(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158172
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241031BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073145
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】舘 豊
(72)【発明者】
【氏名】多田 直人
(72)【発明者】
【氏名】増沢 逸平
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】プッシュ通知の許可を促進することができる情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報管理装置は、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、
前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、
を備える、
情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記報酬管理部によって管理されるユーザの認証情報を取得する認証情報取得部を備え、
前記報酬付与情報送信部は、前記認証情報取得部によって取得されたユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われたときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する、
情報管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記報酬付与情報送信部は、前記許可操作の結果を取得してから、予め定めた期間に亘って拒否操作の結果を取得しなかったときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する、
情報管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記許可要請送信部は、前記許可要請を送信する際に、前記許可操作の結果に応じてユーザに報酬を付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報をユーザに送信し、
前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動に応じて、前記報酬画像の表示態様を切り替える、
情報管理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の情報管理装置において、
前記許可要請を行う許可要請条件を設定可能な設定部を備える、
情報管理装置。
【請求項6】
請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の情報管理装置において、
ユーザに報酬を付与する報酬付与条件を設定可能な設定部を備える、
情報管理装置。
【請求項7】
請求項4に記載の情報管理装置において、
前記所定期間及び前記所定行動のうち少なくとも何れかを設定可能な設定部を備える、
情報管理装置。
【請求項8】
サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、
前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、
を備える、
情報管理システム。
【請求項9】
1又は複数のコンピュータが、
サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信することと、
前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、
を実行する、
情報管理方法。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータに、
サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信することと、
前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、
を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示すように、ウェブサイトからユーザに対してプッシュ通知を行う情報管理装置が開示されている。このような情報管理装置においては、プッシュ通知の際に表示されるリンク情報からウェブサイトのコンテンツを閲覧することにより報酬が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような情報管理装置では、プッシュ通知を許可していないユーザに対して報酬を付与する機会を提供するものではなかった。このため、プッシュ通知の有益化を図るべく、プッシュ通知の許可を促進することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する情報管理装置は、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、を備える。
【0006】
上記課題を解決する情報管理システムは、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決する情報管理方法は、1又は複数のコンピュータが、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信することと、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、を実行する。
【0008】
上記課題を解決するプログラムは、1又は複数のコンピュータに、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信することと、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プッシュ通知の許可を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、第1実施形態の情報管理システムの全体構成を示す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態のユーザ端末装置の電気的構成を示す図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態のウェブサーバの電気的構成を示す図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態の報酬管理サーバの電気的構成を示す図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態のプッシュ通知サーバの電気的構成を示す図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態の設定制御処理を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、第1実施形態の許可要請制御処理を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、第1実施形態の許可要請制御処理を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第1実施形態のユーザ端末表示部の表示態様を示す図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態の却下操作制御処理を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第2実施形態の許可要請制御処理を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、第3実施形態の許可要請制御処理を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、第4実施形態の許可要請制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法及びプログラムの一実施形態を説明する。情報管理システムは、ユーザに情報を提供するためのシステムである。特に、情報管理システムは、プッシュ通知に関する情報を管理するためのシステムである。
【0012】
プッシュ通知は、ユーザからの情報提供の要求に関係なく、ユーザに対して情報を通知するシステムである。特に、プッシュ通知は、ユーザの許可操作の結果によってユーザに対して情報を通知し、ユーザの拒否操作の結果によってユーザに対して情報を通知しない機能である。プッシュ通知は、ウェブサイトを閲覧可能であるブラウザにおいて通知可能であるウェブプッシュ通知であってもよいが、アプリケーションにおいて通知可能であってもよい。
【0013】
<情報管理システム10の構成>
図1に示すように、情報管理システム10は、ウェブサーバ11を備える。情報管理システム10は、プッシュ通知サーバ12と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14と、を備えてもよい。情報管理システム10は、1又は複数のユーザ端末装置15を備えてもよい。
【0014】
ウェブサーバ11、プッシュ通知サーバ12、報酬管理サーバ13、電子商取引サーバ14及び1又は複数のユーザ端末装置15は、ネットワーク16を介して通信可能に接続されている。ウェブサーバ11、プッシュ通知サーバ12、報酬管理サーバ13及び電子商取引サーバ14のうち少なくとも何れかの組み合わせは、ネットワーク16を介さずに直接的に通信可能に接続されてもよい。以降、各装置間の通信について、ネットワーク16を介することの説明を省略する。
【0015】
ウェブサーバ11は、ユーザに情報を提供するサーバである。プッシュ通知サーバ12は、ユーザにプッシュ通知を行うサーバである。報酬管理サーバ13は、ユーザに対する報酬を管理するサーバである。電子商取引サーバ14は、電子商取引に関する管理を行うサーバである。
【0016】
報酬は、情報管理システム10において利用可能なポイントであってもよい。報酬価値は、ポイント数であってもよい。具体的な一例をあげると、報酬は、電子商取引サーバ14において利用可能であってもよい。報酬は、情報管理システム10とは別のシステムで利用可能であってもよい。報酬は、旅行の提供を行うことができるシステムにおいて利用可能であってもよい。報酬は、サービスの提供を行うことができるシステムにおいて利用可能であってもよい。報酬は、管理者が同じ複数のシステム間において利用可能であってもよく、管理者が異なる複数のシステム間において利用可能であってもよい。報酬は、ユーザに対する特典であってもよい。
【0017】
<ユーザ端末装置15の構成>
図2に示すように、ユーザ端末装置15は、情報管理システム10を利用するユーザにより用いられる端末装置である。特に、ユーザ端末装置15は、情報管理システム10において情報提供の要求に応じてウェブサーバ11から情報を取得する端末装置である。ユーザ端末装置15は、情報管理システム10においてプッシュ通知サーバ12からのプッシュ通知が行われる端末装置である。ユーザ端末装置15は、1又は複数のコンピュータから構成される。ユーザ端末装置15は、ユーザによって携帯可能である携帯端末装置であってもよい。
【0018】
ユーザ端末装置15は、端末制御部20、端末記憶部21、端末通信部22、端末入力部23及び端末表示部24を備える。端末制御部20は、ユーザ端末装置15を制御するように構成される。端末制御部20は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、OS(Operating System)及びプログラムを端末記憶部21から主記憶媒体にロードし、主記憶媒体から取り出した命令を実行する。演算装置は、1つ又は複数の回路(circuitry)である。回路は、CPU、GPU(Graphic Processing Unit)、又はNPU(Neural network Processing Unit)であってもよい。
