(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159132
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】在宅医療・介護スケジュール提供システム、在宅医療・介護スケジュール提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 40/20 20180101AFI20241031BHJP
G06Q 50/22 20240101ALI20241031BHJP
G06Q 10/0631 20230101ALI20241031BHJP
【FI】
G16H40/20
G06Q50/22
G06Q10/0631
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074924
(22)【出願日】2023-04-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】513202801
【氏名又は名称】株式会社ゼスト
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 由起子
(72)【発明者】
【氏名】一色 淳之介
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
5L099AA01
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、訪問スケジュール調整者に提供する。
【解決手段】在宅医療・介護スケジュール提供システムは、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集し、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な技能別/保有技能が分かる従事者別に分別し、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者の単位の在宅医療・介護の業務に必要な技能別/保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成し、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段と、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別する分別手段と、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段と、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する提供手段と、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項2】
複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段と、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように前記従事者別に分別する分別手段と、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる前記従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段と、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する提供手段と、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項3】
前記訪問スケジュール調整者が、ケアマネージャ、ソーシャルワーカー、相談支援専門員、地域包括支援センター、または医療機関である、
請求項1または2に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項4】
特定の日時を指定する日時指定手段と、
指定した前記特定の日時で、作成した前記スケジュールを検索する日時検索手段と、
を更に備える請求項1または2に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項5】
前記サービス提供事業者からサービスを受ける利用者の住所を指定する利用者住所指定手段と、
指定した前記利用者の住所で、当該住所の周囲に存在する前記サービス提供事業者の作成した前記スケジュールを検索する利用者住所検索手段と、
を更に備える請求項1または2に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項6】
特定の技能を指定する技能指定手段と、
指定した前記特定の技能で、作成した前記スケジュールを検索する技能検索手段と、
を更に備える請求項1または2に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項7】
前記収集手段は、前記従事者の属性情報を併せて収集し、
前記作成手段は、収集した前記従事者の属性情報を加味して、前記訪問可能なスケジュールを作成する、
請求項1または2に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システム。
【請求項8】
コンピュータが実行する在宅医療・介護スケジュール提供方法であって、
複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集するステップと、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別するステップと、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成するステップと、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供するステップと、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供方法。
【請求項9】
コンピュータが実行する在宅医療・介護スケジュール提供方法であって、
