(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158480
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20241031BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241031BHJP
【FI】
F21S2/00 482
F21S2/00 481
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023073712
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久米 嶺
(72)【発明者】
【氏名】岩橋 秀昌
(72)【発明者】
【氏名】江口 菜々子
(72)【発明者】
【氏名】雀部 啓太
(72)【発明者】
【氏名】亀井 律雄
【テーマコード(参考)】
3K244
【Fターム(参考)】
3K244AA05
3K244BA26
3K244BA48
3K244CA02
3K244DA01
3K244DA19
3K244GA01
3K244GA14
(57)【要約】
【課題】本開示の課題は、複数の発光素子が実装される基板の大型化を抑制することである。
【解決手段】照明器具は、第1グループG1に属する複数の発光素子100と、第2グループG2に属する複数の発光素子100と、基板101と、を備える。基板101には、第1グループG1に属する複数の発光素子100が実装される第1領域AR1及び第2グループG2に属する複数の発光素子100が実装される第2領域AR2を表面1010に有する。第1領域AR1は、表面1010の中心部C10を含む。第2領域AR2は、第1領域AR1の周囲の領域である。第1グループG1に属する複数の発光素子100のうち隣接する任意の一対の発光素子100の間隔は、第1間隔S1である。第2グループG2に属する複数の発光素子100のうち隣接する任意の一対の発光素子100の間隔は、第1間隔S1、又は、第1間隔S1よりも狭い第2間隔S2に等しい。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ユニットと、
前記光源ユニットを支持する支持部材と、を備え、
前記光源ユニットは、
第1グループに属する複数の発光素子と、
第2グループに属する複数の発光素子と、
前記第1グループに属する複数の発光素子が実装される第1領域及び前記第2グループに属する複数の発光素子が実装される第2領域を表面に有する基板と、を備え、
前記第1領域は、前記表面の中心部を含み、
前記第2領域は、前記第1領域の周囲の領域であり、
前記第1グループに属する複数の発光素子のうち隣接する任意の一対の発光素子の間隔は、第1間隔であり、
前記第2グループに属する複数の発光素子のうち隣接する任意の一対の発光素子の間隔は、前記第1間隔、又は、前記第1間隔よりも狭い第2間隔に等しい
照明器具。
【請求項2】
前記第1グループに属する複数の発光素子はそれぞれ、互いに平行でない三つの方向に沿って等間隔に並ぶ
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記表面に対向して設けられ、前記第1グループに属する複数の発光素子及び前記第2グループに属する複数の発光素子と一対一に対応する複数のレンズと、を更に備え、
前記複数のレンズは、互いに出射光の配光特性の異なる第1レンズ及び第2レンズを含み、
前記第1領域と対向した第1レンズ領域には複数の前記第1レンズが設けられ、
前記第1レンズ領域に設けられる前記複数の第1レンズのうち、隣接する任意の一対の前記第1レンズの間隔は、前記第1間隔であり、
前記第2領域と対向した第2レンズ領域には複数の前記第1レンズ及び複数の前記第2レンズが設けられ、
前記第2レンズ領域に設けられる前記複数の第1レンズ及び前記複数の第2レンズのうち、隣接する任意の一対の前記第1レンズの間隔は、前記第1間隔であり、
前記第2レンズ領域に設けられる前記複数の第1レンズ及び前記複数の第2レンズのうち、隣接する任意の一対の前記第2レンズの間隔は、前記第1間隔又は前記第2間隔に等しく、
前記第2レンズ領域に設けられる前記複数の第1レンズ及び前記複数の第2レンズのうち、隣接する任意の一の前記第1レンズと一の前記第2レンズとの間隔は、前記第1間隔又は前記第2間隔に等しい
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記第1レンズ領域に設けられる前記複数の第1レンズのうち、隣接する任意の一対の前記第1レンズは、互いに重ならないように設けられる
請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記第2レンズ領域に設けられる前記複数の第1レンズ及び前記複数の第2レンズのうち、前記第2間隔を空けて隣接する任意の一の前記第1レンズと一の前記第2レンズとは、少なくとも一部が重なるように設けられる
請求項3に記載の照明器具。
【請求項6】
前記第2領域は、前記表面の周縁部を含む領域である
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項7】
前記第1レンズ及び前記第2レンズは、前記発光素子からの入射光を屈折させる屈折レンズ部と、前記入射光を反射させる反射レンズ部と、を有する
請求項3に記載の照明器具。
【請求項8】
前記第2レンズの前記反射レンズ部の直径は、前記第1レンズの前記反射レンズ部の直径よりも小さい
請求項7に記載の照明器具。
【請求項9】
前記屈折レンズ部は、前記発光素子に対向するように配置される主部を有し、
前記第2レンズに対応する前記発光素子から前記第2レンズの前記屈折レンズ部の前記主部までの距離は、前記第1レンズに対応する前記発光素子から前記第1レンズの前記屈折レンズ部の前記主部までの距離よりも短い
請求項7に記載の照明器具。
【請求項10】
前記第1レンズ及び前記第2レンズは一体に形成されている
請求項3に記載の照明器具。
【請求項11】
前記基板と対向して配置される板状のベース部を更に備え、
前記第1レンズ及び前記第2レンズは前記ベース部の前記基板との対向面に設けられ、
前記第1レンズ、前記第2レンズ及び前記ベース部は一体に形成されている
請求項10に記載の照明器具。
【請求項12】
前記支持部材は、前記光源ユニットを回転可能に支持する
請求項1又は2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明装置は、光源と、光源に対し光の出射側に対向して固定配置され、光源から出射される光を透過および偏向させる液晶レンズと、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来知られているような照明装置(特許文献1参照)において、光源が複数の発光素子を含む場合、複数の発光素子が実装される基板が大型化するという問題があった。
【0005】
本開示の目的は、複数の発光素子が実装される基板の大型化を抑制できる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る照明器具は、光源ユニットと、前記光源ユニットを支持する支持部材と、を備える。前記光源ユニットは、第1グループに属する複数の発光素子と、第2グループに属する複数の発光素子と、前記第1グループに属する複数の発光素子が実装される第1領域及び前記第2グループに属する複数の発光素子が実装される第2領域を表面に有する基板と、を備える。前記第1領域は、前記表面の中心部を含む。前記第2領域は、前記第1領域の周囲の領域である。前記第2グループに属する複数の発光素子のうち隣接する任意の一対の発光素子の間隔は、前記第1グループに属する複数の発光素子のうち隣接する任意の一対の発光素子の間隔である第1間隔、又は、前記第1間隔よりも狭い第2間隔に等しい。
