(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158716
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】制御システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241031BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20241031BHJP
G10L 25/63 20130101ALN20241031BHJP
G06T 7/00 20170101ALN20241031BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F3/01 510
G10L25/63
G06T7/00 660A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074132
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
(72)【発明者】
【氏名】木村 友香
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
5L096
【Fターム(参考)】
5E555AA48
5E555AA71
5E555BA02
5E555BA90
5E555BB02
5E555BC04
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB64
5E555CB67
5E555CC03
5E555DA23
5E555DA40
5E555EA05
5E555EA19
5E555EA22
5E555EA23
5E555FA00
5L049CC11
5L050CC11
5L096AA06
5L096BA05
5L096CA04
5L096DA02
5L096HA09
5L096HA11
5L096KA04
5L096KA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザのイメージコンサルタント診断結果、ユーザ特徴及びユーザ希望に基づいて、ユーザに対して提案内容を出力する制御システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】制御システムにおいて、サーバ100は、電子機器(ロボット200)と会話しているユーザのカラー診断、骨格診断及び顔タイプ診断の少なくともいずれかを含むイメージコンサルタント診断の診断結果を取得する診断結果取得部と、前記ユーザの声の大きさ、声のトーン及び表情の少なくともいずれかを含むユーザ特徴を取得するユーザ特徴取得部と、前記ユーザが希望する職業及び自分像の少なくともいずれかを含むユーザ希望を取得するユーザ希望取得部と、診断結果、前記ユーザ特徴及び前記ユーザ希望に基づいて、前記ユーザに対する提案内容を生成する提案内容生成部と、電子機器に、前記提案内容を前記ユーザに対して出力させる制御部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器と会話しているユーザのカラー診断、骨格診断、及び顔タイプ診断の少なくともいずれかを含むイメコン診断の診断結果を取得する診断結果取得部と、
前記ユーザの声の大きさ、声のトーン、及び表情の少なくともいずれかを含むユーザ特徴を取得するユーザ特徴取得部と、
前記ユーザが希望する職業及び自分像の少なくともいずれかを含むユーザ希望を取得するユーザ希望取得部と、
前記診断結果、前記ユーザ特徴、及び前記ユーザ希望に基づいて、前記ユーザに対する提案内容を生成する提案内容生成部と、
前記電子機器に、前記提案内容を前記ユーザに対して出力させる制御部と
を備える制御システム。
【請求項2】
イメージコンサルタントが対象人物に対して実際に行った提案と、前記対象人物のイメコン診断の診断結果と、前記対象人物のユーザ特徴と、前記対象人物のユーザ希望とを対応付けた学習データを記憶する記憶部と、
複数の学習データを用いた機械学習によって、ユーザのイメコン診断の診断結果と、ユーザのユーザ特徴と、ユーザのユーザ希望とを入力とし、前記ユーザに対する提案内容を出力とする学習モデルを生成する学習実行部と
を備え、
前記提案内容生成部は、前記学習モデルを用いて、前記提案内容を生成する、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記学習実行部は、前記診断結果と、前記ユーザ特徴と、前記ユーザ希望とに異なる重みを適用した前記機械学習を実行して、前記学習モデルを生成する、請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記電子機器と会話している前記ユーザの感情を示すユーザ感情値を決定する感情決定部
をさらに備え、
前記提案内容生成部は、前記制御部が前記提案内容を前記ユーザに対して出力しているときの前記ユーザの前記ユーザ感情値の遷移に基づいて、前記提案内容を調整する、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項5】
