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  • 特開-容器殺菌装置および容器殺菌方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158353
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】容器殺菌装置および容器殺菌方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 55/10 20060101AFI20241031BHJP
   B65B 55/04 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B65B55/10 F
B65B55/04 C
B65B55/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073488
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(72)【発明者】
【氏名】政浦 卓哉
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 壮馬
(57)【要約】
【課題】容器の大きさや形状に関わらず、過酸化水素ガス等の殺菌剤が容器の底部まで容器の内壁面の全体にわたって確実に均一に接触し、しかも殺菌剤の消費量を減少させることができる容器殺菌装置を提供する。
【解決手段】外筒22の閉鎖部は容器Cの開口部Kを閉鎖する。外筒22は容器Cの内部に連通し、容器Cの内部に向けて過酸化水素ガスを噴霧する。内筒24は、外筒22の内側に配置されて容器Cの内部に突出し、先端部25が容器Cの底部Tに位置する。閉鎖部により容器Cの開口部Kを閉鎖した状態で、外筒22から容器Cの内部に過酸化水素ガスを噴霧するとともに、容器C内の過酸化水素ガスを内筒24から排出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通し、前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられる内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記外筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記内筒から排出することを特徴とする容器殺菌装置。
【請求項2】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられるとともに前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記内筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記外筒から排出することを特徴とする容器殺菌装置。
【請求項3】
前記内筒が前記外筒の軸心部に配置されて、前記外筒と共に二重管を構成することを特徴とする請求項1または2に記載の容器殺菌装置。
【請求項4】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通し、前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられる内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記外筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記内筒から排出することを特徴とする容器殺菌方法。
【請求項5】
容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、前記容器の内部に連通する外筒と、
前記外筒の内側に配置されて前記容器の内部に突出して設けられるとともに前記容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する内筒とを備え、