【0019】
端末記憶部21は、副記憶媒体であって、ユーザに関する情報を記憶する。端末記憶部21は、プッシュ通知に関する情報を送受信可能なプログラムを記憶していてもよい。プログラムは、情報管理システム10を利用するための専用のアプリケーションであってもよい。
【0020】
端末通信部22は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。端末通信部22は、ウェブサーバ11、プッシュ通知サーバ12、報酬管理サーバ13及び電子商取引サーバ14との間でデータを送受信する。端末入力部23は、ユーザの操作に応じて情報を入力するように構成される。端末入力部23は、端末表示部24と一体化されたタッチパネルであってもよい。端末入力部23は、操作ボタンのポインティングデバイスであってもよい。端末表示部24は、端末制御部20の出力指示に応じて情報を表示する。
【0021】
<ウェブサーバ11の構成>
図3に示すように、ウェブサーバ11は、ユーザ端末装置15との通信により、ユーザに情報を提供するサーバである。ウェブサーバ11は、ウェブサイトにおけるコンテンツをユーザに提供するサーバである。ウェブサーバ11は、プッシュ通知に対する許可要請するサーバであってもよい。ウェブサーバ11は、ウェブサイトの管理者により管理される。ウェブサーバ11は、情報管理装置の一例に相当する。
【0022】
ウェブサーバ11は、第1制御部30、第1記憶部31及び第1通信部32を備える。第1制御部30は、ウェブサーバ11を制御するように構成される。第1制御部30は、演算装置及び主記憶媒体を含む。第1制御部30は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。第1記憶部31は、副記憶媒体であって、ウェブサーバ11を管理するための情報を記憶する。
【0023】
第1通信部32は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。第1通信部32は、ユーザ端末装置15との間でデータを送受信する。第1通信部32は、プッシュ通知サーバ12及び報酬管理サーバ13との間でデータを送受信する。ウェブサーバ11は、ウェブサイトの管理者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0024】
ウェブサーバ11において、第1制御部30は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。第1制御部30は、処理回路として、情報提供部30Aと、許可要請送信部30Bと、認証情報取得部30Cと、プッシュ通知情報送信部30Dと、報酬付与情報送信部30Eと、設定部30Fと、を備える。
【0025】
情報提供部30Aは、ユーザ端末装置15からの情報提供の要求に応じて、ユーザ端末装置15に情報を提供する。特に、情報提供部30Aは、ユーザ端末装置15からの情報提供の要求に応じて、ウェブサイトのコンテンツをユーザ端末装置15に提供する。ウェブサイトのコンテンツは、コンテンツ情報31Aに基づく。コンテンツ情報31Aは、第1記憶部31に記憶される。コンテンツ情報31Aは、ウェブサイトにおけるコンテンツを示す情報である。
【0026】
許可要請送信部30Bは、ユーザ端末装置15に対してプッシュ通知の許可要請の送信を行う。許可要請は、許可要請条件情報31Bに基づいて許可要請条件が成立したときに送信される。許可要請条件情報31Bは、第1記憶部31に記憶される。許可要請条件情報31Bは、プッシュ通知の許可要請条件を示す情報である。
【0027】
許可要請条件は、ウェブサイトへの情報提供の要求を含んでもよい。特に、許可要請条件は、設定情報により指定されるウェブサイトへの情報提供の要求がユーザ端末装置15からあったときに成立する。具体的な一例としては、許可要請条件は、ウェブサイトのトップコンテンツへの情報提供の要求があったときに成立してもよい。許可要請条件は、ウェブサイトの任意の特設コンテンツへの情報提供の要求があったときに成立してもよい。許可要請条件は、ユーザ端末装置15においてクッキー(Cookie)として保存されていないウェブサイトを対象として、情報提供の要求がユーザ端末装置15からあったときに成立してもよい。つまり、許可要請条件は、ウェブサイトの初回閲覧時に成立してもよい。以降、許可要請条件が成立可能に設定されているウェブサイトを所定ウェブサイトと示す場合がある。
【0028】
認証情報取得部30Cは、ユーザの認証情報を取得する。認証情報取得部30Cは、ユーザ端末装置15から送信される認証情報を受信することにより、ユーザの認証情報を取得する。
【0029】
プッシュ通知情報送信部30Dは、プッシュ通知に関する情報をプッシュ通知サーバ12及びユーザ端末装置15に送信する。特に、プッシュ通知情報送信部30Dは、端末識別情報をプッシュ通知サーバ12及びユーザ端末装置15に送信する。端末識別情報は、プッシュ通知を行うユーザ端末装置15を識別可能とする情報である。端末識別情報は、レジストレーションIDであってもよい。プッシュ通知情報送信部30Dは、配信識別情報をプッシュ通知サーバ12及びユーザ端末装置15に送信する。配信識別情報は、プッシュ通知を行う際にプッシュ通知の配信元を識別可能とする情報である。配信識別情報は、ウェブサーバ11の管理者を識別可能な情報であってもよい。つまり、配信識別情報は、ウェブサーバ11を識別可能な情報であってもよい。
【0030】
報酬付与情報送信部30Eは、報酬の付与に関する情報を報酬管理サーバ13に送信する。特に、報酬付与情報送信部30Eは、プッシュ通知の許可操作の結果に基づいて、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。報酬付与情報は、報酬付与条件情報31Cに基づく。報酬付与情報は、報酬を付与することを示す情報と、報酬を付与するユーザ識別情報と、報酬価値とを含んでもよい。報酬付与条件情報31Cは、第1記憶部31に記憶される。報酬付与条件情報31Cは、プッシュ通知の許可操作の結果に基づいて付与される報酬価値を含む。
【0031】
設定部30Fは、プッシュ通知に関する情報を設定可能である。設定部30Fは、許可要請条件情報31Bを設定可能である。設定部30Fは、報酬付与条件情報31Cを設定可能である。
【0032】
<報酬管理サーバ13の構成>
図4に示すように、報酬管理サーバ13は、ユーザに対する報酬に関する情報を管理するサーバである。報酬管理サーバ13は、電子商取引サーバ14において行われる電子商取引において、ユーザに対応する報酬を利用可能である。報酬管理サーバ13は、電子商取引サーバ14において行われる電子商取引の結果に基づいて、ユーザに報酬を付与可能である。報酬管理サーバ13は、プッシュ通知の許可操作の結果に基づいて、ユーザに報酬を付与可能である。報酬管理サーバ13は、報酬に関するシステム管理者により管理される。報酬管理サーバ13は、電子商取引サーバ14とともに、電子商取引に関するシステム管理者により管理されてもよい。
【0033】
報酬管理サーバ13は、第2制御部40、第2記憶部41及び第2通信部42を備える。第2制御部40は、報酬管理サーバ13を制御するように構成される。第2制御部40は、演算装置及び主記憶媒体を含む。第2制御部40は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。第2記憶部41は、副記憶媒体であって、報酬管理サーバ13を管理するための情報を記憶する。
【0034】
第2通信部42は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。第2通信部42は、ユーザ端末装置15との間でデータを送受信する。第2通信部42は、ウェブサーバ11、プッシュ通知サーバ12及び電子商取引サーバ14との間でデータを送受信する。報酬管理サーバ13は、報酬管理サーバ13の管理者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0035】
報酬管理サーバ13において、第2制御部40は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。第2制御部40は、処理回路として、ユーザ情報管理部40Aと、ユーザ認証部40Bと、報酬管理部40Cと、を備える。
【0036】
ユーザ情報管理部40Aは、ユーザ情報41Aを管理する。ユーザ情報41Aは、第2記憶部41に記憶される。ユーザ情報41Aは、報酬管理サーバ13及び電子商取引サーバ14を利用するユーザに関する情報である。ユーザ情報41Aは、ユーザを識別可能であるユーザ識別情報と、パスワードとを含む。
【0037】
ユーザ認証部40Bは、ユーザ情報41Aに基づいて、報酬管理サーバ13及び電子商取引サーバ14を利用するユーザの認証を行う。特に、ユーザ認証部40Bは、プッシュ通知の許可操作の結果に基づいて報酬を付与するユーザに対する認証を行う。
【0038】
報酬管理部40Cは、ユーザに対応する報酬を管理する。報酬管理部40Cは、報酬付与条件情報41Bに対応する報酬付与条件が成立したときに、ユーザに対応する報酬管理情報41Cを更新することにより、ユーザに対応する報酬を管理する。報酬付与条件情報41Bは、第2記憶部41に記憶される。報酬付与条件情報41Bは、報酬付与条件情報31Cと同じように、プッシュ通知の許可操作の結果に基づいて付与される報酬価値を示す情報を含む。報酬付与条件情報41Bは、電子商取引の結果に基づいて付与される報酬価値を示す情報を含んでもよい。報酬管理情報41Cは、第2記憶部41に記憶される。報酬管理情報41Cは、ユーザに対応する報酬価値を示す情報である。報酬管理部40Cは、電子商取引において利用される報酬を管理する。報酬管理部40Cは、プッシュ通知の許可操作の結果に基づいて、ユーザに報酬を付与可能である。
【0039】
<プッシュ通知サーバ12の構成>
図5に示すように、プッシュ通知サーバ12は、ユーザ端末装置15との通信により、ユーザにプッシュ通知を行うサーバである。プッシュ通知サーバ12は、プッシュ通知の許可操作が行われたユーザにプッシュ通知を行うサーバである。プッシュ通知サーバ12は、プッシュ通知に関するシステム管理者により管理される。
【0040】
プッシュ通知サーバ12は、第3制御部50、第3記憶部51及び第3通信部52を備える。第3制御部50は、プッシュ通知サーバ12を制御するように構成される。第3制御部50は、演算装置及び主記憶媒体を含む。第3制御部50は、端末制御部20と同じような構成であり、演算装置及び主記憶媒体の説明を省略する。第3記憶部51は、副記憶媒体であって、報酬管理サーバ13を管理するための情報を記憶する。
【0041】
第3通信部52は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。第3通信部52は、ユーザ端末装置15との間でデータを送受信する。第3通信部52は、ウェブサーバ11との間でデータを送受信する。第3通信部52は、報酬管理サーバ13及び電子商取引サーバ14との間でデータを送受信してもよい。プッシュ通知サーバ12は、プッシュ通知サーバ12の管理者が入力操作を行うための操作部を備えてもよく、情報を表示する表示部を備えてもよい。
【0042】
プッシュ通知サーバ12において、第3制御部50は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。第3制御部50は、処理回路として、プッシュ通知管理部50Aと、プッシュ通知処理部50Bと、を備える。
【0043】
プッシュ通知管理部50Aは、プッシュ通知管理情報51Aを管理する。プッシュ通知管理情報51Aは、第3記憶部51に記憶される。プッシュ通知管理情報51Aは、プッシュ通知に関する情報である。プッシュ通知管理情報51Aは、配信識別情報と、端末識別情報とを含んでもよい。プッシュ要求は、プッシュ通知を許可操作したユーザ端末装置15に対して、指定された内容のプッシュ通知を行うことを要求する情報である。プッシュ通知管理情報51Aは、配信識別情報と端末識別情報とを対応付けて管理する。
