IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ブラザー工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-記録装置 図1
  • 特開-記録装置 図2
  • 特開-記録装置 図3
  • 特開-記録装置 図4
  • 特開-記録装置 図5
  • 特開-記録装置 図6
  • 特開-記録装置 図7
  • 特開-記録装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158765
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】記録装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20241031BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B41J29/38 204
B41J2/01 451
B41J2/01 201
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074272
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】中村 直行
(72)【発明者】
【氏名】荒金 覚
(72)【発明者】
【氏名】次村 浩一
(72)【発明者】
【氏名】大橋 雅司
(72)【発明者】
【氏名】中野 靖大
(72)【発明者】
【氏名】疇地 悠
【テーマコード(参考)】
2C056
2C061
【Fターム(参考)】
2C056EA04
2C056EB27
2C056EB41
2C056EC26
2C056EC72
2C056FA10
2C061AP01
2C061AQ04
2C061AQ05
2C061AR01
2C061HJ06
2C061HK11
2C061HN08
2C061HN15
(57)【要約】
【課題】ユーザの手間を減らす。
【解決手段】プリンタの制御部は、記録指令に基づいて、記録時に使用される単位画素当たりのインクの量を少なくする方向及び多くする方向のいずれかの方向に調整する調整処理(S4)と、調整処理(S4)で調整された量のインクによりヘッドに記録を行わせる記録処理(S6~S15)とを含む記録プログラムを実行する。制御部は、記録プログラムの実行中であって、記録処理(S6~S15)の途中に、インク量の再調整要否の入力画面をディスプレイに表示させる(S10:第1要求処理)。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、
記録指令に基づいて、前記記録時に使用される単位画素当たりの前記記録材の量を少なくする方向及び多くする方向のいずれかの方向に調整する調整処理と、前記調整処理で調整された量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を含む記録プログラムを実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記記録プログラムの実行中、前記記録処理の途中及び前記記録処理の後のいずれかに、前記記録材の量の再調整を行うか否かの入力を要求する第1要求処理を行うことを特徴とする、記録装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記記録プログラムの実行中、1の記録媒体に対する前記記録処理の途中に、前記第1要求処理を行い、
前記第1要求処理の後、前記第1要求処理に応じた第1入力が前記再調整を行うことを示すか否かを判断し、
前記第1入力が前記再調整を行うことを示すと判断した場合、前記記録材の量の調整値の入力を要求する第2要求処理を行い、
前記第1入力が前記再調整を行うことを示さないと判断した場合、前記再調整を行わず、直近の前記調整処理で調整された量の前記記録材により前記記録処理を再開することを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2要求処理の後、前記第2要求処理に応じて入力された前記調整値に基づく前記調整処理と、前記記録処理とを、新たな記録媒体に対して行うことを特徴とする、請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2要求処理の後、新たな記録媒体に対して、前記記録指令に含まれる画像データであって、前記第1要求処理の前に使用された画像データと同じ画像データを用いて、前記調整処理と前記記録処理とを行うことを特徴とする、請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、記録媒体に記録された画像の少なくとも一部をユーザが視認できる位置に記録媒体があるときに、前記第1要求処理を行うことを特徴とする、請求項2~4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記記録プログラムの実行中、複数の記録媒体に対する前記記録処理の途中であって、前記複数の記録媒体のうち、1以上の記録媒体に対する前記記録処理の後、残りの記録媒体に対する前記記録処理の前に、前記第1要求処理を行い、
