(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158919
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 33/37 20200101AFI20241031BHJP
D06F 33/42 20200101ALI20241031BHJP
D06F 33/34 20200101ALI20241031BHJP
D06F 105/42 20200101ALN20241031BHJP
【FI】
D06F33/37
D06F33/42
D06F33/34
D06F105:42
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074550
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】林 大誠
(72)【発明者】
【氏名】小倉 隼人
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AA04
3B167AA05
3B167AA12
3B167AA15
3B167AE05
3B167AE12
3B167BA45
3B167BA62
3B167FB01
3B167FB05
3B167FB08
3B167HA11
3B167HA31
3B167HA53
3B167HA54
3B167JA02
3B167JA06
3B167JA31
3B167JA56
3B167JA57
3B167JA62
3B167JC22
3B167JC24
3B167JC25
3B167KA02
3B167KA14
3B167KA18
3B167KA63
3B167KA65
3B167KB02
3B167LA10
3B167LC01
3B167LC05
3B167LC08
3B167LC09
3B167LC12
(57)【要約】
【課題】仕上げ剤の投入に関してユーザの利便性を向上できる衣類処理装置を提供する。
【解決手段】衣類処理装置は、衣類を収容する衣類処理槽と、外部の水源からの水を衣類処理槽に給水する給水経路と、給水経路を開閉する給水弁と、洗剤及び仕上げ剤を衣類処理槽に自動で投入する自動投入装置と、給水弁の開閉及び自動投入装置の駆動を制御して、洗い工程及び脱水工程を含みかつすすぎ工程を含まない運転コースを実行可能な制御装置と、を備え、制御装置は、運転コースの洗い工程において、給水弁及び自動投入装置を駆動して洗剤を衣類処理槽内に投入してから衣類処理槽内の水と衣類とを撹拌させる撹拌動作を開始した後に、給水弁及び自動投入装置を駆動して仕上げ剤を投入する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類を収容する衣類処理槽と、
外部の水源からの水を前記衣類処理槽に給水する給水経路と、
前記給水経路を開閉する給水弁と、
洗剤及び仕上げ剤を前記衣類処理槽に自動で投入する自動投入装置と、
前記給水弁の開閉及び前記自動投入装置の駆動を制御して、洗い工程及び脱水工程を含みかつすすぎ工程を含まない運転コースを実行可能な制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記運転コースの前記洗い工程において、前記給水弁及び前記自動投入装置を駆動して前記洗剤を前記衣類処理槽内に投入してから前記衣類処理槽内の水と前記衣類とを撹拌させる撹拌動作を開始した後に、前記給水弁及び前記自動投入装置を駆動して前記仕上げ剤を投入する、
衣類処理装置。
【請求項2】
前記制御装置は、前記運転コースにおいて前記仕上げ剤を予め設定された規定投入量よりも多く投入する、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記運転コースにおいて前記仕上げ剤の投入量を前記洗剤の投入量よりも多くする、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記衣類処理槽内の水を排出する排水経路と、
前記排水経路を開閉する排水弁と、を更に備え、
前記制御装置は、前記撹拌動作を開始した後に、前記排水弁を開放して前記衣類処理槽内の水の排出を行い、その後前記給水弁及び前記自動投入装置を駆動して前記仕上げ剤を投入する、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記洗剤の投入量に基づいて、前記洗い工程における前記衣類処理槽からの排水量を設定する、
請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記衣類処理槽内の水を排出してから前記仕上げ剤を投入した後に前記給水弁を開放して前記衣類処理槽内への給水を実行し、
