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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159099
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
F04D25/08 305B
F04D25/08 305A
F04D25/08 306C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074864
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 伸夫
(72)【発明者】
【氏名】松井 裕文
(72)【発明者】
【氏名】小山 真弘
(72)【発明者】
【氏名】坂口 進一
(72)【発明者】
【氏名】浦 治久
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB12
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA61A
3H130BA75A
3H130CA05
3H130DD01Z
3H130DJ03X
3H130EA01A
3H130EA03A
3H130EA06A
3H130EB01A
(57)【要約】
【課題】異なる複数の風向パターンで送風させることができる送風装置を提供することを目的とする。
【解決手段】送風装置1は、送風部2と、支持部3と、ガード部5とを備える。支持部3は、送風部2を支持する。ガード部5は、送風部2および支持部3を内包し、形状の異なる少なくとも2以上の風向調整部530、540を有する。送風部2は、少なくとも2以上の風向調整部530、540のそれぞれに向かって送風可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風部と、
前記送風部を支持する支持部と、
前記送風部および前記支持部を内包し、形状の異なる少なくとも2以上の風向調整部を有するガード部と
を備え、
前記送風部は、少なくとも2以上の前記風向調整部のそれぞれに向かって送風可能である、送風装置。
【請求項2】
送風部と、
前記送風部を支持する支持部と、
前記送風部および前記支持部を内包し、複数の異なる形状の風向調整部を有するガード部と、
前記送風部および前記支持部、または、前記ガード部を回動させる回動部と、
前記回動部を支持する台座部と
を備えた、送風装置。
【請求項3】
前記ガード部は、
前記送風部および前記支持部をカバーするガードリングと、
前記ガードリングに設けられた第1開口と、
前記ガードリングの前記第1開口と反対側に設けられた第2開口と、
前記第1開口をガードする第1ガード部と、
前記第2開口をガードする第2ガード部と
を有し、
前記第1ガード部は、第1風向調整部を有し、
前記第2ガード部は、第2風向調整部を有し、
前記第1風向調整部の形状は、前記第2風向調整部の形状と異なる、請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
複数の前記第1風向調整部は、前記第1開口に向けて湾曲しながら螺旋状に延びて形成され、
複数の前記第2風向調整部は、前記第2開口に向けて放射状に延びて形成される、請求項3に記載の送風装置。
【請求項5】
前記支持部は、前記送風部を支持するシャフトを有し、
前記シャフトは、
前記シャフトの軸方向に延びる第1シャフトと、
前記第1シャフトから分岐してさらに前記第1シャフトと平行に延びる第2シャフトと
をさらに有し、
前記回動部は、前記ガードリングの一部に形成され前記シャフトをホールドするホールド部をさらに有し、
前記ホールド部には、前記第1シャフトが嵌合する孔部と、前記第2シャフトが嵌合しながら移動可能に形成された溝部とが形成され、
前記溝部には、さらに、前記第2シャフトを係止するロックリブが形成される、請求項3に記載の送風装置。
【請求項6】
前記回動部は、ユーザが前記送風部および前記支持部、または、前記ガード部を回動させる際に把持するレバーをさらに有する、請求項2に記載の送風装置。
【請求項7】
前記回動部は、前記送風部および前記支持部、または、前記ガード部を回動させるモータをさらに有する、請求項2に記載の送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、室内の空気を攪拌できるサーキュレータを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-132300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されるサーキュレータは、複数の風向パターンの風を送風することができない。