複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集するステップと、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように前記従事者別に分別するステップと、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる前記従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成するステップと、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供するステップと、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供方法。
【請求項10】
コンピュータに、
複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集するステップ、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別するステップ、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成するステップ、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集するステップ、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように前記従事者別に分別するステップ、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる前記従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成するステップ、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在宅医療・介護のスケジュール作成に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療・介護のスケジュールに関する技術が注目されている。
例えば、医療介護従事者が適切な勤務スケジュールを簡便に決めることを可能にする技術が提供されている(特許文献1参照)。
他には、訪問介護サービスのスケジュール作成において、派遣するヘルパーの交通事情を配慮したヘルパーの割り当てを行う技術が提供されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-194268号公報
【特許文献2】特開2014-194622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
在宅医療・介護業界では、在宅で医療や介護を必要とする方の相談や心身の状況に応じて、訪問スケジュール調整者(ケアマネージャ/ソーシャルワーカー/相談支援専門員/地域包括支援センター/医療機関等)が、各サービス提供事業者(訪問診療/訪問看護/訪問介護等のサービスを提供する事業者)と訪問スケジュールの調整を行っている。
しかしながら、訪問スケジュール調整者は、各サービス提供事業者に電話を掛けたりメールしたり、人手で各サービス提供事業者の空き状況を確認しているため、訪問スケジュールの調整が非効率な問題があった。
そのため、複数の異なる在宅医療・介護(訪問診療/訪問看護/訪問介護等)のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能(看護師資格/生活支援資格/身体介護資格/理学療法士資格/料理スキル/掃除スキル等)を保有している従事者のスケジュール(埋まっている時間/空き時間等)を収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、訪問スケジュール調整者に提供する技術が求められている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、訪問スケジュール調整者に提供することはできない。
従って、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、訪問スケジュール調整者に提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、訪問スケジュール調整者に提供することを可能とする在宅医療・介護スケジュール提供システム、在宅医療・介護スケジュール提供方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段と、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別する分別手段と、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段と、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する提供手段と、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0007】
また、本発明は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段と、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように前記従事者別に分別する分別手段と、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる前記従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段と、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する提供手段と、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0008】
本発明によれば、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集して、各サービス提供事業者の単位で技能に関する訪問可能なスケジュールを作成して、訪問スケジュール調整者に提供する。
この結果、訪問スケジュール調整者が各サービス提供事業者の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0009】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、訪問スケジュール調整者が各サービス提供事業者の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】在宅医療・介護スケジュール提供システム1の概要を説明する図である。
