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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159005
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】作業機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/00 20060101AFI20241031BHJP
   B60K 15/03 20060101ALI20241031BHJP
   B60K 15/05 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
E02F9/00 N
E02F9/00 Q
B60K15/03 B
B60K15/05 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074710
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】葉山 義仁
【テーマコード(参考)】
2D015
3D038
【Fターム(参考)】
2D015CA00
3D038CA22
3D038CB09
3D038CC00
(57)【要約】
【課題】タンクが汚れることを低減しつつ、吹きこぼれた液体の清掃を容易にすることができる作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械としての油圧ショベルは、上方に向かって突出する液体注入口を上部に有するタンクと、タンクの一部を覆うボンネット部材と、を備える。ボンネット部材は、液体注入口が挿入される開口部を有する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に向かって突出する液体注入口を上部に有するタンクと、
前記タンクの一部を覆うボンネット部材と、を備え、
前記ボンネット部材は、前記液体注入口が挿入される開口部を有する、作業機械。
【請求項2】
前記ボンネット部材は、下方に向かって凹む凹部を有し、
前記凹部は、前記開口部の周囲に位置する、請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記凹部は、少なくとも一部が下方に傾斜する傾斜底面部を有する、請求項2に記載の作業機械。
【請求項4】
前記傾斜底面部は、水平方向に含まれる一方向の一方側から他方側に向かうにつれて下方に傾斜する、請求項3に記載の作業機械。
【請求項5】
前記一方向において、前記一方側から前記他方側に向かう方向は、前記タンクが配置される機体の内側から、前記機体の外側に向かう方向である、請求項4に記載の作業機械。
【請求項6】
前記一方向は、左右方向であり、
前記タンクは、前記機体の幅方向の中央に対して、左右のいずれか一方にずれて位置する、請求項5に記載の作業機械。
【請求項7】
前記開口部よりも前記一方向の前記他方側において、
平面視で、前記一方向と垂直な方向における前記凹部の幅は、前記他方側に向かうにつれて狭くなる、請求項5に記載の作業機械。
【請求項8】
前記液体注入口を覆うタンクカバーをさらに備え、
前記タンクカバーは、前記液体注入口に対して開閉可能に設けられる、請求項2に記載の作業機械。
【請求項9】
前記タンクカバーは、閉状態において、前記ボンネット部材の前記凹部を覆う、請求項8に記載の作業機械。
【請求項10】
前記タンクカバーは、前記液体注入口の上方から後方に延びて設けられるとともに、後方側を回動支点として回動可能に支持される、請求項8に記載の作業機械。
【請求項11】
前記タンクは、燃料を貯留する燃料タンクを含む、請求項1から10のいずれかに記載の作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料タンクの上部を覆うタンクカバーを備える建設機械が従来技術として知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-216155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業機械のメンテナンス作業(例えば、給油作業)において、液体(例えば、軽油等の燃料)をタンクの注入口から注ぎ入れるとき、液体が吹きこぼれ、タンクが汚れる虞がある。このため、吹きこぼれた液体の清掃を容易にすることができるように構成することが望まれる。しかし、特許文献1では、吹きこぼれた液体の清掃を容易にする点については、検討されていない。