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特開2024-158302固定金具およびそれを用いた屋根施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158302
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】固定金具およびそれを用いた屋根施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04D 3/36 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
E04D3/36 G
E04D3/36 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073399
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】508357464
【氏名又は名称】株式会社オー・テック
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100118094
【弁理士】
【氏名又は名称】殿元 基城
(74)【代理人】
【識別番号】100134038
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 薫央
(72)【発明者】
【氏名】岸田 隆一
【テーマコード(参考)】
2E108
【Fターム(参考)】
2E108AS02
2E108AZ01
2E108BB04
2E108BN06
2E108DF04
2E108DF12
2E108ER11
2E108FF03
2E108GG05
2E108GG15
(57)【要約】
【課題】形鋼への固定が容易であり、十分な固定強度を有する固定金具を提供する。
【解決手段】第一金具10は、形鋼の第一面に略面接触する第一接触部11と、第一接触部11の一端側に配置され形鋼の第一先端に引っ掛かる第一引掛部12と、第一接触部11の他端側に配置され締結部材30を締結させる第一締結孔16を有する第一連結部13と、を有する。第二金具20は、形鋼の第二面に略接触する第二接触部21と、第二接触部21の一端側に配置され形鋼の第二面の先端に引っ掛かる第二引掛部22と、第二接触部21の他端側に配置され締結部材30を締結させる第二締結孔26を有する第二連結部23と、を有する。固定金具1は、締結部材30を緩めた状態で第一引掛部12を第一先端に引っ掛け、かつ第二引掛部22を第二先端に引っ掛けた状態で締結部材30を締めることにより形鋼に固定される。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一先端を有する第一面および前記第一面に略直交して接続され第二先端を有する第二面を有する形鋼に被固定部材を固定するため、第一金具と、前記第一金具と連結される第二金具と、前記第一金具および前記第二金具を締結により連結する締結部材と、を備える固定金具であって、
前記第一金具は、
前記第一面に略面接触する第一接触部と、
前記第一接触部の一端側に配置され前記第一先端に引っ掛かる第一引掛部と、
前記第一接触部の他端側に配置され前記締結部材を締結させる第一締結孔を有する第一連結部と、を有し、
前記第二金具は、
前記第二面に略面接触する第二接触部と、
前記第二接触部の一端側に配置され前記第二面の先端に引っ掛かる第二引掛部と、
前記第二接触部の他端側に配置され前記締結部材を締結させる第二締結孔を有する第二連結部と、を有し、
前記固定金具は、前記締結部材を緩めた状態で前記第一引掛部を前記第一先端に引っ掛け、かつ前記第二引掛部を前記第二先端に引っ掛けた状態で前記締結部材を締めることにより前記形鋼に固定される、固定金具。
【請求項2】
前記第二金具は、前記第二連結部から前記第一連結部方向に突出した、前記締結部材を閉めた際に前記第一接触部に関して前記締結部材よりも離れた位置で前記第一連結部に突き当たる突当部を有する、請求項1記載の固定金具。
【請求項3】
前記第一締結孔は、前記締結部材に対してスライド可能な長孔である、請求項1記載の固定金具。
【請求項4】
前記第二金具は、前記第一連結部の前記締結部材周りの回転軌道上に配置されるように前記第二連結部から立ち上がり、前記第一金具の前記締結部材周りの回転を静止する回転止部を有する、請求項1記載の固定金具。
【請求項5】
前記第一金具は、前記第一接触部に対して前記第一連結部が前記第二連結部に近付く方向に傾斜する、請求項1記載の固定金具。
【請求項6】
前記被固定部材である屋根材を固定するタイトフレームである、請求項1から5のいずれか一項に記載の固定金具。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の前記固定金具の前記第一金具の上方に屋根固定部が配置された複数のタイトフレームを準備する工程と、
前記複数のタイトフレームを形鋼に固定する工程と、
前記タイトフレームに屋根材を固定することにより前記形鋼に屋根材を固定する工程と、を備える屋根施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定金具およびそれを用いた屋根施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
