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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158873
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】背負い鞄
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20241031BHJP
   A45F 3/02 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
A45F3/04 400G
A45F3/02 410
A45F3/02 420
A45F3/04 300
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074471
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】391043756
【氏名又は名称】株式会社セイバン
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野中 隆
【テーマコード(参考)】
2E181
3B045
【Fターム(参考)】
2E181BA04
2E181BC05
2E181BD01
2E181BD04
2E181BD07
3B045AA24
3B045AA35
3B045CE07
3B045EA02
3B045EA06
3B045EB06
(57)【要約】
【課題】背負いベルトの収容部への取付位置を調整することで収容部を十分に移動させることができる背負い鞄を提供する。
【解決手段】背負い鞄100は、収容部1と、収容部1に接続された一対の背負いベルト3とを備えている。一対の背負いベルト3の各々は、延在方向における第1端部と第2端部E2とを含んでいる。一対の背負いベルト3の各々の第1端部は、収容部1の上部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向において収容部1との接続位置を調整可能に収容部1の下部に接続されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部と、
前記収容部に接続された一対の背負いベルトとを備え、
前記一対の背負いベルトの各々は、延在方向における第1端部と第2端部とを含み、
前記一対の背負いベルトの各々の前記第1端部は、前記収容部の上部に接続されており、
前記一対の背負いベルトの各々の前記第2端部は、前記収容部の上下方向において前記収容部への取付位置を調整可能に前記収容部の下部に接続されている、背負い鞄。
【請求項2】
前記一対の背負いベルトの各々の前記第2端部は、前記収容部の前記上下方向に直交する幅方向において前記収容部への前記取付位置を調整可能に前記収容部の下部に接続されている、請求項1に記載の背負い鞄。
【請求項3】
前記収容部は、前記第2端部と接続可能な複数の接続部を含み、
前記複数の接続部は、前記収容部の前記上下方向および前記幅方向において互いに離れて配置されている、請求項2に記載の背負い鞄。
【請求項4】
前記収容部は、背部および底部を含み、
前記複数の接続部は、前記背部および前記底部に設けられている、請求項3に記載の背負い鞄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は背負い鞄に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一対の背負いベルトを備えた背負い鞄が用いられている。例えば、実用新案登録第3115681号公報(特許文献1)には、ショルダーストラップを備えたリュックサック形状のバッグが記載されている。この公報に記載されたバッグでは、ショルダーストラップにおけるパット部の取付位置の高さを調整することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3115681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記公報に記載されたバッグでは、ショルダーストラップの上側の取付位置が調整される。しかしながら、ショルダーストラップの上側の取付位置が調整されてもバッグの移動は不十分である。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、背負いベルトの収容部への取付位置を調整することで収容部を十分に移動させることができる背負い鞄を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の背負い鞄は、収容部と、収容部に接続された一対の背負いベルトとを備えている。一対の背負いベルトの各々は、延在方向における第1端部と第2端部とを含んでいる。一対の背負いベルトの各々の第1端部は、収容部の上部に接続されている。一対の背負いベルトの各々の第2端部は、収容部の上下方向において収容部との接続位置を調整可能に収容部の下部に接続されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の背負い鞄によれば、背負いベルトの収容部への取付位置を調整することで収容部を十分に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施の形態における背負い鞄の概略正面図である。
