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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159141
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】照明用ケース及び照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/02 20060101AFI20241031BHJP
   F21V 11/02 20060101ALI20241031BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20241031BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20241031BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20241031BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241031BHJP
【FI】
F21S8/02 300
F21V11/02
F21V19/00 110
F21V23/00 160
F21V15/01 360
F21Y115:10 500
F21Y115:10 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074936
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】山田 将史
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
【Fターム(参考)】
3K013AA03
3K013BA01
3K013CA01
3K013EA05
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】設計者が所望しない方向への光を低減させつつ、床面に光を出射することができる照明用ケースを提供する。
【解決手段】照明用ケース5は、取付部30と、収容部10とを備える。取付部30は、光を出射する発光部20を取り付ける。収容部10は、第1開口Hを有し、取付部30を収容する。収容部10は、底部11と、壁部12とを含む。底部11は、取付部30が配置される。壁部12は、底部11から第1開口Hに向かって延びる。第1方向D1の一方側DA1における壁部12から取付部30までの第1距離L1は、第1方向D1の他方側DA2における壁部12から取付部30までの第2距離L2よりも短い。第1方向D1は、底部11から第1開口Hに向かう方向に沿う第2方向D2に交差する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する発光部を取り付ける取付部と、
第1開口を有し、前記取付部を収容する収容部と
を備え、
前記収容部は、
前記取付部が配置される底部と、
前記底部から前記第1開口に向かって延びる壁部と
を含み、
第1方向の一方側における前記壁部から前記取付部までの第1距離は、前記第1方向の他方側における前記壁部から前記取付部までの第2距離よりも短く、
前記第1方向は、前記底部から前記第1開口に向かう方向に沿う第2方向に交差する、照明用ケース。
【請求項2】
前記底部は、
前記取付部が配置される第1配置部と、
前記発光部に電力を伝達する伝達部が配置可能な第2配置部と
を含み、
前記第1配置部は、前記第1方向の一方側に位置し、
前記第2配置部は、前記第1方向の他方側に位置する、請求項1に記載の照明用ケース。
【請求項3】
前記壁部は、
前記第1方向の一方側に位置する第1壁部と、
前記第1方向の他方側に位置する第2壁部と
を有し、
前記第2方向における前記第1壁部の長さは、前記第2方向における前記第2壁部の長さより長く、
前記第2配置部は、前記第1配置部から前記第2壁部に向かって傾斜する、請求項2に記載の照明用ケース。
【請求項4】
前記第1開口を塞ぐ蓋部を更に備え、
前記蓋部は、前記発光部からの光が通過する開口部を有し、
前記第1方向の一方側における前記蓋部の外縁から前記開口部までの距離は、前記第1方向の他方側における前記蓋部の外縁から前記開口部までの距離よりも長い、請求項3に記載の照明用ケース。
【請求項5】
前記開口部は、
前記光が通過する第2開口と、
前記光の進行方向を変更する羽板と
を含む、請求項4に記載の照明用ケース。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明用ケースと、
光を出射する発光部と
を備える、照明器具。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明用ケースと、
光を出射する発光部と、
前記発光部が取り付けられるソケットと
を備え、
前記発光部は、前記ソケットに接続される一対の給電端子部を有する、照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明用ケース及び照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明器具は、ランプと、器具本体と、ソケットと、カバー部材とを備える。ランプは、光を放射する発光部を有する。器具本体は、箱体からなる。ソケットは、ランプが装着される。カバー部材は、光が放出される開口部を有する。放出された光は上下方向に出射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-43687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の照明器具では、光が上下方向に出射されるため、設計者が所望しない方向への光を低減させつつ、床面に光を出射することが困難であった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、設計者が所望しない方向への光を低減させつつ、床面に光を出射することができる照明用ケース及び照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明用ケースは、取付部と、収容部とを備える。前記取付部は、光を出射する発光部を取り付ける。前記収容部は、開口を有し、前記取付部を収容する。前記収容部は、底部と、壁部とを含む。前記底部は、前記取付部が配置される。前記壁部は、前記底部から前記開口に向かって延びる。第1方向の一方側における前記壁部から前記取付部までの第1距離は、前記第1方向の他方側における前記壁部から前記取付部までの第2距離よりも短い。前記第1方向は、前記底部から前記開口に向かう方向に沿う第2方向に交差する。
