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  • 特開-充電器予約管理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158297
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】充電器予約管理システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20241031BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20241031BHJP
   G06Q 50/06 20240101ALI20241031BHJP
   B60L 53/64 20190101ALI20241031BHJP
【FI】
H02J7/00 P
G06Q30/06
G06Q50/06
B60L53/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073389
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】弓田 修
(72)【発明者】
【氏名】新美 国明
(72)【発明者】
【氏名】小森 啓介
(72)【発明者】
【氏名】洲濱 将圭
(72)【発明者】
【氏名】井上 淳
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503AA05
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB02
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB16
5G503FA06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BE01
5H125CD03
5H125CD10
5H125DD03
5H125EE41
5L030BB64
5L049BB64
5L049CC06
5L050CC06
(57)【要約】
【課題】各ユーザが充電器を利用予約しやすくなるようにする。
【解決手段】電動車に搭載された蓄電装置を充電するための充電器の利用予約を管理する充電器予約管理システムであって、充電器の単位時間当たりまたは単位充電量当たりの利用料金を、充電器の利用予約時間の長さが長いほど高くなるように設定して報知する。これにより、ユーザに対して、長時間に亘る利用予約を行なおうとする場合の利用料金の割高感を感じさせることができるから、ユーザが長時間に亘る利用予約を行なうのを抑制する(短時間の利用予約を推奨する)ことができる。この結果、各ユーザが充電器を利用予約しやすくなるようにすることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車に搭載された蓄電装置を充電するための充電器の利用予約を管理する充電器予約管理システムであって、
前記充電器の単位時間当たりまたは単位充電量当たりの利用料金を、前記充電器の利用予約時間の長さが長いほど高くなるように設定して報知する、
充電器予約管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、充電器予約管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の充電器予約管理システムとしては、充電器の利用予約登録を受信すると共に利用開始日時および仮の利用終了日時を含む予約情報を管理する予約処理部と、ユーザが利用予約登録に基づいて充電器の利用を開始したら充電に要する所要時間を算出する充電所要時間算出部と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、予約処理部は、所要時間に基づいて新規の利用終了日時を算出し、仮の利用終了日時を新規の利用終了日時に更新する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2013/137071号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
或る充電器について、特定のユーザが長時間に亘って利用予約を行なうと、他のユーザが利用できない時間が長くなってしまう。
【0005】
本開示の充電器予約管理システムは、各ユーザが充電器を利用予約しやすくなるようにすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の充電器予約管理システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の充電器予約管理システムは、
電動車に搭載された蓄電装置を充電するための充電器の利用予約を管理する充電器予約管理システムであって、
前記充電器の単位時間当たりまたは単位充電量当たりの利用料金を、前記充電器の利用予約時間の長さが長いほど高くなるように設定して報知する、
ことを要旨とする。
【0008】
本開示の充電器予約管理システムでは、充電器の単位時間当たりまたは単位充電量当たりの利用料金を、充電器の利用予約時間の長さが長いほど高くなるように設定して報知する。これにより、ユーザに対して、長時間に亘る充電器の利用予約を行なおうとする場合の利用料金の割高感を感じさせることができるから、ユーザが長時間に亘る充電器の利用予約を行なうのを抑制する(短時間の充電器の利用予約を推奨する)ことができる。この結果、各ユーザが充電器を利用予約しやすくなるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】充電システム10の概略構成図である。
図2】所定施設20の充電器22を利用可能な車両の一例としての電気自動車220の概略構成図である。