前記衣類処理槽内の水を排出した後の前記衣類処理槽内への給水量は、前記衣類処理槽からの排水量に基づいて設定する、
請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記制御装置は、複数回に分けて前記仕上げ剤を投入し、各前記仕上げ剤の投入期間の間の期間中に前記撹拌動作を実行する、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記衣類処理槽内の水の汚れ度合いを検出する汚れ検出部を更に備え、
前記制御装置は、前記洗い動作の実行中に前記汚れ検出部により検出された前記衣類処理槽内の水の前記汚れ度合いが一定以上である場合に、前記排水弁を開放して前記衣類処理槽内の水の排出を行い、その後前記給水弁及び前記自動投入装置を駆動して前記仕上げ剤を投入する、
請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記制御装置は、前記汚れ検出部により検出された前記衣類処理槽内の水の前記汚れ度合いに基づいて、前記衣類処理槽内からの排水量を設定する、
請求項8に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、省資源や省エネルギー等の観点から、洗濯運転におけるすすぎ工程の簡略化に関する検討が進められており、例えばすすぎ工程を必要としない洗浄液が登場している。すすぎ工程を必要としない洗浄液を用いる場合、例えばユーザによってすすぎ工程を省略する設定が行われて洗濯運転が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザによっては好みの風合いや香り等の仕上がりを要望することが考えられ、すすぎ工程を必要としない洗浄液を使用しつつ柔軟剤等の仕上げ剤の使用が求められる場合がある。しかしながら、従来の洗濯運転では、すすぎ工程において仕上げ剤を投入するプログラムが実行されるため、仕上げ剤を使用しようとすると、すすぎ工程を省略することができず、余分な資源やエネルギーを消費することになる。したがって、仕上げ剤の投入に関して、ユーザの利便性を高める点において改善の余地があった。
【0005】
そこで、仕上げ剤の投入に関してユーザの利便性を向上できる衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態に係る衣類処理装置は、衣類を収容する衣類処理槽と、外部の水源からの水を前記衣類処理槽に給水する給水経路と、前記給水経路を開閉する給水弁と、洗剤及び仕上げ剤を前記衣類処理槽に自動で投入する自動投入装置と、前記給水弁の開閉及び前記自動投入装置の駆動を制御して、洗い工程及び脱水工程を含みかつすすぎ工程を含まない運転コースを実行可能な制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記運転コースの前記洗い工程において、前記給水弁及び前記自動投入装置を駆動して前記洗剤を前記衣類処理槽内に投入してから前記衣類処理槽内の水と前記衣類とを撹拌させる撹拌動作を開始した後に、前記給水弁及び前記自動投入装置を駆動して前記仕上げ剤を投入する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態によるドラム式洗濯機の一例を概略的に示す図
【
図2】第1実施形態による縦型洗濯機の一例を概略的に示す図
【
図3】第1実施形態による洗濯機の電気的構成の一例を概略的に示す図
【
図4】第1実施形態による洗濯機について、すすぎなし運転コースにおいて実行される制御内容の一例を示す図
【
図5】第1実施形態による洗濯機について、すすぎなし運転コースにおける洗剤の投入量及び仕上げ剤の投入量の設定例を示す図
【
図6】第2実施形態による洗濯機について、すすぎなし運転コースにおいて実行される制御内容の一例を示す図
【
図7】第2実施形態による洗濯機について、洗剤の投入量に対応した排水量と給水量の設定例を示す図
【
図8】第2実施形態による洗濯機について、水槽内の水の汚れ度合いに応じた排水量の設定例を示す図
【
図9】第3実施形態によるドラム式洗濯機について、すすぎなし運転コースにおいて実行される制御内容の一例を示す図
【
図10】第3実施形態による縦型洗濯機について、すすぎなし運転コースにおいて実行される制御内容の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、複数の実施形態による衣類処理装置について、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0009】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、
図1から
図5を参照して説明する。