【0044】
プッシュ通知処理部50Bは、ユーザ端末装置15にプッシュ通知を行う。詳しくは、プッシュ通知処理部50Bは、プッシュ通知管理情報51Aに基づいて、プッシュ要求に応じてユーザ端末装置15にプッシュ通知を行う。
【0045】
<設定制御処理>
ここで、
図6を参照して設定制御処理について説明する。設定制御処理は、プッシュ通知の許可要請に関する設定を行う処理である。設定制御処理は、所定周期毎に第1制御部30によって実行される第1設定制御処理と、所定周期毎に第2制御部40によって実行される第2設定制御処理とを含んでもよい。
【0046】
図6に示すように、ウェブサーバ11では、ステップS10において、第1制御部30は、設定操作が行われたか否かを判定する。設定操作は、プッシュ通知の許可要請に関する設定情報を指示する操作である。具体的に、設定情報は、許可要請条件情報31Bを含んでもよい。設定情報は、報酬付与条件情報31Cを含んでもよい。
【0047】
第1制御部30は、設定操作が行われていないと判定した場合、ステップS11を実行せずに、ステップS12に処理を移行する。第1制御部30は、設定操作が行われていると判定した場合、ステップS11に処理を移行する。
【0048】
ステップS11において、第1制御部30は、設定情報送信処理を実行する。設定情報送信処理において、第1制御部30は、設定操作に応じて設定情報を取得する。第1制御部30は、取得した設定情報を報酬管理サーバ13に送信する。第1制御部30は、設定情報送信処理が終了した場合、ステップS12に処理を移行する。
【0049】
報酬管理サーバ13では、ステップS50において、第2制御部40は、設定情報受信処理を実行する。設定情報受信処理において、第2制御部40は、ウェブサーバ11からの設定情報を受信待ちする。第2制御部40は、設定情報受信処理が終了した場合、ステップS51に処理を移行する。
【0050】
ステップS51において、第2制御部40は、ウェブサーバ11から設定情報を受信したか否かを判定する。第2制御部40は、ウェブサーバ11から設定情報を受信していないと判定した場合、ステップS52,S53を実行せずに、第2設定制御処理を終了する。第2制御部40は、ウェブサーバ11から設定情報を受信したと判定した場合、ステップS52に処理を移行する。
【0051】
ステップS52において、第2制御部40は、設定許可条件が成立したか否かを判定する。設定許可条件は、設定情報に基づく設定を許可する条件である。設定許可条件は、ウェブサイトの管理者との契約情報に基づいて定められてもよい。詳しくは、設定許可条件は、プッシュ通知の許可要請に対して許容操作が行われたときに付与される報酬価値の上限を含んでもよい。
【0052】
第2制御部40は、設定許可条件が成立していないと判定した場合、ステップS53を実行せずに、第2設定制御処理を終了する。この場合、第2制御部40は、設定許可条件の非成立を示す設定却下情報をウェブサーバ11に送信してもよい。第2制御部40は、設定許可条件が成立したと判定した場合、ステップS53に処理を移行する。
【0053】
ステップS53において、第2制御部40は、設定許可情報送信処理を実行する。設定許可情報送信処理において、第2制御部40は、設定許可条件の成立を示す設定許可情報をウェブサーバ11に送信する。第2制御部40は、設定許可条件が成立した設定情報を、ウェブサーバ11に対応する配信識別情報に対応付けて第2記憶部41に記憶してもよい。つまり、第2制御部40は、設定許可条件が成立した報酬付与条件情報41Bを、ウェブサーバ11に対応付けて第2記憶部41に記憶してもよい。第2制御部40は、設定許可情報送信処理が終了した場合、第2設定制御処理を終了する。
【0054】
ウェブサーバ11では、ステップS12において、第1制御部30は、設定許可情報受信処理を実行する。設定許可情報受信処理において、第1制御部30は、報酬管理サーバ13からの設定許可情報を受信待ちする。第1制御部30は、設定許可情報受信処理が終了した場合、ステップS13に処理を移行する。
【0055】
ステップS13において、第1制御部30は、報酬管理サーバ13から設定許可情報を受信したか否かを判定する。第1制御部30は、報酬管理サーバ13から設定許可情報を受信していないと判定した場合、ステップS14を実行せずに、第1設定制御処理を終了する。第1制御部30は、報酬管理サーバ13から設定許可情報を受信したと判定した場合、ステップS14に処理を移行する。
【0056】
ステップS14において、第1制御部30は、設定処理を実行する。設定処理において、第1制御部30は、設定許可条件が成立した設定情報を第1記憶部31に記憶させる。これにより、第1制御部30は、設定許可条件が成立する設定情報を入力した場合に、設定情報を設定し、設定許可条件が成立しない設定情報を入力した場合に、設定情報を設定しない。
【0057】
具体的に、第1制御部30は、設定許可条件が成立する許可要請条件情報31Bを入力した場合に、許可要請条件情報31Bを第1記憶部31に設定する。特に、第1制御部30は、許可要請条件情報31Bを第1記憶部31に設定することにより、許可要請条件情報31Bに含まれる所定ウェブサイトのコンテンツ情報にプッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScript(商標登録)を組み込む。このように、第1制御部30は、許可要請の許可要請条件を設定可能である。
【0058】
第1制御部30は、設定許可条件が成立する報酬付与条件情報31Cを入力した場合に、報酬付与条件情報31Cを第1記憶部31に設定する。このように、第1制御部30は、ユーザに付与する報酬付与条件を設定可能である。特に、第1制御部30は、報酬付与条件情報31Cを第1記憶部31に設定することにより、許可要請条件情報31Bに含まれる所定ウェブサイトのコンテンツ情報に、報酬付与条件情報31Cに含まれる報酬価値を示す報酬画像を表示させるJavaScriptを組み込む。報酬画像は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じてユーザに報酬を付与することを特定可能な画像である。報酬画像は、許可要請に対して許可操作が行われたときに付与される報酬価値を示す画像である。第1制御部30は、設定処理が終了した場合、第1設定制御処理を終了する。
【0059】
<許可要請制御処理>
次に、
図7及び
図8を参照して許可要請制御処理について説明する。許可要請制御処理は、プッシュ通知の許可要請に関する制御を行う処理である。許可要請制御処理は、所定周期毎に第1制御部30によって実行される第1許可要請制御処理と、所定周期毎に第2制御部40によって実行される第2許可要請制御処理とを含んでもよい。許可要請制御処理は、プッシュ通知サーバ12において実行される第3許可要請制御処理と、端末制御部20によって実行される端末許可要請制御処理とを含んでもよい。
【0060】
図7に示すように、ウェブサーバ11では、ステップS20において、第1制御部30は、許可要請条件が成立したか否かを判定する。詳しくは、第1制御部30は、JavaScriptが組み込まれている所定ウェブサイトのコンテンツ情報に対する情報提供の要求があったときに、許可要請条件が成立したと判定する。
【0061】
第1制御部30は、許可要請条件が成立していないと判定した場合、ステップS21を実行せずに、ステップS22に処理を移行する。第1制御部30は、許可要請条件が成立したと判定した場合、ステップS21に処理を移行する。
【0062】
ステップS21において、第1制御部30は、許可要請送信処理を実行する。許可要請送信処理において、第1制御部30は、許可要請条件が成立したユーザ端末装置15に許可要請を送信する。つまり、第1制御部30は、所定ウェブサイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する。
【0063】
詳しくは、第1制御部30は、JavaScriptが組み込まれているコンテンツ情報をユーザ端末装置15に送信する。このように、第1制御部30は、ユーザ端末装置15にJavaScriptを実行させることにより、ユーザ端末装置15にプッシュ通知の許可要請に関する制御を実行させる。
【0064】
特に、第1制御部30は、ユーザ端末装置15にJavaScriptを実行させることにより、端末表示部24に許可要請画像を表示させる。許可要請画像は、許可要請に関する画像である。詳しくは、許可要請画像は、許可要請を示す画像を含んでもよい。許可要請画像は、報酬画像を含んでもよい。このように、第1制御部30は、許可要請を送信する際に、報酬画像を表示させる情報をユーザに送信する。第1制御部30は、許可要請送信処理が終了した場合、ステップS22に処理を移行する。
【0065】
ユーザ端末装置15では、ステップS80において、端末制御部20は、許可要請受信処理を実行する。許可要請受信処理において、端末制御部20は、ウェブサーバ11からの許可要請の受信待ちを行う。詳しくは、端末制御部20は、プッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScriptが組み込まれたコンテンツ情報の受信待ちを行う。端末制御部20は、許可要請受信処理が終了すると、ステップS81に処理を移行する。
【0066】
ステップS81において、端末制御部20は、ウェブサーバ11から許可要請を受信したか否かを判定する。端末制御部20は、ウェブサーバ11から許可要請を受信していないと判定した場合、ステップS82~S88を実行せずに、端末許可要請制御処理を終了する。端末制御部20は、ウェブサーバ11から許可要請を受信したと判定した場合、ステップS82に処理を移行する。
【0067】
ステップS82において、端末制御部20は、許可要請画像表示処理を実行する。許可要請画像表示処理において、端末制御部20は、許可要請画像を端末表示部24に表示させる。詳しくは、端末制御部20は、プッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScriptを実行することにより、許可要請画像を端末表示部24に表示させる。なお、端末制御部20は、プッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScriptを実行することにより、ステップS82~S88を実行する。端末制御部20は、許可要請画像表示処理が終了した場合、ステップS83に処理を移行する。
【0068】
ステップS83において、端末制御部20は、端末入力部23により許可操作が入力されたか否かを判定する。端末制御部20は、許可操作が入力されていないと判定した場合、再度、ステップS83を実行する。端末制御部20は、拒否操作が入力されたと判定した場合、ステップS84を実行せずに、ステップS85に処理を移行してもよい。この場合、端末制御部20は、拒否操作をウェブサーバ11に送信してもよい。端末制御部20は、許可操作が入力されたと判定した場合、ステップS84に処理を移行する。
【0069】
ステップS84において、端末制御部20は、許可操作送信処理を実行する。許可操作送信処理において、端末制御部20は、許可操作の結果をウェブサーバ11に送信する。端末制御部20は、許可操作送信処理が終了した場合、ステップS85に処理を移行する。
【0070】
ステップS85において、端末制御部20は、認証情報を保持しているか否かを判定する。詳しくは、端末制御部20は、クッキーとして認証情報を保持しているか否かを判定する。端末制御部20は、認証情報を保持していると判定した場合、ステップS86,S87を実行せずに、ステップS88に処理を移行する。端末制御部20は、認証情報を保持していないと判定した場合、ステップS86に処理を移行する。
【0071】
ステップS86において、端末制御部20は、認証情報画像表示処理を実行する。認証情報画像表示処理において、端末制御部20は、認証情報を入力するための認証情報画像を端末表示部24に表示させる。端末制御部20は、認証情報画像表示処理が終了した場合、ステップS87に処理を移行する。
【0072】
