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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159039
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】送風システム及び送風プログラム
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/70 20060101AFI20241031BHJP
   F24F 11/77 20180101ALI20241031BHJP
   F24F 7/007 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
E04B1/70 E
F24F11/77
F24F7/007 B
F24F7/007 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074769
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】322004902
【氏名又は名称】株式会社幸和テック
(71)【出願人】
【識別番号】522292943
【氏名又は名称】株式会社バローマックス
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】金山 順建
(72)【発明者】
【氏名】江崎 篤
【テーマコード(参考)】
2E001
3L056
3L260
【Fターム(参考)】
2E001DB01
2E001DB02
2E001FA15
2E001FA17
2E001ND05
3L056BD02
3L056BD03
3L056BE01
3L056BE03
3L056BG02
3L260BA24
3L260CA12
3L260CA13
3L260CA25
3L260FA16
3L260FC05
(57)【要約】
【課題】壁部に結露が生じやすい温度及び湿度の条件が満たされた場合に限って、送風装置を駆動する。
【解決手段】送風システムは、建物内を天井裏空間及び室内空間に区分けする天井壁に向けて送風する送風装置と、送風装置の駆動及び停止を制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、天井裏空間の第1温度T1及び第1相対湿度H1に基づいて、天井裏空間の第1露点温度D1を算出する。そして、送風装置は、室内空間の第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が、予め定められた第1開始値ST1以下であることを条件として、送風装置の駆動を開始する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内を第1空間及び第2空間に区分けする壁部に向けて送風する送風装置と、
前記送風装置の駆動及び停止を制御する制御装置と、
前記第1空間内の温度である第1温度を検出する第1温度センサと、
前記第1空間内の相対湿度である第1相対湿度を検出する第1湿度センサと、
前記第2空間内の温度である第2温度を検出する第2温度センサと、
を備え、
前記制御装置は、
前記第1温度及び前記第1相対湿度に基づいて、前記第1空間の露点温度である第1露点温度を算出し、
前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が、予め定められた第1開始値以下であることを条件として、前記送風装置の駆動を開始する
送風システム。
【請求項2】
前記第2空間内の相対湿度である第2相対湿度を検出する第2湿度センサ、をさらに備え、
前記制御装置は、
前記第2温度及び前記第2相対湿度に基づいて、前記第2空間の露点温度である第2露点温度を算出し、
前記第1温度から前記第2露点温度を減算した差分が、予め定められた第2開始値以下であることを条件として、前記送風装置の駆動を開始する
請求項1に記載の送風システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記送風装置の駆動を開始した後、前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が、前記第1開始値以上の値として定められた停止値を超えたことを条件として、前記送風装置を停止する
請求項1に記載の送風システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記送風装置の駆動を開始した後、前記差分が前記停止値を超えた時点から、予め定められた規定時間以上、前記送風装置の駆動を継続したことを条件として、前記送風装置を停止する
請求項3に記載の送風システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記送風装置の駆動を開始した時点から、予め定められた規定時間以上、前記送風装置の駆動を継続したことを条件として、前記送風装置を停止する
請求項3に記載の送風システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が小さいほど、前記規定時間を長い時間にする