構造材に屋根材や天井材などを取り付ける際、施工先の要求に応じては、騒音や火花に配慮した工法が求められる場合がある。従来、例えば特許文献1には、溶接することなく構造材に屋根材や天井材などを取り付けるための金具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-113661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された取付金具は、構造材のフランジ部分を挟み込み、締め付けて固定しようとすると、固定強度に問題があり、取付金具が外れるおそれがあった。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、形鋼への固定が容易であり、十分な固定強度を有する固定金具およびそれを用いた屋根施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る固定金具は、上述した課題を解決するために、第一先端を有する第一面および前記第一面に略直交して接続され第二先端を有する第二面を有する形鋼に被固定部材を固定するため、第一金具と、前記第一金具と連結される第二金具と、前記第一金具および前記第二金具を締結により連結する締結部材と、を備える固定金具であって、前記第一金具は、前記第一面に略面接触する第一接触部と、前記第一接触部の一端側に配置され前記第一先端に引っ掛かる第一引掛部と、前記第一接触部の他端側に配置され前記締結部材を締結させる第一締結孔を有する第一連結部と、を有し、前記第二金具は、前記第二面に略接触する第二接触部と、前記第二接触部の一端側に配置され前記第二面の先端に引っ掛かる第二引掛部と、前記第二接触部の他端側に配置され前記締結部材を締結させる第二締結孔を有する第二連結部と、を有し、前記固定金具は、前記締結部材を緩めた状態で前記第一引掛部を前記第一先端に引っ掛け、かつ前記第二引掛部を前記第二先端に引っ掛けた状態で前記締結部材を締めることにより前記形鋼に固定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る固定金具および屋根施工方法は、形鋼への固定が容易であり、十分な固定強度を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る固定金具の一実施形態である固定金具の使用状態を前方から示す説明図。
図2図1の固定金具を右方から示す説明図。
図3図1の固定金具を後方から示す説明図。
図4】第一金具、第二金具およびボルトを右後方から示す斜視図。
図5】第一金具、第二金具および締結部材を右前方から示す斜視図。
図6】第二金具を左方から示す図。
図7】第二金具を後方から示す図。
図8】第二金具を上方から示す図。
図9】形鋼が溝形鋼である場合の固定金具を右方から示す図。
図10】形鋼がリップ溝形鋼である場合の固定金具を右方から示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る固定金具およびそれを用いた屋根施工方法の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る固定金具の一実施形態である固定金具1の使用状態を前方から示す説明図である。
図2は、図1の固定金具1を右方から示す説明図である。
図3は、図1の固定金具1を後方から示す説明図である。
【0011】
以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」、「右」および「左」は、図1から10における定義に従う。
【0012】
本実施形態においては、固定金具1は、形鋼の一例としての、山形鋼2(アングル)に被固定部材としての屋根材3を固定するために使用される、いわゆるタイトフレームである。山形鋼2は、水平方向に沿う水平面2a(第一面)と、上下方向に沿う上下面2b(第二面)と、を有する。水平面2aは、上下面2bと略直交するように、先端2d(第一先端)と反対の端部で、上下面2bの先端2e(第二先端)の反対の端部と接続されている。
【0013】
固定金具1は、第一金具10と、第二金具20と、ボルト30およびナット40(締結部材)と、第三金具50と、を有する。第一金具10、第二金具20および第三金具50は、例えば亜鉛めっき鋼板により形成される。
【0014】
図4は、第一金具10、第二金具20およびボルト30を右後方から示す斜視図である。図5は、第一金具10、第二金具20およびボルト30を右前方から示す斜視図である。
【0015】
第一金具10は、第一接触部11と、第一引掛部12と、第一連結部13と、を有する。
【0016】
第一接触部11は、固定時において、山形鋼2の水平面2aに略面接触する面である。第一接触部11は、前端11a(一端)と、後端11b(他端)と、を有する。
【0017】
第一引掛部12は、第一接触部11の前端11a側に配置される。第一引掛部12は、山形鋼2の水平面2aの先端2dに引っ掛かるために設けられ、水平面2aの先端形状に応じて形成される。第一引掛部12は、第一接触部11の前端11aに対して左右に一対設けられる鉤状部分であり、二箇所において水平面2aの先端2dに引っ掛かる。
【0018】
