(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158769
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074282
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100150430
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 元
(72)【発明者】
【氏名】牧 智宣
(72)【発明者】
【氏名】川添 智久
(72)【発明者】
【氏名】中山 覚
(72)【発明者】
【氏名】柏木 浩志
(72)【発明者】
【氏名】梶野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】下田 諒
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA26
2C333CA49
2C333CA77
2C333EA04
2C333EA10
(57)【要約】
【課題】保留画像の態様が変化したと遊技者が容易に気付くことが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合には雲画像Cが月画像Mに高確率で変化し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行されることなく変化予告演出が実行された場合には雲画像Cが月画像Mに中確率で変化する。このため、遊技者にとっては大当り予告演出1の実行の有無および変化予告演出の実行の有無に応じた期待度で雲画像Cが月画像Mに変化することを待つことができるので、保留画像の態様の変化に容易に気付くことが可能となる。
【選択図】
図25
【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
情報画像を相互に異なる複数の態様のいずれかで表示することに応じて遊技者に遊技に係る相互に異なる複数の情報のいずれかを通知するものであって、図柄遊技中に情報画像の態様を変える演出内容の画像を表示することが可能な情報通知手段と、
情報画像の態様が変化すると遊技者に事前に示唆する第1の予告演出を行う第1の予告演出手段と、
図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する第2の予告演出を複数の態様で行うことが可能な第2の予告演出手段を備え、
前記第1の予告演出手段は、今回の図柄遊技で第2の予告演出が前記複数の態様のうちの所定のもので実行された後に第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に高確率で示唆するものであって、今回の図柄遊技で第2の予告演出が前記複数の態様のいずれでも実行されていない状態で第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に低確率で示唆することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記遊技機には遊技球が遊技停止状態で始動領域に入球した場合に始動条件が成立したと判断して当否の判定処理を実行し、当否の判定処理を実行した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この遊技機の場合には遊技球が遊技状態で始動領域に入球した場合には始動条件が成立していないと判断することに応じて遊技停止状態となるまで当否の判定処理を保留し、当否の判定処理を保留する毎に1つの保留画像を表示することに応じて当否の判定処理の保留回数を遊技者に通知することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記遊技機には保留画像の態様を図柄遊技中に変えることに応じて図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆する構成のものがある。この構成の場合には保留画像の態様の変化が図柄遊技中に突然に実行されるので、遊技者が保留画像の態様の変化に気が付き難い問題があった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は保留画像等の情報画像の態様が変化したことを遊技者が容易に気付くことが可能な遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機(実施例1~6)は、始動条件が成立する毎(遊技球が第1始動口18/第2始動口23に入球する毎)に当否を判定するものであって当りと判定した場合に特別領域(大入賞口19)を開放状態とする特別遊技(大当り遊技)を行う特別遊技手段(主制御回路40)と、当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技(演出図柄遊技)の画像を表示する図柄遊技手段(サブ制御回路60)と、情報画像を相互に異なる複数の態様(雲画像C/月画像M)のいずれかで表示することに応じて遊技者に遊技に係る相互に異なる複数の情報(特図遊技の保留/大当り)のいずれかを通知するものであって図柄遊技中に情報画像の態様を変える演出内容の画像を表示することが可能な情報通知手段(サブ制御回路60)と、情報画像の態様が変化すると遊技者に事前に示唆する第1の予告演出(変化予告演出)を行う第1の予告演出手段(サブ制御回路60)と、図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する第2の予告演出を複数の態様(大当り予告演出1/1A/1B)で行うことが可能な第2の予告演出手段(サブ制御回路60)を備え、前記第1の予告演出手段は今回の図柄遊技で第2の予告演出が前記複数の態様のうちの所定のもの(大当り予告演出1)で実行された後に第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に高確率で示唆するものであって、今回の図柄遊技で第2の予告演出が前記複数の態様のいずれでも実行されていない状態で第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に低確率で示唆するところに特徴を有する。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が所定の態様で実行された後に第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が高確率で変化し、今回の図柄遊技で第2の予告演出が複数の態様のいずれでも実行されていない状態で第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が低確率で変化する。このため、遊技者にとっては第1の予告演出の実行の有無および所定の態様の第2の予告演出の実行の有無に応じた期待度で情報画像の態様の変化を待つことができるので、情報画像の態様の変化に容易に気付くことが可能となる。しかも、今回の図柄遊技で第2の予告演出が所定の態様で実行されることに応じて遊技者に当りが示唆されるので、遊技の趣向性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図)
【
図5】(a)は乱数カウンタの一覧を示す図、(b)は普図当り判定テーブルを示す図、(c)は普図変動表示時間テーブルを示す図、(d)は普図遊技パターンテーブルを示す図、(e)は大当り判定テーブルを示す図、(f)は転落判定テーブルを示す図、(g)は特
図1大当り種別テーブルを示す図、(h)は特
図2大当り種別テーブルを示す図、(i)は特
図1領域を示す図、(j)は特
図2領域を示す図
【
図6】(a)は特
図1変動パターンテーブルを示す図、(b)は特
図2変動パターンテーブル1を示す図、(c)は特
図2変動パターンテーブル2を示す図
【
図7】(a)は遊技パターンテーブルを示す図、(b)は主制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【
図8】主制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図9】(a)は主制御回路の特
図2処理を示すフローチャート、(b)は特
図1処理を示すフローチャート
【
図10】主制御回路の変動パターンテーブル処理を示すフローチャート
【
図11】主制御回路の時短回数更新処理を示すフローチャート
【
図12】主制御回路の転落判定処理を示すフローチャート
【
図13】(a)は遊技モードの移行を説明するための図、(b)(c)は演出モードの移行を説明するための図
【
図14】(a)~(d)は演出図柄遊技の背景画像を示す図、(e)は演出図柄遊技の演出内容の一覧を示す図
【
図15】ノーマル演出および全図同時停止演出を説明するための図
【
図18】(a)(b)は超時短演出を説明するための図、(c)は大当り遊技演出を説明するための図
【
図19】大当り先読み予告演出1を説明するための図
【
図20】大当り先読み予告演出1を説明するための図
【
図21】(a)はサブ制御回路の大当り先読み予告処理1を示すフローチャート、(b)はサブ制御回路の特
図1先読み受信領域を示す図
【
図22】(a)~(c)は変化予告演出を説明するための図、(d)は予告演出の流れを説明するためのタイムチャート
【
図23】サブ制御回路の変化予告処理を示すフローチャート
【
図24】(a)は大当り予告演出1を説明するための図、(b)はサブ制御回路の大当り予告処理1を示すフローチャート
【
図26】(a)はサブ制御回路のメイン処理を示すフローチャート、(b)はタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図27】(a)はサブ制御回路の受信コマンド解析処理を示すフローチャート、(b)は図柄遊技演出開始処理を示すフローチャート
【
図28】実施例2を示す図(a~bは大当り予告演出2を説明するための図、c~dは予告パターンテーブルを示す図)
【
図29】サブ制御回路の予告処理を示すフローチャート
【
図31】実施例3を示す図(a~eは予告演出の流れを説明するための図、f~gは予告パターンテーブルを示す図)
【
図32】サブ制御回路の予告処理を示すフローチャート
【
図33】実施例4を示す図(予告演出の流れを説明するための図)
【
図34】実施例5を示す図(a~dは予告演出の流れを説明するための図、e~fは予告パターンテーブルを示す図)
【
図35】サブ制御回路の予告処理を示すフローチャート
【
図36】実施例6を示す図(大当り予告演出の一覧を示す図)
【
図37】実施例7を示す図(aは保留表示領域を説明するための図、b~dは雲画像を示す図)
【
図38】ステップアップ予告演出1を説明するための図(予告パターン2)
【
図39】ステップアップ予告演出1を説明するための図(予告パターン1)
【
図40】(a)はサブ制御回路のステップアップ予告処理1を示すフローチャート、(b~c)は予告パターンテーブルを示す図
【
図41】実施例8を示す図(サブ制御回路のステップアップ予告処理1を示すフローチャート)
【
図42】実施例9を示す図(大当り予告演出11を説明するための図)
【
図44】実施例10を示す図(a~dは背景予告演出1を説明するための図、e~fは予告パターンテーブルを示す図)
【
図45】(a)はサブ制御回路のステップアップ予告演出2を示すフローチャート、bは特
図2先読み受信領域を示す図
【
図46】実施例11を示す図(フレーム演出1を説明するための図)
【
図48】サブ制御回路のフレーム演出処理を示すフローチャート
【
図49】実施例12を示す図(フレーム演出3を説明するための図)
【
図50】(a)はサブ制御回路のフレーム演出処理3を示すフローチャート、(b~c)は演出パターンテーブルを示す図
【
図51】実施例13を示す図(aはサブ制御回路のフレーム演出処理3を示すフローチャート、b~cは色彩テーブルを示す図)
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施例1]
1.遊技機の機械的構成
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する縦長な矩形枠状をなすものであり、外枠1の左端部にはヒンジ金具2を介して内枠3が装着されている。この内枠3は前面に開口部を有する矩形容器状をなすものであり、外枠1内に収納された収納位置および外枠1内から前へ引出された引出し位置間でヒンジ金具2の垂直な軸を中心に外枠1に対して回動操作可能にされている。この内枠3には、
図2に示すように、垂直な平板状の遊技盤4が取付けられている。この遊技盤4は無色透明な合成樹脂を材料とするものであり、内枠3の前面の開口部を前から塞いでいる。
【0009】
ヒンジ金具2には、
図1に示すように、前枠5が装着されている。この前枠5は開口部6を有する矩形枠状をなすものであり、前枠5には開口部6を塞ぐ無色透明な窓板7が固定されている。この前枠5はヒンジ金具2の垂直な軸を中心に遊技盤4を前から覆う閉鎖状態および遊技盤4を開放する開放状態間で回動操作可能にされたものであり、窓板7は前枠5の閉鎖状態で遊技盤4に前から隙間を介して対向する。この前枠5には、
図3に示すように、上皿8および下皿9が上下2段に固定されている。上皿8は遊技球を貯留するものであり、下皿9は上皿8が貯留不能な遊技球を貯留するものであり、上皿8には遊技者が操作可能な操作ボタン10が装着されている。
【0010】
前枠5には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には上皿8内から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には、
図3に示すように、発射ハンドル11が連結されている。この発射ハンドル11は前枠5の右下隅部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル11の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
【0011】
遊技盤4の前面には、
図2に示すように、外レール12および内レール13が固定されている。これら外レール12および内レール13間には円弧状の発射通路14が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路14内を下から上へ上昇する。これら外レール12および内レール13は遊技盤4の前面に遊技領域15を区画形成するものである。この遊技領域15は発射通路14の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路14内を上昇する遊技球は発射通路14の出口から遊技領域15内に放出される。この遊技領域15内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域15内に放出された遊技球は複数の遊技釘に衝突しながら遊技領域15内を落下する。
【0012】
遊技領域15内には、
図2に示すように、左打ち領域16および右打ち領域17が設定されている。左打ち領域16は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて左側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16内に放出される。この遊技球が左打ち領域16内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域17は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて右側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16を通過して右打ち領域17内に放出される。この遊技球が右打ち領域17内に放出される打ち方を右打ちと称する。
【0013】
遊技領域15内には、
図2に示すように、始動領域に相当する第1始動口18が固定されている。この第1始動口18は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口18は左打ち領域16および右打ち領域17間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口18内に上面の入口から容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。
【0014】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、入球領域に相当する大入賞口19が固定されている。この大入賞口19は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、扉板20を備えている。この扉板20は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸(図示せず)を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口19の前面の入口を閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖する。この扉板20の開放状態で遊技球が右打ちされている場合には遊技球が扉板20上に落下し、扉板20に沿って前から後へ転動することに応じて大入賞口19の入口に進入する。即ち、大入賞口19は遊技球の右打ち状態で遊技球が入球可能にされたものである。この大入賞口19内にはV入賞口(図示せず)が設けられている。このV入賞口は大入賞口19内に入球した遊技球が落下可能な開口部からなるものであり、V扉板(図示せず)を有している。このV扉板はV入賞口を遊技球が落下不能に閉鎖する閉鎖位置および遊技球が落下可能に開放する開放位置間で移動可能にされたものであり、大入賞口19内に入球した遊技球はV扉板の開放位置でV入賞口内に落下可能となり、V扉板の閉鎖位置でV入賞口内に落下不能になる。
【0015】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、大入賞口19の下方に位置して誘導プレート21が固定されている。この誘導プレート21は右から左に向けて下降傾斜するものであり、遊技球の右打ち状態では遊技球が誘導プレート21上に落下した後に誘導プレート21に沿って右から左へ転動する。右打ち領域17内には大入賞口19の上に位置して普図始動口22が固定されている。この普図始動口22は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球が上面から下面を通して通過可能にされている。
【0016】
遊技領域15内には、
図2に示すように、第1始動口18の下方に位置して始動領域に相当する第2始動口23が固定されている。この第2始動口23は上面が開口するものであり、開閉部材24を備えている。この開閉部材24は遊技盤4の前面から前へ出没した出没状態および後へ没入した没入状態間で移動可能にされたものであり、第2始動口23の上面の入口は開閉部材24の出没状態で遊技球が入球不能に閉鎖される。この第2始動口23の入口は開閉部材24の没入状態で開放されるものであり、遊技球は第2始動口23の開放状態で右打ちされている場合に誘導プレート21に沿って右から左へ転動することに応じて第2始動口23の入口に進入する。
【0017】
遊技盤4には、
図2に示すように、LED表示器25が固定されている。このLED表示器25は遊技領域15の外部に配置されたものであり、LED表示器25には当否の判定結果が表示される。遊技盤4には装飾枠26が固定されている。この装飾枠26は有色不透明なものであり、開口部27を有している。この装飾枠26は前から見て演出図柄表示器28の表示領域Eを取り囲む枠状をなすものである。この演出図柄表示器28は、
図1に示すように、内枠3内に固定されたカラー液晶表示器からなるものであり、表示領域Eは横長な長方形状に設定されている。この演出図柄表示器28は表示器に相当するものであり、演出図柄表示器28の表示領域Eは遊技者から窓板7と装飾枠26の開口部27と遊技盤4を通して視認可能にされている。
【0018】
前枠5には、
図3に示すように、電飾器29が固定されている。この電飾器29は前枠5の上端部に配置されたものであり、半球状をなす複数のLEDカバー30を有している。これら各LEDカバー30は透光性を有する白色の色彩に設定されたものであり、各LEDカバー30内にはLED31が収納されている。これら各LED31は色彩および輝度が制御可能なフルカラーLEDからなるものであり、各LEDカバー30は内部のLED31が発光することに応じてLED31の発光色および輝度に応じた態様で電飾される。前枠5には2つのスピーカ32が固定されている。これら両スピーカ32は電飾器29を挟んで左右方向に対向するものであり、各スピーカ32からは前に向けて音が出力される。
【0019】
内枠3内には、
図2に示すように、予告演出器33が収納されている。この予告演出器33は有色透明な半球状の装飾部材34を有するものであり、上限位置(二点鎖線参照)および下限位置(実線参照)間で上下方向へ移動可能にされている。この予告演出器33の上限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに比べて上に設定されており、予告演出器33は上限位置で遊技者から視認不能になる。この予告演出器33の下限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに前から重なる位置に設定されており、予告演出器33は下限位置で遊技者から視認可能になる。この予告演出器33の装飾部材34内には色彩および輝度が制御可能なフルカラーLED35(
図4参照)が収納されている。このLED35は光源に相当するものであり、装飾部材34はLED35が点灯状態となることに応じてLED35の点灯色に応じた色彩で発光する。この装飾部材34は昇降機構(図示せず)を介してパルスモータ36(
図4参照)に連結されたものであり、パルスモータ36が正逆方向へ駆動制御されることに応じて上限位置および下限位置間で移動操作される。
【0020】
2.遊技機の電気的構成
図4の主制御回路40はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUとI/Oを有している。この主制御回路40は特
図1抽選と特
図2抽選と特図可変表示と大当り遊技と小当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図可変表示と普図遊技等の遊技内容に関する制御を行うものであり、遊技制御手段に相当する。この主制御回路40のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと普図当り判定テーブルと普図変動表示時間テーブルと普図遊技パターンテーブルと大当り判定テーブルと転落判定テーブルと特
図1大当り種別テーブルと特
図2大当り種別テーブルと特
図1変動パターンテーブルと特
図2変動パターンテーブル1と特
図2変動パターンテーブル2と遊技パターンテーブルが格納されており、主制御回路40のRAMには特
図1領域および特
図2領域が設定されている。
【0021】
主制御回路40には、
図4に示すように、第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44とV入賞口センサ48が接続されている。第1始動口センサ41は第1始動口18に入球した遊技球を検知し、第2始動口センサ42は第2始動口23に入球した遊技球を検知し、普図センサ43は普図始動口22を通過した遊技球を検知し、大入賞口センサ44は大入賞口19に入球した遊技球を検知し、V入賞口センサ48はV入賞口内に落下した遊技球を検知する。主制御回路40には始動口ソレノイド45と大入賞口ソレノイド46とV入賞口ソレノイド47が接続されている。始動口ソレノイド45は第2始動口23の開閉部材24を開閉操作するものであり、大入賞口ソレノイド46は大入賞口19の扉板20を開閉操作するものであり、V入賞口ソレノイド47はV入賞口のV扉板を開閉操作するものである。この主制御回路40にはLED表示器25が接続されており、主制御回路40はLED表示器25の表示内容を制御することに応じて特図可変表示を行う。
【0022】
図4の払出制御回路50はマイクロコンピュータを主体とするものである。この払出制御回路50はROMとRAMとCPUを有するものであり、主制御回路40は第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と大入賞口センサ44からの信号を検出した場合に払出制御回路50に払出コマンドを送信する。この払出制御回路50には賞球払出装置51が接続されており、払出制御回路40は主制御回路40からの払出コマンドを検出した場合に賞球払出装置51を駆動制御することに応じて上皿8内に単位個数の遊技球を賞球として払出す。
【0023】
図4のサブ制御回路60はマイクロコンピュータを主体とするものであり、主制御回路40はサブ制御回路60に遊技の進行状況に応じたコマンドを送信し、サブ制御回路60は主制御回路40からのコマンドに応じて演出図柄表示器28の表示内容と電飾器29の電飾内容とスピーカ32の鳴動内容と予告演出器33の動作内容を設定する。このサブ制御回路60はROMとRAMとCPUとI/OとRTCとドライブ回路とPWM回路とスピーカ回路とモータ回路を有するものであり、ROMにはメイン処理用と受信割り込み処理用とタイマ割り込み処理用のプログラムが格納されている。RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのメイン処理用~タイマ割り込み処理用のプログラムを主制御回路40からのコマンドに応じて実行する。このサブ制御回路60には操作ボタン10が接続されており、サブ制御回路60は操作ボタン10からの電気信号に応じて操作ボタン10の操作内容を検出する。
【0024】
図4のドライブ回路はマイクロコンピュータを主体とするものである。このドライブ回路は演出図柄表示器28をサブ制御回路60の表示内容の設定結果に応じて制御するものであり、ROMとRAMとCPUとCGROMとCGRAMとVDPを有している。ROMは画像データを指定するための画像制御用プログラムが格納されたものであり、RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのプログラムを実行するものである。CGROMは演出図柄表示器28に画像を表示するための画像データが格納されたものであり、VDPはCPUからの指令に応じてCGROMから画像データを読出す。このVDPは画像データの読出し結果をCGRAMに展開し、画像データの展開結果を合成してCGRAMのフレームバッファに描画し、画像の描画結果をRGB信号として演出図柄表示器28に出力するものであり、演出図柄表示器28にはVDPからのRGB信号に応じて画像がカラーで表示される。
【0025】
図4のPWM回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、電飾器29の複数のLED31の色彩および輝度をPWM制御することに応じて電飾器29の複数のLEDカバー30を電飾内容の設定結果で発光させ、予告演出器33のLED35の色彩および輝度をPWM制御することに応じて予告演出器33の装飾部材34を電飾内容の設定結果で発光させる。
図4のスピーカ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、両スピーカ32を制御することに応じて両スピーカ32から鳴動内容の設定結果に応じた音階と音量と音色で音を出力する。
図4のモータ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、パルスモータ36を正逆方向へ駆動制御することに応じて予告演出器33を上限位置および下限位置間で移動操作する。
【0026】
3.遊技機能
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口22を通過した場合には
図5(a)の普図乱数の値が取得され、
図5(b)の普図当り判定テーブルから普図乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。この普図当り判定テーブルには非電サポ状態および電サポ状態が設定されており、電サポ状態では非電サポ状態に比べて普図当りの判定結果が高確率で取得される。
【0027】
3-1-2.普図変動表示
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が開始される。この普図変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから取得される。この普図変動表示時間テーブルは「電サポ状態」および「非電サポ状態」のそれぞれに普図変動時間を割付けたものであり、「電サポ状態」では「非電サポ状態」に比べて短い普図変動表示時間が取得される。
