(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159025
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】シート分離装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B65H 5/22 20060101AFI20241031BHJP
B65H 5/02 20060101ALI20241031BHJP
B65H 29/52 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
B65H5/22 A
B65H5/02 B
B65H29/52
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074748
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(72)【発明者】
【氏名】土屋 浩昭
【テーマコード(参考)】
3F049
3F101
【Fターム(参考)】
3F049AA07
3F049BA04
3F049DA00
3F049DA19
3F049LA01
3F049LA07
3F049LB03
3F101FA01
3F101FB11
3F101FC03
3F101FC16
3F101LA01
3F101LA07
3F101LB03
(57)【要約】
【課題】画像形成面に接触することなく搬送部材からシートを安定して分離できるシート分離装置を提供する。
【解決手段】画像形成システムは、所定の搬送方向に沿ってシートを搬送する搬送部材17と、前記搬送部材17から前記シートを分離するシート分離装置21と、を備え、前記シート分離装置21は、気流を発生させる気流発生部61と、前記搬送部材17からの前記シートの分離位置において、前記気流発生部61で発生した気流を、前記シートよりも上方の位置から前記搬送方向の下流側に向かって前記シートよりも上方に吹き出すダクト63と、を備えている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の搬送方向に沿ってシートを搬送する搬送部材と、前記搬送部材から前記シートを分離するシート分離装置と、を備える画像形成システムであって、
前記シート分離装置は、
気流を発生させる気流発生部と、
前記搬送部材からの前記シートの分離位置において、前記気流発生部で発生した気流を、前記シートよりも上方の位置から前記搬送方向の下流側に向かって前記シートよりも上方に吹き出すダクトと、を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記シート分離装置は、前記ダクトを通過した気流を、前記シートの上方で前記搬送方向に沿って案内するダクトガイドを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記ダクトガイドには、前記ダクトガイド内の気流が前記ダクトガイドの外部に通り抜け可能な隙間が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記搬送部材よりも前記搬送方向の下流側に配置された、上下方向に対向する上ガイド板及び下ガイド板からなる排出ガイドと、
前記排出ガイドの前記搬送方向の下流側に配置された排出ローラーと、を更に備え、
前記ダクトガイドは、前記ダクトと前記上ガイド板とに接続していることを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記ダクトガイドは、該ダクトガイドの下面よりも下方に突き出た手裏剣状のローラーを備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記搬送部材は、厚さ方向に貫通する多数の貫通孔を有するエンドレス状の搬送ベルトであり、
前記貫通孔に負圧を生じさせ、前記シートを前記搬送ベルトに引き付ける吸引装置を更に備え、
前記吸引装置は、前記分離位置において、前記搬送ベルトに前記シートを引き付ける力を他の位置よりも低く、あるいは、ゼロとすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送部材からシートを分離するシート分離装置及びシート分離装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット方式の画像形成装置において、通常、シートはエンドレス状の搬送ベルトによって搬送される。シートは、搬送ベルトから分離されて次の工程に搬送される。搬送ベルトからシートを分離する方法として、搬送ベルトが巻き掛けられているローラーによって曲率分離する方法や分離爪を使用する方法が考えられる。
【0003】
しかし、ローラーの径が大きい場合は、普通紙等の剛性の低いシートを効果的に曲率分離することは不可能である。また、搬送ベルトには多数の貫通孔が開けられており、この貫通孔を負圧とすることで、シートを搬送ベルトに吸着させながら搬送するようになっている。このため、分離爪を使用すると、分離爪の先端が貫通孔に引っ掛かる可能性があるので、分離爪を使用することは不可能である。
