(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158743
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】車輌用前照灯
(51)【国際特許分類】
F21S 41/675 20180101AFI20241031BHJP
F21V 14/02 20060101ALI20241031BHJP
F21V 19/02 20060101ALI20241031BHJP
F21W 102/10 20180101ALN20241031BHJP
【FI】
F21S41/675
F21V14/02 200
F21V19/02 600
F21W102:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074236
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003410
【氏名又は名称】弁理士法人テクノピア国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古井 崇嗣
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013AA02
3K013BA01
3K013FA03
3K013FA05
(57)【要約】
【課題】光軸調整作業における作業性の向上を図る。
【解決手段】ランプハウジングに回転可能に支持された調整軸部と調整軸部に連続されクラウンギヤが形成された被作用部とを有し回転されることにより光源から出射される光の照射方向を調整するアジャスティングスクリューと、クラウンギヤに噛合される噛合部を有しランプハウジングに回転可能に支持され回転操作されることによりアジャスティングスクリューを回転させる操作用ロッドとを備え、噛合部が雄ネジ形状に形成された。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプハウジングに回転可能に支持された調整軸部と前記調整軸部に連続されクラウンギヤが形成された被作用部とを有し回転されることにより光源から出射される光の照射方向を調整するアジャスティングスクリューと、
前記クラウンギヤに噛合された噛合部を有し前記ランプハウジングに回転可能に支持され回転操作されることにより前記アジャスティングスクリューを回転させる操作用ロッドとを備え、
前記噛合部が雄ネジ形状に形成された
車輌用前照灯。
【請求項2】
前記噛合部におけるネジ山の谷と前記クラウンギヤにおけるギヤ歯の歯底との距離を噛合可能距離とし、
前記噛合部におけるネジ山の山頂と前記クラウンギヤにおけるギヤ歯の歯先との距離を接触距離としたときに、
前記接触距離が前記噛合可能距離の50%から90%にされた
請求項1に記載の車輌用前照灯。
【請求項3】
前記ランプハウジングに前記操作用ロッドの軸方向への移動を規制する規制部が形成され、
前記操作用ロッドには前記規制部に摺動可能な状態で係合される被規制部が形成された
請求項1又は請求項2に記載の車輌用前照灯。
【請求項4】
前記規制部として係合突部が形成され、
前記被規制部として周方向に延び前記係合突部が挿入される被規制溝が形成された
請求項3に記載の車輌用前照灯。
【請求項5】
前記規制部として係合溝が形成され、
前記被規制部として前記係合溝に挿入されるフランジ状の被規制突部が形成された
請求項3に記載の車輌用前照灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作用ロッドを有する光軸調整機構を備えた車輌用前照灯についての技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車輌用前照灯には、例えば、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に光源を有するランプユニットが配置され、アジャスティングスクリューとピボット部材を有する光軸調整機構によって光源から出射される光の照射方向の調整である光軸調整(エイミング調整)が可能にされたものがある。こうした車輌用前照灯においては、アジャスティングスクリューが回転されることによりピボット部材を支点としてランプユニットが傾動される。
【0003】
一般に、光軸調整作業は車輌用前照灯が車輌の車体に組み付けられた状態で行われ、例えば、ドライバー等の治具をアジャスティングスクリューに形成されたギヤ部に係合させてアジャスティングスクリューを回転操作することにより行われる。一方、車輌用前照灯には、構造等によって治具を係合させてアジャスティングスクリューを回転操作するための十分なスペースを確保することが難しいものもあり、このような車輌用前照灯には、アジャスティングスクリューのギヤ部と係合される噛合部を有する操作用ロッドが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の車輌用前照灯においては、操作用ロッドの先端部に歯車状の噛合部が設けられており、操作用ロッドが回転操作されることにより回転力が噛合部からギヤ部に伝達され、アジャスティングスクリューが回転される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ドライバーによってアジャスティングスクリューの回転操作が行われる場合や特許文献1のように歯車状の噛合部が形成された操作用ロッドが用いられた場合には、ドライバー又は噛合部とギヤ部との?