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、タンクが汚れることを低減しつつ、吹きこぼれた液体の清掃を容易にすることができる作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る作業機械は、上方に向かって突出する液体注入口を上部に有するタンクと、前記タンクの一部を覆うボンネット部材と、を備え、前記ボンネット部材は、前記液体注入口が挿入される開口部を有する。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成によれば、タンクが汚れることを低減しつつ、吹きこぼれた液体の清掃を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の一形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの概略の構成を示す右側面図である。
図2】上記油圧ショベルが備える機関室の概略の構成を示す平面図である。
図3】上記油圧ショベルの燃料供給系及び油圧系の構成を模式的に示すブロック図である。
図4】上記機関室を覆うボンネットの構成を示す右前方からの斜視図である。
図5】上記ボンネットの構成を示す平面図である。
図6】上記ボンネットに含まれるボンネット部材の構成を示す右前方からの斜視図である。
図7】上記ボンネット部材の構成を示す平面図である。
図8】上記ボンネット部材に形成される凹部を拡大して示す断面図である。
図9】上記機関室に設けられる燃料タンクの構成を示す右前方からの斜視図である。
図10】上記ボンネット部材及び上記燃料タンクの配置を示す右前方からの斜視図である。
図11】上記燃料タンクに対する上記ボンネット部材の配置方法を示す右側面図である。
図12】上記ボンネットに含まれるタンクカバーの閉状態での上記ボンネットの右側面図である。
図13】上記タンクカバーが上方に回動された状態での上記ボンネットの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0010】
〔1.作業機械〕
図1は、本発明の実施の一形態に係る作業機械の一例である油圧ショベル1の概略の構成を示す右側面図である。油圧ショベル1は、下部走行体2と、作業機3と、上部旋回体4(機体とも呼ばれる)と、を備える。
【0011】
ここで、方向を以下のように定義する。上部旋回体4の操縦部43に配置される運転席43aに着座したオペレータ(操縦者、運転手)が、正面を向く方向を「前」とし、その反対方向を「後ろ」とする。下部走行体2に対して、上部旋回体4が非旋回の状態(旋回角度0度)では、上部旋回体4の前後方向は、下部走行体2の前後方向と一致する。図面では、下部走行体2に対して、上部旋回体4が非旋回の状態で油圧ショベル1を示す。また、運転席43aに着座したオペレータから見て左側を「左」とし、右側を「右」とする。なお、左右方向を幅方向とも呼ぶ。さらに、前後方向及び左右方向に垂直な重力方向を上下方向とし、重力方向の上流側を「上」とし、下流側を「下」とする。また、図面では、必要に応じて、前方を「F」、後方を「B」、右方を「R」、左方を「L」、上方を「U」、下方を「D」の記号で示す。
【0012】
下部走行体2は、左右一対のクローラ21と、左右一対の走行モータ22と、ブレード23と、を備える。左右の走行モータ22が左右のクローラ21をそれぞれ駆動することにより、油圧ショベル1を前後進させることができる。走行モータ22は、油圧モータで構成される。整地作業等を行うブレード23は、下部走行体2の前方側に設けられる。ブレード23は、ブレードシリンダ23aによって回動される。ブレードシリンダ23aは、油圧シリンダで構成される。
【0013】
作業機3は、ブーム31と、アーム32と、バケット33と、を備える。ブーム31と、アーム32と、バケット33とを独立して駆動することにより、土砂等の掘削作業を行うことができる。
【0014】
ブーム31は、ブームシリンダ31aによって回動される。ブームシリンダ31aは、基端部が上部旋回体4の前部に支持され、伸縮自在に可動する。アーム32は、アームシリンダ32aによって回動される。アームシリンダ32aは、基端部がブーム31に支持され、伸縮自在に可動する。バケット33は、バケットシリンダ33aによって回動される。バケットシリンダ33aは、基端部がアーム32に支持され、伸縮自在に可動する。ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33aは、油圧シリンダでそれぞれ構成される。
【0015】
上部旋回体4は、下部走行体2の上方に位置し、下部走行体2に対して旋回ベアリング(図示せず)を介して、旋回可能に設けられる。上部旋回体4は、旋回フレーム41と、旋回モータ42と、操縦部43と、機関室44と、ボンネットBNと、を備える。上部旋回体4は、旋回フレーム41に配置される旋回モータ42の駆動により、上記の旋回ベアリングを介して旋回する。旋回フレーム41は、溶接等によって結合される複数の金属部材を含んで構成される。旋回モータ42は、油圧モータで構成される。
