よりも下方端が右方に突出する傾斜が形成されている。尚、本体部31の後方側の側面及び左側の側面、具体的にはカメラ収容部314の後方側及び左側の側面には、突起42と同様の突起が設けられているが、図示を省略する。
【0020】
第1本体部311には、第1収容部310が形成される。第1収容部310は、第1本体部311の上面側に形成された凹部である。第1収容部310は、後述する駆動部35が有するロータマグネット351とヨーク352の一部とを収容する。第2本体部312には、第2収容部315が形成される。第2収容部315は、第2本体部312の一部が上下方向と直交又は略直交する方向に沿って切り欠かれた部位である。第2収容部315は、後述する駆動部35が有するヨーク352の他の一部を収容する。
【0021】
連結部313には、後述する駆動部35が有するコイル353が取り付けられる。すなわち、連結部313は、コイル353が巻き付けられるコイル地板である。カメラ収容部314は、本体部31の下面側に形成された凹部であり、カメラユニット16を収容する。カメラ収容部314の上方側の面には、開口部317が形成される。開口部317は、カメラ収容部314の上方側の面を光軸K方向に貫通する。開口部317の中心部は、レンズ23の光軸K上に位置している。
【0022】
第1本体部311及び第2本体部312後方側の側面には、後述する駆動部35と接続する端子板350が固定される固定部316が設けられる。固定部316は、第1本体部311及び第2本体部312後方側の面から後方に向けて突出するロッド状の部材である。
【0023】
<取付部32>
取付部32は、電子機器であるノートパソコン10の内部に固定されている。取付部32には、本体部31が着脱可能に取り付けられる。取付部32は、第1本体部311の下方と、本体部31の左方のカメラ収容部314の下方との2箇所に設けられる。尚、取付部32が2箇所に設けられるものに限定されず、1箇所に設けられてもよいし、3箇所以上に設けられてもよい。
【0024】
それぞれの取付部32は、ベース部321と、係合部322とを有する。ベース部321は、光軸K(すなわちZ方向)と交わる(直交又は略直交する)平面上にて前後方向に延びる。ベース部321は、ノートパソコン10の内部に固定されている。係合部322は、ベース部321の前方端及び後方端にそれぞれ設けられ、光軸Kに沿って上方に延びる。係合部322は、例えば板バネ等の弾性部材である。係合部322は、前後方向から見た場合、矩形の内部に取付開口部322aが形成された枠形状である。具体的には、取付開口部322aは、本体部31の前方及び後方の側面と対向する係合部322の壁面に形成される。本体部31が取付部32に取り付けられると、本体部31の突起41が取付開口部322aに収容される。
【0025】
本体部31を取付部32に取り付ける際には、本体部31が取付部32の上方から下方に向けて押し込まれる。このとき、係合部322は、突起41に形成された斜面を摺動して、外側、すなわち本体部31の側面から離れる方向に傾斜する。さらに本体部31が下方に押し込まれ、突起41の上端が係合部322に形成された取付開口部322aの上側壁面よりも下方に到達すると、係合部322は弾性力によって上下方向に沿った形状に戻る。これにより、突起41が係合部322の取付開口部322a内に収容される。本体部31の前方側面及び後方側面から突出して形成された複数の突起41が係合部322の取付開口部322a内に収容されることにより、係合部322と第1突出部である突起41とが噛み合い、取付部32に本体部31が取り付けられる。すなわち、本体部31及び本体部31に取り付けられた口径板33と、羽根部材34と、駆動部35と、カバー部材36と、伝達部材37とがノートパソコン10の内部に取り付けられる。
【0026】
また、本体部31を取付部32から取り外す際には、係合部322が本体部31の側面から離れる方向に傾斜(変形)させられ、係合部322と突起41との噛み合いが解除される。この状態で、本体部31が上方に向けて引き上げられることにより、本体部31が取付部32から取り外される。すなわち、本体部31及び本体部31に取り付けられた口径板33と、羽根部材34と、駆動部35と、カバー部材36と、伝達部材37とがノートパソコン10の内部から取り外される。
【0027】
<口径板33>
口径板33は、本体部31上に配置される。口径板33は、光軸K方向に所定の厚さを有し、左右方向(すなわち交差方向)に延びる板状の延伸部材である。口径板33の交差方向の長さは、本体部31の交差方向の長さと等しい又は略等しい。
【0028】
口径板33には、開口部330と、第1案内孔331と、第2案内孔332と、取付孔333,334,335,336とが形成されている。取付孔333,334,335には、それぞれボス318a,318b,318cが挿通される。また、取付孔336には、案内ピン319が挿通される。
【0029】
開口部330は、口径板33を光軸K方向に貫通している。開口部330は、カメラユニット16が有するレンズ23に対して上方側に位置するように形成される。すなわち、開口部330の中央部は、レンズ23の光軸K及びカメラ収容部314に形成された開口部317の中央部上に位置している。開口部330は、レンズ23に入射する光の量を決める絞り(口径)として機能する。
【0030】
第1案内孔331は、光軸K方向から見た場合、交差方向に延びる直線状に形成される。第1案内孔331には、後述する羽根部材34が有する挿通部342が挿通される。第1案内孔331は、この挿通部342の動作を交差方向に案内する。
【0031】
第2案内孔332は、光軸K方向から見た場合、円弧状に形成される。第2案内孔332には、後述する駆動部35が有する連結部357が挿通される。第2案内孔332は、この連結部357の動作を案内する。
<羽根部材34>
