(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015813
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】標識取付具
(51)【国際特許分類】
E01F 9/00 20160101AFI20240130BHJP
【FI】
E01F9/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118127
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】508099911
【氏名又は名称】西日本高速道路メンテナンス関西株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000109886
【氏名又は名称】トーグ安全工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100104259
【弁理士】
【氏名又は名称】寒川 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(72)【発明者】
【氏名】青田 一
(72)【発明者】
【氏名】榎谷 敏行
(72)【発明者】
【氏名】野黒 昭年
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA13
2D064BA01
2D064CA04
2D064DB01
2D064DB07
(57)【要約】
【課題】 本発明は、標識の支柱を道路の路面に垂直に配置して、標識を壁高欄に取付けることができる標識取付具を提供する。
【解決手段】 標識取付具Sは、道路RDに沿って設置されるフロリダ型の壁高欄Vに標識97を取付ける。標識取付具Sは、取付本体1と、取付本体1の第1アーム11に配置され、標識の支柱を保持する保持体2と、可動挟持体5,6と、第1アーム11に揺動自在に支持される揺動挟持体7を備える。標識取付具Sは、各可動挟持体5,6を壁高欄Vの側面V2に当接し、揺動挟持体7を揺動して壁高欄Vの傾斜側面V3に当接して、各可動挟持体5,6及び揺動挟持体7とで壁高欄Vを挟持することで、壁高欄Vに取付けられる。保持体2は、標識97の支柱98を道路RDの路面RGに垂直に配置して保持する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路に沿って設置され、前記道路の路面に平行な上面、前記上面に直交して前記上面及び前記道路の路面の間に配置される側面、及び前記上面から前記道路の路面に向けて前記側面から離間しつつ傾斜される傾斜側面を有する壁高欄に、標識を取付ける標識取付具であって、
前記壁高欄に配置される取付本体と、前記標識の支柱を保持する保持体と、移動体と、可動挟持体と、揺動挟持体と、揺動固定体と、移動固定体と、を備え、
前記取付本体は、
前記傾斜側面に第1アーム間隔を隔てて配置され、前記上面及び前記道路の路面の間に延在される第1アームと、
前記第1アームとの間に前記壁高欄を位置して、前記側面に第2アーム間隔を隔てて配置され、前記上面及び前記道路の路面の間に延在される第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームに連結され、前記上面に載置される第3アームと、を有し、
前記保持体は、
前記第1アームに配置され、前記標識の支柱を前記側面と平行に保持し、
前記移動体は、
前記第2アームに移動自在に配置され、
前記可動挟持体は、
前記第2アーム及び前記側面の間に配置され、及び前記移動体に連結され、
前記移動体の移動に伴って、前記側面に当接され、又は前記側面から離間され、
前記揺動挟持体は、
前記第1アームに揺動自在に軸支され、
前記第1アームに対する揺動に伴って、前記傾斜側面に当接され、又は前記傾斜側面から離間され、
前記揺動固定体は、
前記揺動挟持体を前記第1アームに固定し、前記第1アームに対する前記揺動挟持体の固定を解除し、
前記移動固定体は、
前記移動体を前記第2アームに固定し、前記第2アームに対する前記移動体の固定を解除する
ことを特徴とする標識取付具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路尾に沿って設置されるフロリダ型の壁高欄に標識を取付ける標識取付具に関する。
【背景技術】
【0002】
標識を壁高欄に取付ける技術として、特許文献1は、コンクリート製防護柵用標識取付具を開示する。コンクリート製防護柵用標識取付具は、防護柵(壁高欄)の一方の側面に当接される固定アーム、防護柵の他方の側面に当接される可動アーム、固定アームに固定されて可動アームを回転自在に軸支する連結アーム、固定アーム及び可動アームに連結される長さ調整手段、及び可動アームに固定された複数のクランプを備える。コンクリート製防護柵用標識取付具は、固定アーム及び可動アームの間の間隔を長さ調整手段で調節することで、固定アーム及び可動アームとで防護柵を挟持して、防護柵に設置される。コンクリート製防護柵用標識取付具は、標識の支柱を各クランプで把持することで、標識を防護柵に取付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、フロリダ型の防護柵(フロリダ型壁高欄)において、可動アームを防護柵の傾斜側面に沿って当接して、フロリダ型の防護柵に設置されるので、可動アームの各クランプは、フロリダ型の防護柵の傾斜側面に沿って傾斜される[特許文献1の
図3(b)]。
特許文献1では、各クランプを傾斜側面に沿って傾斜して、防護柵に設置されるので、各クランプで標識の支柱を把持すると、標識は道路の路面に対して傾いた状態で防護柵に取付けられる。
【0005】
本発明は、標識の支柱を道路の路面に垂直に配置して、標識を壁高欄に取付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、道路に沿って設置され、前記道路の路面に平行な上面、前記上面に直交して前記上面及び前記道路の路面の間に配置される側面、及び前記上面から前記道路の路面に向けて前記側面から離間しつつ傾斜される傾斜側面を有する壁高欄に、標識を取付ける標識取付具であって、前記壁高欄に配置される取付本体と、前記標識の支柱を保持する保持体と、移動体と、可動挟持体と、揺動挟持体と、揺動固定体と、移動固定体と、を備え、前記取付本体は、前記傾斜側面に第1アーム間隔を隔てて配置され、前上面及び前記道路の路面の間に延在される第1アームと、前記第1アームとの間に前記壁高欄を位置して、前記側面に第2アーム間隔を隔てて配置され、前記上面及び前記道路の路面の間に延在される第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームに連結され、前記上面に載置される第3アームと、を有し、前記保持体は、前記第1アーム配置され、前記標識の支柱を前記側面と平行保持し、前記移動体は、前記第2アームに移動自在に配置され、前記可動挟持体は、前記第2アーム及び側面の間に配置され、及び前記移動体に連結され、前記移動の移動に伴って、前記側面に当接され、又は前記側板から離間され、前記揺動挟持体は、前記第1アームに揺動自在に軸支され、前記第1アームに対する揺動に伴って、前記傾斜側面に当接され、又は前記傾斜側面から離間され、前記揺動固定体は、前記揺動挟持体を前記第1アームに固定し、前記第1アームに対する前記揺動挟持体の固定を解除し、前記移動固定体は、前記移動体を前記第2アームに固定し、前記第2アームに対する前記移動体の固定を解除することを特徴とする標識取付具である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、標識の支柱を道路の路面に垂直に配置して、標識を壁高欄に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】
図1の一部拡大図であって、保持体(各クランプ支持板、各クランプ金具)及び揺動表示体(揺動板)を示す斜視である。
【
図17】
図4の一部拡大図であって、揺動挟持体(揺動板)及び揺動固定体(支持ボルト、各ア案ボルト)を示す図である。
【
図18】
図5の一部拡大図であって、揺動挟持体(揺動板)及び揺動固定体(支持ボルト、各案内ボルト)を示す図である。
【
図19】標識取付具において、取付本体及び保持体を示す正面図である。
【
図20】
図19の一部拡大図であって、取付本体の第1アーム及び保持体を示す図である。
【
図21】標識取付具において、取付本体及び保持体を示す背面図である。
【
図22】
図21の一部拡大図であって、取付本体の第1アーム及び保持体を示す図である。
【
図23】標識取付具において、取付本体及び保持体を示す拡大右側面図である。
【
図24】標識取付具において、取付本体及び保持体を示す拡大左側面図である。
【
図25】標識取付具において、取付本体及び保持体を示す平面図(上面図)である。
【
図29】標識取付具において、揺動挟持体の各揺動板を示す図である。
【
図30】標識取付具をフロリダ型の壁高欄(剛性防護柵)に取付けた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る標識取付具について、
図1乃至
図32を参照して説明する。
【0010】
図1乃至
図32において、標識取付具Sは、取付本体1、保持体2、複数(2つ)の移動体3,4、複数(2つ)の可動挟持体5,6、揺動挟持体7、揺動固定体8、及び複数(2つ)の移動固定体9,10を備える。
【0011】
取付本体1は、
図1乃至
図13、及び
図19乃至
図28に示すように、本体幅方向X(X方向)に本体幅W、本体高さ方向Y(Y方向)に本体高さH、及び本体長さ方向Z(Z方向)に本体長さLを有るコ字状に形成される。
なお、本体高さ方向Y(Y方向)は、本体幅方向X(X方向)と直交する方向であり、本体長さ方向Z(Z方向)は、本体幅方向X(X方向)及び本体高さ方向(Y方向)と直交する方向である(以下、同様)。
