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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159089
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】蓋体付容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/58 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
B65D41/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074854
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】110001542
【氏名又は名称】弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 信也
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA01
3E084DB13
3E084FC01
3E084GA02
3E084GB02
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】蓋体の着脱が容易であると共に、蓋体と容器本体との嵌合力を維持することのできる蓋体付容器を提供すること。
【解決手段】容器本体1と、容器本体1の口頚部11に嵌合保持される蓋体2とを備え、容器本体1は、口頚部11の外周壁に沿って設けられ上方に向けて突出する複数の凸部13と、凸部13の上方に、径方向外側に突出する係合凸部15と、を有し、蓋体2は、天面壁21に垂下保持され、下方に向けて突出する突端部23bを蓋体2の回動にしたがい凸部13の外側縁部に沿いせり上げることにより蓋体2の、口頚部11からの取り外しを可能とする複数の係合片23を有し、係合片23は、内壁面に容器本体1の口頚部11に係合凸部15と嵌合可能な径方向内側に向けて突出した係合突起26を有し、係合片23に、弾性変形を許容するとともに係合片23同士を係合突起26位置において周方向に相互につなぎ合わせる連結部24を設けたこと。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収納する容器本体と、該容器本体の口頚部に打栓により着脱自在に嵌合保持される蓋体とを備えた蓋体付容器であって、
前記容器本体は、前記口頚部の外周壁に沿って設けられ上方に向けて突出する複数の凸部と、該凸部の上方に、径方向外側に突出する係合凸部と、を有し、
前記蓋体は、該蓋体の天面壁の裏側面において垂下保持され、下方に向けて突出する突端部を該蓋体の回動にしたがい該凸部の外側縁部に沿いスライドさせてせり上げることにより該蓋体の、該口頚部からの取り外しを可能とする複数の係合片を有し、
前記係合片は、内壁面に蓋体の打栓時に前記容器本体の口頚部に前記係合凸部と嵌合可能な径方向内側に向けて突出した係合突起を有し、
該係合片に、それそのものの弾性変形を許容するとともに係合片同士を、前記係合突起位置において周方向に相互につなぎ合わせる連結部を設けたことを特徴とする蓋体付容器。
【請求項2】
前記連結部は、前記垂下片の肉厚よりも薄い肉厚を有する屈曲片または湾曲片からなることを特徴とする請求項1に記載の蓋体付容器。
【請求項3】
前記係合片は、一端が前記蓋体の天面壁の裏側面につながり、他端が前記突端部につながる基部を備え、前記連結部は、該基部の相互間に設けられたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋体付容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な操作で蓋体を着脱できる蓋体付容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1のような蓋体付容器が知られている。この蓋体付容器は、容器本体、中栓および外キャップからなり、容器本体の口頚部外周面に、上方に向けて凸状に形成された係合突部を設け、中栓の筒部内周面に、下方に向けて凸状に形成された係合突部を設けたものであり、中栓を容器本体に装着するにあたっては、打栓によりアンダーカット嵌合させる一方、該中栓を取り外すにあたっては、中栓を回動させ、該中栓の係合突部を、前記容器本体の係合突部に沿ってせり上げることにより、アンダーカット嵌合を解除することが可能であり、かかる着脱方式によれば、中栓の容器本体への着脱を簡便に行うことができ、中栓のみならず、蓋体への適用も有用であるとされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-158456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記蓋体付容器では、容器本体の口頚部外周面および中栓の筒部内周面の全周にわたって連続して嵌合部分(係合突部)が形成されているため嵌合力が強く、中栓を小さな力で簡単に取り外す点に改善の余地があった。
