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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015864
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】釣り用リールのカウンターケース
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/017 20060101AFI20240130BHJP
【FI】
A01K89/017
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118219
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100117204
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 徳哉
(72)【発明者】
【氏名】山下 拓耶
【テーマコード(参考)】
2B108
【Fターム(参考)】
2B108GA35
(57)【要約】
【課題】透過パネル部を強固に保持すると共に透明パネル部の歪みを抑制する。
【解決手段】表示装置を有する釣り用リールのカウンターケースであって、表示装置に対向する第1開口部、第1開口部に近接して設けられる第2開口部、及び、第1開口部と第2開口部との間に設けられる第1橋部を有し、第1樹脂からなる第1樹脂部21と、第1開口部を埋める透過パネル部32a、及び、透過パネル部32aから延設され、第1橋部に少なくとも部分的に重畳する第1フランジ部を有し、第1樹脂部21と一体成形された透明の第2樹脂からなる第2樹脂部22と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置を有する釣り用リールのカウンターケースであって、
前記表示装置に対向する第1開口部、前記第1開口部に近接して設けられる第2開口部、及び、前記第1開口部と前記第2開口部との間に設けられる第1橋部を有し、第1樹脂からなる第1樹脂部と、
前記第1開口部を埋める透過パネル部、及び、前記透過パネル部から延設され、前記第1橋部に少なくとも部分的に重畳する第1フランジ部を有し、前記第1樹脂部と一体成形された透明の第2樹脂からなる第2樹脂部と、
を備える、釣り用リールのカウンターケース。
【請求項2】
前記第2樹脂部は、前記第1フランジ部から延設され、前記第2開口部を埋める第1充填部を有する、請求項1記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項3】
前記第1樹脂部は、前記第2開口部の周縁部の少なくとも一部に、第1段部を有し、
前記第1充填部は、前記第1段部に係合する第1係合部を有する、請求項2記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項4】
前記第1橋部は、前記第2開口部の開口方向の一方側に設けられ、
前記第1段部は、前記第2開口部の開口方向の他方側に設けられる、請求項3記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項5】
前記第1樹脂部は、
前記第1開口部に近接して設けられ、前記第1開口部を挟んで、前記第2開口部に対向する位置に設けられた第3開口部と、
前記第1開口部と前記第3開口部との間に設けられる第2橋部と、を有し、
前記第2樹脂部は、
前記透過パネル部から延設され、前記第2橋部に少なくとも部分的に重畳する第2フランジ部を有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項6】
前記第2樹脂部は、前記第2フランジ部から延設され、前記第3開口部を埋める第2充填部を有する、請求項5記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項7】
前記第1樹脂部は、前記第3開口部の周縁部の少なくとも一部に、第2段部を有し、
前記第2充填部は、前記第2段部に係合する第2係合部を有する、請求項6記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項8】
前記第2橋部は、前記第3開口部の開口方向の一方側に設けられ、
前記第2段部は、前記第3開口部の開口方向の他方側に設けられる、請求項7記載の釣り用リールのカウンターケース。
【請求項9】
前記第1樹脂部は、
平面視で角部を有する前記第1開口部と、
前記角部に近接して設けられ、円形の第4開口部と、を有し、
前記第2樹脂部は、
前記透過パネル部から延設され、前記第4開口部を埋める第3充填部を有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の釣り用リールのカウンターケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り用リールのカウンターケースに関する。
【背景技術】
【0002】
