(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159004
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
B65B 61/20 20060101AFI20241031BHJP
B65G 19/02 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B65B61/20
B65G19/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074707
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000110125
【氏名又は名称】トキワ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】梁川 浩司
【テーマコード(参考)】
3E056
3F013
【Fターム(参考)】
3E056BA14
3E056CA01
3E056DA05
3E056EA05
3E056FE11
3E056HA10
3F013AB02
3F013AC05
3F013AD01
(57)【要約】
【課題】 搬送途中の搬送物品の上面に供給される別の供給物品が、搬送途中の搬送物品から脱落してしまうのを抑制し得る搬送装置。
【解決手段】 押圧部材3により搬送路上にある物品が後側から押されて下流側へ搬送される途中において、搬送途中にある搬送物品4の上方から搬送物品4の上面に別の供給物品8が供給されて、搬送物品4とともに供給物品8が下流側へ搬送されるようにされた搬送装置1において、搬送途中の搬送物品4に供給物品8を供給する際に、搬送物品8の搬送方向下流側部分を上流側部分より高く持上げる物品持上部材21を備える搬送装置1。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧部材により搬送路上にある物品が後側から押されて下流側へ搬送される途中において、搬送途中にある搬送物品の上方から該搬送物品の上面に別の供給物品が供給されて、前記搬送物品とともに前記供給物品が下流側へ搬送されるようにされた搬送装置において、
搬送途中の前記搬送物品に前記供給物品を供給する際に、前記搬送物品の搬送方向下流側部分を上流側部分より高く持上げる物品持上部材を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記物品持上部材は、前記供給物品が前記搬送物品に供給される供給位置より上流側から該供給位置より下流側までの区間で、前記搬送物品を持上げるよう構成される請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記物品持上部材は、前記供給物品が前記搬送物品に供給される供給位置より下流側で、且つ前記搬送路の下流端部より上流側の区間で、前記搬送物品の持上げを徐々に解除するよう構成されている請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記押圧部材を駆動させる駆動部を備え、前記物品持上部材は、前記駆動部に取付けられる請求項1に記載の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を包装するための物品包装部へ向けて、該物品を搬送するための搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の搬送装置として、下記特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1に記載された搬送装置では、搬送物品として、例えば乾麺、スパイス入り小袋、スープ入り大袋が扱われる。この搬送装置は、乾麺を物品包装部へ向けて搬送するよう後押しする押圧部材を備えている。押圧部材は、エンドレスチェーンに所定ピッチごとに取付けられることで、複数個設けられている。この搬送装置では、乾麺を押圧部材が後側でおして搬送している途中で、小袋や大袋など別の供給物品が乾麺の上面に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、特許文献1に記載の搬送装置では、乾麺を押圧部材が後側で押して搬送している途中で、小袋や大袋が乾麺の上面に供給される。しかしながら、小袋や大袋が乾麺の上面に供給された際に、小袋や大袋が乾麺の上面から脱落してしまう場合がある。
【0005】
そこで本発明は、搬送途中の搬送物品の上面に供給される供給物品が、搬送途中の搬送物品から脱落してしまうのを抑制し得る搬送装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、押圧部材により搬送路上にある物品が後側から押されて下流側へ搬送される途中において、搬送途中にある搬送物品の上方から該搬送物品の上面に別の供給物品が供給されて、前記搬送物品とともに前記供給物品が下流側へ搬送されるようにされた搬送装置において、搬送途中の前記搬送物品に前記供給物品を供給する際に、前記搬送物品の搬送方向下流側部分を上流側部分より高く持上げる物品持上部材を備える搬送装置である。