【0005】
本発明は、異なる複数の風向パターンで送風させることができる送風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る送風装置は、送風部と、支持部と、ガード部とを備える。前記支持部は、前記送風部を支持する。前記ガード部は、前記送風部および前記支持部を内包し、形状の異なる少なくとも2以上の風向調整部を有する。前記送風部は、少なくとも2以上の前記風向調整部のそれぞれに向かって送風可能である。
【0007】
本発明に係る送風装置は、送風部と、支持部と、ガード部と、台座部とを備える。前記支持部は、前記送風部を支持する。前記ガード部は、前記送風部および前記支持部を内包し、複数の異なる形状の風向調整部を有する。前記回動部は、前記送風部および前記支持部、または、前記ガード部を回動させる。前記台座部は、前記回動部を支持する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の送風装置によれば、異なる複数の風向パターンで送風させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る送風装置を示す外観斜視図である。
図2】本実施形態に係る送風装置の一部を分解した外観斜視図である。
図3】支持部のシャフトを示す図である。
図4A】支持部および回動部の関係を示す図である。
図4B】支持部および回動部の関係を示す図である。
図5】本実施形態に係る送風装置の一部を分解した外観斜視図である。
図6A】ガード部の向きによる送風の態様を示す図である。
図6B】ガード部の向きによる送風の態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については、同一の参照符号を付して、重複する説明を繰り返さない。
【0011】
図1図6Bを参照して、本実施形態に係る送風装置1を説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る送風装置1を示す外観斜視図である。図2は、本実施形態に係る送風装置1の一部を分解した外観斜視図である。図3は、支持部3のシャフト31を示す図である。図4Aおよび図4Bは、支持部3および回動部4の関係を示す図である。図5は、ガード部5を示す外観斜視図である。図6Aおよび図6Bは、ガード部5の向きによる送風の態様を示す図である。
【0013】
図1図6Bに示すように、送風装置1が送風する方向に前側をとる。前側の反対側に後側をとする。送風装置1を前側から見て上側、下側、左側、および、右側をとる。
【0014】
先ず、図1図6Bを参照して、本実施形態に係る送風装置1の主要な構成を説明する。図1に示すように、本実施形態に係る送風装置1は、送風部2と、支持部3と、回動部4と、ガード部5と、台座部6とを備える。
【0015】
図1および図2に示すように、送風部2は、送風する。
【0016】
図2に示すように、送風部2は、ファン20と、キャップ21と、モータ22と、モータカバー23とを有する。
【0017】
ファン20は、モータ22により回転し、送風する。
【0018】
ファン20は、キャップ21に根元が接続され、一例として、キャップ21に3枚のファン20が取り付けられている。
【0019】
モータ22は、図示しない電源から電力を供給されて回転する。
【0020】
モータカバー23は、モータ22を内包する。
【0021】
モータ22は、回転軸220を有する。モータ22は、図2に一点鎖線で示すように、回転軸220を通る仮想中心線の周りを回転する。モータ22は、正転および逆転が可能であってもよい。モータ22が正転することにより、ファン20も正転する。モータ22が逆転することにより、ファン20も逆転する。
【0022】
支持部3は、送風部2を支持する。
【0023】
図2に示すように、支持部3は、モータカバー30と、シャフト31と、シャフト31の端部32とを有する。
【0024】
シャフト31は、モータカバー23の中心に接続される。
【0025】
モータカバー23は、モータ22を内包する。
【0026】