請求項4又は5に記載の送風システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記送風装置の出力を、0%以上100%以下の範囲内で調整可能であり、
前記制御装置は、
前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が前記第1開始値未満の値として定められた規定値以下である場合には、前記送風装置の出力を0%より大きい第1出力とし、
前記差分が前記第1開始値以下であり、且つ前記差分が前記規定値より大きい場合には、前記送風装置の出力を、0%より大きく且つ前記第1出力よりも小さい第2出力にする
請求項1に記載の送風システム。
【請求項8】
同一の前記壁部に対して送風する複数の前記送風装置を備え、
前記制御装置は、
前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が前記第1開始値以下であっても、前記差分が前記第1開始値未満の値として定められた規定値以上である場合には、複数の前記送風装置のうちの一部についてのみ、駆動を開始する
請求項1に記載の送風システム。
【請求項9】
建物内を第1空間及び第2空間に区分けする壁部に向けて送風する送風装置と、
前記送風装置の駆動及び停止を制御する制御装置と、
前記第1空間内の温度である第1温度を検出する第1温度センサと、
前記第1空間内の相対湿度である第1相対湿度を検出する第1湿度センサと、
前記第2空間内の温度である第2温度を検出する第2温度センサと、
を備えた送風システムを対象とし、
前記制御装置に、
前記第1温度及び前記第1相対湿度に基づいて、前記第1空間の露点温度である第1露点温度を算出する処理と、
前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が、予め定められた第1開始値以下であることを条件として、前記送風装置の駆動を開始する処理と、
を実行させる
送風プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風システム及び送風プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、送風装置を開示している。送風装置は、ベース部と、カバー部と、備えている。ベース部は、室内における天井壁に取り付けられる。カバー部は、ベース部を覆っている。また、カバー部は、ベース部に対して隙間を空けて配置されている。そして、送風装置は、圧送された空気を、カバー部とベース部との間の隙間から天井壁に向けて送風する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-204294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物内が天井壁によって天井裏空間と室内空間とに区分けされている場合、両空間の温度差によって天井壁の表面で結露することがある。特許文献1のような送風装置を用いて天井壁に向けて空気を送風すれば、天井壁の表面に結露した水分を蒸発させることはできる。しかしながら、天井裏空間と室内空間との温度関係及び湿度関係によっては、天井壁の表面で結露しない状況もあり得る。したがって、天井壁の表面で結露したとき、又は結露しやすいときに限って、送風装置を駆動させるシステムが望まれる。なお、天井壁に限らず、建物内が壁部によって2つの空間に区分けされている場合にも、同様の課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための一態様は、建物内を第1空間及び第2空間に区分けする壁部に向けて送風する送風装置と、前記送風装置の駆動及び停止を制御する制御装置と、前記第1空間内の温度である第1温度を検出する第1温度センサと、前記第1空間内の相対湿度である第1相対湿度を検出する第1湿度センサと、前記第2空間内の温度である第2温度を検出する第2温度センサと、を備え、前記制御装置は、前記第1温度及び前記第1相対湿度に基づいて、前記第1空間の露点温度である第1露点温度を算出し、前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が、予め定められた第1開始値以下であることを条件として、前記送風装置の駆動を開始する送風システムである。
【0006】
また、上記課題を解決するための一態様は、建物内を第1空間及び第2空間に区分けする壁部に向けて送風する送風装置と、前記送風装置の駆動及び停止を制御する制御装置と、前記第1空間内の温度である第1温度を検出する第1温度センサと、前記第1空間内の相対湿度である第1相対湿度を検出する第1湿度センサと、前記第2空間内の温度である第2温度を検出する第2温度センサと、を備えた送風システムを対象とし、前記制御装置に、前記第1温度及び前記第1相対湿度に基づいて、前記第1空間の露点温度である第1露点温度を算出する処理と、前記第2温度から前記第1露点温度を減算した差分が、予め定められた第1開始値以下であることを条件として、前記送風装置の駆動を開始する処理と、を実行させる送風プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