前記提案内容生成部は、前記制御部が前記提案内容を前記ユーザに対して出力しているときの前記ユーザの前記ユーザ感情値の遷移に基づいて、前記ユーザの感情のポジティブの度合いが強まるように、前記提案内容を調整する、請求項4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記提案内容生成部は、前記電子機器と前記ユーザとの会話の内容にさらに基づいて、前記ユーザの感情のポジティブの度合いが強まるように、前記提案内容を調整する、請求項4に記載の制御システム。
【請求項7】
前記感情決定部は、前記電子機器と前記ユーザとの会話を聞いている他のユーザのユーザ感情値を更に決定し、
前記提案内容生成部は、前記制御部が前記提案内容を前記ユーザに対して出力しているときの前記ユーザの前記ユーザ感情値の遷移と、前記他のユーザの前記ユーザ感情値の遷移とに基づいて、前記提案内容を調整する、請求項4に記載の制御システム。
【請求項8】
前記電子機器を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロボットの感情を特定する感情特定システムについて記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2017-199319号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、制御システムが提供される。前記制御システムは、電子機器と会話しているユーザのカラー診断、骨格診断、及び顔タイプ診断の少なくともいずれかを含むイメコン診断の診断結果を取得する診断結果取得部を備えてよい。前記制御システムは、前記ユーザの声の大きさ、声のトーン、及び表情の少なくともいずれかを含むユーザ特徴を取得するユーザ特徴取得部を備えてよい。前記制御システムは、前記ユーザが希望する職業及び自分像の少なくともいずれかを含むユーザ希望を取得するユーザ希望取得部を備えてよい。前記制御システムは、前記診断結果、前記ユーザ特徴、及び前記ユーザ希望に基づいて、前記ユーザに対する提案内容を生成する提案内容生成部を備えてよい。前記制御システムは、前記電子機器に、前記提案内容を前記ユーザに対して出力させる制御部を備えてよい。
【0004】
前記制御システムは、イメージコンサルタントが対象人物に対して実際に行った提案と、前記対象人物のイメコン診断の診断結果と、前記対象人物のユーザ特徴と、前記対象人物のユーザ希望とを対応付けた学習データを記憶する記憶部を備えてよい。前記制御システムは、複数の学習データを用いた機械学習によって、ユーザのイメコン診断の診断結果と、ユーザのユーザ特徴と、ユーザのユーザ希望とを入力とし、前記ユーザに対する提案内容を出力とする学習モデルを生成する学習実行部を備えてよい。前記提案内容生成部は、前記学習モデルを用いて、前記提案内容を生成してよい。前記学習実行部は、前記診断結果と、前記ユーザ特徴と、前記ユーザ希望とに異なる重みを適用した前記機械学習を実行して、前記学習モデルを生成してよい。
【0005】
前記いずれかの制御システムは、前記電子機器と会話している前記ユーザの感情を示すユーザ感情値を決定する感情決定部をさらに備えてよい。前記提案内容生成部は、前記制御部が前記提案内容を前記ユーザに対して出力しているときの前記ユーザの前記ユーザ感情値の遷移に基づいて、前記提案内容を調整してよい。前記提案内容生成部は、前記制御部が前記提案内容を前記ユーザに対して出力しているときの前記ユーザの前記ユーザ感情値の遷移に基づいて、前記ユーザの感情のポジティブの度合いが強まるように、前記提案内容を調整してよい。
【0006】
前記いずれかの制御システムにおいて、前記提案内容生成部は、前記電子機器と前記ユーザとの会話の内容にさらに基づいて、前記ユーザの感情のポジティブの度合いが強まるように、前記提案内容を調整してよい。
【0007】
前記いずれかの制御システムにおいて、前記感情決定部は、前記電子機器と前記ユーザとの会話を聞いている他のユーザのユーザ感情値を更に決定してよく、前記提案内容生成部は、前記出力制御部が前記提案内容を前記ユーザに対して出力しているときの前記ユーザの前記ユーザ感情値の遷移と、前記他のユーザの前記ユーザ感情値の背にとに基づいて、前記提案内容を調整してよい。
【0008】
前記いずれかの制御システムは、前記電子機器を更に備えてよい。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記制御システムとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るシステム10の全体構成の一例を概略的に示す。
【
図2】ロボット200及びサーバ100の機能ブロック構成を概略的に示す。
【
図3】サーバ100、又はロボット200の一部として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本実施形態に係るシステム10の全体構成の一例を概略的に示す。システム10は、サーバ100と、ロボット200とを備える。システム10は、複数のロボット200を備えてよい。ロボット200は、人型ロボットであってよい。ロボット200は、人型以外のロボットであってもよい。ロボット200は、電子機器の一例であってよい。なお、サーバ100は、制御システムとして機能し得る。ロボット200は、制御システムの制御対象オブジェクトの一例であってよい。システム10は、制御システムの一例であってもよい。