釣り用リールのカウンターケースは、水深等を表示するための表示装置と、表示装置やモータを制御するための回路基板を収容する。下記特許文献1においては、表示窓に透明樹脂製のレンズが装着され、レンズを介して表示装置が視認される。レンズには、外部から力が作用することがある。また、回路基板の放熱によりカウンターケース内部の圧力が高まると、レンズには内部から力が作用する。そのため、レンズを表示窓に強固に固定することが必要となる。
【0003】
一方、下記特許文献2においては、多色成形により透明窓部がケース本体部と一体成形されている。この場合、透明窓部とケース本体部との間の接合強度を十分に確保すると共に、透明窓部の歪みを防止することが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-304430号公報
【特許文献2】特開2018-191590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、透過パネル部を強固に保持すると共に透明パネル部の歪みを抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面に係る釣り用リールのカウンターケースは、表示装置を有する。カウンターケースは、第1樹脂部と、第2樹脂部と、を備える。第1樹脂部は、第1樹脂からなる。第2樹脂部は、透明の第2樹脂からなる。第2樹脂部は、第1樹脂部と一体成形されている。第1樹脂部は、第1開口部と、第2開口部と、第1橋部を有する。第1開口部は、表示装置に対向する。第2開口部は、第1開口部に近接して設けられる。第1橋部は、第1開口部と第2開口部との間に設けられる。第2樹脂部は、透過パネル部と、第1フランジ部を有する。透過パネル部は、第1開口部を埋める。第1フランジ部は、透過パネル部から延設される。第1フランジ部は、第1橋部に少なくとも部分的に重畳する。
【0007】
この構成によれば、第1樹脂部と第2樹脂部が一体成形されている。そのため、第2樹脂部の透過パネル部が第1樹脂部の第1開口部に一体成形により保持される。そして、透過パネル部から延設された第1フランジ部が第1樹脂部の第1橋部に重畳しているので、透過パネル部に力が作用した際に、第1橋部が第1フランジ部を支える。更に、第1開口部に近接して第2開口部が設けられているので、一体成形時に第2開口部からガスが抜けやすい。そのため、透過パネル部の歪みが抑制される。
【0008】
本発明の第1側面に従う第2側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第2樹脂部は、第1充填部を有する。第1充填部は、第1フランジ部から延設される。第1充填部は、第2開口部を埋める。この構成によれば、第1充填部が第1フランジ部を介して透過パネル部とつながっている。そのため、第1樹脂部と第2樹脂部との密着性が高まり、透過パネル部が第1樹脂部から外れにくくなる。
【0009】
本発明の第2側面に従う第3側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第1樹脂部は、第2開口部の周縁部の少なくとも一部に、第1段部を有する。第1充填部は、第1係合部を有する。第1係合部は、第1段部に係合する。この構成によれば、第1フランジ部が第1橋部によって支持されると共に、第1充填部の第1係合部が第1段部に支持される。そのため、第1樹脂部と第2樹脂部との密着性が向上し、透過パネル部が第1樹脂部から外れにくくなる。
【0010】
本発明の第3側面に従う第4側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第1橋部は、第2開口部の開口方向の一方側に設けられる。第1段部は、第2開口部の開口方向の他方側に設けられる。この構成によれば、透過パネル部を含む第2樹脂部が、第1橋部と第1段部とにより、第2開口部の開口方向の両側から支えられる。そのため、第1樹脂部と第2樹脂部との密着性が向上し、透過パネル部が第1樹脂部から外れにくくなる。
【0011】
本発明の第1側面乃至第4側面の何れか一つに従う第5側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第1樹脂部は、第3開口部と、第2橋部と、を有する。第3開口部は、第1開口部に近接して設けられる。第3開口部は、第1開口部を挟んで、第2開口部に対向する位置に設けられる。第2橋部は、第1開口部と第3開口部との間に設けられる。第2樹脂部は、第2フランジ部を有する。第2フランジ部は、透過パネル部から延設される。第2フランジ部は、第2橋部に少なくとも部分的に重畳する。この構成によれば、透過パネル部に力が作用した際に、第1橋部が第1フランジ部を支えると共に第2橋部が第2フランジ部を支える。また、一体成形時に第2開口部と第3開口部からガスが抜けやすい。そのため、透過パネル部の歪みが抑制される。
【0012】
本発明の第5側面に従う第6側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第2樹脂部は、第2充填部を有する。第2充填部は、第2フランジ部から延設される。第2充填部は、第3開口部を埋める。この構成によれば、第1樹脂部と第2樹脂部との密着性がより一層向上する。