【発明の効果】
【0007】
本開示の照明器具は、複数の発光素子が実装される基板の大型化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態に係る照明器具の斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の照明器具の分解斜視図である。
【
図5】
図5は、同上の照明器具における光源ユニットの分解斜視図である。
【
図6】
図6は、同上の照明器具における光源ユニットの正面図である。
【
図9】
図9は、同上の照明器具における光源ユニットから枠体及びカバーを取り除いた状態の正面図である。
【
図10】
図10は、同上の照明器具における光源ユニットのカバーの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態に係る照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0010】
(1)概要
実施形態に係る照明器具A1は、光源ユニット1と、光源ユニット1を支持する支持部材3と、を備える。
【0011】
光源ユニット1は、第1グループG1に属する複数の発光素子100と、第2グループG2に属する複数の発光素子100と、基板101と、を備える。
【0012】
基板101には、第1グループG1に属する複数の発光素子100が実装される第1領域AR1及び第2グループG2に属する複数の発光素子100が実装される第2領域AR2を表面1010に有する。
【0013】
第1領域AR1は、表面1010の中心部C10を含む。
【0014】
第2領域AR2は、第1領域AR1の周囲の領域である。
【0015】
第1グループG1に属する複数の発光素子100のうち隣接する任意の一対の発光素子100の間隔は、第1間隔S1である。
【0016】
第2グループG2に属する複数の発光素子100のうち隣接する任意の一対の発光素子100の間隔は、第1間隔S1、又は、第1間隔S1よりも狭い第2間隔S2に等しい。なお、ここで言う「等しい」とは、完全に等しい場合のみでなく、製造上の公差内の差がある場合も含む。
【0017】
ここにおいて、「隣接する任意の一対の発光素子100の間隔」とは、一対の発光素子100の各々の中心点間の距離である。
【0018】
上記の構成によれば、第2領域AR2において、複数の発光素子100を第1領域AR1よりも密に配置することができ、基板101の大型化を抑制することができる。これにより、照明器具A1における風を受ける面積(受圧面積)の大型化を抑制することができ、照明器具A1の支持構造を簡素化することができる。
【0019】
(2)詳細
実施形態に係る照明器具A1(以下、照明器具A1と略す。)は、主に、サッカースタジアムや各種の競技場、学校の運動場などを照明(投光照明)する用途に用いられる投光器である。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、
図1等に矢印で示す上下、前後、左右の各方向を照明器具A1の上下、前後、左右の各方向と定義する。
【0020】
照明器具A1は、例えば2台の光源ユニット1と、2台の光源ユニット1を支持する支持部材3と、を備える(
図1-
図4参照)。照明器具A1は、2台の光源ユニット1を連結する一対の連結部材4と、2台の光源ユニット1に点灯用の電力を供給する電源ユニット2と、を更に備える。
【0021】
(2-1)光源ユニット
2台の光源ユニット1は同一の構成を有している。各光源ユニット1は、光源モジュールと、カバー11と、放熱ブロック12と、枠体13と、シール部材14と、を有する(
図5及び
図6参照)。
【0022】
(2-1-1)光源モジュール
光源モジュールは、平板状の基板101の前面(表面)1010に複数の発光素子(LED)100を実装したLEDモジュール10である(
図5)。各LED100は、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。ただし、発光素子はLEDに限定されず、有機エレクトロルミネッセンス素子、半導体レーザ素子等でも構わない。基板101は、例えば、アルミ板をベースとする金属ベース基板である。以下に、基板101における複数のLED100の実装状態について詳細に説明する。
【0023】
基板101の表面1010は、
図9に示すように、第1領域AR1と、第2領域AR2とを含む。
【0024】
第1領域AR1は、表面1010の中心部C10を含む領域である。ここで、「表面1010の中心部C10」は、基板101の長手方向(左右方向)の中心線と、基板101の短手方向(上下方向)の中心線との交点を含む。中心部C10には、後述するカバー11を介して段付ねじ16(
図5参照)が貫通する貫通穴が設けられている。
【0025】
また、第2領域AR2は、表面1010における第1領域AR1の周囲の領域である。さらに詳細には、第2領域AR2は、表面1010の周縁部R1を含む領域である。周縁部R1は、後述する枠体13(
図5参照)のフランジ部132と、フランジ部132に設けられた複数の固定部133と、に沿った形状に形成されている。
【0026】
ここで、表面1010に実装される複数のLED100のうち、第1領域AR1に実装される複数のLED100は第1グループG1に属するとし、第2領域AR2に実装される複数のLED100は第2グループG2に属するとする。
【0027】
まず、第1グループG1に属する複数のLED100の配置について説明する。第1グループG1に属する複数のLED100は、
図9に示すように、互いに平行でない三つの方向(第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3)に沿って等間隔に並んでいる。本実施形態では、一例として、第1方向D1は左右方向であり、第1方向D1と第2方向D2との交差角度(鋭角)は60°であり、第2方向D2と第3方向D3との交差角度(鋭角)は60°である。より詳細には、第1領域AR1においては、第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3の各方向において、複数のLED100が第1間隔S1で並んでいる。換言すると、第1グループG1に属する複数のLED100のうち隣接する任意の一対のLED100の間隔は、第1間隔S1である。
【0028】
次に、第2グループG2に属する複数のLED100の配置について説明する。
【0029】
第2グループG2に属する複数のLED100が実装される第2領域AR2は、
図9に示すように、上端領域AR21、下端領域AR22、左端領域AR23及び右端領域AR24を含み、各領域には、複数のLED100が実装されている。
【0030】
上端領域AR21に実装される複数のLED100のうち、隣接する任意の一対のLED100の間隔は、第1間隔S1、又は、第1間隔S1よりも狭い第2間隔S2に等しい。具体的には、上端領域AR21に実装される複数のLED100のうち、第1方向D1に沿って隣接する任意の一対のLED100の間隔は第1間隔S1に等しい。また、上端領域AR21に実装される複数のLED100のうち、第2方向D2又は第3方向D3に沿って隣接する任意の一対のLED100の間隔は第1間隔S1よりも狭い第2間隔S2に等しい。なお、第2間隔S2は、第1グループG1に属する複数のLED100のうち隣接する任意の一対のLED100の間隔である第1間隔S1よりも狭い間隔であればよく、複数の値(長さ)を含んでもよい。