【0028】
3-1-3.普図遊技
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンが選択され、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技が開始される。この普図遊技は第2始動口23を開放状態とするものであり、「電サポ状態」では第2始動口23の1回の長時間(6秒)の開放が普図遊技として実行され、「非電サポ状態」では第2始動口23の1回の短時間(1秒)の開放が普図遊技として実行される。
【0029】
3-2.特
図1遊技
3-2-1.特
図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口18に有効に入球した場合には
図5(a)の特図乱数の値と大当り種別乱数の値と転落乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特図乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図1遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1保留領域1~4が設定されており、特
図1遊技データは取得された順に「特
図1保留領域4」「特
図1保留領域3」「特
図1保留領域2」「特
図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データが最も古く、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データが最も新しい。これら特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「4」であると称し、特
図1保留領域2~4の3つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「3」であると称し、特
図1保留領域3~4の2つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「2」であると称し、特
図1保留領域4の1つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「1」であると称し、特
図1保留領域1~4のいずれにも特
図1遊技データが格納されていない状態を特
図1保留数が「0」であると称す。
【0030】
3-2―2.特
図1抽選
「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特
図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態は遊技可能状態に相当するものであり、特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技のいずれか一つが行われている状態は遊技不能状態に相当する。
【0031】
遊技停止状態で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」から特図乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この「通常確率状態」での大当りの判定確率は「高確率状態」での大当りの判定確率に比べて低く設定され、小当りの判定確率は通常確率状態および高確率状態間で同一に設定されている。この高確率状態での大当り確率は「40/1201」であり、通常確率状態での大当り確率は「3/1201」である。
【0032】
大当り判定テーブルから「大当り」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から大当り種別乱数の値の格納結果が検出され、
図5(g)の特
図1大当り種別テーブルから大当り種別乱数の値の検出結果に応じた大当り種別が取得される。この特
図1大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」「大当り図柄3」の3種類の大当り種別が設定されており、「大当り図柄1」が取得された場合および「大当り図柄3」が選択された場合のそれぞれには「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。
【0033】
「大当り」の判定結果が取得されることに応じて大当り種別が判定された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。「外れ」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。
【0034】
3-2―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図1保留領域4」から転落乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0035】
3-2―4.特
図1変動表示
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特
図1変動表示が開始される。この特
図1変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特
図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた「大当り」の態様で点滅停止され、小当りと判定されている場合には「小当り」の態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
【0036】
3-2―5.小当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが小当りの態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから小当り遊技パーンが選択され、小当り遊技が小当り遊技パターンの選択結果で開始される。この小当り遊技パターンはオープニング期間と1回のラウンドとエンディング期間から構成されたものである。ラウンドは大入賞口19を開放状態とするものであり、ラウンドの開放限度時間は遊技球が大入賞口19に入球することが困難な短値「0.8秒」に設定されている。このラウンドはV入賞口の閉鎖状態で行われるものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、ラウンドが開始されることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、オープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを小当り遊技と称する。
【0037】
3-2―6.大当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果「大当り図柄1」または「大当り図柄2」に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り遊技パーン1が選択され、大当り遊技が大当り遊技パターン1で開始される。この大当り遊技は大入賞口19を開閉することに応じて遊技球が大入賞口19に入球することを許容するものであり、大当り遊技パターン1には初回のラウンドの開始前にオープニング期間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング期間が設定されている。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大入賞口19を遊技球が入球不能な状態から入球可能な状態とすることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大当り遊技の終了を遊技者に認識させる期間である。このオープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを大当り遊技と称する。
【0038】
大当り遊技パターン1には16回のラウンドが設定されている。これら各ラウンドは大入賞口19を限度時間が経過するまで継続的に開放した後に一定時間だけ閉鎖状態とするものであり、限度時間の経過前に限度個数の遊技球が入球した場合には限度時間の経過を待つことなく一定時間だけ閉鎖状態とされた後に終了する。即ち、大当り遊技パターン1は16回の単位遊技から構成されたものであり、1回目のラウンドはオープニング期間が終了することに応じて開始され、エンディング期間は最終回のラウンドの終了後に閉鎖時間が経過した後に開始される。この大当り遊技パターン1は多数個の賞球を遊技者に払出すことが可能なものであり、大当り種別として大当り図柄1が選択された場合の大当り遊技パターン1では特定の複数回のラウンド(例えば13回目~15回目)でV入賞口が開放状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが許容され、大当り種別として大当り図柄2が選択された場合の大当り遊技パターン1ではV入賞口が常に閉鎖状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。
【0039】
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果「大当り図柄3」に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り遊技パーン2が選択され、大当り遊技が大当り遊技パターン2で開始される。この大当り遊技パターン2は4回のラウンドが設定されている点を除いて大当り遊技パターン1と同一であり、特定の複数回のラウンド(例えば2回目~4回目)でV入賞口が開放状態とされることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することが許容される。この大当り遊技パターン2は大当り遊技パターン1に比べて少数個の賞球を遊技者に払出すものである。
【0040】
3-2―7.遊技状態の更新
3-2-7-1.高確率状態および通常確率状態
「大当り図柄2」が選択された場合には、
図5(g)に示すように、大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は大当り遊技中に遊技球がV入賞口内に落下したことを条件に設定されるものであり、大当り遊技中に遊技球がV入賞口内に落下していない場合には「通常確率状態」が設定される。この「高確率状態」は「転落有」と抽選されるまで継続される。
【0041】
3-2-7-2.電サポ状態および非電サポ状態
「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」が設定される。この「電サポ状態1」には最低回数「100回」が設定されており、「電サポ状態1」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数に到達する前に「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落した場合には特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数「100回」に到達するまで継続し、特
図1遊技および特
図2遊技の合計が最低回数「100回」に到達している場合には「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」が設定される。この「電サポ状態2」には限度回数「100回」が設定されており、「電サポ状態2」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数に到達することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。
【0042】
3-2-7-3.特
図1先読み
遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて特
図1遊技データの取得結果が特
図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合には「電サポ状態1」「高確率状態」が事前判定され、「大当り図柄2」である場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が事前判定される。
【0043】
当否の事前判定~遊技状態の事前判定が行われた場合には当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果が1組の特
図1先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1先読み領域1~4が設定されており、「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域4」に格納され、「特
図1保留領域3」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域3」に格納され、「特
図1保留領域2」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域2」に格納され、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域1」に格納される。
【0044】
3-3.特
図2遊技
3-3-1.特
図2遊技データの取得
遊技球が第2始動口23に有効に入球した場合には
図5(a)の特図乱数の値と大当り種別乱数の値と転落乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特図乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図2遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2保留領域1~4が設定されており、特
図2遊技データは取得された順に「特
図2保留領域4」「特
図2保留領域3」「特
図2保留領域2」「特
図2保留領域1」の順序で格納される。これら特
図2保留領域1~4の全てに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「4」であると称し、特
図2保留領域2~4の3つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「3」であると称し、特
図2保留領域3~4の2つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「2」であると称し、特
図2保留領域4の1つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「1」であると称し、特
図2保留領域1~4のいずれにも特
図2遊技データが格納されていない状態を特
図2保留数が「0」であると称す。
【0045】
3-3―2.特
図2抽選
遊技停止状態で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には「特
図2保留領域4」から特図乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特図乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「小当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この特
図2抽選は特
図1抽選に対して優先的に行われるものであり、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図2抽選が行われる。即ち、特
図1遊技データおよび特
図2遊技データの双方が存在する場合には特
図2遊技データに応じて特
図2抽選が開始され、特
図1抽選は特
図2遊技データの全てが抽選済となった後に開始される。
【0046】
特
図2の大当り種別の判定には
図5(h)の特
図2大当り種別テーブルが使用される。この特
図2大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」「大当り図柄3」が設定されており、特
図2大当り種別テーブルから「大当り図柄1」が取得された場合および「大当り図柄3」が取得された場合のそれぞれには「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、特
図2大当り種別テーブルから「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。この特
図2大当り種別テーブルでの「大当り図柄1」の振分け確率は特
図1大当り種別テーブルでの「大当り図柄1」の振分け確率に比べて高く設定されており、遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて大当りと判定された場合には第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合に比べて「電サポ状態1」「高確率状態」が高確率で設定される。
【0047】
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間の判定には
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1または
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2が使用される。特
図2変動パターンテーブル1は現在の遊技状態が「電サポ状態2」または継続回数200回以下の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して時短用の特図変動パターン「PH07」および時短用の特図変動表示時間「1000msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルに対して相違する。特
図2変動パターンテーブル2は現在の遊技状態が継続回数201回以上の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して超時短用の特図変動パターン「PH08」および超時短用の特図変動表示時間「500msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルおよび特
図2変動パターンテーブル1のそれぞれに対して相違する。この特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンが取得される状態を「超電サポ状態」と称する。
【0048】
3-3―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図2保留領域4」から転落乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0049】
3-3―4.特
図2変動表示
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特
図2変動表示が行われる。この特
図2変動表示はLED表示器25の特
図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特
図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特
図2外れ」の態様で点滅停止され、「小当り」と判定されている場合に「小当り」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
3-3―5.小当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが小当りの態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから小当り遊技パーンが選択され、小当り遊技が小当り遊技パターンの選択結果で開始される。
【0050】
3-3―6.大当り遊技
LED表示器25の特
図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
3-3-7.遊技状態の更新
「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」および「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」「大当り図柄3」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」および「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」は大当り遊技で遊技球がV入賞口内に落下したことを条件に設定されるものであり、大当り遊技で遊技球がV入賞口内に落下しなかった場合には「通常確率状態」が設定される。
【0051】
3-3-8.特
図2先読み
遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて特
図2遊技データの取得結果が特
図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特
図2先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2先読み領域1~4が設定されており、「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域4」に格納され、「特
図2保留領域3」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域3」に格納され、「特
図2保留領域2」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域2」に格納され、「特
図2保留領域1」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域1」に格納される。
【0052】
4.主制御回路40の処理機能
4-1.メイン処理
主制御回路40は電源が投入されることに応じてROMから
図7(b)のメイン処理用のプログラムを検出し、S1で割込み禁止を設定する。そして、S2で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S3で割込み許可を設定する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
【0053】
4-2.タイマ割込み処理
主制御回路40はS3で割込み許可を設定すると、S4のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は一定周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS3の乱数更新処理が繰返される。
【0054】
図8は主制御回路40のタイマ割込み処理であり、主制御回路40は前回のタイマ割込み処理でRAMの出力バッファにセットしたコマンド等を今回のタイマ割込み処理のS11の出力処理でサブ制御回路60に送信する。そして、S12の乱数更新処理で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S13のセンサ検出処理で第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44とV入賞口センサ48のそれぞれからの信号の有無を検出する。
【0055】
主制御回路40はS13のセンサ検出処理を終えると、S14で普図センサ44からの信号を検出したか否かを判断する。ここで普図センサ44からの信号を検出していないと判断した場合にはS16へ移行し、普図センサ44からの信号を検出したと判断した場合にはS15の普図遊技データ取得処理で普図乱数の値を取得し、S16へ移行する。
【0056】
主制御回路40はS16へ移行すると、第2始動口センサ42からの信号を検出したか否かを判断する。ここで第2始動口センサ42からの信号を検出していないと判断した場合にはS19へ移行し、第2始動口センサ42からの信号を検出したと判断した場合には特
図2保留数を「4」と比較する。ここで特
図2保留数が「4」であると判断した場合にはS19へ移行し、特
図2保留数が「4」未満であると判断した場合にはS17で特
図2遊技データを取得する。ここで特
図2遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図2保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図2保留コマンドをセットし、S18へ移行する。この特
図2保留コマンドは特
図2保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0057】
主制御回路40はS18へ移行すると、当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図2遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図2先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図2先読みデータとして格納する。次に特
図2先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S19へ移行する。
【0058】
主制御回路40はS19へ移行すると、第1始動口センサ41からの信号を検出したか否かを判断する。ここで第1始動口センサ41からの信号を検出していないと判断した場合にはS22の普図処理とS23の特
図2処理とS24の特
図1処理へ順に移行し、第1始動口センサ41からの信号を検出したと判断した場合には特
図1保留数を「4」と比較する。ここで特
図1保留数が「4」であると判断した場合にはS22~S24へ順に移行し、特
図1保留数が「4」未満であると判断した場合にはS20で特
図1遊技データを取得する。ここで特
図1遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図1保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図1保留コマンドをセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0059】
主制御回路40はS20で特
図1遊技データの取得結果を格納すると、S21で当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図1遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図1先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図1先読みデータとして格納する。次に特
図1先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S22~S24へ順に移行する。
4-3.普図処理
【0060】
主制御回路40はS22の普図処理で普図乱数の値の取得結果に応じて当否の判定を行い、
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから現在の遊技状態に応じた普図変動表示時間を選択する。そして、普図変動表示時間の選択結果で普図変動表示を実行することに応じて普図当否の判定結果を報知する。ここで「普図当り」の判定結果を報知した場合には現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンを
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから選択し、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技を行うことに応じて遊技球が第2始動口23に入球することを許容する。
【0061】
4-4.特
図2処理
図9(a)はS23の特
図2処理であり、主制御回路40は特
図2処理でS31の特
図2抽選処理とS32の時短回数更新処理とS33の転落判定処理とS34の特
図2変動停止処理とS35の小当り遊技処理とS36の大当り遊技処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定される。
【0062】
4-4-1.特
図2抽選処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特