壁部に結露が生じやすい温度及び湿度の条件が満たされた場合に限って、送風装置の駆動が開始される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、送風システムの概略構成図である。
図2図2は、制御装置の模式構成図である。
図3図3は、送風制御のフローチャートである。
図4図4は、送風制御のフローチャートである。
図5図5は、変更例の送風システムの概略構成図である。
図6図6は、変更例の送風制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<送風システムの全体構成>
以下、建物Bに適用した送風システム100について説明する。
図1に示すように、建物Bは、床壁11、外壁12、屋根13、及び天井壁14を備えている。床壁11は、図示しない基礎を介して地面上に設置されている。床壁11は、地面に対して水平な壁である。外壁12は、床壁11の外縁から上方へと立ち上がっている。外壁12は、床壁11の全域に亘っている。したがって、外壁12は、上方に向けて開口している。屋根13は、外壁12に対して上方から当該外壁12の開口を塞いでいる。すなわち、屋根13の大部分は、床壁11に対して向かい合っている。天井壁14は、床壁11と屋根13との間に位置している。天井壁14は、床壁11と向かい合っている。天井壁14の外縁は、外壁12に連結している。したがって、建物Bは、天井壁14、外壁12、及び屋根13で区画される天井裏空間R1と、床壁11、外壁12、及び天井壁14で区画される室内空間R2と、を有している。このように、天井壁14は、建物B内を第1空間としての天井裏空間R1及び第2空間としての室内空間R2に区分けする壁部である。
【0010】
図1に示すように、送風システム100は、送風装置20を備えている。送風装置20は、吸入口部品21、上流ダクト22、第1下流ダクト23A、及び第2下流ダクト23Bを有している。吸入口部品21は、天井壁14に取り付けられている。吸入口部品21は、室内空間R2側に向けた開口と、天井裏空間R1側に向けた開口と、を有している。これにより、吸入口部品21は、天井壁14に対して室内空間R2側と、天井壁14に対して天井裏空間R1側とを連通させている。なお、吸入口部品21は、図示しないフィルタ及び整流フィン等を備えていることもある。
【0011】
上流ダクト22は、管状である。上流ダクト22の上流端は、吸入口部品21に接続している。第1下流ダクト23Aは、管状である。第1下流ダクト23Aの上流端は、上流ダクト22の上流端に接続している。第2下流ダクト23Bは、管状である。第2下流ダクト23Bの上流端は、上流ダクト22の上流端に接続している。このように、3つのダクト全体としては、上流ダクト22の下流端において2つに分岐した形状になっている。
【0012】
送風装置20は、第1送風口部品24A、及び第2送風口部品24Bを有している。第1送風口部品24Aは、天井壁14に取り付けられている。第1送風口部品24Aは、室内空間R2側に向けた開口と、天井裏空間R1側に向けた開口と、を有している。これにより、第1送風口部品24Aは、天井壁14に対して室内空間R2側と、天井壁14に対して天井裏空間R1側と、を連通させている。また、第1送風口部品24Aは、第1下流ダクト23Aの下流端に接続している。図示は省略するが、第1送風口部品24Aは、第1下流ダクト23Aからの空気の向きを天井壁14に向かう方向に変換するガイドフィンを有している。
【0013】
第2送風口部品24Bは、天井壁14に取り付けられている。第2送風口部品24Bは、室内空間R2側に向けた開口と、天井裏空間R1側に向けた開口と、を有している。これにより、第2送風口部品24Bは、天井壁14に対して室内空間R2側と、天井壁14に対して天井裏空間R1側と、を連通させている。また、第2送風口部品24Bは、第2下流ダクト23Bの下流端に接続している。図示は省略するが、第2送風口部品24Bは、第2下流ダクト23Bからの空気の向きを天井壁14に向かう方向に変換するガイドフィンを有している。
【0014】
送風装置20は、ブロア25を有している。ブロア25は、上流ダクト22と、第1下流ダクト23A及び第2下流ダクト23Bとの接続箇所に位置している。ブロア25は、上流ダクト22側から、第1下流ダクト23A及び第2下流ダクト23B側へと送風する。ブロア25は、電動である。具体的には、ブロア25は、インバータと、インバータから電力を受ける電動モータとを有している。ブロア25の出力は、インバータに対する制御を通じて、0%以上100%以下の範囲内で調整可能である。ブロア25の出力が0%である状態は、送風装置20が停止している状態である。また、ブロア25の出力が0%でない状態は、送風装置20が駆動している状態である。なお、この実施形態では、送風装置20の出力とは、ブロア25の出力のことである。
【0015】
送風装置20が駆動すると、図1において破線矢印で示すように、ブロア25は、上流ダクト22を介して室内空間R2から吸入した空気を、第1下流ダクト23A及び第2下流ダクト23Bに圧送する。その結果、第1送風口部品24Aから天井壁14に向けて空気が送風される。同様に、第2送風口部品24Bから天井壁14に向けて空気が送風される。このように、送風装置20は、天井壁14に向けて送風する装置である。
【0016】