【
図2】在宅医療・介護スケジュール提供システム1の機能構成を示す図である。
【
図3】コンピュータ10が実行する第1のスケジュール作成処理のフローチャートを示す図である。
【
図4】コンピュータ10が提供する訪問可能なスケジュールの例を模式的に示す図である。
【
図5】コンピュータ10が実行する第2のスケジュール作成処理のフローチャートを示す図である。
【
図6】コンピュータ10が提供する訪問可能なスケジュールの例を模式的に示す図である。
【
図7】コンピュータ10が実行する日時検索処理のフローチャートを示す図である。
【
図8】コンピュータ10が実行する利用者住所検索処理のフローチャートを示す図である。
【
図9】コンピュータ10が実行する技能検索処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0013】
[在宅医療・介護スケジュール提供システム1の概要]
図1は、在宅医療・介護スケジュール提供システム1の概要を説明するための模式図である。
図1に基づいて、在宅医療・介護スケジュール提供システム1の構成物について説明する。
在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、少なくともサーバ機能を有するコンピュータ10からなる在宅医療・介護のスケジュールを作成するシステムである。本実施形態において、在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、コンピュータ10に加え、複数の異なる在宅医療・介護(訪問診療/訪問看護/訪問介護等)のサービス提供事業者2(第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2n)の各々が管理する事業者端末4(第1事業者端末4a、第2事業者端末4b、…、第N事業者端末4n)及び訪問スケジュール調整者(ケアマネージャ/ソーシャルワーカー/相談支援専門員/地域包括支援センター/医療機関等)3が管理する調整者端末5を備える。
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
事業者端末4は、在宅医療・介護のサービスを提供するサービス提供事業者2が管理する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の情報端末である。第1サービス提供事業者2aは第1事業者端末4aを管理し、第2サービス提供事業者2bは第2事業者端末4bを管理し、…、第Nサービス提供事業者2nは第N事業者端末4nを管理する。事業者端末4の数は、サービス提供事業者2の数に応じた数であれば良く、適宜設計可能である。
調整者端末5は、サービス提供事業者2における従事者がサービスの利用者を訪問する際の訪問スケジュールを調整する訪問スケジュール調整者3が管理する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の情報端末である。
なお、在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、上述したコンピュータ10、事業者端末4及び調整者端末5に加え、その他の端末や装置類等が含まれていても良く、その数、種類及び機能については、特に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
【0014】
在宅医療・介護スケジュール提供システム1が、在宅医療・介護のスケジュールを作成する際の処理ステップの概要について説明する。
【0015】
コンピュータ10は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する(ステップS1)。
コンピュータ10は、各事業者端末4から、各サービス提供事業者2に所属する各従事者のスケジュールを収集する。
【0016】
コンピュータ10は、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別する(ステップS2A)。
コンピュータ10は、収集した各従事者のスケジュールを、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、技能別に分類する。
コンピュータ10は、ステップS2Aの処理を実行後、ステップS3Aの処理を実行する。
【0017】
コンピュータ10は、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように従事者別に分別する(ステップS2B)。
コンピュータ10は、収集した各従事者のスケジュールを、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、保有技能が分かるように従事者別に分別する。
コンピュータ10は、ステップS2Bの処理を実行後、ステップS3Bの処理を実行する。
【0018】
コンピュータ10は、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する(ステップS3A)。
コンピュータ10は、分別の結果に基づいて、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する。
【0019】
コンピュータ10は、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する(ステップS3B)。
コンピュータ10は、分別の結果に基づいて、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する。
【0020】
コンピュータ10は、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する(ステップS4)。
コンピュータ10は、作成した訪問可能なスケジュールを、調整者端末5に送信し、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する。この提供形態は、所定のUI(User Interface)であっても良いし、API(Application Programming Interface)連携等でデータであっても良い。