図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS31の特
図2抽選処理で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図2抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図2遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド2をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0063】
図10は主制御回路40がS31で実行する変動パターンテーブル処理であり、主制御回路40は変動パターンテーブル処理で特
図2変動パターンテーブル1または特
図2変動パターンテーブル2を選択し、特図変動パターンテーブルの選択結果から特
図2保留領域4の変動パターン乱数の値に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択し、特図変動パターンの選択結果および特図変動表示時間の選択判定結果をRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40はS91で現在の遊技状態が「超電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「超電サポ状態」であると判断した場合にはS92で
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2を選択し、特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。この主制御回路40はS91で現在の遊技状態が「超電サポ状態」でないと判断すると、S93で現在の遊技状態が「電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合および「電サポ状態2」であると判断した場合のそれぞれにはS98で
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1を選択し、特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。
【0064】
主制御回路40は
図9(a)のS31で出力バッファに特
図2遊技データをセットした場合には特図変動表示を開始し、「特
図2保留領域1」~「特
図2保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを消去するものであり、「特
図2保留領域3」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域4」にシフトされ、「特
図2保留領域2」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域3」にシフトされ、「特
図2保留領域1」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域2」にシフトされる。この主制御回路40は「特
図2保留領域1~4」を整理した場合には同様の手順で「特
図2先読み領域1」~「特
図2先読み領域4」を整理し、第2ポインタP2の値に「2」を設定する。
【0065】
4-4-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にはS32の時短回数更新処理へ移行する。
図11は時短回数更新処理であり、主制御回路40は
図11のS41で現在の遊技状態が「電サポ状態1」「電サポ状態2」「超電サポ状態」「非電サポ状態」のいずれであるかを判断する。ここで現在の遊技状態が「非電サポ状態」であると判断した場合にはS48で第2ポインタP2の値に「3」を設定し、「電サポ状態1」または「電サポ状態2」または「超電サポ状態」であると判断した場合にはS42で時短回数カウンタの値に「1」を加算する。この時短回数カウンタの値は電サポ状態の継続回数を計測するものであり、主制御回路40は時短回数カウンタを加算した場合には時短回数コマンドを設定する。この時短回数コマンドは時短回数カウンタの値の加算結果をサブ制御回路60に電サポ状態の継続回数として通知するものであり、主制御回路40は時短回数コマンドを設定した場合にはS43でサブ制御回路60に時短回数コマンドの設定結果を送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S44へ移行する。
【0066】
主制御回路40は
図11のS44へ移行すると、現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS45へ移行し、時短回数カウンタの値の加算結果を「201」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「201」であると判断した場合にはS46で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「超電サポ状態」に変更し、S47でRAMの出力バッファに超電サポコマンドをセットする。この超電サポコマンドはサブ制御回路60に「超電サポ状態」の設定を通知するものであり、主制御回路40はS47で超電サポコマンドをセットした場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定する。
【0067】
主制御回路40は
図11のS44で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断すると、S49で現在の遊技状態が「電サポ状態2」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態2」でないと判断した場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定し、現在の遊技状態が「電サポ状態2」であると判断した場合にはS50で時短回数カウンタの値を上限値「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が上限値「100」でないと判断した場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定する。
【0068】
主制御回路40は
図11のS50で時短回数カウンタの値が上限値「100」であると判断した場合にはS51で現在の遊技状態を「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に変更し、S52でRAMの出力バッファに電サポ解除コマンドをセットする。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、主制御回路40はS52で電サポ解除コマンドをセットした場合にはS48で第2ポンタP2の値に「3」を設定する。
【0069】
4-4-3.転落判定処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合には
図9(a)のS33の転落判定処理へ移行する。
図12はS33の転落判定処理であり、主制御回路40はS61で現在の遊技状態が「高確率状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「通常確率状態」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、現在の遊技状態が「高確率状態」であると判断した場合にはS62へ移行する。ここで「特
図2保留領域4」から転落乱数の値を検出し、
図5(f)の転落判定テーブルから転落乱数の値の検出結果に応じた判定結果を検出する。
【0070】
主制御回路40はS62で転落の有無の判定結果を検出すると、S63で検出結果が「転落有」であるか否かを判断する。ここで検出結果が「転落無」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、検出結果が「転落有」であると判断した場合にはS64で「高確率状態」に換えて「通常確率状態」を設定し、S65でサブ制御回路60に転落コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この転落コマンドは「高確率状態」が「通常確率状態」に転落したとサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0071】
主制御回路40はS65で出力バッファに転落コマンドをセットすると、S66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS67で時短回数カウンタの値を「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「100」以下であると判断した場合にはS68で「電サポ状態1」を「電サポ状態2」に変更し、S69でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ変更コマンドは「電サポ状態1」が「電サポ状態2」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0072】
主制御回路40はS67で時短回数カウンタの値が「101」以上であると判断すると、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態1」が「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0073】
主制御回路40は現在の遊技状態が「超電サポ状態」である場合にはS66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断し、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71で電サポ変更コマンドをRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。即ち、時短回数カウンタの値が「100」以下の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には低確率状態が設定されるものの電サポ状態が継続され、時短回数カウンタの値が「101」以上の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には「低確率状態」「非電サポ状態」が設定される。
【0074】
4-4-4.特
図2変動停止処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「4」に設定されている場合には
図9(a)のS34の特
図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特
図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド2を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「小当り」である場合には第2ポインタP2の値を「5」に設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「6」に設定する。
【0075】
4-4-5.小当り遊技処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「5」に設定されている場合には
図9(a)のS35の小当り遊技処理へ移行し、小当り遊技パターンで小当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に小当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は小当り遊技を小当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には小当り遊技を終え、サブ制御回路60に小当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「1」を設定する。この小当り遊技はV入賞口の閉鎖状態で大入賞口19を開放状態とするものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。即ち、高確率状態で小当りと判定された場合には高確率状態が維持される。
【0076】
4-4-6.大当り遊技処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「6」に設定されている場合には
図9(a)のS36の大当り遊技処理へ移行する。ここで大当り遊技を開始し、サブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。このラウンド開始コマンドは今回のラウンドが何回目であるかを通知するものであり、主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0077】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には1回目~16回目のラウンドのそれぞれでV入賞口を閉鎖状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを禁止し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」である場合には13回目~15回目のそれぞれのラウンドでV入賞口を開放状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを許容し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」である場合には2回目~4回目のそれぞれのラウンドでV入賞口を開放状態とすることに応じて遊技球がV入賞口内に落下することを許容する。この主制御回路40は大当り遊技中にV入賞口センサ48からの出力信号に応じて遊技球がV入賞口内に落下したか否かを監視しており、遊技球がV入賞口内落下したと判断した場合にV入賞があったことを記録する。
【0078】
主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終えるときに大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄3」である場合にはV入賞があったか否かを判断する。ここでV入賞があったと判断した場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この時短回数コマンド0は電サポ状態の継続回数が「0回」であるとサブ制御回路60に通知するものであり、「高確率コマンド」は「高確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド1」は「100回」を超えて継続する可能性が有る電サポ状態1の設定を通知するものである。
【0079】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この「通常確率コマンド」は「通常確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド2」は「100回」を限度値とする電サポ状態2の設定を通知するものである。
【0080】
4-5.特
図1処理
図9(b)はS24の特
図1処理であり、主制御回路40は特
図1処理でS81の特
図1抽選処理とS82の時短回数更新処理とS83の転落判定処理とS84の特
図1変動停止処理とS85の小当り遊技処理とS86の大当り遊技処理をRAMの第1ポインタP1の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
【0081】
4-5-1.特
図1抽選処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS81の特
図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS81の特
図1抽選処理で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
【0082】
主制御回路40は「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合にはS81で「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。これら変動パターンの判定および変動表示時間の判定は
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルに応じて行われるものであり、主制御回路40は当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図1遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド1をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、特
図1保留コマンドをサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものである。
【0083】
主制御回路40は変動開始コマンド1等をセットすると、特図変動表示を開始した後に「特
図1保留領域1」~「特
図1保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域1~4」と同様の手順で行われるものであり、主制御回路40は「特
図1先読み領域1~4」も同様の手順で整理した後に第1ポインタP1の値に「2」を設定する。即ち、特
図1抽選処理は特図抽選2処理に比べて優先順位が後に設定されたものであり、特
図2保留数が「0」でない場合には特
図2抽選処理が特
図1抽選処理に対して優先的に行われ、特
図2保留数が「0」になった時点で特
図1抽選処理が開始される。
【0084】
4-5-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にはS82で
図11の時短回数更新処理を実行し、第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
4-5-3.転落判定処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS83で
図12の転落判定処理を実行し、第1ポインタP1の値を「4」に設定する。
4-5-4.特
図1変動停止処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「4」に設定されている場合には
図9(b)のS84の特
図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特
図1変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド1を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「小当り」である場合には第1ポインタP1の値を「5」に設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「6」に設定する。
【0085】
4-5-5.小当り遊技処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「5」に設定されている場合には
図9(b)のS85の小当り遊技処理へ移行し、小当り遊技パターンで小当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に小当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は小当り遊技を小当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には小当り遊技を終え、サブ制御回路60に小当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「1」を設定する。この小当り遊技はV入賞口の閉鎖状態で大入賞口19を開放状態とするものであり、小当り遊技では遊技球がV入賞口内に落下することが禁止される。
【0086】
4-5-6.大当り遊技処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「6」に設定されている場合には
図9(b)のS86の大当り遊技処理へ移行し、大当り遊技を開始した後にサブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄2」である場合に大当り遊技を大当り遊技パターン1で実行し、大当り種別の判定結果が「大当り図柄3」である場合に大当り遊技を大当り遊技パターン2で実行するものであり、ラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットする。
【0087】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には1回目~16回目のラウンドのそれぞれでV入賞口を閉鎖状態とし、大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合には特定の複数回のラウンドのそれぞれでV入賞口を開放状態とする。この主制御回路40は大当り遊技中にV入賞口センサ48からの出力信号に応じて遊技球がV入賞口内に落下したか否かを監視しており、大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終えるときに大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」である場合にはV入賞があったか否かを判断する。ここでV入賞があったと判断した場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0088】
5.遊技モードの説明
図13(a)の遊技フローは遊技状態が移行する様子を示すものであり、
図13(b)(c)は遊技モードおよび演出モード間の関係を示すものである。ここで電源が投入された場合には通常遊技モードが設定される。この通常遊技モードは「通常確率状態」「非電サポ状態」であり、通常遊技モードでは遊技球を左打ちすることを遊技者に促す左打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この左打ち画像に従って遊技者が遊技球を左打ちした場合には遊技球が第1始動口18に入球し、遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合には低確時短モードまたは高確時短モードが設定される。
【0089】
低確時短モードは「通常確率状態」「電サポ状態2」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合に設定される。高確時短モードは「高確率状態」「電サポ状態1」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合に設定される。これら低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは遊技球を右打ちすることを遊技者に促す右打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この右打ち画像に従って遊技者が遊技球を右打ちした場合には遊技球が普図始動口22内を通過し、当りと高確率で判定されることに応じて第2始動口23の長時間の開放が頻繁に行われるので、
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から時短用の特図変動表示時間「1000msec」が頻繁に取得される。従って、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは通常遊技モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれは通常遊技モードに比べて遊技者に有利な状態である。
【0090】
低確時短モードでは遊技球が右打ちされており、低確時短モードで大当りと判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数(現実的には特
図2抽選のみ)の合計が限度回数「100回」に到達した場合には「電サポ状態2」に換えて「非電サポ状態」が設定されることに応じて通常遊技モードに移行する。この低確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」に到達する前に大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合には低確時短モードが繰返され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードに移行する。この高確時短モードでは遊技球が右打ちされており、大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合には低確時短モードが設定され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードが再び設定される。この高確時短モードは低確時短モードに比べて大当りと高確率で判定される状態であり、低確時短モードに比べて遊技者に有利な状態であり、遊技者有利な度合いは「高確率状態」が「電サポ状態」に比べて高い。
【0091】
高確時短モードでは特
図1抽選および特
図2抽選が行われる毎に転落の有無が判定されており、特
図1抽選および特
図2抽選の合計が限度回数「100回」を超えていない状態で「転落有」と判定された場合には「通常確率状態」および「電サポ状態2」が設定され、高確時短モードから低確時短モードに移行する。この高確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた状態で「転落有」と判定された場合には「通常確率状態」および「非電サポ状態」が設定され、高確時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0092】
高確時短モードで「転落有」と判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「201回」に到達した場合には「高確率状態」および「超電サポ状態」が設定される。この高確超時短モードでは
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2から最短の超時短用の特図変動表示時間「500msec」が頻繁に取得される。従って、高確超時短モードでは高確時短モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が更に短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の更に少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、高確超時短モードは高確時短モードに比べて遊技者に更に有利な状態であり、高確超時短モードで「転落有」と判定された場合には高確超時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0093】
6.演出モードの説明
演出モードは演出図柄遊技の画像を表示する場合の演出内容として特に背景画像を指定するものであり、演出モードにはノーマルモードとチャンスモードとスピードモードと超スピードモードが設定されている。ノーマルモードは通常遊技モードが設定されている場合の演出モードであり、ノーマルモードでは、
図14(a)に示すように、演出図柄表示器28の表示領域Eに街並みを模したノーマル背景画像が表示される。チャンスモードは低確時短モードおよび高確時短モードが設定されている場合の共通の演出モードであり、チャンスモードでは、
図14(b)に示すように、4人の女性を模したチャンス背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた場合にチャンスモードから移行するものであり、スピードモードでは、
図14(c)に示すように、太古の陸地を模したスピード背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。超スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「200回」を超えた場合にスピードモードから移行するものであり、超スピードモードでは、
