(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158709
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】業務管理サーバ、業務管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20241031BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074119
(22)【出願日】2023-04-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000241957
【氏名又は名称】北海道電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100202913
【弁理士】
【氏名又は名称】武山 敦史
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(72)【発明者】
【氏名】本間 順司
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】業務内容が多岐にわたる職種においても業務負担の大きな従業員の業務を他の従業員に割り振ることが可能な業務管理サーバ、業務管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】業務管理サーバ100は、依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部131と、取得部131により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部132を備え、取得部131は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部と、
を備え、
前記取得部は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得する、
業務管理サーバ。
【請求項2】
前記業務管理サーバは、前記取得部により取得された評価情報が肯定的評価である場合に支援を実施した支援者に報酬を付与する報酬付与部をさらに備える、
請求項1に記載の業務管理サーバ。
【請求項3】
前記マッチング部は、依頼情報に含まれる少なくも1つの項目が支援情報に含まれる対応する項目と一致する場合に、依頼情報と支援情報とのマッチングが成立していると判断する、
請求項1又は2に記載の業務管理サーバ。
【請求項4】
前記業務管理サーバは、依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースを備え、
前記マッチング部は、前記取得部による依頼情報又は支援情報の取得後に前記データベースに記憶された支援情報又は依頼情報と対比し、依頼情報と支援情報とがマッチングしているかどうかを判定する、
請求項1又は2に記載の業務管理サーバ。
【請求項5】
前記業務管理サーバは、依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースと、
前記マッチング部によりマッチング情報が送信された支援者端末から依頼内容への支援を受任したことを示す情報である受任情報を受信した場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに受任フラグを追加するフラグ追加部と、
前記取得部により取得された評価情報が肯定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更するフラグ変更部と、を備える、
請求項1又は2に記載の業務管理サーバ。
【請求項6】
前記フラグ変更部は、前記取得部により取得された評価情報が否定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを削除する、
請求項5に記載の業務管理サーバ。
【請求項7】
業務管理サーバが実行する業務管理方法であって、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得するステップと、
取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するステップと、
マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得するステップと、
を含む業務管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得手段、
前記取得手段により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記取得手段は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務管理サーバ、業務管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従業員のワークライフバランスを推進し、労働生産性を向上させることが経営課題の1つとされている。これらの経営課題を解決するには、従業員毎に異なる業務量を平準化し、全社における総実労働時間を削減することが有用である。従業員の業務量を平準化するために、全従業員を対象として業務の割り振りを行うシステムが開発されている。例えば、特許文献1には、勤怠データ及び業務内容データに基づいて業務担当者を超過勤務者と非超過勤務者とに分類し、低優先度業務を業務内容に含む非超過勤務者に超過勤務者の業務を割り振るシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムでは、会計業務に従事する全従業員が漏れなく会計業務のスキルを有し、それぞれが他の従業員の業務を代替できることが前提となっている。このため、例えば、電力事業のように業務内容が多岐にわたる職種に適用した場合に、業務を割り振られた従業員が割り振られた業務を遂行するのに十分なスキルを有しておらず、真に支援を必要とする従業員への支援が行き届かない、という問題がある。