【0012】
取付本体1は、
図1乃至
図13、及び
図19乃至
図28に示すように、第1アーム11、第2アーム12、及び第3アーム13を有する。
【0013】
第1アーム11は、
図19乃至
図28に示すように、X方向にアーム幅W、Y方向にアーム高さH(アーム長さ)、及びZ方向にアーム厚さT1を有するコ字状の直方体に形成される。第1アーム11は、一対のガイド側板15,16(第1アーム側板)、及び複数(3つ)の連結板片17,18,19(第1アーム連結板片)を有する。
【0014】
各ガイド側板15,16は、
図19乃至
図28に示すように、板厚さを有る矩形状の平板(矩形平板)に形成され、Z方向(板幅方向)に板幅、及びY方向(板長さ方向)に板長さHを有する。各ガイド側板15,16は、板厚さ方向に板表面15A,16A(板表平面)及び板裏面15B,16B(板裏平面)を有る。
【0015】
各ガイド側板15,16は、
図23及び
図25に示すように、X方向において、各板裏面15B,16Bを対向(対峙)して並列される。各ガイド側板15,16は、X方向において、各板裏面15B,16Bの間(各ガイド側板15,16の間)に間隔を隔てて平行に配置される。
【0016】
各連結板片17,18,19は、
図19乃至
図23、及び
図25乃至
図27に示すように、板厚さを有る矩形状の平板(矩形平板)に形成され、Y方向(板幅方向)に板幅、X方向(板長さ方向)に板長さを有する。各連結板片17,18,19は、板厚さ方向に板表面17A,18A,19A(板表平面)及び板裏面17B,18B,19B(板裏平面)を有する。
【0017】
各連結板片17,18,19は、
図19乃至
図22、
図26及び
図27に示すように、Z方向(各ガイド側板15,16の板幅方向)において、各ガイド側板15,16の一方の板幅端15a,16aに配置される。各連結板片17,18,19は、Y方向(各ガイド側板15,16の板長さ方向)において、各連結板片17,18,19の間に間隔を隔てて配置される。
【0018】
各連結板片17,18,19は、
図23及び
図25に示すように、X方向(各ガイド側板15,16の板厚さ方向)において、各ガイド側板15,16の間に架け渡されて、各ガイド側板15,16に連結(固定)される。各連結板片17,18,19は、板裏面17B,18B,19Bを各ガイド側板15,16の一方の板幅端15a,16aに当接して、各ガイド側板15,16に固定される。
【0019】
第1アーム11は、
図1乃至
図5、
図19及び
図21に示すように、各ガイド側板15,16をX方向(本体幅方向)に向けて配置される。第1アーム11は、一方のアーム長さ端11A(各側板15,16の一方の板長さ端15c,16c)をY方向(Y方向の下方)に向けて配置される。
第1アーム11において、各ガイド側板15,16の一方の板長さ端15c,16cは、本体高さ方向Yの一方のアーム長さ端11Aであり、各ガイド側板15,16の他方の板長さ端15d,16dは、本体高さ方向Yの他方のアーム長さ端11Bである。
【0020】
第2アーム12は、
図19乃至
図28に示すように、X方向にアーム幅W、Y方向にアーム高さH1(アーム長さ)及びZ方向にアーム厚さT1を有る中空の直方体に形成される。第2アーム12は、複数(3つ)の側板21,22,23(第2アーム側板)及び複数(2つ)の連結板片24,25(第2アーム連結板片)を有する。
【0021】
各側板21,22,23は、板厚さを有する矩形状の平板(矩形平板)に形成される。
【0022】
各側板21,22は、
図19乃至
図21、
図24及び
図28に示すように、Z方向(板幅方向)に板幅、及びY方向(板長さ方向)に板長さH1を有する。各側板21,22は、板厚さ方向に板表面21A,22A(板表平面)及び板裏面22B,22B(板裏平面)を有する。
【0023】
各側板21,22は、
図28に示すように、X方向において、各板裏面21B,22Bを対向(対峙)して並列される。各側板21,22は、X方向において、各板裏面21B,22Bの間(各側板21,22の間)に間隔を隔てて平行に配置される。
【0024】
側板23は、X方向(板幅方向)に板幅、及びY方向(板長さ方向)に板長さH1を有る。側板23は、板厚さ方向に板表面23A(板表表面)及び板裏面23B(板裏平面)を有する。
【0025】
側板23は、
図19、
図21及び
図26乃至
図28に示すように、Z方向(各側板21,22の板幅方向)において、側板21,21の一方の板幅端に配置される。側板23は、Y方向において、板長さH1を有して各側板21,22の一方の板長さ端及び他方の板長さ端の間に配置される。側板23は、X方向において、各側板21,22の間に架け渡されて、各側板21,22に連結(固定)される。側板23は、板裏面23Bを各側板21,22の一方の板幅端に当接して、各側板21,22に固定される。
【0026】
側板23(第2アーム12)は、
図26乃至
図28に示すように、複数の第1軸穴27,28を有する。各第1軸穴27,28は、Y方向(側板23の板長さ方向)において、各第1軸穴27,28の間に間隔を隔てて、側板23の各板長さ端の間に配置される。第1軸穴27(一方の第1軸穴)は、Y方向において、側板23の一方の板長さ端側に配置される。第1軸穴28(他方の第1軸穴)は、Y方向において、側板23の他方の板長さ端側に配置される。各第1軸穴27,28は、Z方向(側板23の板厚さ方向)において、側板23を貫通して、板表面23A及び板裏面23Bに開口される。
【0027】
各連結板片24,25は、板厚さを有る矩形状の平板(矩形平板)に形成され、Y方向(板幅方向)に板幅、Y方向(板長さ方向)に板長さを有する。各連結板片24,25は、板厚さ方向に板表面24A,25A(板表平面)及び板裏面24B,25B(板裏平面)を有する。
【0028】
各連結板片24,25は、
図24、
図26及び
図27に示すように、Z方向(各側板21,22の板幅方向)において、板裏面24B,25B及び側板23の板裏面23Bの間に間隔を隔てて、各側板21,22の他方の板幅端側に配置される。各連結板片24,25は、Y方向(各側板21,22の板長さ方向)において、各連結板片24,25の間に間隔を隔てて、各側板21,22の一方の板長さ端及び他方の板長さ端の間に配置される。
【0029】
連結板片24は、
図24、
図26及び
図27に示すように、板裏面24Bを側板23の第1軸穴27(側板23の板裏面23B)に対向(対峙)して配置される。連結板片24は、X方向(各側板21,22の板厚さ方向)において、各側板21,22の間に架け渡されて、各側板21,22に連結(固定)される。
【0030】
連結板片24(第2アーム12)は、
図24、
図26及び
図27に示すように、第2軸穴30を有する。第2軸穴30は、第1軸穴27に同心として連結板片24に配置される。第2軸穴30は、Y方向(連結板片24の板厚さ方向)において、連結板片24を貫通して、板表面24A及び板裏面24Bに開口される。
【0031】
連結板片25は、
図24、
図26及び
図27に示すように、板裏面25Bを側板23の第1軸穴28(側板23の板裏面23B)に対向(対峙)して配置される。連結板片25は、X方向(各側板21,22の板厚さ方向)において、各側板21,22の間に架け渡されて、各側板21,22に連結(固定)される。
【0032】
連結板片25(第2アーム12)は、
図24、
図26及び
図27に示すように、第2軸穴31を有する。第2軸穴31は、第1軸穴28に同心として連結板片25に配置される。第2軸穴31は、Y方向(連結板片25の板厚さ方向)において、連結板片25を貫通して、板表面25A及び板裏面25Bに開口される。
【0033】
第2アーム12は、
図1乃至
図5、
図19及び
図21に示すように、各側板21,22をX方向(本体幅方向)に向けて配置される。第2アーム12は、Y方向(本体高さ方向)において、一方のアーム長さ端12A(各側板21,22の一方の板長さ端)を第1アーム11の一方のアーム長さ端11A(各ガイド側板15,16の一方の板長さ端15c,16c)と同方向(下方)に向けて配置される。
第2アーム12において、各側板21,22の一方の板長さ端は、本体高さ方向Yの一方のアーム長さ端12Aであり、各側板21,22の他方の板長さ端は、本体高さ方向Yの他方のアーム長さ端12Bである。
【0034】
第2アーム12は、
図1乃至
図5、
図19及び
図21に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、第1アーム11に対向(対峙)して配置される。第2アーム12は、Z方向において、側板23(板表面23A)を第1アーム11の各ガイド側板15,16の他方の板幅端15b,16bに対向(対峙)して配置される。
第2アーム12は、
図19に示すように、Z方向において、側板23(第2アーム12)及び各ガイド側板15,16の他方の板幅端15b,16b(第1アーム11)の間にアーム間隔δを隔てて、第1アーム11と平行に配置される。
【0035】
第3アーム13は、
図19乃至
図28に示すように、X方向にアーム幅W、Y方向にアーム厚さ、及びZ方向にアーム長さL3を有するコ字状の直方体に形成される。
第3アーム13は、一対のガイド側板37,38(第3アーム側板)、及び側板39(第3アーム側板)を有する。
【0036】
各ガイド側板37,38は、
図19、
図21、及び
図25乃至
図28に示すように、板厚さを有する矩形状の平板(矩形平板)に形成され、Y方向(板幅方向)に板幅、及びZ方向(板長さ方向)に板長さL3を有する。各ガイド側板37,38は、板厚さ方向に板表面37A,38A(板表平面)及び板裏面37B,38B(板裏平面)を有する。
【0037】
各ガイド側板37,38は、
図28に示すように、X方向において、各板裏面37B,38Bを対向(対峙)して並列される。各ガイド側板37,38は、X方向において、各板裏面37B,38Bの間に間隔を隔てて平行に配置される。