図14(d)に示すように、スピード背景画像に「ラッシュ」のテロップ画像が重ねられた画像が超スピード背景画像として演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。
【0094】
6-1.演出モードの挙動
図13(b)は大当りと判定されたことに応じて大当り図柄2が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に低確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で大当りと判定されることなく合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合には通常遊技モードが設定され、通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定されることに応じて101回目の演出図柄遊技からノーマル背景画像が表示される。
【0095】
図13(c)は大当りと判定されることに応じて大当り図柄1または大当り図柄3が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に高確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われる前に転落有と判定された場合には遊技モードとして低確時短モードが設定されるものの、
図13(c)の上段に示すように、演出モードとしてはチャンスモードが継続されることに応じてチャンス背景画像が継続して表示される。そして、101回目の演出図柄遊技からノーマルモードが設定されることに応じてノーマル背景画像が表示される。
【0096】
図13(c)の下段は高確時短モードに応じてチャンスモードが設定された状態で転落有と判定されることなく合計100回以上の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合の演出モードの挙動である。この場合には101回目の演出図柄遊技からスピードモードが設定されることに応じてスピード背景画像が表示されるので、遊技者の目線では高確時短モードに昇格した印象となる。この転落無の判定が200回を超えて継続した場合には高確超時短モードの設定に応じて超スピードモードが設定され、次回の201回目から超スピード背景画像が表示される。これら超スピードモードおよびスピードモードの設定状態で転落有と判定された場合には通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定され、次回からノーマル背景画像が表示される。
【0097】
6-2.演出図柄遊技
演出図柄遊技の画像はサブ制御回路60が特
図1変動表示または特
図2変動表示の開始に時間的に同期して開始するものであり、特
図1変動表示または特
図2変動表示の終了に時間的に同期して終えるものである。この演出図柄遊技の画像は演出モードに応じた背景画像の前に重ねて表示されるものであり、ノーマルモードではノーマル背景画像の前に重ねて表示される。この演出図柄遊技の画像はチャンスモードではチャンス背景画像の前に重ねて表示され、スピードモードではスピード背景画像の前に重ねて表示され、超スピードモードでは超スピード背景画像の前に重ねて表示される。
【0098】
演出図柄遊技の画像は「1」~「9」の数字からなる演出図柄を左列と中列と右列の横3列にスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものであり、各列のスクロール表示は「1」→「2」・・・「9」の昇順で行われた後に「9」から「1」に戻して繰返される。これら各列のスクロール表示は「1」~「9」のうちのいずれか1つで停止されるものであり、各列の奇数「1,3,5,7,9」は赤色の色彩に設定され、各列の偶数「2,4,6,8」は青色の色彩に設定されている。これら左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれは図柄要素に相当し、3列の演出図柄は識別図柄に相当し、スクロール状態は変動状態に相当し、スクロール停止状態は変動停止状態に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当する。
【0099】
3列のスクロール表示の停止状態での組合せには「大当りの組合せ」「外れリーチの組合せ」「完全外れの組合せ」の3種類が設定されている。大当りの組合せは3列が相互に同一な組合せであり、主制御回路40が大当り用の特図変動パターン(PO00~PO05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。外れリーチの組合せは左列および右列が相互に同一で中列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH01~PH05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。完全外れの組合せは左列および右列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH06~PH08)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。この大当りの組合せは当りの態様に相当し、外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのそれぞれは外れの態様に相当する。
【0100】
図14(e)は演出図柄遊技の演出の一覧であり、演出図柄遊技の演出には「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「ノーマルリーチ演出」「スペシャルリーチ演出」「超時短演出」の5種類が設定されている。ノーマル演出は「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されている。このノーマル演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH06を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図15(a)(b)(c)(d)に示すように、ノーマル演出では3列のスクロール表示が「左列」「右列」「中列」の順序で停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。
【0101】
全図同時停止演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が3列同時に設定されている。この「全図同時停止演出」は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH07を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「全図同時停止演出」では、
図15(a)(d)に示すように、3列のスクロール表示が互いに同時に停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。この全図同時停止演出は低確時短モードおよび高確時短モード用の特図変動表示時間のうち最短の時間(1000msec)で終了するものであり、低確時短モードおよび高確時短モードでは「特図変動パターンPH07」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が短縮される。
【0102】
ノーマルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このノーマルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH05および大当り用の特図変動パターンPO05を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図16(a)(b)(c)に示すように、「ノーマルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点で「左列」および「右列」が相互に同一なリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0103】
「中列」のスクロール表示は外れ用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と異なる演出図柄で停止されるものであり、外れ用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(e)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止されることに応じて外れリーチの組合せが完成する。この「中列」のスクロール表示は大当り用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と同一の演出図柄で停止されるものであり、大当り用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(d)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて大当りの組合せが完成する。
【0104】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このスペシャルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH01~PH04および大当り用の特図変動パターンPO01 ~PO04を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「スペシャルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点でリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0105】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「中列」に対して「スクロール速度の低下」の後に「3列の消去」が設定されたものであり、スペシャルリーチ演出では3列の演出図柄がリーチ状態で消去される。このスペシャルリーチ演出はノーマルリーチ演出の後に「3列の消去」および「バトル演出」が設定されたものである。
図17はバトル演出として表示されるバトル画像BL1~BL4である。これらバトル画像BL1~BL4のそれぞれは3列の演出図柄が消去された状態で表示開始されるものであり、空手着を身にまとった女性のシルエットが素手で敵の恐竜と格闘する内容に設定されたものである。
【0106】
バトル画像BL1は、
図17(a)に示すように、敵が「恐竜D1」に設定されたものである。このバトル画像BL1は恐竜D1が女性のシルエットWと格闘する内容に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO01」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH01」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL2は、
図17(b)に示すように、敵が「恐竜D2」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO02」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH02」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL3は、
図17(c)に示すように、敵が「恐竜D3」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO03」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH03」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL4は、
図17(d)に示すように、敵が「恐竜D4」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO04」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH04」を送信した場合のそれぞれに表示される。これらバトル画像BL1~BL4の大当りの信頼度は「バトル画像BL4」「バトル画像BL3」「バトル画像BL2」「バトル画像BL1」の順に高く設定されている(
図6参照)。
【0107】
バトル画像BL1~BL4のそれぞれには勝利の結末および敗北の結末の2種類が設定されている。勝利の結末は、
図17(e)に示すように、主人公の女性のシルエットWが勝利したことを示唆するものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01~PO04」の送信時に表示される。敗北の結末は、
図17(f)に示すように、主人公の女性のシルエットWが敗北したことを示唆するものであり、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」の送信時に表示される。この敗北の結末は外れの結末に相当し、勝利の結末は当りの結末に相当する。
【0108】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「バトル演出」の後に「3列の静止表示」が設定されたものであり、
図17(e)に示すように、大当り用のスペシャルリーチ演出ではバトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に勝利した後に勝利の結末画像を経て3列の演出図柄が大当りの組合せで表示され、外れ用のスペシャルリーチ演出では、
図17(f)に示すように、バトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に敗北した後に敗北の結末画像を経て3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示される。
【0109】
超時短演出は高確超時短モードでのみ表示される特殊な演出であり、主制御回路40が高確超時短モードで外れ用の特図変動パターンPH08を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。この超時短演出は全図同時停止演出に比べて更に短い最短の時間(500msec)で終了するものであり、高確超時短モードでは「特図変動パターンPH08」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が更に短縮される。この超時短演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、スクロール表示の停止順序が他の全ての演出とは異なる「左列」「中列」「右列」に設定されている。
【0110】
図18(a)(b)は超時短演出の画像であり、超時短演出は、
図18(a)に示すように、左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄が互いに同時に同一の速度で演出図柄表示器28の液晶画面の上端部の初期位置から真下に向けて移動する画像で開始される。これら3列の演出図柄は左列→中列→右列の順序で停止表示されるものであり、移動停止状態で右から左に向けて上昇傾斜した配列の完全外れの組合せとなる。この超時短演出は残りの全ての演出とは異なる斜めの配列で3列の演出図柄をスクロール停止状態で表示するものである。この超時短演出の画像は超スピード背景画像の前に重ねて表示されるものであり、「右打ち」のアナウンス画像A1および時短情報のアナウンス画像A2を有している。アナウンス画像A1は遊技者に右打ちを促すものであり、アナウンス画像A2は電サポ状態1の継続回数を遊技者に数値で報知するものである。
【0111】
6-3.ミニ図柄遊技演出
演出図柄遊技中には、
図15に示すように、演出図柄表示器28の表示領域E内の右上隅部にミニ表示領域Esが設定される。このミニ表示領域Esは表示領域Eに比べてサイズが小さなものであり、ミニ表示領域Es内にはミニ図柄が左列と中列と右列の横3列に表示される。これら各列のミニ図柄は演出図柄に比べてサイズが小さなものであり、左列のミニ図柄は演出図柄遊技で左列の演出図柄のスクロール表示が開始されることに時間的に同期して可変表示され、中列のミニ図柄は演出図柄遊技で中列の演出図柄のスクロール表示が開始されることに時間的に同期して可変表示され、右列のミニ図柄は演出図柄遊技で右列の演出図柄のスクロール表示が開始されることに時間的に同期して可変表示される。これら各列のミニ図柄の可変表示はミニ図柄を演出図柄と同一の順序「1」→「2」→「3」・・→「8」→「9」→「1」でスクロールさせることなくその場で変化させるものであり、左列のミニ図柄の可変表示は左列の演出図柄のスクロール表示が停止されることに時間的に同期して左列の演出図柄と同種の数字図柄で停止され、右列のミニ図柄の可変表示は右列の演出図柄のスクロール表示が停止されることに時間的に同期して右列の演出図柄と同一の数字図柄で停止され、中列のミニ図柄の可変表示は中列の演出図柄のスクロール表示が停止されることに時間的に同期して中列の演出図柄と同一の数字図柄で停止される。即ち、ミニ表示領域Es内には現在進行中の演出図柄遊技と同一内容の画像が演出図柄遊技に比べて小さなサイズの画像として表示される。
【0112】
6-4.保留演出1
保留演出1は特
図1保留数を演出図柄表示器28に表示する演出である。この特
図1保留数は、
図15(a)に示すように、通常色の白色の雲画像Cの数として表示されるものであり、特
図1保留数の表示は現在の遊技モードが通常遊技モードに設定された状態で行われる。この通常遊技モードでは演出モードがノーマルモードに設定されており、雲画像Cはノーマル背景画像の前に重ねて表示される。
6-5.保留演出2
保留演出2は特
図2保留数を表示する演出である。この特
図2保留数は、
図18(a)に示すように、通常色と異なる金色の特殊色の月画像Mの数として表示されるものであり、特
図2保留数の表示は現在の遊技モードが低確電サポモードと高確電サポモードと高確超電サポモードのそれぞれに設定された状態で表示される。低確電サポモードでは演出モードがチャンスモードに設定されており、月画像Mがチャンス背景画像の前に重ねて表示される。高確電サポモードでは演出モードがチャンスモードまたはスピードモードに設定されており、月画像Mがチャンス背景画像またはスピード背景画像の前に重ねて表示される。高確超電サポモードでは演出モードが超スピードモードに設定されており、月画像Mが超スピード背景画像の前に重ねて表示される。
【0113】
6-6.大当り遊技演出
大当り遊技演出は演出図柄表示器28の表示領域E内に大当り遊技演出用の背景画像を表示するものであり、大当り遊技が開始されることに応じて始まり、大当り遊技が終了することに応じて終わる。
図18(c)は大当り遊技演出用の背景画像である。この背景画像は2人の女性のシルエットが踊る画像からなるものであり、大当り遊技演出用の背景画像の前には遊技者に右打ちを促す「右打ち」のアナウンス画像A1が重ねて表示される。
【0114】
6-7.賞球獲得演出
大当り遊技演出中には賞球獲得演出が行われる。この賞球獲得演出は大当り遊技演出用の背景画像の前に重ねて賞球獲得情報を表示するものであり、賞球獲得情報は現在進行中の大当り遊技で遊技者が獲得可能な賞球数を初期値から終了値に向けてカウントアップ表示するものである。この賞球獲得情報の初期値は「0」に設定され、賞球獲得情報の終了値は「1280」に設定されている。この賞球獲得情報のカウントアップ表示はラウンドが進行することに応じて行われるものである。この賞球獲得情報の更新単位は「80/1ラウンド」に設定されており、賞球獲得情報は初期値「0」から終了値「1280」に向けて1ラウンド毎に「80」だけカウントアップ表示される。この大当り遊技中には演出図柄表示器28に表示領域E1が設定され、
図18(c)に示すように、賞球獲得情報が表示領域E1内にカウントアップ表示される。
【0115】
7-1.大当り先読み予告演出1
図19は大当り先読み予告演出1を説明するものである。この大当り先読み予告演出1は今回の演出図柄遊技を基準の「0回目」とする「1回目」または「2回目」または「3回目」または「4回目」の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになることを遊技者に「100%」未満の確率で非確定的に予告するものであり、遊技モードが通常遊技モードに設定されたノーマルモードで実行される。この大当り先読み予告演出1は今回の演出図柄遊技中に雲画像Cを月画像Mに変化させるものであり、遊技者の目線ではノーマルモード用の雲画像Cがチャンスモードとスピードモードと超スピードモード間で兼用の月画像Mに変化することから大当りに対する期待感に加えて高確率状態の設定に対する期待感が高められる。
【0116】
図19は最終の「4回目」の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになることを予告するものである。この場合には今回の演出図柄遊技で左から4番目の雲画像Cが月画像Mに変化し(b参照)、「1回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて月画像Mが左から4番目の位置から3番目の位置に移動する(c参照)。この月画像Mは「2回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて左から3番目の位置から2番目の位置に移動し(d参照)、「3回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて左から2番目の位置から1番目の位置に移動し(e参照)、「4回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて消去される(f参照)。
【0117】
図20(a)は特
図1保留数が「4回」の状態で「3回目」の演出図柄遊技に対して3列の演出図柄が大当りの組合せになることを予告するものである。この場合には今回の演出図柄遊技で左から3番目の雲画像Cが月画像Mに変化し、「1回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて月画像Mが左から2番目の位置に移動する。この月画像Mは「2回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて左から1番目の位置に移動し、「3回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて消去される。
図20(b)は特
図1保留数が「4回」の状態で「2回目」の演出図柄遊技に対して3列の演出図柄が大当りの組合せになることを予告するものである。この場合には今回の演出図柄遊技で左から2番目の雲画像Cが月画像Mに変化し、「1回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて月画像Mが左から1番目の位置に移動し、「2回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて消去される。
図20(c)は特
図1保留数が「4回」の状態で「1回目」の演出図柄遊技に対して3列の演出図柄が大当りの組合せになることを予告するものである。この場合には今回の演出図柄遊技で左から1番目の雲画像Cが月画像Mに変化し、「1回目」の演出図柄遊技が始まることに応じて月画像Mが消去される。
【0118】
サブ制御回路60のRAMには、
図21(b)に示すように、特
図1先読み受信領域1~4が設定されており、サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図1先読みデータを受信する毎に特
図1先読みデータの受信結果を特
図1先読み受信領域1~4のいずれかに格納する。これら特
図1先読み受信領域1~4には「特
図1先読み受信領域1」「特
図1先読み受信領域2」「特
図1先読み受信領域3」「特
図1先読み受信領域4」の順に高い格納の優先度が設定されており、特
図1先読みデータの格納処理は空欄の特
図1先読み受信領域1~4のうち番号が最大である優先度が最大の1つに対して行われる。
【0119】
サブ制御回路60は特
図1遊技データを受信したことに応じて演出図柄遊技の画像を表示開始した場合に「特
図1先読み受信領域1~4」を整理する。この処理は「特
図1先読み受信領域4」から特
図1先読みデータを消去するものであり、「特
図1先読み受信領域3」に特
図1先読みデータが格納されている場合には当該特
図1先読みデータが「特
図1先読み受信領域4」にシフトされ、「特
図1先読み受信領域2」に特
図1先読みデータが格納されている場合には当該特
図1先読みデータが「特
図1先読み受信領域3」にシフトされ、「特
図1先読み受信領域1」に特
図1先読みデータが格納されている場合には当該特
図1先読みデータが「特
図1先読み受信領域2」にシフトされる。即ち、サブ制御回路60の特
図1先読み受信領域1~4には主制御回路40の特
図1先読み領域1~4と同一の特
図1先読みデータが同一順序で常に格納される。
【0120】
図21(a)の大当り先読み予告処理1はサブ制御回路60が特
図1遊技データを受信したことに応じて演出図柄遊技の画像を表示開始する毎に起動するものであり、サブ制御回路60は大当り先読み予告処理1で大当り先読み予告演出1の実行の有無および演出内容を判定し、大当り先読み予告演出1を実行すると判定した場合には今回の演出図柄遊技で大当り先読み予告演出1を演出内容の判定結果に応じた内容で実行する。
【0121】
サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技を開始するときに
図21(a)のS201でカウンタNの値を「0」と比較する。このカウンタNの値は演出図柄表示器28に月画像Mが表示された状態で有値に設定されるものであり、サブ制御回路60は月画像Mの非表示状態ではS201で「N=0」を判断し、S202で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードを判断した場合にはS203へ移行し、今回の演出図柄遊技がノーマルモードでの「10M(Mは1~9の整数)回目」であるか否かを判断する。
【0122】
サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技がノーマルモードでの「10M回目」であると判断すると、S204で特
図1先読み受信領域1~4の全てに特
図1先読みデータが格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域1~4の全てに特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS205へ移行し、今回の演出図柄遊技で外れのリーチ演出が行われるか否かを判断する。ここで特
図1遊技データの受信結果が外れのノーマルリーチ用の「PH05」または外れのスペシャルリーチ演出用の「PH01~PH04」である場合には今回の演出図柄遊技で外れのリーチ演出が行われると判断し、S206へ移行する。
【0123】
サブ制御回路60はS206へ移行すると、特
図1先読み受信領域1~4に大当りの先読み結果があるか否かを判断する。ここで大当りの先読み結果があると判断した場合にはS207で大当り先読み予告演出1を実行すると100%の高確率で判定し、大当りの先読み結果がないと判断した場合にはS211で大当り先読み予告演出1を実行すると1%の低確率で判定する。このサブ制御回路60はS207またはS211を終えると、S208で大当り先読み予告演出1の実行の有無を判断する。ここで大当り先読み予告演出1の実行有を判断した場合にはS209へ移行し、4つの雲画像Cのうちのいずれを月画像Mに変更するかを下記[1]~[5]の手順で判定する。
【0124】
[1]特
図1先読み受信領域4に大当りの先読み結果が格納されている場合には左から1番目の次回の演出図柄遊技用の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定する。
[2]特
図1先読み受信領域3に大当りの先読み結果が格納されている場合には左から2番目の2回目の演出図柄遊技用の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定する。
[3]特