【0005】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、業務内容が多岐にわたる職種においても業務負担の大きな従業員の業務を他の従業員に割り振ることが可能な業務管理サーバ、業務管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る業務管理サーバは、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部と、
を備え、
前記取得部は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、業務内容が多岐にわたる職種においても業務負担の大きな従業員の業務を他の従業員に割り振ることが可能な業務管理サーバ、業務管理方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態に係る業務管理システムの構成を示す概略図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る業務管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】(a)は、依頼情報記憶部のデータテーブルの一例を示す図であり、(b)は、支援情報記憶部のデータテーブルの一例を示す図であり、(c)は、報酬情報記憶部のデータテーブルの一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る依頼登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】本発明の実施の形態に係るマッチング処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施の形態に係る報酬付与処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る業務管理サーバ、業務管理方法及びプログラムを、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面では、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
【0010】
実施の形態に係る業務管理システムは、他者に支援を依頼したい依頼者の依頼内容と他者の業務を支援したい支援者の支援可能内容とをマッチングさせ、依頼者の依頼内容に関する業務をマッチングが成立した支援者に割り当てるシステムである。依頼者への支援を完了した支援者には、依頼者が設定した報酬と会社等が支援回数に応じて設定した特別手当とが会社等から支給される。依頼者が設定した報酬の支払いは、例えば、毎月の給与払い時に実施する。依頼者による依頼は、特定の依頼者からの依頼が集中しないように、例えば、1週間に1回までに制限するとよい。
【0011】
依頼者及び支援者は、同一の会社等に属する従業員(職員)である。会社等には、会社組織以外の法人や団体、例えば、国や地方公共団体、独立行政法人、学校、医療法人、社会福祉法人等を含むものとする。依頼者及び支援者は、いずれも匿名で運用することが好ましい。例えば、依頼者及び支援者の一方は、端末のディスプレイ等を介して他方の情報を知り得ないものとする。
【0012】
実施の形態に係る業務管理システムにより、依頼者としては、残業時間を減少させることができると共に、今後の業務で活用できる便利ツールも取得できる。また、支援者と共に業務を遂行した場合には、スキルを向上させることもできる。支援者としては、自身に固有のスキルを活かして追加収入が得られるため、業務に対するモチベーションが向上する。また、依頼者に対する支援を通じて現在所属する部署で直接活用できないスキル、例えば、3D-CADやプログラミングといった高度なスキルを維持できる。
【0013】
会社等としては、各従業員間における業務の平準化が図られ、総実労働時間や残業時間を減少させることができる。また、支援報酬を残業代よりも低額に設定すれば、会社等も全体として人件費を抑制できる。加えて、支援者による支援を通して依頼者がスキルを向上させ、支援者も現在所属する部署で直接活用できないスキルを維持できるため、会社等全体として技術力を底上げできる。
【0014】
図1に示すように、業務管理システム1は、業務管理サーバ100と、依頼者端末200と、支援者端末300と、を備える。業務管理サーバ100と依頼者端末200と支援者端末300とは、インターネットやイントラネットのような通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0015】
依頼者端末200は、依頼者が管理する端末であり、例えば、汎用コンピュータである。依頼者は、依頼者端末200を操作して依頼内容を入力画面(ウェブサイト)上で入力し、業務管理サーバ100のデータベースに登録する。依頼内容は、任意であるが、例えば、データ整理、アイディア出し、課題解決、文書添削、マクロのバグ対応である。
【0016】