前記第1要求処理の後、前記第1要求処理に応じた第1入力が前記再調整を行うことを示すか否かを判断し、
前記第1入力が前記再調整を行うことを示すと判断した場合、前記記録材の量の調整値の入力を要求する第2要求処理を行い、
前記第1入力が前記再調整を行うことを示さないと判断した場合、前記再調整を行わず、直近の前記調整処理で調整された量の前記記録材により、残りの記録媒体に対する前記記録処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第2要求処理の後、前記第2要求処理に応じて入力された前記調整値に基づく前記調整処理と、前記記録処理とを、前記記録指令に基づく全ての記録媒体に対して行うことを特徴とする、請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記記録プログラムの実行中、前記複数の記録媒体のうち、最初の記録媒体に対する前記記録処理の後、前記第1要求処理を行うことを特徴とする、請求項6又は7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第1要求処理が実行されるべき時点の前に使用される前記記録材の量と前記第1要求処理が実行されるべき時点の後に使用される前記記録材の量との差が所定値以上であるか否かを画像データに基づいて判断し、
前記差が前記所定値以上であると判断した場合、前記第1要求処理を行わないことを特徴とする、請求項2~8のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記記録プログラムの実行中、前記記録処理の後に、前記第1要求処理を行い、
前記第1要求処理の後、前記第1要求処理に応じた第1入力が前記再調整を行うことを示すか否かを判断し、
前記第1入力が前記再調整を行うことを示すと判断した場合、前記記録材の量の調整値の入力を要求する第2要求処理を行い、
前記第1入力が前記再調整を行うことを示さないと判断した場合、前記記録プログラムを終了することを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記第2要求処理の後、前記第2要求処理に応じて入力された前記調整値に基づく前記調整処理と、前記記録処理とを、新たな記録媒体に対して行うことを特徴とする、請求項10に記載の記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材の量を調整可能な記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、入力画面へのユーザの入力に応じて調整値を設定し、調整値に応じて画像データの濃度(記録材の量)を調整することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-141941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によると、ユーザの入力に応じて記録材の量が調整されるが、記録された画像の濃度がユーザ所望の濃度でない場合、ユーザが再度入力画面を開く等の作業をして入力を行う必要がある。
【0005】
本発明の目的は、ユーザの手間を減らすことができる記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、記録媒体に対して記録材により画像の記録を行う記録部と、記録指令に基づいて、前記記録時に使用される単位画素当たりの前記記録材の量を少なくする方向及び多くする方向のいずれかの方向に調整する調整処理と、前記調整処理で調整された量の前記記録材により前記記録部に前記記録を行わせる記録処理と、を含む記録プログラムを実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記記録プログラムの実行中、前記記録処理の途中及び前記記録処理の後のいずれかに、前記記録材の量の再調整を行うか否かの入力を要求する第1要求処理を行うことを特徴とする、記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1実施形態に係るプリンタ1の平面図である。
図2】プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。
図3】プリンタ1のディスプレイ71に表示されるインク量の調整値入力画面を示す模式図である。
図4】プリンタ1のCPU91が実行する記録プログラムを示すフロー図である。
図5】ディスプレイ71に表示される再調整要否の入力画面を示す模式図である。
図6】本発明の第2実施形態に係るプリンタのCPUが実行する記録プログラムを示すフロー図である。