【0007】
上記構成において、供給物品が、物品持上部材で持上げた状態の搬送物品に対して供給されることになるから、搬送物品に対する供給物品の下流方向への脱落を抑制できる。
【0008】
本発明では、前記物品持上部材は、前記供給物品が前記搬送物品に供給される供給位置より上流側から該供給位置より下流側までの区間で、前記搬送物品を持上げるよう構成されてもよい。
【0009】
上記構成において、前述の区間で搬送物品を物品持上部材で持上げるから、供給物品の下流方向への脱落を効果的に抑制できる。
【0010】
本発明では、前記物品持上部材は、前記供給物品が前記搬送物品に供給される供給位置より下流側で、且つ前記搬送路の下流端部より上流側の区間で、前記搬送物品の持上げを解除するよう構成されてもよい。
【0011】
上記構成において、前述の区間で物品持上部材の持上げを徐々に解除しながら、搬送路の下流端へ到達するので、搬送装置の下流側への物品の受渡しが、安定した姿勢で行われる。
【0012】
本発明は、前記押圧部材を駆動させる駆動部を備え、前記物品持上部材は、前記駆動部に取付けられるよう構成されてもよい。
【0013】
上記構成において、駆動部によって物品持上部材を駆動させるために、搬送装置の構造を簡単にできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の搬送装置によれば、搬送途中の搬送物品の上面に供給される別の供給物品が、搬送途中の物品から下流方向へ脱落してしまうのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る搬送装置の全体構成を表す概略側面図である。
【
図2】同搬送装置の正転チェーン領域の拡大図である。
【
図3】同搬送装置の直線チェーン領域の拡大図である。
【
図4】同搬送装置の反転チェーン領域の拡大図である。
【
図5】同搬送装置の直線チェーン領域の更なる拡大図である。
【
図6】同搬送装置のチェーンの
図5におけるVI―VI断面図である。
【
図7】同搬送装置のチェーンの
図5におけるVII―VII断面図である。
【
図8】同搬送装置の
図1におけるVIII―VIII断面図である。
【
図9】同搬送装置の
図1におけるIX―IX断面図である。
【
図10】同搬送装置の傾斜プレートの正面図である。
【
図11】同搬送装置のリンクプレートの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る物品の搬送装置を、
図1ないし
図11を参照して説明する。搬送装置1は、下流側に配置した包装装置(図示せず)に搬送対象物Pを定量供給するための装置である。
【0017】
本実施形態では、搬送対象物Pは、乾麺(即席のラーメン)4を含むものとされ、乾麺4にはスープ等が小包装された小袋8が、乾麺4の上方から供給される。すなわち、搬送対象物Pは、搬送物品である乾麺4と、別の供給物品である小袋8である。なお、乾麺4の外郭は略直方体とされ、小袋8は周囲にシール面を有した袋体とされる。
【0018】
搬送装置1の上流側には、分割供給装置11および移送コンベヤ12が配置され、搬送装置1の下流側には前記包装装置が配置されている。このうち分割供給装置11は、搬送装置1に向けて乾麺4を予め定量供給する装置であり、移送コンベヤ12を介して、乾麺4が搬送装置1によって、所定の搬送速度で物品搬送方向Hに搬送され、物品搬送方向Hの途中で乾麺4に対し、小袋8が供給される。そして、搬送対象物Pが搬送装置1の末端下流側まで到達すると、包装装置のホーマにより包装フィルム等によって包装されて、包装装置に設けられたエンドシールによって、搬送対象物P(搬送物品である乾麺4、および供給物品である小袋8)が個別に包装される。
【0019】
分割供給装置11および移送コンベヤ12は公知であるので、その概略の一部を図示せずに説明する。
【0020】
図1に示すように、分割供給装置11は、乾麺4の製造装置や加工装置の下流側に配置されており、分割ベルトおよび押圧ベルトを備える。押圧ベルトは、分割ベルトおよび押圧ベルトで乾麺4を挟むことが可能な距離を置いて、分割ベルトの上方に配置されている。
【0021】
分割供給装置11は、分割ベルトおよび押圧ベルトで乾麺4を上下方向で挟んで乾麺4に押圧力を付与することで、上流側から分割供給装置11に向けて順次搬送される乾麺4からの物品搬送方向Hでの押圧力に対抗させる。そして、乾麺4が物品搬送方向Hに接触して所定個数だけ並ぶよう分割ベルト上に載置された状態で、乾麺4を1個ずつ、移送コンベヤ12の物品搬送面である物品搬送路2へ搬送させる。また、移送コンベヤ12では、分割供給装置11から搬送された乾麺4が、分割供給装置11の物品搬送速度に比べて速い物品搬送速度で、下流側に配置された搬送装置1へ向けて搬送される構成である。
【0022】