【0031】
下端領域AR22に実装される複数のLED100のうち、隣接する任意の一対のLED100の間隔は、第1間隔S1又は第2間隔S2に等しい。具体的には、下端領域AR22に実装される複数のLED100のうち、第1方向D1に沿って隣接する任意の一対のLED100の間隔は第1間隔S1に等しい。また、下端領域AR22に実装される複数のLED100のうち、第2方向D2又は第3方向D3に沿って隣接する任意の一対のLED100の間隔は第2間隔S2に等しい。
【0032】
左端領域AR23に実装される複数のLED100のうち、隣接する任意の一対のLED100の間隔は、第1間隔S1又は第2間隔S2に等しい。例えば、
図9に示すように、第1方向D1に沿って隣接する一対のLED100であるLED101、LED102の間隔は第1間隔S1に等しい。また、第1方向D1に沿って隣接する一対のLED100であるLED103、LED104の間隔は第2間隔S2に等しい。
【0033】
右端領域AR24に実装される複数のLED100のうち、隣接する任意の一対のLED100の間隔は、第1間隔S1又は第2間隔S2に等しい。例えば、
図9に示すように、第1方向D1に沿って隣接する一対のLED100であるLED105、LED106の間隔は第1間隔S1に等しい。また、第1方向D1に沿って隣接する一対のLED100であるLED107、LED108の間隔は第2間隔S2に等しい。
【0034】
このように、表面1010上において、複数のLED100を第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3に沿って並べることで、例えば複数のLED100を上下方向及び左右方向の二つの方向に沿って並べた場合と比較して、複数のLED100を密に配置することができる。また、周縁部R1を含む領域である第2領域AR2において、隣接する一対のLED100が第1間隔S1よりも狭い第2間隔S2で配置される部分を設けることで、複数のLED100を更に密に配置することができる。これらによって、基板101の大型化を抑制しつつ、照明器具A1に求められる照度を実現するために必要な数のLED100を表面1010に実装することができる。
【0035】
(2-1-2)カバー
カバー11は、ベース部110と、複数のレンズLSと、周縁部112と、を有する(
図5~
図8参照)。なお、ベース部110、複数のレンズLS及び周縁部112は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって一体に形成される。
【0036】
ベース部110は、基板101と前後方向に対向して配置される板状の部材である。より詳細には、ベース部110は、
図5に示すように、長方形の平板状に形成された前板部1100と、前板部1100の周囲から後方に立ち上がる側板部1101と、を有する。
【0037】
また、前板部1100の中央にはボスが設けられている。ボスは、円すい台状に形成されて前板部1100の後面1104から後方に突出しており、その底面にねじ挿通穴が貫通している。
【0038】
側板部1101の後端に周縁部112が設けられる。周縁部112は、側板部1101の後端から全周に渡って外向きに突出する(
図5参照)。なお、周縁部112は、前板部1100とほぼ平行である。
【0039】
ベース部110及び周縁部112は、複数の凹部113を有する(
図5参照)。複数の凹部113は、ベース部110及び周縁部112の上部及び下部にそれぞれ二つずつ設けられるとともに、ベース部110及び周縁部112の左右両端部にそれぞれ一つずつ設けられる。
【0040】
複数のレンズLSは、
図7に示すように、前板部1100の後面1104に、基板101の表面1010に対向して設けられる。複数のレンズLSは、円すい台状に形成されて前板部1100の後面から後方に突出している。
【0041】
複数のレンズLSは、第1グループG1に属する複数の発光素子(LED)100及び第2グループG2に属する複数の発光素子(LED)100と一対一に対応するように設けられる。つまり、複数のレンズLSのうち、隣接する一対のレンズLSの間隔は、対応する一対のLED100の間隔と等しい。なお、「隣接する一対のレンズLSの間隔」とは、例えば、隣接する一対のレンズLSを前後方向から見た場合の、円すい台状の中心点間の間隔である。
【0042】
ここで、本実施形態では、複数レンズLSの各々(以下、単にレンズLSと記載する)は、対応するLED100から出力された光を平行光に近づけるコリメート機能を有している。すなわち、レンズLSは、LED100から放射状に広がる光が入射すると、この光を出射面SF(
図8参照)に向けて集光することで、平行光に近づけるコリメートレンズである。ここで、LED100から出射される光は、レンズLSを通して出射面SFから出射される。そのため、LED100からの光は、コリメート機能を有するレンズLSにて広がり角を狭めるように制御され、出射面SFに向けて出射される。
【0043】
複数のレンズLSは、
図8に示すように、互いに出射光Loの配光特性の異なる第1レンズLS1及び第2レンズLS2を含む。出射光Loは、レンズLSを通して出射面SFから出射される光である。また、出射光Loの配光特性は、一例として、出射光Loの出射範囲(照射範囲)である。
【0044】
本実施形態では、複数のレンズLSは、複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2を含む。
【0045】
図7及び
図8に示すように、複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2は一体に形成されている。より詳細には、複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2はベース部110における基板101との対向面(前板部1100の後面1104)に設けられており、第1レンズLS1、第2レンズLS2及びベース部110は一体に形成されている。
【0046】
第1レンズLS1は、
図8に示すように、LED100からの入射光Liを屈折させる屈折レンズ部DE(DE1)と、入射光Liを反射させる反射レンズ部RF(RF1)とを有する。
【0047】
屈折レンズ部DE1は、主部M1及び側部N1を有する。主部M1は、LED100に対向するように配置されている。また側部N1は、主部M1の周囲に配置されている。
【0048】
ここで、第1レンズLS1はLED100からの入射光Liを主部M1及び側部N1から内部に取り込む。
【0049】
入射光Liのうち主部M1に入射した光は、主部M1によって屈折され前後方向に沿って略平行な光となり、第1レンズLS1の出射面SF(出射面SF1)からベース部110に出射される。また、入射光Liのうち側部N1に入射した光は、側部N1によって屈折されたのち、反射レンズ部RF1によって全反射され、前後方向に沿って略平行な光となり、出射面SF1からベース部110に出射される。
【0050】
このように、入射光Liは、第1レンズLS1によって平行光に近づけられ出射光Lo1としてベース部110に出射される。
【0051】
第2レンズLS2は、LED100からの入射光Liを屈折させる屈折レンズ部DE(DE2)と、入射光Liを反射させる反射レンズ部RF(RF2)とを有する。
【0052】
屈折レンズ部DE2は、主部M2及び側部N2を有する。主部M2は、LED100に対向するように配置されている。また側部N2は、主部M2の周囲に配置されている。
【0053】
ここで、第2レンズLS2はLED100からの入射光Liを主部M2及び側部N2から内部に取り込む。