【0007】
本願に開示する照明用ケースにおいて、底部は、第1配置部と、第2配置部とを含むことが好ましい。前記第1配置部は、前記取付部が配置されることが好ましい。前記第2配置部は、前記発光部に電力を伝達する伝達部が配置可能であることが好ましい。前記第1配置部は、前記第1方向の一方側に位置する。前記第2配置部は、前記第1方向の他方側に位置することが好ましい。
【0008】
本願に開示する照明用ケースにおいて、前記壁部は、第1壁部と、第2壁部とを有することが好ましい。前記第1壁部は、前記第1方向の一方側に位置することが好ましい。前記第2壁部は、前記第1方向の他方側に位置することが好ましい。前記2方向における前記第1壁部の長さは、前記2方向における前記第2壁部の長さより長いことが好ましい。前記第2配置部は、前記第1配置部から前記第2壁部に向かって傾斜することが好ましい。
【0009】
本願に開示する照明用ケースは、蓋部を更に備えることが好ましい。前記蓋部は、前記開口を塞ぐことが好ましい。前記蓋部は、開口部を有することが好ましい。前記開口部は、前記発光部からの光が通過することが好ましい。前記第1方向の一方側における前記蓋部の外縁から前記開口部までの距離は、前記第1方向の他方側における前記蓋部の外縁から前記開口部までの距離よりも長いことが好ましい。
【0010】
本願に開示する照明用ケースにおいて、前記開口部は、開口と、羽板とを含むことが好ましい。前記開口は、前記光が通過する。前記羽板は、前記光の進行方向を変更することが好ましい。
【0011】
本願に開示する照明器具は、上記照明用ケースと、発光部とを備える。前記発光部は、光を出射する。
【0012】
本願に開示する照明器具は、上記照明用ケースと、発光部と、ソケットとを備える。前記発光部は、光を出射する。前記ソケットは、前記発光部が取り付けられる。前記発光部は、前記ソケットに接続される一対の給電端子部を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の照明用ケース及び照明器具によれば、設計者が所望しない方向への光を低減させつつ、床面に光を出射することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態1に係る照明器具を示す正面図である。
図2】実施形態1に係る照明器具の発光部を示す図である。
図3図2に示す発光部を別の角度から見た図である。
図4】実施形態1に係る照明器具の斜視図である。
図5】実施形態1に係る照明器具の正面図である。
図6】実施形態1に係る照明器具の断面を模式的に示す図である。
図7】実施形態1に係る照明器具の開口から底部に向かう方向から見た図である。
図8】実施形態2に係る照明器具を示す図である。
図9】実施形態2に係る照明器具の断面を示す図である。
図10】実施形態3に係る照明器具を示す図である。
図11】実施形態4の照明器具の収容部を示す図である。
図12】実施形態4の照明器具の収容部とソケットとを示す図である。
図13】実施形態4の変形例1の照明器具の収容部を示す図である。
図14】実施形態4の変形例1の照明器具の収容部とソケットとを示す図である。
図15】実施形態4の変形例2の照明器具の収容部を示す図である。
図16】実施形態4の変形例2の照明器具の収容部とソケットとを示す図である。
図17】実施形態5に係る照明器具の収容部の断面を示す図である。
図18】実施形態5に係る照明器具の収容部の断面を示す別の図である。
図19】実施形態5に係る照明器具の収容部の断面を示す更に別の図である。
図20】実施形態6に係る照明器具の収容部の断面を示す図である。
図21】実施形態6に係る照明器具の収容部の断面を示す別の図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0016】
[実施形態1]
【0017】
図1から図3を参照して、実施形態1の照明器具1を説明する。図1は、実施形態1に係る照明器具1を示す正面図である。本実施形態の照明器具1は、典型的には、廊下や階段を照らすフットライトとして用いられる。つまり、照明器具1は、光を床面に向かって出射する。また照明器具1は、一部が壁面の内部に固定される。また、照明器具1は、屋内で使用されてもよいし、屋外で使用してもよい。
【0018】
照明器具1は、ケース部5と、発光部20とを備える。ケース部5は、「照明用ケース」の一例に相当する。ケース部5は、収容部10と、蓋部40とを備える。収容部10は、発光部20を収容する。収容部10は、壁面に埋め込まれる。発光部20は、光を出射する。
【0019】
蓋部40は、収容部10の開口を塞ぐ。蓋部40は、壁面から露出する。蓋部40は、本体部43と、開口部41とを含む。本体部43は、収容部10に固定される。本体部43は、矩形形状を有する。本体部43は、光を透過しない。
【0020】
開口部41は、収容部10の内部と外部とを連通する。よって、開口部41は、発光部20からの光が通過する。開口部41は、第2開口411と、透光部42とを有する。第2開口411は、光が通過する。第2開口411には、透光部42が配置される。
【0021】
透光部42は、光を透過する。透光部42は、合成樹脂により形成され、第2開口411を閉塞するように本体部43に取り付けられる。透光部42は、たとえば乳白色に形成され、発光部20が発した光を拡散させて透過させる。
【0022】
次に、図2図3とを参照して発光部20を詳しく説明する。図2は、本実施形態の照明器具1の発光部20を示す図である。図3は、図2に示す発光部20を別の角度から見た図である。
【0023】
発光部20は、発光する発光素子を含む。発光素子は、たとえば、LED(Light Emitting Diode)である。この場合、たとえば、発光部110は、SMD(surface mount device)素子またはCOB(chip on board)素子である。発光部20は、筐体200を含む。
【0024】
