(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158681
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】ヒューズ保護装置及びこれを備えた火災受信機
(51)【国際特許分類】
H01H 85/20 20060101AFI20241031BHJP
H05K 3/34 20060101ALN20241031BHJP
【FI】
H01H85/20 B
H05K3/34 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074073
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(74)【代理人】
【識別番号】100228669
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 愛規
(72)【発明者】
【氏名】須田 健太
【テーマコード(参考)】
5E319
5G502
【Fターム(参考)】
5E319AA01
5E319AB01
5E319AC01
5E319CC22
5E319CD57
5E319GG15
5G502AA01
5G502AA20
5G502BA04
5G502BA06
5G502BC04
5G502BC14
5G502BD04
5G502CC03
5G502CC20
5G502CC23
5G502CC47
5G502FF10
(57)【要約】
【課題】ヒューズ管を絶縁状態を維持したままヒューズ管固定端子からの着脱を可能とし、また、ヒューズ管を取り外すことなくヒューズ管固定端子から取り外してヒューズ管を露出状態とすることを可能とする。
【解決手段】ヒューズ保護装置10は、回路基板16上に配置されたヒューズ管固定端子18に着脱自在に保持されたヒューズ管20を保護する。ヒューズ保護装置10は、箱形の装置本体12、取っ手14、嵌合爪部22、ヒューズ管押え部24を備える。ヒューズ管20をヒューズ保護装置10に保持してヒューズ管固定端子18に接続し、その周囲を囲んで保護する。ヒューズ保護装置10が取り外されると、ヒューズ管固定端子18にヒューズ管20が残る。ヒューズ管固定端子18からヒューズ管20を取り外す場合は、装置本体12の長手方向の側壁12aを指で両側から押さえてヒューズ管20の保持力を増加させることで取出し可能となる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子に着脱自在に保持されたヒューズ管を保護するヒューズ保護装置であって、
前記回路基板の基板面側となる下側に開口し、前記ヒューズ管が保持された前記ヒューズ管固定端子の外側を覆って前記回路基板上に配置される箱形の装置本体と、
前記装置本体の上面に形成された取っ手と、
前記装置本体の内部に形成され、前記装置本体が前記ヒューズ管固定端子に保持されたヒューズ管に装着される際に、前記ヒューズ管のガラス管部を着脱自在に保持する嵌合爪部と、
を備え、
前記装置本体は、前記ヒューズ管固定端子による前記ヒューズ管の保持力よりも前記嵌合爪部による前記ヒューズ管の保持力が小さくなるように構成され、前記回路基板から取り外されるときに、前記ヒューズ管固定端子に前記ヒューズ管を残すことを特徴とするヒューズ保護装置。
【請求項2】
請求項1記載のヒューズ保護装置において、
前記嵌合爪部は、前記ヒューズ管のガラス管部を軸方向の2個所に形成され、
前記装置本体は、前記2個所の嵌合爪部の間となる内部上面に形成されたヒューズ管押え部を備え、
前記ヒューズ管押え部は、前記嵌合爪部が前記ヒューズ管のガラス管部を保持する際に、前記ガラス管部の当接を受けて前記ヒューズ管を位置決めすることを特徴とするヒューズ保護装置。
【請求項3】
請求項1記載のヒューズ保護装置において、
前記装置本体は、
人的操作で変形可能な軟質であって絶縁性を有する材質で形成され、
前記嵌合爪部が形成された側壁の厚みが、前記ヒューズ管固定端子による前記ヒューズ管の保持力よりも前記嵌合爪部による前記ヒューズ管の保持力が小さくなる所定の厚みに設定されたことを特徴とするヒューズ保護装置。
【請求項4】
請求項1記載のヒューズ保護装置において、
前記装置本体は、長手方向側壁の両側を挟む操作により変形して前記嵌合爪部による前記ヒューズ管の保持力を増加させ、前記長手方向側壁の両側を挟んで前記回路基板から取り外す操作により前記ヒューズ管固定端子から前記ヒューズ管を取外し可能であることを特徴とするヒューズ保護装置。
【請求項5】
請求項1記載のヒューズ保護装置において、
前記嵌合爪部は、
前記ヒューズ管のガラス管部の外径に対応した所定の第1間隔を介して前記装置本体の長手方向側壁の相対する内側面に板状に張出して形成された爪基部と、
