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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158304
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】納品庫およびストッカ
(51)【国際特許分類】
   G07F 17/12 20060101AFI20241031BHJP
   A47G 29/12 20060101ALN20241031BHJP
【FI】
G07F17/12
A47G29/12 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073405
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 悟史
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA02
3K100CA11
3K100CA43
3K100CC05
3K100CD03
(57)【要約】
【課題】コストの増加や扉の開閉への影響を抑えつつ、物品を収めやすくする。
【解決手段】物品を収納する本体と、本体前側の開口部を開閉する扉とを備える納品庫では、扉が、所定方向の一端側の部分を構成し本体に軸支される第1扉部と、所定方向の残りの部分を構成し所定方向の幅が第1扉部よりも大きな第2扉部とを有し、閉状態で開口部から第2扉部の後面までの距離が第1扉部の後面までの距離よりも長くなると共に、第1扉部の後端から前面までの厚みが第2扉部の後端から前面までの厚みよりも小さくなるように形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収納する本体と、本体前側の開口部を開閉する扉とを備える納品庫であって、
前記扉は、所定方向の一端側の部分を構成し前記本体に軸支される第1扉部と、前記所定方向の残りの部分を構成し該所定方向の幅が前記第1扉部よりも大きな第2扉部とを有し、閉状態で前記開口部から前記第2扉部の後面までの距離が前記第1扉部の後面までの距離よりも長くなると共に、前記第1扉部の後端から前面までの厚みが前記第2扉部の後端から前面までの厚みよりも小さくなるように形成されている、
納品庫。
【請求項2】
前記扉は、前記第1扉部の前記所定方向の幅が前記第2扉部の前記厚みよりも大きくなるように形成されている、
請求項1に記載の納品庫。
【請求項3】
前記本体は、前記扉を軸支する側の内壁面に、該内壁面への物品の近接を規制するように該内壁面から突出した規制部材が設けられている、
請求項1または2に記載の納品庫。
【請求項4】
前記規制部材は、前記内壁面から突出した突出端の高さが前記第1扉部の前記所定方向の幅と同等となるように設けられている、
請求項3に記載の納品庫。
【請求項5】
前記規制部材は、前記本体の内部を手前から奥に向かうにつれて前記内壁面から離間するように傾斜した手前側傾斜面と、前記本体の内部を奥から手前に向かうにつれて前記内壁面から離間するように傾斜した奥側傾斜面とを有するように設けられている、
請求項3に記載の納品庫。
【請求項6】
請求項1または2に記載の納品庫が、少なくとも前記所定方向に複数隣接して配置されたストッカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、納品庫およびストッカを開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を収納する納品庫が知られている。例えば特許文献1には、物品を出し入れする開口部が形成された本体(収納部)と、開口部を開閉する扉とを備え、本内の側面にヒンジを介して扉が回動支持された納品庫が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-125049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した納品庫において、収納される物品のサイズや個数によっては、物品が本体内に収まらず、本体から僅かにはみ出る場合がある。その場合、物品が収まるようなサイズに本体の構造を変更することが考えられるが、コストが嵩んでしまう。また、はみ出た量を吸収できるように扉を厚くすることも考えられるが、扉の開閉時に隣接する納品庫と干渉するなど開閉に影響が及ぶことがある。
【0005】
本開示は、コストの増加や扉の開閉への影響を抑えつつ、物品を収めやすくすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の納品庫は、
物品を収納する本体と、本体前側の開口部を開閉する扉とを備える納品庫であって、
前記扉は、所定方向の一端側の部分を構成し前記本体に軸支される第1扉部と、前記所定方向の残りの部分を構成し該所定方向の幅が前記第1扉部よりも大きな第2扉部とを有し、閉状態で前記開口部から前記第2扉部の後面までの距離が前記第1扉部の後面までの距離よりも長くなると共に、前記第1扉部の後端から前面までの厚みが前記第2扉部の後端から前面までの厚みよりも小さくなるように形成されていることを要旨とする。
【0008】
