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特開2024-157977ドメイン取得支援装置、ドメイン取得支援システム、及びドメイン取得支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157977
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ドメイン取得支援装置、ドメイン取得支援システム、及びドメイン取得支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/08 20220101AFI20241031BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241031BHJP
   G06F 40/56 20200101ALI20241031BHJP
   H04L 61/4511 20220101ALI20241031BHJP
【FI】
H04L41/08
G06Q50/10
G06F40/56
H04L61/4511
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072696
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】304014408
【氏名又は名称】GMOペパボ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】栗林 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】西田 貴之
(72)【発明者】
【氏名】大浦 優太郎
(72)【発明者】
【氏名】吉野 晟司
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザがドメインを容易且つ円滑に取得することを可能とする。
【課題手段】ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援装置は、取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援装置であって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える
ドメイン取得支援装置。
【請求項2】
前記候補ドメインの数を指定する追加テキストデータを前記テキストデータに付加するテキスト付加手段をさらに備え、
前記ドメイン導出手段は、前記追加テキストデータに基づいて、前記指定された数の候補ドメインを導出する
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項3】
ドメイン生成を明示的に示す追加テキストデータを前記テキストデータに付加するテキスト付加手段をさらに備える
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項4】
前記提案ドメインについて使用するトップレベルドメインをユーザ操作に応じて決定するトップレベルドメイン決定手段をさらに備える
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項5】
前記提案ドメインについて前記トップレベルドメイン別のドメイン取得費用をユーザに提示する費用提示手段をさらに備え、
前記トップレベルドメイン決定手段は、前記費用提示手段による費用提示後に、前記提案ドメインについて使用するトップレベルドメインをユーザ操作に応じて決定する
請求項4に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項6】
前記候補ドメインの中に前記取得可能ドメインがないと前記ドメイン判定手段が判定した場合、前記取得可能ドメインがない旨のエラー情報をユーザに提示するエラー提示手段をさらに備える
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項7】
前記エラー提示手段は、新たなテキストデータの入力を促す情報をユーザにさらに提示し、
前記テキスト取得手段は、前記新たなテキストデータを取得する
請求項6に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項8】
前記ドメイン判定手段は、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインに付加情報が付与されている場合、前記付加情報を除いた構造化データを用いて前記判定を行う
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項9】
前記ドメイン導出手段は、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりセカンドレベルドメインを導出することに加えて、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりトップレベルドメインも導出する
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項10】
前記提案ドメインがユーザ操作に応じて登録された後、登録されたドメインを、ウェブサイトの作成支援サービス上で前記ユーザのウェブサイトのURLとして設定するURL設定手段をさらに備える
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項11】
前記ウェブサイト作成支援サービスは、前記ウェブサイトとしてのECサイトの構築・管理サービスを含み、
前記URL設定手段は、前記登録されたドメインを、前記ECサイトの作成支援・管理サービス上で前記ユーザのECサイトのURLとして設定する
請求項10に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項12】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援システムであって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える
ドメイン取得支援システム。
【請求項13】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援プログラムであって、コンピュータに、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得ステップと、
前記テキスト取得ステップで取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出ステップと、
前記ドメイン導出ステップで導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定ステップと、
前記ドメイン判定ステップで前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示ステップと、を実行させる