前記閉鎖部により前記容器の開口部を閉鎖し、前記内筒の先端部を前記容器の底部近傍に位置させた状態で、前記内筒から前記容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、前記容器内の殺菌剤を前記外筒から排出することを特徴とする容器殺菌方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器殺菌装置に関し、より詳しくは、ノズルから殺菌剤を容器の内部に噴霧して容器を殺菌する容器殺菌装置および容器殺菌方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器殺菌装置として、特許文献1に記載された装置が知られている。この装置において、容器は回転体の外周縁に円周方向に沿って等間隔で設けられたボトルグリッパに保持され、回転搬送される。回転体においてボトルグリッパの上方には、容器の開口部に対向するノズルが設けられ、ノズルには、回転体に形成された通路から供給される高圧エアの作用により負圧が生じる。容器の搬送経路に沿って形成される殺菌区間にはチャンバーが設けられ、チャンバー内は常時、ガス噴射口から過酸化水素ガスが噴射されて充満している。したがって容器は、殺菌区間を通過する間に、チャンバー内の過酸化水素ガスがノズルに生じる負圧によりノズルから噴霧されて殺菌される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-162220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように殺菌区間のチャンバー内は常時過酸化水素ガスが噴射されており、過酸化水素の消費量は毎分300~400mlにも及ぶ。またノズルは、その内部に生じる負圧により、容器の内部に過酸化水素ガスを噴霧するように構成されているが、容器の大きさや形状によっては、容器の底部まで過酸化水素ガスが十分に届かない場合があった。
【0005】
本発明は、容器の大きさや形状に関わらず、過酸化水素ガス等の殺菌剤が容器の底部まで容器の内壁面の全体にわたって確実に均一に接触し、しかも殺菌剤の消費量を減少させることができる容器殺菌装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の容器殺菌装置および第1の容器殺菌方法は、容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、容器の内部に連通し、容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する外筒と、外筒の内側に配置されて容器の内部に突出して設けられる内筒とを備え、閉鎖部により容器の開口部を閉鎖し、内筒の先端部を容器の底部近傍に位置させた状態で、外筒から容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、容器内の殺菌剤を内筒から排出することを特徴としている。
【0007】
本発明に係る第2の容器殺菌装置および第2の容器殺菌方法は、容器の開口部を閉鎖する閉鎖部を有するとともに、容器の内部に連通する外筒と、外筒の内側に配置されて容器の内部に突出して設けられるとともに容器の内部に向けて殺菌剤を噴霧する内筒とを備え、閉鎖部により容器の開口部を閉鎖し、内筒の先端部を容器の底部近傍に位置させた状態で、内筒から容器の内部に殺菌剤を噴霧するとともに、容器内の殺菌剤を外筒から排出することを特徴としている。
【0008】
第1および第2の容器殺菌装置において、内筒は、外筒の軸心部に配置されて、外筒と共に二重管を構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器の大きさや形状に関わらず、過酸化水素ガス等の殺菌剤が容器の底部まで容器の内壁面の全体にわたって確実に均一に接触し、しかも殺菌剤の消費量を減少させることができる容器殺菌装置と容器殺菌方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態である容器殺菌装置を含む容器搬送システムの配置を示す平面図である。
図2】第1実施形態の容器殺菌装置の要部を示す側面図である。
図3】外筒と内筒を容器に対して昇降させるための機構を示す側面図である。
図4】第1実施形態の作用を示す図である。
図5】第2実施形態の容器殺菌装置の要部を示す側面図である。
図6】第3実施形態の容器殺菌装置の要部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図示実施形態に基づいて本発明を説明する。
図1は本発明の第1実施形態である容器殺菌装置10を含む容器搬送システムの配置を示し、図2はその容器殺菌装置10の要部の側面図である。容器殺菌装置10により殺菌処理される容器Cはプリフォームである。すなわち容器Cは円筒状の口部Mと胴部Bを有し、口部Mと胴部Bの間にはフランジFが形成される。また口部Mの上端は開口部Kであり、胴部Bの下端は略半球状の底部Tである。容器Cは上流側(図1において左側)に設けられたスクリューコンベヤ(図示せず)により一定間隔に切り離されて供給スターホイール11に供給される。供給スターホイール11には円周方向等間隔で複数の容器保持凹部(図示せず)が設けられ、各容器保持凹部に1本ずつ容器Cが保持される。