【0016】
操縦部43は、上部旋回体4の上部に設けられる。操縦部43には、運転席43aが配置される。運転席43aの周囲には、複数の操縦部材43bが配置される。複数の操縦部材43bは、レバー、スイッチ、ペダル等を含んで構成される。オペレータが運転席43aに着座し、複数の操縦部材43bを操作することにより、油圧モータ(例えば左右の走行モータ22、旋回モータ42)及び油圧シリンダ(例えばブレードシリンダ23a、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33a)が駆動される。作動油によって駆動される油圧モータ及び油圧シリンダを、まとめて油圧アクチュエータ64(図3参照)と呼ぶ。以上により、下部走行体2の走行、ブレード23による整地作業、作業機3による掘削作業、上部旋回体4の旋回等を行うことができる。
【0017】
機関室44の構成について、図2及び図3を参照しつつ、説明する。図2は、機関室44の概略の構成を示す平面図である。図3は、油圧ショベル1の燃料供給系及び油圧系の構成を模式的に示すブロック図である。機関室44は、エンジン45と、燃料タンク51と、燃料供給ポンプ52(図3参照)と、複数の油圧ポンプ61(図3参照)と、作動油タンク62と、を有する。なお、図3では、例として、複数の油圧ポンプ61のうち1つのみを図示している。
【0018】
エンジン45は、油圧ショベル1の駆動源である。エンジン45は、ディーゼルエンジンで構成されるが、これに限定されず、例えば、ガソリンエンジンで構成されてもよい。
【0019】
燃料タンク51は、タンクTKの一例である。すなわち、油圧ショベル1は、タンクTKを備え、タンクTKは燃料タンク51を含む。燃料タンク51は、上部旋回体4の右方側に位置するとともに、後述する作動油タンク62の前方において、作動油タンク62に隣接して配置される(図2参照)。燃料タンク51には、液体状の燃料が貯留(収容)される。上記の燃料は、エンジン45の構成に対応したものを含んで構成される。例えば、エンジン45がディーゼルエンジンの場合、上記の燃料は、軽油を含んで構成される。なお、燃料タンク51の構成については、後述する。
【0020】
図3に示すように、燃料供給ポンプ52は、燃料タンク51と接続される。燃料供給ポンプ52は、電動ポンプで構成される。燃料供給ポンプ52は、低電圧(例えば12V)を出力する鉛バッテリ52aから供給される電圧によって駆動される。鉛バッテリ52aは、図示しない他の部材(例えばシステムコントローラ)にも、電圧を供給する。燃料供給ポンプ52は、エンジン45とも接続される。鉛バッテリ52aから供給される電圧によって燃料供給ポンプ52が駆動されると、燃料タンク51内の燃料が、エンジン45に供給される。これにより、エンジン45は、供給された燃料に基づいて、動力を出力することができる。
【0021】
エンジン45の回転軸(出力軸)には、油圧ポンプ61が接続される。油圧ポンプ61は、エンジン45によって駆動される。油圧ポンプ61は、可変容量型ポンプ及び固定容量型ポンプを含んで構成される。油圧ポンプ61は、作動油が貯留される作動油タンク62と接続される。作動油タンク62は、タンクTKの他の例である。油圧ポンプ61が駆動されると、作動油タンク62内の作動油が、コントロールバルブ63を介して、油圧アクチュエータ64に供給される。これにより、油圧アクチュエータ64が駆動される。コントロールバルブ63は、油圧アクチュエータ64に供給される作動油の流れ方向及び流量を制御する方向切替弁である。
【0022】
図1に示すように、ボンネットBNは、機関室44の周囲に配置される。このため、機関室44は、ボンネットBNによって、油圧ショベル1の外部から飛来した土砂等から保護されている。以下、ボンネットBNの構成について説明する。
【0023】
〔2.ボンネットの構成〕
図4及び図5は、ボンネットBNの構成を示す右前方からの斜視図及び平面図である。図4に示すように、ボンネットBNは、ボンネット部材BN1と、前側面カバーBN2と、後側面カバーBN3と、タンクカバーTCと、を有する。タンクカバーTCの構成については、後述する。
【0024】
ボンネット部材BN1及び前側面カバーBN2は、上部旋回体4の右前方に配置される。ボンネット部材BN1は、前側面カバーBN2の左上部に位置する。前側面カバーBN2は、前後方向に延びる金属製の板状部材を、前方に向かうにつれて、左方に曲げて構成される。すなわち、前側面カバーBN2は、右前方に膨らむように湾曲する。前側面カバーBN2は、樹脂製の部材で構成されてもよい。また、前側面カバーBN2は、燃料タンク51の右側に配置され(図5参照)、旋回フレーム41に対して、ボルト締結により固定される。
【0025】