羽根部材34は、光軸方向に所定の厚さを有する板状に形成されている。羽根部材34は、光軸K方向から見た場合、交差方向の長さが前後方向の長さよりも長い矩形状に形成されている。羽根部材34は、後述する駆動部35によって、交差方向に沿って移動可能に口径板33上に配置されている。羽根部材34の交差方向の長さは、口径板33の交差方向の長さよりも短い。このため、羽根部材34が移動することにより、口径板33に形成された開口部330が開放される状態と閉鎖(遮蔽)される状態とが切り替わる。すなわち、羽根部材34は、延伸部材である口径板33上に交差方向に移動可能に設けられ、開口部330を開閉させる。
【0032】
羽根部材34の右端部近傍には、不図示の貫通孔が形成される。この貫通孔には係合部材340が取り付けられている。係合部材340は、羽根部材34に対して上方に位置する頭部341と、頭部341から当該貫通孔を通って下方へ延び、後述するレバー羽根355が有する第2係合孔355Cと係合可能な挿通部342とを有する。
【0033】
係合部材340に対して左方、かつ、後方側には、羽根部材34を光軸K方向に沿って貫通し、交差方向に沿って延びる長孔である案内孔343が形成される。案内孔343には、案内ピン319が挿通される。
【0034】
羽根部材34が上記の構成を有することにより、後述する駆動部35により交差方向に沿って移動する。具体的には、羽根部材34が左方に移動して、羽根部材34の左側端部34aが開口部330の左側端部330aよりも左側に位置すると、開口部330が閉鎖される。このときの羽根部材34の位置を閉位置と呼ぶことがある。羽根部材34が閉位置にある場合、羽根部材34は開口部330及び開口部317を通りレンズ23に向かう光を遮る。これにより、レンズ23には、光が入射されない。
【0035】
また、羽根部材34が右方に移動して、羽根部材34の左側端部34aが開口部330の右側端部330bよりも右側に位置すると、開口部330が開放される。このときの羽根部材34の位置を開位置と呼ぶことがある。羽根部材34が開位置にある場合、外部からの光は、後述するカバー部材36の開口部361、口径板33の開口部330、及び本体部31の開口部317を通過して、レンズ23に入射する。尚、
図2,
図3には、羽根部材34が開位置にある場合の羽根開閉装置30が示されている。
【0036】
<カバー部材36>
カバー部材36は、羽根部材34の上方に配置される。すなわち、カバー部材36は、カメラユニット16と、羽根開閉装置30が有する本体部31と、口径板33と、羽根部材34と、詳細を後述する駆動部35と、を上方から覆っている。カバー部材36は、羽根開閉装置30の上端部分を構成する上板部360を有する。上板部360は、光軸方向に所定の厚さを有し、交差方向に延びている。上板部360は、光軸方向から見た場合、交差方向の長さが前後方向の長さに比べて長い矩形状の外形を有する。換言すると、カバー部材36は、交差方向に沿って延び、羽根部材34を覆う被覆部材である。上述したように、羽根部材34は口径板33上に配置されることから、羽根部材34は、被覆部材であるカバー部材36と延伸部材である口径板33とにより囲まれる空間内を、交差方向に沿って移動する、と言うことができる。尚、上板部360の交差方向の長さは、口径板33の左右方向の長さよりも長い。
【0037】
上板部360には、開口部361と、案内孔362,363と、取付孔364,365,366とが形成されている。開口部361は、上板部360を光軸方向に貫通する。開口部361の中心部は、レンズ23の光軸K上に位置している。すなわち、開口部361は、口径板33の開口部330及びカメラ収容部314の開口部317の上方に位置している。取付孔364,365,366には、それぞれボス318a、案内ピン319、ボス318cが挿通される。
【0038】
案内孔362は、光軸K方向から見た場合、交差方向に沿って直線状に延びる。案内孔362は、上述した口径板33に形成された第1案内孔331の上方に形成される。案内孔362は、上述した羽根部材34の頭部341を交差方向に案内する。案内孔363は、光軸K方向から見た場合、円弧状に形成される。案内孔363は、口径板33の第2案内孔332の上方に形成される。案内孔362は、後述する駆動部35が有する連結部357を案内する。
【0039】
上板部360の前端部、後端部、右端部及び左端部には、下方へ延びる複数の係合部367が設けられている。それぞれの係合部367は、前後方向又は左右方向から見た場合、矩形の枠状に形成されている。複数の係合部367が本体部31に形成された突起42と係合されることで、カバー部材36が上方から本体部31に取り付けられている。尚、上板部360の後端部にも同様の係合部367が形成されているが、図示を省略する。
【0040】
<駆動部35>
駆動部35は、開口部330が閉じられる閉位置と、開口部330が開放される開位置との何れか一方に羽根部材34を移動させる。駆動部35は、ロータマグネット351と、ヨーク352と、コイル353とを有する。
【0041】
コイル353は、上述した本体部31の連結部313に巻き付けられることによって取り付けられる巻線部である。すなわち、連結部313は、巻線部であるコイル353が取り付けられる巻線取付部として機能する。コイル353は、端子板350と電気的に接続されている。端子板350は平板状の部材であり、上述した本体部31の後方側面に設けられた固定部316に、本体部31の後方側面と平行又は略平行に取り付けられる。端子板350は、不図示の電源部と電気的に接続されている。
【0042】
図4は、
図2のA-A線における、本体部31と、本体部31と電気的に接続される基板11とを模式的に示す断面図である。
図4に示されるように、ノートパソコン10に固定される基板11に設けられる接続端子111が端子板350と接触する。接続端子111は、駆動部35と基板11とを電気的に接続する端子である。接続端子111は、基板11の上面、すなわち、上述した取付部32が固定され、本体部31が載置される面に設けられる。接続端子111は、例えば弾性材により形成されたバネ端子であり、上下方向に沿って延びる形状を有する。本体部31が取付部32に取り付けられると、接続端子111の一部、例えば上端部近傍が端子板350と接触する。これにより、駆動部35と羽根開閉装置30の外部とが電気的に接続され、羽根開閉装置30の外部からコイル353への通電が可能となっている。
【0043】