【0005】
また、このような蓋体付容器を、詰め替え容器(リフィル容器)の蓋体として利用する場合、内容物の詰め替えの際の蓋体の脱着が容易であり、かつ、蓋体を繰り返し脱着しても容器本体との嵌合力が低下しないことが必要とされるが、この点に関しては、未だ改善の余地が残されているのが現状であった。
【0006】
そこで、本発明では、前記のような従来の問題点に鑑み、蓋体を簡単な操作で着脱することができると共に、繰り返しの利用によっても蓋体と容器本体との嵌合力が低下することのない蓋体付容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために開発した本発明の蓋体付容器は、内容物を収納する容器本体と、該容器本体の口頚部に打栓により着脱自在に嵌合保持される蓋体とを備えた蓋体付容器であって、前記容器本体は、前記口頚部の外周壁に沿って設けられ上方に向けて突出する複数の凸部と、該凸部の上方に、径方向外側に突出する係合凸部と、を有し、前記蓋体は、該蓋体の天面壁の裏側面において垂下保持され、下方に向けて突出する突端部を該蓋体の回動にしたがい該凸部の外側縁部に沿いスライドさせてせり上げることにより該蓋体の、該口頚部からの取り外しを可能とする複数の係合片を有し、前記係合片は、内壁面に蓋体の打栓時に前記容器本体の口頚部に前記係合凸部と嵌合可能な径方向内側に向けて突出した係合突起を有し、該係合片に、それそのものの弾性変形を許容するとともに係合片同士を、前記係合突起位置において周方向に相互につなぎ合わせる連結部を設けたことを特徴とする。
【0008】
なお、本発明の蓋体付容器において、前記連結部は、前記係合片の肉厚よりも薄い肉厚を有する屈曲片または湾曲片からなることが好ましい。
【0009】
また、本発明の蓋体付容器において、前記係合片は、一端が前記蓋体の天面壁の裏側面につながり、他端が前記突端部につながる基部を備え、前記連結部は、該基部の相互間に設けられたものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の蓋体付容器によれば、容器本体の口頚部の外周壁に、該外周壁に沿って上方に向けて突出するように設けられた複数の凸部に、蓋体の天面壁の裏側面において垂下保持された複数の係合片の、下方に向けて突出する突端部を嵌合させ、該蓋体の回動にしたがい前記突端部を、前記凸部の外側縁部に沿ってスライドさせてせり上げることにより、該蓋体を、該口頚部から取り外すことができる。前記蓋体を回動して、前記係合片の突端部を、前記凸部の外側縁部に沿ってせり上げるに際し、前記係合片に、該係合片同士を相互につなぎ合わせる弾性変形可能な連結部が設けられているため、該連結部が変形することで前記突端部が径方向外側へ変位して、せり上がりが容易になり、小さな力で簡単に蓋体を取り外すことができるという効果が期待できる。
【0011】
また、前記係合片同士を連結部によってつなぎ合わせたことで、蓋体の着脱操作を繰り返し行っても、前記係止片が連結部の弾性力によって元の形状に復元することができるため、蓋体と容器本体との嵌合力が低下しづらいという効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明にしたがう蓋体付容器の、蓋体の装着状態における一実施形態を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA-A位置における部分断面図、(c)は蓋体付容器の(b)のB-B位置における断面図である。
図2図1の蓋体付容器において、蓋体を回動させた状態を示した図であり、(a)は蓋体付容器を平面視中央位置で切断した部分縦断面図、(b)は蓋体付容器の(a)のC-C位置における断面図である。
図3】蓋体の一実施形態を示した図であり、(a)は蓋体を平面視中央位置で切断した縦断面図、(b)は底面図、(c)は下方側から見た斜視図である。
図4】容器本体の一実施形態を示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図5】蓋体の容器本体からの取り外し方法を説明する図であり、(a)は蓋体が装着された状態、(b)は蓋体を回動させた状態を示した図である。
図6】本発明にしたがう蓋体付容器の、他の一実施形態を示した部分縦断面図であり、平面視中央位置で切断した状態を示す。