【0038】
側板39は、板厚さを有する矩形状の平板(矩形平板)に形成され、X方向(板幅方向)に板幅、及びZ方向(板長さ方向)に板長さL3を有する。側板39は、板厚さ方向に板表面39A(板表平面)及び板裏面39B(板裏平面)を有する。
【0039】
側板39(上側板)は、
図19、
図21、及び
図25乃至
図27に示すように、Y方向(各ガイド側板37,38の板幅方向)において、各ガイド側板37,38の一方の板幅端に配置される。側板39は、Z方向(各ガイド側板37,38の板長さ方向)において、板長さL3を有して各ガイド側板37,38の一方の板長さ端及び他方の板長さ端の間に配置される。側板39は、
図28に示すように、X方向において、各ガイド側板37,38の間に架け渡されて、各ガイド側板37,38に連結(固定)される。側板39は、板裏面39Bを各ガイド側板37,38の一方の板幅端に当接して、各ガイド側板37,38に固定される。
【0040】
第3アーム13は、
図1、
図3乃至
図5、
図19及び
図21に示すように、各ガイド側板37,38をX方向(本体幅方向)に向け配置される。第3アーム13は、各アーム長さ端13A,13B(各ガイド側板37,38の各板長さ端)をZ方向(本体長さ方向)に向けて配置される。第3アーム13は、Y方向において、各ガイド側板37,38の他方の板幅端を各ガイド側板15,16の一方の板長さ端15a,16a(第1アーム11)に向けて配置される。
第3アーム13において、各ガイド側板37,38の一方の板長さ端は、本体長さ方向Zの一方のアーム端13Aであり、各ガイド側板37,38の他方の板長さ端は、本体長さ方向Zの他方のアーム長さ端13Bである。
【0041】
第3アーム13は、
図1、
図3乃至
図5、
図19及び
図21に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、アーム長さL3を有して第1及び第2アーム11,12の間に延在して配置される。第3アーム13は、Z方向において、第1及び第2アーム11,12と直交して、第1及び第2アーム11,12の間に延在される。
【0042】
第3アーム13は、
図1、
図3乃至
図5、
図19及び
図21に示すように、Y方向(本体高さ方向)において、第1アーム11の他方のアーム長さ端11B(各ガイド側板15,16の他方の板長さ端15d,16d)、及び第2アーム12の他方のアーム長さ端12B側(各側板21,22の他方の板長さ端側)に配置されて、第1及び第2アーム11,12の間に延在される。
第3アーム13は、一方のアーム長さ端13A側を第1アーム11の他方のアーム長さ端11B側に当接し、他方のアーム長さ端13B側を第2アーム12の他方のアーム長さ端12B側に当接して、第1及び第2アーム11,12に連結(固定)される。
【0043】
取付本体1は、
図19乃至
図22、
図26及び
図27に示すように、一対の揺動軸穴41,42、一対の第1ガイド軸穴43,44、及び一対の第2ガイド軸穴45,46を有する。各揺動軸穴41,42は、円形状(円形穴)に形成される。
【0044】
一対の揺動軸穴41,42は、
図19乃至
図22、
図26及び
図17に示すように、第1アーム11(各ガイド側板15,16)に配置(形成)される。
【0045】
一方の揺動軸穴41(第1揺動軸穴)は、
図19、
図20及び
図26に示すように、第1アーム11の一方のガイド側板15に配置(形成)される。
揺動軸穴41は、Y方向(板長さ方向)において、ガイド側板15の一方の板長さ端15c側(一方のアーム長さ端11A側)に配置される。揺動軸穴41は、
図20に示すように、Z方向(板幅方向)において、揺動穴中心線αをガイド側板15の板幅中心に位置(一致)して、ガイド側板15に配置される。揺動軸穴41は、揺動穴中心線αをX方向(板厚さ方向)に向けて、ガイド側板15に配置される。揺動軸穴41は、Z方向(板厚さ方向)において、ガイド側板15を貫通して、板表面15A及び板裏面15Bに開口される。
【0046】
他方の揺動軸穴42(第2揺動軸穴)は、
図21、
図22及び
図27に示すように、第1アーム11の他方のガイド側板16に配置(形成)される。
揺動軸穴42は、Y方向(板長さ方向)において、ガイド側板16の一方の板長さ端16c側(他方のアーム長さ端11A側)に配置される。揺動軸穴42は、Y方向において、一方の揺動軸穴41と同一位置に対向して、ガイド側板16に配置される。揺動軸穴42は、Z方向において、揺動穴中心線βをガイド側板16の板幅中心に位置(一致)して、ガイド側板16に配置される。揺動軸穴42は、揺動穴中心線βをX方向(板厚さ方向)に向けて、一方の揺動軸穴41と同心に配置される。揺動軸穴42は、X方向(板厚さ方向)において、ガイド側板16を貫通して、板表面16A及び板裏面16Bに開口される。
【0047】
一対の第1ガイド軸穴43,44は、
図19乃至
図22、
図26及び
図27に示すように、第1アーム11(各ガイド側板15,16)に配置(形成)される。
【0048】
一方の第1ガイド軸穴43は、
図19、
図20及び
図26に示すように、第1アーム11の一方のガイド側板15に配置(形成)される。第1ガイド軸穴43は、Y方向(板長さ方向)において、揺動軸穴41(揺動穴中心線α)及びガイド側板15の他方の板長さ端15d(一方のアーム長さ端11B)の間に配置される。
第1ガイド軸穴43は、
図20に示すように、一方の揺動軸穴41の揺動穴中心線α(揺動穴中心)を中心とする半径R1の円C1に配置される。第1ガイド軸穴43は、ガイド穴中心線γをZ方向(板厚さ方向)に向けて、ガイド穴中心線γを円C1に位置(一致)して、ガイド側板15に配置される。円C1の半径R1は、揺動軸穴41の穴半径を超える半径である。第1ガイド軸穴43は、X方向(板厚さ方向)において、ガイド側板15を貫通して、板表面15A及び板裏面15Bに開口される。
【0049】
他方の第1ガイド軸穴44は、
図21,
図22及び
図27の示すように、第1アーム11の他方のガイド側板16に配置(形成)される。第1ガイド軸穴44は、Y方向(板長さ方向)において、揺動軸穴42(揺動穴中心線β)及びガイド側板16の他方の板長さ端16d(他方のアーム長さ端11B)の間に配置される。
第1ガイド軸穴44は、
図22に示すように、他方の揺動軸穴42の揺動穴中心線βを中心とする半径R1の円C2に配置される。第1ガイド軸穴44は、ガイド穴中心線σをX方向(板厚さ方向)に向けて、ガイド穴中心線σを円C2に位置(一致)して、ガイド側板16に配置される。円C2の半径R1は、円C1と同一の半径(距離)である。
第1ガイド軸穴44は、X方向(ガイド側板16の板厚さ方向)において、ガイド側板16を貫通して、板表面16A及び板裏面16Bに開口される。
第1ガイド軸穴44は、第1ガイド軸穴43と同心に配置されて、第1ガイド軸穴43に対向してガイド側板16に形成される。
【0050】
一対の第2ガイド軸穴45,46は、
図19乃至
図22、
図26及び
図27に示すように、第3アーム13(各ガイド側板37,38)に配置(形成)される。
【0051】
一方の第2ガイド軸穴45は、
図19、
図20及び
図26に示すように、第3アーム13のガイド側板37に配置(形成)される。第2ガイド軸穴45は、Z方向(ガイド側板37の板長さ方向)において、ガイド側板37の一方の板長さ端側(一方のアーム長さ端13A側)に配置される。
第2ガイド軸穴45は、
図20に示すように、一方の揺動軸穴41の揺動穴中心線α(揺動穴中心)を中心とする半径R2の円C3に配置される。第2ガイド軸穴45は、第2ガイド穴中心線τ(ガイド穴中心)をX方向(ガイド側板37の板厚さ方向)に向けて、第2ガイド穴中心線τ(第2ガイド穴中心線)を円C3に位置(一致)して、ガイド側板37に配置される。円C3の半径R2は、半径R1より大きい半径である。第2ガイド軸穴45は、X方向(ガイド側板37の板厚さ方向)において、ガイド側板37を貫通して、板表面37A及び板裏面37Bに開口される。
【0052】
他方の第2ガイド軸穴46は、
図21、
図22及び
図27に示すように、第3アーム13のガイド側板38に配置(形成)される。第2ガイド軸穴46は、Z方向(ガイド側板38の板長さ方向)において、ガイド側板38の一方の板長さ端側(一方のアーム長さ端13A側)に配置される。
第2ガイド軸穴46は、
図21に示すように、他方の揺動軸穴42の揺動穴中心線βを中心とする半径R2の円C4に配置される。第2ガイド軸穴46は、第2ガイド穴中心線εをX方向(ガイド側板38の板厚さ方向)に向けて、第2ガイド中心線εを円C4に位置(一致)して、ガイド側板38に配置される。円C4の半径R2は、円C3と同一の半径(距離)である。第2ガイド軸穴46は、X方向(ガイド側板38の板厚さ方向)において、ガイド側板38を貫通して、板表面38A及び板裏面38Bに開口される。
第2ガイド軸穴46は、第2ガイド軸穴45と同心に配置されて、第2ガイド軸穴45に対向してガイド側板38に形成される
【0053】
【0054】
固定板47は、
図19、
図21及び
図23乃至
図28に示すように、板厚さを有する矩形状の平板(矩形平板)に形成される。固定板47は、X方向(板長さ方向)に板長さLA、及びZ方向(板幅方向)に板幅HAを有する。固定板47の板長さLAは、第3アーム13のアーム幅Wより長い板長さである。固定板47は、板厚さ方向に板表面47A(板表平面)及び板裏面47B(板裏平面)を有する。
【0055】
固定板47は、
図19、
図21及び
図23乃至
図28に示すように、第3アーム13に配置される。固定板47は、Z方向において、第1アーム11(各ガイド側板15の他方の板幅端15b,16b)の間に間隔を隔て、及び第2アーム12(側板23)に間隔を隔てて、第1及び第2アーム11,12の間に配置される。固定板47は、板長さ方向をX方向(本体幅方向)に向けて、第3アーム13と直交して配置される。
