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特開2024-15917画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015917
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/60 20170101AFI20240130BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
G06T7/60 300Z
H04N1/387
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118301
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水村 政彦
(72)【発明者】
【氏名】白木 聖二
(72)【発明者】
【氏名】三須 長政
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕士郎
【テーマコード(参考)】
5C076
5L096
【Fターム(参考)】
5C076AA36
5L096AA02
5L096AA06
5L096BA07
5L096FA16
5L096FA52
5L096FA67
5L096GA19
5L096GA40
5L096GA51
(57)【要約】
【課題】画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】ブロック分割部60が、原稿光学読取部が原稿を読み取ることによって得られる画像情報の各頁について、1頁をブロック単位に分割し、計数部62が、各ブロックに存在する黒点の数を計数し、原稿白紙検知部64が、原稿の白紙検知を行って白紙頁を削除し、割付画像判定部66が、計数部62の計数結果を用いて、割付画像であるか否かの判定を行う。そして、割付画像白紙検知部68が、計数部62の計数結果を用いて、割付画像中の白紙を検知し、白紙の領域を削除する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報を取得し、
取得した前記画像情報の1頁を予め定めたブロック単位に分割し、
分割した前記ブロック単位毎に黒点を計数し、
前記ブロック単位毎の黒点の計数結果を用いて、前記原稿画像が1頁に複数の画像を割り付けた割付画像であるかの判定と、前記割付画像中の白紙の検知及び削除と、を行う画像処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記判定と、前記白紙の検知及び削除とに先行して、前記計数結果を用いて、1頁全面の白紙の検知及び削除を行う請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記画像情報の主走査方向及び副走査方向のそれぞれの中央部の予め定めたブロックの前記計数結果を用いて前記判定を行う請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記割付画像の場合、前記複数の画像を分割した分割領域に対応するブロックの前記計数結果を用いて、前記分割領域の白紙の検知及び削除を行う請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記分割領域に対応する前記ブロックの前記計数結果が、前記割付画像の割付数に応じて予め定めた閾値未満の場合に白紙と判定して削除する請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前の頁の前記割付画像の判定結果を用いて、前記判定を行う請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、予め定めた条件を満たす場合に、前の頁の前記判定結果を用いて前記判定を行う請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記割付画像中に白紙が存在する場合、白紙を削除した前記割付画像を生成して出力する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
原稿画像を読み取って画像情報を生成する画像読取装置と、
請求項1に記載の画像処理装置と、
を含む画像処理システム。
【請求項10】
コンピュータに、
原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報を取得し、
取得した前記画像情報の1頁を予め定めたブロック単位に分割し、
分割した前記ブロック単位毎に黒点を計数し、
前記ブロック単位毎の黒点の計数結果を用いて、前記原稿画像が1頁に複数の画像を割り付けた割付画像であるかの判定と、前記割付画像中の白紙の検知及び削除と、を行う処理を実行させるための画像処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、入力されたRGB信号を輝度信号に変換する信号変換処理及び解像度変換処理を行った後、画像の主走査方向及び副走査方向に沿った複数のラインについて各ラインの特徴量を算出し、主走査方向及び副走査方向のそれぞれについて特徴量の解析を行い、主走査方向に空白領域が1つ存在するか、副走査方向に空白領域が1つ存在するかの判断に基づき割付原稿であるか否かを判定することが開示されている。
【0003】
特許文献2には、主走査方向のライン毎の特徴量の分布に基づいて、割付原稿の原稿中央部の余白領域を抽出する非画像部抽出部と、原稿中央部の余白領域の中央の中央座標と、原稿の中央の位置座標とを比較し、割付原稿を分割する位置を決定する原稿分割位置判定部と、原稿中央部の余白領域の中央の位置座標と原稿の中央の位置座標が所定値以上離れている場合、両者が一致するように画像データの編集(画像データの補間、読み出し制御など)を行う画像整形処理部とを備えた画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4884305号公報
【特許文献2】特開2009-017208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像の特徴量を抽出して、1頁に複数の画像が割り付けられた割付画像であるか否かを判定して分割したのでは、特徴量として抽出されない画素値の画素がかたまって分布している場合に、分割位置を誤判定してしまう虞がある。また、割付画像を分割した後の分割画像の白紙の検知と削除まではできなかった。
【0006】
そこで、本開示は、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理装置、画像処理システム、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1態様に係る画像処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報を取得し、取得した前記画像情報の1頁を予め定めたブロック単位に分割し、分割した前記ブロック単位毎に黒点を計数し、前記ブロック単位毎の黒点の計数結果を用いて、前記原稿画像が1頁に複数の画像を割り付けた割付画像であるかの判定と、前記割付画像中の白紙の検知及び削除と、を行う。
【0008】
第2態様に係る画像処理装置は、第1態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、前記判定と、前記白紙の検知及び削除とに先行して、前記計数結果を用いて、1頁全面の白紙の検知及び削除を行う。
【0009】
第3態様に係る画像処理装置は、第1態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、前記画像情報の主走査方向及び副走査方向のそれぞれの中央部の予め定めたブロックの前記計数結果を用いて前記判定を行う.