【0021】
以上が、在宅医療・介護スケジュール提供システム1の概要である。
本在宅医療・介護スケジュール提供システム1によれば、訪問スケジュール調整者3が各サービス提供事業者2の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0022】
[装置構成]
図2は、在宅医療・介護スケジュール提供システム1の構成を示すブロック図である。
図2に基づいて、在宅医療・介護スケジュール提供システム1の装置構成について説明する。
在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、在宅医療・介護のスケジュールを作成するシステムであり、少なくともコンピュータ10により構成される。本実施形態において、在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、コンピュータ10に加え、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2(第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2n)の各々が管理する事業者端末4(第1事業者端末4a、第2事業者端末4b、…、第N事業者端末4n)及び訪問スケジュール調整者3が管理する調整者端末5により構成される。
在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、コンピュータ10が、公衆回線網等のネットワーク8を介して、各事業者端末4及び調整者端末5とデータ通信可能に接続されたシステムである。
なお、在宅医療・介護スケジュール提供システム1において、事業者端末4の数は、サービス提供事業者2の数に応じて、適宜設計可能である。また、在宅医療・介護スケジュール提供システム1は、コンピュータ10、事業者端末4及び調整者端末5に加えて、その他の端末や装置類等を含んでいても良く、その他の端末や装置類等の数、種類及び機能については、適宜設計可能である。
【0023】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段11、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する提供手段12等を備える。
コンピュータ10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部等を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な技能別/保有技能がわかるように従事者別に分別する分別手段13、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な技能別/保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段14等を備える。
【0024】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、収集モジュール、提供モジュール、日時受付モジュール、利用者住所受付モジュール、技能受付モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、記憶モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、分別モジュール、作成モジュール、日時指定モジュール、日時検索モジュール、利用者住所指定モジュール、利用者住所検索モジュール、技能指定モジュール、技能検索モジュールを実現する。
【0025】
事業者端末4は、各サービス提供事業者2の各々が管理する端末装置であり、例えば、上述した情報端末である。第1サービス提供事業者2aは、第1事業者端末4aを管理し、第2サービス提供事業者2bは、第2事業者端末4bを管理し、…、第Nサービス提供事業者2nは、第N事業者端末4nを管理する。サービス提供事業者2は、例えば、訪問診療、訪問看護、訪問介護等のサービスを提供する事業者である。
事業者端末4は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0026】
調整者端末5は、サービス提供事業者2が提供するサービスの利用者がこのサービスを受ける際の訪問スケジュールを調整する訪問スケジュール調整者3が管理する端末装置であり、例えば、上述した情報端末である。訪問スケジュール調整者3は、例えば、ケアマネージャ、ソーシャルワーカー、相談支援専門員、地域包括支援センター、または医療機関である。
調整者端末5は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0027】
以下、在宅医療・介護スケジュール提供システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
【0028】
[コンピュータ10が実行する第1のスケジュール作成処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する第1のスケジュール作成処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第1のスケジュール作成処理のフローチャートを示す図である。本第1のスケジュール作成処理は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集処理(ステップS1)、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別する分別処理(ステップS2A)、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成処理(ステップS3A)、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する提供処理(ステップS4)の詳細である。
【0029】
収集モジュールは、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する(ステップS10)。
在宅医療・介護は、訪問診療/訪問看護/訪問介護等である。在宅医療・介護の業務に必要な技能は、看護師資格/生活支援資格/身体介護資格/理学療法士資格等の各種資格や、料理スキル/掃除スキル等の各種スキルである。従事者のスケジュールは、従事者が埋まっている時間(日時だけでなく期間等の範囲を含む)/空き時間(日時だけでなく期間等の範囲を含む)等である。