次に、搬送装置1について説明する。搬送装置1は、装置本体6と、装置本体6を床に対して取付ける脚13とを有する。
図8、
図9に示すように、装置本体6は、幅方向Bに離間して一対で配置された縦壁状の板材から構成されており、物品搬送方向Hに沿って長尺に設けられている。脚13は、装置本体6の所定位置に配置されている。
【0023】
また、搬送装置1は、物品搬送方向Hに沿って、物品搬送路2として、移送コンベヤ12の物品搬送路2と同一面とされた長尺な搬送面形成部材14,14と、物品搬送路2に沿った部位を有して無端回転するチェーン9を有する駆動部と、搬送面形成部材14,14の上方に配置された小袋供給装置16と、チェーン9の適宜位置に連結されて、チェーン9に回転自在に連結される複数の押圧部材(アタッチメント)3と、各押圧部材3の間に配置されて、チェーン9に連結され、乾麺4の所定方向を持上げる物品持上部材21を備えている。
【0024】
搬送面形成部材14,14は、装置本体6、すなわち縦壁状の板材の内部上方にあって装置本体6に固定され、幅方向Bで一対に形成された着座部24,24を備えている。着座部24,24は断面略矩形形状とされており、その上面が乾麺4を搬送する着座面Fa,Faとされ、着座部24,24は、側面25,25を備えている。
【0025】
着座面Fa,Faの間には隙間7を有し、隙間7の幅方向Bの隙間寸法δ1は、後述する押圧部材3の臨出部5の幅方向寸法δ2、あるいは後述する物品持上部材21における傾斜プレート26の幅方向寸法δ3よりも大きく設定されており、搬送対象物P(乾麺4)の搬送姿勢に支障がない程度に形成されている。なお、幅方向寸法δ2と幅方向寸法δ3とは等しい寸法とされる。また、着座面Fa,Faの間に隙間7を有することは述べたが、押圧部材3の臨出部5、あるいは物品持上部材21の傾斜プレート26と、着座部24,24の側面25,25との間にも、所定寸法の隙間δ4を有する。
【0026】
図1~
図4に示すように、駆動部は、搬送面形成部材14,14の下側に配置されるチェーン9と、チェーン9を無端回転させる駆動装置30とを有する。
【0027】
チェーン9は、一般的なローラチェーンが用いられている。
図6、
図7に示すように、ローラチェーンの概要を示すと、幅方向Bにおいて一対で離間して配置された外プレート9aと、幅方向Bにおいて外プレート9aの内側に配置された一対の内プレート9bと、内プレート9bの内側に配置されたローラ9cとを備え、外プレート9a、内プレート9b、及びローラ9cを幅方向Bに貫通する、断面円形の軸体18を備えている。
【0028】
図2~
図4、
図8、
図9に示すように、チェーン9は、装置本体6に設けられたチェーン支持部材10によって支持されている。すなわち、チェーン9が無端回転しても下方に撓まないようチェーン9の下側で支持されている。具体的に、チェーン支持部材10は、チェーン9を下側で支持する下支持部31と、チェーン9の上側を支持する上支持部32とを備えて、下支持部31と上支持部32との間に、チェーン9が搬送自在な隙間が形成されている。
【0029】
また、チェーン支持部材10は、隙間7の下方に対し、幅方向B片側にずれる位置に配置されている。すなわち、チェーン9もまた、隙間7の下方に対し、幅方向B片側にずれる位置に配置されている。
【0030】
図1~
図4に示すように、チェーン9は、正転チェーン領域33、直線チェーン領域34、および反転チェーン領域35から構成される。チェーン9において、正転チェーン領域33は、押圧部材3を物品搬送方向Hに向けて直線チェーン領域34に搬送させる領域である。また、正転チェーン領域33は、搬送物品受取領域を含んで、上流側から供給される搬送物品(乾麺4)を、押圧部材3により、物品搬送路2上で後側から押して搬送するように、搬送物品(乾麺4)を受取る領域である。
【0031】
直線チェーン領域34は、正転チェーン領域33によって物品搬送方向Hに搬送した押圧部材3を、物品搬送方向Hに沿って直線状(水平面上)に搬送する領域である。また、直線チェーン領域34は、供給物品供給領域を含んで、押圧部材3により、物品搬送路2上で後側から押して搬送するように、搬送物品(乾麺4)に対して供給物品(小袋8)を供給する領域である。
【0032】
反転チェーン領域35は、直線チェーン領域34で搬送されてきた押圧部材3を、チェーン9の無端回転によって正転チェーン領域33側に戻す領域である。また、反転チェーン領域35は、搬送対象物受渡領域を含んで、押圧部材3により、物品搬送路2上で後側から押して搬送される搬送対象物P(乾麺4および小袋8)を、物品搬送路2の上流端部から下流側へ受け渡す領域である。
【0033】
チェーン9において、正転チェーン領域33、直線チェーン領域34および反転チェーン領域35は、チェーン9の上流側から順次下流側に配置されている(
図1参照)。
【0034】
直線チェーン領域34の上方には、搬送対象物Pである小袋8を乾麺4の上に載せるための小袋供給装置16が配置されている。また、装置本体6の上方で、且つ搬送面形成部材14,14の上方に、搬送装置1の物品搬送方向Hに沿って長尺なフレームFが配置されており、フレームFにおける直線チェーン領域34相応部分に、小袋供給装置16がスペーサ36を介して配置されている。
