(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158823
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】車載用ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20241031BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20241031BHJP
B60K 35/23 20240101ALI20241031BHJP
【FI】
G09F9/00 304B
H05K7/20 B
G09F9/00 350Z
B60K35/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074378
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯田 友治
【テーマコード(参考)】
3D344
5E322
5G435
【Fターム(参考)】
3D344AA03
3D344AB01
3D344AC25
3D344AD02
5E322AA01
5E322AA03
5E322AB01
5E322EA10
5E322EA11
5E322FA04
5G435AA12
5G435AA18
5G435EE02
5G435EE13
5G435GG44
5G435LL17
(57)【要約】
【課題】車載用ディスプレイ装置の筐体小型化や部品点数削減を、冷却能力を損なうこと無しに実現する。
【解決手段】車載用ディスプレイ装置は、発熱素子が搭載された回路基板を収納し正面及び上面を有する筐体と、筐体の正面に接続されるディスプレイとを備える。筐体内の天井に放熱部が設けられ、放熱部と発熱素子との距離は一定距離以下である。筐体の上面は、ディスプレイと筐体との接続を補強する補強部材を有する。筐体は、筐体と、補強部材と、にわたって、櫛歯状のスリットを備えた放熱フィンを有する。筐体、放熱フィン及び補強部材が一体成形されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱素子が搭載された回路基板を収納し正面及び上面を有する筐体と、
前記筐体の前記正面に接続されるディスプレイと
を備え、
前記筐体は、前記筐体内の天井に、前記発熱素子との間隙が一定距離以下となる放熱部を有し、
前記上面は、前記ディスプレイと前記筐体との接続を補強する補強部材を有し、
前記筐体は、前記筐体と、前記補強部材と、にわたって、櫛歯状のスリットを備えた放熱フィンを有し、
前記筐体、前記放熱フィン及び前記補強部材は一体成形されている、
ことを特徴とする車載用ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記補強部材は、
前記上面より高い位置にある頂部と、
前記正面から前記頂部にわたった面である第1の面と、
前記頂部から前記上面へわたって前記ディスプレイとは離れる方向に傾斜した面である第2の面と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車載用ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記放熱部の位置に応じて、前記櫛歯状のスリットの間隔が異なっている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用ディスプレイ装置。
【請求項4】
前記筐体の側面に、ネジ穴が設けられており、
前記ネジ穴は、前記筐体の内部空間に対向した箇所に設けられ、前記内部空間へと貫通していない穴である、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用ディスプレイ装置。
【請求項5】
前記発熱素子上に、熱伝導性を有する樹脂シート又はグリスが設置され、
前記放熱部と、前記発熱部と、の間隙の距離は、前記樹脂シート又はグリスの厚みと同じかそれより短いことを特徴とする、
請求項1に記載の車載用ディスプレイ装置。
【請求項6】
前記筐体、前記放熱フィン及び前記補強部材は、放熱素材でダイカストにより一体成形されている、
請求項1に記載の車載用ディスプレイ装置。
【請求項7】
自動車のセンタークラスターに埋め込まれる車載用ディスプレイ装置であることを特徴とする請求項1に記載の車載用ディスプレイ装置。
【請求項8】
車載用ディスプレイ装置の筐体であって、
上面と、ディスプレイが接続される正面とを有し、発熱素子が搭載された回路基板を収納する筐体本体と、
前記ディスプレイと前記筐体との接続を補強し前記上面に設けられた補強部材と、
前記筐体本体と、前記補強部材と、にわたって、櫛歯状のスリットを備えた放熱フィンと、
前記筐体本体内の天井に設けられ前記発熱素子との間隙が一定距離以下となる放熱部と
を有し、
前記筐体本体、前記放熱フィン及び前記補強部材が一体成形されている、