ドメイン取得支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドメイン取得支援装置、ドメイン取得支援システム、及びドメイン取得支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)やメールアドレスにドメインが用いられている。ドメインをユーザが取得することを支援するドメイン取得サービスでは、ユーザが取得したいドメインをドメイン取得ウェブサイト上で入力し、入力されたドメインが取得可能ドメイン(すなわち、登録済みでないドメイン)であれば、ユーザは当該ドメインを取得(すなわち、自身のドメインとして登録)できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-148576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来方法では、ユーザが例えば自身のウェブサイトの内容に合ったドメインを自身で検討する必要があるが、ドメイン取得に不慣れなユーザにとって、適切なドメインを決定することは必ずしも容易ではない。そのため、ユーザがドメインを決定するために悩んでしまい、ドメインを取得するために手間や時間を要するという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザがドメインを容易且つ円滑に取得することを可能とするドメイン取得支援装置、ドメイン取得支援システム、及びドメイン取得支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係るドメイン取得支援装置は、ドメイン取得を支援するための装置である。前記ドメイン取得支援装置は、取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える。
【0007】
第2の態様に係るドメイン取得支援システムは、ドメイン取得を支援するためのシステムである。前記ドメイン取得支援システムは、取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える。
【0008】
第3の態様に係るドメイン取得支援プログラムは、ドメイン取得を支援するためのプログラムである。前記プログラムは、コンピュータに、取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得ステップと、前記テキスト取得ステップで取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出ステップと、前記ドメイン導出ステップで導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定ステップと、前記ドメイン判定ステップで前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、ユーザがドメインを容易且つ円滑に取得することを可能とするドメイン取得支援装置、ドメイン取得支援システム、及びドメイン取得支援プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るドメイン取得支援システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るドメイン取得支援サーバの構成例を示す図である。
図3】実施形態に係るドメイン取得支援システムの動作シーケンスの一例を示す図である。
図4】実施形態に係る端末の画面表示例を示す図である。
図5】実施形態に係る端末の画面表示例を示す図である。
図6】実施形態に係る端末の画面表示例を示す図である。
図7】実施形態に係る端末の画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、実施形態に係るドメイン取得支援システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0012】
(1)システム構成例
図1は、本実施形態に係るドメイン取得支援システム1の構成例を示す図である。本実施形態に係るドメイン取得支援システムは、ドメイン取得支援サーバ100と、大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)サーバ200と、ドメイン管理サーバ300と、端末400とを有する。
【0013】
ドメイン取得支援サーバ100、LLMサーバ200、ドメイン管理サーバ300、及び端末400は、ネットワーク10に接続されており、ネットワーク10を介して相互に通信可能である。ネットワーク10は、インターネットを含む。ネットワーク10は、LAN(Local Area Network)及び/又はWAN(Wide Area Network)を含んでもよい。また、ドメイン取得支援サーバ100、LLMサーバ200、及びドメイン管理サーバ300のそれぞれは、例えばワークステーション又はPCのような汎用コンピュータとしてもよいし、クラウド・コンピューティング(分散コンピューティング)によって論理的に実現されてもよい。つまり、各サーバは、1つのコンピュータで構成してもよいし、複数のコンピュータで構成してもよい。
【0014】
ドメイン取得支援サーバ100は、ユーザによるドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援装置の一例である。ドメインとは、インターネット上のアドレスであるIP(Internet Protocol)アドレスを文字列に変換したものをいい、ウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)やメールアドレスに用いられる。IPアドレスとドメインとの変換は、DNS(Domain Name Sytem)を用いて行われる。
【0015】
ドメインは、階層構造を有しており、上位階層に相当するトップレベルドメイン(TLD:Top Level Domain)と、下位階層に相当するセカンドレベルドメイン(SLD:Second Level Domain)との組み合わせにより構成される。例えば、「example.com」というドメインがあるとき、「.com」がTLDであり、「example」がSLDである。ここで、「.com」は「Company」という意味のドメインであり、世界で最も多く使用されているTLDである。「.com」以外に、TLDには、例えば、「Network」という意味の「.net」、日本に住所を持つ法人が利用可能な「co.jp」、日本に住所を持つ法人・個人が利用可能な「.jp」、「サイト」という意味の「.site」、「法人組織(Incorporated)」という意味の「.inc」等がある。
【0016】
なお、「example.co.jp」といったドメインについて、「.jp」がTLD、「.co」がSLD、「example」がサードレベルドメインと称される場合もあるが、本実施形態では、「co.jp」をまとめて「TLD」として扱う。すなわち、本実施形態では、TLDは、あるエンティティ(国や組織等)の属性に関する文字列であり、SLDは当該エンティティのサービス名や名称に関する文字列であるものとする。
【0017】
ドメイン取得支援サーバ100は、ドメイン取得支援サービスをユーザに提供する。ドメイン取得支援サーバ100は、レジストラが運用するサーバであってもよい。レジストラは、ドメインの登録希望者や所有者からの申請や手続きを受け付け、レジストリへの登録や変更、廃止などを仲介する事業者である。本実施形態では、ドメイン取得支援サーバ100は、ユーザの端末400のウェブブラウザ上でドメイン取得支援ページを表示させ、ドメイン取得支援ページを介してユーザにドメイン取得支援サービスを提供する。
【0018】
特に、本実施形態に係るドメイン取得支援サーバ100は、取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得し、当該テキストデータをLLMへの入力として用いて、LLMにより候補ドメインを導出する。そして、ドメイン取得支援サーバ100は、導出した候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定し、取得可能ドメインであると判定した候補ドメインを、ユーザ入力のテキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示する。本実施形態では、ドメイン取得支援サーバ100は、API(Application Programming Interface)を介して、LLMサーバ200にテキストデータを送信し、LLMサーバ200から候補ドメインを取得する。なお、ユーザに対する「提示」とは、主として表示を意味するが、音声出力等を伴う表示であってもよい。
【0019】