【0013】
本発明の第6側面に従う第7側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第1樹脂部は、第3開口部の周縁部の少なくとも一部に、第2段部を有する。第2充填部は、第2係合部を有する。第2係合部は、第2段部に係合する。この構成によれば、この構成によれば、第1樹脂部と第2樹脂部との密着性がより一層向上する。
【0014】
本発明の第7側面に従う第8側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第2橋部は、第3開口部の開口方向の一方側に設けられる。第2段部は、第3開口部の開口方向の他方側に設けられる。この構成によれば、第1樹脂部と第2樹脂部との密着性がより一層向上する。
【0015】
本発明の第1側面乃至第8側面のいずれか一つに従う第9側面の釣り用リールのカウンターケースにおいては、第1開口部は、平面視で角部を有する。第1樹脂部は、円形の第4開口部を有する。第4開口部は、角部に近接して設けられる。第2樹脂部は、第3充填部を有する。第3充填部は、透過パネル部から延設される。第3充填部は、第4開口部を埋める。この構成によれば、一体成形時に第2開口部と第4開口部からガスが抜けやすい。そのため、透過パネル部の歪みが抑制され、特に、第4開口部が角部に近接しているので、角部に対応した透過パネル部の角部における歪みが抑制される。また、第3充填部により、第1樹脂部と第2樹脂部の密着性が向上する。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、透過パネル部を強固に保持することができ、また、透明パネル部の歪みを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態における釣り用リールの斜視図。
図2】同釣り用リールのカウンターケースを示す斜視図。
図3】同カウンターケースの平面図。
図4図3のA-A断面図。
図5図3のB-B断面図。
図6】同カウンターケースの上ケースを示す斜視図。
図7】同上ケースの平面図。
図8】同上ケースの底面図。
図9図7のC-C断面図。
図10図7のD-D断面図。
図11図7のE-E断面図。
図12】同上ケースの要部平面図。
図13】同上ケースの第1樹脂部を示す平面図。
図14】(a)は同第1樹脂部の要部を示す平面図、(b)は(a)のF-F断面図。
図15】同第1樹脂部の要部を示す底面図。
図16】同上ケースの第2樹脂部を示し、(a)は平面側から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図。
図17】(a)は同第2樹脂部を示す平面図、(b)は(a)のコーナー部の拡大図。
図18】(a)は同第2樹脂部を示す底面図、(b)は図17(a)のG-G断面図。
図19】同上ケースの第3樹脂部を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る釣り用リールのカウンターケースについて、図1図19を参酌しつつ説明する。
【0019】
<全体構成>
図1に釣り用リールの概略斜視図を示している。釣り用リールは、両軸受けリールの一種で、モータ5で釣糸を巻き取ることができる電動リールである。電動リールは、釣竿に装着されるリール本体1と、リール本体1に回転可能に取り付けられるハンドル2とを備える。リール本体1は、釣竿に装着されるフレーム3と、フレーム3に回転可能に支持されて釣糸を巻き取るスプール4と、スプール4を駆動するモータ5と、フレーム3に取り付けられたカウンターケース6とを備える。尚、以下の説明において、第1方向Xは、スプール4の軸方向であって、左右方向である。第2方向Yは、平面視において第1方向Xと直交する方向であって、釣竿の軸方向であり、スプール4から釣糸が繰り出される方向であり、前後方向である。
【0020】
<カウンターケース6>
図2図5にカウンターケース6を示している。カウンターケース6は、表示窓7を有する。カウンターケース6は、表示装置10と、表示装置10を制御する第1回路基板11と、モータ5を制御する第2回路基板12と、表示装置10、第1回路基板11及び第2回路基板12を収容するケース本体13と、ケース本体13を覆う外装カバー14と、第1回路基板11に各種の情報を入力するために操作される複数の操作ボタン8と、を備える。表示装置10、第1回路基板11及び第2回路基板12は、ケース本体13の内部に取り付けられ、外装カバー14は、ケース本体13の外部に取り付けられる。表示装置10は第1回路基板11に電気的に接続され、第1回路基板11は第2回路基板12に電気的に接続される。
【0021】
第1回路基板11は、表示装置10に種々の情報を表示させる。表示装置10に表示される情報は、例えば水深等である。表示窓7を介して表示装置10を視認できる。表示装置10は、例えば液晶パネルである。表示装置10は、平面視矩形状である。表示装置10は、第1方向Xと第2方向Yを、互いに直交する二辺の方向とする長方形あるいは正方形である。