【0035】
小袋供給装置16は、底面37と側面38とを有しており、小袋供給装置16は、直線チェーン領域34相応部分において物品搬送方向Hに延長されている。底面37は装置本体6にスペーサ36を介して固定されており、底面37は、小袋8を物品搬送方向Hに沿って搬送するための載置面とされる。側面38は、底面37の幅方向B両側に立設されて、底面37からの小袋8の落下を防止するよう形成されている。なお、前記スペーサ36の幅方向両側には、着座面Fa,Faに載置された乾麺4を両側で支える両側板39,39が配置されている。
【0036】
底面37およびスペーサ36は、幅方向Bで二分割されており、幅方向Bの隙間40を有している。この隙間40の幅方向Bの隙間寸法δ5は、後述する押圧部材3の臨出部5の幅方向寸法δ2よりも大きく設定され、搬送対象物P(小袋8)の搬送姿勢に支障がない程度に形成されている。なお、着座面Fa,Faの隙間7中心と底面37の隙間40中心とは、幅方向Bで一致した構成となっている。
【0037】
正転チェーン領域33、直線チェーン領域34および反転チェーン領域35は、チェーン9の駆動装置30に巻かれるととともに、チェーン支持部材10により下方の撓みを抑制されている。
【0038】
駆動装置30について説明する。駆動装置30は、駆動スプロケット42、従動スプロケット41およびスプロケットで構成されている。駆動スプロケット42は、チェーン9の内側の最下流側に配置されて、幅方向Bに沿った駆動軸42aを有し、駆動スプロケット42は駆動軸42aに対して周方向に回転自在とされる。また、駆動スプロケット42は、実質的にチェーン9を駆動させるギヤである。
【0039】
従動スプロケット41は、チェーン9の内側の最上流側に配置されて、幅方向Bに沿った従動軸41aを有し、従動スプロケット41は従動軸41aに対して周方向に回転自在とされる。
【0040】
スプロケットは、駆動スプロケット42と従動スプロケット41との間に複数配置される。本実施形態では、スプロケットは三個配置されており、従動スプロケット41の下流側下方に配置される。すなわち、テンション用スプロケット44と、テンション用スプロケット44の下流側に配置される上下の案内用スプロケット43,45である。このようなスプロケットは、幅方向Bに沿った軸体(符号は省略する)に支持されている。また、駆動スプロケット42、従動スプロケット41、およびスプロケット43,44,45は、装置本体6に収容されている。
【0041】
テンション用スプロケット44は、チェーン9が無端方向に支持されるよう、テンションを付与する構成である。テンション用スプロケット44は、チェーン9の内部に配置され、下方の案内用スプロケット43は、チェーン9の外部に配置されている。
【0042】
上方の案内用スプロケット45は、チェーン9の内部に配置され、駆動スプロケット42の上流側上部に配置されている。つまり、チェーン9は、駆動スプロケット42から案内用スプロケット45に向けて上傾斜している。また、案内用スプロケット45は、テンション用スプロケット44の間に配置されている。また、駆動スプロケット42、従動スプロケット41、およびスプロケット43,44,45の直径は、同一に形成されている。
【0043】
正転チェーン領域33には、従動スプロケット41、テンション用スプロケット44、および案内用スプロケット45が巻かれている。正転チェーン領域33は、従動スプロケット41から案内用スプロケット45に巻かれたチェーン9の領域とされる(
図2参照)。直線チェーン領域34は、正転チェーン領域33の下流側に配置され、小袋供給装置16が上方に配置されて、乾麺4に小袋8を供給する領域であって、下側の案内用スプロケット43が巻かれている(
図3参照)。反転チェーン領域35は、直線チェーン領域34の下流側に配置され、駆動スプロケット42が巻かれて、チェーン9を正転チェーン領域33に戻す領域である。
【0044】
直線チェーン領域34と反転チェーン領域35のチェーン9の上部において、案内用スプロケット45の高さ位置と、駆動スプロケット42の高さ位置とでは、駆動スプロケット42の高さ位置の方が低く設定されている。換言すると、案内用スプロケット45のチェーン吐出口端45aに比べ、駆動スプロケット42のチェーン導入口端42bが低く設定されている。このため、チェーン9の上部では、直線チェーン領域34から反転チェーン領域35に向けて下方が傾斜して形成されている。
【0045】
駆動スプロケット42のチェーン吐出口端42cと、下側の案内用スプロケット43のチェーン導入口端43aとは、同一高さに設定されている。
【0046】