【0004】
あるいは、風の力を利用して、搬送部材からシートを分離する機構も知られている。この機構は、大別すると、特許文献1~3に記載されているように、風の力を用いてシートを吸引して分離する方法と、特許文献4~5に記載されているように、シートの搬送方向の下流側から上流側に向かって風を当ててシートの先端部を分離する方法と、がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭60-122642号公報
【特許文献2】特開平06-219178号公報
【特許文献3】特開2000-63535号公報
【特許文献4】特開平02-132070号公報
【特許文献5】特開平07-277605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、インクジェット方式の画像形成装置の場合、画像形成直後のシートの画像形成面は十分に乾燥していない。風の力を用いてシートを吸引して分離する方法では、シートを吸引する部材がシートの表面(画像形成面)に接触する。また、シートの先端部を分離する方法では、搬送されるシートが一枚の場合、分離した後のシートの挙動が不安定であり、画像形成面が近傍のガイド部材等に接触する可能性が高い。したがって、これらの方法は、インクジェット方式で画像が形成された直後のシートには適用できない。
【0007】
本発明は上記事情を考慮し、画像形成面に接触することなく搬送部材からシートを安定して分離できるシート分離装置を備える画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の画像形成システムは、所定の搬送方向に沿ってシートを搬送する搬送部材と、前記搬送部材から前記シートを分離するシート分離装置と、を備える画像形成システムであって、前記シート分離装置は、気流を発生させる気流発生部と、前記搬送部材からの前記シートの分離位置において、前記気流発生部で発生した気流を、前記シートよりも上方の位置から前記搬送方向の下流側に向かって前記シートよりも上方に吹き出すダクトと、を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明において、前記シート分離装置は、前記ダクトを通過した気流を、前記シートの上方で前記搬送方向に沿って案内するダクトガイドを備えていることを特徴としてもよい。
【0010】
本発明において、前記ダクトガイドには、前記ダクトガイド内の気流が前記ダクトガイドの外部に通り抜け可能な隙間が形成されていることを特徴としてもよい。
【0011】
本発明において、前記搬送部材よりも前記搬送方向の下流側に配置された、上下方向に対向する上ガイド板及び下ガイド板からなる排出ガイドと、前記排出ガイドの前記搬送方向の下流側に配置された排出ローラーと、を更に備え、前記ダクトガイドは、前記ダクトと前記上ガイド板とに接続していることを特徴としてもよい。
【0012】
本発明において、前記ダクトガイドは、該ダクトガイドの下面よりも下方に突き出た手裏剣状のローラーを備えることを特徴としてもよい。
【0013】
本発明において、前記搬送部材は、厚さ方向に貫通する多数の貫通孔を有するエンドレス状の搬送ベルトであり、前記貫通孔に負圧を生じさせ、前記シートを前記搬送ベルトに引き付ける吸引装置を更に備え、前記吸引装置は、前記分離位置において、前記搬送ベルトに前記シートを引き付ける力を他の位置よりも低く、あるいは、ゼロとすることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、搬送部材によって搬送されるシートの上方に搬送方向の下流側へ向かう気流を形成することで、シートが気流に引き寄せられるので、搬送部材からシートを確実に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成システムを示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る画像形成システムの乾燥装置の内部構成を模式的に示す正面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る画像形成システムにおいて、シート分離装置によるシート分離動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成システムについて説明する。
【0017】
まず、
図1を参照して、画像形成システムについて説明する。
図1は、画像形成システムを示す斜視図である。各図に適宜付されるL、R、Fr、Rrは、それぞれ画像形成システム1の左側、右側、前側、後側を示している。
【0018】
画像形成システム1は、給紙装置3、画像形成装置5、乾燥装置7、後処理装置9、を備えている。給紙装置3は、シートを収容し、画像形成装置5へシートを送給する。画像形成装置5は、給紙装置3の左側に配置され、給紙装置3から送給されたシートに、例えば、外部コンピュータから入力された画像データに基づいて、インクジェット方式によって画像を形成する。乾燥装置7は、画像形成装置5の左側に配置され、画像が形成されたシートを搬送しながら乾燥する。後処理装置9は、乾燥装置7の左側に配置され、乾燥装置7で乾燥されたシートに後処理を施す。