【0022】
第2回路基板12には、複数の配線17が接続される。第2回路基板12の下面にはMOSFET等の各種のトランジスタ(図示省略)が装着される。
【0023】
外装カバー14は、メインカバー14aとサブカバー14bとを備える。メインカバー14aは、ケース本体13の上部を覆う。サブカバー14bは、ケース本体13の前部の下部を覆う。メインカバー14aには、表示窓7を形成する表示開口部15が設けられている。
【0024】
操作ボタン8は、表示窓7の第2方向Yの隣に設けられている。複数の操作ボタン8は、第1方向Xに間隔をあけて並んでいる。操作ボタン8は、メインカバー14aを上下に挿通する。操作ボタン8の上部は、メインカバー14aから上側に突出する。操作ボタン8の下端部は、第1回路基板11に接触している。操作ボタン8を押すことにより、第1回路基板11に各種の情報を入力することができ、また、第1回路基板11を介して表示装置10に表示される情報を変更することができる。
【0025】
操作ボタン8は、第1ボタン部8aと、第1ボタン部8aの下側に位置する第2ボタン部8bと、第2ボタン部8bの下側に位置する第3ボタン部8cとを備える。第1ボタン部8aと第2ボタン部8bと第3ボタン部8cは互いに別体の構成である。但し、第1ボタン部8aと第2ボタン部8bと第3ボタン部8cは一体となって上下に往復運動する。第1ボタン部8aは外装カバー14を上下に挿通する。第1ボタン部8aの上部が外装カバー14から上方に突出している。第1ボタン部8aが操作される部分である。第2ボタン部8bは、第1ボタン部8aの下端面に接合される。第2ボタン部8bはケース本体13に設けられている。第3ボタン部8cは、第2ボタン部8bの下端部に接合される。第3ボタン部8cは第1回路基板11に接触する。
【0026】
<ケース本体13の概要>
ケース本体13は、上ケース13aと下ケース13bを備える。上ケース13aと下ケース13bは、互いに上下に接合される。接合構成は種々であってよく、例えば、ネジ止めであってもよいし、超音波溶着等の溶着であってもよいし、ネジ止めと溶着を併用するなど、複数の構成を併用するものであってもよい。上ケース13aと下ケース13bの間には、パッキン16が介装される。上ケース13aと下ケース13bは互いに気密に接合される。上ケース13aは、下面に開口部を有する下方開口形状であり、下ケース13bは、上面に開口部を有する上方開口形状である。上ケース13aと下ケース13bにより、表示装置10等を収容するための収容空間が形成される。収容空間は、外部と気密性を有して遮断される。
【0027】
上ケース13aは、樹脂製である。上ケース13aは成形品であるが、その詳細については後述する。上ケース13aは、天面部30と、天面部30の周縁に接続されて下方に延びる第1側面部31とを有する。上ケース13aの内面に、表示装置10と第1回路基板11が取り付けられる。天面部30の下側に表示装置10が対向し、表示装置10の下側に第1回路基板11が対向する。天面部30と表示装置10と第1回路基板11は互いに平行に配置される。
【0028】
天面部30は、透明な透過パネル部32aを有する。透過パネル部32aは、表示装置10の上側に対向している。尚、透過パネル部32aと表示装置10が対向する方向を上下方向とし、表示装置10から見て透過パネル部32a側を上側とし、透過パネル部32aから見て表示装置10側を下側とする。外装カバー14は透過パネル部32aを露出させる。即ち、外装カバー14の表示開口部15から透過パネル部32aが露出する。透過パネル部32aの上端部は表示開口部15に係合する。上ケース13aの透過パネル部32aと外装カバー14の表示開口部15が表示窓7を構成する。透過パネル部32aを介して外部から表示装置10を視認できる。透過パネル部32aは、表示装置10に対応して平面視矩形状である。
【0029】
下ケース13bは、好ましくは、金属製である。下ケース13bが金属製であると、放熱特性に優れる。下ケース13bは、底面部33と、底面部33の周縁に接続されて上方に延びる第2側面部34とを有する。上ケース13aの第1側面部31の下端面と下ケース13bの第2側面部34の上端面とが接合される。パッキン16は、第1側面部31の下端面と第2側面部34の上端面との間に介装される。第2回路基板12は、下ケース13bの底面部33の上面に取り付けられる。第2回路基板12は、底面部33の上面の大部分を覆う。底面部33の下面には、第2回路基板12のトランジスタの熱を逃がすための放熱フィン35が形成されている。
【0030】
<上ケース13aの詳細>
図6図12に上ケース13aを示している。上ケース13aは、二種類以上の樹脂により一体成形された多色成形品である。本実施形態では、上ケース13aは、三種類の樹脂からなる一体成形品である。
【0031】