図7】本発明の第3実施形態に係るプリンタのCPUが実行する記録プログラムのサブルーチンを示すフロー図である。
図8】本発明の第4実施形態に係るプリンタのCPUが実行する記録プログラムを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るプリンタ1は、図1に示すように、筐体1aと、筐体1aの内部に配置されたヘッド10、キャリッジ2、走査部3、プラテン4、搬送部5及び制御装置9とを備えている。
【0009】
ヘッド10は、下面に複数のノズル11を有する。キャリッジ2は、ヘッド10を保持する。
【0010】
走査部3は、キャリッジ2を支持する一対のガイド3a,3bと、キャリッジ2に連結されたベルト3cとを含む。ガイド3a,3b及びベルト3cは、紙幅方向に延びている。制御装置9の制御によりキャリッジモータ3M(図2参照)が駆動されると、ベルト3cが走行し、ガイド3a,3bに沿ってキャリッジ2が紙幅方向に移動する。
【0011】
プラテン4は、キャリッジ2及びヘッド10の下方に配置されている。プラテン4の上面に、用紙Pが載置される。
【0012】
搬送部5は、2つのローラ対5a,5bを有する。搬送方向においてローラ対5aとローラ対5bとの間に、ヘッド10、キャリッジ2及びプラテン4が配置されている。制御装置9の制御により搬送モータ5M(図2参照)が駆動されると、給紙トレイ(図示略)に配置された用紙Pは、ローラ対5a,5bにより搬送方向に搬送され、ヘッド10の下方を通過し、排紙トレイ1dに受容される。
【0013】
紙幅方向及び搬送方向は、鉛直方向と直交すると共に、互いに直交する。
【0014】
制御装置9は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93及びI/F(Interface)94を有する。ROM92には、CPU91が各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAM93は、CPU91がプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。I/F94は、外部とのデータの送受信を行う。
【0015】
CPU91は、I/F94が受信した記録指令(画像を示す画像データを含む。)に基づいて、ROM92及びRAM93に記憶されているデータにしたがい、記録プログラムを実行する。
【0016】
記録プログラムは、用紙Pへの画像の記録に係る記録処理を含む。記録処理は、搬送モータ5M(図2参照)の駆動により用紙Pを搬送方向に所定量搬送させる搬送処理と、キャリッジモータ2M及びドライバIC10D(図2参照)の駆動によりヘッド10を紙幅方向に移動させながらノズル11から用紙Pに対してインクを吐出させる走査処理とを含む。これにより、用紙P上に、インクのドットが形成され、画像が記録される。
【0017】
記録プログラムは、さらに、記録時に使用される単位画素当たりのインクの量を少なくする方向及び多くする方向のいずれかの方向に調整する調整処理を含む。具体的には、タッチパネル式のディスプレイ71に表示されたインク量の調整値入力画面(図3参照)においてユーザが指示した調整値が、RAM93に記憶される。CPU91は、RAM93に記憶された調整値に基づいて、記録時に使用される単位画素当たりのインクの量を調整する。
【0018】
用紙Pが本発明の「記録媒体」に該当する。ヘッド10が本発明の「記録部」に該当する。プリンタ1が本発明の「記録装置」に該当する。インクが本発明の「記録材」に該当する。CPU91が本発明の「制御部」に該当する。
【0019】
次いで、図4を参照し、CPU91が実行する記録プログラムについて具体的に説明する。なお、図4は、1枚の用紙Pへの記録を指示する記録指令が外部装置100からプリンタ1に送信されるときの流れを示す。
【0020】
CPU91は、先ず、外部装置100から記録指令を受信したか否かを判断する(S1
:YES)。
【0021】
外部装置100から記録指令を受信していないと判断した場合(S1:NO)、CPU91は、S1の処理を繰り返す。
【0022】
外部装置100から記録指令を受信したと判断した場合(S1:YES)、CPU91は、記録指令に含まれる画像データが示す画像の色に対応したRGB(レッド、グリーン、ブルー)値を、インクの色に対応したCMYK値に変換する(S2)。
【0023】
S2の後、CPU91は、RAM93に記憶された情報に基づいて、インク量の調整を行うか否かを判断する(S3)。
【0024】
インク量の調整を行わないと判断した場合(S3:NO)、CPU91は、処理をS5に進める。
【0025】
インク量の調整を行うと判断した場合(S3:YES)、CPU91は、S2で得られたCMYK値を、RAM93に記憶された調整値に基づいて調整し(S4:調整処理)、その後処理をS5に進める。
【0026】
S5において、CPU91は、CMYK値を吐出データに変換する。吐出データは、1記録周期(用紙P上に形成される画像の解像度に対応する単位距離だけ用紙Pがヘッド10に対して相対移動するのに要する時間)毎の、各ノズル11から吐出されるべきインクの体積(大滴、中滴、小滴、ゼロのいずれか)を示す。