筐体200は、たとえば、略有蓋円筒形状を有する。筐体200は、たとえば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の絶縁性樹脂材料によって構成される。筐体200のうちの一部は、たとえば、光を透過しない。図1図2とに示すように、筐体200は、透過部211と、側板部212と、天板部213とを含む。
【0025】
透過部211は光を透過する。透過部211は、たとえば、アクリル(PMMA)またはポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用いて構成されている。透過部211は、光拡散性のない透明構造としてもよいし、光拡散性を持たせた拡散構造としてもよい。
【0026】
天板部213は、たとえば、略円環形状または略円板形状を有する。側板部212は、略円筒形状を有する。側板部212は、天板部213と透過部211との間に位置する。
【0027】
また、図2に示すように、発光部20は、突出部214と、一対の給電端子部230とを更に含む。
【0028】
突出部214は、筐体200から突出する。具体的には、突出部214は、天板部213から突出する。突出部214は、たとえば、略有蓋円筒形状または略円筒形状を有する。突出部214は、一対の第1係合部215を有する。図3では、一対の第1係合部215のうちの1つの第1係合部215が示される。第1係合部215は、突出部214の周面から内側に窪んでいる凹部である。第1係合部215は、たとえば、略L字形状を有する。
【0029】
一対の給電端子部230は、発光部20に給電するための導電性部材である。一対の給電端子部230は、筐体200に配置される。具体的には、一対の給電端子部230の各々は、天板部213から突出している。一対の給電端子部230は、突出部214を介して互いに対向する。給電端子部230は、金属製であり、導電性を有する。
【0030】
突出部214と天板部213と一対の給電端子部230とは、発光部20の口金部240を構成する。口金部240は、たとえば、GX53形またはGH76p形である。
【0031】
次に、図2図5を参照して照明器具1を詳しく説明する。図4は、本実施形態に係る照明器具1の斜視図である。図5は、本実施形態に係る照明器具1の正面図である。図4図5とに示す照明器具1は、蓋部40と、発光部20とを省略している。図4に示すように、本実施形態の照明器具1は、ソケット30を更に備える。
【0032】
ソケット30は、発光部20を取り付ける。ソケット30は、「取付部」の一例に想到する。具体的には、図2に示すように、ソケット30には、発光部20の一対の給電端子部230が接続される。ソケット30は、収容部10に固定される。具体的には、ソケット30は、ビス等で収容部10に固定される。
【0033】
図4に示すように、ソケット30は、ソケット本体301と、挿通孔302と、一対の接続孔303と、一対の第2係合部304と、一対の端子(不図示)とを有する。一対の端子は、それぞれ、一対の接続孔303に対応して配置される。
【0034】
ソケット本体301は底板305を有する。挿通孔302は、ソケット本体301を貫通する。挿通孔302には、発光部20の突出部214が挿通される。一対の接続孔303は、底板305に設けられる。各接続孔303の内側に、接続孔303に差し込まれた給電端子部230が電気的に接続される端子が配置される。また、一対の第2係合部304は、ソケット本体301の内周面に設けられる。各第2係合部304は、ソケット本体301の内周面から径方向内側に突出している。
【0035】
引き続き、図2図4を参照して、ソケット30への発光部20の装着方法を説明する。まず、発光部20の給電端子部230が、ソケット30の接続孔303に差し込まれる。そして、発光部20が周方向に回転される。その結果、給電端子部230がソケット30の端子に接続されるとともに、発光部20がソケット30の第2係合部304によって支持される。つまり、発光部20がソケット30に装着される。
【0036】
発光部20がソケット30に装着された状態で、ソケット30の端子及び発光部20の給電端子部230を通じて、発光部20に電力が供給される。
【0037】
次に、図4図7を参照して、照明器具1を更に詳しく説明する。図6は、本実施形態に係る照明器具1の断面を模式的に示す図である。図7は、本実施形態に係る照明器具1を第1開口Hから底部11に向かう方向から見た図である。
【0038】
図4図6に示すように、収容部10は、ソケット30を収容する。収容部10は、第1開口Hを有する。第1開口Hは、開口部41と同じ大きさである。具体的には、第1開口Hの面積は、開口部41の面積と同じ大きさである。
【0039】
収容部10は、底部11と、壁部12とを含む。底部11は、ソケット30が配置される。具体的には底部11は、ソケット30が固定される。
【0040】
壁部12は、底部11から第1開口Hに向かって延びる。壁部12は、底部11の側方を囲む。つまり、壁部12は、ソケット30の側方を囲む。第1開口Hを通じて、ソケット30に発光部20が装着される。
【0041】
第1方向D1の一方側DA1における壁部12からソケット30までの距離は、第1距離L1である。具体的には、第1距離L1は、ソケット30の第1方向D1の一方側DA1から、第1方向D1の他方側DA2の壁部12までの距離である。
【0042】
また、第1方向D1の他方側DA2における壁部12からソケット30までの距離は、第2距離L2である。具体的には、第2距離L2は、ソケット30の第1方向D1の他方側DA2から、第1方向D1の一方側DA1の壁部12までの距離である。第1距離L1は、第2距離L2よりも短い。第1方向D1は、底部11から第1開口Hに向かう方向に沿う第2方向D2に交差する。
【0043】
光は発光部20から放射状に出射される。発光部20と壁部12との距離が近いほど光の進行は、壁部12よって阻まれやすい。第1距離L1は第2距離L2よりも短いため、第1方向D1の一方側DA1の側では、壁部12とソケット30と距離が近い。よって、第1方向D1の一方側DA1では、光の進行が壁部12によって阻まれやすい。つまり、第1方向D1の一方側DA1に沿う方向に光が出射されることを低減できる。
【0044】
一方、発光部20と壁部12との距離が遠いほど光の進行は、壁部12に阻まれにくい。第2距離L2は第1距離L1よりも長いため、第1方向D1の他方側DA2の側では、壁部12とソケット30と距離が遠い。よって、第1方向D1の他方側DA2の側では、光の進行が壁部12によって阻まれにくい。