【0054】
入射光Liのうち主部M2に入射した光は、主部M2によって屈折され前後方向に沿って略平行な光となり、第2レンズLS2の出射面SF(出射面SF2)からベース部110に出射される。また、入射光Liのうち側部N2に入射した光は、側部N2によって屈折されたのち、反射レンズ部RF2によって全反射され、前後方向に沿って略平行な光となり、出射面SF2からベース部110に出射される。なお、第2レンズLS2においては、反射レンズ部RF2の前後方向における所定の範囲W1内にある部分によって、入射光Liのうち側部N2に入射した光の略100%を全反射する。ここで、範囲W1は反射レンズ部RF2の直径が反射レンズ部RF2の前端部の直径DA2の87%以下となる範囲である。
【0055】
このように、入射光Liは、第2レンズLS2によって平行光に近づけられ出射光Lo2としてベース部110に出射される。
【0056】
ここで、上述のように、第1レンズLS1の出射光Lo1と、第2レンズLS2の出射光Lo2は出射範囲が異なる。具体的には、出射光Lo2の方が出射光Lo1と比較して、前後方向から見た場合に出射範囲が狭くなっている。なお、出射光Lo1と出射光Lo1とは、出射範囲以外の配光特性(照度分布等)が異なっていてもよい。
【0057】
出射光Lo1と出射光Lo2との配光特性の違いは、例えば、第1レンズLS1及び第2レンズLS2の形状を以下に示すように互いに異なるものとすることによって生み出される。
【0058】
図8に示すように、第2レンズLS2の反射レンズ部RF2の直径DA2は、第1レンズLS1の反射レンズ部RF1の直径DA1よりも小さい。ここで、直径DA1は、例えば、反射レンズ部RF1の前側の端部の径である。この場合、直径DA1は出射面SF1の直径と等しい。また、直径DA2は、例えば、反射レンズ部RF2の前側の端部の径である。この場合、直径DA2は出射面SF2の直径と等しい。
【0059】
また、第2レンズLS2に対応するLED100から主部M2までの距離H2は、第1レンズLS1に対応するLED100から主部M1までの距離H1よりも短い。
【0060】
なお、出射光Lo1と出射光Lo2との配光特性の違いを生み出すための第1レンズLS1及び第2レンズLS2の形状の違いは上記の例に限定されず、第1レンズLS1及び第2レンズLS2の各部(主部M1、側部N2、反射レンズ部RF1、主部M2、側部N2、反射レンズ部RF2等)の曲率の違い等であってもよい。
【0061】
次に、複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2の配置について説明する。
【0062】
図10に示すように、ベース部110(前板部1100の後面1104)は、第1レンズ領域AR10と、第2レンズ領域AR20と、を有する。第1レンズ領域AR10は、光源ユニット1の組立状態において、基板101の表面1010の第1領域AR1と対向する領域である。また、第2レンズ領域AR20は、光源ユニット1の組立状態において、表面1010の第2領域AR2と対向する領域である。なお、第1領域AR1は、
図10においてハッチングが施されている領域である。
【0063】
第1レンズ領域AR10には、複数の第1レンズLSが設けられる。
【0064】
第1レンズ領域AR10に設けられる複数の第1レンズLS1のうち、隣接する任意の一対の第1レンズLS1の間隔は、第1間隔S1である。より詳細には、第1レンズ領域AR10に設けられる複数の第1レンズLS1のうち、互いに平行でない三つの方向(第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3)において隣接する任意の一対の第1レンズLS1の間隔は、第1間隔S1である。ここで、第1間隔S1は、「(2-1-1)光源モジュール」において述べたように、第1グループG1に属する複数のLED100のうち隣接する任意の一対のLED100の間隔である。
【0065】
また、第1レンズ領域AR10に設けられる複数の第1レンズLS1のうち、隣接する任意の一対の第1レンズLS1は、互いに重ならないように設けられる。一例として、
図11に示すように、第1レンズ領域AR10において左右方向(第1方向D1)において隣接する一対の第1レンズLS1は互いに重なっていない。具体的には、第1レンズ領域AR10に設けられる複数の第1レンズLS1のうち、第1方向D1において隣接する一対の第1レンズLS1は、反射レンズ部RF1の前端において接している。つまり、第1方向D1において隣接する一対の第1レンズLS1は反射レンズ部RF1の全面で光を全反射可能である。なお、図示していないが、第1レンズ領域AR10において、第2方向D2において隣接する一対の第1レンズLS1及び第3方向D3において隣接する一対の第1レンズLS1についても同様に互いに重なっていない状態で設置される。これにより、第1レンズ領域AR10において隣接する任意の一対の第1レンズLS1(の側部N1)に入射した入射光Liは、反射レンズ部RF1の全面において全反射されるため、出射光Lo1の照度低下を抑制することができる。
【0066】
第2レンズ領域AR20には、複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2が設けられる。なお、複数の第2レンズLS2は、
図10においてハッチングを施している。
【0067】
第2レンズ領域AR20に設けられる複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2のうち、隣接する任意の一対の第1レンズLS1の間隔は、第1間隔S1である。一例として、
図12に示すように、第2レンズ領域AR20において左右方向(第1方向D1)において隣接する一対の第1レンズLS1の間隔は第1間隔S1であり、第2レンズ領域AR20において第1方向D1において隣接する一対の第1レンズLS1は互いに重なっていない。これにより、第2レンズ領域AR20において第1方向D1において隣接する一対の第1レンズLS1から出射される出射光Lo1の照度低下を抑制することができる。
【0068】
また、第2レンズ領域AR20に設けられる複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2のうち、隣接する任意の一対の第2レンズLS2の間隔は、第1間隔S1又は第2間隔S2に等しい。一例として、
図13に示すように、第2レンズ領域AR20において第1方向D1において隣接する一対の第2レンズLS2である第2レンズLS21、LS22の間隔は第1間隔S1であり、第2レンズLS21、LS22は互いに重なっていない。これにより第2レンズLS21、LS22から出射される出射光Lo2の照度低下を抑制することができる。
【0069】
また、
図13に示すように、第1方向D1において第1方向D1において隣接する一対の第2レンズLS2である第2レンズLS23、LS24の間隔は第1間隔S1間隔よりも狭い第2間隔S2であり、第2レンズLS23の右端部と、第2レンズLS24の左端部とは一部が重なった状態である。具体的には、第2レンズLS23の右端部と、第2レンズLS24の左端部とは、前後方向における所定の範囲W1外で重なっている。ここで、上述したように、第2レンズLS2においては、反射レンズ部RF2の前後方向における所定の範囲W1内にある部分によって、入射光Liのうち側部N2に入射した光の略100%を全反射する。これにより、第2レンズLS23、LS24が一部重なった状態であっても、第2レンズLS23、LS24から出射される出射光Lo2の照度低下を抑制することができる。つまり、第2レンズLS23、LS24を一部重なった状態とすることにより、第2レンズ領域AR20における第2レンズLS23、LS24が配置される領域の省スペース化を図りつつ、第2レンズLS23、LS24から出射される出射光Lo2の照度低下を抑制することができる。