第一連結部13は、第一接触部11の後端11b側に接続される。第一連結部13は、ボルト30およびナット40を締結させるために設けられ、ボルト30の径に応じた径を有する第一締結孔16を有する。第一締結孔16は、第二締結孔26に挿入され第一締結孔16から突出したボルト30に対してスライド可能な長孔である。
【0019】
第一連結部13は、第一接触部11の面方向に対して下方に若干の傾きを有するように第一接触部11に接続されている。この結果、第一連結部13は、後述する第二連結部23に近付く方向に傾斜する。
【0020】
第二金具20は、第二接触部21と、第二引掛部22と、第二連結部23と、突当部24と、回転止部25と、を有する。ここで、図6は第二金具20を左方から示す図である。図7は、第二金具20を後方から示す図である。図8は、第二金具20を上方から示す図である。
【0021】
第二接触部21は、山形鋼2の上下面2bに略面接触する面である。第二接触部21は、上端21a(一端)と、下端21b(他端)と、を有する。
【0022】
第二引掛部22は、第二接触部21の下端21b側に配置される。第二引掛部22は、山形鋼2の上下面2bの先端2dに引っ掛かるために設けられ、上下面2bの先端形状に応じて形成される。第二引掛部22は、第二接触部21の下端21bに対して左右に一対設けられる鉤状部分であり、二箇所において上下面2bの先端2eに引っ掛かる。
【0023】
第二連結部23は、第二接触部21の上端21a側に配置される。第二連結部23は、ボルト30およびナット40を締結させるために設けられ、ボルト30の径に応じた径を有する第二締結孔26を有する。第二連結部23は、第二接触部21に対して略直交するように第二接触部21に接続されている。
【0024】
突当部24は、第二連結部23の後端11bから第一連結部13方向に略直交して突出した片状部分である。突当部24は、ボルト30およびナット40を閉めた際に、ボルト30よりも後方位置(第一接触部11に関してボルト30よりも離れた位置)で第一連結部13に突き当たるように配置される。
【0025】
回転止部25は、第二連結部23の前後に沿う辺から略直交して立ち上がる片状部分である。回転止部25は、第一連結部13のボルト30周りの回転軌道上に配置される。これにより、回転止部25は、第一金具10のボルト30周りの回転を静止する。
【0026】
ボルト30は、第二連結部23の下方から第二締結孔26に挿入され、第一締結孔16から突出するように、配置される。ボルト30は、第二連結部23の下方に面する面に対して頭部が圧着やカシメにより固定されることにより、第二連結部23に対しては回転したり抜けたりしない。一方、ボルト30は、第二連結部23に対しては、第一締結孔16の形状が作用することにより、前後方向に変位可能である。ボルト30およびナット40は、互いの締結により第一金具10および第二金具20を連結する締結部材として機能する。
【0027】
第三金具50は、屋根材3を固定するための屋根固定部として機能する。第三金具50は、下端において第一接触部11に溶接などにより固定されている。第三金具50は、上端において被固定部材としての屋根材3に対応する吊子51を有する。
【0028】
このような固定金具1は、山形鋼2に対して、以下で説明する通り固定される。
【0029】
ボルト30に対してナット40を緩めた状態で、第一金具10の第一締結孔16内において、ボルト30を後方に、第一金具10を前方に、互いにスライドさせる。この状態で、第二引掛部22を上下面2bの先端2eに引っ掛け、また、第一金具10をボルト30に対して後方にスライドさせながら水平面2aの先端2dに引っ掛ける。このとき、固定金具1は、回転止部25を有することにより、山形鋼2に第一引掛部12および第二引掛部22を引っ掛ける際に、第一金具10および第二金具20が互いに回転することを防止できる。
【0030】
その状態で、ナット40を締めることにより第一金具10および第二金具20が連結されることで、固定金具1は山形鋼2に固定される。
【0031】
前後左右方向においては、第一接触部11が水平面2aと面接触するため、摩擦力によりずれを抑制できる。また、第一金具10は、第一接触部11に対して第一連結部13が、下方に傾斜しているため、第一連結部13と山形鋼2の角部2fとが突き当たることになる。この突き当りは、第一引掛部12の水平面2aの先端2dから前方へのスライドに対するストッパとなることから、第一金具10が山形鋼2に対して前方へスライドし、先端2dから第一引掛部12が外れることを防止できる。
【0032】
上下方向においては、第二金具20が第一金具10に連結されて上方に引っ張られながら第二引掛部22が上下面2bの先端2eと掛かり合っているため、確実に固定される。また、突当部24がボルト30より後方において第一金具10と接触することになる。これにより、第一金具10に対しては、突当部24を支点として第一接触部11が水平面2aに対して接触する方向である反時計回りの締結力が作用し、第一金具10と山形鋼2との上下方向の固定を強固にすることができる。
【0033】
突当部24がない場合、締結力が作用する支点は、山形鋼2の水平面2aと上下面2bが接続する角部2fとなる。この場合、第一金具10に対しては、角部2fを支点として第一接触部11が水平面2aに対して離れる方向である時計回りの締結力が作用してしまい、山形鋼2に対する固定が弱まってしまう。