固定板47は、板裏面47Bを各ガイド側板37,38の他方の板幅端に当接して、第3アーム13(各ガイド側板37,38)に固定される。
【0056】
ハンドル48は、
図1、
図3乃至
図5、及び
図19乃至
図27に示すように、例えば、U字状のハンドル軸に形成される。ハンドル48は、Z方向(本体長さ方向)において、第3アーム13の他方のアーム端13B側に配置される。ハンドル48(ハンドル軸)は、U字状の各軸端を側板39の板表面39Aに当接して、側板39(第3アーム13)に固定される。
【0057】
保持体2は、
図1乃至
図8、
図19乃至
図23及び
図15乃至
図27に示すように、複数(3つ)のクランプ支持板51,52,53、複数(3つ)のクランプ金具54,55,56、及び複数(3つ)のクランプ固定具U1、U2、U3を有する。
【0058】
各クランプ支持板51,52,53は、
図19乃至
図23、及び
図25乃至
図27に示すように、矩形状の平板(矩形平板)に形成され、Y方向(板幅方向)に板幅、Z方向(板長さ方向)に板長さLBを有する。各クランプ支持板51,52,53は、板厚さ方向に板表面51A,52A,53A(板表平面)及び板裏面51B,52B,53Bを有する。
各クランプ支持板51,52,53は、X方向(本体幅方向)において、ガイド側板16に隣接して第1アーム11に配置される。各クランプ支持板51,52,53は、板表面51A,52A,53A及び板裏面51B,52B,53BをX方向(本体幅方向)に向けて、各連結板片17,18,19に配置される。各クランプ支持板51,52,53は、板裏面51B,52B,53Bをガイド側板16の板表面16Aと面一にして、各連結板片17,18,19に配置される。
【0059】
クランプ支持板51(第1クランプ支持板)は、
図19、
図20及び
図27に示すように、第1アーム11の連結板片17に配置(固定)される。クランプ支持板51は、板長さ方向の一方の板長さ端を連結板片17の板表面17Aに当接して、連結板片17に固定される。クランプ支持板51は、連結板片17と直交して、Z方向(本体長さ方向)において、連結板片17の板表面17Aから板長さLBを有して延在される。
【0060】
クランプ支持板52(第2クランプ支持板)は、
図19、
図20及び
図27に示すように、第1アーム11の連結板片18に配置(固定)される。クランプ支持板52は、板長さ方向の一方の板長さ端を連結板片18の板表面18Aに当接して、連結板片18に固定される。クランプ支持板52は、連結板片18と直交して、Z方向において、連結板片18の板表面18Aから板長さLBを有して延在される。
【0061】
クランプ支持板53(第3クランプ支持板)は、
図19、
図20及び
図27に示すように、第1アーム11の連結板片19に配置(固定)される。クランプ支持板53は、板長さ方向の一方の板長さ端を連結板片19の板表面19Aに当接して、連結板片19に固定される。クランプ支持板53は、連結板片19と直交して、Z方向において、連結板片19の板表面19Aから板長さLBを有して延在される。
【0062】
各クランプ金具54,55,56は、
図1乃至
図3、
図19乃至
図27に示すように、汎用される管クランプであって、クランプ本体57、クランプ部58、クランプネジ軸59及びクランプナット60を有する。
【0063】
クランプ部58は、旋回軸61にてクランプ本体57に連結される。クランプ部58は、旋回軸61を中心としてクランプ本体57に対して旋回自在である。クランプ本体57及びクランプ部58は、管挿入穴62を形成する。
【0064】
クランプネジ軸59は、旋回軸63にてクランプ本体57に連結される。クランプネジ軸59は、旋回軸63を中心としてクランプ本体57に対して旋回自在である。クランプネジ軸59は、クランプ部58の切込溝64に着脱自在に挿入される。クランプネジ軸59は、切込溝64を貫通してクランプ部58の外側に突出される。クランプナット60は、クランプ部58の外側に突出するクランプネジ軸59に螺着される。
【0065】
クランプ金具54(第1クランプ金具)は、
図1乃至
図3、及び
図19乃至
図27に示すように、クランプ支持板51に配置(固定)される。クランプ金具54は、管挿入穴62の穴中心線λをY方向(本体高さ方向)に向けて、クランプ支持板51に配置される。
クランプ金具54は、クランプ本体57をクランプ支持板51の板表面51Aに当接して、クランプ本体57をクランプ支持板51に固定して配置される。
クランプ金具54は、クランプ支持板51を介して連結板片17(第1アーム11)に支持される。
【0066】
クランプ金具55(第2クランプ金具)は、
図1乃至
図3、及び
図19乃至
図27に示すように、管挿入穴62の穴中心線λをY方向に向け、及びクランプ金具55の管挿入穴62をクランプ金具54の管挿入穴62と同心にして、クランプ支持板51に配置される。
クランプ金具55は、クランプ本体57をクランプ支持板52の板表面52Aに当接して、クランプ本体57をクランプ支持板52に固定して配置される。
クランプ金具55は、クランプ支持板52を介して連結板片18(第1アーム11)に支持される。
【0067】
クランプ金具56(第3クランプ金具)は、
図1乃至
図3、及び
図19乃至
図27に示すように、管挿入穴62の穴中心線λをY方向に向け、及びクランプ金具56の管挿入穴62を各クランプ金具54,55の管挿入穴62と同心にして、クランプ支持板53に配置される。
クランプ金具56は、クランプ本体57をクランプ支持板53の板表面53Aに当接して、クランプ本体57をクランプ支持板53に固定して配置される。
クランプ金具56は、クランプ支持板53を介して連結板片19(第1アーム11)に支持される。
【0068】
各クランプ固定具U1,U2,U3は、
図1乃至
図3,
図5乃至
図8、
図22及び
図23に示すように、各クランプ金具54,55,56を各クランプ支持板51,52,53(第1アーム11)に固定する。各クランプ固定具U1,U2,U3は、
図8及び
図23に示すように、ボルト49、及びナット50を有する。
【0069】
クランプ固定具U1(ボルト49及びナット50)は、
図1乃至
図3、
図7、
図8、
図13、
図22及び
図23に示すように、クランプ金具54をクランプ支持板51に固定する。
クランプ固定具U1において、ボルト49は、
図13、
図22及び
図23に示すように、ボルト49のネジ軸93を本体幅方向Xに向けて配置される。クランプ固定具U1において、ボルト49は、ネジ軸93をクランプ金具54の内側からクランプ本体57、及びクランプ支持板51の順に貫通して、本体幅方向Xにおいて、ネジ軸93をクランプ支持板51の板裏面51Bから突出して配置される。クランプ固定具U1において、ボルト49のボルト頭部94は、クランプ金具54の内側からクランプ本体57に当接される。
クランプ固定具U1において、ナット50は、
図13、
図22及び
図23に示すように、クランプ支持板51から突出するネジ軸93に螺着されて、クランプ支持板51の板裏面51Bに当接される。
クランプ固定具U1は、クランプ金具54の管挿入穴62の穴中心線λをY方向に向けた状態において、例えば、ナット50をボルト49(ネジ軸93)に対して一方向に回転することで、ボルト49(ボルト頭部94)及びナット50によって、クランプ本体57及びクランプ支持板51を締め付けて、クランプ金具54(クランプ本体57)をクランプ支持板51(第1アーム11)に固定する。
【0070】
クランプ固定具U2(ボルト49及びナット50)は、
図1乃至
図3、
図5、
図8、
図13、
図22及び
図23に示すように、クランプ金具55をクランプ支持板52に固定する。
クランプ固定具U2において、ボルト49は、
図13及び
図23に示すように、ボルト49のネジ軸93を本体幅方向Xに向けて配置される。クラップ固定具U2において、ボルト49は、ネジ軸93をクランプ金具55の内側からクランプ本体57、及びクランプ支持板52の順に貫通して、本体幅方向Xにおいて、ネジ軸93をクランプ支持板52の板裏面52Bから突出して配置される。クランプ固定具U2において、ボルト49のボルト頭部94は、クランプ金具55の内側からクランプ本体57に当接される。
クランプ固定具U2において、ナット50は、
図13、
図22及び
図23に示すように、クランプ支持板52から突出するネジ軸93に螺着されて、クランプ支持板52の板裏面52Bに当接される。
クランプ固定具U2は、クランプ金具55の管挿入穴62の穴中心線λをY方向に向けた状態において、例えば、ナット50をボルト49(ネジ軸93)に対して一方向に回転することで、ボルト49(ボルト頭部94)及びナット50によって、クランプ本体57及クランプ支持板52を締め付けて、クランプ金具55(クランプ本体57)をクランプ支持板52(第1アーム11)に固定する。
【0071】
クランプ固定具U3(ボルト49及びナット50)は、
図1乃至
図3、
図5乃至
図8、
図13、
図22及び
図23に示すように、クランプ金具56をクランプ支持板53に固定する。
クランプ固定具U3において、ボルト49は、
図13、
図22及び
図23に示すように、ボルト49のネジ軸93を本体幅方向Xに向けて配置される。クランプ固定具U3において、ボルト49は、ネジ軸93をクランプ金具56の内側からクランプ本体57及びクランプ支持板53の順に貫通して、本体幅方向Xにおいて、ネジ軸93をクランプ支持板53の板裏面53Bから突出して配置される。クランプ固定具U3において、ボルト49のボルト頭部94は、クランプ金具56の内側からクランプ本体57に当接される。
クランプ固定具U3において、ナット50は、
図13、
図22及び
図23に示すように、クランプ支持板53から突出するネジ軸93に螺着されて、クランプ支持板53の板裏面53Bに当接される。