【0019】
次に、
図2を参照して、乾燥装置7について説明する。
図2は乾燥装置の内部構成を模式的に示す正面図である。
【0020】
乾燥装置7のハウジング11の右側面には、画像形成装置5から排出されたシートを受け取る受取口13が形成されている。また、ハウジング11の左側面には、後処理装置9へシートを排出する排出口15が形成されている。ハウジング11の内部には、搬送ベルト17と、乾燥機19と、シート分離装置21と、排出ガイド23と、排出ローラー25と、が備えられている。
【0021】
搬送ベルト17は、厚さ方向に貫通する多数の貫通孔が開けられたエンドレスベルトである。搬送ベルト17は、左右に離間して配置された駆動ローラー31及び従動ローラー33に巻き掛けられている。駆動ローラー31の回転によって、搬送ベルト17は
図2の反時計回り方向に走行する。上側の走行軌道に沿って走行する搬送ベルト17は、受取口13から受け入れられたシートが、排出口15に向かう搬送方向Xに沿って搬送される搬送路を形成する。搬送ベルト17は、本発明における搬送部材の一例である。
【0022】
搬送ベルト17の中空部には、搬送板35と、複数個の吸引部屋37と、複数個の吸引装置39と、が配置されている。搬送板35は、上側の走行軌道に沿って走行する搬送ベルト17の内側の面に対向するように、両ローラー間に配置されている。搬送板35の搬送方向Xの最下流側端部35aは、駆動ローラー31よりも搬送方向Xの上流側に位置している。搬送板35には、厚さ方向に貫通する多数個の貫通孔が開けられている。複数個の吸引部屋37は、搬送板35の下方に、搬送方向Xに沿って配置されている。吸引装置39は、吸引部屋37の下方に配置されて、吸引部屋37に負圧を発生させる。吸引部屋37が負圧になると、搬送板35の貫通孔と上側の走行軌道に沿って搬送される搬送ベルト17の貫通孔とに負圧が生じ、シートが搬送ベルト17に引き付けられる。
【0023】
乾燥機19は、搬送ベルト17の上側の走行軌道の上方に配置されている。乾燥機19は、下面が開口したハウジング41と、ハウジング41内に収容されて、搬送方向Xに沿って配置された複数個のヒーター43及びヒーター43毎に設けられた反射板45と、ハウジング41の下開口を覆う保護ネット47と、を有している。ヒーター43から発せられた熱線が反射板45で反射されて、搬送ベルト17によって搬送されるシートに照射され、シートの画像形成面を乾燥させる。
【0024】
シート分離装置21は、搬送方向Xにおいて乾燥機19の下流側に配置されて、搬送ベルト17からシートを分離する。シート分離装置21については後述する。
【0025】
排出ガイド23は、搬送方向Xにおいてシート分離装置21の下流側に配置されて、上下方向に所定の間隙を開けて配置された上ガイド板51と下ガイド板53とを有している。排出ガイド23は、シート分離装置21によって搬送ベルト17から分離されたシートを案内する。
【0026】
排出ローラー25は、搬送方向Xにおいて排出ガイド23の下流側に配置されて、排出ガイド23に沿って案内されたシートを排出口15に搬送する。
【0027】
次に、シート分離装置21について
図2と
図3も参照して説明する。
図3は、シート分離装置21によるシート分離動作を説明する図である。シート分離装置21は、気流を発生させる気流発生部としてのファン61と、ファン61で発生された気流が通るダクト63と、ダクト63に接続するダクトガイド65と、を備えている。
【0028】
ファン61は、例えばシロッコファンであり、
図3に示されるように、空気を吸い込む吸込み口61aと、吸いこまれた空気を吹き出す吹出し口61bと、を有している。ファン61は、吹出し口61bが下方を向く姿勢で、乾燥機19よりも搬送方向Xの下流側に配置されている。この例では、2台のファン61が、搬送方向Xと交差する幅方向に沿って設置されている。
【0029】
ダクト63は、上下方向に対向する上板及び下板と、左右方向に対向する側板と、から構成され、入口63aから下方に向かう上流部63xと、上流部63xから出口63bに向かって搬送方向Xの下流側に傾斜した下流部63yと、を有している。入口63aは、ファン61の吹出し口61bに接続されている。出口63bは、搬送板35よりも搬送方向Xの下流側、かつ、駆動ローラー59と搬送ベルト17との接触部よりも搬送方向Xの上流側であって、上側の軌道に沿って走行する搬送ベルト17よりも上方に位置し、搬送方向Xの下流側に開口している。一例として、出口63bは、上側の軌道に沿って走行する搬送ベルト17よりも1cm上方に位置している。
【0030】
下流部63yは、烏口状に形成されている。すなわち、下流部63yは、断面積が出口63bに向かって徐々に狭くなるように形成されている。言い換えると、下流部63yは、上板と下板との間隔が、出口63bに向かって徐々に狭くなるように形成されている。さらに、下流部63yの下板は、出口63bに向かってやや上方に傾斜している。一例で、下板は、水平面に対して5度傾斜している。
【0031】