【0012】
供給スターホイール11は図において反時計方向に回転して容器Cを容器殺菌装置10の回転体20に受け渡す。回転体20の外周縁には、円周方向等間隔でボトルグリッパ(図示せず)が設けられ、各ボトルグリッパには供給スターホイール11から1本ずつ容器Cが受け渡される。ボトルグリッパに保持された容器Cは、回転体20の時計方向の回転により搬送される間に、殺菌区間Aにおいて殺菌される。殺菌処理された容器Cは中間スターホイール12を介して排出スターホイール13に受け渡され、次の工程へ搬送される。
【0013】
殺菌区間Aにおいて、容器Cの開口部Kは外筒22の下端面である閉鎖部27(図3)が密着して閉鎖される。閉鎖部27の外周には環状のシール部材21が嵌合される。すなわち外筒22は容器Cの内部に連通し、外筒22の内部と容器Cの内部は外気から遮断される。なお開口部Kと閉鎖部27の密着性に応じて、シール部材21を省略することも可能である。
【0014】
外筒22において、上端部には高圧のホットエアが供給されるガス投入口28(図3)が設けられる。ガス投入口28にはガス供給パイプ29が接続され、ガス供給パイプ29には殺菌剤供給源23が接続される。殺菌剤供給源23は図示しない超音波霧化装置により霧化された過酸化水素ガス(殺菌剤)を外筒22に供給するように構成されており、過酸化水素ガスは高圧のホットエアによって外筒22内を流動し、容器Cの内部に向けて噴霧される。
【0015】
外筒22の軸心部には内筒24が配置され、内筒24は容器Cの内部に突出する。すなわち内筒24は外筒22と共に二重管のノズルを構成する。内筒24は、外筒22から外部に突出しており(図3参照)、容器C内の圧力により、気体が内筒24を通って排出されるようになっている。
【0016】
容器Cの内部において、内筒24は容器Cの軸心に沿って延び、内筒24の先端部25は底部Tの内面に近接して対向する。したがって、外筒22から噴霧され、胴部Bの円筒状内壁面に沿って下方へ移動してきた過酸化水素ガスは、底部Tの凹状球面に沿って中心部へ移動して内筒24の中に流入し、スムーズに容器Cの外部へ排出される。なお先端部25と底部Tの内面との距離は、例えば15mm以下が好ましく、さらには、5~10mm程度が好ましい。また、先端部25と底部Tの内面との距離が15mm以上の場合には、過酸化水素ガスが底部Tまで到達しにくくなる。
【0017】
図3を参照して、外筒22と内筒24を容器Cに対して昇降させるための機構を説明する。外筒22は容器Cと略同じ直径を有する筒状部材であり、上端は蓋部材30により覆われる。内筒24は、蓋部材30の中心部に形成された穴31を貫通して延び、図示された状態では、先端部25が容器Cの底部Tに近接している。一方、内筒24の蓋部材30から上方へ突出した部分は管状部材36であり、外気に連通する排気口37が設けられる。
【0018】
容器Cは回転体20に設けられたグリッパ32によりフランジFの下側を把持され、回転体20の円周方向に搬送される。回転体20の上面にはレール33が設けられる。レール33は回転体20から垂直上方に延び、レール33には、外筒スライダ34と内筒スライダ35が昇降自在に取付けられる。外筒スライダ34は外筒22の外面に固定され、内筒スライダ35は内筒24の管状部材36に固定される。
【0019】
外筒22には昇降部材40が固定され、昇降部材40にはカムフォロア41が設けられる。同様に、内筒24の管状部材36には昇降部材42が固定され、昇降部材42にはカムフォロア43が設けられる。回転体20の外方には固定枠44が設けられ、固定枠44には、カムフォロア41、43が係合する昇降カム45、46が設けられる。外筒22は昇降カム45の形状に従って昇降し、内筒24は昇降カム46の形状に従って昇降する。したがって外筒22と内筒24は相互に独立して昇降することができる。
【0020】
外筒22の内壁面の直径は、容器Cの開口部Kの内径とほぼ同一、または容器Cの開口部Kの内径よりも若干大きく設定される。この構成によれば、外筒22から供給される過酸化水素ガスが確実に容器Cの内面に接触することとなり、容器Cに対する殺菌効果が向上する。
【0021】
図4を参照して本実施形態の作用を説明する。殺菌区間A(図1)の入口部(図1において左端)の近傍において、外筒22は、内筒24が容器Cの中心に位置する状態で下降する(符号(a))。この下降動作の間に外筒22から過酸化水素ガスが噴霧され、容器Cの口部Mの内面及び外面とフランジFが殺菌される。なお、このとき容器Cの内部の気体が排気口37から排出されるので、外筒22の閉鎖部27が口部Mに接近するに従い、外筒22から噴霧される過酸化水素ガスの容器C内への流入量が増加する。
【0022】