【0014】
ロボット200は、任意の場所に配置される。ユーザ20は、ロボット200を利用する利用者である。
【0015】
ロボット200は、例えば、家庭に配置される。ユーザ20は、ロボット200が配置された家庭の家族や、その家庭を訪れた他人であってよい。ロボット200は、例えば、イメージコンサルタントのサロンや、美容院等に配置される。ユーザ20は、イメージコンサルタントのサロンや、美容院の利用者であってよい。ロボット200の利用形態は、これらの利用形態に限られない。
【0016】
サーバ100は、ロボット200とは遠隔に設けられる。サーバ100は、通信ネットワーク50を通じてロボット200を制御することができる。例えば、サーバ100は、ロボット200で検出されたセンサ情報を、通信ネットワーク50を通じて取得して、取得したセンサ情報に基づいて、ロボット200に行わせる動作を決定して、通信ネットワーク50を通じて制御情報を送信してロボット200に指示する。
【0017】
例えば、ロボット200は、ユーザ20の音声及び画像や、ロボット200が受けた外力の情報等、センサで検出した各種の情報を取得して、サーバ100に送信する。サーバ100は、ロボット200から取得した情報に基づいて、ロボット200を制御するための制御情報を生成する。サーバ100は、例えば、ロボット200から取得した情報に基づいて、ニューラルネットワーク(NN)を用いて、ロボット200を制御するための制御情報を生成する。
【0018】
システム10では、ロボット200の行動を決定すべく各種情報を処理したり、各種情報を処理した結果に基づいてロボット200の行動を決定したりする処理を、サーバ100が実行してよい。なお、それらの処理の一部又は全てを、ロボット200が実行してもよい。この場合、ロボット200の一部が、制御システムとして機能する。
【0019】
本実施形態に係るシステム10は、ユーザ20に対して、ユーザ20に適したパーソナルイメージを提案する処理を実行する。例えば、システム10は、ユーザ20の顔型、体型等に加えて、ユーザ20の表情、感情、及び話し方等も分析して、ユーザ20が自分をより魅力的に見せるファッション、メイク、ヘアスタイル、及びマナー等のアドバイスを行う。
【0020】
システム10は、例えば、ユーザ20の外観を、カメラ及びセンサ等で読み取り、いわゆるイメコン理論(カラー診断、骨格診断、顔タイプ診断等)に基づきユーザ20へ結果提案する。システム10は、さらに、ユーザ20のなりたい自分、職業、といった希望、声の大きさやトーン、表情といった特徴を加味し、結果提案する。そして、システム10は、その提案に対するユーザ20の表情や会話からユーザ20自身の感情の遷移を読み取り、ポジティブな感情が最大化するように提案する。システム10は、提案に対するユーザ20の反応を見ながら、提案の仕方を調整する。例えば、ロボット200によって提案内容をユーザ20に話している途中で、ユーザ20の反応から、語尾を「と思います。」「いかがでしょう。」「です。」等に変更することによって、印象を変えることができる。
【0021】
図2は、ロボット200及びサーバ100の機能ブロック構成の一例を概略的に示す。まず、ロボット200の機能ブロック構成について説明する。ロボット200は、センサ部210と、情報処理部220と、制御対象230と、通信部240とを有する。情報処理部220は、MPU等のプロセッサであってよい。通信部240は、サーバ100との通信を担う。通信部240は、ネットワークIF等の通信デバイスであってよい。
【0022】
制御対象230は、スピーカを含む。制御対象230は、表示部を含む。表示部は、ロボット200の胸部等、ロボット200の任意の位置に配置されてよい。制御対象230は、目部等に設置されたLEDを含む。制御対象230は、ロボット200の肢部や頭部等の可動部を駆動するモータ等を含む。
【0023】
センサ部210は、マイク211、ジャイロセンサ212、モータセンサ213、カメラ214、赤外線センサ215、電池残量センサ216等の各種のセンサを有する。センサ部210がこれらの全てを有することは必須とは限らず、また、センサ部210はこれら以外を有してもよい。
【0024】
マイク211は、周囲の音声を取得する。例えば、マイク211は、ユーザ20の音声を取得する。ジャイロセンサ212は、ロボット200全体及びロボット200の各部の角速度を検出する。モータセンサ213は、ロボット200の可動部を駆動するモータの駆動軸の回転角度を検出する。カメラ214は、可視光によって撮影して動画や静止画の画像情報を生成する。赤外線センサ215は、赤外線により周囲の物体を検出する。電池残量センサ216は、ロボット200が備える電池の残存容量を検出する。
【0025】
センサ部210は、マイク211で取得された音声データ、カメラ214で撮影された画像、ジャイロセンサ212で検出された角速度、モータセンサ213で検出された回転角度、電池残量センサ216で検出した残存容量、赤外線センサ215で検出した物体情報等の各種のセンサデータを、情報処理部220に出力する。情報処理部220は、取得したセンサ信号を通信部240に供給して、サーバ100へ送信させる。また、情報処理部220は、サーバ100から取得した制御情報に基づいて、ロボット200のスピーカから発話させたり、ロボット200のLEDを発光させたり、ロボット200の肢部等を動作させたりする。