ところで、前記チェーン支持部材10は、正転チェーン領域33には設けられず、チェーン支持部材10は、主として直線チェーン領域34と、反転チェーン領域35に設けられており、また、駆動スプロケット42には設けられていない。また、直線チェーン領域34と反転チェーン領域35のチェーン9の上部において、案内用スプロケット45の高さ位置と、駆動スプロケット42の高さ位置とでは、駆動スプロケット42の高さ位置の方が低く設定され、案内用スプロケット45のチェーン吐出口端45aに比べ、駆動スプロケット42のチェーン導入口端42bが低く設定されていると述べた。
【0047】
しかしながら、チェーン9の上部において、直線チェーン領域34に敷設するチェーン支持部材10(下支持部31)は、同一面とされ、案内用スプロケット45のチェーン吐出口端45aと同一高さである。よって、直線チェーン領域34のチェーン9の上部は水平とされる(
図2参照)。
【0048】
よって、チェーン支持部材10が同一面に設定されるのは、直線チェーン領域34において、小袋供給装置16の搬送端より上流側とされる。つまり、チェーン9の下傾斜は、小袋供給装置16の搬送端より下流側の、反転チェーン領域35のみの領域となる。
【0049】
次に、押圧部材3について説明する。各押圧部材3は、全体としてチェーン9の無端回転方向に直交する方向に回転可能な杆状体である。この押圧部材3は、押圧本体部46と臨出部5とを有する。押圧本体部46は断面矩形状に形成され、チェーン9の適宜位置に配置されている。
【0050】
チェーン9と押圧部材3との連結機構部を説明する。
図7に示すように、チェーン9の軸体18を兼用するリンクピン18Aの突出部18aに、押圧本体部46の途中部分に形成された本体部孔が貫通されており、外プレート9aの外側にスペーサ47が配置され、リンクピン18Aの突出部18aの端部に、止め輪を介してリンクピン48が螺合される。この構成により、リンクピン18Aと押圧部材3とが連結されている。
【0051】
臨出部5は、物品搬送路2から臨出可能に臨出して搬送対象物Pを押圧する部分である。臨出部5は、押圧本体部46の延長上に配置されており、例えば、押圧本体部46の一側面の延長上に形成された臨出側面49を備える。この押圧本体部46の一側面と臨出側面49とは同一平面とされる。また、臨出側面49の端部には、臨出側面49に直交する(物品搬送路2に平行となり得る)臨出上面5aが形成されている。臨出側面49によって、搬送対象物P(乾麺4および小袋8)が、包装装置に向けて押圧される。
【0052】
物品持上部材21は、本実施形態では、前記傾斜プレート26と、リンクプレート50とを有する。
【0053】
図5に示すように、傾斜プレート26は、傾斜本体部51と、傾斜本体部51の一側に配置され、直線状に形成された傾斜面52とを有して、プレート状に形成される。傾斜面52は、物品搬送路2に対し物品搬送路2外方に突出可能に構成される。また、傾斜面52は、臨出部5の臨出上面5aよりも低く設定されており、リンクプレート50からの高さが、物品搬送方向H側と物品搬送方向H反対側とで異なった高さとされる。すなわち、傾斜面52は、物品搬送方向H側の高さが高く形成された高位置端52aと、物品搬送方向H反対側が低く形成された低位置端52bとを有している。高位置端52aは、臨出部5の臨出上面5aよりも低く設定されている。
【0054】
直線チェーン領域34において、物品搬送路2に対する傾斜面52の角度は、所定の押圧部材3が乾麺4を物品搬送方向Hに押圧した際に、乾麺4が、物品搬送路2と小袋供給装置16の底面37との間に収容される角度とされる。
【0055】
図5,12に示すように、リンクプレート50は、複数の独立した孔が一側から他側に形成されている。リンクプレート50は、傾斜プレート26に連結されるとともに押圧本体部46に連結され、さらにチェーン9にも連結されている。
【0056】
まず、リンクプレート50の一側の孔は、傾斜プレート26を取付ける孔であって、物品搬送方向Hに離間した二つの傾斜本体部用貫通孔50a,50aとされている。よって、傾斜プレート26には、傾斜本体部用貫通孔50a,50aに応じた貫通孔51a,51aが形成されている(
図5、
図10参照)。
【0057】
リンクプレート50の他側の孔は、押圧本体部46を取付ける孔であって、一つの連結用貫通孔50bとされている(
図6、
図12参照)。リンクプレート50の他側と、押圧本体部46とは、横長プレート状に形成された連結部材53を介して連結される。連結部材53の搬送方向反対側には、連結用貫通孔50bと対向する貫通孔53aが形成されている。連結用貫通孔50bと貫通孔53aとに取付けピン55が貫通されている。
【0058】
連結部材53の搬送方向側には、貫通孔53bが形成されている。また、押圧本体部46に、貫通孔53bと対向する貫通孔46aが形成され、貫通孔53bと貫通孔46aとに取付けピン55が貫通されている。
【0059】