衣類処理装置としては、
図1に示す横軸または斜め軸型のドラム式洗濯機10、及び
図2に示す縦軸型の洗濯機20のいずれにも適用できる。洗濯機10、20は、乾燥機能を備えた構成であっても良いし、乾燥機能を備えていない構成であっても良い。
【0010】
図1に示す洗濯機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、モータ14、操作表示装置15、排水機構16、フィルタ装置17、循環経路18、及び循環ポンプ19を備えている。なお、
図1において、洗濯機10の設置面側つまり鉛直下側を洗濯機10の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を洗濯機10の上側とする。洗濯機10は、回転槽13の回転軸が水平へ向かう横軸型又は後方へ向かって下降傾斜した斜め軸型のドラム式洗濯機である。この場合、水槽12及び回転槽13は、衣類を収容する衣類処理槽として機能する。
【0011】
図2に示す洗濯機20は、外箱21、水槽22、回転槽23、モータ24、操作表示装置25、及び排水機構26を備えている。なお、
図2において、洗濯機20の設置面側つまり鉛直下側を洗濯機20の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を洗濯機20の上側とする。洗濯機20は、回転槽23の回転軸が鉛直方向を向いた縦型洗濯機である。この場合、水槽22及び回転槽23は、衣類を収容する衣類処理槽として機能する。
【0012】
図1に示すドラム式洗濯機10及び
図2に示す縦型洗濯機20において、水槽12、22は、外箱11、21内に配置されて図示しないサスペンションによって弾性的に支持されている。回転槽13、23は、水槽12、22内に回転可能に配置されており、モータ14、24によって回転駆動される。
【0013】
回転槽23は、パルセータ231を有する。パルセータ231は、回転槽23の内底部に鉛直軸まわりに回転可能に配置されている。パルセータ231は、モータ24と接続されておりモータ24によって回転駆動されることで、水槽22内の水と回転槽23内の衣類を撹拌させる。また、洗濯機20は、詳細は図示しないが、モータ24と回転槽23とを接続した状態と接続を解除した状態とに切り替えることが可能なクラッチ機構を備えている。なお、洗い工程においては、例えば回転槽23は回転されずパルセータ231だけが回転駆動される。脱水工程においては、例えばパルセータ231は回転せず回転槽23だけが回転駆動される。また、洗濯機20は、パルセータ231の裏側に水をかき上げる羽根部材によって、パルセータ231の駆動により、回転槽23と水槽22との間に設けた図示しない送水路を通して水槽22内の水を循環させる構成にできる。
【0014】
モータ14、24は、水槽12、22の底部外側に設けられている。モータ14、24は、詳細は図示しないが、例えば回転数を変更可能なブラシレスのダイレクトドライブモータで構成されている。モータ14、24は、回転槽13、23に接続されており、回転槽13、23を水槽12、22に対して相対的に回転駆動させる機能を有する。
【0015】
操作表示装置15、25は、図示しない操作部や表示部が設けられており、ユーザが運転コースを設定するための入力操作等を受け付けるとともに、入力された操作内容及び運転状況等を表示する。操作表示装置15、25は、例えば外箱11、21の上面の前側部分に設けられている。
【0016】
排水機構16、26は、水槽12、22内に貯留されている水を洗濯機10、20の機外へ排出する機能を有する。排水機構16、26は、
図1及び
図2に示すように、排水弁161、261及び排水経路162、262を有している。排水弁161、261は、電磁的に開閉動作が可能な液体用の開閉弁である。排水経路162、262は、例えば可撓性を有するホースで構成されており、一方の端部が排水弁161、261に接続され、他方の端部が洗濯機10、20の機外に引き出されている。排水弁161、261が開放されると、水槽12、22内に貯留されていた水は、排水経路162、262を通して洗濯機10、20の機外へ排出される。
【0017】
フィルタ装置17は、水槽12の底部に設けられた排水口121と排水弁161との間に設けられている。フィルタ装置17は、内部に網目状のフィルタ171を有しており、そのフィルタ171によって、フィルタ装置17内を通過する水に含まれるリントやゴミを捕集する。
【0018】
循環経路18は、水槽12内に貯留されている水を汲み上げて、その汲み上げた水を水槽12の上部から再び水槽12内に供給するための経路である。循環経路18は、水槽12の外部に設けられている。循環経路18の一方の端部は、フィルタ装置17を介して水槽12の排水口121に接続されており、他方の端部は、水槽12の上部に設けられたノズル部181に接続されている。ノズル部181は、詳細は図示しないが、ノズル部181から吐出された水が水槽12の中央側へ向かうように構成されている。