これにより、ユーザは、どのようなドメインを取得したいかを自然言語(例えば、日本語)で自由に記述するだけで、適切且つ取得可能なドメインの提案を受けることが可能である。従来方法では、ユーザが例えば自身のウェブサイトの内容に合ったドメインを自身で検討する必要があったが、本実施形態では、従来方法に比べてユーザがドメインを容易且つ円滑に取得できる。具体的には、ドメイン取得に不慣れなユーザであっても適切なドメインを知ることができるため、ユーザがドメインを決定するために悩むことがなく、ドメインを取得するための手間や時間を削減できる。
【0020】
なお、「自然言語」とは、人類の歴史の中で自然に発生した言語をいい、例えば、日本語や英語等である。本実施形態では、「自然言語」が日本語であるものとするが、日本語に限定されるものではなく、他の種類の自然言語(例えば、英語)であってもよい。「ドメイン」は、アルファベット(及び数字)により構成されることが一般的であるが、漢字や平仮名、カタカナにより構成される日本語ドメインであってもよい。
【0021】
LLMサーバ200は、人工知能(AI)を含む機械学習技術により構築された言語モデルを用いて言語処理タスクを実行するサーバである。言語モデルは、言語を単語の出現確率でモデル化したものである。また、LLMは、大規模なテキストデータ、具体的には、インターネット上にあるWebコンテンツを事前に大量に学習し、わずか数例のタスクを与えただけでさまざまな言語処理タスクを実行できる言語モデルである。このようなLLMの例としては、OpenAI社が開発したGPT-3やGPT-4、Google社が開発したBERT等が挙げられる。
【0022】
本実施形態では、LLMサーバ200は、ウェブサイト及びそのドメインを事前に大量に学習したLLMを用いて、ユーザ入力の自然言語文(テキストデータ)から候補ドメインを自動生成するサービスを提供する。例えば、当該LLMは、インターネット上で公開されているウェブサイトについてそのドメインの対応関係を学習済みである。そのため、LLMサーバ200は、ユーザが記述した自然言語文(テキストデータ)をドメイン取得支援サーバ100から取得すると、候補ドメインを自動で生成し、当該候補ドメインをドメイン取得支援サーバ100に提供できる。
【0023】
ドメイン管理サーバ300は、ドメインを管理するサーバである。ドメイン管理サーバ300は、レジストリが運用するサーバであってもよい。レジストリは、TLDの管理権限を持ち、ドメインのデータベースの管理を行う機関である。本実施形態では、ドメイン取得支援サーバ100は、LLMを用いて導出された候補ドメインをドメイン管理サーバ300に通知し、当該候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを確認(判定)する。ここで、ドメイン管理サーバ300は、ドメインのデータベースに基づいて、候補ドメインの取得可否(すなわち、登録済みであるか否か)をドメイン取得支援サーバ100に通知する。
【0024】
端末400は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末等である。端末400は、ユーザとのインターフェイスと、ネットワーク10とのインターフェイスとを有する。ユーザとのインターフェイスは、例えば、ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネルディスプレイ、マイク、及びスピーカのうち、少なくとも1つを含む。ネットワーク10とのインターフェイスは、有線通信インターフェイス及び無線通信インターフェイスのうち少なくとも1つを含む。端末400は、ネットワーク10を介してドメイン取得支援サーバ100にアクセスし、ドメインを取得するためにドメイン取得支援サーバ100と情報をやり取りする。
【0025】
(2)ドメイン取得支援サーバの構成例
図2は、本実施形態に係るドメイン取得支援サーバ100の構成例を示す図である。ドメイン取得支援サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、処理部130とを有する。通信部110、記憶部120、及び処理部130は、図示を省略するバス等によって相互に接続されている。
【0026】
通信部110は、処理部130の制御下で、ネットワーク10を介して他装置(例えば、LLMサーバ200、ドメイン管理サーバ300、及び端末400)との通信を行う。通信部110による通信は、有線通信であってもよいし、無線通信を含んでもよい。記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。処理部130により実行されるプログラム(ドメイン取得支援プログラム)は、例えば、記憶部120のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。処理部130は、1つ又は複数のプロセッサにより構成される。
【0027】
処理部130は、ドメイン取得支援プログラムを実行することにより、情報提示部131と、テキスト取得部132と、テキスト付加部133と、ドメイン導出部134と、ドメイン判定部135と、ドメイン提示部136と、エラー提示部137と、費用提示部138と、TLD決定部139と、ドメイン登録部140と、URL設定部141と、の各機能を実現する。
【0028】
情報提示部131は、ドメイン取得支援のサービスページ(サービスサイト)を端末400に表示させるとともに、ドメイン取得支援のための情報をサービスページ上でユーザに提示する。端末400における画面表示例については後述する。
【0029】
テキスト取得部132は、取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得する。例えば、テキスト取得部132は、サービスページ上のテキスト入力欄にユーザが自然言語で記述した文字列(テキスト)をテキストデータとして取得する。ここで、取得したいドメインの概要とは、例えば、ユーザがドメインを使用するウェブサイトの目的や用途等の内容であってもよい。ウェブサイトの内容とは、概要に加えて、ウェブサイトで取り扱う商品やサービス等の詳細を含んでもよい。なお、ユーザは、取得したいドメインの詳細として、TLDを指定するテキストや、ドメイン(具体的には、SLD)の文字数を指定するテキストを含めてもよい。
【0030】
テキスト取得部132が取得するテキストデータの例としては、「6文字以内で覚えやすい.com又は.jpのドメイン」、「デジタルガジェットを扱うアフィリエイトブログに最適なドメイン」、若しくは「Z世代の流行語を取り入れたドメイン」、又はこれらの組み合わせが挙げられる。いずれにしても、ユーザは、自然言語により自由な形式でテキスト入力が可能である。
【0031】
テキスト付加部133は、候補ドメインの数を指定する追加テキストデータを、テキスト取得部132が取得したテキストデータに付加する。例えば、「候補を5個挙げて下さい」といったテキストを、テキスト取得部132が取得したテキストの最後(又は先頭)に付加する。これにより、適切な数の候補ドメインをドメイン導出部134が導出することが可能になる。
【0032】
さらに、テキスト付加部133は、ドメイン生成を明示的に示すテキスト、例えば、「ドメインの候補」を5個挙げて下さいといったテキストを付加してもよい。これにより、ユーザ入力のテキストデータにおいて、ドメインを生成することが明示的に示されていない場合であっても、より確実にLLMが候補ドメインを生成可能になる。
【0033】
また、テキスト付加部133は、TLDを指定するテキスト、例えば、「.comのドメイン」を5個挙げて下さいといったテキストを付加してもよい。これにより、複数の提案ドメインをユーザに提示する際に、当該複数の提案ドメインのTLDを揃えることができるため、ユーザが提案ドメインの中からいずれかのドメイン(具体的には、SLD)を選択し易くなる。この場合、選択したSLDと組み合わせるTLDについては、TLD決定部139により別途選択・決定できる。
【0034】