後側面カバーBN3は、前側面カバーBN2の後方で、上部旋回体4の右後方に配置される。後側面カバーBN3は、前後方向に延びる金属製の板状部材を、後方に向かうにつれて、左方に曲げて構成される。すなわち、後側面カバーBN3は、右後方に膨らむように湾曲する。後側面カバーBN3は、樹脂製の部材で構成されてもよい。また、後側面カバーBN3は、作動油タンク62の右側に配置される(図5参照)。そして、後側面カバーBN3は、後側面カバーBN3の前端部を回動支点として、水平方向に回動可能に支持される。したがって、後側面カバーBN3は、水平方向に開閉可能に設けられる。
【0026】
ボンネット部材BN1の構成について、図6図7、及び図8に基づいて説明する。図6及び図7は、ボンネット部材BN1の構成を示す右前方からの斜視図及び平面図である。図8は、図7のA-A’線が通る位置で、ボンネット部材BN1を上下方向に切断し、後述する凹部100を拡大して示す断面図である。
【0027】
図6に示すように、ボンネット部材BN1は、前壁部BN1aと、上壁部BN1bと、突出部BN1cと、を有する。前壁部BN1aは、水平方向に延びる樹脂製の板状部材を、前方に向かうにつれて、下方に曲げて構成される。すなわち、前壁部BN1aは、前方に向かって膨らむように湾曲する。また、前壁部BN1aは、前壁部BN1aの右端部が前側面カバーBN2の上端部の一部に沿って構成される。
【0028】
前壁部BN1aの下端部には、突出部BN1cが連結される。突出部BN1cは、前壁部BN1aの下端部から下方に延びる。突出部BN1cの上下方向の中央付近には、前後方向に貫通する第1貫通孔H1が設けられる。前壁部BN1aの上端部には、上壁部BN1bが位置する。上壁部BN1bは、前壁部BN1aの上端部に連結され、上端部から後方に向かって延びる。また、前壁部BN1aの上端部付近には、第2貫通孔H2が設けられる。第2貫通孔H2は、前後方向に対して、前方側が上方に傾斜する方向に貫通する。
【0029】
上壁部BN1bの上面部BN1Uには、凹部100が形成される。凹部100は、傾斜底面部100aと、側面部100bと、を有する。傾斜底面部100aは、凹部100の底面を構成する。傾斜底面部100aの外周縁は、側面部100bを介して、上面部BN1Uと連結される(図8参照)。これにより、傾斜底面部100aを上面部BN1Uより下方に配置することができる。すなわち、上面部BN1Uに対して下方に位置する傾斜底面部100aが形成される。したがって、上壁部BN1bには、下方に向かって凹む凹部100が形成される。つまり、ボンネット部材BN1は、下方に向かって凹む凹部100を有する。
【0030】
傾斜底面部100aには、上下方向に貫通する開口部101が設けられる。開口部101は、平面視で、傾斜底面部100aの内部に位置する(図7参照)。すなわち、傾斜底面部100aは、開口部101の周囲に位置する。つまり、凹部100は、開口部101の周囲に位置する。開口部101は、平面視で、円形に形成される(図7参照)。なお、開口部101は、後述する燃料タンク51の液体注入口51bの形状及び大きさに対応して形成されればよい。
【0031】
図8に示すように、傾斜底面部100aは、第1底面部100a1と、第2底面部100a2と、を有する。第1底面部100a1は、左方から右方に向かうにつれて、下方に傾斜している。第1底面部100a1の右端部には、第2底面部100a2が連結される。第2底面部100a2は、第1底面部100a1の右端部から右方に向かって、水平に延びる。
【0032】
傾斜底面部100aの構成は、上記の構成に限られず、例えば、傾斜底面部100aは、第1底面部100a1のみを有する構成であってもよい。つまり、傾斜底面部100a全体が、左方から右方に向かうにつれて、下方に傾斜してもよい。また、第1底面部100a1における傾斜の方向は、左方から右方に限定されず、例えば、右方から左方に向かうにつれて傾斜してもよいし、後方から前方に向かうにつれて傾斜してもよい。
【0033】
〔3.燃料タンクの構成〕
燃料タンク51の構成について、図9に基づいて説明する。図9は、燃料タンク51の構成を示す右前方からの斜視図である。燃料タンク51は、タンク本体51aと、液体注入口51bと、を有する。タンク本体51aは、上下方向に延びる、耐油性を有する樹脂製の容器で構成される。タンク本体51aの内部には、上記の燃料が貯留される。なお、タンク本体51aは、上記の構成に限定されず、例えば、金属製の容器で構成されてもよい。
【0034】
液体注入口51b(給油口とも呼ばれる)は、タンク本体51aの上部に、上方に向かって突出して設けられる。すなわち、燃料タンク51は、上方に向かって突出する液体注入口51bを上部に有する。液体注入口51bは、外周面におねじを有する円筒状の部材で構成され、タンク本体51aの内部と、外部とを連通させる。
【0035】