【0019】
循環ポンプ19は、循環経路18上に設けられている。排水弁161によって排水経路162が閉じられた状態で循環ポンプ19が駆動すると、循環ポンプ19は、排水口121を通して水槽12内の水を汲み上げて、ノズル部181から再び水槽12内へ注水する。これにより、循環ポンプ19は、水槽12内に貯留されている水を、循環経路18を通して循環させる。
【0020】
洗濯機10、20は、給水機構30を備えている。給水機構30は、例えば水道等の外部の水源から供給される水を水槽12、22内に給水する機能を有する。給水機構30は、給水弁31、注水ケース32、注水ホース33、処理剤ケース34、自動投入装置35、混合部36、及び給水経路37を有している。給水弁31は、例えば水道の蛇口等の外部の水源に接続される。給水弁31は、電磁的に開閉動作が可能な液体用の開閉弁である。給水弁31は、注水ケース32及び混合部36の上流側に設けられている。給水弁31は、外部の水源から注水ケース32を介して水槽12、22内に至る給水経路37を開閉する機能を有する。
【0021】
注水ケース32は、例えば合成樹脂製で内部に空間を有する中空箱状に形成されている。注水ケース32は、給水弁31及び混合部36の下流側に設けられている。注水ケース32は、外部の水源から供給される水を受けて、水槽12、22内に注水する機能を有する。注水ホース33は、例えば可撓性を有するホースで円筒状に構成されている。注水ホース33の一方の端部は注水ケース32に接続され、他方の端部は水槽12、22に接続されている。注水ホース33は、注水ケース32と水槽12、22内とを繋いでいる。外部の水源から注水ケース32内に流入した水は、注水ホース33を通って水槽12、22内に注水される。
【0022】
処理剤ケース34は、例えば樹脂製の容器で構成され、注水ケース32に収容可能に構成されている。処理剤ケース34は、ユーザが洗濯処理剤を手動で投入する際に用いられ、例えば1回の洗濯運転に必要な洗濯処理剤の投入を受ける。洗濯処理剤とは、例えば粉末洗剤や液体洗剤等の洗剤、及び柔軟剤や香り付け剤等の仕上げ剤を含む。
【0023】
自動投入装置35は、水槽12、22の上部に設けられている。自動投入装置35は、複数回の洗濯運転で使用される量の洗濯処理剤を貯留可能であって、洗濯運転の進行に伴い必要量の洗濯処理剤を自動で給水経路37を介して水槽12、22に投入する機能を有する。外部の水源から供給された水は、自動投入装置35から供給される洗濯処理剤と混合部36で混合し、水槽12、22内に供給される。
【0024】
自動投入装置35は、例えば洗剤タンク351、仕上げ剤タンク352、投入ポンプ353を有して構成できる。洗剤タンク351は、複数回分の洗濯運転に用いる量の液体洗剤を貯留するためのものである。仕上げ剤タンク352は、複数回分の洗濯運転に用いる量の液体の仕上げ剤を貯留するためのものである。投入ポンプ353は、例えばピストンポンプで構成されており、タンク351、352に貯留された洗濯処理剤を吸引して混合部36に供給する機能を有する。
【0025】
混合部36は、例えば内部に所定量の洗濯処理剤を貯留可能な容器状に構成されている。自動投入装置35の投入ポンプ353の吐出側は混合部36に接続されており、投入ポンプ353によってタンク351、352から吸引された洗濯処理剤は、混合部36内に投入される。混合部36内に投入された洗濯処理剤は、外部の水源から供給された水と混合部36内で混合されて、その後注水ケース32内を介して水槽12、22内に供給される。
【0026】
給水経路37は、給水弁31から注水ケース32内を通って水槽12、22に至る経路である。給水経路37は、
図1及び
図2に示すように、その途中で2方向に分岐しており、第1経路371と第2経路372とを含んで構成されている。第1経路371は、給水弁31から注水ケース32内の処理剤ケース34を通って水槽12、22に至る経路である。処理剤ケース34内に洗濯処理剤が投入された状態で給水弁31が開放されて外部の水源からの水が供給されると、処理剤ケース34内に投入された洗濯処理剤は、外部の水源から供給された水と混合されて水槽12、22内に供給される。
【0027】
第2経路372は、給水弁31から注水ケース32の上流に位置する混合部36を介して注水ケース32内を通って水槽12、22に至る経路である。第2経路372は、投入ポンプ353によって混合部36に投入された洗濯処理剤を水槽12、22内に供給する機能を有する。本実施形態では、第1経路371及び第2経路372は、注水ケース32内例えば注水ケース32の底面で合流した後に、水槽12、22に至る。