上ケース13aは、第1樹脂からなる第1樹脂部21と、第1樹脂とは異なる第2樹脂からなる第2樹脂部22と、第1樹脂及び第2樹脂とは異なる第3樹脂からなる第3樹脂部23とから構成される。尚、成形順序は、第1樹脂部21、第2樹脂部22、第3樹脂部23の順である。樹脂の種類は種々であってよいが、本実施形態では、第1樹脂は、PCABS樹脂(ポリカーボネートABS)である。第2樹脂は、透明の樹脂であって具体的にはアクリル樹脂である。第3樹脂は、第1樹脂及び第2樹脂よりも弾性変形しやすい樹脂であって具体的にはエラストマーである。
【0032】
第1樹脂部21と第2樹脂部22と第3樹脂部23は互いに一体となって一つの部品である上ケース13aを構成する。但し、図13図15では、第1樹脂部21のみを仮想的に単独で図示している。図16図18では、第2樹脂部22のみを仮想的に単独で図示し、図19では、第3樹脂部23のみを仮想的に単独で図示している。また、図6図8図12において、第2樹脂部22には多数のドットを付して示している。
【0033】
上ケース13aの天面部30は、第1樹脂部21と第2樹脂部22と第3樹脂部23により構成される。上ケース13aの第1側面部31は、第1樹脂部21から構成される。上ケース13aの天面部30は、透明な透過パネル部32aと、透過パネル部32aを包囲する枠部32bと、枠部32bに変位可能に設けられた複数の第2ボタン部8bとを備える。枠部32bは、透過パネル部32aに近い第1部分と透過パネル部32aから遠い第2部分とに区分される。即ち、枠部32bは、透過パネル部32aを包囲する第1枠部36と、第1枠部36を包囲する第2枠部37から構成される。透過パネル部32aは第2樹脂部22により構成される。第1枠部36は、第1樹脂部21と第2樹脂部23により構成される。第1枠部36は、第1樹脂部21と第2樹脂部23が重畳して構成された複合領域である。第2枠部37は、第2ボタン部8bを除いて、第1樹脂部21からなる単独領域である。第2枠部37に複数の第2ボタン部8bが設けられる。第2ボタン部8bは第3樹脂部23からなる。
【0034】
また、天面部30の上面は、ベース面30aと、ベース面30aに対して一段上方に突出した上基準面30bとを有する。上基準面30bは外装カバー14によって覆われる。第2枠部37の上面がベース面30aである。第1枠部36の上面が上基準面30bである。透過パネル部32aの上面は、上基準面30bに対して上方に突出している。透過パネル部32aの上面は、外装カバー14によって覆われずに露出する。ベース面30aと上基準面30bは何れも平坦面である。天面部30の下面は、下基準面30cを有する。透過パネル部32aの下面及びその周縁部分が下基準面30cである。下基準面30cは平坦面である。下基準面30cは、天面部30の下面のうち最も上側に位置する。
【0035】
第1枠部36は、互いに第1方向Xに対向する第1枠辺部36a及び第2枠辺部36bと、互いに第2方向Yに対向する一対の第3枠辺部36cと、透過パネル部32aの四つのパネル角部320に対応した四つの枠コーナー部36dとを有する。
【0036】
<第1樹脂部21>
第1樹脂部21は、上ケース13aの主要部であって、上ケース13aの天面部30と第1側面部を構成する。図13のように、第1樹脂部21は、複数のボタン挿通孔40を有する。ボタン挿通孔40は、第1樹脂部21を上下に貫通している。
【0037】
図14及び図15は、第1樹脂部21のうち、上ケース13aの第1枠部36に対応した部分のみを示している。より詳細には、図14は、第1樹脂部21の上面において上基準面30bの範囲のみを示しており、図15は、第1樹脂部21の下面において下基準面30cの範囲のみを示している。
【0038】
第1樹脂部21は、第1開口部41と、第2開口部42と、第3開口部43と、四つの第4開口部44を有する。第1開口部41は透過パネル部32aが入り込むための開口部である。第1開口部41は透過パネル部32aに対応して平面視矩形状であって、具体的には第1方向Xと第2方向Yを互いに直交する2辺の方向とする長方形あるいは正方形であって、四つの開口角部41aを有する。第1開口部41の開口方向は上下方向であって、表示装置10と対向する方向である。
【0039】
第1開口部41の周縁部(開口縁部)には、全周に亘って第1支持面45が設けられている。第1支持面45は、下側を向いていて、第2樹脂部22を上側から支持する。第1支持面45は、第1開口部41に隣接し、第1開口部41を周回する第1傾斜面45aと、第1傾斜面45aから外側に延設された第1平坦面45bとから構成される。第1傾斜面45aは、下側に向けて拡開している。即ち、第1傾斜面45aは、外側に向けて下側に傾斜している。平坦面である上基準面30bあるいは下基準面30cに対する第1傾斜面45aの傾斜角度は、45度未満であって、好ましくは30度未満である。第1平坦面45bは、第1支持面45の主要部である。第1平坦面45bの外側に下基準面30cが延設される。下基準面30cは、第1平坦面45bを包囲している。即ち、下基準面30cは、第1支持面45を包囲している。第1平坦面45bは、下基準面30cと平行であり、下基準面30cよりも一段上側に位置する。第1支持面45と下基準面30cの間に、第2開口部42、第3開口部43、及び第4開口部44が位置する。
【0040】
