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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158695
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】制御システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241031BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20241031BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20241031BHJP
   G06Q 50/26 20240101ALI20241031BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20241031BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20241031BHJP
   G10L 25/63 20130101ALI20241031BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/01 510
G06F3/16 540
G06F3/16 620
G06Q50/26
G10L13/00 100M
G10L15/00 200Z
G10L25/63
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074098
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
(72)【発明者】
【氏名】山本 剛志
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5E555AA29
5E555AA48
5E555AA71
5E555BA02
5E555BA31
5E555BB02
5E555BB31
5E555BC04
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB64
5E555CB67
5E555CC03
5E555DA23
5E555DA40
5E555EA19
5E555EA22
5E555EA23
5E555FA00
5L049CC11
5L049CC35
5L050CC11
5L050CC35
(57)【要約】      (修正有)
【課題】駅員や店員等の負担を軽減する公共交通機関の制御システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】制御システム10において、サーバ100は、公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、そのトラブルに応じた代替手段を特定する代替手段特定部と、公共交通機関に配置されている電子機器が前記公共交通機関のユーザから問い合わせを受け付けた場合に、ロボット200に代替手段特定部が特定した代替手段の説明をユーザ20に対して出力させる制御部と、を備える処理部を有する。制御部は、ロボットが、公共交通機関のユーザから問い合わせを受け付けた場合に、ロボットにユーザを落ち着かせる行動をとらせた後、代替手段特定部が特定した代替手段の説明をユーザに対して出力させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、前記トラブルに応じた代替手段を特定する代替手段特定部と、
前記公共交通機関に配置されている電子機器が前記公共交通機関のユーザから問い合わせを受け付けた場合に、前記電子機器に、前記代替手段特定部によって特定された前記代替手段の説明を前記ユーザに対して出力させる制御部と
を備える制御システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記電子機器が前記公共交通機関のユーザから問い合わせを受け付けた場合に、前記電子機器に前記ユーザを落ち着かせる行動をとらせた後、前記電子機器に、前記代替手段特定部によって特定された前記代替手段の説明を前記ユーザに対して出力させる、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記ユーザの感情を示す感情値を決定する感情決定部
をさらに備え、
前記制御部は、前記電子機器に、前記ユーザの感情値に応じた行動をとらせる、請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記代替手段特定部は、複数の前記ユーザに対応する複数対応代替手段と、各ユーザに対応する個別対応代替手段とを特定し、