収集モジュールは、各事業者端末4から、このスケジュールを収集する。各サービス提供事業者2は、自身に所属する各従事者のスケジュールを、各事業者端末4にインストールされたスケジュール用アプリケーションに入力する。このスケジュール用アプリケーションは、各サービス提供事業者2が所有するものであっても良いし、外部のものをAPI連携等により利用するものであっても良い。各事業者端末4は、入力されたスケジュールを、コンピュータ10からの要求等に応じて、コンピュータ10に送信する。
収集モジュールは、各事業者端末4の各々が送信した各従事者のスケジュールを受信することにより、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する。
【0030】
収集モジュールは、従事者の属性情報を収集する(ステップS11)。
属性情報は、性別/年齢/国籍/体格等である。
収集モジュールは、各事業者端末4から、この属性情報を収集する。各事業者端末4は、コンピュータ10からの要求等に応じて、各サービス提供事業者2が予め自身に所属する各従事者の属性情報を登録した属性情報DB(database)を参照し、各従事者の属性情報を、コンピュータ10に送信する。
収集モジュールは、各事業者端末4の各々が送信した各従事者の属性情報を受信することにより、従事者の属性情報を収集する。
【0031】
なお、収集モジュールが実行する各処理は、スケジュールの変更や属性情報の変更が行われた際に、随時実行するものであっても良いし、コンピュータ10がスケジュールを作成する都度実行するものであっても良いし、それ以外のタイミングで実行するものであっても良い。
また、記憶モジュールが、収集したスケジュール及び属性情報を、サービス提供事業者2の識別子(名称/管理番号/ID等)と紐付けて、所定のDBに登録し、収集したスケジュール及び属性情報を記憶する構成であっても良い。
【0032】
分別モジュールは、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別する(ステップS12)。
分別モジュールは、収集した各従事者のスケジュールを、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、技能別に分別する。例えば、分別モジュールは、第1サービス提供事業者2aにおける、看護師の資格を有する従事者のスケジュール、理学療法士の資格を有する従事者のスケジュール、料理スキルを有する従事者のスケジュール、掃除スキルを有する従事者のスケジュールといったように分別する。
【0033】
作成モジュールは、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する(ステップS13)。
作成モジュールは、分別の結果に基づいて、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する。例えば、作成モジュールは、第1サービス提供事業者2aにおける、看護師の資格を有する従事者の訪問可能なスケジュールを作成し、看護師の資格を有する従事者の訪問可能なスケジュールを作成し、理学療法士の資格を有する従事者の訪問可能なスケジュールを作成し、料理スキルを有する従事者の訪問可能なスケジュールを作成し、訪問可能なスケジュールを作成する。
なお、作成モジュールは、訪問可能なスケジュールを作成する際、収集した各従事者の属性情報を加味しても良い。訪問可能なスケジュールの作成とは、例えば、訪問が可能になる空き時間の有無のスケジュールの作成などでもよい。
【0034】
提供モジュールは、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する(ステップS14)。
訪問スケジュール調整者3は、ケアマネージャ、ソーシャルワーカー、相談支援専門員、地域包括支援センター、または医療機関等である。
提供モジュールは、作成した訪問可能なスケジュールを、調整者端末5に送信し、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する(
図4参照)。提供モジュールにおける、作成した訪問可能なスケジュールの提供形態は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
調整者端末5は、提供された訪問可能なスケジュールを自身の表示部に表示する。訪問スケジュール調整者3は、この訪問可能なスケジュールを閲覧することにより、訪問スケジュール調整者3が各サービス提供事業者2の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0035】
図4に基づいて、提供モジュールが提供する訪問可能なスケジュールについて説明する。同図は、提供モジュールが提供する訪問可能なスケジュールの例を模式的に示す図である。同図において、調整者端末5が表示する提供画面20が示されている。
提供画面20は、事業者名欄21、技能別スケジュール欄22が示されている。
事業者名欄21は、サービス提供事業者2の名称を表示する欄である。技能別スケジュール欄22は、技能別に、このサービス提供事業者2の各従事者のスケジュールを表示する欄である。例えば、第1従事者のスケジュールとして、技能名と、訪問可能な時間が表示されている。
訪問スケジュール調整者3は、この技能別スケジュール欄22を閲覧し、このサービス提供事業者2の技能に応じた従事者が訪問可能なスケジュールを効率的に把握する。
【0036】
以上が、第1のスケジュール作成処理である。
【0037】
[コンピュータ10が実行する第2のスケジュール作成処理]
図5に基づいて、コンピュータ10が実行する第2のスケジュール作成処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する第2のスケジュール作成処理のフローチャートを示す図である。本第2のスケジュール作成処理は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集処理(ステップS1)、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように従事者別に分別する分別処理(ステップS2B)、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成処理(ステップS3B)、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する提供処理(ステップS4)の詳細である。なお、上述した第1のスケジュール作成処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0038】