図1に示すように、送風システム100は、第1温度センサ31、第1湿度センサ41、第2温度センサ32、及び第2湿度センサ42を備えている。第1温度センサ31は、天井裏空間R1内に設置されている。第1温度センサ31は、天井裏空間R1内の温度を、第1温度T1として検出する。第1温度センサ31は、検出した第1温度T1を示す信号を出力する。第1湿度センサ41は、天井裏空間R1内に設置されている。第1湿度センサ41は、天井裏空間R1内の相対湿度を、第1相対湿度H1として検出する。第1湿度センサ41は、検出した第1相対湿度H1を示す信号を出力する。
【0017】
第2温度センサ32は、室内空間R2内に設置されている。第2温度センサ32は、室内空間R2内の温度を、第2温度T2として検出する。第2温度センサ32は、検出した第2温度T2を示す信号を出力する。第2湿度センサ42は、室内空間R2内に設置されている。第2湿度センサ42は、室内空間R2内の相対湿度を、第2相対湿度H2として検出する。第2湿度センサ42は、検出した第2相対湿度H2を示す信号を出力する。
【0018】
送風システム100は、制御装置50を備えている。図2に示すように、制御装置50は、演算ユニット51と、ROM52と、RAM53と、周辺回路54と、を有している。演算ユニット51は、各種の演算を電気的に実行可能である。ROM52は、書き込みが制限されている不揮発性のメモリである。ROM52は、送風システム100を対象とする送風プログラムPを記憶している。送風プログラムPは、後述する送風制御の各種処理が記述されたプログラムである。RAM53は、書き込み及び読み出しが可能な揮発性のメモリである。上記の演算ユニット51が、ROM52に記憶されている送風プログラムPを、RAM53を作業領域として実行することで、送風制御が実現される。また、ROM52は、温度と飽和水蒸気圧との関係を示す蒸気圧マップMを記憶している。周辺回路54は、制御装置50がコンピュータとして機能するのに必要なクロック回路、電源回路などを含んでいる。なお、制御装置50は、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、又はそれらの組み合わせを含む回路であってもよい。
【0019】
制御装置50は、第1温度センサ31から第1温度T1を示す信号を受信する。また、制御装置50は、第2温度センサ32から第2温度T2を示す信号を受信する。制御装置50は、第1湿度センサ41から第1相対湿度H1を示す信号を受信する。制御装置50は、第2湿度センサ42から第2相対湿度H2を示す信号を受信する。なお、以下では、第1温度T1を示す信号を取得することを、単に第1温度T1を取得する、と略記することがある。他の3つのパラメータについても同様である。
【0020】
制御装置50は、送風装置20の駆動及び停止を制御する。具体的には、制御装置50は、送風装置20におけるブロア25のインバータに制御信号CSを出力する。そして、制御装置50は、インバータの制御を通じて、ブロア25の出力を、停止状態である0%、駆動状態である50%、同じく駆動状態である100%のいずれかに制御する。なお、出力100%は第1出力である。また、出力50%は、第2出力である。
【0021】
<送風制御>
制御装置50による送風制御について説明する。制御装置50は、当該制御装置50がオン状態に切り替えられた場合に送風制御を開始する。また、制御装置50がオフ状態に切り替えられた場合に送風制御を終了する。なお、送風制御を終了するに際しては、制御装置50は、ブロア25の出力を0%にした上で、送風制御を終了する。
【0022】
図3に示すように、送風制御を開始すると、制御装置50は、先ずステップS11の処理を実行する。ステップS11では、制御装置50は、第1温度T1、第1相対湿度H1、第2温度T2、及び第2相対湿度H2を、対応する各センサから取得する。その後、制御装置50は、ステップS12の処理を実行する。
【0023】
ステップS12では、制御装置50は、第1露点温度D1及び第2露点温度D2を算出する。具体的には、制御装置50は、ROM52に記憶されている蒸気圧マップMを参照する。そして、制御装置50は、ステップS11で取得した第1温度T1及び第1相対湿度H1に基づいて、天井裏空間R1内の蒸気圧を算出する。さらに、制御装置50は、蒸気圧マップMに基づき算出した蒸気圧を飽和水蒸気圧とする温度を特定して、これを第1露点温度D1とする。同様の手法で、制御装置50は、蒸気圧マップM、第2温度T2及び第2相対湿度H2に基づいて、第2露点温度D2を算出する。その後、制御装置50は、ステップS13の処理を実行する。
【0024】
ステップS13では、制御装置50は、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分を算出する。そして、制御装置50は、この差分が第1開始値ST1以下であるか否かを判定する。なお、第2温度T2が第1露点温度D1に一致している場合、すなわち上記差分がゼロの場合、天井壁14における天井裏空間R1側で結露し得る。したがって、第1開始値ST1は、ゼロに近い値に定められることが好ましい。この実施形態では、第1開始値ST1は、予め「1」に定められている。上記差分が第1開始値ST1以下である場合(ステップS13:YES)、制御装置50は、ステップS15の処理を実行する。一方、上記差分が第1開始値ST1を超えている場合(ステップS13:NO)、制御装置50は、ステップS14の処理を実行する。