【0028】
洗濯機10、20は、
図3に示すように、制御装置40、水位センサ41、汚れ検出部42、及び記憶部43を備えている。制御装置40は、CPUや、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリなどの記憶領域を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、洗濯機10、20全体の動作を制御する。制御装置40の各処理は、CPUにおいて記憶領域に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
【0029】
水位センサ41は、水槽12、22内の水位を検出する。汚れ検出部42は、水槽12、22内の洗濯水の汚れ度合いを検出する。汚れ度合いとは、例えば皮脂や泥等による汚れの程度を意味する。汚れ検出部42は、例えば洗濯水の電気伝導度を測定可能な汚れセンサを含んで構成されている。汚れ検出部42は、当該汚れセンサの測定結果を基に記憶部43に予め記憶された電気伝導度に対応した汚れ度合いを特定する。制御装置40には、水位センサ41や汚れ検出部42からの検知信号が入力される。
【0030】
記憶部43は、制御装置40によって参照又は更新され洗濯機10、20で用いられる各種の情報を記憶可能に構成されている。記憶部43は、例えばHDD、SSD、半導体メモリ、磁気ディスク等の周知の記憶媒体で構成できる。
【0031】
モータ14、24、操作表示装置15、25、排水弁161、261、循環ポンプ19、給水弁31、投入ポンプ353、及び記憶部43は、制御装置40に電気的に接続されている。そして、制御装置40は、操作表示装置15、25等から入力された信号に基づき、モータ14、24、排水弁161、261、循環ポンプ19、給水弁31、及び投入ポンプ353の駆動制御を行う。
【0032】
本実施形態では、制御装置40は、すすぎなし運転コースを実行する。すすぎなし運転コースは、洗濯のみを行う洗濯運転に含まれる運転コースの一つであり、衣類を洗う洗い工程、衣類をすすぐすすぎ工程、及び衣類を脱水する脱水工程が含まれる通常の運転コースとは異なり、洗い工程及び脱水工程を含みかつすすぎ工程を含まない運転コースである。すすぎなし運転コースでは、洗い工程及び脱水工程が順番に行われる。ユーザは、例えば操作表示装置15に対する入力操作によって、すすぎなしコースを実行するための設定を行うことができる。
【0033】
次に、
図4及び
図5も参照して、すすぎなし運転コースにおいて制御装置40で実行される制御内容の一例を説明する。
図4に示すように、洗い工程は、5つの期間例えば洗剤投入期間、給水期間、第1撹拌期間、仕上げ剤投入期間、及び第2撹拌期間を含んで構成されている。脱水工程は、2つの期間例えば排水期間及び脱水期間を含んで構成されている。制御装置40は、洗い工程の実行前に、回転槽13、23を低速で回転させ、その際にモータ14、24のq軸電流を図示しない電流センサが測定することにより衣類の重量を取得できる。
【0034】
洗剤投入期間では、制御装置40は、投入ポンプ353を駆動して洗剤タンク351から洗剤を混合部36に吸引した後に、給水弁31を開放して第2経路372を通して水槽12、22内に洗剤を投入する。洗剤投入期間は、例えば1分程度の時間である。給水期間では、制御装置40は、給水弁31を開放して給水経路37を通して水槽12、22内に所定の水位に至るまで給水を行う。給水期間は、例えば2分である。
【0035】
第1撹拌期間では、制御装置40は、モータ14、24を駆動して、洗剤を含んだ洗濯水と衣類とを撹拌させる。第1撹拌期間は、回転槽13、23内の衣類を洗う洗い動作が実行される期間である。洗い動作において、ドラム式洗濯機10では、モータ14の駆動によって回転槽13が回転する。一方、縦型洗濯機20では、モータ24の駆動によってパルセータ231が回転する。洗い動作は、水槽12、22内の水と衣類とを撹拌させる撹拌動作として機能する。第1撹拌期間は、例えば6分である。
【0036】
仕上げ剤投入期間では、制御装置40は、投入ポンプ353を駆動して仕上げ剤タンク352から仕上げ剤を混合部36に吸引した後に、給水弁31を開放して第2経路372を通して水槽12、22内に仕上げ剤を投入する。つまり、制御装置40は、すすぎなし運転コースの洗い工程において、給水弁31及び投入ポンプ353を駆動して洗剤を水槽12、22内に投入してから洗い動作を開始した後に、給水弁31及び投入ポンプ353を駆動して仕上げ剤を投入する。仕上げ剤投入期間は、例えば2分程度の時間である。
【0037】