図3】充電器予約フォームの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、充電システム10の概略構成図である。図示するように、充電システム10は、所定施設20と、有線または無線の通信網12と、通信網12に接続された管理サーバ30と、通信網12に接続されたユーザ端末120とを備える。ここで、本実施形態の充電器予約管理システムとしては、管理サーバ30およびユーザ端末120が該当する。
【0011】
所定施設20としては、例えば、ショッピングセンターやレジャー施設、サービスエリアの駐車場などを挙げることができる。所定施設20には、充電器22が設けられている。充電器22は、商用電源などの電力供給源に接続されており、これに接続された車両に搭載された蓄電装置を充電することができるように構成されている。なお、充電器22の数は、1つに限定されるものでなく、複数であってもよい。
【0012】
充電器22は、これに接続された車両に、直流電力を供給することができるように構成されている。この充電器22は、車両に直流電力を供給する電力供給部と、管理サーバ30や車両と通信を行なう通信装置と、電力供給部および通信装置を制御する制御部とを備える。
【0013】
管理サーバ30は、コンピュータと通信装置32とを備える。通信装置32は、通信網12や充電器22、車両と通信を行なう。また、管理サーバ30は、充電器予約管理部34を備える。充電器予約管理部34は、ハードウエアとアプリケーションソフトウエアとが一体として機能する機能ブロックであり、充電器22の利用予約の受付および管理を行なう。
【0014】
ユーザ端末120は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯可能な通信端末として構成されており、コンピュータとディスプレイ122と通信装置124とを備える。ディスプレイ122は、タッチパネルタイプとして構成されている。通信装置124は、通信網12や車両と通信を行なう。ユーザ端末120には、充電器22の利用予約を行なうための充電器予約アプリ126がインストールされている。
【0015】
所定施設20の充電器22を利用可能な車両としては、例えば図2に例示する電気自動車220を挙げることができる。電気自動車220は、モータ232とインバータ234と蓄電装置236とコネクタ240とナビゲーションシステム246と通信装置248と電子制御ユニット250とを備える。
【0016】
モータ232は、例えば同期発電電動機として構成されており、モータ232の回転子は、駆動輪222にデファレンシャルギヤ224を介して連結された駆動軸226に接続されている。インバータ234は、蓄電装置236と共に電力ライン238に接続されており、蓄電装置236からの直流電力を三相交流電力に変換してモータ232に供給する。これにより、モータ232が回転駆動される。蓄電装置236は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。コネクタ240は、電力ライン238に接続されていると共に、充電器22と接続することができるように構成されている。ナビゲーションシステム246は、本体とGPSアンテナとディスプレイとを備える。このナビゲーションシステム246は、GPSアンテナにより車両の現在地を受信したり、ディスプレイに各種情報を表示して経路案内を行なったりする。通信装置248は、他車両と通信を行なったり、充電器22と通信を行なったり、ユーザ端末120と通信を行なったりする。
【0017】
電子制御ユニット250は、マイクロコンピュータを備える。電子制御ユニット250は、各種センサからの信号を入力している。電子制御ユニット250が入力する信号としては、例えば、スタートスイッチ260からのスタート信号や、モータ232の回転位置を検出する回転位置センサからの回転位置θm、蓄電装置236の出力端子に取り付けられた電圧センサ236vや電流センサ236iからの電圧Vbや電流Ibなどを挙げることができる。電子制御ユニット250は、各種制御信号を出力している。電子制御ユニット250が出力する信号としては、例えば、インバータ234への制御信号や、通信装置248への制御信号などを挙げることができる。電子制御ユニット250は、ナビゲーションシステム246と通信を行なっている。電子制御ユニット250は、電流センサ236iからの蓄電装置236の電流Ibの積算値に基づいて蓄電装置236の蓄電割合SOCを演算している。
【0018】
次に、本実施形態の充電システム10の動作、特に、所定施設20の充電器22の利用予約を行なう際の動作について説明する。最初に、ユーザによりユーザ端末120の充電器予約アプリ126が起動されると、その起動情報がユーザ端末120から管理サーバ30に送信される。管理サーバ30の充電器予約管理部34は、充電器22の利用予約が可能な時間枠(各時間枠は例えば30分)である1以上の予約可能枠と、ユーザの所望時間枠の枠数(連続数)ごとの充電器22の単位時間当たりの料金とをユーザ端末120に送信し、ユーザ端末120のディスプレイ122、具体的には、充電器予約アプリ126の充電器予約フォームに表示させる。
【0019】