前記ヒューズ管のガラス管部の外径より小さい所定の第2間隔を介して前記装置本体の長手方向側壁の相対する内面に前記爪基部に続いて張出形成された矩形爪部と、
で形成され、
前記矩形爪部の下端の相対するコーナー部に、前記ヒューズ管が前記回路基板に取り付けられる際に前記ガラス管部への押し当てを受けて広がるための入口傾斜面が形成され、
前記矩形爪部の上端のコーナー部に、前記爪基部の間に前記ヒューズ管のガラス管部を保持すると共に、前記ヒューズ管が前記回路基板から取り外される際に前記ガラス管部の押し当てを受けて広がるための出口傾斜面が形成されたことを特徴とするヒューズ保護装置。
【請求項6】
請求項1記載のヒューズ保護装置を備えた火災受信機であって、
前記回路基板は、前記火災受信機の内部に、板面が略鉛直方向に設置されたことを特徴とする火災受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子に着脱自在に保持されたヒューズ管を保護するヒューズ保護装置及びこれを備えた火災受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、火災受信機等の筐体内に配置されている回路基板にはヒューズが実装されている。即ち、回路基板上の電源ラインの入力部に、ヒューズ管固定端子が配置され、ヒューズ管固定端子にヒューズ管が保持されている。
【0003】
ところで、回路基板上に配置されたヒューズ固定端子に保持されたヒューズ管は、火災受信機等の点検時に作業者が容易に触れることができることから、ヒューズ固定端子には安全性を確保するために絶縁性のヒューズ保護カバーが装着されている。
【0004】
しかしながら、従来のヒューズ保護カバーは、基板面側が開口したシリコンゴムなどで作られた袋状のカバーであり、ヒューズ管がはめ込まれたヒューズ管固定端子に一度装着されると取外しが困難な形状であり、また、ヒューズ保護カバーの取り外しは無通電状態で行う必要がある。さらに、ヒューズ保護カバーを取り外してヒューズ管固定端子からヒューズ管を指で取り外すことが困難であることから、ヒューズ管の取外しに専用の治具や工具を必要としている。
【0005】
一方、回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子に対し、ヒューズ管を着脱自在に保持したヒューズホルダーが知られている(特許文献1)。
【0006】
このような従来のヒューズホルダーは、回路基板側に開口した箱形の筐体内に、例えば、2本のヒューズ管を着脱自在に保持しており、回路基板上のヒューズ管固定端子に覆い被せるように装着されることで、ヒューズホルダー内に保持されているヒューズ管をヒューズ管固定端子に嵌め入れて電気的に接続することができる。また、ヒューズホルダーは、回路基板からを取り外されるときに、ヒューズ管をヒューズホルダー内に保持した状態でヒューズ管固定端子から取り外すことができ、ヒューズ管の取外しに専用の治具や工具を必要としない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のヒューズホルダーにあっては、例えば、回路基板の通電状態でヒューズ管の状態を確認する場合、ヒューズホルダーが回路基板から取り外されると、ヒューズ管も一緒にヒューズ管固定端子から取り外されて二次側が無通電状態となってしまい、回路基板の通電状態でヒューズ管の状態を確認することができないという問題がある。
【0009】
このため、従来のヒューズホルダーは、筐体内に保持しているヒューズ管の状態を外部から視認するための開口が設けられているが、開口の大きさは構造上の制約があるため、ヒューズ管固定端子を露出状態としてヒューズ管を外部から視認する場合に比べ、ヒューズ管の状態が視認しづらいといった問題がある。
【0010】
また、ヒューズ管固定端子は、回路基板上に配置され上部に二股に開いた板ばねホルダーで構成されているため、ヒューズホルダー内のヒューズ管の保持にあっては、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも強い保持力でホルダー内にヒューズ管を着脱自在に保持していることから、ホルダー側のヒューズ管保持構造が堅牢な構造となり、ヒューズホルダーに対するヒューズ管の取付けと取外しに、専用の工具や治具を必要とするという問題がある。
【0011】
本発明は、ヒューズ管を絶縁状態を維持したままヒューズ管固定端子からの着脱を可能とし、また、ヒューズ管をヒューズ管固定端子に残したまま取り外してヒューズ管を露出状態とすることを可能とするヒューズ保護装置及びこれを備えた火災受信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(ヒューズ保護装置)