図3は、図2に示す領域IIIを拡大した拡大図である。図3に示すように、シャフト31は、第1シャフト310と、第2シャフト311とを有する。図3では、モータカバー30から右側に延びたシャフト31の第1シャフト310と、第2シャフト311とを示している。図3において、モータカバー30から左側に延びたシャフト31に第1シャフト310と、第2シャフト311とが設けられてもよい。
【0027】
図4Aおよび図4Bは、図1に示す領域IVを拡大した拡大図である。図4Aは、図1のIVA-IVA線で切断した断面図である。図4Bは、図1のIVB-IVB線で切断した断面図である。
【0028】
図1に示すように、回動部4は、送風部2および支持部3、または、後述するガード部5を回動させる。
【0029】
図4Aおよび図4Bに示すように、回動部4は、ホールド部40と、ホールド部40に設けられた孔部41と、ホールド部40に設けられた溝部42とを有する。
【0030】
図4Aに示すように、回動部4は、さらに、溝部42に設けられたロックリブ43を有する。図4Bに示すように、回動部4は、さらに、レバー44、または、モータ45を有してもよい。
【0031】
図2に示すように、ガード部5は、送風部2および支持部3を内包する。さらには、ガード部5は、送風部2および支持部3を内包してガードする。ガード部5は、形状の異なる少なくとも2以上の風向調整部530、540を有する。
【0032】
送風部2は、少なくとも2以上の風向調整部530、540のそれぞれに向かって送風可能である。
【0033】
送風部2のモータ22は、例えば、正転することにより風向調整部530に向けて送風可能である。また、モータ22は、逆転することにより風向調整部540に向けて送風可能である。
【0034】
従って、送風部2のモータ22は、正転することによる風向調整部530を介した送風を行うことができ、逆転することによる風向調整部540を介した送風を行うことができ、モータ22の回転方向に応じて異なる送風を行うことができる。
【0035】
ガード部5は、ガードリング50と、ガードリング50の第1開口51と、ガードリング50の第2開口52と、第1ガード部53と、第2ガード部54と、第1キャップ55と、第2キャップ56とを有する。
【0036】
ガードリング50の第1開口51は、周端部510を有する。
【0037】
ガードリング50の第2開口52は、周端部520を有する。
【0038】
第1ガード部53は、内端部531と、外端部532とを有する。
【0039】
第2ガード部54は、内端部541と、外端部542とを有する。
【0040】
図1に示すように、台座部6は、回動部4を支持する。台座部6は、台座下部60と、支柱部61とを有する。支柱部61は、さらに軸支部610を有する。
【0041】
台座部6は、回動部4を介して、送風部2、支持部3、および、ガード部5を支持する。台座部6は、回動部4を介して、送風部2、支持部3、または、ガード部5を回動可能に支持する。
【0042】
支柱部61は、台座下部60からガード部5を両側に挟むように立設する。
【0043】
軸支部610は、図2に示すように、シャフト31の端部32を回動自在に軸支する。
【0044】
図1に示すように、一例として、台座部6は、回動部4を介して、送風部2および支持部3を回動不可能に支持し、ガード部5を回動可能に支持してもよい。
【0045】
回動部4によりガード部5を矢印前方向または矢印後方向に回動させることにより、図6Aに示すように、第1の形状の風向調整部を送風部2に対向させることができる。すわなち、第1の形状の風向調整部が送風部2に対して前方に配置される。
【0046】
図1図2図6Aまたは図6Bに示すように、第1の形状は、例えば、らせん形状であってもよい。その場合、図6Aに示すように、送風部2から発せられる送風が、らせん形状の風向調整部を通過することにより、送風部2から送風装置1の前方に向けて矢印Aに示すように直線状に送風される。
【0047】
図1に示すように、回動部4により、さらにガード部5を矢印前方向または矢印後方向に回動させると、図6Bに示すように、第2の形状の風向調整部が送風部2に対向する。すわなち、第2の形状の風向調整部が送風部2に対して前方に配置される。
【0048】
第2の形状は、例えば、放射状であってもよい。その場合、図6Bに示すように、送風部2から発せられる送風が、放射状の風向調整部を通過することにより、送風部2から送風装置1の前方に向けて矢印Bに示すように、放射状に拡がりをもって送風される。
【0049】
図1に示すように、他の例として、台座部6は、回動部4を介して、ガード部5を回動不可能に支持し、送風部2および支持部3を回動可能に支持してもよい。
【0050】