図3は、充電器予約フォームの一例を示す説明図である。図3の充電器予約フォームは、ユーザの氏名や電話番号、メールアドレスをそれぞれ入力できるようになっており、且つ、プルダウンにより日付および時間帯(図3では3時間ごと)をそれぞれ選択できるようになっており、且つ、選択された時間帯から所望時間枠を選択できるようになっており、且つ、送信ボタンが設けられている。また、充電器予約フォームには、所望時間枠の枠数(連続数)ごとの充電器22の単位時間(図3では1分)当たりの利用料金も表示されている。充電器22の単位時間当たりの利用料金は、所望時間枠の枠数が多いほど高くなるように設定されている。図3では、1枠(30分)の場合には10円/分、2枠(1時間)の場合には50円/分、3枠(1.5時間)の場合には100円/分に設定されている。なお、充電器22の単位時間当たりの利用料金は、これに限定されない。また、充電器22の単位時間当たりの利用料金は、季節や日付(曜日)、時間帯などに拘わらずに一定であってもよいし、これらのうちの少なくとも1つに基づいて異なってもよい。このように、充電器予約管理部34が、充電器22の単位時間当たりの利用料金を設定しておいて、ユーザ端末220の充電器予約アプリ226の充電器予約フォームに表示させることにより、ユーザに対して、長時間に亘る充電器22の利用予約を行なおうとする場合の利用料金の割高感を感じさせることができるから、ユーザが長時間に亘る充電器22の利用予約を行なうのを抑制する(短時間の充電器22の利用予約を推奨する)ことができる。
【0020】
ユーザにより、充電器予約フォームの氏名や電話番号、メールアドレスが入力され、日付および時間が選択され、1または連続する複数の所望時間枠が選択され、送信ボタンが押されると、充電器予約フォームの情報がユーザ端末120から管理サーバ30に送信される。管理サーバ30は、充電器予約フォームの情報に基づいて充電器22の利用予約を行なう。
【0021】
以上説明した本実施形態の充電システム10が備える管理サーバ30では、充電器予約管理部34は、充電器22の単位時間当たりの利用料金を所望時間枠の枠数(連続数)が多いほど高くなるように設定しておいて、ユーザ端末220の充電器予約アプリ226の充電器予約フォームに表示させることにより、ユーザにその旨を報知する。これにより、ユーザに対して、長時間に亘る充電器22の利用予約を行なおうとする場合の利用料金の割高感を感じさせることができるから、ユーザが長時間に亘る充電器22の利用予約を行なうのを抑制する(短時間の充電器22の利用予約を推奨する)ことができる。この結果、各ユーザが充電器22を利用予約しやすくなるようにすることができる。
【0022】
上述した実施形態では、充電器予約管理部34は、充電器22の単位時間(例えば、1分)当たりの利用料金を所望時間枠の枠数(連続数)が多いほど高くなるように設定しておいて、ユーザ端末220の充電器予約アプリ226の充電器予約フォームに表示させるものとした。しかし、充電器予約管理部34は、充電器22の単位充電量(例えば、1kWh)当たりの利用料金を所望時間枠の枠数(連続数)が多いほど高くなるように設定しておいて、充電器予約フォームに表示させてもよい。
【0023】
上述した実施形態では、充電器予約管理部34は、充電器22の単位時間当たりの利用料金をユーザ端末220のディスプレイ222(充電器予約アプリ226の充電器予約フォーム)に表示させるものとした。しかし、これに加えてまたは代えて、充電器22の単位時間当たりの利用料金をユーザ端末120のスピーカから音声出力させてもよい。また、充電器22の単位充電量当たりの利用料金をユーザ端末120のスピーカから音声出力させてもよい。
【0024】
上述した実施形態では、ユーザ端末120として、携帯可能な通信端末を挙げた。しかし、これに加えてまたは代えて、電気自動車220の電子制御ユニット250、ナビゲーションシステム246、通信装置248などを有する車載ユニットを用いてもよい。
【0025】
上述した実施形態では、電気自動車220は、蓄電装置236に電力ライン238を介して接続され且つ直流電力を供給可能な充電器22に接続可能なコネクタ240を備えるものとした。しかし、これに加えてまたは代えて、蓄電装置236に電力ライン238を介して接続された充電回路と、充電回路に接続され且つ交流電力を供給可能な交流用充電器に接続可能な交流用コネクタとを備えてもよい。この場合、交流用充電器に交流用コネクタが接続されているときに、交流用充電器からの交流電力を充電回路により直流電力に変換して電力ライン238(蓄電装置236)に供給することにより、蓄電装置236を充電することができる。
【0026】
上述した実施形態では、所定施設20の充電器22を利用可能な車両として、例えば、図2に例示した電気自動車220、具体的には、モータ232やインバータ234、蓄電装置236を備える電気自動車220を挙げた。しかし、これに限定されるものではなく、モータやインバータ、蓄電装置に加えてエンジンを備えるハイブリッド車や、モータやインバータ、蓄電装置に加えて燃料電池を備える燃料電池車などであってもよい。
【0027】
上述した実施形態では、充電器予約管理システムとして、管理サーバ30およびユーザ端末120が該当するものとした。しかし、充電器予約管理システムとして、管理サーバ30だけが該当するものとしてもよい。
【0028】
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、充電器22が「充電器」に相当し、管理サーバ30(およびユーザ端末120)が「充電器予約管理システム」に相当する。
【0029】
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0030】
以上、本開示を実施するための実施形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本開示は、充電器予約管理システムの製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0032】
10 充電システム、12 通信網、20 所定施設、22 充電器、30 管理サーバ、32 通信装置、34 充電器予約管理部、120 ユーザ端末、122 ディスプレイ、124 通信装置、126 充電器予約アプリ、220 電気自動車、222 駆動輪、224 デファレンシャルギヤ、226 駆動軸、232 モータ、234 インバータ、236 蓄電装置、236i 電流センサ、236v 電圧センサ、238 電力ライン、240 コネクタ、246 ナビゲーションシステム、248 通信装置、250 電子制御ユニット、260 スタートスイッチ。
図1
図2
図3