【0010】
第4態様に係る画像処理装置は、第1態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、前記割付画像の場合、前記複数の画像を分割した分割領域に対応するブロックの前記計数結果を用いて、前記分割領域の白紙の検知及び削除を行う。
【0011】
第5態様に係る画像処理装置は、第4態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、前記分割領域に対応する前記ブロックの前記計数結果が、前記割付画像の割付数に応じて予め定めた閾値未満の場合に白紙と判定して削除する。
【0012】
第6態様に係る画像処理装置は、第1態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、前の頁の前記割付画像の判定結果を用いて、前記判定を行う。
【0013】
第7態様に係る画像処理装置は、第6態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、予め定めた条件を満たす場合に、前の頁の前記判定結果を用いて前記判定を行う。
【0014】
第8態様に係る画像処理装置は、第1態様に係る画像処理装置において、前記プロセッサは、前記割付画像中に白紙が存在する場合、白紙を削除した前記割付画像を生成して出力する。
【0015】
第9態様に係る画像処理システムは、原稿画像を読み取って画像情報を生成する画像読取装置と、請求項1に記載の画像処理装置と、を含む。
【0016】
第10態様に係る画像処理プログラムは、コンピュータに、原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報を取得し、取得した前記画像情報の1頁を予め定めたブロック単位に分割し、分割した前記ブロック単位毎に黒点を計数し、前記ブロック単位毎の黒点の計数結果を用いて、前記原稿画像が1頁に複数の画像を割り付けた割付画像であるかの判定と、前記割付画像中の白紙の検知及び削除と、を行う処理を実行させる。
【発明の効果】
【0017】
第1態様によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理装置を提供できる。
【0018】
第2態様によれば、1頁全体の白紙を検知して削除できる。
【0019】
第3態様によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定する場合に比べて、割付画像を正確に判定できる。
【0020】
第4態様によれば、割付画像に割り付けられた画像の白紙を検知して削除できる。
【0021】
第5態様によれば、割付画像に割り付けられた画像の数を限定することなく、割付画像であるかを判定できる。
【0022】
第6態様によれば、1頁だけで割付画像であるかを判定するよりも正確に割付画像であるかを判定できる。
【0023】
第7態様によれば、割付画像を割付画像でないと誤判定することを抑制することが可能となる。
【0024】
第8態様によれば、割付画像中の白紙を削除した割付画像を作成できる。
【0025】
第9態様によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理システムを提供できる。
【0026】
第10態様によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本実施形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
図2】本実施形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る画像形成装置の制御部の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4】1頁の画像を複数のブロックに分割した例を示す図である。
図5】割付画像の判定方法を説明するための図である。
図6】2UPのSEF方向の画像を示す図である。
図7】2UPのLEF方向の画像を示す図である。
図8】4UPのSEF方向の画像を示す図である。
図9】4UPのLEF方向の画像を示す図である。
図10】本実施形態に係る画像形成装置の制御部で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11】後段処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】本実施形態に係る画像形成装置の制御部で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。
図13】本実施形態に係る画像形成システムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置を画像処理装置の一例として説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る画像形成装置10は、ネットワーク等の通信回線を介して各種データを受信し、受信したデータに基づく画像形成処理を行うプリント機能を有する。また、本実施形態に係る画像形成装置10は、原稿を読み取って原稿を表す画像情報を得る読取機能、原稿に記録された画像を用紙に複写する複写機能、図示しない電話回線を介して各種データの送受信を行うファクシミリ機能、読取機能等によって読み取った画像情報等の文書情報を転送する転送機能、読み取った画像情報等の文書情報を蓄積する蓄積機能等の複数の機能を有する。