ドメイン導出部134は、テキスト取得部132が取得したテキストデータをLLMへの入力として用いて、LLMにより候補ドメインを導出する。LLMへの入力に用いるテキストデータには、テキスト付加部133により追加テキストデータが付加されていてもよい。本実施形態では、ドメイン導出部134が複数の候補ドメインを導出するものとするが、ドメイン導出部134が導出する候補ドメインは1つであってもよい。
【0035】
本実施形態では、ドメイン導出部134は、テキスト取得部132が取得したテキストデータをAPIによりLLMサーバ200に通知し、LLMが生成した候補ドメインをAPIによりLLMサーバ200から取得することで、候補ドメインを導出する。なお、本実施形態では、LLMサーバ200がドメイン取得支援サーバ100とは別のサーバであるが、LLMサーバ200の機能をドメイン取得支援サーバ100に組み込む場合には、ドメイン導出部134は、ドメイン取得支援サーバ100で管理するLLMを用いて候補ドメインを導出してもよい。
【0036】
また、本実施形態では、ドメイン導出部134は、テキストデータに基づいてLLMが生成したSLDを含む候補ドメインを導出する。これにより、ユーザが入力したドメイン概要に適したSLDを導出できる。ここで、ドメイン導出部134は、TLDについては、予め定められたデフォルトTLD(例えば、.comドメイン)を選択し、LLMが生成したSLDとデフォルトTLDとの組み合わせを候補ドメインとして導出してもよい。
【0037】
或いは、ドメイン導出部134は、デフォルトTLDを用いることに代えて、テキストデータに基づいてLLMが選択したTLDを含む候補ドメインを導出してもよい。例えば、ドメイン導出部134は、ユーザが入力したドメイン概要が「サロン」に関するものであればTLDとして「.salon」を選択してもよいし、ユーザが入力したドメイン概要が人工知能に関するものであればTLDとして「.ai」を選択してもよい。これにより、ユーザが入力したドメイン概要に適したTLDを導出できるだけではなく、ユーザが入力したドメイン概要に適したSLDも導出できる。
【0038】
ドメイン判定部135は、ドメイン導出部134が導出した候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定する。本実施形態では、ドメイン判定部135は、ドメイン導出部134が導出した候補ドメインをAPIによりドメイン管理サーバ300に通知し、各候補ドメインの取得可否の情報をAPIによりドメイン管理サーバ300から取得することで、各候補ドメインの取得可否を判定する。なお、本実施形態では、ドメイン管理サーバ300がドメイン取得支援サーバ100とは別のサーバであるが、ドメイン管理サーバ300の機能(例えば、ドメインのデータベース)をドメイン取得支援サーバ100に組み込む場合には、ドメイン判定部135は、ドメイン取得支援サーバ100で管理するデータベースを用いて各候補ドメインの取得可否を判定してもよい。
【0039】
ドメイン判定部135は、ドメイン導出部134が導出した候補ドメインに付加情報が付与されている場合、当該付加情報を除いた構造化データを用いて判定を行う。LLMが生成する候補ドメインには、当該候補ドメインの解説文や当該候補ドメインの番号等の付加情報が付与されている場合がある。このような付加情報を含めてドメイン取得可否を判定すると正しい判定ができなくなるため、ドメイン判定部135は、ドメイン導出部134が導出した候補ドメインを構造化データに加工したうえでドメイン取得可否を判定する。例えば、ドメイン判定部135は、付加情報を除去した各候補ドメインをリスト形式の構造化データに変換し、当該リストを用いた判定を行う。
【0040】
ドメイン提示部136は、ドメイン判定部135が取得可能ドメインであると判定した候補ドメインを、ユーザ入力のテキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示する。例えば、ドメイン提示部136は、端末400が表示するサービスページ上で提案ドメインを表示することで、提案ドメインをユーザに提示する。これにより、ユーザは、自身が自然言語で記述したテキストに対応する提案ドメインを把握できる。
【0041】
エラー提示部137は、候補ドメインの中に取得可能ドメインがないとドメイン判定部135が判定した場合、ユーザ入力のテキストデータに対する取得可能ドメインがない旨のエラー情報(すなわち、提案ドメインの生成に失敗した旨)をユーザに提示する。例えば、エラー提示部137は、端末400が表示するサービスページ上でエラー情報を表示することで、エラー情報をユーザに提示する。エラー提示部137は、新たなテキストデータの入力を促す情報をユーザにさらに提示してもよい。例えば、エラー提示部137は、「ドメインを提案できませんでした。入力内容を変更して再度テキストを入力してください。」というテキストをサービスページ上で表示させる。この場合、テキスト取得部132は、ユーザが再度入力したテキストのテキストデータ(新たなテキストデータ)を取得する。これにより、提案ドメインの生成に失敗した場合であっても、提案ドメインの生成を再度試みることが可能である。
【0042】
費用提示部138は、提案ドメインについてTLD別のドメイン取得費用をユーザに提示する。例えば、費用提示部138は、端末400が表示するサービスページ上で、ユーザが選択した提案ドメインについて、TLD別のドメイン取得費用を表示させる。これにより、ユーザは、取得を希望する提案ドメインについて、TLD別のドメイン取得費用を把握でき、どのTLDを用いた提案ドメインを取得するかを、ドメイン取得費用を考慮して決定できる。
【0043】
TLD決定部139は、提案ドメインについて使用するTLDをユーザ操作に応じて決定する。例えば、TLD決定部139は、費用提示部138による費用提示後に、提案ドメインについて使用するTLDをユーザ操作(ユーザ選択)に応じて決定する。
【0044】
ドメイン登録部140は、提案ドメインの中からユーザが選択したドメインを登録する登録処理を行う。本実施形態では、登録されるドメインは、提案ドメインの中からユーザが選択したドメインであって、且つTLD決定部139によりTLDが決定された提案ドメインである。例えば、ドメイン登録部140は、登録するドメイン(提案ドメイン)及びユーザ情報をAPIによりドメイン管理サーバ300に通知し、当該ドメインをユーザ情報と関連付けてドメイン管理サーバ300のデータベースに登録することで登録処理を行う。
【0045】
URL設定部141は、提案ドメインがユーザ操作に応じて登録された後、登録されたドメインをウェブサイトの作成支援サービス上でユーザのウェブサイトのURLとして設定する。例えば、URL設定部141は、端末400で表示するウェブサイト作成支援のサービスページ(サービスサイト)上で、作成するウェブサイトのURLとして、登録されたドメインを設定する。これにより、ユーザがウェブサイトを作成してインターネット上で公開することが容易になる。ここで、ウェブサイト作成支援サービスは、ウェブサイトとしてのEC(Electronic Commerce)サイトの構築・管理サービスであってもよい。URL設定部141は、登録されたドメインを、ECサイト作成支援・管理サービス上でユーザのECサイトURLとして設定してもよい。これにより、ユーザがECサイトを作成してインターネット上で公開することが容易になる。
【0046】
(3)動作シーケンスの一例
図3は、本実施形態に係るドメイン取得支援システム1の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0047】
ステップS1において、ドメイン取得支援サーバ100の情報提示部131は、ドメイン取得支援のサービスページ(サービスサイト)を端末400に表示させるとともに、端末400は、サービスページ上のテキスト入力欄においてユーザが自然言語で記述するドメイン概要のテキスト入力を受け付ける。
【0048】