前記制御部は、前記電子機器に、前記複数のユーザに対して前記複数対応代替手段の説明を出力させ、前記複数のユーザのそれぞれに対して前記個別対応代替手段の説明を出力させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数のユーザに対して一斉に代替手段を説明する場合、前記電子機器に、前記複数対応代替手段の説明をスピーカ出力させ、前記複数のユーザのそれぞれに対して代替手段を説明する場合、前記電子機器に、前記ユーザに向けて前記個別対応代替手段の説明を出力させる、請求項4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記電子機器に、前記複数対応代替手段の説明をスピーカ出力させ、前記複数のユーザのそれぞれに対して、前記個別対応代替手段を表示出力させる、請求項4に記載の制御システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、前記公共交通機関にトラブルが発生していない通常時と比較して、前記電子機器の発話スピードを速くさせる、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項8】
前記電子機器を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロボットの会話相手であるユーザの状態に対して適切なロボットの行動を決定する行動制御システムについて記載されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、制御システムが提供される。前記制御システムは、公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、前記トラブルに応じた代替手段を特定する代替手段特定部を備えてよい。前記制御システムは、前記公共交通機関に配置されている電子機器が前記公共交通機関のユーザから問い合わせを受け付けた場合に、前記電子機器に、前記代替手段特定部によって特定された前記代替手段の説明を前記ユーザに対して出力させる制御部を備えてよい。
【0004】
前記制御システムにおいて、前記制御部は、前記電子機器が前記公共交通機関のユーザから問い合わせを受け付けた場合に、前記電子機器に前記ユーザを落ち着かせる行動をとらせた後、前記電子機器に、前記代替手段特定部によって特定された前記代替手段の説明を前記ユーザに対して出力させてよい。前記制御システムは、前記ユーザの感情を示す感情値を決定する感情決定部をさらに備えてよく、前記制御部は、前記電子機器に、怒りを感じている前記ユーザに対して怒りを低下させるための行動をとらせ、不安を感じている前記ユーザに対して不安感を低下させるための行動をとらせてよい。
【0005】
前記いずれかの制御システムにおいて、前記代替手段特定部は、複数の前記ユーザに対応する複数対応代替手段と、各ユーザに対応する個別対応代替手段とを特定してよく、前記制御部は、前記電子機器に、前記複数のユーザに対して前記複数対応代替手段の説明を出力させ、前記複数のユーザのそれぞれに対して前記個別対応代替手段の説明を出力させてよい。前記制御システムにおいて、前記制御部は、前記複数のユーザに対して一斉に代替手段を説明する場合、前記電子機器に、前記複数対応代替手段の説明をスピーカ出力させ、前記複数のユーザのそれぞれに対して代替手段を説明する場合、前記電子機器に、前記ユーザに向けて前記個別対応代替手段の説明を出力させてよい。
【0006】
前記いずれかの制御システムにおいて、前記制御部は、前記電子機器に、前記複数対応代替手段の説明をスピーカ出力させ、前記複数のユーザのそれぞれに対して、前記個別対応代替手段を表示出力させてよい。
【0007】
前記いずれかの制御システムにおいて、前記制御部は、前記公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、前記公共交通機関にトラブルが発生していない通常時と比較して、前記電子機器の発話スピードを速くさせてよい。
【0008】
前記いずれかの制御システムは、前記電子機器を更に備えてよい。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記制御システムとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係るシステム10の全体構成の一例を概略的に示す。
図2】ロボット200及びサーバ100の機能ブロック構成を概略的に示す。
図3】サーバ100、又はロボット200の一部として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本実施形態に係るシステム10の全体構成の一例を概略的に示す。システム10は、サーバ100と、ロボット200とを備える。システム10は、複数のロボット200を備えてよい。ロボット200は、人型ロボットであってよい。ロボット200は、人型以外のロボットであってもよい。ロボット200は、電子機器の一例であってよい。なお、サーバ100は、制御システムとして機能し得る。ロボット200は、制御システムの制御対象オブジェクトの一例であってよい。システム10は、制御システムの一例であってもよい。
【0014】
ロボット200は、公共交通機関に配置される。ユーザ20は、公共交通機関を利用する利用者である。ロボット200は、ユーザ20に対して、公共交通機関に関連する情報を提供する。ロボット200は、例えば、鉄道に関連する施設に配置される。具体例として、ロボット200は、駅の券売機付近、駅の改札付近、及び駅のホーム等に配置される。ロボット200は、バス、タクシー、航空機、及び船舶等に関連する施設に配置されてもよい。