液体注入口51bには、キャップ51Cが着脱可能に設けられる(図10参照)。キャップ51Cは、上下方向に延びる円筒状の樹脂部材で、上端部が塞がれて構成される。キャップ51Cは、内周面にめねじを有する。キャップ51Cを液体注入口51bに螺合させることで、液体注入口51bに対して、キャップ51Cが固定される。これにより、燃料タンク51を密閉することができる。なお、上記の螺合とは、おねじを有する部材と、めねじを有する部材とを噛み合わせて結合させることを言う。
【0036】
給油作業において、作業者(例えばオペレータ)は、キャップ51Cを取り外して液体注入口51bから燃料を注ぎ入れる。すると、燃料は、液体注入口51bを通過した後、タンク本体51aに流入し、内部に貯留される。
【0037】
〔4.ボンネット部材及び燃料タンクの配置〕
ボンネット部材BN1及び燃料タンク51の配置について説明する。まず、燃料タンク51の配置について、図10に基づいて説明する。図10は、ボンネット部材BN1及び燃料タンク51の配置を示す右前方からの斜視図である。なお、図10では、便宜的に、前側面カバーBN2、作動油タンク62等の図示を省略している。
【0038】
燃料タンク51は、旋回フレーム41の下板41a上に配置される。また、上述のように、燃料タンク51は、作動油タンク62の前方で、作動油タンク62に隣接して配置される。すなわち、燃料タンク51は、作動油タンク62の前面62fと接する(図5参照)。燃料タンク51の左右の側面部及び前面部には、ベルト部材71が接触している。ベルト部材71の両端部は、作動油タンク62に取付部材71aを介して取り付けられる。取付部材71aによって、ベルト部材71を締め付けて固定することで、燃料タンク51は、作動油タンク62の前面62fと接触した状態で固定される。
【0039】
次に、ボンネット部材BN1の配置について、図10及び図11に基づいて説明する。図11は、燃料タンク51に対するボンネット部材BN1の配置方法を示す右側面図である。
【0040】
ボンネット部材BN1を上部旋回体4に配置する場合、ボンネット部材BN1を配置するより前に、燃料タンク51を配置する。そして、図11に示すように、ボンネット部材BN1を、燃料タンク51の上方から下方に向かって移動させる。このとき、ボンネット部材BN1の開口部101(図6及び図7参照)を、燃料タンク51の液体注入口51bに対応させつつ(合わせつつ)移動させる。すると、液体注入口51bが開口部101に挿入されつつ、ボンネット部材BN1を、タンク本体51aの一部を覆って配置することができる。
【0041】
このように、ボンネット部材BN1は、燃料タンク51の一部を覆う。つまり、油圧ショベル1(上部旋回体4)は、燃料タンク51の一部を覆うボンネット部材BN1を備える。また、開口部101には、液体注入口51bが挿入される。したがって、ボンネット部材BN1は、液体注入口51bが挿入される開口部101を有する。
【0042】
図10に示すように、上記の方法で配置されたボンネット部材BN1は、ステー72及びシートマウントSMに対して固定される。ボンネット部材BN1の下部に設けられる第1貫通孔H1(図6参照)に対して、前方からボルトB1を挿入し、ステー72の上部に設けられるナット(図示せず)に螺合させる。これにより、ステー72に対して、ボンネット部材BN1が固定される。
【0043】
ステー72は、上下方向に延びる金属製の板状部材に、上記のナットが溶接されて構成される。ステー72は、上記の構成に限定されず、例えば、金属部材に対してナットを溶接する代わりに、ねじ切り加工を施して構成されてもよい。ステー72の下部は、旋回フレーム41に対してボルトB2によるボルト締結により固定される。
【0044】
ボンネット部材BN1の上部に設けられる第2貫通孔H2(図6参照)に対して、前方からボルトB3を挿入する。ボルトB3によるボルト締結により、ボンネット部材BN1は、シートマウントSMに対して固定される。シートマウントSMは、運転席43a(図1参照)を支持する支持部材である。シートマウントSMは、複数の金属部材を溶接等により結合して構成される。上記の複数の金属部材には、ボンネット部材BN1の左側に向かって延びる部材が含まれる。
【0045】
上記の構成によれば、給油作業において、燃料が液体注入口51bから吹きこぼれた場合においても、吹きこぼれた燃料をボンネット部材BN1で受けることができる。特に、ボンネット部材BN1に設けられる開口部101の周囲で上記燃料を受けることができる。これにより、燃料タンク51が汚れることを低減することができる。また、ボンネット部材BN1を拭くことで、吹きこぼれた燃料の清掃を容易にすることができる。つまり、燃料タンク51が汚れることを低減しつつ、燃料の清掃を容易にすることができる。
【0046】
また、既存のボンネット部材BN1を、吹きこぼれた燃料の燃料タンク51への付着を防ぐカバーとして利用することができる。このため、ボンネット部材BN1とは別に上記のカバーを設ける構成に比べて、簡素な構成で(少ない部品点数で)、上述した本実施形態の効果を得ることができる。
【0047】