第2開口部42は、第1開口部41の第1方向Xの一方側(右側)に近接して設けられている。第2開口部42は、第1開口部41よりも小さい。第2開口部42の平面視の形状は、種々の形状であってよいが、本実施形態では鈍角二等辺三角形である。第1開口部41と第2開口部42の間には第1橋部46が設けられている。即ち、第1開口部41と第2開口部42は、第1橋部46により分離されている。第1橋部46は、第2方向Yに延びている。第1橋部46の上面は上基準面30bである。第1橋部46の上面には、第1凹部47が設けられる。第1凹部47は、第1橋部46の長手方向に沿って即ち第2方向Yに沿って直線状に延びる。第1橋部46の下面は、第1支持面45を構成する。第2開口部42を挟んで第1橋部46と第1方向Xの反対側には、鈍角二等辺三角形の2辺に沿って屈曲した第1外片部48が設けられている。第1外片部48の第2開口部42に隣接した部分には、上基準面30bよりも一段下がった第1段部49が設けられている。第1段部49の上面は、上側を向いている。第1段部49の上面は、第2樹脂部22を下側から支持する第2支持面55を構成する。第2支持面55は、上基準面30bよりも一段下がっている。第1段部49は、第1外片部48の全長に亘って設けられる。第1段部49は、第2開口部42の周縁部のうち、第1開口部41から遠い部分に設けられる。第2開口部42、第1橋部46、及び第1外片部48は、上ケース13aの第1枠部36の第1枠辺部36aに位置する。
【0041】
第3開口部43は、第1開口部41の第1方向Xの他方側(左側)に近接して設けられている。第3開口部43は、第1開口部41を挟んで第2開口部42とは第1方向Xの反対側に位置する。第3開口部43は、第1開口部41よりも小さく、第2開口部42よりも小さい。第3開口部43の平面視の形状は、種々の形状であってよいが、本実施形態では第2方向Yに沿って直線状に延びるスリット状である。第1開口部41と第3開口部43の間には第2橋部50が設けられている。即ち、第1開口部41と第3開口部43は、第2橋部50により分離されている。第2橋部50は、第2方向Yに延びている。第2橋部50の上面は上基準面30bである。第2橋部50の上面の第2方向Yの両側には、それぞれ第2凹部51が設けられている。第2凹部51は、第2方向Yに沿って直線状に延びているが、第1凹部47よりは短い。第2橋部50の下面は、第1支持面45を構成する。
【0042】
第3開口部43を挟んで第2橋部50と第1方向Xの反対側には、第2方向Yに沿って直線状に延びる第2外片部52が設けられている。第2外片部52の第3開口部43に隣接した部分には、上基準面30bよりも一段下がった第2段部53が設けられている。第2段部53の上面は、上側を向いている。第2段部53の上面は、第2樹脂部22を下側から支持する第3支持面56を構成する。第3支持面56は、第2支持面55と同じ高さであって同一平面上にある。第2段部53は、第3開口部43の第2方向Yの全長に亘って設けられている。第2段部53は、第3開口部43の周縁部のうち、第1開口部41から遠い部分に設けられる。第3開口部43、第2橋部50、及び第2外片部52は、上ケース13aの第1枠部36の第2枠辺部36bに位置する。
【0043】
四つの第4開口部44は、第1開口部41の四つの開口角部41aにそれぞれ近接して設けられている。第1開口部41の二本の開口対角線41b上にそれぞれ第4開口部44が一対ずつ配置される。第4開口部44は、小径の円形である。第1開口部41と第4開口部44の間にはそれぞれ第3橋部54が設けられている。即ち、第1開口部41と第4開口部44は、第3橋部54により分離されている。第3橋部54は、第1開口部41の開口角部41aに沿って曲がっている。第3橋部54の上面は上基準面30bである。第3橋部54の下面は、第1支持面45を構成する。第4開口部44と第1開口部41との間の平面視における最小離間距離74bは、第4開口部44の直径74aよりも小さい。
【0044】
<第2樹脂部22>
第2樹脂部22は、第1樹脂部21と一体化している。第2樹脂部22は、透過パネル部32aを有する。透過パネル部32aは、第2樹脂部22の大部分を占める。透過パネル部32aは、第1樹脂部21の第1開口部41を埋めると共に第1開口部41の上端から上側に突出する。透過パネル部32aの上面は、上基準面30bよりも高い。透過パネル部32aの下面は、下基準面30cを構成する。
【0045】
透過パネル部32aの側面の下端部から側方に向けてフランジ部が突設されている。フランジ部は透過パネル部32aの周囲に全周に亘って形成されている。具体的には、第1フランジ部61と、第2フランジ部62と、一対の第3フランジ部63とが設けられている。第1フランジ部61と第2フランジ部62と一対の第3フランジ部63は、それぞれ透過パネル部32aの四つの辺の下端部から側方に延設されている。第1フランジ部61は、透過パネル部32aの第1方向Xの一方側(右側)に設けられる。第2フランジ部62は、透過パネル部32aの第1方向Xの他方側(左側)に設けられている。第1フランジ部61と第2フランジ部62は互いに第1方向Xに対向する。第3フランジ部63は、透過パネル部32aの第2方向Yの両側にそれぞれ設けられている。一対の第3フランジ部63は、互いに第2方向Yに対向する。第1フランジ部61と第2フランジ部62と一対の第3フランジ部63の各上面は、互いに同じ高さであって、透過パネル部32aの上面よりも低く、上基準面30bよりも低い。第1フランジ部61と第2フランジ部62と一対の第3フランジ部63の各上面は、第1樹脂部21の第1支持面45の下側に重なり合う。