本発明は、回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子に着脱自在に保持されたヒューズ管を保護するヒューズ保護装置であって、
回路基板の基板面側となる下側に開口し、ヒューズ管が保持されたヒューズ管固定端子の外側を覆って回路基板上に配置される箱形の装置本体と、
装置本体の上面に形成された取っ手と、
装置本体の内部に形成され、装置本体がヒューズ管固定端子に保持されたヒューズ管に装着される際に、ヒューズ管のガラス管部を軸方向の2個所で着脱自在に保持する嵌合爪部と、
を備え、
装置本体は、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも嵌合爪部によるヒューズ管の保持力が小さくなるように構成され、回路基板から取り外されるときに、ヒューズ管固定端子にヒューズ管を残すことを特徴とする。
【0013】
(ヒューズ管押え部)
嵌合爪部は、ヒューズ管のガラス管部を軸方向の2個所に形成され、
装置本体は、2個所の嵌合爪部の間となる内部上面に形成されたヒューズ管押え部を備え、
ヒューズ管押え部は、嵌合爪部がヒューズ管のガラス管部を保持する際に、ガラス管部の当接を受けてヒューズ管を位置決めする。
【0014】
(ヒューズ管を基板側に残すための材質と本体側壁の厚み)
装置本体は、
人的操作により変形可能な軟質であって絶縁性を有する材質で形成され、
嵌合爪部が形成された側壁の厚みが、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも嵌合爪部によるヒューズ管の保持力が小さくなる所定の厚みに設定される。
【0015】
(装置本体を挟む操作によるヒューズ管の取外し)
装置本体は、長手方向側壁の両側を挟む操作により変形して嵌合爪部によるヒューズ管の保持力を増加させ、長手方向側壁の両側を挟んで回路基板から取り外す操作によりヒューズ管固定端子からヒューズ管を取外し可能である。
【0016】
(嵌合爪部の構造)
嵌合爪部は、
ヒューズ管のガラス管部の外径に対応した所定の第1間隔を介して装置本体の長手方向側壁の相対する内側面に板状に張出して形成された爪基部と、
ヒューズ管のガラス管部の外径より小さい所定の第2間隔を介して装置本体の長手方向側壁の相対する内面に爪基部に続いて張出形成された矩形爪部と、
で形成され、
矩形爪部の下端の相対するコーナー部に、ヒューズ管が回路基板に取り付けられる際にガラス管部への押し当てを受けて広がるための入口傾斜面が形成され、
矩形爪部の上端のコーナー部に、爪基部の間にヒューズ管のガラス管部を保持すると共に、ヒューズ管が回路基板から取り外される際にガラス管部の押し当てを受けて広がるための出口傾斜面が形成されている。
【0017】
(火災受信機)
本発明は、ヒューズ保護装置を備えた火災受信機であって、
回路基板は、火災受信機の内部に、板面が略鉛直方向に設置されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
(ヒューズ保護装置の効果)
本発明は、回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子に着脱自在に保持されたヒューズ管を保護するヒューズ保護装置であって、回路基板の基板面側となる下側に開口し、ヒューズ管が保持されたヒューズ管固定端子の外側を覆って回路基板上に配置される箱形の装置本体と、装置本体の上面に形成された取っ手と、装置本体の内部に形成され、装置本体がヒューズ管固定端子に保持されたヒューズ管に装着される際に、ヒューズ管のガラス管部を軸方向の2個所で着脱自在に保持する嵌合爪部と、を備え、装置本体は、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも嵌合爪部によるヒューズ管の保持力が小さくなるように構成され、回路基板から取り外されるときに、ヒューズ管固定端子にヒューズ管を残すため、回路基板上のヒューズ管固定端子に対し絶縁状態を維持したままヒューズ管の取付けが可能であり、また、ヒューズ保護装置がヒューズ管が取り付けられたヒューズ管固定端子の周囲を覆って回路基板上に配置されていることで、作業者が受信機等の筐体内に配置された回路基板を取り扱う場合に、ヒューズ管やヒューズ固定端子に触れることを確実に防止し、高い安全性が確保可能となる。
【0019】
また、回路基板からヒューズ保護装置が取り外された場合、ヒューズ管固定端子からヒューズ管は取り外されることなく残っており、ヒューズ管固定端子に取り付けられたままのヒューズ管は、露出状態で視認可能となる。また、回路基板からヒューズ保護装置が取り外された場合、ヒューズ管固定端子からヒューズ管は取り外されないことから、回路基板の通電状態を維持したままヒューズ管の状態が確認可能となる。