【0029】
また、本実施形態に係る画像形成装置10は、装置上部に原稿読取部52を備え、原稿読取部52の下方に画像形成部24が配置されている。原稿読取部52は、原稿カバー54内に原稿搬送部(図示省略)を備えている。原稿搬送部は、原稿カバー54に設けられている原稿給紙部54A上に載せられた原稿56を順に引き込んで図示しないプラテンガラス上に搬送して原稿56に記録された画像の読み取りを行う。また、原稿搬送部は、画像の読み取りが終了した原稿56を原稿カバー54に設けられている原稿排出部54B上に排出する。
【0030】
また、原稿読取部52には、ユーザによる各種の指示操作を受け付けるユーザインタフェース22が設けられている。このユーザインタフェース22は、ソフトウエアプログラムによって指示操作の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示されるディスプレイ22A、テンキー等のハードウエアキー22B等が設けられている。ディスプレイ22Aは、液晶パネル等の表示装置とタッチパッド等の位置入力装置を組み合わせたタッチパネル式のものが適用される。ユーザインタフェース22は、ディスプレイ22Aの表示ボタンやハードウエアキー22Bによって複写機能を用いるときの複写枚数の設定や倍率設定、ファクシミリ機能を用いるときの電話機のダイヤルキー等として用いられる。なお、ハードウエアキー22Bは省略してもよい。
【0031】
一方、画像形成部24は、画像形成用の記録媒体となる用紙が収容される給紙格納部58を備えている。画像形成部24では、給紙格納部58に収容されている用紙を、1枚ずつ取り出し、例えば、電子写真プロセスによって画像データに基づいた画像を用紙に形成する。また、画像形成部24では、画像形成を行った用紙を順に図示しない排紙部上へ排出する。
【0032】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【0033】
本実施形態に係る画像形成装置10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、及びRAM(Random Access Memory)20Cを含む制御部20を備えている。CPU20Aは、画像形成装置10の全体の動作を司る。RAM20Cは、CPU20Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。ROM20Bは、画像処理プログラム等の各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。そして、画像形成装置10は、制御部20の各部がシステムバス42によって電気的に接続されている。
【0034】
一方、本実施形態に係る画像形成装置10は、各種のデータやアプリケーション・プログラム等を記憶する記憶部26を備えている。また、画像形成装置10は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22のディスプレイ22Aへの各種の操作画面等の表示を制御する表示制御部28を備えている。また、画像形成装置10は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22を介して入力される操作指示を検出する操作入力検出部30を備えている。そして、画像形成装置10では、記憶部26、表示制御部28、及び操作入力検出部30がシステムバス42に電気的に接続されている。なお、記憶部26は、一例として、HDD(hard disk drive)を適用してもよいし、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
【0035】
また、本実施形態に係る画像形成装置10は、原稿光学読取部46による光学的な画像の読み取り動作、及び原稿搬送部による原稿送り動作を制御する読取制御部32と、画像形成部24による画像形成処理、及び搬送部25による画像形成部24への用紙の搬送を制御する画像形成制御部34と、を備えている。また、画像形成装置10は、図示しない通信回線に接続され、当該通信回線に接続されたサーバ等の他の外部装置と通信データの送受信を行う通信回線I/F(インタフェース)部36、及び各種画像処理を行う画像処理部44を備えている。また、画像形成装置10は、図示しない電話回線に接続され、当該電話回線に接続されているファクシミリ装置とファクシミリデータの送受信を行うファクシミリI/F(インタフェース)部38を備えている。また、画像形成装置10は、ファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信を制御する送受信制御部40を備えている。そして、画像形成装置10では、送受信制御部40、読取制御部32、画像形成制御部34、通信回線I/F部36、ファクシミリI/F部38、及び画像処理部44がシステムバス42に電気的に接続されている。