本開示の納品庫では、扉が第1扉部と第2扉部とを有し、閉状態で本体の開口部から第2扉部の後面までの距離が第1扉部の後面までの距離よりも長くなるように形成されている。このため、物品が開口部からはみ出ても、そのはみ出し量を、開口部から第2扉部の後面までの間で吸収して物品を収めやすくするから、本体の構造を変更する必要がなくコストの増加を抑えることができる。また、第1扉部の後端から前面までの厚みが第2扉部の後端から前面までの厚みよりも小さくなるように形成されている。このため、扉を開いた際に、隣接する納品庫の扉に第1扉部が干渉しにくくして扉の開閉への影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ストッカ10の斜視図。
図2】扉40の斜視図。
図3】扉40の斜視図。
図4】納品庫30の部分斜視図。
図5】納品庫30の奥行きを示す説明図。
図6】比較例の納品庫130の奥行きを示す説明図。
図7】納品庫30に物品Gを収容した様子の一例を示す説明図。
図8】納品庫30の扉40を開いた様子の一例を示す説明図。
図9】物品Gがはみ出た状態で扉40を閉じる様子の一例を示す説明図。
図10】物品Gを収納する際の規制部材35との関係を示す説明図。
図11】物品Gを取り出す際の規制部材35との関係を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、ストッカ10の斜視図である。なお、左右方向、前後方向および上下方向は、図1に示した通りとする。ストッカ10は、複数の納品庫30と、各納品庫30への物品G(図7参照)の出し入れに関する各種操作を受け付けたり各納品庫30の施錠や解錠に関する制御を行ったりする制御ユニット20とを備える。ストッカ10は、上下に複数個(例えば3個)ずつの納品庫30が左右に複数列(例えば4列)並んで配置されており、例えば左端の列の最上段の納品庫30に代えて制御ユニット20が配置されている。このストッカ10は、オフィスやコンビニエンスストア、駅、学校、マンション、ショッピングセンターなど様々な場所に設置され、屋内だけでなく屋外に設置されることもある。また、ストッカ10は、複数の納品庫30のうちいずれかの納品庫30を配達先として配達業者により物品Gが納入された後に、受取者が当該納品庫30から物品Gを取り出して物品Gを受け取ることで、配達業者により配達される物品Gの受け渡しに用いられる。
【0011】
制御ユニット20は、納品庫30と同じサイズの直方体状の本体21と、本体21の前面を覆い、各種機器が取り付けられる前面板22とを備える。前面板22には、各種案内を表示したり各種操作を受け付けたりするタッチパネル25や、物品Gの配達伝票や受取者の携帯端末などに表示された各種コードを読み取るコードリーダ26、各種案内などの音声を出力するスピーカ27などが取り付けられている。
【0012】
納品庫30は、図1図5に示すように、内部に収納空間を有し前側に開口部32(図8参照)が形成された直方体状の本体31と、本体31の開口部32を開閉する扉40とを備える。扉40は、表側に開閉用の取っ手41(図1のみ図示)が設けられると共に、裏側に本体31の錠装置(図示略)に係合されるフック部42が設けられており、例えば本体31に右開きで開閉するように支持されている。また、扉40は、左右方向の右端側(所定方向の一端側)の部分を構成する第1扉部44と、左右方向の左端側(所定方向の残り)の部分を構成する第2扉部46とを有する。第1扉部44は、本体31の支持軸(図示略)が挿入される支持孔45が、上下に1つずつ形成されている。扉40は、左右方向における第2扉部46の幅W2(第2幅)が第1扉部44の幅W1(第1幅)よりも大きくなるように形成されており、全幅の大部分を第2扉部46が占めている。扉40は、本体31の支持軸を支持孔45に挿抜することで、本体31に対して容易に着脱(交換)することが可能となっている。
【0013】
また、扉40は、前後方向における第2扉部46の厚みT2(第2厚み)が第1扉部44の厚みT1(第1厚み)よりも大きくなるように形成されている。厚みT2は、例えば20mmなどの十数mmから数十mm程度、厚みT1より大きくなっている。厚みT1は、第1扉部44の側壁44bの後端から前面(表面)44aまでの前後方向の長さであり、厚みT2は、第2扉部46の側壁46bの後端から前面46aまでの前後方向の長さである。即ち、厚みT1,T2は、閉状態で扉40が本体31(開口部32)から突出する量であり板厚とは異なる。なお、第1扉部44と第2扉部46は、同じ板厚の金属板を用いて段差状に形成されており、第1扉部44の厚みT1を小さくすることで、扉40の軸支箇所(支持孔45)の近傍の厚みが薄くなっている。また、第1扉部44の幅W1は、第2扉部46の厚みT2より大きくなるように形成されている。また、図5に示すように、扉40は、閉状態で開口部32(本体31の前端)から第2扉部46の後面46cまでの距離D2が第1扉部44の後面44cまでの距離D1よりも長くなるように形成されている。このため、本体31の奥側の内壁面(後壁面)31aから第1扉部44の後面44cまでの距離L1(奥行き)よりも第2扉部46の後面46cまでの距離L2の方が大きくなる。
【0014】