【0020】
(ヒューズ管押え部)
また、嵌合爪部は、ヒューズ管のガラス管部を軸方向の2個所に形成され、装置本体は、2個所の嵌合爪部の間となる内部上面に形成されたヒューズ管押え部を備え、ヒューズ管押え部は、嵌合爪部がヒューズ管のガラス管部を保持する際に、ガラス管部の当接を受けてヒューズ管を位置決めするため、ヒューズ保護装置が回路基板に装着される際に、ヒューズ管を確実に位置決めすることが可能となる。
【0021】
(ヒューズ管を基板側に残すための材質と本体側壁の厚みの効果)
また、装置本体は、人的操作により変形可能な軟質であって絶縁性を有する材質で形成され、嵌合爪部が形成された側壁の厚みが、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも嵌合爪部によるヒューズ管の保持力が小さくなる所定の厚みに設定されたため、回路基板上に配置されているヒューズ管固定端子からヒューズ管を取り外すことなく(ヒューズ管を残したまま)、ヒューズ保護装置だけが取外し可能となる。
【0022】
(装置本体を挟む操作によるヒューズ管の取外しの効果)
また、装置本体は、長手方向側壁の両側を挟む操作により変形して嵌合爪部によるヒューズ管の保持力を増加させ、長手方向側壁の両側を挟んで回路基板から取り外す操作によりヒューズ管固定端子からヒューズ管を取外し可能であるため、作業者が回路基板上に配置されているヒューズ管固定端子からヒューズ管を取り外す場合には、装置本体の両側を指で挟んで嵌合爪部を押付ける操作を行うことで、装置本体内の嵌合爪部によりヒューズ管を強く押さえてヒューズ管固定端子から取り外すことができる。
【0023】
また、ヒューズ管固定端子から取り外された後の装置本体内に保持されているヒューズ管の保持力は指先で取り出せる程度であることから、工具や専用の治具を必要とすることなく、ヒューズ保護装置の本体内に保持されているヒューズ管を取り出すことができる。
【0024】
さらに、作業者がヒューズ管を回路基板上のヒューズ管固定端子に取り付ける場合、ヒューズ保護装置の装置本体内にヒューズ管を保持させるが、この場合にもヒューズ管を指で保持して嵌合爪部の間に押込むことで、工具や専用の治具を必要とすることなく、簡単且つ容易にヒューズ管を保持させることが可能となる。
【0025】
(嵌合爪部の構造の効果)
また、嵌合爪部は、ヒューズ管のガラス管部の外径に対応した所定の第1間隔を介して装置本体の長手方向側壁の相対する内側面に板状に張出して形成された爪基部と、ヒューズ管のガラス管部の外径より小さい所定の第2間隔を介して装置本体の長手方向側壁の相対する内面に爪基部に続いて張出形成された矩形爪部と、で形成され、矩形爪部の下端の相対するコーナー部に、ヒューズ管が回路基板に取り付けられる際にガラス管部への押し当てを受けて広がるための入口傾斜面が形成され、矩形爪部の上端のコーナー部に、爪本体の間にヒューズ管のガラス管部を保持すると共に、ヒューズ管が回路基板から取り外される際にガラス管部の押し当てを受けて広がるための出口傾斜面が形成されたため、作業者が装置本体内に相対して形成された嵌合爪部の間にヒューズ管を押し当てると、嵌合爪部の入口傾斜面にヒューズ管が当接して外側に広がることで、指で押し込む程度の軽い力で簡単且つ容易にヒューズ保護装置にヒューズ管を押し込んで保持させることが可能となる。
【0026】
また、回路基板からヒューズ保護装置が取り外された後に、作業者がヒューズ保護装置の装置本体内に残っているヒューズ管を取り出す場合、ヒューズ保護装置の開口した底面を指で開くことで嵌合爪部によるヒューズ管の係止が解除され、工具や専用の治具を必要とすることなく、軽い力で簡単且つ容易にヒューズ保護装置からヒューズ管を取り外すことが可能となる。
【0027】
(火災受信機)
また、本発明は、ヒューズ保護装置を備えた火災受信機であって、回路基板は、火災受信機の内部に、板面が略鉛直方向に設置されたため、火災受信機等の点検時に、作業者がヒューズ固定端子に触れてしまうことを防止でき、点検時の安全性が確保可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】ヒューズ保護装置の外観を示した説明図である。
【
図2】ヒューズ保護装置が配置された回路基板を示した説明図である。
【
図3】ヒューズ保護装置の構造を示した説明図である。
【
図4】回路基板にヒューズ保護装置が配置される前の状態を示した説明図である。
【
図5】回路基板にヒューズ保護装置が配置された状態を示した説明図である。
【