クランプ固定具U3は、クランプ金具56の管挿入穴62の穴中心線λをY方向に向けた状態において、例えば、ナット50をボルト49(ネジ軸93)に対して一方向に回転することで、ボルト49(ボルト頭部94)及びナット50によって、クランプ本体57及びクランプ支持板53を締め付けて、クランプ金具56(クランプ本体57)をクランプ支持板53(第1アーム11)に固定する。
【0072】
各クランプ固定具U1,U2,U3は、例えば、ナット50をボルト49(ネジ軸93)に対して他方向に回転して、ボルト頭部94及びナット50による締め付けを緩めることで、各クランプ金具54,55,56を回転自在にする。各クランプ金具54,55,56は、各クランプ固定具U1,U2,U3のボルト49のネジ軸93を中心として回転自在にされ、各ボルト49のネジ軸93に対して回転することで、管挿入穴62の穴中心線λの位置を調整できる。
【0073】
各移動体3,4は、
図1、
図3乃至
図7、
図9及び
図12乃至
図14に示すように、第2アーム12に移動自在に配置される。各移動体3,4は、Y方向(本体高さ方向)において、各移動体3,4の間に間隔を隔てて平行に配置される。
【0074】
一方の移動体3(第1移動体)は、
図1、
図3乃至
図5、
図7、
図9及び
図12乃至
図14に示すように、Y方向(本体高さ方向)において、第2アーム12の一方のアーム長さ端12A側に配置される。移動体3は、雌ネジ部66(雌ネジ部材)、移動ネジ軸67及びのハンドル軸68を有する。
【0075】
雌ネジ部66(第1雌ネジ部)は、
図12、
図13、
図14(a)及び
図26に示すように、例えば、ネジ穴66Aを有するナットである。各雌ネジ部66は、第2アーム12の内部(第2アーム12内)に配置される。
雌ネジ部66は、
図14(a)及び
図26に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、側板23(板裏面23B)及び連結板片24(板裏面24B)の間に配置される。雌ネジ部66は、Z方向において、第1軸穴27及び第2軸穴30の間に配置される。雌ネジ部66は、ネジ穴66Aを第1及び第2軸穴27,30と同心に配置して、側板23(板裏面23B)及び連結板片24(板裏面24B)に固定される。
【0076】
移動ネジ軸67は、
図12、
図13及び
図14(a)に示すように、一方のネジ軸端67Aから連結板片24の第2軸穴30に挿入されて、雌ネジ部66のネジ穴66Aに螺着(螺入)される。移動ネジ軸67は、雌ネジ部66のネジ穴66Aから側板23の第1軸穴27を貫通して、第1アーム11及び第2アーム12の間に突出される。移動ネジ軸67の一方のネジ軸67A側は、Z方向において、第1及び第2アーム11,12の間に突出(配置)される。移動ネジ軸67は、第2アーム12(Y方向)に直交して、Z方向に延在して配置される
【0077】
ハンドル軸68は、
図1,
図3乃至
図5に示すように、移動ネジ軸67のネジ軸中心線と直交して、移動ネジ軸67の他方のネジ軸端67Bに固定される。
【0078】
他方の移動体4(第2移動体)は、
図1、
図3乃至
図6、
図9及び
図12乃至
図14に示すように、Y方向(本体高さ方向)において、第2アーム12の他方のアーム長さ端12B側に配置される。移動体4は、雌ネジ部69(雌ネジ部材)、移動ネジ軸70及びハンドル軸71を有する。
【0079】
雌ネジ部69(第1雌ネジ部)は、
図12、
図13、
図14(b)及び
図26に示すように、例えば、ネジ穴69A(雌ネジ穴)を有するナットである。各雌ネジ部69は、第2アーム12の内部(第2アーム12内)に配置される。
雌ネジ部69(第1雌ネジ部)は、
図14(b)及び
図26に示すように、Z方向において、側板23(板裏面23B)及び連結板片25(板裏面25B)の間に配置される。雌ネジ部69は、Z方向において、第1軸穴28及び第2軸穴31の間に配置される。雌ネジ部69は、ネジ穴69Aを第1及び第2軸穴28,31と同心に配置して、側板23(板裏面23B)及び連結板片25(板裏面25B)に固定される。
【0080】
移動ネジ軸70は、
図12、
図13及び
図14(b)に示すように、一方のネジ軸端70Aから連結板片25の第2軸穴31に挿入されて、雌ネジ部69のネジ穴69Aに螺着(螺入)される。移動ネジ軸70は、雌ネジ部69のネジ穴69Aから側板23の第1軸穴28を貫通して、第1アーム11及び第2アーム12の間に突出される。移動ネジ軸70の一方のネジ軸端70A側は、Z方向において、第1及び第2アーム11,12の間に配置(突出)される。移動ネジ軸70は、第2アーム12(Y方向)と直交して、Z方向に延在して配置される。移動ネジ軸70は、Y方向において、移動ネジ軸67に間隔を隔てて、移動ネジ軸67と平行に配置される。
【0081】
ハンドル軸71は、
図1、及び
図3乃至
図5に示すように、移動ネジ軸70のネジ軸中心線と直交して、移動ネジ軸70の他方のネジ軸端70Bに固定される。
【0082】
各移動体3,4は、各移動ネジ軸67,70を各雌ネジ部66,69(各ネジ穴66A,69A)に対して一方向に回転(正回転)することで、各移動ネジ軸67,70を第2アーム12に対してZ方向(本体長さ方向)に移動して、一方のネジ軸端67A,70Aを第1アーム11側に進出させる。各移動体3,4は、各移動ネジ軸67,70を各雌ネジ部66,69に対して他方向に回転(逆回転)することで、各移動ネジ軸67,70を第2アーム12に対して移動して、一方のネジ軸端67A,70Aを第2アーム12側に後退させる。
【0083】
各可動挟持体5,6(可動挟持部材)は、
図1、
図3乃至
図5、
図7及び
図12乃至
図14に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、第1アーム11(各ガイド側板15,16の他方の板幅端15b,16b)及び第2アーム12(側板23)の間に配置される。各可動挟持体5,6は、Y方向(本体高さ方向)において、第2アーム12の各アーム長さ端12A,12Bの間に配置される。各可動挟持体5,6は、Y方向において、各可動挟持体5,6の間に間隔を隔てて配置される。
【0084】
各可動挟持体5,6は、例えば、円錐底面5A,6A(底平面/挟持平面)に開口する中空の円錐台に形成される。
【0085】
一方の可動挟持体5(第1可動挟持体)は、
図1、
図3乃至
図5、
図12、
図13及び
図14(a)に示すように、移動体3(第1移動体)に配置される。可動挟持体5は、円錐中心線iをZ方向に向けて、移動ネジ軸67のネジ軸中心線(ネジ軸中心)に位置(一致)して配置される。可動挟持体5は、Z方向において、円錐底面5A(一方の端面/挟持平面)を第1アーム11に向け、及び円錐上面5B(他方の端面)を移動ネジ軸67に向けて、第1アーム11及び移動ネジ軸67(一方のネジ軸端67A)の間に配置される。可動挟持体5は、円錐上面5B(他方の端面)を、移動ネジ軸67の一方のネジ軸端67A(ネジ軸端面)に当接して、移動ネジ軸67に固定される。
可動挟持体5は、Z方向(本体長さ方向)に各端面(円錐底面5A,円錐上面5B)を有し、円錐底面5A(一方の端面/挟持平面)は、Z方向(第3アーム13)に直交し、Y方向(第1及び第2アーム11,12)に平行に配置される。
【0086】
他方の可動挟持体6(第2可動挟持体)は、
図1、
図3乃至
図5、
図12、
図13及び
図14(b)に示すように、移動体4(第2移動体)に配置される。可動挟持体6は、円錐中心線jをZ方向に向けて、移動ネジ軸70のネジ軸中心線(ネジ軸中心)に位置(一致)して配置される。可動挟持体6は、Z方向において、円錐底面5A(一方の端面/挟持平面)を第1アーム11に向け、及び円錐上面5B(他方の端面)を移動ネジ軸70に向けて、第1アーム11及び移動ネジ軸70(一方のネジ軸端70A)の間に配置される。可動挟持体6は、円錐上面5B(他方の端面)を、移動ネジ軸70の一方のネジ軸端70A(ネジ軸端面)に当接して、移動ネジ軸70に固定される。
可動挟持体6は、Z方向に各端面(円錐底面5A,円錐上面5B)を有し、円錐底面5A(一方の端面/挟持平面)は、Z方向(第3アーム13)に直交して、Y方向(第1及び第2アーム11,12)に平行に配置される。
【0087】
各可動挟持体5,6は、各移動体3,4の移動に伴って、Z方向(本体長さ方向)に移動される。各可動挟持体5,6は、各移動体3,4のZ方向の移動に伴って、第1アーム11側に進出(移動)され、又は第2アーム12側に後退(移動)される。
【0088】
揺動挟持体7は、
図1乃至
図8、
図12、
図14及び
図29に示すように、複数(2つ)の雌ネジ部72,73(雌ネジ部材)、一対の揺動板74,75、複数(3つ)の挟持板片76,77,78、複数(2つ)の支持ボルト79,80(回転軸)を有する。
【0089】
各雌ネジ部72,73は、
図10、
図12、
図13及び
図15(a)に示すように、例えば、ネジ穴72A,73A(雌ネジ穴)を有するナットである。各雌ネジ部72,73は、第1アーム11の内部(第1アーム11内)に配置される。
【0090】
一方の雌ネジ部72は、
図12及び
図15(a)に示すように、ネジ穴72Aをガイド側板15の揺動軸穴41と同心にして、ガイド側板15に配置される。雌ネジ部72は、ガイド側板15の板裏面15Bに当接されて、ガイド側板15に固定される。雌ネジ部72のネジ穴72Aは、X方向(本体幅方向)において、ガイド側板15の揺動軸穴41に連通される。
【0091】
他方の雌ネジ部73は、
図13及び
図15(a)に示すように、ネジ穴73Aをガイド側板16の揺動軸穴42と同心にして、ガイド側板16に配置される。雌ネジ部73は、ガイド側板16の板裏面16Bに当接されて、ガイド側板16に固定される。雌ネジ部73のネジ穴73Aは、X方向(本体幅方向)において、ガイド側板16の揺動軸穴42に連通される。
【0092】
各揺動板74,75は、