【0026】
次に、サーバ100の機能ブロック構成について説明する。サーバ100は、処理部110と、通信部120と、記憶部130とを有する。処理部110は、制御部111と、ユーザ状態認識部112と、診断結果取得部113と、ユーザ特徴取得部114と、ユーザ希望取得部115と、感情決定部116と、提案内容生成部117と、学習実行部118とを備える。通信部120は、情報取得部122を有する。
【0027】
通信部120は、ロボット200との通信を担う。通信部120は、ネットワークIF等の通信デバイスであってよい。情報取得部122は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部122は、ロボット200のセンサ部210で検出された情報を、通信ネットワーク50を通じて取得する。
【0028】
記憶部130は、ハードディスク装置、フラッシュメモリ等の記憶媒体を有する。また、記憶部130は、RAM等の揮発性記憶装置を有する。記憶部130は、処理部110が実行時に読み出すプログラムコードや各種の一時データの他、処理部110の処理の実行に必要な情報等を格納する。記憶部130は、いわゆる大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)を記憶してよい。記憶部130は、通信部120がロボット200から取得した情報を記憶する。
【0029】
制御部111は、記憶部130に記憶されている情報と、情報取得部122が取得した情報とを用いて、ロボット200の行動を決定し、決定した行動を実行させるための制御情報を、通信部120を介してロボット200に送信する。
【0030】
ユーザ状態認識部112は、情報取得部122が取得した情報に基づいて、ユーザ20の状態を認識する。ユーザ状態認識部112は、カメラ214によって撮像された撮像画像を解析して、ユーザ20の顔を認識してよい。例えば、記憶部130が、複数の人物の顔画像を記憶しておき、ユーザ状態認識部112は、撮像画像と、記憶された顔画像とをマッチングすることによって、ユーザ20の顔を認識する。ユーザ状態認識部112は、カメラ214によって撮像された撮像画像を解析して、ユーザ20の表情を認識したりしてよい。ユーザ状態認識部112は、マイク211によって検出されたユーザ20の音声を解析して、ユーザ20の発声内容を認識する。ユーザ状態認識部112は、マイク211によって検出されたユーザ20の音声を解析することにより、音声感情認識を実行してもよい。例えば、ユーザ状態認識部112は、音声の周波数成分等の特徴量を抽出して、抽出した特徴量に基づいて、ユーザ20の感情を認識する。
【0031】
ユーザ状態認識部112は、情報取得部122が取得した情報に基づいて、ユーザ20の行動を認識してよい。例えば、ユーザ状態認識部112は、情報取得部122が取得した情報と、情報取得部122が当該情報を取得したときの実際のユーザ20の行動とを訓練データとして学習された、情報取得部122が取得した情報から、ユーザ20の行動を出力するニューラルネットワークを予め記憶しておき、情報取得部122が取得した情報を、当該ニューラルネットワークに入力することによって、ユーザの行動を特定する。当該ニューラルネットワークは、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ20の表情及びユーザ20の発声内容を受け付けるように構成されてもよい。ユーザの行動を認識する方法は、これに限られず、公知の他の方法を用いてもよい。
【0032】
診断結果取得部113は、ロボット200と会話しているユーザ20のイメコン診断の診断結果を取得する。イメコン診断は、カラー診断を含んでよい。イメコン診断は、骨格診断を含んでよい。イメコン診断は、顔タイプ診断を含んでよい。イメコン診断は、これら以外を含んでもよい。
【0033】
診断結果取得部113は、情報取得部122が取得した情報を用いて、自らイメコン診断を実施して、診断結果を取得してよい。イメコン診断の実施に必要な情報は、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。診断結果取得部113は、例えば、ユーザ20の撮像画像を解析することによって、ユーザ20のカラー診断を実施する。診断結果取得部113は、例えば、ユーザ20の撮像画像を解析することによって、ユーザ20の骨格診断を実施する。診断結果取得部113は、例えば、ユーザ20の撮像画像を解析することによって、ユーザ20の顔タイプ診断を実施する。
【0034】
なお、診断結果取得部113は、ロボット200とともに、イメージコンサルタントがユーザ20と会話している場合、イメージコンサルタントが実施したイメコン診断の結果を、イメージコンサルタントから取得してもよい。
【0035】
ユーザ特徴取得部114は、ユーザ20の特徴を示すユーザ特徴を取得する。ユーザ特徴は、ユーザ20の声の大きさを含んでよい。ユーザ特徴は、ユーザ20の声のトーンを含んでよい。ユーザ特徴は、ユーザ20の表情を含んでよい。ユーザ特徴は、これら以外を含んでもよい。ユーザ特徴取得部114は、情報取得部122が取得した情報や、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ状態から、ユーザ特徴を取得してよい。