【0015】
サーバ100は、ロボット200とは遠隔に設けられる。サーバ100は、通信ネットワーク50を通じてロボット200を制御することができる。例えば、サーバ100は、ロボット200で検出されたセンサ情報を、通信ネットワーク50を通じて取得して、取得したセンサ情報に基づいて、ロボット200に行わせる動作を決定して、通信ネットワーク50を通じて制御情報を送信してロボット200に指示する。
【0016】
例えば、ロボット200は、ユーザ20の音声及び画像や、ロボット200が受けた外力の情報等、センサで検出した各種の情報を取得して、サーバ100に送信する。サーバ100は、ロボット200から取得した情報に基づいて、ロボット200を制御するための制御情報を生成する。サーバ100は、例えば、ロボット200から取得した情報に基づいて、ニューラルネットワーク(NN)を用いて、ロボット200を制御するための制御情報を生成する。
【0017】
システム10では、ロボット200の行動を決定すべく各種情報を処理したり、各種情報を処理した結果に基づいてロボット200の行動を決定したりする処理を、サーバ100が実行してよい。なお、それらの処理の一部又は全てを、ロボット200が実行してもよい。この場合、ロボット200の一部が、制御システムとして機能する。
【0018】
公共交通機関では、遅延等のトラブルが発生した際に、駅員や店員等がユーザに対して口頭で説明や対応を行うことが一般的である。しかし、これには、クレーム対応が発生する可能性があり、駅員や店員等にとって負担が大きい。本実施形態に係るシステム10は、例えば、公共交通機関においてトラブルが発生した際に、迂回路や代替手段を自動検索し、ロボット200によって、ユーザ20に対して説明する補助を行う。これにより、駅員や店員等の負担を軽減することができる。
【0019】
例えば、サーバ100が、公共交通機関に関連する情報を提供する情報提供サーバ80から、通信ネットワーク50を介して、公共交通機関に関連する情報を受信する。公共交通機関にトラブルが発生していない通常時、サーバ100は、情報提供サーバ80から受信した情報に基づいて、ロボット200を介して、ユーザ20に対して各種情報を提供する。
【0020】
公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、サーバ100は、トラブルに応じた代替手段を特定する。サーバ100は、例えば、トラブルに応じた代替手段の情報を、情報提供サーバ80から受信する。情報提供サーバ80が、トラブルに応じた代替手段の情報を提供していない場合、サーバ100は、情報提供サーバ80から受信した情報を用いて、自身で代替手段を特定してもよい。
【0021】
サーバ100は、ユーザ20の感情を認識する機能を有する。サーバ100は、ユーザ20の表情や、ユーザ20との会話から、ユーザ20の感情を示すユーザ感情値を特定し、ユーザ感情値に応じた対応をロボット200によって行ってよい。例えば、システム10は、怒っているユーザ20や不安を感じているユーザ20を落ち着かせた上で、ユーザ20が必要としている情報を適切に案内する。怒っていたり、不安を感じたりしている状況では、ロボット200からユーザ20に対して説明した内容の、ユーザ20の理解度は低下することになるが、システム10が、ユーザ20の感情の遷移を監視しつつ、怒りや不安を抑えるようにコミュニケーションをとり、ユーザ20が落ち着いたことを確認した上で、代替手段等の説明を行うことによって、効率的にトラブル対応を行うことができる。
【0022】
図2は、ロボット200及びサーバ100の機能ブロック構成の一例を概略的に示す。まず、ロボット200の機能ブロック構成について説明する。ロボット200は、センサ部210と、情報処理部220と、制御対象230と、通信部240とを有する。情報処理部220は、MPU等のプロセッサであってよい。通信部240は、サーバ100との通信を担う。通信部240は、ネットワークIF等の通信デバイスであってよい。
【0023】
制御対象230は、スピーカを含む。制御対象230は、表示部を含む。表示部は、ロボット200の胸部等、ロボット200の任意の位置に配置されてよい。制御対象230は、目部等に設置されたLEDを含む。制御対象230は、ロボット200の肢部や頭部等の可動部を駆動するモータ等を含む。
【0024】
センサ部210は、マイク211、ジャイロセンサ212、モータセンサ213、カメラ214、赤外線センサ215、電池残量センサ216等の各種のセンサを有する。センサ部210がこれらの全てを有することは必須とは限らず、また、センサ部210はこれら以外を有してもよい。
【0025】
マイク211は、周囲の音声を取得する。例えば、マイク211は、ユーザ20の音声を取得する。ジャイロセンサ212は、ロボット200全体及びロボット200の各部の角速度を検出する。モータセンサ213は、ロボット200の可動部を駆動するモータの駆動軸の回転角度を検出する。カメラ214は、可視光によって撮影して動画や静止画の画像情報を生成する。赤外線センサ215は、赤外線により周囲の物体を検出する。電池残量センサ216は、ロボット200が備える電池の残存容量を検出する。