ここで、洗剤に含まれる主な界面活性剤は負電荷を帯びたいわゆるアニオンであり、一方仕上げ剤に含まれる主な界面活性剤は正電荷を帯びたいわゆるカチオンである。洗い工程中に洗剤と仕上げ剤とが衣類処理槽内に投入されると、洗剤と仕上げ剤とが互いに吸着し、仕上げ剤の効果が十分に発揮されない可能性がある。
【0038】
そこで、本実施形態では、制御装置40は、すすぎなし運転コースにおいて、仕上げ剤を予め設定された規定投入量よりも多く例えば規定投入量の1.2倍の量を投入する。規定投入量は、例えば洗い工程前に測定される衣類の重量又はユーザによる設定内容等に基づいて設定される。また、制御装置40は、すすぎなし運転コースにおいて、仕上げ剤の投入量を洗剤の投入量よりも多くする。
図5に示すように、例えば洗剤の投入量が80mLの場合、仕上げ剤の投入量は96mLに設定される。つまり、仕上げ剤の投入量は、洗剤の投入量の1.2倍に設定できる。このように、洗濯水中に仕上げ剤を多く含ませることで、仕上げ剤の効果を発揮させやすくできる。
【0039】
第2撹拌期間では、制御装置40は、モータ14、24を駆動して、洗剤及び仕上げ剤を含んだ洗濯水と衣類とを撹拌させる。第2撹拌期間は、水槽12、22内の衣類に仕上げ剤を付着させる付着動作が実行される期間である。付着動作において、ドラム式洗濯機10では、モータ14の駆動によって回転槽13が回転する。一方、縦型洗濯機20では、モータ24の駆動によってパルセータ231が回転する。つまり、付着動作と洗い動作とでは、制御装置40は、同様の制御を実行する。付着動作は、水槽12、22内の水と衣類とを撹拌させる撹拌動作として機能する。第2撹拌期間は、第1撹拌期間よりも短く設定されており、例えば2分である。
【0040】
脱水工程の排水期間では、制御装置40は、排水弁161、261を開放して排水経路162、262を通して水槽12、22内の水の排出を行う。排水期間は、例えば0.5分つまり30秒である。脱水期間では、制御装置40は、排水弁161、261を開放した状態で、モータ14、24を駆動し、回転槽13、23を回転させて衣類から水分を除去させる。脱水期間は、例えば5分である。なお、洗い工程及び脱水工程に含まれる各期間の時間や回数等は、ユーザの要求等に応じて変更可能である。
【0041】
以上説明した実施形態によれば、洗濯機10、20は、衣類処理槽としての水槽12、22及び回転槽13、23と、給水経路37と、給水弁31と、自動投入装置35と、制御装置40と、を備える。水槽12、22及び回転槽13、23は、衣類を収容する。給水経路37は、外部の水源からの水を水槽12、22及び回転槽13、23に給水する。給水弁31は、給水経路37を開閉する。自動投入装置35は、洗剤及び仕上げ剤を水槽12、22及び回転槽13、23に自動で投入する。制御装置40は、給水弁31の開閉及び自動投入装置35の駆動を制御して、洗い工程及び脱水工程を含みかつすすぎ工程を含まないすすぎなし運転コースを実行可能である。そして、制御装置40は、すすぎなし運転コースの洗い工程において、給水弁31及び自動投入装置35を駆動して洗剤を水槽12、22及び回転槽13、23内に投入してから、水槽12、22及び回転槽13、23内の衣類を洗う洗い動作を開始した後に、給水弁31及び自動投入装置35を駆動して仕上げ剤を投入する。
【0042】
これによれば、例えばすすぎ工程を必要としない洗剤が使用されて、すすぎなし運転コースが行われる場合に、洗剤を投入し衣類から汚れを除去した後に仕上げ剤を投入することで衣類に仕上げ剤を付着させることができる。これにより、すすぎ工程を含まず、水量や電力等の消費を抑えたすすぎなし運転コースにおいて、ユーザが求める風合いや香り等に仕上がった衣類を提供できる。結果として、仕上げ剤の投入に関してユーザの利便性を向上できる。
【0043】
また、制御装置40は、すすぎなし運転コースにおいて、仕上げ剤を予め設定された規定投入量よりも多く投入する。これによれば、洗剤と仕上げ剤とが互いに吸着し、仕上げ剤の効果が十分に発揮されない場合であっても、仕上げ剤を規定投入量よりも多く投入することで、仕上げ剤の効果を発揮させやすくできる。
【0044】
制御装置40は、すすぎなし運転コースにおいて、仕上げ剤の投入量を洗剤の投入量よりも多くする。これによれば、仕上げ剤を洗剤よりも多く投入することで、仕上げ剤の効果を発揮させやすくできる。
【0045】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、
図6及び
図7も参照して説明する。この第2実施形態では、すすぎなし運転コースにおいて制御装置40で実行される制御内容が上記第1実施形態と異なる。具体的には、本実施形態では、