【0036】
ユーザ希望取得部115は、ユーザ20の希望内容を示すユーザ希望を取得する。ユーザ希望は、ユーザ20が希望する職業を含んでよい。ユーザ希望は、ユーザ20が希望する自分像を含んでよい。ユーザ希望は、これら以外を含んでもよい。
【0037】
ユーザ希望取得部115は、ユーザ20から、ユーザ希望を取得してよい。例えば、制御部111が、ロボット200によって、ユーザ20からユーザ希望を聞き出す。また、例えば、ユーザ20によって診断用紙に記入されたり、タブレット等に入力されたりしたユーザ希望を、ユーザ希望取得部115が取得する。
【0038】
感情決定部116は、ロボット200と会話しているユーザ20の感情を示すユーザ感情値を決定する。感情決定部116は、情報取得部122が取得した情報を用いて、ユーザ20のユーザ感情値を決定してよい。感情決定部116は、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ状態を用いて、ユーザ20のユーザ感情値を決定してよい。感情決定部113は、ユーザ状態認識部112によって音声感情認識が実行された場合に、情報取得部122が取得した情報と、音声感情認識結果とを用いて、ユーザ20のユーザ感情値を決定してもよい。
【0039】
ユーザ感情値は、ユーザ20の感情の種類と、ユーザ20の感情の正負と感情の度合を示す値とを含んでよい。ユーザ20の感情の種類として、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、「充実感」、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」等が挙げられる。なお、これらは例示であって、これらに限られない。ユーザ20の感情の正負を示す値は、例えば、ユーザ20の感情が、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、及び「充実感」のように、快感や安らぎを伴う明るい感情であれば、正の値を示し、明るい感情であるほど、大きい値となる。ユーザの感情が、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」のように、嫌な気持ちになってしまう感情であれば、負の値を示し、嫌な気持ちであるほど、負の値の絶対値が大きくなる。ユーザの感情が、上記の何れでもない場合(「普通」)、0の値を示す。
【0040】
例えば、感情決定部116は、情報取得部122が取得した情報と、情報取得部122が当該情報を取得したときの実際のユーザ20の感情を示すユーザ感情値とを訓練データとして学習された、情報取得部122が取得した情報から、ユーザ20のユーザ感情値を出力するニューラルネットワークを予め記憶しておき、情報取得部122が取得した情報を、当該ニューラルネットワークに入力することによって、ユーザ感情値を取得する。当該ニューラルネットワークは、ユーザ状態認識部112によって認識されたユーザ20の表情及びユーザ20の発声内容を受け付けるように構成されてもよい。ユーザ感情値を決定する方法は、これに限られず、公知の他の方法を用いてもよい。
【0041】
提案内容生成部117は、ユーザ20に対する提案内容を生成する。提案内容生成部117は、診断結果取得部113が取得した診断結果と、ユーザ特徴取得部114が取得したユーザ特徴と、ユーザ希望取得部115が取得したユーザ希望とに基づいて、ユーザ20に対する提案内容を生成してよい。制御部111は、ロボット200に、提案内容生成部117によって生成された提案内容をユーザ20に対して出力させてよい。
【0042】
提案内容生成部117は、例えば、ユーザ20のイメコン診断の診断結果と、ユーザ20のユーザ特徴と、ユーザ20のユーザ希望とを入力とし、ユーザ20に対する提案内容を出力とする学習モデルに、診断結果取得部113が取得した診断結果と、ユーザ特徴取得部114が取得したユーザ特徴と、ユーザ希望取得部115が取得したユーザ希望とを入力することによって、提案内容を生成する。当該学習モデルは、予め登録されて、記憶部130に記憶されてよい。
【0043】
また、サーバ100が、当該学習モデルを生成してよい。例えば、イメージコンサルタントが対象人物に対して実際に行った提案と、対象人物のイメコン診断の診断結果と、対象人物のユーザ特徴と、対象人物のユーザ希望とを対応付けた学習データを、記憶部130が多数記憶する。そして、学習実行部118が、記憶部130に記憶された複数の学習データを用いた機械学習によって、学習モデルを生成する。なお、学習モデルを生成するとは、新たに学習モデルを生成することを含んでよく、既存の学習モデルを更新することを含んでよい。
【0044】
学習実行部118は、診断結果と、ユーザ特徴と、ユーザ希望とに異なる重みを適用した機械学習を実行して、学習モデルを生成してもよい。これにより、診断結果と、ユーザ特徴と、ユーザ希望とが、提案内容に与える影響の差を学習に反映することができ、より適切な提案内容を生成することに貢献できる。
【0045】