ステップS87において、端末制御部20は、端末入力部23により認証情報が入力されたか否かを判定する。端末制御部20は、認証情報が入力されていないと判定した場合、再度、ステップS87を実行する。端末制御部20は、認証情報が入力されたと判定した場合、ステップS88に処理を移行する。
【0073】
ステップS88において、端末制御部20は、認証情報送信処理を実行する。認証情報送信処理において、端末制御部20は、取得した認証情報をウェブサーバ11に送信する。端末制御部20は、認証情報送信処理が終了した場合、端末許可要請制御処理を終了する。
【0074】
ウェブサーバ11では、ステップS22において、第1制御部30は、許可操作受信処理を実行する。許可操作受信処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15からの許可操作の結果の受信待ちを行う。第1制御部30は、許可操作受信処理が終了した場合、ステップS23に処理を移行する。
【0075】
ステップS23において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信したか否かを判定する。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信していないと判定した場合、ステップS24を実行せずに、ステップS25に処理を移行する。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信したと判定した場合、ステップS24に処理を移行する。
【0076】
ステップS24において、第1制御部30は、許可操作記憶処理を実行する。許可操作記憶処理において、第1制御部30は、許可操作の結果を第1記憶部31に記憶する。第1制御部30は、許可操作記憶処理が終了した場合、ステップS25に処理を移行する。
【0077】
ステップS25において、第1制御部30は、認証情報受信処理を実行する。認証情報受信処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15からの認証情報の受信待ちを行う。第1制御部30は、認証情報受信処理が終了した場合、
図8のステップS26に処理を移行する。
【0078】
図8に示すように、ステップS26において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15から認証情報を受信したか否かを判定する。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から認証情報を受信していないと判定した場合、ステップS27を実行せずに、ステップS28に処理を移行する。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から認証情報を受信したと判定した場合、ステップS27に処理を移行する。
【0079】
ステップS27において、第1制御部30は、認証情報送信処理を実行する。認証情報送信処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15から認証情報を受信することにより、ユーザ端末装置15から認証情報を取得する。このように、第1制御部30は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、報酬管理サーバ13によって管理されるユーザの認証情報を取得する。第1制御部30は、取得した認証情報を報酬管理サーバ13に送信する。第1制御部30は、認証情報送信処理が終了した場合、ステップS28に処理を移行する。
【0080】
報酬管理サーバ13では、ステップS60において、第2制御部40は、認証情報受信処理を実行する。認証情報受信処理において、第2制御部40は、ウェブサーバ11からの認証情報の受信待ちを行う。第2制御部40は、認証情報受信処理が終了した場合、ステップS61に処理を移行する。
【0081】
ステップS61において、第2制御部40は、ウェブサーバ11から認証情報を受信したか否かを判定する。第2制御部40は、ウェブサーバ11から認証情報を受信していないと判定した場合、ステップS62,S63を実行せずに、ステップS64に処理を移行する。第2制御部40は、ウェブサーバ11から認証情報を受信したと判定した場合、ステップS62に処理を移行する。
【0082】
ステップS62において、第2制御部40は、ユーザ認証処理を実行する。ユーザ認証処理において、第2制御部40は、ウェブサーバ11からの認証情報に基づいて、ユーザ認証を行う。詳しくは、第2制御部40は、ウェブサーバ11からの認証情報が、ユーザ管理情報として第2記憶部41に記憶されているユーザ識別情報及びパスワードの組み合わせと一致するときに、ユーザ認証が正常であると判定する。第2制御部40は、ユーザ認証処理が終了した場合、ステップS63に処理を移行する。
【0083】
ステップS63において、第2制御部40は、認証結果送信処理を実行する。認証結果送信処理において、第2制御部40は、ユーザ認証の結果をウェブサーバ11に送信する。第2制御部40は、認証結果送信処理が終了した場合、ステップS64に処理を移行する。
【0084】
ウェブサーバ11では、ステップS28において、第1制御部30は、認証結果受信処理を実行する。認証結果受信処理において、第1制御部30は、報酬管理サーバ13からの認証結果の受信待ちを行う。第1制御部30は、認証結果受信処理が終了した場合、ステップS29に処理を移行する。
【0085】
ステップS29において、第1制御部30は、報酬管理サーバ13から認証結果を受信したか否かを判定する。第1制御部30は、報酬管理サーバ13から認証結果を受信していないと判定した場合、ステップS30~S32を実行せずに、第1許可要請制御処理を終了する。第1制御部30は、報酬管理サーバ13から認証結果を受信したと判定した場合、ステップS30に移行する。
【0086】
ステップS30において、第1制御部30は、報酬管理サーバ13から受信した認証結果が正常認証であるか否かを判定する。第1制御部30は、報酬管理サーバ13から受信した認証結果が正常認証ではないと判定した場合、ステップS31,S32を実行せずに、第1許可要請制御処理を終了する。第1制御部30は、報酬管理サーバ13から受信した認証結果が正常認証であると判定した場合、ステップS31に処理を移行する。
【0087】
ステップS31において、第1制御部30は、報酬付与情報送信処理を実行する。報酬付与情報送信処理において、第1制御部30は、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。
【0088】
このように、第1制御部30は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。特に、第1制御部30は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、ユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われたときに、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。第1制御部30は、報酬付与情報送信処理が終了した場合、ステップS32に処理を移行する。
【0089】
ステップS32において、第1制御部30は、通知許可情報送信処理を実行する。通知許可情報送信処理において、第1制御部30は、通知許可情報を生成する。第1制御部30は、通知許可情報をプッシュ通知サーバ12及びユーザ端末装置15に送信する。通知許可情報は、プッシュ通知を許容した端末識別情報と、プッシュ通知の許容対象である配信識別情報とを含んでもよい。第1制御部30は、通知許可情報送信処理が終了した場合、第1許可要請制御処理を終了する。
【0090】
報酬管理サーバ13では、ステップS64において、第2制御部40は、報酬付与情報受信処理を実行する。報酬付与情報受信処理において、第2制御部40は、ウェブサーバ11からの報酬付与情報の受信待ちを行う。第2制御部40は、報酬付与情報受信処理が終了した場合、ステップS64に処理を移行する。
【0091】
ステップS65において、第2制御部40は、ウェブサーバ11から報酬付与情報を受信したか否かを判定する。第2制御部40は、ウェブサーバ11から報酬付与情報を受信していないと判定した場合、ステップS66~S68を実行せずに、第2許可要請制御処理を終了する。第2制御部40は、ウェブサーバ11から報酬付与情報を受信したと判定した場合、ステップS66に処理を移行する。
【0092】
ステップS66において、第2制御部40は、受信した報酬付与情報に基づいて、報酬付与条件が成立したか否かを判定する。報酬付与条件は、以前に報酬が付与された報酬付与履歴が第2記憶部41に記憶されていないときに成立してもよい。詳しくは、報酬付与条件は、同じ許可要請条件及び同じユーザ識別情報に対応する報酬付与履歴が第2記憶部41に記憶されていないときに成立してもよい。
【0093】
第2制御部40は、報酬付与条件が成立していないと判定した場合、ステップS67,S68を実行せずに、第2許可要請制御処理を終了する。第2制御部40は、報酬付与条件が成立したと判定した場合、ステップS67に処理を移行する。
【0094】
ステップS67において、第2制御部40は、報酬付与処理を実行する。報酬付与処理において、第2制御部40は、報酬付与情報に基づいて、報酬価値を加算するようにユーザ識別情報に対応する報酬情報を更新する。第2制御部40は、報酬付与処理を終了した場合、ステップS68に処理を移行する。
【0095】
ステップS68において、第2制御部40は、報酬付与履歴記憶処理を実行する。報酬付与履歴記憶処理において、第2制御部40は、報酬付与履歴を第2記憶部41に記憶する。報酬付与履歴は、報酬の付与対象であるユーザ識別情報と、報酬価値と、報酬日時と、配信識別情報とを含んでもよい。第2制御部40は、報酬付与履歴記憶処理が終了した場合、第2許可要請制御処理を終了する。
【0096】
プッシュ通知サーバ12では、ステップS70において、第3制御部50は、通知許可情報受信処理を実行する。通知許可情報受信処理において、第3制御部50は、ウェブサーバ11からの通知許可情報の受信待ちを行う。第3制御部50は、通知許可情報受信処理が終了した場合、ステップS71に処理を移行する。
【0097】
ステップS71において、第3制御部50は、ウェブサーバ11から通知許可情報を受信したか否かを判定する。第3制御部50は、ウェブサーバ11から通知許可情報を受信していないと判定した場合、ステップS72を実行せずに、第3許可要請制御処理を終了する。第3制御部50は、ウェブサーバ11から通知許可情報を受信したと判定した場合、ステップS72に処理を移行する。
【0098】
ステップS72において、第3制御部50は、通知許可情報設定処理を実行する。通知許可情報設定処理において、第3制御部50は、通知許可情報を第3記憶部51に記憶することにより、通知許可情報を設定する。第3制御部50は、通知許可情報設定処理が終了した場合、第3許可要請制御処理を終了する。
【0099】
なお、ユーザ端末装置15でも、プッシュ通知サーバ12と同じように、端末制御部20は、ウェブサーバ11から通知許可情報を受信したと判定した場合、通知許可情報を端末記憶部21に記憶することにより、通知許可情報を設定する。
【0100】
このように、第3制御部50は、通知許可情報を設定することができる。これにより、第3制御部50は、ウェブサーバ11からのプッシュ要求を受信すると、通知許可情報に基づいてプッシュ通知を行う。詳しくは、第3制御部50は、ウェブサーバ11からのプッシュ要求を受信すると、プッシュ要求に含まれるウェブサイトに対応する通知許可情報を第3記憶部51から読み出す。第3制御部50は、読み出した通知許可情報に対応するユーザ端末装置15に、プッシュ要求に含まれる内容のプッシュ通知を行う。
【0101】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図9に示すように、端末表示部24に第1画面24Aが表示される場合がある。第1画面24Aは、第1ウェブサイトWS1を表示する画面である。第1画面24Aには、第1ウェブサイトWS1の第1コンテンツC1が表示される。第1画面24Aには、第2ウェブサイトWS2へのリンク画像が表示される。