開口部101の周囲には、下方に向かって凹む凹部100が位置する。これにより、液体注入口51bから吹きこぼれた燃料を凹部100内に集めることができる。したがって、凹部100の内部を拭くことで、吹きこぼれた燃料を容易に除去することが可能となる。この観点では、本実施形態のように、ボンネット部材BN1は、下方に向かって凹む凹部100を有し、凹部100は、開口部101の周囲に位置することが望ましい。
【0048】
凹部100には、傾斜底面部100aが設けられる。これにより、凹部100で受けた燃料は、傾斜底面部100aに沿って、傾斜底面部100aが傾斜する方向(例えば斜め下方)に流れる。このため、燃料は傾斜底面部100aの下方側(下端近傍)に溜まる。したがって、傾斜底面部100aの下方側を拭くことで、吹きこぼれた燃料を除去することがさらに容易になる。この観点では、本実施形態のように、凹部100は、少なくとも一部が下方に傾斜する傾斜底面部100aを有することが望ましい。
【0049】
傾斜底面部100aに含まれる第1底面部100a1は、水平方向に含まれる一方向(本実施形態では左右方向)の一方側(本実施形態では左方)から他方側(本実施形態では右方)に向かうにつれて、下方に傾斜する。これにより、凹部100で受けた燃料は、傾斜底面部100aの下方側に向かって流れつつ、水平方向においては、上記の一方側から他方側に向かって流れる。このため、燃料は凹部100内で上記の他方側に溜まる。これにより、作業者は凹部100内で他方側に溜まった燃料をまとめて拭き取ることが可能となる。この観点では、本実施形態のように、傾斜底面部100aは、水平方向に含まれる上記の一方向の一方側から他方側に向かうにつれて、下方に傾斜することが望ましい。
【0050】
ボンネット部材BN1は、上部旋回体4の中央より右側に配置されるとともに、第1底面部100a1は、左方から右方に向かうにつれて、下方に傾斜する。つまり、第1底面部100a1の傾斜方向は、左右方向において、上部旋回体4の内側から外側に向かう方向である。これにより、凹部100で受けた燃料は、左右方向において、凹部100内を上部旋回体4の内側から外側に向かって流れ、端部付近に溜まる。したがって、作業者は、上部旋回体4の外側から、凹部100内で端部付近に溜まった燃料を拭き取りやすくなる。この観点では、本実施形態のように、上記の一方向において、一方側から他方側に向かう方向(傾斜方向)は、上部旋回体4の内側から、上部旋回体4の外側に向かう方向であることが望ましい。
【0051】
燃料タンク51は、左右方向において、上部旋回体4の中央に対して右側にずれて位置する。このような燃料タンク51の配置において、傾斜底面部100aの上記の傾斜方向、つまり、上部旋回体4の内側から上部旋回体4の外側に向かう方向は、上述のように、左方から右方に向かう方向である。この場合、作業者は、上部旋回体4の右側から燃料タンク51に近づいて、凹部100内で右側に溜まった燃料を拭き取りやすくなる。なお、図示はしないが、燃料タンク51が上部旋回体4の中央に対して左側にずれて位置する場合、傾斜底面部100aの上記の傾斜方向は、逆に、右方から左方に向かう方向であればよい。この場合、作業者は、上部旋回体4の左側から燃料タンク51に近づいて、凹部100内で左側に溜まった燃料を拭き取りやすくなる。したがって、傾斜底面部100aの上記の傾斜方向が左右方向である本実施形態の構成は、燃料タンク51が上部旋回体4の幅方向(左右方向)の中央に対して左右のいずれか一方にずれて位置する場合に非常に有効となる。
【0052】
なお、作業者が上部旋回体4の外部から燃料タンク51にアクセスすることを容易にする観点から、燃料タンク51は、上部旋回体4の内部において、上部旋回体4の外側寄りに配置されることが望ましいが、多少奥まった位置に配置されてもよい。
【0053】
本実施形態のように、凹部100の傾斜底面部100aの少なくとも一部が、一方向(例えば左右方向)の一方側(例えば左側)から他方側(例えば右側)に向かって下方に傾斜する構成において、図7に示すように、平面視で、上記一方向に垂直な方向(本実施形態では前後方向)の幅をWDとする。凹部100における幅WDは、開口部101よりも他方側(例えば右側)の領域では、他方側(例えば右側)に向かうにつれて狭くなる。これにより、凹部100で受けた燃料は、凹部100内を傾斜底面部100aの傾斜に沿って他方側に向かって流れ、他方側の端部に位置する先端部100c付近に溜まる。したがって、燃料を拭き取る範囲が先端部100c付近に集約され、作業者は、短時間で燃料を拭き取れる。この観点では、本実施形態のように、開口部101よりも上記一方向の他方側において、平面視で、一方向と垂直な方向における凹部100の幅は、他方側に向かうにつれて狭くなることが望ましい。
【0054】
〔5.タンクカバーの構成〕