図6に示すように、第1撹拌期間において、洗い動作を所定期間実行後に水槽12、22内の水の排出を行い、その後仕上げ剤投入期間に移行する。つまり、制御装置40は、洗い動作を開始した後に、排水弁161、261を開放して排水経路162、262を通して水槽12、22内の水の排出を行う。その後、制御装置40は、投入ポンプ353を駆動して仕上げ剤タンク352から仕上げ剤を混合部36に吸引した後に、給水弁31を開放して第2経路372を通して水槽12、22内に仕上げ剤を投入する。
【0046】
制御装置40は、洗剤投入期間における洗剤の投入量に基づいて、第1撹拌期間における水槽12、22からの排水量を設定する。これにより、仕上げ剤投入時の洗剤と仕上げ剤との反応量を抑えるために必要以上に衣類処理槽からの水が排出されることを回避できる。
【0047】
洗い工程において仕上げ剤の投入前に水槽12、22内からの水の排出を行った場合、洗剤の投入量によっては、仕上げ剤を衣類に付着させるための付着動作の実行前に、水槽12、22内を所定の水位に確保するために給水が必要となる場合がある。そこで、本実施形態では、第2撹拌期間における水槽12、22内の水位を確保するために、制御装置40は、仕上げ剤投入期間つまり第2撹拌期間の前工程において、給水弁31を開放した状態で給水経路37を通して水槽12、22内への給水を行う。本実施形態では、仕上げ剤投入期間は、水槽12、22内への給水時間を考慮して、例えば3分に設定される。
【0048】
制御装置40は、水槽12、22内の水を排出した後の水槽12、22内への給水量は、水槽12、22からの排水量に基づいて設定する。
図7に示すように、洗い工程における水槽12、22内からの水の排水量と、排水後の水槽12、22内への給水量は、例えば同量に設定できる。
【0049】
追加の給水量を洗剤の投入量にかかわらず一律に設定すると、付着動作による衣類への仕上げ剤の付着効果を得るために必要な水槽12、22内の水量に過不足が生じるおそれがある。そこで、水槽12、22内からの排水量に基づいて、その後の水槽12、22内への給水量を設定することで、適切に追加の給水を行うことができる。
【0050】
このような第2実施形態によれば、洗い動作によって水槽12、22及び回転槽13、23内に貯留された洗剤が溶けた洗濯水を排水することで、水槽12、22及び回転槽13、23内に残る洗剤量を減らすことができる。その後、仕上げ剤を水槽12、22及び回転槽13、23内に投入することで、洗剤と仕上げ剤との反応量を抑えられるため、仕上げ剤の効果を発揮させやすくできる。これにより、ユーザが求める風合いや香り等に仕上がった衣類を提供できる。
【0051】
また、制御装置40は、第1撹拌期間における水槽12、22内からの水の排出の実行要否を、汚れ検出部42の検出結果に基づいて判断できる。この場合、制御装置40は、第1撹拌期間における洗い動作の実行中に汚れ検出部42により検出された水槽12、22内の水の汚れ度合いが一定以上である場合に、排水弁161、261を開放して排水経路162、262を通して水槽12、22内の水の排出を行い、その後給水弁31及び投入ポンプ353を駆動して仕上げ剤を投入する。
【0052】
水槽12、22内に多量の汚れが存在した状態で仕上げ剤を投入すると、仕上げ剤の効果により衣類への汚れの再付着が発生してしまうおそれがある。そこで、水槽12、22内の汚れが一定以上である場合に、水槽12、22内から水を排出した後に仕上げ剤を投入することで、衣類への汚れの再付着を抑制しつつ仕上げ剤の効果を得ることができる。一方、水槽12、22内の汚れが一定未満である場合には、水槽12、22内からの水の排出を行わずに、仕上げ剤を投入することで、洗濯運転時間の効率化を図りつつ仕上げ剤の効果を得ることができる。
【0053】
更に、制御装置40は、汚れ検出部42により検出された水槽12、22内の水の汚れ度合いに基づいて、第1撹拌期間における水槽12、22内からの排水量を設定する。
図8の例に示すように、汚れ検出部42の検出する汚れ度合いを、低い方から順に、汚れレベル「0」、汚れレベル「1」、汚れレベル「2」、汚れレベル「3」、汚れレベル「4」、及び汚れレベル「5」と例えば6つの汚れレベルに区分できる。そして、各汚れ区分に対応して、第1撹拌期間における水槽12、22内からの排水量を設定できる。例えば汚れレベル「0」つまり水槽12、22内の洗濯水の汚れがない場合には、水槽12、22内からの排水量は0Lに設定され、排水は行われない。
【0054】
図8の例では、給水期間における水槽12、22内への給水量が20Lの場合を例示しており、汚れレベル「1」つまり水槽12、22内の洗濯水の汚れ度合いが最も低い場合には、水槽12、22内からの排水量は2Lつまり給水量の1/10に設定される。汚れレベル「5」つまり水槽12、22内の洗濯水の汚れ度合いが最も高い場合には、水槽12、22内からの排水量は20Lつまり給水量と同量に設定される。つまり、水槽12、22内の洗濯水の汚れが最も多い状態では、水槽12、22内の水を全て排出する。他の汚れレベルにおける排水量についても、図示されているため、説明は省略する。なお、給水期間における給水量に対する汚れレベルに対応した第1撹拌期間における排水量の割合は、使用する洗濯処理剤の種類等に応じて適宜設定できる。