図1に示すように、ガード部5の第1の形状の風向調整部が送風部2に対して前方に配置されているとき、回動部4により送風部2および支持部3を回動させ、送風部2のファン20が前方を向くように調節することができる。
【0051】
その場合、送風部2から発せられる送風が、らせん形状の風向調整部を通過することにより、送風部2から送風装置1の前方に向けて直線的に送風される。
【0052】
ガード部5の第1の形状の風向調整部が送風部2に対して前方に配置されているとき、回動部4により、さらに送風部2および支持部3を回動させると、送風部2のファン20が後方を向くように調節することができる(図示せず)。
【0053】
第2の形状の風向調整部が送風部2のファン20に対向する。すわなち、第2の形状の風向調整部が送風部2に対して後方に配置される。その場合、送風部2から発せられる送風が、放射状の風向調整部を通過することにより、送風部2から送風装置1の後方に向けて放射状に送風される。
【0054】
図2を参照して説明した本実施形態によれば、送風部2が少なくとも2以上の風向調整部530、540のそれぞれに向かって送風可能なため、異なる複数の風向パターンで送風させることができる。
【0055】
図6Aおよび図6Bを参照して説明した本実施形態によれば、台座部6に対してガード部5を回動させることにより、異なる複数の風向パターンで送風させることができる。
【0056】
なお、図1図3を参照して説明したように、シャフト31をモータカバー23に対して左方向および右方向(または水平方向)に延びるように配置した実施形態を説明したが、図5に示すように、シャフト31をモータカバー23に対して上方向および下方向(または垂直方向)に延びるように配置してもよい。
【0057】
シャフト31をモータカバー23に対して左方向および右方向(または水平方向)に延びるように配置した場合、図5に示すように、ガード部5は、前方向または後方向に回転させることができる。
【0058】
シャフト31をモータカバー23に対して上方向および下方向(または垂直方向)に延びるように配置した場合、図5に示すように、ガード部5は、左方向または右方向に回転させることができる。
【0059】
図5を参照して説明した本実施形態によれば、シャフト31が上方向および下方向(または垂直方向)に延びるように配置されるので、経年劣化によりシャフト31が撓み、または、折れ曲がることを抑制することができる。
【0060】
次に、図1図6Bを参照して、本実施形態に係る送風装置1の構成および動作を詳細に説明する。
【0061】
図2に示すように、送風部2のモータ22は、支持部3のモータカバー23に内包されている。ファン20は、モータ22の回転軸210に接続される。モータ22に通電されると回転軸210が回転する。回転軸210の回転に伴ってファン20が回転する。
【0062】
次に、図2に示すように、支持部3のシャフト31は、送風部2を支持する。一例として、シャフト31は、モータカバー23から左側および右側にガードリング50まで延びる。
【0063】
シャフト31の端部32は、ガードリング50に接続する。端部32は、図2に示すように、ガードリング50から突出していてもよい。
【0064】
図3は、図2に示す領域IIIを拡大した拡大図である。図3に示すように、シャフト31は、第1シャフト310と、第2シャフト311とを有する。
【0065】
第1シャフト310は、シャフト31の軸方向に延びる。
【0066】
第2シャフト311は、第1シャフト310から分岐して、さらに第1シャフト310と平行に延びる。
【0067】
シャフト31は回動可能であり、第1シャフト310が矢印前方向または矢印後方向に回動すると、第2シャフト311も第1シャフト310に伴なって回動する。
【0068】
次に、図4Aに示すように、回動部4のホールド部40は、図2に示すガードリング50の一部に形成され、シャフト31をホールドする。
【0069】
回動部4の孔部41は、第1シャフト310(図3)が嵌合する。
【0070】
回動部4の溝部42は、ホールド部40において、孔部41を中心に同心円状に形成される。回動部4の溝部42は、第2シャフト311(図3)が嵌合しながら移動可能に形成される。
【0071】
回動部4のロックリブ43は、溝部42に形成され、第2シャフト311を係止する。すなわち、図3に示すシャフト31を前方向または後方向に回動させると、第1シャフト310が回転するに伴なって、第2シャフト311が溝部42を移動する。第2シャフト311がロックリブ43を乗り越えると、ロックリブ43が第2シャフト311を係止するため、シャフト31を固定することができる。