【0027】
インク量を少なくする方向の調整が行われた場合、インクの体積が大滴から中滴に変更され、或いは、インクの体積が中滴から小滴に変更されてよい。また、インク量を多くする方向の調整が行われた場合、インクの体積が中滴から大滴に変更され、或いは、インクの体積が小滴から中滴に変更されてよい。
【0028】
S5の後、CPU91は、記録処理を開始する(S6)。記録処理において、CPU91は、搬送モータ5M(図2参照)を駆動させることで、給紙トレイ(図示略)から用紙Pを搬送させる。用紙Pの先端(搬送方向の下流端)がヘッド10の下方に至った後、CPU91は、搬送モータ5M(図2参照)の駆動により用紙Pを搬送方向に所定量搬送させる搬送処理と、キャリッジモータ3M及びドライバIC10D(図2参照)の駆動によりヘッド10を紙幅方向に移動させながらノズル11から用紙Pに対してインクを吐出させる走査処理と、を繰り返し実行する。
【0029】
S6の後、CPU91は、要求機能がONであるか否かを判断する(S7)。要求機能とは、インク量の再調整を行うか否かの入力をユーザに要求する機能をいう。例えば、ユーザは、操作ボタン72(図2参照)を押下することで、要求機能のONとOFFとを切り換えることができる。CPU91は、操作ボタン72の押下に応じた信号に基づいて、要求機能がONであるか否かを判断する。
【0030】
要求機能がONであると判断した場合(S7:YES)、CPU91は、所定量の記録が完了したか否かを判断する(S8)。所定量の記録とは、記録指令に含まれる画像の一部の用紙Pへの記録を意味する。所定量の記録が完了したとき、用紙Pは、図1に示すように、先端部分が筐体1aの外部に位置し、残りの部分が筐体1aの内部に位置している。先端部分は、排紙トレイ1d上に配置されている。ユーザは、用紙Pの先端部分に記録された画像を視認できる。
【0031】
所定量の記録が完了していないと判断した場合(S8:NO)、CPU91は、S8の処理を繰り返す。
【0032】
所定量の記録が完了したと判断した場合(S8:YES)、CPU91は、記録処理を中断し(S9)、インク量の再調整要否の入力画面(図5参照)をディスプレイ71に表示させる(S10:第1要求処理)。
【0033】
S10の後、CPU91は、入力画面(図5参照)へのユーザの入力に基づいて、インク量の再調整を行うか否かを判断する(S11)。ユーザが入力画面(図5参照)において「YES」をタップすると、CPU91は、再調整を行うと判断する。ユーザが入力画面(図5参照)において「NO」をタップすると、CPU91は、再調整を行わないと判断する。入力画面(図5参照)へのユーザの入力は、本発明の「第1入力」に該当する。
【0034】
インク量の再調整を行う(第1入力がインク量の再調整を行うことを示す)と判断した場合(S11:YES)、CPU91は、記録途中の用紙Pを排出する(S12)。具体的には、CPU91は、搬送モータ5M(図2参照)を駆動させることで、図1に示すように先端部分が筐体1aの外部に位置しかつ残りの部分が筐体1aの内部に位置している用紙Pを、搬送方向に搬送し、用紙Pの全体を排紙トレイ1dに支持させる。
【0035】
S12の後、CPU91は、インク量の調整値入力画面(図3参照)をディスプレイ71に表示させる(S13:第2要求処理)。
【0036】
S13の後、CPU91は、処理をS4に戻し、入力画面(図3参照)へのユーザの入力に基づいて、インク量の調整を行う(S4:調整処理)。このとき、CPU91は、S2で得られたCMYK値を、上記入力が示す調整値に基づいて調整する。その後、CPU91は、CMYK値を吐出データに変換した後(S5)、新たな用紙Pに対して記録処理を開始する(S6)。
【0037】
つまり、S13の後、CPU91は、S4(調整処理)と記録処理(S5~S15)とを、新たな用紙Pに対して行う。CPU91は、再調整後のデータに基づき、記録処理を一からやり直す。
【0038】
インク量の再調整を行わない(第1入力がインク量の再調整を行うことを示さない)と判断した場合(S11:NO)、CPU91は、再調整を行わず、直近のS4(調整処理)で調整された量のインクにより記録処理を再開する(S14)。つまり、この場合、CPU91は、S9で記録が中断された用紙Pを搬送し、当該用紙Pに対してS4で調整されたインク量のインクを吐出させる。用紙Pには、画像の前半部分(S9で記録処理が中断されるまでに記録される画像)と、後半部分(S14で記録処理が再開されてから記録される画像)とが形成される。
【0039】
S14の後、又は、要求機能がONでないと判断した場合(S7:NO)、CPU91は、記録指令に基づく1枚の用紙Pへの記録処理が完了したか否かを判断する(S15)。
【0040】
記録処理が完了していないと判断した場合(S15:NO)、CPU91は、S15の処理を繰り返す。
【0041】
記録処理が完了したと判断した場合(S15:YES)、CPU91は、当該記録プログラムを終了する。