【0045】
したがって、第1方向D1の一方側DA1に沿う方向への光を低減させつつ、光の出射方向を第1方向D1の他方側DA2に沿う方向に向けることができる。この結果、設計者が所望しない方向への光を低減させつつ、床面に光を出射できる。
【0046】
次に、図4図7を参照して、収容部10を更に詳しく説明する。収容部10の壁部12は、第1壁部121と、第2壁部122と、第3壁部123と、第4壁部124とを含む。
【0047】
第1壁部121は、ソケット30よりも第1方向D1の一方側DA1に位置する。第1壁部121は、底部11の第1方向D1の一方側DA1に配置される。第1壁部121は、ソケット30を介して、第2壁部122と第1方向D1に対向する。第1壁部121は、第3壁部123と第4壁部124との間に位置する。また、第1壁部121は、第3壁部123から第4壁部124に向かう方向に沿う第3方向D3に延びる。更に、図6に示すように、第1壁部121は、第2方向D2に延びる。
【0048】
よって、光が第1壁部121を超えて、第1方向D1の一方側DA1へ進行することを第1壁部121は抑制する。また、第2方向D2における第1壁部121の長さは、距離L3である。
【0049】
第2壁部122は、ソケット30よりも第1方向D1の他方側DA2に位置する。第2壁部122は、底部11の第1方向D1の他方側DA2に配置される。第2壁部122は、第3壁部123と第4壁部124との間に位置する。また、第2壁部122は、第3方向D3に延びる。更に、図6に示すように、第2壁部122は、第2方向D2に延びる。
【0050】
よって、光が第2壁部122を超えて、第1方向D1の他方側DA2へ進行することを第2壁部122は抑制する。また、第2方向D2における第2壁部122の長さは、距離L4である。図6に示すように、距離L3は、距離L4よりも長い。
【0051】
第3壁部123は、ソケット30よりも第3方向D3の一方側DB1に位置する。第3壁部123は、底部11の第3方向D3の一方側DB1に配置される。第3壁部123は、ソケット30を介して、第4壁部124と第3方向D3に対向する。第3壁部123は、第1壁部121と第2壁部122との間に位置する。また、第3壁部123は、第1方向D1に延びる。更に、図4に示すように、第3壁部123は、第2方向D2に延びる。
【0052】
よって、光が第3壁部123を超えて、第3方向D3の一方側DB1へ進行することを第3壁部123は抑制する。また、第3壁部123の第1方向D1における一方側DA1の端部の第2方向D2の長さは、第3壁部123の第1方向D1における他方側DA2の端部の第2方向D2の長さよりも長い。
【0053】
第4壁部124は、ソケット30よりも第3方向D3の他方側DB2に位置する。第4壁部124は、底部11の第3方向D3の他方側DB2に配置される。第4壁部124は、ソケット30を介して、第3壁部123と第3方向D3に対向する。第4壁部124は、第1壁部121と第2壁部122との間に位置する。また、第4壁部124は、第1方向D1に延びる。更に、図4に示すように、第4壁部124は、第2方向D2に延びる。
【0054】
よって、光が第4壁部124を超えて、第3方向D3の他方側DB2へ進行することを第4壁部124は抑制する。また、第4壁部124の第1方向D1における一方側DA1の端部の第2方向D2の長さは、第4壁部124の第1方向D1における他方側DA2の端部の第2方向D2の長さよりも長い。
【0055】
また、図6に示すように、発光部20から出射された光は、光L10と光L20と光L30とを含む。図6に示すように、光L10は、第2方向D2へ進行する。光L10は、透光部42を介して、収容部10の外部へ出射される。収容部10の外部へ出射された光は、光L11である。光L11は、第2方向D2へ進行する。
【0056】
図6に示すように、光L20は、第1方向D1の一方側DA1に進行する。光L20は、第1壁部121に反射される。第1壁部121に反射された光は、光L21である。光L21は、透光部42を介して、収容部10の外部へ出射される。収容部10の外部へ出射された光は、光L22である。光L22は、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向へ進行する。
【0057】
本実施形態では、第1壁部121と発光部20との距離は、第2壁部122と発光部20との距離より、近い。よって、第1壁部121の入射光量は、第2壁部122の入射光量よりも多くなる。つまり、第1壁部121の出射光量は、第2壁部122の出射光量よりも多くなる。よって、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向の光の光量を、第1方向D1の一方側DA1に沿う方向の光の光量よりも多くできる。したがって、照明器具1は床面側を照射できる。
【0058】
つまり、図6に示すように、第1壁部121と発光部20との距離が、第2壁部122と発光部20との距離より近いため、第1壁部121に入射する光L21の量が第2壁部122に入射する光L30の量より多くなる。
更に、光L21の量が多くなるため、第1壁部121に反射された光L22の量も、第2壁部122に反射された光L31の量よりも多い。よって、床面側を照射する光の量を多くできる。
【0059】
本実施形態では、発光部20から出射された光L30は、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向に進行する。収容部10の外部へ出射された光は、光L31である。したがって、光L31は、透光部42を介して、収容部10の外部へ出射される。その結果、光L31によって、照明器具1は床面側を照射できる。
【0060】
また、図6に示すように、収容部10の底部11のうちの一部は、第1方向D1に対して交差する。断面視において、底部11のうちの一部は第1方向D1に対して約45°に屈曲する。具体的には、底部11は、第1方向D1に沿う部分と、第1方向D1に対して交差する部分とを有する。
【0061】
図6図7とに示すように、収容部10の底部11は、第1配置部111と、第2配置部112とを含む。図7は、収容部10の底部11を示す図である。
【0062】