図2】本発明の一実施の形態における背負い鞄の概略側面図である。
図3】本発明の一実施の形態における背負い鞄の概略背面図である。
図4】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背負いベルトが第1および第2の取付位置に接続された状態を示す概略側面図である。
図5】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背負いベルトが第1の取付位置に接続された状態を模式的に示す側面図である。
図6】本発明の一実施の形態のおける背負い鞄の背負いベルトが第2の取付位置に接続された状態を模式的に示す側面図である。
図7】本発明の一実施の形態のおける背負い鞄の背負いベルトが第1~第3の取付位置に接続された状態を模式的に示す背面図である。
図8】本発明の一実施の形態における背負い鞄の背負いベルトが第4および第5の取付位置に接続された状態を模式的に示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。本実施の形態における背負い鞄は、リュックサック、ランドセルなどの各種の背負い鞄に適用可能である。以下においては、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
【0010】
最初に、図1図3を参照して、本実施の形態における背負い鞄100の構成について説明する。
【0011】
図1および図2に示されるように、本実施の形態における背負い鞄100は、収容部1と、蓋部2と、一対の背負いベルト3と、第1ポケット4と、第2ポケット5と、第3ポケット6と、持ち手7、バックル8と、クッション材9と、一対の回転抑制部材20とを主に備えている。
【0012】
収容部1は、前部1aと、背部1bと、一対の側部1cと、底部1dとを含んでいる。前部1aは、背負い鞄100の正面側に配置されている。背部1bは、背負い鞄100の背面側に配置されている。背部1bは、前部1aに対向している。収容部1の上端に開口部が設けられている。図1図3では開口部は蓋部2で覆われている。収容部1は開口部に連通する収容空間を有している。収容空間は、前部1a、背部1b、一対の側部1cおよび底部1dのそれぞれの内周面によって取り囲まれた空間である。収容部1は、開口部を通して収容空間に例えば教科書などを収容可能に構成されている。
【0013】
収容部1の前部1aの外側に第1ポケット4が配置されている。収容部1の一対の側部1cのうち第1側部1c1の外側に第2ポケット5が配置されている。収容部1の一対の側部1cのうち第2側部1c2の外側に第3ポケット6が配置されている。第1ポケット4、第2ポケット5および第3ポケット6は、例えば文房具などを収容可能に構成されている。収容部1の背部1bの外側にクッション材9が配置されている。
【0014】
収容部1は、連結部材10を含んでいる。連結部材10は、収容部1の背部1bに設けられている。連結部材10は、収容部1の背部1bの下部に配置されている。連結部材10は、一対の背負いベルト3の各々を接続可能に構成されている。
【0015】
図1図3に示されるように、蓋部2は、収容部1の背部1bの上端に接続されている。蓋部2は、背部1bの上端を基端にして開口部を開閉可能に構成されている。蓋部2は、第1ポケット4にバックル8を介して接続可能に構成されている。バックル8は、蓋部2に接続された部分と第1ポケット4に接続された部分とが着脱可能に構成されている。バックル8が着脱されることにより蓋部2は開閉可能に構成されている。蓋部2の天井部2aは、ファスナー2bが開閉することにより開閉可能に構成されている。蓋部2の天井部2aに持ち手7が取り付けられている。
【0016】
一対の背負いベルト3は、使用者が背負い鞄100を背負ったときに少なくとも使用者の肩に装着されるように構成されている。一対の背負いベルト3は、収容部1に接続されている。一対の背負いベルト3の各々は、延在方向における第1端部E1と第2端部E2とを含んでいる。第1端部E1は、背負いベルト3の延在方向における一方端部である。第2端部E2は、背負いベルト3の延在方向における他方端部である。
【0017】