傾斜本体部用貫通孔50a,50aと連結用貫通孔50bとの間の孔は、チェーン9に連結される孔であり、二つのチェーン用貫通孔50cとされる。ここで、チェーン9とリンクプレート50との連結機構部17Aについて説明する。チェーン9の外プレート9aを貫通し、且つ隣合う軸体18,18を兼用するリンクピン18C,18Dが形成されており、外プレート9aを貫通する突出部分23,23には、リンクプレート50のチェーン用貫通孔50cが貫通されている。また、リンクプレート50と外プレート9aとの間には、スペーサ19,19(ライナー)が装着されている。そして、突出部分23,23の先端部に、止め輪20を介して取付けピン54,54が螺合されることで、チェーン9とリンクプレート50とが連結される。なお、リンクプレート50および傾斜プレート26の物品搬送方向Hの長さは、リンクピン18C,18Dに応じた長さに設定される。
【0060】
上記構成の搬送装置1では、前述したように、分割供給装置11で乾麺4を1個ずつ移送コンベヤ12の物品搬送路2へ搬送させ、続いて搬送装置1で乾麺4を下流側に搬送されるよう構成される。
【0061】
搬送装置1による乾麺4の搬送について述べる。チェーン9の無端回転によって、各押圧部材3もまた無端回転することはこれまでに知られた技術であるので、ここでは押圧部材3の姿勢については簡単に述べることとし、物品持上部材21の姿勢については詳細に述べる。
【0062】
チェーン9において、正転チェーン領域33は、押圧部材3を後側から物品搬送方向Hに向けて下流側、すなわち直線チェーン領域34に搬送させる領域である。正転チェーン領域33では、従動スプロケット41にチェーン9が巻かれることで、チェーン9に対し押圧部材3が垂直に立上がる方向に回転して、押圧本体部46の一部と、臨出部5の全体がチェーン9から立上がる。
【0063】
案内用スプロケット45は、従動スプロケット41の下流側上部に配置されているから、正転チェーン領域33のチェーン9の上部は、従動スプロケット41から案内用スプロケット45に向けて上傾斜している。この構成によって、押圧本体部46と臨出部5とが、物品搬送路2に向けて次第に搬送され、チェーン9が案内用スプロケット45を超えたとき、臨出部5の全体が物品搬送路2から臨出する。
【0064】
乾麺4は、移送コンベヤ12から一個ずつ供給されている。このため、正転チェーン領域33において、押圧部材3の臨出部5によって、乾麺4は物品搬送方向Hに押される。すなわち、正転チェーン領域33では、搬送物品受取領域において、上流側から供給される乾麺4を、押圧部材3により、物品搬送路2上で後側から押して搬送するように乾麺4を受取り、物品搬送方向Hに押される。
【0065】
押圧部材3と押圧部材3との間には、物品持上部材21が配置されている。そして、チェーン9、押圧部材3、および物品持上部材21は、前述の連結機構部によって連結され、物品持上部材21は、チェーン9の無端回転に一体的に連結されている。
【0066】
物品持上部材21の傾斜面52は、臨出部5の臨出上面5aよりも低く設定されており、案内用スプロケット45より手前の状態では、押圧部材3の臨出部5が物品搬送路2から臨出しても、物品持上部材21の傾斜面52は物品搬送路2から臨出しない状態として設定されている(
図2参照)。よって、押圧部材3で搬送される乾麺4の下面4aは、物品搬送路2に沿う姿勢となっている。
【0067】
正転チェーン領域33において、案内用スプロケット45を超える手前から、物品持上部材21の傾斜面52は物品搬送路2に臨出して、直線チェーン領域34に至る。そして、予め物品搬送方向Hに供給されている乾麺4では、物品持上部材21の傾斜面52が物品搬送路2に臨出すると、乾麺4の下面4aが傾斜面52で持上げられ始める。本実施形態では、乾麺4の下面4aのうち、前方向(物品搬送方向H)が持上げられるよう設定されている。また、乾麺4の下面4aは、傾斜面52略全体で、搬送方向上端側で持上げられるよう設定されている。
【0068】
すなわち、正転チェーン領域33は、チェーン9の無端回転方向で、搬送物品受取領域の下流側に持上領域を備えており、この持上領域では、押圧部材3で乾麺4を押している状態で、物品持上部材21を持上げて、乾麺4が完全に物品搬送路2に乗ってから、乾麺4を持上げるよう構成されている。
【0069】
図2、
図5に示すように、傾斜プレート26の物品搬送方向Hの長さは、リンクピン18C,18Dに応じた長さに設定されており、したがって乾麺4を上方に持上げるには、充分な長さに設定される。また、
図8に示すように、傾斜プレート26の幅方向寸法δ3は、着座面Fa,Faの隙間7に挿通可能な寸法である。しかしながら、傾斜プレート26と着座部24,24の側面25,25との間には、所定寸法の隙間δ4を有するから、乾麺4の下面4a後端部両側は、着座面Fa,Faに案内されつつ、押圧部材3の臨出部5で、物品搬送方向Hに確実に押される。
【0070】
以上のように、案内用スプロケット45を超える手前から、物品持上部材21の傾斜面52は物品搬送路2に臨出し、正転チェーン領域33においては、チェーン9の駆動に伴い、傾斜プレート26は物品搬送路2に臨出し、乾麺4が確実に持上げられて、乾麺4は直線チェーン領域34に搬送される。この際、乾麺4が傾斜プレート26で持上げられるが、傾斜プレート26の傾斜面52と乾麺4の下面4aとは、直接に当接されることも可能であるし、傾斜プレート26の傾斜面52と乾麺4の下面4aとの間に、隙間(傾斜角度)を有することもできる。本実施形態では該隙間が僅かにあり、傾斜プレート26の傾斜面52と乾麺4の下面4aとが、略直接当接するように設定されている。
