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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158699
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】杖
(51)【国際特許分類】
   A45B 9/02 20060101AFI20241031BHJP
   A45B 9/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A45B9/02 A
A45B9/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074102
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾関 健吾
(72)【発明者】
【氏名】近藤 慎
(72)【発明者】
【氏名】野口 修一
(72)【発明者】
【氏名】佐野 恒平
(57)【要約】
【課題】軽量化および強度の向上を実現することができる杖を提供する。
【解決手段】杖1は、シャフト2と、シャフト2の一方端に接続されたグリップ3と、シャフト2の他方端に接続された石突き4とを備えている。シャフト2は、アウターパイプ2aと、アウターパイプ2aの内側に配置されたインナーパイプ2bとを含んでいる。インナーパイプ2bの厚さはアウターパイプ2aの厚さよりも大きい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
前記シャフトの一方端に接続されたグリップと、
前記シャフトの他方端に接続された石突きとを備え、
前記シャフトは、アウターパイプと、前記アウターパイプの内側に配置されたインナーパイプとを含み、
前記インナーパイプの厚さは前記アウターパイプの厚さよりも大きい、杖。
【請求項2】
前記アウターパイプは、第1外層と、前記第1外層の外側に積層された第2外層とを含み、
前記第1外層は、前記シャフトの軸方向に対して30°以上60°以下の繊維角度を有し、
前記第2外層は、前記シャフトの前記軸方向に対して0°または90°の繊維角度を有する、請求項1に記載の杖。
【請求項3】
前記第1外層は、前記シャフトの全肉厚のうち25%以上75%以下の肉厚を有している、請求項2に記載の杖。
【請求項4】
前記インナーパイプの前記アウターパイプとの接着部分の長さは、前記インナーパイプの前記アウターパイプとの非接着部分の長さよりも短い、請求項1に記載の杖。
【請求項5】
前記シャフトの連結部の3点曲げ最大荷重は、715N以上であり、
前記アウターパイプに対する前記インナーパイプの曲げ剛性比は、0.55以上2.68以下である、請求項1に記載の杖。
【請求項6】
前記インナーパイプの曲げ剛性は、2.6×10・kgf・mm以上5.9×10・kgf・mm以下であり、
前記アウターパイプの曲げ剛性は、2.2×10・kgf・mm以上4.7×10・kgf・mm以下である、請求項5に記載の杖。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杖に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、折りたたみ式杖が提案されている。たとえば、特開2015-226736号公報(特許文献1)には、シャフト部においてアウターパイプにインナーパイプを挿入可能に構成された折りたたみ式杖が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-226736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
長時間の歩行時における使用者の負担軽減のため、杖の軽量化が求められる。また、長期間、安全に使うために杖の強度の向上が求められる。上記公報に記載された杖では、軽量化および強度の向上が十分でない。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は軽量化および強度の向上を実現することができる杖を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の杖は、シャフトと、シャフトの一方端に接続されたグリップと、シャフトの他方端に接続された石突きとを備えている。シャフトは、アウターパイプと、アウターパイプの内側に配置されたインナーパイプとを含んでいる。インナーパイプの厚さはアウターパイプの厚さよりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の杖によれば、軽量化および強度の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態に係る杖の正面図である。
図2】実施の形態に係る杖の折りたたまれた状態を示す正面図である。
図3図1のIII部の拡大断面図である。