【0070】
また、第2レンズ領域AR20に設けられる複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2のうち、隣接する任意の一の第1レンズLS1と一の第2レンズLS2との間隔は、第1間隔S1又は第2間隔S2に等しい。一例として、
図14に示すように、隣接する一の第1レンズLS1と一の第2レンズLS2である第1レンズLS11と第2レンズLS25の間隔は第1間隔S1であり、第1レンズLS11と第2レンズLS25は互いに重なっていない。これにより、第1レンズLS11から出射される出射光Lo1及び第2レンズLS25から出射される出射光Lo2の照度低下を低減することができる。また、
図15に示すように、隣接する一の第1レンズLS1と一の第2レンズLS2である第1レンズLS12と第2レンズLS26の間隔は、第2間隔S2である。ここで、第2レンズ領域AR20に設けられる複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2のうち、第2間隔S2を空けて隣接する任意の一の第1レンズLS1と一の第2レンズLS2とは、少なくとも一部が重なるように設けられる。すなわち、第1レンズLS12と第2レンズLS26とは、少なくとも一部が重なるように設けられる。具体的には、第1レンズLS12の(
図15における)右端部と第2レンズLS26の(
図15における)左端部とは、前後方向における所定の範囲W1外で重なっている。これにより、第1レンズLS12及び第2レンズLS26が一部重なった状態であっても、第2レンズLS26から出射される出射光Lo2の照度低下を抑制することができる。つまり、第1レンズLS12及び第2レンズLS26を一部重なった状態とすることにより、第2レンズ領域AR20における第1レンズLS12及び第2レンズLS26が配置される領域の省スペース化を図りつつ、第2レンズLS26から出射される出射光Lo2の照度低下を抑制することができる。
【0071】
(2-1-3)放熱ブロック
放熱ブロック12は、ベース部120と、複数の放熱板121と、を有する(
図5参照)。ベース部120は、例えば、アルミ合金によって長方形の平板状に形成される。ベース部120の前面に、複数本のねじ122を用いてLEDモジュール10が取り付けられることにより、LEDモジュール10の基板101とベース部120が機械的及び熱的に接続される。また、ベース部120の後面における四隅に角柱状の突部1202が設けられている(
図5参照)。これら四つの突部1202の左右方向の外側面に、二つのねじ穴1200、1201が設けられている。さらに、ベース部120の左右両側面には、それぞれ一対のねじ穴1200が設けられている(
図5参照)。
【0072】
複数の放熱板121は、例えば、アルミ合金によって平板状に形成される。これら複数の放熱板121は、一定の間隔を空けて、ベース部120の後面に取り付けられる(
図4及び
図5参照)。放熱ブロック12は、点灯中の複数のLED100で発生する熱を効率的に放熱することにより、LEDモジュール10の温度上昇を抑制して発光効率の向上などを図ることができる。
【0073】
(2-1-4)枠体
枠体13は、長方形の筒状に形成された周壁131と、周壁131の内周面から全周に渡って内向きに突出するフランジ部132と、フランジ部132に設けられた複数の固定部133と、フランジ部132の前端に設けられた突壁135と、を有する。なお、周壁131、フランジ部132、複数の固定部133及び突壁135は、アルミダイカストなどで一体に形成される。また、フランジ部132の四隅に貫通穴136が設けられている(
図5参照)。
【0074】
複数の固定部133は、前後方向において、複数の凹部113と対向する位置に設けられる。各固定部133は、台形状に形成される(
図5参照)。各固定部133は、前後方向に貫通する貫通穴134が設けられる。
【0075】
突壁135は、周壁131の四隅を除いた前端から前方へ突出している(
図5及び
図6参照)。ただし、突壁135の外周面と周壁131の外周面は面一である。
【0076】
(2-1-5)シール部材
シール部材14は、長方形の筒状に形成された本体140と、本体140の外周面に設けられた複数の突部142と、本体140の内周面に設けられた複数の固定片143と、を有する(
図5参照)。なお、本体140の四隅は面取りされている。本体140、複数の突部142及び複数の固定片143は、シリコーンゴムによって一体に形成される。ただし、シール部材14は、シリコーンゴム以外の弾性材料で形成されても構わない。
【0077】
本体140の内部には、本体140の内周面に開口する溝141が全周に渡って形成されている(
図5参照)。
【0078】
複数の固定片143は、前後方向において、カバー11の複数の凹部113と対向する位置に設けられる。各固定片143は、台形状に形成される(
図5参照)。
【0079】
(2-2)連結部材
一対の連結部材4は同一の構成を有している。各連結部材4は、主片40と、前側片41と、後側片42と、を有する(
図1-
図4参照)。主片40は、長方形の平板状に形成される。前側片41は、平板状に形成され、主片40の長手方向に沿った一端(前端)から主片40の厚み方向に突出する。後側片42は、台形の平板状に形成され、主片40の長手方向に沿った他端(後端)から主片40の厚み方向に突出する(
図4参照)。ただし、主片40と前側片41と後側片42は、1枚の金属板が曲げ加工されることで一体に形成されている。
【0080】
主片40は、円形の第1穴401、長円形の第2穴402、同じく長円形の挿通穴403を、それぞれ二つずつ有している(
図1及び
図3参照)。二つの第1穴401は、主片40の長手方向の中央において、主片40の長手方向に沿って並ぶように設けられる。二つの第2穴402は、主片40の長手方向の両端に一つずつ設けられる。二つの挿通穴403は、主片40の長手方向において、第1穴401と第2穴402の間の位置に一つずつ設けられる。
【0081】
前側片41は、長手方向の中央部分が台形状に形成されている(
図1参照)。また、後側片42は、二つの嵌合部420を有している(
図4参照)。二つの嵌合部420は、それぞれ長円形の貫通穴で構成される。これら二つの嵌合部420は、後側片42の長手方向に沿って並んでいる。
【0082】
一つの連結部材4は、上下に並べた2台の光源ユニット1のそれぞれのベース部120の左側面に、各々2本(合計4本)の締結部品(六角ボルト)46で締結される。4本の締結部品46は、主片40の二つの第1穴401と二つの第2穴402にそれぞれ1本ずつ挿通される。長手方向の一方側(上側)の第1穴401と第2穴402にそれぞれ1本ずつ挿通された2本の締結部品46は、上側の光源ユニット1のベース部120に設けられた二つのねじ穴1200に1本ずつねじ込まれる。同様に、長手方向の他方側(下側)の第1穴401と第2穴402にそれぞれ1本ずつ挿通された2本の締結部品46は、下側の光源ユニット1のベース部120に設けられた二つのねじ穴1200に1本ずつねじ込まれる。もう一つの連結部材4についても同様に、上下に並べた2台の光源ユニット1のそれぞれのベース部120の右側面に、各々2本(合計4本)の締結部品(六角ボルト)46で締結される。なお、後側片42に設けられた二つの嵌合部420は、2台の光源ユニット1のそれぞれのベース部120に設けられた突部1202と嵌合する(
図4参照)。