図3に示されるヨーク352は、磁性体からなり、アーム部352A及びアーム部352Bを有する。ヨーク352のアーム部352A,352Bは上述した本体部31の第1収容部310に収容され、ヨーク352の残部は第2収容部315に収容される。アーム部352A,352Bは、コイル353への通電に伴い、互いに異なる極性に着磁される。
【0044】
ロータマグネット351は、上述した本体部31の第1収容部310に収容される。第1収容部310に収容されたロータマグネット351は、ヨーク352のアーム部352Aとアーム部352Bとの間に配置される。ロータマグネット351は、周方向に異なる磁極を有するマグネットからなる。コイル353への通電に伴いアーム部352Aとアーム部352Bとが互いに異なる極性に着磁されることで、ロータマグネット351の各マグネットに対して反発力又は引付力が作用する。このため、コイル353への通電により、ロータマグネット351は回転される。尚、コイル353へ流す電流の方向を変えることで、ロータマグネット351の回転方向を変更できる。
【0045】
ヨーク352が収容される第1収容部310が形成された第1本体部311は、カメラ収容部314に対して交差方向の右側に隣接して設けられる。すなわち、駆動部35は、レンズ23を有するカメラユニット16と交差方向に沿って隣接して配置されている。
【0046】
ロータマグネット351の上端部には、レバー部材354が取り付けられている。レバー部材354は、ロータマグネット351の半径方向の外側に延びている。レバー部材354には、フック状の連結部357が設けられている。
【0047】
<伝達部材37>
伝達部材37は、駆動部35のロータマグネット351の回転により生じる回転駆動力を羽根部材34に伝達することにより、羽根部材34を交差方向に沿って移動させる部材である。伝達部材37は、レバー羽根355と、仕切り板356とを有する。
【0048】
仕切り板356は、ロータマグネット351の上方、すなわち本体部31の第1本体部311の上端部に配置される。仕切り板356は、第1本体部311に形成された第1収容部310の内部の空間と、レバー羽根355が位置する空間とを仕切っている。仕切り板356には、案内孔356A,356Bと、貫通孔356C,356Dとが形成されている。貫通孔356C,356Dは、それぞれ口径板33の取付孔334,336の下方に形成される。貫通孔356Cにはボス318bが挿通され、貫通孔356Dには、案内ピン319が挿通される。
【0049】
案内孔356Aは、光軸K方向から見た場合、交差方向に沿って直線状に形成される。案内孔356Aは、口径板33の第1案内孔331の下方に形成される。案内孔356Aには、羽根部材34が有する挿通部342が挿通される。案内孔356Aは、この挿通部342の動作を交差方向に案内する。
【0050】
案内孔356Bは、光軸K方向から見た場合、円弧状に形成される。案内孔356Bは、口径板33の第2案内孔332の下方に形成される。案内孔356Bには、上述した連結部357が挿通される。案内孔356Bは、この連結部357の動作を案内する。
【0051】
レバー羽根355は、仕切り板356に対して上部に配置される。レバー羽根355は、板状に形成され、その表面に軸孔355A、第1係合孔355B及び第2係合孔355Cを有する。軸孔355Aには、ボス318bが挿入されている。これにより、レバー羽根355は、ボス318bの周りに回転可能となっている。第1係合孔355Bには、連結部357が挿通されている。第2係合孔355Cには、羽根部材34が有する挿通部342が挿通されている。
【0052】
<動作>
次に、上述した駆動部35及び伝達部材37による羽根部材34の駆動について説明する。
図2,
図3に示されるように羽根部材34が開位置にある状態において、ロータマグネット351及び連結部357が
図3における反時計回りの方向に回転したとする。この場合、レバー羽根355は、第1係合孔355Bの縁部と連結部357とが係合することにより、ボス318bの周りに
図3の時計回りの方向に移動を開始する。これにより、第2係合孔355Cの縁部と羽根部材34の挿通部342とが係合するとともに、挿通部342が左側へ移動する。この挿通部342の移動に伴い、挿通部342が設けられた羽根部材34が、案内ピン319に案内されて交差方向の左側に移動する。
【0053】
一方、羽根部材34が閉位置にある場合において、ロータマグネット351及び連結部357が
図3における時計回りの方向に回転したとする。この場合、レバー羽根355は、第1係合孔355Bの縁部と連結部357とが係合することにより、ボス318bの周りに
図3の反時計回りの方向に移動を開始する。これにより、第2係合孔355Cの縁部と挿通部342とが係合するとともに、挿通部342が右側へ移動する。この挿通部342の移動に伴い、挿通部342が設けられた羽根部材34が、案内ピン319に案内されて交差方向の右側に移動する。
【0054】
上述した第1の実施形態によれば以下の作用効果のうちの少なくとも一つが得られる。
【0055】
(1)羽根開閉装置30は、口径板33と、羽根部材34、と駆動部35とが取り付けられる本体部31と、本体部31が着脱可能に取り付けられる取付部32と、を備える。取付部32は、電子機器であるノートパソコン10に固定されている。これにより、本体部31が接着等により電子機器内に固定された場合とは異なり、羽根開閉装置30内の構成部品に故障等不具合が生じた際に、点検、修理のために羽根開閉装置30を電子機器から取り外すことが可能となる。また、ねじや接着等により電子機器内に取り付ける場合と比較して、羽根開閉装置30を電子機器内に取り付ける際の作業が簡略化され、また、取り付け時の部品破損等の発生を抑制できる。
【0056】
(2)羽根開閉装置30は、駆動部35と電気的に接続する接続端子111と、を備える。接続端子111は、弾性材により形成される。これにより、着脱可能となった本体部31に配置される駆動部35のコイル353と外部との電気的な接続を可能とする。
【0057】