図6】ヒューズ保護装置にヒューズ管が保持された状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に、本発明に係るヒューズ保護装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態により、本発明が限定されるものではない。
【0030】
[実施形態の基本的な概念]
まず、実施形態の基本的概念について説明する。実施形態は、概略的に、回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子に着脱自在に保持されたヒューズ管を保護するヒューズ保護装置に関するものである。
【0031】
ここで、「回路基板」とは、例えば、火災受信機の内部に設置されるものであり、絶縁性の樹脂板の表面や裏面又は両面に回路パターンが形成され、電気部品が回路パターンに配置されて半田付けされたものであり、プリント基板を含む概念である。また「配置」とは、収納、設置、取付、装着等を含む概念である。
【0032】
また、「ヒューズ管固定端子」とは、上部に二股に開いたヒューズ管の嵌合受け部が形成された金属製の板ばねで作られた端子部材であり、回路基板上にヒューズ管の両端の電極管部を嵌合して電気的に接続する公知の回路部品である。また、「ヒューズ管」とは、ガラス管の両側に導電性の電極管部が嵌合し、ガラス管内を通ったヒューズの両端が電極管部の端面に半田付により固定された公知の回路部品である。
【0033】
そして、実施形態のヒューズ保護装置は、装置本体、取っ手、嵌合爪部及びヒューズ管押え部を備えるものである。
【0034】
ここで、「装置本体」とは、回路基板の基板面側となる下側に開口し、ヒューズ管が装着されたヒューズ管固定端子の外側を覆って回路基板上に配置される箱形の筐体である。また、「取っ手」とは、装置本体の上面に形成され、作業者がヒューズ保護装置を回路基板に装着し、取り外すために指で持つ部分である。
【0035】
また、「嵌合爪部」とは、装置本体の内部に形成され、装置本体が回路基板上のヒューズ管固定端子に装着される際に、ヒューズ管のガラス管部を軸方向の2個所で着脱自在に保持するものである。
【0036】
また、「ヒューズ管押え部」とは、2個所に形成された嵌合爪部の間となる装置本体の内部上面に形成され、嵌合爪部がヒューズ管のガラス管部を保持する際に、ガラス管部の当接を受けてヒューズ管を位置決めするものである。
【0037】
このように装置本体、取っ手、嵌合爪部及びヒューズ管押え部を備えたヒューズ保護装置の構造は、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも嵌合爪部によるヒューズ管の保持力が小さくなるように装置本体が構成され、回路基板からヒューズ保護装置が取り外されるときに、ヒューズ管固定端子にヒューズ管が残る構造となっている。
【0038】
実施形態のヒューズ保護装置によれば、回路基板上のヒューズ管固定端子に対し、絶縁状態を維持したままヒューズ管の取付けが可能である。また、実施形態のヒューズ保護装置が、ヒューズ管が取り付けられたヒューズ管固定端子の周囲を覆って回路基板上に装着されていることで、作業者が受信機等の筐体内に配置された回路基板を取り扱う場合に、ヒューズ管やヒューズ固定端子に触れることを確実に防止し、高い安全性が確保可能となる。
【0039】
また、回路基板から実施形態のヒューズ保護装置が取り外された場合、ヒューズ管はヒューズ管固定端子から取り外されることなく残っており、ヒューズ管固定端子に取り付けられたままのヒューズ管は、露出状態で視認可能となる。また、回路基板からヒューズ保護装置が取り外された場合、ヒューズ管固定端子からヒューズ管は取り外されないことから、回路基板の通電状態を維持したままヒューズ管の状態が確認可能となる。
【0040】
また、実施形態のヒューズ保護装置は、人的操作により変形可能な軟質であって絶縁性を有する材質、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)等の絶縁性の軟質合成樹脂で形成され、装置本体の嵌合爪部が形成された側壁の厚みが、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力よりも嵌合爪部によるヒューズ管の保持力が小さくなる所定の厚みに設定される。
【0041】
ここで、ヒューズ管固定端子によるヒューズ管の保持力は、金属製の板バネによる保持であることから、絶縁性の軟質合成樹脂で形成された装置本体の嵌合爪部による保持力より十分に強く、回路基板上に配置されているヒューズ管固定端子からヒューズ管を取り外すことなく、ヒューズ保護装置だけが取外し可能となる。
【0042】