【0071】
続いて、直線チェーン領域34において、チェーン9の駆動、すなわち駆動部の駆動により、押圧部材3および傾斜プレート26が搬送される。直線チェーン領域34におけるチェーン9の上部は直線状であり、その途上に、小袋供給装置16を備える。この小袋供給装置16には、所定間隔ごとに小袋8が供給され、
図8に示すように、乾麺4が着座面Fa,Faと、小袋供給装置16の底面37とを通過するようにして持上げられ(
図8のドット点で示す)、押圧部材3で乾麺4が搬送されながら、且つ小袋8が押圧部材3の臨出部5で物品搬送方向Hに押圧されて、小袋供給装置16の搬送端、つまり供給位置で、小袋8が乾麺4の上面4bに、自然落下によって供給される(落される)。
【0072】
つまり、直線チェーン領域34は、供給物品供給領域を含んで、押圧部材3により、物品搬送路2上で後側から押して搬送するように、乾麺4に対して小袋8を供給する領域である。
【0073】
ところで、直線チェーン領域34において、乾麺4は傾斜プレート26によって、搬送方向上端側が持上げられている。つまり、搬送対象物Pである乾麺4の搬送方向下流側部分を、上流側部分より高く持上げられている。そして、搬送方向上端側が持上げられている乾麺4の上面4bに小袋8が供給される。この際、乾麺4が搬送装置1によって、所定の搬送速度で物品搬送方向Hに搬送されたとしても、持上げられた乾麺4の上面4bに応じて小袋8が落とされるから、
図4に示すように、小袋8は、後行する押圧部材3側に寄ることになる。したがって、小袋8が乾麺4の上面4bの前方に落ちてしまうことを抑制できる。なお、着座面Fa,Faに載置された乾麺4を両側で支える両側板39,39により、小袋8が幅方向B両側に落ちてしまうことも抑制できる。
【0074】
また、傾斜プレート26は、小袋8が乾麺4に供給される供給位置、つまり小袋供給装置16の搬送端より上流側から、該搬送端より下流側までの区間で、乾麺4を持上げるよう構成されている。このように、持上げられた乾麺4の上面4bに応じて小袋8が落とされ、小袋8が乾麺4の上面4bの前方に落ちてしまうことを抑制できる領域、すなわち、小袋供給装置16の搬送端(供給位置)のすぐ下流側が、直線チェーン領域34における安定領域とされる。また、この安定領域では、乾麺4の持上げ高さが維持される。この構成によれば、乾麺4を傾斜プレート26で持上げるから、小袋8の脱落を効果的に抑制できる。
【0075】
また、搬送装置1は、押圧部材3を駆動させる駆動部を備えており、物品持上部材21(傾斜プレート26)は、駆動部に取付けられている。このため、駆動部によって物品持上部材21を駆動させるために、搬送装置1の構造を簡単にできる。
【0076】
そして、搬送対象物P、つまり乾麺4および小袋8は、押圧部材3の臨出部5で物品搬送方向Hに押圧されて、反転チェーン領域35に搬送される。直線チェーン領域34では、小袋8が乾麺4から落下するのを抑制されている。このため、反転チェーン領域35では、乾麺4を持上げる必要はない。さらに、搬送装置1の下流側に配置した包装装置のホーマとの位置関係により、チェーン9の移動に伴って、押圧部材3を下げることが行われている。
【0077】
反転チェーン領域35では、チェーン9は、直線チェーン領域34から反転チェーン領域35に向けて傾斜して形成されている。この傾斜に沿うようにして、
図4で示すように、押圧部材3および傾斜プレート26が下がる。そうなると、傾斜プレート26は、直線チェーン領域34で臨出していた傾斜面52が下がり始め、乾麺4の下面4aと物品搬送路2との接触する面積が次第に多くなる。また、直線チェーン領域34では、傾斜プレート26の傾斜面52と乾麺4の下面4aとの間に隙間を有することは無かったが、反転チェーン領域35では、傾斜プレート26の傾斜面52と乾麺4の下面4aとが、次第に変化する隙間を有することになる。
【0078】
つまり、反転チェーン領域35は、物品持上部材21を徐々に低くする持上解除領域を含み、この持上解除領域は、安定領域の区間よりも物品搬送方向Hに長い区間とされて、物品持上部材21の持上げが解除される。傾斜プレート26の傾斜面52は、駆動スプロケット42のチェーン導入口端42bにおいて、物品搬送路2に高さが一致するように構成されている。物品持上部材21の持上げが解除された時点で、乾麺4の下面4a全部が物品搬送路2に当る。
【0079】
このように、物品持上部材21(傾斜プレート26)は、小袋8が乾麺4に供給される供給位置より下流側の反転チェーン領域35で、且つ物品搬送路2の下流端部より上流側の区間で、乾麺4の持上げを解除するよう構成されている。
【0080】
物品持上部材21の持上げが解除された時点で、乾麺4の下面4a全部が物品搬送路2に当ると、押圧部材3および傾斜プレート26は、反転チェーン領域35の受渡領域に受け渡される。受渡領域では、41のチェーン吐出口端42cを経て、チェーン9が正転チェーン領域33に戻される。