【0042】
以上に述べたように、本実施形態において、CPU91は、記録プログラム(図4参照)の実行中、記録処理(S6~S15)の途中に、インク量の再調整要否の入力画面(図5参照)をディスプレイ71に表示させる(S10:第1要求処理)。これにより、ユーザが入力画面を開く等の作業を行う必要がなく、ユーザの手間を減らすことができる。
【0043】
CPU91は、1枚の用紙Pに対する記録処理(S6~S15)の途中に、S10(第1要求処理)を行う。S10に応じたユーザの入力が再調整を行うことを示すと判断した場合(S11:YES)、CPU91は、インク量の調整値入力画面(図3参照)をディスプレイ71に表示させる(S13:第2要求処理)。S10に応じたユーザの入力が再調整を行うことを示さないと判断した場合(S11:NO)、CPU91は、再調整を行わず、直近のS4(調整処理)で調整された量のインクにより記録処理を再開する(S14)。1枚の用紙Pに対する記録処理(S6~S15)の完了後にS10(第1要求処理)が行われると、記録後の画像がユーザ所望の濃度でなく、ユーザが再記録を望む場合に、1枚の用紙Pに対するインクが無駄に消費されることになる。これに対し、本実施形態によれば、1枚の用紙Pに対する記録処理(S6~S15)の途中、即ち1枚の用紙Pに対するインクが消費される前に、S10(第1要求処理)が行われる。その後適宜の処理が行われることで、インクの消費を低減できる。
【0044】
CPU91は、S13(第2要求処理)の後、入力画面(図3参照)へのユーザの入力(調整値)に基づく調整処理(S4)と、記録処理(S5~S15)とを、新たな用紙Pに対して行う。この場合、S13の後、S9で記録が中断された用紙Pに対し、再調整後のインク量により記録処理を行う場合に比べ、1枚の用紙P全体においてユーザ所望の濃度の画像を得ることができる。
【0045】
CPU91は、S13(第2要求処理)の後、新たな用紙Pに対して、記録指令に含まれる画像データであって、第1要求処理(S10)の前に使用された画像データと同じ画像データを用いて、調整処理(S4)と記録処理(S5~S15)とを行う。つまり、当該画像データを用いた記録処理を一からやり直す。この場合、当該画像データについて、ユーザ所望の濃度の画像を得ることができる。
【0046】
CPU91は、用紙Pに記録された画像の少なくとも一部をユーザが視認できる位置に用紙Pがあるときに(図1参照)、S10(第1要求処理)を行う。この場合、ユーザが、用紙Pに記録された画像の濃度を見て、再調整が必要か否かを判断できる。
【0047】
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
【0048】
第1実施形態では、記録プログラム(図4参照)の実行中、1枚の用紙Pに対する記録処理(S6~S15)の途中に、S10(第1要求処理)が行われる。これに対し、第2実施形態では、記録プログラム(図6参照)の実行中、複数枚の用紙Pに対する記録処理の途中であって、複数枚の用紙Pのうち、1頁目の用紙Pに対する記録処理の後、残りの用紙Pに対する記録処理の前に、S10(第1要求処理)が行われる。
【0049】
図6を参照し、第2実施形態のCPU91が実行する記録プログラムについて具体的に説明する。なお、図6は、複数枚の用紙Pへの記録を指示する記録指令が外部装置100からプリンタ1に送信されるときの流れを示す。
【0050】
CPU91は、先ず、第1実施形態(図4参照)と同様の処理S1~S6を行う。
【0051】
S6の後、CPU91は、1頁目の用紙(最初の用紙)Pに対する記録処理が完了したか否かを判断する(S21)。
【0052】
1頁目の用紙Pに対する記録処理が完了していないと判断した場合(S21:NO)、CPU91は、S21の処理を繰り返す。
【0053】
1頁目の用紙Pに対する記録処理が完了したと判断した場合(S21:YES)、CPU91は、要求機能がONであるか否かを判断する(S7)。
【0054】
要求機能がONであると判断した場合(S7:YES)、CPU91は、インク量の再調整要否の入力画面(図5参照)をディスプレイ71に表示させる(S10:第1要求処理)。
【0055】
S10の後、CPU91は、入力画面(図5参照)へのユーザの入力に基づいて、インク量の再調整を行うか否かを判断する(S11)。
【0056】
インク量の再調整を行う(第1入力が再調整を行うことを示す)と判断した場合(S11:YES)、CPU91は、インク量の調整値入力画面(図3参照)をディスプレイ71に表示させる(S13:第2要求処理)。
【0057】
S13の後、CPU91は、処理をS4に戻し、入力画面(図3参照)へのユーザの入力に基づいて、インク量の調整を行う(S4:調整処理)。このとき、CPU91は、S2で得られたCMYK値を、上記入力が示す調整値に基づいて調整する。その後、CPU91は、CMYK値を吐出データに変換した後(S5)、新たな用紙Pに対して記録処理を開始する(S6)。
【0058】