【0025】
ステップS14では、制御装置50は、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分を算出する。そして、制御装置50は、この差分が第2開始値ST2以下であるか否かを判定する。なお、第1温度T1が第2露点温度D2に一致している場合、すなわち上記差分がゼロの場合、天井壁14における室内空間R2側の面で結露し得る。したがって、第2開始値ST2は、ゼロに近い値に定められることが好ましい。この実施形態では、第2開始値ST2は、第1開始値ST1と同じで、予め「1」に定められている。上記差分が第2開始値ST2以下である場合(ステップS14:YES)、制御装置50は、ステップS15の処理を実行する。一方、上記差分が第2開始値ST2を超えている場合(ステップS15:NO)、制御装置50は、送風制御の1サイクルを終了して、再びステップS11の処理を実行する。
【0026】
ステップS15では、制御装置50は、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が、第1規定値X1以下であるか否かを判定する。第1規定値X1は、第1開始値ST1以下の値として予め定められている。第1規定値X1と第1開始値ST1との差は、数℃程度であることが好ましい。この実施形態では第1規定値X1は、予め「0」に定められている。また、制御装置50は、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が、第2規定値X2以下であるか否かを判定する。第2規定値X2は、第2開始値ST2以下の値として予め定められている。第2規定値X2と第2開始値ST2との差は、数℃程度であることが好ましい。この実施形態では第2規定値X2は、第1規定値X1と同じで、予め「0」に定められている。
【0027】
ステップS15において、上記の2種類の判定のうち、少なくとも一方が肯定判定である場合(ステップS15:YES)、制御装置50は、ステップS16の処理を実行する。ステップS16では、制御装置50は、制御信号CSを出力して、送風装置20のブロア25の出力を100%にする。なお、ステップS16の開始時点において、ブロア25の出力が50%になっていた場合も、100%に変更する。その後、制御装置50は、ステップS21の処理を実行する。
【0028】
一方、ステップS15において、上記の2種類の判定の両方が否定判定である場合(ステップS15:NO)、制御装置50は、ステップS17の処理を実行する。ステップS17では、制御装置50は、制御信号CSを出力して、送風装置20のブロア25の出力を50%にする。なお、ステップS17の開始時点において、ブロア25の出力が100%になっていた場合も、50%に変更する。その後、制御装置50は、ステップS21の処理を実行する。
【0029】
図4に示すように、ステップS21では、制御装置50は、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が、第1停止値EN1を超えているか否かを判定する。第1停止値EN1は、第1開始値ST1以上の値として予め定められている。第1停止値EN1と第1開始値ST1との差は、数℃程度であることが好ましい。この実施形態では第1停止値EN1は、予め「2」に定められている。上記差分が第1停止値EN1以下である場合(ステップS21:NO)、制御装置50は、再びステップS15の処理を実行する。一方、上記差分が第1停止値EN1を超えている場合(ステップS21:YES)、制御装置50は、ステップS22の処理を実行する。
【0030】
ステップS22では、制御装置50は、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が、第2停止値EN2を超えているか否かを判定する。第2停止値EN2は、第2開始値ST2以上の値として予め定められている。第2停止値EN2と第2開始値ST2との差は、数℃程度であることが好ましい。この実施形態では第2停止値EN2は、予め「2」に定められている。上記差分が第2停止値EN2以下である場合(ステップS22:NO)、制御装置50は、再びステップS15の処理を実行する。一方、上記差分が第2停止値EN2を超えている場合(ステップS22:YES)、制御装置50は、ステップS23の処理を実行する。
【0031】
ステップS23では、制御装置50は、時間Tのカウントを開始する。その後、制御装置50は、ステップS24の処理を実行する。ステップS24では、制御装置50は、時間Tが規定時間TX以上であるか否かを判定する。なお、規定時間TXは、例えば1時間である。時間Tが規定時間TX未満である場合(ステップS24:NO)、制御装置50は、再びステップS24の処理を実行する。すなわち、制御装置50は、時間Tが規定時間TX以上になるまで待機する。なお、ステップS24が実行される状況下では、ステップS16又はステップS17においてブロア25が駆動されている状況である。したがって、ステップS24を繰り返し実行しているときには、送風装置20は送風を継続している。時間Tが規定時間TX以上である場合(ステップS21:YES)、制御装置50は、時間Tのカウントをゼロにクリアした上で、ステップS25の処理を実行する。