支援者端末300は、支援者が管理する端末であり、例えば、汎用コンピュータである。支援者は、支援者端末300を操作して支援可能な業務に関する支援可能内容を入力画面(ウェブサイト)上で入力し、業務管理サーバ100のデータベースに登録する。支援可能内容は、任意であるが、例えば、依頼内容と同一又は同等の内容である。
【0017】
業務管理サーバ100は、データベースに登録されている依頼者の依頼内容と支援者の支援可能内容とがマッチングしていると判断すると、支援者に対して支援可能内容が依頼者の依頼内容にマッチングしている旨を通知する。支援者は、依頼内容に対する支援が実施可能であると判断すると、依頼を受任する旨の通知を業務管理サーバ100に通知する。
【0018】
支援者が依頼内容に関する業務を完了させると、依頼者は、支援者による支援内容(成果物)が依頼内容に合致しているかどうかを判断する。依頼者は、支援者による支援内容が依頼内容に合致していると判断した場合には肯定的評価を付け、合致していないと判断した場合には否定的評価を付ける。依頼者が肯定的評価を業務管理サーバ100に通知すると、業務管理サーバ100は支援者に対して報酬を付与する。
以上が、業務管理システム1の構成の概要である。
【0019】
次に、実施の形態に係る業務管理サーバ100のハードウェア構成を説明する。
図2に示すように、業務管理サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を備える。業務管理サーバ100の各部は、内部バスを介して相互に接続されている。
【0020】
通信部110は、業務管理サーバ100が外部機器、例えば、依頼者端末200及び支援者端末300と通信するための通信インタフェースである。通信部110は、例えば、通信ネットワークを介して外部機器と通信する。
【0021】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクを備える。記憶部120は、制御部130で実行されるプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部120は、各種の情報を一時的に記憶し、制御部130が処理を実行するためのワークメモリとしても機能する。さらに、記憶部120は、依頼情報記憶部121と、支援情報記憶部122と、報酬情報記憶部123と、を備える。
【0022】
図3(a)に示すように、依頼情報記憶部121は、依頼者による依頼内容に関する依頼情報を記憶する。依頼情報は、依頼者の従業員ID(Identification)、依頼部門、依頼内容、納期、推定作業時間、報酬金額、フラグを含む。
図3(a)では、納期、推定作業時間、報酬金額を省略して図示している。フラグ以外の項目は、依頼者により設定され、フラグは、業務管理サーバ100の処理により設定される。フラグについては後述するが、受任フラグと完了フラグとを含む。依頼部門は、依頼者が属する部門である。報酬は、支援者による支援内容が依頼者の依頼内容に合致している場合に支援者に付与される。報酬金額は、依頼者の依頼時に設定され、択一的に選択可能であることが好ましい。例えば、1回の支援あたり500円又は1,000円に設定すればよい。以下、依頼者の従業員IDを依頼者IDと表現することがある。
【0023】
図3(b)に示すように、支援情報記憶部122は、支援者による支援可能な内容に関する情報である支援情報を記憶する。支援情報は、支援者の従業員ID(支援者ID)、支援部門、支援可能内容、支援可能期間、支援者の過去所属部門、過去支援内容、支援称号、フラグを含む。
図3(b)では、支援可能期間、支援者の過去所属部門、過去支援内容、支援称号を省略して図示している。支援部門は、支援者が属する部門である。以下、支援者の従業員IDを支援者IDと表現することがある。
【0024】
支援称号は、支援回数に応じて与えられる称号である。支援称号は、例えば、支援かけだし、支援見習い、支援マスターの3つである。「支援かけだし」は、支援1回/月で、「支援見習い」は、支援3回/半年で、「支援マスター」は、10回/年で与えられる。「支援見習い」及び「支援マスター」が与えられた際には、会社等から特別手当を支給してもよい。例えば、「支援見習い」が与えられた際には、特別手当1,500円を、「支援マスター」が与えられた際には、特別手当5,000円を支給すればよい。
【0025】
図3(c)に示すように、報酬情報記憶部123は、依頼者への支援により支援者に付与された報酬に関する情報である報酬情報を記憶する。報酬情報は、支援者ID、依頼者ID、報酬が付与された日時、報酬金額を含む。
【0026】
図2に戻り、制御部130は、プロセッサを備え、業務管理サーバ100の各部の制御を行う。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。また、制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、
図4の依頼登録処理、
図5のマッチング処理及び
図6の報酬付与処理を実行する。
【0027】
制御部130は、機能的には、取得部131と、マッチング部132と、フラグ追加部133と、フラグ変更部134と、報酬付与部135と、を備える。制御部130では、各機能的な構成を1つのプロセッサが記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより実現する。
【0028】
取得部131は、依頼者端末200から依頼情報を受信し、依頼情報記憶部121に順次記憶させると共に、支援者端末300から支援情報を受信し、支援情報記憶部122に順次記憶させる。取得部131は、依頼情報記憶部121に記憶された依頼情報を読み取ってもよく、支援情報記憶部122記憶された支援情報を読み取ってもよい。