図1先読み受信領域2に大当りの先読み結果が格納されている場合には左から3番目の3回目の演出図柄遊技用の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定する。
[4]特
図1先読み受信領域1に大当りの先読み結果が格納されている場合には左から4番目の4回目の演出図柄遊技用の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定する。
[5]特
図1先読み受信領域1~4のいずれにも大当りの先読み結果が格納されていない場合には左から1番目の雲画像Cまたは2番目の雲画像Cまたは3番目の雲画像Cまたは4番目の雲画像Cを等確率25%で月画像Mに変更すると判定する。
【0125】
サブ制御回路60はS209を終えると、S210でカウンタNの値を設定する。このカウンタNの値は左から1番目の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定された場合に「1」に設定されるものであり、左から2番目の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定された場合には「2」に設定され、左から3番目の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定された場合には「3」に設定され、左から4番目の雲画像Cを月画像Mに変更すると判定された場合には「4」に設定される。このカウンタNの値はサブ制御回路60がノーマルモードで特
図1遊技データを受信したことに応じて演出図柄遊技を開始する場合に「0」と比較するものであり、「N>0」を判断する毎に「1」だけ減算する。即ち、大当り先読み予告演出1は今回の演出図柄遊技がノーマル背景画像の前に重ねて表示されたノーマルモードで外れのリーチ演出が実行される場合に行われるものであり、4つの雲画像Cが表示された特
図1保留数「4」の状態で実行される。
【0126】
図22(d)の予告タイミングT1はサブ制御回路60が大当り先読み予告演出1で雲画像Cを月画像Mに変更するタイミングである。この大当り先読み予告演出1は3列の演出図柄が外れリーチの組合せとされる今回の演出図柄遊技中に実行されるものであり、予告タイミングT1は中列の演出図柄のスクロール速度が3列の演出図柄のリーチ状態で低下された中列の低速スクロール期間内に設定されている。
【0127】
7-2.変化予告演出
図22(a)~(c)は変化予告演出を説明するものである。この変化予告演出は今回の演出図柄遊技で雲画像Cが月画像Mに変化すると遊技者に示唆するものであり、女性が月に向かってお願いをする「お願いの画像」を演出図柄表示器28に表示することで行われる(a参照)。この変化予告演出は演出図柄遊技の画像に「お願いの画像」をカットイン表示することで行われるものであり、今回の演出図柄遊技で変化予告演出が実行された場合には4つの雲画像Cのうちの1つが100%未満の確率で月画像Mに変更される(b参照)。この「お願いの画像」のカットインのタイミングT2は、
図22(d)に示すように、大当り先読み予告演出1の予告タイミングT1に比べて前の中列の低速スクロール期間内に設定されており、「お願いの画像」は中列の演出図柄がリーチ状態で低速スクロール表示されたノーマルリーチ演出中に表示される。
【0128】
図23の変化予告処理はサブ制御回路60が
図21(a)の大当り先読み予告処理1を終える毎に起動するものであり、サブ制御回路60は
図23の変化予告処理で変化予告演出を実行するか否かを判断し、変化予告演出を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT2で変化予告演出を実行する。
【0129】
サブ制御回路60はS221で大当り先読み予告演出1の実行が直前の大当り先読み予告処理1で判定された否かを判断する。ここで大当り先読み予告演出1の実行が直前の大当り先読み予告処理1で判定されたと判断した場合にはS228へ移行し、変化予告演出を実行すると100%の高確率で判断する。このサブ制御回路60は直前の大当り先読み予告処理1で大当り先読み予告演出1の実行を判定していない場合にはS221からS222へ移行し、現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードを判断した場合にはS223へ移行し、今回の演出図柄遊技がノーマルモードでの「10M回目」であるか否かを判断する。
【0130】
サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技がノーマルモードでの「10M回目」であるとS223で判断すると、S224で特
図1先読み受信領域1~4の全てに特
図1先読みデータが格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域1~4の全てに特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS225へ移行し、今回の演出図柄遊技で外れのノーマルリーチ演出または外れのスペシャルリーチ演出が行われるか否かを判断する。ここで外れのノーマルリーチ演出または外れのスペシャルリーチ演出が行われると判断した場合にはS226へ移行し、変化予告演出を実行すると10%の低確率で判断する。即ち、変化予告演出は大当り先読み予告演出1と同一のノーマルモードでの「10M回目」の演出図柄遊技で外れのリーチ演出が行われる場合に実行されるものであり、今回の演出図柄遊技で変化予告演出が実行された場合には実行されなかった場合に比べて高確率で大当り先読み予告演出1が実行される。
【0131】
7-3.大当り予告演出1
図24(a)は大当り予告演出1を説明するものである。この大当り予告演出1は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、女性がガッツポーズをする「ガッツポーズの画像」を演出図柄表示器28に表示することで行われる。この「ガッツポーズの画像」は演出図柄遊技の画像にカットイン表示されるものであり、「ガッツポーズの画像」のカットインのタイミングT3は、
図22(d)に示すように、大当り先読み予告演出1の予告タイミングT1および変化予告演出の予告タイミングT2の双方に比べて前の3列の演出図柄のスクロール表示中に設定されている。この大当り予告演出1はノーマルモードのみで実行されるものであり、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになる場合および外れリーチの組合せになる場合のそれぞれで実行され、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が完全外れの組合せになる場合には実行されない。
【0132】
図24(b)の大当り予告処理1はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信したことに応じて演出図柄遊技の画像を表示開始するときに起動するものであり、サブ制御回路60は
図24(b)の大当り予告処理1で大当り予告演出1を実行するか否かを判断し、大当り予告演出1を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で大当り予告演出1を実行する。
【0133】
サブ制御回路60はS231で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS232へ移行し、3列の演出図柄を今回の演出図柄遊技で大当りの組合せにするか否かを判断する。ここで3列の演出図柄を大当りの組合せにすると判断した場合にはS238へ移行し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行すると20%の中確率で判定する。このサブ制御回路60は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄を大当りの組合せにしない場合にはS232からS233へ移行し、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄を外れリーチの組合せにするか否かを判断する。ここで3列の演出図柄を完全外れの組合せにすると判断した場合には処理を終え、外れリーチの組合せにすると判断した場合にはS234へ移行する。
【0134】
サブ制御回路60はS234へ移行すると、今回の演出図柄遊技で大当り先読み予告演出1を行うか否かを判断する。ここで大当り先読み予告演出1を行わないと判断した場合にはS239へ移行し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行すると1%の極低確率で判定する。このサブ制御回路60はS234で大当り先読み予告演出1を行うと判断した場合にはS235へ移行し、今回の演出図柄遊技で変化予告演出を行うか否かを判断する。ここで変化予告演出を行うと判断した場合にはS236で大当り予告演出1を実行すると50%の高確率で判定し、変化予告演出を行わない判断した場合にはS237で大当り予告演出1を実行すると10%の低確率で判定する。
【0135】
図25は今回の演出図柄遊技での予告演出の流れを説明するものであり、今回の演出図柄遊技で大当り先読み予告演出1が実行されることに対する予告信頼度は[1]→[2]→[3]→[4]の順に高く設定されている。
[1] 大当り予告演出1および変化予告演出がいずれも実行されなかった場合には大当り先読み予告演出1が実行されない。
[2]大当り予告演出1の実行後に変化予告演出が実行されなかった場合には大当り先読み予告演出1が低確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せになる(a→c→d参照)。
[3]大当り予告演出1が実行されずに変化予告演出が実行された場合には大当り先読み演出1が中確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せになる(b→c→d参照)。
[4]大当り予告演出1の後に変化予告演出が実行された場合には大当り先読み予告演出1が高確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せになる(a→b→c→d参照)。
【0136】
8-1.メイン処理
サブ制御回路60は電源が投入されることに応じてROMから
図26(a)のメイン処理用のプログラムを検出し、S101でRAMへのアクセス許可を設定し、S102で割込み禁止を設定する。そして、S103の乱数更新処理でRAMの複数の乱数の値を更新し、S104で割込みを許可した後にS102~S104を繰返す。この割込み許可中にはS105の受信割り込み処理およびS106のタイマ割込み処理の起動を許容する。
8-2.受信割込み処理
サブ制御回路60は主制御回路40からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS105の受信割込み処理を起動する。この受信割込み処理はS106のタイマ割込み処理に優先して実行されるものであり、サブ制御回路60は主制御回路40が
図8のS11の出力処理で送信したコマンド等を受信割込み処理でRAMの受信バッファに格納する。
【0137】
8-3.タイマ割込み処理
サブ制御回路60は一定周期でタイマ割込み信号が入力される毎にS106のタイマ割込み処理を起動する。
図26(b)はS106のタイマ割込み処理であり、サブ制御回路60はタイマ割込み処理でS111の受信コマンド解析処理およびS112の賞球獲得演出処理を行う。このサブ制御回路60はS112の賞球獲得演出処理を行うことに応じて演出図柄表示器28に賞球獲得演出の画像を表示する。
【0138】
8-3―1.受信コマンド解析処理
図27(a)はS111の受信コマンド解析処理であり、サブ制御回路60はS121で主制御回路40からの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが格納されていると判断した場合にはS122へ移行し、受信バッファの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータをRAMの特図先読み領域にシフトする。この特図先読み領域には特
図1先読み受信領域1~4および特
図2先読み受信領域1~4が設定されており、サブ制御回路60は特
図1先読みデータを主制御回路40と同一の手順で特
図1先読み受信領域1~4のいずれかにシフトし、特
図2先読みデータを主制御回路40と同一の手順で特
図2先読み受信領域1~4のいずれかにシフトする。即ち、サブ制御回路60のRAMには主制御回路40と同一の特
図1先読みデータおよび特
図2先読みデータが格納される。
【0139】
サブ制御回路60は
図27(a)のS123で主制御回路40からの特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが格納されていると判断した場合にはS124の図柄遊技演出開始処理を実行する。
図27(b)はS124の図柄遊技演出開始処理であり、サブ制御回路60はS141で特
図1遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果または特
図2遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果を受信バッファから検出する。
図21(a)の大当り先読み予告処理1と
図23の変化予告処理と
図24の大当り予告処理1はS124の図柄遊技演出開始処理で実行される。
【0140】
サブ制御回路60は
図27(b)のS141を終えると、S142で3列の演出図柄の組合せを設定する。この3列の演出図柄は当否の検出結果が「大当り」で大当り種別の検出結果が「大当り図柄1」「大当り図柄3」ある場合に奇数の「大当りの組合せ」に設定されるものであり、当否の検出結果が「大当り」で大当り種別の検出結果が「大当り図柄2」ある場合には偶数の「大当りの組合せ」に設定される。この演出図柄は当否の検出結果が「外れ」である場合には変動パターンの検出結果が外れ用「PH01~PH05」である場合に「外れリーチの組合せ」に設定されるものであり、変動パターンの検出結果が完全外れ用の「PH06~PH08」である場合に「完全外れの組合せ」に設定される。このサブ制御回路60はS142を終えた場合にはS143で変動パターンの検出結果に応じたビデオデータをCGROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生開始することに応じて演出図柄表示器28に演出図柄遊技の画像を表示開始する。
【0141】
サブ制御回路60は
図27(a)のS125で主制御回路40からの変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が受信バッファに格納されているか否かを判断し、変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が格納されていると判断した場合にはS125の図柄遊技演出停止処理で3列の演出図柄をS124の組合せの設定結果で確定表示する。
【0142】
サブ制御回路60は
図27(a)のS127で主制御回路40からの大当り遊技開始コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技開始コマンドが格納されていると判断した場合にはS128の大当り遊技演出開始処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始することに応じて演出図柄表示器28に大当り遊技演出用の背景画像を表示開始する。このサブ制御回路60はS129で主制御回路40からの大当り遊技停止コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技停止コマンドが格納されていると判断した場合にはS130の大当り遊技演出停止処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止することに応じて大当り遊技演出用の背景画像を消去する。
【0143】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行した後に変化予告演出を実行することに応じて雲画像Cが月画像Mに変化すると高確率で遊技者に示唆し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行することなく変化予告演出を実行することに応じて雲画像Cが月画像Mに変化すると低確率で遊技者に示唆した。このため、遊技者にとっては大当り予告演出1の実行の有無および変化予告演出の実行の有無に応じた期待度で雲画像Cが月画像Mに変化することを待つことができるので、保留画像の態様の変化に容易に気付くことが可能となる。
大当り先読み予告演出1を次回以後の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に事前に示唆する演出として実行したので、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合には今回の演出図柄遊技中の大当り先読み予告演出1で雲画像Cが月画像Mに高確率で変化する上に月画像Mに応じた次回以後の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって大当り予告演出1が実行されることに対する関心度が高まるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、今回の演出図柄遊技で4つの雲画像Cのうちの1つを月画像Mに変えることに応じて月画像Mに応じた次回以後の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に事前に示唆したので、遊技者にとっていずれの演出図柄遊技で大当りが高確率で報知されるかを容易に認識することが可能となる。
【0144】
[実施例2]
図28(a)は演出モードがノーマルモードに設定された状態での演出図柄遊技の画像であり、ノーマルモードでは大雲画像Cbが表示される。この大雲画像Cbは雲画像Cに比べてサイズが大きなものであり、雲画像Cと同一の白色の通常色で雲画像Cと同一の輪郭形状で表示される。この大雲画像Cbは演出図柄遊技が実行中であると遊技者に示唆するものであり、今回の演出図柄遊技の画像が表示開始されてから表示停止されるまでセンター表示領域Ec内に表示される。
【0145】
7-4.大当り予告演出2
大当り予告演出2は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、
図28(b)に示すように、大雲画像Cbの色彩を通常色から金色の非通常色に変えることで行われる。この大当り予告演出2は実施例1の大当り先読み予告演出1に換えて予告タイミングT1で実行されるものであり、変化予告演出は遊技者に大当り予告演出2の実行を示唆する演出として行われ、大当り予告演出1は変化予告演出の前に実行されることに応じて大当り予告演出2の実行を高確率で遊技者に示唆する演出として行われる。
【0146】
図29の予告処理はサブ制御回路60が
図21の大当り先読み予告処理1と
図23の変化予告処理と
図24の大当り予告処理1に換えて実行するものであり、サブ制御回路60は
図29の予告処理で大当り予告演出1と変化予告演出と大当り予告演出2のそれぞれの実行の有無を判断し、大当り予告演出1を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で大当り予告演出1を実行し、変化予告を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT2で変化予告演出を実行し、大当り予告演出2を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT1で大当り予告演出2を実行する。
【0147】
サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図1遊技データを受信すると、
図29のS241で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS242で特図遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS243へ移行し、ROMから
図28(c)の予告パターンテーブル1を検出する。この予告パターンテーブル1には予告パターン1~3が設定されている。予告パターン1は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および大当り予告演出2のそれぞれを実行するものであり、予告パターンテーブル1では予告パターン1の選択確率が予告パターン1~3のうちで最高に設定されている。予告パターン2は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行するものであり、予告パターン2の選択確率は予告パターン1~3のうちで最低に設定されている。予告パターン3は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出2を実行するものであり、予告パターン3の選択確率は予告パターン1~3のうちで中間に設定されている。
【0148】
サブ制御回路60は
図29のS242で特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が無いと判断すると、S248で特
図1遊技データの受信結果に外れリーチ用の特図変動パターン「PH01~PH05」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで外れリーチ用の特図変動パターンの判定結果が有ると判断した場合にはS249へ移行し、ROMから
図28(d)の予告パターンテーブル2を検出する。この予告パターンテーブル2には予告パターン1~3が設定されており、予告パターンテーブル2では予告パターン1の選択確率が予告パターン1~3のうちで最低に設定され、予告パターン2の選択確率が最高に設定され、予告パターン3の選択確率が中間に設定されている。
【0149】
サブ制御回路60は
図29のS243またはS249を終えると、S244へ移行する。ここで予告パターンテーブルの選択結果から予告パターン1~3のいずれかを選択し、S245で予告パターンの選択結果に大当り予告演出2が有るか否かを判断する。ここで予告パターン2を選択した場合には大当り予告演出2が無いと判断し、S250で変化予告演出を行うと低確率で判断する。このサブ制御回路60は予告パターン1または予告パターン3を選択した場合にはS245で大当り予告演出2が有ると判断し、S246で予告パターンの選択結果に大当り予告演出1が有るか否かを判断する。ここで予告パターン3を選択した場合には大当り予告演出1が無いと判断し、S251で変化予告演出を行うと中確率で判断する。このサブ制御回路60は予告パターン1を選択した場合にはS246で大当り予告演出1が有ると判断し、S247で変化予告演出を行うと高確率で判断する。
【0150】
図30は今回の演出図柄遊技での予告演出の流れを説明するものであり、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出2が実行されることに対する予告信頼度は[1]→[2]→[3]→[4]の順に高く設定されている。
[1] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および変化予告演出がいずれも実行されなかった場合には大当り予告演出2が実行されない。
[2] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行されなかった場合には大当り予告演出2が低確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(a→c→d/e参照)。この場合の大当りの信頼度は低値に設定されている。
[3] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行されずに変化予告演出が実行された場合には大当り予告演出2が中確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(b→c→d/e参照)。この場合の大当りの信頼度は中値に設定されている。
[4] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合には大当り予告演出2が高確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(a→b→c→d/e参照)。この場合の大当りの信頼度は高値に設定されている。
【0151】
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合には大雲画像Cbの色彩を高確率で変えることに応じて今回の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に示唆した。このため、遊技者にとって大当り予告演出1が実行されることに対する関心度および変化予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、遊技者に雲画像Cを想起させる大雲画像Cbの色彩を変えることに応じて大当りを示唆したので、遊技者にとって大雲画像Cbの色彩の変化が今回の演出図柄遊技での大当りを示唆していると容易に気付くことが可能になる。
上記実施例2においては、大雲画像Cbおよび雲画像Cのいずれとも異なる画像を通常色の大雲画像Cbに添付する演出を大当り予告演出2として行っても良い。
【0152】
[実施例3]
図31(a)~(e)は今回の演出図柄遊技での大当り予告演出1と変化予告演出と大当り予告演出3の流れを説明するものである。この大当り予告演出3は実施例2の大当り予告演出2に換えて行われるものであり、センター表示領域Ec内の数値画像Nmを初期値「10」から最終値「80(c参照)」にカウントアップ表示するものである。この初期値「10」の数値画像Nmは大当り予告演出1または変化予告演出が実行されることに応じてセンター表示領域Ec内に表示されるものであり、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる確率の高さを遊技者に報知するものである。この今回の演出図柄遊技で大当り予告演出3が実行されることに対する予告信頼度は[1]→[2]→[3]→[4]の順に高く設定されている。
[1] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および変化予告演出がいずれも実行されなかった場合には大当り予告演出3が実行されない。
[2] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行されなかった場合には大当り予告演出3が低確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(a→c→d/e参照)。
[3] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行されずに変化予告演出が実行された場合には大当り予告演出3が中確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せとなる(b→c→d/e参照)。
[4] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合には大当り予告演出3が高確率で実行され、3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せとなる(a→b→c→d/e参照)。
【0153】
図32の予告処理はサブ制御回路60が
図29の予告処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60は
図32の予告処理で大当り予告演出1と変化予告演出と大当り予告演出3のそれぞれの実行の有無を判断し、大当り予告演出1を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で大当り予告演出1を実行し、変化予告を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT2で変化予告演出を実行し、大当り予告演出3を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT1で大当り予告演出3を実行する。
【0154】
サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図1遊技データをノーマルモードで受信すると、
図32のS241からS242へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS261へ移行し、ROMから