【0072】
図4Bに示すように、レバー44は、ユーザが送風部2および支持部3、または、ガード部5を回動させる際に把持する。レバー44は、回動部4のホールド部40に接続されていてもよい。レバー44は、回動部4のホールド部40から径方向に延び、ユーザが操作することができる。ユーザがレバー44を矢印前方向または矢印後方向に回動させると、ホールド部40が回転する。
【0073】
ホールド部40が回転すると、図1および図2に示すように、ガード部5が回転する。これにより、ユーザは、第1ガード部53を送風部2に対して前方向に配置させることができ、または、第2ガード部54を送風部2に対して前方向に配置させることができる。
【0074】
回動部4には、レバー44に代替して、モータ45を設けてもよい。モータ45は、送風部2および支持部3、または、ガード部5を回動させる。
【0075】
回動部4は、レバー44およびモータ45の両方を有してもよい。回動部4は、レバー44またはモータ45のいずれか一方のみを有してもよい。
【0076】
図4Aおよび図4Bを参照して説明した本実施形態によれば、回動部4の溝部42にロックリブ43を設けることにより、支持部3のシャフト31を係止することができ、ガード部5を好適な位置に設定することができる。
【0077】
また、図3を参照して説明した本実施形態によれば、回動部4にレバー44を設けることにより、ユーザが、送風部2および支持部3、または、ガード部5を回動させることができる。そのため、電力を節電することができる。
【0078】
また、図4Aおよび図4Bを参照して説明した本実施形態によれば、回動部4にモータ45を設けることにより、電力により送風部2および支持部3、または、ガード部5を回動させることができる。そのため、ユーザの労力を軽減することができる。
【0079】
次に、図2に示すように、ガード部5のガードリング50は、送風部2および支持部3をカバーする。ガードリング50は、リング状の板部材である。
【0080】
ガードリング50は、送風部2および支持部3を内包するようにリング状に形成される。ガードリング50は、図2に一点鎖線で示すように、モータ22の回転軸220を通る仮想中心線と共通する仮想中心線の周りを、送風部2および支持部3を内包するようにリング状に形成されてもよい。
【0081】
ガード部5の第1開口51は、ガードリング50に設けられる。第1開口51は、周端部510で形成される。
【0082】
第2開口52は、ガードリング50の第1開口51と反対側に設けられる。第2開口52は、周端部520で形成される。
【0083】
第1ガード部53は、第1開口51をガードする。すなわち、第1ガード部53は、ガードリング50の第1開口51の周端部510でガードリング50と接続可能である。第1ガード部53は、送風部2および支持部3を内包するようにドーム状に形成される。
【0084】
第1ガード部53は、図2に一点鎖線で示すように、モータ22の回転軸220を通る仮想中心線、または、ガードリング50の仮想中心線から、外端部532に向けて、送風部2および支持部3を内包するようにドーム状に形成されてもよい。
【0085】
第2ガード部54は、第2開口52をガードする。すなわち、第2ガード部54は、ガードリング50の第2開口52の周端部520でガードリング50と接続可能である。第2ガード部54は、送風部2および支持部3を内包するようにドーム状に形成される。
【0086】
第2ガード部54は、図2に一点鎖線で示すように、モータ22の回転軸220を通る仮想中心線、または、ガードリング50の仮想中心線から、外端部542に向けて、送風部2および支持部3を内包するようにドーム状に形成されてもよい。
【0087】
第1ガード部53は、さらに、第1風向調整部530と、内端部531と、外端部532とを有する。
【0088】
第1風向調整部530は、送風部2による送風の方向を調節する。
【0089】
内端部531は、第1風向調整部530が第1キャップ55と接続する端部である。第1キャップ55は、必須の構成要件でなくてもよい。内端部531は、第1キャップ55に関わらず、図2に一点鎖線で示す仮想中心線上にあってもよい。内端部531は、第1キャップ55に関わらず、図2に一点鎖線で示す仮想中心線と異なる位置にあってもよい。
【0090】
外端部532は、第1風向調整部530がガードリング50の第1開口51の周端部510と接続する端部である。
【0091】
第1風向調整部530は、第1キャップ55に接続された内端部531から第1開口51に接続された外端部532に向けて湾曲しながら螺旋状に延びて形成される。