ことを特徴とする筐体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ディスプレイ装置、例えば、自動車のセンタークラスターに埋め込まれる車載用ディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばカーナビゲーションやディスプレイオーディオのための車載用ディスプレイ装置がある。車載用ディスプレイ装置は、車載用電子装置の一例であるが、自動車のインストルメンタルパネルのセンタークラスターに埋め込まれる車載用電子装置は、一般に、部品を収容する筐体を有し、筐体に収容される部品として、発熱素子(典型的にはプロセッサ)を冷却するファンを有する(例えば特許文献1)。ファンに加えてヒートシンクを筐体に収容した車載用電子装置もある。
【0003】
また、車載用ディスプレイ装置として、ディスプレイと筐体の接続を補強する補強部材を有する装置が知られている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-149983号公報
【特許文献2】特開2020-160169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車載用ディスプレイ装置が埋め込まれるセンタークラスターの仕様又はその他の理由から、冷却能力を損なうこと無しに車載用ディスプレイ装置の筐体小型化や部品点数削減を実現することが望まれ得る。
【0006】
本発明の目的は、車載用ディスプレイ装置の筐体小型化や部品点数削減を、冷却能力を損なうこと無しに実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
車載用ディスプレイ装置は、発熱素子が搭載された回路基板を収納し正面及び上面を有する筐体と、筐体の正面に接続されるディスプレイとを備える。筐体内の天井に放熱部が設けられ、放熱部と発熱素子との距離は一定距離以下である。筐体の上面は、ディスプレイと筐体との接続を補強する補強部材を有する。筐体は、筐体と、補強部材と、にわたって、櫛歯状のスリットを備えた放熱フィンを有する。筐体、放熱フィン及び補強部材が一体成形されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車載用ディスプレイ装置の筐体小型化や部品点数削減を、冷却能力を損なうこと無しに実現することができる。上述した以外の課題、構成及び効果は以下の実施の形態の説明により明らかにされる。例えば、以下の実施の形態に係る車載用ディスプレイ装置は、自動車のセンタークラスターに埋め込まれる車載用ディスプレイ装置として好適な装置であるが、本発明は、自動車のセンタークラスターに埋め込まれる車載用ディスプレイ装置以外の車載用ディスプレイ装置に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る車載用ディスプレイ装置の分解斜視図。
【
図2】ディスプレイ固定部品のヒートケースへの取り付けを示す図。
【
図3】ディスプレイのディスプレイ固定用部品への取り付けを示す図。
【
図6】
図5に記載の車載用ディスプレイ装置のA-A断面図の一部。
【
図9】ヒートケースの側面に設けられたネジ穴を示す図。
【
図10】ヒートケース内にネジが貫通した場合の課題の説明図。
【
図11】発熱素子とヒートケースの高さとの関係の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号のうちの共通符号を使用し、同種の要素を区別して説明する場合には、参照符号を使用することがある。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る車載用ディスプレイ装置の分解斜視図である。
【0012】
車載用ディスプレイ装置100は、ヒートケース102、PCB(Printed Circuit Board)103、下側カバー104及びディスプレイ101を備える。ヒートケース102と下側カバー104がPCB103を挟み、下側カバー104の下からネジ290でPCB103がヒートケース102に対し固定される。結果として、ヒートケース102と下側カバー104で筐体70が構成される。
【0013】
ヒートケース102は、直方体状のケースに放熱フィン50及び補強リブ130が備えられた構成を有する。補強リブ130は、補強部材の一例であり、ディスプレイ101とヒートケース102との接続を補強するリブである。放熱フィン50は、ヒートケース102と、補強リブ130と、にわたって、櫛歯状のスリット111(左右方向に並んだスリット111)を有する。スリット111は、ヒートケース102の正面から後方へと延びており、故に、前後方向の長さを有する。スリット111の長さは均一でもよいが、各スリット111の長さは、PCB103の構成に応じた長さでよい。ヒートケース102は、放熱フィン50及び補強リブ130がダイカストにより一体成形されている。
【0014】
ヒートケース102の正面にディスプレイ101が接続される。具体的には、
図2に示すように、ヒートケース102の正面にディスプレイ固定用部品300がネジ301で取り付けられ、
図3に示すように、ディスプレイ固定用部品300にディスプレイ101がネジ401で取り付けられる。
【0015】