図29に示すように、板厚さを有する矩形状の平板(矩形平板)に形成される。各揺動板74,75は、板長さ方向Pに板長さLX、板幅方向Qに板幅HXを有する。各揺動板74,75の板長さLXは、半径R2(揺動軸穴41及び第2ガイド軸穴45の間の距離)を超える板長さである。各揺動板74,75は、板厚さ方向に第1板平面E及び第2板平面Fを有する。
【0093】
各揺動板74,75は、
図29に示すように、揺動ガイド穴82、第1ガイド長穴83、及び第2ガイド長穴84を有する。
【0094】
揺動ガイド穴82は、
図29に示すように、板長さ方向Pにおいて、各揺動板74,75の一方の板長さ端M1側に配置される。揺動ガイド穴82は、板幅方向Qにおいて、各揺動板74,75の一方の板幅端N1及び板幅中心線ψ(板幅中心)の間に配置される。揺動ガイド穴82は、板幅中心線ψ側(板幅中心側)に配置される。揺動ガイド穴82は、板厚さ方向(板長さ方向P及び板幅方向Qと直交する方向)において、各揺動板74,75を貫通して、第1板平面E及び第2板平面Fに開口される。
【0095】
第1ガイド長穴83は、
図29に示すように、揺動ガイド穴82の穴中心線ωを中心とする半径R1の円C1と、各揺動板74,75の板幅中心線ψとの第1交点g1に配置される。第1ガイド長穴83は、第1ガイド長穴中心線k1を第1交点g1に位置(一致)して配置される。
第1ガイド長穴83は、板幅方向Qにおいて、各揺動板74,75の各板幅端N1,N2の間に配置される。第1ガイド長穴83は、各揺動板74,75の一方の板幅端N1から他方の板幅端N2に向けて、揺動板74,75の他方の板長さ端M2から離間しつつ傾斜して形成される。第1ガイド長穴83は、揺動板74,75の板幅方向Qに穴長さを有し、傾斜方向と直交する方向に穴幅を有する。
第1ガイド長穴83は、板厚さ方向において、揺動板74,75を貫通して、第1板平面E及び第2板平面Fに開口される。
【0096】
第2ガイド長穴84は、
図29に示すように、揺動ガイド穴82の穴中心線ωを中心とする半径R2の円C2と、各揺動板74,75の板幅中心線ψとの第2交点g2に配置される。第2ガイド長穴84は、第2ガイド長穴中心線k2を第2交点g2に位置(一致)して配置される。
第2ガイド長穴84は、板幅方向Qにおいて、各揺動板74,75の各板幅端N1,N2の間に配置される。第2ガイド長穴84は、各揺動板74,75の一方の板幅端N1から他方の板幅端N2に向けて、揺動板74,75の他方の板長さ端M2から離間しつつ傾斜して形成される。第2ガイド長穴84は、揺動板74,75の板幅方向Qに穴長さを有し、傾斜方向と直交する方向に穴幅を有する。
第2ガイド長穴84は、板厚さ方向において、揺動板74,75を貫通して、第1板平面E及び第2板平面Fに開口される。
【0097】
一方の揺動板74(第1揺動板)は、
図1乃至
図3、
図6乃至
図8、
図10及び
図15乃至
図17に示すように、第1アーム11(ガイド側板15)及び第3アーム13(ガイド側板37)にわたって配置される。揺動板74は、X方向(本体幅方向)において、第1アーム11(ガイド側板15)及び第3アーム13(ガイド側板37)に平行に配置される。揺動板74は、第2板平面Fをガイド側板15の板表面15A及びガイド側板37の板表面37Aに当接して、第1アーム11(ガイド側板15)及び第3アーム13(ガイド側板37)に配置される。揺動板74は、Y方向(本体高さ方向)において、一方の板長さ端M1を第1アーム11の一方のアーム長さ端11Aに向けて配置される。揺動板74は、Z方向(本体長さ方向)において、一方の板幅端N1を第2アーム12に向け、及び他方の板幅端N2を各クランプ金具54,55,56に向けて配置される。
揺動板74は、
図15乃至
図17に示すように、揺動ガイド穴82をガイド側板15の揺動軸穴41(雌ネジ部72のネジ穴72A)に対向(連通)し、第1ガイド長穴83をガイド側板15の第1ガイド軸穴43に対向(連通)し、及び第2ガイド長穴84をガイド側板15の第2ガイド軸穴45に対向(連通)して配置される。
【0098】
揺動板74は、
図15(a)に示すように、支持ボルト79、雌ネジ部72によって第1アーム11(ガイド側板15)に揺動自在(回転自在)に支持される。
支持ボルト79は、
図15(a)に示すように、ネジ軸79Aを揺動ガイド穴82(揺動板74)、揺動軸穴41の順に挿入し、ネジ軸79Aを雌ネジ部72のネジ穴72Aに螺着(螺入)する。支持ボルト79は、ネジ軸79Aのネジ穴72A(雌ネジ部72)への螺入に伴って、ボルト頭部79Bを揺動板74の第1板平面Eに当接する。
揺動板74は、支持ボルト79(ネジ軸79A)のネジ穴72A(雌ネジ部72)への螺着(螺入)によって、第1アーム11(ガイド側板15)に揺動自在として、第1アーム11(ガイド側板15)に連結される。揺動板74は、支持ボルト79(ネジ軸79A)によって、第1アーム11(ガイド側板15)に軸支される。揺動板74は、揺動ガイド穴82の穴中心線ω(穴中心)を揺動中心(旋回中心)として揺動(旋回)される。
【0099】
他方の揺動板75(第2揺動板)は、
図5乃至
図8、
図13、
図15、
図16及び
図1図18に示すように、第1アーム11(ガイド側板16)及び第3アーム13(ガイド側板38)にわたって配置される。揺動板75は、X方向(本体幅方向)において、第1アーム11(ガイド側板16)及び第3アーム13(ガイド側板38)に平行に配置される。揺動板75は、第1板平面Fをガイド側板16の板表面16A及びガイド側板38の板表面38Aに当接して、第1アーム11(ガイド側板16)及び第3アーム13(ガイド側板38)に配置される。揺動板75は、Y方向(本体高さ方向)において、一方の板長さ端M1を第1アーム11の一方のアーム長さ端11Aに向けて配置される。揺動板75は、Z方向(本体長さ方向)において、一方の板幅端N1を第2アーム12に向け、及び他方の板幅端N2を各クランプ金具54,55,56に向けて配置される。
揺動板75は、
図15、
図16及び
図18に示すように、揺動ガイド穴82をガイド側板16の揺動軸穴42(雌ネジ部73のネジ穴73A)に対向(連通)し、第1ガイド長穴83をガイド側板16の第1ガイド軸穴44に対向(連通)し、及び第2ガイド長穴84をガイド側板16の第2ガイド軸穴46に対向(連通)して配置される。
【0100】
揺動板75は、
図15(a)に示すように、支持ボルト80、雌ネジ部73によって第1アーム11(ガイド側板16)に揺動自在(回転自在)に支持(軸支)される。
支持ボルト80は、
図15(a)に示すように、ネジ軸80Aを揺動ガイド穴82(揺動板75)、揺動軸穴42の順に挿入し、ネジ軸80Aを雌ネジ部73のネジ穴73Aに螺着(螺入)する。支持ボルト80は、ネジ軸80Aのネジ穴73A(雌ネジ部73)への螺入に伴って、ボルト頭部80Bを揺動板75の第2板平面Fに当接する。
揺動板75は、支持ボルト80(ネジ軸80A)のネジ穴73A(雌ネジ部73)への螺着(螺入)によって、第1アーム11(ガイド側板16)に揺動自在として、第1アーム11(ガイド側板16)に連結される。揺動板75は、支持ボルト80(ネジ軸80A)によって、第1アーム11(ガイド側板16)に軸支される。揺動板75は、揺動ガイド穴82の穴中心線ω(穴中心)を揺動中心(旋回中心)として揺動(旋回)される。
【0101】
各挟持板片76,77,78は、
図3、
図10、
図12及び
図13に示すように、板厚さを有する矩形状の平板(矩形平板)に形成され、板幅方向に板幅、板長さ方向に板長さを有する。各挟持板片76,77,78は、板厚さ方向に板表面76A,77A,78A(板表平面)及び板裏面76B,77B,78Bを有する。
【0102】
各挟持板片76,77,78は、
図3、
図10、
図12及び
図13に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、第1アーム11(各揺動板74,75)及び第2アーム12の間に配置される。各挟持板片76,77,78は、Z方向において、各揺動板74,75の一方の板幅端N1側に配置される。各挟持板片76,77,78は、
図3、
図10、
図12及び
図13に示すように、各揺動板74,75の板長さ方向Pにおいて、各揺動板74,75の各板長さ端M1,M2の間に配置される。各挟持板片76,77,78は、各揺動板74,75の板長さ方向Pにおいて、各挟持板片76,77,78の間に間隔を隔てて配置される。挟持板片76(第1挟持板片)は、各揺動板74,75の一方の板長さ端M1側に配置される。挟持板片77(第2挟持板片)は、各揺動板74,75の他方の板長さ端M2及び挟持板片76の間に配置される。挟持板片78(第3挟持板片)は、各揺動板74,75の他方の板長さ端M2及び挟持板片77の間に配置される。
【0103】
各挟持板片76,77,78は、
図3、
図10、
図12及び
図13に示すように、X方向(本体幅方向)において、各揺動板74,75の間(揺動板74の第2板平面F及び揺動板75の第1板平面Eの間)に架け渡されて、各揺動板74,75(一方の板幅端N1側)に連結(固定)される。
各挟持板片76,77,78は、板表面76A,77A,78Aを各揺動板74,75の一方の板幅端N1(板幅端面)に面一に配置して、各揺動板74,75に固定される。各挟持板片76,77,78は、板表面76A,77A,78Aを各揺動板74,75の第1及び第2板平面E,Fに直交して、各揺動板74,75の間に配置される。
各挟持板片76,77,78は、各揺動板74,75に固定されることで、各揺動板74,75を連結する。
これにより、揺動挟持体7は、各揺動板74,75及び各挟持板片76,77,78を一体として、各揺動板74,75の揺動ガイド穴82の穴中心線ω(ネジ軸79A,80A)を中心として揺動(旋回/回転)される。
【0104】
揺動固定体8は、揺動挟持体7(各揺動板74,75)を第1アーム11(各ガイド側板15,16)に固定し、又は第1アーム11に対する揺動挟持体7の固定を解除する。揺動固定体8は、揺動挟持体7を揺動不能(回転不能)に第1アーム11に固定し、又は揺動挟持体7を第1アーム11に対して揺動可能(回転可能)にする。