【0102】
ユーザにより第2ウェブサイトWS2へのリンク画像が指定されると、端末表示部24に第2画面24Bが表示される。第2ウェブサイトWS2は、許可要請条件が設定されたサイトである。第2画面24Bには、許可要請画像が表示される。許可要請画像は、プッシュ通知の許可要請を示す画像を含む。許可要請画像は、許可ボタン画像と、却下ボタン画像とを含む。許可要請画像は、報酬画像を含む。
【0103】
ユーザにより許可ボタンが指定されると、プッシュ通知の許可要請に対する許可操作の結果に基づいて、端末表示部24に第3画面24Cが表示される。第3画面24Cには、認証情報画像が表示される。認証情報画像は、認証情報を入力するための入力領域を含む。詳しくは、認証情報画像は、ユーザ識別情報を入力するための入力領域と、パスワードを入力するための入力領域とを含む。
【0104】
ユーザにより認証情報が入力された結果、正常にユーザ認証が行われると、端末表示部24に第4画面24Dが表示される。第4画面24Dには、報酬が付与されたことを示す画像が表示される。
【0105】
その後、端末表示部24に第5画面24Eが表示される。第5画面24Eは、第2ウェブサイトWS2を表示する画面である。第5画面24Eには、第2ウェブサイトWS2の第2コンテンツC2が表示される。第5画面24Eには、第1ウェブサイトWS1へのリンク画像が表示される。
【0106】
このように、プッシュ通知が許可されると、所定のタイミングで端末表示部24に第6画面24Fが表示される。第6画面24Fは、ウェブサイトからのプッシュ通知を示す画面である。第6画面24Fには、プッシュ通知画像が表示される。プッシュ通知画像は、サイト名称を示す画像と、プッシュ通知の受信時間に関する画像と、プッシュ通知の通知内容を示す画像とを含む。
【0107】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)第1制御部30は、ウェブサイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する。第1制御部30は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。このため、プッシュ通知の許可要請に対する許可操作により報酬が付与される。したがって、プッシュ通知の許可を促進することができる。
【0108】
(1-2)第1制御部30は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、報酬管理サーバ13によって管理されるユーザの認証情報を取得する。第1制御部30は、ユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われたときに、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。このため、許可要請に対する許可操作が行われたユーザを対象として、ユーザ認証が正常に行われたときに報酬を付与することができる。これにより、報酬の付与に対する確実性を高めることができる。したがって、プッシュ通知の許可を促進することができる。また、これに加えて、報酬を付与するユーザ識別情報を取得する機会を提供することができる。
【0109】
(1-3)第1制御部30は、プッシュ通知の許可要請を送信する際に報酬画像を表示させる情報をユーザ端末装置15に送信する。このため、報酬画像の表示により、ユーザの許可操作の結果に応じてユーザに報酬を付与することをユーザに認識させることができる。したがって、プッシュ通知の許可を促進することができる。
【0110】
(1-4)第1制御部30は、許可要請条件を設定可能である。このため、許可要請条件に多様性を持たせることができるとともに、ウェブサイトの管理者が所望とする許可要請条件を設定することができる。したがって、ウェブサイトの管理者の利便性を向上させることができる。
【0111】
(1-5)第1制御部30は、ユーザに付与する報酬価値を設定可能である。このため、ユーザに付与する報酬価値に多様性を持たせることができるとともに、ウェブサイトの管理者が所望とする報酬価値を設定することができる。したがって、ウェブサイトの管理者の利便性を向上させることができる。
【0112】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したこと以外に、報酬を付与する条件が定められていてもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0113】
<却下操作制御処理>
図10を参照して却下操作制御処理について説明する。却下操作制御処理は、プッシュ通知の却下操作に関する制御を行う処理である。却下操作制御処理は、所定周期毎に第1制御部30によって実行される第1却下操作制御処理を含んでもよい。却下操作制御処理は、プッシュ通知サーバ12において実行される第3却下操作制御処理と、端末制御部20によって実行される端末却下操作制御処理とを含んでもよい。
【0114】
図10に示すように、ユーザ端末装置15では、ステップS90において、端末制御部20は、端末入力部23により却下操作が入力されたか否かを判定する。この場合、端末制御部20は、プッシュ通知の許可要請に対する却下操作である場合と、それ以外の却下操作である場合との両方において、却下操作が入力されたか否かを判定する。端末制御部20は、却下操作が入力されていないと判定した場合、ステップS91を実行せずに、端末却下操作制御処理を終了する。端末制御部20は、拒否操作が入力されたと判定した場合、ステップS91に処理を移行する。
【0115】
ステップS91において、端末制御部20は、却下操作送信処理を実行する。却下操作送信処理において、端末制御部20は、却下操作の結果をウェブサーバ11に送信する。端末制御部20は、却下操作送信処理が終了した場合、端末却下操作制御処理を終了する。
【0116】
ウェブサーバ11では、ステップS33において、第1制御部30は、却下操作受信処理を実行する。却下操作受信処理において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15からの却下操作の結果の受信待ちを行う。第1制御部30は、却下操作受信処理が終了した場合、ステップS34に処理を移行する。
【0117】
ステップS34において、第1制御部30は、ユーザ端末装置15から却下操作の結果を受信したか否かを判定する。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から却下操作の結果を受信していないと判定した場合、ステップS35を実行せずに、第1却下操作制御処理を終了する。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から却下操作の結果を受信したと判定した場合、ステップS35に処理を移行する。
【0118】
ステップS35において、第1制御部30は、通知却下情報送信処理を実行する。通知却下情報送信処理において、第1制御部30は、拒否操作の結果を示す拒否操作履歴を第1記憶部31に記憶する。拒否操作履歴は、拒否操作の結果を送信した端末識別情報を含んでもよい。第1制御部30は、通知却下情報をプッシュ通知サーバ12及びユーザ端末装置15に送信する。通知却下情報は、プッシュ通知を却下した端末識別情報と、プッシュ通知の却下対象である配信識別情報とを含んでもよい。第1制御部30は、通知却下情報送信処理が終了した場合、第1却下操作制御処理を終了する。
【0119】
プッシュ通知サーバ12では、ステップS73において、第3制御部50は、通知却下情報受信処理を実行する。通知却下情報受信処理において、第3制御部50は、ウェブサーバ11からの通知却下情報の受信待ちを行う。第3制御部50は、通知却下情報受信処理が終了した場合、ステップS74に処理を移行する。
【0120】
ステップS74において、第3制御部50は、ウェブサーバ11から通知却下情報を受信したか否かを判定する。第3制御部50は、ウェブサーバ11から通知却下情報を受信していないと判定した場合、ステップS75を実行せずに、第3却下操作制御処理を終了する。第3制御部50は、ウェブサーバ11から通知却下情報を受信したと判定した場合、ステップS75に処理を移行する。
【0121】
ステップS75において、第3制御部50は、通知却下情報設定処理を実行する。通知却下情報設定処理において、第3制御部50は、通知却下情報を第3記憶部51に記憶することにより、通知却下情報を設定する。第3制御部50は、通知却下情報設定処理が終了した場合、第3却下操作要請制御処理を終了する。
【0122】
なお、ユーザ端末装置15でも、プッシュ通知サーバ12と同じように、端末制御部20は、ウェブサーバ11から通知却下情報を受信したと判定した場合、通知却下情報を端末記憶部21に記憶することにより、通知却下情報を設定する。
【0123】
<許可要請制御処理>
図11を参照して許可要請制御処理について説明する。特に、許可要請制御処理のうち、所定周期毎に第1制御部30によって実行される第1許可要請制御処理について説明する。
【0124】
図11に示すように、ウェブサーバ11で、ステップS30において、第1制御部30は、報酬管理サーバ13から受信した認証結果が正常認証であると判定した場合、ステップS36に処理を移行する。
【0125】
ステップS36において、第1制御部30は、報酬付与設定処理を実行する。報酬付与設定処理において、第1制御部30は、報酬付与フラグを第1記憶部31に設定する。報酬付与フラグは、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信するためのフラグである。報酬付与フラグは、ユーザ認証が正常認証であると判定した時刻情報を含んでもよい。第1制御部30は、報酬付与設定処理が終了した場合、ステップS32に処理を移行する。ステップS32において、第1制御部30は、通知許可情報送信処理が終了した場合、ステップS37に処理を移行する。
【0126】
ステップS37において、第1制御部30は、報酬付与フラグに基づいて、報酬付与フラグの設定から所定時間が経過したか否かを判定する。第1制御部30は、報酬付与フラグの設定から所定時間が経過していないと判定した場合、ステップS38,S31を実行せずに、第1許可要請制御処理を終了する。第1制御部30は、報酬付与フラグの設定から所定時間が経過したと判定した場合、ステップS38に処理を移行する。
【0127】
ステップS38において、第1制御部30は、拒否操作履歴があるか否かを判定する。第1制御部30は、拒否操作履歴がないと判定した場合、ステップS31を実行せずに、第1許可要請制御処理を終了する。第1制御部30は、拒否操作履歴があると判定した場合、ステップS31に処理を移行する。ステップS31において、第1制御部30は、報酬付与情報送信処理を実行する。
【0128】
このように、第1制御部30は、許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得してから、予め定めた期間に亘って拒否操作の結果を取得しなかったときに、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。
【0129】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)第1制御部30は、許可操作の結果を取得してから予め定めた期間に亘って拒否操作の結果を取得しなかったときに、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信する。このため、許可操作を行った後、予め定めた期間が経過するまでに却下操作を行うというように一時的にプッシュ通知を許可することに対しては、報酬を付与しない。許可操作を行った後、予め定めた期間に亘ってプッシュ通知を許可することに対しては、報酬を付与する。したがって、プッシュ通知の許可の継続を促進することができる。
