特開 2024-158589 縦割りナットとその固定用カバーによる早締めナット

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024158589

(43)【公開日】2024-11-08

(54)【発明の名称】縦割りナットとその固定用カバーによる早締めナット

(51)【国際特許分類】

   F16B 37/10 20060101AFI20241031BHJP

   F16B 37/04 20060101ALI20241031BHJP

【ＦＩ】

F16B37/10

F16B37/04 D

F16B37/04 Z

【審査請求】未請求

【請求項の数】1

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023073907

(22)【出願日】2023-04-28

(71)【出願人】

【識別番号】519184033

【氏名又は名称】菅原 吾朗

(72)【発明者】

【氏名】菅原 吾朗

(57)【要約】

【課題】ボルトとナットを用いた締着工具において、工作物に対してボルトが必要以上に長い場合、その余長分をナットの挿入位置から多くの螺回動作でナットを進める必要がり作業効率が悪い。
【解決手段】ネジ穴方向に縦に分割したナットとそのナットの固定を目的としたカバーを用いてボルトの中間位置にナットを簡易かつ迅速にを配置し締着作業が行える早締めナット。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ネジ穴方向に縦に分割した縦割りナット２とその分割ナットがボルトのネジに嵌合した状態で螺回動作を可能にさせる為のナット形状と嵌合する穴及びボルトを貫通させられる穴が開いた縦割りナットカバー４を用いてボルトの中間位置にナットを簡易かつ迅速に配置し締着作業が行える早締めナット。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

この発明は、早締めナットに関するものである。

【背景技術】

【0002】

従来、工作物の接着等による固定を目的としたボルトとナットによる締着工具において、被締着物を締着させるため、ボルトにナットを挿入し螺回動作により被締着物にナットが当たるまでナットを進める構造がとらえている。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

締着させる工作物に対して締着工具のボルトが必要以上に長い場合、その余長分をナットの挿入位置から多くの螺回動作でナットを進める必要がある。また締着作業終了時もボルトからナット抜く為に多くの螺回動作が必要になり作業効率が悪い。

【課題を解決するための手段】

【0004】

ネジ穴方向に縦に分割したナットとその分割ナットがボルトのネジに嵌合した状態で螺回動作を可能とする為の分割ナットの固定を目的としたナット形状と嵌合する穴及びボルトを貫通させられる穴が開いたカバーを用いてボルトの中間位置にナットを迅速に配置し締着作業が行え、簡易に着脱が行える早締めナット。

【発明の効果】

【0005】

工作物に対するボルトの余長分がある場合でも被締着部材の近い位置に早締めナットを簡易かつ迅速に配置でき、少ない螺回動作で締着状態にすることができるため作業の効率化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【0006】

【図1】市販品のナットと本発明に係るネジ穴方向に縦に分割した縦割りナットの斜視図である。

【図2】縦割りナットと縦割りナットカバーをボルトに装着する前の斜視図である。

【図3】縦割りナットをボルトに装着し縦割りナットカバーを被せる過程の斜視図である。

【図4】縦割りナットと縦割りナットカバーをボルトに装着した斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0007】

本実施形態について図を参照しながら以下に説明する。
また、以下の説明及び添付図面の内容は、解説のためのものであって本発明の技術的範囲を限定するものではない。

【0008】

本実施形態は、図２に示すように縦割りナット２と縦割りナットカバー４で構成される。

【0009】

縦割りナット２は市販品にみる図１の高ナット１を分割することで使用することが最良と考える。

【0010】

縦割りナットカバー４は、図１の高ナット形状と嵌合する穴を開ける。高ナット１形状の穴を開けることが困難な場合は、縦割りナットカバー４に高ナット１よりも大きめの穴を開け、穴に高ナット１を入れた状態で縦割りナットカバー４との隙間に硬化する樹脂を流し込み、樹脂が硬化後に高ナット１を抜き取り、高ナット１形状の穴を形成することもできる。

【0011】

縦割りナットカバー４は、ボルト３が貫通できる穴を開け、ボルト３の中間位置に配置した縦割りナット２にボルト３を貫通した状態で被せることが可能とする。

【0012】

縦割りナットカバー４を被せた縦割りナット２は、縦割りナットカバー４の螺回動作によりボルト３に嵌合した状態を保ちつつ縦割りナットカバー４と共に螺回動作をし被締着部材５を締着することができる。

【符号の説明】

【0013】

１ 高ナット
２ 縦割りナット
３ ボルト
４ 縦割りナットカバー
５ 被締着部材
６ 被締着部材
７ ナット

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】