つまり、S13の後、CPU91は、S4(調整処理)と記録処理とを、新たな用紙Pに対して行う。1頁目の用紙Pに対する記録処理の完了後、再調整が不要の場合には、2頁目以降の用紙Pに対する記録処理が続行される。この場合、記録指令に基づく全ての用紙Pに対して、直近のS4(調整処理)で調整された量のインクによる記録処理が行われる。CPU91は、再調整後のデータに基づき、記録処理を一からやり直す。
【0059】
インク量の再調整を行わない(第1入力が再調整を行うことを示さない)と判断した場合(S11:NO)、CPU91は、再調整を行わず、直近のS4(調整処理)で調整された量のインクにより、残りの用紙Pに対する記録処理を行う(S24)。つまり、この場合、CPU91は、直近のS4で調整されたCMYK値をS5で変換した吐出データに基づいて、ドライバIC10Dを駆動させ、2頁目以降の用紙Pに対して順に、ヘッド10からインクを吐出させる。
【0060】
S24の後、又は、要求機能がONでないと判断した場合(S7:NO)、CPU91は、記録指令に基づく全ての用紙Pへの記録処理が完了したか否かを判断する(S25)。
【0061】
記録処理が完了していないと判断した場合(S25:NO)、CPU91は、S25の処理を繰り返す。
【0062】
記録処理が完了したと判断した場合(S25:YES)、CPU91は、当該記録プログラムを終了する。
【0063】
以上に述べたように、本実施形態において、CPU91は、記録プログラム(図6参照)の実行中、複数枚の用紙Pに対する記録処理の途中に、インク量の再調整要否の入力画面(図5参照)をディスプレイ71に表示させる(S10:第1要求処理)。これにより、第1実施形態と同様、ユーザが入力画面を開く等の作業を行う必要がなく、ユーザの手間を減らすことができる。
【0064】
CPU91は、複数枚の用紙Pに対する記録処理の途中であって、1頁目の用紙Pに対する記録処理の後、残りの用紙Pに対する記録処理の前に、S10(第1要求処理)を行う。S10に応じたユーザの入力が再調整を行うことを示すと判断した場合(S11:YES)、CPU91は、インク量の調整値入力画面(図3参照)をディスプレイ71に表示させる(S13:第2要求処理)。S10に応じたユーザの入力が再調整を行うことを示さないと判断した場合(S11:NO)、CPU91は、再調整を行わず、直近のS4(調整処理)で調整された量のインクにより、残りの用紙P(2頁目以降の用紙P)に対する記録処理を行う(S24)。複数枚の用紙Pに対する記録処理の完了後にS10(第1要求処理)が行われると、記録後の画像がユーザ所望の濃度でなく、ユーザが再記録を望む場合に、複数枚の用紙Pとこれら複数枚の用紙Pに対するインクとが無駄に消費されることになる。これに対し、本実施形態によれば、複数枚の用紙Pに対する記録処理の途中、即ち複数枚の用紙Pとこれら複数枚の用紙Pに対するインクとが消費される前に、S10(第1要求処理)が行われる。その後適宜の処理が行われることで、用紙Pの消費とインクの消費とを低減できる。
【0065】
CPU91は、S13(第2要求処理)の後、入力画面(図3参照)へのユーザの入力(調整値)に基づく調整処理(S4)と、記録処理(S5~S15)とを、記録指令に基づく全ての用紙Pに対して行う。この場合、全ての用紙Pについてユーザ所望の濃度を得ることができる。
【0066】
CPU91は、1頁目の用紙Pに対する記録処理の後、S10(第1要求処理)を行う。仮に、2頁目以降の用紙Pに対する記録処理の後にS10(第1要求処理)が行われると、記録後の画像がユーザ所望の濃度でなく、ユーザが再記録を望む場合に、2枚以上の用紙Pとこれら用紙Pに対するインクとが無駄に消費されることになる。これに対し、本実施形態によれば、1頁目の用紙Pに対する記録処理の後、即ち2枚以上の用紙Pとこれら用紙Pに対するインクとが消費される前に、S10(第1要求処理)が行われる。その後適宜の処理が行われることで、用紙Pの消費とインクの消費とを低減できる。
【0067】
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。
【0068】
第3実施形態は、第1実施形態又は第2実施形態において、CPU91が、記録プログラム(メインルーチンは図4又は図6を参照)のサブルーチンとして、図7に示すルーチンを実行するものである。
【0069】
CPU91は、先ず、記録指令に含まれる画像データに基づいて、S10(第1要求処理)が実行されるべき時点の前に使用されるインク量と、S10(第1要求処理)が実行されるべき時点の後に使用されるインク量との差(濃度差)が、所定値以上であるか否かを判断する(S31)。CPU91は、RGB値又はCMYK値に基づいてインク量を導出し、S31の判断を行ってよい。
【0070】
第1実施形態に図7のサブルーチンが適用される場合、CPU91は、1枚の用紙Pにおける、前半部分(S9で記録処理が中断されるまでに記録される画像)と、後半部分(S14で記録処理が再開されてから記録される画像)との、使用インク量の差(濃度差)を導出し、当該差が所定値以上であるか否かを判断する(S31)。