【0036】
以上の構成により、本実施形態に係る画像形成装置10は、CPU20Aにより、RAM20C、ROM20B、及び記憶部26へのアクセスを各々実行する。また、画像形成装置10は、CPU20Aにより、表示制御部28を介したユーザインタフェース22のディスプレイ22Aへの操作画面、各種のメッセージ等の情報の表示の制御を実行する。また、画像形成装置10は、CPU20Aにより、読取制御部32を介した原稿光学読取部46及び原稿搬送部の作動の制御を実行する。また、画像形成装置10は、CPU20Aにより、画像形成制御部34を介した画像形成部24及び搬送部25の作動の制御と、通信回線I/F部36を介した通信データの送受信の制御と、を各々実行する。また、画像形成装置10は、CPU20Aにより、送受信制御部40によるファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信の制御を実行する。さらに、画像形成装置10は、CPU20Aにより、操作入力検出部30によって検出された操作情報に基づくユーザインタフェース22における操作内容の把握が行われ、この操作内容に基づく各種の制御を実行する。
【0037】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置10において、制御部20のCPU20AがROM20Bに記憶されたプログラムをRAM20Cに展開して実行することにより実現される機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置10の制御部20の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0038】
制御部20は、ブロック分割部60、計数部62、原稿白紙検知部64、割付画像判定部66、及び割付画像白紙検知部68の機能を有する。なお、本実施形態では、図3の機能構成を制御部20の機能として説明するが、これに限るものではなく、例えば、画像処理部44の機能構成としてもよい。
【0039】
ブロック分割部60は、原稿光学読取部46が原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報の各頁について、1頁をブロック単位に分割する。例えば、図4に示すように、1頁の画像を複数のブロックに分割する。図4では、一例として、21×15のブロックに分割した例を示す。
【0040】
計数部62は、分割したブロック単位毎に、存在する黒点の数を計数し、計数結果をRAM20C等に格納する。なお、本開示において、黒点とは、黒色に限らず、画素値が存在する画素のことを称するものとする。
【0041】
原稿白紙検知部64は、原稿の白紙検知を行って白紙頁を削除する。原稿の白紙検知は、割付画像であるかの判定と、割付画像中の白紙の検知及び削除とに先行して行う。本実施形態では、計数部62の計数結果を読み出して、1頁全面の全領域の黒点数が予め定めた閾値より少ない場合に1頁が白紙と判断し、閾値以上の場合に非白紙と判断する。
【0042】
割付画像判定部66は、計数部62の計数結果を用いて、複数の画像が割り付けられた割付画像であるか否かの判定を行う。具体的には、図5の太線枠で示す、主走査方向中央部のブロックのうち、予め定めたブロック(図5では一例として3ブロック)、及び副走査方向のそれぞれの中央部のブロックのうち、予め定めたブロック(図5では一例として3ブロック)の黒点数と、予め定めた割付画像判定閾値とを比較し、2つの画像が割り付けられた2UP画像であるか、4つの画像が割り付けられた4UP画像であるかを判定する。このとき、頁毎の割付結果はRAM20C等の記憶しておく。
【0043】
割付画像白紙検知部68は、計数部62の計数結果を用いて、割付画像中の白紙を検知し、白紙の領域を削除する。
【0044】
割付画像中の白紙の検知は、割付数に応じて予め定めた閾値を用いて白紙を判断する。例えば、2UP用の白紙検知の閾値t1、または4UP用の白紙検知の閾値t2を用いて、割付領域の黒点数が閾値未満の場合に白紙と判断する。
【0045】
例えば、2UP画像と判定された場合には、画像の向きが縦(SEF:Short edge food)方向か、横方向(LEF:Long edge feed)かによって、図6、7の太線枠で示すように、選択される領域の縦横のブロック数が異なる。図6は、2UPのSEF方向の画像を示し、図7は、2UPのLEF方向の画像を示す。割付画像を分割した分割領域となる各太線枠の領域に対応するブロックの総黒点数と、予め定めた閾値とを比較し、閾値未満であれば、指定領域を白紙と判断する。
【0046】
SEF方向で、図6に示すように、上下2分割画像と判定された場合には、Sh1の領域に対応するブロックの総黒点数と予め定めた閾値t1とを比較し、閾値t1未満の場合、上部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sh2の領域についても閾値t1と比較し、閾値未満の場合、下部の太線枠の領域が白紙と判断する。
【0047】