【0046】
透過パネル部32aの周囲には、全周に亘って第1重合面64が設けられている。第1重合面64は、上側を向いている。第1重合面64は、第1樹脂部21の第1支持面45の下側に重なり合う。第1重合面64は、第1支持面45に対応した形状である。第1重合面64は、第1支持面45によって上側から支持される。第1重合面64は、透過パネル部32aに隣接し、透過パネル部32aを周回する第2傾斜面64aと、第2傾斜面64aから外側に延設された第2平坦面64bとから構成される。第2傾斜面64aは、第1樹脂部21の第1傾斜面45aに対応し、第2平坦面64bは、第1樹脂部21の第1平坦面45bに対応している。第2傾斜面64aは、外側に向けて下側に傾斜している。平坦面である上基準面30bあるいは下基準面30cに対する第2傾斜面64aの傾斜角度は、45度未満であって、好ましくは30度未満である。第2平坦面64bは、第1重合面64の主要部である。第2平坦面64bの周縁部に上基準面30bが位置している。第2平坦面64bは、上基準面30bと平行であり、上基準面30bよりも一段下側に位置する。第1フランジ部61と第2フランジ部62と一対の第3フランジ部63の各上面は、第1重合面64を構成する。第1フランジ部61と第2フランジ部62と一対の第3フランジ部63の各下面は、互いに同じ高さであって同一平面上に位置し、透過パネル部32aの下面と面一であって、下基準面30cを構成する。
【0047】
第2樹脂部22は、第1充填部70を有する。第1充填部70は、第1フランジ部61から上側に向けて突出している。第1フランジ部61から上側に向けて第1充填部70が突出している。第1充填部70は、透過パネル部32aに対して第1方向Xに離間している。透過パネル部32aと第1充填部70との間に第1樹脂部21の第1橋部46が位置する。第1充填部70は、第1樹脂部21の第2開口部42を埋める。第1充填部70の形状は、第2開口部42の形状に対応している。従って、第1充填部70は、平面視において鈍角二等辺三角形である。第1充填部70は、第2樹脂部22の周縁部に位置する。第1充填部70の上面は、上基準面30bを構成する。第1充填部70は、第1係合部71を有する。第1係合部71は、第1樹脂部21の第1段部49に係合する。第1係合部71は、第1段部49に対応した形状である。第1係合部71は、第1フランジ部61の外縁から第1方向Xの一方側に向けて突出している。第1係合部71の下面は第2重合面71aである。第2重合面71aは、下側を向いている。第2重合面71aは、第1段部49の上面の上側に重なり合う。第2重合面71aが第1段部49の上面、即ち、第2支持面55によって下側から支持される。第2重合面71aは、下基準面30cよりも上側に位置する。
【0048】
第2樹脂部22は、第2充填部72を有する。第2充填部72は、第2フランジ部62から上側に向けて突出している。第2充填部72は、透過パネル部32aに対して第1方向Xに離間している。透過パネル部32aと第2充填部72との間に第1樹脂部21の第2橋部50が位置する。第2充填部72は、第1樹脂部21の第3開口部43を埋める。第2充填部72の形状は第3開口部43の形状に対応している。従って、第2充填部72は、平面視において第2方向Yに沿って長い細幅の長方形状である。第2充填部72は、第2樹脂部22の周縁部に位置する。第2充填部72の上面は、上基準面30bを構成する。第2充填部72は、第2係合部73を有する。第2係合部73は、第2段部53に係合する。第2係合部73は、第2段部53に対応した形状である。第2係合部73は、第2フランジ部62の外縁から第1方向Xの他方側に向けて突出している。第2係合部73の下面は第3重合面73aである。第3重合面73aは、下側を向いている。第3重合面73aは、第2段部53の上面の上側に重なり合う。第3重合面73aが第2段部53の上面、即ち、第3支持面56によって下側から支持される。第3重合面73aは、第2重合面71aと同一の高さであって、下基準面30cよりも上側に位置する。
【0049】
第2樹脂部22は、四つの第3充填部74を有する。第3充填部74は、第1フランジ部61と一対の第3フランジ部63との境界部、及び、第2フランジ部62と一対の第3フランジ部63との境界部からそれぞれ上側に向けて突出している。第3充填部74は、透過パネル部32aの四つのパネル角部320に対応して設けられる。第3充填部74は、透過パネル部32aの二本のパネル対角線321上に位置する。四つの第3充填部74の上面は同一高さであって何れも上基準面30bを構成する。第3充填部74は、透過パネル部32aに対して、パネル対角線321の方向に離間している。透過パネル部32aと第3充填部74との間にはそれぞれ第1樹脂部21の第3橋部54が位置する。第3充填部74は、第1樹脂部21の第4開口部44を埋める。第3充填部74の形状は第4開口部44の形状に対応している。従って、第3充填部74は、平面視において円形であり、即ち、上下方向を軸方向とする円柱状である。第3充填部74は、第2樹脂部22の周縁部に位置し、特には、第2樹脂部22の四つの隅部に位置する。