図6に示すように、第1配置部111は、ソケット30が配置される。第1配置部111は、第1方向D1に沿う部分である。第1配置部111は、第2配置部112より第1方向D1の一方側DA1に位置する。第1配置部111の第1方向D1の一方側DA1の端部は、第1壁部121に接続される。第1配置部111の第1方向D1の他方側DA2の端部は、第2配置部112に接続される。第1配置部111の第3方向D3の一方側DB1の端部は、第3壁部123に接続される。第1配置部111の第3方向D3の他方側DB2の端部は、第4壁部124に接続される。
【0063】
図7に示すように、第2配置部112は、発光部20に電力を伝達する伝達部115が配置可能である。第2配置部112は、第1方向D1の他方側DA2に位置する。したがって、伝達部115を配置するスペースを確保できる。この結果、伝達部115を設置する際の設計の自由度が向上し、伝達部115などの配線の取り回しが容易となる。
【0064】
第2配置部112の第1方向D1の一方側DA1の端部は、第1配置部111に接続される。第2配置部112の第1方向D1の他方側DA2の端部は、第2壁部122に接続される。第2配置部112の第3方向D3の一方側DB1の端部は、第3壁部123に接続される。第2配置部112の第3方向D3の他方側DB2の端部は、第4壁部124に接続される。
【0065】
第2配置部112は、第1配置部111から第2壁部122に向かって傾斜する。よって、図6に示すように、第2配置部112の蓋部40から第1配置部111に向かう方向に間隙が形成される。つまり、第2配置部112の間隙に伝達部115を配置するスペースを確保できる。したがって、第1配置部111と壁面とを接触させた状態であっても、第2配置部112は、壁面と接触しない。この結果、スペースが小さく照明器具1の取り付けが困難な場所であっても伝達部115を取り付けるスペースを確保できる。
【0066】
[実施形態2]
図8図9とを参照して、本発明の実施形態2に係る照明器具1を説明する。実施形態2に係る照明器具1の蓋部40の形状が実施形態1の照明器具1の蓋部40の形状と異なる。以下、実施形態2が実施形態1と異なる点を主に説明する。図8は、実施形態2の照明器具1を示す図である。図9は、実施形態2の照明器具1の断面を示す図である。
【0067】
図8図9とに示すように、実施形態2の照明器具1は、収容部10と、発光部20と、ソケット30と、蓋部40とを備える。
【0068】
蓋部40は、収容部10の第1開口Hを塞ぐ。蓋部40は、本体部43と、開口部41とを含む。
【0069】
本体部43は、収容部10に固定される。本体部43は、矩形形状を有する。本体部43の外縁401を有する。本体部43は、光を透過しない。
【0070】
開口部41は、収容部10の内部と外部とを連通する。よって、開口部41は、発光部20からの光が通過する。開口部41は、第2開口411と、透光部42とを有する。第2開口411は、光が通過する。第2開口411には、透光部42が配置される。
【0071】
図8図9とに示すように、本実施形態の開口部41の面積は、収容部10の第1開口Hの面積よりも小さい。
【0072】
第1方向D1の一方側DA1における本体部43の外縁401から開口部41までの距離は、距離L5である。換言すると、距離L5は、第1方向D1の一方側DA1における蓋部40の外縁401から開口部41までの距離である。
【0073】
第1方向D1の他方側DA2における本体部43の外縁401から開口部41までの距離は、距離L6である。換言すると、距離L6は、第1方向D1の他方側DA2における蓋部40の外縁401から開口部41までの距離である。
【0074】
距離L5は、距離L6よりも長い。したがって、開口部41を第1方向D1の他方側DA2に位置させることができる。つまり、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向へ光の進行方向を変更できる。この結果、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向以外に光が出射されることを抑制できる。つまり、照明器具1は床面を照射することが容易となる。
【0075】
また、外縁401は、第1外縁401aと、第2外縁401bと、第3外縁401cと、第4外縁401dとを有する。
【0076】
第1外縁401aは、第1方向D1の一方側DA1に位置する縁である。第2外縁401bは、第1方向D1の他方側DA2に位置する縁である。第3外縁401cは、第3方向D3の一方側DB1に位置する縁である。第4外縁401dは、第3方向D3の他方側DB2に位置する縁である。
【0077】
透光部42は、光を透過する。透光部42は、第2開口411を閉塞するように本体部43に取り付けられる。
【0078】
透光部42は、複数の羽板421を有するルーバー状である。複数の羽板421の各々は第1方向D1に交差する。また、複数の羽板421の各々は、第2方向D2に交差する。複数の羽板421の各々は、第3方向D3に延びる。複数の羽板421の各々は、第1方向D1に対して約45度に傾斜する。よって、複数の羽板421は、光の進行方向を変更する。
【0079】
図9に示すように、たとえば、羽板421は、第2方向D2に進行する光L10の進行方向を変更する。具体的には、羽板421は、発光部20から出射された光を反射する。羽板421に反射された光は、進行方向が変更される。具体的には、発光部20から出射された光のうち、羽板421に到達する光は、羽板421の表面で反射され、床面に向かって出射される。よって、光L11の進行方向を床面側に向かう方向にできる。
【0080】
また、図9に示すように、たとえば、羽板421は、第1壁部121に反射された光L21の進行方向を変更する。具体的には、羽板421は、第1壁部121に反射された光L21を反射し、光の進行方向を変更する。たとえば、羽板421に進行方向を変更された光L22は、床面側に向かう。
【0081】
また、図9に示すように、たとえば、羽板421は、第1壁部121に反射された光L30の進行方向を変更する。具体的には、羽板421は、第1壁部121に反射された光L30を反射し、光の進行方向を変更する。たとえば、羽板421に進行方向を変更された光L31は、床面側に向かう。
【0082】
図9に示すように、収容部10の底部11は、蓋部40の開口部41と本体部43と対向する。本実施形態では、底部11の第1配置部111のうち一部は、本体部43と対向する。具体的には、第1配置部111の第1方向D1の一方側DA1は、本体部43と対向する。よって、本体部43からは光が出射されない。つまり、第1方向D1の一方側DA1に光が出射されることを抑制できる。この結果、照明器具1は、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向を照射できる。