車載用ディスプレイ装置100が自動車のダッシュボードに埋め込まれた場合、ディスプレイ101は、センタークラスターに実質的に面一でよく、ディスプレイ101以外の部分(具体的には筐体70)は、自動車内から視認不可にセンタークラスターに埋め込まれてよい。
【0016】
図4は、ヒートケース102とPCB103との対応を示す図である。
【0017】
PCB103には、複数の発熱素子702が設けられる(PCB103に設けられる発熱素子702は一つでもよい)。
【0018】
ヒートケース102内の天井220には、発熱素子702に対向した位置毎に、放熱部705が設けられる。本実施形態では、発熱素子702A~702Eがあり、それらの発熱素子702A~702Eに対応する放熱部705A~705Eが、天井220に設けられている。発熱素子702と放熱部705は1:1でなくてよい。すなわち、一つの発熱素子702に二つ以上の放熱部705が設けられてもよいし、二つ以上の発熱素子702に一つの放熱部705が設けられてもよい。
【0019】
放熱部705は、天井220に設けられた凸部(発熱素子702に近い又は接触する凸部)、又は、天井220に設けられた凹部(発熱素子702の周囲を覆うように発熱素子702に近い又は接触する凹部)である。
【0020】
図5は、車載用ディスプレイ装置100の上面図であり、
図6は、
図5に記載の車載用ディスプレイ装置100のA-A断面図の一部である。
図5及び
図6を参照して、放熱部705と発熱素子702との関係の例を説明する。
【0021】
放熱部705Aと発熱素子702Aとの間隙は、一定距離以下である。ここで言う「一定距離」は、ゼロでもよい。しかし、本実施形態では、発熱素子702Aの表面に放熱グリス701(又は放熱シート)が塗布され、塗布された放熱グリス701(又は放熱シート)がヒートケース102の放熱部705Aに接触して放熱されるようになっており、このような接触が確実になされるため、放熱部705Aと発熱素子702Aとの間隙の「一定距離」は、放熱グリス701(又は放熱シート)の厚みと同じかそれより短いことが望ましい。放熱グリスは、熱伝導性を有するグリスであり、放熱シートは、熱伝導性を有する樹脂シートである。なお、PCB103上の部品のうち放熱不要な部品とヒートケース102内の天井220との間には、部品から天井220まで閾値以上の間隙が設けられてよい。
【0022】
以上のように、車載用ディスプレイ装置100は、発熱素子702が搭載されたPCB103(回路基板の一例)を収納し正面及び上面を有する筐体70と、筐体70の正面に接続されるディスプレイ101とを備える。筐体70は、ヒートケース102(筐体本体の一例)を有する。ヒートケース102それ自体が筐体70として構成されてもよい。ヒートケース102は、ヒートケース102内の天井220に放熱部705を有し、放熱部705と発熱素子702との間隙の距離は、一定距離以下である。ヒートケース102は、ディスプレイ101とヒートケース102との接続を補強する補強リブ130(補強部材の一例)を有する。ヒートケース102は、ヒートケース102と、補強リブ130と、にわたって、櫛歯状のスリット111を備えた放熱フィン50を有する。ヒートケース102、放熱フィン50及び補強リブ130が一体成形されている。
【0023】
これにより、筐体70の小型化及び部品点数の削減を、ディスプレイ101と筐体70との接続の強度及び冷却能力を損なうこと無しに実現することができる。具体的には、ヒートケース102が、筐体本体としての役割と、放熱フィン50を有するヒートシンクとしての役割と、ディスプレイ101の筐体70への接続の補強部材としての役割とを担い、発熱素子702からの間隙の距離が一定距離以下となる放熱部705がヒートケース102内に備えられる。これにより、ヒートシンクや補強部材といった部品を別々に用意する必要が無く、冷却能力を損なうこと無しに部品点数の削減と筐体70の小型化を実現することができる。なお、放熱フィン50の形状としては、櫛歯状のスリット111で構成された形状に限らず、例えば、そのような形状に代えて又は加えて、蛇腹状や剣山状といった他の形状が採用されてもよい。
【0024】
放熱フィン50及び補強リブ130が一体成形されたヒートケース102はダイカストにより製造される。ダイカストによる形状の自由度を利用して、複数の役割を担うヒートケース102の強度を確保する形状とすることができる。
【0025】
ヒートケース102、放熱フィン50及び補強リブ130は、放熱素材(例えば、熱抵抗値が所定値以下の素材)でダイカストにより一体成型される。このため、冷却能力の向上が期待される。例えば、放熱素材として、典型的には、アルミニウムが採用され、故に、アルミダイカストによりヒートケース102が成形されてよい。アルミニウムに代えてマグネシウムといった他種の素材が採用されてよい。
【0026】
補強リブ130に代えて他の補強部材が採用されてもよく、また、補強リブ130には、必ずしも、スリット111が形成されないでもよいが、補強部材が補強リブ130であり、補強リブ130からスリット111が形成されることは、ヒートケース102の成形を容易にすることに貢献する。なお、補強リブ130からスリット111が形成された場合、スリット111のうち、補強リブ130の範囲に、補強強度の向上を目的として何らかの部材が埋められてもよい。また、