【0032】
ステップS25では、制御装置50は、改めて、第1温度T1、第1相対湿度H1、第2温度T2、及び第2相対湿度H2を、対応する各センサから取得する。その後、制御装置50は、ステップS26の処理を実行する。
【0033】
ステップS26では、制御装置50は、ステップS25で取得した各パラメータに基づき、第1露点温度D1及び第2露点温度D2を算出する。第1露点温度D1及び第2露点温度D2の算出手法は、ステップS12の場合と同じである。その後、制御装置50は、ステップS27の処理を実行する。
【0034】
ステップS27では、制御装置50は、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が、第1停止値EN1を超えているか否かを判定する。上記差分が第1停止値EN1以下である場合(ステップS27:NO)、制御装置50は、再びステップS15の処理を実行する。一方、上記差分が第1停止値EN1を超えている場合(ステップS27:YES)、制御装置50は、ステップS28の処理を実行する。
【0035】
ステップS28では、制御装置50は、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が、第2停止値EN2を超えているか否かを判定する。上記差分が第2停止値EN2以下である場合(ステップS28:NO)、制御装置50は、再びステップS15の処理を実行する。一方、上記差分が第2停止値EN2を超えている場合(ステップS28:YES)、制御装置50は、ステップS29の処理を実行する。
【0036】
ステップS29では、制御装置50は、ブロア25の出力を0%にする。換言すると、制御装置50は、送風装置20を停止する。その後、制御装置50は、送風制御の1サイクルを終了して、再びステップS11の処理を実行する。
【0037】
<実施形態の作用>
仮に、天井裏空間R1の第1温度T1が高く、且つ第1相対湿度H1も高いとする。そして、室内空間R2の第2温度T2が低い場合、天井裏空間R1における天井壁14の近傍の空気が冷やされて、天井壁14における天井裏空間R1側の表面で結露する。そして、結露した水が天井壁14に浸透して、天井壁14が湿った状態になる。
【0038】
このような状況下では、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が、第1開始値ST1以下になっている。そして、それに応じて送風装置20が駆動されているので、送風装置20が天井壁14に向かって送風している。したがって、天井裏空間R1側で生じた水が天井壁14に浸透し、その後、その水が天井壁14における室内空間R2側の面で蒸発する。
【0039】
また、逆に、室内空間R2の第2温度T2が高く、且つ第2相対湿度H2も高いとする。そして、天井裏空間R1の第1温度T1が低い場合、室内空間R2における天井壁14の近傍の空気が冷やされて、天井壁14における室内空間R2側の表面で結露する。このような状況下では、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が、第2開始値ST2以下になっている。そして、それに応じて送風装置20が駆動されているので、送風装置20が天井壁14に向かって送風している。この場合、天井壁14における室内空間R2側の表面に付着した水に直接的に空気が送風されるので、当該水は蒸発する。
【0040】
<実施形態の効果>
(1)上記実施形態では、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が、第1開始値ST1以下であることを条件として、送風装置20を駆動する。換言すると、天井壁14における天井裏空間R1側の表面で結露しにくい状況下では、送風装置20を駆動しない。そのため、例えば常に送風装置20を駆動し続ける場合に比較して、省エネルギー化を実現できる。
【0041】
(2)さらに、上記実施形態では、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が、第2開始値ST2以下である場合にも、送風装置20を駆動する。つまり、天井壁14の上下のいずれかの表面に結露が生じやすくなれば、送風装置20が駆動する。したがって、上記実施形態の送風システム100は、天井裏空間R1が高温多湿である場合にも、室内空間R2が高温多湿である場合にも対応できる。
【0042】
(3)上記実施形態では、送風装置20の駆動を開始した後、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が第1停止値EN1を超えたことを条件に、送風装置20を停止する。そして、この第1停止値EN1は、第1開始値ST1以上の値に定められている。したがって、上記実施形態によれば、天井壁14における天井裏空間R1側の表面で結露しやすい状況が解消された後に、送風装置20を停止できる。この点、第2停止値EN2に基づく送風装置20の停止についても同様のことがいえる。
【0043】