【0071】
第2実施形態に図7のサブルーチンが適用される場合、CPU91は、1頁目の用紙Pと、2頁目以降の用紙Pとの、使用インク量の差(濃度差)を導出し、当該差が所定値以上であるか否かを判断する(S31)。2頁目以降の用紙Pに対する使用インク量については、1頁分の平均値を用いてよい。
【0072】
上記差が所定値以上であると判断した場合(S31:YES)、CPU91は、要求機能をOFFにする(S32)。当該サブルーチンの開始時点で要求機能がONの場合は要求機能をOFFにし、当該サブルーチンの開始時点で要求機能がOFFの場合は要求機能をOFFに維持する。この場合、メインルーチン(図4又は図6参照)において、S10(第1要求処理)が行われない。
【0073】
S32の後、又は、上記差が所定値以上でないと判断した場合(S31:NO)、CPU91は、当該サブルーチンを終了する。
【0074】
以上に述べたように、本実施形態において、CPU91は、S10(第1要求処理)が実行されるべき時点の前に使用されるインク量と、S10(第1要求処理)が実行されるべき時点の後に使用されるインク量との差(濃度差)が、所定値以上であると判断した場合(S31:NO)、S10(第1要求処理)を行わない。S10の前後で濃度差が所定値以上の場合は、S10の前に記録された画像に基づいて再調整を行っても、S10の前後で濃度差が大きいため、S10の後の画像の濃度がユーザ所望の濃度になる可能性が低い。そのため、このような場合はS10(第1要求処理)を行わないことで、無駄な処理を省くことができる。
【0075】
<第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。
【0076】
第1実施形態では、記録プログラム(図4参照)の実行中、1枚の用紙Pに対する記録処理(S6~S15)の途中に、S10(第1要求処理)が行われる。第2実施形態では、記録プログラム(図6参照)の実行中、複数枚の用紙Pに対する記録処理の途中に、S10(第1要求処理)が行われる。これに対し、第4実施形態では、記録プログラム(図8参照)の実行中、記録処理の後に、S10(第1要求処理)が行われる。
【0077】
図8を参照し、第4実施形態のCPU91が実行する記録プログラムについて具体的に説明する。なお、図8は、1又は複数枚の用紙Pへの記録を指示する記録指令が外部装置100からプリンタ1に送信されるときの流れを示す。
【0078】
CPU91は、先ず、第1実施形態(図4参照)又は第2実施形態(図6参照)と同様の処理S1~S6を行う。
【0079】
S6の後、CPU91は、記録指令に基づく全ての用紙Pに対する記録処理が完了したか否かを判断する(S41)。
【0080】
記録処理が完了していないと判断した場合(S41:NO)、CPU91は、S41の処理を繰り返す。
【0081】
記録処理が完了したと判断した場合(S41:YES)、CPU91は、要求機能がONであるか否かを判断する(S7)。
【0082】
要求機能がONであると判断した場合(S7:YES)、CPU91は、インク量の再調整要否の入力画面(図5参照)をディスプレイ71に表示させる(S10:第1要求処理)。
【0083】
S10の後、CPU91は、入力画面(図5参照)へのユーザの入力に基づいて、インク量の再調整を行うか否かを判断する(S11)。
【0084】
インク量の再調整を行う(第1入力が再調整を行うことを示す)と判断した場合(S11:YES)、CPU91は、インク量の調整値入力画面(図3参照)をディスプレイ71に表示させる(S13:第2要求処理)。
【0085】
S13の後、CPU91は、処理をS4に戻し、入力画面(図3参照)へのユーザの入力に基づいて、インク量の調整を行う(S4:調整処理)。このとき、CPU91は、S2で得られたCMYK値を、上記入力が示す調整値に基づいて調整する。その後、CPU91は、CMYK値を吐出データに変換した後(S5)、新たな用紙Pに対して記録処理を開始する(S6)。
【0086】
つまり、S13の後、CPU91は、S4(調整処理)と記録処理(S5~S15)とを、新たな用紙Pに対して行う。CPU91は、再調整後のデータに基づき、記録処理を一からやり直す。
【0087】
インク量の再調整を行わない(第1入力が再調整を行うことを示さない)と判断した場合(S11:NO)、又は、要求機能がONでないと判断した場合(S7:NO)、CPU91は、当該記録プログラムを終了する。プリンタは、記録プログラムの終了後、待機モードに入る。
【0088】
以上に述べたように、本実施形態において、CPU91は、記録プログラム(図8参照)の実行中、記録処理の後に、インク量の再調整要否の入力画面(図5参照)をディスプレイ71に表示させる(S10:第1要求処理)。これにより、第1及び第2実施形態と同様、ユーザが入力画面を開く等の作業を行う必要がなく、ユーザの手間を減らすことができる。
【0089】