(3)本体部31には、側面から光軸Kと交差する方向に突出する第1突出部である突起41が形成される。この突起41が取付部32の係合部322に形成された取付開口部322aに収容されて係合部322と噛み合うことにより、本体部31が取付部32に取り付けられる。これにより、羽根開閉装置30の本体部31の取り付け及び取り外しが容易となり、作業性が向上する。また、取付部32を配置するために広いスペースを必要としないので、製品の小型化に寄与することができる。
【0058】
(4)本体部31は、巻線部であるコイル353が取り付けられる巻線取付部である連結部313と、ロータマグネット351を収容する第1収容部310と、ヨーク352を収容する第2収容部315と、を有する。これにより、羽根部材34及等が配置される本体部31に駆動部35を収容する専用の部材(コイルベース)が取り付けられる構成と比較して、駆動部35を直接本体部31に収容できるので、部品点数を減らすことができる。その結果、組み立ての簡素化、製造コストの低減に寄与する。また、部品点数の減少により、取外しが容易になるので、点検、修理の際の作業効率が向上する。
【0059】
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態の羽根開閉装置について説明する。以下の説明では、第1の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施形態と同様である。第2の実施形態の羽根開閉装置は、取付部の構造が第1の実施形態の羽根開閉装置30とは異なる。
【0060】
図5A,
図5Bは、第2の実施形態の羽根開閉装置30の外観斜視図である。第2の実施形態の羽根開閉装置30は、取付部52を有する。本体部31は、この取付部52に着脱可能に取り付けられるように、第1の実施形態の本体部31と一部で形状が異なる。
【0061】
<本体部31>
図5Bに示されるように、本体部31の右側、すなわち第2本体部312の右側の側面の下方端には、右方向に向けて突出する取付突起部411が形成される。また、本体部31の左側、すなわちカメラ収容部314の左側の側面の下方端には、左方向に向けて突出する取付突起部412が形成される。換言すると、本体部31に形成された取付突起部411,412は、本体部31の側面から光軸Kと交差する方向(交差方向)に突出する第2突出部である。尚、第2の実施形態の本体部31には、第1の実施形態の本体部31が有する突起41が設けられていない。
【0062】
<取付部52>
取付部52は、本体部31の右側と左側とに設けられる。取付部52は、ノートパソコン10及び本体部31に対して移動可能に設けられる移動取付部53と、移動取付部53を支持する支持部54とを有する。支持部54は、ノートパソコン10に固定されている。このため、移動取付部53は、支持部54に対して相対移動可能に設けられる。
【0063】
<移動取付部53>
図6Aは移動取付部53の外観斜視図であり、
図6Bは本体部31の右側に設けられる取付部52の移動取付部53を下方から見た外観図である。
図6Aに示されるように、移動取付部53は、ベース部530と、ベース部530上に設けられる突部531とを有する。
【0064】
ベース部530は、光軸Kと交わる、具体的には直交又は略直交する平面を有する矩形状の部材である。突部531は、ベース部530の上面532から上方に向けて突出し、左右方向に沿って延びる矩形柱状の部材である。突部531は、前後方向において、ベース部530の上面532の中心部近傍に設けられる。換言すると、突部531は、ベース部530の上面532を前方側の面(前方面)532aと後方側の面(後方面)532bとに区分する。
【0065】
前方面532a及び後方面532bのそれぞれには、左右方向に沿って延びる溝部533が形成される。溝部533の左右方向の長さは、ベース部530の左右方向の長さよりも短い。この溝部533には、後述する支持部54の一部が挿入される。
【0066】
図6Bに示されるように、ベース部530の下面534には、本体部31の右側の側面と近接する側に取付凹部534aが形成される。すなわち、本体部31に対して右側に設けられる取付部52では、取付凹部534aは、下面534の左側に形成される。本体部31に対して左側に設けられる取付部52では、取付凹部534aは、下面534の右側に形成される。
【0067】
本体部31が取付部52により取り付けられると、本体部31に形成された取付突起部412は取付凹部534aによって区画される空間内に収容される。より特定的には、第2本体部312の右側の側面に形成された取付突起部411は、本体部31に対して右側に設けられる取付部52に形成された取付凹部534a内に収容される。カメラ収容部314の左側の側面に形成された取付突起部412は、本体部31に対して左側に設けられる取付部52に形成された取付凹部534a内に収容される。
【0068】
<支持部54>
図6Cは、支持部54の外観斜視図である。支持部54は、支持ベース部540と、移動支持部541a,541b(総称する場合は移動支持部541と呼ぶ)とを有している。支持ベース部540は、光軸K(すなわちZ方向)と交わる(直交又は略直交)平面上にて前後方向に沿って延びる。支持ベース部540の下方側の面がノートパソコン10の内部の基板11に固定されることにより、支持部54がノートパソコン10に固定される。
【0069】
移動支持部541aは、支持ベース部540の前方側の端部に設けられ、上下方向に沿って延びる。移動支持部541bは、支持ベース部540の後方側の端部に設けられ、上下方向に沿って延びる。移動支持部541は、光軸K(すなわち上下方向)に沿って延びる。移動支持部541の上端には、上部平面542が形成される。
【0070】
具体的には、移動支持部541aの上端に形成される上部平面542aは、移動支持部541aの上端から前後方向に沿って後方側に向けて延びる。移動支持部541bの上端に形成される上部平面542bは、移動支持部541bの上端から前後方向に沿って前方側に向けて延びる。移動支持部541aの前後方向の長さと移動支持部541bの前後方向の長さとを合わせた長さは、支持ベース部540の前後方向の長さよりも短い。このため、前後方向において支持部54の中心付近では、移動支持部541aと移動支持部541bとの間に空間(隙間)が形成される。この隙間に上述した突部531が位置するように、移動取付部53と支持部54とが配置される。尚、上部平面542aの後方側の端面と、上部平面542bの前方側の端面とは、左右方向、すなわち交差方向と平行又は略平行である。