一方、作業者がヒューズ管固定端子からヒューズ管を取り外す場合には、装置本体の長手方向側壁の両側を指で挟んで嵌合爪部によるヒューズ管の両側を押さえ付ける操作を行うことで、嵌合爪部によるヒューズ管の保持力を増加させ、ヒューズ管固定端子からヒューズ管を取り外すことが可能となる。
【0043】
また、ヒューズ管固定端子から取り外された後のヒューズ保護装置の装置本体内に保持されているヒューズ管は、ヒューズ保護装置の底面を開いて取り出すことできることから、工具や専用の治具を必要とすることなく、ヒューズ保護装置から簡単にヒューズ管を取り出すことができる。
【0044】
さらに、作業者がヒューズ管を回路基板上のヒューズ管固定端子に取り付ける場合、ヒューズ保護装置の装置本体内にヒューズ管を保持させるが、この場合にもヒューズ管を指で保持して嵌合爪部の間に押込むことで、工具や専用の治具を必要とすることなく、簡単且つ容易にヒューズ管をヒューズ管固定端子に取り付けることが可能となる。
【0045】
また、ヒューズ保護装置の嵌合爪部は、ヒューズ管のガラス管部の外径に対応した所定の第1間隔を介して装置本体の長手方向側壁の相対する内側面に板状に張出して形成された爪基部と、ヒューズ管のガラス管部の外径より小さい所定の第2間隔を介して装置本体の長手方向側壁の相対する内面に爪基部に続いて張出形成された矩形爪部とで形成されている。
【0046】
また、矩形爪部の下端の相対するコーナー部には、ヒューズ管が回路基板に取り付けられる際にガラス管部への押し当てを受けて広がるための入口傾斜面(入口テーパー面)が形成され、爪部の上端のコーナー部には、爪本体の間にヒューズ管のガラス管部を保持すると共に、ヒューズ管が回路基板から取り外される際にガラス管部の押し当てを受けて広がるための出口傾斜面(出口テーパー面)が形成されている。
【0047】
このため、作業者がヒューズ保護装置の装置本体内に形成された一対の嵌合爪部の間にヒューズ管を押し当てると、嵌合爪部の入口傾斜面(入口テーパー面)にヒューズ管が当接して外側に広がることで、指で押し込む程度の軽い力で簡単且つ容易にヒューズ保護装置にヒューズ管を保持させることが可能となる。
【0048】
また、回路基板からヒューズ管が取り外された後に、作業者がヒューズ保護装置の装置本体内に残っているヒューズ管を取り出す場合、ヒューズ保護装置の開口した底面を指で開くことで嵌合爪部によるヒューズ管の係止が解除され、工具や専用の治具を必要とすることなく、軽い力で簡単且つ容易にヒューズ保護装置からヒューズ管を取り外すことが可能となる。
【0049】
以下、具体的な実施形態を説明する。実施形態では、ヒューズ管を着脱自在に保持して回路基板上に配置されたヒューズ管固定端子ごとに、実施形態のヒューズ保護装置が配置される場合について説明する。
【0050】
[実施形態の具体的内容]
実施形態のヒューズ保護装置について、次のように分けて詳細に説明する。
a.ヒューズ保護装置
b.ヒューズ保護装置の構造
c.回路基板に対するヒューズ保護装置の着脱
d.ヒューズ保護装置に対するヒューズ管の着脱
e.本発明の変形例
【0051】
[a.ヒューズ保護装置]
ヒューズ保護装置の実施形態について説明する。当該説明にあっては、ヒューズ保護装置の外観を斜視図で示した
図1及びヒューズ保護装置が配置された回路基板を示した
図2を参照する。
【0052】
ここで、
図1及び
図2の説明では、X-Y-Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、回路基板上に配置されるヒューズ保護装置の長手方向の側面を正面に見て、X方向を左右方向とし、Y方向を上下方向とし、Z方向を前後方向とする。また、X方向における+X側を右側、-X側を左側とし、Y方向における+Y側を上側、-Y側を下側とし、Z方向における+Z側を前側、-Z側を後側とする。この点は本発明の実施形態となる
図3~
図6においても同様となる。
【0053】
図1に示すように、実施形態のヒューズ保護装置は、装置本体12と取っ手14で構成され、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)などの絶縁性を有する軟質の合成樹脂を材質として射出成型により形成れている。装置本体12は正面から見て横に長い箱形の筐体であり、回路基板に対する装着面となる下側が開口しており、内部にヒューズ管を着脱自在に保持する構造が設けられている。
【0054】
図2は、実施形態のヒューズ保護装置が装着された回路基板16の一例であり、例えば、火災受信機の内部に、例えば、板面が略鉛直方向に設置されている。回路基板16の裏面には所定の回路パターンが形成され、回路基板16の表面には、半導体素子、抵抗、スイッチ、端子台などを含む各種の回路部品が配置され、裏面側での半田付けにより回路パターンと電気的に接続されている。なお、