図31(f)の予告パターンテーブル11を検出する。この予告パターンテーブル11には予告パターン11~13が設定されている。予告パターン11は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および大当り予告演出3のそれぞれを実行するものであり、予告パターンテーブル11では予告パターン11の選択確率が予告パターン11~13のうちで最高に設定されている。予告パターン12は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行するものであり、予告パターン12の選択確率は最低に設定されている。予告パターン13は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出2を実行するものであり、予告パターン13の選択確率は中間に設定されている。
【0155】
サブ制御回路60は
図32のS242で大当りの判定結果が無いと判断すると、S248で特
図1遊技データの受信結果に外れリーチ用の特図変動パターン「PH01~PH05」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで外れリーチ用の特図変動パターンの判定結果が有ると判断すると、S262でROMから
図31(g)の予告パターンテーブル12を検出する。この予告パターンテーブル12には予告パターン11~13が設定されており、予告パターンテーブル12では予告パターン11の選択確率が最低に設定され、予告パターン12の選択確率が最高に設定され、予告パターン13の選択確率が中間に設定されている。
【0156】
サブ制御回路60はS261またはS262を終えると、S244で予告パターンテーブルの選択結果から予告パターン11~13のいずれかを選択し、S263で予告パターンの選択結果に大当り予告演出3が有るか否かを判断する。ここで予告パターン12を選択した場合には大当り予告演出3が無いと判断し、S250で変化予告演出を行うと低確率で判断する。このサブ制御回路60は予告パターン11または予告パターン13を選択した場合にはS263で大当り予告演出3が有ると判断し、S246で予告パターンの選択結果に大当り予告演出1が有るか否かを判断する。ここで予告パターン13を選択した場合には大当り予告演出1が無いと判断し、S251で変化予告演出を行うと中確率で判断する。このサブ制御回路60は予告パターン11を選択した場合にはS246で大当り予告演出1が有ると判断し、S247で変化予告演出を行うと高確率で判断する。
【0157】
上記実施例3においては、サブ制御回路60が
図32の予告処理で予告パターン11または予告パターン13を選択した場合に複数の最終値「80」「60」「40」のうちから1つを選択し、大当り予告演出3で数値画像Nを初期値「10」から最終値の選択結までカウントアップ表示することに応じて今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる確率の高さを遊技者に報知する構成としても良い。即ち、今回の図柄遊技で情報画像の態様を変えることに応じて当りが報知される確率の高さを遊技者に報知しても良い。
【0158】
[実施例4]
図33は今回の演出図柄遊技での大当り予告演出1と変化予告演出と背景予告演出1の流れを説明するものである。この背景予告演出1は街並みを模した
図14(a)のノーマル背景画像に換えてスペシャル背景画像を表示するものであり(c参照)、スペシャル背景画像の表示状態ではノーマルリーチ演出の画像およびスペシャルリーチ演出の画像がスペシャル背景画像の前に重ねて表示される。このスペシャル背景画像は「山へと続く道」を模したものであり、背景予告演出1でのみ表示される特殊な背景画像である。この背景予告演出1は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、サブ制御回路60が実施例3の大当り予告演出3に換えて実行するものである。この背景予告演出1が今回の演出図柄遊技で実行されることに対する予告信頼度は[1]→[2]→[3]→[4]の順に高く設定されている。
【0159】
[1] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および変化予告演出がいずれも実行されなかった場合には背景予告演出1が実行されない。この場合には演出図柄遊技の画像が最初から最後までノーマル背景画像の前に重ねて表示される。
[2] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行されなかった場合には背景予告演出1が低確率で実行され、背景予告演出1の前に重ねてノーマルリーチ演出またはスペシャルリーチ演出の画像が表示された後に3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(a→c→d/e参照)。この場合には背景予告演出1が実行されるまで演出図柄遊技の画像がノーマル背景画像の前に重ねて表示される。
[3] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行されずに変化予告演出が実行された場合には背景予告演出1が中確率で実行され、背景予告演出1の前に重ねてノーマルリーチ演出またはスペシャルリーチ演出の画像が表示された後に3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(b→c→d/e参照)。この場合には背景予告演出1が実行されるまで演出図柄遊技の画像がノーマル背景画像の前に重ねて表示される。
[4] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1の後に変化予告演出が実行された場合には背景予告演出1が高確率で実行され、背景予告演出1の前に重ねてノーマルリーチ演出またはスペシャルリーチ演出の画像が表示された後に3列の演出図柄が外れリーチの組合せまたは大当りの組合せになる(a→b→c→d/e参照)。この場合には背景予告演出1が実行されるまで演出図柄遊技の画像がノーマル背景画像の前に重ねて表示される。
【0160】
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出1が実行された場合には演出図柄遊技の背景画像をノーマル背景画像からスペシャル背景画像に高確率で変えることに応じて今回の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に示唆した。このため、遊技者にとって大当り予告演出1が実行されることに対する関心度および変化予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、ノーマル背景画像を全ての演出モードのいずれでも表示されない専用のスペシャル背景画像に変化させたので、遊技者の大当りに対する期待感を大きく高めることが可能となる。
【0161】
[実施例5]
図34(a)~(d)は今回の演出図柄遊技での大当り予告演出1と変化予告演出と背景予告演出2の流れを説明するものである。これら一連の予告演出は低確電サポモードおよび高確電サポモード間で兼用のチャンスモードでの最終の「100回目」の演出図柄遊技で行われるものであり、大当り予告演出1の画像および変化予告演出の画像のそれぞれは
図14(b)のチャンス背景画像の前に重ねて表示される。
【0162】
背景予告演出2はチャンス背景画像に換えてスピード背景画像を表示するものである(c参照)。この背景予告演出2は次回の演出図柄遊技から高確電サポモード専用のスピード背景画像が表示されると遊技者に事前に示唆するものであり、遊技者に高確電サポモードの設定を示唆するものである。この背景予告演出2は中列の演出図柄がリーチ状態で低速スクロール表示されたノーマルリーチ演出中に行われるものであり、背景予告演出2が実行された場合にはスペシャルリーチ演出の画像がスピード背景画像の前に重ねて表示された後に3列の演出図柄が100%の確率で外れリーチの組合せとなり、次回の演出図柄遊技から高確電サポモード専用のスピード背景画像が100%未満の高確率で表示される。
【0163】
図35の予告処理はサブ制御回路60が
図32の予告処理に換えて実行するものであり、サブ制御回路60は
図35の予告処理で大当り予告演出1と変化予告演出と背景予告演出2のそれぞれの実行の有無を判断し、大当り予告演出1を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で大当り予告演出1を実行し、変化予告を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT2で変化予告演出を実行し、背景予告演出2を実行すると判断した場合には今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT1で背景予告演出2を実行する。
【0164】
サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図2遊技データをチャンスモードで受信すると、
図35のS271からS272へ移行し、今回の演出図柄遊技がチャンスモードでの最終の「100回目」であるか否かを判断する。ここで「100回目」であると判断した場合にはS273へ移行し、特
図2遊技データの受信結果に外れのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PH01~PH04」の判定結果があるか否かを判断する。ここで外れのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターンの判定結果が有ると判断した場合にはS274へ移行し、現在の遊技モードが高確電サポモードであるか否かを判断する。
【0165】
サブ制御回路60はS274で現在の遊技モードが高確電サポモードであると判断すると、S275でROMから
図34(e)の予告パターンテーブル21を検出する。この予告パターンテーブル21には予告パターン21~23が設定されている。予告パターン21は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および背景予告演出2のそれぞれを実行するものであり、予告パターンテーブル21では予告パターン21の選択確率が予告パターン21~23のうちで最高に設定されている。予告パターン22は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行するものであり、予告パターン22の選択確率は最低に設定されている。予告パターン23は今回の演出図柄遊技で背景予告演出2を実行するものであり、予告パターン23の選択確率は中間に設定されている。
【0166】
サブ制御回路60は
図35のS274で現在の遊技モードが低確電サポモードで有ると判断すると、S280でROMから
図34(f)の予告パターンテーブル22を検出する。この予告パターンテーブル22には予告パターン21~23が設定されており、予告パターンテーブル22では予告パターン21の選択確率が最低に設定され、予告パターン22の選択確率が最高に設定され、予告パターン23の選択確率が中間に設定されている。
【0167】
サブ制御回路60はS275またはS280を終えると、S276で予告パターンテーブルの選択結果から予告パターン21~23のいずれかを選択し、S277で予告パターンの選択結果に背景予告演出2が有るか否かを判断する。ここで予告パターン22を選択した場合には背景予告演出2が無いと判断し、S281で変化予告演出を行うと低確率で判断する。このサブ制御回路60は予告パターン21または予告パターン23を選択した場合にはS277で背景予告演出2が有ると判断し、S278で予告パターンの選択結果に大当り予告演出1が有るか否かを判断する。ここで予告パターン23を選択した場合には大当り予告演出1が無いと判断し、S282で変化予告演出を行うと中確率で判断する。このサブ制御回路60は予告パターン21を選択した場合にはS278で大当り予告演出1が有ると判断し、S279で変化予告演出を行うと高確率で判断する。
【0168】
背景予告演出2が今回の演出図柄遊技で実行されることに対する予告信頼度は[1]→[2]→[3]→[4]の順に高く設定されており、今回の演出図柄遊技で背景予告演出2が実行された場合にはチャンス背景画像に重ねてノーマルリーチ演出が行われた後にチャンス背景画像がスピード背景画像に切換えられ、スペシャルリーチ演出がスピード背景画像の前に重ねて実行された後に3列の演出図柄が外れリーチの組合せとなる。
[1] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1および変化予告演出がいずれも実行されなかった場合には背景予告演出2が実行されない。
[2] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行されなかった場合には背景予告演出2が低確率で実行される(
図34のa→c→d)。
[3] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行されずに変化予告演出が実行された場合には背景予告演出2が中確率で実行される(
図34のb→c→d)。
[4] 今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合には背景予告演出2が高確率で実行される(
図34のa→b→c→d)。
【0169】
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技中に背景画像を現在のチャンスモードに応じたチャンス背景画像からスピード背景画像に変えることに応じてスピードモードが設定されると遊技者に事前に示唆した。このため、遊技者にとって大当り予告演出1が実行されることに対する関心度および変化予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。
低確電サポモードおよび高確電サポモード間で兼用のチャンス背景画像が高確電サポモードに専用のスピード背景画像に変わることに対する確率の高さを大当り予告演出1の実行の有無および変化予告演出の実行の有無間の組合せによって遊技者に示唆した。このため、遊技者にとって大当り予告演出1が実行されることに対する関心度および変化予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが一層高まるので、遊技の趣向性が一層向上する。
【0170】
[実施例6]
図36の大当り予告演出1と大当り予告演出1Aと大当り予告演出1Bのそれぞれは今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、今回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で行われる。大当り予告演出1Aは女性が万歳をする画像に設定されたものであり、3列の演出図柄が今回の演出図柄遊技で大当りの組合せになることに対する確率が大当り予告演出1に比べて高く設定されている。大当り予告演出1Bは女性がジャンプをする画像に設定されたものであり、3列の演出図柄が今回の演出図柄遊技で大当りの組合せになることに対する確率が大当り予告演出1Aに比べて更に高く設定されている。
【0171】
サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技で実施例1の大当り先読み予告演出1または保留変化予告演出を実行する場合には大当り予告演出1Aおよび大当り予告演出1Bをいずれも実行しないものであり、大当り予告演出1の実行のみを許容する。即ち、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技で大当りが報知されると遊技者に事前に示唆する大当り予告演出を複数の態様で行うものであり、今回の演出図柄遊技で複数の大当り予告演出のうち所定の1つが実行された後に変化予告演出を実行することに応じて雲画像Cが月画像Mに変化すると遊技者に高確率で示唆し、今回の演出図柄遊技で複数の大当り予告演出がいずれでも実行されていない状態で変化予告演出を実行することに応じて雲画像Cが月画像Mに変化すると遊技者に中確率で示唆する。
【0172】
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された後に変化予告演出が実行された場合に雲画像Cを高確率で月画像Mに変化させ、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1と大当り予告演出1Aと大当り予告演出1Bがいずれでも実行されていない状態で変化予告演出が実行された場合には雲画像Cを中確率で月画像Mに変化させた。このため、遊技者にとっては変化予告演出の実行の有無および大当り予告演出1の実行の有無に応じた期待度で雲画像Cが月画像Mに変化することを待つことができるので、保留画像の変化に容易に気付くことが可能となる。しかも、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行されることに応じて遊技者に大当りが示唆されるので、遊技の趣向性が向上する。
上記実施例6においては、大当り予告演出1と大当り予告演出1Aと大当り予告演出1Bのうち大当り予告演出1が実行された場合にのみ変化予告演出および大当り先読み予告演出1が実行されることを許容する構成を実施例2~5に適用しても良い。
【0173】
上記実施例1~6には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明1-1]~[参考発明1-8]が記載されている。上記遊技機には当否の判定処理を行うことが可能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合に当否の判定処理を実行し、当否の判定処理を実行した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この遊技機の場合には当否の判定処理を行うことが不能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合には当否の判定処理を行うことが可能な状態となるまで当否の判定処理を保留し、当否の判定処理を保留する毎に1つの保留画像を表示することに応じて当否の判定処理が保留されたと遊技者に通知することが行われている(特開2010-17425号公報参照)。この遊技機には保留画像の態様を図柄遊技中に変えることに応じて当該保留画像に応じた図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆する構成のものがある。この構成の場合には保留画像の態様の変化が図柄遊技中に突然に実行されるので、遊技者が保留画像の態様の変化に気が付き難い問題があった。
【0174】
[参考発明1-1]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
情報画像を相互に異なる複数の態様のいずれかで表示することに応じて遊技者に遊技に係る相互に異なる複数の情報のいずれかを通知する情報通知手段と、
情報画像の態様が変化すると遊技者に事前に示唆する第1の予告演出を行う第1の予告演出手段と、
第1の予告演出とは異なる第2の予告演出を行う第2の予告演出手段を備え、
前記第1の予告演出手段は、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に高確率で示唆するものであって、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行されていない状態で第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に低確率で示唆することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が高確率で変化し、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行されていない状態で第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が低確率で変化する。このため、遊技者にとっては第1の予告演出の実行の有無および第2の予告演出の実行の有無間の組合せに応じた期待度で情報画像の態様の変化を待つことができるので、情報画像の態様の変化に容易に気付くことが可能となる。実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球する毎は始動条件が成立する毎に相当し、大入賞口19は特別領域に相当し、大当り遊技は特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段と第1の予告演出手段と第2の予告演出手段に相当し、雲画像Cは図柄遊技が保留されたことを通知する態様の情報画像に相当し、月画像Mは図柄遊技で大当りが報知されることを通知する態様の情報画像に相当し、サブ制御回路60は情報通知手段に相当し、変化予告演出は第1の予告演出に相当し、大当り予告演出1は第2の予告演出に相当する。
【0175】
[参考発明1-2]
前記第2の予告演出手段は、第2の予告演出を今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する演出として実行することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が高確率で変化し、今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって第2の予告演出が実行されることに対する関心度が高まるので、遊技の趣向性が向上する。
【0176】
[参考発明1-3]
前記情報通知手段は、今回の図柄遊技中に情報画像の態様を変えることに応じて今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が高確率で変化することに応じて今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって第1の予告演出が実行されることに対する関心度および第2の予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。
【0177】
[参考発明1-4]
前記図柄遊技手段は、図柄遊技の画像を現在の演出モードに応じた背景画像に重ねて表示するものであり、
前記情報通知手段は、今回の図柄遊技中に図柄遊技の背景画像の態様を現在の演出モードに応じた態様から現在の演出モードとは異なる演出モードに応じた態様に変えることに応じて当該異なる演出モードが設定されると遊技者に事前に示唆することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出が実行された場合には図柄遊技の背景画像の態様が高確率で変化することに応じて現在の演出モードとは異なる演出モードが設定されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって第1の予告演出が実行されることに対する関心度および第2の予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。実施例のチャンスモードは現在の演出モードに相当し、チャンス背景画像は現在の演出モードに応じた背景画像に相当し、スピードモードは現在の演出モードとは異なる演出モードに相当し、スピード背景画像は当該異なる演出モードに応じた背景画像に相当する。
【0178】
[参考発明1-5]
前記情報通知手段は、今回の図柄遊技中に図柄遊技の背景画像を変えることに応じて今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出が実行された場合には図柄遊技の背景画像の態様が高確率で変化することに応じて今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって第1の予告演出が実行されることに対する関心度および第2の予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。実施例のスペシャル背景画像は今回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆する背景画像に相当する。
【0179】
[参考発明1-6]
前記特別遊技手段は、当否の判定処理を実行することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合に始動条件が成立したと判断して当否の判定処理を実行するものであって、当否の判定処理を実行することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球した場合には始動条件が成立していないと判断することに応じて当否の判定処理を実行することが可能な状態となるまで当否の判定処理を保留するものであり、
前記図柄遊技手段は、当否の判定処理が保留される毎に1つの保留画像を表示するものであって、図柄遊技の画像が表示開始される毎に1つの保留画像を消去すると共に保留画像を遊技者に想起させる態様の情報画像を表示し、図柄遊技の画像が表示停止される毎に当該情報画像を消去するものであり、
前記情報通知手段は、図柄遊技中に当該情報画像の態様を変えることに応じて今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が実行された後に第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が高確率で変化することに応じて今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって第1の予告演出が実行されることに対する関心度および第2の予告演出が実行されることに対する関心度のそれぞれが高まるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、保留画像を想起させる態様の情報画像が変化することに応じて当りが示唆されるので、遊技者にとって情報画像の態様の変化が今回の図柄遊技での当りを示唆していると容易に気付くことが可能になる。実施例の第1始動口18および第2始動口23は始動領域に相当し、特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技と小当り遊技が停止した状態は当否の判定処理を実行することが可能な状態に相当し、特
図1遊技~小当り遊技のいずれかが実行されている状態は当否の判定処理を実行することが不能な状態に相当し、雲画像Cは保留画像に相当し、大雲画像Cbは保留画像を遊技者に想起させる態様の情報画像に相当する。
【0180】
[参考発明1-7]
前記特別遊技手段は、当否の判定処理を実行することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球した場合に始動条件が成立したと判断して当否の判定処理を実行するものであって、当否の判定処理を実行することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球した場合には始動条件が成立していないと判断することに応じて当否の判定処理を実行することが可能な状態となるまで当否の判定処理を保留するものであり、
前記情報通知手段は、当否の判定処理が保留される毎に1つの情報画像を表示し、図柄遊技の画像が表示開始される毎に1つの情報画像を消去するものであって、今回の図柄遊技で1つの情報画像の態様を変えることに応じて当該1つの情報画像に応じた次回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で1つの情報画像の態様が変化することに応じて当該1つの情報画像に応じた次回以後の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆されるので、遊技者にとっていずれの図柄遊技で当りが高確率で報知されるかを容易に認識することが可能となる。実施例の雲画像Cおよび月画像Mは情報画像に相当する。
【0181】
[参考発明1-8]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
情報画像を相互に異なる複数の態様のいずれかで表示することに応じて遊技者に遊技に係る相互に異なる複数の情報のいずれかを通知するものであって、図柄遊技中に情報画像の態様を変える演出内容の画像を表示することが可能な情報通知手段と、
情報画像の態様が変化すると遊技者に事前に示唆する第1の予告演出を行う第1の予告演出手段と、
図柄遊技で当りが報知されると遊技者に事前に示唆する第2の予告演出を複数の態様で行うことが可能な第2の予告演出手段を備え、