収集モジュールは、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者2に渡って、在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する(ステップS20)。
ステップS20の処理は、ステップS10の処理と同様である。
【0039】
収集モジュールは、従事者の属性情報を収集する(ステップS21)。
ステップS21の処理は、ステップS11の処理と同様である。
【0040】
なお、収集モジュールが実行する各処理は、第1のスケジュール作成処理と同様のタイミングにおいて、実行するものであって良い。
また、記憶モジュールが、第1のスケジュール作成処理と同様に、収集したスケジュール及び属性情報を記憶する構成であっても良い。
【0041】
分別モジュールは、収集した従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者2の単位で、在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かるように従事者別に分別する(ステップS22)。
分別モジュールは、収集した各従事者のスケジュールを、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、保有技能が分かるように従事者別に分別する。例えば、分別モジュールは、第1サービス提供事業者2aにおける、第1従事者のスケジュール、第2従事者のスケジュール、…、第N従事者のスケジュールの各々を、保有技能が分かるように分別する。具体的には、第1従事者の保有技能が、看護師資格、小児対応可能である場合、この第1従事者のスケジュールを、看護師資格、小児対応可能であることが分かるように、アイコン、記号、文字列等を用いて、分別する。
【0042】
作成モジュールは、分別の結果に基づいて、各サービス提供事業者2の単位の在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する(ステップS23)。
作成モジュールは、分別の結果に基づいて、第1サービス提供事業者2a、第2サービス提供事業者2b、…、第Nサービス提供事業者2nの各々の単位で、保有技能が分かる従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する。例えば、作成モジュールは、第1サービス提供事業者2aにおける、第1従事者の保有技能が分かるように、アイコン、記号、文字列等を用いて、この第1従事者の訪問可能なスケジュールを作成し、第2従事者の保有技能が分かるように、アイコン、記号、文字列等を用いて、この第2従事者の訪問可能なスケジュールを作成し、…、第N従事者の保有技能が分かるように、アイコン、記号、文字列等を用いて、この第N従事者の訪問可能なスケジュールを作成する。
なお、作成モジュールは、訪問可能なスケジュールを作成する際、収集した各従事者の属性情報を加味しても良い。
訪問可能なスケジュールの作成とは、例えば、訪問が可能になる空き時間の有無のスケジュールの作成などでもよい。
【0043】
提供モジュールは、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する(ステップS24)。
訪問スケジュール調整者3は、ケアマネージャ、ソーシャルワーカー、相談支援専門員、地域包括支援センター、または医療機関等である。
提供モジュールは、作成した訪問可能なスケジュールを、調整者端末5に送信し、作成した訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者3に提供する(
図6参照)。提供モジュールにおける、作成した訪問可能なスケジュールの提供形態は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
調整者端末5は、提供された訪問可能なスケジュールを自身の表示部に表示する。訪問スケジュール調整者3は、この訪問可能なスケジュールを閲覧することにより、訪問スケジュール調整者3が各サービス提供事業者2の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0044】
図6に基づいて、提供モジュールが提供する訪問可能なスケジュールについて説明する。同図は、提供モジュールが提供する訪問可能なスケジュールの例を模式的に示す図である。同図において、調整者端末5が表示する提供画面30が示されている。
提供画面30は、事業者名欄31、従事者別スケジュール欄32が示されている。
事業者名欄31は、サービス提供事業者2の名称を表示する欄である。従事者別スケジュール欄32は、従事者別に、このサービス提供事業者2の各従事者の保有技能が分かるようにアイコン、記号、文字列等を用いて、スケジュールを表示する欄である。例えば、第1従事者のスケジュールとして、車のアイコン、NS(看護師資格保有)、小児対応可能(小児)、性別が女性(女性)と、訪問可能な時間が表示されている。
訪問スケジュール調整者3は、この従事者別スケジュール欄32を閲覧し、このサービス提供事業者2の技能に応じた従事者が訪問可能なスケジュールを効率的に把握する。
【0045】
以上が、第2のスケジュール作成処理である。
【0046】
[コンピュータ10が実行する日時検索処理]
図7に基づいて、コンピュータ10が実行する日時検索処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する日時検索処理のフローチャートを示す図である。本日時検索処理は、上述した第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により作成された訪問可能なスケジュールを用いる処理である。
【0047】
日時受付モジュールは、特定の日時の入力を受け付ける(ステップS30)。
特定の日時は、日付及び時間だけでなく、所定の期間等の範囲を含むものである。