ステップS2において、ドメイン取得支援サーバ100のテキスト取得部132は、端末400からドメイン概要のテキストデータを取得する。当該テキストデータは、LLM(LLMサーバ200)への入力として用いられるものであり、「プロンプト」とも称される。上述のように、テキストデータ(プロンプト)の例としては、「6文字以内で覚えやすい.com又は.jpのドメイン」、「デジタルガジェットを扱うアフィリエイトブログに最適なドメイン」、若しくは「Z世代の流行語を取り入れたドメイン」、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0049】
ステップS3において、ドメイン取得支援サーバ100のテキスト付加部133は、ステップS2で取得したテキストデータ(プロンプト)に条件を追加するとともに整形する。上述のように、ドメイン取得支援サーバ100のテキスト付加部133は、テキスト取得部132が取得したテキストデータに対して、候補ドメインの数を指定する追加テキストデータ、ドメイン生成を明示的に示すテキストデータ、及びTLDを指定するテキストのうち少なくとも1つを、追加プロンプトとして付加してもよい。
【0050】
ステップS4において、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン導出部134は、ステップS3で整形したテキストデータ(プロンプト)を含むリクエストをAPIによりLLMサーバ200に送信する。
【0051】
ステップS5において、LLMサーバ200は、LLMにより生成した候補ドメインのリストを含むレスポンスをAPIによりLLMサーバ200に送信する。ドメイン取得支援サーバ100のドメイン導出部134は、LLMサーバ200から送信された候補ドメインリストを取得する。
【0052】
ステップS6において、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン判定部135は、ドメイン導出部134が導出した候補ドメインに付加情報が付与されている場合、当該付加情報を除いて構造化データとして修正する。例えば、ドメイン判定部135は、付加情報を除去した各候補ドメインをリスト形式の構造化データに変換する。
【0053】
ステップS7において、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン判定部135は、候補ドメインリストを含むドメイン検索リクエストをAPIによりドメイン管理サーバ300に送信する。
【0054】
ステップS8において、ドメイン管理サーバ300は、ステップS7の候補ドメインリスト中の各候補ドメインについて、データベースを検索し、取得可否(すなわち、登録有無)の情報を含む取得可否レスポンスをAPIによりドメイン取得支援サーバ100に送信する。
【0055】
ステップS9において、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン判定部135は、ステップS8の取得可否レスポンスに基づいて候補ドメインの取得可否を判定する。
【0056】
候補ドメインの中に取得可能ドメインがないと判定した場合(ステップS9:NO)、ステップS10において、ドメイン取得支援サーバ100のエラー提示部137は、取得可能ドメインがない旨のエラー情報(すなわち、提案ドメインの生成に失敗した旨)をユーザに提示する。ここで、エラー提示部137は、新たなテキストデータの入力を促す情報をユーザにさらに提示してもよい。この場合、テキスト取得部132は、ユーザが再度入力したテキストのテキストデータ(新たなテキストデータ)を取得する(ステップS1)。
【0057】
候補ドメインの中に取得可能ドメインがあると判定した場合(ステップS9:YES)、ステップS11において、ドメイン提示部136は、取得可能ドメインであると判定した候補ドメインの一覧を提案ドメインリストとしてユーザに提示する。
【0058】
ステップS12において、端末400は、提案ドメインリストの中からいずれかのドメイン(具体的には、SLD)を選択する操作をユーザから受け付ける。
【0059】
ステップS13において、端末400は、選択されたSLDをドメイン取得支援サーバ100に通知する。
【0060】
ステップS14において、ドメイン取得支援サーバ100の費用提示部138は、ユーザにより選択されたSLDと組み合わせる候補の各TLDのドメイン取得費用をユーザに提示する。
【0061】
ステップS15において、端末400は、費用が提示された各TLDの中からいずれかのTLDを選択する操作をユーザから受け付ける。
【0062】
ステップS16において、端末400は、選択されたTLDをドメイン取得支援サーバ100に通知する。ドメイン取得支援サーバ100のTLD決定部139は、TLDをユーザ選択に応じて決定する。その結果、SLD及びTLDを組み合わせたドメインが確定される。
【0063】
ステップS17において、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン登録部140は、確定されたドメインを登録する登録処理を行う。例えば、ドメイン登録部140は、登録するドメイン及びユーザ情報をAPIによりドメイン管理サーバ300に通知し、当該ドメインをユーザ情報と関連付けてドメイン管理サーバ300のデータベースに登録することで登録処理を行う。
【0064】
(4)端末の画面表示例
図4乃至図7は、本実施形態に係る端末400の画面表示例を示す図である。
【0065】
図4に示すように、ドメイン取得支援サーバ100の情報提示部131は、ドメイン取得作成支援のサービスページ(サービスサイト)を端末400に表示させる。図示の例では、LLM(AI)を用いたドメイン取得支援サービス名が「AIアシスタント」であるとしている。情報提示部131は、当該サービスページの初期状態では、テキスト入力用のテキスト入力欄Aを表示させるとともに、テキスト入力欄Aへのテキスト入力を促す情報(図示の例では、「どのようなドメインを提案してほしいですか?」というテキスト)を端末400に表示させる。ここで、情報提示部131は、テキスト入力欄Aへのテキスト入力例を示すサンプル情報を端末400に表示させてもよい。
【0066】
テキスト入力欄Aにテキストが入力され、且つ「送信」ボタンBが操作されると、図5に示す画面に遷移する。図5に示すように、情報提示部131は、「送信」ボタンBをグレーアウトするとともに、入力されたテキストデータに対する提案ドメインを導出中である旨の情報C(図示の例では、「AIがドメインを考えています...」というテキスト)を端末400に表示させる。
【0067】
提案ドメインが導出されると、図6に示す画面に遷移する。図6に示す画面表示例では、図3のステップS11のように、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン提示部136は、取得可能ドメインであると判定した候補ドメインの一覧を提案ドメインリストEとして端末400に表示させるとともに、提案ドメインリストEの中からいずれかのドメインの選択を促す情報D(図示の例では、「ドメインを考えました!いかがでしょうか」というテキスト)を端末400に表示させる。図示の例では、提案ドメインリストEの各エントリ(各提案ドメイン)において、SLDが異なっているものの、TLDはいずれも「.com」で統一されている。
【0068】
提案ドメインリストEのいずれかのエントリ(いずれかの提案ドメイン)が選択(図3のステップS12)されると、図7に示す画面に遷移する。図7に示す画面表示例では、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン提示部136は、図6で選択された提案ドメインFと、当該提案ドメインF中のTLDを変更した提案ドメインのリストGとを端末400に表示させる。ここで、ドメイン取得支援サーバ100の費用提示部138は、図7中の各提案ドメイン(各TLD)についてドメイン取得費用を端末400に表示させる。
【0069】
図3のステップS15のように、図7中のいずれかの提案ドメインが選択(具体的には、「カートに追加」ボタンが操作)され、且つ、決済処理が完了すると、ドメイン取得支援サーバ100のドメイン登録部140は、当該ドメインを登録する登録処理を行う(図3のステップS17)。
【0070】
(5)他の実施形態