【0083】
また、各連結部材4の二つの挿通穴403に固定部品47が1本ずつ挿通される。固定部品47は、いわゆる段付ねじである。固定部品47は、主片40の各挿通穴403に挿通され、ベース部120において二つのねじ穴1200の間に設けられたねじ穴にねじ込まれる。
【0084】
これにより、2台の光源ユニット1は、上下2段に並んだ状態で、一対の連結部材4によって連結される(
図1参照)。
【0085】
(2-3)電源ユニット
電源ユニット2は、電源装置(不図示)と、電源装置を収容する電源ケース20と、を備える。
【0086】
電源装置は、商用の電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換するとともに、光源ユニット1のLEDモジュール10に供給する直流電流を目標値(例えば、LEDモジュール10の定格電流値)に一致させるように動作する。ただし、電源装置は、LEDモジュール10に供給する直流電流の目標値を定格電流値よりも低い値に調整する機能(調光機能)を有しても構わない。
【0087】
電源ケース20は、一面(後面)が開口した箱状のケース本体21と、ケース本体21の開口面(後面)を塞ぐケース蓋22と、を有する。ケース本体21及びケース蓋22は、いずれもアルミ合金で形成されている。
【0088】
ケース本体21の左右両側面にケース側取付部23が一つずつ設けられている(
図2及び
図4参照)。各ケース側取付部23は、円柱状に形成され、ケース本体21の左右両側面における上下方向のほぼ中央から左右方向に突出するようにケース本体21と一体に形成されている。
【0089】
各ケース側取付部23の底面の中心にねじ穴230が設けられている(
図2参照)。また、片方(左側)のケース側取付部23の底面において、ねじ穴230の周囲に三つの突部231が設けられている。これら三つの突部231は、いずれも円柱状に形成され、ねじ穴230を中心とする同心円上に等間隔に並ぶように配置されている。また、片方(左側)のケース側取付部23の底面において、二つの突部231の間にめねじ部234が設けられている(
図2参照)。なお、電源ケース20の底面から2本の給電線P2が導出されている(
図4参照)。1本の給電線P2は、下側の光源ユニット1と電気的に接続されて電源装置から出力する直流電流を下側の光源ユニット1に供給する。もう1本の給電線P2は、上側の光源ユニット1と電気的に接続されて電源装置から出力する直流電流を上側の光源ユニット1に供給する。
【0090】
ケース蓋22は、長方形の平板状に形成される(
図4参照)。ケース蓋22は、ケース本体21の後端面と重ねてケース本体21の開口面に被せられ、複数のねじ221でケース本体21にねじ止めされる(
図4参照)。なお、ケース本体21の開口面とケース蓋22の間の隙間は、シール部材でシールされる。
【0091】
電源ユニット2は、一対の固定台6によって2台の光源ユニット1に固定される(
図1-
図4参照)。各固定台6は、固定板60と、一対の側板61と、を有する。固定板60は、おおよそ四角形の平板状に形成されている(
図4参照)。ただし、固定板60には、複数(図示例では四つ)の通気穴600が設けられている(
図4参照)。固定板60は、その後端部を複数本(図示例では4本)のねじ601でケース本体21にねじ止めすることで電源ユニット2と機械的に接続される(
図4参照)。
【0092】
一対の側板61は、それぞれ固定板60の上端縁及び下端縁から左右方向に突出するように固定板60と一体に形成されている。各側板61は、その前端部を複数本(図示例では2本)のねじ602で放熱ブロック12のベース部120にねじ止めすることで光源ユニット1と機械的に接続される(
図4参照)。これにより、電源ユニット2は、一対の固定台6によって一つの光源ユニット1(の放熱ブロック12)に固定される。
【0093】
(2-4)表示部材
表示部材5は、金属板によって円板状に形成されている(
図2参照)。表示部材5の中央に円筒状の凹所53が設けられている。凹所53は、表示部材5の表面(表示面50)から裏面に向かって凹んでいる。凹所53の底面における円の中心に円形の挿通穴530が貫通している。また、凹所53の底面における挿通穴530の周囲に、三つの位置決め穴531が等間隔に並ぶように貫通している。さらに、凹所53の底面における二つの位置決め穴531の間に円形の取付穴532が貫通している。
【0094】
表示部材5の表示面50に複数の第1目盛り51と複数の第2目盛り52が印されている。複数の第1目盛り51及び複数の第2目盛り52は、表示面50の径方向に沿った線分で表され、例えば、表示面50に刻印されている。ただし、表示部材5は、複数の第1目盛り51及び複数の第2目盛り52を表示面50に印刷しても構わない。あるいは、表示部材5は、複数の第1目盛り51と複数の第2目盛り52が印刷されたシールを表示面50に貼付しても構わない。
【0095】
また、表示部材5の周縁部分にストッパ54が設けられている(
図2参照)。ストッパ54は、表示部材5の表示面50から裏面に向かって突出するように切り起こされている。
【0096】
(2-5)支持部材
支持部材3は、アームとも呼ばれ、固定部30と、固定部30の左右両端から斜め上向きに立ち上がる一対の腕部31と、一対の腕部31の先端(上端)に設けられた取付部32と、左側の腕部31に設けられた指示部33と、を有する(
図2参照)。ただし、支持部材3は、金属板を加工することによって、固定部30、一対の腕部31、一対の取付部32、及び指示部33を一体に形成している。
【0097】
固定部30は、第1挿通穴301、第2挿通穴302、複数の第3目盛り303、及び複数の第4目盛り304を有する(
図2参照)。第1挿通穴301は、固定部30のほぼ中心を、固定部30の厚み方向(上下方向)に貫通する円形の穴である。第2挿通穴302は、第1挿通穴301を中心とし、固定部30の厚み方向に貫通する半円弧状の長穴である。なお、第2挿通穴302は、その両端を除く部分が第1挿通穴301の後方に位置している(
図2参照)。固定部30は、第1挿通穴301に挿通されるボルト及び第2挿通穴302に挿通されるボルトを用いて、被固定面である架台Z1(
図1参照)に固定される。また、固定部30は、各ボルトに締め付けるナットをそれぞれ緩めた状態で、第1挿通穴301に挿通されたボルトを支点(回転軸)として回転可能である。
【0098】
固定部30の表示面300に複数の第3目盛り303と複数の第4目盛り304が印されている。複数の第3目盛り303及び複数の第4目盛り304は、表示面300における回転軸(第1挿通穴301に挿通されたボルト)の径方向に沿った線分で表され、例えば、表示面300に刻印されている。ただし、固定部30は、複数の第3目盛り303及び複数の第4目盛り304を表示面300に印刷しても構わない。あるいは、固定部30は、複数の第3目盛り303と複数の第4目盛り304が印刷されたシールを表示面300に貼付しても構わない。複数の第3目盛り303及び複数の第4目盛り304は、固定部30の回転方向(第1挿通穴301の周方向)に沿って表示面300に等間隔に印される。
【0099】
一対の腕部31は、固定部30の左右両端から、前方かつ斜め上向きに立ち上がっている(
図3参照)。各腕部31の先端に取付部32が一体に設けられる。各取付部32は、半円形状であり、その中心に丸穴320が貫通している(
図2参照)。
【0100】
指示部33は、左右方向から見て略台形状に形成され、左側の腕部31の先端(左側の取付部32の下方)における後端縁から後方に突出している(
図3参照)。指示部33の上端縁は、左方向からの平面視で表示部材5の表示面50と重なる(