【0071】
上部平面542の下方側の面、すなわち支持ベース部540と対向する面には、下方に向けて突出する突起部544が形成される。突起部544の下方側の端部と支持ベース部540の上方側の面との間に形成される空間(隙間)には、移動取付部53のベース部530が位置するように、移動取付部53と支持部54とが配置される。
【0072】
突起部544は、上述した移動取付部53に形成された溝部533に挿入される。より特定的には、上部平面542aに形成された突起部544は、移動取付部53の前方面532aに形成された溝部533に挿入される。上部平面542bに形成された突起部544は、移動取付部53の後方面532bに形成された溝部533に挿入される。
【0073】
取付部52が上述した構造を有しているため、移動取付部53は支持部54に対して相対的に移動可能である。具体的には、移動支持部541aと移動支持部541bとは、互いに左右方向(すなわち交差方向)と平行な状態で対向しているので、移動支持部541aと移動支持部541bとの間に位置する突部531は左右方向に沿って移動する。すなわち、移動支持部541aと移動支持部541bとは、突部531の左右方向の移動を案内する。この結果、移動取付部53は交差方向に沿って移動する。すなわち、移動取付部53は、光軸Kと交差する交差方向に沿って移動する移動部として機能する。
【0074】
移動取付部53が交差方向に沿って移動すると、支持部54に形成された突起部544と、突起部544が挿入される溝部533との相対的な位置関係が変化する。移動取付部53が
図6Aに示される矢印AR1の方向に移動すると、溝部533の端部533aと突起部544の端面544aとが接触し、移動取付部53がさらに矢印AR1の方向に移動することが規制される。また、矢印AR1とは逆方向の矢印AR2の方向に移動取付部53が移動すると、溝部533の端部533bと突起部544の端面544bとが接触し、移動取付部53がさらに矢印AR2の方向に移動することが規制される。これにより、移動取付部53を交差方向に沿って過度に移動させることにより、移動取付部53が支持部54から脱落することが抑制される。
【0075】
<本体部31の着脱>
図5A,
図5Bを参照して、取付部52への本体部31の着脱方法について説明する。本体部31の着脱に際して、移動取付部53は、本体部31の取付突起部411,412を被覆する第1位置と、本体部31の取付突起部411,412を被覆しない第2位置との一方に移動する。
【0076】
まず、本体部31を装着する場合について説明する。本体部31は、右側に設けられた取付部52と左側に設けられた取付部52との間に載置される。このとき、
図5Bに示されるように、右側に設けられた取付部52の移動取付部53は、支持部54に対して右側に移動されている。すなわち、移動取付部53は、突起部544と溝部533とにより移動が規制される位置まで、支持部54に対して右側に移動されている。同様に、左側に設けられた取付部52の移動取付部53は、突起部544と溝部533とにより移動が規制される位置まで、支持部54に対して左側に移動されている。
【0077】
この状態にて、右側に設けられた取付部52の突部531が左側に向けて操作されると、移動取付部53が本体部31の右側の側面に向けて交差方向に沿って移動する。本体部31の右側の側面に形成された取付突起部411は、交差方向に沿って左側に移動した移動取付部53のベース部530の下面534に形成された取付凹部534a内に収容される。
【0078】
同様に、左側に設けられた取付部52の突部531が右側に向けて操作されると、移動取付部53が本体部31の左側の側面に向けて交差方向に沿って移動する。本体部31の左側の側面に形成された取付突起部412は、交差方向に沿って右側に移動した移動取付部53のベース部530の下面534に形成された取付凹部534a内に収容される。すなわち、本体部31の右側と左側とにそれぞれ設けられた取付部52の移動取付部53は、本体部31に設けられた第2突出部である取付突起部411,412を被覆する。このように移動取付部53が取付突起部411,412を被覆する第1位置まで移動すると、本体部31が取付部52の移動取付部53によって固定され、
図5Aに示されるように、本体部31が取り付けられた状態となる。
【0079】
次に、上記のようにして取り付けられた本体部31を取り外す場合について説明する。
図5Aに示される状態のときに、右側に設けられた取付部52の突部531が右側に向けて操作されると、移動取付部53が、交差方向に沿って本体部31の右側の側面から離れる方向に移動する。このため、本体部31の右側の側面に形成された取付突起部411は、取付凹部534a内に収容されていた状態から、取付凹部534aの外部に位置する状態に移行する。
【0080】
同様に、左側に設けられた取付部52の突部531が左側に向けて操作されると、移動取付部53が、交差方向に沿って本体部31の左側の側面から離れる方向に移動する。このため、本体部31の左側の側面に形成された取付突起部412は、取付凹部534a内に収容されていた状態から、取付凹部534aの外部に位置する状態に移行する。すなわち、本体部31の右側と左側とにそれぞれ設けられた取付部52の移動取付部53は、本体部31に設けられた第2突出部である取付突起部411,412を被覆しない。
【0081】
このように移動取付部53が取付突起部411,412を被覆しない第2位置まで移動すると、本体部31と取付部52とは
図5Bに示される状態となる。すなわち、本体部31は、取付部52に移動取付部53によって固定された状態ではなくなる。この状態で本体部31を上方に移動させることにより、本体部31を取り外すことができる。
【0082】