上述の実施形態において、ドメイン取得支援サーバ100が行っていた処理の一部を端末400又は他の装置で行うように変更してもよい。この場合、ドメイン取得支援サーバ100及び端末400によりドメイン取得支援装置又はドメイン取得支援システムが構成されてもよい。
【0071】
上述の実施形態において、ドメイン判定部135は、ドメインのデータベースに候補ドメインが登録済みであるか否かに基づいてドメイン取得可否を判定していた。このような判定に加えて、ドメイン判定部135は、登録商標のデータベースに候補ドメイン(特に、SLD)が登録済みであるか否かに基づいてドメイン取得可否を判定しもよい。これにより、他人の商標権を侵害するリスクを回避可能になる。
【0072】
上述の実施形態に係る構成及び動作を、商標(文字商標)取得の支援に応用してもよい。その場合、上述の実施形態における「ドメイン(特に、SLD)」を商標(文字商標)に読み替える。SLDはサービス等の名称に関するものであり、商標(文字商標)に類似する部分がある。また、TLDはサービス等の属性を示すものであるため、商標の「区分」に類似する部分がある。そのため、ユーザがフリーテキストで入力した商標の概要から、システム側でLLMを用いて商標(文字商標)及び区分を導出し、登録商標データベースを用いて当該商標の登録有無をシステム側で判定し、未登録の商標を提案商標としてユーザに提示することが可能である。但し、最終的な商標権の取得可否の判断(類比判断を含む)及び商標登録出願の手続は弁理士(又は弁護士)が行うべきである。
【0073】
すなわち、商標(商標権)取得を支援するためのシステムは、取得したい商標の概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、テキスト取得手段が取得したテキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、大規模言語モデルにより候補商標を導出する商標導出手段と、商標導出手段が導出した候補商標が登録済みでない取得可能商標であるか否かを判定する商標判定手段と、商標判定手段が取得可能商標であると判定した候補商標を、テキストデータに対する提案商標としてユーザに提示する商標提示手段と、を備える。
【0074】
上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、必ずしもフロー図又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。また、上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、別個独立に実施してもよいし、2以上の動作フロー及び動作例を組み合わせて実施してもよい。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよいし、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。
【0075】
上述の実施形態に係る動作をコンピュータに実行させる取引支援プログラムが提供されてもよい。取引支援プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータに取引支援プログラムをインストールすることが可能である。ここで、取引支援プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0076】
本開示で使用する「に基づいて」、「に応じて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0077】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0078】
(6)付記
上述の実施形態に関する特徴について付記する。
【0079】
(付記1)
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援装置(100)であって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段(132)と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段(134)と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段(135)と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段(136)と、を備える
ドメイン取得支援装置。
【0080】
(付記2)
前記候補ドメインの数を指定する追加テキストデータを前記テキストデータに付加するテキスト付加手段(133)をさらに備え、
前記ドメイン導出手段は、前記追加テキストデータに基づいて、前記指定された数の候補ドメインを導出する
付記1に記載のドメイン取得支援装置。
【0081】
(付記3)
ドメイン生成を明示的に示す追加テキストデータを前記テキストデータに付加するテキスト付加手段(133)をさらに備える
付記1又は2に記載のドメイン取得支援装置。
【0082】
(付記4)
前記提案ドメインについて使用するトップレベルドメインをユーザ操作に応じて決定するトップレベルドメイン決定手段(139)をさらに備える
付記1乃至3のいずれかに記載のドメイン取得支援装置。
【0083】
(付記5)
前記提案ドメインについて前記トップレベルドメイン別のドメイン取得費用をユーザに提示する費用提示手段(138)をさらに備え、
前記トップレベルドメイン決定手段は、前記費用提示手段による費用提示後に、前記提案ドメインについて使用するトップレベルドメインをユーザ操作に応じて決定する
付記4に記載のドメイン取得支援装置。
【0084】
(付記6)
前記候補ドメインの中に前記取得可能ドメインがないと前記ドメイン判定手段が判定した場合、前記取得可能ドメインがない旨のエラー情報をユーザに提示するエラー提示手段(137)をさらに備える
付記1乃至5のいずれかに記載のドメイン取得支援装置。
【0085】
(付記7)
前記エラー提示手段は、新たなテキストデータの入力を促す情報をユーザにさらに提示し、
前記テキスト取得手段は、前記新たなテキストデータを取得する
付記6に記載のドメイン取得支援装置。
【0086】
(付記8)
前記ドメイン判定手段は、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインに付加情報が付与されている場合、前記付加情報を除いた構造化データを用いて前記判定を行う
付記1乃至7のいずれかに記載のドメイン取得支援装置。
【0087】
(付記9)
前記ドメイン導出手段は、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりセカンドレベルドメインを導出することに加えて、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりトップレベルドメインも導出する
付記1乃至8のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【0088】
(付記10)
前記提案ドメインがユーザ操作に応じて登録された後、登録されたドメインを、ウェブサイトの作成支援サービス上で前記ユーザのウェブサイトのURLとして設定するURL設定手段(141)をさらに備える
付記1乃至9のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【0089】
(付記11)
前記ウェブサイト作成支援サービスは、前記ウェブサイトとしてのECサイトの構築・管理サービスを含み、
前記URL設定手段は、前記登録されたドメインを、前記ECサイトの作成支援・管理サービス上で前記ユーザのECサイトのURLとして設定する
付記10に記載のドメイン取得支援装置。
【0090】
(付記12)