外筒22は、閉鎖部27が容器Cの開口部Kに密着して閉鎖した状態で1秒以上保持される(符号(b))。この状態では、内筒24の先端部25が容器Cの底部Tに近接して対向するので、容器Cの内部の気体が効率的に内筒24によって排出される。これにより、外筒22から容器Cの内部に噴霧された過酸化水素ガスは容器Cの内壁面に沿って底部Tまで下降した後、内筒24により外部に排出される。また、容器Cの内部に滞留していた微小ダストも内筒24を通って排出される。
【0023】
殺菌区間Aの出口部(図1において右端)の近傍では外筒22が上昇する(符号(c))。この上昇動作の間にも、外筒22から過酸化水素ガスが噴霧され、容器Cの口部Mの内面及び外面とフランジFが再び殺菌される。なお、このとき外筒22の上昇に伴って、容器Cの内部に滞留している過酸化水素ガスと微小ダストが外部へ排出される。
【0024】
以上のように本実施形態によれば、閉鎖部27が容器Cの開口部Kを閉鎖した状態で外筒22から容器Cの内部に過酸化水素ガスが噴霧されるとき、容器Cの内部の気体が内筒24によって排出されるので、過酸化水素ガスが容器Cの底部Tにまで行き渡り、容器Cの内壁面の全体にわたって均一に接触して殺菌することできる。また、外筒22から噴霧される過酸化水素ガスのほとんどが容器Cの内部に供給されるので、チャンバー内に常時過酸化水素ガスを供給する従来装置と比較して、過酸化水素ガスの消費量を大幅に減少させることができる。
【0025】
なお、図2において内筒24は単純な管状を有し、先端部25は他の部分と同じ直径を有するが、底部Tの近傍における気体の流れをよりスムーズにするために、ラッパ状あるいは円錐状のような末広がりの形状を有していてもよく、あるいは先端部25にスリットが形成されていてもよい。
【0026】
また、排気口37の先端を容器Cの胴部Bの外面に対向させることにより、排出される気体、すなわち容器Cの内部を殺菌した後の過酸化水素ガスを胴部Bに噴射することができ、これにより胴部Bの外面を殺菌することができる。
【0027】
図5を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態との差異は、シール部材21が口部Mよりも大径の筒状に成形され、その下端が容器CのフランジFの上面に固着される点であり、その他の構成は第1実施形態と同様である。シール部材21の上部に形成された環状部26は容器Cの口部Mの上端から離間している。したがって外筒22から噴霧された過酸化水素ガスは、容器Cの内部だけでなく、口部Mの外面とフランジFの上面にも確実に噴霧される。
【0028】
図6は本発明の第3実施形態を示している。第1および第2実施形態との差異は容器Cがプリフォームではなく、ブロー成形されたペットボトルである点であり、その他の構成は同様である。すなわち容器Cにおいて、胴部Bの内径は口部Mの内径よりも大きく、また底部Tはほぼ平面である。したがって外筒22から噴霧された過酸化水素ガスは、容器Cの内部では外筒22内よりも流速が低下するが、内筒24により排出されるので、容器Cの内壁面を全体にわたって確実に均一に接触して殺菌することできる。
【0029】
なお、上述した各実施形態において容器Cはプリフォームまたはペットボトルであるが、本発明はキャップにも適用できる。
【0030】
また容器Cの搬送形態はホイールを利用するものに限定されず、ライン式の搬送装置であってもよい。
【0031】
さらに、内筒24の排気口37に例えばブロアを設け、内筒24をブロアにより吸引することにより、容器内の気体を排出するようにしてもよい。
【0032】
過酸化水素ガスの流動方向を上記各実施形態とは逆にすることも可能である。例えば第1実施形態において、内筒24から殺菌剤を噴霧し、外筒22から容器Cの内部の気体を外部に排出する構成としてもよい。この場合、殺菌剤供給源23は内筒24に接続され、また内筒24の入口部には高圧のホットエアが供給される。この構成によっても第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0033】
容器の大きさや形状に従い、内筒を外筒に対して昇降可能に設けてもよい。このような構成によれば、大きさの異なる容器に対して、常に底部近傍まで内筒先端部を位置させることができ、容器の内壁面に対する殺菌効果を高めることができる。
【0034】
また上記実施形態では、容器Cの開口部Kを閉鎖する要素は外筒22の下端面の閉鎖部27であるが、閉鎖部27を円板状の部材とし、外筒22の一部として下端部に設けてもよい。この場合、閉鎖部27の円板には、内筒24が貫通する孔と、外筒22と容器Cの内部を連通する通路とを形成することが必要である。
【符号の説明】
【0035】
22 外筒
24 内筒
25 先端部
27 閉鎖部
C 容器
K 開口部
T 底部
図1
図2
図3
図4
図5
図6