【0029】
また、取得部131は、支援者端末300からマッチングが成立した依頼内容を受任する旨の情報である受任情報を受信する。加えて、取得部131は、支援者端末300から依頼内容に関する業務が完了した旨の情報である完了情報を受信し、依頼者端末200に送信すると共に、依頼者端末200から支援者の支援内容に対する支援者の評価に関する情報である評価情報を受信する。なお、業務管理サーバ100から端末へのデータ送信には、データを端末に送信して受信させることのみならず、例えば、業務管理サーバ100の記憶部120に端末に受信させるデータを格納しておき、端末が業務管理サーバ100に問い合わせた時点で端末がデータを受信できる状態にすることも含まれる。
【0030】
マッチング部132は、取得部131により取得された依頼情報と支援情報とがマッチングしている場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を支援者端末300に送信する。マッチング情報には、例えば、マッチングが成立した依頼情報(依頼者IDを除く)及び支援情報が含まれている。依頼情報と支援情報とがマッチングしているかどうかは、依頼情報の少なくとも1つの項目と支援情報の対応する項目とが一致しているかどうかで判断する。マッチングを成立させる条件は、支援者による支援情報の入力時に設定可能とすることが好ましい。
【0031】
例えば、依頼情報の依頼内容と支援情報の支援可能内容とが一致している場合に、依頼情報と支援情報とがマッチングしていると判断してもよい。また、依頼情報の依頼内容と支援情報の支援可能内容とが一致し、かつ支援情報の支援可能期間が依頼情報の納期及び業務予測期間を満たしている場合に、依頼情報と支援情報とがマッチングしていると判断してもよい。依頼内容と支援可能内容とが一致しているかどうかは、例えば、単語単位で判断すればよい。それ以外にも、例えば、支援情報に報酬希望金額を含めておき、依頼情報の報酬金額が支援情報の報酬希望金額以上である場合に、マッチングが成立していると判断してもよい。
【0032】
マッチングが成立する支援情報が複数存在している場合、マッチング部132は、それぞれの支援情報を送信した支援者端末300にマッチング情報を送信すればよい。マッチング部132は、2番目以降に受任情報を送信した支援者端末300に対してマッチングが不成立である旨の情報を再度送信すればよい。
【0033】
フラグ追加部133は、取得部131が受任情報を取得すると、依頼情報記憶部121及び支援情報記憶部122に記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに受任フラグを追加する。また、フラグ追加部133は、支援者端末300から受信した受任情報を依頼者端末200に送信する。
【0034】
フラグ変更部134は、取得部131が取得した評価情報が肯定的評価である場合に、依頼情報記憶部121及び支援情報記憶部122に記憶された依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更する。また、フラグ変更部134は、受信した評価情報が否定的評価である場合に、依頼情報記憶部121に記憶された依頼情報に追加された受任フラグを削除する。フラグ変更部134は、フラグを変更又は削除した後、依頼者端末200から取得した評価情報を支援者端末300に送信する。
【0035】
評価情報は、支援者による支援内容に対する依頼者の評価に関する情報である。依頼者による評価は、例えば、択一的な評価としてもよく、数値による評価としてもよい。択一的な評価では、「良い」、「悪い」の2つから選択させてもよい。依頼情報に追加された受任フラグを削除することで、他の支援情報とのマッチングを再度行うことができ、支援情報に追加された受任フラグをそのままとすることで、同一の支援者が同一の支援を行うことを回避できる。
【0036】
報酬付与部135は、取得部131により取得された評価情報が肯定的評価である場合に支援を実施した支援者に報酬を付与する。具体的には、支援情報記憶部122に受任フラグが完了フラグに変更された支援情報が存在する場合に、当該支援情報に含まれる支援者IDに、同一時点で受任フラグが完了フラグに変更された依頼情報に含まれる依頼者ID、報酬付与日時及び報酬金額を対応付けて報酬情報を生成し、報酬情報記憶部123に記憶させる。
以上が、業務管理サーバ100の構成である。
【0037】
(依頼登録処理)
以下、
図4のフローチャートを参照して、業務管理システム1が実行する依頼登録処理の流れを説明する。依頼登録処理は、依頼者が入力した依頼情報を業務管理サーバ100に登録する処理である。依頼登録処理は、依頼者が依頼者端末200を操作してディスプレイに入力画面を立ち上げた時点で開始され、この時点では既に業務管理サーバ100が起動しているものとする。
【0038】
まず、依頼者が依頼者端末200を操作して依頼情報の各項目を入力すると、依頼者端末200は、依頼情報を取得し(ステップS201)、業務管理サーバ100に送信する(ステップS202)。業務管理サーバ100の取得部131は、依頼者端末200から依頼情報を受信すると、依頼情報記憶部121に記憶させる(ステップS101)。
以上が、依頼登録処理の流れである。1人又は複数の依頼者が依頼登録を繰り返すことで、依頼情報記憶部121に複数の依頼情報が記憶される。
【0039】
(マッチング処理)
以下、