図2の回路基板16では回路パターンが裏面に形成されているが、回路パターンが表面や両面に形成された回路基板であっても構わない。
【0055】
回路基板16には、回路部品の一つとして一対のヒューズ管固定端子18が配置されている。なお、以下の説明では「ヒューズ管固定端子18」は「一対のヒューズ管固定端子18」を意味する。
【0056】
ヒューズ管固定端子18は、上部に二股に開いた嵌合受け部が形成された金属製の板ばねで作られており、着脱自在に保持するヒューズ管20の長さに対応した所定の間隔を離して回路基板16上に配置されている。ヒューズ管20は、ガラス管の両側に導電性の電極管部が嵌合し、ガラス管内を通ったヒューズの両端が電極管部の端面に半田付けされており、回路基板16上に配置されたヒューズ管固定端子18に着脱自在に嵌め込まれている。
【0057】
図2の回路基板16には、左手前側の3箇所にヒューズ管固定端子18が配置されており、その内の2個所には本実施形態のヒューズ保護装置10が装着され、残り1箇所は、ヒューズ保護装置10を装着する前若しくは取り外した後の露出状態となっている。
【0058】
「b.ヒューズ保護装置の構造」
続いて、ヒューズ保護装置の構造について説明する。当該説明にあっては、ヒューズ保護装置の構造を示した
図3を参照する。尚、
図3(A)は正面を示し、
図3(B)は側面を示し、
図3(C)は底面を示し、
図3(D)は
図3(C)の切断線a-aの断面を示し、
図3(E)は
図3(D)の切断線b-bの断面を示す。
【0059】
実施形態のヒューズ保護装置10は、装置本体12と取っ手14で構成されている。装置本体12は、回路基板の基板面側となる下側に開口し、
図2に示したように、ヒューズ管20を取り付けたヒューズ管固定端子18の外側を覆って回路基板16上に配置される箱形の筐体である。また、取っ手14は、装置本体12の上面に形成され、作業者がヒューズ保護装置10を回路基板16に装着し、また取り外すために指で持つ部分である。
【0060】
図3(C)~(E)に示すように、ヒューズ保護装置10の装置本体12内には、嵌合爪部22とヒューズ管押え部24が形成されている。
【0061】
嵌合爪部22は、装置本体12の長手方向の側壁12aの内壁面の2個所に分けて、相対する内壁面から板状に張出して形成され、根元側の爪基部22aと先端側の矩形爪部22bで構成されている。
【0062】
ここで、
図3(E)に示すように、爪基部22aは、
図2に示したヒューズ管20のガラス管部の外径に対応した所定の第1間隔L1を介して装置本体12の相対する内側面に形成されている。また、矩形爪部22bは、ヒューズ管20のガラス管部の外径より小さい所定の第2間隔L2を介して装置本体の相対する内側面に形成されている。
【0063】
矩形爪部22bの下端の相対するコーナー部には、ヒューズ管20ガラス管部への押し当てを受けて広がるための入口傾斜面(入口テーパー面)22cが形成されている。また、矩形爪部22bの上端のコーナー部には、爪基部22aの間にヒューズ管20のガラス管部を保持すると共に、ヒューズ管が回路基板16から取り外される際にガラス管部の押し当てを受けて広がるための出口傾斜面(出口テーパー面)22dが形成されている。
【0064】
ここで、装置本体12は、
図2に示したヒューズ管固定端子18によるヒューズ管20の保持力よりも嵌合爪部22によるヒューズ管の保持力が小さくなる構造となっている。このための構造は任意であるが、例えば、装置本体12の嵌合爪部22が形成された側壁12aの厚みが、ヒューズ管固定端子18によるヒューズ管20の保持力よりも嵌合爪部22によるヒューズ管20の保持力が小さくなる所定の厚みに設定される。
【0065】
また、装置本体12の嵌合爪部22が形成された側壁12aの厚みは、装置本体12の長手方向側壁の両側を挟む操作によりヒューズ管固定端子18からヒューズ管20を取り外す場合に、嵌合爪部22によるヒューズ管20の保持力を増加させるため、装置本体12の両側を挟む操作により内側へ変形可能とする構造を実現する厚みに設定される。
【0066】
このための、装置本体12の嵌合爪部22が形成された側壁12aの厚みは任意であるが、材質をポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)などの軟質の合成樹脂とした場合、例えば、1mm程度の厚みに設定される。
【0067】
ヒューズ管押え部24は、装置本体12内の2個所に形成された嵌合爪部22の間となる装置本体12の内部上面に形成され、嵌合爪部22がヒューズ管20のガラス管部を保持する際に、ガラス管部の当接を受けてヒューズ管20を位置決めする部位である。
【0068】
[c.回路基板に対するヒューズ保護装置の着脱]