み合う面積が小さい。したがって、アジャスティングスクリューを回転させるためのトルクが大きいと、アジャスティングスクリューに対してドライバーや操作用ロッドが空転し、光軸調整作業が適正に行われず作業性が低下するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、光軸調整作業における作業性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車輌用前照灯は、ランプハウジングに回転可能に支持された調整軸部と前記調整軸部に連続されクラウンギヤが形成された被作用部とを有し回転されることにより光源から出射される光の照射方向を調整するアジャスティングスクリューと、前記クラウンギヤに噛合される噛合部を有し前記ランプハウジングに回転可能に支持され回転操作されることにより前記アジャスティングスクリューを回転させる操作用ロッドとを備え、 前記噛合部が雄ネジ形状に形成されたものである。
【0008】
これにより、噛合部とクラウンギヤの接触面積が大きくなる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、噛合部とクラウンギヤの接触面積が大きくなるため、アジャスティングスクリューに対する操作用ロッドの空転が抑制され、光軸調整作業における作業性の向上を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図2乃至
図5と共に本発明車輌用前照灯の実施の形態を示すものであり、本図は、車輌用前照灯の概略断面図である。
【
図4】噛合部とクラウンギヤの噛合状態を模式的に示す拡大図である。
【
図5】規制部と被規制部の変形例を示す拡大背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明車輌用前照灯を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
【0012】
車輌用前照灯1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
【0013】
車輌用前照灯1は前端に開口を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口を閉塞するカバー3とを備えている(
図1参照)。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、灯具外筐4の内部空間が灯室4aとして形成されている。灯室4aの前端部にはエクステンション5が配置されている。エクステンション5によって灯室4aに配置される構造の一部が前方から遮蔽される。
【0014】
ランプハウジング2は前後方向を向く後面部6と後面部6の外周部から前方に突出された周面部7とを有し、前方に開口された凹状に形成されている。後面部6の下端部には前後に貫通された二つのスクリュー支持孔6aが左右に離隔して形成されている(
図1及び
図2参照)。後面部6の上端部には前方に突出されたピボット支持部8が設けられている。ピボット支持部8の先端部には球面支持部8aが形成されている。
【0015】
後面部6には後方に突出され略平行に位置された二つの立壁部9が設けられている(
図2参照)。二つの立壁部9と後面部6によって囲まれた空間は後方に開口された配置凹部10として形成されている。配置凹部10には後述する操作用ロッドの一部が配置されている。二つの立壁部9には、例えば、上端寄りの位置に、互いに近づく方向に突出された係合突部11が形成されている。係合突部11は規制部としての機能を有している。
【0016】
灯室4aにはランプユニット12が配置されている(
図1参照)。ランプユニット12は、例えば、前方に開口された凹状のリフレクター13とリフレクター13の内部に配置された光源14とを有し、ランプハウジング2に光軸調整機構15によって傾動可能に支持されている。なお、ランプユニット12は投影レンズ等を有するプロジェクタータイプ等であってもよい。
【0017】
リフレクター13はエクステンション5の後側において前端部がエクステンション5の近傍に位置された状態で配置されている。リフレクター13の下端部には後方に突出された二つのナット連結部16が左右に離隔して設けられ、上端部には外方に突出されたピボット連結部17が設けられている。ナット連結部16には前後に貫通された連結孔16aが形成されている。ピボット連結部17は一方のナット連結部16の真上に位置されている。
【0018】
ナット連結部16にはナット18が連結されている。ナット18は前後に貫通された筒状に形成され、内面にスクリュー螺合部18aを有している。ナット18は連結孔16aに挿通された状態でナット連結部16に連結され、ナット連結部16に対して任意の方向へ傾動可能にされている。ただし、ナット18はナット連結部16に対して前後方向へ移動不能にされている。
【0019】
光軸調整機構15はピボット部材19と二つのアジャスティングスクリュー20と操作用ロッド21を有している(
図1及び
図2参照)。
【0020】