一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、収容部1の上部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、接続部材Rによって収容部1の上部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、背部1bに沿って接続部材Rを中心に回転可能に構成されている。接続部材Rとして、鋲が用いられてもよい。鋲は、頭部と、軸部とを有している。頭部は、軸部から軸部の径方向に張り出している。より具体的には、一対の背負いベルト3の各々の第1端部E1は、鋲の軸部を中心に回転可能に構成されていてもよい。
【0018】
一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向において収容部1への取付位置を調整可能に収容部1の下部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向において収容部1への取付位置を調整可能に構成されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の下部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向に直交する幅方向において収容部1への取付位置を調整可能に収容部1の下部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の幅方向において収容部1への取付位置を調整可能に構成されている。
【0019】
本実施の形態では、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向および幅方向の両方において収容部1への取付位置を調整可能に収容部1の下部に接続されている。一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向および幅方向の両方において収容部1への取付位置を調整可能に構成されている。
【0020】
収容部1は、第2端部E2と接続可能な複数の接続部40を含んでいる。複数の接続部40は、2つ以上であればよい。複数の接続部40は、収容部1の上下方向および幅方向において互いに離れて配置されている。本実施の形態では、複数の接続部40は、背部1bおよび底部1dに設けられている。
【0021】
本実施の形態では、接続部40は、第1接続部41、第2接続部42および第3接続部43を含んでいる。第1接続部41および第2接続部42は、背部1bの連結部材10に設けられている。上下方向において、第1接続部41は下側に配置されており、第2接続部42は上側に配置されている。つまり、第1接続部41は、第2接続部42よりも下側に配置されている。第3接続部43は、底部1dに設けられている。左右方向において、第3接続部43は、第1接続部41および第2接続部42よりも内側に配置されている。
【0022】
一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、複数の接続部40に選択的に接続される。つまり、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、第1接続部41、第2接続部42または第3接続部43に選択的に接続される。図2では、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、第1接続部41に接続されている。
【0023】
一対の背負いベルト3は、第1背負いベルト31と第2背負いベルト32とを含んでいる。第1背負いベルト31および第2背負いベルト32は、背負い鞄100の幅方向(左右方向)に並んで配置されている。
【0024】
一対の回転抑制部材20は、収容部1の上部に取り付けられている。一対の回転抑制部材20の各々は、一対の背負いベルト3の各々が互いに離れるように回転することを抑制可能に構成されている。一対の回転抑制部材20は、第1回転抑制部材21と第2回転抑制部材22とを含んでいる。第1回転抑制部材21および第2回転抑制部材22は、背負い鞄100の幅方向(左右方向)に並んで配置されている。
【0025】
本実施の形態では、一対の背負いベルト3は、チェストベルト33を有している。また、一対の背負いベルト3の各々はD環34を有している。
【0026】
図4を参照して、本実施の形態における背負い鞄100の背負いベルト3の取付位置を調整する仕組みについて説明する。
【0027】
図4に示されるように、背負いベルト3が第1の取付位置または第2の取付位置に接続されることで背負いベルト3の取付位置が調整される。背負いベルト3が第1の取付位置に接続された場合、背負いベルト3の第2端部E2は、第2接続部42に接続されている。また、背負いベルト3が第2の取付位置に接続された場合、背負いベルト3の第2端部E2は、第3接続部43に接続されている。背負いベルト3が第1の取付位置に接続された場合と背負いベルト3が第2の取付位置に接続された場合とで、背負いベルト3の長さは同じである。
【0028】
背負いベルト3が第1の取付位置に接続された場合に比べて背負いベルト3が第2の取付位置に接続された場合には、背負い鞄100の蓋部2の上端および収容部1の下端の高さ位置は上側に位置する。つまり、背負いベルト3が第1の取付位置に接続された場合に比べて背負いベルト3が第2の取付位置に接続された場合には、収容部1は上方向に上がる。