【0083】
[実施形態3]
図10を参照して、本発明の実施形態3に係る照明器具1を説明する。実施形態3に係る照明器具1の蓋部40の形状は、実施形態1の照明器具1の蓋部40の形状と異なる。また、実施形態3に係る照明器具1の蓋部40の形状は、実施形態2の照明器具1の蓋部40の形状と異なる。以下、実施形態3が実施形態1と異なる点を主に説明する。図10は、実施形態3の照明器具1を示す図である。
【0084】
図10に示すように、実施形態2の照明器具1は、収容部10と、発光部20と、ソケット30と、蓋部40とを備える。
【0085】
蓋部40は、収容部10の第1開口Hを塞ぐ。蓋部40は、本体部43と、開口部41とを含む。
【0086】
本体部43は、収容部10に固定される。本体部43は、矩形形状を有する。本体部43の外縁401を有する。本体部43は、光を透過しない。
【0087】
開口部41は、収容部10の内部と外部とを連通する。よって、開口部41は、発光部20からの光が通過する。開口部41は、第2開口411と、透光部42とを有する。第2開口411は、光が通過する。第2開口411には、透光部42が配置される。
【0088】
第1方向D1の一方側DA1における本体部43の外縁401から開口部41までの距離は、距離L7である。換言すると、距離L7は、第1方向D1の一方側DA1における蓋部40の外縁401から開口部41までの距離である。
【0089】
第1方向D1の他方側DA2における本体部43の外縁401から開口部41までの距離は、距離L8である。換言すると、距離L8は、第1方向D1の他方側DA2における蓋部40の外縁401から開口部41までの距離である。
【0090】
距離L7は、距離L8よりも長い。したがって、開口部41を第1方向D1の他方側DA2に位置させることができる。つまり、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向へ光の進行方向を変更できる。この結果、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向以外に光が出射されることを抑制できる。つまり、照明器具1は床面を照射することが容易となる。
【0091】
透光部42は、光を透過する。透光部42は、第2開口411を閉塞するように本体部43に取り付けられる。
【0092】
透光部42は、波板422を有する。波板422は第1方向D1に交差する。波板422は、第3方向D3に延びる。波板422は、複数の凹部と複数の凸部とを有する。複数の凹部と複数の凸部とは交互に並ぶ。
【0093】
図10に示すように、本実施形態の開口部41の面積は、収容部10の第1開口Hの面積よりも小さい。たとえば、開口部41の面積は収容部10の第1開口Hの面積の50%である。
【0094】
図10に示すように、収容部10の底部11は、蓋部40の開口部41と本体部43と対向する。本実施形態では、底部11の第1配置部111のうち一部は、本体部43と対向する。具体的には、第1配置部111の第1方向D1の一方側DA1は、本体部43と対向する。よって、本体部43からは光が出射されない。つまり、第1方向D1の一方側DA1に光が出射されることを抑制できる。この結果、照明器具1は、第1方向D1の他方側DA2に沿う方向を照射できる。
【0095】
[実施形態4]
図11図12とを参照して、本発明の実施形態4に係る照明器具1を説明する。実施形態4に係る照明器具1は発光部2の位置を変更できる点で、実施形態1の照明器具1、実施形態2の照明器具1、及び、実施形態3の照明器具1と異なる。以下、実施形態4が実施形態1~実施形態3と異なる点を主に説明する。図11は、実施形態4の照明器具1の収容部10を示す図である。図12は、実施形態4の照明器具1の収容部10とソケット30とを示す図である。
【0096】
図11に示すように、実施形態4の収容部10は、底部11と、壁部12とを含む。図12に示すように、底部11はソケット30が配置される。収容部10の底部11は、第1配置部111と、第2配置部112とを含む。
【0097】
第1配置部111は、第1孔113を有する。第1孔113は、第1方向D1に沿って延びる。具体的には、第1孔113は、第1配置部111の第1方向D1の一方側DA1から、第1配置部111の第1方向D1の他方側DA2に向かって延びる。換言すると、第1孔113は、第1壁部121から第2壁部122に向かって延びる。
【0098】
第1孔113には、ソケット30のビスが挿通される。よって、ビスが第1孔113に挿通され、ビスがナットで締結されることで、ソケット30は収容部10の底部11の第1配置部111に固定される。
【0099】
また、ソケット30は、第1孔113に沿って、第1方向D1に移動できる。たとえば、ソケット30を第1方向D1の一方側DA1側に移動させることで、ソケット30の位置を第1壁部121に接近させることが可能となる。したがって、発光部20を第1壁部121に接近させることができる。
【0100】
また、たとえば、ソケット30を第1方向D1の他方側DA2側に移動させることで、ソケット30の位置を第1壁部121から離隔させることが可能となる。したがって、たとえば、透光部42と発光部20との位置を変更できる。この結果、透光部42の位置にあわせて、発光部20の位置を変更できる。
【0101】
ビスとナットにより第1方向D1の一方側DA1側または第1方向D1の他方側DA2側に移動させた状態で、ソケット30を第1配置部111に固定できる。したがって、移動させたソケット30の位置で発光部20の位置を固定できる。
【0102】
[変形例1]
図13図14とを参照して、本発明の実施形態4の変形例1に係る照明器具1を説明する。実施形態4に係る変形例1に係る照明器具1の発光部20が、第3方向D3に移動できる点で実施形態4と異なる。以下、実施形態4の変形例1を説明する。図13は、実施形態4の変形例1の照明器具1の収容部10を示す図である。図14は、実施形態4の変形例1の照明器具1の収容部10とソケット30とを示す図である。
【0103】
図13に示すように、収容部10の第1配置部111は、第1孔113と、第2孔114とを有する。
【0104】