【0092】
第1風向調整部530の形状は、第2風向調整部540の形状と異なる。
【0093】
別言すれば、複数の第1風向調整部530は、第1開口51に向けて湾曲しながら螺旋状に延びて形成されてもよい。
【0094】
複数の第1風向調整部530は、第1開口51に接続された外端部532に向けて湾曲しながら螺旋状に延びて形成されてもよい。
【0095】
複数の第1風向調整部530は、送風部2および支持部3を内包するように、第1開口51に接続された外端部532に向けて湾曲しながら螺旋状に延びて形成されてもよい。
【0096】
複数の第1風向調整部530は、内端部531から第1開口51に接続された外端部532に向けて、湾曲しながら螺旋状に延びて、送風部2および支持部3を内包するように形成されてもよい。
【0097】
複数の第1風向調整部530は、図2に一点鎖線で示す仮想中心線から、第1開口51に接続された外端部532に向けて、湾曲しながら螺旋状に延びて、送風部2および支持部3を内包するように形成されてもよい。
【0098】
第2ガード部54は、さらに、第2風向調整部540と、内端部541と、外端部542とを有する。
【0099】
第2風向調整部540は、送風部2による送風の方向を調節する。
【0100】
内端部541は、第2風向調整部540が第2キャップ56と接続する端部である。第2キャップ56は、必須の構成要件でなくてもよい。内端部541は、第2キャップ56に関わらず、図2に一点鎖線で示す仮想中心線上にあってもよい。内端部541は、第2キャップ56に関わらず、図2に一点鎖線で示す仮想中心線と異なる位置にあってもよい。
【0101】
外端部542は、第2風向調整部540がガードリング50の第2開口52の周端部520と接続する端部である。
【0102】
第2風向調整部540は、第2キャップ56に接続された内端部541から第2開口52に接続された外端部542に向けて放射状に延びて形成される。
【0103】
別言すれば、複数の第2風向調整部540は、第2開口52に向けて湾曲しながら放射状に延びて形成されてもよい。
【0104】
複数の第2風向調整部540は、第2開口52に接続された外端部542に向けて湾曲しながら放射状に延びて形成されてもよい。
【0105】
複数の第2風向調整部540は、第2開口52に接続された外端部542に向けて、放射状に延びて、送風部2および支持部3を内包するように形成されてもよい。
【0106】
複数の第2風向調整部540は、内端部541から第2開口52に接続された外端部542に向けて、放射状に延びて、送風部2および支持部3を内包するように形成されてもよい。
【0107】
複数の第2風向調整部540は、図2に一点鎖線で示す仮想中心線から、第2開口52に接続された外端部542に向けて、放射状に延びて、送風部2および支持部3を内包するように形成されてもよい。
【0108】
図6Aおよび図6Bを参照して説明した本実施形態によれば、ガード部5を回転させ、第1ガード部53を前方に配置させるか、第2ガード部54を前方に配置させるかによって、異なる風向パターンの送風を行うことができる。
【0109】
また、本実施形態によれば、図6Aを参照して説明したように、ガード部5を回転させ、湾曲しながら螺旋状に延びる第1風向調整部530を有する第1ガード部53を前方に配置させることにより、風向を平行に狭めることができる。また、図6Bを参照して説明したように、放射状に延びる第2風向調整部540を有する第2ガード部54を前方に配置させることにより、風向を放射状に拡げることができる。
【0110】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示していることがある。図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なってもよい。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、送風装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0112】
1 送風装置
2 送風部
20 ファン
22 モータ
220回転軸
23 モータカバー
3 支持部
31 シャフト
4 回動部
40 ホールド部
44 レバー
5 ガード部
50 ガードリング
53 第1ガード部
54 第2ガード部
6 台座部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B