図7】本発明にしたがう蓋体付容器の、さらに他の一実施形態を示した図であり、(a)は蓋体付容器を平面視中央位置で切断した部分縦断面図、(b)は蓋体を平面視中央位置で切断した縦断面図、(c)は蓋体の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明にしたがう蓋体付容器の、蓋体の装着状態における一実施形態を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA-A位置における部分断面図、(c)は蓋体付容器の(b)のB-B位置における断面図である。図2は、図1の蓋体付容器において、蓋体を回動させた状態を示した図であり、(a)は蓋体付容器を平面視中央位置で切断した部分縦断面図、(b)は蓋体付容器の(a)のC-C位置における断面図である。図3は、蓋体の一実施形態を示した図であり、(a)は蓋体を平面視中央位置で切断した縦断面図、(b)は底面図、(c)は下方側から見た斜視図である。図4は、容器本体の一実施形態を示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図5は、蓋体の容器本体からの取り外し方法を説明する図であり、(a)は蓋体が装着された状態、(b)は蓋体を回動させた状態を示した図である。
【0014】
図1~5における符号1は、内容物を収容する容器本体、2は、容器本体1の口頚部11に装着される蓋体である。
【0015】
容器本体1は、内側に内容物の充填空間を有する有底筒状の胴部12と、該胴部12上端に位置し、該胴部12よりも小径からなる筒状の口頚部11と、を有する。胴部12と口頚部11との間には、蓋体2の内周壁と、胴部12とが面接触するのを防止するための環状の突起部14を有し、該突起部14が蓋体2の外筒壁22の内面に接触することによって、蓋体2をスムーズに回動させることができる。
【0016】
口頚部11の外周壁には、該外周壁に沿って上方に向けて突出する、三角形の複数の凸部13が円周方向に連続して設けられている。また、凸部13の上方に環状リブからなる係合凸部15が設けられている。
【0017】
容器本体1は、合成樹脂等の素材を用いて製造することができるが、素材の材質についてはとくに限定されない。また、本実施形態では、円筒状の容器本体1を一例として示しているが、容器本体の形状は、内容物の種類や容器のデザイン、用途等に基づいて適宜変更することができ、図示した形状に限定されない。
【0018】
蓋体2は、天面壁21と、該天面壁21の端縁から垂下保持された外筒壁22と、外筒壁22の内側に位置し、天面壁21の裏面側において垂下保持された複数の係合片23と、を有する。係合片23は、天面壁21の裏面側につながる基部23aと、該基部23aの下端から下方に向けて突出する逆三角形の突端部23bと、を有し、複数の係合片23はそれぞれ、基部23aの相互間に設けられた連結部24によって一体に構成されている。なお、連結部24は、後述する周方向に複数設けられた係合片23の基部23aの下端に位置する係合突起26を相互に連結するように設ける。これにより、蓋体2を繰り返し脱着操作を行ったとしても蓋体2と容器本体1との嵌合力が低下するのを避けることができる。また、連結部24は、蓋体2の天面壁21に一体連結するものを適用することができるが、嵌合力に問題がなければ該天面壁21から切り離されたものを用いてもよい。
【0019】
さらに、蓋体2は、天面壁21の裏面側において垂下保持されたシールリング25を有し、該シールリング25を、容器本体1の口頚部11の内周壁に沿って嵌め入れることで容器本体1を密閉することができる。
【0020】
蓋体2は、合成樹脂等の素材を用いて製造することができるが、素材の材質についてはとくに限定されない。また、本実施形態では、円筒状の蓋体2を一例として示しているが、蓋体2の形状は、内容物の種類や容器のデザイン、用途等に基づいて適宜変更することができ、図示した形状に限定されない。
【0021】
連結部24は、係合片23の肉厚よりも薄い肉厚を有し、本実施形態では図3(b)および図3(c)に示すように底面視において略S字形からなる。なお、連結部24は、屈曲片や湾曲片からなることが好ましく、弾性変形可能であればどのような形状であってもよい。
【0022】
また、係合片23の内壁面には、基部23aの下端位置に、周方向に延びる係合突起26を有し、該係合突起26を、打栓により容器本体1の口頚部11に設けられた係合凸部15にアンダーカット嵌合させることで蓋体2を着脱可能に装着することができる。このとき、図5(a)に示すように、蓋体2の係合片23の突端部23b(逆三角形)が、容器本体1の口頚部11に設けた凸部13(三角形)に係合される。
【0023】
蓋体2の取り外しに際し、図2に示すように蓋体2を回動させると、図5(b)に示したように蓋体2の回動にしたがって、突端部23bが凸部13の外側縁部に沿ってスライドしてせり上がり、蓋体2の係合突起26と、口頚部11の係合凸部15との嵌合が解除されて蓋体2が口頚部11から取り外されることになる。このとき、蓋体2の回動によって、突端部23bが凸部13に当接すると、その押圧力によって、図2(b)に示すように係止片23の相互間に設けられた連結部24が周方向に伸張(S字形が伸びる)し、突端部23b(係止片23)が径方向外側へ変位することで、該突端部23bのせり上がりが容易になり、軽い力で簡単に蓋体2を取り外すことができる。
【0024】
蓋体2を取り外した後の突端部23b(係止片23)は、連結部24の弾性力によって元の形状に復元することで変位したままになることがなく、繰り返し着脱操作を行ったとしても蓋体2と容器本体1との嵌合力が低下するのを避けることができる。
【0025】