第1孔113は、第1方向D1に沿って延びる。具体的には、第1孔113は、第1配置部111の第1方向D1の一方側DA1から、第1配置部111の第1方向D1の他方側DA2に向かって延びる。
【0105】
第1孔113には、ソケット30のビスを挿通可能である。よって、ビスが第1孔113に挿通され、ビスがナットで締結されることで、ソケット30は収容部10の底部11の第1配置部111に固定される。
【0106】
また、ソケット30は、第1孔113に沿って、第1方向D1に移動できる。たとえば、ソケット30を第1方向D1の一方側DA1側に移動させることで、ソケット30の位置を第1壁部121に接近させることが可能となる。したがって、発光部20を第1壁部121に接近させることができる。
【0107】
また、たとえば、ソケット30を第1方向D1の他方側DA2側に移動させることで、ソケット30の位置を第1壁部121から離隔させることが可能となる。したがって、たとえば、透光部42と発光部20との位置を変更できる。この結果、透光部42の位置にあわせて、発光部20の位置を変更できる。
【0108】
ビスとナットにより第1方向D1の一方側DA1側または第1方向D1の他方側DA2側に移動させた状態で、ソケット30を第1配置部111に固定できる。したがって、移動させたソケット30の位置で発光部20の位置を固定できる。
【0109】
第2孔114は、第3方向D3に沿って延びる。具体的には、第2孔114は、第1配置部111の第3方向D3の一方側DB1から、第1配置部111の第3方向D3の他方側DB2に向かって延びる。
【0110】
第2孔114には、ソケット30のビスを挿通可能である。よって、ビスが第2孔114に挿通され、ビスがナットで締結されることで、ソケット30は収容部10の底部11の第1配置部111に固定される。
【0111】
また、ソケット30は、第2孔114に沿って、第3方向D3に移動できる。たとえば、ソケット30を第3方向D3の一方側DB1側に移動させることで、ソケット30の位置を第3壁部123に接近させることが可能となる。したがって、発光部20を第3壁部123に接近させることができる。よって、第1方向D1の他方側DA2に光を出射させつつ、第3方向D3の他方側DB2に光を出射させることができる。
【0112】
また、たとえば、図14に示すように、ソケット30を第3方向D3の他方側DB2側に移動させることで、ソケット30の位置を第4壁部124に接近させることが可能となる。したがって、発光部20を第4壁部124に接近させることができる。よって、第1方向D1の他方側DA2に光を出射させつつ、第3方向D3の一方側DB1に光を出射させることができる。
【0113】
ビスとナットにより第3方向D3の一方側DB1側または第3方向D3の他方側DB2側に移動させた状態で、ソケット30を第1配置部111に固定できる。したがって、移動させたソケット30の位置で発光部20の位置を固定できる。
【0114】
[変形例2]
図15図16とを参照して、本発明の実施形態4の変形例2に係る照明器具1を説明する。実施形態4に係る変形例2に係る照明器具1の底部11の第2配置部112の位置が、実施形態4と異なる。以下、実施形態4の変形例2を説明する。図15は、実施形態4の変形例2の照明器具1の収容部10を示す図である。図16は、実施形態4の変形例2の照明器具1の収容部10とソケット30とを示す図である。
【0115】
図15に示すように、実施形態4の変形例2の照明器具1の底部11は、第1配置部111と、第2配置部112とを含む。
【0116】
第1配置部111は、ソケット30が配置される。第1配置部111は、第1方向D1と第3方向D3に沿う。第1配置部111は、第2配置部112より第3方向D3の一方側DB1に位置する。
【0117】
第1配置部111の第1方向D1の一方側DA1の端部は、第1壁部121に接続される。第1配置部111の第1方向D1の他方側DA2の端部は、第2壁部122に接続される。第1配置部111の第3方向D3の一方側DB1の端部は、第3壁部123に接続される。第1配置部111の第3方向D3の他方側DB2の端部は、第2配置部112に接続される。
【0118】
第2配置部112は、発光部20に電力を伝達する伝達部115が配置可能である。第2配置部112は、第1配置部111より第3方向D3の他方側DB2に位置する。
【0119】
第2配置部112の第1方向D1の一方側DA1の端部は、第1壁部121に接続される。第2配置部112の第1方向D1の他方側DA2の端部は、第2壁部122に接続される。第2配置部112の第3方向D3の一方側DB1の端部は、第4壁部124に接続される。第2配置部112の第3方向D3の他方側DB2の端部は、第1配置部111に接続される。
【0120】
本実施形態の変形例2によれば、第3壁部123と発光部20との距離は、第4壁部124と発光部20との距離より、近い。よって、第3壁部123の入射光量は、第4壁部124の入射光量よりも多くできる。つまり、第3壁部123の出射光量は、第4壁部124の出射光量よりも多くなる。よって、第3方向D3の他方側DB2に沿う方向の光の光量を、第3方向D3の一方側DB1に沿う方向の光の光量よりも多くできる。したがって、照明器具1は第3方向D3の他方側DB2の面を照射できる。
【0121】
[実施形態5]
図17図18図19とを参照して、本発明の実施形態5に係る照明器具1を説明する。実施形態5に係る照明器具1の発光部20は、変更部50を有する点で実施形態1の照明器具1と異なる。以下、実施形態5が実施形態1と異なる点を主に説明する。図17は、実施形態5に係る照明器具1の収容部10の断面を示す図である。図18は、実施形態5に係る照明器具1の収容部10の断面を示す別の図である。図19は、実施形態5に係る照明器具1の収容部10の断面を示す更に別の図である。
【0122】
実施形態5の照明器具1は、収容部10と、発光部20と、ソケット30と、蓋部40とを備える。また、図17に示すように、実施形態5に係る照明器具1は、変更部50を更に有する。
【0123】
変更部50は、発光部20の角度を変更する。変更部50は、たとえば、ボールジョイントである。変更部50は、発光部20を任意の方向に回動可能に支持する。
【0124】
アーム部51と、第1接続部53と、固定部52と、第2接続部54とを含む。アーム部51は、底部11の第1配置部111に固定される。アーム部51は、第1配置部111から第2方向D2へ延びる。
【0125】