【0029】
図4および図5を参照して、背負いベルト3の第1端部E1および第2端部E2の取付位置による背負い鞄100を背負う人の肩から収容部1の中心までの上下方向の距離Y2について説明する。
【0030】
背負いベルト3の長さa1、第1端部E1と第2端部E2との上下方向の長さa2、第1端部E1から蓋部2の上端までの上下方向の長さb1、第2端部E2から収容部1の下端までの上下方向の長さb2、蓋部2の上端から収容部1の下端までの上下方向の長さb3、肩から第1端部E1までの長さY1、肩から収容部1の中心までの上下方向の距離Y2には、下記の式(1)の関係がある。
【0031】
Y2=(a1-b1+b2)/2 (1)
上記の式(1)で示されるように、背負いベルト3の長さa1が長くなると、肩から背負い鞄100の中心までの上下方向の距離Y2が長くなるため、収容部1は下方向に下がる。他方、背負いベルト3の長さa1が変わらずに背負いベルト3の第1端部E1の取付位置が下がると、第1端部E1から蓋部2の上端までの上下方向の長さb1が長くなり肩から収容部1の中心までの上下方向の距離Y2が短くなるため、収容部1は上方向に上がる。また、背負いベルト3の長さa1が変わらずに背負いベルト3の第2端部E2の取付位置が下がると、第2端部E2から収容部1の下端までの上下方向の長さb2が短くなり肩から収容部1の中心までの上下方向の距離Y2が短くなるため、収容部1は上方向に上がる。
【0032】
図4および図6を参照して、背負いベルト3の第1端部E1および第2端部E2の取付位置による背負い鞄100を背負う人の背中から胸までの距離Z1について説明する。
【0033】
背負いベルト3の長さa1、第1端部E1と第2端部E2との上下方向の長さa2、第1端部E1から蓋部2の上端までの上下方向の長さb1、第2端部E2から収容部1の下端までの上下方向の長さb2、蓋部2の上端から収容部1の下端までの上下方向の長さb3、背中から胸までの距離(胸厚)Z1には、下記の式(2)の関係がある。
【0034】
Z1=(a1-a2)/2a1 (2)
背負い鞄100を背負う人の身長の伸びにあわせるために、背負いベルト3の取付位置が調整される。
【0035】
上記の式(2)に示されるように、背負いベルト3の長さa1が変わらずに背負いベルト3の第1端部E1の取付位置が上がると、第1端部E1と第2端部E2との上下方向の長さa2が長くなるため、背中から胸までの距離Z1は短くなる。また、背負いベルト3の長さa1が変わらずに背負いベルト3の第2端部E2の取付位置が上がると、第1端部E1と第2端部E2との上下方向の長さa2が短くなるため、背中から胸までの距離Z1は長くなる。
【0036】
このため、第1端部E1から蓋部2の上端までの上下方向の長さb1を調整する方法では、身体の成長において、身長に対する調整と、胸厚に対する調整とは逆の動きとなる。したがって、背負いベルト3の取付位置の調整による収容部1の移動について、第1端部E1から蓋部2の上端までの上下方向の長さb1を調整する方法では収容部1の移動量が小さくなる。よって、身体の成長において、身長および胸厚がそれぞれ大きくなるので、第1端部E1から蓋部2の上端までの上下方向の長さb1を調整する方法では、収容部1の移動が不十分である。
【0037】
これに対して、第2端部E2から収容部1の下端までの上下方向の長さb2を調整する方法では、身体の成長において、身長に対する調整と、胸厚に対する調整とは同じ動きとなる。したがって、背負いベルト3の取付位置の調整による収容部1の移動について、第2端部E2から収容部1の下端までの上下方向の長さb2を調整する方法では収容部1の移動量が大きくなる。よって、身体の成長において、身長および胸厚がそれぞれ大きくなると、第2端部E2から収容部1の下端までの上下方向の長さb2を調整する方法では、収容部1を十分に移動させることができる。
【0038】
図7および図8を参照して、本実施の形態における背負い鞄100の変形例について説明する。本実施の形態のおける背負い鞄100の変形例では、収容部1の幅方向に背負いベルト3の取付位置が変更可能である。
【0039】
身体が小さいうちは、身幅も細いため、背負い鞄100の幅が身幅に対して大きい。背負いベルト3の取付位置が身体から離れると、背負い鞄100の横揺れにつながるため、安定性を欠くことになる。身体が成長するにつれて身幅も大きくなるため、背負いベルト3の取付位置の調整が必要となる。
【0040】
図7に示されるように、収容部1の幅方向での背負いベルト3の第2端部E2の取付位置は、身体が小さいときに取付位置Aとし、身体の成長に応じて外側の取付位置Bとし、さらに外側の取付位置Cとする。
【0041】
図8に示されるように、収容部1の幅方向での背負いベルト3の第1端部E1の取付位置が調整可能であってもよい。収容部1の幅方向での背負いベルト3の第1端部E1の取付位置は、身体が小さいときに取付位置Dとし、身体の成長に応じて外側の取付位置Eとする。なお、接続部材R(図3参照)の位置が移動可能に構成されることで、背負いベルト3の第1端部E1の取付位置が取付位置Dまたは取付位置Eに調整可能であってもよい。