(4)上記実施形態によれば、ステップS21及びステップS22が共に肯定判定された後、少なくとも規定時間TXは、送風装置20の駆動が継続される。このように、天井壁14の表面で結露しやすい状況が解消された後も一定期間送風を続けることで、天井壁14を、より乾燥させることができる。また、送風装置20の駆動及び停止が、例えば数分といった短い期間で繰り返し切り替えられることも防げる。
【0044】
(5)上記実施形態では、送風装置20の駆動が規定時間TX継続された後、再度、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分と、第1開始値ST1と、の比較を行っている。同様に、再度、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分と、第2開始値ST2と、の比較を行っている。このようにステップS27及びステップS28で改めて判定を行うことで、規定時間TXの間に再び結露しやすい状況に変わったにも拘らず送風装置20が停止されてしまうことを防止できる。
【0045】
(6)上記実施形態では、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が第1開始値ST1以下であっても、第1規定値X1より大きい場合には、送風装置20の出力を50%にする。このように、天井壁14の表面において結露が生じやすい状況であっても、その程度が比較的に小さい場合に、送風装置20の出力を抑えている。これにより、送風システム100の更なる省エネルギー化が図れる。
【0046】
<その他の実施形態>
上記の実施形態は、以下のように変更して実施できる。また、上記の実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
【0047】
・上記実施形態では、建物B内を複数の空間に区分けする壁部として天井壁14を例示したが、これに限らない。例えば、建物B内を複数の部屋に区分けする仕切壁であってもよい。また、上記壁部として、室内空間R2と床下空間とを区画する床壁11を採用してもよい。
【0048】
・上記実施形態では、送風装置20は、室内空間R2の側から天井壁14に向かって送風しているが、これに限らない。例えば、送風装置20は、天井裏空間R1の側から天井壁14に向かって送風してもよい。さらに、送風装置20は、天井壁14を挟んで両側で送風できるものであってもよい。
【0049】
・送風装置20は、各種のダクト及びブロア25を有するものに限らない。例えば、送風装置20は、扇風機であってもよい。つまり、天井壁14に向かって送風できるものであれば、どのようなものであっても構わない。
【0050】
・上記実施形態では、送風装置20と制御装置50とを別の装置として説明したが、両者は一体的な装置として構成されていてもよい。例えば、送風装置20のブロア25が制御装置50を内蔵していてもよい。
【0051】
・上記実施形態では、1つの送風装置20が第1送風口部品24A及び第2送風口部品24Bを有していたが、これに限らない。例えば、1つの送風装置20が送風口部品を1つのみ備えていてもよいし、3つ以上備えていてもよい。
【0052】
・上記実施形態では、第1温度センサ31及び第1湿度センサ41を別のセンサとして説明したが、両者は一体化された温湿度センサであってもよい。さらに、温湿度センサが、露点温度計としても機能してもよい。この場合、温湿度センサは、制御装置50の一部分として第1露点温度D1を算出する。この点、第2温度センサ32及び第2湿度センサ42についても同様である。
【0053】
・上記実施形態において第1開始値ST1及び第2開始値ST2は、同じ値でなくてもよい。また、第1規定値X1及び第2規定値X2も同じ値でなくてよいし、第1停止値EN1及び第2停止値EN2も同じ値でなくてよい。
【0054】
・上記実施形態における第1開始値ST1、第1規定値X1、及び第1停止値EN1の値は、あくまでも例示である。これらは「第1規定値X1<第1開始値ST1≦第1停止値EN1」という大小関係を満たせば、建物B及び送風装置20等の構成に応じて、適宜設定できる。この点、第2開始値ST2、第2規定値X2、及び第2停止値EN2についても同様である。
【0055】
・送風制御において、第2露点温度D2の算出、及び第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分に基づく送風装置20の駆動、停止の制御を省略してもよい。つまり、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分にのみ基づいて、送風装置20の駆動、停止の制御を行ってもよい。この場合、第2湿度センサ42は必須ではない。
【0056】
・同様に、送風制御において、第1露点温度D1の算出、及び第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分に基づく送風装置20の駆動、停止の制御を省略してもよい。つまり、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分にのみ基づいて、送風装置20の駆動、停止の制御を行ってもよい。この場合、第1湿度センサ41は必須ではない。また、この場合、第1空間は室内空間R2であり、そして、第2空間は天井裏空間R1である。
【0057】