【0034】
次に、固定金具1を用いた屋根施工方法について説明する。
【0035】
まず、第一金具10の上方に屋根固定部としての第三金具50および吊子51が配置された所要数の複数の固定金具1を、タイトフレームとして準備する。その後、各固定金具1を、上述した手順で山形鋼2に固定する。例えば、山形鋼2は、屋根の流れ方向において1mピッチで所要数配置されており、固定金具1は金属製の折板屋根材3の吊子51との嵌合ピッチに応じて各山形鋼2に固定される。
【0036】
次に、固定金具1の吊子51に対して、屋根材3を固定することで、山形鋼2に対して、固定金具1を介して屋根材3が固定される。
【0037】
このような固定金具1および固定金具1を用いた屋根施工方法は、山形鋼2への固定が容易であり、十分な固定強度を有する。具体的には、本実施形態における固定金具1は、山形鋼2に対する溶接や、ビス止めなどの手法を一切用いることなく、山形鋼2に対する掛かり合いのみにより、固定することができる。このため、施工場所の自由度が高く、施工の工程を低減できる。
【0038】
なお、形鋼が山形鋼2である例を説明したが、これに限らず溝形鋼やリップ溝形鋼であってもよい。
【0039】
図9は、形鋼が溝形鋼102である場合の固定金具101を右方から示す図である。
【0040】
溝形鋼102は、水平方向に沿う上水平面102a(第一面)と、上下方向に沿う上下面102b(第二面)と、水平方向に沿う下水平面102cと、を有する。上水平面102aは、上下面102bと略直交するように、先端102d(第一先端)と反対の端部で、上下面102bの先端102e(第二先端)の反対の端部と接続されている。また、上下面102bは、下水平面102cと略直交するように先端102eで接続されている。
【0041】
第一金具110は、山形鋼2に用いられる固定金具1の第一金具10とほぼ同様の構成を有する。
【0042】
第二金具120は、山形鋼2に用いられる固定金具1の第二金具20に対して、第二引掛部122の形状が異なっている。すなわち、固定金具1においては、第二引掛部22が上下面2bの先端2eに引っ掛かるのに対し、固定金具101においては、上下面102bの先端102eにさらに接続される下水平面102cに引っ掛かるように、第二引掛部122が形成されている。すなわち、溝形鋼102においては、下水平面102c全体が上下面102bの先端102e(第二先端)として作用し、第二引掛部122と引っ掛かる。
【0043】
図10は、形鋼がリップ溝形鋼202である場合の固定金具201を右方から示す図である。
【0044】
リップ溝形鋼202は、水平方向に沿う上水平面202a(第一面)と、上下方向に沿う上下面202b(第二面)と、水平方向に沿う下水平面202cと、を有する。上水平面202aは、先端202d(第一先端)において下方に略直交に折れ曲る形状を有する。上水平面202aは、上下面202bと直交するように、先端202d(第一先端)と反対の端部で、上下面202bの先端202e(第二先端)の反対の端部と接続されている。また、上下面202bは、下水平面202cと略直交するように先端202eで接続されている。
【0045】
第一金具210は、山形鋼2に用いられる固定金具1の第一金具10に対して、上水平面202aの先端202dの折れ曲り分、第一引掛部212の上下長さが長くなっている。
【0046】
第二金具220は、溝形鋼102に用いられる固定金具101の第二金具120とほぼ同様の構成を有する。
【0047】
このように、固定金具1は、形鋼の互いに直交する第一面および第二面の先端形状に応じて、引掛部の形状を決定することにより、多様な形鋼に対して被固定部材を固定するための固定金具として用いることができる。
【0048】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、特許請求の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0049】
例えば、固定金具1が固定する被固定部材は、屋根材3に限らず、天井材であってもよい。
【0050】
ボルト30が、頭部が下方、ねじ部が上方になるように第一金具10および第二金具20に対して配置する例を説明したが、頭部が上方、ねじ部が下方であってもよい。
【0051】
固定金具1が第三金具50を有する例を説明したが、第三金具50はこれに限らず、被固定部材に応じて適宜所要の形状を有する部材に代替可能である。
【0052】
第一金具が形鋼の長さ方向に沿って、第二金具の長さに比べて長く構成された場合には、一の第一金具に対して複数の第二金具連結してもよい。この場合、第一金具は、第二金具の数に応じて複数の第一連結部を有し、各第二金具の第二連結部は各第一連結部に連結される。
【符号の説明】
【0053】
1 固定金具
2 山形鋼(形鋼)
2a 水平面(第一面)
2b 上下面(第二面)
3 屋根材(被固定部材)
10 第一金具
11 第一接触部
12 第一引掛部
13 第一連結部
16 第一締結孔
20 第二金具
21 第二接触部
22 第二引掛部
23 第二連結部
24 突当部
25 回転止部
26 第二締結孔
30 ボルト(締結部材)
40 ナット(締結部材)
50 第三金具
51 吊子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10