ピボット部材19は軸方向が前後方向にされたピボット軸部19aとピボット軸部19aの前端部に連続された連結部19bとピボット軸部19aの後端部に連続された球状部19cとを有している。連結部19bはリフレクター13のピボット連結部17に連結され、ピボット部材19はピボット連結部17に対して回転可能且つ前後方向へ移動不能にされている。球状部19cはランプハウジング2におけるピボット支持部8の球面支持部8aに回転可能な状態で支持されている。
【0021】
アジャスティングスクリュー20は、前後に延びる軸状に形成された調整軸部22と調整軸部22の後端に連続された被作用部23とを有している。調整軸部22における前側の部分は螺溝部24として形成されている。被作用部23は調整軸部22に対して径方向へ張り出されたクラウンギヤ25を有している。クラウンギヤ25は円板状のベース部26とベース部26の前面側に形成されたギヤ歯27とを有している。
【0022】
アジャスティングスクリュー20は、例えば、ギヤ歯27が金属材料によって形成され、ギヤ歯27を除いた部分が樹脂材料によって形成されている。アジャスティングスクリュー20はギヤ歯27と樹脂材料によって形成された部分が、例えば、インサート成形により一体に形成されている。
【0023】
アジャスティングスクリュー20は、調整軸部22がランプハウジング2のスクリュー支持孔6aに挿通された状態でランプハウジング2に回転可能且つ前後方向へ移動不能に支持され、螺溝部24がリフレクター13のナット連結部16に連結されたナット18のスクリュー螺合部18aに螺合されている。クラウンギヤ25はランプハウジング2における後面部6の後方に位置され、クラウンギヤ25と後面部6の間には隙間が形成されている。
【0024】
操作用ロッド21は全体として軸状に形成され、略丸軸状の被支持軸部28と被支持軸部28の軸方向における両端にそれぞれ連続された噛合部29と被操作部30とを有している(
図1乃至
図3参照)。被支持軸部28の、例えば、上端寄りの位置には周方向に延びる被規制溝32が形成されている。被規制溝32は被規制部としての機能を有している。噛合部29は外周部にネジ山31が形成された雄ネジ状に形成され、外径が被支持軸部28の径以下にされている。被操作部30は径が被支持軸部28の径より大きくされ、被操作部30の軸方向における被支持軸部28と反対側の端部(端面)には、例えば、十字状の操作用凹部30aが形成されている。操作用ロッド21は金属材料によって形成され、例えば、金属材料によって形成された棒状の部材を切削やプレス加工することにより成形され、被支持軸部28と噛合部29と被操作部30が一体に形成されている。
【0025】
操作用ロッド21は被支持軸部28がランプハウジング2に形成された配置凹部10に位置され、被規制溝32にランプハウジング2に設けられた係合突部11が挿入された状態で配置される(
図2参照)。操作用ロッド21が配置凹部10に配置された状態において、ランプハウジング2の後面部6に第1の押さえ部材33と第2の押さえ部材34がそれぞれ図示しない取付ネジ等によって後方から取り付けられる。操作用ロッド21は、被支持軸部28における下端側の部分が第1の押さえ部材33によって押さえられ、被支持軸部28における上端側の部分が第2の押さえ部材34によって押さえられた状態で、ランプハウジング2に回転可能に支持される。第2の押さえ部材34が後面部6に取り付けられた状態において、被操作部30は第2の押さえ部材34によって後方から覆われている。第2の押さえ部材34にはドライバー等の治具50を操作用凹部30aに案内するガイド穴34aが形成されている。ガイド穴34aは第2の押さえ部材34の下端部を除く部分に形成され、下方へ行くに従って径が小さくなる形状に形成されている。
【0026】
操作用ロッド21の回転軸S1とアジャスティングスクリュー20の回転軸S2はねじれの位置において直交する状態にされ、操作用ロッド21の噛合部29と一方のアジャスティングスクリュー20のクラウンギヤ25とが噛合されている(
図1乃至
図4参照)。噛合部29とクラウンギヤ25は、複数のネジ山31と複数のギヤ歯27、例えば、二つ又は三つのネジ山31とギヤ歯27とが噛合されている。
【0027】
噛合部29とクラウンギヤ25が噛合された状態において、噛合部29におけるネジ山31の谷31aとクラウンギヤ25におけるギヤ歯27の歯先27aとの間には隙間が形成され、噛合部29におけるネジ山31の山頂31bとクラウンギヤ25におけるギヤ歯27の歯底27bとの間にも隙間が形成されている(
図4参照)。
【0028】
噛合部29におけるネジ山31の谷31aとクラウンギヤ25におけるギヤ歯27の歯底27bとの距離を噛合可能距離L1とし、噛合部29におけるネジ山31の山頂31bとクラウンギヤ25におけるギヤ歯27の歯先27aとの距離を接触距離L2としたときに、接触距離L2は噛合可能距離L1の50%から90%にされている。ただし、接触距離L2は噛合可能距離L1の70%以上にされることが望ましい。
【0029】
上記のように構成された車輌用前照灯1において、例えば、治具50が被操作部30の操作用凹部30aに係合された状態で操作用ロッド21が回転操作される。回転操作されて操作用ロッド21が軸(回転軸S1)回り方向に回転されると、雄ネジ形状にされた噛合部29の回転によりクラウンギヤ25のギヤ歯27が送られ、操作用ロッド21の回転力が噛合部29からクラウンギヤ25に伝達されてアジャスティングスクリュー20が軸(回転軸S2)回り方向に回転される。アジャスティングスクリュー20が回転されることにより、アジャスティングスクリュー20の回転方向に応じた方向(前後方向)へナット18が送られてナット18のランプハウジング2に対する移動に伴ってランプユニット12がランプハウジング2に対して傾動される。このとき、ナット18はナット連結部16に対して傾動され、ピボット部材19が球状部19cを支点としてピボット支持部8に対して回転(回動)される。