CPU91は、記録プログラム(図8参照)の実行中、記録処理の後に、S10(第1要求処理)を行い、S10に応じたユーザの入力が再調整を行うことを示すと判断した場合(S11:YES)、インク量の調整値入力画面(図3参照)をディスプレイ71に表示させる(S13:第2要求処理)。S10に応じたユーザの入力が再調整を行うことを示さないと判断した場合(S11:NO)、CPU91は、再調整を行わず、記録プログラムを終了する。この場合、記録プログラムの終了前にインク量の再調整要否の入力画面(図5参照)がディスプレイ71に表示されることで、記録プログラムの終了後、プリンタが待機モードに入った後に、ユーザが入力画面を開く等の作業を行う必要がない。
【0090】
CPU91は、S13(第2要求処理)の後、入力画面(図3参照)へのユーザの入力(調整値)に基づく調整処理(S4)と、記録処理(S5~S15)とを、新たな用紙Pに対して行う。この場合、新たな用紙Pにおいてユーザ所望の濃度の画像を得ることができる。
【0091】
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
【0092】
上述の実施形態において、制御部は、第1要求処理(S10)で、再調整要否の入力画面をディスプレイに表示させ、画面を介した入力をユーザに要求するが、これに限定されない。例えば、制御部は、第1要求処理(S10)で、再調整要否の音声を出力し、音声を介した入力をユーザに要求してもよい。
【0093】
上述の実施形態において、制御部は、調整処理(S4)で、CMYK値を調整するが、CMYK値の代わりにRGB値又は吐出データを調整してもよい。
【0094】
第1実施形態(図4参照)において、制御部は、新たな用紙に対して、記録指令に含まれる画像データであって、第1要求処理(S10)の前に使用された画像データと同じ画像データを用いて、調整処理(S4)と記録処理(S5~S15)とを行う。しかしながら、これに限定されず、例えば記録指令に複数頁分の画像データが含まれている場合、制御部は、新たな用紙に対して、次の頁の画像データを用いて、調整処理(S4)と記録処理(S5~S15)とを行ってよい。
【0095】
第2実施形態(図6参照)において、制御部は、1頁目の用紙Pに対する記録処理の後、残りの用紙Pに対する記録処理の前に、S10(第1要求処理)を行うが、これに限定されない。例えば、5頁分の記録指令を受信した場合に、制御部は、2頁分の記録処理を行い、2頁目の用紙Pに対する記録処理の後、残り3頁の用紙Pに対する記録処理の前に、S10(第1要求処理)を行ってよい。
【0096】
第2実施形態(図6参照)において、制御部が、2頁分の記録処理の後、3頁目以降の記録処理を行う場合に、第3実施形態(図7参照)のサブルーチンを適用するときは、S31において、1頁目又は2頁目の使用インク量と3頁目の使用インク量との差が所定値以上であるか否かを判断してもよい。
【0097】
第2実施形態(図6参照)において、制御部は、S13(第2要求処理)の後、調整処理(S4)と記録処理とを、記録指令に基づく全ての用紙Pに対して行う(つまり、再調整後のデータに基づき、記録処理を一からやり直す)が、これに限定されない。例えば、制御部は、S13(第2要求処理)の後、記録済みの画像データを用いた記録処理を再度行わずに、残りの画像データを用いた、2頁目以降の用紙Pに対する記録処理を行ってよい。
【0098】
第2実施形態(図6参照)において、制御部は、1頁目の用紙Pに対する記録処理の後にS10(第1要求処理)を行うが、これに限定されない。例えば、制御部は、2頁目以降の用紙Pに対する記録処理の後にS10(第1要求処理)を行ってもよい。
【0099】
第2実施形態(図6参照)において、制御部は、2頁目以降の用紙Pに対する記録処理の後には、S10(第1要求処理)を行わないが、これに限定されない。例えば、制御部は、頁毎(1枚の用紙に対する記録完了毎)に、S10(第1要求処理)を行ってもよい。
【0100】
記録材は、上述の実施形態ではインクであるが、インク以外の液体(例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液等)であってもよい。また、記録材は、インク等の液体に限定されず、トナー等であってもよい。
【0101】
記録部は、上述の実施形態ではシリアル式であるが、ライン式であってもよい。また、記録部は、液体吐出方式に限定されず、レーザー方式、熱転写方式等であってもよい。
【0102】
記録媒体は、用紙に限定されず、例えば、布、基板、プラスチック部材等であってもよい。
【0103】
本発明に係る記録装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機、複合機等であってもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 プリンタ(記録装置)
10 ヘッド(記録部)
91 CPU(制御部)
P 用紙(記録媒体)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8