図5のフローチャートを参照して、業務管理システム1が実行するマッチング処理の流れを説明する。マッチング処理は、業務管理サーバ100に登録された依頼情報と支援情報とのマッチングを行い、マッチングが成立した支援情報を登録した支援者に受任の可否を問い合わせる処理である。マッチング処理は、支援者が支援者端末300を操作してディスプレイに入力画面を立ち上げた時点で開始される。以下、1人又は複数の依頼者により依頼登録処理が繰り返されることで、既に依頼情報記憶部121に複数の依頼情報が記憶されているものとする。
【0040】
まず、支援者が支援者端末300を操作して支援情報の各項目を入力すると、支援者端末300は、支援情報を取得し(ステップS311)、業務管理サーバ100に送信する(ステップS312)。業務管理サーバ100の取得部131は、支援者端末300から支援情報を受信すると、支援情報記憶部122に記憶させる(ステップS111)。
【0041】
次に、業務管理サーバ100のマッチング部132は、依頼情報記憶部121に記憶された依頼情報と支援情報記憶部122に記憶された支援情報とがマッチングするかどうかを判定する(ステップS112)。依頼情報と支援情報とがマッチングすると判定された場合(ステップS112;Yes)、ステップS113の処理に移動する。他方、依頼情報と支援情報とがマッチングしないと判定された場合(ステップS112;No)、処理を終了する。
【0042】
ステップS112の処理でYesの場合、マッチング部132は、支援者端末300にマッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を送信する(ステップS113)。マッチング情報には、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報が含まれる。支援者端末300は、業務管理サーバ100からマッチング情報を受信すると、ディスプレイに表示させる(ステップS313)。
【0043】
支援者は、支援者端末300のディスプレイに表示されたマッチング情報、特に、依頼情報の依頼内容、納期、業務予測期間等を確認し、マッチング期間内に依頼者への支援を行うか否かを判断する。マッチング期間は、マッチングが通知された時点から一定期間、例えば、1週間が経過するまでの期間である。支援者は、依頼者への支援を行うことに決めた場合に支援者端末300に依頼内容に関する業務を受任する旨の情報である受任情報を入力し、支援を行わないことを決めた場合に支援者端末300に業務を受任しない旨の情報を入力する。受任情報には、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報が含まれる。
【0044】
支援者端末300は、マッチング期間内に受任情報を取得したかどうかを判定する(ステップS314)。マッチング期間内に受任情報を取得したと判定した場合(ステップS314;Yes)、支援者端末300は、支援者端末300は業務管理サーバ100に受任情報を送信し(ステップS315)、処理を終了する。他方、マッチング期間内に受任情報を取得していないと判定した場合(ステップS314;No)、処理を終了する。
【0045】
業務管理サーバ100のフラグ追加部133は、支援者端末300からの受任情報を受信すると(ステップS114)、依頼情報記憶部121に記憶された依頼情報及び支援情報記憶部122に記憶された支援情報のそれぞれに受任フラグを追加する(ステップS115)。次に、業務管理サーバ100のフラグ追加部133は、受任情報を依頼者端末200に送信し(ステップS116)、処理を終了する。
【0046】
依頼者端末200は、業務管理サーバ100から受任情報を受信すると、ディスプレイに表示させる(ステップS211)。依頼者は、依頼者端末200のディスプレイに表示された受任情報を確認し、依頼情報に関する業務がどの支援者により実施されるかを把握できる。
以上が、マッチング処理の流れである。
【0047】
(報酬付与処理)
以下、
図6のフローチャートを参照して、業務管理システム1が実行する報酬付与処理の流れを説明する。報酬付与処理は、依頼者による支援内容の評価に基づいて支援者に報酬を支払うかどうかを決定する処理である。
【0048】
支援者は、依頼内容に基づく成果物を作成すると、支援者端末300を操作して依頼内容に関する業務が完了した旨の完了情報を入力する。完了情報には、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報と成果物に関する情報とが含まれる。支援者端末300は、完了情報を取得すると(ステップS321)、業務管理サーバ100に送信する(ステップS322)。業務管理サーバ100の取得部131は、支援者端末300から完了情報を受信すると(ステップS121)、依頼者端末200に送信する(ステップS122)。
【0049】
依頼者端末200は、業務管理サーバ100から完了情報を受信すると、ディスプレイに表示させる(ステップS221)。依頼者は、ディスプレイに表示された完了情報を確認すると、成果物の内容を確認する。次に、依頼者は、成果物が依頼者の依頼内容に沿っているかどうかを判断し、依頼者端末200の操作部を操作して成果物への評価に関する情報である評価情報を依頼者端末200に入力する。依頼者は、成果物が依頼内容に合致していると判断した場合には肯定的評価を付け、合致していないと判断した場合には否定的評価を付ける。依頼者端末200は、依頼者による評価情報を取得すると(ステップS222)、業務管理サーバ100に送信し(ステップS223)、処理を終了する。
【0050】