なお、蓋体2の係合片23の突端部23bおよび容器本体1の口頚部11に設けた凸部13の形状は、図示のもの(逆三角形および三角形)に限定されるものではなく、蓋体2の装着時に係合し、蓋体2の取り外しに際して突端部23bが凸部13の外側縁部に沿ってせり上がることができればどのような形状であってもよい。
【0026】
また、蓋体2は、容器本体1の口頚部11に打栓により装着されるものであればどのようなものであってもよく、内容物を注出する注出口が形成された中栓や押圧ヘッドによって内容物を吐出することが可能なポンプ機構を備えたポンプ装着キャップなどとしても使用することができる。
【0027】
図6は、蓋体2を中栓として利用した場合の、本発明の蓋体付容器の一実施形態を示す部分拡大断面図であり、容器本体1の口頚部11と、該口頚部11に装着される蓋体2と、口頚部11にねじ止めされ容器本体1内を密封保持するカバーキャップ3と、を備えたものである。
【0028】
蓋体2は、先の実施形態と同様に、打栓により口頚部11に装着され、その際、蓋体2の係合片23に設けた係合突起26と、口頚部11の外周壁に設けた係合凸部15とがアンダーカット嵌合する。一方、蓋体2の取り外しに際しては、図5(b)に示すように、蓋体2の回動にしたがって、係合片23の突端部23bが凸部13の外側縁部に沿ってスライドしてせり上がり、蓋体2の係合突起26と、口頚部11の係合凸部15との嵌合が解除さて蓋体2が口頚部11から取り外されるように構成されている。本実施形態においても、係止片23の相互間に弾性変形可能な連結部24が設けられ、蓋体2の回動にしたがって、該連結部24が周方向に伸張して係止片23を変位させることができるため、軽い力で蓋体2を回動させて蓋体2を取り外すことができる。
【0029】
本実施形態では、蓋体2の天面壁21の中央部に注出孔21aが設けられ、該注出孔21aを介して容器本体1内に収容した内容物を注出する中栓として有用なものである。
【0030】
カバーキャップ3は、天面壁31と外周壁32とからなり、外周壁32の内周面に雌ネジ33を有し、容器1の口頚部11につながる筒状部11aの外周壁に設けられた雄ネジ16に螺合する他、アンダーカット嵌合することで着脱可能に装着されるものを用いることができる。カバーキャップ3は、合成樹脂製等の素材を用いて製造することができるが、素材の材質についてはとくに限定されない。
【0031】
蓋体2の、注出孔21aの上端面および該上端面の近傍部分にはシール材5が剥離可能に接着され、流通時等において、容器本体1内の内容物が意図せず漏れ出すことを防止している。使用開始にあたっては、シール材5を手指で引き剥がすことで注出孔21aを露出させることができる。また、使用開始後においては、天面壁21の上面の、注出孔21aの外縁に沿って設けた環状凹凸部21bと、カバーキャップ3の天面壁31の裏面側に設けた環状凹凸部31aとを面タッチさせることで、容器本体1内の内容物の、注出孔21aからの吐出を阻止することができるように構成されている。
【0032】
図7は、本発明の蓋体付容器のさらに他の一実施形態を示し、(a)は蓋体付容器を平面視中央位置で切断した部分縦断面図、(b)は蓋体を平面視中央位置で切断した縦断面図、(c)は蓋体の底面図である。本実施形態の蓋体付容器は、容器本体1と、容器本体1の口頚部11に装着される蓋体2と、口頚部11の内周壁に沿って嵌め入れる注出栓4と、から構成されている。
【0033】
注出栓4は、天面壁41と該天面壁41の裏面側に垂下保持された筒状部42とを有し、天面壁41の中央部に注出孔41aが設けられている。注出栓4は、筒状部42の外周壁に設けた環状リブ42aを、口頚部11の内周壁に設けた突部17にアンダーカット嵌合させことで、口頚部11内に固定することができる。
【0034】
また、蓋体2の天面壁21の裏面には、注出栓4の注出孔41aに対応する位置に垂下保持されたシールリング27を有しており、蓋体2を口頚部11に装着した際に、シールリング27が注出孔41a内に挿入して、容器本体1を密封保持できるように構成されている。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の蓋体付容器は、液状の化粧品や医薬品、洗剤、飲食品等を収容し、簡単な操作で蓋体の着脱が可能な蓋体付容器、とくにはリフィル容器として好適な蓋体付容器として利用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 容器本体
11 口頚部
11a 筒状部
12 胴部
13 凸部
14 突起部
15 係合凸部
16 雄ネジ
17 突部
2 蓋体
21 天面壁
21a 注出孔
21b 環状凹凸部
22 外筒壁
23 係合片
23a 基部
23b 突端部
24 連結部
25 シールリング
26 係合突起
27 シールリング
3 カバーキャップ
31 天面壁
31a 環状凹凸部
32 外周壁
33 雌ネジ
4 注出栓
41 天面壁
41a 注出孔
42 筒状部
42a 環状リブ
5 シール材

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7