【0105】
揺動固定体8は、
図1乃至
図10、
図12、
図13及び
図15乃至
図18に示すように、複数(4つ)の雌ネジ部85,86,87,88(雌ネジ部材)、複数(4つ)の案内ボルト89,90,91,92、複数の雌ネジ部72,73及び複数の支持ボルト79,80を有する。
【0106】
各雌ネジ部85~88は、例えば、ネジ穴85A,86A,87A,88Aを有するナットである。
【0107】
各雌ネジ部85,86は、
図12、
図13及び
図15(b)に示すように、第1アーム11の内部(第1アーム11内)に配置される。
【0108】
雌ネジ部85(第1アーム側の雌ネジ部)は、
図12及び
図15(b)に示すように、ネジ穴85Aをガイド側板15の第1ガイド軸穴43と同心にして、ガイド側板15に配置される。雌ネジ部85は、ガイド側板15の板裏面15Bに当接されて、ガイド側板15に固定される。雌ネジ部85のネジ穴85Aは、X方向(本体幅方向)におい、ガイド側板15の第1ガイド軸穴43に連通される。
【0109】
雌ネジ部86(第1アーム側の雌ネジ部)は、
図13及び
図15(b)に示すように、ネジ穴86Aをガイド側板15の第1ガイド軸穴44と同心にして、ガイド側板16に配置される。雌ネジ部86は、ガイド側板16の板裏面16Bに当接されて、ガイド側板16に固定される。雌ネジ部86のネジ穴86Aは、X方向において、ガイド側板16の第1ガイド軸穴44に連通される。
【0110】
各雌ネジ部87,88は、
図12、
図13及び
図16に示すように、第3アーム13の内部(第3アーム13内)に配置される。
【0111】
雌ネジ部87(第3アーム側の雌ネジ部)は、
図12及び
図16に示すように、ネジ穴87Aをガイド側板37の第2ガイド軸穴45と同心にして、ガイド側板37に配置される。雌ネジ部87は、ガイド側板37の板裏面37Bに当接されて、ガイド側板37に固定される。雌ネジ部87のネジ穴87Aは、X方向において、第2ガイド軸穴45に連通される。
【0112】
雌ネジ部88(第3アーム側の雌ネジ部)は、
図13及び
図16に示すように、ネジ穴88Aをガイド側板38の第2ガイド軸穴46と同心にして、ガイド側板38に配置される。雌ネジ部88は、ガイド側板38の板裏面38Bに当接されて、ガイド側板38に固定される。雌ネジ部88のネジ穴88Aは、X方向において、第2ガイド軸穴46に連通される。
【0113】
【0114】
案内ボルト89(第1案内ボルト)は、
図15(b)及び
図17に示すように、ネジ軸89Aを揺動板74の第1ガイド長穴83及びガイド側板15の第1ガイド軸穴43の順に挿入(貫通)して、雌ネジ部85のネジ穴85Aに螺着(螺入)して、第1アーム11及び揺動板74に配置される。案内ボルト89は、ネジ軸89Aのネジ穴85Aの螺入に伴って、ボルト頭部89Bを揺動板74の第1板平面Eに当接して、第1アーム11及び揺動板74に配置される。
【0115】
案内ボルト90(第2案内ボルト)は、
図15(b)及び
図17に示すように、ネジ軸90Aを揺動板75の第1ガイド長穴83及びガイド側板16の第1ガイド軸穴44の順に挿入(貫通)して、雌ネジ部86のネジ穴86Aに螺着(螺入)して、第1アーム11及び揺動板75に配置される。案内ボルト90は、ネジ軸90Aのネジ穴86Aの螺入に伴って、ボルト頭部90Bを揺動板75の第2板平面Fに当接して、第1アーム11及び揺動板75に配置される。
【0116】
各案内ボルト92,92は、
図5乃至
図10、及び
図16乃至
図18に示すように、各揺動板74,75及び第3アーム13(各ガイド側板37,38)に配置される。
【0117】
案内ボルト91(第3案内ボルト)は、
図16及び
図17に示すように、ネジ軸91Aを揺動板74の第2ガイド長穴84及びガイド側板37の第2ガイド軸穴45の順に挿入(貫通)して、雌ネジ部87のネジ穴87Aに螺着(螺入)して、第3アーム13及び揺動板74に配置される。案内ボルト91は、ネジ軸91Aのネジ穴88Aへの螺入に伴って、ボルト頭部91Bを揺動板74の第2板平面Fに当接して、第3アーム13及び揺動板74に配置される。
【0118】
案内ボルト92(第4案内ボルト)は、
図16及び
図18に示すように、ネジ軸92Aを揺動板75の第2ガイド長穴84及びガイド側板38の第2ガイド軸穴46の順に挿入(貫通)して、雌ネジ部88のネジ穴88Aに螺着(螺入)して、第3アーム13及び揺動板75に配置される。案内ボルト92は、ネジ軸92Aのネジ穴88Aへの螺入に伴って、ボルト頭部92Bを揺動板75の第2板平面Fに当接して、第3アーム及び揺動板75に配置される。
【0119】
揺動固定体8は、
図15(a)、
図17及び
図18に示すように、各支持ボルト79,80を一方向に回転(各揺動板74,75に向けて回転)して、ボルト頭部79B,80B及び各雌ネジ部72,73によって各揺動板74,75及び各ガイド側板15,16を締付けることで、各揺動板74,75を第1アーム11に固定(揺動不能に固定)する。
揺動固定体8は、各支持ボルト79,80を他方向(各揺動板74,75から離間する方向に回転)して、ボルト頭部79B,80B及び各雌ネジ部72,73による各揺動板74,75及び各ガイド側板15,16の締付けを解除することで、第1アーム11に対する各揺動板74,75の固定を解除する。
【0120】
揺動固定体8は、
図15(b)、
図17及び
図18に示すように、各案内ボルト89,90を一方向に回転して、ボルト頭部89B,90B及び雌ネジ部85,86によって各揺動板74,75及び各ガイド側板15,16を締付けることで、各揺動板74,75を第1アーム11に固定(揺動不能に固定)する。
揺動固定体8は、各案内ボルト89,90を他方向に回転して、ボルト頭部89B,90B及び各雌ネジ部85,86による各揺動板74,75及び各ガイド側板15,16の締付けを解除することで、第1アーム11に対する各揺動板74,75の固定を解除する。
【0121】
揺動固定体8は、
図16乃至
図18に示すように、各案内ボルト91,92を一方向に回転して、ボルト頭部91B,92B及び雌ネジ部87,88によって各揺動板74,75及び各ガイド側板37,38を締付けることで、各揺動板74,75を第3アーム13に固定(揺動不能に固定)する。
揺動固定体8は、各案内ボルト91,92を他方向に回転して、ボルト頭部91B,92B及び各雌ネジ部87,88による各揺動板74,75及び各ガイド側板37,38の締付けを解除することで、第3アーム13に対する各揺動板74,75の固定を解除する。
【0122】
各案内ボルト89~92は、
図17及び
図18に示すように、ネジ軸89A~92A、第1及び第2ガイド長穴83,84によって、各揺動板74,75を案内(ガイド)して、各揺動板74,75を揺動(旋回)させる。
各揺動板74,75は、第1及び第3アーム11,15に対する固定の解除によって、各案内ボルト89~82(ネジ軸89A~92A)、第1及び第2ガイド長穴83,84によって案内(ガイド)されて、揺動(旋回)される。
【0123】
各移動固定体9,10は、各移動体3,4(各移動ネジ軸67,70)を第2アーム12に固定し、又は第2アーム12に対する各移動体3,4(移動ネジ軸67,70)の固定を解除する。各移動固定体9,10は、各移動体3,4(各移動ネジ軸67,70)を移動不能に第2アーム12に固定し、又は各移動体3,4(各移動ネジ軸67,70)を移動可能にする。
【0124】
【0125】
第2雌ネジ部95は、例えば、ネジ穴95Aを有するナットである。第2雌ネジ部95は、
図12、
図13及び
図14(a)に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、第2アーム12(側板23)及び可動挟持体5の間に配置される。第2雌ネジ部95は、移動ネジ軸67をネジ穴95Aに螺着(螺入)して、移動ネジ軸67と同心に配置される。
【0126】
移動固定体9は、
図12、
図13及び
図14(a)に示すように、第2雌ネジ部95を移動ネジ軸67に対して一方向に回転(第2アーム12に向けて回転)して、第1及び第2雌ネジ部66,95によって第2アーム12の側板23を締付けることで、移動体4を移動不能(移動ネジ軸67を回転不能)に固定する。
移動固定体9は、第2雌ネジ部95を移動ネジ軸67に対して他方向に回転(第2アーム12から離間する方向に回転)して、第1及び第2雌ネジ部66,95による第2アーム12の側板23の締付けを解除することで、第2アーム12に対する移動体4の固定を解除する。
【0127】
【0128】
第2雌ネジ部96は、例えば、ネジ穴96Aを有するナットである。第2雌ネジ部96は、
図12、
図13及び
図14(b)に示すように、Z方向(本体長さ方向)において、第2アーム12(側板23)及び可動挟持体6の間に配置される。第2雌ネジ部96は、移動ネジ軸70をネジ穴96Aに螺着(螺入)して、移動ネジ軸70と同心に配置される。
【0129】
移動固定体10は、第2雌ネジ部96を移動ネジ軸70に対して一方向に回転して、第1及び第2雌ネジ部67,96によって第2アーム12の側板23を締付けることで、移動体4を移動不能(移動ネジ軸67を回転不能)に固定する。
移動固定体10は、第2雌ネジ部96を移動ネジ軸70に対して他方向に回転して、第1及び第2雌ネジ部67,96による第2アーム12の側板23の締付けを解除することで、第2アーム12に対する移動体4の固定を解除する。
【0130】
図30乃至
図32において、標識取付具Sは、壁高欄V(剛性防護柵)に標識(道路標識)を取付ける。
【0131】
壁高欄Vは、
図30乃至