【0026】
センサ部210は、マイク211で取得された音声データ、カメラ214で撮影された画像、ジャイロセンサ212で検出された角速度、モータセンサ213で検出された回転角度、電池残量センサ216で検出した残存容量、赤外線センサ215で検出した物体情報等の各種のセンサデータを、情報処理部220に出力する。情報処理部220は、取得したセンサ信号を通信部240に供給して、サーバ100へ送信させる。また、情報処理部220は、サーバ100から取得した制御情報に基づいて、ロボット200のスピーカから発話させたり、ロボット200のLEDを発光させたり、ロボット200の肢部等を動作させたりする。
【0027】
次に、サーバ100の機能ブロック構成について説明する。サーバ100は、処理部110と、通信部120と、記憶部130とを有する。処理部110は、制御部111と、ユーザ状態認識部112と、感情決定部113と、代替手段特定部114とを備える。通信部120は、情報取得部122を有する。
【0028】
通信部120は、外部との通信を担う。通信部120は、例えば、ロボット200と通信する。通信部120は、例えば、情報提供サーバ80と通信する。通信部120は、ネットワークIF等の通信デバイスであってよい。情報取得部122は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部122は、情報提供サーバ80によって提供されている公共交通機関に関する情報を、通信ネットワーク50を通じて取得する。例えば、情報取得部122は、ロボット200のセンサ部210で検出された情報を、通信ネットワーク50を通じて取得する。
【0029】
記憶部130は、ハードディスク装置、フラッシュメモリ等の記憶媒体を有する。また、記憶部130は、RAM等の揮発性記憶装置を有する。記憶部130は、処理部110が実行時に読み出すプログラムコードや各種の一時データの他、処理部110の処理の実行に必要な情報等を格納する。記憶部130は、いわゆる大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)を記憶してよい。記憶部130は、通信部120がロボット200から取得した情報を記憶する。
【0030】
制御部111は、記憶部130に記憶されている情報と、情報取得部122が取得した情報とを用いて、ロボット200の行動を決定し、決定した行動を実行させるための制御情報を、通信部120を介してロボット200に送信する。
【0031】
記憶部130は、例えば、情報提供サーバ80から取得した、公共交通機関に関する情報を記憶する。記憶部130は、公共交通機関に関する情報をユーザ20に対して案内するための案内情報を記憶する。制御部111は、記憶部130に記憶されている案内情報を、ユーザ20に対して出力するように、ロボット200を制御してよい。
【0032】
記憶部130は、案内情報に加えて、当該案内情報をロボット200が出力する際の出力態様を記憶してもよい。出力態様は、表示出力の内容を含んでよい。出力態様は、音声出力の内容を含んでよい。出力態様は、ロボット200の声のトーンを含んでよい。出力態様は、ロボット200の発話スピードを含んでよい。出力態様は、ロボット200の身振り手振りの情報を含んでよい。出力態様は、ロボット200のユーザ20に合わせて頷く量の情報を含んでよい。出力態様は、ロボット200の間をとる量の情報を含んでよい。
【0033】
ユーザ状態認識部112は、情報取得部122が取得した情報に基づいて、ユーザ20の状態を認識する。ユーザ状態認識部112は、カメラ214によって撮像された撮像画像を解析して、ユーザ20の顔を認識してよい。例えば、記憶部130が、複数の人物の顔画像を記憶しておき、ユーザ状態認識部112は、撮像画像と、記憶された顔画像とをマッチングすることによって、ユーザ20の顔を認識する。ユーザ状態認識部112は、カメラ214によって撮像された撮像画像を解析して、ユーザ20の表情を認識してよい。ユーザ状態認識部112は、マイク211によって検出されたユーザ20の音声を解析して、ユーザ20の発声内容を認識してよい。ユーザ状態認識部112は、マイク211によって検出されたユーザ20の音声を解析することにより、音声感情認識を実行してもよい。例えば、ユーザ状態認識部112は、音声の周波数成分等の特徴量を抽出して、抽出した特徴量に基づいて、ユーザ20の感情を認識する。
【0034】
ユーザ状態認識部112は、情報取得部122が取得した情報に基づいて、ユーザ20の行動を認識してよい。例えば、ユーザ状態認識部112は、情報取得部122が取得した情報と、情報取得部122が当該情報を取得したときの実際のユーザ20の行動とを訓練データとして学習された、情報取得部122が取得した情報から、ユーザ20の行動を出力するニューラルネットワークを予め記憶しておき、情報取得部122が取得した情報を、当該ニューラルネットワークに入力することによって、ユーザの行動を認識する。当該ニューラルネットワークは、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ20の表情及びユーザ20の発声内容を受け付けるように構成されてもよい。ユーザの行動を認識する方法は、これに限られず、公知の他の方法を用いてもよい。