【0130】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、許可要請条件について任意の条件であってもよい。
【0131】
<許可要請制御処理>
図12を参照して許可要請制御処理について説明する。特に、許可要請制御処理のうち、所定周期毎に第1制御部30によって実行される第1許可要請制御処理について説明する。
【0132】
図12に示すように、ウェブサーバ11では、ステップS40において、第1制御部30は、所定ウェブサイトへの情報提供の要求があったか否かを判定する。第1制御部30は、所定ウェブサイトへの情報提供の要求がないと判定した場合、ステップS41~S44を実行せずに、ステップS22に処理を移行する。第1制御部30は、所定ウェブサイトへの情報提供の要求があったと判定した場合、ステップS41に処理を移行する。
【0133】
ステップS41において、第1制御部30は、所定ウェブサイトへの情報提供を要求したユーザ端末装置15が許可操作済みであるか否かを判定する。詳しくは、第1制御部30は、所定ウェブサイトへの情報提供を要求したユーザ端末装置15が正常にユーザ認証された端末装置である場合に、ユーザ識別情報を取得する。第1制御部30は、取得したユーザ識別情報が、許可操作の結果として記憶されているユーザ識別情報であるか否かによって、ユーザ端末装置15が許可操作済みであるか否かを判定してもよい。
【0134】
第1制御部30は、ユーザ端末装置15が許可操作済みであると判定した場合、ステップS42~S44を実行せずに、ステップS22に処理を移行する。これにより、第1制御部30は、既に許可操作済みのユーザ端末装置15に対して、プッシュ通知の許可要請を行わない。第1制御部30は、ユーザ端末装置15が許可操作済みではないと判定した場合、ステップS42に処理を移行する。このように、ステップS41,S42の条件が、許可要請条件に相当する。
【0135】
ステップS42において、第1制御部30は、所定期間内において所定回数の所定ウェブサイトへの情報提供の要求があったか否かを判定する。第1制御部30は、所定ウェブサイトへの情報提供を要求した場合、情報提供の要求の履歴を第1記憶部31に記憶する。情報提供の要求の履歴は、情報提供の要求の日時と、情報提供を要求したユーザ識別情報とを含む。第1制御部30は、情報提供の要求の履歴に基づいて、所定期間内において所定回数の所定ウェブサイトへの情報提供の要求があった否かを判定する。所定期間は、例えば1日であってもよい。所定回数は、1回又は複数回である。所定回数は、例えば3回であってもよい。
【0136】
第1制御部30は、所定期間内において所定回数の所定ウェブサイトへの情報提供の要求がなかったと判定した場合、ステップS43に処理を移行する。第1制御部30は、所定期間内において所定回数の所定ウェブサイトへの情報提供の要求があったと判定した場合、ステップS44に処理を移行する。
【0137】
ステップS43において、第1制御部30は、第1許可要請送信処理を実行する。第1許可要請送信処理において、第1制御部30は、許可要請条件が成立したユーザ端末装置15に第1許可要請を送信する。つまり、第1制御部30は、ウェブサイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する。詳しくは、第1制御部30は、プッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScriptが組み込まれているコンテンツ情報をユーザ端末装置15に送信する。
【0138】
第1制御部30は、ユーザ端末装置15にJavaScriptを実行させることにより、端末表示部24に第1許可要請画像を表示させる。第1許可要請画像は、報酬画像を含む画像である。第1制御部30は、第1許可要請送信処理が終了した場合、ステップS22に処理を移行する。
【0139】
ステップS44において、第1制御部30は、第2許可要請送信処理を実行する。第2許可要請送信処理において、第1制御部30は、許可要請条件が成立したユーザ端末装置15に第2許可要請を送信する。つまり、第1制御部30は、ウェブサイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する。詳しくは、第1制御部30は、プッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScriptが組み込まれているコンテンツ情報をユーザ端末装置15に送信する。
【0140】
第1制御部30は、ユーザ端末装置15にJavaScriptを実行させることにより、端末表示部24に第2許可要請画像を表示させる。第2許可要請画像は、報酬画像を含まない画像である。第1制御部30は、第2許可要請送信処理が終了した場合、ステップS22に処理を移行する。
【0141】
このように、第1制御部30は、ウェブサイトに対するユーザの所定期間内の所定行動に応じて、報酬画像の表示態様を切り替える。特に、第1制御部30は、ウェブサイトに対するユーザの所定期間内の所定行動に応じて、報酬画像を表示させるか否かを切り替える。第1制御部30は、ウェブサイトに対する情報提供の要求頻度が閾値以下である場合に、報酬画像を表示させるが、ウェブサイトに対する情報提供の要求頻度が閾値よりも高い場合に、報酬画像を表示させない。閾値は、所定期間内において所定回数の所定ウェブサイトへの情報提供の要求があった要求頻度である。
【0142】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態の効果について説明する。
(3-1)第1制御部30は、ウェブサイトに対するユーザの所定期間内の所定行動に応じて、報酬画像の表示態様を切り替えることができる。これにより、プッシュ通知の許可要請の表示態様に多様性を持たせることができるとともに、ユーザの行動に応じた表示態様でプッシュ通知の許可要請を行うことができる。したがって、プッシュ通知の許可を促進することができる。
【0143】
(3-2)第1制御部30は、ウェブサイトに対する情報提供の要求頻度が低い場合に、報酬画像を表示させるが、ウェブサイトに対する情報提供の要求頻度が高い場合に、報酬画像を表示させない。このため、ウェブサイトに対する情報提供の要求頻度に応じた表示態様でプッシュ通知の許可要請を行うことができる。したがって、プッシュ通知の許可を促進することができる。
【0144】
(3-3)第1制御部30は、ユーザ識別情報に基づいて、ウェブサイトに対するユーザの所定期間内の所定行動を認識することができる。これにより、クッキーの削除及び消滅によりウェブサイトに対する初回閲覧を誤認する可能性を低くすることができる。
【0145】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、端末制御部20は、許可操作が入力されたときに、プッシュ通知サーバ12に許可操作の結果を送信してもよい。この場合、プッシュ通知サーバ12からウェブサーバ11に通知許可情報が送信されてもよい。
【0146】
<許可要請制御処理>
図13を参照して許可要請制御処理について説明する。特に、許可要請制御処理のうち、所定周期毎に第1制御部30によって実行される第1許可要請制御処理と、所定周期毎に第3制御部50によって実行される第3許可要請制御処理と、について説明する。
【0147】
ステップS84において、端末制御部20は、許可操作の結果をプッシュ通知サーバ12に送信する。特に、端末制御部20は、JavaScriptを実行することにより、許可操作の結果をプッシュ通知サーバ12に送信する。
【0148】
プッシュ通知サーバ12では、ステップS76において、第3制御部50は、許可操作受信処理を実行する。許可操作受信処理において、第3制御部50は、ユーザ端末装置15からの許可操作の結果の受信待ちを行う。第3制御部50は、許可操作受信処理が終了した場合、ステップS77に処理を移行する。
【0149】
ステップS77において、第3制御部50は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信したか否かを判定する。第3制御部50は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信していないと判定した場合、ステップS72,S78を実行せずに、第3許可要請制御処理を終了する。第3制御部50は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信したと判定した場合、ステップS72に処理を移行する。
【0150】
ステップS72において、第3制御部50は、通知許可情報設定処理を実行する。通知許可情報設定処理において、第3制御部50は、通知許可情報を第3記憶部51に記憶することにより、通知許可情報を設定する。第3制御部50は、通知許可情報設定処理が終了した場合、ステップS78に処理を移行する。
【0151】
ステップS78において、第3制御部50は、通知許可情報送信処理を実行する。通知許可情報送信処理において、第3制御部50は、通知許可情報を生成する。第3制御部50は、通知許可情報をウェブサーバ11及びユーザ端末装置15に送信する。第3制御部50は、通知許可情報送信処理が終了した場合、第3許可要請制御処理を終了する。
【0152】
ウェブサーバ11では、ステップS45において、第1制御部30は、通知許可情報受信処理を実行する。通知許可情報受信処理において、第1制御部30は、プッシュ通知サーバ12からの通知許可情報の受信待ちを行う。第1制御部30は、通知許可情報受信処理が終了した場合、ステップS46に処理を移行する。
【0153】
ステップS46において、第1制御部30は、プッシュ通知サーバ12から通知許可情報を受信したか否かを判定する。第1制御部30は、プッシュ通知サーバ12から通知許可情報を受信していないと判定した場合、ステップS47を実行せずに、第1許可要請制御処理を終了する。第1制御部30は、プッシュ通知サーバ12から通知許可情報を受信したと判定した場合、ステップS47に処理を移行する。
【0154】
ステップS47において、第1制御部30は、通知許可情報設定処理を実行する。通知許可情報設定処理において、第1制御部30は、通知許可情報を第1記憶部31に記憶することにより、通知許可情報を設定する。第1制御部30は、通知許可情報設定処理が終了した場合、第1許可要請制御処理を終了する。
【0155】
なお、ユーザ端末装置15でも、ウェブサーバ11と同じように、端末制御部20は、プッシュ通知サーバ12から通知許可情報を受信したと判定した場合、通知許可情報を端末記憶部21に記憶することにより、通知許可情報を設定する。
【0156】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0157】
・
図6の設定制御処理において、第1制御部30は、所定期間を設定可能であってもよい。このため、所定期間に多様性を持たせることができるとともに、ウェブサイトの管理者が所望とする所定期間を設定することができる。したがって、ウェブサイトの管理者の利便性を向上させることができる。
【0158】
・
図6の設定制御処理において、第1制御部30は、所定行動を設定可能であってもよい。このため、所定行動に多様性を持たせることができるとともに、ウェブサイトの管理者が所望とする所定行動を設定することができる。したがって、ウェブサイトの管理者の利便性を向上させることができる。このように、第1制御部30は、所定期間及び所定行動のうち少なくとも何れかを設定可能であってもよい。
【0159】
・
図6の設定制御処理において、第1制御部30は、報酬付与条件として、許可操作の結果が継続される所定時間を設定可能であってもよい。つまり、第1制御部30は、ユーザに報酬を付与する報酬付与条件を設定可能であってもよい。
【0160】
・第1制御部30は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信した場合に、ユーザ認証が正常認証であるか否かを判定する前に、通信許可情報送信処理を実行してもよい。第1制御部30は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信した場合に、ユーザ認証が正常認証であるか否かに関係なく、通信許可情報送信処理を実行してもよい。