タンクカバーTCの構成について、図12及び図13に基づいて説明する。図12は、タンクカバーTCの閉状態でのボンネットBNの右側面図である。図13は、タンクカバーTCが上方に回動された状態でのボンネットBNの右側面図である。なお、図13では、便宜的に、キャップ51C等の図示を省略している。
【0055】
図12に示すように、タンクカバーTCは、前後方向に延びる樹脂製の中空部材で構成される。タンクカバーTCは、ボンネット部材BN1、前側面カバーBN2、後側面カバーBN3、及び燃料タンク51(図13参照)の上方に位置する。特に、タンクカバーTCの前方側がボンネット部材BN1及び燃料タンク51の上方に位置する。そして、タンクカバーTCは、燃料タンク51の液体注入口51bの上方から後方に延びて設けられる。
【0056】
図13に示すように、タンクカバーTCの後方側には、ヒンジ部材73が設けられる。ヒンジ部材73の一方側は、タンクカバーTCに取り付けられ、ヒンジ部材73の他方側は、上部旋回体4に取り付けられる。これにより、タンクカバーTCは、後方側を回動支点として、上部旋回体4に対して回動可能に支持される。なお、タンクカバーTCは、上記の構成に限定されず、例えば、金属製の部材で構成されてもよいが、タンクカバーTCの回動を容易に(小さな力で)するという観点では、軽量に構成されることが望ましい。
【0057】
タンクカバーTCの下端部がボンネット部材BN1、前側面カバーBN2、及び後側面カバーBN3のそれぞれの一部と接している状態(図12参照)から、タンクカバーTCの前端側を上方に向かって回動させると、燃料タンク51の液体注入口51bが露出する(図13参照)。一方、液体注入口51bが露出している状態から、タンクカバーTCの前端側を下方に向かって回動させると、タンクカバーTCは、液体注入口51bに被さり、液体注入口51bを隠す(図12参照)。すなわち、液体注入口51bは、タンクカバーTCによって上方から覆われる。このように、タンクカバーTCは、液体注入口51bに対して開閉可能に設けられる。これにより、液体注入口51bをタンクカバーTCで保護しつつ、タンクカバーTCを開けることで、液体注入口51bへのアクセスが容易になる。このような観点では、本実施形態のように、油圧ショベル1は、液体注入口51bを覆うタンクカバーTCを備え、タンクカバーTCは、液体注入口51bに対して開閉可能に設けられることが望ましい。
【0058】
タンクカバーTCが閉まっているとき、タンクカバーTCは、液体注入口51bに被さるとともに、ボンネット部材BN1の上壁部BN1bにも被さり、上壁部BN1bを隠す。したがって、上壁部BN1bに形成される凹部100は、タンクカバーTCによって上方から覆われている。これにより、凹部100における雨水等の貯留が避けられる。この観点では、本実施形態のように、タンクカバーTCは、閉状態において、ボンネット部材BN1の凹部100を覆うことが望ましい。
【0059】
タンクカバーTCは、後方側を回動支点として回動可能に支持されるとともに、液体注入口51b及び凹部100に対して開閉可能に設けられる。これにより、タンクカバーTCの開閉が容易になりつつ、タンクカバーTCを開けると、タンクカバーTCの前方側が後方側に比べて上方に大きく移動する。したがって、タンクカバーTCの前方側で下方に位置する液体注入口51b及び凹部100の周辺に広いスペースが生じ、液体注入口51b及び凹部100へのアクセスが容易になる。この観点では、本実施形態のように、タンクカバーTCは、液体注入口51bの上方から後方に延びて設けられるとともに、後方側を回動支点として回動可能に支持されることが望ましい。
【0060】
〔6.補足〕
燃料タンク51の上部から液体注入口51bが突出する向きは、完全に上を向く方向(真上の方向)には限定されない。例えば、完全に上を向く方向から斜め方向に液体注入口51bが突出する場合も、本実施形態のボンネット部材BN1を利用することにより、本実施形態の効果を得ることができる。よって、完全に上を向く方向から斜め方向に突出する液体注入口51bも、「上方に向かって突出する液体注入口51b」に含まれる。
【0061】
本実施形態では、ボンネット部材BN1が凹部100を有する構成について説明したが、凹部100を有することは必須ではない。ボンネット部材BN1において、開口部101の周囲に凹部100が形成されていなくても、液体注入口51bから燃料が吹きこぼれた場合には、上記燃料は、ボンネット部材BN1における開口部101の周囲に付着する。したがって、上記燃料を布等で拭き取って清掃できることに変わりはない。つまり、この場合でも、燃料タンク51の汚れを低減しつつ、上記燃料の清掃を容易にする効果を得ることができる。
【0062】