前記第1の予告演出手段は、今回の図柄遊技で第2の予告演出が前記複数の態様のうちの所定のもので実行された後に第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に高確率で示唆するものであって、今回の図柄遊技で第2の予告演出が前記複数の態様のいずれでも実行されていない状態で第1の予告演出を実行することに応じて情報画像の態様が変化すると遊技者に低確率で示唆することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、今回の図柄遊技で第2の予告演出が所定の態様で実行された後に第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が高確率で変化し、今回の図柄遊技で第2の予告演出が複数の態様のいずれでも実行されていない状態で第1の予告演出が実行された場合には情報画像の態様が低確率で変化する。このため、遊技者にとっては第1の予告演出の実行の有無および所定の態様の第2の予告演出の実行の有無に応じた期待度で情報画像の態様の変化を待つことができるので、情報画像の態様の変化に容易に気付くことが可能となる。しかも、今回の図柄遊技で第2の予告演出が所定の態様で実行されることに応じて遊技者に当りが示唆されるので、遊技の趣向性が向上する。実施例の大当り予告演出1と大当り予告演出1Aと大当り予告演出1Bは第2の予告演出に相当し、大当り予告演出1は所定の態様の第2の予告演出に相当する。
【0182】
[実施例7]
演出図柄表示器28の表示領域E内には、
図37(a)に示すように、保留表示領域H1~H4が設定されている。これら保留表示領域H1~H4は左右方向に互いに隣接して配置されたものであり、保留表示領域H1~H4のそれぞれにはいずれの演出モードが設定されている場合であっても雲画像Cが表示される。保留表示領域H1はサブ制御回路60の特
図1先読み受信領域4内に特
図1先読みデータがある場合に雲画像Cが表示される領域であり、今回の演出図柄遊技を基準の「0回目」とした場合に次回の「1回目」の演出図柄遊技が保留されていると遊技者に示唆するものである。保留表示領域H2はサブ制御回路60の特
図1先読み受信領域3内に特
図1先読みデータがある場合に雲画像Cが表示される領域であり、「2回目」の演出図柄遊技が保留されていると遊技者に示唆するものである。保留表示領域H3はサブ制御回路60の特
図1先読み受信領域2内に特
図1先読みデータがある場合に雲画像Cが表示される領域であり、「3回目」の演出図柄遊技が保留されていると遊技者に示唆するものである。保留表示領域H4はサブ制御回路60の特
図1先読み受信領域1内に特
図1先読みデータがある場合に雲画像Cが表示される領域であり、「4回目」の演出図柄遊技が保留されていると遊技者に示唆するものである。
【0183】
演出図柄表示器28の表示領域E内には、
図37(a)に示すように、保留表示領域H0が設定されている。この保留表示領域H0は「1回目」の演出図柄遊技用の保留表示領域H1の左側に配置されたものであり、保留表示領域H0内には雲画像Cが表示される。この保留表示領域H0は演出モードがいずれに設定されている場合にも演出図柄表示器28に演出図柄遊技の画像が表示されている場合に雲画像Cが表示される領域であり、保留表示領域H0内には今回の演出図柄遊技の画像が表示開始されることに同期して雲画像Cが表示開始され、保留表示領域H0内からは今回の演出図柄遊技の画像が表示停止されることに同期して雲画像Cが消去される。
【0184】
図37(b)~(d)は雲画像Cのバリエーションを示すものであり、雲画像Cのバリエーションには雲画像C1(c参照)および雲画像C2(d参照)が設定されている。雲画像C1は雲画像Cに複数の亀裂画像Rを重ねたものであり、雲画像Cと同一の色彩と同一の輪郭形状と同一のサイズを有している。雲画像C2は雲画像Cに複数の雷画像Tを添付したものであり、雲画像Cと異なる金色の色彩および異なる輪郭形状を有している。
【0185】
ステップアップ予告演出1は演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、ステップアップ予告演出1には予告パターン1~4が設定されている。このステップアップ予告演出1は保留表示領域H0~H1のそれぞれに雲画像Cが表示された状態で開始されるものであり、保留表示領域H1内の雲画像Cに応じた「1回目」の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものである。
【0186】
図39は予告パターン1を説明するものである。この予告パターン1は今回の演出図柄遊技中に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させ(a→b参照)、今回の演出図柄遊技中に雲画像C1を更に雲画像C2に変化させ(b→c参照)、次回の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内に雲画像C2を表示した(d参照)後に次回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で大当り予告演出1を実行するものであり(e参照)、予告パターン1の大当りに対する信頼度は予告パターン1~4のうちで最高に設定されている。この雲画像Cから雲画像C1への変化は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後から左列の演出図柄のスクロール表示が停止される前までの間に行われるものであり、雲画像C1から雲画像C2への変化は今回の演出図柄遊技で雲画像Cが雲画像C1に変化した後から右列の演出図柄のスクロール表示が停止される前までの間に行われる。
【0187】
図38は予告パターン2を説明するものである。この予告パターン2は今回の演出図柄遊技中に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させ(a→b参照)、次回の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内に雲画像C1を表示した後に(c参照)次回の演出図柄遊技中の予告タイミングT3で大当り予告演出1を実行するものであり(d参照)、予告パターン2の大当りに対する信頼度は予告パターン1~4のうちで2番目に高く設定されている。この雲画像Cから雲画像C1への変化は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄のスクロール表示が開始された後から左列の演出図柄のスクロール表示が停止される前までの間に行われる。
【0188】
予告パターン3は今回の演出図柄遊技中に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させ、今回の演出図柄遊技中に雲画像C1を更に雲画像C2に変化させ、次回の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内に雲画像C2を表示するものであり、次回の演出図柄遊技中に大当り予告演出1が実行されない点を除いて予告パターン1と同一に設定されている。この予告パターン3の大当りに対する信頼度は予告パターン1~4のうちで3番目に高く設定されている。
【0189】
予告パターン4は今回の演出図柄遊技中に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させ、次回の演出図柄遊技が開始されるときに保留表示領域H0内に雲画像C1を表示するものであり、次回の演出図柄遊技中に大当り予告演出1が実行されない点を除いて予告パターン2と同一に設定されている。この予告パターン4の大当りに対する信頼度は予告パターン1~4のうちで最低に設定されている。
【0190】
図40(a)のステップアップ予告処理1はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はステップアップ予告処理1でステップアップ予告演出1の実行の有無および予告パターンの種類を判定し、ステップアップ予告演出1を実行すると判定した場合には今回の演出図柄遊技でステップアップ予告演出1を判定結果に応じた予告パターンで開始する。
【0191】
サブ制御回路60はS291で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS292へ移行し、ステップアップ予告演出1が実行中であるか否かを判断する。ここで雲画像C1および雲画像C2がいずれも表示されていない状態ではステップアップ予告演出1が実行されていないと判断し、S293へ移行する。
【0192】
サブ制御回路60はS293へ移行すると、今回の演出図柄遊技用の特
図1遊技データの受信結果に外れのノーマルリーチ演出用の特図変動パターン「PH05」の判定結果があるか否かを判断する。ここで外れのノーマルリーチ演出用の特図変動パターンがあると判断した場合にはS294へ移行し、現在の特
図1保留数が「2」であるか否かを判断する。ここで特
図1保留数が「2」であると判断した場合にはS295へ移行し、次回の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域4に大当りのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PO01~PO04」の先読み結果があるか否かを判断する。
【0193】
サブ制御回路60はS295で大当りのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果があると判断した場合にはS296でROMから
図40(b)の予告パターンテーブル31を検出し、S297で予告パターンテーブル31から予告パターン1~4のいずれかを選択する。この予告パターンテーブル31には「予告パターン4→3→2→1」の順に高い選択確率が設定されており、サブ制御回路60はS297で予告パターンを「予告パターン4→3→2→1」の順に高確率で選択する。
【0194】
サブ制御回路60はS295で大当りのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果がないと判断した場合にはS298へ移行し、次回の演出図柄遊技用の特
図1先読み受信領域4に外れのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターン「PH01~PH04」の先読み結果があるか否かを判断する。ここで外れのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターンの先読み結果があると判断した場合にはS299でROMから
図40(c)の予告パターンテーブル32を検出し、S297で予告パターンテーブル32から予告パターン1~4のいずれかを選択する。この予告パターンテーブル32には「予告パターン1→2→3→4」の順に高い選択確率が設定されており、サブ制御回路60はS298で予告パターンを「予告パターン1→2→3→4」の順に高確率で選択する。
【0195】
上記実施例7によれば次の効果を奏する。
予告パターン2のステップアップ予告演出1で大当り予告演出1を実行する前に雲画像Cを雲画像C1に変えることに応じて大当り予告演出1に大当りの確率として低値を付与し、予告パターン1のステップアップ予告演出1で雲画像Cを雲画像C2に雲画像C1を経て変えることに応じて大当り予告演出1に大当りの確率として高値を付与した。このため、遊技者の目線では雲画像Cが雲画像C1に変化した後に大当り予告演出1が実行された場合および雲画像Cが雲画像C1を経て雲画像C2に変化した後に大当り予告演出1が実行された場合間で大当りの確率が互いに異なるものとなるので、遊技の趣向性が向上する。
今回の演出図柄遊技で雲画像Cの態様を変えることに応じて次回の演出図柄遊技での大当り予告演出1の大当りの確率を遊技者に示唆したので、次回の演出図柄遊技に対する遊技者の期待感を高めることが可能になる。
【0196】
雲画像Cを雲画像C1に変えた後に大当り予告演出1を実行することに応じて大当りの確率が低いと遊技者に示唆し、雲画像Cを雲画像C1から雲画像C2に変えた後に大当り予告演出1を実行することに応じて大当りの確率が高いと遊技者に示唆したので、遊技者にとっては雲画像Cが雲画像C1に変化した後に雲画像C1から更に雲画像C2に変化する期待感を持って演出図柄遊技の画像を楽しむことが可能になる。
今回の演出図柄遊技で保留表示領域H0~H2内に雲画像Cが表示されていることを条件に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させた。このため、雲画像Cおよび雲画像C1が互いに隣接して表示されるので、遊技者にとって雲画像Cが雲画像C1に変化したことを視覚的に認識し易くなる。
【0197】
演出図柄遊技が保留されていることを遊技者に通知するための雲画像Cを雲画像C1に変化させることに応じて大当りを予告したので、遊技者にとっては当否の判定処理が保留されている状態で常に雲画像Cが雲画像C1に変化する期待感を持つことが可能になる。
雲画像Cを雲画像Cと輪郭形状が同じで輪郭内の模様が異なる雲画像C1に変化させ、雲画像C1から雲画像C1とは色彩および輪郭形状がいずれも相違する雲画像C2に変化させた。このため、遊技者の目線で雲画像Cが雲画像Cに画像的に近い雲画像C1に変化した後に雲画像C1から雲画像C1とは画像的に大きく異なる雲画像C2に変化するので、雲画像Cの変化に容易に気付くことが可能になる。
【0198】
[実施例8]
図41のステップアップ予告処理1はサブ制御回路60が
図40のステップアップ予告処理1に換えて実行するものであり、サブ制御回路60はステップアップ予告演出1の停止状態ではS292からS311へ移行し、今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1を実行するか否かを判断する。この処理は今回の演出図柄遊技で大当り予告演出1が実行された場合に今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が低確率(5%)で大当りの組合せとなるように大当り予告演出1を実行すると判定するものであり、サブ制御回路60はS311を終えた場合にはS312で今回の演出図柄遊技での大当り予告演出1の実行の有無を判断する。ここで大当り予告演出1の実行無を判断した場合にはS293へ移行し、ステップアップ予告演出1の実行の有無および予告パターンの種類を判定する。即ち、大当り予告演出1はステップアップ予告演出1に連係して実行された場合に大当りの確率が変動するものであり、ステップアップ予告演出1に連係せずに単独で実行された場合には大当りの確率が一定に設定される。
【0199】
[実施例9]
図42は大当り予告演出11を説明するものである。この大当り予告演出11は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が100%の確率で大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、ステップアップ予告演出1が予告パターン1で実行された後の大当り予告演出1およびステップアップ予告演出1が予告パターン2で実行された後の大当り予告演出1のそれぞれに比べて大当りの確率が高く設定されている。
【0200】
図43の予告パターンテーブル31はサブ制御回路60が
図40のS296で予告パターンテーブル31に換えてROMから検出するものであり、
図43の予告パターンテーブル31には予告パターン1~4に加えて予告パターン5~6が設定されている。予告パターン5は予告パターン1と同一に雲画像Cを雲画像C1および雲画像C2に変化させた後に保留表示領域H0内に雲画像C2を表示するものであり、大当り予告演出1に換えて大当り予告演出11が予告タイミングT3で実行される点で予告パターン1と相違する。予告パターン6は予告パターン2と同一に雲画像Cを雲画像C1に変化させた後に保留表示領域H0内に雲画像C1を表示するものであり、大当り予告演出1に換えて大当り予告演出11が予告タイミングT3で実行される点で予告パターン2と相違する。これら予告パターン5~6のそれぞれはサブ制御回路60が
図40のS296で予告パターンテーブル31を検出した場合にS297で一定の確率で選択するものであり、雲画像Cが雲画像C1に変化した後に大当り予告演出11が実行された場合および雲画像Cが雲画像C1を経て雲画像C2に変化した後に大当り予告演出11が実行された場合には大当りの確率として互いに同一の値が設定されている。
【0201】
[実施例10]
図44(b)(d)は背景予告演出1を説明するものである。この背景予告演出1はチャンスモードでの最終の「100回目」の演出図柄遊技で行われるものであり、次回の演出図柄遊技がスピードモードに応じたスピード背景画像の前に重ねて行われると遊技者に示唆するものである。この背景予告演出1は3列の演出図柄のスクロール状態で背景予告画像BYをカットイン表示することで行われるものである。この背景予告画像BYはスピード背景画像を遊技者に示唆するものであり、スピード背景画像と同一でサイズが小さな画像に設定されている。このチャンスモードでは保留表示領域H0~H4内に雲画像Cが表示され、月画像Mが表示されない。
【0202】
ステップアップ予告演出1には予告パターン11および予告パターン12が設定されている。予告パターン11はチャンスモードでの「99回目」の演出図柄遊技中に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させた後に雲画像C1を雲画像C2に変化させるものであり、「100回目」の演出図柄遊技中には保留表示領域H0内に雲画像C2が表示される。この予告パターン11は「100回目」の演出図柄遊技中に背景予告演出1を実行するものであり、ステップアップ予告演出1が予告パターン11で実行された場合には「100回目」の次の演出図柄遊技からスピード背景画像が100%未満の高確率で表示される。予告パターン12はチャンスモードでの「99回目」の演出図柄遊技中に保留表示領域H1内の雲画像Cを雲画像C1に変化させるものであり、「100回目」の演出図柄遊技中には保留表示領域H0内に雲画像C1が表示される。この予告パターン12は「100回目」の演出図柄遊技中に背景予告演出1を実行するものであり、ステップアップ予告演出1が予告パターン12で実行された場合には「100回目」の次の演出図柄遊技からスピード背景画像が高確率に比べて低い低確率で表示される。
【0203】
図45(b)の特
図2先読み受信領域1~4はサブ制御回路60のRAMに設定されたものであり、サブ制御回路60は主制御回路40からの特
図2先読みデータを受信する毎に特
図2先読みデータの受信結果を特
図2先読み受信領域1~4のいずれかに格納する。これら特
図2先読み受信領域1~4には「特
図2先読み受信領域1」「特
図2先読み受信領域2」「特
図2先読み受信領域3」「特
図2先読み受信領域4」の順に高い格納の優先度が設定されており、特
図2先読みデータの格納処理は空欄の特
図2先読み受信領域1~4のうち番号が最大である優先度が最高の1つに対して行われる。このサブ制御回路60は特
図2遊技データを受信したことに応じて演出図柄遊技の画像を表示開始した場合に「特
図2先読み受信領域1~4」を整理する。この処理は「特
図1先読み受信領域1~4」と同一の手順で行われるものであり、サブ制御回路60の特
図2先読み受信領域1~4には主制御回路40の特
図2先読み領域1~4と同一の特
図2先読みデータが同一順序で常に格納される。
【0204】
図45(a)のステップアップ予告処理2はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図2遊技データを受信した場合に実行するものであり、サブ制御回路60はステップアップ予告処理2でステップアップ予告演出1の実行の有無および予告パターンの種類を判定し、ステップアップ予告演出1を実行すると判定した場合には予告パターンの種類の判定結果で実行する。
【0205】
サブ制御回路60は特
図2遊技データを受信すると、S321で現在の演出モードがチャンスモードであるか否かを判断する。ここでチャンスモードを判断した場合には今回の演出図柄遊技がチャンスモードでの「99回目」の遊技であるか否かを判断する。ここで「99回目」の遊技であると判断した場合にはS323へ移行し、特
図2保留数が「2以上」であるか否かを判断する。ここで特
図2保留数が「2以上」であると判断した場合にはS324へ移行し、今回の「99回目」の演出図柄遊技用の特
図2遊技データの受信結果に外れの判定結果および転落無の判定結果があるか否かを判断する。
【0206】
サブ制御回路60はS324で両判定結果があると判断すると、S325で次回の「100回目」の演出図柄遊技用の特
図2先読み受信領域4に外れの先読み結果と転落無の先読み結果と特図変動パターン「PH01~PH05」の先読み結果があるか否か否かを判断する。これら特図変動パターン「PH01~PH05」は外れのノーマルリーチ演出または外れのスペシャルリーチ演出の画像を表示するためのものであり、 サブ制御回路60はS325で3つの先読み結果があると判断した場合にはS326で現在の遊技モードが高確電サポモードであるか否かを判断する。ここで高確電サポモードであると判断した場合にはS327でROMから予告パターンテーブル41を検出し、低確電サポモードであると判断した場合にはS329でROMから予告パターンテーブル42を検出し、いずれの場合にもS328で予告パターンテーブルの検出結果から予告パターンを選択する。
【0207】
図44(e)は予告パターンテーブル41を示すものである。この予告パターンテーブル41は予告パターン11に高い選択確率を割付け、予告パターン12に低い選択確率を割付けたものであり、「100回目」の次の演出図柄遊技からチャンス背景画像に換えてスピード背景画像が表示される場合には予告パターン11が予告パターン12に比べて高確率で選択される。
図44(f)は予告パターンテーブル42を示すものである。この予告パターンテーブル42は予告パターン11に低い選択確率を割付け、予告パターン12に高い選択確率を割付けたものであり、「100回目」の次の演出図柄遊技からチャンス背景画像に換えてノーマル背景画像が表示される場合には予告パターン11が予告パターン12に比べて低確率で選択される。
上記実施例10によれば次の効果を奏する。
背景予告演出1の実行前に雲画像C1を雲画像C1に変化させることに応じて背景予告演出1にスピード背景画像の表示に対する低い確率を設定し、背景予告演出1の実行前に雲画像C1を雲画像C2に雲画像C1を経て変化させることに応じて背景予告演出1にスピード背景画像の表示に対する高い確率を設定した。即ち、雲画像Cの最終の態様に応じて高確電サポモードに対する互いに異なる確率を背景予告演出1に付与したので、遊技の趣向性が向上する。
【0208】
上記実施例7~10には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明2-1]~[参考発明2-7]発明が記載されている。遊技機には始動条件が成立する毎に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この遊技機の場合には今回の図柄遊技中に当り予告演出を行うことに応じて今回の図柄遊技で当りが報知されると遊技者に示唆することが行われている(特開2010-17425号公報参照)。この遊技機の場合には当り予告演出を複数の態様のいずれで実行するかに応じて当りが報知される確率の高さを遊技者に示唆している。このため、図柄遊技の画像の演出内容が単調であり、遊技の趣向性の点で改善の余地が残されていた。
【0209】
[参考発明2-1]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像で当りが報知されることを遊技者に事前に示唆する当り予告演出を行う当り予告演出手段と、
今回の図柄遊技中に前記当り予告演出が実行された場合に今回以後の図柄遊技で当りが報知される確率の高さを遊技者に示唆する確率示唆演出を行うものであって、演出画像を初期の態様で表示した後に初期の態様から第1の態様に変える第1のパターンおよび初期の態様から第1の態様を経て第2の態様に変える第2のパターンで当該確率示唆演出を行うことが可能な確率示唆演出手段を備え、
前記確率示唆演出手段は、前記当り予告演出が実行される前に前記確率示唆演出を前記第1のパターンで実行することに応じて前記当り予告演出に第1の確率を付与するものであって、前記確率示唆演出を前記第2のパターンで実行することに応じて前記当り予告演出に当該第1の確率とは異なる第2の確率を付与することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、当り予告演出の実行前に演出画像が初期の態様から第1の態様に変化した場合には当り予告演出に第1の確率が付与され、演出画像が初期の態様から第1の態様を経て第2の態様に変化した場合には当り予告演出に第2の確率が付与される。このため、遊技者の目線では演出画像が初期の態様から第1の態様に変化した後に当り予告演出が実行された場合および初期の態様から第1の態様を経て第2の態様に変化した後に当り予告演出が実行された場合間で当りの確率が互いに異なるものとなるので、遊技の趣向性が向上する。実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球する毎は始動条件が成立する毎に相当し、大入賞口19は特別領域に相当し、大当り遊技は特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段と当り予告演出手段と確率示唆演出手段に相当し、大当り予告演出1は当り予告演出に相当し、ステップアップ予告演出1は確率示唆演出に相当し、雲画像Cは初期の態様の演出画像に相当し、雲画像C1は第1の態様の演出画像に相当し、雲画像C2は第2の態様の演出画像に相当し、ステップアップ予告演出1の予告パターン2は第1のパターンに相当し、ステップアップ予告演出1の予告パターン1は第2のパターンに相当する。
【0210】
[参考発明2-2]
前記確率示唆演出手段は、前記当り予告演出が実行される前の図柄遊技で前記確率示唆演出を実行することを特徴とする [参考発明2-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者の目線では確率示唆演出が実行された後の今回の図柄遊技で当り予告演出が実行されることに応じて今回以後の図柄遊技での当りに対する確率の高さが確率示唆演出の態様によって示唆されるので、確率示唆演出が実行された後の図柄遊技に対する遊技者の期待感を高めることが可能になる。
【0211】
[参考発明2-3]
前記確率示唆演出手段は、前記当り予告演出が実行される前に前記確率示唆演出を前記第1のパターンで実行することに応じて前記当り予告演出に低い確率を付与するものであって、前記確率示唆演出を前記第2のパターンで実行することに応じて前記当り予告演出に高い確率を付与することを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、演出画像が初期の態様から第1の態様に変化した後に当り予告演出が実行されることに応じて当りの確率が低いと示唆され、演出画像が初期の態様から第1の態様を経て第2の態様に変化した後に当り予告演出が実行されることに応じて当りの確率が高いと示唆されるので、遊技者の目線では演出画像が初期の態様から第1の態様に変化した後に第1の態様から第2の態様に変化する期待感を持って図柄遊技の画像を楽しむことが可能になる。
【0212】
[参考発明2-4]
前記特別遊技手段は、当否の判定処理を実行することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に始動条件が成立したと判断して当否の判定処理を実行するものであって、当否の判定処理を実行することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球する毎に始動条件が成立していないと判断することに応じて当否の判定処理を実行することが可能な状態となるまで当否の判定処理を保留するものであり、
前記確率示唆演出手段は、当否の判定処理が保留される毎に前記演出画像を初期の態様で表示することを遊技者に報知することを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、当否の判定処理が保留される毎に演出画像が初期の態様で表示されるので、遊技者の目線では当否の判定処理が保留されている状態では常に演出画像が初期の態様から第1の態様に変化する期待感を持つことが可能になる。実施例の特
図1遊技と特
図2遊技と小当り遊技と大当り遊技が全て停止した状態は当否の判定処理を実行することが可能な状態に相当し、特
図1遊技~大当り遊技のいずれかが実行されている状態は当否の判定処理を実行することが不能な状態に相当する。
【0213】
[参考発明2-5]
図柄遊技の画像が表示される表示領域を有するものであって、一列に並ぶ複数の保留領域が当該表示領域内に設定された表示器を備え、