【0081】
この構成によれば、前述の区間で物品持上部材21の持上げを解除して、物品搬送路2の下流端へ到達するので、搬送装置1の下流側への受渡しが、安定した姿勢で行われる。
【0082】
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても同様である。
【0083】
上記実施形態では、傾斜プレート26は、着座面Fa,Faの間の隙間7に応じた厚みとされた。しかしながら、傾斜プレート26は着座面Fa,Faから臨出する臨出部において、隙間7より幅方向Bに膨出するように形成することもできる。この構成によれば、臨出部と乾麺4との接触面積が増大するから、乾麺4を安定して搬送することができる。
【0084】
上記実施形態では、直線チェーン領域34の直後下流側で、物品持上部材21を徐々に下降させた。しかしながら、反転チェーン領域35において、チェーン9の傾斜を上記実施形態よりも急な傾斜にして、物品持上部材21を相応に下降させることもできる。
【0085】
上記実施形態では、小袋供給装置16は一つだけ設けたが、異なる小袋8を乾麺4に供給する場合では、小袋供給装置16を二つ設ける必要があり、その際は、上記小袋供給装置16の搬送側にもう一つの、別の小袋供給装置16を配置することができる。この際、直線チェーン領域34が搬送方向に延長される。
【0086】
上記実施形態では乾麺4は外郭が略直方体とされたが、乾麺4はこれに限るものではなく円柱状の乾麺4であってもよい。また、上記実施形態では、搬送対象物Pは、搬送物品が乾麺4であり供給物品が小袋8であったが、これに限定されるものではなく、搬送物品が本であり供給物品が本に付随する付録であってもよい。また、傾斜プレート26の上端は、傾斜形状に限らず物品搬送方向Hに水平な場合や、物品搬送方向H上方に向けて湾曲する場合なども考えられる。
【0087】
上記実施形態では、物品持上部材21を駆動部に取付けた。しかしながら、物品持上部材21を、駆動部とは別の持上駆動部で駆動させることも可能である。
【0088】
上記実施形態では、持上領域、供給物品供給領域、供給位置、安定領域、持上解除領域に亘って物品持上部材21を持上げた。しかしながら、例えば、供給物品供給領域の下流部から安定領域の区間だけ持上げる場合や、供給位置の上流側から供給位置までの区間、供給位置から下流側の区間などで、物品持上部材21を持上げる場合など、少なくとも供給位置で物品持上部材21を持上げるようにすればよい。
【符号の説明】
【0089】
1…搬送装置、2…物品搬送路、3…押圧部材、4…乾麺、4a…下面、4b…上面、5…臨出部、5a…臨出上面、6…装置本体、8…小袋、9…チェーン、10…チェーン支持部材、14,14…搬送面形成部材、16…小袋供給装置、17A…連結機構部、18…軸体、18A…リンクピン、18C,18D…リンクピン、21…物品持上部材、24,24…着座部、25,25…側面、26…傾斜プレート、30…駆動装置、33…正転チェーン領域、34…直線チェーン領域、35…反転チェーン領域、37…底面、38…側面、41…従動スプロケット、42…駆動スプロケット、42b…チェーン導入口端、42c…チェーン吐出口端、43…案内用スプロケット、44…テンション用スプロケット、43a…チェーン導入口端、45…案内用スプロケット、45a…チェーン吐出口端、46…押圧本体部、49…臨出側面、50…リンクプレート、51…傾斜本体部、52…傾斜面、52a…高位置端、52b…低位置端、53…連結部材、B…幅方向、Fa,Fa…着座面、H…物品搬送方向、P…搬送対象物
【手続補正書】
【提出日】2024-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧部材により搬送路上にある物品が後側から押されて下流側へ搬送される途中において、搬送途中にある搬送物品の上方から該搬送物品の上面に別の供給物品が供給されて、前記搬送物品とともに前記供給物品が下流側へ搬送されるようにされた搬送装置において、
搬送途中の前記搬送物品に前記供給物品を供給する際に、前記搬送物品の搬送方向下流側部分を下方から上方へ持ち上げて上流側部分より高く持上げる物品持上部材を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記物品持上部材は、前記供給物品が前記搬送物品に供給される供給位置より上流側から該供給位置より下流側までの区間で、前記搬送物品を持上げるよう構成される請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記物品持上部材は、前記供給物品が前記搬送物品に供給される供給位置より下流側で、且つ前記搬送路の下流端部より上流側の区間で、前記搬送物品の持上げを徐々に解除するよう構成されている請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記押圧部材を駆動させる駆動部を備え、前記物品持上部材は、前記駆動部に取付けられる請求項1に記載の搬送装置。