【0035】
感情決定部113は、ロボット200と会話しているユーザ20の感情を示すユーザ感情値を決定する。感情決定部113は、情報取得部122が取得した情報を用いて、ユーザ20のユーザ感情値を決定してよい。感情決定部113は、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ状態を用いて、ユーザ20のユーザ感情値を決定してよい。感情決定部113は、ユーザ状態認識部112によって音声感情認識が実行された場合に、情報取得部122が取得した情報と、音声感情認識結果とを用いて、ユーザ20のユーザ感情値を決定してもよい。
【0036】
ユーザ感情値は、ユーザ20の感情の種類と、ユーザ20の感情の正負と感情の度合を示す値とを含んでよい。ユーザ20の感情の種類として、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、「充実感」、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」等が挙げられる。なお、これらは例示であって、これらに限られない。ユーザ20の感情の正負を示す値は、例えば、ユーザ20の感情が、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、及び「充実感」のように、快感や安らぎを伴う明るい感情であれば、正の値を示し、明るい感情であるほど、大きい値となる。ユーザの感情が、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」のように、嫌な気持ちになってしまう感情であれば、負の値を示し、嫌な気持ちであるほど、負の値の絶対値が大きくなる。ユーザの感情が、上記の何れでもない場合(「普通」)、0の値を示す。
【0037】
例えば、感情決定部113は、情報取得部122が取得した情報と、情報取得部122が当該情報を取得したときの実際のユーザ20の感情を示すユーザ感情値とを訓練データとして学習された、情報取得部122が取得した情報から、ユーザ20のユーザ感情値を出力するニューラルネットワークを予め記憶しておき、情報取得部122が取得した情報を、当該ニューラルネットワークに入力することによって、ユーザ感情値を取得する。当該ニューラルネットワークは、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ20の表情及びユーザ20の発声内容を受け付けるように構成されてもよい。ユーザ感情値を決定する方法は、これに限られず、公知の他の方法を用いてもよい。
【0038】
代替手段特定部114は、公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、トラブルに応じた代替手段を特定する。公共交通機関のトラブルの例として、遅延、ダイヤ乱れ、事故、及び故障等が挙げられるが、これらに限られない。
【0039】
代替手段特定部114は、例えば、公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、情報提供サーバ80から代替手段の情報を受信することによって、代替手段を特定する。具体例として、対象となる公共交通機関が鉄道であり、情報提供サーバ80が、鉄道に関連する情報を提供している場合において、鉄道においてトラブルが発生した場合に、情報提供サーバ80が、トラブルが発生した路線の代替となる路線の情報を提供している場合、代替手段特定部114は、当該情報を受信することによって、代替手段を特定する。
【0040】
情報提供サーバ80が代替手段の情報を提供していないケース等において、代替手段特定部114は、情報提供サーバ80から、公共交通機関の状況を示す情報を受信して、当該情報から、自身で代替手段を特定してもよい。具体例として、対象となる公共交通機関が鉄道である場合において、情報提供サーバ80から、トラブルが発生した路線の情報を受信した場合に、代替手段特定部114は、トラブルが発生した路線の代替となる路線を、代替手段として特定する。
【0041】
代替手段特定部114は、例えば、各ユーザ20に対応する個別対応代替手段を特定する。代替手段特定部114は、例えば、あるユーザ20について、当該ユーザ20の目的地に応じた代替手段を個別対応代替手段として特定する。代替手段特定部114は、ユーザ20の目的地及び希望到着時刻に応じた代替手段を個別対応代替手段として特定してもよい。具体例として、ロボット200が、ユーザ20から、ユーザ20の目的地及び希望到着時刻を含む問い合わせを受け付けた場合に、代替手段特定部114は、当該目的日及び希望到着時刻に応じた個別対応代替手段を特定する。また、例えば、ロボット200が、ユーザ20の目的地及び希望到着時刻を含まない問い合わせをユーザ20から受け付けた場合に、制御部111が、ユーザ20の目的地や希望到着時刻をロボット200に質問させ、代替手段特定部114が、その回答に応じて、個別対応代替手段を特定する。
【0042】