日時受付モジュールは、調整者端末5から、特定の日時の入力を受け付ける。
調整者端末5は、訪問スケジュール調整者3から、仮想キーボードによる日時の入力、予め設定された複数の日時の内、訪問スケジュール調整者3が所望する日時の選択入力等を受け付ける。例えば、調整者端末5は、第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により訪問スケジュール調整者3に提供された訪問可能なスケジュールにおいて、この特定の日時の入力を受け付ける。
調整者端末5は、受け付けた日時を、コンピュータ10に送信する。
日時受付モジュールは、この日時を受信することにより、特定の日時の入力を受け付ける。日時受付モジュールにおける特定の日時の受付形態は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
【0048】
日時指定モジュールは、特定の日時を指定する(ステップS31)。
日時指定モジュールは、受け付けた特定の日時を、検索用の日時として指定する。
【0049】
日時検索モジュールは、指定した特定の日時で、作成したスケジュールを検索する(ステップS32)。
日時検索モジュールは、指定した特定の日時に該当する、第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により作成した訪問可能なスケジュールを検索する。
【0050】
提供モジュールは、検索結果を提供する(ステップS33)。
提供モジュールは、検索結果(指定した特定の日時に該当する訪問可能なスケジュールをサービス提供事業者2単位でまとめた一覧等)を、訪問スケジュール調整者3に提供する。提供モジュールにおける、検索結果の提供方法は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
調整者端末5は、提供された検索結果を自身の表示部に表示する。訪問スケジュール調整者3は、この検索結果を閲覧することにより、訪問スケジュール調整者3が各サービス提供事業者2の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0051】
以上が、日時検索処理である。
【0052】
[コンピュータ10が実行する利用者住所検索処理]
図8に基づいて、コンピュータ10が実行する利用者住所検索処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する利用者住所検索処理のフローチャートを示す図である。本利用者住所検索処理は、上述した第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により作成された訪問可能なスケジュールを用いる処理である。
【0053】
利用者住所受付モジュールは、サービス提供事業者2からサービスを受ける利用者の住所の入力を受け付ける(ステップS40)。
利用者住所受付モジュールは、調整者端末5から、この利用者の住所の入力を受け付ける。
調整者端末5は、訪問スケジュール調整者3から、仮想キーボードによる利用者の住所の入力等を受け付ける。例えば、調整者端末5は、第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により訪問スケジュール調整者3に提供された訪問可能なスケジュールにおいて、この利用者の住所の入力を受け付ける。
調整者端末5は、受け付けた利用者の住所を、コンピュータ10に送信する。
利用者住所受付モジュールは、この利用者の住所を受信することにより、サービス提供事業者2からサービスを受ける利用者の住所の入力を受け付ける。利用者住所受付モジュールにおける利用者の住所の受付形態は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
【0054】
利用者住所指定モジュールは、サービス提供事業者2からサービスを受ける利用者の住所を指定する(ステップS41)。
利用者住所指定モジュールは、受け付けた利用者の住所を、検索用の利用者の住所として指定する。
【0055】
利用者住所検索モジュールは、指定した利用者の住所で、この住所の範囲に存在するサービス提供事業者2の作成したスケジュールを検索する(ステップS42)。
利用者住所検索モジュールは、指定した利用者の住所に基づいて、この住所の範囲(数km内、同一都道府県、同一市町村、同一地区等)に該当するサービス提供事業者2を検索する。利用者住所検索モジュールは、検索したサービス提供事業者2の第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により作成した訪問可能なスケジュールを検索する。
【0056】
提供モジュールは、検索結果を提供する(ステップS43)。
提供モジュールは、検索結果(検索したサービス提供事業者2の作成したスケジュールを距離順等の所定の順番でまとめた一覧等)を、訪問スケジュール調整者3に提供する。提供モジュールにおける、検索結果の提供方法は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
調整者端末5は、提供された検索結果を自身の表示部に表示する。訪問スケジュール調整者3は、この検索結果を閲覧することにより、訪問スケジュール調整者3が各サービス提供事業者2の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0057】
以上が、利用者住所検索処理である。
【0058】
[コンピュータ10が実行する技能検索処理]
図9に基づいて、コンピュータ10が実行する技能検索処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する技能検索処理のフローチャートを示す図である。本技能検索処理は、上述した第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により作成された訪問可能なスケジュールを用いる処理である。
【0059】
技能受付モジュールは、特定の技能の入力を受け付ける(ステップS50)。
技能受付モジュールは、調整者端末5から、特定の技能の入力を受け付ける。