【0055】
これによれば、水槽12、22内の水の汚れ度合いに応じて排水量を設定することで、その後に追加する給水量を適切に設定して省資源化を図りつつ、仕上げ剤の効果を得ることができる。例えば水槽12、22内の水の汚れ度合いが低い場合に、必要以上に水槽12、22からの水が排出されることを回避できる。一方、衣類処理槽内の水の汚れ度合いが高い場合には、水槽12、22内の汚れを多く含んだ水を多量に排出することで、その後に投入される仕上げ剤の効果を得やすくできる。
【0056】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、
図9及び
図10も参照して説明する。この第3実施形態では、すすぎなし運転コースにおいて制御装置40で実行される制御内容が上記各実施形態と異なる。本実施形態では、
図9及び
図10に示すように、洗い工程において、仕上げ剤投入期間が複数設けられている。制御装置40は、複数の仕上げ剤投入期間によって仕上げ剤の所定の投入量を複数回に分けて水槽12、22内に投入する。
【0057】
複数の仕上げ剤投入期間は、例えば第1仕上げ剤投入期間と第2仕上げ剤投入期間とを含んでいる。各仕上げ剤投入期間は、同じ時間で設定しても良いし、異なる時間で設定しても良い。本実施形態では、各仕上げ剤投入期間は、同じ時間で設定されており、例えば2分程度の時間である。
【0058】
各仕上げ剤投入期間の直後には、撹拌期間が設けられている。第1仕上げ剤投入期間の直後には、第2撹拌期間が設けられ、第2仕上げ剤投入期間の直後には、第3撹拌期間が設けられている。第2撹拌期間と第3撹拌期間とは、同じ時間で設定しても良いし、異なる時間で設定しても良い。本実施形態では、第2撹拌期間と第3撹拌期間とは、同じ時間で設定されており、例えば2分程度の時間である。
【0059】
図9に示すように、ドラム式洗濯機10の場合、第3撹拌期間において、制御装置40は、循環ポンプ19を駆動して水槽12内に貯留されている水を、循環経路18を通して循環させる。第2撹拌期間つまり1回目の付着動作では、仕上げ剤と反応せずに残存した洗剤が水槽12内の洗濯水中に含まれているため、衣類に直接洗濯水をかけないようにするために循環ポンプ19を駆動しない。一方、第3撹拌期間つまり2回目の付着動作では、第2仕上げ剤投入期間で水槽12内に追加投入された仕上げ剤と水槽12内の洗濯水中の洗剤とが反応した後であるため、仕上げ剤を衣類により付着させやすくするために循環ポンプ19を駆動させる。
【0060】
図10に示すように、縦型洗濯機20の場合、第2仕上げ剤投入期間において、制御装置40は、投入ポンプ353を駆動して仕上げ剤タンク352から仕上げ剤を混合部36に吸引した後に、給水弁31を開放して第2経路372通して水槽22内に仕上げ剤を投入するとともにモータ24を駆動させてパルセータ231を回転させる。つまり、制御装置40は、第2仕上げ剤投入期間において、水槽22内へ仕上げ剤を投入するとともに、水槽22内の水と回転槽23内の衣類を撹拌させる。
【0061】
第1仕上げ剤投入期間つまり1回目の仕上げ剤の投入時では、仕上げ剤と反応せずに残存した洗剤が水槽22内の洗濯水中に含まれているため、極力衣類と洗濯水とが接触しないようにするためにパルセータ231を駆動しない。一方、第2仕上げ剤投入期間つまり2回目の仕上げ剤の投入時では、水槽22内に追加投入された仕上げ剤と水槽22内の洗濯水中の洗剤とが反応した後であるため、仕上げ剤を衣類により付着させやすくするためにパルセータ231を駆動させる。
【0062】
このような第3実施形態によれば、仕上げ剤の投入を複数例えば2回に分けてかつ各仕上げ剤の投入期間の間の期間中に撹拌動作を実行する。当該撹拌動作によって、仕上げ剤を含んだ洗濯水と衣類とを撹拌させることで、1回目に投入された仕上げ剤を水槽12、22及び回転槽13、23内の洗剤と反応させ、2回目に投入された仕上げ剤を衣類に効率よく付着させることができる。これにより、仕上げ剤の効果をより一層発揮できる。
【0063】
なお、上記各実施形態は、相互に組み合わせることができる。また、2以上の実施形態の特徴部分のみを抽出して組み合わせることもできる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0064】
10、20…洗濯機(衣類処理装置)、12、22…水槽(衣類処理槽)、13、23…回転槽(衣類処理槽)、162、262…排水経路、161、261…排水弁、31…給水弁、35…自動投入装置、37…給水経路、40…制御装置、42…汚れ検出部