提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をユーザ20に対して出力しているときのユーザ20のユーザ感情値の遷移に基づいて、提案内容を調整してもよい。例えば、提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をロボット200に出力させている途中で、ポジティブの度合が低下してきたと判定した場合や、ネガティブの度合が増加してきたと判定した場合に、提案の度合を和らげるように、提案内容を調整する。具体例として、制御部111は、提案内容のうち、「~にすると良いです」、「~にすることを提案します」といった断定的な表現をしていた部分を、「~にするとよいと思います」、「~してはいかがでしょう」といった、柔らかな表現に調整する。これにより、ユーザ20がまだその気になっていない段階で強く提案しすぎることによって、ユーザ20が否定的な感情を強めてしまうことを防ぐことができる。
【0046】
例えば、提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をユーザ20に対して出力しているときのユーザ20のユーザ感情値の遷移に基づいて、ユーザ20の感情のポジティブの度合いが強まるように、提案内容を調整する。具体例として、提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をロボット200に出力させている途中で、ポジティブの度合いが変化していないと判定した場合や、ポジティブの度合いが低下していると判定した場合に、その提案の通りにすることによってどのようにユーザ20がより魅力的に見えるかを説明する説明内容を追加する。提案内容に対応する説明内容は、予め記憶部130に登録されてよい。これにより、ユーザ20の感情のポジティブの度合が高まって、提案を受け入れやすくなる状態とすることに貢献できる。
【0047】
提案内容生成部117は、ロボット200とユーザ20との会話の内容にさらに基づいて、ユーザ20の感情のポジティブの度合いが強まるように、提案内容を調整してもよい。例えば、提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をロボット200に出力させている途中で、ユーザ20が提案内容に対して否定的な発言をした場合に、提案内容を変更する調整を行う。提案内容生成部117は、提案を変更した場合の、ユーザ20のユーザ感情値の遷移を監視し、ポジティブの度合が強まった場合に、その提案についての会話を進め、ポジティブの度合が弱まったり、ネガティブになったり、ネガティブの度合が強まったりした場合、提案内容を更に変更するように、提案内容の調整を行ってよい。また、例えば、提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をロボット200に出力させている途中で、ユーザ20が提案内容に対して否定的な発言をした場合に、複数の候補を提案するような調整を行う。提案内容生成部117は、複数の候補を提案した場合に、複数の候補からユーザ20によって選択された候補の会話を進めるように、提案内容を調整してよい。これらによって、ユーザ20の感情のポジティブの度合が最大化するように、提案内容を調整することができる。
【0048】
ユーザ20に対して同伴者がいるときのように、ロボット200とユーザ20との会話を聞いている他のユーザが存在する場合、ユーザ状態認識部112は、当該他のユーザのユーザ状態を認識してよく、感情決定部116は、当該他のユーザのユーザ感情値を特定してよい。提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をユーザ20に対して出力しているときのユーザ20のユーザ感情値の遷移と、当該他のユーザのユーザ感情値の遷移とに基づいて、提案内容を調整してもよい。
【0049】
例えば、提案内容生成部117は、制御部111が提案内容をロボット200に出力させている途中で、ユーザ20及び他のユーザのポジティブの度合が高まったり、ポジティブの度合に変化が無い場合、提案内容を調整せず、ユーザ20及び他のユーザのポジティブの度合が低下したり、ネガティブの度合が高まったりした場合に、提案内容を調整する。提案内容生成部117は、ユーザ20のポジティブの度合が低下したり、ネガティブの度合が高まったりした場合であっても、単のユーザ20のポジティブの度合が高まった場合には、提案内容を調整せずに、その提案を進めるようにしてもよい。これにより、例えば、ユーザ20に対して、ロングヘアをショートヘアに変更する等の、比較的大きなスタイル変更を提案した場合に、ユーザ20自身は不安に感じていても、同伴者がポジティブに感じている場合には、その提案を進めることができる。
【0050】