開口部101は、液体注入口51bの開口部101への嵌め込みのし易さを考慮すると、液体注入口51bの最大径よりも十分に大きい径を有して形成されることが望ましい。ただし、開口部101が大きすぎると、液体注入口51bと、開口部101との間に形成される隙間が大きくなる。そして、液体注入口51bから吹きこぼれた燃料が上記隙間を介して燃料タンク51に付着しやすくなる。このため、開口部101の大きさは、液体注入口51bの最大径よりも大きい範囲内で、液体注入口51bの開口部101への嵌め込みのし易さと、吹きこぼれた燃料の燃料タンク51への付着低減とのバランスを考慮して適切に設定されればよい。
【0063】
本実施形態では、ボンネット部材BN1が燃料タンク51の一部を覆う構成について説明したが、ボンネット部材BN1がタンクTKの一部を覆う構成であればよい。上述のように、タンクTKは、燃料タンク51を含み、作動油タンク62も含む。さらに、タンクTKは、例えば、エンジン45の排気ガスを浄化する後処理装置に用いられる尿素水を貯留する尿素水タンクを含んでもよい。
【0064】
つまり、作動油タンク62または上記の尿素水タンクを覆う部材として、本実施形態で説明したボンネット部材BN1の構成を適用することは可能である。特に、燃料タンク51に対する給油は、作動油タンク62および尿素水タンクへの液体の補充に比べて頻繁に行われる。このため、液体注入口51bから液体が吹きこぼれる頻度も、燃料タンク51については高くなりやすい。このため、本実施形態で説明したボンネット部材BN1の構成は、特に、タンクTKが燃料タンク51である場合に非常に有効となる。
【0065】
以上では、作業機械として、油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、作業機械は、油圧ショベル1に限定されず、ホイールローダ、移動式クレーン等の建設機械であってもよい。また、作業機械は、コンバイン、トラクタ等の農業機械であってもよい。
【0066】
〔7.付記〕
本実施形態で説明した油圧ショベル1は、以下の付記に示す作業機械と表現することもできる。
【0067】
付記(1)の作業機械は、
上方に向かって突出する液体注入口を上部に有するタンクと、
前記タンクの一部を覆うボンネット部材と、を備え、
前記ボンネット部材は、前記液体注入口が挿入される開口部を有する。
【0068】
付記(2)の作業機械は、付記(1)に記載の作業機械において、
前記ボンネット部材は、下方に向かって凹む凹部を有し、
前記凹部は、前記開口部の周囲に位置する。
【0069】
付記(3)の作業機械は、付記(2)に記載の作業機械において、
前記凹部は、少なくとも一部が下方に傾斜する傾斜底面部を有する。
【0070】
付記(4)の作業機械は、付記(3)に記載の作業機械において、
前記傾斜底面部は、水平方向に含まれる一方向の一方側から他方側に向かうにつれて下方に傾斜する。
【0071】
付記(5)の作業機械は、付記(4)に記載の作業機械において、
前記一方向において、前記一方側から前記他方側に向かう方向は、前記タンクが配置される機体の内側から、前記機体の外側に向かう方向である。
【0072】
付記(6)の作業機械は、付記(5)に記載の作業機械において、
前記一方向は、左右方向であり、
前記タンクは、前記機体の幅方向の中央に対して、左右のいずれか一方にずれて位置する。
【0073】
付記(7)の作業機械は、付記(5)又は(6)に記載の作業機械において、
前記開口部よりも前記一方向の前記他方側において、
平面視で、前記一方向と垂直な方向における前記凹部の幅は、前記他方側に向かうにつれて狭くなる。
【0074】
付記(8)の作業機械は、付記(2)から(7)のいずれかに記載の作業機械において、
前記液体注入口を覆うタンクカバーをさらに備え、
前記タンクカバーは、前記液体注入口に対して開閉可能に設けられる。
【0075】
付記(9)の作業機械は、付記(8)に記載の作業機械において、
前記タンクカバーは、閉状態において、前記ボンネット部材の前記凹部を覆う。
【0076】
付記(10)の作業機械は、付記(8)又は(9)に記載の作業機械において、
前記タンクカバーは、前記液体注入口の上方から後方に延びて設けられるとともに、後方側を回動支点として回動可能に支持される。
【0077】
付記(11)の作業機械は、付記(1)から(10)のいずれかに記載の作業機械において、
前記タンクは、燃料を貯留する燃料タンクを含む。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で拡張または変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、例えば建設機械、農業機械等の作業機械に利用可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 油圧ショベル(作業機械)
4 上部旋回体(機体)
51 燃料タンク
51b 液体注入口
100 凹部
100a 傾斜底面部
101 開口部
BN1 ボンネット部材
TC タンクカバー
TK タンク
WD 幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13