図3参照)。つまり、指示部33は、支持部材3に対して光源ユニット1が回転した角度を、指示部33の上端縁と重なる表示部材5の目盛り(第1目盛り51及び第2目盛り52)によって指示できる。なお、指示部33は、表示部材5の目盛り(第1目盛り51及び第2目盛り52)と合わすべき上端縁を明示するため、その表面に目印330を印している(
図2参照)。
【0101】
ところで、支持部材3は、表示部材5の回転をロックするためのロック機構34を有する。ロック機構34は、ハンドル340と固定金具341を有する(
図4参照)。ハンドル340は、金属棒をL字状に折り曲げて形成されている。ハンドル340の先端部分に雄ねじ342が一体に形成されている(
図4参照)。
【0102】
固定金具341は、金属板によって角とい状に形成される(
図4参照)。また、固定金具341は、底面における長手方向の一端に貫通穴を有し、長手方向の他端に回り止め用の突起3410を有する。
【0103】
ロック機構34は、固定金具341の内側にナットを収容し、指示部33に設けられた穴331に突起3410を挿入して引っ掛けた後、ハンドル340の雄ねじ342を、指示部33に設けられた穴を通して固定金具341の貫通穴に挿通する。そして、ロック機構34は、固定金具341の内側に突出する雄ねじ342にナットを締め付けて指示部33(支持部材3)に取り付けられる。なお、ナットは、固定金具341の内側面に当たることで回り止めされている。また、固定金具341と指示部33の間の隙間に表示部材5が挿入される(
図4参照)。
【0104】
これにより、ロック機構34は、ハンドル340が時計回り(右回り)に回転すると、ナット及び固定金具341を回り止めしているために固定金具341が指示部33に近付く向きに移動し、固定金具341と指示部33とで表示部材5を挟んで固定する。これにより、ロック機構34は、表示部材5の回転、すなわち、電源ケース20及び光源ユニット1の回転をロックできる。一方、ロック機構34は、ハンドル340が反時計回り(左回り)に回転すると、固定金具341が指示部33から離れる向きに移動するので、表示部材5(電源ケース20及び光源ユニット1)が回転可能となる。
【0105】
(2-6)照明器具の組立手順
次に、照明器具A1の組立手順を説明する。ただし、以下に説明する組立手順は一例であり、幾つかの手順の順番を入れ替えても構わない。
【0106】
まず、組立作業を行う作業者は、2台の光源ユニット1を短手方向に並べ、二つの連結部材4を用いて連結する。それから、作業者は、1台の光源ユニット1の背面に、一対の固定台6によって電源ユニット2を取り付ける。
【0107】
続いて、作業者は、凹所53の底面に貫通する三つの位置決め穴531に、片方(左側)のケース側取付部23に設けられた三つの突部231を一つずつ挿入して表示部材5をケース側取付部23に位置決めする。それから、作業者は、表示部材5の取付穴532に挿通したねじ55を、ケース側取付部23のめねじ部234にねじ込むことにより、表示部材5を電源ケース20のケース側取付部23に取り付ける。
【0108】
次に、作業者は、円筒形のスペーサ232(
図2参照)に挿通した取付ねじ233を、支持部材3の一対の取付部32の丸穴320に挿通し、電源ケース20のケース側取付部23に設けられているねじ穴230にねじ込む。これにより、支持部材3は、取付ねじ233の頭部とケース側取付部23の底面の間にスペーサ232を挟み込むことにより、電源ケース20及び一対の固定台6を介して、2台の光源ユニット1を回転可能に支持できる。
【0109】
以上の手順で照明器具A1の組立が完了する。
【0110】
(2-7)照明器具の施工
照明器具A1は、例えば、コンクリート製の支柱の先端部分に設置された架台Z1に取り付けられる。照明器具A1は、支持部材3の固定部30を架台Z1にねじ締結することで架台Z1に固定される(
図1参照)。ただし、
図1では固定部30を架台Z1に固定するためのねじの図示を省略している。
【0111】
また、照明器具A1は、落下防止用のワイヤ70と落下防止金具71を有する。落下防止金具71は、架台Z1にねじ締結される。ワイヤ70は、落下防止金具71のリングに挿通される(
図1及び
図3参照)。ワイヤ70の両端は、各固定板60の通気穴600に挿通された後、下側の電源ケース20の左右の側壁にそれぞれ設けられているワイヤ固定部218に固定される。各ワイヤ固定部218には、ワイヤ70の両端に形成されている2つのループが一つずつ固定される。これにより、支持部材3の固定部30が照明台から外れた場合、あるいは、支持部材3の取付部32が電源ケース20のケース側取付部23から外れた場合、ワイヤ70が電源ケース20を支持することで照明器具A1の落下が防止される。また、固定台6が光源ユニット1とともに電源ケース20から外れた場合、ワイヤ70が固定台6を支持することで光源ユニット1の落下が防止される。
【0112】
照明器具A1は、ロック機構34のロックを解除した状態において、取付ねじ233を支点(回転軸)として表示部材5(光源ユニット1及び電源ユニット2)を支持部材3に対して回転可能である。施工作業を行う作業者は、所望の角度の第1目盛り51又は第2目盛り52を指示部33の上端縁に重ねるように表示部材5を回転させる(
図3参照)。これにより、作業者は、照明器具A1の鉛直方向の角度、すなわち、照明器具A1から放射される照明光の鉛直方向における向きを調整できる。ただし、照明器具A1において、表示部材5(光源ユニット1及び電源ユニット2)を時計回りに回転させる場合、表示部材5に設けたストッパ54がロック機構34の固定金具341に当たることで表示部材5の回転角度が規制される。
【0113】
(3)実施形態の変形例
次に、実施形態に係る照明器具A1の変形例を説明する。ただし、以下に説明する変形例の照明器具A1の基本構成は、実施形態に係る照明器具A1の基本構成と共通である。したがって、実施形態に係る照明器具A1の基本構成と共通する構成及び実質的に共通する構成については、同一の符号を付して図示及び説明を適宜省略する。なお、以下の説明において「実質的に共通する構成」とは、形状・大きさなどは多少相違しているが機能は共通している構成を意味する。
【0114】
実施形態に係る照明器具A1は、同一構造の2台の光源ユニット1を備えているが、光源ユニット1の台数は1台でもよいし、3台以上でも構わない。
【0115】
実施形態に係る照明器具A1が備える複数のレンズLSは互いに出射光Loの配光特性の異なる複数の第1レンズLS1及び複数の第2レンズLS2を含むが、複数の第2レンズLS2は、互いに出射光の配光特性の異なる2種類以上のレンズを含んでもよい。
【0116】
(4)まとめ
本開示の第1の態様の照明器具(A1)は、光源ユニット(1)と、光源ユニット(1)を支持する支持部材(3)と、を備える。光源ユニット(1)は、第1グループ(G1)に属する複数の発光素子(100)と、第2グループ(G2)に属する複数の発光素子(100)と、基板(101)と、を備える。基板(101)には、第1グループ(G1)に属する複数の発光素子(100)が実装される第1領域(AR1)及び第2グループ(G2)に属する複数の発光素子(100)が実装される第2領域(AR2)を表面(1010)に有する。第1領域(AR1)は、表面(1010)の中心部(C10)を含む。第2領域(AR2)は、第1領域(AR1)の周囲の領域である。第1グループ(G1)に属する複数の発光素子(100)のうち隣接する任意の一対の発光素子(100)の間隔は、第1間隔(S1)である。第2グループ(G2)に属する複数の発光素子(100)のうち隣接する任意の一対の発光素子(100)の間隔は、第1間隔(S1)、又は、第1間隔(S1)よりも狭い第2間隔(S2)に等しい。