また、納品庫30の本体31には、図4図5に示すように、第1扉部44を軸支する側、即ち右側の内壁面31bに、内壁面31bへの物品Gの近接を規制するように内壁面31bから突出した規制部材35が設けられている。規制部材35は、平坦状の取付面36と、上面視で三角形状を形成する傾斜面37,38とを有する。取付面36には、取付孔36aが上下に1つずつ形成されており、各取付孔36aに挿通されるネジ39の締結により、規制部材35が内壁面31bに固定される。傾斜面37は、本体31内の手前側に設けられ、本体31内を手前(前方)から奥(後方)に向かうにつれて内壁面31bから離間するように傾斜している。また、傾斜面38は、本体31内の奥側に設けられ、本体31内を奥から手前に向かうにつれて内壁面31bから離間するように傾斜している。規制部材35は、傾斜面37,38の接続点、即ち傾斜面37,38と内壁面31bとが形成する三角形の頂点(突出端)の高さHが、第1扉部44の幅W1と同等となるように設けられている。
【0015】
こうして構成された納品庫30に物品Gが収納される様子について説明する。まず、比較例について説明する。図6は、比較例の納品庫130の奥行きを示す説明図である。比較例の納品庫130には、本実施形態の第1扉部44と同じ厚みで構成された扉140が取り付けられているため、開口部32から扉140の後面までは距離D1となり、本体131の後端の内壁面から扉140の後面までの奥行きは、距離L1となる。このため、物品Gのサイズ(奥行き)が距離L1を僅かに超える場合や、複数の物品Gを合わせた奥行きが距離L1を僅かに超える場合に、納品庫130に物品Gを収納できないことになる。
【0016】
一方、本実施形態の納品庫30は、第2扉部46を有するために最大奥行きが距離L1より大きな距離L2となるから、距離L1を僅かに超える物品Gでも収納することができる。例えば図7では、物品Gを2つ並べた前後方向の合計の長さが距離L1より大きいために第1扉部44は前側の物品Gと干渉する(図7の拡大図の点線参照)。しかし、合計の長さが距離L2より小さいために第2扉部46との間に隙間Aをもって物品Gを収納することができる。また、扉40の幅方向の大部分を第2扉部46が占めるから、物品Gの幅が比較的大きくても、第1扉部44と干渉するのを抑えて収納することが可能である。
【0017】
また、納品庫30は、第1扉部44の厚みT1(扉40の軸支箇所の近傍の厚み)を薄くすると共に、第1扉部44の幅W1を第2扉部46の厚みT2より大きくするように形成されている。このため、図8に示すように、扉40を開いた際に、その第1扉部44が、隣接する納品庫30の扉40(第2扉部46)と干渉せずに90度の開き角を確保することができる。これにより、扉40の一部(第2扉部46)を厚くした場合でも、物品Gの出し入れに影響を及ぼすことがなく、ストッカ10(納品庫30)の使い勝手が損なわれるのを防止することができる。
【0018】
さらに、納品庫30は、本体31の内壁面31bに規制部材35が設けられているから、物品Gが右側(内壁面31b側)に近接した状態で収納されるのを防止することができる。この規制部材35の高さHが第1扉部44の幅W1と同等であるから、物品Gが本体31内で右側に寄っても、扉40を閉める際に、開口部32からはみ出ている部分が第1扉部44と干渉するのを防ぐことができる(図9参照)。このため、第1扉部44と物品Gとが干渉した状態で扉40が無理に閉められることにより、物品Gが変形するのを防止することができる。特に、扉40の軸支箇所は奥まった位置にあり、第1扉部44と物品Gとの干渉に利用者が気付きにくいため、干渉を防ぐ効果が大きいものとなる。
【0019】
また、物品Gが収納される際に、物品Gが手前側の傾斜面37に当接すると(図10に点線で図示)、物品Gを傾斜面37に沿ってスライドするように左後方に移動させて内壁面31bから離間した状態とする(図10に実線で図示)。このため、規制部材35に引っ掛かることなく物品Gをスムーズに収納しつつ、物品Gを内壁面31bから離間した状態で収納させることができる。また、複数(例えば2つ)の物品Gを前後方向に並べて収納した場合、収納時に内壁面31bから離間させても、規制部材35より奥側に収納された物品Gを取り出す際に、物品Gが内壁面31bに近付く場合がある。その場合、物品Gが奥側の傾斜面38に当接すると(図11に点線で図示)、物品Gを傾斜面38に沿ってスライドするように左前方に移動させることができる(図11に実線で図示)。このため、規制部材35に引っ掛かることなく物品Gをスムーズに取り出すことができる。
【0020】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の本体31が本開示の本体に相当し、扉40が扉に相当し、納品庫30が本開示の納品庫に相当し、第1扉部44が第1扉部に相当し、第2扉部46が第2扉部に相当する。規制部材35が規制部材に相当する。傾斜面37が手前側傾斜面に相当し、傾斜面38が奥側傾斜面に相当する。ストッカ10がストッカに相当する。
【0021】