業務管理サーバ100の取得部131が依頼者端末200から評価情報を受信すると(ステップS123)、フラグ変更部134は、受信した評価情報に肯定的評価が付けられているかどうかを判定する(ステップS124)。評価情報に肯定的評価が付けられていると判定された場合(ステップS124;Yes)、フラグ変更部134は、依頼情報記憶部121及び支援情報記憶部122に記憶された依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更する(ステップS125)。
【0051】
次に、報酬付与部135は、フラグ変更部134により受任フラグが完了フラグに変更された支援情報に含まれる支援者IDに、同一時点で受任フラグが完了フラグに変更された依頼情報に含まれる依頼者ID、報酬付与日時及び報酬金額を対応付けて報酬情報を生成し、報酬情報記憶部123に記憶させる(ステップS126)。一定期間が終了した後、支援者ID毎に一定期間内に付与された報酬を合計し、合計額に関する情報を支援者IDに対応付けて給与システムに送信する。給与システムは、依頼者IDに対応付けられた報酬合計額に関する情報を受信すると、依頼者に毎月支給する給与に報酬合計額を加算して支給するように処理を実行する。
【0052】
他方、受信した評価情報で否定的評価が付けられていると判定された場合(ステップS124;No)、業務管理サーバ100のフラグ変更部134は、依頼情報記憶部121に記憶された依頼情報に追加された受任フラグを削除する(ステップS127)。依頼情報に追加された受任フラグを削除することで、
図5のマッチング処理において他の支援情報とのマッチングを再度行なわせる。
【0053】
ステップS126又はステップS127の処理の終了後、フラグ変更部134は、依頼者端末200から取得した評価情報を支援者端末300に送信し(ステップS128)、処理を終了する。支援者端末300は、業務管理サーバ100から評価情報を受信すると、ディスプレイに表示させ(ステップS323)、処理を終了する。支援者はディスプレイに表示された評価情報を確認し、依頼者による成果物に対する評価を把握できる。
以上が、報酬付与処理の流れである。
【0054】
以上説明したように、実施の形態に係る業務管理サーバ100は、業務管理サーバ100は、依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部131と、取得部131により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部132を備え、取得部131は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得する。このため、支援者が自らの能力や業務量を考慮して依頼者からの依頼内容を受け付けるかどうかを判断でき、業務内容が多岐にわたる職種においても業務負担の大きな従業員の業務を他の従業員に割り振ることができる。
【0055】
本発明は上記実施の形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
【0056】
(変形例)
上記実施の形態では、依頼情報及び支援情報を各項目の情報により区別していたが、本発明はこれに限られない。依頼情報及び支援情報のそれぞれに個別に割り振られた識別番号を付与し、識別情報により依頼情報及び支援情報を区別してもよい。
【0057】
上記実施の形態では、依頼情報記憶部121及び支援情報記憶部122に記憶された依頼情報及び支援情報に受任フラグ及び完了フラグが追加されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、支援者による受任が完了した依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースと、支援者による支援が完了した依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースとを記憶部120に設けてもよい。
【0058】
上記実施の形態では、業務管理サーバ100が支援情報を受け付けた時点でマッチングを行っていたが、本発明はこれに限られない。例えば、支援情報を支援情報記憶部122に記憶しておき、業務管理サーバ100が依頼情報を受け付けた時点でマッチングを行ってもよい。また、業務管理サーバ100が依頼情報及び支援情報のいずれかを受け付けた時点でマッチングを行ってもよい。
【0059】
上記実施の形態では、依頼情報と支援情報とのマッチングを行い、マッチングが成立した依頼情報を支援者に通知していたが、本発明はこれに限られない。例えば、支援者による支援内容の登録やマッチングを省略し、支援者が業務管理サーバ100に登録された依頼情報を支援者端末300で読み込んで確認し、支援を行うかどうかを判断してもよい。支援者は、依頼者の支援を行うことに決めた場合、支援者端末300を操作して受任情報を業務管理サーバ100に送信させるとよい。
【0060】
上記実施の形態では、成果物に関する情報を完了情報に含めていたが、本発明はこれに限られない。例えば、成果物については支援者から依頼者に送信するメールに添付するか、USB(Universal Serial Bus)メモリに格納して依頼者に提供してもよい。
【0061】
上記実施の形態では、依頼者毎に各支援者に支払う報酬に上限額が設定されていなかったが、本発明はこれに限られない。予め設定した期間毎に支払い可能な上限額を設定しておき、依頼者毎に各支援者に支払った報酬の合計額を演算し、演算された報酬の合計額が上限額以上となった依頼者については、依頼情報を業務管理サーバ100に登録できないように構成してもよい。
【0062】