以上で説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態により得られる(1),(2),(4)の作用効果の何れか一つに加えて、以下の作用効果が得られる。
【0083】
取付部52は、光軸Kと交差する方向に沿って移動する移動部である移動取付部53と、移動取付部53を支持する支持部54とを有する。移動取付部53は、本体部31に形成された第2突出部である取付突起部411,412を被覆する第1位置と、取付突起部411,412被覆しない第2位置との一方に移動する。移動取付部53が第1位置のとき、本体部31が取付部52に取り付けられる。これにより、羽根開閉装置30の本体部31の取り付け及び取り外しが容易となり、作業性が向上する。
【0084】
本体部31を取り付ける構造は、第1の実施形態の取付部32又は第2の実施形態の取付部52に限定されるものではなく、上述した第1又は第2の実施形態を次のように変形できる。尚、以下の説明においては、第1又は第2の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1又は第2の実施形態と同様である。
【0085】
<第1変形例>
第1変形例の羽根開閉装置30が有する取付部32は、例えば板バネ等の弾性材である。取付部32は基板11に固定され、上下方向に沿って延びる。本体部31が取り付けられると、本体部31の側面は、この取付部32から付勢力を受ける。このため、第1変形例の本体部31は、第1の実施形態の本体部31が有する突起41を備えることなく、取付部32によって固定される。
【0086】
<第2変形例>
図7A,
図7Bは、第2変形例の羽根開閉装置30を模式的に示す断面図である。第2変形例の羽根開閉装置30は取付部62aを備える。取付部62aは、第1取付部63aと、第2取付部64aとを有する。また、本体部31の側面には、第1取付部63aと対向する位置に第1の実施形態と同様の突起41が設けられ、第2取付部64aと対向する位置に第2の実施形態と同様の取付突起部411が設けられる。
【0087】
第1取付部63aは、第1の実施形態の取付部32が有する係合部322と同様の部材である。すなわち、第1取付部63aは、基板11に固定された板バネ等の弾性材であり、上下方向に沿って延びる。第1取付部63aは、係合部322に形成された取付開口部322aと同様の取付開口部631が形成された矩形枠状に形成される。本体部31が取付部62aに取り付けられると、第1取付部63aに形成された取付開口部631と突起41とが噛み合う。
【0088】
第2取付部64aは、基板11上に設けられる。第2取付部64aは、取付突起部411の上部を被覆する形状を有する。具体的には、第2取付部64aは、基板11から上方へ向けて延びる壁部640aと、壁部640aの上端部にて上下方向と交わる方向と平行又は略平行な被覆面640bとを有する。本体部31が取付部62aに取り付けられると、被覆面640bと基板11との間に形成される空間内に、取付突起部411が挿入され、収容される。
【0089】
本体部31を取付部62aに取り付ける際には、まず、
図7Bに示されるように、本体部31の取付突起部411が第2取付部64aの被覆面640bと基板11との間に挿入される。取付突起部411が第2取付部64aに挿入されることにより、本体部31は傾斜し、突起41が第1取付部63aよりも上方に位置する。この状態の本体部31が下方に押し込まれることにより、
図7Aに示されるように、突起41が第1取付部63aに形成された取付開口部631と噛み合う。この結果、本体部31が取付部62aに取り付けられる。
【0090】
尚、第1取付部63aが本体部31の突起41と噛み合うものに代えて、第1取付部63aに突起が形成され、この突起が本体部31に形成された凹部と噛み合う構成としてもよい。また、第1取付部63aは、上述したように第1の実施形態の係合部322と同様の部材である場合に限定されず、第1変形例の取付部32と同様の部材であってもよい。この場合、第1取付部63aによる付勢力が本体部31の側面に作用するため、本体部31には突起41が形成されない。
【0091】
<第3変形例>
第3変形例の羽根開閉装置30は、取付部32として、第2の実施形態の取付部52の構成と、
図7A,
図7Bに示される第2変形例の第2取付部64aの構成とを有する。具体的には、本体部31の取付突起部411が形成される側(右側)には、第2の実施形態の取付部52が設けられ、本体部31の取付突起部412が形成される側(左側)には、第2変形例の第2取付部64aが設けられる。これにより、第2の実施の形態の場合と同様にして、取付部52の移動取付部53を交差方向に沿って第1位置と第2位置との一方に移動させることにより、本体部31の取り外し、又は取り付けが可能となる。
【0092】
<第4変形例>
図8A,
図8B,
図8Cは、第4変形例の羽根開閉装置30を模式的に示す図である。
図8A,
図8Bは第4変形例の羽根開閉装置30の平面図であり、
図8Cは
図8Bに示される状態のときのB-B線における羽根開閉装置30の断面図である。本体部31には、第2の実施形態の本体部31と同様の取付突起部411,412が形成される。第4変形例の羽根開閉装置30が備える取付部62bは、
図7A,
図7Bに示される第2取付部64aと同様に、基板11から上方へ向けて延びる壁部640aと、壁部640aの上端部にて上下方向と交わる方向と平行又は略平行な被覆面640bとを有する。
【0093】
ただし、被覆面640bの一部には、取付突起部411,412の光軸Kと直交又は略直交する平面上での形状に応じた開口部640cが形成される。開口部640cは、本体部31が基板11上に載置されるとき又は基板11から取り外される際に、上下方向に沿った移動される本体部31の取付突起部411,412が通過する。
【0094】
取付部62bは、基板11と交差する光軸Kに沿う方向、すなわち上下方向を回転軸として、基板11上で回転可能に設けられている。取付部62bが回転することにより、被覆面640bと基板11の上面との間の空間内に取付突起部411,412が収容されない状態(第1状態)と、取付突起部411,412が収容される状態(第2状態)とが切り替わる。