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援システム(1)であって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段(132)と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出手段(134)と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段(135)と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段(136)と、を備える
ドメイン取得支援システム。
【0091】
(付記13)
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援プログラムであって、コンピュータに、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得ステップ(S2)と、
前記テキスト取得ステップで取得した前記テキストデータを大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより候補ドメインを導出するドメイン導出ステップ(S4、S5)と、
前記ドメイン導出ステップで導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定ステップ(S6~S9)と、
前記ドメイン判定ステップで前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示ステップ(S11)と、を実行させる
ドメイン取得支援プログラム。
【符号の説明】
【0092】
1 :ドメイン取得支援システム
10 :ネットワーク
100 :ドメイン取得支援サーバ
110 :通信部
120 :記憶部
130 :処理部
131 :情報提示部
132 :テキスト取得部
133 :テキスト付加部
134 :ドメイン導出部
135 :ドメイン判定部
136 :ドメイン提示部
137 :エラー提示部
138 :費用提示部
139 :TLD決定部
140 :ドメイン登録部
141 :URL設定部
200 :LLMサーバ
300 :ドメイン管理サーバ
400 :端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援装置であって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、
候補ドメインの数を自然言語で指定する追加テキストデータを、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータに付加するテキスト付加手段と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータ及び前記テキスト付加手段が付加した前記追加テキストデータ、インターネット上で公開されているウェブサイトを事前に大量に学習した大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより前記指定された数の候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える
ドメイン取得支援装置。
【請求項2】
前記テキスト付加手段は、ドメイン生成を自然言語で明示的に示す前記追加テキストデータを前記テキストデータに付加する
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項3】
前記提案ドメインについて使用するトップレベルドメインをユーザ操作に応じて決定するトップレベルドメイン決定手段をさらに備える
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項4】
前記提案ドメインについて前記トップレベルドメイン別のドメイン取得費用をユーザに提示する費用提示手段をさらに備え、
前記トップレベルドメイン決定手段は、前記費用提示手段による費用提示後に、前記提案ドメインについて使用するトップレベルドメインをユーザ操作に応じて決定する
請求項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項5】
前記候補ドメインの中に前記取得可能ドメインがないと前記ドメイン判定手段が判定した場合、前記取得可能ドメインがない旨のエラー情報をユーザに提示するエラー提示手段をさらに備える
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項6】
前記エラー提示手段は、新たなテキストデータの入力を促す情報をユーザにさらに提示し、
前記テキスト取得手段は、前記新たなテキストデータを取得する
請求項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項7】
前記ドメイン判定手段は、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインに付加情報が付与されている場合、前記付加情報を除いた構造化データを用いて前記判定を行う
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項8】
前記ドメイン導出手段は、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりセカンドレベルドメインを導出することに加えて、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりトップレベルドメインも導出する
請求項1乃至のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項9】
前記提案ドメインがユーザ操作に応じて登録された後、登録されたドメインを、ウェブサイトの作成支援サービス上で前記ユーザのウェブサイトのURLとして設定するURL設定手段をさらに備える
請求項1乃至のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項10】
前記ウェブサイト作成支援サービスは、前記ウェブサイトとしてのECサイトの構築・管理サービスを含み、
前記URL設定手段は、前記登録されたドメインを、前記ECサイトの作成支援・管理サービス上で前記ユーザのECサイトのURLとして設定する
請求項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項11】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援システムであって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、
候補ドメインの数を自然言語で指定する追加テキストデータを、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータに付加するテキスト付加手段と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータ及び前記テキスト付加手段が付加した前記追加テキストデータ、インターネット上で公開されているウェブサイトを事前に大量に学習した大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより前記指定された数の候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、を備える
ドメイン取得支援システム。
【請求項12】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援プログラムであって、コンピュータに、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得ステップと、
候補ドメインの数を自然言語で指定する追加テキストデータを、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータに付加するテキスト付加ステップと、