図1~
図4において、補強リブ130は、ヒートケース102の左右方向にわたって長いリブであり、複数のスリット111が形成されている。
【0027】
また、補強リブ130の形状は、
図1~
図4に例示の形状に限らないでよい。例えば、一変形例では、
図7に例示の補強リブ150が採用されてもよい。しかし、
図1~
図4に例示の形状を持つ補強リブ130が採用されることで、補強強度の向上と、また、ダイカストにおいて金型からの抜けやすさの向上とが期待される。具体的には、補強リブ130は、頂部と、第1の面と、第2の面とを有する。頂部は、ヒートケース102の上面よりも高い位置に設けられる。第1の面は、ヒートケース102の正面から頂部にわたった面(例えば、ヒートケース102の正面と面一の面)である。第2の面は、頂部からヒートケース102の上面にわたってディスプレイ101とは離れる方向に傾斜した面(つまり、頂部から上面側且つ後方へと延びた面(斜め下へと延びた面))である。補強リブ130の頂部は、筐体70とディスプレイ101との接続を補強するために必要な高さがあればよく、筐体70とディスプレイ101を接続したときに、補強リブ130の頂部から、筐体70の底面までがディスプレイ101の2/3程度を覆うことができればよい。例えば、ディスプレイ101の大きさを8インチから12.3インチと想定した場合、補強リブ130の高さ(ヒートケース102の上面と補強リブ130の頂部との距離)は、12~50mmでよい。
【0028】
なお、補強リブ130は、ディスプレイ101側の天面(
図8に示した矢印部)又はその他の部位に一定の荷重がかかってもディスプレイ101が外れないよう接続を補強する。補強リブ130が大きいと、ヒートケース102の体積表面積がより大きく、故に、一層の冷却能力(放熱効果)の向上が期待される。
【0029】
また、
図8は、車載用ディスプレイ装置100の側面図であるが、ヒートケース102の側面には、車載用ディスプレイ装置100をセンタークラスター内に固定するために挿入されるネジのネジ穴801が設けられている。ネジ穴801は、一つでもよいが、典型的には複数のネジ穴801、例えば、二つのネジ穴801A及び801Bが設けられる。
【0030】
ネジ穴801Aは、第1のネジ穴の一例であり、
図9に示す通り、ヒートケース102の側面の平面視においてスリット111に対向しておらずヒートケース102の内部空間に対向した箇所に設けられたネジ穴である。ネジ穴801Aは、ヒートケース102の内部空間へと貫通していない穴(例えば、ヒートケース102の側面とヒートケース102の内壁との距離D(
図10参照)よりも短い穴)である。なぜなら、ネジ穴801Aに代えて、
図10に示す比較例のように、ヒートケース102の内部空間へと貫通した貫通孔としてのネジ穴801Xが採用されると、ネジ90がネジ穴801Xを通る際にヒートケース102(例えばアルミニウム)から出た切りくずがPCB103に落ちることが起こり得るからである。
【0031】
一方、ネジ穴801Bは、ヒートケース102の側面の平面視においてスリット111に対向した箇所に設けられたネジ穴である。ネジ穴801Bは、スリット111へと非貫通の穴でもよいが、スリット111へと貫通した貫通孔でもよい。なぜなら、ネジ90がネジ穴801Aを通る際にヒートケース102の切りくずが出ても、その切りくずは、スリット111の底(つまり、ヒートケース102の上面)に落ちヒートケース102内(例えばPCB103)に落ちることは無いためである。
【0032】
なお、PCB103には、上述したように発熱素子702が設けられているが、発熱素子702(例えば主要な発熱素子702A)からの熱は、放射上に伝わる。このため、
図11に示すように、冷却能力の向上の観点から、発熱素子702上のヒートケース高さ(体積)を、高く確保すること(例えば高さH又はそれ以上の高さを確保すること)が望ましい。「発熱素子702上のヒートケース高さ」は、発熱素子702の最上部からヒートケース102の上面1100までの高さでよい。
【0033】
同様に、冷却能力の向上の観点から、発熱素子702に対向(発熱素子702上)のスリット111の間隔は、発熱素子702以外の箇所に対向のスリット111の間隔よりも密であることが望ましい。発熱素子702毎に上述の放熱部705が設けられているため、放熱部705に対向のスリット111の間隔は、放熱部705以外の箇所に対向のスリット111の間隔よりも密であることが望ましいと表現することもできる。また、スリット111の間隔の違いは、このような例に限らない。放熱部705の位置に応じて、櫛歯状のスリット111の間隔が異なっていてよい。
【0034】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、かかる構成の削除に限らず、構成の置き換えや追加も可能である。
【符号の説明】
【0035】
50:放熱フィン、70:筐体、100:車載用ディスプレイ装置、101:ディスプレイ、130:補強リブ、702:発熱素子、705:放熱部