図8Aは第1状態のときを模式的に示し、
図8B,
図8Cは第2状態のときを示している。第1状態のときには、上下方向において、開口部640cは、本体部31が基板11上に載置された場合に取付突起部411,412が位置する場所と重複する。
【0095】
本体部31を取付部62bに取り付ける際には、まず、取付部62bは
図8Aに示される第1状態にされている。この状態で、本体部31が下方に移動されると、取付突起部411,412が開口部640cを通過する。そして、本体部31が基板11上に載置されると、取付部62bが基板11上で矢印AR3の方向に回転操作される。これにより、開口部640cは、取付突起部411,412の上方から離れる方向に移動し、取付部62bは、
図8B,
図8Cに示される第2状態に移行する。この結果、
図8Cに示されるように、本体部31の取付突起部411,412が被覆面640bと基板11の上面との間の空間内に収容され、本体部31が取付部62bに取り付けられる。
【0096】
尚、取付部62bが上述した形状を有するものに限定されない。例えば、取付部62bは、基板11上に取り付けられ上下方向に延びる回転軸と、回転軸に回転可能に取り付けられる押圧部材とを有する。押圧部材は、例えば板バネ等の弾性材であり、平板形状を有し、回転軸の周りに回転する。この押圧部材が回転することにより、押圧部材と取付突起部411,412とが上下方向で重複しない状態(第1状態)と、重複する状態(第2状態)とに切り替わる。第2状態のとき、取付突起部411,412の上面と、押圧部材の下面とが接触し、押圧部材は下方に向けて取付突起部411,412を付勢する。これにより、本体部31が取付部62bに取り付けられる。
【0097】
また、取付部62bが、基板11の上下方向に沿った軸の周りに回転するものに限定されない。この場合、取付部62bは、例えば
図7A,
図7Bに示される第2変形例の取付部62aの第2取付部64aと同様の形状を有し、光軸Kと交差(直交又は略直交)する方向(すなわち前後方向)に沿った回転軸の周りに回転する。
【0098】
被覆面640bが基板11の上面と対向しない状態のときには、被覆面640bと基板11との間に空間が形成されないため、本体部31の取付突起部411,412が収容されない状態(第1状態)となる。この状態から取付部62bが回転軸の周りに回転すると、被覆面640bの下面と基板11の上面とが対向する。すなわち、被覆面640bと基板11との間に空間が形成され、この空間内に取付突起部411,412が収容される状態(第2状態)に移行する。この結果、本体部31が取付部62bに取り付けられる。
【0099】
<第5変形例>
第5変形例の羽根開閉装置30の取付部32は、例えばバネ等の弾性部材であり、基板11上に設けられる。取付部32の一方側の端部(下端)は基板11に固定され、他方側の端部(上端)はフック状に形成されている。本体部31の取付突起部411,412は、取付部32の上端と着脱可能に取り付けられる。取付部32の上端が取付突起部411,412に取り付けられると、本体部31が取付部32により下方に向けて付勢される。これにより、本体部31が取付部32に取り付けられる。
【0100】
<第6変形例>
第6変形例の羽根開閉装置30の取付部32は、ボルトとナットとを有する。ボルトは、基板11上に固定され、上下方向に沿って延びる。ナットはボルトと螺合し、ボルトが延びる上下方向に沿って移動可能である。ナットがボルトの上方側に位置する状態のときに本体部31が基板11上に載置される。そして、ナットは、ナットの下面と取付突起部411,412の上面とが接触するまで、ボルトに沿って下方に移動される。これにより、取付突起部411,412にはナットにより上方から押さえられる。この結果、本体部31が取付部32に取り付けられる。
【0101】
<第7変形例>
第7変形例の羽根開閉装置30の取付部32は、柱状部材と、弾性部材と、押圧部材とを有する。柱状部材は、基板11上に固定され、上下方向に沿って延びる。弾性部材は、例えばバネであり、柱状部材の外周面に巻き付けられる。弾性部材の上端は柱状部材の上端と固定され、弾性部材の下端は押圧部材と固定される。押圧部材は、例えば板状に形成された部材であり、柱状部材に沿って上下方向に移動(スライド)可能に設けられている。上述したように弾性部材の下端と固定されている押圧部材は、弾性部材によって下方に向けて付勢される。
【0102】
押圧部材に対して付勢力に抗して上方に力を作用させ、押圧部材を上方に移動させた状態で、本体部31が基板11上に載置される。この状態で押圧部材に対して上方へ向かう力の付与を解除すると、押圧部材は、弾性部材の付勢力によって柱状部材に沿って下方に移動し、本体部31の取付突起部411,412上に到達する。このとき、取付突起部411,412には、押圧部材を介して弾性部材により下方への付勢力が作用する。これにより、本体部31が取付部32に取り付けられる。
【0103】
<第8変形例>
第8変形例の羽根開閉装置30の取付部32は、保持部と、弾性部材とを有する。保持部は基板11上に固定され、上下方向に沿って延びる。保持部は、弾性部材を保持する。弾性部材は、例えばバネやベアリング等であり、上下方向と交差する方向において、保持部の側面から本体部31の側面に向けて突出する。また、本体部31の側面には、収容部が形成される。収容部は本体部31の側面の一部に形成された凹部であり、本体部31が基板11上に取り付けられると、弾性部材が収容される。
【0104】
本体部31を基板11に取り付ける際には、本体部31は上方から下方に向けて移動される。この移動に際して、弾性部材が本体部31の側面と接触すると、弾性部材は保持部側に形状が変形する。すなわち、弾性部材の保持部に対する突出量が小さくなり、本体部31が保持部に沿って更に下方に移動可能となる。本体部31が更に下方に移動され、上下方向において、弾性部材の位置と本体部31に形成された収容部の位置とが揃うと、変形していた弾性部材の形状が元の状態に戻り、保持部の側面から突出する。そして、弾性部材の突出した部分が、収容部の内部に収容される。この結果、本体部31が上下方向に自由に移動することが規制され、本体部31は取付部32に取り付けられる。