図32に示すように、フロリダ型の壁高欄であって、道路RDに沿って設置される。壁高欄Vは、壁高さ方向Hαにおいて、道路RDの路面RGに平行な上面V1(壁上面)を有する。壁高欄Vは、壁幅方向Wαにおいて、上面V1に直交して上面V1及び道路RDの路面RGの間に配置(形成)される側面V2(壁側面)を有する。壁高欄Vは、壁幅方向Wαおいて、上面V1から道路RDの路面RGに向けて側面V2(壁側面)から離間しつつ傾斜される傾斜側面V3(傾斜壁側面)を有する。傾斜側面V3は、壁幅方向Wαにおいて、側面V2に対向して配置(形成)される。
壁高欄Vにおいて、上面V1、側面V2及び傾斜側面V3は、壁長さ方向Yαに延在して、道路RDに沿って配置される。
【0132】
標識取付具Sは、
図30乃至
図32に示すように、取付本体1を壁高欄Vの上面V1に載置して、壁高欄Vに設置される。
【0133】
取付本体1は、
図30乃至
図32に示すように、第1及び第2アーム11のアーム長さ端11A,12Aを道路RDの路面RGに向け、第1及び第2アーム11,12の間に壁高欄Vを位置して、壁高欄Vに載置される。取付本体1は、壁幅方向Wαにおいて、第1アーム11(各ガイド側板15,16の板幅端15b,16b)を傾斜側面V3に対向(対峙)し、及び第2アーム12(側板23)を側面V2に対向(対峙)して、壁高欄Vの上面V1に載置される。取付本体1は、固定板47の板表面47Aを壁高欄Vの上面V1に当接して、壁高欄Vの上面V1に載置される。
第3アーム13は、固定板47の上面V1への当接によって、壁高欄Vの上面V1に載置される。
【0134】
取付本体1は、
図30乃至
図32に示すように、壁幅方向Wαにおいて、第1アーム11(各ガイド側板15,16の板幅端15b,16b)及び傾斜側面V3の間に第1アーム間隔δ1を隔てて、壁高欄Vの上面V1に載置される。
第1アーム11は、壁幅方向Wαにおいて、傾斜側面V3に第1アーム間隔δ1を隔てて、壁高欄Vの側面V2に平行に配置される。第1アーム11は、壁高さ方向Hαにおいて、壁高欄Vの上面V1(第3アーム13)及び道路RDの路面RGの間に延在される。第1アーム11は、壁高さ方向Hαにおいて、アーム長さ端11A及び道路RDの路面RGの間に間隔を隔てて配置される。
【0135】
取付本体1は、
図30乃至
図32に示すように、壁幅方向Wαにおいて、第2アーム12(側板23)及び側面V2の間に第2アーム間隔δ2を隔てて、壁高欄Vの上面V1に載置される。
第2アーム12は、壁幅方向Wαにおいて、第1アーム11との間に壁高欄Vを位置して、側面V2に第2アーム間隔δ2を隔てて壁高欄Vの側面V2に平行に配置される。第2アーム12は、壁高さ方向Hαにおいて、壁高欄Vの上面V1(第3アーム13)及び道路RDの路面RGの間に延在される。第2アーム12は、壁高さ方向Hαにおいて、アーム長さ端12A及び道路RDの路面RGの間に間隔を隔てて配置される。
【0136】
取付本体1は、
図30乃至
図32に示すように、壁幅方向Wαにおいて、各可動挟持体5,6を第2アーム12(側板23)及び側面V2の間に位置して、壁高欄Vの上面V1に載置される。
各可動挟持体5,6は、壁幅方向Wαにおいて、第2アーム12(側板23)及び側面V2の間に配置される。
各可動挟持体5,6は、各移動体3,4(各移動ネジ軸67,70)の移動に伴って、側面V2に当接され、又は側面V2から離間される。
【0137】
取付本体1は、
図30乃至
図32に示すように、壁幅方向Wαにおいて、揺動挟持体7を傾斜側面V3に対向(対峙)して、壁高欄Vの上面V1に載置される。
揺動挟持体7は、各揺動板74,75の板幅端N1及び各挟持板片76~78(板表面76A~78A)を傾斜側面V3に対向(対峙)して配置される。
揺動挟持体7(各揺動板74,75及び各挟持板片76~78)は、揺動ガイド穴82の穴中心線ω(穴中心)を揺動中心として、一方向の揺動(傾斜側面V3に向けた揺動)によって、傾斜側面V3に当接され、他方向の揺動(傾斜側面V3から離間する方向の揺動)によって、傾斜側面V3から離間される。
【0138】
保持体2は、
図30乃至
図32に示すように、取付本体1の上面V1への載置に伴って、各クランプ金具54~56の管挿入穴62の穴中心線λを壁高さ方向Hαに向けて、管挿入穴62の穴中心線λを壁高欄Vの側面V2と平行及び道路RDの路面RGと垂直にして配置される。各クランプ金具54~56は、クランプ本体57をボルト49のネジ軸93に対して回転して管挿入穴62の穴中心線λの位置を調整することで、管挿入穴62の穴中心線λを壁高さ方向Hαに向けて、各クランプ固定具U1~U3(ボルト49及びナット50)によって各クランプ支持板51~53(第1アーム11)に固定される。
【0139】
標識取付具Sは、
図31及び
図32に示すように、取付本体1(第3アーム13)を壁高欄Vの上面V1に載置すると、揺動挟持体7及び各可動挟持体5,6によって壁高欄Vを挟持して、壁高欄Vに固定される。
標識取付具Sにおいて、取付本体1を壁高欄Vの上面V1に載置すると、揺動挟持体7を傾斜側面V3に向けて揺動して、傾斜側面V3に当接する。
各揺動板74,75及び各挟持板片76~78は、各揺動ガイド穴82の穴中心線ωを揺動中心として傾斜側面V3に向けて揺動(旋回)されて、各揺動板74,75の板幅端N1及び各挟持板片76~78の板表面76A~78Aを傾斜側面V3に当接する。
【0140】
標識取付具Sにおいて、揺動挟持体7を傾斜側面V3に当接すると、揺動挟持体7(各揺動板74,75)を揺動固定体8にて第1アーム11及び第3アーム13に固定する。
揺動固定体8は、
図31及び
図32に示すように、各支持ボルト79,80(ボルト頭部79B,80B)及び各雌ネジ部72,73によって各揺動板74,75及び各ガイド側板15,16を締結し、各案内ボルト89,90(ボルト頭部89B,90B)及び各雌ネジ部85,86によって各揺動板74,75及び各ガイド側板15,16を締結し、各案内ボルト91,92(ボルト頭部91B,92B)及び各雌ネジ部87,88によって各揺動板74,75及び各ガイド側板37,38を締結して、揺動挟持体7(各揺動板74,75)を第1及び第3アーム11,13に固定する(
図15及び
図16参照)。
【0141】
標識取付具Sにおいて、揺動挟持体7を傾斜側面V3に当接し、及び第1アーム11に固定すると、各移動体3,4(各移動ネジ軸67,70)を側面V2に向けて移動して、各可動挟持体5,6を側面V2に向けて進出して側面V2に当接(圧接)する。
各移動体3,4は、
図31及び
図32に示すように、移動ネジ軸67,70を各雌ネジ部66,69に対して一方方に回転(正回転)することで、各移動ネジ軸67,70を第2アーム12に対して側面V2に向けて壁幅方向Wα(本体長さ方向Y)に移動する。
各可動挟持体5,6は、各移動ネジ軸67,70(各移動体3,4)の移動に伴って、壁高欄Vの側面V2に向けて壁幅方向Wα(本体長さ方向Y)に移動されて、円錐底面5A,6A(挟持平面)を側面V2に当接(圧接)する。
【0142】
標識取付具Sにおいて、各可動挟持体5,6(挟持平面5A,6A)を側面V2に当接(圧接)すると、各可動挟持体5,6を各移動固定体9,10によって第2アーム12に固定する。
各移動固定体9,10は、
図31及び
図32に示すように、各第1雌ネジ部66,69及び各第2雌ネジ部95,96によって側板23を締結することで、各可動挟持体5,6を第2アーム12に固定する(
図14参照)。
【0143】
標識取付具Sは、壁幅方向Wαから揺動挟持体7(各揺動板74,75及び各挟持板片76~78)及び可動挟持体5,6によって壁高欄V(側面V2及び傾斜側面V3)を挟持することで、壁高欄Vに固定される。
【0144】
標識取付具Sは、
図30乃至
図32に示すように、壁高欄Vに固定されると、標識97(道路標識)の支柱98を保持体2(各クランプ金具54~56)にて支持して、標識97を壁高欄V(剛性防護柵)に取付ける。標識97は、支柱98の一方の支柱端98A側に標識板99を有し、支柱98の他方の支柱端98Bを、クランプ金具56の管挿入穴62、クランプ金具55の管挿入穴62及びクランプ金具54の管挿入穴62の順に挿入して、各クランプ金具54~56で把持する。各クランプ金具54~56は、標識97の支柱98をクランプ本体57及びクランプ部58の間(管挿入穴62)に貫通して、クランプ本体57及びクランプ部58にて支柱98を把持する。各クランプ金具54~56は、クランプナット60をクランプネジ軸59に対して回転して、クランプ部58に押し付けることで、クランプ本体57及びクランプ部58にて標識97の支柱98を把持する。
このように、標識取付具Sは、揺動挟持体7及び各可動挟持体5,6にて壁高欄V(側面V2,傾斜側面V3)を挟持することで、保持体2の各クランプ金具54~56の管挿入穴62の穴中心線λを側面V2に平行及び道路RDの路面RGに垂直に配置して、壁高欄Vに固定される。標識取付具Sでは、保持体2(各クランプ金具54~56)によって、標識97の支柱98を標識97(支柱98)を壁高欄Vの側面V2に平行及び道路RDの路面RGに垂直に保持する。
【0145】
標識97は、保持体2の保持(各クランプ金具54~56の把持)を解除して、支柱98を保持体2(各クランプ金具54~56)から外すことで、標識取付具S(壁高欄V)から取外される。
【0146】
標識取付具Sは、揺動固定体8による揺動挟持体7の固定を解除し、各移動固定体9,10による各移動体3,4の固定を解除すると共に、揺動挟持体7を揺動して、傾斜側面V3から離間し、及び各移動体3,4を移動して、各可動挟持体5,6を側面V2から離間することで、壁高欄Vから取外される。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明は、フロリダ型の壁高欄に標識(道路標識)を取付けるのに最適である。
【符号の説明】
【0148】
S 標識取付具
V 壁高欄
V1 上面(壁上面)
V2 側面(壁側面)
V3 傾斜側面(壁傾斜側面)
1 取付本体
2 保持体
3 移動体
4 移動体
5 可動挟持体
6 可動挟持体
7 揺動挟持体
8 揺動固定体
9 移動固定体
10 移動固定体
11 第1アーム
12 第2アーム
13 第3アーム