代替手段特定部114は、例えば、複数のユーザ20に対応する複数対応代替手段を特定する。複数対応代替手段は、複数のユーザ20に個別に対応するものではなく、総合的な代替手段であってよい。例えば、公共交通機関が鉄道である場合において、ある路線にトラブルが発生した場合に、複数対応代替手段は、その代替となる路線を含む。
【0043】
制御部111は、公共交通機関においてトラブルが発生した場合において、ロボット200が公共交通機関のユーザ20から問い合わせを受け付けた場合に、ロボット200に、代替手段特定部114によって特定された代替手段の説明をユーザ20に対して出力させてよい。このように、公共交通機関に配置したロボット200によって、ユーザ20に対して代替手段を説明するようにすることで、駅員や店員等の負荷を軽減することができる。
【0044】
制御部111は、ロボット200がユーザ20から問い合わせを受け付けた場合に、ロボット200にユーザ20を落ち着かせる行動をとらせた後、ロボット200に、代替手段特定部114によって特定された代替手段の説明をユーザ20に対して出力させてよい。公共交通機関にトラブルが発生した場合、ユーザ20は、怒りを感じていたり、不安を感じていたりする可能性が高い。そのような状態のときに、ユーザ20に対して代替手段を説明しても、代替手段を正確に理解することができなかったり、負の感情が強まったりするおそれがある。それに対して、ロボット200にユーザ20を落ち着かせる行動をとらせて、ユーザ20を落ち着かせることによって、代替手段の説明の理解度を高めたり、負の感情が高まってクレームにつながる可能性を低減したりすることができる。
【0045】
ユーザ20を落ち着かせる行動の内容は、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。制御部111は、記憶部130に記憶されている、ユーザ20を落ち着かせる行動の内容を示す情報に従って、ロボット200を制御してよい。ユーザ20を落ち着かせる行動の例として、謝罪、トラブルの状況の説明、トラブルの原因の説明、及び気分が落ち着く音楽の再生等が挙げられるが、これらに限られない。
【0046】
制御部111は、感情決定部113によって決定されたユーザ20の感情値に応じた行動を、ロボット200にとらせてもよい。これにより、ユーザ20の状態に適した行動をロボット200にとらせることができる。
【0047】
例えば、ユーザ20の感情値が怒りを示す場合に、制御部111は、ロボット200に、怒りを低下させるための行動をとらせる。ユーザ20の怒りを低下させる行動の内容は、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。制御部111は、記憶部130に記憶されている、怒りを低下させるための行動の内容を示す情報に従って、ロボット200を制御してよい。ユーザ20の怒りを低下させるための行動の例として、謝罪、及び気分が落ち着く音楽の再生等が挙げられるが、これらに限られない。
【0048】
例えば、ユーザ20の感情値が不安を示す場合に、制御部111は、ロボット200に、不安を低下させるための行動をとらせる。ユーザ20の不安を低下させる行動の内容は、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。制御部111は、記憶部130に記憶されている、不安を低下させるための行動の内容を示す情報に従って、ロボット200を制御してよい。ユーザ20の不安を低下させるための行動の例として、トラブルの状況の説明、トラブルの原因の説明等が挙げられるが、これらに限られない。
【0049】
制御部111は、ユーザ20の感情値の値の大きさに応じた行動を、ロボット200にとらせてもよい。これにより、ユーザ20の状態により適した行動をロボット200にとらせることができる。
【0050】
例えば、ユーザ20の感情値が怒りを示す場合に、制御部111は、ロボット200に、怒りの度合の大きさに応じた行動をとらせる。怒りの度合の大きさに応じた行動は、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。怒りの度合の大きさに応じた行動の例として、怒りの度合の大きさに応じた強度の謝罪が挙げられるが、これらに限られない。
【0051】
例えば、ユーザ20の感情値が不安を示す場合に、制御部111は、ロボット200に、不安の度合の大きさに応じた行動をとらせる。不安の度合の大きさに応じた行動は、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。不安の度合の大きさに応じた行動の例として、不安の度合が大きい程詳細なトラブルの状況の説明、トラブルの原因の説明や、不安の度合が閾値より高い場合に、トラブルの解消可能性の説明を追加する等が挙げられるが、これらに限られない。
【0052】
制御部111は、複数のユーザ20を対象として代替手段を説明する場合に、ロボット200に、複数のユーザ20に対して複数対応代替手段の説明を出力させ、複数のユーザ20のそれぞれを対象として代替手段を説明する場合に、ロボット200にそれぞれのユーザ20に対して個別対応代替手段の説明を出力させてよい。
【0053】