図4図3のIV-IV線に沿う拡大断面である。
図5】実施例の3点曲げ最大荷重とインナーパイプEIとの関係を示すグラフである。
図6】実施例の3点曲げ最大荷重と試験片との関係を示すグラフである。
図7】実施例の3点曲げ最大荷重とEI比との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、特に言及しない限り、以下の図面において同一または対応する部分には同一の参照符号を付し、その説明を繰り返さない。
【0010】
図1および図2を参照して、実施の形態1に係る杖1の構成について説明する。実施の形態に係る杖1は、視覚障害者等が使用する白杖である。また、実施の形態に係る杖1は、折りたたみ式白杖である。つまり、実施の形態に係る杖1は、折りたたみ可能に構成されている。
【0011】
実施の形態1に係る杖1は、シャフト2と、グリップ3と、石突き4と、ゴム紐5とを備えている。
【0012】
シャフト2は、アウターパイプ2aと、インナーパイプ2bとを含んでいる。アウターパイプ2aは、シャフト2の外殻を構成している。インナーパイプ2bは、アウターパイプ2aの内側に配置されている。
【0013】
また、シャフト2は、複数のシャフト部分20を含んでいる。複数のシャフト部分20の隣り合うシャフト部分20同士は、互いに連結および分割可能に構成されている。互いに隣り合うシャフト部分20同士において一方のシャフト部分20のアウターパイプ2aに他方のシャフト部分20のインナーパイプ2bが挿抜されることにより、シャフト2は連結および分割可能に構成されている。
【0014】
グリップ3は、杖1の使用時に使用者が把持するための部分である。グリップ3は、杖1の後端に配置されている。グリップ3は、シャフト2の一方端に接続されている。
【0015】
石突き4は、杖1の使用時に地面などに接するための部分である。石突き4は、杖1の先端に配置されている。石突き4は、シャフト2の他方端に接続されている。
【0016】
ゴム紐5は、複数のシャフト部分20を接続する役割を果たしている。ゴム紐5は、シャフト2の内部に挿通されている。ゴム紐5は、杖1の先端側のシャフト部分20から杖1の後端側のシャフト部分20まで連続して設けられている。ゴム紐5は、複数のシャフト部分20を連結および分割可能な弾力性および伸縮性を有している。また、ゴム紐5は、グリップ3の後端からグリップ3の外側に突出している。
【0017】
実施の形態1に係る杖1は、複数のシャフト部分20が互いに連結された状態で使用されるように構成されている。実施の形態1に係る杖1は、複数のシャフト部分20が互いに分離された状態で、ゴム紐5を介して折りたたみ可能に構成されている。
【0018】
図3および図4を参照して、シャフト2の構成をさらに詳しく説明する。
【0019】
シャフト2は、中空形状を有している。シャフト2の径方向の中央にシャフト2の軸方向に延びる中空空間が設けられている。シャフト2の中空空間にゴム紐5が挿入されている。
【0020】
インナーパイプ2bの厚さは、アウターパイプ2aの厚さよりも大きい。
【0021】
インナーパイプ2bは、たとえば繊維強化プラスチックからなる。インナーパイプ2bは、炭素繊維強化プラスチックからなることが好ましい。インナーパイプ2bの炭素繊維強化プラスチックの引張弾性率は、たとえば240000N/mmである。アウターパイプ2aは、たとえば繊維強化プラスチックからなる。アウターパイプ2aは、炭素繊維強化プラスチックからなることが好ましい。アウターパイプ2aの炭素繊維強化プラスチックの引張弾性率は、たとえば240000N/mmである。
【0022】
アウターパイプ2aは、繊維強化プラスチックで構成されている。アウターパイプ2aは、第1外層、第2外層を有している。第2外層は、第1外層の外側に積層されている。第1外層は、シャフト2の全肉厚のうち25%以上75%以下の肉厚を有している。第1外層は、シャフト2の軸方向に対して30°以上60°以下の繊維角度を有している。第2外層は、シャフト2の軸方向に対して0°または90°の繊維角度を有している。
【0023】
本実施の形態では、アウターパイプ2aは2層を有している。具体的には、アウターパイプ2aは、第1外層、第2外層を有しており、内側から第1外層、第2外層の順に積層されている。
【0024】
本実施の形態では、インナーパイプ2bは2層を有している。具体的には、インナーパイプ2bは、第1内層、第2内層を有しており、内側から第1内層、第2内層の順に積層されている。
【0025】
複数のシャフト部分20において、インナーパイプ2bの外周面はアウターパイプ2aの内周面に接着剤で接着されている。複数のシャフト部分20において、インナーパイプ2bのアウターパイプ2aに挿入された部分が接着されている。
【0026】
シャフトの連結部の3点曲げ最大荷重は、715N以上である。アウターパイプ2aに対するインナーパイプ2bの曲げ剛性比は、0.55以上2.68以下である。インナーパイプ2bの曲げ剛性は、2.6×10・kgf・mm以上5.9×10・kgf・mm以下である。アウターパイプ2aの曲げ剛性は、2.2×10・kgf・mm以上4.7×10・kgf・mm以下である。