LEF方向で、図7に示すように、左右2分割画像と判定された場合には、Sv1の領域に対応するブロックの総黒点数と予め定めた閾値t1とを比較し、閾値t1未満の場合、左部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sv2の領域についても閾値t1と比較し、閾値未満の場合、右部の太線枠の領域が白紙と判断する。
【0048】
4UP画像と判定された場合も、画像の向きがSEF方向であるかLEF方向であるかによって、図8、9の太線枠で示すように、選択される領域のブロック数が異なる。図8は、4UPのSEF方向の画像を示し、図9は、4UPのLEF方向の画像を示す。各太線枠の領域の総黒点数と、予め定めた閾値とを比較し、閾値未満であれば、指定領域を白紙と判断する。
【0049】
図8に示すように、SEF方向の4分割画像と判定された場合には、Sh1の領域に対応するブロックの総黒点数と予め定めた閾値t2とを比較し、閾値t2未満の場合、左上部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sh1’の領域についても閾値t2と比較し、閾値未満の場合、右上部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sh2の領域についても閾値t2と比較し、閾値未満の場合、左下部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sh2’の領域についても閾値t2と比較し、閾値未満の場合、右下部の太線枠の領域が白紙と判断する。
【0050】
図9に示すように、LEF方向の4分割画像と判定された場合には、Sv1の領域に対応するブロックの総黒点数と予め定めた閾値t2とを比較し、閾値t2未満の場合、左上部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sv1’の領域についても閾値t2と比較し、閾値未満の場合、右上部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sv2の領域についても閾値t2と比較し、閾値未満の場合、左下部の太線枠の領域が白紙と判断する。また、Sv2’の領域についても閾値t2と比較し、閾値未満の場合、右下部の太線枠の領域が白紙と判断する。
【0051】
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る画像形成装置10で行われる具体的な処理について説明する。図10は、本実施形態に係る画像形成装置10の制御部20で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10の処理は、例えば、ユーザインタフェース22を操作して画像情報に対して予め定めた指示が行われた場合に開始する。なお、画像情報は、原稿光学読取部46によって読み取ることによって得られる画像情報でもよいし、読み取って記憶部26に予め保存した画像情報でもよい。また、図10の処理は、画像情報の頁毎に行うものとして説明する。すなわち、画像情報の1頁について図10の処理を行って、次の頁がある場合には、次の頁についても図10の処理を行うものとして説明する。
【0052】
ステップ100では、CPU20Aが、1頁をそれぞれブロック単位に分割してステップ102へ移行する。すなわち、ブロック分割部60が、画像情報のうち1頁に着目し、1頁をブロック単位に分割する。例えば、図4に示すように、1頁の画像を複数のブロックに分割する。
【0053】
ステップ102では、CPU20Aが、1頁の全領域の黒点数を計数してステップ104へ移行する。すなわち、計数部62が、1頁の各ブロックに存在する黒点の数を計数し、計数結果をRAM20C等に格納する。
【0054】
ステップ104では、CPU20Aが、白紙原稿であるか否かを判定する。該判定は、原稿白紙検知部64が、計数部62の計数結果を読み出して、1頁の全領域の黒点数が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0055】
ステップ106では、CPU20Aが、白紙原稿を削除して一連の処理を修了する。すなわち、原稿白紙検知部64が、白紙と判定した原稿の白紙頁を削除する。
【0056】
一方、ステップ108では、CPU20Aが、割付画像判定を行ってステップ110へ移行する。すなわち、割付画像判定部66が、計数部62の計数結果を用いて、複数の画像が割り付けられた割付画像であるか否かの判定を行う。具体的には、上述したように、主走査方向中央部のブロックのうち予め定めたブロック、及び副走査方向のそれぞれの中央部のブロックのうち予め定めたブロックの黒点数と、予め定めた割付画像判定閾値とを比較し、2つの画像が割り付けられた2UP画像であるか、4つの画像が割り付けられた4UP画像であるかを判定する。
【0057】
ステップ110では、CPU20Aが、ステップ108の判定結果から割付画像であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ112へ移行し、肯定された場合にはステップ114へ移行する。
【0058】
ステップ112では、CPU20Aが、当該頁を後段処理に渡して一連の処理を修了する。なお、後段処理の一例としては、印刷や、ファイル保存等の処理である。
【0059】