【0117】
この態様によれば、第2領域(AR2)において、複数の発光素子(100)を第1領域(AR1)よりも密に配置することができ、基板(101)の大型化を抑制することができる。これにより、照明器具(A1)における風を受ける面積(受圧面積)の大型化を抑制することができ、照明器具(A1)の支持構造を簡素化することができる。
【0118】
第2の態様の照明器具(A1)では、第1の態様において、第1グループ(G1)に属する複数の発光素子(100)はそれぞれ、互いに平行でない三つの方向に沿って等間隔に並ぶ。
【0119】
この態様によれば、第1グループ(G1)に属する複数の発光素子(100)を密に配置することができる。
【0120】
第3の態様の照明器具(A1)は、第1又は第2の態様において、表面(1010)に対向して設けられ、第1グループ(G1)に属する複数の発光素子(100)及び第2グループ(G2)に属する複数の発光素子(100)と一対一に対応する複数のレンズ(LS)と、を更に備える。複数のレンズ(LS)は、互いに出射光(Lo)の配光特性の異なる第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)を含む。第1領域(AR1)と対向した第1レンズ領域(AR10)には複数の第1レンズ(LS1)が設けられる。第1レンズ領域(AR10)に設けられる複数の第1レンズ(LS1)のうち、隣接する任意の一対の第1レンズ(LS1)の間隔は、第1間隔(S1)である。第2領域(AR2)と対向した第2レンズ領域(AR20)には複数の第1レンズ(LS1)及び複数の第2レンズ(LS2)が設けられる。第2レンズ領域(AR20)に設けられる複数の第1レンズ(LS1)及び複数の第2レンズ(LS2)のうち、隣接する任意の一対の第1レンズ(LS1)の間隔は、第1間隔(S1)である。第2レンズ領域(AR20)に設けられる複数の第1レンズ(LS1)及び複数の第2レンズ(LS2)のうち、隣接する任意の一対の第2レンズ(LS2)の間隔は、第1間隔(S1)又は第2間隔(S2)に等しい。第2レンズ領域(AR20)に設けられる複数の第1レンズ(LS1)及び複数の第2レンズ(LS2)のうち、隣接する任意の一の第1レンズ(LS1)と一の第2レンズ(LS2)との間隔は、第1間隔(S1)又は第2間隔(S2)に等しい。
【0121】
この態様によれば、第2レンズ領域(AR20)において、複数のレンズ(LS)を第1レンズ領域(AR10)よりも密に配置することができ、照明器具(A1)の大型化を抑制することができる。
【0122】
第4の態様の照明器具(A1)では、第3の態様において、第1レンズ領域(AR10)に設けられる複数の第1レンズ(LS1)のうち、隣接する任意の一対の第1レンズ(LS1)は、互いに重ならないように設けられる。
【0123】
この態様によれば、第1レンズ領域(AR10)において、隣接する任意の一対の第1レンズ(LS1)からの出射光(Lo)の照度低下を抑制することができる。
【0124】
第5の態様の照明器具(A1)では、第3又は第4の態様において、第2レンズ領域(AR20)に設けられる複数の第1レンズ(LS1)及び複数の第2レンズ(LS2)のうち、第2間隔(S2)を空けて隣接する任意の一の第1レンズ(LS1)と一の第2レンズ(LS2)とは、少なくとも一部が重なるように設けられる。
【0125】
この態様によれば、第2レンズ領域(AR20)において、第2間隔(S2)を空けて隣接する任意の一の第1レンズ(LS1)と一の第2レンズ(LS2)が配置される領域の省スペース化を図ることができる。
【0126】
第6の態様の照明器具(A1)では、第1~第5のいずれかの態様において、第2領域(AR2)は、表面(1010)の周縁部(R1)を含む領域である。
【0127】
この態様によれば、照明器具(A1)において主たる発光源となる第1領域(AR1)における照度低下を抑制しつつ、基板(101)の大型化を抑制することができる。
【0128】
第7の態様の照明器具(A1)では、第3~第5のいずれかの態様において、第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)は、発光素子(100)からの入射光(Li)を屈折させる屈折レンズ部(DE)と、入射光(Li)を反射させる反射レンズ部(RF)と、を有する。
【0129】
この態様によれば、第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)の入射光(Li)の取り込み効率を向上させることができる。
【0130】
第8の態様の照明器具(A1)では、第7の態様において、第2レンズ(LS2)の反射レンズ部(RF)の直径(DA2)は、第1レンズ(LS1)の反射レンズ部(RF)の直径(DA1)よりも小さい。
【0131】
この態様によれば、第2レンズ(LS2)の出射光(Lo)の出射面積を、第1レンズ(LS1)の出射光(Lo)の出射面積よりも小さくすることができる。
【0132】
第9の態様の照明器具(A1)では、第7又は第8の態様において、屈折レンズ部(DE)は、発光素子(100)に対向するように配置される主部(M1、M2)を有する。第2レンズ(LS2)に対応する発光素子(100)から第2レンズ(LS2)の屈折レンズ部(DE)の主部(M2)までの距離(H2)は、第1レンズ(LS1)に対応する発光素子(100)から第1レンズ(LS1)の屈折レンズ部(DE)の主部(M1)までの距離(H1)よりも短い。
【0133】
この態様によれば、第2レンズ(LS2)の出射光(Lo)の出射面積を、第1レンズ(LS1)の出射光(Lo)の出射面積よりも小さくすることができる。
【0134】
第10の態様の照明器具(A1)では、第3~第5のいずれかの態様において、第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)は一体に形成されている。
【0135】
この態様によれば、第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)の強度を向上することができる。
【0136】
第11の態様の照明器具(A1)は、第10の態様において、基板(101)と対向して配置される板状のベース部(110)を更に備える。第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)はベース部(110)の基板(101)との対向面(1104)に設けられる。第1レンズ(LS1)、第2レンズ(LS2)及びベース部(110)は一体に形成されている。
【0137】
この態様によれば、第1レンズ(LS1)及び第2レンズ(LS2)の強度を向上することができる。
【0138】
第12の態様の照明器具(A1)では、第1~第11のいずれかの態様において、支持部材(3)は、光源ユニット(1)を回転可能に支持する。
【0139】
なお、第2~第12の態様は、照明器具(A1)に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
【符号の説明】
【0140】
1 光源ユニット
3 支持部材
100 発光素子
101 基板
110 ベース部
1010 表面
1104 対向面
A1 照明器具
AR1 第1領域
AR10 第1レンズ領域
AR2 第2領域
AR20 第2レンズ領域
C10 中心部
DA1 直径
DA2 直径
DE 屈折レンズ部
G1 第1グループ
G2 第2グループ
H1 距離
H2 距離
Li 入射光
Lo 出射光
LS レンズ
LS1 第1レンズ
LS2 第2レンズ
M1 主部
M2 主部
R1 周縁部
RF 反射レンズ部
S1 第1間隔
S2 第2間隔