【0050】
<第3樹脂部23>
第3樹脂部23は、第1樹脂部21と一体化している。第3樹脂部23は、複数の第2ボタン部8bと、第2ボタン部8b同士を連結する連結部80とを有している。
【0051】
以上のように、本実施形態におけるカウンターケースにおいては、第1樹脂部21に、第1開口部41に近接して、第2開口部42、第3開口部43及び第4開口部44が設けられている。そのため、第1樹脂部21に続いて第2樹脂部22を成形する際に、金型内のガスが第2開口部42、第3開口部43及び第4開口部44からスムーズに排出される。そのため、透過パネル部32aに歪みが生じにくい。特に、第2開口部42、第3開口部43及び第4開口部44が第1開口部41の周囲に分散して配置されているため、ガスが効果的に排出される。また、四つの第4開口部44が透過パネル部32aの四つのパネル角部320に近接して設けられているので、パネル角部320において発生しやすい歪みが効果的に抑制される。
【0052】
そして、第1開口部41を透過パネル部32aが埋めると共に、第2開口部42、第3開口部43及び第4開口部44をそれぞれ第1充填部70、第2充填部72及び第3充填部74が埋めるので、第1樹脂部21と第2樹脂部22との間の高い密着性が得られ、強度が高まる。そのため、透過パネル部32aが第1樹脂部21から外れにくい。
【0053】
しかも、第1橋部46、第2橋部50及び第3橋部54が第2樹脂部22を上側から支持している。更に、第1橋部46は、透過パネル部32aと第1充填部70との間に介在し、第2橋部50は透過パネル部32aと第2充填部72の間に介在し、第3橋部54は透過パネル部32aと第3充填部74の間に介在している。例えばトランジスタ等の放熱によってカウンターケースの内部が高温になった場合において、第2樹脂部22、特には透過パネル部32aには大きな内圧が作用し、透過パネル部32aには上側への力が作用する。そのような場合であっても、第1橋部46、第2橋部50及び第3橋部54が第2樹脂部22を上から支持することによって、内圧に対して十分に耐え得ることができる。尚、第1凹部47と第2凹部51が設けられているので、第1橋部46と第2橋部50が金型で押さえられ、第1橋部46と第2橋部50にゆがみが生じにくい。
【0054】
また、第1段部49に第1係合部71が係合し、第1係合部71が第1段部49によって下側から支持される。更に、第2段部53に第2係合部73が係合し、第2係合部73が第2段部53によって下側から支持される。そのため、第2樹脂部22、特に透過パネル部32aに下向きの外力が作用した場合であっても、第2樹脂部22が第1樹脂部21から下側に外れにくい。
【符号の説明】
【0055】
1 リール本体
2 ハンドル
3 フレーム
4 スプール
5 モータ
6 カウンターケース
7 表示窓
8 操作ボタン
8a 第1ボタン部
8b 第2ボタン部
8c 第3ボタン部
10 表示装置
11 第1回路基板
12 第2回路基板
13 ケース本体
13a 上ケース
13b 下ケース
14 外装カバー
14a メインカバー
14b サブカバー
15 表示開口部
16 パッキン
17 配線
21 第1樹脂部
22 第2樹脂部
23 第3樹脂部
30 天面部
30a ベース面
30b 上基準面
30c 下基準面
31 第1側面部
32a 透過パネル部
320 パネル角部
321 パネル対角線
32b 枠部
33 底面部
34 第2側面部
35 放熱フィン
36 第1枠部
36a 第1枠辺部
36b 第2枠辺部
36c 第3枠辺部
36d 枠コーナー部
37 第2枠部
40 ボタン挿通孔
41 第1開口部
41a 開口角部
41b 開口対角線
42 第2開口部
43 第3開口部
44 第4開口部
45 第1支持面
45a 第1傾斜面
45b 第1平坦面
46 第1橋部
47 第1凹部
48 第1外片部
49 第1段部
50 第2橋部
51 第2凹部
52 第2外片部
53 第2段部
54 第3橋部
55 第2支持面
56 第3支持面
61 第1フランジ部
62 第2フランジ部
63 第3フランジ部
64 第1重合面
64a 第2傾斜面
64b 第2平坦面
70 第1充填部
71 第1係合部
71a 第2重合面
72 第2充填部
73 第2係合部
73a 第3重合面
74 第3充填部
74a 直径
74b 最小離間距離
80 連結部
X 第1方向
Y 第2方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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