【0161】
・第1制御部30は、ユーザ端末装置15にJavaScriptを実行させずに、プッシュ通知の許可要請をユーザ端末装置15に送信してもよい。この場合、第1制御部30は、ユーザ端末装置15から許可操作の結果を受信した場合に、ユーザ端末装置15に認証情報の入力を要求してもよい。
【0162】
・端末制御部20は、許可操作が入力された場合に、端末識別情報を端末記憶部21に設定するとともに、端末識別情報をウェブサーバ11に送信してもよい。端末制御部20は、許可操作が入力された場合に、端末識別情報を端末記憶部21に設定するとともに、ウェブサーバ11を介さずに、プッシュ通知サーバ12に端末識別情報を送信してもよい。この場合、第3制御部50は、端末識別情報を受信した場合に、ウェブサーバ11に端末識別情報を送信してもよい。
【0163】
・端末制御部20は、許可操作が入力された場合に、配信識別情報を端末記憶部21に設定するとともに、配信識別情報をウェブサーバ11に送信してもよい。端末制御部20は、許可操作が入力された場合に、配信識別情報を端末記憶部21に設定するとともに、ウェブサーバ11を介さずに、プッシュ通知サーバ12に配信識別情報を送信してもよい。この場合、第3制御部50は、配信識別情報を受信した場合に、ウェブサーバ11に配信識別情報を送信してもよい。
【0164】
・端末制御部20は、ウェブサーバ11を介さずに、報酬管理サーバ13に認証情報を送信してもよい。端末制御部20は、ウェブサーバ11を介さずに、報酬管理サーバ13に報酬付与情報を送信してもよい。
【0165】
・端末制御部20は、ウェブサーバ11を介さずに、プッシュ通知サーバ12に認証情報を送信してもよい。この場合、第3制御部50は、認証情報を受信した場合に、報酬管理サーバ13に認証情報を送信してもよい。端末制御部20は、ウェブサーバ11を介さずに、プッシュ通知サーバ12に報酬付与情報を送信してもよい。この場合、第3制御部50は、報酬付与情報を受信した場合に、報酬管理サーバ13に報酬付与情報を送信してもよい。
【0166】
・第2制御部40は、報酬付与情報を受信した場合に、報酬付与情報を受信してから予め定めた時間が経過したときに、報酬を付与してもよい。第1制御部30は、却下操作の結果を報酬管理サーバ13に送信してもよい。この場合、第2制御部40は、報酬付与情報を受信した場合に、報酬付与情報を受信してから予め定めた時間が経過するまで、拒否操作の結果を受信しなかったときに、報酬を付与してもよい。
【0167】
・許可要請条件は、ウェブサイト以外のサイトへの情報提供の要求があったときに成立してもよい。許可要請条件は、ユーザ端末装置15にインストールされているアプリケーションによりサイトへの情報提供の要求があったときに成立してもよい。つまり、許可要請条件は、サイトへの情報提供の要求であればよい。
【0168】
・許可要請条件は、JavaScript自体に設定されずに、ウェブサーバ11に設定されてもよい。この場合、端末制御部20は、JavaScriptを実行することにより、許可要請条件が成立するかウェブサーバ11に問い合わせを行ってもよい。
【0169】
・プッシュ要求は、ウェブサーバ11とは別のクライアント端末装置によって行われてもよい。この場合、クライアント端末装置からプッシュ通知サーバ12に、配信識別情報と端末識別情報とを含むプッシュ要求が送信される。
【0170】
・許可要請画像の表示態様は、任意の表示態様であってもよく、例えば、ウェブページ、ポップアップ及びインターステイシャルのうち何れかであってもよい。
・プッシュ通知にウェブサイトのリンク情報が含まれていてもよい。この場合、第1制御部30は、プッシュ通知のリンク情報に基づいてウェブサイトに情報提供の要求があったときに、報酬付与情報を報酬管理サーバ13に送信してもよい。これにより、プッシュ通知のリンク情報に基づいてウェブサイトに情報提供の要求があったときに、ユーザに報酬が付与されてもよい。この場合、プッシュ通知のリンク情報に基づいてウェブサイトに情報提供の要求があったときには、プッシュ通知のリンク情報に基づくことを示す情報がユーザ端末装置15からウェブサーバ11に送信されてもよい。
【0171】
・ユーザに付与される報酬としては、予め定めた報酬価値が加算されなくても、全体の報酬価値を、報酬を付与するユーザ数で割った報酬価値が加算されてもよい。この場合、ユーザに付与される報酬価値に上限があってもよい。
【0172】
・情報管理システム10は、ユーザの行動履歴を記憶できるシステムであってもよい。特に、電子商取引サーバ14は、ユーザの行動履歴を記憶できるシステムであってもよい。ユーザの行動履歴としては、商品の購入であってもよい。また、ユーザの行動履歴としては、旅行の提供及びサービスの提供のうち少なくとも何れかであってもよい。
【0173】
・第2制御部40は、例えば、ユーザへの報酬として割引クーポンを付与してもよい。割引クーポンは、例えば、商品の購入、旅行の提供、サービスの提供のうち少なくとも何れかに対する割引であってもよく、加盟店において利用可能なクーポンであってもよい。また、第2制御部40は、例えば、ユーザへの報酬として、商品自体、旅行の提供自体、サービスの提供自体を付与してもよい。第2制御部40は、ユーザの行動履歴に基づく種類の報酬をユーザに付与してもよい。
【0174】
・ウェブサーバ11と、プッシュ通知サーバ12と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とのうち少なくとも何れかの組み合わせは、管理者が異なってもよいし、管理者が同じであってもよい。具体的な一例としては、ウェブサーバ11と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とが第1管理者により管理されており、プッシュ通知サーバ12が第2管理者により管理されてもよい。報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とが第1管理者により管理されており、プッシュ通知サーバ12が第2管理者により管理されており、ウェブサーバ11が第3管理者により管理されてもよい。この場合、ウェブサーバ11においてプッシュ通知の許可要請を行うためのJavaScriptをコンテンツに組み込む開発環境を第1管理者が第3管理者に提供してもよい。報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とが第1管理者により管理されており、ウェブサーバ11と、プッシュ通知サーバ12とが第2管理者により管理されてもよい。このように、ウェブサーバ11は、プッシュ通知サーバ12と同じ管理者により管理されてもよく、プッシュ通知サーバ12と異なる管理者により管理されてもよい。ウェブサーバ11は、報酬管理サーバ13と同じ管理者により管理されてもよく、報酬管理サーバ13と異なる管理者により管理されてもよい。
【0175】
・ウェブサーバ11と、プッシュ通知サーバ12と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とのうち、一方のサーバの機能が、他方のサーバの機能として搭載されてもよい。
【0176】
・情報管理システム10は、ウェブサーバ11と、プッシュ通知サーバ12と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とのうち少なくとも何れかにより構成されてもよい。つまり、情報管理システム10は、ウェブサーバ11と、プッシュ通知サーバ12と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とのうち少なくとも何れかを備えなくてもよい。情報管理装置は、ウェブサーバ11と、プッシュ通知サーバ12と、報酬管理サーバ13と、電子商取引サーバ14とのうち少なくとも何れかを備えてもよい。
【0177】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0178】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0179】
(A)情報管理装置は、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、を備える。
【0180】
(B)(A)に記載の情報管理装置は、前記許可操作の結果を取得したときに、前記報酬管理部によって管理されるユーザの認証情報を取得する認証情報取得部を備え、前記報酬付与情報送信部は、前記認証情報取得部によって取得されたユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われたときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する。
【0181】
(C)(A)又は(B)に記載の情報管理装置において、前記報酬付与情報送信部は、前記許可操作の結果を取得してから、予め定めた期間に亘って拒否操作の結果を取得しなかったときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する。
【0182】
(D)(A)~(C)のうち何れか1つに記載の情報管理装置において、前記許可要請送信部は、前記許可要請を送信する際に、前記許可操作の結果に応じてユーザに報酬を付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報をユーザに送信し、前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動に応じて、前記報酬画像の表示態様を切り替える。
【0183】
(E)(A)~(D)のうち何れか1つに記載の情報管理装置は、前記許可要請を行う許可要請条件を設定可能な設定部を備える。
(F)(A)~(E)のうち何れか1つに記載の情報管理装置は、ユーザに報酬を付与する報酬付与条件を設定可能な設定部を備える。
【0184】
(G)(A)~(F)のうち何れか1つに記載の情報管理装置は、前記所定期間及び前記所定行動のうち少なくとも何れかを設定可能な設定部を備える。
(H)情報管理システムは、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信する許可要請送信部と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、を備える。
【0185】
(I)情報管理方法は、1又は複数のコンピュータが、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信することと、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、を実行する。
【0186】
(J)プログラムは、1又は複数のコンピュータに、サイトからユーザへのプッシュ通知の提供に対する許可要請をユーザに送信することと、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザへの報酬の付与を示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、を実行させる。
【符号の説明】
【0187】
10…情報管理システム、11…ウェブサーバ、12…プッシュ通知サーバ、13…報酬管理サーバ、14…電子商取引サーバ、15…ユーザ端末装置、20…端末制御部、30…第1制御部、30B…許可要請送信部、30C…認証情報取得部、30E…報酬付与情報送信部、30F…設定部40…第2制御部、40C…報酬管理部。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定可能な設定部と、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて、前記設定部が設定した前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信する許可要請送信部と、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知情報送信部と、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記設定部が設定した前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、