ダクトガイド65は、駆動ローラー31の上方において、ダクト63の上板と上ガイド板51との間に配置されている。ダクトガイド65には、搬送方向Xに沿った複数の隙間65aが、幅方向に所定の間隔を開けて形成されている。ダクトガイド65は、上ガイド板51に向かってやや下方に傾斜している。
【0032】
上記構成を有するシート分離装置21のシート分離動作について、
図3を参照して説明する。前述のように、シートSは搬送ベルト17に引き付けられながら搬送される。ただし、搬送板35の最下流側端部35aと駆動ローラー31との間には吸引部屋37が設けられていないので、搬送板35を通過すると、シートを搬送ベルト17に引き付ける力が小さくなる、あるいは、ゼロになる。そこで、シート分離装置21は、搬送板35の最下流側端部35aと駆動ローラー31との間において、搬送ベルト17からシートSを分離する。つまり、搬送板35の最下流側端部35aと駆動ローラー31との間が、本発明におけるシートの分離位置である。
【0033】
乾燥装置7の駆動中、ファン61は駆動し続けている。これにより、空気が吸込み口61aから取り込まれ、吹出し口61bから吹き出される。吹き出された空気(気流)は、ダクト63の入口63aからダクト63内に入り、出口63bから排出される。排出された空気(気流)Fは、
図3の矢印に示されるように、ダクトガイド65に沿って、搬送ベルト17によって搬送されるシートSの上方を、搬送方向Xの下流側に流れる。すなわち、シートSよりも約1cm上方を、シートSとほぼ平行に下流側へ流れる。言い換えると、シートSと気流Fとの間には、空気の層が存在する。
【0034】
シートSの分離位置において、搬送ベルト17の貫通孔内の空間の空気は静止状態であるが、シートSの上方の空間は気流Fが存在する。この結果、シートSの下方の空間である搬送ベルト17の貫通孔内の空間よりも、シートSの上方の空間の気圧が低くなる。すると、シートSが上方に引き寄せられ、搬送ベルト17から浮き上がる。そして、気流Fに沿って下流側へ搬送される。ただし、気流Fは、ダクトガイド65とシートSとの間に存在しているので、シートSはダクトガイド65には接触しない。
【0035】
ダクトガイド65に、ダクトガイド65の外部と内部とを連通して、空気が通り抜ける隙間65aが形成されている。そのため、ダクト63から排出された気流Fは、ダクトガイド65の内部から、隙間65aを通ってダクトガイド65の外部に吹き抜ける。すると、シートSを引き寄せていた気流Fが消滅するので、シートSは自重によって下ガイド板53に落下する。その後、シートSは排出ガイド23に沿って排出ローラー25に案内され、排出ローラー25によって排出口15に送り出される。
【0036】
上記説明したように、本発明によれば、搬送ベルト17によって搬送されるシートSの上方に搬送方向Xの下流側へ向かう気流を形成することで、シートSが気流に引き寄せられて搬送ベルト17から分離される。この際、シートSとダクトガイド65との間に気流が存在するので、シートSがダクトガイド65に接触しない。このように、画像形成面を汚染することなく、シートSを確実に搬送ベルト17から分離することができる。
【0037】
特に、本発明は、ローラーによる曲率分離が困難な場合や、搬送ベルト17に貫通孔が設けられて分離爪を使用できない場合に、より適している。
【0038】
また、本発明においては、シートSの下方に空間が存在することが好ましいので、搬送ベルト17に厚さ方向に貫通する多数の貫通孔が開けられている。あるいは、搬送ベルト17をメッシュ部材で作成してもよい。さらには、駆動ローラー31の表面に、周方向に沿った複数個の溝を形成してもよい。この場合、シートSを気流Fに引き付ける力をより大きくできる。また、搬送方向Xの最下流の吸引部屋37の圧力を、他の吸引部屋37よりも低くする、あるいは、ゼロとするように吸引装置39を制御してもよい。
【0039】
また、
図3に示されるように、ダクトガイド65に手裏剣状のローラー71を設けてもよい。ローラー71は、ダクトガイド65の下面よりもやや下方に突き出ている。この場合、浮き上がったシートSがダクトガイド65に接触することをより確実に防止できる。ローラー71は手裏剣状であり、シートSの画像形成面とローラー71との接触面積はごく狭いので、画像形成面がローラー71と接触しても画像形成面は乱されない。
【0040】
本発明においては、ダクト63の下流側にダクトガイド65を設けたが、ダクトガイド65は必ずしも必要ではない。ただし、ダクトガイド65を設ける方が、搬送方向Xに沿った安定した気流Fを形成することができるので好ましい。
【0041】
また、ダクト63に整流板を設け、ダクト63内を通過する気流を幅方向に均一化してもよい。
【0042】
また、本発明では、乾燥装置7に設けられたシート分離装置21について説明したが、画像形成装置5にもシート分離装置21を設けてもよい。
【0043】
上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0044】
1 画像形成システム
17 搬送部材(搬送ベルト)
21 シート分離装置
23 排出ガイド
25 排出ローラー
37 吸引装置
61 ファン(気流発生部)
63 ダクト
65 ダクトガイド
71 手裏剣状ローラー