調整者端末5は、訪問スケジュール調整者3から、仮想キーボードによる技能の入力、予め設定された複数の技能の内、訪問スケジュール調整者3が所望する技能の選択入力等を受け付ける。例えば、調整者端末5は、第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により訪問スケジュール調整者3に提供された訪問可能なスケジュールにおいて、この特定の技能の入力を受け付ける。
調整者端末5は、受け付けた技能を、コンピュータ10に送信する。
技能受付モジュールは、この技能を受信することにより、特定の技能の入力を受け付ける。技能受付モジュールにおける特定の技能の受付形態は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
【0060】
技能指定モジュールは、特定の技能を指定する(ステップS51)。
技能指定モジュールは、受け付けた特定の技能を、検索用の技能として指定する。
【0061】
技能検索モジュールは、指定した特定の技能で、作成したスケジュールを検索する(ステップS52)。
技能検索モジュールは、指定した特定の技能に該当する、第1のスケジュール作成処理又は第2のスケジュール作成処理により作成した訪問可能なスケジュールを検索する。
【0062】
提供モジュールは、検索結果を提供する(ステップS33)。
提供モジュールは、検索結果(指定した特定の技能に該当する訪問可能なスケジュールをサービス提供事業者2単位でまとめた一覧等)を、訪問スケジュール調整者3に提供する。提供モジュールにおける、検索結果の提供方法は、所定のUIであっても良いし、API連携等でデータであっても良い。
調整者端末5は、提供された検索結果を自身の表示部に表示する。訪問スケジュール調整者3は、この検索結果を閲覧することにより、訪問スケジュール調整者3が各サービス提供事業者2の訪問可能なスケジュールを効率的に把握できる。
【0063】
以上が、技能検索処理である。
【0064】
なお、コンピュータ10は、日時検索処理、利用者住所検索処理及び技能検索処理の各処理を、何れか一つの処理のみ実行するだけでなく、各処理を組み合わせて実行しても良い。例えば、コンピュータ10が、日時検索処理と、技能検索処理とを実行する場合、特定の日時及び技能を指定し、指定した特定の日時及び技能で、作成した訪問可能なスケジュールを検索し、検索結果を提供すれば良いし、他の組み合わせの場合も同様にすれば良い。
【0065】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0066】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0067】
本実施形態に開示される第1の態様は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段11と、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に分別する分別手段13と、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な技能別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段14と、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する提供手段12と、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0068】
本実施形態に開示される第2の態様は、複数の異なる在宅医療・介護のサービス提供事業者に渡って、当該在宅医療・介護の業務に必要な技能を保有している従事者のスケジュールを収集する収集手段11と、
収集した前記従事者のスケジュールを、各サービス提供事業者の単位で、前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能がわかるように前記従事者別に分別する分別手段13と、
前記分別の結果に基づいて、前記各サービス提供事業者の単位の前記在宅医療・介護の業務に必要な保有技能が分かる前記従事者別に、訪問可能なスケジュールを作成する作成手段14と、
作成した前記訪問可能なスケジュールを、訪問スケジュール調整者に提供する提供手段12と、
を備える在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0069】
本実施形態に開示される第3の態様は、前記訪問スケジュール調整者が、ケアマネージャ、ソーシャルワーカー、相談支援専門員、地域包括支援センター、または医療機関である、
第1の態様または第2の態様に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0070】
本実施形態に開示される第4の態様は、特定の日時を指定する日時指定手段と、
指定した前記特定の日時で、作成した前記スケジュールを検索する日時検索手段と、
を更に備える第1の態様または第2の態様に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0071】
本実施形態に開示される第5の態様は、前記サービス提供事業者からサービスを受ける利用者の住所を指定する利用者住所指定手段と、
指定した前記利用者の住所で、当該住所の周囲に存在する前記サービス提供事業者の作成した前記スケジュールを検索する利用者住所検索手段と、
を更に備える第1の態様または第2の態様に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0072】
本実施形態に開示される第6の態様は、特定の技能を指定する技能指定手段と、
指定した前記特定の技能で、作成した前記スケジュールを検索する技能検索手段と、
を更に備える第1の態様または第2の態様に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【0073】
本実施形態に開示される第7の態様は、前記収集手段11が、前記従事者の属性情報を併せて収集し、
前記作成手段14が、収集した前記従事者の属性情報を加味して、前記訪問可能なスケジュールを作成する、
第1の態様または第2の態様に記載の在宅医療・介護スケジュール提供システムを提供する。
【符号の説明】
【0074】
1 在宅医療・介護スケジュール提供システム
8 ネットワーク
10 コンピュータ
11 収集手段
12 提供手段
13 分別手段
14 作成手段
20 提供画面
21 事業者名欄
22 技能別スケジュール欄
30 提供画面
31 事業者名欄
32 従事者別スケジュール欄