一方、ステップ114では、CPU20Aが、前画像も割付画像であるか否かを判定する。該判定は、例えば、1頁や2頁等の予め定めた前の頁の画像が割付画像であるか、或いは、前の数頁にわたって割付画像が続いているか否かを判定する。該判定が否定された場合には上述のステップ112へ移行し、肯定された場合にはステップ116へ移行する。なお、ステップ114の処理は省略してもよい。
【0060】
ステップ116では、CPU20Aが、割付領域毎の黒点数と割付領域毎に規定された閾値を比較してステップ118へ移行する。すなわち、割付画像白紙検知部68が、割付領域の総黒点数と、2UP画像の場合は2UP用の白紙検知の閾値t1と比較し、4UP画像の場合は4UP用の白紙検知の閾値t2とを比較する。
【0061】
ステップ118では、CPU20Aが、割付領域が白紙であるか否かを判定する。該判定は、割付画像白紙検知部68が、割付領域の総黒点数が割付数毎に規定した閾値未満であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ120へ移行し、否定された場合にはステップ122へ移行する。
【0062】
ステップ120では、CPU20Aが、白紙領域を削除し、非白紙領域を1頁画像として後段処理に渡して一連の処理を終了する。
【0063】
一方、ステップ122では、CPU20Aが、非白紙領域を1頁画像として後段処理に渡して一連の処理を終了する。
【0064】
続いて、後段処理の具体例について説明する。図11は、後段処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図11の処理は、一例として、画像情報の全頁について図10の処理が行われた後に開始するものとして説明する。
【0065】
ステップ200では、CPU20Aが、割付画像であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合にはステップ204へ移行する。
【0066】
ステップ202では、割付画像を再編成してステップ204へ移行する。すなわち、割付画像の白紙領域を含む場合には白紙が削除されるので、次の頁を繰り上げて割付画像を生成する。
【0067】
ステップ204では、CPU20Aが、画像情報を出力して一連の処理を終了する。すなわち、白紙頁の削除、及び割付画像の白紙領域の削除を行った画像情報をフォルダに保存したり、印刷したりする。
【0068】
続いて、本実施形態に係る画像形成装置10の制御部20で行われる処理の流れの変形例について説明する。図12は、本実施形態に係る画像形成装置10の制御部20で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。なお、図10と同一処理は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0069】
変形例では、図10の処理に対してステップ111の処理が追加されている。すなわち、ステップ110において割付画像ではないと判定された場合に、ステップ111へ移行する。
【0070】
そして、ステップ111では、CPU20Aが、割付画像の可能性があるか否かを判定する。該判定は、予め定めた条件を満たすか否かを判定することによって割付画像の可能性があるか否かを判定する。予め定めた条件の一例としては、非割付画像で、かつ水平及び垂直の中央部の黒点数が予め定めた閾値より低い画像を表す条件であるか否かを判定する。例えば、ステップ108の割付画像の判定結果から、閾値以上で割付画像と判定したが、閾値以上の予め定めた範囲の黒点数の画像であるかを判定する。予め定めた条件を満たして該判定が肯定された場合にはステップ114へ移行し、否定された場合にはステップ112へ移行する。すなわち、割付画像ではないと判定されたものの、割付画像の可能性がある画像については、ステップ114へ移行して前の画像も割付画像か否かを判定する。これにより、割付画像を割付画像でないと誤判定することが抑制される。予め定めた条件としては、割付画像の可能性があるかを判定可能な条件であればよい。
【0071】
なお、上記の実施形態では、画像形成装置10が図10、11の処理を行う例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、画像形成装置10と、クライアントコンピュータ14及びクラウドサーバ等のサーバ12の少なくとも一方と、を通信回線16に接続した画像処理システム80としてもよい。この場合、画像形成装置10を画像読取装置とし、クライアントコンピュータ14又はサーバ12を画像処理装置として、図10の処理及び図11の処理の少なくとも一方をクライアントコンピュータ14又はサーバ12が行う形態としてもよい。クライアントコンピュータ14及びサーバ12を共に含む画像形成システムの場合には、クライアントコンピュータ14とサーバ12が連係して図10の処理と図12の処理を行ってもよい。
【0072】
また、上記の実施形態において、CPUをプロセッサの一例として説明したが、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0073】
また、上記の実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0074】