ロボット200は、感情を有してもよい。感情決定部116は、ロボット200の感情を示すロボット感情値を決定してよい。ロボット感情値は、電子機器感情値の一例であってよい。ロボット感情値は、ロボット200の感情の種類と、ロボット200の感情の正負と感情の度合を示す値とを含んでよい。ロボット200の感情の種類として、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、「充実感」、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」等が挙げられる。なお、これらは例示であって、これらに限られない。ロボット200の感情の正負を示す値は、例えば、ロボット200の感情が、「喜」、「楽」、「快」、「安心」、「興奮」、「安堵」、及び「充実感」のように、快感や安らぎを伴う明るい感情であれば、正の値を示し、明るい感情であるほど、大きい値となる。ロボット200の感情が、「怒」、「哀」、「不快」、「不安」、「悲しみ」、「心配」、及び「虚無感」のように、嫌な気持ちになってしまう感情であれば、負の値を示し、嫌な気持ちであるほど、負の値の絶対値が大きくなる。ロボット200の感情が、上記の何れでもない場合(「普通」)、0の値を示す。
【0051】
感情決定部116は、情報取得部122が取得した情報に基づいて、ロボット感情値を決定してよい。感情決定部116は、情報取得部122が取得した情報に対応付けて定められた、ロボット感情値を更新するルールに従って、ロボット感情値を決定してよい。例えば、感情決定部116は、ロボット200のバッテリー残量が少ない場合や部屋が真っ暗な場合等に、ロボット200の「哀」の感情値を増大させてよい。例えば、感情決定部116は、バッテリー残量が少ないにも関わらず継続して話しかけてくるユーザ20の場合、「怒」の感情値を増大させてもよい。
【0052】
提案内容生成部117は、他のロボット200を、ユーザ20の疑似的な同伴者として、ユーザ20のユーザ感情値の遷移と、当該他のロボット200の感情値の遷移とに基づいて、提案内容を調整してもよい。
【0053】
以上に説明したサーバ100の機能は、1以上のコンピュータによって実装されてよい。サーバ100の少なくとも一部の機能は、仮想マシンによって実装されてよい。また、サーバ100の機能の少なくとも一部は、クラウドで実装されてよい。上記実施形態では、電子機器の例としてロボット200を主に挙げて説明したが、これに限られない。電子機器の例として、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、及びスマートスピーカ等、ぬいぐるみ等、自動車や自動二輪車等の車両、家電製品等が挙げられる。なお、これらは例示であり、電子機器は、これらに限られない。
【0054】
図3は、サーバ100、又はロボット200の一部として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200は、例えば、サーバ100として機能してよい。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0055】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0056】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0057】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0058】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0059】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0060】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0061】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0062】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0063】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0064】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0065】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0066】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0067】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0068】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0069】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0070】
10 システム、20 ユーザ、50 通信ネットワーク、100 サーバ、110 処理部、111 制御部、112 ユーザ状態認識部、113 診断結果取得部、114 ユーザ特徴取得部、115 ユーザ希望取得部、116 感情決定部、117 提案内容生成部、118 学習実行部、120 通信部、122 情報取得部、130 記憶部、200 ロボット、210 センサ部、211 マイク、212 ジャイロセンサ、213 モータセンサ、214 カメラ、215 赤外線センサ、216 電池残量センサ、220 情報処理部、230 制御対象、240 通信部、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