【0105】
尚、上述した弾性部材が本体部31の側面に設けられ、上述した収容部が保持部に形成されてもよい。
【0106】
<第9変形例>
駆動部35の電気的な接続は、
図4に示される接続端子111を用いるものに限定されない。
【0107】
図9Aは、第9変形例の羽根開閉装置30を模式的に示す断面図である。第9変形例の羽根開閉装置30が備える本体部31は、第1又は第2の実施形態の本体部31とは異なり、端子板350が固定される固定部316に代えて、本体部31の下面、すなわち基板11と対向する面に接続端子111aが設けられている。接続端子111aは、例えば弾性材により形成されたバネ端子である。接続端子111aの一端は、コイル353と電気的に接続されている。
【0108】
基板11の上面には、ランド111bが形成されている。このランド111bは、本体部31が基板11に取り付けられた際に、上記の接続端子111aの他端と接触する。これにより、羽根開閉装置30の外部とコイル353とが電気的に接続され、羽根開閉装置30の外部から駆動部35への通電が可能となる。
【0109】
図9Bは、第9変形例の羽根開閉装置30の他の例を模式的に示す断面図である。この場合、本体部31の下面、すなわち基板11と対向する面に、第1又は第2の実施形態と同様に固定部が設けられる。すなわち、本体部31の下面に端子板350が設けられる。
【0110】
基板11には、基板11の上面に対して傾斜を有して上方に延びる接続端子111cが設けられる。接続端子111cは、例えば弾性材により形成されたバネ端子である。本体部31が基板11に取り付けられると、接続端子111cの一部、例えば上端部近傍が端子板350と接触する。すなわち、駆動部35のコイル353が、羽根開閉装置30の外部と電気的に接続される。これにより、羽根開閉装置30の外部から駆動部35への通電が可能となる。
【0111】
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【0112】
本体部31に1個のカメラユニット16が設けられるものに限定されない。本体部31に、2個以上のカメラユニット16が設けられてよい。また、カメラユニット16は、撮影に用いられるものに限定されず、認証や、センサ等の各種機器の動作検出等に用いられてもよい。また、カメラユニット16は、可視光を受光するカメラに限定されず、赤外線を受光する赤外線カメラであってもよい。また、本体部31には、外部から入射する光を受光するカメラユニット16に代えて、外部に向けて光を出射する発光体を有するユニットが設けられてもよい。
【0113】
また、本体部31に第1収容部310、第2収容部315及び連結部313を設けず、駆動部35を収容する専用の部材に収容し、この部材を本体部31に取り付けてもよい。
【0114】
尚、本技術は以下の構成をとることが可能である。
【0115】
(1)光学部の光軸上に位置する開口部を有し、前記光学部の光軸方向と交差する交差方向に延びる延伸部材と、前記延伸部材上に前記交差方向に移動可能に設けられ、前記開口部を開閉させる羽根部材と、前記開口部が閉じられるときの閉位置と、前記開口部が開放されるときの開位置との何れか一方に前記羽根部材を移動させる駆動部と、前記延伸部材と、前記羽根部材、と前記駆動部とが取り付けられる本体部と、前記本体部が着脱可能に取り付けられる取付部と、を備える羽根開閉装置。
【0116】
(2)前記駆動部と電気的に接続する接続端子、を備え、前記接続端子は、弾性材である、(1)に記載の羽根開閉装置。
【0117】
(3)前記本体部には、側面から前記光軸と交差する方向に突出する第1突出部が形成され、前記取付部は、前記光軸に沿って延び、前記取付部の前記本体部と対向する壁面には、前記第1突出部が収容される取付開口部が設けられ、前記第1突出部が前記取付開口に収容されて前記取付部と噛み合うことにより、前記本体部が前記取付部に取り付けられる、(1)又は(2)に記載の羽根開閉装置。
【0118】
(4)前記本体部には、側面から前記光軸と交差する方向に突出する第2突出部が設けられ、前記取付部は、前記光軸と交差する方向に沿って移動する移動部と、前記移動部を支持する支持部と、を有し、前記移動部は、前記第2突出部を被覆する第1位置と、前記第2突出部を被覆しない第2位置との一方に移動し、前記第1位置のとき、前記本体部が前記取付部に取り付けられる、(1)から(3)までの何れかに記載の羽根開閉装置。
【0119】
(5)前記駆動部は、巻線部と、ロータと、ヨークと、を有し、前記本体部は、前記巻線部が取り付けられる巻線取付部と、前記ロータを収容する第1収容部と、前記ヨークを収容する第2収容部と、を有する、(1)から(4)までの何れかに記載の羽根開閉装置。
【0120】
(6)電子機器は、(1)から(5)までの何れかに記載の羽根開閉装置と、前記羽根開閉装置が有する前記取付部が固定される基板と、を備える。
【符号の説明】
【0121】
10 ノートパソコン、11 基板、16 カメラユニット、23 レンズ、30 羽根開閉装置、31 本体部、32,52,62a,62b 取付部、33 口径板、34 羽根部材、35 駆動部、36 カバー部材、37 伝達部材、41 突起、53 移動取付部、54 支持部、63a 第1取付部、64a 第2取付部、111,111a,111c 接続端子、310 第1収容部、311 第1本体部、312 第2本体部、313 連結部、314 カメラ収容部、315 第2収容部、316 固定部、317 開口部、321 ベース部、322 係合部、322a,631 取付開口部、330 開口部、350 端子板、351 ロータマグネット、352 ヨーク、352A,352B アーム部、353 コイル、354 レバー部材、355 レバー羽根、356 仕切り板、360 上板部、361 開口部、530 ベース部、531 突部、532 上面、532a 前方面、532b 後方面、533 溝部、534a 取付凹部、540 支持ベース部、541,541a,541b 移動支持部、542,542a,542b 上部平面、544 突起部、640a 壁部、640b 被覆面