【0042】
次に、本実施の形態における背負い鞄100の作用効果について説明する。
【0043】
本実施の形態における背負い鞄100によれば、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向において収容部1への取付位置を調整可能に収容部1の下部に接続されている。このため、背負いベルト3の第2端部E2の収容部1への取付位置を調整することで上下方向に収容部1を移動させることができる。また、背負いベルト3の第2端部E2の収容部1への取付位置を調整するため、身体の成長において、身長に対する調整と、胸厚に対する調整とは同じ動きとなるので、収容部1を十分に移動させることができる。
【0044】
本実施の形態における背負い鞄100によれば、一対の背負いベルト3の各々の第2端部E2は、収容部1の上下方向に直交する幅方向において収容部1への取付位置を調整可能に収容部1の下部に接続されている。このため、背負いベルト3の第2端部E2の収容部1への取付位置を調整することで幅方向に収容部1を移動させることができる。したがって、背負いベルト3の第2端部E2の収容部1への取付位置を調整することで上下方向および幅方向に収容部1を十分に移動させることができる。また、身幅にあわせて背負いベルト3の取付け位置を調整することで背負い鞄100の横揺れを抑制することができる。したがって、背負い鞄100の安定性を向上させることができる。
【0045】
本実施の形態における背負い鞄100によれば、複数の接続部40は、収容部1の上下方向および幅方向において互いに離れて配置されている。このため、背負いベルト3の第2端部E2が複数の接続部40に接続されることで、上下方向および幅方向に背負いベルト3の第2端部E2の収容部1への取付位置を調整することができる。
【0046】
本実施の形態における背負い鞄100によれば、複数の接続部40は、背部1bおよび底部1dに設けられている。このため、背負いベルト3の第2端部E2が背部1bおよび底部1dに設けられた複数の接続部40に接続されることで、上下方向および幅方向に背負いベルト3の第2端部E2の収容部1への取付位置を調整することができる。
【0047】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【符号の説明】
【0048】
1 収容部、1a 前部、1b 背部、1c 側部、1d 底部、2 蓋部、3 背負いベルト、4 第1ポケット、5 第2ポケット、6 第3ポケット、7 持ち手、8 バックル、9 クッション材、10 連結部材、20 回転抑制部材、40 接続部、100 背負い鞄、E1 第1端部、E2 第2端部、R 接続部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部と、
前記収容部に接続された一対の背負いベルトとを備え、
前記一対の背負いベルトの各々は、延在方向における第1端部と第2端部とを含み、
前記一対の背負いベルトの各々の前記第1端部は、前記収容部の上部に接続されており、
前記一対の背負いベルトの各々の前記第2端部は、前記収容部の上下方向において前記収容部への取付位置を調整可能に前記収容部の下部に接続されており、
前記収容部は、背部および連結部材を含み、
前記連結部材は、前記収容部の前記背部に設けられており、前記背部の外側に突き出すように配置されており、かつ前記一対の背負いベルトの各々の前記第2端部を接続可能に構成されている、背負い鞄。
【請求項2】
前記一対の背負いベルトの各々の前記第2端部は、前記収容部の前記上下方向に直交する幅方向において前記収容部への前記取付位置を調整可能に前記収容部の下部に接続されている、請求項1に記載の背負い鞄。
【請求項3】
前記収容部は、前記第2端部と接続可能な複数の接続部を含み、
前記複数の接続部は、前記収容部の前記上下方向および前記幅方向において互いに離れて配置されている、請求項2に記載の背負い鞄。
【請求項4】
前記収容部は、底部を含み、
前記複数の接続部は、前記背部および前記底部に設けられている、請求項3に記載の背負い鞄。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の背負い鞄は、収容部と、収容部に接続された一対の背負いベルトとを備えている。一対の背負いベルトの各々は、延在方向における第1端部と第2端部とを含んでいる。一対の背負いベルトの各々の第1端部は、収容部の上部に接続されている。一対の背負いベルトの各々の第2端部は、収容部の上下方向において収容部との接続位置を調整可能に収容部の下部に接続されている。収容部は、背部および連結部材を含んでいる。連結部材は、収容部の背部に設けられており、背部の外側に突き出すように配置されており、かつ一対の背負いベルトの各々の第2端部を接続可能に構成されている。