【0030】
以上に記載したとおり、車輌用前照灯1にあっては、操作用ロッド21の噛合部29が雄ネジ形状に形成されている。これにより、噛合部29とアジャスティングスクリュー20のクラウンギヤ25との接触面積が大きくなる。したがって、被操作部30を回転操作した際にアジャスティングスクリュー20に対する操作用ロッド21の空転が抑制され、光軸調整作業における作業性の向上を図ることができる。
【0031】
また、操作用ロッド21は被操作部30と噛合部29と被支持軸部28が一体に形成されているため、操作用ロッド21の高い剛性を確保することができ、高い剛性により被操作部30と噛合部29が確実に一体になって回転され、被操作部30に対する回転操作によって噛合部29からアジャスティングスクリュー20に操作用ロッド21の回転力を確実に伝達することができる。
【0032】
さらに、接触距離L2が噛合可能距離L1の50%から90%にされている。これにより、噛合部29におけるネジ山31とクラウンギヤ25におけるギヤ歯27との接触される長さが一定以上の長さにされる。したがって、噛合部29とクラウンギヤ25の適正な噛合状態が確保され、操作用ロッド21の回転力をアジャスティングスクリュー20に効率的に伝達することができる。
【0033】
さらにまた、操作用ロッド21は被規制溝32(被規制部)に立壁部9の係合突部11(規制部)が挿入された状態でランプハウジング2に支持され、係合突部11が被規制溝32に摺動された状態で回転される。このように、被規制部が規制部と係合されることにより、ランプハウジング2に対する操作用ロッド21の軸方向への移動が規制されるため、操作用ロッド21の回転操作時に治具50から軸方向における力が付与されてもネジ山31からギヤ歯27に過大な負荷が付与されず、操作用ロッド21とアジャスティングスクリュー20の変形や破損を防止することができる。また、アジャスティングスクリュー20に対する操作用ロッド21の位置ズレが防止されるため、噛合部29とクラウンギヤ25の安定した噛合状態を確保することができる。
【0034】
また、被規制部が操作用ロッド21の周方向に延びる凹状の被規制溝32として形成されているため、軸状の部材を切削加工することにより被規制部を形成することが可能になる。したがって、操作用ロッド21の軸方向における移動を規制した上で操作用ロッド21の高い加工性を確保することができる。また、被規制部を形成するための材料を別に用意する必要がないため、製造コストの高騰を来すことなく被規制部を形成することができる。
【0035】
なお、車輌用前照灯1においては、規制部として係合突部11に代えて配置凹部10に係合溝35が形成され、被規制部として被規制溝32に代えて被支持軸部28にフランジ状の被規制突部36が形成される構成にされていてもよい(
図5参照)。この場合には、被規制突部36が係合溝35に挿入され被規制突部36が係合溝35に摺動された状態で操作用ロッド21が回転されるため、ランプハウジング2に対する操作用ロッド21の軸方向への移動が規制される。このように、被規制部として突状の被規制突部36が形成されることにより、操作用ロッド21の全体の径が一定以上の大きさにされるため、操作用ロッド21の軸方向における移動を規制した上で操作用ロッド21の高い剛性を確保することができる。
【0036】
また、上記には、一方のアジャスティングスクリュー20が操作用ロッド21によって回転される例を示したが、他方のアジャスティングスクリュー20は、治具50が被作用部23に係合されることにより回転される。ただし、車輌用前照灯1においては、ランプハウジング2に別の操作用ロッド21が支持され、他方のアジャスティングスクリュー20も操作用ロッド21によって回転される構成にされていてもよい。この場合には、双方のアジャスティングスクリュー20が操作用ロッド21によって回転され、双方ともに噛合部29とクラウンギヤ25の接触面積が大きくなる。したがって、被操作部30を回転操作した際に双方のアジャスティングスクリュー20に対する操作用ロッド21の空転が抑制され、光軸調整作業における作業性の向上を図ることができる。
【0037】
なお、車輌用前照灯1においては、ピボット部材19の真下に位置された一方のアジャスティングスクリュー20が回転されることにより上下方向におけるエイミング調整が行われ、他方のアジャスティングスクリュー20が回転されることにより左右方向におけるエイミング調整が行われる。
【符号の説明】
【0038】
1 車輌用前照灯
2 ランプハウジング
11 係合突部(規制部)
14 光源
15 光軸調整機構
20 アジャスティングスクリュー
21 操作用ロッド
22 調整軸部
23 被作用部
24 螺溝部
25 クラウンギヤ
27 ギヤ歯
27a 歯先
27b 歯底
29 噛合部
31 ネジ山
31a 谷
31b 山頂
32 被規制溝(被規制部)
35 係合溝(規制部)
36 被規制突部(被規制部)
L1 噛合可能距離
L2 接触距離