以上説明した本実施形態の納品庫30では、扉40が第1扉部44と第2扉部46とを有し、閉状態で本体31の開口部32から第2扉部46の後面46cまでの距離D2が第1扉部44の後面44cまでの距離D1よりも長くなるように形成されている。このため、物品Gが開口部32からはみ出ても、そのはみ出し量を、開口部32から第2扉部46の後面46cまでの間で吸収して物品Gを収めやすくするから、本体31の構造を変更する必要がなくコストの増加を抑えることができる。また、扉40は、本体31に対して容易に着脱可能であるから、本体31から僅かにはみ出るサイズの物品Gが常用される場合に、扉40だけを交換することで対応が可能となる。例えば比較例の納品庫130であっても、扉40を交換して実施形態の納品庫30とすることで、対応が可能となる。
【0022】
また、第1扉部44の厚みT1が第2扉部46の厚みT2よりも小さくなるように形成されているから、扉40を開いた際に、隣接する納品庫30の扉40に第1扉部44が干渉しにくくして扉40の開閉への影響を抑えることができる。
【0023】
また、第1扉部44の左右方向(所定方向)の幅W1が第2扉部46の前後方向の厚みT2よりも大きくなるように形成されているから、扉40を開いた際に90度の開き角を確保することができる。
【0024】
また、本体31は、扉40を軸支する側の内壁面31bに、物品Gの近接を規制する規制部材35が設けられているから、開口部32からはみ出た物品Gが第1扉部44と干渉するのを防止して物品Gのはみ出し量を第2扉部46で吸収しやすくすることができる。
【0025】
また、規制部材35は、高さHが第1扉部44の左右方向(所定方向)の幅W1と同等であるから、物品Gの収納スペースを必要以上に削減することなく、開口部32からはみ出た物品Gが第1扉部44と干渉するのを確実に防止することができる。
【0026】
また、規制部材35は、傾斜面37(手前側傾斜面)と傾斜面38(奥側傾斜面)とを有するから、物品Gが規制部材35に引っ掛かるのを防止して、物品Gの出し入れをスムーズに行わせることができる。
【0027】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0028】
上述した実施形態では、規制部材35が上面視で三角形状に形成されたが、これに限られない。例えば、規制部材35が上面視で台形状に形成されるように、内壁面31bと平行に延在し傾斜面37と傾斜面38とを繋ぐ平坦面を有してもよい。あるいは、規制部材35が、1つの傾斜面37と、内壁面31bと平行に内壁面31aまで延在する平坦面とを有するなど、内壁面31bへの近接を規制するものであれば如何なる形状としてもよい。また、規制部材35の高さHを第1扉部44の幅W1と同等としたが、幅W1以上であればよい。ただし物品Gの収納スペースを大きく削減しないために実施形態のようにするものが好ましい。あるいは、規制部材35を備えるものに限られず、備えなくてもよい。その場合、内壁面31b側に物品Gを収納すると、扉40(第1扉部44)と干渉して扉40が閉じない可能性がある旨の注意を表示してもよい。
【0029】
実施形態では、第1扉部44の幅W1を第2扉部46の厚みT2よりも大きくしたが、これに限られず、幅W1が厚みT2以下でもよい。ただし、扉40の90度の開き角を確保するため、実施形態のようにするものが好ましい。
【0030】
実施形態では、第1扉部44と第2扉部46とが段差状に形成されたが、これに限られない。例えば、第1扉部44の前面44aが傾斜しているもの、即ち第1扉部44(前面44a)が側壁44bから第2扉部46までを繋ぐ傾斜面として形成されていてもよい。
【0031】
実施形態では、扉40を右開きとしたが、これに限られず、左開きでもよい。あるいは、左右方向に開くものに限られず、上開きや下開きなど上下方向に開くものでもよい。例えば上開きの場合、扉40は、上下方向(所定方向)の上側(一端側)の部分を構成し本体31に軸支される第1扉部と、上下方向の下側(残り)の部分を構成し上下方向の幅が第1扉部よりも大きな第2扉部とを有すればよい。また、ストッカ10は、少なくとも所定方向に納品庫30が隣接して配置されていればよい。また、本開示は、ストッカ10の形態に限られず、1以上の納品庫30の形態でもよい。
【0032】
本明細書では、出願当初の請求項5において「請求項3に記載の納品庫」を「請求項3または4に記載の納品庫」に変更した技術思想や、出願当初の請求項6において「請求項1または2に記載の納品庫」を「請求項1ないし5のいずれか1項に記載の納品庫」に変更した技術思想も開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本開示は、物品を収納する納品庫の技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0034】
10 ストッカ、20 制御ユニット、21 本体、22 前面板、25 タッチパネル、26 コードリーダ、27 スピーカ、30,130 納品庫、31,131 本体、32 開口部、31a,31b 内壁面、35 規制部材、36 取付面、36a 取付孔、37,38 傾斜面、39 ネジ、40,140 扉、41 取っ手、42 フック部、44 第1扉部、44a,46a 前面、44b,46b 側壁(側面)、44c,46c 後面、45 支持孔、46 第2扉部、G 物品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11