【0027】
次に、本実施の形態に係る杖1の作用効果について説明する。
【0028】
一般的に、杖1の強度を確保するために、アウターパイプ2aの肉厚を大きくすることが考えられる。しかしながら、シャフト2の全長にわたるアウターパイプ2aの肉厚を大きくすると、シャフト2が重くなるため、長時間の歩行時における使用者の負担が増加する。
【0029】
長時間の歩行時における使用者の負担を軽減させるために、アウターパイプ2aの肉厚を小さくすると、杖1の使用中にアウターパイプ2aが折れることがある。また、アウターパイプ2aが折れたときにインナーパイプ2bも折れることがある。
【0030】
本発明は、インナーパイプ2bの曲げ剛性だけでシャフトの連結部の3点曲げ最大荷重がほぼ決まるとの知見に基づいてなされたものである。
【0031】
本実施の形態の杖1によれば、インナーパイプ2bの厚さは、アウターパイプ2aの厚さよりも大きい。このため、インナーパイプ2bの曲げ剛性を高くすることで高い強度を実現することができる。また、アウターパイプ2aの厚みを薄くすることでアウターパイプ2aの軽量化を実現することができる。よって、杖1の軽量化を実現することができる。したがって、杖1の軽量化および強度の向上を実現することができる。
【0032】
また、本実施の形態の杖1は、折りたたみ可能に構成されている。このため、携帯性が優れている。
【0033】
本実施の形態の杖1によれば、アウターパイプ2aの第1外層は、シャフト2の全肉厚のうち25%以上75%以下の肉厚を有している。第1外層は、シャフト2の軸方向に対して30°以上60°以下の繊維角度を有している。これにより、アウターパイプ2aが壊れにくくなることが見出された。したがって、杖1の強度の向上を実現することができる。また、アウターパイプ2aの第1外層がシャフト2の全肉厚のうち50%以上62.5%以下の肉厚を有していると、より効果があることが見出された。
【0034】
本実施の形態の杖1によれば、インナーパイプ2bのアウターパイプ2aとの接着部分の長さは、インナーパイプ2bのアウターパイプ2aとの非接着部分の長さよりも短い。したがって、インナーパイプ2bのアウターパイプ2aとの接着部分の長さを短くし、杖1の軽量化を実現することができる。
【0035】
本実施の形態の杖1によれば、シャフトの連結部の3点曲げ最大荷重は、715N以上である。アウターパイプ2aに対するインナーパイプ2bの曲げ剛性比は、0.55以上2.68以下である。インナーパイプ2bの曲げ剛性は、2.6×10・kgf・mm以上5.9×10・kgf・mm以下である。アウターパイプ2aの曲げ剛性は、2.2×10・kgf・mm以上4.7×10・kgf・mm以下である。一般的な白杖のシャフトの連結部の3点曲げ最大荷重は、715N未満である。アウターパイプ2aに対するインナーパイプ2bの曲げ剛性比0.55は、シャフトの連結部の3点曲げ最大荷重715N以上となる下限であり、アウターパイプ2aに対するインナーパイプ2bの曲げ剛性比2.68は、シャフトの連結部の3点曲げ最大荷重715N以上となる上限であることが見出された。これにより、杖1の高い強度が実現される。
【0036】
本実施の形態の杖1によれば、インナーパイプ2bの曲げ剛性は、2.6×10・kgf・mm以上5.9×10・kgf・mm以下である。アウターパイプ2aの曲げ剛性は、2.2×10・kgf・mm以上4.7×10・kgf・mm以下である。これにより、杖1の高い強度が実現される。
【0037】
(実施例)
本実施の形態に係る杖の実施例について説明する。
【0038】
シャフトの3点曲げ強度試験を行った。シャフトの3点曲げ強度試験では、試験機として株式会社島津製作所製AGX-V20kNを用いた。試験方法として、半径75mmの圧子を取り付け、支点間距離を300mmに設定し、試験速度20mm/分で試験片が壊れるまで圧縮した。
【0039】
3点曲げ最大荷重とインナーパイプの曲げ剛性との関係を検討した。試験片A~Cは、インナーパイプの曲げ剛性が異なる。
【0040】
図5を参照して、試験片A~Cでは、連結部の3点曲げ最大荷重は、インナーパイプの曲げ剛性(インナーパイプEI)と強い正の相関がみられた。このため、インナーパイプの曲げ剛性だけでシャフトの連結部の3点曲げ最大荷重がほぼ決まることが見出された。
【0041】
また、連結部の3点曲げ最大荷重とインナーパイプのアウターパイプとの接着部分の長さとの関係を検討した。どの試験片もインナーパイプの長さは80mmである。試験片A、D~Hでは、接着部分の長さはそれぞれ30、40、35、25、20、15mmである。
【0042】
図6を参照して、試験片A、D~Gでは、連結部の3点曲げ最大荷重に大きな差はなく、試験片Hでは低下が見られた。このため、インナーパイプのアウターパイプとの接着部分の長さを40mmから20mmに短くしても、3点曲げ最大荷重の低下は見られなかった。