・送風制御において、ステップS23からステップS28までの処理を省略してもよい。つまり、ステップS22において肯定判定された場合に、無条件に送風装置20を停止してもよい。この場合、例えば、送風装置20を停止した後、一定時間は、送風装置20の駆動を禁止することが好ましい。
【0058】
・駆動した送風装置20を停止するための停止条件は、問わない。例えば、第1停止値EN1及び第2停止値EN2との比較に基づいて送風装置20を停止するのではなく、送風装置20が駆動を開始した時点から一定時間経過後に当該送風装置20を停止してもよい。この場合も、例えば、送風装置20を停止した後、一定時間は、送風装置20の駆動を禁止することが好ましい。
【0059】
・送風制御において、ステップS15及びステップS17を省略してもよい。この場合、送風装置20が駆動された場合には、ブロア25の出力を常に一定、例えば100%にすればよい。
【0060】
・送風制御において、ステップS22の後に時間Tのカウントを開始するのに代えて、ステップS13又はステップS14の後に時間Tのカウントを開始してもよい。換言すると、送風装置20の駆動を開始した時点からの時間Tをカウントしてもよい。この変更例の場合、制御装置50は、送風装置20の駆動を開始した時点から、規定時間TX以上、送風装置20の駆動を継続したことを条件として、送風装置20を停止する。
【0061】
・上記実施形態における規定時間TXは、固定値に限らず変動値であってもよい。例えば、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が小さいほど、規定時間TXを長くしてもよい。この場合、上記差分が小さくなるにつれて連続的に規定時間TXが長くなってもよいし、上記差分が小さくなるにつれて段階的に規定時間TXが長くなってもよい。つまり、全体として、規定時間TXが上記差分に対して負の相関関係を有していればよい。また、同様に、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が小さいほど、規定時間TXを長くしてもよい。
【0062】
・送風システム100は、互いに独立して駆動及び停止が制御可能な複数の送風装置20を備えていてもよい。例えば、図5に示す送風システム100は、送風装置20として、第1送風装置20A及び第2送風装置20Bを備えている。第1送風装置20Aは、第1吸入口部品21Aと、第1上流ダクト22Aと、第1下流ダクト23Aと、第1送風口部品24Aと、を有している。また、第1送風装置20Aは、第1上流ダクト22A及び第1下流ダクト23Aの間に、第1ブロア25Aを有している。第2送風装置20Bは、第2吸入口部品21Bと、第2上流ダクト22Bと第2下流ダクト23Bと、第2送風口部品24Bと、を備えている。また、第2送風装置20Bは、第2上流ダクト22B及び第2下流ダクト23Bの間に、第2ブロア25Bを備えている。制御装置50は、第1ブロア25Aに対して第1制御信号CS1を出力する。また、制御装置50は、第2ブロア25Bに対して第2制御信号CS2を出力する。したがって、制御装置50は、第1送風装置20A及び第2送風装置20Bの両方を同期して駆動、停止することもできるし、どちらか一方のみを駆動することもできる。
【0063】
図5に示すような送風システム100において、送風制御のステップS16及びステップS17の処理に代えて、別の制御を採用してもよい。具体的には、図6に示す例では、ステップS15で肯定判定の場合(ステップS15:YES)、制御装置50は、ステップS31の処理を実行する。ステップS31では、制御装置50は、第1制御信号CS1を出力して、第1送風装置20Aの第1ブロア25Aの出力を100%にする。また、制御装置50は、第2制御信号CS2を出力して、第2送風装置20Bの第2ブロア25Bの出力を100%にする。つまり、制御装置50は、第1送風装置20A及び第2送風装置20Bを共に駆動する。
【0064】
一方、ステップS15で否定判定の場合(ステップS15:NO)、制御装置50は、ステップS32の処理を実行する。ステップS32では、制御装置50は、第1制御信号CS1を出力して、第1送風装置20Aの第1ブロア25Aの出力を100%にする。その一方で、制御装置50は、第2制御信号CS2を出力して、第2送風装置20Bの第2ブロア25Bの出力を0%にする。つまり、制御装置50は、第2送風装置20Bを停止して、第1送風装置20Aのみを駆動する。このように、制御装置50は、第2温度T2から第1露点温度D1を減算した差分が第1開始値ST1以下であっても、上記差分が第1規定値X1以上である場合には、複数の送風装置20のうちの一部についてのみ、駆動を開始する。同様に、制御装置50は、第1温度T1から第2露点温度D2を減算した差分が第2開始値ST2以下であっても、上記差分が第2規定値X2以上である場合には、複数の送風装置のうちの一部についてのみ、駆動を開始する。この変更例の場合でも、上記の(6)と同等の効果が得られる。なお、図6のフローチャートにおいて上記実施形態と同じ処理については、同一のステップ番号を付している。
【符号の説明】
【0065】
B…建物
R1…天井裏空間
R2…室内空間
14…天井壁
20…送風装置
50…制御装置
T1…第1温度
H1…第1相対湿度
T2…第2温度
H2…第2相対湿度
D1…第1露点温度
D2…第2露点温度
ST1…第1開始値
図1
図2
図3
図4
図5
図6