例えば、制御部111は、複数のユーザ20に対して一斉に代替手段を説明する場合、ロボット200に、複数対応代替手段の説明をスピーカ出力させ、複数のユーザ20のそれぞれに対して代替手段を説明する場合、ロボット200に、ユーザ20に向けて個別対応代替手段の説明を出力させる。このとき、制御部111は、ロボット200に、複数対応代替手段の説明をスピーカ出力させ、複数のユーザ20のそれぞれに対して、個別対応代替手段を表示出力させてもよい。これにより、多くのユーザ20に対して代替手段を伝えつつ、各ユーザ20への個別対応も行うことができ、公共交通機関のトラブルによる影響を受ける非常に多くのユーザ20に、効率的に対応することを可能にできる。
【0054】
制御部111は、公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、複数対応代替手段の説明を開始し、ユーザ20から個別に問い合わせを受け付けた場合に、その問い合わせに対して代替手段特定部114が特定した個別対応代替手段の説明を、当該ユーザ20に対して行うようにしてもよい。制御部111は、個別対応代替手段の説明が完了した後に、複数対応代替手段の説明を再開してよい。
【0055】
制御部111は、公共交通機関においてトラブルが発生した場合に、公共交通機関にトラブルが発生していない通常時と比較して、ロボット200の発話スピードを速くさせてよい。公共交通機関においてトラブルが発生した場合、それに対応すべく急いでいるユーザ20が多い傾向にあるが、ロボット200の発話スピードを速くすることによって、ユーザ20に対して迅速に代替手段を伝えることができる。
【0056】
以上に説明したサーバ100の機能は、1以上のコンピュータによって実装されてよい。サーバ100の少なくとも一部の機能は、仮想マシンによって実装されてよい。また、サーバ100の機能の少なくとも一部は、クラウドで実装されてよい。上記実施形態では、電子機器の例としてロボット200を主に挙げて説明したが、これに限られない。電子機器の例として、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、及びスマートスピーカ等、ぬいぐるみ等、自動車や自動二輪車等の車両、家電製品等が挙げられる。なお、これらは例示であり、電子機器は、これらに限られない。
【0057】
図3は、サーバ100、又はロボット200の一部として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200は、例えば、サーバ100として機能してよい。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0058】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0059】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0060】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0061】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0062】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0063】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0064】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0065】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0066】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0067】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0068】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0069】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0070】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0071】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0072】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0073】
10 システム、20 ユーザ、50 通信ネットワーク、80 情報提供サーバ、100 サーバ、110 処理部、111 制御部、112 ユーザ状態認識部、113 感情決定部、114 代替手段特定部、120 通信部、122 情報取得部、130 記憶部、200 ロボット、210 センサ部、211 マイク、212 ジャイロセンサ、213 モータセンサ、214 カメラ、215 赤外線センサ、216 電池残量センサ、220 情報処理部、230 制御対象、240 通信部、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3