上記実施の形態では、支援者に報酬として金銭を付与していたが、本発明はこれに限られない。例えば、支援者に報酬として金銭の代わりに物品を付与してもよい。また、支援者に付与されるのは報酬以外であってもよく、例えば、支援者による支援内容に対する依頼者の評価が肯定的評価である場合に、その評価を支援者の人事評価に反映させてもよい。
【0063】
上記実施の形態では、業務管理サーバ100の記憶部120に各種データが記憶されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各種データは、その全部又は一部が通信ネットワークを介して外部の制御装置や処理ユニットに記憶されていてもよい。
【0064】
上記実施の形態では、業務管理サーバ100は、それぞれ記憶部120に記憶されたプログラムに基づいて動作していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、プログラムにより実現された機能的な構成をハードウェアにより実現してもよい。
【0065】
上記実施の形態では、業務管理サーバ100は、例えば、汎用コンピュータであったが、本発明はこれに限られない。例えば、業務管理サーバ100は、クラウド上に設けられた処理ユニットで実現してもよい。
【0066】
上記実施の形態では、業務管理サーバ100が実行する処理は、上述の物理的な構成を備える装置が記憶部120に記憶されたプログラムを実行することによって実現されていたが、本発明は、プログラムとして実現されてもよく、そのプログラムが記録された記憶媒体として実現されてもよい。
【0067】
また、上述の処理動作を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)のような処理ユニットにより読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムを処理ユニットにインストールすることにより、上述の処理動作を実行する装置を構成してもよい。
【0068】
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。加えて、特許請求の範囲に記載した発明の構成要素は、上記実施の形態に記載した構成要素と同一名称であるとしても、上記実施の形態に記載した構成要素そのものに限定されず、適宜変形、応用が可能である。
【符号の説明】
【0069】
100 業務管理サーバ
120 記憶部
121 依頼情報記憶部
122 支援情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 マッチング部
133 フラグ追加部
134 フラグ変更部
135 報酬付与部
200 依頼者端末
300 支援者端末
【手続補正書】
【提出日】2024-03-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る業務管理サーバは、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースと、
前記取得部により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部と、
前記マッチング部によりマッチング情報が送信された支援者端末から依頼内容への支援を受任したことを示す情報である受任情報を受信した場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに受任フラグを追加するフラグ追加部と、
を備える業務管理サーバであって、
前記取得部は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得し、
前記業務管理サーバは、前記取得部により取得された評価情報が肯定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更するフラグ変更部をさらに備える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースと、
前記取得部により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部と、
前記マッチング部によりマッチング情報が送信された支援者端末から依頼内容への支援を受任したことを示す情報である受任情報を受信した場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに受任フラグを追加するフラグ追加部と、
を備える業務管理サーバであって、
前記取得部は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得し、
前記業務管理サーバは、前記取得部により取得された評価情報が肯定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更するフラグ変更部をさらに備える、
業務管理サーバ。
【請求項2】
前記フラグ変更部は、前記取得部により取得された評価情報が否定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報に追加された受任フラグを削除し、マッチングが成立した支援情報に追加された受任フラグをそのままにする、
請求項1に記載の業務管理サーバ。
【請求項3】
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング部と、
を備える業務管理サーバであって、
前記取得部は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得し、