また、上記の実施形態に係る画像形成装置10で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、画像形成装置10で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0075】
また、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0076】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(((1)))
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報を取得し、
取得した前記画像情報の1頁を予め定めたブロック単位に分割し、
分割した前記ブロック単位毎に黒点を計数し、
前記ブロック単位毎の黒点の計数結果を用いて、前記原稿画像が1頁に複数の画像を割り付けた割付画像であるかの判定と、前記割付画像中の白紙の検知及び削除と、を行う画像処理装置。
【0077】
(((2)))
前記プロセッサは、前記判定と、前記白紙の検知及び削除とに先行して、前記計数結果を用いて、1頁全面の白紙の検知及び削除を行う(((1)))に記載の画像処理装置。
【0078】
(((3)))
前記プロセッサは、前記画像情報の主走査方向及び副走査方向のそれぞれの中央部の予め定めたブロックの前記計数結果を用いて前記判定を行う(((1)))又は(((2)))に記載の画像処理装置。
【0079】
(((4)))
前記プロセッサは、前記割付画像の場合、前記複数の画像を分割した分割領域に対応するブロックの前記計数結果を用いて、前記分割領域の白紙の検知及び削除を行う(((1)))~(((3)))の何れか1つに記載の画像処理装置。
【0080】
(((5)))
前記プロセッサは、前記分割領域に対応する前記ブロックの前記計数結果が、前記割付画像の割付数に応じて予め定めた閾値未満の場合に白紙と判定して削除する(((4)))に記載の画像処理装置。
【0081】
(((6)))
前記プロセッサは、前の頁の前記割付画像の判定結果を用いて、前記判定を行う(((1)))~(((5)))の何れか1つに記載の画像処理装置。
【0082】
(((7)))
前記プロセッサは、予め定めた条件を満たす場合に、前の頁の前記判定結果を用いて前記判定を行う(((6)))に記載の画像処理装置。
【0083】
(((8)))
前記プロセッサは、前記割付画像中に白紙が存在する場合、白紙を削除した前記割付画像を生成して出力する(((1)))~(((7)))の何れか1つに記載の画像処理装置。
【0084】
(((9)))
原稿画像を読み取って画像情報を生成する画像読取装置と、
請求項1に記載の画像処理装置と、
を含む画像処理システム。
【0085】
(((10)))
コンピュータに、
原稿画像を読み取ることによって得られる画像情報を取得し、
取得した前記画像情報の1頁を予め定めたブロック単位に分割し、
分割した前記ブロック単位毎に黒点を計数し、
前記ブロック単位毎の黒点の計数結果を用いて、前記原稿画像が1頁に複数の画像を割り付けた割付画像であるかの判定と、前記割付画像中の白紙の検知及び削除と、を行う処理を実行させるための画像処理プログラム。
【0086】
(((1)))によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理装置を提供できる。
【0087】
(((2)))によれば、1頁全体の白紙を検知して削除できる。
【0088】
(((3)))によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定する場合に比べて、割付画像を正確に判定できる。
【0089】
(((4)))によれば、割付画像に割り付けられた画像の白紙を検知して削除できる。
【0090】
(((5)))によれば、割付画像に割り付けられた画像の数を限定することなく、割付画像であるかを判定できる。
【0091】
(((6)))によれば、1頁だけで割付画像であるかを判定するよりも正確に割付画像であるかを判定できる。
【0092】
(((7)))によれば、割付画像を割付画像でないと誤判定することを抑制することが可能となる。
【0093】
(((8)))によれば、割付画像中の白紙を削除した割付画像を作成できる。
【0094】
(((9)))によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理システムを提供できる。
【0095】
(((10)))によれば、画像の特徴量を用いて割付画像を判定して分割する場合に比べて、割付画像を正確に分割して、分割した画像の白紙の検知及び削除が可能な画像処理プログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0096】
10 画像形成装置
12 サーバ
14 クライアントコンピュータ
16 通信回線
20 制御部
20A CPU
60 ブロック分割部
62 計数部
64 原稿白紙検知部
66 割付画像判定部
68 割付画像白紙検知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13