前記確率示唆演出手段は、当否の判定処理が保留される毎に1つの保留領域内に1つの演出画像を初期の態様で表示し、図柄遊技の画像が表示開始される毎に1つの保留領域内から1つの演出画像を消去すると共に特定の1つの保留領域内に1つの演出画像を初期の態様で表示するものであって、2以上の保留領域内に演出画像が初期の態様で表示されている状態で当該2以上の演出画像のうちの1つを初期の態様から第1の態様に変化させることを特徴とする[参考発明2-4]に記載の遊技機。
上記手段によれば、2以上の保留領域内に演出画像が初期の態様で表示されている状態で2以上の演出画像のうちの1つが初期の態様から第1の態様に変化するので、遊技者にとっては2つの演出画像の態様を見比べることから演出画像の態様の変化に容易に気付くことが可能になる。実施例の保留表示領域H0~H4は保留領域に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、表示領域Eは表示領域に相当し、保留表示領域H0は特定の保留領域に相当する。
【0214】
[参考発明2-6]
前記確率示唆演出手段は、前記演出画像を初期の態様から初期の態様に対して輪郭形状が類似する第1の態様に変化させるものであって、第1の態様から第1の態様に対して輪郭形状が相違する第2の態様に変化させることを特徴とする[参考発明2-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、演出画像が初期の態様から初期の態様に画像的に近い第1の態様に変化し、第1の態様から第1の態様とは画像的に大きく異なる第2の態様に変化するので、遊技者にとって演出画像の変化に容易に気付くことが可能になる。
【0215】
[参考発明2-7]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を行う特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
特定の遊技状態が発生することを遊技者に事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
演出画像を初期の態様で表示した後に初期の態様とは異なる複数の最終の態様のいずれかで表示する確率示唆演出を前記予告演出の前に行う確率示唆演出手段を備え、
前記確率示唆演出手段は、前記演出画像を前記複数の最終の態様のいずれで表示するかに応じて前記特定の遊技状態が発生することに対する互いに異なる確率を前記予告演出に付与することを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、予告演出の実行前に演出画像が初期の態様から複数の最終の態様のいずれかに変化することに応じて特定の遊技状態が発生することに対する互いに異なる確率が予告演出に付与されるので、遊技の趣向性が向上する。実施例の高確電サポモードは特定の遊技状態に相当し、背景予告演出1は予告演出に相当し、サブ制御回路60は予告演出手段と確率示唆演出手段に相当し、雲画像Cは初期の態様の演出画像に相当し、雲画像C1および雲画像C2のそれぞれは最終の態様の演出画像に相当し、ステップアップ予告演出1は確率示唆演出に相当する。
【0216】
[実施例11]
図46はフレーム演出1を説明するものである。このフレーム演出1は実施例7のステップアップ予告演出1の中で実行されるものであり、保留表示領域H1内の雲画像Cが雲画像C1に変化すると遊技者に事前に示唆するものである。このフレーム演出1は保留表示領域H1内に雲画像Cが表示された状態で雲画像Cの前にフレーム画像Flを重ねることで開始される(a→b参照)。このフレーム画像Flは燃え上がる炎を模した形状を有するものであり、オレンジ色の有色不透明な色彩で表示される。このフレーム画像Flは後方の雲画像Cを遊技者から視認不能に覆うものであり、表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に消去される。このフレーム演出1には失敗の結末および成功の結末が設定されている。成功の結末はフレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H1内で雲画像C1が視認可能となるものであり(c参照)、失敗の結末はフレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H1内で雲画像Cが視認可能となるものである(d参照)。
【0217】
図47はフレーム演出2を説明するものである。このフレーム演出2は実施例7のステップアップ予告演出1の中で実行されるものであり、保留表示領域H1内の雲画像C1が雲画像C2に変化すると遊技者に事前に示唆するものである。このフレーム演出2は保留表示領域H1内に雲画像C1が表示された状態で雲画像C1の前にフレーム画像Flを重ねることで雲画像C1を遊技者から視認不能に覆うことで開始されるものであり(a→b参照)、フレーム演出2には失敗の結末および成功の結末が設定されている。成功の結末はフレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H1内で雲画像C2が視認可能となるものであり(c参照)、失敗の結末はフレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H1内で雲画像C1が視認可能となるものである(d参照)。
【0218】
図48のフレーム演出処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はフレーム演出処理を起動した場合にはS341で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS342へ移行し、保留表示領域H0~H2のそれぞれに雲画像Cが表示されているか否かを判断する。
【0219】
サブ制御回路60はS343で保留表示領域H0~H2のそれぞれに雲画像Cが表示されていると判断すると、S343で今回の演出図柄遊技中にステップアップ予告演出1が予告パターン1~4(
図40参照)のいずれかで開始されるか否かを判断する。ここでステップアップ予告演出1が予告パターン1~4のいずれかで開始されると判断した場合にはS344で今回の演出図柄遊技中にフレーム演出1を実行すると高確率(50%)で判定し、ステップアップ予告演出1が予告パターン1~4のいずれでも実行されないと判断した場合にはS347で今回の演出図柄遊技中にフレーム演出1を実行すると低確率(1%)で判定する。
【0220】
サブ制御回路60はS344またはS347を終えると、S345で今回の演出図柄遊技中にステップアップ予告演出1が予告パターン1または予告パターン3(
図40参照)で実行されるか否かを判断する。ここでステップアップ予告演出1が予告パターン1または3で実行されると判断した場合にはS346で今回の演出図柄遊技中にフレーム演出2を実行すると高確率(90%)で判定し、ステップアップ予告演出1が予告パターン1および3のいずれでも実行されないと判断した場合にはS348で今回の演出図柄遊技中にフレーム演出2を実行すると低確率(1%)で判定する。即ち、フレーム演出1が実行された場合には実行されなかった場合に比べて高確率で保留表示領域H1内の雲画像Cが雲画像C1に変化し、フレーム演出2が実行された場合には実行されなかった場合に比べて高確率で保留表示領域H1内の雲画像C1が雲画像C2に変化する。このフレーム演出2が実行された場合に雲画像C1が雲画像C2に変化する確率C2はフレーム演出1が実行された場合に雲画像Cが雲画像C1に変化する確率C1に比べて高く設定されている。
【0221】
上記実施例11によれば次の効果を奏する。
演出図柄表示器28の保留表示領域H1内に雲画像Cが表示された状態でフレーム画像Flを表示開始することに応じて保留表示領域H1内の雲画像Cを遊技者から視認不能とし、フレーム画像Flを消去することに応じて雲画像C1を保留表示領域H1内で視認可能とした。このため、雲画像Cが雲画像C1に変化する演出が特定の保留表示領域H1内で行われる上に雲画像Cが雲画像C1に変化する途中でフレーム画像Flが表示されるので、遊技者の関心が保留表示領域H1に向き易くなる。従って、遊技者が保留表示領域H1内の雲画像C1を見落とす確度が低くなるので、雲画像C1に応じた演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになる予告内容を高確率で認識することが可能になる。
演出図柄表示器28の保留表示領域H1内に雲画像Cを表示することに応じて特
図1遊技が保留されていることを遊技者に通知し、雲画像Cを雲画像C1に変化させることに応じて雲画像C1に応じた演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に通知した。このため、遊技者の保留表示領域H1に対する注目度が一層高まるので、遊技者が保留表示領域H1内の雲画像C1から大当りが予告されたと高い確度で認識することが可能になる。
フレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H1内で雲画像C1が視認可能となる成功の結末および雲画像Cが視認可能となる失敗の結末をフレーム演出1に設定したので、遊技の趣向性が向上する。
【0222】
保留表示領域H0~H4のうち保留表示領域H0~H2内の3つに雲画像Cが表示されている状態で保留表示領域H1内にフレーム画像Flを表示することに応じて雲画像Cを雲画像C1に変化させ、保留表示領域H0および保留表示領域H2内のそれぞれには雲画像Cを継続的に表示した。このため、遊技者が保留表示領域H2内の雲画像C等を保留表示領域H1内の雲画像C1と見比べることに応じて保留表示領域H1内の雲画像Cが雲画像C1に変化したことに気付き易くなるので、雲画像C1に応じた次回の演出図柄遊技に対して大当り予告が行われたことを高い確度で認識することが可能になる。
フレーム画像FLを表示することに応じて3つの雲画像Cのうち保留表示領域H1内の1つのみを視認不能とし、保留表示領域H0内の雲画像Cおよび保留表示領域H2内の雲画像Cのそれぞれを視認可能な状態で継続的に表示した。このため、遊技者に対してフレーム画像Flの存在を視覚的に目立たせることが可能になるので、フレーム画像Flが表示されることに応じて1つの雲画像Cのみが雲画像C1に変化するフレーム演出1の視覚的な興趣が向上する。
【0223】
上記実施例11においては、実施例10のステップアップ予告演出1の中でフレーム演出1およびフレーム演出12を実行しても良い。即ち、雲画像Cを保留表示領域H1内で雲画像C1に変化または雲画像C2に雲画像C1を経て変化させることに応じて背景予告演出1が実行されることに対する確率を遊技者に示唆する場合にフレーム演出1およびフレーム演出12を実行しても良い。
【0224】
[実施例12]
図49はフレーム演出3を説明するものである。このフレーム演出3は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると遊技者に示唆するものであり、3列の演出図柄のスクロール表示中に開始され、左列の演出図柄のスクロール表示が停止される前の3列の演出図柄のスクロール表示中に終了する。このフレーム演出3は保留表示領域H0内に雲画像Cが表示された状態で雲画像Cの前にフレーム画像Flを重ねるものであり(a→b参照)、保留表示領域H0内の雲画像Cはフレーム画像Flが重ねられることに応じて視認不能となる。このフレーム演出3には成功の結末および失敗の結末が設定されている。成功の結末はフレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H0内で雲画像C3が視認可能となるものである(b→c参照)。この雲画像C3は雲画像Cと同じサイズおよび同じ輪郭形状を有するものであり、雲画像Cと異なる金色の色彩を有している。失敗の結末はフレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H0内で雲画像Cが視認可能となるものであり(b→d参照)、失敗の結末は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになることに対する確率が低いことを遊技者に示唆し、成功の結末は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになることに対する確率が高いことを遊技者に示唆する。
【0225】
図50(a)のフレーム演出処理3はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はフレーム演出処理3を起動した場合にはS351で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここでノーマルモードであると判断した場合にはS352へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に大当りの判定結果が有るか否かを判断する。ここで大当りの判定結果が有ると判断した場合にはS353へ移行し、ROMから
図50(b)の演出パターンテーブル1を検出する。この演出パターンテーブル1は成功の結末のフレーム演出3に高い選択確率を割付け、失敗の結末のフレーム演出3に低い選択確率を割付けたものであり、サブ制御回路60はS353で演出パターンテーブル1を検出した場合にはS354で演出パターンテーブル1から成功の結末のフレーム演出3を実行すると高い確率で判定し、失敗の結末のフレーム演出3を実行すると低い確率で判定する。
【0226】
サブ制御回路60はS352で大当りの判定結果が無いと判断した場合にはS355へ移行し、特
図1遊技データの受信結果に外れのリーチ演出用の特図変動パターン「PH01~PH05」の判定結果が有るか否かを判断する。ここで外れのリーチ演出用の特図変動パターンの判定結果が有ると判断した場合にはS356へ移行し、ROMから
図50(c)の演出パターンテーブル2を検出する。この演出パターンテーブル2は成功の結末のフレーム演出3に低い選択確率を割付け、失敗の結末のフレーム演出3に高い選択確率を割付けたものであり、サブ制御回路60はS356で演出パターンテーブル2を検出した場合にはS354で演出パターンテーブル2から成功の結末のフレーム演出3を実行すると低い確率で判定し、失敗の結末のフレーム演出3を実行すると高い確率で判定する。
【0227】
上記実施例12においては、フレーム演出3で保留表示領域H0内にフレーム画像Flを表示することに応じて保留表示領域H0の雲画像Cを視認不能とした後にフレーム画像Flを消去することに応じて保留表示領域H0内に雲画像Cまたは雲画像C3または雲画像C4を視認可能に表示しても良い。この雲画像C4は雲画像C1およびC3のいずれとも異なる虹色の色彩を有するものであり、今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せになると雲画像Cおよび雲画像C3それぞれに比べて高確率(100%)で予告するものである。
【0228】
[実施例13]
フレーム画像Flの色彩には「オレンジ色」「青色」の2種類が設定されている。オレンジ色のフレーム画像Flは雲画像Cが雲画像C3に変化することを遊技者に高確率で示唆するものであり、青色のフレーム画像Flは雲画像Cが雲画像C3に変化することを遊技者に低確率で示唆するものである。
【0229】
図51(a)のフレーム演出処理3はサブ制御回路60が
図50のフレーム演出処理3に換えて実行するものであり、サブ制御回路60は
図51(a)のS354で成功の結末のフレーム演出3および失敗の結末のフレーム演出3のいずれを今回の演出図柄遊技で実行するかを判断した場合にはS361で成功の結末のフレーム演出3を実行するか否かを判断する。ここで成功の結末のフレーム演出3を実行すると判断した場合にはS362でROMから
図51(b)の色彩テーブル1を検出し、S363で色彩テーブル1からフレーム画像Flの色彩を選択する。この色彩テーブル1には「オレンジ色」の色彩に高い選択確率が割付けられ、「青色」の色彩に低い選択確率が割付けられており、今回の演出図柄遊技で成功の結末のフレーム演出3が実行される場合にはフレーム画像Flが高確率で「オレンジ色」で表示され、低確率で「青色」で表示される。
【0230】
サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技で失敗の結末のフレーム演出3を実行する場合にはS361からS364へ移行し、ROMから
図51(c)の色彩テーブル2を検出した後にS363で色彩テーブル2からフレーム画像Flの色彩を選択する。この色彩テーブル2には「オレンジ色」の色彩に低い選択確率が割付けられ、「青色」の色彩に高い選択確率が割付けられており、今回の演出図柄遊技で失敗の結末のフレーム演出3が実行される場合にはフレーム画像Flが低確率で「オレンジ色」で表示され、高確率で「青色」で表示される。
【0231】
上記実施例13によれば次の効果を奏する。
フレーム画像Flが消去されることに応じて保留表示領域H0内で雲画像C3が視認可能となる成功の結末および雲画像Cが視認可能となる失敗の結末をフレーム演出3に設定したので、遊技の趣向性が向上する。
保留表示領域H0内にフレーム画像Flが表示された場合に雲画像Cが雲画像C3に変化する確率の高さをフレーム画像Flの色彩の違いに応じて遊技者に示唆した。このため、遊技者にとっては雲画像Cが雲画像C3に変化することをフレーム画像Flの色彩に応じた確率で期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
上記実施例11においては、フレーム演出1で保留表示領域H1内の雲画像Cが雲画像C1に変化する確率の高さをフレーム画像Flの色彩の違いに応じて遊技者に示唆しても良い。この場合には成功の結末のフレーム演出1が実行される場合にはフレーム画像Flの色彩を高確率でオレンジ色に設定すると共に低確率で青色に設定し、失敗の結末のフレーム演出1が実行される場合にはフレーム画像Flの色彩を高確率で青色に設定すると共に低確率でオレンジに設定することが好ましい。
【0232】
上記実施例11~13には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明3-1]~[参考発明3-6]が記載されている。遊技機には始動条件が成立する毎に当否を判定し、当否を判定した場合に図柄遊技の画像を表示することに応じて当否の判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この遊技機の場合には図柄遊技中に情報画像を表示することに応じて遊技に係る情報を遊技者に通知することが行われている(特開2010-17425号公報参照)。この遊技機の場合には情報画像の態様に視覚的な工夫を施してはいるものの遊技者の関心を情報画像に十分に引付けることができず、遊技者が情報画像を見落とすことに応じて遊技に係る情報を認識できないことがあった。
【0233】
[参考発明3-1]
始動条件が成立する毎に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に特別領域を開放状態とする特別遊技を実行する特別遊技手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像が表示される表示領域を有するものであって、当該表示領域内に当該表示領域に比べて小さな小表示領域が設定された表示器と、
前記小表示領域内に情報画像を複数の態様のいずれで表示するかに応じて遊技に係る情報として互いに異なるものを遊技者に通知する情報画像表示手段と、
前記情報画像が通知の対象とする複数の情報のいずれにも関連しない飾り画像を前記小表示領域内に表示する飾り画像表示手段を備え、
前記情報画像表示手段は、今回の図柄遊技中に前記情報画像が前記小表示領域内で1つの態様から別の1つの態様に変化する演出内容の画像を表示するものであり、
前記飾り画像表示手段は、前記飾り画像が表示開始されることに応じて前記情報画像が前記1つの態様で視認不能となるように前記飾り画像の表示を始めるものであって、前記飾り画像が消去されることに応じて前記情報画像が前記別の1つの態様で視認可能となるように前記飾り画像の表示を終えることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、表示器の小表示領域内に情報画像が1つの態様で表示された状態で飾り画像が表示開始されることに応じて情報画像が1つの態様で遊技者から視認不能となり、飾り画像が消去されることに応じて情報画像が小表示領域内で別の1つの態様で視認可能となる。このため、情報画像の態様が変化する演出が特定の小表示領域内で行われる上に情報画像の態様が変化する途中で飾り画像が表示されるので、遊技者の関心が小表示領域に向き易くなる。従って、遊技者が情報画像を見落とす確度が低くなるので、情報画像の別の態様から遊技に係る情報を高い確度で認識することが可能になる。実施例の遊技球が第1始動口18または第2始動口23に入球する毎は始動条件が成立する毎に相当し、大入賞口19は特別領域に相当し、大当り遊技は特別遊技に相当し、主制御回路40は特別遊技手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段と情報画像表示手段と飾り画像表示手段に相当し、表示領域Eは表示領域に相当し、保留表示領域H1は小表示領域に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、特
図1遊技の保留は遊技に係る情報に相当し、雲画像Cは1つの態様の情報画像に相当し、雲画像C1は別の1つの態様の情報画像に相当し、フレーム画像Flは飾り画像に相当する。
【0234】
[参考発明3-2]
前記表示器の表示領域内には、前記小表示領域として複数が設定され、
前記情報画像表示手段は、前記複数の小表示領域のうち2以上に前記情報画像を前記1つの態様で表示している状態で当該2以上の情報画像のうちの1つを前記1つの態様から前記別の1つの態様に変化させるものであって、当該2以上の情報画像のうちの残りを前記1つの態様で継続的に表示することを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、2以上の小表示領域内に情報画像が1つの態様で表示されている状態で飾り画像が表示されることに応じて1つの情報画像の態様のみが別の1つの態様に変化する。このため、遊技者が1つの態様の情報画像および別の1つの態様の情報画像を見比べることに応じて情報画像の態様の変化に気付き易くなるので、別の1つの態様の情報画像から遊技に係る情報を確実に認識することが可能になる。実施例の保留表示領域H0~H4のそれぞれは小表示領域に相当する。
【0235】
[参考発明3-3]
前記表示器の表示領域内には、前記複数の小表示領域が一列に設定され、
前記飾り画像表示手段は、前記1つの態様から前記別の1つの態様に変化する1つの情報画像のみを視認不能に隠す大きさの画像を前記飾り画像として表示することを特徴とする[参考発明3-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、飾り画像が表示されることに応じて共通の1つの態様で表示されている2以上の情報画像のうちの1つのみが視認不能となり、残りが1つの態様のまま継続的に視認可能に表示される。このため、遊技者に対して飾り画像の存在を視覚的に目立たせることが可能になるので、飾り画像が表示されることに応じて1つの情報画像のみが1つの態様から別の態様に変化する演出の視覚的な興趣が向上する。
【0236】
[参考発明3-4]
前記情報画像表示手段は、今回の図柄遊技中に前記情報画像が前記小表示領域内で1つの態様から別の1つの態様に変化する演出内容の画像に加えて当該1つの態様のまま表示される演出内容の画像を表示するものであり、
前記飾り画像表示手段は、前記情報画像がいずれの演出内容で表示される場合にも前記飾り画像が表示開始されることに応じて前記情報画像が前記1つの態様で視認不能となるように前記飾り画像の表示を始めるものであって、前記情報画像が前者の演出内容で表示される場合には前記飾り画像が消去されることに応じて前記情報画像が前記別の1つの態様で視認可能となるように前記飾り画像の表示を終え、前記情報画像が後者の演出内容で表示される場合には前記飾り画像が消去されることに応じて前記情報画像が前記1つの態様で視認可能となるように前記飾り画像の表示を終えることを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、飾り画像が消去された場合に小表示領域内で情報画像が1つの態様または別の1つの態様で視認可能となるので、遊技の趣向性が向上する。
【0237】
[参考発明3-5]
前記飾り画像表示手段は、前記飾り画像を相互に異なる複数の態様で表示することが可能なものであって、前記飾り画像を当該複数の態様のいずれで表示するかに応じて前記飾り画像が消去された場合に前記情報画像が前記小表示領域内で前記別の1つの態様で視認可能となる確率の高さを遊技者に示唆することを特徴とする[参考発明3-4]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者にとって、飾り画像が表示されたことに応じて小表示領域内の情報画像が視認不能となった場合に情報画像が別の1つの態様で視認可能になることを飾り画像の態様に応じた確率で期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。実施例のオレンジ色のフレーム画像Flおよび青色のフレーム画像Flは相互に異なる態様の飾り画像に相当する。
【0238】
[参考発明3-6]
当否の判定処理を実行することが可能な状態で遊技球が始動領域に入球する毎に当否の判定処理を実行するものであって、当否の判定処理を実行することが不能な状態で遊技球が当該始動領域に入球する毎に当否の判定処理を実行することが可能な状態となるまで当否の判定処理を保留する当否判定手段と、
当否の判定結果を遊技者に報知するための図柄遊技の画像を表示する図柄遊技手段と、
図柄遊技の画像が表示される表示領域を有するものであって、当該表示領域内に複数の保留領域が設定された表示器と、
当否の判定処理が保留される毎に1つの保留領域内に保留画像を初期の態様で表示するものであって、図柄遊技の画像が表示開始される毎に1つの保留領域内から保留画像を消去すると共に特定の1つの保留領域内に保留画像を初期の態様で表示する保留表示手段と、
1つの保留領域内で保留画像を初期の態様から予告の態様に変えることに応じて当該保留画像に応じた図柄遊技で所定の事象が発生すると遊技者に示唆する保留演出を行う保留演出手段と、
1つの保留領域内に有色不透明な飾り画像を表示した後に当該保留領域内から当該飾り画像を消去する飾り演出を行う飾り演出手段を備え、
前記飾り演出手段は、1つの保留領域内に飾り画像が表示開始されることに応じて当該保留領域内の保留画像が初期の態様で視認不能となるように飾り演出を始めるものであって、当該保留領域内から飾り画像が消去されることに応じて当該保留領域内の保留画像が予告の態様で視認可能となるように飾り演出を終えることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、表示器の1つの保留領域内に保留画像が初期の態様で表示された状態で飾り画像が表示開始されることに応じて当該保留画像が初期の態様で遊技者から視認不能となり、飾り画像が消去されることに応じて当該保留画像が予告の態様で視認可能となる。このため、保留画像の態様が変化する演出が1つの保留領域内で行われる上に保留画像の態様が変化する途中で飾り画像が表示されるので、遊技者の関心が1つの保留領域に向き易くなる。従って、遊技者が保留画像の態様の変化を見落とす確度が低くなるので、予告の態様の保留画像に応じた図柄遊技で所定の事象が発生する旨の情報を遊技者が高い確度で認識することが可能になる。実施例の特
図1遊技と特
図2遊技と小当り遊技と大当り遊技が全て停止している状態は当否の判定処理を実行することが可能な状態に相当し、特
図1遊技~大当り遊技の1つが実行されている状態は当否の判定処理を実行することが不能な状態に相当し、第1始動口18および第2始動口23は始動領域に相当し、主制御回路40は当否判定手段に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当し、サブ制御回路60は図柄遊技手段と保留表示手段と保留演出手段と飾り演出手段に相当し、表示領域Eは表示領域に相当し、保留表示領域H0~H4は保留領域に相当し、演出図柄表示器28は表示器に相当し、雲画像Cは初期の態様の保留画像に相当し、保留表示領域H0は特定の保留領域に相当し、保留領域H1は1つの保留領域に相当し、雲画像C1は予告の態様の保留画像に相当し、ステップアップ予告演出1は保留演出に相当し、大当りは所定の事象に相当し、フレーム画像Flは飾り画像に相当し、フレーム演出1は飾り演出に相当する。
【符号の説明】
【0239】
18は第1始動口、19は大入賞口、23は第2始動口、28は演出図柄表示器、40は主制御回路、60はサブ制御回路である。