前記業務管理サーバは、前記取得部により取得された評価情報が肯定的評価である場合に、支援を実施した支援者に対して依頼者及び支援者の両方が属する同一の法人又は団体から提供される報酬を付与する報酬付与部をさらに備える、
業務管理サーバ。
【請求項4】
前記依頼内容は、データ整理、アイディア出し、課題解決、文書添削及びマクロのバグ対応の少なくとも一つである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の業務管理サーバ。
【請求項5】
前記報酬付与部は、支援を実施した支援者に支払われる報酬金額に関する情報を生成し、
前記報酬金額は、支援を実施した支援者に支払われる残業代よりも低額となるように設定されている、
請求項3に記載の業務管理サーバ。
【請求項6】
前記業務管理サーバは、前記取得部により取得された依頼情報及び支援情報を記憶するデータベースをさらに備える、
請求項3に記載の業務管理サーバ。
【請求項7】
前記マッチング部は、依頼情報に含まれる少なくも1つの項目が支援情報に含まれる対応する項目と一致する場合に、依頼情報と支援情報とのマッチングが成立していると判断する、
請求項1又は3に記載の業務管理サーバ。
【請求項8】
前記マッチング部は、前記取得部による依頼情報又は支援情報の取得後に、前記取得部により取得された依頼情報と前記データベースに記憶された支援情報とを対比するか、前記取得部により取得された支援情報と前記データベースに記憶された依頼情報とを対比することにより、依頼情報と支援情報とがマッチングしているかどうかを判定する、
請求項1又は6に記載の業務管理サーバ。
【請求項9】
業務管理サーバが実行する業務管理方法であって、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得するステップと、
取得された依頼情報及び支援情報をデータベースに記憶するステップと、
取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するステップと、
マッチング情報が送信された支援者端末から依頼内容への支援を受任したことを示す情報である受任情報を受信した場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに受任フラグを追加するステップと、
マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得するステップと、
取得された評価情報が肯定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更するステップと、
を含む業務管理方法。
【請求項10】
業務管理サーバが実行する業務管理方法であって、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得するステップと、
取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するステップと、
マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得するステップと、
取得された評価情報が肯定的評価である場合に、支援を実施した支援者に対して依頼者及び支援者の両方が属する同一の法人又は団体から提供される報酬を付与するステップと、
を含む業務管理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得手段、
前記取得手段により取得された依頼情報及び支援情報をデータベースに記憶する記憶手段、
前記取得手段により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング手段、
前記マッチング手段によりマッチング情報が送信された支援者端末から依頼内容への支援を受任したことを示す情報である受任情報を受信した場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに受任フラグを追加するフラグ追加手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記取得手段は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得し、
コンピュータをさらに、
前記取得手段により取得された評価情報が肯定的評価である場合に、前記データベースに記憶され、マッチングが成立した依頼情報及び支援情報のそれぞれに追加された受任フラグを完了フラグに変更するフラグ変更手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
依頼者からの依頼内容に関する情報である依頼情報と支援者からの支援可能な業務内容に関する支援情報とを取得する取得手段、
前記取得手段により取得された依頼情報と支援情報とが一致している場合に、マッチングが成立したことを示す情報であるマッチング情報を、マッチングが成立した支援情報を入力した支援者の支援者端末に送信するマッチング手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記取得手段は、マッチングが成立した依頼内容を入力した依頼者の依頼者端末から支援を実施した支援者の支援内容の評価に関する情報である評価情報を取得し、
コンピュータをさらに、
前記取得手段により取得された評価情報が肯定的評価である場合に、支援を実施した支援者に対して依頼者及び支援者の両方が属する同一の法人又は団体から提供される報酬を付与する報酬付与手段、
として機能させるためのプログラム。