第1接続部53は、アーム部51の第2方向D2の端部に固定される。第1接続部53は、球形状を有する。
【0126】
固定部52は、ソケット30を固定する。
【0127】
第2接続部54は、第1接続部53に接続される。第2接続部54は、第1接続部53の球形状の部分を覆う。
【0128】
たとえば、図18に示すように、第2接続部54が第1接続部53に接続された状態で、発光部20は第1接続部53を中心に第1回転方向R1に回転する。つまり、発光部20の角度を変更して光が出射される方向を変更できる。また、変更部50は、第1回転方向R1に発光部20の向きを変更した状態で、発光部20の向きを固定可能である。
【0129】
また、図18に示すように、第2接続部54が第1接続部53に接続された状態で、発光部20は第1接続部53を中心に第2回転方向R2に回転する。つまり、発光部20から出射される光の方向を第1方向D1の他方側DA2に沿う方向へ向けることができる。よって、光を床面に照射するように発光部20の向きを変更できる。また、変更部50は、第2回転方向R2に発光部20の向きを変更した状態で、発光部20の向きを固定可能である。
【0130】
また、たとえば、図19に示すように、第2接続部54が第1接続部53に接続された状態で、発光部20は第1接続部53を中心に第3回転方向R3に回転する。つまり、発光部20の角度を変更して光が出射される方向を変更できる。よって、発光部20から出射される光の方向を第3方向D3の一方側DB1に沿う方向へ向けることができる。また、変更部50は、第3回転方向R3に発光部20の向きを変更した状態で、発光部20の向きを固定可能である。
【0131】
また、図19に示すように、第2接続部54が第1接続部53に接続された状態で発光部20は第1接続部53を中心に第4回転方向R4に回転する。つまり、発光部20から出射される光の方向を第3方向D3の他方側DB2に沿う方向へ向けることができる。また、変更部50は、第4回転方向R4に発光部20の向きを変更した状態で、発光部20の向きを固定可能である。
【0132】
[実施形態6]
図20図21とを参照して、本発明の実施形態6に係る照明器具1を説明する。実施形態6に係る照明器具1の発光部20は、変更部50を有する点で実施形態1の照明器具1と異なる。以下、実施形態6が実施形態1と異なる点を主に説明する。図20は、実施形態6に係る照明器具1の収容部10の断面を示す図である。図21は、実施形態6に係る照明器具1の収容部10の断面を示す別の図である。
【0133】
実施形態6の照明器具1は、収容部10と、発光部20と、ソケット30と、蓋部40とを備える。また、図20に示すように、実施形態5に係る照明器具1は、変更部50を更に有する。
【0134】
変更部50は、発光部20の位置を変更する。具体的には、変更部50は、第2方向D2における発光部20の位置を変更する。具体的には、変更部50は、発光部20が第1配置部111に接近する位置から発光部20が第1開口Hに接近する位置に発光部20の位置を変更できる。
【0135】
変更部50は、アーム部51と、固定部52とを含む。アーム部51は、底部11の第1配置部111に配置される。アーム部51は、第1配置部111から第2方向D2へ延びる。アーム部51は、たとえば、ネジ棒である。アーム部51を回転方向のうちの一方へ回転させることで、アーム部51は、第2方向D2の一方側へ突出する。第2方向D2の一方側は、第1配置部111から蓋部40に向かう方向を示す。よって、発光部20から蓋部40までの距離が小さくなる。また、アーム部51を回転方向のうちの他方へ回転させることで、アーム部51は第2方向D2の他方側へ突出する。第2方向D2の他方側は、蓋部40から第1配置部111に向かう方向を示す。よって、発光部20から蓋部40までの距離は大きくなる。本実施形態では、アーム部51は、ネジ棒であったが、テレスコピック形状を有していてもよく、パンタグラフ形状を有してもよい。つまり、アーム部51は、発光部20から蓋部40までの距離を変更できればよい。
【0136】
アーム部51は、第2方向D2に突出可能である。たとえば、アーム部51が第2方向D2の一方側へ突出することで、発光部20は、図20に示す位置から図21に示す位置へ移動する。また、たとえば、アーム部51が第2方向D2の他方側へ突出することで、発光部20は、図21に示す位置から図0に示す位置へ移動する。よって、発光部20と第1開口Hとの間の距離とを変更できる。
【0137】
また、変更部50は、発光部20を第2方向D2の一方側へ移動させた状態で、発光部20の位置を固定可能である。また、変更部50は、発光部20が第2方向D2の他方側へ移動させた状態で、発光部20の位置を固定可能である。
【0138】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。たとえば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0139】
(1)実施形態5では、変更部50をボールジョイントとして説明したが、これに限らない。変更部50は、第1回転軸と、第2回転軸とを含んでもよい。第1回転軸は、鉛直方向のZ軸に沿う軸である。つまり、第1回転軸を中心に回動することで、発光部20の向きを第3方向D3の一方側DB1と第3方向D3の他方側DB2とに変更できる。また、第2回転軸は、水平方向のX軸に沿う軸である。つまり、第2回転軸を中心に回動することで、発光部20の向きを第1方向D1の一方側DA1と第1方向D1の他方側DA2とに変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0140】
本発明は、照明用ケース及び照明器具を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0141】
1 :照明器具
2 :発光部
5 :ケース部(照明用ケース)
10 :収容部
11 :底部
12 :壁部
20 :発光部
30 :ソケット(取付部)
40 :蓋部
41 :開口部
110 :発光部
111 :第1配置部
112 :第2配置部
115 :伝達部
121 :第1壁部
122 :第2壁部
401 :外縁
411 :第2開口
421 :羽板
D1 :第1方向
D2 :第2方向
H :第1開口
L1 :第1距離
L2 :第2距離
図1
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