続いて、回路基板に対するヒューズ保護装置の着脱について説明する。当該説明にあっては、回路基板にヒューズ保護装置が配置される前の状態を示した
図4及び回路基板にヒューズ保護装置が配置された状態を示した
図5を参照する。尚、
図4(A)及び
図5(A)は正面を示し、
図4(B)及び
図5(B)は側面を示す。
【0069】
図4に示すように、回路基板16のヒューズ管固定端子22に保持されているヒューズ管20にヒューズ保護装置10を装着する場合には、作業者がヒューズ保護装置10を取っ手14をもち、矢印で示すように、装置本体12を上部から覆い被せる操作を行う。
【0070】
この場合、装置本体12の嵌合爪部22の入口傾斜面22cがヒューズ管固定端子18に保持されているヒューズ管20に押し当てられると、矩形爪部22が外側へ押し広げられ、
図5に示すように、嵌合爪部22の爪基部22dの間にヒューズ管20のガラス管部が上側をヒューズ管受け部24に当接して位置決めされた状態で保持され、ヒューズ保護装置10が回路基板16上に配置される。
【0071】
また、
図5に示す回路基板16に配置されたヒューズ保護装置10を取り外す場合には、作業者が取っ手14を指でもち、
図4に示したとは逆に、装置本体12を上方に引き上げる。この場合、ヒューズ保護装置10の嵌合爪部22による保持力は、ヒューズ管固定端子18の保持力より小さいため、ヒューズ管固定端子18にヒューズ管22を残したまま、ヒューズ保護装置10だけを取り外してヒューズ管20を露出状態とし、ヒューズ管20の状態が確認可能となる。
【0072】
より詳細には、取っ手14により装置本体12を引き上げる操作が行われると、ヒューズ管固定端子18に保持されているヒューズ管20が嵌合爪部22の上側の出口コーナー部22dに押し当たることで、矩形爪部22が外側へ押し広げられ、ヒューズ管固定端子18にヒューズ管20を残したまま、ヒューズ保護装置10だけを取り外すことが可能となる。
【0073】
一方、
図5に示す回路基板16に配置されたヒューズ管固定端子18からヒューズ管20を取り外す場合には、装置筐体12の長手方向の側壁12aを両側から指で挟んで押込むことで変形させる。このため、ヒューズ保護装置10の嵌合爪部22による保持力が増加し、ヒューズ管固定端子18によるヒューズ管20の保持力を超えることで、ヒューズ保護装置10によってヒューズ管20を回路基板18から取り外すことが可能となる。
【0074】
[d.ヒューズ保護装置に対するヒューズ管の着脱]
続いて、ヒューズ保護装置に対するヒューズ管の着脱について説明する。当該説明にあっては、ヒューズ保護装置にヒューズ管が保持された状態を示した
図6を参照する。尚、
図6(A)は横断面を示し、
図6(B)は底面を示す。
【0075】
図6に示すように、ヒューズ保護装置10にヒューズ管20を保持させる場合には、装置本体12の開口した底面から嵌合爪部22にヒューズ管20を押し当てて押込む操作により嵌合爪部22が押し広げられ、ヒューズ管20がヒューズ管押え部24に当接する位置に保持される。この場合にも、筐体本体12の長手方向の側壁12aの肉厚は容易に変形可能な、例えば、1mm程度の厚さであることから、作業者がヒューズ管20を指で押し込む程度の軽い力で保持させることができ、工具や専用の治具を必要としない。
【0076】
また、回路基板16からヒューズ保護装置10が取り外された後に、作業者が装置本体12内に保持されているヒューズ管20を取り出す場合には、装置本体12の開口した底面を指で開くことで、嵌合爪部22によるヒューズ管20の係止が解除されて軽い力で取り出すことができ、工具や専用の治具を必要としない。
【0077】
[e.本発明の変形例]
本発明によるヒューズ保護装置の変形例について説明する。本発明のヒューズ保護装置は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
【0078】
上記の実施形態のヒューズ保護装置10は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)などの軟質合成樹脂で形成されており、これらの合成樹脂は一般に不透明又は半透明であるが、これに限定されず、透明な軟質合成樹脂で形成されれば、回路基板から取り外すことなくヒューズ管の状態が視認可能となる。
【0079】
(その他)
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0080】
10:ヒューズ保護装置
12:装置本体
12a:側壁
14:取っ手
16:回路基板
18:ヒューズ管固定端子
20:ヒューズ管
22:嵌合爪部
22a:爪基部
22b:矩形爪部
22c:入口傾斜面
22d:出口傾斜面
24:ヒューズ管押え部