を備える、
情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記報酬管理部によって管理されるユーザの認証情報を取得する認証情報取得部を備え、
前記報酬付与情報送信部は、前記認証情報取得部によって取得されたユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われたときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する、
情報管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記報酬付与情報送信部は、前記許可操作の結果を取得してから、予め定めた期間に亘って拒否操作の結果を取得しなかったときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する、
情報管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動に応じて、前記報酬画像の表示態様を切り替える、
情報管理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の情報管理装置において、
前記設定部は、前記許可要請を行う許可要請条件を設定可能である、
情報管理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の情報管理装置において、
前記設定部は、前記所定期間及び前記所定行動のうち少なくとも何れかを設定可能である、
情報管理装置。
【請求項7】
請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の情報管理装置において、
前記サイトに対するユーザによる情報提供の要求に応じて前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報提供部を備える、
情報管理装置。
【請求項8】
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定可能な設定部と、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて、前記設定部が設定した前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信する許可要請送信部と、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知情報送信部と、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記設定部が設定した前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、
を備える、
情報管理システム。
【請求項9】
1又は複数のコンピュータが、
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定することと、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信することと、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、
を実行する、
情報管理方法。
【請求項10】
1又は複数のコンピュータに、
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定することと、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信することと、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、
を実行させる、
プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定可能な設定部と、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて、前記設定部が設定した前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信する許可要請送信部と、
ユーザの認証情報を取得する認証情報取得部と、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知情報送信部と、
前記認証情報取得部が取得したユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記設定部が設定した前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、
を備え、
前記許可要請送信部は、前記ユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可要請に対する前記許可操作の結果を取得していない状態で前記許可要請を送信する際に、前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動として、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数未満である場合に、前記報酬画像を含む第1許可要請を前記ユーザ端末装置に送信し、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数以上である場合に、前記報酬画像を含まない第2許可要請を前記ユーザ端末装置に送信する、
情報管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記報酬付与情報送信部は、前記許可操作の結果を取得してから、予め定めた期間に亘って拒否操作の結果を取得しなかったときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する、
情報管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記設定部は、前記許可要請を行う許可要請条件を設定可能である、
情報管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理装置において、
前記設定部は、前記所定期間及び前記所定行動のうち少なくとも何れかを設定可能であり、
前記サイトに対するユーザの前記所定期間内の前記所定行動に応じて、前記報酬画像の表示態様を切り替える、
情報管理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の情報管理装置において、
前記サイトに対するユーザによる情報提供の要求に応じて前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報提供部を備え、
前記報酬付与情報送信部は、前記プッシュ通知サーバから前記ユーザ端末装置に送信されるプッシュ通知に含まれるリンク情報に基づいて前記サイトにユーザによる情報提供の要求があったときに、前記報酬付与情報を前記報酬管理部に送信する、
情報管理装置。
【請求項6】
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定可能な設定部と、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて、前記設定部が設定した前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信する許可要請送信部と、
ユーザの認証情報を取得する認証情報取得部と、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知情報送信部と、
前記認証情報取得部が取得したユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記設定部が設定した前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信する報酬付与情報送信部と、
を備え、
前記許可要請送信部は、前記ユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可要請に対する前記許可操作の結果を取得していない状態で前記許可要請を送信する際に、前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動として、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数未満である場合に、前記報酬画像を含む第1許可要請を前記ユーザ端末装置に送信し、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数以上である場合に、前記報酬画像を含まない第2許可要請を前記ユーザ端末装置に送信する、
情報管理システム。
【請求項7】
1又は複数のコンピュータが、
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定することと、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信することと、
ユーザの認証情報を取得することと、
ユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、
を実行し、
前記ユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可要請に対する前記許可操作の結果を取得していない状態で前記許可要請を送信する際に、前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動として、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数未満である場合に、前記報酬画像を含む第1許可要請を前記ユーザ端末装置に送信し、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数以上である場合に、前記報酬画像を含まない第2許可要請を前記ユーザ端末装置に送信すること、
を実行する、
情報管理方法。
【請求項8】
1又は複数のコンピュータに、
ユーザに報酬を付与すること及びユーザに付与する報酬価値を含む報酬付与条件を設定操作に応じて設定することと、
サイトからユーザ端末装置へのプッシュ通知の提供に対する許可要請と、前記許可要請に対するユーザの許可操作の結果に応じて前記報酬価値をユーザに付与することを特定可能である報酬画像を表示させる情報とを前記ユーザ端末装置に送信することと、
前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応する前記ユーザ端末装置を特定可能な情報をプッシュ通知サーバに送信することと、
ユーザの認証情報を取得することと、
ユーザの認証情報に基づいてユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可操作の結果を取得したときに、前記許可操作の結果に対応するユーザに前記報酬価値を付与することを示す報酬付与情報を報酬管理部に送信することと、
を実行させ、
前記ユーザ認証が正常に行われ、かつ、前記許可要請に対する前記許可操作の結果を取得していない状態で前記許可要請を送信する際に、前記サイトに対するユーザの所定期間内の所定行動として、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数未満である場合に、前記報酬画像を含む第1許可要請を前記ユーザ端末装置に送信し、前記所定期間内において前記サイトに対してユーザが情報提供を要求した回数が所定回数以上である場合に、前記報酬画像を含まない第2許可要請を前記ユーザ端末装置に送信すること、
を実行させる、
プログラム。