前記テキスト取得ステップで取得した前記テキストデータ及び前記テキスト付加手段が付加した前記追加テキストデータ、インターネット上で公開されているウェブサイトを事前に大量に学習した大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより前記指定された数の候補ドメインを導出するドメイン導出ステップと、
前記ドメイン導出ステップで導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定ステップと、
前記ドメイン判定ステップで前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示ステップと、を実行させる
ドメイン取得支援プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援装置であって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、
候補ドメインの数を自然言語で指定する追加テキストデータと、特定のトップレベルドメインを指定する追加テキストデータとを、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータに前記ドメイン取得支援装置側で自動付加するテキスト付加手段と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータ及び前記テキスト付加手段が付加した前記追加テキストデータを、インターネット上で公開されているウェブサイトを事前に大量に学習した大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより前記指定された数の候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、
前記提案ドメインについてトップレベルドメイン別のドメイン取得費用をユーザに提示する費用提示手段と、
前記提案ドメインの中からユーザが選択したセカンドレベルドメインと組み合わせるトップレベルドメインを、ユーザ操作に応じて前記特定のトップレベルドメインから他のトップレベルドメインに変更するトップレベルドメイン決定手段と、を備える
ドメイン取得支援装置。
【請求項2】
前記テキスト付加手段は、ドメイン生成を自然言語で明示的に示す前記追加テキストデータを前記テキストデータに付加する
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項3】
前記候補ドメインの中に前記取得可能ドメインがないと前記ドメイン判定手段が判定した場合、前記取得可能ドメインがない旨のエラー情報をユーザに提示するエラー提示手段をさらに備える
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項4】
前記エラー提示手段は、新たなテキストデータの入力を促す情報をユーザにさらに提示し、
前記テキスト取得手段は、前記新たなテキストデータを取得する
請求項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項5】
前記ドメイン判定手段は、前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインに付加情報が付与されている場合、前記付加情報を除いた構造化データを用いて前記判定を行う
請求項1に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項6】
前記ドメイン導出手段は、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりセカンドレベルドメインを導出することに加えて、前記テキストデータに基づいて前記大規模言語モデルによりトップレベルドメインも導出する
請求項1乃至のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項7】
前記提案ドメインがユーザ操作に応じて登録された後、登録されたドメインを、ウェブサイトの作成支援サービス上で前記ユーザのウェブサイトのURLとして設定するURL設定手段をさらに備える
請求項1乃至のいずれか1項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項8】
前記ウェブサイト作成支援サービスは、前記ウェブサイトとしてのECサイトの構築・管理サービスを含み、
前記URL設定手段は、前記登録されたドメインを、前記ECサイトの作成支援・管理サービス上で前記ユーザのECサイトのURLとして設定する
請求項に記載のドメイン取得支援装置。
【請求項9】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援システムであって、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得手段と、
候補ドメインの数を自然言語で指定する追加テキストデータと、特定のトップレベルドメインを指定する追加テキストデータとを、前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータに前記ドメイン取得支援システム側で自動付加するテキスト付加手段と、
前記テキスト取得手段が取得した前記テキストデータ及び前記テキスト付加手段が付加した前記追加テキストデータを、インターネット上で公開されているウェブサイトを事前に大量に学習した大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより前記指定された数の候補ドメインを導出するドメイン導出手段と、
前記ドメイン導出手段が導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定手段と、
前記ドメイン判定手段が前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示手段と、
前記提案ドメインについてトップレベルドメイン別のドメイン取得費用をユーザに提示する費用提示手段と、
前記提案ドメインの中からユーザが選択したセカンドレベルドメインと組み合わせるトップレベルドメインを、ユーザ操作に応じて前記特定のトップレベルドメインから他のトップレベルドメインに変更するトップレベルドメイン決定手段と、を備える
ドメイン取得支援システム。
【請求項10】
ドメイン取得を支援するためのドメイン取得支援プログラムであって、コンピュータに、
取得したいドメインの概要をユーザがフリーテキスト形式の自然言語で入力して得られたテキストデータを取得するテキスト取得ステップと、
候補ドメインの数を自然言語で指定する追加テキストデータと、特定のトップレベルドメインを指定する追加テキストデータとを、前記テキスト取得ステップで取得した前記テキストデータに前記コンピュータ側で自動付加するテキスト付加ステップと、
前記テキスト取得ステップで取得した前記テキストデータ及び前記テキスト付加ステップで付加した前記追加テキストデータを、インターネット上で公開されているウェブサイトを事前に大量に学習した大規模言語モデルへの入力として用いて、前記大規模言語モデルにより前記指定された数の候補ドメインを導出するドメイン導出ステップと、
前記ドメイン導出ステップで導出した前記候補ドメインが登録済みでない取得可能ドメインであるか否かを判定するドメイン判定ステップと、
前記ドメイン判定ステップで前記取得可能ドメインであると判定した前記候補ドメインを、前記テキストデータに対する提案ドメインとしてユーザに提示するドメイン提示ステップと、
前記提案ドメインについてトップレベルドメイン別のドメイン取得費用をユーザに提示する費用提示ステップと、
前記提案ドメインの中からユーザが選択したセカンドレベルドメインと組み合わせるトップレベルドメインを、ユーザ操作に応じて前記特定のトップレベルドメインから他のトップレベルドメインに変更するトップレベルドメイン決定ステップと、を実行させる
ドメイン取得支援プログラム。