【0043】
また、連結部の3点曲げ最大荷重とアウターパイプに対するインナーパイプの曲げ剛性比との関係を検討した。試験片I~Kでは、インナーパイプの曲げ剛性は2.6×10・kgf・mmである。試験片Iでは、アウターパイプの曲げ剛性は2.2×10・kgf・mmである。試験片Jでは、アウターパイプの曲げ剛性は3.9×10・kgf・mmである。試験片Kでは、アウターパイプの曲げ剛性は6.5×10・kgf・mmである。試験片L、A、Mでは、インナーパイプの曲げ剛性は4.4×10・kgf・mmである。試験片Lでは、アウターパイプの曲げ剛性は2.2×10・kgf・mmである。試験片Aでは、アウターパイプの曲げ剛性は3.9×10・kgf・mmである。試験片Mでは、アウターパイプの曲げ剛性は6.5×10・kgf・mmである。試験片N~Pでは、インナーパイプの曲げ剛性は5.9×10・kgf・mmである。試験片Nでは、アウターパイプの曲げ剛性は2.2×10・kgf・mmである。試験片Oでは、アウターパイプの曲げ剛性は3.9×10・kgf・mmである。試験片Pでは、アウターパイプの曲げ剛性は6.5×10・kgf・mmである。試験片Q、Rでは、インナーパイプの曲げ剛性はそれぞれ3.3×10・kgf・mm、2.6×10kgf・mmである。試験片Q、Rでは、アウターパイプの剛性はそれぞれ1.1×10・kgf・mm、4.7×10・kgf・mmである。
【0044】
図7を参照して、試験片A~C、I~Rでは、3点曲げ最大荷重と、アウターパイプに対するインナーパイプの曲げ剛性比(EI比)との間に二次曲線の関係が見られた。このため、アウターパイプの曲げ剛性が一定の範囲内であれば、インナーパイプの曲げ剛性で十分な強度を発現できることが見出された。
【0045】
さらに、シャフトのシャルピー衝撃試験を行った。シャフトのシャルピー衝撃試験では、試験機として株式会社米倉製作所製CHARPAC100を用いた。試験方法として、重量10.81kgのハンマーを135度に振り上げ、試験片に衝突させ、試験片が完全破断したかどうかを確認した。
【0046】
比較例1、2および試験片A、S~Xについて、シャフトのシャルピー衝撃試験を行うことで、アウターパイプの繊維角度と破断割合との関係を検討した。比較例1、2および試験片A、S~Xは、アウターパイプの繊維角度が異なる。比較例1、2では、アウターパイプの繊維角度は0°または90°である。試験片Aでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は45°であり、その割合は全肉厚のうち50%を占める。試験片Sでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は30°である。試験片Tでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は60°である。試験片Uでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は45°であり、その割合は全肉厚のうち12.5%を占める。試験片Vでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は45°であり、その割合は全肉厚のうち25%を占める。試験片Wでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は45°であり、その割合は全肉厚のうち62.5%を占める。試験片Xでは、アウターパイプの最内層の繊維角度は45°であり、その割合は全肉厚のうち75%を占める。
【0047】
比較例1、2および試験片A、S、Tをそれぞれ5個ずつ準備した。比較例1、2は、5個ずつ全て完全破断した。試験片A、Sはそれぞれ1個ずつ完全破断した。そのため、試験片A、Sの破断割合は20%である。試験片Tは、5個全て完全破断しなかった。そのため、試験片Tの破断割合は0%である。試験片Uは、5個全て完全破断した。そのため、試験片Uの破断割合は100%である。試験片Vは、2個完全破断した。そのため、試験片Vの破断割合は40%である。試験片Wは、5個全て完全破断しなかった。そのため、試験片Wの破断割合は0%である。試験片Xは、3個完全破断した。そのため、試験片Xの破断割合は60%である。
【0048】
表1に比較例1、2および試験片A~Xのそれぞれについて、アウターパイプ長、アウターパイプ外径、アウターパイプ内径、アウターパイプ肉厚、インナーパイプ長、インナーパイプ外径、インナーパイプ内径、インナーパイプ肉厚を示す。
【0049】
【表1】
【0050】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【符号の説明】
【0051】
1 杖、2 シャフト、2a アウターパイプ、2b インナーパイプ、3 グリップ、4 石突き、5 ゴム紐、20 シャフト部分。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7